JP2001281973A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001281973A
JP2001281973A JP2000101016A JP2000101016A JP2001281973A JP 2001281973 A JP2001281973 A JP 2001281973A JP 2000101016 A JP2000101016 A JP 2000101016A JP 2000101016 A JP2000101016 A JP 2000101016A JP 2001281973 A JP2001281973 A JP 2001281973A
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exposure
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English (en)
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Sayaka Fujita
さやか 藤田
Yoshihide Shimoda
嘉英 下田
幹男 ▲角▼井
Mikio Kadoi
Rikiya Matsuo
力也 松尾
Tatsuhiro Morita
竜廣 森田
Arihiko Kawahara
在彦 川原
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来からの高感度で耐久性のある積層型感光
体を用い、短波長レーザの使用による高い画質を得るこ
とができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置7では、帯電器2によって
感光体1の表面を所定の電位に帯電した後、露光器3の
背面露光によって静電潜像を形成し、現像器4によって
静電潜像を現像剤で現像して可視像を形成し、転写器5
によって可視像を所定の記録紙6に転写し、このように
して画像が形成される。感光体1は透光性を有する基体
上に透明導電層と電荷発生層と電荷輸送層とをこの順番
に積層して成る。露光器3は感光体1の内部に設けられ
て、感光体1に対して基体の各層が形成された一方表面
とは反対の他方表面側から前記一方表面側に向けて、露
光波長帯域が400〜500nmのレーザ光を照射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を採用
した画像形成装置に関し、特に比較的短波長域に発振す
るレーザを露光用の光源として用いた高解像度な画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザを露光用光源とした電子写真方式
の画像形成装置の代表例はレーザプリンタであるが、近
年では複写機においてもデジタル化が進み、レーザが露
光用光源に用いられることが一般的となってきている。
短波長域で発振するレーザが得られなかった従来におい
て露光用光源として用いられるレーザは主に800nm
付近の近赤外帯域に発振波長を有するものであり、この
ような露光用光源に対しては近赤外領域に感度を示す有
機化合物を電荷発生層に用いた積層型の感光体が使用さ
れる。
【0003】また、近年、電子写真方式の画像形成装置
における出力画像の画質向上のために高解像度化が検討
されている。高解像度を達成するためのいくつかの手法
のうちの光学的手法として、レーザ光のスポット径を絞
り、書込み密度を上げる手法が挙げられる。しかし、8
00nm付近の近赤外帯域に発振波長を有する前記レー
ザでは、光学系を調整してレーザ光のスポット径を細く
絞るとスポットの輪郭の鮮明さが低下する。その原因は
レーザ光の回折限界にあり、これは避けることのできな
い現象である。なお、波長λおよびレンズ開口数NAに
おけるレーザ光のスポット径Dは、 D=1.22λ/NA …(1) で表され、式(1)から、スポット径Dはレーザ光の発
振波長に比例し、スポット径Dを小さくするには発振波
長の短いレーザを用いればよいことが判る。
【0004】短波長レーザの開発は長波長レーザに比べ
て遅れていたが、1990年代初頭には650nm近傍
に発振波長を有する赤色のレーザが実用化され、また1
995年には410nmに近傍に発振波長を有する青紫
色のレーザの開発に成功したことが発表され、その実用
化が現実味を帯びてきている。しかし、実現味を帯びて
きている青色系の前記レーザは、光ディスクに対してそ
の記録密度の向上に大きな期待が寄せられているが、従
来から使用されている感光体は短波長帯域に感度を示さ
ないことから、電子写真方式の画像形成装置における露
光用光源としてはほとんど期待されていない。
【0005】すなわち、導電性基体上に電荷発生層と電
荷輸送層とをこの順番に積層しで構成される積層型感光
体において、電荷発生層に含まれる電荷発生物質は一般
に500nm以下の波長にも吸収を示すので、500n
m以下の短波長のレーザによる露光に対して感度を示す
はずである。しかし、実際には電荷発生層上に積層され
た電荷輸送層、特に電荷輸送層に含まれる電荷輸送物質
が500nm以下の光に吸収を示すので、電荷発生層に
までレーザ光が到達せず、このため短波長域に感度を示
さない。このような感光体が短波長域に感度を示さない
という問題に対して、特開平9−240051号には、
導電性基体上に電荷輸送層を形成し、該電荷輸送層上に
電荷発生層を形成して構成される感光体および電荷発生
物質と電荷輸送物質を単層に有する感光体が提案されて
いる。
【0006】帯電、露光、転写、定着およびクリーニン
グなどの多くのプロセスを含む電子写真方式の画像形成
プロセスにおいて、たとえば現像プロセスでは現像スリ
ーブが、転写プロセスでは転写ベルトが、クリーニング
プロセスではクリーニングブレードが感光体に直接接触
し、これによって感光層が削られる。電荷発生層の膜厚
は通常1μm程度であり、特開平9−240051号の
ような導電性基体上に電荷輸送層と電荷発生層とをこの
順番で積層して構成される感光体では、繰返し使用によ
って最上層の電荷発生層が削れ、感度の低下を引起こ
す。また、特開平9−240051号には、電荷発生層
の削れを防ぐために透明で導電性を示す保護層を電荷発
生層上に設けることが示されているが、該保護層は湿度
によってその抵抗が変化するので、高温高湿において画
像の乱れが生じる。さらに、電荷発生物質と電荷輸送物
質を単層に有する感光体でも、繰返し使用によって感光
層が剥れ、この削れに伴う感光層中の電荷発生物質の濃
度の低下によって感度が低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
から使用されている高感度で耐久性のある積層型の感光
体を用い、短波長レーザの使用による高解像度な画質を
得ることができる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、透光性を有す
る基体の一方表面上に透明導電層が形成され、該透明導
電層上に電荷発生層と電荷輸送層とをこの順番に積層し
て成る電子写真用の感光体に対して、その表面を所定の
電位に帯電した後、露光によって静電潜像を形成し、静
電潜像を現像剤で現像して可視像を形成し、可視像を所
定の記録紙に転写する画像形成装置において、前記感光
体に対して、前記基体の一方表面とは反対の他方表面側
から一方表面側に向けて、露光波長帯域が400〜50
0nmの範囲内のレーザ光を照射する露光手段を備える
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】本発明に従えば、積層型の感光体に対し
て、露光手段は露光波長帯域が400〜500nmの比
較的短波長の光によって、いわゆる背面露光を実施す
る。照射された短波長の光は、透光性を有する基体およ
び透明導電層を介して電荷発生層に到達する。背面露光
であるために光が電荷輸送層に照射されることはなく、
よって電荷発生層に確実に到達する。このため、感光体
は上述した短波長帯域に対して感度を示す。
【0010】また、本発明の画像形成装置では短波長の
光を使用することができるので、スポットの輪郭の鮮明
さを高く保ったまま、スポット径を細く絞ることがで
き、よって出力画像の画質向上のための高解像度化を図
ることができる。
【0011】さらに、感光体は特開平9−240051
号のように導電性基体上に電荷輸送層と電荷発生層とを
この順番に積層して構成されるものではなく、導電性基
体上に電荷発生層と電荷輸送層とをこの順番に積層して
構成される。したがって、帯電、露光、転写、定着およ
びクリーニングなどの多くのプロセスを含む電子写真方
式の画像形成プロセスにおいて、現像プロセスで現像ス
リーブが感光体に直接接触し、転写プロセスで転写ベル
トが感光体に直接接触し、クリーニングプロセスでクリ
ーニングブレードが感光体に直接接触しても、電荷輸送
層の下に設けられた電荷発生層が剥がれることを防止す
ることができる。また、繰返し使用によって電荷発生層
が削れることを防止することができ、感度の低下を抑制
することができる。電荷発生層の剥がれを防止するため
に新たに保護層を設ける必要はないので、高温高湿下に
おける保護層による画像への悪影響はない。感光体の構
成は従来からのと同じであるので、容易に剥がれを防止
することができる。
【0012】また本発明は、前記基体がシームレスベル
トであることを特徴とする。本発明に従えば、透光性を
有する前記基体として使用されるシームレスベルトは柔
軟性が高いので、露光手段としての、たとえばレーザ発
振装置を感光体の内部に容易に設けることができ、小型
の画像形成装置を実現することができる。また、シーム
レスである、すなわち継ぎ目が無いので、画像形成時に
おいて画像の位置合わせが不要となり、画像形成プロセ
スを簡略化することができる。
【0013】また本発明は、前記電荷輸送層の膜厚が1
0〜20μmの範囲であることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、電荷輸送層の膜厚を10
〜20μmの範囲とすることによって、400〜500
nmの比較的短波長帯域の光を用いた背面露光時におい
て、感光体は良好な感度を示す。また、電子写真方式の
画像形成プロセスにおいて、現像プロセスで現像スリー
ブが感光体に直接接触し、転写プロセスで転写ベルトが
感光体に直接接触し、クリーニングプロセスでクリーニ
ングブレードが感光体に直接接触しても、電荷輸送層の
下に設けられた電荷発生層が剥がれることを防止するこ
とができ、また繰返し使用によって電荷発生層が削れる
ことを防止することができ、感度の低下を抑制すること
ができる。
【0015】 σ = Kε0V/L … (2) 式(2)から、表面電荷密度σは膜厚Lに反比例するこ
とが判る。つまり、帯電電圧が同じならば、電荷輸送層
の膜厚が薄い方が、感光体表面の電荷密度が高くなる。
表面電荷密度が高いほど原稿に忠実な静電潜像が得ら
れ、結果として高解像度が達成できる。しかし電荷輸送
層の膜厚が薄くなると感光体の耐久性が低下する。これ
は現在の電子写真画像形成システムが、現像、転写およ
びクリーニング等のプロセスによって、感光体表面を擦
過するシステムであるためである。感光体はそのライフ
設定にもよるが10万回転以上の擦過によって表面が削
れる現像を生じる。このため、感光体の電荷輸送層の膜
厚は、膜厚が減少しても、画像が形成可能である程度の
膜厚を有している必要がある。
【0016】以上より、電荷輸送層の膜厚は、10μm
〜20μmの範囲であることが好ましい。膜厚をこの範
囲に設定することによって、高解像度および高耐久性の
両方を満足することが可能となる。
【0017】また本発明は、前記電荷輸送層の前記露光
波長帯域における光透過率が10%以下であることを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、電荷輸送層の400〜5
00nmの露光波長帯域における光透過率を10%以下
とすることによって、電荷発生層で吸収されなかった光
を電荷輸送層で吸収することができ、よって電荷発生層
への反射光を防止することができる。電荷発生層で入射
光と反射光とが干渉すると、干渉縞が画像上に現れ、画
像欠陥となるが、本発明では電荷発生層への反射光の入
射を防止することができるので、干渉縞による画像欠陥
を抑制することができる。
【0019】また本発明は、前記感光体が或る露光量X
に達するまではほとんど電位減衰を起こさず、該露光量
Xを超えると急峻な電位減衰を起こすハイγの感光体で
あることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、ハイγ感光体を用いるこ
とによって高解像度を達成することができる。ハイγ感
光体とは、いわゆるS字型感光体のことであり、S字型
感光体は、たとえば特開平9−160263号公報に開
示され、また後述する図5に示されるような光誘起電位
減衰特性を有する。すなわち、ハイγ感光体(S字型感
光体)とは或る露光量Xに達するまではほとんど電位減
衰を起こさず、該露光量Xを超えると急峻な電位減衰を
起こす感光体のことである。このようなS字型感光体
は、導電性基体上に電荷発生量と不均一電荷輸送層と均
一電荷輸送層とをこの順番に積層して構成される。不均
一電荷輸送層は、電荷輸送物質を含む微粒子を結着樹脂
中に分散して構成され、その結果、電気的不活性領域を
含む。一方、レーザ光の光強度は一般に正規分布を示
す。このようなレーザ光を発振するレーザ光源を露光器
とし、感光体として上述のS字型感光体を用いると、正
規分布の両端部分(図5の斜線部分)のような低い光強
度では電位減衰が起こらず、鮮明な輪郭を持つスポット
を得ることができる。
【0021】また本発明は、前記電荷輸送層では吸収さ
れずに前記電荷発生層では吸収される波長帯域の除電光
を前記感光体の表面に照射することによって感光体表面
の電荷を除電する除電手段を含むことを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、画像形成装置は上述した
ような除電光を感光体表面に照射する除電手段を含む。
電子写真方式の画像形成プロセスには、帯電、露光、転
写、定着およびクリーニングなどのプロセスの他に、次
の帯電プロセスなどに備えて最後に行われる除電プロセ
スが含まれる。除電プロセスでは、光量の大きい光が感
光体に照射され、これによって電荷発生層で大量のキャ
リアを発生させ、現像されずに感光体上に残った電荷が
消去される。このような除電プロセスのための本発明の
除電手段は、電荷輸送層では吸収されずに透過し、電荷
発生層では吸収されるような波長帯域の除電光を選択
し、感光体の表面に該除電光を照射するので、感光体表
面の電荷の除電を効率よく行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある画像形成装置7を示す図である。図2は、画像形成
装置7が備える感光体1の断面図である。画像形成装置
7は、感光体1の内側から外側に向けて露光を行う、い
わゆる背面露光方式を採用した装置である。画像形成装
置7は、感光体1、帯電器2、露光器3、現像器4およ
び転写器5を含んで構成され、感光体1の外部の周囲
に、帯電器2、現像器4および転写器5をこの順番に配
置し、感光体1の内部に露光器3を配置して構成され
る。露光器3は、感光体1の内側から外側に向けて、帯
電器2と現像器4との間に、露光波長帯域が400〜5
00nmのレーザ光を照射する。
【0024】図2に示されるように感光体1は、透光性
を有する基体8の上に透明導電層9を形成し、該透明導
電層9の上に電荷発生層10と電荷輸送層11とをこの
順番に積層して構成される。透光性を有する基体8とし
ては、ガラス製の円筒体、ポリカーボネートなどの透光
性を有する樹脂の円筒形状成形物およびポリエチレンテ
レフタレート(PET)などの透光性を有するシート状
フィルムを用いることができる。シート状フィルムは柔
軟性が高いので、露光器3であるレーザ発振装置を感光
体1の内部に容易に設けることができ、小型の画像形成
装置7を容易に実現することができる。特に、シームレ
ス、すなわち継ぎ目のないフィルムを用いた場合、画像
形成プロセスにおける画像の位置合わせが不要となっ
て、プロセスの簡略化が可能となり、さらに小型の画像
形成装置7を実現することができる。
【0025】また、透光性を有する基体8は感光体1の
内部に設けられた露光器3からの光をより多く透過させ
て電荷発生層10に到達させる必要がある。したがっ
て、透光性を有する基体8の光透過率は高い方がよく、
たとえば光透過率は95%以上が好ましい。また、透光
性を有する基体8の厚みが厚くなればなるほど光透過率
が低下するので、その厚みは薄い方がよく、基体8とし
て必要な強度を考慮して、その厚みを1〜10mm程度
とすることが好ましい。
【0026】透明導電層9としては、酸化インジウムス
ズ(ITO)、酸化スズおよび酸化亜鉛などの超微粒子
を用いることができ、基体8の上に真空蒸着法、スパッ
タリング法、化学的気相成長(CVD)法およびイオン
プレーティング法などによって形成することができる。
【0027】電荷発生層10および電荷輸送層11は、
ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング
法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビ
ードコーティング法およびカーテンコーティング法など
の塗布法によって形成することができ、これらの手法の
中から塗液の物性や生産性などを考慮に入れて最適な手
法が選択される。
【0028】電荷発生層用塗布液は、電荷発生物質(C
GM)を必要に応じて結着樹脂中に分散させて調製され
る。CGMとしては、400〜500nmの波長帯域の
光で電荷を発生させる物質が好ましく、具体的には、モ
ノアゾ化合物、ビスアゾ化合物およびトリスアゾ化合物
等のアゾ化合物、スクエアリウム化合物、アズレニウム
化合物、ペリレン系化合物、インジゴ化合物、キナクド
リン化合物、多環キノン化合物、シアニン色素、キサン
テン染料、ポリ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロ
フルオレノンなどから成る電荷移動錯体などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではなく、またこれらを
必要に応じて2種類以上混合して用いてもよい。
【0029】電荷発生層10に使用可能な結着樹脂とし
ては、たとえばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリメタクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリフェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリシリコ
ン樹脂、ポリメラミン樹脂、並びにこれら樹脂の繰返し
単位のうち2つ以上を含む共重合体樹脂などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0030】電荷輸送層用塗布液は、電荷輸送物質(C
TM)を単独で、または結着樹脂とともに溶剤に溶解さ
せて調製される。CTMとしては、たとえばカルバゾー
ル誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導
体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導
体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導
体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラリゾン誘
導体、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾール誘導
体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジ
ン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導
体、トリアリルアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導
体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルビレン、ポリ−
9−ビニルアントラセン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、またこれらを単独であるいは2
種類以上混合して用いてもよい。
【0031】電荷輸送層11に使用可能な結着樹脂とし
ては、CTMとの相溶性の高いものが選ばれ、たとえば
ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリケトン、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリ
ルアミド、フェノール樹脂、およびフェノキシ樹脂など
が挙げられる。
【0032】また、電荷発生層10および電荷輸送層1
1には必要に応じて既知の可塑剤、増感剤およびシリコ
ーン系レベリング剤を含有しても構わない。さらに、感
光体1を繰返し使用した際の疲労劣化を軽減するため、
あるいは耐久性を向上させるために、電荷発生層10お
よび電荷輸送層11の各層のいずれにでも従来公知の酸
化防止剤、電子受容性物質、表面改質剤、可塑剤および
環境依存性低減剤などを必要に応じて適量添加して用い
ることができる。
【0033】露光器3としてレーザを用いた場合、感光
体1に入射したレーザ光と、感光体1の内部で反射した
レーザ光とが干渉を起こし、干渉縞が画像上に現れて画
像欠陥を引起こす。したがって、感光体1の外側から内
側に向けて露光を行う通常露光の場合では、基体の表面
を粗くして正反射が起こらないような手法が用いられ
る。これに対して背面露光を行う画像形成装置7では、
入射光と反射光とが干渉を起こさないように、電荷発生
層10で吸収されなかった光が電荷輸送層11で吸収さ
れて反射光が発生しないような電荷輸送層11を形成す
ることが好ましい。つまり、電荷輸送層11の露光波長
帯域における光透過率は小さい方がよく、特に光透過率
は10%以下が好ましい。
【0034】このようにして構成される感光体1の表面
は、帯電器2によって所定の電位に帯電される。帯電さ
れた感光体1は感光体1の内部に配置された露光器3か
らの光によって露光され、これによって感光体1の表面
に静電潜像が形成される。形成された静電潜像には現像
器4からの現像剤が付着されて現像され、感光体1の表
面に可視像が形成される。形成された可視像は、感光体
1と転写器5とが互いに対向する転写位置に搬送されて
きた記録紙6に、前記転写器5によって転写される。記
録紙6に転写された像は図示しない定着器によって定着
され、このようにして画像が形成される。一方、転写後
の感光体1の表面に残存する現像剤は図示しないクリー
ニング器によって清掃され、さらに残存する電荷が図示
しない除電器によって除電される。このようにして一連
の画像形成プロセスが完了し、該プロセスが繰返し実行
される。
【0035】図3は、通常露光方式を採用した画像形成
装置27の示す図である。通常露光方式とは、背面露光
方式とは反対に、感光体21の外側から内側に向けて露
光を行う方式である。画像形成装置27は、感光体2
1、帯電器22、露光器23、現像器24および転写器
25を含んで構成され、感光体21の外部の周囲に、帯
電器22、露光器23、現像器24および転写器25を
この順番に配置して構成される。露光器23は、感光体
21の外側から内側に向けて帯電器22と現像器24と
の間にレーザ光を照射する。
【0036】図1の背面露光方式の画像形成装置7で
は、感光体1の内部で露光器3から発せられた光は、透
光性を有する基体8と透明導電層9とを通過して、損失
されることなく電荷発生層10に到達する。図3の通常
露光方式の画像形成装置27では、露光器23から発せ
られた光が電荷輸送層11を通過する間に拡散や乱反射
を起こしたり、または電荷輸送物質に吸収されたりし
て、電荷発生層10に到達するまでに露光の損失が生じ
る。このため、背面露光方式の方が通常露光方式に比べ
て電荷発生効率が高く、したがって高感度を達成するこ
とができる。
【0037】感光体1の電荷発生層10および電荷輸送
層11から成る感光層は繰返し使用における現像スリー
ブやクリーニングブレードなどとの接触によって機械的
に削られてゆくが、本形態では、電荷輸送層11が最上
層である積層型の感光体1を用いるので、単層型の感光
体や電荷発生層10が最上層である積層型の感光体のよ
うに、削れによって電荷発生物質が失われることはな
く、よって感度の低下を小さく抑制することができ、感
光体1の寿命を長くすることができる。
【0038】高解像度を達成するためのいくつかの手法
のうちの1つに、電荷輸送層11の膜厚を薄くする手法
がある。 比誘電率をKとし、真空の誘電率をε0とし、
表面電位をVとし、膜厚をLとして、感光体1の表面電
荷密度σは、 σ=Kε0V/L …(2) で表される。式(2)から、表面電荷密度σは膜厚Lに
反比例することが判る。つまり、帯電電圧が同じならば
電荷輸送層11の膜厚が薄い方が感光体1の表面電荷密
度は高くなる。表面電荷密度が高ければ高いほど、原稿
に忠実な静電潜像を得ることができ、高解像度を達成す
ることができる。
【0039】また高解像度を達成するための他の手法と
して、特開平9−160263号公報に開示されている
ような光誘起電位減衰特性を有する感光体(以下、S字
型感光体という)を用いる手法が挙げられる。図4は、
S字型感光体の光誘起電位減衰曲線を示す図である。S
字型感光体は、或る露光量Xに達するまではほとんど電
位減衰を起こさず、該露光量Xを超えると急峻な電位減
衰を起こすことを特徴とし、導電性基体上に電荷発生量
と不均一電荷輸送層と均一電荷輸送層とをこの順番に積
層して構成される。不均一電荷輸送層は、電荷輸送物質
を含む微粒子を結着樹脂中に分散して構成され、その結
果、電気的不活性領域を含む。
【0040】S字型感光体の帯電され感光層に高電界が
印加されると、露光によって電荷発生層で発生した電荷
は不均一電荷輸送層に注入される。注入された電荷は不
均一電荷輸送層を電界方向に移動するが、電気的不活性
領域の障壁に出合い、その移動を一旦停止する。この移
動距離が感光体全膜厚に対して充分に小さければ、この
間の電位減衰は起こっていないものと考えられる。しか
し、ほとんど全ての表面電荷に相当する電荷が注入され
ると、不活性領域で停止していた電荷もその束縛から解
かれ、一気に感光体表面へと移動する。これが、或る露
光量Xを超えたときに電位減衰を起こすメカニズムとさ
れている。
【0041】図5は、レーザ光の光強度分布図である。
一般に、レーザ光の光強度は正規分布を示すことが知ら
れている。このようなレーザ光を発振するレーザ光源を
露光器3とし、感光体1として上述のS字型感光体を用
いると、正規分布の両端部分(図5の斜線部分)のよう
な低い光強度では電位減衰が起こらず、鮮明な輪郭を持
つスポットを得ることができる。
【0042】図6は、J字型感光体の光誘起電位減衰曲
線を示す図である。J字型感光体は、露光量に対して比
例的に電位減衰を起こす感光体である。このようなJ字
型感光体を用いた場合では、正規分布の両端部分(図5
の斜線部分)のような低い光強度でも電位減衰が起こ
り、その結果、不明確な輪郭のスポットしか得られな
い。
【0043】なお、本発明の画像形成装置の画像形成プ
ロセスとして、除電プロセスを含んで構成してもよく、
画像形成装置7は電荷輸送層11では吸収されず電荷発
生層10では吸収される波長帯域の除電光を感光体1の
表面に照射することによって、感光体1の表面の電荷を
除電する除電器を含んで構成されても構わない。
【0044】電子写真方式の画像形成プロセスには、帯
電、露光、転写、定着およびクリーニングなどのプロセ
スの他に、次の帯電プロセスなどに備えて最後に行われ
る除電プロセスが含まれる。除電プロセスでは、光量の
大きい光が感光体1に照射され、これによって電荷発生
層10で大量のキャリアを発生させ、現像されずに感光
体1の上に残った電荷が消去される。このような除電プ
ロセスのための除電器は、上述したように電荷輸送層1
1では吸収されずに透過し、電荷発生層10で吸収され
るような波長帯域の除電光を選択し、感光体1の表面に
該除電光を照射するので、感光体1の表面の電荷の除電
を効率よく行うことができる。
【0045】次に本発明を実施例および比較例を用いて
説明するが、これによって本発明が実施例に限定される
ものではない。
【0046】図7は、本実施例および比較例で用いた評
価装置を示す図である。後述する実施例および比較例で
作成された測定用のサンプル36は透明な保持台31の
上に保持される。保持台31は駆動ローラによって左右
にスライド可能に構成される。保持台31の上方には、
帯電器32、表面電位測定器34および除電器35が配
置され、保持台31の下方であって、帯電器32と表面
電位測定器34との間には露光器33が配置される。な
お、帯電器32、露光器33、表面電位測定器34およ
び除電器35の配置位置は任意に変えることが可能であ
る。
【0047】(実施例1)400〜500nmの波長帯
域における単色光の光透過率が95%の平面のガラス板
を基体8として用い、その表面にITOをスパッタリン
グして透明導電層9を形成した。
【0048】次に、下記構造式(化1)のビスアゾ顔料
(クロロダイアンブルー)1.5重量部と、ブチラール
樹脂(ユニオンカーバイト社製:XYGS)1.5重量
部と、メチルイソブチルケトン97重量部とを混合した
ものをペイントシェーカーで8時間分散して、電荷発生
層用の塗布液を調製した。この塗布液を透明導電層9を
形成した基体8の上にワイヤーバーコーティング法にて
乾燥後の膜厚が1μmになるようにして塗布し、乾燥さ
せて電荷発生層10を形成した。
【0049】
【化1】
【0050】さらに、下記構造式(化2)のヒドラゾン
系化合物(4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,
N−ジフェニルヒドラゾン)10重量部と、粘度平均分
子量30000のポリカーボネート樹脂10重量部と、
テトラヒドロフラン80重量部とを混合したものを攪拌
溶解して、電荷輸送層用の塗布液を調製した。この塗布
液を形成された電荷発生層10の上にワイヤーバーコー
ティング法にて乾燥後の膜厚が18μmになるようにし
て塗布し、乾燥させて電荷輸送層11を形成した。この
ようにして測定用のサンプル36を得た。
【0051】
【化2】
【0052】得られたサンプル36を図7の保持台31
の上に固定し、帯電器32、表面電位測定器34および
除電器35を保持台31の上方に配置し、露光器33を
保持台31の下方に配置した。露光光源としては、41
0,450および490nmの単色光源を用いた。サン
プル36の表面における露光強度が10mW/m2とな
るように設定した後、感光層への光照射を行って表面電
位の減衰を記録した。光照射による表面電位が帯電電位
の半分になるまでの露光エネルギを求め、半減露光エネ
ルギE1/2としてその逆数を感度の指標とした。その
結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1から、実施例1では各波長で良好な感
度を示すことが判った。次に、作成したサンプル36を
スガ摩耗試験機(スガ試験機(株)製)を用いて摩耗さ
せた。摩耗条件としては、100gの荷重をかけた摩耗
紙の上でサンプル36を1000回往復運動させた。摩
耗試験後のサンプル36について、再度同条件で感度測
定を行ったところ、感度の低下は見られなかった。
【0055】(実施例2)粒状三方晶系セレン87重量
部と、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(ユニオンカ
ーバイト社製:VMCH)13重量部と、酢酸n−ブチ
ル200重量部とをアトライターで24時間分散処理
し、得られた分散液30重量部に対して酢酸n−ブチル
60重量部を加えて希釈し、電荷発生層用の塗布液を調
製した。この塗布液を用いて電荷発生層10を形成する
こと以外は、実施例1と同様にして測定用のサンプル3
6を作成し、同様の評価を行った。その結果を表1に併
せて示す。表1から、実施例2では各波長で良好な感度
を示すことが判った。また、摩耗試験を行った後も感度
の低下は見られなかった。
【0056】(比較例1)露光器33を保持台31の上
方に配置すること以外は、実施例1と同様にして測定用
のサンプル36を評価した。その結果を表1に併せて示
す。表1から、比較例1では良好な感度を示さないこと
が判った。
【0057】(比較例2)電荷発生物質としてのビスア
ゾ顔料(クロロダイアンブルー)1.5重量部と、正孔
輸送物質としての下記構造式(化3)のアリールアミン
系化合物4重量部と、電荷輸送物質としての下記構造式
(化4)のジフェノキノン系化合物1重量部と、ポリカ
ーボネート樹脂(三菱ガス化学社製:ユーピロンZ−2
00)6重量部とをクロロホルム40重量部とともに振
動ミルを用いて分散させ溶解させて、単層型の感光体用
の塗布液を調製した。
【0058】
【化3】
【0059】
【化4】
【0060】この塗布液を実施例1と同じ透光性を有す
る基体8の上に乾燥後の膜厚が18μmになるようにし
てワイヤーバーコーティング法にて塗布して、単層型の
測定用サンプル36を作成した。このサンプル36に対
して実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に
併せて示す。表1から、比較例2では良好な感度を示さ
ないことが判った。
【0061】(比較例3)正孔輸送物質としての下記構
造式(化5)で表されるヒドラゾン系化合物2重量部
と、ポリエステル樹脂(カネボウ社製:O−PET・K
D−07)3重量部とをクロロホルム20重量部に溶解
させ、電荷輸送層用の塗布液を調製した。この塗布液を
実施例1と同じ透光性を有する基体8の上に乾燥後の膜
厚が18μmになるようにしてワイヤーバーコーティン
グ法にて塗布し、電荷輸送層11を形成した。
【0062】
【化5】
【0063】次に、ビスアゾ顔料(クロロダイアンブル
ー)1.5重量部と、ポリビニルブチラール樹脂(清水
化学社製:エスレックBM−1)2重量部とを、メタノ
ール10重量部とトルエン20重量部とから成る混合溶
媒とともに振動ミルを用いて分散させて、電荷発生層用
の塗布液を調製した。この塗布液を、形成された電荷輸
送層11の上に乾燥後の膜厚が1μmになるようにして
塗布して、正帯電型積層型の測定用サンプル36を作成
した。このサンプル36を正帯電させ、実施例1と同様
の評価を行った。その結果を表1に併せて示す。表1か
ら、比較例3では良好な感度を示さないことが判った。
【0064】また、作成されたサンプル36を正帯電さ
せ、比較例1と同様の評価を行った。その結果を表1に
併せて示す。表1から、良好な感度を示すことが判っ
た。次に、作成されたサンプル36をスガ摩耗試験機
(スガ試験機(株)製)を用いて摩耗させた。摩耗条件
は100gの荷重をかけた摩耗紙の上で測定用サンプル
36を1000回往復運動させた。この摩耗試験後のサ
ンプル36について、再度比較例1と同じ条件で感度測
定を行ったところ、著しい感度の低下が見られた。
【0065】以上のように本形態の画像形成装置7で
は、背面露光方式を採用することで、400〜500n
mという短波長帯域のレーザ光源を露光器3として用い
て、電子写真方式において高解像度を達成することがで
きる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、積層型の
感光体に対して露光手段は露光波長帯域が400〜50
0nmの比較的短波長帯域の光によって、いわゆる背面
露光を実施し、照射された短波長光は透光性を有する基
体および透明導電層を介して電荷発生層に確実に到達す
る。このため感光体は短波長域に対して感度を示す。ま
た、本発明の画像形成装置では短波長光を使用するの
で、スポットの輪郭の鮮明さを高く保ったまま、その径
を細く絞ることができる。したがって出力画像の画質向
上のための高解像度化を図ることができる。さらに、感
光体は導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層とをこの
順番に積層して構成されるので、画像形成プロセスでの
電荷発生層の剥がれを防止することができ、また繰返し
使用による電荷発生層の削れを防止することができ、感
度の低下を抑制することができる。
【0067】また本発明によれば、透光性を有する基体
がシームレスベルトであるので、シームレスベルトの高
い柔軟性によって、露光手段を感光体の内部に容易に設
けることができ、小型の画像形成装置を実現することが
できる。また、シームレスであるので、画像形成時にお
いて画像の位置合わせが不要となり、画像形成プロセス
を簡略化することができる。
【0068】また本発明によれば、電荷輸送層の膜厚を
10〜20μmの範囲としたので、400〜500nm
の比較的短波長帯域を用いた背面露光時に感光体は良好
な感度を示す。
【0069】また本発明によれば、電荷輸送層の露光波
長帯域における光透過率を10%以下としたので、電荷
発生層で吸収されなかった光が電荷輸送層で吸収され、
よって電荷発生層への反射光の入射を防止することがで
きる。したがって画像上に干渉縞が現れて画像欠陥とな
ることを抑制することができる。
【0070】また本発明によれば、感光体をハイγの感
光体としたので高解像度を達成することができる。
【0071】また本発明によれば、画像形成装置は、電
荷輸送層では吸収されず電荷発生層では吸収される波長
帯域の除電光を感光体表面に照射することによって感光
体表面の電荷を除電する除電手段を含む。したがって現
像されずに感光体上に残った電荷を効率よく消去するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である背面露光方式の画
像形成装置7を示す図である。
【図2】画像形成装置7が備える感光体1の断面図であ
る。
【図3】通常露光方式の画像形成装置27の示す図であ
る。
【図4】S字型感光体の光誘起電位減衰曲線を示す図で
ある。
【図5】レーザ光の光強度分布図である。
【図6】J字型感光体の光誘起電位減衰曲線を示す図で
ある。
【図7】本実施例および比較例で用いた評価装置を示す
図である。
【符号の説明】
1 感光体 2,32 帯電器 3,33 露光器 4 現像器 5 転写器 6 記録紙 7 画像形成装置 8 基体 9 透明導電層 10 電荷発生層 11 電荷輸送層 31 透明保持台 34 表面電位測定器 35 除電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲角▼井 幹男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松尾 力也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 森田 竜廣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 川原 在彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H035 AA10 AZ09 2H068 AA28 AA35 AA41 AA55 FA12 FC06 2H076 AB05 AB63

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する基体の一方表面上に透明
    導電層が形成され、該透明導電層上に電荷発生層と電荷
    輸送層とをこの順番に積層して成る電子写真用の感光体
    に対して、その表面を所定の電位に帯電した後、露光に
    よって静電潜像を形成し、静電潜像を現像剤で現像して
    可視像を形成し、可視像を所定の記録紙に転写する画像
    形成装置において、 前記感光体に対して、前記基体の一方表面とは反対の他
    方表面側から一方表面側に向けて、露光波長帯域が40
    0〜500nmの範囲内のレーザ光を照射する露光手段
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記基体がシームレスベルトであること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送層の膜厚が10〜20μm
    の範囲であることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷輸送層の前記露光波長帯域にお
    ける光透過率が10%以下であることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体が或る露光量Xに達するまで
    はほとんど電位減衰を起こさず、該露光量Xを超えると
    急峻な電位減衰を起こすハイγの感光体であることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記電荷輸送層では吸収されずに前記電
    荷発生層では吸収される波長帯域の除電光を前記感光体
    の表面に照射することによって感光体表面の電荷を除電
    する除電手段を含むことを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322845A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
WO2008153105A1 (ja) * 2007-06-12 2008-12-18 Mitsubishi Chemical Corporation 画像形成装置及びカートリッジ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322845A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
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