JP2016208581A - サージ保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】サージが印加された場合でも、電源の供給を停止することなく対応することができるようにしたサージ保護回路を提供する。【解決手段】ECU1の電源入力端子BATTは、フィルタコイル6、MOSFET7、8を介して電源出力端子OUTに接続される。内部回路5は、電源出力端子OUTから給電され、定電圧VDを生成する。出力電圧VBは出力電圧モニタ回路9により検出される。制御回路2は、駆動回路3を介してMOSFET7、8を駆動する。MOSFET7はダイオードとして機能し、MOSFET8はスイッチング素子として機能する。サージ電圧が入力すると、出力電圧VBが上昇し、制御回路2は、これを検出するとMOSFET8をオンオフ制御に切り替えて出力電圧VBを一定範囲に保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、サージ保護回路に関する。
車両に設けられるバッテリを電源としてこれを所定電圧に変換して用いるようにした電源回路においては、ロードダンプサージなどに対処できるように構成したものがある。この場合、ツェナーダイオードなどを設ける構成とする場合には、大電流が流れても耐えられるように大型のものが必要になる。
これに対して、大型のツェナーダイオードを設けることを回避するため、例えばサージが印加されたことを検出して通電経路をカットするものがある。しかし、この場合には、通電経路をカットしている期間中は電源の供給が停止する期間が発生してしまうため、動作に支障を来たすことがある。
特開2008-035607号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、ロードダンプなどのサージが印加された場合でも、電源の供給を停止することなくサージの悪影響を回避することができるようにしたサージ保護回路を提供することにある。
請求項1に記載のサージ保護回路は、直流電源から給電される電源入力端子に接続されるフィルタコイルと、前記フィルタコイルから電源出力端子の間に介在されるスイッチング素子と、前記電源出力端子の出力電圧をモニタする出力電圧モニタ回路と、電源投入に応じて、前記スイッチング素子をオン動作させて前記電源入力端子に入力された電圧を前記電源出力端子に出力し、前記出力電圧モニタ回路によりモニタされた前記出力電圧が出力閾値電圧以上になると、前記スイッチング素子を所定周期でオンオフ制御するオンオフ制御モードに切り替え、前記出力電圧が前記出力閾値電圧を下回るように制御する制御回路とを備えている。
上記構成において、電源が投入されて電源入力端子に直流電源から給電されると、フィルタコイル、スイッチング素子を介して電源出力端子に電圧が出力される。このとき、電源出力端子の出力電圧は出力電圧モニタ回路によりモニタされている。そして、出力電圧モニタ回路によりモニタしている出力電圧が、出力閾値電圧以上になると、制御回路により、スイッチング素子を所定周期でオンオフ制御するオンオフ制御モードに切り替えられる。
これにより、電源入力端子に入力された直流電源の電圧は、フィルタコイルを介した状態でスイッチング素子のオンオフ動作により、出力電圧が出力閾値電圧以上にならないように制御され、これによって、サージ電圧などの過大な電圧が入力された場合でも、出力電圧を出力閾値電圧を超えない範囲の電圧レベルに保持した状態で供給することができるようになる。
この結果、電源入力端子に過大な電圧が入力された場合でも、電源出力端子から過大な電圧を出力電圧として供給することなく、しかも電源供給を停止することなく給電動作を継続することができるようになる。
第1実施形態を示す電気的構成図 制御回路の電気的構成図 各部の電圧の変化を示すタイムチャート 第2実施形態を示す制御プログラムのフローチャート 第3実施形態を示す電気的構成図 制御回路の電気的構成図 各部の電圧の変化を示すタイムチャート 第4実施形態を示す制御プログラムのフローチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
電気的構成を示す図1において、例えば車両に搭載するECU(electronic control unit)1では、直流電源としてのバッテリから給電するための電源入力端子BATTおよびイグニッションスイッチから接続される入力端子IGSWが設けられている。
ECU1は、内部に制御部2、駆動部3、表示部駆動回路4、内部回路5などを備えている。電源入力端子BATTは、フィルタコイル6、MOSFET7およびMOSFET8を介して出力端子OUTに接続されている。フィルタコイル6は電源入力端子BATTに入力される電源入力電圧の急激な変化を抑制する。MOSFET7、8は、ダイオードを内蔵するPチャンネル型のMOSFETである。MOSFET7は、ソースが電源入力端子BATT側に接続され、内蔵ダイオードが順方向に介した状態に接続されている。MOSFET8は、ドレインが電源入力端子BATT側に接続されている。また、MOSFET7は、MOSFET8のオン期間中はオン状態に制御される。内部回路5は、出力端子OUTから給電され直流電圧VDを出力する。直流電圧VDは制御回路2にも供給されている。
なお、MOSFET7は電源入力端子BATTから電源出力端子OUTに向けて順方向のダイオードとして機能し、バッテリの逆接続時には逆方向の電流が流れないように阻止するものである。また、順方向に電源を供給する動作では、MOSFET7をオン状態に制御することで順方向の電圧降下をオン抵抗と電流の積で決まる低い電圧にすることでダイオードの順方向電圧Vfよりも損失を低減する機能を有するものである。
制御回路2は、駆動回路3を介して駆動信号SDを出力してMOSFET7および8を駆動制御する。電源出力端子OUTの出力電圧VBは出力電圧モニタ回路9によりモニタされて制御回路2に出力電圧信号SBとして入力される。出力電圧モニタ回路9は、電源出力端子OUTとグランドとの間に直列接続された抵抗9a、9bからなり、抵抗9bの分圧電圧が出力電圧信号SBとされる。
入力端子IGSWは制御回路2に接続され、イグニッション信号SIGを入力する。入力端子IGSWは抵抗10によりグランドにプルダウンされている。イグニッションスイッチがオフ状態では、イグニッション信号SIGはローレベルであり、イグニッションスイッチがオン状態になると、イグニッション信号SIGはハイレベルになる。
表示部駆動回路4は、制御回路2から表示信号が与えられ、外部に接続される表示部11に表示をする。表示部11は、例えばLEDなどのランプや表示画面などの表示セグメントにより表示動作が行われるものである。
図2は、制御回路2の信号処理を行う回路構成を示している。制御回路2は、AND回路21、コンパレータ22などを主体として構成されている。AND回路21は駆動回路3を介してMOSFET8をオンオフ制御するための駆動信号SDを出力する。AND回路21の一方の入力端子に入力端子IGSWからイグニッション信号SIGが入力される。コンパレータ22の反転入力端子には出力電圧信号SBが入力される。コンパレータ22の非反転入力端子には基準電圧回路23から出力閾値電圧として閾値電圧VthHに相当する信号が入力される。
基準電圧回路23は、直流電源VDとグランドとの間に直列接続された抵抗23a、23bを備え、抵抗23bの端子電圧が閾値電圧VthHに相当する電圧レベルとされる。抵抗23bの両端子間にはnpn型トランジスタ23cおよび抵抗23dの直列回路が接続されている。コンパレータ22の出力端子はAND回路21の他方の入力端子に接続されるとともに、インバータ24を介してトランジスタ23cのベースに接続されている。
トランジスタ23cおよび抵抗23dによりコンパレータ22にヒステリシス機能を設定している。つまり、トランジスタ23cがオフの状態では、抵抗23bの端子電圧は、抵抗23a、23bの分担電圧で決まる閾値電圧VthHに対応した信号レベルとなる。これに対して、トランジスタ23cがオンすると、抵抗23bに抵抗23dが並列接続された状態となり、抵抗値が小さくなるので分担電圧が下がり閾値電圧VthHよりも小さい閾値電圧VthLに相当する信号レベルになる。閾値電圧VthLは同じく出力閾値電圧として機能するものである。
次に、上記構成の作用について、図3を参照して説明する。なお、以下の説明では、簡単のために、制御回路2内のコンパレータ22による比較について、出力電圧モニタ回路9による出力電圧信号SBとの比較としてではなく、閾値電圧VthHおよびVthLが出力電圧VBに対応するレベルの電圧であるものとして扱う。
ECU1の電源入力端子BATTには、バッテリから通常制御電圧VCとして電圧が供給される。バッテリの電圧が変動していない状態では一定の電圧として入力される。このときの入力電圧VAはダイオードとしてのMOSFET7を順方向に介してMOSFET8に印加されている。MOSFET8がオフの状態では、出力端子OUTに電圧は出力されず、出力電圧VBはゼロである。
上記状態において、イグニッションスイッチがオンされると、制御回路2にハイレベルのイグニッション信号SIGが入力される。また、出力電圧VBはまだゼロであるから、AND回路21はハイレベルの信号を出力する。これにより、制御回路2は駆動回路3を介して駆動信号SDを出力してMOSFET8をオン動作させる。このとき、同時にMOSFET7もオン動作させる。これにより、入力電圧VAがMOSFET7、8を介して出力端子OUTに出力される。このときの出力電圧VBは、MOSFET7、8によるオン抵抗の分だけ電圧が若干低下するが、ほぼ入力電圧VAに等しい電圧として出力されている。
また、通常制御電圧VCが出力電圧VBとして出力されている状態では、この出力電圧VBにより出力電圧モニタ回路9でモニタされる出力電圧信号SBは閾値電圧VthHよりも小さいから、制御回路2は、MOSFET8を常時オン状態に制御し、また、MOSFET7についても常時オン状態に制御している。これにより、電源入力端子BATTに入力される電源電圧つまり通常制御電圧VC(A点電圧VA)を、ほぼ等しい出力電圧VBとして電源出力端子OUTに出力した状態となる。
次に、電源入力端子BATTにサージ電圧が入力した場合の動作について説明する。ここで、バッテリは車両のオルタネータから充電されるようになっていて、エンジンが動作している状態では、バッテリの使用状態に応じて充電動作が行われているのでほぼ変動の範囲は少なく安定した電圧を出力している。しかし、バッテリ端子が外れるなどの原因でオルタネータ側から急激に過大な電圧が供給されることがある。これはロードダンプと呼ばれるサージ電圧で、バッテリ電圧の何倍にも達する電圧である。
例えば、図3(a)に示すように、時刻t0でサージ電圧が電源入力端子BATTに印加された場合を想定する。この場合には、電源入力端子BATTに入力される電圧VAが急激に上昇しようとする。このとき、MOSFET7、8はオン状態に制御されているので、この電圧は出力電圧VBとして現れる。しかし、電源出力端子OUTに出力されるB点の電圧VBは、フィルタコイル6によりその変化を抑制されるので、図3(c)に示すように徐々に上昇していく。
出力電圧VBが上昇を始めて、時刻t1で閾値電圧VthHを超えると、制御回路2においては、コンパレータ22の出力がローレベルに反転し、AND回路21の出力端子もローレベルになって駆動信号SDの出力を停止する。これによって、MOSFET7、8はオフ動作され、出力端子OUTへの電圧出力VBが徐々に低下する。また、このとき制御回路2においては、コンパレータ22の出力がローレベルに反転することでトランジスタ23cがオンするので、抵抗23bに抵抗23dが並列接続された状態になり、閾値電圧VthLに変更設定される。
さらに、制御回路2は、サージが入力されて出力電圧VBが上昇し閾値電圧VthHを超えている状態では、表示駆動回路4に表示信号を出力して表示部11にサージ入力があることを表示させる。これにより、使用者はサージ入力状態であることを認識することができる。なお、サージ入力があったことを、サージ入力がなくなった後も履歴情報として表示させることもできる。
一方、サージ電圧は上昇していくのに対して、MOSFET8がオフされたことで、出力電圧VBは徐々に低下していく。制御回路2においては、出力電圧モニタ回路9によるモニタ動作で、出力電圧VBが時刻t2で閾値電圧VthLよりも低下すると、コンパレータ22は再び出力をハイレベルにする。これによりMOSFET7、8がオンされて出力電圧VBが上昇するようになる。また、このとき、制御回路2のトランジスタ23cがオフするので、コンパレータ22に入力する閾値電圧はVthHに戻る。
以下、サージ電圧が印加されている期間中は、MOSFET8がオンすることで出力電圧VBが上昇すると、再び上記動作を繰り返すようになり、これにより、制御回路2によるオンオフ制御モードの実行状態となる。これによって、出力電圧VBは、高い閾値電圧VthHと低い閾値電圧VthLとの間の変動を繰り返すが、総じて変動の少ない出力電圧VBとして出力端子OUTに出力されることになる。この結果、サージ電圧が印加した状態でも、過大な電圧を出力端子OUTに出力することなく、電源供給を継続することができるようになる。
そして、この後サージ電圧が低下していく過程で、制御回路2により、時刻t3でMOSFET7、8をオンさせる駆動信号SDを出力した後、サージ電圧が閾値電圧VthHよりも低下しているので、そのときの出力電圧VBは閾値電圧VthHに達することなく(時刻t4〜t5)通常制御電圧VCに戻る。この結果、サージ電圧が印加された期間中は出力電圧VBが閾値電圧VthHとVthLとの間で変動するものの、サージ電圧に比べると小さい変動の範囲で出力電圧VBとして出力することができる。
また、このように出力電圧VBが閾値電圧VthHとVthLとの間で変動する程度の状態であれば、例えば内部回路5などにおいて電源電圧VDを生成する際に、これを吸収して安定した電源電圧VDを供給することができる。
また、上記のようにサージ電圧が入力されたときに、制御回路2は、オンオフ制御モードの動作を行っている期間中に、表示信号を出力して表示部駆動回路4を介して表示部11に表示させることでサージ電圧があることを使用者に報知することができる。また、必要に応じて、サージ電圧の入力でオンオフ制御モードを実施したときに、オンオフ制御モードの実施時間が所定以上である場合や、サージ電圧が所定レベルを超える場合などの他の情報を組み合わせて、車両の運転の制限を行うようにする場合には、出力停止信号を他のECUなどに出力することでエンジンを停止させるなどの対応する制御動作を実施することができる。
なお、イグニッションスイッチIGSWがオフされると、制御回路22は、AND回路21に入力されるイグニッション信号SIGがローレベルになることで、駆動信号SDを停止するので、MOSFET7および8はオフされ、電源出力端子OUTへの出力電圧VBは停止される。
このような第1実施形態によれば、スイッチング素子としてMOSFET8を電源供給経路に設けるとともに、出力電圧VBを出力電圧モニタ回路9を設け、出力電圧信号SBが出力閾値電圧VthHを超えると、MOSFET8をオフさせ、低い閾値電圧VthLよりも下がるとMOSFET8をオンさせることで、変動を少なくした状態で電源供給を継続するようにした。
これにより、ロードダンプなどの過大なサージ電圧が入力する場合でも、電源供給を停止することなく、閾値電圧近傍の電圧出力を保持することができるようになり、安定した電圧供給を継続することができる。また、上記動作を実現するためにツェナーダイオードなどの大型素子を用いる必要もないので、コンパクトに構成することができる。
また、上記実施形態によれば、内蔵ダイオード付きのMOSFET7を用いるので、バッテリ逆接続時などに対応した逆方向阻止の機能を有するダイオードとして機能するとともに、通常の順方向に給電する動作では、オン状態とすることで順方向電圧降下を少なくして損失を低減することができる。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態において制御部を論理回路で構成して制御を行っていたのに対して、制御部2をマイコンなどのCPUおよびメモリを備えた構成としてプログラムによる制御を行うようにしている。
すなわち、この実施形態においては、図2に示した回路構成を設ける代わりに、図4に示すフローチャートの制御プログラムを制御回路2のメモリ内に記憶している。制御回路2は、電源が供給されている状態では、メモリから制御プログラムを読み出して適宜のタイミングで繰り返し実行している。
制御回路2は、イグニッションスイッチIGSWがオンされて、電源が供給されると、図4の制御プログラムを実行する。制御回路2は、まずIGSWの状態を確認し(A1)、イグニッションスイッチIGSWがオン状態であることを判断する(A2でYES)。これは、イグニッションスイッチIGSWがオフされたときに対応する動作を行うためのものである。
制御回路2は、出力端子OUTに出力するB点の電圧VBを出力電圧モニタ回路9により確認する(A3)。制御回御2は、出力電圧モニタ回路9から入力される出力電圧信号SBが閾値電圧VthHを超えているか否かを判断する(A4)。MOSFET8がオフ状態であるから、この時点では出力電圧信号SBは閾値電圧VthHよりも低く、ここでは制御回路2はNOと判断して出力をONする(A5)。すなわち制御回路2は、MOSFET8を駆動回路3を介して駆動信号SDを出力してオンさせるとともに、このとき同時にMOSFET7もオンさせて導通状態となるように制御する。これにより、入力電圧VAがMOSFET7、8を介して出力端子OUTに出力電圧VBが出力される。
この後、通常制御電圧VCが出力電圧VBとして出力されている正常な状態では、この出力電圧VBにより出力電圧モニタ回路9でモニタされる出力電圧信号SBは閾値電圧VthHよりも小さいから、制御回路2は、プログラムを実行すると、ステップA1〜A5を繰り返し実行する。
次に、電源入力端子BATTにサージ電圧が入力した場合の動作について説明する。前述したように、図3(a)に示す時刻t0でサージ電圧が電源入力端子BATTに印加された場合を想定する。
出力電圧VBが上昇し始めて、時刻t1で出力電圧信号SBが閾値電圧VthHを超えると、制御回路2は、制御プログラムを実行時に、ステップA4でYESと判断し、出力をOFFすなわち、駆動信号SDの出力を停止する(A6)。これによって、MOSFET7、8はオフ動作され、出力端子OUTへの電圧出力VBが徐々に下降していく。次に、制御回路2は、閾値電圧VthHをこれよりも低い閾値電圧VthLに切り替え設定する(A7)。
なお、制御回路2は、ステップA6で出力をOFFするように制御したときに、表示駆動回路4に表示信号を出力して表示部11にサージ入力があることを表示させる。これにより、使用者はサージ入力状態であることを認識することができる。この表示出力は、サージ電圧がなくなって通常の出力ON制御を行うステップA5において停止することができる。
この後、制御回路2は、出力電圧VBが切り替えた閾値電圧VthL以上の状態では(A8でNO)、ステップA6〜A8を繰り返し実行する。この間、MOSFET8がオフされたことで、出力電圧VBは徐々に低下していき、時刻t2で閾値電圧VthLよりも低下すると、制御回路2は、ステップA8でYESと判断して再び出力をONすなわちMOSFET7、8をオンさせる。これにより、出力電圧VBが上昇するようになる。制御回路2は、この後閾値電圧をVthHに切り替え(A10)、ステップA3に戻る。
以下、サージ電圧が印加されている期間中は、MOSFET8がオンすると出力電圧VBが上昇するので、制御回路2は、制御プログラム実行時に、出力電圧VBが閾値電圧VthHに達するまで(ステップA4でNO)は、ステップA1〜A4を実行してMOSFET8のオン状態を保持する。そして、出力電圧VBが閾値電圧VthHを超えると(ステップA4でYES)、制御回路2は、MOSFET8をオフにして出力電圧VBが閾値電圧VthLを越えている(A8でNO)期間中はステップA6〜A8を実施する。そして、制御回路2は、出力電圧VBが閾値電圧VthL以下になると(A8でYES)、再びステップA9、A10を実行する。
つまり、サージ電圧が印加されている期間中は、制御回路2は、上記した動作をオンオフ制御モードとして実行する。これによって、出力電圧VBは、閾値電圧VthHとVthLとの間の少ない変動で出力端子OUTに出力されることになる。この結果、サージ電圧が印加した状態でも、過大な電圧を出力端子OUTに出力することなく、電源供給を継続することができるようになる。
そして、この後サージ電圧が低下していってA点の入力電圧VAが閾値電圧VthHよりも低くなる場合には、制御回路2は、次のように動作する。この場合には、例えば時刻t3でMOSFET7、8がオンされた(A5)後は、入力電圧VAが閾値電圧VthHよりも低下しているので、そのときの出力電圧VBも閾値電圧VthHに達することなく(時刻t4〜t5)通常制御電圧VCに戻る。この結果、制御回路2は、ステップA4でNOの判定状態が継続することになり、MOSFET7、8はオン状態が継続される。
以後は、制御回路2は、出力電圧VBが通常制御電圧VCに保持されている期間中は、ステップA1〜A5を継続して実行し、そのままMOSFET7、8をオン状態に保持して出力し続ける。
また、イグニッションスイッチIGSWがオフされたときには、制御回路2は、残留電力を利用して、ステップA2でNOと判断して出力をオフ(A11)、すなわち駆動信号SDを停止して制御プログラムを終了する。
なお、サージ電圧が入力されたときに、制御回路2は、オンオフ制御モードの動作を行っている期間中に、表示信号を出力して表示部駆動回路4を介して表示部11に表示させることでサージ電圧があることを使用者に報知することができる。また、必要に応じて、サージ電圧の入力でオンオフ制御モードを実施したときに、オンオフ制御モードの実施時間が所定以上である場合や、サージ電圧が所定レベルを超える場合などの他の情報を組み合わせて、車両の運転の制限を行うようにする場合には、出力停止信号を他のECUなどに出力することでエンジンを停止させるなどの対応する制御動作を実施することができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図5から図7は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
図5に示すように、この実施形態では、制御回路2aを設けている。また、電源入力端子BATTの点Aの電圧VAは、入力電圧モニタ回路12によりモニタされ、入力電圧信号SAとして制御回路2aに入力される構成である。入力電圧モニタ回路12は、電源入力端子BATTとグランドとの間に直列接続された抵抗12a、12bからなり、抵抗12bの端子電圧が入力電圧信号SAとして制御回路2aに入力される。
図6は制御回路2aの回路構成を示している。制御回路2aは、第1実施形態で示した図2の構成に入力電圧モニタ回路12の信号処理回路が付加されたものである。この制御回路2aにおいては、新たにAND回路25、26、OR回路27およびコンパレータ28などが追加されている。
前述したコンパレータ22の出力端子はAND回路25を介してAND回路21の他方の入力端子に接続されている。AND回路21の出力端子はOR回路27の一方の入力端子に接続されている。OR回路27は、駆動回路3を介してMOSFET8をオンオフ制御するための駆動信号SDを出力する。コンパレータ28の反転入力端子には入力電圧信号SAが入力される。コンパレータ28の非反転入力端子には基準電圧回路29から入力閾値電圧として閾値電圧VthHaに相当する信号が入力される。
基準電圧回路29は、直流電源VDとグランドとの間に直列接続された抵抗29a、29bを備え、抵抗29bの端子電圧が閾値電圧VthHaに相当する信号レベルとされる。抵抗29bの両端子間にはnpn型トランジスタ29cおよび抵抗29dの直列回路が接続されている。
コンパレータ28の出力端子は、AND回路25の他方の入力端子に接続されるとともに、インバータ30を介してトランジスタ29cのベースに接続されている。また、コンパレータ28の出力端子は、インバータ31を介して3入力のAND回路26の入力端子に接続されている。AND回路26の残りの入力端子はイグニッション信号SIGが入力されるとともに、コンパレータ22の出力端子に接続されている。AND回路26の出力端子はOR回路27の他方の入力端子に接続されている。
上記した基準電圧回路29のトランジスタ29cおよび抵抗29dによりコンパレータ28にヒステリシス機能を設定している。つまり、トランジスタ29cがオフの状態では、抵抗29bの端子電圧は、抵抗29a、29bの分担電圧で決まる閾値電圧VthHaに対応した信号レベルとなる。これに対して、トランジスタ29cがオンすると、抵抗29bに抵抗29dが並列接続された状態となり、抵抗値が小さくなるので分担電圧が下がり閾値電圧VthHaよりも小さい閾値電圧VthLaに相当する信号レベルになる。
なお、前述した基準電圧回路23については、出力閾値電圧としての閾値電圧VthHおよびVthLは、第1実施形態と同様であるが、上記した基準電圧回路29の入力閾値電圧と区別をするために、以後、閾値電圧VthHb、VthLbとして表記する。
次に、上記構成の作用について図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、簡単のために、制御回路2a内のコンパレータ22における比較について、出力電圧モニタ回路9による出力電圧信号SBとの比較としてではなく、閾値電圧VthHbおよびVthLbが出力電圧VBに対応するレベルの電圧であるものとして扱う。同様に、コンパレータ29における比較ついても、入力電圧モニタ回路12による入力電圧信号SAとの比較としてではなく、閾値電圧VthHaおよびVthLaが入力電圧VAに対応するレベルの電圧であるものとして扱う。
ECU1の電源入力端子BATTには、バッテリから通常制御電圧VCとして入力電圧VAが供給されている。第1実施形態と同様にして、イグニッションスイッチがオンされると、制御回路2aの入力端子IGSWにハイレベルのイグニッション信号SIGが入力される。
制御回路2aにおいては、イグニッション信号SIGによりAND回路21および26のそれぞれの一方の入力端子にハイレベルの信号が入力されている。また、入力電圧VAは通常制御電圧VCに相当しているから、入力閾値電圧VthHaよりも小さく、この結果、コンパレータ28はハイレベルの信号を出力している。AND回路26は、コンパレータ28からインバータ31を介してローレベルの信号が入力されるから、ローレベルの信号を出力している。
一方、出力電圧VBはまだゼロであるから、コンパレータ22の出力もハイレベルとなり、AND回路25は2つの入力信号がハイレベルとなって、ハイレベルの信号を出力する。これにより、AND回路21もハイレベルの信号を出力するので、OR回路27を介してハイレベルの信号を駆動信号SDとして出力する。
なお、このときコンパレータ22がハイレベルの信号を出力することで、トランジスタ23cは、インバータ24を介してローレベルの信号がベースに与えられるので、オフ状態が保持されている。同様に、コンパレータ28がハイレベルの信号を出力することで、トランジスタ29cは、インバータ30を介してローレベルの信号がベースに与えられるので、オフ状態が保持されている。
これにより、制御回路2aは駆動回路3を介してMOSFET8をオン動作させる。このとき、同時にMOSFET7もオン動作させる。これにより、入力電圧VAがMOSFET7、8を介して出力端子OUTに出力される。このときの出力電圧VBは、MOSFET7、8によるオン抵抗の分だけ電圧が若干低下するが、ほぼ入力電圧VAに等しい電圧として出力されている。
また、通常制御電圧VCが出力電圧VBとして出力されている状態では、この出力電圧VBにより出力電圧モニタ回路9でモニタされる出力電圧信号SBは閾値電圧VthHbよりも小さいから、制御回路2aは、MOSFET8を常時オン状態に制御し、また、MOSFET7についても常時オン状態に制御している。これにより、電源入力端子BATTに入力される電源電圧つまり通常制御電圧VCを電源出力端子OUTにほぼ等しい出力電圧VBとして出力した状態となる。
次に、電源入力端子BATTにロードダンプなどのサージ電圧が入力した場合の動作について説明する。例えば、図7(a)に示すように、時刻t0でサージ電圧が電源入力端子BATTに印加された場合を想定する。この場合には、電源入力端子BATTに入力される電圧VAが急激に上昇しようとする。このとき、MOSFET7、8はオン状態に制御されているので、この電圧は出力電圧VBとして現れる。しかし、電源出力端子OUTに出力されるB点の電圧VBは、フィルタコイル6によりその変化を抑制されるので、図7(c)に示すように徐々に上昇していく。
制御回路2aにおいては、入力電圧VAが上昇して閾値電圧VthHaを超えると、コンパレータ28の出力信号はローレベルに反転する。これにより、AND回路25および21の出力はローレベルに反転する。また、コンパレータ28の出力信号がローレベルに変化することで、トランジスタ29cはオン状態に移行し、抵抗29bと29dが並列接続された状態となる。
この結果、コンパレータ28の非反転入力端子に与える閾値電圧VthHaは、これよりも低い閾値電圧VthLaに変化する。このとき、AND回路26は、コンパレータ28からインバータ31を介してハイレベルの信号が入力されるようになるので、ハイレベルの信号を出力するようになり、OR回路27を介してハイレベルの駆動信号SDを継続して出力している。
一方、出力電圧VBが上昇していって、時刻t1で出力電圧信号SBが閾値電圧VthHbを超えると、制御回路2aにおいては、コンパレータ22の出力がローレベルに反転し、これによってAND回路26の出力端子もローレベルになって駆動信号SDの出力を停止する。これによって、MOSFET7、8はオフ動作され、出力端子OUTへの電圧出力VBが徐々に低下する。また、このとき制御回路2aにおいては、コンパレータ22の出力がローレベルに反転することでトランジスタ23cがオンするので、抵抗23bに抵抗23dが並列接続された状態になり、閾値電圧VthLbに変更設定される。
一方、サージ電圧は上昇していくのに対して、MOSFET8がオフされたことで、出力電圧VBは徐々に低下していく。制御回路2aにおいては、出力電圧モニタ回路9でモニタしている出力電圧信号SBが時刻t2で閾値電圧VthLbよりも低下すると、コンパレータ22は再び出力をハイレベルにする。これによりMOSFET7、8がオンされて出力電圧VBが上昇するようになる。また、このとき、制御回路2aのトランジスタ23cがオフするので、コンパレータ22に入力する閾値電圧はVthHbに戻る。
以下、サージ電圧が印加されている期間中は、MOSFET8がオンすることで出力電圧VBが上昇すると、再び上記動作を繰り返すようになり、これにより、制御回路2aによるオンオフ制御モードの実行状態となる。これによって、出力電圧VBは、高い閾値電圧VthHbと低い閾値電圧VthLbとの間の変動を繰り返すが、総じて変動の少ない出力電圧VBとして出力端子OUTに出力されることになる。この結果、サージ電圧が印加した状態でも、過大な電圧を出力端子OUTに出力することなく、電源供給を継続することができるようになる。
そして、この後サージ電圧が低下していく過程で、制御回路2aにより、時刻t3でMOSFET7、8をオンさせる駆動信号SDを出力した後、サージ電圧が閾値電圧VthLaよりも低下しているので、そのときの出力電圧VBは閾値電圧VthHbに達することなく通常制御電圧VCに戻る。この結果、サージ電圧が印加された期間中は出力電圧VBが閾値電圧VthHbとVthLbとの間で変動するものの、サージ電圧に比べると小さい変動の範囲で出力電圧VBとして出力することができる。
なお、サージ電圧が入力されたときに、制御回路2aは、オンオフ制御モードの動作を行っている期間中に、表示信号を出力して表示部駆動回路4を介して表示部11に表示させることでサージ電圧があることを使用者に報知することができる。また、必要に応じて、出力停止信号を他のECUなどに出力することでエンジンを停止させるなどの対応する制御動作を実施することができる。
このような第3実施形態によれば、第1実施形態の構成に加えて、入力電圧VAを入力電圧モニタ回路12を設ける構成とした。これにより、制御回路2aにより、入力電圧VAが閾値電圧VthHaを超えると、MOSFET8をオフさせ、以下、入力電圧VAが閾値電圧VthLaよりも下回るまでの期間中、第1実施形態のように、出力電圧VBの変動を抑制して電源供給を継続するようにした。
したがって、第1実施形態の作用効果に加えて、入力電圧VAによりサージ電圧の入力を検知して迅速に出力電圧VBの制御を行うことができる。
(第4実施形態)
図8は第4実施形態を示すもので、以下、第3実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第3実施形態において制御回路2aを論理回路で構成して制御を行っていたのに対して、制御回路2aをマイコンなどのCPUおよびメモリを備えた構成としてプログラムによる制御を行うようにしている。
すなわち、この実施形態においては、制御回路2aとして、図6に示した回路構成を設ける代わりに、図8に示すフローチャートの制御プログラムを制御回路2aのメモリ内に記憶している。制御回路2aは、電源が供給されている状態では、メモリから制御プログラムを読み出して適宜のタイミングで繰り返し実行している。
制御回路2aは、イグニッションスイッチIGSWがオンされて、電源が供給されると、図8の制御プログラムを実行する。制御回路2aは、まずIGSWの状態を確認し(B1)、イグニッションスイッチIGSWがオン状態であることを判断する(B2でYES)。続いて、制御回路2aは、入力端子BATTに入力されるA点の電圧VAを入力電圧モニタ回路12により確認する(B3)。
制御回御2aは、入力電圧モニタ回路12に入力される入力電圧信号SAが入力閾値電圧VthHaを超えているか否かを判断する(B4)。サージ電圧が入力されていなければ、入力端子BATTには通常制御電圧VCに相当する電圧が入力されているので、入力電圧信号SAは入力閾値電圧VthHaよりも低く、制御回路2aはNOと判断して出力をONする(B5)。
すなわち制御回路2aは、駆動信号SDを出力してMOSFET8を駆動回路3を介してオンさせるとともに、このとき同時にMOSFET7もオンさせて導通状態となるように制御する。これにより、入力電圧VAがMOSFET7、8を介して出力端子OUTに出力電圧VBが出力される。
この後、入力電圧VAが通常制御電圧VCのレベルで入力されている状態では、入力電圧VAにより入力電圧モニタ回路12でモニタされる入力電圧信号SAは閾値電圧VthHaよりも小さいから、制御回路2aは、制御プログラムの実行時に、ステップB1〜B5を繰り返し実行し、MOSFET8のON状態を保持する。
次に、電源入力端子BATTにサージ電圧が入力した場合の動作について説明する。前述したように、図7(a)に示す時刻t0でサージ電圧が電源入力端子BATTに印加された場合を想定する。この場合には、入力電圧VAが上昇していって、時刻t1で入力電圧信号SAが閾値電圧VthHaを超えるようになる。これに対して、制御回路2aは、制御プログラムを実行したときに、ステップB4でYESと判断し、まずA点の電圧VAを判断するための入力閾値電圧VthHaをこれよりも低い閾値電圧VthLaに切り替える(B6)。
次に、制御回路2aは、出力端子OUTのB点の電圧VBを出力電圧モニタ回路9により確認する(B7)。制御回御2aは、出力電圧モニタ回路9から出力される出力電圧信号SBが出力閾値電圧VthHbを超えているか否かを判断する(B8)。サージ電圧により入力電圧VAが上昇することで出力電圧VBが上昇していって、時刻t1で出力電圧信号SBが閾値電圧VthHbを超える。
これに伴い、制御回路2aは、制御プログラムを実行したときに、ステップB8でYESと判断し、出力をOFFすなわち、駆動信号SDの出力を停止する(B9)。これによって、MOSFET7、8はオフ動作され、出力端子OUTへの電圧出力VBが徐々に下降していく。次に、制御回路2aは、閾値電圧VthHbをこれよりも低い電圧の閾値電圧VthLbに切り替え設定する(B10)。
この後、制御回路2aは、出力電圧VBが切り替えた閾値電圧VthLbよりも高い状態では(B11でNO)、ステップB9〜B11を繰り返し実行する。この間、MOSFET8がオフされたことで、出力電圧VBは徐々に低下していき、時刻t2で閾値電圧VthLbよりも低下すると、制御回路2aは、ステップB11でYESと判断して再び出力をONすなわちMOSFET7、8をオンさせる(B12)。これにより、出力電圧VBが上昇するようになる。制御回路2aは、この後、B点の閾値電圧をVthHbに切り替え(B13)、ステップB7に戻る。
以下、サージ電圧が印加されている期間中は、MOSFET8がオンすると出力電圧VBが上昇するので、制御回路2aは、制御プログラム実行時に、出力電圧VBが閾値電圧VthHbに達するまで(ステップB8でNO)は、出力ON状態を保持する(B14)。そして、制御回路2aは、入力電圧VAが閾値電圧VthLa以上であるうち(B15でNO)は、ステップB7、B8、B14、B15を繰り返し実行する。
この後、出力電圧VBが閾値電圧VthHbを超えると(ステップB8でYES)、制御回路2aは、MOSFET8をオフにして(B9)、出力電圧VBが閾値電圧VthLbを越えている(B11でNO)期間中はステップB9〜B11を実施する。そして、制御回路2aは、出力電圧VBが閾値電圧VthLbよりも小になると(B11でYES)、再びステップB12、B13を実行する。
つまり、サージ電圧が印加されている期間中は、制御回路2aは、上記した動作をオンオフ制御モードとして実行する。これによって、出力電圧VBは、閾値電圧VthHbとVthLbとの間の少ない変動で出力端子OUTに出力されることになる。この結果、サージ電圧が印加した状態でも、過大な電圧を出力端子OUTに出力することなく、電源供給を継続することができるようになる。
そして、この後サージ電圧が低下していってA点の入力電圧VAが閾値電圧VthLaよりも低くなる場合には、制御回路2aは、次のように動作する。この場合には、例えば時刻t3でMOSFET7、8がオンされた(B14)後は、入力電圧VAが閾値電圧VthLaよりも低下しているので、そのときの出力電圧VBも閾値電圧VthHbに達することなく通常制御電圧VCに戻る。この結果、制御回路2aは、ステップA4でNOの判定状態が継続することになり、MOSFET7、8はオン状態が継続される。
また、イグニッションスイッチIGSWがオフされたときには、制御回路2は、残留電力を利用して、ステップB2でNOと判断して出力をオフ(B17)、すなわち駆動信号SDを停止して制御プログラムを終了する。
なお、サージ電圧が入力されたときに、制御回路2aは、オンオフ制御モードの動作を行っている期間中に、例えばステップB9で、表示信号を出力して表示部駆動回路4を介して表示部11に表示させることでサージ電圧があることを使用者に報知することができる。また、制御回路2aは、サージ電圧が無くなって通常状態に復帰したときに、例えばステップB5で表示信号の出力を停止させることができる。また、オンオフ制御モードの継続時間やサージ電圧の大きさなどによって、必要に応じて、出力停止信号を他のECUなどに出力することでエンジンを停止させるなどの対応する制御動作を実施することができる。
したがって、このような第4実施形態によっても、第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
整流素子として、MOSFET7以外に、通常のダイオードを用いることもできる。
制御回路2あるいは2aの構成は、図2あるいは図6に示したものは一例であり、目的とする動作を実現するための論理回路による構成は種々の変形が可能である。また、正論理、負論理のいずれを用いても構成することができる。
さらに、制御回路2あるいは2aは、図2あるいは図6に示すハード的な論理回路構成や、図4あるいは図8に示す制御プログラムによる動作により実現するもの以外に、論理回路構成と制御プログラムを併用して実現することもできる。
図面中、1はECU、2、2aは制御回路、3は駆動回路、4は表示部駆動回路、5は内部回路、6はフィルタコイル、7はMOSFET(整流素子)、8はMOSFET(スイッチング素子)、9は出力電圧モニタ回路、11は表示部、12は入力電圧モニタ回路、VthH、VthL、VthHb、VthLbは出力閾値電圧、VthHa、VthLaは入力閾値電圧である。

Claims (8)

  1. 直流電源から給電される電源入力端子(BATT)に接続されるフィルタコイル(6)と、
    前記フィルタコイルから電源出力端子(OUT)の間に介在されるスイッチング素子(8)と、
    前記電源出力端子の出力電圧をモニタする出力電圧モニタ回路(9)と、
    電源投入に応じて、前記スイッチング素子をオン動作させて前記電源入力端子に入力された電圧を前記電源出力端子に出力し、前記出力電圧モニタ回路によりモニタされた前記出力電圧が出力閾値電圧以上になると、前記スイッチング素子を所定周期でオンオフ制御するオンオフ制御モードに切り替え、前記出力電圧が前記出力閾値電圧を下回るように制御する制御回路(2、2a)と
    を備えたサージ保護回路。
  2. 請求項1に記載のサージ保護回路において、
    前記電源入力端子の出力電圧をモニタする入力電圧モニタ回路(12)を設け、
    前記制御回路(2a)は、前記入力電圧モニタ回路によりモニタされた前記入力電圧が前記出力閾値電圧よりも高い入力閾値電圧以上になったことを条件として、前記出力電圧が前記出力閾値電圧以上になると、前記スイッチング素子のオンオフ制御モードを実施し、
    前記入力電圧が前記入力閾値電圧よりも低下したことを条件として前記オンオフ制御モードを停止して、前記スイッチング素子をオン動作させて前記電源入力端子に入力された電圧を前記電源出力端子に出力することを特徴とするサージ保護回路。
  3. 請求項1または2に記載のサージ保護回路において、
    前記制御回路(2、2a)は、前記スイッチング素子のオンオフ制御モード実施時には、電圧異常であることを外部に設けられる表示部に対して表示信号として出力することを特徴とするサージ保護回路。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のサージ保護回路において、
    前記制御回路は、前記スイッチング素子のオンオフ制御モード実施時には、制御用の異常信号を出力することを特徴とするサージ保護回路。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のサージ保護回路において、
    前記電源入力端子と前記電源出力端子との間に前記直流電源の逆接続防止用の整流素子(7)を設けたことを特徴とするサージ保護回路。
  6. 請求項5に記載のサージ保護回路において、
    前記整流素子(7)は、寄生ダイオードを内蔵したFETを用いることを特徴とするサージ保護回路。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のサージ保護回路において、
    前記制御回路(2、2a)は、前記制御内容を実行する論理ゲート回路を備えていることを特徴とするサージ保護回路。
  8. 請求項1から6の何れか一項に記載のサージ保護回路において、
    前記制御回路(2、2a)は、制御プログラムが内部に記憶され、前記制御プログラムにより前記制御内容を実行することを特徴とするサージ保護回路。
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