JP2001279184A - プライマ−組成物、及び光触媒性部材 - Google Patents

プライマ−組成物、及び光触媒性部材

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JP2001279184A
JP2001279184A JP2000097952A JP2000097952A JP2001279184A JP 2001279184 A JP2001279184 A JP 2001279184A JP 2000097952 A JP2000097952 A JP 2000097952A JP 2000097952 A JP2000097952 A JP 2000097952A JP 2001279184 A JP2001279184 A JP 2001279184A
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Makoto Nakanishi
真 中西
Eiichi Kojima
栄一 小島
Taro Kanamori
太郎 金森
Yuichi Hashiguchi
裕一 橋口
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Toto Ltd
JSR Corp
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Toto Ltd
JSR Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、屋外での長期使用において膜ハガレ
しないプラスチック基材へ光触媒性薄膜を固着させるた
めのプライマ組成物および光触媒性部材を提供すること
にある。 【解決手段】本発明では、上記課題を解決すべく、有機
無機ハイブリッドポリマーと溶剤より成るプライマー組
成物において、溶剤のSP値を、基材のSP値との差が
1.6以下になるように調整する、あるいは基材のSP
値との差が0.6以下である溶剤を20重量%から90
重量%含むようにすることで、外観と初期親水性と2次
密着性の良好な光触媒性部材を提供するためのプライマ
ー組成物を提供することができる。さらにその塗膜上に
光触媒性薄膜を形成するので、外観と初期親水性と2次
密着性の良好な光触媒性部材を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック基材上
に光触媒薄膜を形成するためのプライマー組成物に係
り、特に屋外で長期に亘り使用するのに好適な、親水性
・密着性・耐水性の良い光触媒部材を提供するためのプ
ライマ−組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒は、バンドギャップ以上の光を照
射すると光半導性に基づいて、結晶の価電子帯中の電子
が光励起されて伝導電子と正孔を生じる。また光触媒性
薄膜を形成した部材は、その薄膜表面で次の2つの作用
を示す。
【0003】1つには、その正孔の有する酸化力と、伝
導電子の有する還元力に基づいてその量子エネルギ−に
より、酸化還元反応を生じさせることができる。正孔の
有する酸化力を有効に利用した用途としては、例えば、
脱臭、NOx、SOx等の汚染気体除去、抗菌、藻類の
発生防止、抗菌、藻類の発生防止等に基づく防汚、付着
油の分解、フェノ−ルやカルボニル化合物等の合成、有
機塩素除去などが提案されている。伝導電子の有する還
元力を有効に利用した用途としては、例えば、廃液中の
重金属除去、回路基板への金属析出、水素製造、炭酸ガ
スの還元などが提案されている。
【0004】また、別の反応として、結晶の価電子帯中
の電子が光励起されると、上記酸化還元反応だけでな
く、部材表面がそれに応じて親水化され、繰り返し、恒
久的に親水表面を維持することができることが、特許第
2756474号に開示されている。この現象は結晶表面に酸
素欠陥を生じるような構造変化を伴っており、その欠陥
に水酸基が配位し、吸着水を形成させ高度に親水化され
るものであり、前記の酸化分解のメカニズムとは、異な
るものと考えられている。このように基材表面が親水化
されると、透明部材の防曇や視界確保、可視性を向上す
ることができ、また降雨により機材表面をセルフクリー
ニングすることもできる。例えば、建物や乗り物の窓、
乗り物用のミラー、乗り物の風防、や、建物外壁、乗り
物外板、屋外表示装置、など多くの用途でその性能を発
揮することができる。
【0005】一方、紫外線により励起された光触媒は前
述の通り酸化還元作用を呈するが、この酸化還元作用は
場合によって基材表面を侵してしまうことがある。例え
ば、基材表面が塗装表面または樹脂表面である場合、光
触媒の酸化還元作用によって基材自体を分解させてしま
うため、外観不良や親水不良といった不具合が生じる。
【0006】そこで有機成分と無機成分を複合させたプ
ライマー組成物により成膜された層を、プラスチック基
材と光触媒層の間に介する提案がある。そうすると、プ
ライマー組成物の有機成分による効果として、密着性を
向上し、無機成分による効果として、光触媒の酸化還元
作用によって基材表面が侵される事により引き起こされ
る外観不良や親水不良を防止し、耐候性を向上するとい
った光触媒性部材が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機のプラス
チック基材との密着性を、プライマー組成物の有機成分
にのみ期待することには限界がある。従来のプラスチッ
ク基材に対するプライマー組成物では、屋外での長期使
用を想定して、温水試験や、SWM試験などにおいて膜
ハガレや膜の密着性の低下が起きることがある。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、屋外での長期使用におい
て膜ハガレしないプラスチック基材へ光触媒性薄膜を固
着させるためのプライマー組成物および該プライマー組
成物を適用した光触媒性部材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の発明では、有機無
機ハイブリッドポリマーと、基材のSP値との差(△S
P)が0.2を越え1.6以下になるようにSP値を調
整した溶剤と、を含んでなるプライマー組成物を提供す
る。該プライマー組成物を介して光触媒性薄膜を形成す
ることにより、外観と初期親水性と2次密着性の良好な
光触媒性部材を提供することができる。
【0010】更に、別の好ましい態様としては、前記基
材のSP値と前記溶剤のSP値との差が0.2を越え
0.6以下であるプライマー組成物が挙げられる。該プ
ライマー組成物を介して光触媒性薄膜を形成することに
より、外観と初期親水性と2次密着性の良好な光触媒性
部材を提供することができる。
【0011】第二の発明では、有機無機ハイブリッドポ
リマーと、基材のSP値との差(△SP)が0.6以下
である溶剤を全体の溶剤100重量%に対して20重量
%から90重量%と、を含んでなるプライマー組成物を
提供する。該プライマー組成物を介して光触媒性薄膜を
形成することにより、外観と初期親水性と2次密着性の
良好な光触媒性部材を提供するためのプライマー組成物
を提供することができる。
【0012】上記各発明に用いられる基材としては種々
の物が考えられるが、例えばプラスチック基材として
は、特に限定されるものではなく通常公知のものがあげ
られる。例えば、板材、シート材、繊維、成形体、フィ
ルムなどに加工されるポリ塩化ビニル樹脂、エチレン−
四フッ化エチレン共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト
樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキド樹脂及びこれらの単独重合体や他
種類との共重合体などがあり、共重合体における各成分
モノマーの割合はその性能に応じて任意のものでよい。
【0013】別の態様では、アクリル系塗料、ウレタン
系塗料、ポリエステル系塗料、アクリルシリコン系塗
料、フッ素系塗料、無機系塗料、ハイブリッド系塗料な
ど公知のものを適用した塗装面を有するものを基材とし
て挙げることができる。
【0014】これら基材の溶解パラメータ(SP値)
は、「ポリマーハンドブック」(“POLYMER H
ANDBOOK”4th EDITION,JOHN
WILEY & SONS,INC.)、「溶剤ハンド
ブック」、「塗料の流動と顔料分散」など公知の文献で
知ることができるが、未知の基材の場合は、Burrelらが
提唱した溶剤スペクトラムを用いれば、実測することも
できる。これら溶剤スペクトラムに用意された各種溶剤
を基材に垂らしたり、浸漬し、その膨潤具合や侵食具合
を比較し、変化の激しい溶剤のSPが、未知基材のSP
値を表している。なお、本願明細書に関するSP値は全
て前記「ポリマーハンドブック」の値を用いるものと
し、同文献中に該当無き場合は適宜他文献の引用や実測
値によるものとする。
【0015】上記各発明に係るプライマー組成物に利用
できる溶媒は、塗膜形成要素が溶解・分散するものであ
れば特に制限されない。例えば、アルコール類、エーテ
ル類、ケトン類、エステル類、その他ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、ペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の脂肪族、芳香族、脂環式の炭化水素、
石油類等の一般的な有機溶媒、あるいは水が挙げられ、
これらを単独、もしくは混合して用いることができる。
【0016】アルコ−ル類としては例えば1価アルコ−
ルまたは2価アルコ−ルを挙げることができる。これら
アルコ−ル類の具体例としては、メタノ−ル、エタノ−
ル、n−プロピルアルコ−ル、i−プロピルアルコ−
ル、n−ブチルアルコ−ル、i−ブチルアルコ−ル、s
ec−ブチルアルコ−ル、エチレングリコ−ル、ジエチ
レングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、エチレング
リコ−ルモノブチルエ−テル、エチレングリコ−ルモノ
エチルエ−テル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ルなどを挙げることができる。
【0017】また、芳香族炭化水素類としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、などを挙げることができる。
【0018】またエ−テル類としては、ジメトキシメタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチレング
リコ−ルモノエチルエ−テルなどを挙げることができ
る。
【0019】また、ケトン類としては、メチルプロピル
ケトン、メチルブチルケトン、ジプロピルケトン、アセ
トン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどを、エステ
ル類としては酢酸イソプロピル、酢酸アミル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸プロピレン、γ−
ブチロラクトンなどを挙げることができる。
【0020】また、セロソルブ類は、ブチルセロソル
ブ、などを挙げることができる。
【0021】プライマー組成物のSP値は、有機無機ハ
イブリッドポリマーのSP値と溶剤のSP値との加重平
均で求められる。一般に、スプレー法などで基材に塗布
する場合、プライマー組成物の固形分濃度は数%〜30
%程度であるため、溶剤のSPで近似することができ
る。つまり溶剤を混合した場合、その混合溶剤のSP値
でプライマー組成物のSP値を代用することができる。
【0022】溶剤のSP値を調整する方法は、基材のS
P値に近い溶剤をプライマー組成物に単独に用いるこ
と、あるいはSP値の異なる溶剤を混合することができ
る。
【0023】別の態様としては、ポリマー成分をプライ
マー組成物中で溶解するために、対象とする基材に対し
てSP値の高い、あるいは低い溶剤でいったん調整し、
その後、基材のSP値に近づくように、SP値の低い、
あるいは高い溶剤を混合し、基材のSP値にあわせる方
法をとることができる。
【0024】別の態様としては、スプレーなど塗装方法
によっては、プライマー組成物の溶剤揮発スピードを制
御する場合などの場合であれば、まずは基材のSP値に
制約されずに、揮発制御のための溶剤を選定し、その
後、基材のSP値に近づくように新たに添加する溶剤を
選定する方法をとることができる。
【0025】基材のSP値に合わせて調整する溶剤のS
P値は、その差(ΔSP)が1.7以下であることが望
ましい。1.7より大きくなると、基材の溶解性が弱
く、プライマー組成物の密着性が弱くなる。さらに好ま
しくは、1以下が望ましく、さらに好ましくは0.7以
下が望ましい。また、SP値の差(ΔSP)が0.2以
下になると、基材の溶解性が強すぎて、基材の侵食が強
くなり、基材表面が荒れて、外観に異常が起きてしま
う。好ましくは、0.2を越えた値で、さらに好ましく
は、0.4以上が望ましく、さらに好ましくは0.5以
上が望ましい。
【0026】SP値を調整するために添加される溶剤の
SP値は、基材のSP値との差(ΔSP)が0.7以下
であることが望ましい。0.7以上であると、基材の溶
解が期待できない。好ましくは、基材のSP値との差
(ΔSP)が0.4以下であることが望ましく、さらに
好ましくは0.2以下であることが望ましい。
【0027】SP値を調整するために添加される溶剤の
割合は、20重量%以上であることが望ましい。20重
量%以下であると、溶解性が期待できないので、密着性
を期待することができない。好ましくは40重量%以上
が望ましく、さらに好ましく50重量%以上が望まし
い。また、90重量%以上になると、溶解性が強すぎ
て、基材の侵食が強くなり、基材表面が荒れて、外観に
異常が起きてしまう。好ましくは80重量%以下が望ま
しく、さらに好ましく75重量%以下が望ましい。
【0028】第三の発明では、前記有機無機ハイブリッ
ドポリマーが、(a)一般式(1)RSi(ORl)
3(式中、Rは炭素数1〜8の有機基、Rlは炭素数1〜
5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基を示す)
で表されるオルガノアルコキシシランの加水分解物また
はその部分縮合物であるオルガノポリシロキサンを固形
分換算で100重量部、(b)有機溶媒200〜450
0重量部、(c)水酸基または加水分解性基と結合した
ケイ素原子を有するシリル基を重合体1分子中に少なく
とも1個有するシリル基含有ビニル系樹脂20〜300
重量部、からなる第一の発明又は第二の発明記載のプラ
イマー組成物を提供する。
【0029】該プライマー組成物には好ましくは(d)
コロイド状金属酸化物を固形分換算で10〜120重量
部、を含むこともできる。また、水分量が0.15重量
%以下であるようにすることも好ましい。
【0030】このプライマー組成物の構成要素(a)と
(c)からなるポリマー成分を無機有機ハイブリッドポ
リマーと呼ぶ。
【0031】次に本発明の組成物を構成要件別に詳述す
る。本発明における(a)成分は、一般式(1)RSi
(ORl)3で表されるオルガノアルコキシシランを加水
分解および部分縮合して得られたオルガノポリシロキサ
ンである。かかる一般式(1)中のRは、炭素数1〜8
の有機基であり、例えば、メチル基、エチル基、ノルマ
ルプロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基などの鎖状、分岐状および環状アルキル基、その
ほか、γ−クロロプロピル基、ビニル基、トリフルオロ
プロピル基、γ−グリシドキしプロピル基、γ−メルカ
プトプロピル基、γ−メタクリオキシプロピル基、フェ
ニル基、キシリル基、3,4−エポキシシクロヘキシル
エチル基などの官能性アルキル基、アリ−ル基などが挙
げられる。Rの炭素数が8を越える場合、加水分解速
度、塗膜の乾燥性、硬度が低下する場合があり好ましく
ない。
【0032】また、一般式(1)中のRlは、炭素数1
〜5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基であ
り、例えば、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、アセチル基などが挙げ
られる。Rlの炭素数が5を越える場合、加水分解性、
塗膜の硬度が低下する場合があり好ましくない。一般式
(1)で表されるオルガノアルコキシシランの具体例と
しては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリイ
ソプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラ
ン、ノルマルプロピルトリメトキシシラン、イソプロピ
ルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ペ
ンチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラ
ン、オクチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘ
キシルエチルトリメトキシシランを挙げることができる
が、好ましくは、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシランである。
【0033】また、一般式(1)で表されるオルガノア
ルコキシシランは、1種単独でも2種以上でも使用する
ことができるが、組成物の硬化性、硬度、耐候性、耐薬
品性の観点から一般式(1)で表されるオルガノアルコ
キシシランのうち、80モル%以上が一般式CH3Si
(ORl)3で表されるオルガノトリアルコキシシランで
ある場合が好ましい。
【0034】これら、オルガノアルコキシシランの加水
分解物および/または部分縮合物であるオルガノポリシ
ロキサンの製造法は既に公知であり、多くの方法が提案
されており、例えば、特公昭52−39691に開示さ
れる方法によって実施することができる。すなわち、そ
の方法は前記オルガノアルコキシシランに所定量の水を
加え、加熱することにより、加水分解、縮合を行わせる
工程からなっている。本発明のコ−ティング組成物に用
いる(a)オルガノポリシロキサンとしては、以下に示
すようにコ−ティング材としての性能が発現し、かつ、
本発明の最終組成物の含水量を0.15重量%以下にす
るのに最小量の脱水剤で達成できる水分量を用いて加水
分解、縮合を行ったものが好ましく、その分子量はゲル
パ−ミエ−ションクロマトグラフィ−(GPC)を用い
て評価したポリスチレン換算重量平均分子量として50
0〜50,000、好ましくは500〜10,000の
ものである。
【0035】オルガノアルコキシシランの加水分解に使
用される水としては蒸留水、イオン交換水、もしくは後
述するコロイド状金属酸化物の分散媒体の水を用いるこ
とができる。加水分解に用いる水の添加量は前記オルガ
ノアルコキシシラン1モルに対して通常、1〜2モル、
好ましくは1.1〜1.5モルである。加水分解に使用
される水が1モル未満では組成物の成膜性が悪い場合が
あり、2モルを越えると最終組成物の含水量を0.15
重量%以下にするため多量の脱水剤の添加が必要にな
り、また、オルガノポリシロキサン自身の保存安定性も
低下する傾向にあるため好ましくない。加水分解または
縮合においては使用される水は通常、中性、もしくはコ
ロイド状金属酸化物を使用する場合は酸性のものが用い
られ、水素イオン濃度としては2〜7の範囲のものを使
用する。反応温度は通常20℃以上、溶剤の沸点以下で
あり、好ましくは40℃以上、150℃未満で実施され
る。また、反応時間は通常30分以上12時間未満であ
る。
【0036】本発明の(c)成分であるシリル基含有ビ
ニル系樹脂は、主鎖が炭素骨格のビニル系重合体からな
り、末端あるいは、側鎖にシラノ−ル基もしくは加水分
解性基と結合したケイ素原子を有するシリル基を重合体
1分子中に少なくとも1個以上有するものであり、該シ
リル基の多くは、下記一般式(2):−Si(R2)3-n
Xn(式中、Xは水酸基、アルコキシ基、アシロキシ
基、アミノ基、フェノキシ基、アルキルスルフィド基、
などの加水分解性基、R2は水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基またはアラルキル基、nは1〜3の正の整
数である)で示される。ここでXのうちアルコキシ基と
してはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などを、
アシロキシ基としてはアセチル基、プロピオニル基など
を、アルキルスルフィド基としてはメチルスルフィド、
エチルスルフィド基などを挙げることができるが、好ま
しくは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基などのアルコキシ基を挙げることができる。
【0037】また、R2としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基などの炭素数1〜10のアルキ
ル基、フェニル基、トリル基、キシリル基などのアリ−
ル基およびベンジル基、フェネチル基、アラルキル基を
挙げることができる。これらのなかで好ましい例を挙げ
ると、メチル基、エチル基、フェニル基である。
【0038】かかるシリル基含有ビニル系樹脂は、例え
ば、下記一般式(3): R3−Si(R2)3-nXn(式
中、R2、Xおよびn は前記一般式(2)と同様であ
り、R3は例えばビニル、2−プロペニル、3−アクリ
ロキシプロピル、3−メタクリロキシプロピル、4−ビ
ニルフェニル、2−(4−ビニル)フェニルエチル、な
どの重合性2重結合を有する有機基である)で示される
シラン化合物とビニル系化合物を共重合することにより
製造することができる。ここでビニル系化合物としては
前記一般式(3)のシラン化合物との付加体が得られ
る限りとくに制限を受けるものではなく、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸およ
び無水マレイン酸などの酸無水物、グリシジル(メタ)
アクリレ−トなどのエポキシ化合物、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレ−ト、アミノエチルビニルエ−テ
ルなどのアミノ化合物、(メタ)アクリルアミド、クロ
トンアミド、イタコン酸アミド、マレイン酸ジアミドな
どのアミド化合物、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、スチレン、α−メチルスチレン、塩化ビニル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどから選ばれる1種以
上のビニル系化合物と前記一般式(3)のシラン化合物
とをラジカル発生化合物の存在下、一般的方法により共
重合することにより得ることができる。
【0039】これらビニル系化合物のなかで好ましい例
を挙げると、(メタ)アクリル酸アルキルエステル類で
あり、さらに好ましくはメタクリル酸アルキルエステル
類、特に好ましくはメタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキ
シルなどを挙げることができる。このようにして製造さ
れるシリル基含有ビニル系樹脂中の前記一般式(3)の
シラン化合物の割合はSi元素換算で、通常、0.01
〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%であり、
0.01重量%未満では耐候性、密着性向上の効果は低
く、また20重量%を越えると組成物の保存安定性が低
下する場合がある。また、(c)成分のシリル基含有ビ
ニル系樹脂の示差熱分析法により求めたガラス転移温度
は通常−60℃〜150℃あるものを用いる。ガラス転
移温度が−60℃未満では充分な塗膜硬度が得られない
場合があり、一方150℃を越えると成膜性が低下する
場合がある。また、(c)シリル基含有ビニル系樹脂の
ポリスチレン換算重量平均分子量は、通常、5000〜
100,000である。重量平均分子量が5000未満
または100,000を超える場合には、得られる組成
物の粘度が塗装作業に適さない範囲になってしまう。
【0040】シリル基含有ビニル系樹脂の組成物中の割
合は(a)成分100重量部に対して20〜300重量
部、好ましくは50〜200重量部、さらに好ましくは
80〜150重量部であり、20重量部未満では耐水
性、耐アルカリ性が悪い場合があり、300重量部部を
越えると耐候性および塗膜硬度が低下する場合がある。
これら(c)成分のシリル基含有ビニル系樹脂は、1種
単独でも2種以上を混合しても使用することもできる。
本発明で用いるシリル基含有ビニル系樹脂は前述したよ
うに、水の共存下では分子中のシリル基上の基が容易に
加水分解、縮合反応することから、シリル基含有ビニル
系樹脂の水含有量は0.15重量%以下、好ましくは
0.05重量%以下、特に好ましくは0.01重量%以
下として用いる。また、シリル基含有ビニル系樹脂は必
要に応じて有機溶剤で希釈したり、保存安定性を高める
ため脱水剤を添加したものを用いることができる。その
ような有機溶剤としては組成物を均一に溶解し塗装条件
での加熱乾燥により除去できるものであり、水含有量が
通常0.15重量%以下、好ましくは0.05重量%以
下、特に好ましくは0.01重量%以下であるものが用
いられ、前記(b)成分の有機溶剤中から選定される。
【0041】(d)成分のコロイド状金属酸化物は、本
発明の組成物の塗膜の硬度、耐熱性の向上、成膜性向上
および耐候性の向上を目的に使用するものであり、液状
の分散媒体中、球状、棒状、羽毛状、不定形状の微粒子
として分散したコロイド状の金属酸化物を意味する。金
属酸化物の例としてはとしては、シリカ、アルミナ、チ
タニア、ジルコニア、酸化アンチモン、酸化セリウム、
酸化スズなどを挙げることができるがこれらに限定され
るものではない。分散媒体は水もしくはメタノ−ル、イ
ソプロパノ−ル、エチルセロソルブ、ジメチルアセトア
ミドなどの親水性有機溶剤を用いることができる。コロ
イド状金属酸化物の平均粒子径は球状の場合、0.00
5〜0.050μm、好ましくは0.010〜0.03
0μmであり、羽毛状、棒状の場合、0.005〜0.
100μmの範囲であるものが使われ、固形分濃度が通
常10〜40重量%程度のものである。分散媒が水の場
合、pHは2〜6の範囲にある酸性コロイド状金属酸化
物を用いる事が好ましい。
【0042】そのようなコロイド状金属酸化物の具体例
を示すと、水を分散媒とするコロイド状シリカとして
は、日産化学工業(株)製、スノ−テックス;触媒化成
工業(株)製 カタロイドSN;米国デユポン社製、L
udox 米国モンサント社製Syton 米国ナルコケ
ミカル社製 Nalcoagなどを挙げることができる
が、そのほかSi(ORl)4(式中Rlは前記一般式
(1)のRlに同じ)で表されるテトラアルコキシシラ
ンを加水分解することにより得ることもできる。また、
有機溶剤分散コロイド状シリカとしては、例えば、日産
化学工業(株)製、イソプロパノ−ルシリカゾルおよび
メタノ−ルシリカゾル、触媒化成工業(株)製オスカル
などが市販されており、コロイド状アルミナとしては、
アルミナクリア−ゾル(川研ファインケミカル(株)
製)、アルミナゾル−100、同200、同520(日
産化学(株)製)などを用いることができる。
【0043】水を分散媒とするコロイド状酸化セリウム
としては、多木化学(株)製、ニードラールU-15、W-1
5、;日産化学(株)製酸化セリウムゾルA-1などを挙げ
ることができる。また、有機溶剤分散コロイド状酸化セ
リウムとしては、多木化学(株)製、ニードラール、W-
100、U-100などを挙げることができる。コロイド状酸化
スズとしては、多木化学(株)製、酸化スズゾルなどを
挙げることができる。
【0044】本発明で用いるコロイド状金属酸化物種の
好ましい例を挙げると、コロイド状シリカ、コロイド状
アルミナ、コロイド状酸化セリウム、コロイド状酸化ス
ズであり、さらに好ましくはコロイド状シリカ、コロイ
ド状酸化セリウムである。これらのコロイド状金属酸化
物は水および有機溶剤分散のものを併用してもよい。コ
ロイド状金属酸化物は前記一般式(1)のオルガノアル
コキシシランの加水分解、縮合に用いる水として用いる
こともでき、この場合コロイド状金属酸化物中の水分量
がオルガノアルコキシシランの使用モル数に対して通常
1〜2倍モルである量添加される。
【0045】以上のコロイド状金属酸化物の組成物にお
ける割合は前記(a)のオルガノポリシロキサン100
重量部に対し固形分換算で通常10〜120重量部であ
り、好ましくは、20〜80重量部用いることができ
る。コロイド状金属酸化物の割合が10重量部未満の場
合、塗膜の硬度、耐熱性の向上効果は低く、120重量
部を越えると塗膜がもろくなり、また塗料の成膜性、保
存安定性が低下する場合がある。これらのコロイド状金
属酸化物は前記(a)オルガノポリシロキサンの合成
時、原料のオルガノアルコキシシランを加水分解、縮合
するときに共存させても、またオルガノアルコキシシラ
ンの加水分解、縮合後、添加してもよいが、前者の方法
で作製した組成物がコロイド状金属酸化物の分散性が良
好な場合があることからオルガノアルコキシシランの加
水分解、縮合時に共存させることが好ましい。
【0046】本発明のコーティング組成物の水分量を
0.15重量%以下とするためには、(e)脱水剤を添
加することが好ましい。本発明で用いる(e)脱水剤
は、水との化学反応によりアルコ−ル類を生成する機構
で水を消費する反応性を保有し、常温で液状もしくは固
体状の特定の化合物の中から選ばれる。脱水剤として使
用できる特定の化合物としては一般式(4);R4PM
(OR1)4-P(式中、R1は前記一般式(1)と同じ
く、R4は鎖状、分岐状、または環状の炭素数1〜18
の1価または2価の有機基であり、Pは0、1、2のい
ずれかであり、Mは炭素原子またはケイ素原子である)
で示される化合物を挙げることができる。
【0047】一般式(4)で表される化合物の例を挙げ
ると、オルト蟻酸メチル、オルト蟻酸エチル、オルト蟻
酸プロピル、オルト蟻酸ブチル、オルト酢酸メチル、オ
ルト酢酸エチル、オルト酢酸プロピル、オルト酢酸ブチ
ルなどのオルトカルボン酸アルキル類、アセトンジメチ
ルアセタ−ル、アセトンジエチルアセタ−ル、シクロヘ
キサノンジメチルアセタ−ル、シクロヘキサノンジエチ
ルアセタ−ルなどのケトンジアルキルアセタ−ル類、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシランなどの
アルコキシシラン類、3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランなどの官能性アルコキシシラン類あげることが
できる。これらの中で好ましいものを挙げると、オルト
蟻酸メチル、オルト蟻酸エチル、オルト酢酸メチル、オ
ルト酢酸エチルなどのオルトカルボン酸アルキル類であ
る。
【0048】脱水剤の使用量は本発明の組成物中の水分
量が0.15重量%以下になる量、好ましくは0.05
重量%以下、特に好ましくは0.01重量%以下となる
量を添加する。なお、本発明において組成物中の水分量
の決定はカ−ルフィッシャ−法により決定したものを用
いる。組成物中の水分量が0.15重量%を越えると組
成物の高温、高濃度での保存安定性は著しく低下し、か
つ硬化促進剤を使用したときの可使時間も短くなる。一
方、多量の脱水剤の添加により組成物中の水分量を限り
なくゼロに近づけることはできるが、その場合、組成物
の固形分の割合が低下し、かつ一般的に高価な脱水剤の
使用量が増えることからコストが高くなるという問題が
生じる。具体的添加量は前記脱水剤が水との化学反応に
より脱水するため、組成物中の成分(a)〜(d)の残
存水分量に対して通常1倍モル以上、通常、(a)成分
のポリオルガノシロキサン100重量部に対して10〜
200重量部、好ましくは20〜100重量部である。
【0049】脱水剤の主たる作用は組成物中に含まれる
水分を低減することであるが、同様の目的で無水塩化カ
ルシウムなどの無機塩類や、ゼオライトなどの無機化合
物を添加した場合はむしろ組成物の保存安定性が低下す
ることから、本発明においての脱水剤としてはコ−ティ
ング組成物としての保存安定性を損なわないものに限定
される。
【0050】次に本発明の組成物の調製法について説明
する。各成分のうち(c)シリル基含有ビニル系樹脂は
水との反応により保存安定性を低下する性質を有するこ
とから、(c)シリル基含有ビニル系樹脂と混合するも
のは予め水分量を低水分量にしておく必要がある。ま
た、各成分を均一に配合するめにも、本発明において
は、通常、(a)オルガノポリシロキサン、(d)コロ
イド状金属酸化物および(b)有機溶媒からなる分散液
に(e)脱水剤を添加して水分量を0.15重量%以下
としたのち、(c)シリル基含有ビニル系樹脂の有機溶
媒希釈液を混合する順序で調整される。また、(d)コ
ロイド状金属酸化物の有機溶媒分散液は、予め十分に水
分量を低減しておけばどの段階で添加してもよいが、
(d)コロイド状金属酸化物の水分散液は(c)シリル
基含有ビニル系樹脂と直接混合することはできない。従
って、(d)コロイド状金属酸化物の水分散液は、予め
オルガノアルコキシシランと混合して、オルガノアルコ
キシシランの加水分解で水を消費させるか、脱水剤を添
加することにより、十分に水分量を低減させた後に
(c)シリル基含有ビニル系樹脂と混合するようにす
る。本発明では、(d)コロイド状金属酸化物は、
(a)オルガノポリシロキサンの合成時に添加すること
が好ましい。さらに、(e)脱水剤を(a)オルガノポ
リシロキサンに添加した後、最後に(c)シリル基含有
ビニル系樹脂を混合する。脱水剤を添加してから(c)
シリル基含有ビニル系樹脂を添加するまでの時間は、脱
水剤と水との反応速度と水分量に依存するが含水量が
0.15重量%以下の恒量値に到達するまで、通常室温
下では3時間以上、脱水反応を行わせることが好まし
い。また、(a)〜(d)の各成分それぞれに、(e)
脱水剤を添加しておき、各成分の水分量を0.15重量
%以下としてから各成分を混合することもできる。
【0051】本発明のコ−ティング用組成物における全
固形分濃度は、通常、1〜50重量%、好ましくは10
〜40重量%であるようにして用いられる。全固形分濃
度が1重量%未満では固形分濃度が低すぎて得られる組
成物をコ−ティングして得られる塗膜の耐薬品性、耐候
性などの諸特性が発現されない場合があり、一方、50
重量%を越えると粘度上昇により均一塗膜が得られない
場合がある。ただし、塗装方法により適宜調整されれば
良い。
【0052】本発明の組成物には、必要に応じて顔料な
どの充填剤を添加することが出来る。このような充填剤
は通常水、有機溶媒に不溶性のものであり、粒子状、板
状、繊維状、不定形の金属および合金ならびにこれらの
酸化物、水酸化物、硫化物、炭化物、窒化物などを挙げ
ることができる。具体例として、鉄、アルミニウム、ニ
ッケル、錫、亜鉛、鉛、クロムなどの金属およびこれら
を含む合金および、カ−ボンブラックやフェライト、シ
リカ、酸化チタン、アルミナ、酸化クロム、酸化鉄、酸
化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化コバルト、酸化スズ、
酸化銅、亜酸化銅、などの金属酸化物、合成ムライト、
ケイ酸ジルコニア、チタン酸カリウムなどの複合酸化
物、水酸化アルミニウム、水酸化鉄などの金属水酸化
物、炭化珪素、炭化ほう素などの金属炭化物、窒化珪
素、窒化ほう素などの窒化物、硫化モリブテン、硫化
銅、硫化カドミニウム、硫化亜鉛などの金属硫化物など
を挙げることができる。
【0053】これら充填剤の平均粒子径または平均長さ
は、通常、0.01〜50μm、好ましくは、0.1〜
5μmであり、0.01μm未満では組成物の粘度が上
昇したり、隠ぺい性が不十分の場合がある、また50μ
mを越えると得られる塗膜の平滑性、塗膜の均一性が低
下する場合がある。充填剤中の割合は本発明の組成物の
全固形分量100重量部に対して、通常、20〜70重
量部であり、好ましくは、40〜60重量部である。充
填剤の使用量が20重量部未満では、充填剤添加により
期待される塗膜の機能化、例えば、色隠ぺい性、耐摩耗
性が不十分の場合があり、70重量部を越えると塗膜の
耐薬品性が低下したり、表面からの充填剤の剥離が起き
る場合がある為好ましくない。また、本発明の組成物に
対して主として着色などの意匠性向上を目的として染料
を充填剤として添加することもできる。
【0054】本発明の組成物は基材にコ−ティング後、
加熱処理することにより速やかに硬化塗膜とすることが
できるが、常温で乾燥することにより硬化塗膜とするこ
ともできる。本発明の組成物を常温での乾燥より速く硬
化させるには、乾燥温度を高めたり、硬化促進剤を使用
することもでき、特に比較的低い温度、もしくは短時間
で硬化させるためには硬化促進剤を併用することが効果
的である。ここで、硬化促進剤は塗装時に添加すること
が好ましい。
【0055】かかる硬化促進剤としては、組成物中に含
まれるアルコキシシランの加水分解、およびシラノ−ル
同士の縮合反応を加速する効果のある無機もしくは有機
化合物を挙げることができ、具体例としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、などのアルカリ金属水酸化
物類、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、トルエンスル
フォン酸などの無機および有機酸類、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒド
ロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドなど
の4級アンモニウム水酸化物類、アンモニア、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、モルフォリン、ピリジ
ン、ピペリジン、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、エタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエ
タノ−ルアミンなどのアミン類、3−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、な
どのアミノシラン類、また、(C492Sn(OCO
11232、(C492Sn(OCOCH=CHCO
OCH32、(C492Sn(OCOCH=CHCO
OC492、(C8172Sn(OCOC11232
(C8172Sn(OCOCH=CHCOOCH 32
(C8172Sn(OCOCH=CHCOOC
492、(C8172Sn(OCOCH=CHCOO
8172、Sn(OCOC8172、(C49 2
n(SCH2COO)、(C492Sn(SCH2CO
OC8172、(C8172Sn(SCH2COO)、
(C8172Sn(SCH2CH2COO)、(C
8172Sn(SCH2COOCH2CH2OCOCH
2S)、(C8172Sn(SCH2COOCH2CH2
2OCOCH2S)、(C8172Sn(SCH2CH2
COOC8172、(C8172Sn(SCH2CH2
OOC12252、[(C492Sn(SCH2COO
817)]2 O、(C492Sn=S、(C8172
Sn=S、[C49Sn=S]2S、C817Sn(OC
OC1123 3、C817Sn(SCH2CH2COOC8
173、C817Sn(SCH2CH2COOC1225
3などの有機スズ化合物および(C492Sn=O、C
49SnO、(C8172Sn=O、C817SnOな
どの有機スズオキシドとテトラエトキシシラン、エチル
シリケ−ト−40(多摩化学(株)製)などのシリコン
アルコキシド、およびその縮合反応物との反応生成物、
さらに前記有機スズオキシドとマレイン酸ジメチル、マ
レイン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルなどのエステル
化合物との反応生成物などの有機スズ化合物を用いる事
ができる。
【0056】前記具体例の中で好ましいものを挙げると
有機スズ化合物である。硬化促進剤の組成物中の割合は
本発明の組成物100重量部(固形分換算)に対して通
常15重量部以下、好ましくは10重量部以下用いら
れ、通常前記成分(b)および水から選ばれる有機溶媒
により希釈して添加する。硬化促進剤の添加量の増大に
伴い硬化時間もしくは硬化温度を低減することができる
が15重量部を越える添加は通常組成物の増粘速度、ゲ
ル化速度を高める為、可使時間が短くなり好ましくな
い。なお、本発明の組成物には、基材に対する濡れ性を
さらに高める目的で、各種界面活性剤を添加してもよ
く、また、基材との密着性をさらに高める目的で、当業
界においてシランカップリング剤と呼ばれている前記以
外の有機珪素化合物や、チタンカップリング剤など、ま
た粘度、硬度の調節を目的のひとつとして当業界でシリ
コンワニスと呼ばれているシリコン樹脂、またこれら以
外公知の添加剤を添加することもできる。
【0057】本発明の組成物は、対象物である基材の表
面に刷毛、スプレ−、ディッピイング、ロ−ルコ−タ
−、フロ−コ−タ−などの塗装手段により、通常1回塗
りで厚さ1〜50μm程度、2〜3回の塗装で4〜15
0μm程度の塗膜を形成することができ、硬化温度は通
常、室温〜300℃程度、好ましくは80〜200℃の
温度で、硬化時間は通常、2分〜12時間程度、好まし
くは5分〜30分で加熱、乾燥することにより硬化塗膜
を形成することができる。
【0058】第四の発明では、プラスチック基材表面
に、第一の発明乃至第三の発明のいずれかに記載のプラ
イマ−組成物によって形成された塗膜を有し、更にその
塗膜上に光触媒性薄膜を形成してなる光触媒性部材を提
供する。これにより外観と初期親水性と2次密着性の良
好な光触媒性部材を提供することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
【実施例】(実施例1)プライマー組成物としては、有
機成分をPMMA36重量部とし、無機成分をポリシロ
キサン24重量部とする有機無機ハイブリッドポリマー
と、溶剤としては、イソプロパノ−ル285重量部(Sp
値11.50)、酢酸ブチル285重量部(Sp値8.50)、メチル
エチルケトン285重量部(Sp値9.30)、酢酸エチル28
5重量部(Sp値9.10)とするプライマー組成物を調合し
た。混合溶剤のSP値を計算するとSP値は9.60で
あった。ポリマー固形分濃度は、5重量%である。これ
にスズ系の硬化剤を添加し撹拌した後プライマー用コー
ト剤を用意した。
【0060】光触組成物としては、石原産業製STK0
1(アナタ−ゼ型酸化チタンとアルキルシリケ−トと水
とメタノ−ルとプロパノ−ルからなる組成物)1.5重
量部と石原産業製STK03(アナタ−ゼ型酸化チタン
とアルキルシリケ−トと水とメタノ−ルとプロパノ−ル
からなる組成物)1.5重量部とイソブチルアルコール
97重量部を混合・撹拌し、チタニア65重量%、アル
キルシリケートの重合体35重量%とし、メタノール、
イソプロパノール、イソブタノール、水を溶媒とする固
形分濃度0.3%のコート剤を用意した。
【0061】基材としては、PMMA板「住友化学工業
(株)製スミペックスクリア000、キャスト板透明」を用意
し、このSP値は9.10であった。弱アルカリ洗浄
剤、精製水、エタノールによる超音波洗浄を行い表面の
油脂分を除去した基材を用意した。
【0062】まず、基材にプライマー組成物を膜厚2μ
m目安で、スプレーコ−ティング法にてwet状態にて
約20〜25g/m2となるように基材表面に塗布後、スプ
レー塗布し、温風循環式乾燥炉で80℃30分間の熱処
理しプライマ−塗膜を硬化させた。次に取り出し、室温
まで冷ました後、光触媒コート液を同じく膜厚を0.1
μm目安でスプレーコ−ティング法にてwet状態にて
約10〜15g/m2基材表面に塗布後、温風循環式乾燥炉
で80℃30分間の熱処理し光触媒塗膜を硬化させた。こ
のようにして、本発明によるプラスチック基材へ光触媒
性酸化チタン薄膜を固着させるためのプライマ−組成
物、及び光触媒性部材を得た。
【0063】試料表面の目視観察(外観)では、均一、
透明であり、ヒビ等の外観不良は観察されず良好であっ
た。
【0064】次に、光触媒性部材の光励起による親水化
(初期親水性)について調べた。試料表面に三共電気製
ブラックライトブル−(BLB)蛍光灯(紫外線光源)
を紫外線照度0.5mW/cm2(ウシオ電機製紫外線
照度計UIT−101−365PD)で24時間照射
し、照射後の試料表面の水との接触角を測定することに
より調べた。ここで水との接触角は接触角測定器(協和
界面科学、CA−X150)を用い、マイクロシリンジ
から試料表面に水滴を滴下した後10秒後に測定した。
その結果、水との接触角は0゜であり、超親水化されて
いることが確認された。
【0065】次に、プライマ−塗膜と光触媒塗膜との密
着性(初期密着性)を調べるために、JIS K540
0に準じてテ−プ剥離試験を行った。その結果、剥れが
観察されなかった。さらにその部位の親水回復性を調べ
たところ、BLB蛍光灯を24時間照射したところ水と
の接触角は3゜であった。
【0066】さらに屋外で長期使用に耐えられるか見積
もるために、60℃の温水(イオン交換水)に4日間浸
漬し、取り出した後1日放置し、その後のテープ密着試
験(2次密着性)を実施した。その結果、まったく剥れ
が観察されず、その部位にBLB蛍光灯を24時間照射
したところ接触角は8°以下で、親水性の回復は十分で
あった。
【0067】(実施例2)溶剤をイソプロパノ−ル38
0重量部(Sp値11.50)、酢酸ブチル380重量部(Sp値8.
50)、メチルエチルケトン380重量部(Sp値9.30)とす
る以外は、実施例1と同じにしたプライマー組成物を調
合した。溶剤から計算されるSP値は9.77であっ
た。そして実施例1と同様の工程で光触媒性部材を得
た。
【0068】外観は、均一、透明であり、ヒビ等の外観
不良は観察されず良好であった。初期親水性について
は、実施例1と同様に水との接触角は0゜であった。初
期密着性については、剥れは無く、水との接触角は4゜
であった。2次密着性については、わずかに剥れが観察
され、剥れの無い部位にBLB蛍光灯を24時間照射し
たところ接触角は9°で、親水性の回復も十分であっ
た。
【0069】(比較例1)溶剤をイソブタノ−ル114
0重量部(Sp値10.80)とする以外は、実施例1と同じに
したプライマー組成物を調合した。溶剤から計算される
SP値は10.80であった。
【0070】外観は、均一、透明であり、ヒビ等の外観
不良は観察されず良好であった。次に、初期親水性につ
いては、実施例1と同様に水との接触角は0゜であっ
た。次に、初期密着性については、剥れは無く、水との
接触角は6゜であった。2次密着性については、完全に
プライマー層からの剥れが観察され、親水性の回復は怒
らなかった。
【0071】(比較例2)溶剤をメチルエチルケトン1
140重量部(Sp値9.30)とする以外は、実施例1と同じ
にしたプライマー組成物を調合した。溶剤から計算され
るSP値は9.30であった。外観は、白濁し透明性を
失っており透明体として使用するには不適であった。
【0072】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 143/00 C09D 143/00 183/04 183/04 (72)発明者 小島 栄一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 金森 太郎 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 橋口 裕一 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA21H AK01A AK25 AK52B AK79B BA02 CA02 CA30C JL08C JM02C JN30C 4G069 AA04 AA15 BA04B BA48A CD10 DA05 EA08 EC22Y ED02 FA03 4J038 CL001 CL002 DL021 DL022 DL031 DL032 DL051 DL052 DL091 DL092 GA01 GA02 GA03 GA09 GA13 GA15 JA18 JA20 JA21 JA26 JA33 JA56 KA06 LA03 MA07 MA10 NA03 NA12 PA07 PA11 PA19 PB05 PC08 PC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機無機ハイブリッドポリマーと、 基材のSP値との差(△SP)が0.2を越え1.6以
    下になるようにSP値を調整した溶剤と、 を含んでなるプライマー組成物。
  2. 【請求項2】有機無機ハイブリッドポリマーと、 基材のSP値との差(△SP)が0.6以下である溶剤
    を全体の溶剤100重量%に対して20重量%から90
    重量%と、 を含んでなるプライマー組成物。
  3. 【請求項3】前記有機無機ハイブリッドポリマーが、 (a)一般式(1)RSi(ORl)3(式中、Rは炭素
    数1〜8の有機基、Rlは炭素数1〜5のアルキル基ま
    たは炭素数1〜4のアシル基を示す)で表されるオルガ
    ノアルコキシシランの加水分解物またはその部分縮合物
    であるオルガノポリシロキサンを固形分換算で100重
    量部、 (b)有機溶媒200〜4500重量部、 (c)水酸基または加水分解性基と結合したケイ素原子
    を有するシリル基を重合体1分子中に少なくとも1個有
    するシリル基含有ビニル系樹脂20〜300重量部、 からなる請求項1又は2記載のプライマー組成物。
  4. 【請求項4】プラスチック基材表面に、請求項1乃至3
    いずれか1項に記載のプライマ−組成物によって形成さ
    れた塗膜を有し、更にその塗膜上に光触媒性薄膜を形成
    してなる光触媒性部材。
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