JP2001281253A - 酵素免疫測定法による試料中の測定対象物質の測定試薬及び測定方法 - Google Patents
酵素免疫測定法による試料中の測定対象物質の測定試薬及び測定方法Info
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Abstract
してペルオキシダーゼを用いる酵素免疫測定法により行
うための試薬及び測定方法であって、かつ測定の盲検値
が高い試薬及び測定方法において、非特異的反応による
影響を抑制し、盲検値を低減させて、特異性、そして正
確性を高めた酵素免疫測定法による試料中の測定対象物
質の測定試薬及び測定方法を提供する。 【構成】 色原体として、(i)4−アミノアンチピリ
ン、及び(ii)フェノール若しくはその誘導体又はア
ニリン誘導体のいずれか一方を使用することを特徴とす
る、酵素免疫測定法による試料中の測定対象物質の測定
試薬及び測定方法。
Description
物質の測定を酵素免疫測定法により行うための測定試薬
及び測定方法であって、特に測定の盲検値が高い試薬及
び測定方法において、色原体として、(i)4−アミノ
アンチピリン、及び(ii)フェノール若しくはその誘
導体又はアニリン誘導体のいずれか一方を使用すること
を特徴とするものである。本発明は、特に化学、生命科
学、臨床検査等の分野において有用なものである。
ド鎖とそれに相補的なヌクレオチド鎖、リガンドとレセ
プター等の特異的な親和性を有する物質間の反応を利用
した試料中に含まれる微量の測定対象物質の測定試薬及
び測定方法は種々のものが知られている。
(免疫反応)を利用した免疫学的測定方法は広く実施さ
れている。この免疫学的測定方法のうち、抗原又は抗体
に酵素、放射性同位元素、又は蛍光色素のような微量の
差を識別できる標識物を結合させて、抗原抗体反応の特
異性を利用することにより、試料中の抗原又は抗体の存
在を免疫学的に測定しようとする標識物による免疫学的
測定方法は、比較的短時間に簡便に実施でき、かつ再現
性も良いことから汎用されている。
ち、標識物として酵素を用いるものを酵素免疫測定法
(EIA法;Enzyme Immunoassay)
という。このEIAは、抗原又は抗体の一方を酵素で標
識し、抗原抗体反応の結果を酵素反応に変換して発色さ
せ、抗原又は抗体を定性的又は定量的に測定しようとい
うものである。また、EIA法のうち固相を利用したも
のをELISA法(Enzyme−Linked Im
munosorbent Assay)と呼ぶ。これら
酵素免疫測定法は、放射性同位元素を標識物質として使
用する放射免疫測定法と同等の感度を持ち、放射能汚染
の危険性もないため、広く利用されている。
疫測定法は高感度であるがゆえ、試料中に含まれる測定
対象物質以外の種々の微量成分の影響を受けやすく、い
わゆる非特異的反応を受けることが少なくないのが実状
である。これらの非特異的反応は、盲検値として測定さ
れ、測定の特異性、ひいては正確性を著しく損ねるもの
である。
して用いるペルオキシダーゼ等の酵素の酵素反応には、
オルト−フェニレンジアミン(OPD)やテトラメチル
ベンジジン(TMB)等の感度の高い色原体が用いられ
ている。しかし、この高感度化故に、測定対象物質と抗
原又は抗体との抗原抗体反応とは無関係な副反応とも言
える非特異的反応による影響が増幅され、盲検値が高く
なってしまい、つまり、特異性が悪くなってしまう。こ
れにより、試料中の測定対象物質の存在の有無の判定、
又は試料中の測定対象物質の濃度の測定が難しくなり、
正確に行われなくなる。そして、ひいては、疾病の診断
を誤る危険性も生じる。
は、罹患が疑われる人の血清中の「夏型過敏性肺炎の原
因微生物に対する抗体」の測定等を行う。これは、「T
richosporon asahii」に対するヒト
の抗体が血清試料中に存在するか否かの判定、又はその
抗体の存在量(濃度)の測定を、夏型過敏性肺炎の原因
微生物である「Trichosporon asahi
i」という真菌由来の抗原成分を固定化したマイクロプ
レート、及びペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG抗体を
用いて、酵素免疫測定法のサンドイッチ法により測定を
行うものである。このため、「Trichosporo
n asahii」に対する抗体を含まない健常人の血
清試料においても、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG
抗体との非特異的反応が多く検出されてしまい、すなわ
ち盲検値が高くなり、「Trichosporon a
sahii」に対する抗体の有無の判定、又は濃度の測
定が極めて難しいものとなっていた。
い測定試薬及び測定方法において、この非特異的反応に
よる影響を抑制し、盲検値を低減させることができ、特
異性が高く正確に試料中の測定対象物質の測定が行える
測定試薬及び測定方法が求められていた。
であり、標識物質であるペルオキシダーゼによる酵素反
応の色原体として、(i)4−アミノアンチピリン、及
び(ii)フェノール若しくはその誘導体又はアニリン
誘導体のいずれか一方を使用するものを用いて、非特異
的反応による影響を抑制し、盲検値を低減させて、特異
性、そして正確性を高めた酵素免疫測定法による試料中
の測定対象物質の測定試薬及び測定方法を提供すること
を目的とする。
対象物質の測定を、標識物質としてペルオキシダーゼを
用いる酵素免疫測定法により行うための試薬であって、
かつ測定の盲検値が高い試薬において、色原体として、
(i)4−アミノアンチピリン、及び(ii)フェノー
ル若しくはその誘導体又はアニリン誘導体のいずれか一
方を使用することを特徴とする、酵素免疫測定法による
試料中の測定対象物質の測定試薬である。
質が、抗体であることが好適である。
定対象物質である抗体と結合することができる物質−こ
の物質と結合することができる抗体−担体」を含むこと
が好適である。
定対象物質が、夏型過敏性肺炎の原因微生物に対する抗
体であることが好適である。
過敏性肺炎の原因微生物が、Trichosporon
asahiiであることが好適である。
測定を、標識物質としてペルオキシダーゼを用いる酵素
免疫測定法により行う測定方法であって、かつ測定の盲
検値が高い測定方法において、色原体として、(i)4
−アミノアンチピリン、及び(ii)フェノール若しく
はその誘導体又はアニリン誘導体のいずれか一方を使用
することを特徴とする、酵素免疫測定法による試料中の
測定対象物質の測定方法である。
質が、抗体であることが好適である。
定対象物質である抗体と結合することができる物質−こ
の物質と結合することができる抗体−担体」を用いるこ
とが好適である。
定対象物質が、夏型過敏性肺炎の原因微生物に対する抗
体であることが好適である。
過敏性肺炎の原因微生物が、Trichosporon
asahiiであることが好適である。
質の測定試薬及び測定方法は、標識物質としてペルオキ
シダーゼを用いる酵素免疫測定法により行うための試薬
及び測定方法において、色原体として、(i)4−アミ
ノアンチピリン、及び(ii)フェノール若しくはその
誘導体又はアニリン誘導体のいずれか一方を使用するこ
とにより、測定の盲検値が高い測定試薬及び測定方法に
おいても正確な測定が行えるものである。
の盲検値が高い測定試薬及び測定方法において、非特異
的反応による影響を抑えるために、標識物質であるペル
オキシダーゼによる酵素反応に使用する色原体をOPD
やTMB等の高感度なものから、4−アミノアンチピリ
ン、及びフェノール若しくはその誘導体の組み合わせ、
又は、4−アミノアンチピリン、及びアニリン誘導体の
組み合わせの低感度のものに変えることにより、非特異
的反応による影響を抑制し、盲検値を低減させ、特異性
を向上させることができるものである。
質と抗原又は抗体との抗原抗体反応(免疫反応)を逃さ
ず捉えるため、測定反応に用いる標識物質結合抗体又は
標識物質結合抗原の濃度を高めることが好ましい。
ルオキシダーゼの酵素反応に使用する色原体を、従来と
比べ低感度のものに変え、これにより低下した感度を、
標識物質として用いるペルオキシダーゼを結合させたペ
ルオキシダーゼ結合抗体又はペルオキシダーゼ結合抗原
の使用濃度を従来よりも高めて補うことにより、測定の
特異性を向上させることと、測定の感度を向上させるこ
との両方の目的を達成することができる。
試料中の測定対象物質の測定を行う際の手順は、公知の
酵素免疫測定法の手順に準じて行えばよい。
抗体であり、サンドイッチ法により測定を行う場合を例
に取り、以下説明を行う。
ることができる物質」(例えば、測定対象物質である抗
体にとっての抗原、又はこの抗原の抗原決定基を有する
物質等)と結合することができる抗体』を担体に固定化
し、更に、前記の「測定対象物質である抗体と結合する
ことができる物質」を結合させて、「測定対象物質であ
る抗体と結合することができる物質−この物質と結合す
ることができる抗体−担体」の順に結合させて固定化さ
せたものを調製する。
る抗体と結合することができる物質」等を固定化した部
分に一定量の試料を添加して一定時間接触させる。
する場合には、「測定対象物質−測定対象物質である抗
体と結合することができる物質−この物質と結合するこ
とができる抗体−担体」の結合を形成させる。
定時間のうちに、又は洗浄の後に、「測定対象物質であ
る抗体と結合することができる物質」であって前記の
「測定対象物質である抗体と結合することができる物
質」と同一又は異なる物質(例えば、抗体、又は抗原
等)に標識物質であるペルオキシダーゼを結合させたも
の(「ペルオキシダーゼ標識結合物質」)の一定量を、
この担体の「測定対象物質である抗体と結合することが
できる物質」等を固定化した部分に添加して一定時間接
触させる。
ある抗体が存在する場合には、「ペルオキシダーゼ標識
結合物質−測定対象物質−測定対象物質である抗体と結
合することができる物質−この物質と結合することがで
きる抗体−担体」の結合を形成させる。
「ペルオキシダーゼ標識結合物質」を洗浄分離する。
(B/F分離)
物質−測定対象物質−測定対象物質である抗体と結合す
ることができる物質−この物質と結合することができる
抗体−担体」の結合により担体に結合したペルオキシダ
ーゼ標識結合物質のペルオキシダーゼ活性を測定するこ
とにより、試料中の測定対象物質の測定を行う。
ーゼ標識結合物質が試料中の測定対象物質等を介して、
「ペルオキシダーゼ標識結合物質−測定対象物質−測定
対象物質である抗体と結合することができる物質−この
物質と結合することができる抗体−担体」と結合するの
で、担体に間接的に結合したペルオキシダーゼ標識結合
物質の量を測定することにより試料中に含まれていた測
定対象物質の有無、又は量を測定することができるもの
である。
象物質−測定対象物質である抗体と結合することができ
る物質−この物質と結合することができる抗体−担体」
の結合により担体に結合したペルオキシダーゼ標識結合
物質のペルオキシダーゼ活性の測定であるが、色原体と
して、(i)4−アミノアンチピリン、及び(ii)フ
ェノール若しくはその誘導体又はアニリン誘導体のいず
れか一方を使用し、更に過酸化水素を存在させて反応さ
せ、色原体よりロイコ型色素を生成させて、その生成し
たロイコ型色素の量を吸光度を測るなどの光学的方法等
により測定を行えばよい。
ば、サンドイッチ法、又は競合法等の手法により行うこ
とができる。
例えば、1ステップ法、又は2ステップ法等の手法によ
り行うことができる。
の測定においては、担体として磁性体よりなる物質又は
磁性体を含む物質を用い、これに磁力を作用させて、B
/F分離を磁気的に行うこともできる。
いて、担体としては、抗原又は抗体等を固定化すること
ができる担体であれば、その種類、材質、形状等を特に
限定することなく使用することができる。
法、放射免疫測定法、又は発光免疫測定法などの標識物
質を用いた免疫測定法等において、一般的に測定に用い
られている担体については、問題なく用いることができ
る。
ト、ポリビニルトルエン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリメタクリレート、
ポリアクリルアミド、ラテックス、リポソーム、ゼラチ
ン、アガロース、セルロース、セファロース、ガラス、
金属、セラミックス又は磁性体等の材質よりなる粒子、
マイクロカプセル、ビーズ、マイクロプレート、試験
管、スティック又は試験片等の担体を用いることができ
る。
体成型時に強磁性体を含有させて調製した磁性担体等を
用いることもできる。
又は抗体等に結合させる方法は、化学的結合法等の公知
の方法を用いることができる。
本臨床病理学会編「臨床病理臨時増刊特集第53号 臨
床検査のためのイムノアッセイ−技術と応用−」,臨床
病理刊行会,1983年、日本生化学会編「新生化学実
験講座1 タンパク質IV」,東京化学同人,1991
年等に記載の公知の方法に従い、標識物質であるペルオ
キシダーゼと、抗原又は抗体等を、グルタルアルデヒ
ド、カルボジイミド、イミドエステル又はマレイミド等
の二価性の架橋試薬と混合、接触させ、ペルオキシダー
ゼと、抗原又は抗体等のそれぞれのアミノ基、カルボシ
キル基、SH基、アルデヒド基又は水酸基等と反応させ
ることにより結合を行うことができる。
法は、物理的吸着法又は化学的結合法等の公知の方法を
用いることができる。
従い、緩衝液等に溶解した抗原若しくは抗体等を、担体
の固定化したい部分に添加し接触させたり、又は、抗原
若しくは抗体等と担体を、緩衝液等の溶液中で混合し接
触させること等により行うことができる。
抗体等を、担体の固定化したい部分に添加し接触させ、
又は、抗原若しくは抗体等と担体を、緩衝液等の溶液中
で混合し接触させ、これを約2℃〜約40℃で約10分
〜約1日間行う。
日本臨床病理学会編「臨床病理臨時増刊特集第53号
臨床検査のためのイムノアッセイ−技術と応用−」,臨
床病理刊行会,1983年、日本生化学会編「新生化学
実験講座1 タンパク質IV」,東京化学同人,199
1年等に記載の公知の方法に従い、担体又は担体の固定
化したい部分と、抗原又は抗体等を、グルタルアルデヒ
ド、カルボジイミド、イミドエステル又はマレイミド等
の二価性の架橋試薬と混合、接触させ、担体、担体の固
定化したい部分、又は抗原若しくは抗体等のそれぞれの
アミノ基、カルボキシル基、SH基、アルデヒド基又は
水酸基等と反応させることにより固定化を行うことがで
きる。
を行う必要があれば、抗原又は抗体等を固定化させた担
体のこの固定化した部分を、BSA、カゼイン、ゼラチ
ン、卵白アルブミン若しくはその塩などのタンパク質、
界面活性剤又は脱脂粉乳等を接触させ被覆させること等
の公知の方法により処理して、ブロッキング処理(マス
キング処理)を行ってもよい。
せた抗原若しくは抗体、又は測定対象物質等を溶解させ
る溶液、あるいは試料の希釈液については、各種水系溶
媒を用いることができる。
(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液、リン酸緩衝
液若しくはリン酸緩衝生理食塩水などの各種緩衝液等の
水系溶媒を用いることができる。なお、この緩衝液のp
Hについては、pH3〜12の範囲内にあることが好ま
しい。
is−Tris、Bis−Trisプロパン、ADA、
PIPES、ACES、MOPSO、MOPS、BE
S、TES、HEPES、DIPSO、TAPSO、P
OPSO、HEPES、HEPPSO、EPPS、Tr
icine、Bicine、TAPS、CHES、リン
酸、リン酸塩、ホウ酸、ホウ酸塩、グリシン、グリシル
グリシン、イミダゾール、又はトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン〔Tris〕などの緩衝剤の水溶液等
を挙げることができる。
結合させた抗原若しくは抗体、又は測定対象物質等を溶
解させる溶液、あるいは試料の希釈液には、BSA、ヒ
ト血清アルブミン、カゼイン若しくはその塩などのタン
パク質、塩化ナトリウムなどの各種塩類、各種糖類、脱
脂粉乳、正常ウサギ血清などの各種動物血清、アジ化ナ
トリウムなどの各種防腐剤又は非イオン性界面活性剤、
両イオン性界面活性剤若しくは陰イオン性界面活性剤な
どの各種界面活性剤等を適宜添加して用いることができ
る。
限定されるものではないが、0.001〜10%(W/
V)が好ましく、特に0.01〜5%(W/V)が好ま
しい。
ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デ
カグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンフィトステロール、フィトスタノール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油若しくはポリオキ
シエチレンラノ キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩若しくはポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩などの陰イオン性界
面活性剤等を挙げることができる。
いるが、このペルオキシダーゼとしては、例えば、細菌
若しくはカビなどの微生物由来のもの、ヒト若しくはウ
シなどの動物由来のもの、西洋ワサビなどの植物由来の
もの、又は遺伝子組み換え法により調製したもの等を用
いることができる。また、ペルオキシダーゼの使用濃度
は、160〜640purpurogallin mU
/mlの濃度範囲で用いることが好ましい。
対象物質の抗体と結合することができる物質」と結合す
ることができる抗体』が、D−8株由来のマウス抗Tr
ichosporon asahii・モノクローナル
抗体であることが好適である。このD−8株由来のマウ
ス抗Trichosporon asahii・モノク
ローナル抗体は、Trichosporon asah
iiの近縁の菌種との交差反応性が認められない抗体で
ある。〔J.Clin.Microbiol.,31
巻,7号,1949−1951頁,1993年〕 この近縁の菌種との反応性が認められないD−8株由来
のマウス抗Trichosporon asahii・
モノクローナル抗体を用いると、近縁の菌種との反応性
のないTrichosporon asahiiの抗原
を「測定対象物質である抗体と結合することができる物
質」として担体に結合することができるため、高い特異
性が得られて好ましい。
は、色原体として、(i)4−アミノアンチピリン、及
び(ii)フェノール若しくはその誘導体又はアニリン
誘導体のいずれか一方を使用する。
ば、4−クロロフェノール、2,4−ジクロロフェノー
ル、2,4−ジブロモフェノール、若しくは2,4,6
−トリクロロフェノール、又はこれらの塩等を挙げるこ
とができる。
N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5
−ジメトキシアニリン(HDAOS)、N−スルホプロ
ピル−3,5−ジメトキシアニリン(HDAPS)、N
−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル)−3,5−ジメトキシアニリン(DAOS)、N−
エチル−N−スルホプロピル−3,5−ジメトキシアニ
リン(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ
−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシ−4−フ
ルオロアニリン(FDAOS)、N−エチル−N−スル
ホプロピル−3,5−ジメトキシ−4−フルオロアニリ
ン(FDAPS)、N−(2−カルボキシエチル)−N
−エチル−3,5−ジメトキシアニリン(CEDB)、
N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル)−3−メトキシアニリン(ADOS)、N−エチル
−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシ.ニリン
(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル)アニリン(ALOS)、N−エチル
−N−(3−スルホプロピル)アニリン(ALPS)、
N−(3−スルホプロピル)アニリン(HALPS)、
N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル)−3,5−ジメチルアニリン(MAOS)、N−エ
チル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメチル
アニリン(MAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロ
キシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリン
(TOOS)、N−(2−カルボキシエチル)−N−エ
チル−3−メチルアニリン(CEMB)、若しくはN−
(2−カルボキシエチル)−N−エチル−3−メトキシ
アニリン(CEMO)、又はこれらの塩等を挙げること
ができる。
ミノアンチピリンは10〜1000mMの濃度範囲で使
用することが好ましく、またフェノール若しくはその誘
導体、又はアニリン誘導体は、6〜300mMの濃度範
囲で使用することが好ましい。
定対象物質としては、測定の盲検値が高いものが好適で
ある。このような測定対象物質の例として、夏型過敏性
肺炎の原因微生物に対する抗体等を挙げることができ
る。
定対象物質が存在する可能性があり、かつその測定対象
物質の存在の有無の確認又は場合によっては定量を行お
うとする液状のものをいう。
漿、尿、精液、髄液、唾液、汗、涙、腹水、羊水等の体
液;ヒト若しくは動物の脳等の臓器、毛髪、皮膚、爪、
筋肉、又は神経組織等の抽出液;ヒト又は動物の糞便の
抽出液又は懸濁液;細胞或いは菌体の抽出液;植物の抽
出液;穀物、野菜、果物、魚介類、肉類又は加工食品等
の食品、水、茶、コーヒー、牛乳、又は果汁等の飲料、
そして、飲料水、河川水、湖沼水、海水、又は土壌の懸
濁液等の環境分析用試料等が挙げられる。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
osporon asahii抗体の測定)
asahii抗体の測定を、本発明の測定方法及び測
定試薬、並びに従来の測定方法及び測定試薬により行
い、本発明の測定方法及び測定試薬の効果を確かめた。
の0.29g、リン酸二水素カリウムの0.02g、塩
化ナトリウムの0.8g、及び塩化カリウムの0.02
gを加えて溶解し、精製水で全量100mlとして、リ
ン酸等張化緩衝液を調製した。
ノメタンの0.605g、塩化ナトリウムの0.88g
を加えて溶解した後、塩酸を加えてpH8.0に調整し
た。更に、カゼインナトリウムの0.5g、アジ化ナト
リウムの0.2gを加えて溶解した後、精製水で全量1
00mlとした。
ミノメタンの0.605g、塩化ナトリウムの11.6
8gを加えて溶解し、塩酸を加えてpH8.0に調整し
た。更に、カゼインナトリウムの0.5g、アジ化ナト
リウムの0.2gを加えて溶解した後、精製水で全量1
00mlとした。
水の0.29g、リン酸二水素カリウムの0.02g、
塩化ナトリウムの0.8g、塩化カリウムの0.02
g、Tween20(界面活性剤)の0.05gを加え
て溶解し、精製水で全量100mlとした。
ミノメタンの0.605g、塩化ナトリウムの0.88
g、ラクトース・一水和物の1.0gを加えて溶解し、
塩酸を加えてpH8.0に調整した。更に、カゼインナ
トリウムの0.5g、硫酸ゲンタマイシンの0.01g
を加えて溶解した後、精製水で全量100mlとした。
レートの調製
tを加えたSabouraud培地にて2週間培養し、
培養上清を得た。この培養上清を濃縮後、0.1%アジ
化ナトリウムを加えて、T.asahii抗原とした。
プレート 前記a)で調製したT.asahii抗原を、5μg/
mlとなるようにリン酸等張化緩衝液に加えた。これを
マイクロプレートのウェルに各100μlずつ分注し、
その後37℃で16〜20時間放置して、T.asah
ii抗原を各ウェルの内壁に固定化させた。
液を除き、洗浄液で2回洗浄を行った。その後、各ウェ
ルにブロッキンク液を200μlずつ分注して、各ウェ
ルのブロッキングを行った。そして、このマイクロプレ
ートのウェル内の液を除き、洗浄液で2回洗浄を行っ
た。以上の操作により調製したものを、T.asahi
i抗原結合マイクロプレートとした。
は用いず、その代わりにブロッキング液を用いて、前記
操作の通りに調製したものを、対照マイクロプレートと
した。(この対照マイクロプレートでは、T.asah
ii抗原は固定化されていない。)
料希釈液1,000μlをそれぞれ加えて希釈して、8
種類の患者血清試料を調製した。
000μlをそれぞれ加えて希釈して、10種類の正常
血清試料を調製した。
ahii抗原結合マイクロプレートのウェルと対照マイ
クロプレートのウェルの各々に添加し、37℃で15時
間反応させた。
した後、POD標識抗体希釈液で1,000倍に希釈し
たPOD標識抗ヒトIgG抗体溶液(Sigma社製;
A0170、Fc specific)を各ウェルに1
00μlずつ添加し、37℃で2時間反応させた。次い
で、各ウェルを洗浄液にて洗浄した。
−アミノアンチピリン、20mMフェノール、及び0.
006% 過酸化水素を含む0.1Mトリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタン−塩酸緩衝液(pH8.0)〕
を150μlずつ各ウェルに添加し、37℃で1時間反
応させた。
反応停止液(8M 塩酸グアニジン水溶液)を150μ
lずつ添加して反応を停止させた後、マイクロプレート
リーダー(バイオラッド社製;3550型)を用いて各
ウェルの吸光度(主波長490nm、副波長655n
m)を測定した。
ロプレートのウェルにおける吸光度測定値(A)から対
照マイクロプレートのウェルにおける吸光度測定値
(B)を差し引いて吸光度差(C)を算出した。
測定結果を、表1に示した。
により測定を行い、吸光度を得て、吸光度差を算出し
た。
測定結果を、表2に示した。
sahii抗原結合マイクロプレートのウェルと対照マ
イクロプレートのウェルの各々に添加し、37℃で5.
5時間反応させた。
した後、POD標識抗体希釈液で5,000倍に希釈し
たPOD標識抗ヒトIgG抗体溶液(Sigma社製;
A0170、Fc specific)を各ウェルに1
00μlずつ添加し、室温で3時間反応させた。次い
で、各ウェルを洗浄液にて洗浄した。
eroxidase Substrate Table
t Sets」(Sigma社製;P9187;オルト
−フェニレンジアミンを含有)の1錠を精製水20ml
で溶解し、0.006%の濃度になるように過酸化水素
水を添加したもの。〕を100μlずつ各ウェルに添加
し、37℃で20分間反応させた。
応停止液(4N 硫酸水溶液)を50μlずつ添加して
反応を停止させた後、マイクロプレートリーダー(バイ
オラッド社製;3550型)を用いて各ウェルの吸光度
(主波長490nm、副波長550nm)を測定した。
ロプレートのウェルにおける吸光度測定値(A)から対
照マイクロプレートのウェルにおける吸光度測定値
(B)を差し引いて吸光度差(C)を算出した。
る測定結果を、表3に示した。
により測定を行い、吸光度を得て、吸光度差を算出し
た。
る測定結果を、表4に示した。
結果を示した表4において、吸光度差(C)の値は、
0.376〜2.068となっており、測定の盲検値が
非常に高いものであることが分かる。
の測定による測定結果を示した表2において、吸光度差
(C)の値は、0.057〜0.463となり、これは
それぞれ従来方法における吸光度差の値の9〜22%で
あって、盲検値を低減できていることが分かる。
反応の影響を抑制し、盲検値を低減させて、測定の特異
性を高めることにより、正確な測定を行えるものである
ことが分かる。
の測定による測定結果を示した表3において、吸光度差
(C)の値は、2.676〜2.947である。
の測定による測定結果を示した表1において、吸光度差
(C)の値は、1.993〜2.998であり、従来方
法における吸光度差の値と大きな差がないことが分か
る。つまり、患者血清試料の測定において、本発明によ
る測定は、従来方法と同等の吸光度、すなわち同等の感
度を有するものであることが分かる。
定方法は、測定の感度を犠牲にすることなく、非特異的
な反応の影響を抑え、盲検値を低減し、特異性を高め
て、正確な測定が行える測定試薬及び測定方法であるこ
とが確かめられた。そして、それ故、疾病の診断を正確
に行うことができる測定試薬及び測定方法であることが
確認できた。
測定対象物質の測定試薬及び測定方法は、非特異的反応
が生じ、盲検値が高い測定試薬及び測定方法において
も、この非特異的反応による影響を抑制し、盲検値を低
減させることができ、特異性高く正確に試料中の測定対
象物質の測定を行うことができる測定試薬及び測定方法
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 試料中の測定対象物質の測定を、標識物
質としてペルオキシダーゼを用いる酵素免疫測定法によ
り行うための試薬であって、かつ測定の盲検値が高い試
薬において、色原体として、(i)4−アミノアンチピ
リン、及び(ii)フェノール若しくはその誘導体又は
アニリン誘導体のいずれか一方を使用することを特徴と
する、酵素免疫測定法による試料中の測定対象物質の測
定試薬。 - 【請求項2】 測定対象物質が、抗体である、請求項1
記載の測定試薬。 - 【請求項3】 「測定対象物質である抗体と結合するこ
とができる物質−この物質と結合することができる抗体
−担体」を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項
2記載の測定試薬。 - 【請求項4】 測定対象物質が、夏型過敏性肺炎の原因
微生物に対する抗体である、請求項1〜請求項3のいず
れか1項に記載の測定試薬。 - 【請求項5】 夏型過敏性肺炎の原因微生物が、Tri
chosporon asahiiである、請求項4記
載の測定試薬。 - 【請求項6】 試料中の測定対象物質の測定を、標識物
質としてペルオキシダーゼを用いる酵素免疫測定法によ
り行う測定方法であって、かつ測定の盲検値が高い測定
方法において、色原体として、(i)4−アミノアンチ
ピリン、及び(ii)フェノール若しくはその誘導体又
はアニリン誘導体のいずれか一方を使用することを特徴
とする、酵素免疫測定法による試料中の測定対象物質の
測定方法。 - 【請求項7】 測定対象物質が、抗体である、請求項6
記載の測定方法。 - 【請求項8】 「測定対象物質である抗体と結合するこ
とができる物質−この物質と結合することができる抗体
−担体」を用いることを特徴とする、請求項6又は請求
項7に記載の測定方法。 - 【請求項9】 測定対象物質が、夏型過敏性肺炎の原因
微生物に対する抗体である、請求項6〜請求項8のいず
れか1項に記載の測定方法。 - 【請求項10】 夏型過敏性肺炎の原因微生物が、Tr
ichosporonasahiiである、請求項9記
載の測定方法。
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---|---|---|---|---|
CN102031294A (zh) * | 2010-08-18 | 2011-04-27 | 李国辉 | 一种检测阿萨希毛孢子菌的dna探针、基因芯片及其应用 |
CN110133263A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-08-16 | 广州爱康生物技术有限公司 | 一种毛孢子菌的检测试剂盒及其制备方法 |
-
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- 2000-03-31 JP JP2000136447A patent/JP4491572B2/ja not_active Expired - Fee Related
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