JP2001282047A - 画像形成装置と画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置と画像形成方法

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JP2001282047A JP2000085586A JP2000085586A JP2001282047A JP 2001282047 A JP2001282047 A JP 2001282047A JP 2000085586 A JP2000085586 A JP 2000085586A JP 2000085586 A JP2000085586 A JP 2000085586A JP 2001282047 A JP2001282047 A JP 2001282047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、複数のプリントジョブのうち何
れかのプリントジョブが正常に実行できない場合であっ
ても、複写機の動作を中断することなく、他のプリント
ジョブを継続して実行することができる。 【解決手段】 この発明は、複数のプリントジョブのう
ち何れかのプリントジョブが紙無しなどの原因で正常に
実行できない場合に、正常に実行できないプリントジョ
ブを中止して、他のプリントジョブを継続して実行する
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、コピー
機能、ネットワークプリンタ機能、ファクシミリ機能と
有する複合型のデジタル複写機などの画像形成装置と画
像形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、デジタル複写機等の画像形成装置
では、画像データおよび印刷情報からなるプリントジョ
ブをジョブファイルとしてハードディスク装置などのメ
モリに記憶する。複数のジョブファイルがハードディス
ク装置内に記憶されている場合、各ジョブファイルに基
づく複数のプリントジョブは、順次実行される。
【０００３】また、プリントジョブの処理を簡素化する
ため、１つのプリントジョブに対して、用紙サイズや解
像度等のプリント時の条件の共通項ごとに分割した複数
のジョブファイルを生成して印刷を実行するものもあ
る。
【０００４】しかしながら、ジョブファイルに基づく印
刷処理を実行する際に、何らかの原因で処理が正常に実
行できない場合、処理が中断し、デジタル複写機がエラ
ー状態となってしまう。このため、順次実行される複数
のジョブファイルが存在する場合に、何らかの原因で複
数のジョブのひとつが正常に実行できなかった際、そこ
で処理が中断し、デジタル複写機がエラー状態になる。
この場合、デジタル複写機は、ユーザがデジタル複写機
の前まで行って、エラー状態を解除するまで、ハードデ
ィスク装置内に残っているジョブファイルの処理を実行
することができないという問題点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、複数
のプリントジョブのうちの何れかのプリントジョブが実
行不能になったときに、装置の動作が中断し、実行待ち
のプリントジョブを継続して実行できないという問題点
がある。この問題点を解決するため、この発明は、複数
のプリントジョブのうちの何れかのプリントジョブが実
行不能になったときであっても、装置の動作を中断させ
ることなく、実行待ちのプリントジョブを継続して実行
できる画像形成装置と画像形成方法を提供することを目
的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成方法
は、種々の被画像形成媒体がそれぞれ収納される複数の
収納手段と、ページ毎の画像形成条件と画像情報とから
なる動作ファイルを記憶するメモリと、このメモリに記
憶されている動作ファイルの画像形成条件に従って収納
手段を選択し、この選択した収納手段に収納されている
被画像形成媒体に画像情報の画像形成処理を行う画像形
成手段とを有する画像形成装置において、上記メモリに
記憶されている複数の動作ファイルのうち何れかの動作
ファイルに基づく画像形成処理が正常に実行できない場
合に、正常に実行できない動作ファイルに基づく画像形
成処理を中止し、この中止した画像形成処理の動作ファ
イル以外の動作ファイルに基づく画像形成処理を継続し
て実行することを特徴とする。
【０００７】この発明の画像形成装置は、種々の被画像
形成媒体がそれぞれ収納される複数の収納手段と、ペー
ジ毎の画像形成条件と画像情報とからなる動作ファイル
を記憶するメモリと、このメモリに記憶されている動作
ファイルの画像形成条件に従って収納手段を選択し、こ
の選択した収納手段に収納されている被画像形成媒体に
画像情報の画像形成処理を行う画像形成手段と、上記メ
モリに記憶されている複数の動作ファイルのうち何れか
の動作ファイルに基づく画像形成処理が正常に実行でき
ない場合に、正常に実行できなかい動作ファイルに基づ
く画像形成処理を中止する中止手段と、この中止した画
像形成処理の動作ファイル以外の動作ファイルに基づく
画像形成処理を継続して実行する実行手段とから構成さ
れている。
【０００８】この発明の画像形成方法は、種々の被画像
形成媒体がそれぞれ収納される複数の収納手段と、ペー
ジ毎の画像形成条件と画像情報とからなる動作ファイル
を記憶するメモリと、このメモリに記憶されている動作
ファイルの画像形成条件に従って収納手段を選択し、こ
の選択した収納手段に収納されている被画像形成媒体に
画像情報の画像形成処理を行う画像形成手段とを有する
画像形成装置と、ユーザに対して案内を表示する表示部
を有し、上記画像形成装置と接続される外部装置と、か
らなる画像形成システムにおいて、上記画像形成装置が
外部装置から送信されるページ毎の画像形成条件と画像
情報とからなる画像形成情報を受信し、この受信した画
像形成情報に基づいて上記メモリに記憶される動作ファ
イルを生成し、上記メモリに記憶されている複数の動作
ファイルのうち何れかの動作ファイルに基づく画像形成
処理が正常に実行できない場合に、正常に実行できない
動作ファイルに基づく画像形成処理を中止し、この中止
した画像形成処理の動作ファイル以外の動作ファイルに
基づく画像形成処理を継続して実行し、正常に実行でき
ない動作ファイルに基づく画像形成処理を中止した際
に、画像形成処理を中止した動作ファイルの内容を画像
形成情報の送信元の外部装置に通知し、この通知を受け
た上記外部装置は、画像形成処理が中止された動作ファ
イルの内容を上記表示部に表示することを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【００１０】図１は、この発明の画像形成方法が用いら
れる画像形成装置の一例としてのデジタル複写機１の概
略構成を示す断面図である。
【００１１】図１に示すように、デジタル複写機１は装
置本体２を備え、この装置本体２内には、画像読取手段
としてのスキャナ部４、および画像形成手段として機能
するプリンタ部６が設けられている。
【００１２】装置本体２の上面には、読取対象物、つま
り原稿Ｄが載置される透明なガラスからなる原稿載置台
８が設けられている。また、装置本体２の上面には、原
稿載置台８上に原稿Ｄを自動的に送る自動原稿送り装置
９（以下、ＡＤＦと称する）が配設されている。
【００１３】このＡＤＦ９の原稿トレイ９ａに置かれた
原稿Ｄは、図示しない搬送ガイドによって搬送されプラ
テンローラ９ｂを介して排紙トレイ９ｃ上に排出される
ようになっている。これにより、原稿Ｄがプラテンロー
ラ９ｂにより搬送されている際に、後述するスキャナ部
４により露光走査されることにより、原稿Ｄの画像の読
取りが行われるようになっている。
【００１４】装置本体２内に配設されたスキャナ部４
は、ＡＤＦ９により搬送される原稿Ｄあるいは原稿載置
台８に載置された原稿Ｄを照明する光源としての例えば
ハロゲンランプなどで構成される露光ランプ１０、原稿
Ｄからの反射光を所定の方向に偏向する第１のミラー１
２を有し、これらの露光ランプ１０、第１のミラー１２
は、原稿載置台８の下方に配設された第１キャリッジ１
４に取り付けられている。
【００１５】第１キャリッジ１４は、原稿載置台８と平
行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト等を
介してスキャナモータ（駆動モータ）１６により、原稿
載置台８の下方を往復移動される。スキャナモータ１６
は、ステッピングモータなどにより構成されている。
【００１６】また、原稿載置台８の下方には、原稿載置
台８と平行に移動可能な第２キャリッジ１８が配設され
ている。第２キャリッジ１８には、第１のミラー１２に
より偏向された原稿Ｄからの反射光を順に偏向する第２
および第３のミラー２０、２２が互いに直角に取り付け
られている。第２のキャリッジ１８は、第１キャリッジ
１４を駆動する歯付きベルト等により、スキャナモータ
１６からの回転力が伝達され、第１キャリッジ１４に対
して従動されるとともに、第１キャリッジ１４に対し
て、１／２の速度で原稿載置台８に沿って平行に移動さ
れる。
【００１７】また、原稿載置台８の下方には、第２キャ
リッジ１８上の第３のミラー２０からの反射光を集束す
る結像レンズ２４と、結像レンズ２４により集束された
反射光を受光して光電変換するＣＣＤセンサ（ラインセ
ンサ）２６とが配設されている。結像レンズ２４は、第
３のミラー２２により偏向された光の光軸を含む面内
に、駆動機構を介して移動可能に配設され、自身が移動
することで反射光を所望の倍率（主走査方向）で結像す
る。そして、ＣＣＤセンサ２６は、後述するメインＣＰ
Ｕから与えられる画像処理クロックに従って入射した反
射光を光電変換し、読み取った原稿Ｄに対応する電気信
号を出力する。副走査方向の倍率は、上記ＡＤＦ９によ
る搬送速度あるいは第１キャリッジ１４の移動速度を変
更することにより対応できるようになっている。
【００１８】上記ＡＤＦ９により搬送される原稿Ｄの読
取りを行う際、上記露光ランプ１０による照射位置は、
図１に示す位置に固定されている。また、原稿載置台８
に載置された原稿Ｄをの読取りを行う際、上記露光ラン
プ１０による照射位置は、原稿載置台８に沿って左から
右へ移動されるようになっている。
【００１９】一方、プリンタ部６は、潜像形成手段とし
て作用するレーザ露光装置２８を備えている。レーザ露
光装置２８からのレーザ光により、感光体ドラム３０周
面を走査することにより感光体ドラム３０周面上に静電
潜像を形成する。
【００２０】また、プリンタ部６は、装置本体２のほぼ
中央右側に配設された像担持体としての回転自在な感光
体ドラム３０を有し、感光体ドラム３０周面は、レーザ
露光装置２８からのレーザ光により露光され、所望の静
電潜像が形成される。感光体ドラム３０の周面には、ド
ラム周面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ３
２、感光体ドラム３０周面上に形成された静電潜像に現
像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像す
る現像器３４、後述する各カセット４８、５０あるいは
ＬＣＦ５２から給紙された被画像形成媒体、つまり、コ
ピー用紙Ｐを感光体ドラム３０から分離させるための剥
離チャージャ３６を一体に有し、感光体ドラム３０に形
成されたトナー像を用紙Ｐに転写させる転写チャージャ
３８、感光体ドラム３０周面からコピー用紙Ｐを剥離す
る剥離爪４０、感光体ドラム３０周面に残留したトナー
を清掃する清掃装置４２、および、感光体ドラム３０周
面の除電する除電器４４が順に配置されている。
【００２１】装置本体２内の下部には、それぞれ装置本
体から引出し可能な上段カセット４８、中段カセット５
０、大容量の給紙装置の一つとしてタンデム方式の大容
量給紙装置（Ｌａｒｇｅ Ｃａｐａｃｉｔｙ Ｆｅｅｄ
ｅｒ：以下タンデム型ＬＣＦ）５２が互いに積層状態に
配設され、各カセット４８、５０、ＬＣＦ５２内にはサ
イズの異なるコピー用紙Ｐが装填されている。上記上段
カセット４８の側方には手差しトレイ５４が設けられて
いる。
【００２２】装置本体２内には、各カセット４８、５０
あるいはＬＣＦ５２から感光体ドラム３０と転写チャー
ジャ３８との間に位置した転写部を通って延びる搬送路
５６が形成され、搬送路５６の終端には定着ランプ５８
ａを有する定着装置５８が設けられている。定着装置５
８の上部には排出口６０が形成されている。
【００２３】上段カセット４８、中段カセット５０、Ｌ
ＣＦ５２の近傍には、各カセット４８、５０あるいはＬ
ＣＦ５２から用紙Ｐを一枚づつ取り出す給紙ローラ６２
と分離ローラ６３がそれぞれ設けられている。また、搬
送路５６には、給紙ローラ６２と分離ローラ６３により
取り出されたコピー用紙Ｐを搬送路５６を通して搬送す
る多数の給紙ローラ対６４が設けられている。各給紙ロ
ーラ対６４の近傍には搬送状態検知ようの搬送センサ６
５が設けられている。
【００２４】搬送路５６において感光体ドラム３０の上
流側にはレジストローラ対６６が設けられている。レジ
ストローラ対６６は、取り出されたコピー用紙Ｐの傾き
を補正するとともに、感光体ドラム３０上のトナー像の
先端とコピー用紙Ｐの先端とを整合させ、感光体ドラム
３０周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Ｐを転写部
へ給紙する。レジストローラ対６６の手前、つまり、給
紙ローラ６４側には、コピー用紙Ｐの到達を検出するア
ライニング前センサ６８が設けられている。
【００２５】給紙ローラ６２により各カセット４８、５
０あるいはＬＣＦ５２から１枚づつ取り出されたコピー
用紙Ｐは、給紙ローラ対６４によりレジストローラ対６
６へ送られる。そして、コピー用紙Ｐは、レジストロー
ラ対６６により先端が整位された後、転写部に送られ
る。
【００２６】転写部において、感光体ドラム３０上に形
成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージ
ャ３８により用紙Ｐ上に転写される。トナー像の転写さ
れたコピー用紙Ｐは、剥離チャージャ３６および剥離爪
４０の作用により感光体ドラム３０周面から剥離され、
搬送路５６の一部を構成する搬送ベルト（図示しない）
を介して定着装置５８に搬送される。そして、定着装置
５８によって現像剤像がコピー用紙Ｐに溶融定着された
後、コピー用紙Ｐは、排紙ローラ対７０により排出口６
０を通して装置本体２内の排紙トレイ７２上へ排出され
る。
【００２７】搬送路５６の右方には、定着装置５８を通
過したコピー用紙Ｐを反転して再び搬送路５６へ送る自
動両面装置７４が設けられている。
【００２８】また、装置本体２の前面上部には、コピー
倍率等の様々な複写条件並びに複写開始などを指示する
操作パネル（後述する）が設けられている。
【００２９】この操作パネルには、図２に示すように、
操作案内を行うとともに種々の指示が行えるタッチキー
内蔵の液晶表示部（ＬＣＤ）７６が設けられている。
【００３０】この液晶表示部７６は、操作案内表示部７
６ａを有している。上記操作案内表示部７６ａには、
「ＷＡＩＴ」等の操作案内が表示される。たとえば、カ
セットの紙切れが発生した場合、操作案内表示部７６ａ
には、カセットの紙切れの警告が表示されるようになっ
ている。
【００３１】また、上記デジタル複写機１は、コピー機
能の他、ネットワークプリンタ機能を有し、ローカルエ
リアネットワーク（ＬＡＮ）を介して外部装置としての
パーソナルコンピュータＰＣ、…やサーバ（図示しな
い）と接続されている。上記外部装置としてのパーソナ
ルコンピュータＰＣは、表示部ＰＣａを有する。この表
示部ＰＣａには、プリントデータに対応してデジタル複
写機から通知されたメッセージなどが表示されるように
なっている。
【００３２】図３は、上記デジタル複写機１の制御系統
の構成を示すブロック図である。
【００３３】上記デジタル複写機１の制御系統は、主制
御部としてのＳＭ（ＳｙｓｔｅｍＭａｉｎ）−ＣＰＵ１
０１、プリンタ部６の制御用のＭＡＩＮ−ＣＰＵ１０
２、スキャナ部４の制御用のＳＣＡＮ−ＣＰＵ１０３の
３つのＣＰＵで構成される。
【００３４】ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ＭＡＩＮ−ＣＰＵ
１０２とシリアル通信を行い、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は動
作指示を出し、ＭＡＩＮ−ＣＰＵ１０２はその指示に基
づいて動作を実行し、それと同時に動作状態ステータス
を返す。
【００３５】ＳＣＡＮ−ＣＰＵ１０３はＳＭ−ＣＰＵ１
０１とシリアル通信を行い、ＳＭ−ＣＰＵ１０１の動作
指示により、ＳＣＡＮ−ＣＰＵ１０３はその指示に基づ
いて動作を実行し、それと同時に動作状態ステータスを
返す。
【００３６】これにより、全ての動作状態はステータス
としてＳＭ−ＣＰＵ１０１に返され、常時ＳＭ−ＣＰＵ
１０１は状態把握ができ、それらと操作パネル１０４の
入力の内容を判断して上記デジタル複写機１の全体をコ
ントロールする。
【００３７】ＳＭ−ＣＰＵ１０１には、ＲＯＭ１０５、
ＲＡＭ１０６、ＮＶＭ１０７、画像処理部１０８、ペー
ジメモリ制御装置１０９、ハードディスク装置（ＨＤ
Ｄ）１１０、ネットワークインターフェース１１１、フ
ァクシミリ通信部１１２、プリンタフォントＲＯＭ１１
３等が接続されている。
【００３８】ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、デジタル複写機１
の全体を制御するものである。ＲＯＭ１０５は、種々の
制御プログラムや制御データが記憶されている。ＲＡＭ
１０６は、一時的にデータを記憶するものである。
【００３９】ＮＶＭ（持久ランダムアクセスメモリ：ｎ
ｏｎｖｏｌａｔｉｌｅ ＲＡＭ）１０７は、バッテリ
（図示しない）にバックアップされた不揮発性のメモリ
であり、電源を切った時ＮＶＭ１０７上のデータを保持
するようになっている。
【００４０】画像処理部１０８は、画像処理回路等から
なり、トリミング、マスキング、画像の圧縮、伸長等の
画像処理を行う。ページメモリ制御部１０９は、ページ
メモリ１１４に画像データを記憶したり、ページメモリ
１１４から画像データを読み出したりするものである。
【００４１】上記ハードディスク装置１１０は、ファイ
ル化された画像データや制御データを記憶するものであ
る。上記ネットワークインターフェース１０９は、通信
回線を介してローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）に
接続する。このＬＡＮに接続されているパーソナルコン
ピュータなどの外部機器からのプリントデータは、上記
ネットワークインターフェース１０９により受信され
る。
【００４２】上記ファクシミリ通信部１１２は、公衆回
線などの通信回線（図示しない）を介してファクシミリ
データの送受信を行う。上記プリンタフォントＲＯＭ１
１３は、文字コードなどのコードデータに対応するフォ
ントデータが記憶されている。
【００４３】また、上記ＨＤＤ１１０には、画像処理部
１０８によりファイル化された画像データなどが記憶さ
れる。また、上記ネットワークインターフェース１１１
によりプリントデータを受信した際、上記ＨＤＤ１１０
には、プリントデータに応じて生成されるジョブファイ
ル（後述する）が記憶される。
【００４４】ＳＣＡＮ−ＣＰＵ１０４には、ＲＯＭ１１
５、ＲＡＭ１１６、スキャナ部４、ＡＤＦ９、読み込み
画像処理装置１１７が接続されている。
【００４５】ＳＣＡＮ−ＣＰＵ１０４は、ＳＭ−ＣＰＵ
１０１に基づいて、スキャナ部４、ＡＤＦ９、読み込み
画像処理装置１１４を制御するものである。ＲＯＭ１１
５は、種々の制御プログラムや制御データが記憶されて
いる。ＲＡＭ１１６は、一時的にデータを記憶する。読
み込み画像処理装置１１７は、スキャナ部４により読取
った原稿画像に対する画像補正等の処理を行う。
【００４６】ＭＡＩＮ−ＣＰＵ１０２には、ＲＯＭ１１
８、ＲＡＭ１１９、ＮＶＭ１２０、プリンタ部６、印刷
画像処理装置１２１、自動両面装置７４、上段カセット
給紙装置１２２、中段カセット給紙装置１２３、手差し
給紙装置１２４、大容量カセット給紙装置５２が接続さ
れている。
【００４７】ＭＡＩＮ−ＣＰＵ１０２は、ＳＭ−ＣＰＵ
１０１に基づいて、プリンタ部６、印刷画像処理装置１
２１、自動両面装置７４、上段カセット給紙装置１２
２、中段カセット給紙装置１２３、手差し給紙装置１２
４、ＬＣＦ５２を制御するものである。ＲＯＭ１１８
は、種々の制御プログラムや制御データが記憶されてい
る。ＲＡＭ１１９は、一時的にデータを記憶するもので
ある。ＮＶＭ１２０は、バッテリ（図示しない）にバッ
クアップされた不揮発性のメモリである。
【００４８】印刷画像処理装置１２１は、シェーディン
グ補正、平滑化処理、エッジ強調、拡大／縮小の処理、
階調処理等を行うものである。上段カセット給紙装置１
２２は、上段カセット４８による給紙を行うものであ
る。中段カセット給紙装置１２３は、中段カセット５０
による給紙を行うものである。手差し給紙装置１２４
は、手差しトレイ５４による給紙を行うものである。
【００４９】また、画像処理部１０８、ページメモリ１
１４、読み込み画像処理装置１１７、印刷画像処理装置
１２１は、画像データバス（図示しない）によって接続
されている。
【００５０】図４は、ハードディスク装置１１０に格納
されるジョブファイルＦの構成例を示すものである。こ
のジョブファイルＦは、画像データ及び印刷情報からな
るプリントジョブがファイル化されたものである。ジョ
ブファイルＦは、プリントジョブが発生した際に、生成
されてハードディスク装置１１０に記憶される。
【００５１】例えば、コピー処理（コピージョブ）を実
行する場合、スキャナ部４により読み取った画像データ
に対するプリントジョブとしてのジョブファイルＦが生
成される。また、ネットワークを介したプリントデータ
の印刷処理（ネットワークを介したプリントジョブ）を
実行する場合、ネットワークインターフェース１１１に
よりＬＡＮを介して受信した画像データに対するプリン
トジョブとしてのジョブファイルＦが生成される。ま
た、ファクシミリによる受信データの印刷処理（ファク
シミリによるプリントジョブ）を実行する場合、ファク
シミリ通信部１１２により受信したファクシミリデータ
に対するプリントジョブとしてのジョブファイルＦが生
成される。
【００５２】図４に示すように、ジョブファイルＦは、
ジョブ全体の情報と、ページ毎の情報とからなる。ジョ
ブ全体の情報は、ジョブファイルＦごとに設定されるジ
ョブヘッダＦａに記録される。上記ページ毎の情報は、
ページヘッダＦｂと画像データＦｃとにより記録され
る。また、ジョブファイルＦでは、ジョブヘッダＦａに
続いて、総ページ数分の各ページに対応するページヘッ
ダＦｂと画像データとが記録される。
【００５３】上記ジョブヘッダＦａは、ジョブ発信元、
コピー枚数、両面印刷指定、印刷順指定、ソートモード
指定、総ページ数などの項目からなる。
【００５４】上記ジョブ発信元の項目には、外部装置か
ら受信した画像データに対する印刷を行う場合、プリン
トジョブを発信した発信元を示す情報が記録される。上
記コピー枚数の項目には、印刷する枚数を示す情報が記
録される。上記両面印刷指定の項目には、片面印刷か両
面印刷かを指定する情報が記録される。上記ソートモー
ド指定の項目には、印刷結果をソートするか否か、ある
いはソートモードを指定する情報が記録される。上記総
ページ数の項目には、印刷される画像データの総ページ
数を示す情報が記録される。
【００５５】上記ページヘッダＦｂは、用紙サイズ、給
紙元などの項目からなる。上記ページヘッダＦｂの用紙
サイズの項目には、印刷用紙のサイズを指定する情報が
記録される。上記画像データＦｃは、印刷される１ペー
ジ分の画像データである。上記ページヘッダＦｂの給紙
元の項目には、印刷用紙を給紙する給紙元のカセットを
指定する情報が記録される。
【００５６】図５は、ＬＡＮを介してパーソナルコンピ
ュータから送信されるプリントデータの例を示すもので
ある。図５に示すように、ＬＡＮを介して送信されるプ
リントデータは、上記ジョブファイルＦとして記録され
る各項目と同様に、発信元、コピー枚数、両面印刷指
定、ソートモード指定、および各ページに対する用紙サ
イズ、給紙元、画像データから構成される。
【００５７】図５において、上記各項目は、ジョブ発信
元がパーソナルコンピュータ１、コピー枚数が１０枚、
両面印刷指定が両面、ソートモード指定がソートとなっ
ている。
【００５８】また、図５において各ページに対する各項
目は、以下のようになっている。１ページ目は、用紙サ
イズがＡ４、給紙元が上段カセット、画像データがＡ４
画像データである。２ページ目は、用紙サイズがＡ３、
給紙元が下段カセット、画像データがＡ３画像データで
ある。３ページ目は、用紙サイズがＡ３、給紙元が下段
カセット、画像データがＡ３画像データである。４ペー
ジ目は、用紙サイズがＢ４、給紙元が大容量カセット、
画像データがＢ４画像データである。５ページ目は、用
紙サイズがＢ４、給紙元が大容量カセット、画像データ
がＢ４画像データである。
【００５９】図６は、図５に示すプリントデータを１つ
のプリントジョブとしてジョブファイルＦを生成した場
合の構成を示すものである。
【００６０】このジョブファイルＦの構成は、図６に示
すように、ジョブヘッダＦａと５ページ分のページヘッ
ダＦｂと画像データＦｃとから構成される。ジョブヘッ
ダＦａは、コピー枚数が１０枚、両面印刷指定が両面、
ソートモード指定がソート、総ページ数が５ページとな
る。
【００６１】このジョブヘッダＦａに続くページヘッダ
Ｆｂは、用紙サイズがＡ４、給紙元が上段カセットとな
り、画像データＦｃがＡ４画像データとなる。これに続
くページヘッダＦｂは、用紙サイズがＡ３、給紙元が下
段カセットとなり、画像データＦｃがＡ３画データとな
る。これに続くページヘッダＦｂは、用紙サイズがＡ
３、給紙元が下段カセットとなり、画像データＦｃがＡ
３画像データとなる。これに続くページヘッダＦｂは、
用紙サイズがＢ４、給紙元が大容量カセットとなり、画
像データＦｃがＢ４画像データとなる。これに続くペー
ジヘッダＦｂは、用紙サイズがＢ４、給紙元が大容量カ
セットとなり、画像データＦｃがＢ４画像データとな
る。
【００６２】次に、プリントデータに対して用紙の給紙
元ごとにジョブファイルを分割する場合について説明す
る。
【００６３】図７〜図９は、図５に示すプリントデータ
に対して用紙の給紙元ごとに３つのジョブファイルに分
割した場合の各ジョブファイルの構成を示す。
【００６４】すなわち、図５に示すプリントデータにお
いて、画像データがＡ４の１ページ目は用紙の給紙元が
大容量カセット５２であり、画像データがＡ３の２ペー
ジ目および３ページ目は用紙の給紙元が上段カセット４
８であり、画像データがＢ４の４ページ目および５ペー
ジ目は用紙の給紙元が中段カセット５０である。
【００６５】このため、プリントデータに対するジョブ
ファイルとしては、１ページ目の画像データに対するジ
ョブファイルＦ１、２ページ目および３ページ目の画像
データに対するジョブファイルＦ２、４ページおよび５
ページ目の画像データに対するジョブファイルＦ３の３
つのジョブファイルが生成される。
【００６６】図７は、用紙の給紙元が大容量カセット５
２である１ページ目に対するジョブファイルＦ１の例を
示す。図７に示すように、ジョブファイルＦ１は、ジョ
ブヘッダＦ１ａと１ページ目に対するページヘッダＦ１
ｂと画像データＦ１ｃとから構成される。
【００６７】ジョブヘッダＦ１ａは、コピー枚数が１０
枚、用紙サイズがＡ４、給紙元が上段カセット、両面印
刷指定が片面、ソートモード指定がソート、総ページ数
が１ページとなる。また、ページヘッダＦ１ｂは、用紙
サイズがＡ４、給紙元が大容量カセット（ＬＣＦ）とな
り、画像データＦ１ｃが、Ａ４画像データとなる。
【００６８】図８は、用紙の給紙元が上段カセット４８
である２ページ目および３ページ目に対するジョブファ
イルＦ２の例を示す。図８に示すように、ジョブファイ
ルＦ２は、ジョブヘッダＦ２ａと２ページ分のページヘ
ッダＦ２ａと画像データＦ２ａとから構成される。
【００６９】ジョブヘッダＦ２ａは、コピー枚数が１０
枚、用紙サイズがＡ３、給紙元が下段カセット、両面印
刷指定が両面、ソートモード指定がソート、総ページ数
が２ページとなる。ページヘッダＦ２ｂは、用紙サイズ
がＡ３、給紙元が上段カセットとなり、画像データＦ２
ｃがＡ３画像データとなる。
【００７０】図９は、用紙の給紙元が中段カセット５０
である４ページ目および５ページ目に対するジョブファ
イルＦ３の例を示す。図９に示すように、ジョブファイ
ルＦ３は、ジョブヘッダＦ３ａと２ページ分のページヘ
ッダＦ３ｂと画像データＦ３ｃとから構成される。
【００７１】ジョブヘッダＦ３ａは、コピー枚数が１０
枚、用紙サイズがＢ４、給紙元が大容量カセット、両面
印刷指定が両面、ソートモード指定がソート、総ページ
数が２ページとなる。ページヘッダＦ３ｂは、用紙サイ
ズがＢ４、給紙元が中段カセットとなり、画像データＦ
３ｃがＢ４画像データとなる。
【００７２】次に、プリントデータから用紙サイズごと
に分割したジョブファイルを生成する際の動作を図１０
に示すフローチャートを参照して説明する。
【００７３】上述したように、ＬＡＮを介して外部器機
としてのパーソナルコンピュータＰＣから図５に示すプ
リントデータがデジタル複写機１へ送信されたものとす
る。
【００７４】まず、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、プリントデ
ータの受信が開始されると、ハードディスク装置１１０
のファイルをオープンし（ステップＳＴ１）、ジョブヘ
ッダを生成し（ステップＳＴ２）、ページヘッダを生成
する（ステップＳＴ３）。
【００７５】ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ネットワークイン
タフェース１１１によりパーソナルコンピュータＰＣか
らのプリントデータを受信する（ステップＳＴ４）。Ｓ
Ｍ−ＣＰＵ１０１は、受信した情報がジョブ情報であれ
ば（ステップＳＴ５）、ステップＳＴ２で生成したジョ
ブヘッダの各項目に情報を書き込む（ステップＳＴ
６）。
【００７６】さらに、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ステップ
ＳＴ５でジョブ情報ではなく、ページ情報であれば（ス
テップＳＴ７）、ページ情報の用紙サイズと前ページの
用紙サイズとを比較して用紙サイズの変更がなければス
テップＳＴ３で生成したページヘッダに用紙サイズと給
紙元の情報を書き込む（ステップＳＴ９）。
【００７７】ステップＳＴ８で用紙サイズの変更があれ
ば、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、生成中のジョブファイルを
クローズし（ステップＳＴ１０）、新たなジョブファイ
ルをオープンする（ステップＳＴ１１）。新たにオープ
ンしたジョブファイルには、クローズしたジョブファイ
ルのジョブヘッダにおける無意味な設定をキャンセル
し、既設定項目をコピーしてジョブヘッダを生成し（ス
テップＳＴ１２）、既設定項目をコピーしてページヘッ
ダを生成し（ステップＳＴ１３）、ステップＳＴ４へ移
行する。
【００７８】また、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ステップＳ
Ｔ７でページ情報でなく画像データであれば（ステップ
ＳＴ１４）、ステップＳＴ３またはステップＳＴ１３で
生成したページヘッダに続いて画像データを書き込み
（ステップＳＴ１５）、ページ終了であればステップＳ
Ｔ３へ移行する（ステップＳＴ１６）。
【００７９】ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ステップＳＴ１４
で画像データでなく、ステップＳＴ１６でページ終了で
なく、プリントデータに対するジョブファイルの生成が
終了でなければ（ステップＳＴ１８）、ステップＳＴ４
へ移行し、ステップＳＴ１８でジョブファイルの生成が
終了であれば、ジョブファイルをクローズし（ステップ
ＳＴ１９）、ハードディスク装置１１０へのプリントデ
ータの格納を終了する。
【００８０】上記のように、用紙の給紙元ごとにジョブ
ファイルを生成することにより、容易に用紙サイズ毎に
ジョブを実行することができ、印刷処理時間の短縮化が
図れる。また、各ジョブごとに用紙サイズが同じとなっ
ているので処理が単純になる。
【００８１】次に、上記ハードディスク装置１１０に複
数のジョブファイルが存在する場合のデジタル複写機の
動作について説明する。
【００８２】例えば、上記したように、図５に示すプリ
ントデータに対する図７〜図９に示すようなジョブファ
イルＦ１〜Ｆ３がハードディスク装置１１０内に存在す
る場合について説明する。この場合、まず、ＳＭ−ＣＰ
Ｕ１０１は、ジョブファイルＦ１に基づいて１ページ目
の印刷処理を実行する。
【００８３】１ページ目は、用紙の給紙元が大容量カセ
ット５２で、用紙サイズがＡ４となっている。従って、
ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、大容量カセット５２からＡ４の
用紙を給紙し、この給紙した用紙に画像データを印刷す
る。
【００８４】ジョブファイルＦ１に基づく印刷処理が終
了すると、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ジョブファイルＦ２
に基づいて２ページ目、３ページ目の印刷処理を実行す
る。２ページ目、３ページ目は、用紙の給紙元が上段カ
セット４８で、用紙サイズがＡ３となっている。従っ
て、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、上段カセット４８からＡ３
の用紙を給紙し、この給紙した用紙に２ページ目の画像
データおよび３ページ目の画像データを印刷する。
【００８５】ジョブファイルＦ２に基づく印刷処理が終
了すると、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ジョブファイルＦ３
に基づいて４ページ目、５ページ目の印刷処理を実行す
る。４ページ目、５ページ目は、用紙の給紙元が中段カ
セット５０で、用紙サイズがＢ４となっている。従っ
て、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、中段カセット５０から用紙
を給紙し、この給紙した用紙に４ページ目の画像データ
および５ページ目の画像データを印刷する。
【００８６】このジョブファイルＦ３に基づく印刷処理
が完了すると、パーソナルコンピュータからのプリント
データに対する印刷処理が完了したことになる。
【００８７】このような処理において、上記ジョブファ
イルＦ２に基づく印刷処理を実行する際に、用紙の給紙
元である上段カセット４８が紙無しであった場合、ＳＭ
−ＣＰＵ１０１は、ジョブファイルＦ２に基づく印刷処
理を中止し、ジョブファイルＦ３に基づく印刷処理を実
行する。この際、紙無しにより印刷処理が中止されたペ
ージの代わりに、他の給紙可能なカセットから用紙を給
紙し、印刷が正常に行われなかった旨を印刷して出力す
る。
【００８８】すなわち、図１１に示すように、Ａ４、Ａ
３、Ａ３、Ｂ４、Ｂ４からなるプリントデータＰＤａに
対して、２ぺージ目、３ぺージ目に対するジョブファイ
ルＦ２の給紙元に指定されたカセットが紙無しで印刷で
きない場合、２ぺージ目、３ぺージ目に対するプリント
ジョブが中止される。
【００８９】これらの印刷できなかった２ページ目およ
び３ページ目の代わりに、中止したページ数と同じ枚数
分の用紙が給紙可能なカセットが判断される。この給紙
可能であると判断したカセットから用紙が給紙される。
この給紙された用紙には、図１１に示すように、紙無し
で印刷が中止された旨が印刷されて出力される。これら
の２ページ目および３ページ目の代わりの出力に続い
て、４ページ目、５ページ目の印刷処理を実行する。こ
の結果、図１１に示す印刷結果ＰＤｂが出力される。
【００９０】上記のように、複数のプリントジョブのう
ち何れかのプリントジョブが紙無しなどの原因で正常に
実行できない場合に、正常に実行できないプリントジョ
ブを中止して、他のプリントジョブを継続して実行す
る。
【００９１】これにより、複数のプリントジョブのうち
何れかのプリントジョブが正常に実行できない場合であ
っても、複写機の動作を中断することなく、他のプリン
トジョブを継続して実行することができる。
【００９２】また、紙無しとなったページに対しては、
他のカセットから用紙を給紙して中断された旨を印刷し
た用紙を出力する。これにより、印刷が中止されたペー
ジを容易に知ることができ、印刷を中断した理由を容易
に知ることができる。
【００９３】また、プリントジョブがＬＡＮを介して受
信したプリントデータの印刷処理である場合、印刷を中
止したページ番号、ページ数等の印刷を中止した内容を
示す情報をプリントデータの発信元に送信する。すなわ
ち、プリントジョブが紙無しにより中止された場合、ジ
ョブヘッダによりプリントデータの発信元を検索する。
プリントデータの発信元が検索されると、その発信元
に、印刷を中止したページ番号、ページ数等の印刷を中
止した内容を示す情報を通知する。
【００９４】この通知を受けた発信元は、図１２に示す
ように、印刷が中止された内容を警告として表示部ＰＣ
ａに表示する。これにより、ユーザは、プリントデータ
を発信した装置で、印刷が中止されたページ番号等の情
報を認識することができる。
【００９５】次に、ジョブファイルに対するデジタル複
写機の動作について詳細に説明する。
【００９６】図１３は、複数のジョブファイルが存在す
る場合の印刷実行時の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【００９７】まず、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ハードディ
スク装置１１０内を検索し（ステップＳＴ２１）、ジョ
ブファイルが存在するか否かをチェックする（ステップ
ＳＴ２２）。この判断によりジョブファイルが存在しな
いと判断した場合、ＳＭ−ＣＰＵ１１０は、印刷処理を
終了する。
【００９８】また、上記ステップＳＴ２２で、ジョブフ
ァイルが存在すると判断した場合、ＳＭ−ＣＰＵ１１０
は、先頭のジョブファイルのジョブヘッダを読み込む
（ステップＳＴ２３）。
【００９９】次に、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ジョブファ
イルの最終ページが終了したかどうかをチェックする
（ステップＳＴ２４）。このチェックにより最終ページ
が終了していれば、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、上記ステッ
プＳＴ２１まで戻り、次のジョブファイルの検索を行
う。
【０１００】また、上記ステップＳＴ２４で、最終ペー
ジがまだ処理されていなければ、ＳＭ−ＣＰＵ１０１
は、ぺージヘッダを読み込む（ステップＳＴ２５）。ペ
ージヘッダを読み込むと、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、ペー
ジヘッダで指定されている給紙元のカセットからの用紙
の給紙が可能かどうかチェックする（ステップＳＴ２
６）。このチェックにより給紙可能であれば、ＳＭ−Ｃ
ＰＵ１０１は、ジョブファイルからページヘッダに対応
する画像データを読み込む（ステップＳＴ２７）。
【０１０１】ページヘッダに対応する画像データを読み
込むと、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、画像データの印刷動作
を実行する（ステップＳＴ２８）。ＳＭ−ＣＰＵ１０１
は、印刷動作が成功したか否かをチェックする（ステッ
プＳＴ２９）。印刷動作が成功した場合、ＳＭ−ＣＰＵ
１０１は、上記ステップＳＴ２４に戻り、最終ぺージの
チェックから次のぺージに対する印刷処理を実行する。
【０１０２】また、上記ステップＳＴ２６で、給紙が出
来ない状態になっていると判断した場合、あるいは上記
ステップＳＴ２９で印刷が失敗した場合、ＳＭ−ＣＰＵ
１０１は、原因がカセットの紙無しによるものかどうか
をチェックする（ステップＳＴ３１）。なお、このステ
ップＳＴ３１では、指定されたカセットの紙無しを判断
するようにしたが、カセットからの給紙に係わる障害に
よって用紙が給紙できない場合であっても、同様に処理
される。
【０１０３】このチェックにより紙無しによるものであ
ると判断した場合、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、プリントジ
ョブがＬＡＮを介して外部装置から受信したプリントデ
ータに対するプリントジョブであるか否かを判断する
（ステップＳＴ３１）。
【０１０４】この判断によりプリントデータに対するプ
リントジョブでないと判断した場合、つまり、プリント
ジョブがコピージョブ等であると判断した場合、ＳＭ−
ＣＰＵ１０１は、給紙可能な給紙カセットを検索する
（ステップＳＴ３２）。
【０１０５】これにより給紙可能なカセットが検索され
た場合（ステップＳＴ３３）、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、
検索したカセットから用紙を給紙し、プリントジョブの
内容を示す情報、あるいは正常に印刷できなかった理由
を印刷して出力する（ステップＳＴ３４）。このような
内容が印刷される用紙は、正常に印刷できなかったペー
ジ数分、出力される。
【０１０６】この場合、用紙に印刷される内容として
は、例えば、ファイル名、プリントデータの発信元、ペ
ージ番号、紙無しとなった用紙サイズ、あるいは給紙カ
セットなどが印刷される。また、上記のような印刷内容
に加えて正常に印刷できなかったページ数分を含む情報
を印刷した用紙が、１枚だけ出力されるようにしても良
い。
【０１０７】なお、上記ステップＳＴ３３で検索された
カセットから印刷が中止されたページ数分の用紙を給紙
して、何も印刷せずに白紙で出力するようにしても良
い。この場合、印刷結果には、本来印刷されるべき用紙
と異なる用紙がページ数分挿入されることになる。
【０１０８】また、上記ステップＳＴ３１でＬＡＮを介
して受信したプリントデータに対するプリントジョブで
あると判断した場合、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、プリント
データの送信元を検索する（ステップＳＴ３５）。プリ
ントデータの送信元を検索した際、ＳＭ−ＣＰＵ１０１
は、中止した印刷内容を示す情報を送信元のパーソナル
コンピュータＰＣに通知する（ステップＳＴ３６）。こ
れにより、パーソナルコンピュータＰＣは、中止した印
刷内容を表示部ＰＣａに表示してユーザに対する警告を
行う。
【０１０９】上記ステップＳＴ３４で、プリントジョブ
の内容を印刷した用紙を出力した際、あるいは上記ステ
ップＳＴ３６で、プリントデータの送信元に印刷を中止
内容を通知した際、ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、上記ステッ
プＳＴ２１へ戻り、次のジョブファイルの検索を行う。
これにより、次のジョブが実行される。
【０１１０】また、上記ステップＳＴ３１で紙無しによ
るものでないと判断した場合、あるいは、上記ステップ
ＳＴ３２で給紙可能なカセットがないと判断した場合、
ＳＭ−ＣＰＵ１０１は、印刷処理の続行が不可能な別の
エラーが生じていると判断し、印刷の中断処理を実行し
印刷中断状態になる。
【０１１１】上記例では、ＬＡＮを介して受信したプリ
ントデータに対する印刷処理が中止された場合、プリン
トデータの発信元に印刷を中止した内容を通知して、次
のジョブファイルに対する処理を行うようにしたが、発
信元に印刷の中止内容を通知した後、上記ステップＳＴ
３２へ進み、印刷が中止されたページの代わりを印刷す
るようにしても良い。
【０１１２】この場合、ユーザは、パーソナルコンピュ
ータ等のプリントデータの発信元で印刷が中止されたこ
とを認識することができ、印刷結果からどの位置の印刷
が中止されたかを容易に認識できる。
【０１１３】上記のように、複数のプリントジョブのう
ち、何れかのプリントジョブが実行不能になったとき
に、実行不能になったプリントジョブを中止し、次のプ
リントジョブを継続して実行する。これにより、印刷処
理が最後まで中断することはなく継続できる。
【０１１４】また、実行不能になったプリントジョブに
対応して、実行不能となった理由等を印刷した用紙を出
力する。このため、ユーザは印刷結果により実行できな
かったプリントジョブがどの位置に入るべきだったかを
容易に認識できる。
【０１１５】また、プリントジョブが紙無しにより中止
になった際に、ジョブヘッダからプリントデータの送信
元を検索し、送信元に印刷失敗通知を送る。この通知を
受けた送信元の外部装置では、印刷された内容を警告メ
ッセージとして表示する。これにより、ユーザは、プリ
ントデータの送信元で、印刷が中止された内容を容易に
認識できる。
【０１１６】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、複数のプリントジョブのうちの何れかのプリントジ
ョブが実行不能になったときであっても、装置の動作を
中断させることなく、実行待ちのプリントジョブを継続
して実行できる画像形成装置と画像形成方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の画像形成装置に係わるデジタル複写
機の概略構成を示す断面図。
【図２】操作パネルに設けられるタッチキー内蔵の液晶
表示部を示す図。
【図３】デジタル複写機の制御系統の構成を示すブロッ
ク図。
【図４】ハードディスク装置に格納されるジョブファイ
ルの構成例を示す図。
【図５】ＬＡＮを介して外部装置から送信されるプリン
トデータの例を示す図。
【図６】プリントデータから生成されたジョブファイル
を示す図。
【図７】プリントデータに対して分割されたジョブファ
イルを示す図。
【図８】プリントデータに対して分割されたジョブファ
イルを示す図。
【図９】プリントデータに対して分割されたジョブファ
イルを示す図。
【図１０】プリントデータから用紙サイズごとに分割し
たジョブファイルを生成する際の動作を説明するための
フローチャート。
【図１１】プリントデータと印刷結果との関係を示す
図。
【図１２】中止された印刷の内容を警告表示する表示例
を示す図。
【図１３】複数のジョブファイルが存在する場合の印刷
動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
４…スキャナ部 ６…プリンタ部 １０１…ＳＭ−ＣＰＵ １０２…ＭＡＩＮ−ＣＰＵ １０３…ＳＣＡＮ−ＣＰＵ １０４…操作パネル １０６…ＲＡＭ １０７…ＮＶＭ １１０…ハードディスク装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４１Ｊ 29/46 Ｂ４１Ｊ 29/46 Ｚ ９Ａ００１ Ｇ０６Ｆ 3/12 Ｇ０６Ｆ 3/12 Ａ Ｂ Ｈ０４Ｎ 1/00 Ｈ０４Ｎ 1/00 Ｃ Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 AR03 HR04 HV13 HV32 HV35 2C087 AA03 AA09 AB01 AC08 BA03 BB03 BC02 BD06 BD52 CA13 CB02 CB12 DA09 2H027 DC18 DC19 EJ15 EK04 FB09 FC02 FD08 GA30 ZA07 5B021 AA01 BB02 NN16 5C062 AA05 AA35 AB22 AB23 AB42 AC04 AC22 AC60 AF07 AF15 9A001 BB04 DD06 HH34 JJ35 KK42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 種々の被画像形成媒体がそれぞれ収納さ
    れる複数の収納手段と、ページ毎の画像形成条件と画像
    情報とからなる動作ファイルを記憶するメモリと、この
    メモリに記憶されている動作ファイルの画像形成条件に
    従って収納手段を選択し、この選択した収納手段に収納
    されている被画像形成媒体に画像情報の画像形成処理を
    行う画像形成手段とを有する画像形成装置において、 上記メモリに記憶されている複数の動作ファイルのうち
    何れかの動作ファイルに基づく画像形成処理が正常に実
    行できない場合に、正常に実行できない動作ファイルに
    基づく画像形成処理を中止し、 この中止した画像形成処理の動作ファイル以外の動作フ
    ァイルに基づく画像形成処理を継続して実行する、 ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項２】 種々の被画像形成媒体がそれぞれ収納さ
    れる複数の収納手段と、 ページ毎の画像形成条件と画像情報とからなる動作ファ
    イルを記憶するメモリと、 このメモリに記憶されている動作ファイルの画像形成条
    件に従って収納手段を選択し、 この選択した収納手段に収納されている被画像形成媒体
    に画像情報の画像形成処理を行う画像形成手段と、 上記メモリに記憶されている複数の動作ファイルのうち
    何れかの動作ファイルに基づく画像形成処理が正常に実
    行できない場合に、正常に実行できない動作ファイルに
    基づく画像形成処理を中止する中止手段と、 この中止した画像形成処理の動作ファイル以外の動作フ
    ァイルに基づく画像形成処理を継続して実行する実行手
    段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項３】 種々の被画像形成媒体がそれぞれ収納さ
    れる複数の収納手段と、ページ毎の画像形成条件と画像
    情報とからなる動作ファイルを記憶するメモリと、この
    メモリに記憶されている動作ファイルの画像形成条件に
    従って収納手段を選択し、この選択した収納手段に収納
    されている被画像形成媒体に画像情報の画像形成処理を
    行う画像形成手段とを有する画像形成装置と、ユーザに
    対して案内を表示する表示部を有し、上記画像形成装置
    と接続される外部装置と、からなる画像形成システムに
    おいて、 上記画像形成装置が外部装置から送信されるページ毎の
    画像形成条件と画像情報とからなる画像形成情報を受信
    し、 この受信した画像形成情報に基づいて上記メモリに記憶
    される動作ファイルを生成し、 上記メモリに記憶されている複数の動作ファイルのうち
    何れかの動作ファイルに基づく画像形成処理が正常に実
    行できない場合に、正常に実行できない動作ファイルに
    基づく画像形成処理を中止し、 この中止した画像形成処理の動作ファイル以外の動作フ
    ァイルに基づく画像形成処理を継続して実行し、 正常に実行できない動作ファイルに基づく画像形成処理
    を中止した際に、画像形成処理を中止した動作ファイル
    の内容を画像形成情報の送信元の外部装置に通知し、 この通知を受けた上記外部装置は、画像形成処理が中止
    された動作ファイルの内容を上記表示部に表示する、 ことを特徴とする画像形成方法。
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