JP2000152610A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

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JP2000152610A
JP2000152610A JP10322720A JP32272098A JP2000152610A JP 2000152610 A JP2000152610 A JP 2000152610A JP 10322720 A JP10322720 A JP 10322720A JP 32272098 A JP32272098 A JP 32272098A JP 2000152610 A JP2000152610 A JP 2000152610A
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oscillation
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pulse
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Hiroshi Hayashi
宏 林
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡素で性能も良いDC−DCコンバ
ータの実現。 【解決手段】所定周波数で発振して所定幅のパルスAを
発生する発振回路23と、直流一次電源1から入力した
電流をパルスAに対応して断続するスイッチング回路2
4と、このスイッチング回路24の出力を平滑化した電
圧Bに基づいて発振回路24の発振を停止再開させる帰
還制御手段25とを備え、帰還制御回路25が、出力電
圧Bに対する定電圧回路(Z1)による溢れ電流Cを検
出して発振回路23の停止制御を行う(D)。PWMや
VCOが不要になるうえ、帰還回路がコンパレータ無し
で出来て、回路が小規模になる。しかも、過電圧は確実
に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チョッパ方式の
DC−DCコンバータに関し、詳しくは、小形化・低価
格化に適したDC−DCコンバータに関する。特に、電
磁リレーや、小型モータ、EL(Electro-Luminescenc
e)等を電池で駆動するのに好適である。
【0002】
【従来の技術】チョッパ方式のDC−DCコンバータに
は、スイッチング周波数を可変するPFM(Pulse Freq
uency Modulation)方式のものや、スイッチング制御用
パルスの幅を可変するPWM(Pulse Width Modulatio
n)方式のもの、それらを組み合わせたもの等が、知ら
れている。これらのうち、スイッチング回路に帰還を掛
けるベーシックなPFM方式のものは、原理はシンプル
でも、例えば特開平8−126312号公報の段落00
03にも開示されているように、制御回路等が複雑であ
り、周波数レンジも広くなる。
【0003】また、所定周波数の発振回路を設けるPW
M方式のものは、特開平6−319259号公報や、上
述した特開平8−126312号公報の段落0002及
び図4等に開示されている。これは、PWM回路を介在
させてそこに帰還を掛けるようになっているが、そのよ
うなPWM回路は、三角波を生成するとともに帰還信号
との比較等も行うので、複雑なものとなる。さらに、P
FM方式には、例えば特開平10−14217号公報に
開示されているが、発振周波数の可変な発振回路を設け
て、これに帰還を掛けるものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のDC−DCコンバータでは、スイッチング回
路に帰還を掛けるPFM方式の場合、回路設計の負担が
重くなりがちなうえ、コストアップにつながる高性能素
子が必要になり、調整作業も面倒である。また、PWM
方式の場合、PWM回路が複雑なため、小形化や低価格
化に困難が伴う。さらに、周波数可変の発振回路に帰還
を掛けるPFM方式の場合、複雑なVCO(電圧制御発
振回路)が必要になるため、やはり小形化や低価格化に
限界がある。
【0005】そこで、動作特性を所定周波数でのスイッ
チングに適合させるだけで足り、PWMもVCOも不要
で、小形化・低価格化も可能となるように、DC−DC
コンバータの回路を工夫することが課題となる。その
際、コンバータとしての性能を犠牲にすることの無いよ
う、むしろ、性能向上も伴うよう、さらなる工夫も要求
される。この発明は、このような課題を解決するために
なされたものであり、構造が簡素で性能も良いDC−D
Cコンバータを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明されたDC−DCコンバータは(、出願当
初の請求項1に記載の如く)、(単独では)所定周波数
で発振して所定幅のパルスを(その所定周波数で繰り返
し)発生する発振回路と、直流一次電源から入力した電
流を前記パルスに対応して断続するスイッチング回路
と、このスイッチング回路の出力を(内蔵の又は外付け
の平滑回路にて)平滑化した電圧に基づいて前記発振回
路の発振を停止再開させる帰還制御手段とを備えたDC
−DCコンバータであって、前記帰還制御回路が、出力
電圧に対する定電圧回路(であって前記帰還制御回路の
一部として設けられた又は別個に設けられた回路)によ
る溢れ電流を検出して前記発振回路の停止制御を行うも
のであることを特徴とする。
【0007】このような第1の解決手段のDC−DCコ
ンバータにあっては、帰還を掛けられない単独の状態で
あれば所定周波数で発振して所定幅のパルスをその所定
周波数で繰り返し発生する発振回路に帰還が掛けられ、
その発振信号が変調など施されること無くスイッチング
制御に用いられるとともに、発振回路への帰還が出力平
滑後の電圧に基づいてなされて発振回路の発振が停止再
開させられることから、PWMやVCOが無くても、ス
イッチングの周波数がPFMに近い状態になるので、出
力は適正状態に維持される。
【0008】しかも、直流一次電源から入力した電流
は、スイッチング回路によって断続されるが、そのスイ
ッチング制御が上記の発振回路による所定幅のパルスに
対応して行われることから、常にパルス幅に対応した一
定期間で原状復帰するというスイッチングが行われるの
で、PFMに近いスイッチング方式であっても、スイッ
チング条件は固定される。これにより、スイッチング回
路等の動作特性を適合させるべきスイッチング条件が負
荷条件の決定前にほぼ完全に確定するので、設計が容易
になる。また、PWMやVCOが不要なので、回路が小
規模になるとともに、その動作が安定する。
【0009】さらに、スイッチング条件が固定されてい
るため通常の平滑回路では出力電圧が平滑しきれなかっ
たようなときでも、出力側に併置された定電圧回路によ
って余分な電流は溢れさせられるので、スイッチング条
件が固定されていても、確実に出力が適正な状態に保た
れる。しかも、その定電圧回路は簡便で小規模なもので
足り、それによって過剰電流がバイパスされると同時
に、その検出信号が得られる。そして、この検出信号が
帰還制御に利用される。これにより、過電圧が確実に防
止されるうえ、帰還制御のための検出回路がコンパレー
タ無しでも具体化できて簡素になる。したがって、この
発明によれば、構造が簡素で性能も良いDC−DCコン
バータを実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明のDC−DCコンバータについて、それを実施す
るための種々の形態を説明する。
【0011】第1実施形態のDC−DCコンバータ
は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上述の解決
手段のDC−DCコンバータであって、前記スイッチン
グ回路が(前記発振回路から所定幅の)前記パルスを受
けて(前記平滑回路に向けた)電流出力の一時遮断を行
うものであることを特徴とする。
【0012】この場合、パルス発生中は、電流出力が停
止されるので、パルス幅が固定されていても、パルス発
生中に過剰電流が生じる虞が無い。これにより、パルス
発生中には発振を止める帰還が掛からないので、発振回
路に対して直接的に帰還を掛けても、発振回路の出すパ
ルスは中途半端に途切れたりしない。したがって、スイ
ッチング条件が確実に固定されることとなる。
【0013】第2実施形態のDC−DCコンバータ
は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上述した解
決手段または実施形態のDC−DCコンバータであっ
て、前記直流一次電源から前記スイッチング回路への電
流入力ラインに対しインダクタンス素子部が直列に介挿
されていることを特徴とする。
【0014】この場合、スイッチングに伴いインダクタ
ンス素子部に慣性で電流が流れるが、所定周波数でのス
イッチング条件を考慮する程度のことでインダクタンス
素子の選定が可能なので、インダクタンス素子を用いた
昇圧コンバータの設計が容易になる。
【0015】第3実施形態のDC−DCコンバータ
は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記の第2
実施形態のDC−DCコンバータであって、前記発振回
路が狭パルスを発生するものであることを特徴とする。
【0016】この場合、パルス幅が狭いので、デューテ
ィ比が50%より小さくなり、それに伴って昇圧比が大
きくなるとともに、変換効率も良くなる。
【0017】第4実施形態のDC−DCコンバータ
は(、出願当初の請求項5に記載の如く)、上述した実
施形態のDC−DCコンバータであって、前記発振回路
と前記スイッチング回路と前記帰還制御回路とがワンチ
ップのICに集積されたものであり、前記インダクタン
ス素子部がコイル等の個別素子又は個別素子を(直列に
若しくは並列に若しくは網状に接続して)組み合わせた
ものであり、かつ、前記IC及び前記インダクタンス素
子部が単一のモジュールに搭載されていることを特徴と
する。
【0018】このようなDC−DCコンバータは、その
主要部が同じハイブリッドモジュールに実装される。こ
れにより、混成部品が単一モジュールに纏められるの
で、ワンチップICではサポートしきれない高い電圧や
電流の供給を、同等の使い勝手でサポートすることがで
きる。
【0019】このような解決手段または実施形態のDC
−DCコンバータを、以下、実施例により、具体的に説
明する。第1,第2実施例は、何れも、上述した解決手
段および第1〜第4実施形態の総てを具現化したものと
なっている。
【0020】
【第1実施例】本発明のDC−DCコンバータの第1実
施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説
明する。図1は、それをモータ駆動に適用したときの回
路図である。
【0021】この回路は、使い捨ての又は充電可能な電
池等が装着されて例えば3V程度の電力を供給する直流
一次電源1と、それを例えば15Vに昇圧するチョッパ
方式のDC−DCコンバータを搭載したハイブリッドモ
ジュール2と、そのDC−DCコンバータの出力電圧B
を安定させるための平滑回路3と、その出力を電源とし
て動作するモータ駆動回路4とを具えていて、電池の電
圧そのままやICの内部回路だけで生成可能な10V以
下では電動モータ5が動作しないものであっても、電源
電圧を適切な値に変換して、電動モータ5を動作させる
ものとなっている。
【0022】モータ駆動回路4は、詳細な説明は割愛す
るが、電動モータ5の駆動電流を制御するパワートラン
ジスタ等を具え、その駆動電流生成のためにDC−DC
コンバータの出力ライン27から15Vの電力を受給す
るようになっている。平滑回路3は、モータ駆動回路4
に至るDC−DCコンバータの出力ライン27に対して
接続されたコンデンサC2からなり、このコンデンサC
2には、出力ライン27における出力電圧Bを安定させ
るのに足りるだけの大きな容量を持った個別素子の電解
コンデンサ等が用いられる。
【0023】ハイブリッドモジュール2は、DC−DC
コンバータを構成するインダクタンス素子部21とワン
チップIC22とが共通の基板に搭載されたものであ
る。インダクタンス素子部21は、直流一次電源1の電
流出力端子に至る電流入力ライン26に対し直列に介挿
された例えば47μHのコイルL1からなり、ワンチッ
プIC22は、シリコンチップ上にトランジスタ回路等
が集積された半導体装置であり、これらは、別個に製造
され、セラミック等の共通基板上で厚膜技術等を利用し
て配線接続される。これにより、このDC−DCコンバ
ータは、インダクタンス素子部21とワンチップIC2
2とが単一のハイブリッドモジュール2に搭載されたも
のとなっている。
【0024】ワンチップIC22には、発振回路23と
スイッチング回路24と帰還制御回路25とが設けられ
る。発振回路23は、構造を簡素化するために3個のN
OTゲートN1,N2、N3と2個の抵抗R2,R3と
が直列接続された発振ループを具えるとともに、抵抗R
2,R3間に一端が接続され多端がNOTゲートN2,
N3間に接続されたコンデンサC1を有し、このコンデ
ンサC1と抵抗R2との充放電時定数によって発振周波
数が仮に定められる。
【0025】また、抵抗R1とダイオードD1との直列
回路も具えられ、これが抵抗R2に並列接続されること
で、発振周波数が確定するとともに、コンデンサC1の
充電時定数と放電時定数とが独立に定められる。それら
の時定数は、NOTゲートN1の発するパルス信号Aに
ついて見た有意なパルスのデューティ比が、直流一次電
源1の電圧(=3V)と出力ライン27の出力電圧B
(=15V)との比(=0.2)よりも少し小さい20
%弱になるように、設定される。具体的には抵抗R1,
R2,コンデンサC1が例えば1kΩ,10kΩ,47
pFなどとされる。
【0026】そして、帰還信号Dのラインがフローティ
ング状態(ハイインピーダンス状態)のままで有意にな
らない限り、帰還信号Dの影響を受けることなく、デュ
ーティ比50%未満で一定幅のパルスを一定周期で繰り
返し生成する。これに対し、帰還信号Dが有意になって
その電圧値がハイ(High)に変わりと、例えば100k
Ωの入力保護抵抗R3を介してNOTゲートN1の入力
値が固定されるので、発振が停止する。これにより、発
振回路23は、単独では所定周波数で継続して発振し、
所定幅の狭いパルスが含まれるパルス信号Aを発生する
ものとなっている。
【0027】スイッチング回路24は、トランジスタT
r1とダイオードD2とからなり、直流一次電源1から
出てインダクタンス素子部21を経て電流入力ライン2
6となりそれから出力ライン27となって平滑回路3お
よびモータ駆動回路4に至る一連の電流供給ラインのう
ち電流入力ライン26と出力ライン27との間に設けら
れる。これにより、このDC−DCコンバータは、ハイ
ブリッドモジュール2の内部で、ワンチップIC22ス
イッチング回路24への電流入力ライン26に対しイン
ダクタンス素子部21が直列に介挿されたものとなって
いる。
【0028】そのダイオードD2は、直流一次電源1か
ら平滑回路3に向けて送給された電流が逆流しないよう
に、アノードが電流入力ライン26に接続され、カソー
ドが出力ライン27に接続される。これには、電圧損失
の少ないショットキーダイオードが好んで用いられる。
また、トランジスタTr1には、数百mA例えば200
mAの電流をドライブ可能なMOSトランジスタ等が用
いられ、そのソース及びドレインがそれぞれダイオード
D2のアノード側と接地等の基準ラインとに接続される
とともに、そのゲートがパルス信号Aのラインに接続さ
れる。
【0029】そして、トランジスタTr1がオフ状態で
あれば、それが電流入力ライン26に影響を及ぼすこと
は無いので、直流一次電源1からコイルL1及び電流入
力ライン26を経由して流入した電流はダイオードD2
及び出力ライン27を介して平滑回路3へ流出する。こ
れに対し、パルス信号Aが有意になると即ちゲートにパ
ルス信号Aのパルスを受けると、トランジスタTr1が
オフ状態からオン状態に切り替わって、電流入力ライン
26経由の電流を接地ラインへバイパスする。そして、
パルスが無くなると、オフ状態に戻る。これにより、ス
イッチング回路24は、直流一次電源1から入力した電
流をパルス信号Aのパルスに対応して断続するととも
に、その際に、パルス信号Aのパルスを受けて電流出力
の一時遮断を行うものとなっている。
【0030】帰還制御回路25は、発振回路23の発振
を停止再開させる帰還信号Dを、スイッチング回路24
の出力を平滑回路3で平滑化した電圧すなわち出力電圧
Bに基づいて生成するために、カソードが出力ライン2
7に接続されアノードが抵抗R4を介して接地ラインに
接続されたツェナーダイオードZ1と、ベース及びエミ
ッタがそれぞれ抵抗R4の両端に接続されたNPNトラ
ンジスタTr2と、トランジスタTr2のコレクタ電圧
を入力に受けるとともに出力電圧の過剰上昇を防止すべ
くその入力ラインが抵抗R5を介して直流一次電源1の
出力電圧VinにプルアップされたNOTゲートN4
と、アノードがNOTゲートN4の出力に接続されたダ
イオードD3とを具えている。このダイオードD3のカ
ソードからの出力が帰還信号Dとして発振回路23に送
出される。
【0031】ツェナーダイオードZ1は、出力電圧Bの
目標値Z(=15V)に対応したものが用いられ、出力
電圧Bがその目標値Zを超えると溢れ電流Cが流れるよ
うになっている。抵抗R4には、ツェナーダイオードZ
1の定電圧回路としの機能を妨げないよう、抵抗値の小
さなものが用いられるが、ツェナーダイオードZ1から
或程度以上の溢れ電流Cが流れて来ると、端子間に1V
f以上の電圧を発生し、これに応じてトランジスタTr
2がオンするようになっている。そして、NOTゲート
N4及びダイオードD3によって、トランジスタTr2
がオフのときは、帰還信号Dがフローティング状態にな
り、トランジスタTr2がオンのときは、帰還信号Dが
ハイ状態になる。これにより、帰還制御回路25は、出
力電圧Bに対する定電圧回路Z1による溢れ電流Cを検
出して発振回路23の停止制御を行うものとなってい
る。
【0032】この第1実施例のDC−DCコンバータに
ついて、その使用態様及び動作を、図2の波形例を参照
しながら説明する。先ず、直流一次電源1からの電力供
給量とモータ駆動回路4等での電力消費量とがバランス
している定常状態について述べ(図2(a),(b)参
照)、次に、電力消費量が減少して電力供給が過剰にな
りかけたときの過渡的な状態についても言及する(図2
(c)〜(g)参照)。
【0033】先ず、供給と消費がバランスした定常状態
では、発振回路23は一定の周波数で発振し、パルス信
号Aは一定周期で一定幅の狭いパルスを含んだものとな
る(図2(a)参照)。そして、そのパルスが有る時に
は、直流一次電源1から電流が流出し、この電流が、コ
イルL1を経由後、トランジスタTr1によって直ちに
接地ラインそして直流一次電源1へバイパスされて、付
勢される。また、出力電圧Bは、目標値Z(=15V)
に一致するか僅かに低いところに来ているが、ダイオー
ドD2を介するコンデンサC2への充電が無いので、モ
ータ駆動回路4の消費に対応して、少し低下する(図2
(b)参照)。
【0034】これに対し、そのパルスの無い時には、コ
イルL1の慣性電流は、トランジスタTr1を介するバ
イパスが断たれたことで、昇圧し、その電圧が出力電圧
Bを超えると、ダイオードD2を経由してコンデンサC
2に流れ込む。そして、出力電圧Bは、その充電量とモ
ータ駆動回路4の消費量との差に対応して緩やかに、少
し上昇する(図2(b)参照)。こうして、この定常状
態では、供給可能な最大電流が消費され、出力電圧Bが
目標値Zを上回ることが無いので、溢れ電流Cは発生せ
ず、帰還信号Dが発振回路23の発振を止めることも無
い。
【0035】次に、電動モータ5等の負荷が軽くなって
モータ駆動回路4の電力消費が減少すると、そのような
過渡状態では、出力電圧Bが脈動しながらも徐々に上昇
して(図2(c)の左半分を参照)、遂にパルス信号A
にパルスの無いタイミングで、出力電圧Bが目標値Zを
上回りそうになる(図2(c)の中央部分およびそれを
縦に拡大した(d)を参照)。すると、ダイオードD2
を介してコンデンサC2に流れ込む電流のうち余分な電
流が、ツェナーダイオードZ1経由でバイパスされて、
溢れ電流Cとなる(図2(e)参照)。そして、溢れ電
流Cの検出に対応して帰還信号Dが有意となり(図2
(f)参照)、その間、発振回路23の発振が停止する
(図2(g)の中央部分を参照)。また、溢れ電流Cの
発生によって、出力電圧Bが短期間とは言え目標値Zを
大きく上回ることは(図2(d)の波線を参照)、確実
に回避される(図2(d)の実線を参照)。
【0036】このように電力供給が過剰になりかけたと
きには、発振回路23の発振およびスイッチング回路2
4のスイッチングが一時的に停止するので、インダクタ
ンス素子部21の慣性電流が徐々に勢いを弱め、やがて
電力供給が細って来るとともに出力電圧Bが目標値Zを
下回るようになる(図2(d)参照)。そして、それに
応じて有意の溢れ電流Cおよび帰還信号Dが失せると
(図2(e),(f)参照)、発振回路23の発振が再
開される(図2(g)の右半分を参照)。
【0037】こうして、過渡的な状態を過ぎると、負荷
が軽い場合、出力電圧Bが目標値Zのところを上下しな
がら、その度に溢れ電流C及び帰還信号Dが変化して、
パルス信号Aのパルス発生およびトランジスタTr1に
よる電流の断続が停止再開され、それによって、モータ
駆動回路4等での電力消費量に、直流一次電源1からの
電力供給量がバランスすることとなる。そして、出力電
圧Bも、僅少な脈動を伴いながら、目標値Zの近傍で安
定する。
【0038】
【第2実施例】本発明のDC−DCコンバータの第2実
施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説
明する。図3も、モータ駆動に適用したときの回路図で
あり、上述した図1に対応している。
【0039】この図3のDC−DCコンバータが上述し
た図1のものと相違するのは、発振回路23においてN
OTゲートN1が並列接続された3個のNOTゲートN
11,N12,N13にて置換されている点と、帰還制
御回路25において抵抗R4とツェナーダイオードZ1
とが入れ替わっている点である。
【0040】この場合、パルス信号Aが3個のNOTゲ
ートN11,N12,N13によって生成されるので、
トランジスタTr1の駆動能力が増して、より大きな電
流をスイッチングすることが可能となる。そして、コイ
ルL1のインダクタンスや発振回路23の発振周波数を
適宜な値に変更することで、最大供給電流が所望の値に
セットされる。こうして、要求使用に合わせてスイッチ
ング条件も変えられる。
【0041】また、抵抗R4がツェナーダイオードZ1
よりも出力ライン27の方に来たことに伴い、トランジ
スタTr2もNPNトランジスタからPNPトランジス
タに変更される。そして、トランジスタTr2のコレク
タ出力が負論理から正論理になるので、NOTゲートN
4は不要となり、帰還制御回路25から省かれる。
【0042】繰り返しとなる詳細な説明は割愛するが、
この図3のDC−DCコンバータの場合も、供給電流の
大きさやトランジスタTr2の論理を除いて、その動作
は上述の第1実施例と同様となり、その信号波形も同様
に図2の如くなる。
【0043】
【変形例】なお、上記の実施例では、トランジスタTr
1,Tr2がそれぞれ単独のMOSトランジスタ,バイ
ポーラトランジスタであったが、それに限らず、トラン
ジスタのタイプは任意のものが使用可能であり、複数の
トランジスタが並列接続されたものや、ダーリントン接
続されたものでも良い。また、発振回路23は、NOT
ゲートを用いて構成したが、NOTゲートに限らず、N
ANDゲートや、NORゲート、あるいは非反転のバッ
ファや、ANDゲート等を用いても良く、それらを適宜
組み合わせても良い。さらに、出力電圧Bは、15Vに
限らず、12Vや18V等の高い電圧でも、ツェナーダ
イオードZ1の交換等にて簡単に設定可能であり、その
場合も適正に動作する。あるいは、それより低くても良
い。
【0044】また、パルス信号Aのパルスは、正論理、
負論理、いずれであっても、トランジスタTr1の極性
に合致していれば良い。また、モータ駆動回路4は、個
別回路に限らず、ワンチップIC22に集積化しても良
く、あるいは別のICに集積化してハイブリッドモジュ
ール2に搭載するようにしても良い。また、平滑回路3
まで纏めてハイブリッドモジュール2に搭載するのも良
い。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段のDC−DCコンバータにあっては、
スイッチング周波数が変化してもスイッチング条件は固
定されるとともにスイッチング条件が固定されていても
出力は適正状態に保たれるようにしたことにより、PW
MやVCOが不要になるとともに、帰還制御のための検
出回路がコンパレータ無しで出来ることとなり、その結
果、構造が簡素で性能も良いDC−DCコンバータを実
現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のDC−DCコンバータの第1実施例
について、モータ駆動に適用したときの回路図である。
【図2】 その信号波形例である。
【図3】 本発明のDC−DCコンバータの第2実施例
の回路図である。
【符号の説明】
1 直流一次電源(電池) 2 ハイブリッドモジュール(単一モジュール) 3 平滑回路(出力電圧平滑化手段) 4 モータ駆動回路(負荷) 5 電動モータ(負荷) 21 インダクタンス素子部(慣性電流生成部) 22 ワンチップIC 23 発振回路 24 スイッチング回路(チョッパ部) 25 帰還制御回路(帰還制御手段) 26 電流入力ライン 27 出力ライン Z1 ツェナーダイオード(定電圧回路) L1 コイル(個別素子、インダクタンス素子) C1,C2 コンデンサ Tr1,Tr2 トランジスタ D1,D2,D3 ダイオード R1,R2,R3,R4 抵抗 N1,N2,N3,N4 NOTゲート A パルス信号(所定幅のパルス) B 出力電圧(出力を平滑化した電圧) C 溢れ電流(定電圧回路による電流) D 帰還信号(発振を停止再開させる制御信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G065 BA01 DA07 EA02 HA04 JA01 LA01 MA03 MA10 5H730 AA15 AS01 AS13 BB14 DD04 FD01 FD09 FG04 5J055 AX44 BX16 CX19 CX20 DX22 EY01 EY05 EY10 EY12 EY13 EY17 EZ07 EZ25 EZ28 EZ51 FX04 FX09 FX18 GX01 GX04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周波数で発振して所定幅のパルスを発
    生する発振回路と、直流一次電源から入力した電流を前
    記パルスに対応して断続するスイッチング回路と、この
    スイッチング回路の出力を平滑化した電圧に基づいて前
    記発振回路の発振を停止再開させる帰還制御手段とを備
    えたDC−DCコンバータであって、前記帰還制御回路
    が、出力電圧に対する定電圧回路による溢れ電流を検出
    して前記発振回路の停止制御を行うものであることを特
    徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】前記スイッチング回路が前記パルスを受け
    て電流出力の一時遮断を行うものであることを特徴とす
    る請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】前記直流一次電源から前記スイッチング回
    路への電流入力ラインに対しインダクタンス素子部が直
    列に介挿されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載されたDC−DCコンバータ。
  4. 【請求項4】前記発振回路が狭パルスを発生するもので
    あることを特徴とする請求項3記載のDC−DCコンバ
    ータ。
  5. 【請求項5】前記発振回路と前記スイッチング回路と前
    記帰還制御回路とがワンチップのICに集積されたもの
    であり、前記インダクタンス素子部がコイル等の個別素
    子又は個別素子を組み合わせたものであり、かつ、前記
    IC及び前記インダクタンス素子部が単一のモジュール
    に搭載されていることを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載されたDC−DCコンバータ。
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