JP2001281029A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JP2001281029A JP2000094657A JP2000094657A JP2001281029A JP 2001281029 A JP2001281029 A JP 2001281029A JP 2000094657 A JP2000094657 A JP 2000094657A JP 2000094657 A JP2000094657 A JP 2000094657A JP 2001281029 A JP2001281029 A JP 2001281029A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁流量計の励磁回路におけるDC−DCコ
ンバータを昇降圧型にして発熱を抑えると共に励磁電流
の立ち上がりを速くした電磁流量計を提供する。 【解決手段】 励磁駆動電源を所定の励磁電圧に変換す
るDC−DCコンバータと、この励磁電圧を供給源とし
て測定流量に対応する起電力を検出するために励磁コイ
ルに流す励磁電流の向きと時間を制御している励磁測定
回路と、励磁コイルに一定の電流が流れるように制御す
る定電流回路とからなる電磁流量計であって、DC−D
Cコンバータにより生成する励磁電圧は、励磁コイルが
無励磁の時には励磁駆動電源より降圧の電圧にし、励磁
コイルが無励磁の時から励磁立ち上げ時には励磁駆動電
源よりも高い昇圧の電圧にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁流量計に関す
るものであり、詳しくは測定流量を起電力により測定す
る励磁コイルに供給する励磁駆動電源を制御するDC−
DCコンバータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における電磁流量計の励磁回路
は、図6に示すように、プラス側励磁駆動電源+Vex
を端子T1に、マイナス側励磁駆動電源−Vexを端子
T2に接続し、端子T1、T2には、降圧型DC−DC
コンバータ10Aと、定電流回路20と、励磁測定回路
30が接続されている。
【0003】降圧型DC−DCコンバータ10Aは、プ
ラス側励磁駆動電源+Vexを供給する端子T1をスイ
ッチング素子(FET)Q1のドレーン側に接続し、そ
のソース側がコイルL1の一端に接続し、コイルL1の
他端をコンデンサC1の一端に接続してある。又、マイ
ナス側励磁駆動電源−Vexを供給する端子T2をコン
デンサC1の他端側に接続すると共に、ダイオードD1
のアノード側を端子T2側にカソード側を、スイッチン
グ素子Q1のソース側とコイルL1の一端との間に接続
した構成となっている。更に、スイッチング素子Q1の
ゲートは励磁電圧制御回路11に接続されている。この
コンデンサC1はコイルL1の逆起電力により降圧した
電荷を蓄えて励磁電圧Veを生成するコンデンサであ
り、励磁電圧制御回路11は励磁コイルLexが励磁時
にスイッチング素子Q1をオンにするように制御する回
路である。
【0004】定電流回路20は、コンデンサC1に蓄え
られた降圧電圧である励磁電圧Veに基づいて一定の定
電流を励磁コイルLexに供給するものであり、コンデ
ンサC1の一端に抵抗R1を介してスイッチング素子
(FET)Q2のドレイン側が接続し、そのソース側が
励磁回路のスイッチング素子Qex1及びQex2のド
レイン側に接続している。そして、スイッチング素子Q
2のベース側には励磁電流制御回路21が接続されてい
る。
【0005】励磁測定回路30は、コンデンサC1の両
端に接続され、測定流量を起電力により測定する励磁コ
イルLexを有する回路であり、励磁コイルLexに流
す励磁電流の向きと時間を制御するスイッチング素子
(FET)Qex1、Qex2、Qex3、Qex4及
び励磁タイミング回路31とから構成されている。
【0006】このような接続状態を有する電磁流量計に
おいて、励磁コイルLexに一定の定電流を流している
時、定電流回路20のスイッチング素子Q2に励磁駆動
電源Vex(100ボルト以上)がかかると発熱が大き
くなるため、降圧型DC−DCコンバータ10Aで降圧
した励磁電圧Veを供給するようにして発熱を抑えてい
る。ここで、励磁駆動電源Vexを高電圧に維持するの
は励磁コイルLexに供給する励磁電流の立ち上がりを
速くさせるためである。
【0007】このような構成からなるDC−DCコンバ
ータの動作は、先ず、スイッチング素子Q1がオンする
と、励磁回路電源Vexから実線矢印で示したルート方
向に電流i1が流れる。スイッチング素子Q1がオフす
ると、コイルL1から蓄えられたエネルギーが点線矢印
で示されたルート方向に電流i2が流れる。電流i1、
i2が流れることで、コンデンサC1に電荷が蓄えられ
励磁電圧Veが発生する。スイッチング素子Q1のオン
/オフのデューテイを制御することでコンデンサC1に
蓄えられる励磁電圧Veを一定にすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における電磁流量計の励磁回路におけるDC
−DCコンバータは、定電流回路のスイッチング素子Q
2の発熱を抑えるために使用されているため、励磁駆動
電源+Vexの降圧機能しか持っていない。従って、励
磁電流立ち上げ時間は、励磁駆動電源+Vexの電圧で
決まってしまうため、励磁コイルLex、励磁駆動電源
+Vexが同じならば励磁電流立ち上げ時間を速くする
ことができないという問題がある。
【0009】従って、励磁回路におけるDC−DCコン
バータにおける励磁コイルLexに供給する励磁電流の
立ち上げ時間を速くすることに解決しなければならない
課題を有する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る電磁流量計は次に示す構成にすること
である。
【0011】(1)励磁駆動電源を所定の電圧である励
磁電圧に変換するDC−DCコンバータと、該励磁電圧
を供給源として測定流量に対応する起電力を検出するた
めの励磁コイルに一定の定電流が流れるように制御する
定電流回路と、前記励磁コイルに流す励磁電流の向きと
時間を制御している励磁測定回路とからなる電磁流量計
であって、前記DC−DCコンバータにより生成する励
磁電圧は、前記励磁コイルが電流値一定の励磁の時には
前記励磁駆動電源より降圧の電圧にし、前記励磁コイル
が無励磁の時から励磁立ち上げ時には前記励磁駆動電源
よりも高い昇圧の電圧にすることを特徴とする電磁流量
計。 (2)上記(1)における電磁流量計において、前記D
C−DCコンバータは、前記励磁コイルに流す励磁電流
に同期させて昇降圧の励磁電圧を生成することを特徴と
する電磁流量計。 (3)上記(1)又は(2)における電磁流量計におい
て、前記励磁駆動電源は励磁の時には前記DC−DCコ
ンバータが動作しない低電圧にしておき、無励磁の時は
前記DC−DCコンバータの励磁電圧は前記励磁駆動電
源よりも高い昇圧の電圧にすることを特徴とする電磁流
量計。
【0012】このように、励磁コイルが無励磁の時に
は、励磁コイルを供給する電圧を降圧の電圧にし、励磁
の時には昇圧の電圧にすることによって定電流回路の発
熱を抑えることができると共に励磁コイルに供給する励
磁電流の立ち上げを速くすることができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁流量計に
おける励磁回路の実施の形態について、図面を参照して
説明する。尚、従来技術で説明したものと同様のものに
は同じ符号を付与して説明する。
【0014】電磁流量計における励磁回路のDC−DC
コンバータは、昇圧と降圧の2つの機能を有する構成と
なっている。この励磁回路は、図1(昇圧時)及び図2
(降圧時)に示すように、プラス側励磁駆動電源+Ve
xを端子T1に、マイナス側励磁駆動電源−Vexを端
子T2に接続し、端子T1、T2には、昇降圧型DC−
DCコンバータ10Aと、定電流回路20と、励磁測定
回路30が接続されている。
【0015】昇降圧型DC−DCコンバータ10Aは、
プラス側励磁駆動電源+Vexを供給する端子T1をス
イッチング素子(FET)Q1のドレーン側に接続し、
そのソース側がコイルL1の一端に接続し、コイルL1
の他端をダイオードD2を介してコンデンサC1の一端
に接続してある。又、マイナス側励磁駆動電源−Vex
を供給する端子T2をコンデンサC1の他端側に接続す
ると共に、ダイオードD1のアノード側を端子T2側に
カソード側を、スイッチング素子Q1のソース側とコイ
ルL1の一端との間に接続した構成となっている。更
に、加えてスイッチング素子(FET)Q3のドレイン
側が、コイルL1の他端とダイオードD2のアノード側
との間に接続し、そのソース側が端子T2に接続してあ
る。そして、スイッチング素子Q1、Q3のゲートは励
磁電圧制御回路11に接続されている。このコンデンサ
C1はコイルL1の逆起電力により降圧した電荷を蓄え
ると共に励磁コイルLexの励磁時には昇圧した電圧と
なる励磁電圧を生成するコンデンサである。
【0016】定電流回路20は、コンデンサC1に蓄え
られた降圧電圧である励磁電圧に基づいて一定の定電流
を励磁コイルに供給するものであり、コンデンサC1の
一端に抵抗R1を介してスイッチング素子(FET)Q
2のドレイン側が接続し、そのソース側が励磁測定回路
30のスイッチング素子Qex1及びQex2のドレイ
ン側に接続している。そして、スイッチング素子Q2の
ベース側には励磁電流制御回路21が接続されている。
【0017】励磁測定回路30は、コンデンサC1の両
端に接続され、測定流量を起電力により測定する励磁コ
イルLexを有する回路であり、励磁コイルLexに流
す励磁電流の向きと時間を制御するスイッチング素子
(FET)Qex1、Qex2、Qex3、Qex4及
び励磁タイミング回路とから構成されている。
【0018】このような構成からなる電磁流量計の励磁
回路において、昇圧時には、図1に示すように、励磁電
圧制御回路11の制御によりスイッチング素子Q1、Q
3を同時にオンする。そうすると、実線矢印i1に示す
ルート方向に電流が流れる。次に、スイッチング素子Q
1、Q3を同時にオフするとコイルL1に逆起電力が発
生し、点線矢印i2で示したルート方向に電流が流れ
る。コイルL1で発生する逆起電力は、L1・di/d
tの電圧が発生することになる。このようにして、スイ
ッチング素子Q1、Q3のオン/オフ切換えにより、コ
イルL1の両端には励磁駆動電源Vexより高い電圧
(励磁電圧Ve)が発生するので、コンデンサC1に励
磁駆動電源Vexより高い励磁電圧Veを発生させるこ
とができる。このスイッチング素子Q1、Q3のオン/
オフデューテイを変えることによって、コンデンサC1
に発生する励磁電圧Veが励磁駆動電源Vexより高い
電圧となるように制御することができるのである。
【0019】降圧時においては、図2に示すように、励
磁電圧制御回路11の制御によりスイッチング素子Q3
をオフの状態で、スイッチング素子Q1をオンすると、
実線矢印i1に示すルート方向に電流が流れる。スイッ
チング素子Q3をオフのままスイッチング素子Q1をオ
フにすると、コイルL1に逆起電力が発生し、点線矢印
i2で示したルート方向に電流が流れる。電流i1、i
2が流れることでコンデンサC1に電荷が蓄えられ励磁
電圧Veが発生する。従来例と同様に、スイッチング素
子Q1のオン/オフデューテイを制御することでコンデ
ンサC1の降圧した励磁電圧Veを一定に制御すること
ができる。
【0020】このようにして、励磁駆動電源Vexより
高い電圧に昇圧することができるので、励磁コイルLe
xに励磁電流を流す立ち上げ時、励磁コイルLexにか
かる電圧が高くでき、励磁電流を流す立ち上げ時間を速
くする事が可能となる。又、このDC−DCコンバータ
10Aは降圧もできるので、従来と同様に定電流回路の
スイッチング素子Q2の発熱を抑えることが可能にな
る。
【0021】次に、第2の実施の形態のDC−DCコン
バータについて、図3を参照して説明する。
【0022】第2の実施の形態のDC−DCコンバータ
10Aは、励磁コイルLexに供給する励磁電流の状態
に同期させてDC−DCコンバータ10Aの動作を変化
させるようにしたものである。図1及び図2に示した昇
降圧型のDC−DCコンバータ10Aは励磁コイルLe
xに無励磁の時には、DC−DCコンバータ10Aで昇
圧(図1参照)し、コンデンサC1に励磁駆動電源Ve
x以上の励磁電圧Veを発生させる。励磁電流立ち上げ
時には、コンデンサC1の電圧を励磁コイルLexに供
給して立ち上がりを速くさせる。励磁時における定電流
時には降圧型として動作するようにする。
【0023】このように、DC−DCコンバータ10A
を動作させると、励磁電流立ち上げ時、励磁コイルLe
xにかかる電圧を励磁駆動電源Vexよりも高くでき、
励磁電流を速く立ち上げることができる。又、励磁時に
おける定電流時には従来と同様に定電流回路20のスイ
ッチング素子Q2の発熱を抑えることができる。
【0024】次に、第3の実施の形態のDC−DCコン
バータについて図4を参照して説明する。
【0025】第3の実施の形態のDC−DCコンバータ
10Aは、従来型における励磁駆動電源Vexは高電圧
であったため、定電流回路20のスイッチング素子Q2
の発熱が大きかったが、DC−DCコンバータ10Aに
より昇圧できるため励磁駆動電源Vexを下げることが
可能となる。即ち、励磁駆動電源Vexの電圧を下げて
励磁立ち上げ時間を速くすることができる。具体的に
は、スイッチング素子Q2の発熱が大きくならない値ま
で励磁駆動電源Vexを下げる。そして、励磁コイルL
exに励磁電流を供給する励磁の時は、DC−DCコン
バータ10Aの動作を停止する。即ち、励磁の時はスイ
ッチング素子Q2をオン、スイッチング素子Q3をオフ
にし、励磁電流を励磁駆動電源Vexから供給する。無
励磁の時には、DC−DCコンバータ10Aで昇圧し、
コンデンサC1に高電圧を発生させる。励磁電流立ち上
げ時は、コンデンサC1の電圧を励磁コイルLexにか
けて立ち上がりを速くさせる。
【0026】このようにして、流量信号サンプリング時
には、DC−DCコンバータ10Aの動作が停止状態に
なっているため、信号サンプリングにDC−DCコンバ
ータ10Aによるスイッチングノイズの影響がなくなる
ため安定した出力が得られる。
【0027】このように昇圧/降圧の動作をすることが
できるDC−DCコンバータ10Aを利用することによ
り、様々な励磁波形に適宜組み合わせた励磁を作成する
ことができる。又、立ち上げ時には励磁コイルLexで
発生する逆起電力によるエネルギーをコンデンサC1に
ためておき、次の励磁立ち上げ時に再利用することがで
きる。具体的には、図5に示すように、励磁コイルLe
xに左から右向きに励磁電流を流した時は実線矢印のル
ート方向に電流i1が流れ、点線矢印はその逆をした時
のルート方向に電流i2が流れるためこの電流i1及び
i2による逆起電力をコンデンサC1に蓄積すればよ
い。
【0028】更に、DC−DCコンバータ10Aで昇圧
ができ、励磁電流を速く立ち上げることができるため、
従来よりも励磁電源電圧Vexを下げる事も可能であ
る。それにより、電源回路の設計の自由度が増し、高周
波励磁、2周波励磁の電源回路のコストを下げる事が可
能になる。
【0029】
【発明の効果】上記説明したように、本発明は、電磁流
量計の励磁回路に用いられているDC−DCコンバータ
を昇降圧型にすることによって、発熱を抑えながらも励
磁コイルに供給する励磁電流の立ち上がりを速くするこ
とができるため、特に高周波励磁動作に有益であるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁流量計の励磁回路図を構成す
るDC−DCコンバータの昇圧時における電流の流れを
図示した略示的な回路図である。
【図2】本発明に係る電磁流量計の励磁回路図を構成す
るDC−DCコンバータの降圧時における電流の流れを
図示した略示的な回路図である。
【図3】第2の実施の形態のDC−DCコンバータの動
作を略示的に示したタイミングチャートである。
【図4】第3の実施の形態のDC−DCコンバータの動
作を略示的に示したタイミングチャートである。
【図5】本発明に係る電磁流量計の励磁回路図を構成す
る励磁測定回路における励磁電流の向きを示した略示的
な回路図である。
【図6】従来技術における電磁流量計の励磁回路図を構
成するDC−DCコンバータの昇圧時における電流の流
れを図示した略示的な回路図である。
【符号の説明】
10A;(昇降圧型)DC−DCコンバータ、11;励
磁電圧制御回路、20;定電流回路、21;励磁電流制
御回路、30;励磁測定回路、31;励磁タイミング回

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励磁駆動電源を所定の電圧である励磁電圧
    に変換するDC−DCコンバータと、該励磁電圧を供給
    源として測定流量に対応する起電力を検出するための励
    磁コイルに一定の定電流が流れるように制御する定電流
    回路と、前記励磁コイルに流す励磁電流の向きと時間を
    制御している励磁測定回路とからなる電磁流量計であっ
    て、前記DCーDCコンバータにより生成する励磁電圧
    は、前記励磁コイルが電流値一定の励磁の時には前記励
    磁駆動電源より降圧の電圧にし、前記励磁コイルが無励
    磁の時から励磁立ち上げ時には前記励磁駆動電源よりも
    高い昇圧の電圧にすることを特徴とする電磁流量計。
  2. 【請求項2】上記請求項1における電磁流量計におい
    て、前記DC−DCコンバータは、前記励磁コイルに流
    す励磁電流に同期させて昇降圧の励磁電圧を生成するこ
    とを特徴とする電磁流量計。
  3. 【請求項3】上記請求項1又は2における電磁流量計に
    おいて、前記励磁駆動電源は励磁の時には前記DC−D
    Cコンバータが動作しない低電圧にしておき、無励磁の
    時は前記DC−DCコンバータの励磁電圧は前記励磁駆
    動電源よりも高い昇圧の電圧にすることを特徴とする電
    磁流量計。
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