JP2001279119A - ゲル状芳香剤組成物 - Google Patents

ゲル状芳香剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、透明で経時での離水を起こさない
水性のゲル状芳香剤組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 次の成分(A)及び(B):(A)水
溶性媒体中において会合し、それによってその水溶性媒
体の粘度を増加させることができる、親水性部分と疎水
性部分からなる下記一般式(1)で表されるコポリマー
と、 R─B─X─B─R …(1) 〔式中、Rは疎水性部分、Xは親水性部分、Bはエーテ
ル基、エステル基、ウレタン基から選ばれる結合基を含
む結合部分である〕(B)水性ゲル化剤と、を含有して
なることを特徴とするゲル状芳香剤組成物。とくに水性
ゲル化剤がカラギーナンであり、上記コポリマーが疎水
変性ポリエーテルであるゲル状芳香剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲル状芳香剤組成
物、とくその経時安定性と、匂い安定性の改善に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲル状芳香剤としては、炭化水素
系溶剤を主としたオイルゲルタイプのものと、水を主成
分とし、適当なゲル化剤を使用した水性ゲルタイプのも
のが知られている。油性ゲルには高級脂肪酸、特にステ
アリン酸ナトリウム(特公昭56−6783号)、ジベ
ンジリデンソルビトール(特開昭59−77859号)
等の油性ゲル化剤を含む油相に香気成分を可溶化した油
性ゲル状芳香剤や吸油性樹脂(特開平3−272766
号)を用いた油性ゲル状芳香剤がある。また、水性ゲル
には、天然高分子としてゼラチン、寒天、カラギーナン
(特開昭54−135229号)等、合成高分子として
ポリアクリル酸ナトリウム、エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドのブロック共重合体(特公昭60−2
9291号)等のものを使用した水性ゲル状芳香剤が知
られている。
【0003】水性ゲル状芳香剤は、引火の危険もなく、
安全な上コストも比較的かからないため、大きな蒸散面
積を確保でき香り立ちの強い製品作りが可能である。ま
た、水が蒸散し終わるとゲルは小さく収縮し、エンドポ
イントも非常にわかりやすいため、よく利用されてい
る。
【0004】このような水性ゲル状芳香剤の中でも現
在、市場ではゼラチンやカラギーナンを使用した水性ゲ
ルタイプのものが主流を占めているが、これらに香料等
を加え均一なゲルを得るためには、適当な界面活性剤を
配合し、透明な可溶化系を得ることが必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして調製したゲルは水の蒸散を伴わなくても経時で
徐々に収縮し、離水を起こす傾向にある。このような性
質は、匂いの安定性にも影響し、製品の特性上、非常に
好ましくなく、透明で経時での離水を起こさない水性ゲ
ル状芳香剤組成物が要望されていた。
【0006】本発明は前記課題に鑑み為されたものであ
り、その目的は、透明で経時での離水を起こさない水性
のゲル状芳香剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者等が鋭意検討を重ねた結果、水性ゲル化剤、
特に水溶性多糖類のカラギーナンと、水溶性媒体中にお
いて会合し、それによってその水溶性媒体の粘度を増加
させることができる特定コポリマーからなる水性ゲル
が、ゲル状芳香剤組成物として望ましい性質を示すこと
を見出した。
【0008】すなわち、本発明にかかるゲル状芳香剤組
成物は、次の成分(A)及び(B):(A)水溶性媒体
中において会合し、それによってその水溶性媒体の粘度
を増加させることができる、親水性部分と疎水性部分か
らなる下記一般式(1)で表されるコポリマーと、 R─B─X─B─R …(1) 〔式中、Rは疎水性部分、Xは親水性部分、Bはエーテ
ル基、エステル基、ウレタン基から選ばれる結合基を含
む結合部分である〕(B)水性ゲル化剤と、を含有して
なることを特徴とする。
【0009】また、本発明にかかるゲル状芳香剤組成物
においては、(A)コポリマーの親水性部分Xと疎水性
部分Rの重量比が5:1〜1000:1であることが好
適である。本発明にかかるゲル状芳香剤組成物において
は、(A)コポリマーの親水性部分Xがポリエチレンオ
キサイドからなることが好適である。
【0010】本発明にかかるゲル状芳香剤組成物におい
ては、(A)コポリマーの親水性部分Xがエチレンオキ
サイド単位で30〜6000(整数)のポリエチレンオ
キサイドからなることが好適である。本発明にかかるゲ
ル状芳香剤組成物においては、(A)コポリマーの疎水
性部分Rが炭素数10以上の炭化水素または炭素数8以
上のフッ化炭素からなる疎水基であることが好適であ
る。
【0011】本発明にかかるゲル状芳香剤組成物におい
ては、(A)のコポリマーが、活性水素を2個有する有
機化合物にエチレンオキサイドを含有するアルキレンオ
キサイドを付加重合せしめたポリアルキレンオキサイド
化合物と高級脂肪酸もしくは高級アルコールとの生成物
である疎水変性ポリエーテルであることを特徴とする。
【0012】本発明にかかるゲル状芳香剤組成物におい
ては、水性ゲル化剤が水溶性多糖類であることが好適で
ある。本発明にかかるゲル状芳香剤組成物においては、
水溶性多糖類がカラギーナンであることが好適である。
【0013】本発明にかかるゲル状芳香剤組成物におい
ては、カラギーナンがカッパ型のみ又は、カッパ型及び
イオタ型の混合物であり、その重量比が1:9〜10:
0の範囲であることが好適である。本発明にかかるゲル
状芳香剤組成物においては、カラギーナンの配合量が
0.1〜10重量%であることが好適である。
【0014】本発明にかかるゲル状芳香剤組成物におい
ては、(A)コポリマーの配合量が0.01〜10重量
%であることが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成要件を更に詳
細に説明する。本発明のゲル状芳香剤組成物は、通常の
水性ゲルの改良剤として、会合性の特定コポリマーを含
むものである。以下このコポリマーについて、説明す
る。
【0016】コポリマー 本発明において用いられる特定コポリマーは、親水性部
分を骨格とし、両末端に疎水性部分をもつものであり、
水溶性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し、
増粘性を示すものを用いる。本発明にかかる特定コポリ
マーを具体的に示すと下記一般式(1)になる。 R─B─X─B─R …(1) 〔式中、Rは疎水性部分、Xは親水性部分、Bはエーテ
ル基、エステル基、ウレタン基から選ばれる結合基を含
む結合部分である〕
【0017】上記コポリマー中の親水性部分と疎水性部
分の重量比率は概ね5:1〜1000:1である。この
比率の範囲から外れると十分なゲル状芳香剤組成物の安
定性が得られないことがある。
【0018】親水性部分は特に限定されるものではない
が、ポリアルキレンオキサイド、とくにポリエチレンオ
キサイドからなることが好適である。また、親水性部分
をポリエチレンオキサイドにする場合、エチレンオキサ
イド単位(整数)で概ね30〜6000、より好ましく
は30〜3000の鎖長が好適である。
【0019】疎水性部分としては、炭素数6以上の1価
の炭化水素基または炭素数4以上の1価のフッ化炭素基
が好適である。
【0020】また、上記親水性部分と疎水性部分をつな
ぐ結合部分に含まれる結合基としては、製造の都合上、
エステル基、エーテル基、ウレタン基になる。例えば、
ポリエチレンオキサイドと脂肪酸の縮合反応により製造
されたものはエステル基をもつ化合物となる。また、ポ
リエチレンオキサイドとアルコールの縮合反応により製
造されたものはエーテル基をもつ化合物となる。また、
ポリエチレンオキサイドとアルコールおよびジイソシア
ネートの付加反応により製造されたものは、ウレタン基
をもつ化合物となる。
【0021】具体的な化合物を示すと、例えば、POE
40ジラウリルエステル、POE100ジステアリルエ
ステル、POE250ジステアリルエステル、POE2
50ジミリスチルエステル、POE500ジベヘニルエ
ステル、POE500ジステアリルエステル、POE6
00ジステアリルエステル、POE5000ジイソオク
チルエステル、POE10000ジミリスチルエステル
等の結合部分としてエステル結合を有するもの、POE
200ジステアリルエーテル、POE200ジラウリル
エーテル、POE500ジイソステアリルエーテル、P
OE1000ジオレイルエーテル、POE2000ジイ
ソオクチルエーテル、POE6000ジステアリルエー
テル等の結合部分としてエーテル基を有するもの、PO
E300ジイソステアリルウレタン、POE600ジパ
ルミチルイソシアネート等の結合部分としてウレタン基
を有するものが挙げられる。
【0022】また、本発明にかかるゲル状芳香剤には、
上記特定コポリマーを0.01〜10重量%配合するこ
とが好適である。配合量が0.01重量%より少ない場
合には添加効果が認められないことがあり、10重量%
より多い場合には、加熱溶解時の粘度が高くなりすぎ
て、製造時の取り扱いに不都合を生じるようになり、作
業効率が低下したり、香料の蒸散性が低下することがあ
るので好ましくない。
【0023】疎水変性ポリエーテル 以下、一般式(1)で示される(A)コポリマーが、疎
水変性ポリエーテルの場合について、詳述する。
【0024】本発明に用いる疎水変性ポリエーテルにお
いて、活性水素基を少なくとも2個有する有機化合物と
しては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、アニリン等を用いることができる。
【0025】上記活性水素基を2個有する有機化合物に
付加重合せしめるエチレンオキサイドを含有するアルキ
レンオキサイドとしては、エチレンオキサイド単独又は
エチレンオキサイドを含有するアルキレンオキサイドで
ある。エチレンオキサイド以外のアルキレンオキサイド
としては炭素数3〜30のものであり、例えばプロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイ
ド、α−オレフィンエポキシド又は、グリシジルエーテ
ル類を用いることができる。
【0026】アルキレンオキサイドの付加重合は公知の
方法に従い行うことができ、また、エチレンオキサイド
と他のアルキレンオキサイドの付加方法はランダム及び
/又はブロックで重合するものなど適宜選択できる。
【0027】次にこの親水性部分を含むポリアルキレン
オキサイド化合物と疎水性部分として高級脂肪酸もしく
は高級アルコールとを反応させる。
【0028】高級脂肪酸としては、例えば、デカン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸(ベヘニン酸)、オレイン酸、12−ヒド
ロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソ
ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペン
タエン酸、ドコサヘキサエン酸等を用いることができ
る。
【0029】高級アルコールとしては、例えば、デシル
アルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルア
ルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリ
ンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデ
シルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロー
ル、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソス
テアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分岐鎖
アルコール等を用いることができる。
【0030】水性ゲル化剤 本発明にかかるゲル状芳香剤組成物には、水性ゲル化剤
として、ニカワ、ゼラチン、コラーゲンタンパク、コン
ドロイチン硫酸ナトリウム、カゼイン等の動物系高分子
化合物や、ペクチンのカルシウム塩、ペクチンのアルミ
ニウム塩、寒天、カラギーナン、カードラン、アルギン
酸、キサンタンガム、ペクチン、タマリンドガム、アラ
ビアガム、グアーガム、トラガンドガム、ローカストビ
ーンガム、デンプン、シクロデキストリン等の水溶性多
糖類に分類される高分子化合物、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセル
ロース系水溶性高分子、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイ
ドなどの中から1種または2種以上を用いることができ
る。この中で、特にカラギーナンを主成分としたものが
好適である。
【0031】カラギーナンは、寒天等と同様、紅藻類よ
り抽出した天然多糖の一種であり、工業的にはユーキュ
ーマ(Eucheuma)、コンドラス(Chondrus)、イリダイ
ヤ(Iridaea)、ギガルティーナ(Gigartina)などが原
藻として利用されている。カラギーナンにはカッパ、イ
オタ、ラムダの3つのフラクションがあることが知られ
ており、以下に各々性質を示す。カッパカラギーナン
は、1,3結合したガラクトース−4−サルフェイトと
1,4結合した3,6−アンヒドロ−D−ガラクトースか
ら成り立ち、強いゲルを形成する。イオタカラギーナン
は、1,3結合したガラクトース−4−サルフェイトと
1,4結合した3,6−アンヒドロ−D−ガラクトース−
2−サルフェイトから成り立っており、粘弾性のあるゲ
ルを形成する。ラムダカラギーナンは、1,3結合した
ガラクトース−2−サルフェイト(約70%の硫酸基を
含む)と1,4結合したD−ガラクトース−2,6−サル
フェイトから成り立ち、カッパ、イオタカラギーナンと
異なりゲル化せず、水溶液は高い粘性を示すことが知ら
れている。
【0032】また、本発明にかかるカラギーナンにおい
ては、カッパ型とイオタ型の混合物で、その重量比が1
0:0〜1:9、さらに好ましくは9:1〜1:1であ
ることが好適である。重量比が1:9よりもイオタ型が
多くなると柔らかく粘弾性のあるゲルとなり、経時での
形状安定性が悪くなることがある。
【0033】また、本発明にかかるゲル状芳香剤組成物
においては、カラギーナンが0.1〜10重量%、さら
に好ましくは0.5〜5重量%配合されることが好適で
ある。カラギーナンが0.1重量%以下になると、ゲル
が弱くなり、離水が生ずるなど芳香剤ゲルとして取り扱
うには不適切な状態になることがある。また、カラギー
ナンが10重量%以上になると、加熱溶解時の粘度高く
なりすぎて、製造時の取り扱いに不都合が生じるように
なり、作業効率が低下したり、香料の蒸散性が低下する
ことがあるので好ましくない。
【0034】また、本発明における特定コポリマーとカ
ラギーナンの配合重量比(特定コポリマー/カラギーナ
ン)は、好ましくは0.01〜10であり、より好まし
くは0.1〜1.0である。この比を外れるとゲルが不
安定になり離液量が多くなることがある。
【0035】香料 本発明で用いられる香料は、リモネン等のモノテルペン
系、アビエチン等のジテルペン系、リナロール等のテル
ペン系アルコール、ベンジルアルコール等のアルコール
類、シラトール等のテルペン系アルデヒド、メントウ等
のテルペン系ケトン、p−メチルアセトフェノン等の芳
香族ケトン、ジフェニルエーテル等のフェノオール誘導
体、パラサイメン等の芳香族炭化水素、デカナール等の
脂肪族アルデヒド、ベンズアルデヒド等のアセタール
類、シトラールジメチルアセタール等のアセタール類、
イソシアルアセテート等のカルボン酸エステル、α、
β、γ−イオノン等の脂環式ケトン、ムスコン等の大環
状ケトン、ローズオキサイド等の環状エーテル、インド
ール等の複素環式化合物、蟻酸ゲラニル等の脂肪族酸エ
ステル、安息香酸メチル等の芳香族酸エステル、γ−ヘ
プチルブチロラクトン等のアルデヒド類、等を任意に調
合して得ることができる。
【0036】本発明にかかるゲル状芳香剤組成物におい
て、香料の配合量は組成物全体に対して0.1〜50重
量%が好適であり、0.1重量%少ないと芳香剤として
十分な芳香が得られないことがあり、50重量%より多
いとゲルに濁りを生じるようになり外観上好ましくない
ものになったり、ゲルの強度が低下し、取り扱いに不都
合を生じることがある。
【0037】界面活性剤 本発明で用いられる界面活性剤は、香料を水性液体中に
可溶化もしくは分散できるものであればいずれでもよ
く、例えば脂肪族モノカルボン酸塩やアビエチン酸塩等
のカルボン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩や直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩やN−メチル−N−オレイ
ルタウリンナトリウム等のスルホン酸塩アルキル硫酸エ
ステル塩やポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステル等の硫酸エステル塩、アルキルリン酸エ
ステルやポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
リン酸エステル塩等のリン酸エステル塩、スチレン−無
水マレイン酸共重合体の部分ケン化物等のアニオン性重
合形高分子、ナフタレンスルホン酸塩−ホルマリン縮合
物等のアニオン性重縮合型高分子等のアニオン性界面活
性剤、アルキルアミンやジアルキルアミン等の第1〜3
アミン塩、テトラアルキルアンモニウム塩等の第4級ア
ンモニウム塩、ポリエチレンポリアミン誘導体等のカチ
オン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルやポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ル等のエーテル系、グリセリン脂肪酸部分エステルやソ
ルビタン脂肪酸部分エステル等のエステル系、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸部分エステルやポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル等のエステルエーテル系、
脂肪酸ジエタノールアミド等の含窒素系のノニオン性界
面活性剤、カルボキシベタイン、アミノカルボン酸、ス
ルホベタイン、アミノ硫酸エステル、イミダゾリン系等
の両性界面活性剤、ポリビニルアルコールやポリアクリ
ル酸ナトリウムやポリエチレンオキサイド等の合成高分
子、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースや
ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、樹
脂多糖類、種子多糖類、海草多糖類、ペクチン、デンプ
ン、微生物発酵多糖類、タンパク質等の天然高分子等が
挙げられ、これらの中、1種または2種以上を用いるこ
とができる。
【0038】ゲル化方法 本発明のゲル状芳香剤組成物を得る際のゲル化方法とし
ては、水性ゲルが形成できる方法であれば特に制限はな
く、ゲル化剤および必要に応じて界面活性剤を水性液体
へ溶解し、また香料も水性液体へ可溶化または分散し、
ゲル化温度まで冷却したり、ゲル化補助剤を添加する所
定の方法によりゲル化すれば良い。
【0039】その他の添加物 本発明のゲル状芳香剤組成物中には、着色料、防腐剤、
酸化防止剤、外観を向上するために花や花びら、着色物
や反射物等の様々な充填物を含有させることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。また、配合量は特に指定がない限り重量%で示す。
【0041】水性ゲルの改良剤の選択 本発明者らは最も一般的な水性ゲル化剤であるカラギー
ナンに、増粘剤やゲル化剤に分類される成分を適量併用
し、経時で離液するというゲル状芳香剤の欠点を解決す
ることを試みた。結果を表1に示す。なお評価基準につ
いては、下記の通りである。
【0042】<経時安定性>調製したゲル状芳香剤10
0gを50℃の恒温槽に4週間放置し、離液量を測定し
た。評価基準はつぎの通り。 4週間後の離液量が0.5g未満 ◎ 4週間後の離液量が0.5g以上〜1.0g未満 ○ 4週間後の離液量が1.0g以上〜1.5g未満 △ 4週間後の離液量が1.5g以上 ×
【0043】<香り立ち試験>調製したゲル芳香剤10
0gを室内に放置し、20名の専門パネルにより、香り
立ちを評価した。評価基準は次の通り。 20名中15名以上が香り立ちが良好と回答した ◎ 20名中15名以上が香り立ちが良好と回答した ○ 20名中15名以上が香り立ちが良好と回答した △ 20名中15名以上が香り立ちが良好と回答した ×
【0044】
【表1】 透明ゲル状芳香剤 実施例 比較例 比較例 比較例 比較例 1 1 2 3 4 保湿剤: シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 界面活性剤: POE60硬化ヒマシ油 4 4 4 4 4 POE15ラウリルエーテル 4 4 4 4 4 水性ゲル化剤: カラギーナン(*1) 2 2 2 2 2 改良剤: POE200シ゛ラウリルエーテル(*2) 1 − − − − ゼラチン − − 1 − − 寒天 − − − 1 − ポリビニルアルコール − − − − 1 pH調整剤:クエン酸ナトリウム 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 香料:シトラス系香料 5 5 5 5 5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 4週間後の離液量 ◎ × × × × *1:カッパ型:イオタ型=7:3 *2:疎水変性ポリエーテル
【0045】−製法− 疎水変性ポリエーテルを保湿剤に70℃で加熱溶解し
た。上記溶液を室温まで冷却後、水性ゲル化剤、精製
水、pH調整剤を加え、再び70℃に加熱して溶解し
た。香料、界面活性剤を70℃で加熱し混合溶解した油
相を、上記水相に攪拌しながら添加し、均一になるまで
70℃で加熱しながら混合した。型に流し込み、室温に
て冷却し透明ゲル状芳香剤を得た。比較例、以下の試験
例もこれに準じた。
【0046】表1から明らかなように、水性ゲル化剤の
カラギーナンと特定コポリマーの疎水変性ポリエーテル
を配合したゲル状芳香剤は、経時での離液量が少なく、
安定性に優れていることがわかる。これに対して、疎水
変性ポリエーテルを配合しないゲル状芳香剤は、他の増
粘剤等と併用したとしても経時での離液量が多く、安定
性に劣ることがわかる。したがって、本発明でいう特定
コポリマーの配合は、水性ゲルの経時での離液を防止す
るのに有効であることがわかる。
【0047】水性ゲル化剤の種類 つぎに本発明者らは、前記疎水変性ポリエーテルを水性
ゲルの改良剤としてゲル状芳香剤組成物に配合すること
を検討した。ゲル状芳香剤組成物に通常用いられる水性
ゲル化剤と特定コポリマーの疎水変性ポリエーテルとの
併用効果について表2に示す。
【0048】
【表2】 透明ゲル状芳香剤 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 5 2 3 4 5 保湿剤: シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 界面活性剤: POE60硬化ヒマシ油 4 4 4 4 4 POE15ラウリルエーテル 4 4 4 4 4 水性ゲル化剤: カラギーナン(*) − 2 − − − 寒天 − − 2 − − ゼラチン − − − 2 − ポリビニルアルコール − − − − 2 疎水変性ポリエーテル: POE200シ゛ラウリルエーテル 1 1 1 1 1 pH調整剤:クエン酸ナトリウム 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 香料:シトラス系香料 5 5 5 5 5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 4週間後の離液量 − ◎ ○ △ △ その他 成形 不良 *:カッパ型:イオタ型=7:3
【0049】表2の結果より、本発明に特徴的な特定コ
ポリマーの疎水変性ポリエーテルを配合したゲル状芳香
剤は、水性ゲル化剤との併用(実施例2〜5)におい
て、経時で離液防止に有効であり、とくに水性多糖類の
カラギーナン(実施例2)においてはゲルの安定性に優
れていることがわかる。これに対して、特定コポリマー
のみのゲル状芳香剤(比較例5)は、成形困難であっ
た。
【0050】特定コポリマーの親水性部分と疎水性部分
の比 つぎに、発明者らは本発明にかかるゲル状芳香剤組成物
に配合する特定コポリマーの親水性部分と疎水性部分の
重量比の検討を行った。以下の表3にその結果を示す。
【0051】
【表3】 透明ゲル状芳香剤 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 1 2 3 4 5 6 シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 POE60硬化ヒマシ油 4 4 4 4 4 4 POE15ラウリルエーテル 4 4 4 4 4 4 カラギーナン(*) 2 2 2 2 2 2 POE(20)シ゛ラウリルエステル 2 − − − − − POE(40)シ゛ラウリルエステル − 2 − − − − POE(100)シ゛ステアリルエステル − − 2 − − − POE(600)シ゛ステアリルエステル − − − 2 − − POE(5000)シ゛イソオクチルエステル − − − − 2 − POE(10000)シ゛ミリスチルエステル − − − − − 2 クエン酸ナトリウム 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 シトラス系香料 5 5 5 5 5 5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 親水性部分:疎水性部分の比 3:1 6:1 9:1 55:1 973:1 1202:1 4週間後の離液量 △ ○ ◎ ◎ ○ △ *:カッパ型:イオタ型=7:3
【0052】上記表3の結果より、ゲル状芳香剤組成物
に配合される特定コポリマーの親水性部分と疎水性部分
の重量比としては概ね5:1〜1000:1が好適であ
ることがわかる。この比を外れて親水性部分の割合が多
かったり、あるいは逆に疎水性部分の割合が多かったり
すると、ゲルの安定性に劣ることがわかる。また、親水
性部分にポリエチレンオキサイドを用いる場合、エチレ
ンオキサイド単位(整数)で30〜6000が好適であ
ることがわかる。
【0053】カラギーナンのカッパ型:イオタ型の配合
本発明者らは、カラギーナンの各フラクションのうち、
ゲル形成能をもつカッパ型とイオタ型の配合重量比を検
討した。その結果を下記表4に示す。
【0054】
【表4】 透明ゲル状芳香剤 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 7 8 9 10 11 12 シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 POE60硬化ヒマシ油 4 4 4 4 4 4 POE15ラウリルエーテル 4 4 4 4 4 4 カッハ゜型カラキ゛ーナン 2.0 1.8 1.4 1 0.2 0.15 イオタ型カラキ゛ーナン − 0.2 0.6 1 1.8 1.85 POE200シ゛ラウリルエーテル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 クエン酸ナトリウム 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 シトラス系香料 5 5 5 5 5 5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 カッハ゜型:イオタ型 10:0 9:1 7:3 1:1 1:9 1:12 4週間後の離液量 ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ その他 形状不良
【0055】表4の結果からわかるように、カラギーナ
ンのカッパ型:イオタ型の配合重量比は、1:9よりイ
オタ型が多くなると、離液量がやや多くなるとともにゲ
ルが柔らかくなるため経時での形状安定性が悪くなるこ
とがわかる。ゲルの経時安定性から、本発明におけるカ
ッパ型:イオタ型の配合重量比は、10:0〜1:9、
さらに好ましく9:1〜1:1であることがわかる。
【0056】カラギーナンの配合量 本発明者らは、つぎに水性ゲル化剤であるカラギーナン
の配合量を下記表5の組成のゲル状芳香剤により検討し
た。
【0057】
【表5】 透明ゲル状芳香剤 試験 試験 試験 試験 試験 試験 試験 例13 例14 例15 例16 例17 例18 例19 シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 5 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 5 POE60硬化ヒマシ油 4 4 4 4 4 4 4 POE15ラウリルエーテル 4 4 4 4 4 4 4 カラギーナン(*) 0.05 0.1 0.5 2 5 10 15 POE200シ゛ラウリルエーテル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 クエン酸ナトリウム 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 シトラス系香料 5 5 5 5 5 5 5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 4週間後の離液量 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 香り立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ × *:カッパ型:イオタ型=7:3
【0058】表5の結果より、水性ゲル化剤のカラギー
ナンの配合量が、0.1重量%より少ないと、ゲルが弱
くなり、離液量が多くなることがわかる。また、10重
量%を超える配合は加熱溶解時の粘度が高くなりすぎ
て、製造効率が低下する上、香り立ちが低下する。した
がって、本発明における水性ゲル化剤のカラギーナンの
配合量は、0.1〜10重量%、より好ましくは0.5
〜5重量%であることがわかる。
【0059】特定コポリマーの配合量 本発明者らは、つぎに特定コポリマーである疎水変性ポ
リエーテルの配合量を下記表6の組成のゲル状芳香剤に
より検討した。
【0060】
【表6】 透明ゲル状芳香剤 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 20 21 22 23 24 25 シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5 5 5 5 5 5 POE60硬化ヒマシ油 4 4 4 4 4 4 POE15ラウリルエーテル 4 4 4 4 4 4 カラギーナン 2 2 2 2 2 2 POE200シ゛ラウリルエーテル 0.01 0.1 1 2 5 10 クエン酸ナトリウム 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 シトラス系香料 5 5 5 5 5 5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 4週間後の離液量 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 香り立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △
【0061】表6の結果より、特定コポリマーの疎水変
性ポリエーテルの配合量が、0.01重量%より少ない
と、離液量が多くなることがわかる。また、10重量%
を超える配合は加熱溶解時の粘度が高くなりすぎて、製
造効率が低下する上、香り立ちが低下する。したがっ
て、本発明における特定コポリマーの配合量は、0.0
1〜10重量%であることがわかる。
【0062】以下、さらに実施例を示す。配合量は重量
%である。実施例6 透明ゲル状芳香剤 保湿剤 :ジプロピレングリコール 5 プロピレングリコール 5 界面活性剤 :POE60硬化ヒマシ油 4 POE15ラウリルエーテル 4 ゲル化剤 :カッパ型カラギーナン 1.4 イオタ型カラギーナン 0.6 [カッパ型:イオタ型=7:3] 疎水変性ポリエーテル:POE200ジラウリルエーテル 2 [親水性部分:疎水性部分=28:1] pH調整剤 :クエン酸ナトリウム 0.5 香料 :シトラス系香料 5 精製水 残部 実施例1と同様にして透明ゲル状芳香剤を得た。
【0063】実施例7 透明ゲル状芳香剤 保湿剤 :ジプロピレングリコール 5 1,3−ブチレングリコール 5 界面活性剤 :POE40硬化ヒマシ油 4 POE15PPO20ラウリルエーテル 4 ゲル化剤 :カッパ型カラギーナン 0.8 イオタ型カラギーナン 0.2 [カッパ型:イオタ型=4:1] ローカストビーンガム 0.5 疎水変性ホ゜リエーテル :POE150ジステアリルエステル 1 [親水性部分:疎水性部分=14:1] pH調整剤 :クエン酸ナトリウム 0.5 香料 :フローラル系香料 5 精製水 残部 実施例1と同様にして透明ゲル状芳香剤を得た。
【0064】ゲル状芳香剤の経時離液量 実施例6、7及び下記比較例6により調製したゲル状芳
香剤を50℃の恒温槽に放置し、経時での離液量を測定
した。結果を表7に記載した。
【0065】<比較例6 透明ゲル状芳香剤>疎水変性
ポリエーテルを除き、実施例1と同様にして、透明ゲル
状芳香剤を得た。
【0066】
【表7】 保存期間/週 実施例6 実施例7 比較例6 1 0.1g 0g 0.6g 2 0.2g 0.1g 1.0g 4 0.4g 0.2g 2.1g
【0067】表7からも明らかなように、水性ゲル化剤
のカラギーナンと特定コポリマーの疎水変性ポリエーテ
ルを配合した実施例6及び7は、比較例6に比べ経時で
離液を起こしにくく、安定性に優れていることがわか
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるゲ
ル状芳香剤組成物によれば、水性ゲル化剤と、水溶性媒
体中において会合し、それによってその水溶性媒体の粘
度を増加させることができる特定コポリマーを主成分と
することで、離水の無い匂い安定性の良好なゲル状芳香
剤組成物を得ることができる。また、水性ゲル化剤とし
てカラギーナンを用いることにより、より離水の無い匂
い安定性の良好なゲル状芳香剤組成物を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4J002 AB03X AB04X AB05X AD00X AD01X AD02X AD03X BE02X BG01X BG13X BJ00X CH02X CH05W GC00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B):(A)水溶
    性媒体中において会合し、それによってその水溶性媒体
    の粘度を増加させることができる、親水性部分と疎水性
    部分からなる下記一般式(1)で表されるコポリマー
    と、 R─B─X─B─R …(1) 〔式中、Rは疎水性部分、Xは親水性部分、Bはエーテ
    ル基、エステル基、ウレタン基から選ばれる結合基を含
    む結合部分である〕(B)水性ゲル化剤と、を含有して
    なることを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項2記載のゲル状芳香剤組成物にお
    いて、(A)コポリマーの親水性部分Xと疎水性部分R
    の重量比が5:1〜1000:1であることを特徴とす
    るゲル状芳香剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のゲル状芳香剤組成
    物において、(A)コポリマーの親水性部分Xがポリエ
    チレンオキサイドからなることを特徴とするゲル状芳香
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載のゲル状芳
    香剤組成物において、(A)コポリマーの親水性部分X
    がエチレンオキサイド単位で30〜6000(整数)の
    ポリエチレンオキサイドからなることを特徴とするゲル
    状芳香剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のゲル状芳
    香剤組成物において、(A)コポリマーの疎水性部分R
    が炭素数10以上の炭化水素または炭素数8以上のフッ
    化炭素からなる疎水基であることを特徴とするゲル状芳
    香剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載のゲル状芳香
    剤組成物において、(A)のコポリマーが、活性水素を
    2個有する有機化合物にエチレンオキサイドを含有する
    アルキレンオキサイドを付加重合せしめたポリアルキレ
    ンオキサイド化合物と高級脂肪酸もしくは高級アルコー
    ルとの生成物である疎水変性ポリエーテルであることを
    特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載のゲル状芳
    香剤組成物において、水性ゲル化剤が水溶性多糖類であ
    ることを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のゲル状芳香剤組成物にお
    いて、水溶性多糖類がカラギーナンであることを特徴と
    するゲル状芳香剤組成物。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のゲル状芳香剤組成物にお
    いて、カラギーナンがカッパ型のみ又は、カッパ型及び
    イオタ型の混合物であり、その重量比が1:9〜10:
    0の範囲であることを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載のゲル状芳香剤組
    成物において、カラギーナンの配合量が0.1〜10重
    量%であることを特徴とするゲル状芳香剤組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか記載のゲル
    状芳香剤組成物において、(A)コポリマーの配合量が
    0.01〜10重量%であることを特徴とするゲル状芳
    香剤組成物。
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