JP2000288331A - 混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法 - Google Patents

混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法

Info

Publication number
JP2000288331A
JP2000288331A JP11096090A JP9609099A JP2000288331A JP 2000288331 A JP2000288331 A JP 2000288331A JP 11096090 A JP11096090 A JP 11096090A JP 9609099 A JP9609099 A JP 9609099A JP 2000288331 A JP2000288331 A JP 2000288331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
condensable
condensable gas
mixed gas
mixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11096090A
Other languages
English (en)
Inventor
Suenobu Hamano
末信 浜野
Keiichi Matsuoka
啓一 松岡
Tetsuo Moriguchi
哲雄 森口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP11096090A priority Critical patent/JP2000288331A/ja
Publication of JP2000288331A publication Critical patent/JP2000288331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮性ガスと不凝縮性ガスの混合ガスを電気
絶縁ガスとして使用するガス絶縁機器の処理に必要な、
凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収
方法を提供する。 【解決手段】 ガス絶縁装置101と、サージタンク1
02と、真空ポンプ103と、ガス圧縮機104と、混
合ガスを冷却するクーラー105と、混合ガス分離器1
06と、窒素ガスを吸着する吸着剤107と、SF6
ス又は窒素ガスの濃度計108と、貯蔵タンク109
と、貯蔵タンク109に内蔵された冷却装置109a
と、SF6を加熱して気化させる気化器110と、切替
弁の制御を行うガス濃度制御装置111と、混合ガス分
離器106内の残ガスを排出する排気装置112と、を
備えた凝縮性ガス回収装置100とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は凝縮性ガスと不凝縮
性ガスからなる混合ガスから凝縮性ガスと不凝縮性ガス
を分離し、凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及
び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法に関するもので、
特に電力機器に使用される電気絶縁ガスである、不凝縮
性ガスである窒素ガスと凝縮性ガスである6弗化硫黄
(以下、SF 6とする。)ガスよりなる混合ガスから、
窒素ガスと、SF6ガスを分離し、SF 6ガスを回収する
凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力プラントに設置されるガス絶縁開閉
装置等のガス絶縁装置には、絶縁ガスとしてSF6ガス
等の凝縮性ガスが封入されているが、電力プラントの点
検時にはこのガス絶縁装置を開放する必要がある。この
際、装置に封入されたSF6ガス等の凝縮性ガスを大気
中に放出することなく回収することが、経済性や、地球
温暖化防止の観点から求められるようになってきてい
る。
【0003】この要求に応えるべく、例えば特公平5−
78718号公報においてSF6 等の絶縁ガスとして用
いられる凝縮性ガスの回収を目的としたガス置換回収装
置が提案されており、図4にそのシステム系統図を示
す。
【0004】図において、501は絶縁ガス液化置換回
収装置であり、502はSF6ガス絶縁機器等のガス置
換の対象となる機器を収納するための容器である。絶縁
ガス液化置換回収装置501は接続口505および50
6を備えており、上部口503および下部口504を介
して容器502と接続している。
【0005】次に、絶縁ガス液化置換回収装直501に
おいて、507、510、518、530、532、5
34および536は弁であり、508は四方切替弁であ
る。また、512は活性ゼオライト等の固体乾燥剤を充
填した充填管よりなるドライヤであり、515はガス濃
度および水分を測定する濃度水分計であり、519は往
復動圧縮機、回転圧縮機等任意の公知の圧縮機を用いた
ガス圧縮機であり、522はオイルミストフィルタを備
えた油分離機であり、523はフィンチューブおよびフ
ァンを備えた空冷クーラであり、524は冷却分離器で
あり、525は冷媒を循環させるための冷凍機であり、
528は気化器である。
【0006】次に絶縁ガス液化置換回収装置501の内
部系統を説明する。接続口505からは弁507を経て
配管509が、また接続口506からは弁510を経て
配管511が、それぞれ四方切替弁508に接続してい
る。同図に示すように、四方切替弁508において、配
管509と511とは対向しているが、互いに接続され
ないようになっている。また、接続口505から弁50
7に至る配管は途中で分岐しており、空気流入弁516
を介して、回収装置501の外部、すなわち大気中へ開
口している空気導入配管517へ至る。
【0007】四方切替弁508において、上記配管50
6および511と直交する2つの口のうち、一方は回収
配管5I3を介してドライヤ512に接続している。ま
た回収配管513は途中で分岐してバイパス配管514
となり、濃度水分計515に接続している。
【0008】ドライヤ512から更にガス配管520が
延伸し、これは弁518および弁530がある2つの方
向に分岐している。弁518の側、ガス圧縮機519に
接続している。ガス圧縮機519からは更にガス配管5
21が延伸し、油分離器522、空冷クーラ523およ
び冷却分離器524を順に接続している。冷却分離器5
24からは液化ガス配管526および不凝縮性ガスの排
気管527がそれぞれ延伸している。液化ガス配管52
6は気化器528に接続していて、気化器528、弁5
37を介してガス送出配管529を経た後、四方切替弁
508に接表している。
【0009】また、弁530の側に延伸したガス配管5
20はブロワ531に接続しており、次いでブロワ53
1から弁532を介してガス循環配管533に接続した
後、上記の気化器528から延伸したガス送出配管52
9と合流する。なお、ここで同図に示すように四方切替
弁508において、ガス送出配管529と回収監管51
3とは対向しているが、互いに接続されないようになっ
ている。
【0010】また、ここでは図示しないSF6ガスボン
ベに接続しているガス供給口534からはガス供給配管
535が延伸していて、液化ガス配管526に合流して
いる。
【0011】以上のような絶縁ガス液化置換回収装置5
01による絶縁ガスの回収は、次のように行われる。ま
ずSF6ガス絶縁機器等の容器502内にてSF6ガスを
置換する場合には、四方切替弁508を図4に実線で示
す方向に切替えておき、配管509と回収配管513、
および配管511とガス送出配管529がそれぞれ接続
しているようにする。
【0012】次に、ここでは図示しないSF6ガスボン
ベよりガス供給口534を介して液化SF6ガスを回収
装置501へ導入する。導入された液化SF6ガスは気
化器528で完全に気化減圧され気体であるSF6ガス
として、弁537を介してガス送出配管529へ送出さ
れ四方切替弁508を介して配管511を通過した後、
下都口504を経て容器502の内部へ導入される。
【0013】上記の下部口504からのSF6ガスの導
入を受けて、容器502の上部口503からは空気とS
6ガスの混合ガスが排出される。この混合ガスは上部
口503に連結された接続口505を介して回収装置1
へ導入される。次いで混合ガスは、四方切替弁508を
介して回収配管513へ送出されドライヤ512に導入
される。
【0014】ドライヤ512において、上記混合ガスは
含有する微量の水分を取り除かれて完全に乾燥された
後、ガス圧縮機519に送出されて、ここで30kg/
cm2G以上に圧縮される。さらに圧縮された混合ガス
は油分離器522に送られる。なお、ガス圧縮機519
の作業によって、混合ガスには微量の油がオイルミスト
として混入しており、油分離器522はこのオイルミス
トを混合ガスから除去するためのものである。
【0015】油分離器522においてオイルミストが除
去された混合ガスは、次いで空冷クーラ523に送出さ
れここで常温付近まで冷却された後、冷却分離器524
に送られる。冷却分離器524は、冷凍機525より冷
媒を循環されることにより動作するものであり、混合ガ
スをその圧力に応じて−20℃以下に冷却する。この段
階で混合ガスにおいてSF6ガスの殆どは液化され空気
等の不凝縮性ガスと分離される。
【0016】分離された液化SF6ガスは冷却分離器5
24の底部に貯蔵される。さらに液化SF6ガスは気化
器528に送られほぼ常圧にまで減圧・加熱して再び気
化される。気化した液化SF6ガスは、四方切替弁50
8を介して配管511へ送出され、最後にSF6ガス絶
息機器の容器502へと導入されて、循環のサイクルを
完了する。また循現しない場合は、SF6ガスは液化ガ
ス配管526から弁536を介して回収される。
【0017】一方、混合ガスから分離された不凝縮性ガ
スは排気管527を通じて回収装置の外部、すなわち大
気中へ排出される。この排出された不凝縮性ガスには、
先に冷却分離器524の冷却温度における蒸気圧に応じ
て、液化しなかった微量のSF6ガスが含まれている。
【0018】
【発明が解決しようとする裸題】従来のガス液化置換回
収装置は、以上の動作によって絶縁ガスの液化置換を行
うものであるが、かかるガス液化置換回収装置において
は、系統内に混入した空気等の不凝縮性ガスは冷却分離
器524から排気管527を経て大気中に放出するよう
にしているために、不凝縮性ガスに含まれている、冷却
温度状態でのSF 6の上記圧分であるSF6ガスも同時に
大気中に放出されることになる。
【0019】この時、処理する絶縁ガスが純粋なSF6
ガスである場合は、含まれる不凝縮性ガスはガス回収操
作の過程で微量混入してくる程度のものとなり、その絶
対量が少ないため問題は軽微となるが、絶縁ガスが混合
ガスである場合のように、不凝縮性ガスの比率がSF6
ガスの比率より大きいものを処理する際はSF6の大気
放出量も大きくなるため、この問題は看過できないもの
となる。
【0020】このような問題を防ぐために、ガス絶縁機
器の内部で発生したり、ガス置換する過程で混入してく
る微量の不凝縮性ガスを吸着材にすべて吸着させて、不
凝縮性ガスを除去しようという技術が、例えば特開平9
−285719号公報に開示されている。
【0021】この文献が開示する技術は、図5に示すよ
うに、不凝縮性ガスをわずかに含むSF6ガスを圧縮器
251で圧縮してやリ、第1空気吸着容器253を経て
液化容器252に導入するようにしたものであり、第1
空気吸着容器253の内部には合成ゼオライト234が
充填されていて、これにSFガス中に含まれる窒素ガス
や酸素ガス等の不凝縮性ガスを吸着させることにより、
不凝縮性ガスの除去を行うというものである。
【0022】しかしながら、上述のような技術は、不凝
縮性ガスの絶対量が微量である場合には有効であるが混
合ガスのように不凝縮性ガスの比率がSF6ガスの比率
より明らかに大きいようなものに対しては適用できない
という欠点がある。
【0023】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、SF6ガス等の凝縮性ガスと、窒素ガス等
の不凝縮性ガスよりなる混合ガスを電気絶縁ガスとして
使用するガス絶縁機器の処理に必要な、凝縮性ガス回収
装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法を提供しよ
うとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の混合ガスから凝縮性ガス
を回収する凝縮性ガス回収装置では、少なくとも、ガス
絶縁機器に封入された凝縮性ガスと不凝縮性ガスからな
る混合ガスを一時貯留するサージタンクと、前記ガス絶
縁機器内の前記混合ガスを負圧域まで回収する真空ポン
プと、前記混合ガスを高気圧に圧縮する圧縮機と、高気
圧に圧縮することにより温度上昇した前記混合ガスを冷
却するクーラと、少なくとも1対よりなる、前記クーラ
により冷却された前記混合ガス中の前記不凝縮性ガスを
吸着する吸着材を充填した混合ガス分離器と、前記混合
ガス分離器の出口から排出される気体に含まれる前記凝
縮性ガス濃度若しくは前記不凝縮ガス濃度を測定する、
予め基準濃度が設定可能なガス濃度計と、前記混合ガス
から回収した前記凝縮性ガスを貯蔵する、冷却手段を備
えた貯蔵タンクと、を備えた、混合ガスから凝縮性ガス
を回収する凝縮性ガス回収装置において、前記混合ガス
分離器より排出される気体に含まれる前記凝縮性ガス濃
度が、前記ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の
値より高いか、前記混合ガス分離器より排出される気体
に含まれる前記不凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に
予め設定されている基準濃度の値より低いか、いずれか
の場合においては、前記混合ガス分離器より排出される
前記不凝縮性ガスを含む前記凝縮性ガスを貯蔵タンクに
流入させ、前記混合ガス分離器より排出される気体に含
まれる前記凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予め設
定されている基準濃度の値より低いか、前記混合ガス分
離器より排出される気体に含まれる前記不凝縮性ガス濃
度が、前記ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の
値より高いか、いずれかの場合においては、前記混合ガ
ス分離器より排出される前記不凝縮性ガス及び前記凝縮
性ガスは前記圧縮機の低圧側に流入させるように構成し
たこと、を特徴とする。
【0025】本発明の請求項2に記載の混合ガスから凝
縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置では、請求項1
に記載の混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス
回収装置において、少なくとも1対よりなる前記混合ガ
ス分離器の一方が、前記混合ガス分離器内に前記混合ガ
スを流入させて前記混合ガス分離器内部を加圧する流入
加圧作業と、前記混合ガス分離器内部の気体を流出させ
て前記混合ガス分離器内部を減圧する流出減圧作業と、
を交互に繰り返し行い、前記混合ガス分離器の一方が前
記流入加圧作業を行っている時は、これと同時に他方が
前記流出減圧作業を、前記混合ガス分離器の一方が前記
流出減圧作業を行っている時は、これと同時に他方が前
記流入加圧作業を行うように構成したこと、を特徴とす
る。
【0026】本発明の請求項3に記載の混合ガスから凝
縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置では、請求項2
に記載の混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス
回収装置において、前記混合ガス分離器内部の気体を外
部に流出させるガス排気装置を設けたことを特徴とす
る。
【0027】本発明の請求項4に記載の混合ガスから凝
縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置では、請求項3
に記載の混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス
回収装置において、前記混合ガス分離器に、前記混合ガ
ス分離器の不凝縮性ガスを吸着する能力を検知する吸着
能力検出装置を備え、1対よりなる前記混合ガス分離器
の、前記流入加圧作業中の前記混合ガス分離器の不凝縮
性ガス吸着能力が飽和したことを前記吸着能力検出装置
が検知した時、不凝縮性ガス吸着能力が飽和した前記混
合ガス分離器の行う作業が、前記流入加圧作業から前記
流出減圧作業に切り替わると同時に、他方の前記混合ガ
ス分離器の行う作業が前記流出減圧作業から前記流入加
圧作業に切り替わるように構成したこと、を特徴とす
る。
【0028】本発明の請求項5に記載の混合ガスから凝
縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置では、請求項4
に記載の混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス
回収装置において、前記貯蔵タンクに貯蔵する前記凝縮
性ガスの液体を気化させて前記ガス絶縁機器に封入する
気化器を設けたこと、を特徴とする。
【0029】本発明の請求項6に記載の混合ガスから凝
縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置では、請求項1
ないし請求項5のいずれか1項に記載の混合ガスから凝
縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置において、前記
凝縮性ガスが、6弗化硫黄(SF6)又は炭化水素のハ
ロゲン化合物のいずれかであり、前記不凝縮性ガスが、
窒素ガスであり、前記吸着材が、カルシウム元素を含む
アルミノ珪酸塩であること、を特徴とする。
【0030】本発明の請求項7に記載の凝縮性ガス回収
方法では、少なくとも、ガス絶縁機器に封入された凝縮
性ガスと不凝縮性ガスからなる混合ガスを一時貯留する
サージタンクと、前記ガス絶縁機器内の前記混合ガスを
負圧域まで回収する真空ポンプと、前記混合ガスを高気
圧に圧縮する圧縮機と、高気圧に圧縮することにより温
度上昇した前記混合ガスを冷却するクーラと、少なくと
も1対よりなる、前記クーラにより冷却された前記混合
ガス中の前記不凝縮性ガスを吸着する吸着材を充填した
混合ガス分離器と、前記混合ガス分離器の出口から排出
される気体に含まれる前記凝縮性ガス濃度若しくは前記
不凝縮ガス濃度を測定する、予め基準濃度が設定可能な
ガス濃度計と、前記混合ガスから回収した前記凝縮性ガ
スを貯蔵する、冷却手段を備えた貯蔵タンクと、を備え
た、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収
装置において、前記混合ガス分離器より排出される気体
に含まれる前記凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予
め設定されている基準濃度の値より高いか、前記混合ガ
ス分離器より排出される気体に含まれる前記不凝縮性ガ
ス濃度が、前記ガス濃度計に予め設定されている基準濃
度の値より低いか、いずれかの場合においては、前記混
合ガス分離器より排出される前記不凝縮性ガスを含む前
記凝縮性ガスを貯蔵タンクに流入させ、前記混合ガス分
離器より排出される気体に含まれる前記凝縮性ガス濃度
が、前記ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の値
より低いか、前記混合ガス分離器より排出される気体に
含まれる前記不凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予
め設定されている基準濃度の値より高いか、いずれかの
場合においては、前記混合ガス分離器より排出される前
記不凝縮性ガス及び前記凝縮性ガスは前記圧縮機の低圧
側に流入させるように構成した混合ガスから凝縮性ガス
を回収する凝縮性ガス回収装置を用いたことを特徴とす
る。
【0031】本発明の請求項8に記載の凝縮性ガス回収
方法では、請求項7に記載の凝縮性ガス回収方法におい
て、前記凝縮性ガス回収装置に用いる、少なくとも1対
よりなる前記混合ガス分離器の一方が、前記混合ガス分
離器内に前記混合ガスを流入させて前記混合ガス分離器
内部を加圧する流入加圧作業と、前記混合ガス分離器内
部の気体を流出させて前記混合ガス分離器内部を減圧す
る流出減圧作業と、を交互に繰り返し行い、前記混合ガ
ス分離器の一方が前記流入加圧作業を行っている時は、
これと同時に他方が前記流出減圧作業を、前記混合ガス
分離器の一方が前記流出減圧作業を行っている時は、こ
れと同時に他方が前記流入加圧作業を行うように構成し
たこと、を特徴とする。
【0032】本発明の請求項9に記載の凝縮性ガス回収
方法では、請求項8に記載の凝縮性ガス回収方法におい
て、前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記混合ガス分離
器内部の気体を外部に流出させるガス排気装置を設けた
ことを特徴とする。
【0033】本発明の請求項10に記載の凝縮性ガス回
収方法では、請求項9に記載の凝縮性ガス回収方法にお
いて、前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記混合ガス分
離器に、前記混合ガス分離器の不凝縮性ガスを吸着する
能力を検知する吸着能力検出装置を備え、1対よりなる
前記混合ガス分離器の、前記流入加圧作業中の前記混合
ガス分離器の不凝縮性ガス吸着能力が飽和したことを前
記吸着能力検出装置が検知した時、不凝縮性ガス吸着能
力が飽和した前記混合ガス分離器の行う作業が、前記流
入加圧作業から前記流出減圧作業に切り替わると同時
に、他方の前記混合ガス分離器の行う作業が前記流出減
圧作業から前記流入加圧作業に切り替わるように構成し
たことを特徴とする。
【0034】本発明の請求項11に記載の凝縮性ガス回
収方法では、請求項10に記載の凝縮性ガス回収方法に
おいて、前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記貯蔵タン
クに貯蔵する前記凝縮性ガスの液体を気化させて前記ガ
ス絶縁機器に封入する気化器を設けたことを特徴とす
る。
【0035】本発明の請求項12に記載の凝縮性ガス回
収方法では、請求項7ないし請求項11のいずれか1項
に記載の凝縮性ガス回収方法において、前記凝縮性ガス
回収装置に用いる前記凝縮性ガスが、6弗化硫黄(SF
6)又は炭化水素のハロゲン化合物のいずれかであり、
前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記不凝縮性ガスが、
窒素ガスであり、前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記
吸着材が、カルシウム元素を含むアルミノ珪酸塩である
こと、を特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の
形態はあくまでも一例であって、必すしもこの実施の形
態に限定されるものではない。また以下の説明におい
て、凝縮性ガスとは、例えばSF6ガスやフロンガス、
又はプロパンガスのような炭化水素ガス、等のように、
汎用冷凍機の温度範囲、即ち30℃から−30℃の範囲
において、圧力を30気圧程度とした時に凝縮液化する
ガスを言い、不凝縮性ガスとは、例えば窒素ガスや空気
等のように、上記の条件下で凝縮しないガスを言う。そ
して以下の説明においては、凝縮性ガスをSF6ガス、
不凝縮性ガスを窒素ガス、とするが、本発明はこれらの
ガス、及びこれらのガスからなる混合ガスに限定されて
利用されるものではないことを予め断っておく。
【0037】実施の形態1.本発明に係る凝縮性ガスと
不凝縮性ガスからなる混合ガス(以下、単に「混合ガ
ス」と呼ぶ。)から凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回
収装置を第1の実施の形態として、図面を参照しつつ説
明する。
【0038】図1はこの凝縮性ガス回収装置100の全
体構成図である。
【0039】図1において、101はガス絶縁装置、1
02はサージタンク、103は真空ポンプ、104はガ
ス圧縮機、105は圧縮機で加熱された混合ガス温度を
冷却するためのクーラー、106は混合ガス分離器、1
07は窒素ガスを吸着する吸着剤、108は混合ガス分
離器を通過したSF6ガス又は窒素ガスの濃度計、10
9はSF6ガスを液化させて貯蔵する貯蔵タンク、10
9aは貯蔵タンク109に内蔵された冷却装置、110
は貯蔵タンクの液相から取り出したSF6を加熱して気
化させる気化器、111はガス濃度計の信号を受けて切
替弁の制御を行うガス濃度制御装置、120から127
は切替弁である。各々の機器は配管で接続されている。
尚、混合ガス分離器106内の残ガスを機械的に排出す
るために排気装置112を備えることも考えられる。本
実施の形態ではこれを備えたものとする。
【0040】まず始めに各部材の接続について説明す
る。ガス絶縁装置101は切替弁120を介してサージ
タンク102に接続されている。サージタンク102は
切替弁121を介して真空ポンプ103に、切替弁12
1は真空ポンプ103とガス圧縮機104との間を配管
で接続されている。圧縮機104とクーラー105は配
管で接続されている。クーラー105は、切替弁122
を介して、吸着剤107を内蔵した1対の混合ガス分離
器106に接続されている。混合ガス分離器106は切
替弁124及び125を介して、冷却装置109aを内
蔵した貯蔵タンク109に接続されている。1対の混合
ガス分離器106間には切替弁123が接続され、切替
弁123には排気装置112が接続されている。またガ
ス濃度計108は切替弁124と切替弁125の間に接
続されており、ガス濃度計信号を受信したガス濃度制御
装置111は切替弁125を制御するよう接続されてい
る。
【0041】尚、ガス濃度制御装置111は、1対の混
合ガス分離器106の吸着剤107の吸着能力を判定す
る機能を備えさせることも出来るので、本実施の形態で
はこの機能を備えたものとする。この場合、吸着材10
7の吸着能力判定結果により切替弁123、124を制
御するように接続されている。貯蔵タンク109は切替
弁106を介して気化器110に接続され気化器110
は切替弁120に配管で接続されている。
【0042】次に実施の形態lの機能について説明す
る。まず、本実施の形態に係る凝縮性ガス回収装置10
0は、ガス絶縁装置101内部に充填されている混合ガ
スを混合ガス分離器106内に流入させて混合ガス分離
器106内部を加圧する流入加圧作業を行う。
【0043】この流入加圧作業を具体的に述べると、ま
ずガス絶縁装置101内の混合ガスは、サージタンク1
02を介してガス圧縮機103によって吸引、圧縮され
て高圧ガスとなる。この時ガス絶縁器101が正圧の場
合切替弁121により真空ポンプ103をバイパスした
配管を介するが、ガス絶縁機器101内の圧力が大気圧
付近まで低下すると切替弁121によりガス流路は真空
ポンプ側に切り替えられ、ガス絶縁機器101内は負圧
域まで回収される。ガス圧縮機により高温、高圧ガスと
なった混合ガスは、次にクーラ105で常温付近まで冷
却され、混合ガス分離器に送られる。冷却された高圧の
混合ガスは切換弁122の操作によって、1対の混合ガ
ス分離器106a,106bのうちいずれか一方に送り
込まれる。ここでは、混合ガス分離器106aに送り込
むものとする。
【0044】混合ガス分離器106aに送り込まれた、
混合ガス中の窒素ガスは吸着剤107aにより選択的に
吸着される。このため混合ガス分離器106a内のSF
6ガス濃度は増大する。
【0045】混合ガス分離器106aから送出されSF
6ガス濃度の増大したガスは切替弁124を経由してガ
ス濃度計108でモニタされその計測信号はガス濃度制
御装置111に伝達される。ガス濃度制御装置111は
予め設定されたSF6ガス濃度に応じて切替弁125を
制御することにより、SF6ガス濃度の高まった混合ガ
スは貯蔵タンク109に送出されるか、或いはサージタ
ンク102に送出される。
【0046】例えば、ガス濃度制御装置111の設定値
をSF6ガス濃度90vol%として混合ガス分離器1
06aから送出された混合ガスのSF6ガス濃度がその
設定値を超える場合には貯蔵タンク109に流入し、設
定値以下の場合にはSF6ガス分離不十分と見なしてサ
ージタンク102に戻され再び上記の処理がくり返され
る。
【0047】このような処理をくり返していくと、やが
て混合ガス分離器106aの吸着剤107aの窒素ガス
吸着能力が飽和する。この時点で、本実施の形態に係る
凝縮性ガス回収装置100は、混合ガス分離器106内
部の気体(残ガス)を流出させて混合ガス分離器106
内部を減圧する流出減圧作業を行う。次にこの流出減圧
作業について説明すると、この場合、ガス濃度制御装置
111は、混合ガス分離器106aの吸着剤107aの
窒素ガス吸着能力が飽和したことを検知して(例えば、
ガス濃度制御装置にタイマー機能を持たせ、ガス濃度計
指示値がほとんど変化しなくなった時間をカウントす
る)切替弁122を制御し混合ガス分離器106bに切
り替える。そして混合ガスのSF6分離は上記と同様に
行われる。
【0048】この時、ガス濃度制御装置111は切替弁
123を制御し混合ガス分離器106a内の窒素ガスを
主体とした残ガスは、この混合ガス分離器内圧力を低減
することにより排出される。そして吸着剤107aの窒
素ガス吸着能力は回復し再度利用できる。混合ガス分離
器106a内の窒素ガスを主体とした残ガスを排出する
時排気装置112を用いて混合ガス分離器106a内を
負圧にすることにより吸着剤107aの吸着能力の回復
度は更に増す。
【0049】そして、以上説明した流入加圧作業及び流
出減圧作業は常に1対になって行われる。即ち、混合ガ
ス分離器106aが流入加圧作業を行っている時は、混
合ガス分離器106bは必ず流出減圧作業を行ってお
り、混合ガス分離器106aが流出減圧作業を行ってい
る時は、混合ガス分離器106bは必ず流入加圧作業を
行っているように、本実施の形態に係る凝縮性ガス回収
装置100は構成されている。
【0050】なお、ここではSF6ガス濃度を検出する
場合について述べたが、窒素ガス濃度を検出して上記と
同様な処理を行うことにより高濃度のSF6ガスを貯蔵
タンク109に選出しても良い。
【0051】ここで、吸着剤の窒素ガスの吸着と脱気に
よる再生過程を、図2に示した吸着材の吸着特性を示し
た図を参照しつつ簡単に説明する。
【0052】温度を一定にしたままであって圧力のみを
変化させることにより、窒素ガスの脱気を行うことが可
能である(図中A−B)。即ち、圧力を下げるだけで、
吸着材の吸着可能な量以上の窒素ガスは、自動的に吸着
材から脱気されるのである。そして脱気作業を終え、再
び圧力を元の高圧に戻すと、再び吸着可能な量が増加す
るので、再び吸着材の吸着能力が回復するのである。
【0053】一方、圧力は一定のままで吸着材を高温に
すると、やはり吸着材の吸着可能な窒素ガスの量は減少
するので、窒素ガスの脱気が進む(図中A−C)。した
がって吸着材を加熱可能としておき、そして吸着材を高
温にすると同時に混合ガス分離器106を減圧すれば、
より多くの窒素ガスが脱気できるのである(図中A−
D)。
【0054】上述したように混合ガス分離器106a、
ガス濃度計108、ガス濃度制御装置111、排気装置
112、そして切替弁122、123、124を用いて
混合ガスからのSF6ガスの分離を行う一連の工程を混
合ガス分離器106bについても同様に作動させ、吸着
剤107bの窒素ガス吸着能力が低下すると再び混合ガ
ス分離器106aを用いることにより、作業の連続性が
確保できるので、混合ガス分離器106を1対設けてあ
ることが望ましいのである。
【0055】尚、本実施の形態で用いた混合ガス分離器
106の具体的形態について、図3に示した概略断面図
を参照しつつ説明する。この混合ガス分離器106は、
円筒状の圧力容器201の一端に切替弁122に通じる
流入配管203と、他端に切替弁124に通じる流出配
管204と、該流出配管の一部に切替弁123に通じる
排出配管205と、が備えられている。
【0056】圧力容器201は粒状の吸着剤107を収
納し、流入配管203と流出配管204が圧力容器内に
通じる孔には、粒状の吸着剤107の外部への移動流防
止のための網状板であるストッパー202を備えてい
る。尚、吸着剤107の形状は粒状の他に円筒状、多角
形でも良く、粒サイズはできるだけ小さい方が流入混合
ガスの接触面積が大きくなるので望ましい。又、吸着剤
107の材質はゼオライト、シリカゲル、活性アルミ
ナ、活性炭のいずれでも良いが、この中でゼオライトが
最も窒素ガス吸着特性が優れているので、これを使用す
ることが望ましい。
【0057】ちなみに、ゼオライトとは、化学的にはア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属の結晶性含水アルミ
ノ珪酸塩を言う。そしてこのゼオライトの中でも、SF
6ガスと窒素ガスの混合ガスから窒素ガスを吸着し、S
6ガスを選択的に分離するには、ゼオライトの気孔径
が3〜5オングストロームのものが望ましい。これは、
2分子径は3.6オングストロ−ムであり、一方でS
6分子径は約5.5オングストロームなので、N2分子
はゼオライトの気孔中に入りN2分子はトラップされる
が、SF6分子はゼオライト粒子間の隙間を通して通過
するからである。
【0058】また、以上説明した本実施の形態に係る凝
縮性ガス回収装置100を、例えばSF6ガス等の凝縮
性ガスと、窒素ガス等の不凝縮性ガスよりなる混合ガス
を電気絶縁ガスとして使用するガス絶縁機器の処理に用
いれば、不凝縮性ガスの絶対量が微量である場合には有
効であるが混合ガスのように不凝縮性ガスの比率がSF
6ガスの比率より明らかに大きいようなものに対しても
有効な凝縮性ガスの回収方法とすることが出来る。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した凝縮性ガス
回収装置では、凝縮性ガス純度がガス純度計の設定値よ
り高純度若しくは不凝縮性ガス純度がガス純度計の設定
債より低純度の場合、混合ガス分離器を通過したガスは
貯蔵タンクに流入するが、凝縮性ガス純度がその設定値
より低純度、若しくは不凝縮性ガス純度がその設定値よ
り高純度の場合、混合ガス分離器を通過したガスは圧縮
機の低圧側に流入するように構成するので、貯蔵タンク
には不凝縮性ガスを除去して高純度の凝縮性ガスを貯蔵
できる。また本発明の請求項7に記載した凝縮性ガス回
収方法では、上記のような凝縮性ガス回収装置を用いて
混合ガスから凝縮性ガスを回収するので、この方法によ
れば、貯蔵タンクには不凝縮性ガスを除去して高純度の
凝縮性ガスを回収することができる。
【0060】本発明の請求項2に記載した凝縮性ガス回
収装置では、少なくとも1対の前記混合ガス分離器にお
いて一方の混合ガスが加圧されている時には、他方の混
合ガス分離器には混合ガスが流入し加圧されないで、混
合ガス分離器内の吸着剤に吸着されていた不凝縮性ガス
を外部に流出し減圧する動作をくり返すように構成する
ので、吸着剤を交換することなく不凝縮性ガスを外部に
排出し吸着剤の吸着能力を維持することができる。また
本発明の請求項8に記載した凝縮性ガス回収方法では、
上記のような凝縮性ガス回収装置を用いて混合ガスから
凝縮性ガスを回収するので、この方法によれば、吸着材
を交換することなく凝縮性ガスの回収操作を継続して行
える。
【0061】本発明の請求項3に記載した凝縮性ガス回
収装置では、混合ガス分離器からガスを外部に流出する
時ガス排気装置を設けるので、吸着剤の再生能力が増
す。また本発明の請求項9に記載した凝縮性ガス回収方
法では、上記のような凝縮性ガス回収装置を用いて混合
ガスから凝縮性ガスを回収するので、この方法によれ
ば、吸着材の再生能力が増すので、吸着材を交換するこ
となく凝縮性ガスの回収操作を継続して行える。
【0062】本発明の請求項4に記載した凝縮性ガス回
収装置では、不凝縮性ガスの吸着能力を検知するガス濃
度制御装置を備えたので、ガスが流入している混合ガス
分離器の一方の吸着能力が飽和したことを検知した時、
ガス流が他方の混合ガス分離器に流れ、ガス流を自動的
に制御できる。また本発明の請求項10に記載した凝縮
性ガス回収方法では、上記のような凝縮性ガス回収装置
を用いて混合ガスから凝縮性ガスを回収するので、この
方法によれば、ガス流が他方の混合ガス分離器に流れ、
ガス流を自動的に制御できるので、凝縮性ガス回収作業
を中断することなく凝縮性ガスの回収を行える。
【0063】本発明の請求項5に記載した凝縮性ガス回
収装置では、貯蔵タンクの出口に気化器を設けたので、
効率良くガス封入ができる。また本発明の請求項11に
記載した凝縮性ガス回収方法では、上記のような凝縮性
ガス回収装置を用いて混合ガスから凝縮性ガスを回収す
るので、この方法によれば、効率よくガス封入のできる
凝縮性ガス回収方法とする事が出来る。
【0064】本発明の請求項6に記載した凝縮性ガス回
収装置では、凝縮性ガスが6弗化硫黄(SF6)又は炭
化水素のハロゲン化合物のいずれかであり、不凝縮性ガ
スが窒素ガスであり、吸着材がカルシウム元素を含むア
ルミノ珪酸塩、としたので、特に電力機器に用いられる
電気絶縁ガスの回収を効率よく行える。また本発明の請
求項12に記載した凝縮性ガス回収方法では、上記のよ
うな凝縮性ガス回収装置を用いて混合ガスから凝縮性ガ
スを回収するので、この方法によれば、特に電気絶縁ガ
スに用いられている凝縮性ガスの回収に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る凝縮性ガス回収装置の概略構成
図である。
【図2】 本発明に係る凝縮性ガス回収装置に用いられ
る混合ガス分離器の概略断面図である。
【図3】 吸着剤の吸着特性を示した図である。
【図4】 従来の絶縁ガス液化置換回収装置のシステム
系統図である。
【図5】 吸着剤による従来の不凝縮ガス吸着装置図で
ある。
【符号の訊明】
100 ガス回収装置、101 ガス絶縁機器、102
サージタンク、103 真空ポンプ、104 ガス圧
縮機、105 クーラ、106(a,b) 混合ガス分
離器、107(a,b) 吸着剤、108 ガス濃度
計、109 貯蔵タンク、109a 冷却器、110
気化器、111 ガス濃度制御装置、112 排気装
置、120〜126 切替弁、201 圧力容器、20
2 ストッパー、203 流入配管、204 配管、2
05 配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02B 13/06 K (72)発明者 森口 哲雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3J071 AA02 BB02 BB03 BB14 CC11 CC24 CC25 DD21 EE01 EE28 FF16 4D012 CA20 CB16 CD07 CE01 CE02 CF05 CG01 CH03 CJ05 4G066 AA30B AA62B CA22 CA31 DA05 GA14 GA27 5G017 DD03 DD07 DD14 5G028 GG05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 ガス絶縁機器に封入された凝縮性ガスと不凝縮性ガスか
    らなる混合ガスを一時貯留するサージタンクと、 前記ガス絶縁機器内の前記混合ガスを負圧域まで回収す
    る真空ポンプと、 前記混合ガスを高気圧に圧縮する圧縮機と、 高気圧に圧縮することにより温度上昇した前記混合ガス
    を冷却するクーラと、 少なくとも1対よりなる、前記クーラにより冷却された
    前記混合ガス中の前記不凝縮性ガスを吸着する吸着材を
    充填した混合ガス分離器と、 前記混合ガス分離器の出口から排出される気体に含まれ
    る前記凝縮性ガス濃度若しくは前記不凝縮ガス濃度を測
    定する、予め基準濃度が設定可能なガス濃度計と、 前記混合ガスから回収した前記凝縮性ガスを貯蔵する、
    冷却手段を備えた貯蔵タンクと、 を備えた、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガ
    ス回収装置において、 前記混合ガス分離器より排出される気体に含まれる前記
    凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予め設定されてい
    る基準濃度の値より高いか、前記混合ガス分離器より排
    出される気体に含まれる前記不凝縮性ガス濃度が、前記
    ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の値より低い
    か、いずれかの場合においては、前記混合ガス分離器よ
    り排出される前記不凝縮性ガスを含む前記凝縮性ガスを
    貯蔵タンクに流入させ、 前記混合ガス分離器より排出される気体に含まれる前記
    凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予め設定されてい
    る基準濃度の値より低いか、前記混合ガス分離器より排
    出される気体に含まれる前記不凝縮性ガス濃度が、前記
    ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の値より高い
    か、いずれかの場合においては、前記混合ガス分離器よ
    り排出される前記不凝縮性ガス及び前記凝縮性ガスは前
    記圧縮機の低圧側に流入させるように構成したこと、 を特徴とする、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮
    性ガス回収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の混合ガスから凝縮性ガ
    スを回収する凝縮性ガス回収装置において、 少なくとも1対よりなる前記混合ガス分離器の一方が、 前記混合ガス分離器内に前記混合ガスを流入させて前記
    混合ガス分離器内部を加圧する流入加圧作業と、 前記混合ガス分離器内部の気体を流出させて前記混合ガ
    ス分離器内部を減圧する流出減圧作業と、 を交互に繰り返し行い、 前記混合ガス分離器の一方が前記流入加圧作業を行って
    いる時は、これと同時に他方が前記流出減圧作業を、 前記混合ガス分離器の一方が前記流出減圧作業を行って
    いる時は、これと同時に他方が前記流入加圧作業を行う
    ように構成したこと、 を特徴とする、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮
    性ガス回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の混合ガスから凝縮性ガ
    スを回収する凝縮性ガス回収装置において、 前記混合ガス分離器内部の気体を外部に流出させるガス
    排気装置を設けたことを特徴とする、混合ガスから凝縮
    性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の混合ガスから凝縮性ガ
    スを回収する凝縮性ガス回収装置において、 前記混合ガス分離器に、前記混合ガス分離器の不凝縮性
    ガスを吸着する能力を検知する吸着能力検出装置を備
    え、 1対よりなる前記混合ガス分離器の、前記流入加圧作業
    中の前記混合ガス分離器の不凝縮性ガス吸着能力が飽和
    したことを前記吸着能力検出装置が検知した時、不凝縮
    性ガス吸着能力が飽和した前記混合ガス分離器の行う作
    業が、前記流入加圧作業から前記流出減圧作業に切り替
    わると同時に、他方の前記混合ガス分離器の行う作業が
    前記流出減圧作業から前記流入加圧作業に切り替わるよ
    うに構成したこと、 を特徴とする、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮
    性ガス回収装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の混合ガスから凝縮性ガ
    スを回収する凝縮性ガス回収装置において、 前記貯蔵タンクに貯蔵する前記凝縮性ガスの液体を気化
    させて前記ガス絶縁機器に封入する気化器を設けたこ
    と、 を特徴とする、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮
    性ガス回収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス
    回収装置において、 前記凝縮性ガスが、6弗化硫黄(SF6)又は炭化水素
    のハロゲン化合物のいずれかであり、 前記不凝縮性ガスが、窒素ガスであり、 前記吸着材が、カルシウム元素を含むアルミノ珪酸塩で
    あること、 を特徴とする、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮
    性ガス回収装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、 ガス絶縁機器に封入された凝縮性ガスと不凝縮性ガスか
    らなる混合ガスを一時貯留するサージタンクと、 前記ガス絶縁機器内の前記混合ガスを負圧域まで回収す
    る真空ポンプと、 前記混合ガスを高気圧に圧縮する圧縮機と、 高気圧に圧縮することにより温度上昇した前記混合ガス
    を冷却するクーラと、 少なくとも1対よりなる、前記クーラにより冷却された
    前記混合ガス中の前記不凝縮性ガスを吸着する吸着材を
    充填した混合ガス分離器と、 前記混合ガス分離器の出口から排出される気体に含まれ
    る前記凝縮性ガス濃度若しくは前記不凝縮ガス濃度を測
    定する、予め基準濃度が設定可能なガス濃度計と、 前記混合ガスから回収した前記凝縮性ガスを貯蔵する、
    冷却手段を備えた貯蔵タンクと、 を備えた、混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガ
    ス回収装置において、 前記混合ガス分離器より排出される気体に含まれる前記
    凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予め設定されてい
    る基準濃度の値より高いか、前記混合ガス分離器より排
    出される気体に含まれる前記不凝縮性ガス濃度が、前記
    ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の値より低い
    か、いずれかの場合においては、前記混合ガス分離器よ
    り排出される前記不凝縮性ガスを含む前記凝縮性ガスを
    貯蔵タンクに流入させ、 前記混合ガス分離器より排出される気体に含まれる前記
    凝縮性ガス濃度が、前記ガス濃度計に予め設定されてい
    る基準濃度の値より低いか、前記混合ガス分離器より排
    出される気体に含まれる前記不凝縮性ガス濃度が、前記
    ガス濃度計に予め設定されている基準濃度の値より高い
    か、いずれかの場合においては、前記混合ガス分離器よ
    り排出される前記不凝縮性ガス及び前記凝縮性ガスは前
    記圧縮機の低圧側に流入させるように構成した混合ガス
    から凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置を用いた
    ことを特徴とする、 凝縮性ガス回収方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の凝縮性ガス回収方法に
    おいて、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる、少なくとも1対より
    なる前記混合ガス分離器の一方が、 前記混合ガス分離器内に前記混合ガスを流入させて前記
    混合ガス分離器内部を加圧する流入加圧作業と、 前記混合ガス分離器内部の気体を流出させて前記混合ガ
    ス分離器内部を減圧する流出減圧作業と、 を交互に繰り返し行い、 前記混合ガス分離器の一方が前記流入加圧作業を行って
    いる時は、これと同時に他方が前記流出減圧作業を、 前記混合ガス分離器の一方が前記流出減圧作業を行って
    いる時は、これと同時に他方が前記流入加圧作業を行う
    ように構成したこと、 を特徴とする、凝縮性ガス回収方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の凝縮性ガス回収方法に
    おいて、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記混合ガス分離器内
    部の気体を外部に流出させるガス排気装置を設けたこと
    を特徴とする、凝縮性ガス回収方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の凝縮性ガス回収方法
    において、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記混合ガス分離器
    に、前記混合ガス分離器の不凝縮性ガスを吸着する能力
    を検知する吸着能力検出装置を備え、 1対よりなる前記混合ガス分離器の、前記流入加圧作業
    中の前記混合ガス分離器の不凝縮性ガス吸着能力が飽和
    したことを前記吸着能力検出装置が検知した時、不凝縮
    性ガス吸着能力が飽和した前記混合ガス分離器の行う作
    業が、前記流入加圧作業から前記流出減圧作業に切り替
    わると同時に、他方の前記混合ガス分離器の行う作業が
    前記流出減圧作業から前記流入加圧作業に切り替わるよ
    うに構成したことを特徴とする、凝縮性ガス回収方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の凝縮性ガス回収方
    法において、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記貯蔵タンクに貯蔵
    する前記凝縮性ガスの液体を気化させて前記ガス絶縁機
    器に封入する気化器を設けたことを特徴とする、凝縮性
    ガス回収方法。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし請求項11のいずれか
    1項に記載の凝縮性ガス回収方法において、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記凝縮性ガスが、6
    弗化硫黄(SF6)又は炭化水素のハロゲン化合物のい
    ずれかであり、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記不凝縮性ガスが、
    窒素ガスであり、 前記凝縮性ガス回収装置に用いる前記吸着材が、カルシ
    ウム元素を含むアルミノ珪酸塩であること、 を特徴とする、凝縮性ガス回収方法。
JP11096090A 1999-04-02 1999-04-02 混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法 Pending JP2000288331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096090A JP2000288331A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096090A JP2000288331A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000288331A true JP2000288331A (ja) 2000-10-17

Family

ID=14155709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11096090A Pending JP2000288331A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000288331A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062295A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Air Water Inc パーフルオロカーボンガスの精製方法および装置
CN105736948A (zh) * 2014-12-12 2016-07-06 四川省科建煤炭产业技术研究院有限公司 煤层瓦斯抽采管道控制装置与控制方法
CN107445183A (zh) * 2017-09-29 2017-12-08 云南文山铝业有限公司 管道化溶出停留罐排气系统
EP3146531B1 (en) 2014-05-20 2018-03-21 ABB Schweiz AG Electrical apparatus for the generation, transmission, distribution and/or usage of electrical energy and method for recovering a substance from an insulation medium of such an apparatus
CN113775921A (zh) * 2021-09-06 2021-12-10 国网江苏省电力有限公司电力科学研究院 一种六氟化硫气体现场正压式回收装置及方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062295A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Air Water Inc パーフルオロカーボンガスの精製方法および装置
EP3146531B1 (en) 2014-05-20 2018-03-21 ABB Schweiz AG Electrical apparatus for the generation, transmission, distribution and/or usage of electrical energy and method for recovering a substance from an insulation medium of such an apparatus
CN105736948A (zh) * 2014-12-12 2016-07-06 四川省科建煤炭产业技术研究院有限公司 煤层瓦斯抽采管道控制装置与控制方法
CN107445183A (zh) * 2017-09-29 2017-12-08 云南文山铝业有限公司 管道化溶出停留罐排气系统
CN107445183B (zh) * 2017-09-29 2023-08-15 云南文山铝业有限公司 管道化溶出停留罐排气系统
CN113775921A (zh) * 2021-09-06 2021-12-10 国网江苏省电力有限公司电力科学研究院 一种六氟化硫气体现场正压式回收装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4357046B2 (ja) ガス回収装置
JP4671940B2 (ja) ガス状炭化水素の処理・回収装置及びその方法
JP2009099501A (ja) ガス回収装置及びその方法
KR101103228B1 (ko) 가스상태 탄화 수소 회수 장치 및 방법
KR100790696B1 (ko) 가스상태 탄화수소의 처리 및 회수 장치 및 그 방법
JP4033591B2 (ja) Sf6ガス回収装置
CA2858307A1 (en) Co2 separation unit
CN113184850B (zh) 一种高纯度二氧化碳气体提纯方法及其装置
JP2000288331A (ja) 混合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収装置及び同装置を用いた凝縮性ガス回収方法
CN112628600A (zh) C5-pfk混合气体分离提纯系统
JP2003103134A (ja) Sf6ガス捕集装置およびその方法
CN111547685B (zh) 封闭空间内低浓度sf6气体回收处理装置和方法
KR20100077745A (ko) 압축공기 고청정 건조 장치
JPH03135410A (ja) 揮発性有機物の圧力スイング式分離回収方法
JP4033593B2 (ja) Sf6ガス回収装置
KR101155996B1 (ko) 절연가스 회수장치 및 이의 운용방법
TWI403354B (zh) Recovery device and method for gas - like hydrocarbon
JP2003002621A (ja) 六弗化硫黄ガス回収装置
JP2000015039A (ja) 六弗化硫黄ガス回収再生装置
JP4033592B2 (ja) Sf6ガス回収装置
JP2000135412A (ja) ガス回収装置及びガス回収方法
JP2001334117A (ja) 混合ガス回収方法および装置
JP4405039B2 (ja) ガス回収装置及びガス回収方法
JP2000274938A (ja) ガス回収装置
CN214744977U (zh) C5-pfk混合气体分离提纯系统