JPH10327311A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10327311A
JPH10327311A JP9133387A JP13338797A JPH10327311A JP H10327311 A JPH10327311 A JP H10327311A JP 9133387 A JP9133387 A JP 9133387A JP 13338797 A JP13338797 A JP 13338797A JP H10327311 A JPH10327311 A JP H10327311A
Authority
JP
Japan
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image
density
sheet
print
image data
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9133387A
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English (en)
Inventor
Kimiharu Hashizume
公治 橋詰
Tatsutoshi Yamada
竜利 山田
Yoshiaki Takano
良昭 高野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
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Publication of JPH10327311A publication Critical patent/JPH10327311A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像をシート上に定着するときに、トナ
ーを加熱するための定着加熱部材に該シートが密着して
離れないようなことを抑制できるとともに、サイズや向
きの点で適当なシートを用いることで原稿画像のうち必
要な情報や重要な情報が、ユーザの知らないうちになく
なってしまうようなことがない画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 イメージリーダIRから入力される原稿
画像データから、画像情報検出部43により原稿先端部
の画像濃度を検出する。原稿画像データは、一旦描画制
御部42によりパケットメモリ44に書き込む。原稿先
端部の画像濃度が所定濃度以上の場合、原稿後端部の画
像濃度が所定濃度より小さいときは、原稿画像後端部が
プリント画像の先端部となるような画像データをプリン
ト画像データとしてページメモリ45に書き込む。メモ
リ45上のプリント画像データに基づきプリント部Pに
より、シート上にトナーによるプリント画像を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像データに
基づきシート上にトナー像を形成し、該トナー像をシー
ト上に定着して画像形成する複写機、プリンタ、ファク
シミリ機、これらの複合機等の電子写真方式の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、一般
的には次のようにしてシート(例えば、記録用紙)上に
原稿画像データに対応する画像が形成される。すなわ
ち、感光体等の静電潜像担持体を帯電装置にて帯電さ
せ、その帯電域に画像露光を行って原稿画像データに対
応する静電潜像を形成し、この潜像を現像装置で現像し
てトナー像とし、このトナー像を転写装置によりシート
上に転写し、シート上に保持されているトナー像を定着
装置によりシートに定着して、原稿画像に対応する画像
を得る。なお、かかる原稿画像データが、例えば所定位
置に載置される原稿の画像読み取り装置によって読み取
られた画像データであるときは、画像形成装置は複写機
として機能する。また、コンピュータ等のホスト機器よ
り入力される画像データであるときには、画像形成装置
はプリンタとして機能し、送信元のファクシミリ機から
送られてくる画像データであるときは、ファクシミリ受
信機として機能する。
【0003】トナー像のシート上への定着は、一般的に
は、加熱された加熱ローラとこれに押圧される加圧ロー
ラとの間を、トナー像を保持するシートを通して、その
間に、トナーを加熱して溶融させるとともに、シートに
向けて加圧することによって行われる。そのため、加熱
ローラと加圧ローラとの間を通されるときのシート進行
方向におけるシートの先端部に、トナーの量が多い場合
には、換言すれば、かかるシート先端部のトナー濃度が
高い場合には、トナーが熱により溶けたときに、その量
が多いため、シート先端部が定着装置のローラと密着し
て、離れにくくなってしまう。したがって、シート先端
部に高濃度のトナー像がある場合には、シートが定着装
置のローラから離れずに、詰まる(ジャム)可能性が高
くなる。
【0004】例えば、原稿画像を複写する場合におい
て、かかるシート詰まり(ジャム)の発生する可能性の
高い原稿としては、図12(A)、(B)及び(C)に
例示するものを挙げることができる。なお、図12にお
いて矢印は、原稿画像がそのままシート上にトナー像と
して転写された場合に、トナー像定着時に、シートが加
熱ローラと加圧ローラとの間を通されるときの進行方向
である。原稿用紙いっぱいに黒枠が描かれている原稿
(図12(A)参照)は、複写用シートの先端部にトナ
ーが多くなるため、シート詰まりの発生頻度が特に高く
なってしまう。また、自動的に送信元の会社名、ファク
シミリ番号、送信時刻などをヘッダー部(先端部)に印
字するファクシミリ装置によって受信された原稿(図1
2(B)参照)や、写真などの濃度の高い画像が先端部
にある原稿(図12(C)参照)なども、シート詰まり
の発生頻度は高くなってしまう。
【0005】そこで、厚めのシート上に画像形成するこ
とが提案されている。厚みのあるシート上に画像形成す
る場合には、トナー像を保持するシート先端部に高濃度
のトナーがのっているようなときにも、定着装置の加熱
ローラと加圧ローラとの間を通される際に、厚めのシー
トはシート自身にこしがあるため加熱ローラに密着する
ようなシートの変形は抑制され、これにより定着装置に
おけるシート詰まりは抑制される。
【0006】また、静電潜像担持体に原稿画像に基づく
静電潜像を形成し現像してトナー像とする前に、イレー
サによって該静電潜像の先端部数mm程度を強制的にイ
レース(消去)することが提案されている。このように
すると、シート先端部にはトナーがのらないため、シー
ト先端部が定着時に加熱ローラに密着して、詰まったり
することが抑制される。同様に、シート先端部にトナー
がのらないようにするために、原稿画像全体をシフトし
てシート上に画像形成したり、原稿画像を所定の倍率に
て縮小し、シフトして画像形成することも提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、厚めのこし
のあるシート上に画像形成しようとしても、厚めのシー
トは、ユーザによって用意されていないこともある。ま
た、厚めのシートが用意されているとしても、常に厚め
のシートに画像形成することは、経済的でない。また、
上記のように原稿先端部の画像を強制的にイレースする
ときには、原稿先端部にあったその画像はシート上に画
像形成されたプリント画像から欠落してしまい、必要な
情報や、重要な情報がユーザの知らないうちになくなっ
てしまうようなことがある。同様に、シート先端部にト
ナーがのらないように画像全体をシフトするときには、
原稿後端部にあった画像が欠落してしまうこともある。
【0008】また、図12に例示するような原稿はかな
り特殊なものであり、多くの原稿は、図13(A)の原
稿のように四方の端部には文字、図形等の画像もないも
のや、その端部にそのような画像があるとしても、図1
3(B)や(C)の原稿のように先端部の一部だけに画
像が存在するものである。図13(B)や(C)に例示
する原稿画像のように、先端部にはその一部だけにしか
文字等の画像が存在しない場合には、上記のように先端
部の画像イレース、シフトや縮小画像形成しなくても、
トナー像の定着のときにシート先端部が加熱ローラに密
着して離れないようなことは少ない。そのため、図12
に例示するような、実際には少数の原稿についての詰ま
りを抑制するために、図13(B)や(C)に例示する
ような大多数の原稿までも、強制的に先端部の画像イレ
ースや、画像全体をシフトするときには画像の欠落が生
じ、縮小画像形成するときには等倍の画像が形成ができ
ないということになってしまう。
【0009】そこで本発明は、原稿画像データに基づ
き、電子写真法によりシート上にトナー像を形成し、該
シート上に加熱定着してプリント画像を形成する画像形
成装置であり、トナー像をシート上に定着するときに、
トナーを加熱するための加熱ローラ等の定着用加熱部材
に該シートが密着して離れないようなことを抑制できる
とともに、サイズや向きの点で適当なシートを用いるこ
とで原稿画像のうち必要な情報や重要な情報が、ユーザ
の知らないうちになくなってしまうようなことがない画
像形成装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、次の、の二つのタイプの画像形成装置
を提供する。 原稿画像に応じた原稿画像データに基づき、電子写
真法によりシート上にトナー像を形成し、該シート上に
加熱定着して、プリント画像を形成する画像形成装置で
あり、前記原稿画像データから原稿画像の所定の領域に
おける画像濃度を検出することができる画像濃度検出手
段と、シート上に形成するプリント画像に応じたプリン
ト画像データを記憶するためのメモリと、前記メモリ上
に記憶されているプリント画像データに基づき、該プリ
ント画像データに応じたプリント画像をシート上に形成
することができるプリント手段と、前記原稿画像データ
に所定の画像データ処理を施すことができ、該原稿画像
データに基づく画像データを前記メモリ上にプリント画
像データとして書き込むことができる描画手段とを備え
ており、前記描画手段は、前記画像濃度検出手段の検出
する前記原稿画像の先端部領域の画像濃度が所定の濃度
以上の場合であって、該原稿画像の後端部領域の画像濃
度が所定の濃度より小さいときに、原稿画像の後端部が
プリント画像の先端部となるように、原稿画像を180
°回転させた画像に対応する画像データを、前記メモリ
上にプリント画像データとして書き込むことができる1
80°回転描画手段、前記画像濃度検出手段の検出する
前記原稿画像の先端部領域の画像濃度が所定の濃度以上
の場合であって、該原稿画像の左端部領域の画像濃度が
所定の濃度より小さいときに、原稿画像の左端部がプリ
ント画像の先端部となるように、原稿画像を90°回転
させた画像に対応する画像データを、前記メモリ上にプ
リント画像データとして書き込むことができる左90°
回転描画手段、及び前記画像濃度検出手段の検出する前
記原稿画像の先端部領域の画像濃度が所定の濃度以上の
場合であって、該原稿画像の右端部領域の画像濃度が所
定の濃度より小さいときに、原稿画像の右端部がプリン
ト画像の先端部となるように、原稿画像を90°回転さ
せた画像に対応する画像データを、前記メモリ上にプリ
ント画像データとして書き込むことができる右90°回
転描画手段のうちいずれか1又は2以上の回転描画手段
を含んでいることを特徴とする画像形成装置(第1の画
像形成装置)。 原稿画像に応じた原稿画像データに基づき、電子写
真法によりシート上にトナー像を形成し、該シート上に
加熱定着してプリント画像を形成する画像形成装置であ
り、前記原稿画像データから原稿画像の所定の領域にお
ける画像濃度を検出することができる画像濃度検出手段
と、シート上に形成するプリント画像に応じたプリント
画像データを記憶するためのメモリと、前記メモリ上に
記憶されているプリント画像データに基づき、該プリン
ト画像データに応じたプリント画像をシート上に形成す
ることができるプリント手段と、前記原稿画像データに
所定の画像データ処理を施すことができ、該原稿画像デ
ータに基づく画像データを前記メモリ上にプリント画像
データとして書き込むことができる描画手段とを備えて
おり、前記描画手段は、前記画像濃度検出手段の検出す
る原稿画像の先端部領域、後端部領域、左端部領域及び
右端部領域の画像濃度のうちで、該先端部領域の画像濃
度が最も小さいときに、原稿画像の先端部がプリント画
像の先端部となるように、原稿画像データを前記メモリ
上にプリント画像データとして書き込む0°回転描画手
段と、前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端
部領域、後端部領域、左端部領域及び右端部領域の画像
濃度のうちで、該後端部領域の画像濃度が最も小さいと
きに、原稿画像の後端部がプリント画像の先端部となる
ように、原稿画像を180°回転させた画像に対応する
画像データを該メモリ上にプリント画像データとして書
き込む180°回転描画手段と、前記画像濃度検出手段
の検出する原稿画像の先端部領域、後端部領域、左端部
領域及び右端部領域の画像濃度のうちで、該左端部領域
の画像濃度が最も小さいときに、原稿画像の左端部がプ
リント画像の先端部となるように、原稿画像を90°回
転させた画像に対応する画像データを該メモリ上にプリ
ント画像データとして書き込む左90°回転描画手段
と、前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端部
領域、後端部領域、左端部領域及び右端部領域の画像濃
度のうちで、該右端部領域の画像濃度が最も小さいとき
に、原稿画像の右端部がプリント画像の先端部となるよ
うに、原稿画像を90°回転させた画像に対応する画像
データを該メモリ上にプリント画像データとして書き込
む右90°回転描画手段とを有していることを特徴とす
る画像形成装置(第2の画像形成装置)。
【0011】なお、本発明において「原稿画像」とは、
文字、図形等の情報を示す画像(以下、「黒画像」とい
うことがある。)と、そのような情報のない画像(以
下、「白画像」ということがある。)とからなる画像全
体を意味し、いわば原稿1ページ領域に相当する画像全
体を指している。また「プリント画像」についても同様
で、黒画像と白画像からなる画像全体を意味し、いわば
プリント1頁領域に相当する画像全体を指している。ま
た、画像濃度とは、白画像(W)に対する黒画像(B)
の割合(B/W比)であり、換言すれば、平均画像濃度
である。
【0012】「原稿画像の先端部」とは、かかる原稿画
像に応じた原稿画像データを、何ら画像データ処理等を
施さずに、そのままメモリ上にプリント画像データとし
て書き込み、該プリント画像データに基づきプリント手
段によって、シート上にトナーによるプリント画像を形
成した後、該シートを定着手段の加熱部材と加圧部材と
の間に通すときの、シート進行方向における該プリント
画像の先端部に対応する原稿画像中の先端部をいう。
「原稿画像の後端部」、「原稿画像の左端部」、「原稿
画像の右端部」についても同様である。
【0013】原稿画像の先端部領域は、例えば、原稿画
像の先端から後端方向に5mm程度の領域である。原稿
画像をそのままシート上にプリント画像とした形成した
場合に、該シートの先端から後端方向に5mm程度の領
域の画像濃度が、プリント画像を保持した該シートを加
熱部材と加圧部材との間を通すときに、シート詰まりに
影響するからである。
【0014】また、「プリント画像の先端部」とは、シ
ート上にトナーによるプリント画像形成した後、かかる
トナー像のシートへの定着のために、シートを加熱部材
と加圧部材との間を通すときの、シート進行方向におけ
るプリント画像の先端部をいう。前記原稿画像データ
は、例えば、所定の位置に載置される原稿画像を画像読
み取り装置に読み取った画像データとすることができ
る。この場合には、画像形成装置は複写機として機能す
る。また、原稿画像データは、コンピュータ、ワードプ
ロセッサ等のホスト機器から画像形成装置に入力される
画像データとしてもよい。この場合には、画像形成装置
はプリンタとして機能する。また、原稿画像データは、
(送信先の)ファクシミリ装置から電話回線等を介して
送られてくる画像データであってもよい。この場合に
は、画像形成装置はファクシミリ装置として機能する。
本発明の画像形成装置は、このように原稿画像データに
よって、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ装置と
することができ、また、複写、プリント、ファックス機
能の2以上の機能を備える複合機としてもよい。
【0015】前記第1及び第2のいずれの画像形成装置
においても、メモリ上に記憶されているプリント画像に
応じたプリント画像データに基づいて、プリント手段に
より電子写真法にてシート上にトナーによるプリント画
像が形成される。その後、シート上に形成され、保持さ
れているトナー像は、シートに加熱定着される。かかる
トナー像のシートへの加熱定着は、例えば、所定の定着
温度にまで加熱される加熱部材(一般的には、加熱ロー
ラ)とこれに押圧される加圧部材(一般的には、加圧ロ
ーラ)との間を通されることによって行われる。
【0016】前記第1の画像形成装置においては、メモ
リ上に記憶されている、シートに形成されるプリント画
像に対応したプリント画像データは、原稿画像データそ
のまま、又は必要に応じて原稿画像データに所定の画像
データ処理が施された画像データであって、プリント手
段による画像形成前に、描画手段によりメモリ上に、プ
リント画像データとして書き込まれているものである。
【0017】画像濃度検出手段により検出される原稿画
像の先端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さい場合
には、その原稿画像に応じた原稿画像データを、通常な
されるように、何ら画像データ処理等を施さずに、その
ままメモリ上にプリント画像データとして書き込み、該
プリント画像データに基づきプリント手段によって、シ
ート上にトナーによるプリント画像を形成しても、かか
るトナー像のシートへの定着のために、シートを加熱部
材と加圧部材との間を通すときに、プリント画像の先端
部の画像濃度は、シート先端部が定着用加熱部材から離
れないレベルより小さくなる。したがって、原稿画像の
先端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さいときは、
描画手段は、原稿画像データに何ら画像データ処理を施
さずに、原稿画像データそのままを、プリント画像デー
タとしてメモリ上に書き込めばよい。
【0018】画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先
端部領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合であって、
原稿画像の後端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さ
いときは、180°回転描画手段によって、原稿画像の
後端部がプリント画像の先端部となるように、原稿画像
を180°回転させた画像に対応する画像データを、メ
モリ上にプリント画像データとして書き込むと、プリン
ト画像先端部の画像濃度は所定の濃度より小さくなり、
シート詰まりを防止できる。原稿画像とプリント画像と
は、等価なものとなるため、原稿画像にあった画像がプ
リント画像から欠落してしまうようなことはない。
【0019】画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先
端部領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合であって、
原稿画像の左端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さ
いときは、左90°回転描画手段によって、原稿画像の
左端部がプリント画像の先端部となるように、原稿画像
を90°回転させた画像に対応する画像データを、メモ
リ上にプリント画像データとして書き込むと、プリント
画像先端部の画像濃度は所定の濃度より小さくなり、シ
ート詰まりを防止できる。原稿画像とプリント画像と
は、等価なものとなるため、原稿画像にあった画像がプ
リント画像から欠落してしまうようなことはない。
【0020】画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先
端部領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合であって、
原稿画像の右端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さ
いときは、右90°回転描画手段によって、原稿画像の
右端部がプリント画像の先端部となるように、原稿画像
を90°回転させた画像に対応する画像データを、メモ
リ上にプリント画像データとして書き込むと、プリント
画像先端部の画像濃度は所定の濃度より小さくなり、シ
ート詰まりを防止できる。原稿画像とプリント画像と
は、等価なものとなるため、原稿画像にあった画像がプ
リント画像から欠落してしまうようなことはない。
【0021】なお、画像形成装置には、通常、画像形成
されるシートを収納するためのシートトレイ、シートカ
セット等のシート収納手段が1又は2以上設けられてお
り、原稿画像データをそのままプリント画像データとし
て画像形成する場合には、かかるシート収納手段からシ
ートを搬出して、そのシートにプリント画像を形成すれ
ば、所望の画像形成を行うことができる場合において
も、左90°回転描画手段や右90°回転描画手段によ
って上記のように、原稿画像を90°回転させた画像が
プリント画像となるときには、シートについても90°
回転させなければ、所望の画像形成ができないが、90
°回転した状態で収納されているシートが用意されてい
ないこともあるため、このようにシートがないときに
は、例えば、画像形成を禁止して、その旨ユーザに知ら
せるなどすればよい。
【0022】画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先
端部領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合に、180
°回転描画手段、左90°回転描画手段及び(又は)右
90°回転描画手段のうちいずれの回転描画手段によっ
て、プリント画像データを書き込むかについては、例え
ば次のようにすればよい。すなわち、例えば、180°
回転描画手段、左90°回転描画手段及び右90°回転
描画手段のうちの少なくとも二つの回転描画手段が描画
手段に設けられているときに、それらのうちいずれの回
転描画手段によって、前記メモリ上にプリント画像デー
タを書き込むかの優先順位を予め定めておき、前記18
0°回転描画手段については、前記画像濃度検出手段の
検出する原稿画像の後端部領域の画像濃度が所定の濃度
より小さいという条件、前記左90°回転描画手段につ
いては、前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の左
端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さいという条
件、前記右90°回転描画手段については、前記画像濃
度検出手段の検出する原稿画像の右端部領域の画像濃度
が所定の濃度より小さいという条件、を満たしている回
転描画手段であって、最も優先順位の高い回転描画手段
によって前記メモリ上にプリント画像データを書き込む
ようにする。いずれの回転描画手段も上記条件を満たし
ていないときには、例えば、画像形成を禁止して、その
旨ユーザに知らせればよい。
【0023】前記第2の画像形成装置においては、0°
回転描画手段、180°回転描画手段、左90°回転描
画手段又は右90°回転描画手段のうちいずれか一つの
描画手段によってメモリ上に画像データを書き込んで、
画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端部領域、後
端部領域、左端部領域及び右端部領域のうちで、最も画
像濃度の小さい領域の端部が、プリント画像の先端部と
なるようにする。これにより、プリント画像先端部の画
像濃度は、原稿画像の他の端部(例えば、原稿画像の後
端部領域の画像濃度が一番小さく、原稿画像の後端部を
プリント画像の先端部にする場合には、原稿画像の先端
部、左端部及び右端部)をプリント画像の先端部とする
ときよりも小さくなり、定着時にシート先端部が密着し
て離れなくなる可能性が最も低くなる。
【0024】なお、第2の画像形成装置において、原稿
画像の先端部領域、後端部領域、左端部領域及び右端部
領域のいずれの画像濃度も所定の濃度以上であるときに
は、画像形成を禁止するようにしてもよい。なお、第2
の画像形成装置においても、左90°回転描画手段又は
右90°回転描画手段によって、原稿画像を90°回転
させた画像をプリント画像とする場合に、90°回転し
た状態で収納されているシートが用意されていないとき
は、例えば、画像形成を禁止して、その旨ユーザに知ら
せるなどすればよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置
の一例の概略ブロック図である。この装置は、所定の位
置に載置される原稿の画像を光学的に走査して、読み取
るためのイメージリーダIR、後述するプリント画像デ
ータに応じたトナー像をシート上に形成することができ
るプリント部P、プリント部Pを動作制御するプリント
制御部6、ユーザ等による各種の設定(例えば、コピー
モードの設定)などを行うための操作パネル5、これら
イメージリーダIR、操作パネル5、プリント制御部6
が接続されていて、これらから入力される情報などに基
づき全体の制御を行うシステム制御部4を備えている。
【0026】この装置は、さらに、電話回線に接続さ
れ、相手先のファクシミリ装置との画像の送受信のため
の通信制御を行うことができるFAX(ファクシミリ)
制御部7を備えており、ファクシミリ送信や、送信元の
ファクシミリ装置から送られてくる原稿画像データを受
信して、シート上に該原稿画像に対応するプリント画像
を形成することができる。また、コンピュータCPを接
続して、コンピュータCPから送られてくる原稿画像デ
ータに基づきプリントを行うこともできる。すなわち、
この画像形成装置は、複写機能、ファクシミリ機能及び
プリント機能を備えるいわゆる複合機である。なお、以
下の説明においては、この装置における複写動作を主に
説明する。
【0027】前記のシステム制御部4は、イメージリー
ダIRにより読み取られる原稿画像データ、電話回線等
を通じ送信されてきて、FAX制御部7を介して入力さ
れる原稿画像データ、又はコンピュータCPから入力さ
れる原稿画像データに基づき、詳しくは後述するが、必
要に応じて画像データ処理を施して、プリント部Pによ
ってシート上に形成させるトナー像のプリント画像デー
タを作成することもできる。
【0028】図2に、この装置の概略構成図を示す。な
お、FAX制御部7は図示を省略してある。イメージリ
ーダIRは、原稿台ガラスGL上に載置される原稿に光
照射するための照明ランプ10、原稿からの反射光をレ
ンズ191に導くための反射ミラーM1、M2、M3、
並びにレンズ191を通過した画像光を読み取るための
イメージセンサ192を有している。照明ランプ10及
び反射ミラーM1は、図示を省略した駆動手段によって
駆動されて、原稿台ガラスGLに平行なX方向に往復動
可能なキャリッジC1に支持されている。また、反射ミ
ラーM2、M3は、図示を省略した駆動手段により駆動
され、X方向に往復動可能なキャリッジC2に支持され
ている。原稿台ガラスGLの上部には、開閉可能にカバ
ーCVが組付けられている。なお、カバーに代えてカバ
ーの役割も兼ねる自動原稿送り装置(ADF)を開閉可
能に組付けてもよい。
【0029】イメージリーダIRによる画像読み取り
は、次のようにして行われる。すなわち、照明ランプ1
0を点灯して、キャリッジC1を所定の速度で副走査方
向Xに駆動するとともに、キャリッジC2も同方向にキ
ャリッジC1の1/2の速度で駆動して、原稿台ガラス
GL上に載置されている原稿全体を走査する。この間、
原稿からの反射画像光を反射ミラーM1、M2、M3を
介して結像レンズ191に導く。そして、結像レンズ1
91によってイメージセンサ192上に結像された画像
光を、該センサによって読み取る。イメージセンサ19
2においては、順次入力される画像光が、光電変換され
て、順次原稿画像データとして、システム制御部4に出
力される。
【0030】図3に操作パネル5の平面図を示す。操作
パネル5は、ユーザが操作しやすい装置上部に配置され
ている(図2参照)。操作パネル5は、コピースタート
又はFAX送信スタートを指令するためのスタートキー
501、コピー枚数等の数値の入力を行うためのテンキ
ー502、入力した数値等をクリアするためのクリアキ
ー503、コピー停止を指令するためのストップキー5
04、倍率設定キー505、シート設定キー506、コ
ピーモード設定キー507、コピー/FAX機能切り換
えキー508を備えており、設定されたコピー枚数や装
置の状態(例えば、正常/異常状態やシートエンプティ
状態等)が表示器500に表示される。
【0031】倍率設定キー505により変倍率を選択す
ることができ、選択されている倍率はLED505dに
点灯表示される。シート設定キー506によりいずれの
トレイ(本例では、後述するトレイ311、312、3
13、314又は315)に収納されているシート上に
画像形成するかを選択することができ、選択されている
シートの種類はLED506dに点灯表示される。
【0032】コピーモード設定キー507により、コピ
ーをシート片面にするのか、又は両面にするのかを選択
することができ、選択されているコピーモードはLED
507dに点灯表示される。コピー/FAX機能切り換
えキー508により、スタートキー501を押したとき
に実行される動作、すなわち、コピー動作又はFAX送
信動作かを選択することができる。選択されている方
は、表示器500に表示される。
【0033】次に、プリント部Pについて説明する(図
2参照)。プリント部Pは、後述するプリント画像デー
タに応じたトナー像をシート上に形成するために、感光
体ドラムPC及びその周囲に配置される機器、シート上
に形成されたトナー像を定着するための定着器17、画
像形成されるシートを収納するためのシートトレイ31
1、312、313、314、315、シートの両面に
画像形成するための中間トレイ36を備えている。
【0034】静電潜像が形成される感光体ドラムPCの
周囲には帯電チャージャ11、現像器12、転写チャー
ジャ13、分離チャージャ14、クリーナ15及びイレ
ーサ16が順次配置されている。静電潜像の形成は、レ
ーザ装置を有するプリントヘッドPHにより行われる。
シートトレイ311、312、313、314、315
は装置下部に配置されており、本例では、各トレイ内に
は、その両面に画像形成がなされていない紙(白紙)が
複数枚積層収納されている。なお、本例では、シートト
レイ311には、B5用紙が縦向きに積層収納されてお
り、トレイ312には、B5用紙が横向きに積層収納さ
れており、トレイ313には、A4用紙が縦向きに積層
収納されており、トレイ314には、A4用紙が横向き
に積層収納されており、トレイ315には、A3用紙が
横向きに積層収納されている。
【0035】これらシートトレイから感光体ドラムPC
と転写チャージャ13とが対向する転写位置との間に
は、シート搬送の搬送路として搬送路204、203、
202、201、200、21が順に設けられている。
なお、これら搬送路中には、シート搬送のためのローラ
群が設けられている。後述する搬送路中にも、同様にシ
ート搬送のためのローラ群が設けられている。トレイ3
11に収納されているシートは、シート供給ローラ32
1によって搬送路200に送り出すことができ、搬送路
21を介して転写位置まで搬送することができる。トレ
イ312、313、314、315に収納されているシ
ートも、同様に、それぞれローラ322、323、32
4、325によって搬送路201、202、203、2
04に送り出すことができ、搬送路21を介して転写位
置まで搬送することができる。
【0036】定着器17は、所定の定着温度まで加熱さ
れる加熱ローラ171と、これに所定の圧力で押圧する
加圧ローラ172とを有している。感光体ドラムPCと
分離チャージャ14とが対向する分離位置と、定着器1
7との間には、この間のシート搬送のためにシート搬送
ベルト18が配置されている。
【0037】定着器17のシート搬送方向下流側には、
搬送路22と搬送路23が設けられており、これら搬送
路の分岐点には、シートの搬送方向を切り替えるための
爪33が配置されている。爪33は、ソレノイド34に
よりその向きを図2において上向き(図2において、実
線で示す。)、或いは下向き(図2において、点線で示
す。)にすることができ、この爪33の揺動によって、
シートをいずれかの搬送路(搬送路22又は搬送路2
3)に振り分けることができる。搬送路22の先には排
出トレイ35が配置されており、搬送路23の先には中
間トレイ36が配置されている。
【0038】中間トレイ36は、上方側からシートを受
け入れるものであり、中間トレイ36に一旦保管された
シートは、ローラ群361等により最上層のシートから
順に、搬送路21へと続く搬送路24に送り出すことが
できる。すなわち、中間トレイ36に収納されているシ
ートは、一番最後に中間トレイ36に搬入されたシート
から順に送り出される。
【0039】以上説明した、プリント部Pの備えるプリ
ントヘッドPH、感光体ドラムPC、感光体ドラムPC
の周辺機器、定着器17、ソレノイド34、シートを搬
送するためのローラ等の機器などは、プリント制御部6
に接続されており(図1参照)、次のように動作制御さ
れてシート上にプリント画像データに応じたトナーによ
るプリント画像を形成する。
【0040】プリントヘッドPHは、イメージリーダI
Rにより読み取られるなどした原稿画像データに基づ
き、後述するようにシステム制御部4において、必要に
応じて画像データ処理されて、ページメモリ45に記憶
されているプリント画像データに基づいてレーザ光を、
感光体ドラムPC上の露光位置に照射する。このとき、
感光体ドラムPCは所定の速度で図2中反時計回りに回
転駆動されており、その表面は帯電チャージャ11によ
り一様に帯電されている。帯電された感光体ドラムPC
には、露光位置において、前記プリントヘッドPHから
照射されたプリント画像データに基づく照射光によっ
て、プリント画像に応じた静電潜像が形成される。この
静電潜像は現像器12により現像されてトナー像とな
る。トナー像は、転写チャージャ13と感光体ドラムP
Cとが対向する転写位置に供給されるシート上に、転写
チャージャ13によって転写される。
【0041】ここで、転写位置に供給されるシートのサ
イズ及び向きについて説明する。詳しくは後述するが、
通常は、転写位置には、操作パネル5のシート設定キー
506により設定されたサイズ及び向きのシートを収納
しているシートトレイから搬出されたシートが供給され
る。或いは、このような設定がないときは、通常は、後
述するように検出される原稿画像のサイズ及び向きに適
合したシートを収納しているシートトレイから搬出され
たシートが、転写位置に供給される。また、後述する特
定の条件下においては、シート設定キー506により設
定されたサイズ及び向きのシート、或いは、検出された
原稿画像のサイズ及び向きに適合したシートとは、違う
向きのシートが転写位置に供給されることもある。な
お、シート両面に画像形成する場合において、既に画像
形成されたシートの一方の面とは反対の面に画像形成す
るときには、中間トレイ36から搬出されたシートが、
転写位置には供給される。
【0042】このようにして転写位置に供給され、トナ
ー像が転写されたシートは、分離チャージャ14により
感光体ドラムPCから分離されて、シート搬送ベルト1
8により定着器17へ搬送される。定着器17において
は、所定の定着温度にまで加熱された加熱ローラ171
とこれに押圧される加圧ローラ172との間を、トナー
像を保持したシートが挟持されつつ通過して、その間に
加熱、加圧下にトナー像がシートに定着される。
【0043】トナー像が定着されたシートは、シートの
片面のみに画像形成するときには、図2において下向き
(点線位置)にされた爪33により搬送路22に導か
れ、排出トレイ35上に排出される。また、シートの両
面に画像形成するときには、図2において上向き(実線
位置)にされた爪33により搬送路23に導かれ、中間
トレイ36に一旦収容される。そして、2つ目のプリン
ト画像データに基づくトナー像を上記と同様に感光体ド
ラムPC上に形成し、中間トレイ36に一旦保管されい
て、その後搬送路24によってシートの表裏が反対にさ
れて再び転写位置に搬送されてくるシート上に該トナー
像を転写し、定着して、排出トレイ35上に排出する。
【0044】図4にシステム制御部4の原稿画像データ
に後述する画像データ処理を施すための内部構成を示す
概略ブロック図を操作パネル5やイメージリーダIRな
どとともに示す。システム制御部4により、イメージリ
ーダIRにより読み取られるなどした原稿画像データ
に、必要に応じて画像データ処理が施されてプリントヘ
ッドPHに出力するプリント画像データが生成される。
なお、前述のように、プリント画像データに応じた静電
潜像が、プリントヘッドPHからの照射光によって感光
体ドラムPC上に形成される。
【0045】システム制御部4は、イメージリーダIR
から入力される原稿画像データから画像情報を検出する
画像情報検出部43、画像情報検出部43を介して入力
される原稿画像データをパケットメモリ44に一旦圧縮
して書き込んだり、パケットメモリ44上の原稿画像デ
ータを伸張して読み出して、画像処理制御部41からの
描画指示に基づき、その原稿画像データに必要に応じて
画像データ処理を施してページメモリ45上にプリント
画像データを描画する描画制御部42や、これらの全体
の制御をおこなう前記の画像処理制御部41を備えてい
る。なお、図4においては図示を省略したFAX制御部
7からの原稿画像データや、コンピュータCPからの原
稿画像データも画像情報検出部43に入力される。
【0046】図5にシステム制御部4の行う制御処理内
容のメインルーチンのフローチャートを示す。また、こ
のメインルーチンのサブルーチンであるシステム制御の
フローチャートを図6に示す。装置の電源が投入される
と、始めに各種の初期設定等の初期化処理が行われる
(図5のステップS1)。次いで、システム制御(S
5)、画像走査制御(S7)及びプリント制御(S9)
が順次繰り返して行われる。
【0047】システム制御においては、詳しくは後述す
るが原稿画像データから画像情報を検出する画像走査処
理制御(図6のステップS50)、検出された画像情報
に基づきプリント画像データとして、どのような画像デ
ータをページメモリ45上に描画するかを決める画像処
理制御(S60)、そして実際にかかる描画を行う描画
制御(S70)が行われる。画像走査制御(S7)にお
いては、イメージリーダIRを制御して、原稿台ガラス
GL上に載置される原稿を光学的に走査して、読み取る
処理が行われる。また、プリント制御(S9)において
は、プリント部Pを制御して、シート供給制御や、電子
写真プロセスによりプリント画像を形成する制御が行わ
れる。
【0048】システム制御(S5)における画像走査処
理制御(S50)では、図7に示すように、まず、操作
パネル5のスタートキー501が押されると、出力され
る画像走査(画像読み取り)開始要求があるか否かが判
断される(図7のステップS51)。画像走査開始要求
があるときは(S51:YES)、画像処理制御部41
はイメージリーダIRに対し画像走査指示を出して、イ
メージリーダIRに原稿画像の走査を開始させる(S5
2)。なお、イメージリーダIRによる画像走査は、複
写のために行われる場合と、ファクシミリ送信のために
行われる場合とがあり、これらのうちのいずれかである
かは、操作パネル5の機能切り換えキー508の設定に
よって決まる。
【0049】そして、イメージリーダIRのイメージセ
ンサ192から入力されてくる原稿画像データを順次読
み込んでゆきながら(S53)、原稿画像の後端を検出
する(S54)。そして、原稿画像の後端が検出された
ときには(S54:YES)、画像走査を終了する(S
55)。次いで、読み込まれた原稿画像データに基づき
原稿サイズを検出し(S56)、さらに、画像情報検出
部43は次に述べる原稿画像情報を検出する(S5
7)。
【0050】すなわち、画像情報検出部43は、原稿画
像の先端から所定距離の領域(先端部領域)の画像の濃
度、原稿画像の後端から所定距離の領域(後端部領域)
の画像の濃度、原稿画像の左端から所定距離の領域(左
端部領域)の画像の濃度及び原稿画像の右端から所定距
離の領域(右端部領域)の画像の濃度を検出する。な
お、これら所定距離は、本例では、5mmである。
【0051】なお、画像情報検出部43は、このような
原稿画像情報を検出するなどのために、入力される原稿
画像データを所定の量だけ記憶するための、バンドメモ
リ431を有している。入力される原稿画像データは、
順次、描画制御部42に送られ、描画制御部42によ
り、パケットメモリ44上に一旦、圧縮されて保存され
る。
【0052】本例において検出される画像の濃度は、先
端等から所定距離の領域の中に白画像に対し黒画像があ
る割合(B/W比)、すなわち、この領域の平均濃度で
ある。これら検出された画像濃度は、画像処理制御部4
1に入力される。検出される原稿画像の濃度は、定着器
17におけるシート詰まりに影響し、先端部の濃度があ
る濃度(後述する所定濃度)より高い原稿画像を、その
ままトナー像としてシート上に転写し、定着すると、シ
ート先端部が加熱ローラ171に密着して、離れにくく
なり、シート詰まりが発生しやすくなる。なお、かかる
所定濃度は、定着温度、トナー材料、加熱ローラ171
の表面材料などにより変動するものである。所定濃度
は、シート詰まりが発生する濃度レベルのなかから、実
用上問題となるような頻度でシート詰まりが発生する濃
度の最小値を実験等から定めればよい。
【0053】図8に、画像処理制御部41の行う動作内
容(図6中のステップS60の画像処理制御)を示すフ
ローチャートを示す。画像処理制御部41は、画像情報
検出部43から送られてくる前記の原稿画像の情報に基
づき次のように動作する。まず、原稿画像の先端部の画
像濃度が所定濃度以上か否かが判断される(図8のステ
ップS601)。
【0054】原稿画像の先端部の画像濃度が所定の濃度
より小さいときには(S601:NO)、定着器17に
おいてシート詰まりが発生する可能性が低いので、描画
制御部42には通常の描画を行うように指示が出される
(S602)。通常描画がどのように行われるかについ
ては、後述する。原稿画像の先端部の画像濃度が所定の
濃度以上のときには(S601:YES)、次に原稿画
像の後端部の画像濃度が所定の濃度以上か否かが判断さ
れる(S603)。
【0055】原稿画像の後端部の画像濃度が所定の濃度
より小さく(S603:NO)、原稿画像の後端部をプ
リント画像の先端部としても不都合がないときには(S
604:YES)、描画制御部42には、原稿画像後端
部をプリント画像の先端部にする描画を行うように指示
が出される(S605)。なお、本例において、原稿画
像の後端部をプリント画像の先端部とすると、不都合が
生じる場合としては、操作パネル5のコピーモード設定
キー507により設定されているコピーモードが両面コ
ピーモードの場合である。両面コピーを行うときに、上
記のように先後端の逆転をすると、シートの一方の面に
形成されるプリント画像と、他方の面に形成されるプリ
ント画像との向きが逆になって、ユーザ所望の画像がシ
ートの両面に形成できないことがある。本例の画像形成
装置は備えていないが、画像形成装置がステープルを取
り付ける機能や、パンチ穴を開ける機能を備えている場
合には、ステープルを取り付ける画像形成モードのとき
や、パンチ穴を開ける画像形成モードのときにも、原稿
画像の後端部をプリント画像の先端部とすると、不都合
が生じることがある。
【0056】原稿画像の後端部をプリント画像の先端部
とすると不都合があるとき(S604:NO)、又は原
稿画像の後端部の画像濃度が所定の濃度以上のときには
(S603:YES)、次に原稿画像の左端部の画像濃
度が所定の濃度以上か否かが判断される(S606)。
原稿画像の左端部の画像濃度が所定の濃度より小さく
(S606:NO)、原稿画像の左端部をプリント画像
の先端部としても、適合するシートが有るときには(S
607:YES)、描画制御部42には、原稿画像左端
部をプリント画像の先端部にする描画を行うように指示
が出される(S608)。なお、例えば原稿画像がA4
サイズで横向きである場合において、前述のように原稿
画像の先端部をそのままプリント画像の先端部とすると
き、或いは、原稿画像の先端部をプリント画像の後端部
とするときには、適合するシートは、A4サイズで横向
きのものであるが、このように、原稿画像の左端部をプ
リント画像の先端部とするときには、適合するシート
は、A4サイズ横向きのシートを90°回転させたA4
サイズ縦向きのシートである。同様に、原稿画像の左端
部をプリント画像の先端部とする場合において、原稿画
像がA4サイズで縦向きのときは、適合するシートはA
4サイズ横向きのシートである。原稿画像がB5、A3
サイズの場合にも同様である。ただし、本例では、A3
横向きのシートを収納するシートトレイとしてシートト
レイ315が用意されているが、A3縦向きのシートを
収納するシートトレイは用意されていないため、原稿画
像がA3横向きのときは、ステップS607の条件判断
において適合シートがないと判断される。図2に示すよ
うに、各シートトレイ311〜315の下部には、その
シートトレイ内にシートが有るか否かを検出するセンサ
SE1〜SE5が配置されており、これらセンサによっ
て、適合するシートを収納するシートトレイ内にシート
がないことが検出されているときには、ステップS60
7の条件判断において適合シートがないと判断される。
【0057】原稿画像の左端部をプリント画像の先端部
とすると適合シートがないとき(S607:NO)、又
は原稿画像の左端部の画像濃度が所定の濃度以上のとき
には(S606:YES)、次に原稿画像の右端部の画
像濃度が所定の濃度以上か否かが判断される(S60
9)。原稿画像の右端部の画像濃度が所定の濃度より小
さく(S609:NO)、原稿画像の右端部をプリント
画像の先端部としても、適合するシートが有るときには
(S610:YES)、描画制御部42には、原稿画像
右端部をプリント画像の先端部にする描画を行うように
指示が出される(S611)。ここで行われる適合シー
トが有るか否かを判断する条件判断(S610)も、前
述のステップS607の条件判断と同様に行われる。
【0058】原稿画像の右端部をプリント画像の先端部
とすると適合シートがないとき(S610:NO)、又
は原稿画像の右端部の画像濃度が所定の濃度以上のとき
には(S609:YES)、本例においては、画像形成
が禁止され、その旨操作パネル5の表示器500に表示
される。このように画像処理制御部41から出された描
画指示にしたがい、描画制御部42は次のようにパケッ
トメモリ44上に一旦保存されている原稿画像データに
対して必要な画像データ処理を施して、ページメモリ4
5上にプリント画像を描画する(プリント画像データを
書き込む)。図9に描画制御部42が行う動作内容(図
6中のステップS70の描画制御)を示すフローチャー
トを示す。
【0059】なお、以下の説明において、シート上に画
像形成されるプリント画像の各画素の座標を、図10
(B)に示すように、定着器17の加熱ローラ171と
加圧ローラ172との間を通されるときのシート搬送方
向となる方向をy方向、このy方向に直交するシート幅
方向をx方向とする。定着するプリント画像に面してシ
ート搬送方向において先端を上にしたときの、プリント
画像の先端左端の画素の座標を(0,0)とする。な
お、プリント画像はページメモリ45上の座標(x,
y)の画素データが、プリント画像の座標(x,y)の
画素に対応するように形成される。したがって、ページ
メモリ45上の座標(X,0)のデータが、シート上に
形成されるプリント画像の最先端部の画素データとな
る。また、原稿画像の各画素の座標を、図10(A)に
示すように、原稿画像データをそのままプリント画像デ
ータとして、該プリント画像データに基づき前述のよう
にシート上にプリント画像が形成した後、該シートが定
着器17の加熱ローラ171と加圧ローラ172との間
を通されるときの、シート搬送方向となる方向をy方
向、このy方向に直交するシート幅方向をx方向とす
る。定着する原稿画像に応じたプリント画像に向かって
シート搬送方向において先端を上にしたときの、原稿画
像の先端左端の画素の座標を(0,0)とする。 (A)通常描画 通常描画がなされるときの、原稿画像とプリント画像と
の関係の一例を図11(A)に示す。なお、図11
(A)に示す原稿画像は、原稿シートの中央部に、文字
「A」が描かれたものである。
【0060】通常描画の指示が出されている場合には
(図9のステップS701:YES)、パケットメモリ
44上の圧縮原稿画像データを何の画像処理も施さず
に、ページメモリ45上に伸長して、描画する(S70
2)。すなわち、原稿画像の座標(x,y)の画素は、
そのままプリント画像の座標(x,y)の画素となる。
この場合には、原稿画像とシート上に形成されるプリン
ト画像とは等価なものとなる。
【0061】このように通常の画像形成が行われるの
は、原稿先端部の画像濃度(黒画像の割合)が、所定の
濃度より小さいときであるので、すなわち、シート上の
プリント画像先端部の画像濃度(トナー像の割合)は、
定着器17の加熱ローラ171と加圧ローラ172との
間を通されるときに、シート先端部が加熱ローラ171
に密着して離れにくくなるようなレベルではないので、
定着器17におけるシート詰まり発生は十分抑制されて
いる。
【0062】また、原稿画像とプリント画像とは等価な
ものとなるため、画像情報の欠落等の問題も生じない。
原稿先端部の画像濃度が所定の濃度以上のときには、定
着器17においてシート詰まりの発生する可能性が高く
なるため、次のような処理が行われる。 (B)原稿画像の後端部をプリント画像の先端部とする
180°回転描画処理原稿画像の後端部をプリント画像
の先端部とする180°回転描画処理がなされるとき
の、原稿画像とプリント画像との関係の一例を図11
(B)に示す。なお、図11(B)に示す原稿画像は、
原稿シートの中央部に文字「A」が描かれ、原稿シート
の先端部に文字「0123456789」が描かれたも
のである。
【0063】180°回転描画処理の指示が出されてい
る場合には(S703:YES)、まず、原稿画像の座
標(0,0)の対角となる原稿画像の後端の座標(a,
b)を求める(S704)。そして、原稿画像の座標
(a,b)から(0,0)に向けてその座標の画素デー
タを、ページメモリ45の座標(0,0)から(a,
b)に向けて順に書き込んでいく(S705)。もう少
し具体的にいうと、まず、ページメモリ45の座標
(0,0)から(a,0)の順に、原稿画像の座標
(a,b)から(0,b)の各画素データを順に書き込
む。次いで、ページメモリ45の座標(0,1)から
(a,1)の順に、原稿画像の座標(a,b−1)から
(0,b−1)の各画素データを順に書き込む。以下同
様にして、最後に、ページメモリ45の座標(0,b)
から(a,b)の順に、原稿画像の座標(a,0)から
(0,0)の各画素データを順に書き込む。すなわち、
原稿画像の座標(x,y)(ただし、0≦x≦a、0≦
y≦b)の画素データは、ページメモリ45の座標(a
−x,b−y)に書き込まれる。これにより、プリント
部Pにより画像形成されるときには、プリント画像は原
稿画像の後端部が先端部となった180°回転した画像
となる。
【0064】したがって、プリント画像が形成されたシ
ート先端部の画像は、画像濃度が所定濃度より小さかっ
た原稿画像後端部の画像となるため、定着器17の加熱
ローラ171と加圧ローラ172との間を通されるとき
のシート先端部のトナー濃度は、シート先端部が加熱ロ
ーラ171に密着して離れないトナー濃度より小さくな
り、定着器17におけるシート詰まりを防止できる。
【0065】また、原稿画像とプリント画像とは等価な
ものとなるため、画像情報の欠落等の問題も生じない。 (C)原稿画像の左端部をプリント画像の先端部とする
90°回転描画処理原稿画像の左端部をプリント画像の
先端部とする90°回転描画処理がなされるときの、原
稿画像とプリント画像との関係の一例を図11(C)に
示す。なお、図11(C)に示す原稿画像は、原稿シー
トの中央部に文字「A」、原稿シートの先端部に文字
「0123456789」、原稿シートの後端部に文字
「0123456789」が描かれたものである。
【0066】原稿画像の左端部をプリント画像の先端部
とする90°回転描画処理の指示が出されている場合に
は(S706:YES)、まず、原稿画像の座標(0,
0)の対角となる原稿画像の後端の座標(a,b)を求
める(S707)。そして、前述の180°回転描画処
理をするときと同様に、原稿画像の座標(0,b)から
(a,0)に向けてその座標の画素データを、ページメ
モリ45の座標(0,0)から(b,a)に向けて順に
書き込んでいく(S708)。すなわち、原稿画像の座
標(x,y)(ただし、0≦x≦a、0≦y≦b)の画
素データは、ページメモリ45の座標(b−y,x)に
書き込まれる。これにより、プリント部Pにより画像形
成されるときには、プリント画像は原稿画像の左端部が
先端部となった90°回転した画像となる。
【0067】したがって、プリント画像が形成されたシ
ート先端部の画像は、画像濃度が所定濃度より小さかっ
た原稿画像左端部の画像となるため、定着器17の加熱
ローラ171と加圧ローラ172との間を通されるとき
のシート先端部のトナー濃度は、シート先端部が加熱ロ
ーラ171に密着して離れないトナー濃度より小さくな
り、定着器17におけるシート詰まりを防止できる。
【0068】また、原稿画像とプリント画像とは等価な
ものとなるため、画像情報の欠落等の問題も生じない。 (D)原稿画像の右端部をプリント画像の先端部とする
90°回転描画処理原稿画像の右端部をプリント画像の
先端部とする90°回転描画処理がなされるときの、原
稿画像とプリント画像との関係の一例を図11(D)に
示す。なお、図11(D)に示す原稿画像は、原稿シー
トの中央部に文字「A」、原稿シートの先端部に文字
「0123456789」、原稿シートの後端部に文字
「0123456789」、原稿シートの左端部に文字
「0123456789」が描かれたものである。
【0069】原稿画像の右端部をプリント画像の先端部
とする90°回転描画処理の指示が出されている場合に
は(S709:YES)、前述の原稿画像の左端部をプ
リント画像の先端部とする90°回転描画処理の指示が
出されている場合(S706:YES)と同様の処理が
行われる。すなわち、原稿画像の座標(0,0)の対角
となる原稿画像の後端の座標(a,b)を求めて(S7
10)、原稿画像の座標(a,0)から(0,b)に向
けてその座標の画素データを、ページメモリ45の座標
(0,0)から(b,a)に向けて順に書き込んでいく
(S711)。すなわち、原稿画像の座標(x,y)
(ただし、0≦x≦a、0≦y≦b)の画素データは、
ページメモリ45の座標(y,a−x)に書き込まれ
る。これにより、プリント部Pにより画像形成されると
きには、プリント画像は原稿画像の右端部が先端部とな
った90°回転した画像となる。
【0070】したがって、この場合にも、プリント画像
が形成されたシート先端部の画像は、画像濃度が所定濃
度より小さかった原稿画像右端部の画像となるため、定
着器17の加熱ローラ171と加圧ローラ172との間
を通されるときのシート先端部のトナー濃度は、シート
先端部が加熱ローラ171に密着して離れないトナー濃
度より小さくなり、定着器17におけるシート詰まりを
防止できる。
【0071】また、原稿画像とプリント画像とは等価な
ものとなるため、画像情報の欠落等の問題も生じない。
以上説明したように、本発明の画像形成装置において
は、原稿画像先端部の画像の濃度が所定濃度以上であ
り、原稿画像をそのままトナーによるプリント画像と
し、そのプリント画像をシートに転写して、そのシート
を定着器17の加熱ローラ171と加圧ローラ172と
の間を通すと、シート先端部が加熱ローラ171に密着
して離れにくくなる可能性が高い場合、原稿画像の後端
部画像濃度、左端部画像濃度及び右端部画像濃度のいず
れかが所定濃度より小さく、他の条件(例えば、回転し
ても不都合が生じない、適合シートが有る)を満たして
いるときには、その原稿画像端部がプリント画像の先端
部となるように、原稿画像の回転処理が行われるため、
トナーによるプリント画像が転写されたシートの先端部
のトナー濃度は、シート先端部が加熱ローラ171に密
着して離れないような濃度より小さくなり、定着器17
におけるシート詰まりを防止できる。また、このような
原稿画像の回転処理が行われたとしても、適合シートを
選択することで、画像形成装置外に排出されるときの、
向きが回転しているだけで、原稿画像とプリント画像と
は等価なものとなり、原稿画像の中にあった画像の欠落
という問題も生じない。
【0072】なお、以上の例では、原稿画像の先端部の
画像濃度が所定濃度以上の場合に、前述のように、原稿
画像の後端部、左端部、右端部の順に画像濃度が所定濃
度以上か否かの判断をしてゆき、その結果その端部の画
像濃度が所定濃度より小さく、他の条件を満たしている
ときに、その原稿画像端部をプリント画像の先端部とす
るような回転処理が行われるようにしたが、このような
判断をする順序は原稿画像の後端部、左端部、右端部の
順に限定されるものではなく、どのような順番でもよ
い。また、このような優先順位をつけずに、原稿画像の
後端部、左端部及び右端部の画像濃度を全て検出し、こ
のうちで最も画像濃度が小さい原稿画像の端部をプリン
ト画像の先端部とするように原稿画像の回転処理を行っ
てもよい。このようにする場合、原稿画像の後端部、左
端部及び右端部のいずれの画像濃度も、所定濃度以上の
ときには、例えば、画像形成を禁止して、その旨表示器
500に表示するようにしてもよい。
【0073】また、原稿画像の先端部、後端部、左端部
及び右端部の画像濃度をすべて検出して、これらのうち
で最も画像濃度が小さい原稿画像の端部をプリント画像
の先端部とするように、必要に応じて原稿画像の回転処
理を行うようにしてもよい。このようにする場合、原稿
画像の先端部、後端部、左端部及び右端部のいずれの画
像濃度も、所定濃度以上のときには、例えば、画像形成
を禁止して、その旨表示器500に表示するようにして
もよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によると、原稿画像データに基づ
き、シート上にトナー像を形成し、該トナー像を加熱定
着して画像形成する画像形成装置であり、トナー像をシ
ート上に定着するときに、トナーを加熱するための加熱
ローラ等の定着加熱部材に該シートが密着して離れない
ようなことを抑制できるとともに、サイズや向きの点で
適当なシートを用いることで原稿画像のうち必要な情報
や重要な情報が、ユーザの知らないうちになくなってし
まうようなことがない画像形成装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略ブロック図で
ある。
【図2】図1に示す画像形成装置の概略構成図である。
【図3】操作パネルの概略平面図である。
【図4】図1に示す画像形成装置が備えるシステム制御
部の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図5】画像形成装置が行う処理内容を示すメインフロ
ーチャートである。
【図6】システム制御を示すフローチャートである。
【図7】画像走査処理を示すフローチャートである。
【図8】画像処理制御を示すフローチャートである。
【図9】描画制御を示すフローチャートである。
【図10】図10(A)は、原稿画像の座標軸を説明す
るための図であり、図10(B)は、プリント画像の座
標軸を説明するための図である。
【図11】図(A)は通常描画がなされるときの、原稿
画像とプリント画像との関係の一例を示す図であり、図
(B)は原稿画像の後端部をプリント画像の先端部とす
る180°回転描画がなされるときの、原稿画像とプリ
ント画像との関係の一例を示す図であり、図(C)は原
稿画像の左端部をプリント画像の先端部とする90°回
転描画がなされるときの、原稿画像とプリント画像との
関係の一例を示す図であり、図(D)は原稿画像の右端
部をプリント画像の先端部とする90°回転描画がなさ
れるときの、原稿画像とプリント画像との関係の一例を
示す図である。
【図12】図(A)はトナー像をシートに定着するとき
に、シート詰まりが発生しやすい原稿の一例を示す図で
あり、図(B)はこのような原稿の他の例を示す図であ
り、図(C)はこのような原稿のさらに他の例を示す図
である。
【図13】図(A)はトナー像をシートに定着するとき
に、シート詰まりが発生しにくい原稿の一例を示す図で
あり、図(B)はこのような原稿の他の例を示す図であ
り、図(C)はこのような原稿のさらに他の例を示す図
である。
【符号の説明】
IR イメージリーダ C1、C2 キャリッジ 10 照明ランプ M1、M2、M3 ミラー 191 レンズ 192 イメージセンサ P プリント部 PC 感光体 PH プリントヘッド 11 帯電チャージャ 12 現像器 13 転写チャージャ 14 分離チャージャ 15 クリーナ 16 イレーサ 17 定着器 171 加熱ローラ 172 加圧ローラ 4 システム制御部 41 画像処理制御部 42 描画制御部 43 画像情報検出部 44 パケットメモリ 45 ページメモリ 5 操作パネル 6 プリント制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像に応じた原稿画像データに基づ
    き、電子写真法によりシート上にトナー像を形成し、該
    シート上に加熱定着して、プリント画像を形成する画像
    形成装置であり、 前記原稿画像データから原稿画像の所定の領域における
    画像濃度を検出することができる画像濃度検出手段と、 シート上に形成するプリント画像に応じたプリント画像
    データを記憶するためのメモリと、 前記メモリ上に記憶されているプリント画像データに基
    づき、該プリント画像データに応じたプリント画像をシ
    ート上に形成することができるプリント手段と、 前記原稿画像データに所定の画像データ処理を施すこと
    ができ、該原稿画像データに基づく画像データを前記メ
    モリ上にプリント画像データとして書き込むことができ
    る描画手段とを備えており、 前記描画手段は、 前記画像濃度検出手段の検出する前記原稿画像の先端部
    領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合であって、該原
    稿画像の後端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さい
    ときに、原稿画像の後端部がプリント画像の先端部とな
    るように、原稿画像を180°回転させた画像に対応す
    る画像データを、前記メモリ上にプリント画像データと
    して書き込むことができる180°回転描画手段、 前記画像濃度検出手段の検出する前記原稿画像の先端部
    領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合であって、該原
    稿画像の左端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さい
    ときに、原稿画像の左端部がプリント画像の先端部とな
    るように、原稿画像を90°回転させた画像に対応する
    画像データを、前記メモリ上にプリント画像データとし
    て書き込むことができる左90°回転描画手段、及び前
    記画像濃度検出手段の検出する前記原稿画像の先端部領
    域の画像濃度が所定の濃度以上の場合であって、該原稿
    画像の右端部領域の画像濃度が所定の濃度より小さいと
    きに、原稿画像の右端部がプリント画像の先端部となる
    ように、原稿画像を90°回転させた画像に対応する画
    像データを、前記メモリ上にプリント画像データとして
    書き込むことができる右90°回転描画手段のうちいず
    れか1又は2以上の回転描画手段を含んでいることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記描画手段は前記180°回転描画手
    段、前記左90°回転描画手段及び前記右90°回転描
    画手段のうち少なくとも二つの回転描画手段を備えてお
    り、前記画像濃度検出手段の検出する前記原稿画像の先
    端部領域の画像濃度が所定の濃度以上の場合、該描画手
    段の備える回転描画手段のうちのいずれの回転描画手段
    によって、前記メモリ上にプリント画像データを書き込
    むかの優先順位が予め定められており、 前記180°回転描画手段については、前記画像濃度検
    出手段の検出する原稿画像の後端部領域の画像濃度が所
    定の濃度より小さいという条件、 前記左90°回転描画手段については、前記画像濃度検
    出手段の検出する原稿画像の左端部領域の画像濃度が所
    定の濃度より小さいという条件、 前記右90°回転描画手段については、前記画像濃度検
    出手段の検出する原稿画像の右端部領域の画像濃度が所
    定の濃度より小さいという条件、を満たしている回転描
    画手段であって、最も優先順位の高い回転描画手段によ
    って前記メモリ上にプリント画像データを書き込む請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】原稿画像に応じた原稿画像データに基づ
    き、電子写真法によりシート上にトナー像を形成し、該
    シート上に加熱定着してプリント画像を形成する画像形
    成装置であり、 前記原稿画像データから原稿画像の所定の領域における
    画像濃度を検出することができる画像濃度検出手段と、 シート上に形成するプリント画像に応じたプリント画像
    データを記憶するためのメモリと、 前記メモリ上に記憶されているプリント画像データに基
    づき、該プリント画像データに応じたプリント画像をシ
    ート上に形成することができるプリント手段と、 前記原稿画像データに所定の画像データ処理を施すこと
    ができ、該原稿画像データに基づく画像データを前記メ
    モリ上にプリント画像データとして書き込むことができ
    る描画手段とを備えており、 前記描画手段は、 前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端部領
    域、後端部領域、左端部領域及び右端部領域の画像濃度
    のうちで、該先端部領域の画像濃度が最も小さいとき
    に、原稿画像の先端部がプリント画像の先端部となるよ
    うに、原稿画像データを前記メモリ上にプリント画像デ
    ータとして書き込む0°回転描画手段と、 前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端部領
    域、後端部領域、左端部領域及び右端部領域の画像濃度
    のうちで、該後端部領域の画像濃度が最も小さいとき
    に、原稿画像の後端部がプリント画像の先端部となるよ
    うに、原稿画像を180°回転させた画像に対応する画
    像データを該メモリ上にプリント画像データとして書き
    込む180°回転描画手段と、 前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端部領
    域、後端部領域、左端部領域及び右端部領域の画像濃度
    のうちで、該左端部領域の画像濃度が最も小さいとき
    に、原稿画像の左端部がプリント画像の先端部となるよ
    うに、原稿画像を90°回転させた画像に対応する画像
    データを該メモリ上にプリント画像データとして書き込
    む左90°回転描画手段と、 前記画像濃度検出手段の検出する原稿画像の先端部領
    域、後端部領域、左端部領域及び右端部領域の画像濃度
    のうちで、該右端部領域の画像濃度が最も小さいとき
    に、原稿画像の右端部がプリント画像の先端部となるよ
    うに、原稿画像を90°回転させた画像に対応する画像
    データを該メモリ上にプリント画像データとして書き込
    む右90°回転描画手段とを有していることを特徴とす
    る画像形成装置。
JP9133387A 1997-05-23 1997-05-23 画像形成装置 Withdrawn JPH10327311A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017106996A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017106996A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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