JP2001279086A - 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法、並びに成形品 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法、並びに成形品

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JP2001279086A JP2001017815A JP2001017815A JP2001279086A JP 2001279086 A JP2001279086 A JP 2001279086A JP 2001017815 A JP2001017815 A JP 2001017815A JP 2001017815 A JP2001017815 A JP 2001017815A JP 2001279086 A JP2001279086 A JP 2001279086A
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達彦 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性に優れ、且つ耐薬品性等の
各種性能が優れており、さらに特徴的には耐加水分解性
に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 共重合ポリエステル樹脂(A)1
00重量部に対して、ルイス酸化合物及び/又は塩基性
化合物(B)0.001〜1重量部、及びポリカーボネ
ート樹脂(C)1,000,000〜200重量部を含
んでなる共重合ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組
成物であって、かつ該組成物のモルホロジーが、透過型
電子顕微鏡観察で、連続相とそれへの分散相とを形成し
ており、該分散相の大きさが1〜500nmであること
を特徴とする熱可塑性樹脂組成物、その製造方法、さら
には該熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成
物に関し、詳しくは共重合ポリエステル樹脂とポリカー
ボネート樹脂とから成り、透明性が高く耐薬品性が良好
で、しかも耐加水分解性も良好な熱可塑性樹脂組成物及
びその製造方法、並びに該組成物を用いた成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂、特にエンジニアリングプ
ラスチックは、優れた機械的強度や衝撃強度を有するこ
とから、各種用途に使用されている。しかし、例えばポ
リエステル樹脂は耐薬品性などに優れているが、透明性
の点で必ずしも満足できず、加えて耐加水分解性も満足
するものではない。また、ポリカーボネート樹脂は、透
明性や耐加水分解性に優れているが、耐薬品性が不十分
であり、その用途が制限されている。
【0003】これまでに、ポリカーボネート樹脂の耐薬
品性を改良する目的で各種の樹脂を配合する提案がなさ
れている。例えば、ポリエチレンテレフタレートとポリ
カーボネートとを溶融混合した熱可塑性材料が特公昭3
6−14035号公報に記載され、又はポリテトラメチ
レンナフタレート及び/又はポリヘキサメチレンナフタ
レートを含有するポリカーボネート組成物が特開昭48
−96646号公報に記載されているが、これらは透明
性が低下する欠点がある。また、ポリカーボネートとポ
リテトラメチレンテレフタレートとの樹脂組成物が特開
昭48−54160号公報に記載されているが、ポリテ
トラメチレンテレフタレートの配合量を多くすると、耐
薬品性は改良されるものの透明性が失われる欠点があ
り、透明で且つ耐薬品性に優れる熱可塑性樹脂組成物を
得ることは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
で、且つ耐薬品性および耐加水分解性等に優れた、共重
合ポリエステルとポリカーボネート樹脂とから成る熱可
塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、共重合ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し
て、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)0.
001〜1重量部、及びポリカーボネート樹脂(C)
1,000,000〜200重量部を含んでなる共重合
ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物であって、
かつ該組成物のモルホロジーが、透過型電子顕微鏡観察
で、連続相とそれへの分散相とを形成しており、該分散
相の大きさが1〜500nmであることを特徴とする熱
可塑性樹脂組成物に存する。該熱可塑性樹脂の製造方法
の一例として好適な、共重合ポリエステル樹脂(A)1
00重量部、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
(B)0.001〜1重量部を、溶融混練してなる共重
合ポリエステル樹脂組成物に、ポリカーボネート樹脂
(C)1,000,000〜200重量部を加え、さら
に溶融混練することを特徴とする製造方法に存する。さ
らにはまた該熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形品
にも存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。本発明で使用する共重合ポリエステル樹脂(A)と
しては、好ましくは少なくとも2種類のジカルボン酸成
分とジオール成分とから成り、且つ全ジカルボン酸成分
の1〜50モル%がナフタレンジカルボン酸成分である
共重合ポリエステル樹脂である。このような共重合ポリ
エステル樹脂を得る方法としては、例えば、ナフタレン
ジカルボン酸およびナフタレンジカルボン酸以外のジカ
ルボン酸とジオールとを使用して共重合する方法が挙げ
られる。ナフタレンジカルボン酸やナフタレンジカルボ
ン酸以外のジカルボン酸の代わりにそれらのエステル形
成性誘導体を使用することも出来る。
【0007】ナフタレンジカルボン酸としては、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカル
ボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナ
フタレンジカルボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン
酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタ
レンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、
1,3−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ナフタレン
ジカルボン酸などの各種異性体が挙げられる。これらの
ナフタレンジカルボン酸異性体は、必要に応じ2種以上
混合して使用してもよい。これらの中では特に2,6−
ナフタレンジカルボン酸が好適に使用される。
【0008】ナフタレンジカルボン酸以外のジカルボン
酸としては、芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン
酸、脂肪族ジカルボン酸、およびオキシ酸などが挙げら
れ、好ましくは、芳香族ジカルボン酸である。芳香族ジ
カルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フ
タル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸などが
挙げられる。脂環族ジカルボン酸としては、ヘキサヒド
ロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの上記
の芳香族ジカルボン酸の該水添化合物が挙げられる。脂
肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジオン酸などが挙げられる。オキシ酸としては、
ヒドロキシ安息香酸、ヒドキシカプロン酸などが挙げら
れる。これらのジカルボン酸成分は、必要に応じ2種以
上混合して使用してもよい。これらのジカルボン酸の中
では、テレフタル酸、イソフタル酸およびフタル酸が好
ましく、テレフタル酸が特に好ましい。
【0009】ジオールとしては、脂肪族ジオール、脂環
族ジオール、芳香族ジオール、芳香族ジオールのエチレ
ンオキサイド付加物などが挙げられ、好ましくは脂肪族
ジオールである。脂肪族ジオールとしては、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−デカ
ンジオール、1,10−デカンジオール、ネオペンチル
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキ
レングリコールなどが挙げられる。脂環族ジオールとし
ては、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジオール、1,1−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ルなどが挙げ
られる。芳香族ジオールとしては、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンなどが挙げられ
る。芳香族ジオールのエチレンオキサイド付加物として
は、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェ
ニル)スルホンなどが挙げられる。このジオール成分
は、必要に応じ2種以上混合して使用してもよい。これ
らの中では、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールが好ましく、エチレングリコールが特に好ましい。
【0010】好ましい共重合ポリエステル樹脂(A)に
おけるジカルボン酸成分中のナフタレンジカルボン酸成
分の割合は1〜50モル%である。1モル%未満である
と耐薬品性の改良効果が不十分であり、50モル%を越
えると透明性が低下する傾向がある。ジカルボン酸成分
中のナフタレンジカルボン酸の割合は、下限が、より好
ましくは2モル%であり、更に好ましくは4モル%であ
り、特に好ましくは6モル%である。ジカルボン酸成分
中のナフタレンジカルボン酸の割合は、その上限が、よ
り好ましくは40モル%であり、更に好ましくは25モ
ル%である。
【0011】該共重合ポリエステル樹脂(A)の分子量
は、特に限定されないが、テトラクロロエタン/フェノ
ール=5/5(重量比)混合溶媒中30℃で測定された
極限粘度として、通常0.3〜2.0dl/g、好まし
くは0.4〜1.5dl/g、更に好ましくは0.5〜
1.4dl/gである。
【0012】次に、本発明で使用するルイス酸化合物及
び/又は塩基性化合物(B)としては、例えば、モンタ
ン酸ナトリウム、モンタン酸リチウム、モンタン酸カル
シウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸リチウ
ム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カル
シウム、酢酸マグネシウム等の脂肪族カルボン酸塩が挙
げられ、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などが好
ましい。さらには、ジブチルスズオキシド、蓚酸スズ、
酢酸スズ、酸化スズ、ジブチルスズジメトキシド、ブチ
ルスズヒドロキドオキシド等のスズ化合物、テトラブト
キシチタン、テトラフェノキシチタン、酸化チタン、蓚
酸チタン等のチタン化合物、三酸化アンチモン、酒石酸
酸化アンチモン等のアンチモン化合物、酢酸亜鉛、ステ
アリン酸亜鉛、亜鉛アセチルアセトン等の亜鉛化合物、
トリフェノキシボロン、ホウ酸亜鉛等のホウ酸化合物、
酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムエトキシド等のゲルマ
ニウム化合物、酢酸マンガン、酢酸コバルト等を挙げる
ことができる。このほか、ナトリウム、カリウム、リチ
ウム、セシウム等のアルカリ金属、及びカルシウム、マ
グネシウム、バリウム等のアルカリ土類金属の水酸化物
等の金属化合物が挙げられる。
【0013】これらは2種以上を併用することもでき
る。これらの中では、脂肪族カルボン酸塩(特にアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩)、チタン化合物、スズ
化合物、アルカリ金属水酸化物が好ましく、中でもステ
アリン酸アルカリ金属塩、ステアリン酸アルカリ土類金
属塩、モンタン酸アルカリ金属塩、モンタン酸アルカリ
土類金属塩、テトラブトキシチタン、ジブチルスズオキ
シド、水酸化ナトリウムが好ましく、特にはステアリン
酸アルカリ金属塩、ステアリン酸アルカリ土類金属塩が
好ましい。
【0014】ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
(B)の割合は、共重合ポリエステル樹脂(A)100
重量部に対して、0.001〜1重量部である。0.0
01重量部未満であると、ポリカーボネート樹脂(C)
との混練時において、共重合ポリエステル樹脂(A)と
ポリカーボネート樹脂(C)の反応が不十分となり、透
明性が悪くなる。1重量部を越えると、ポリカーボネー
ト樹脂(C)との混練時において、ポリカーボネート樹
脂(C)の分解が顕著となる。ルイス酸化合物及び/又
は塩基性化合物(B)の割合は、好ましくは0.005
〜0.5重量部であり、更に好ましくは0.01〜0.
3重量部である。
【0015】本発明におけるポリカーボネート樹脂
(C)としては、芳香族ポリカーボネートが好ましく、
この製造方法としては、ホスゲン法、エステル交換法等
特に限定されない。例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物
またはこれと少量のポリヒドロキシ化合物をホスゲン又
は炭酸ジエステルと反応させることによって得られる分
岐していてもよいポリカーボネートまたは共重合ポリカ
ーボネートが挙げられる。
【0016】該芳香族ジヒドロキシ化合物としては、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=
ビスフェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=テトラブロモ
ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
プロパン、1,1−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタ
ン等で例示されるビス(ヒドロキシアリール)アルカン
類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペ
ンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等で例示され
るビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジ
ヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルエーテル等
で例示されるジヒドロキシジアリールエーテル類;4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−
ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィ
ド等で例示されるジヒドロキシジアリールスルフィド
類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニ
ルスルホキシド等で例示されるジヒドロキシジアリール
スルホキシド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチル
ジフェニルスルホン等で例示されるジヒドロキシジアリ
ールスルホン類;ハイドロキノン、レゾルシン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニル等が挙げられる。
【0017】これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、必
要に応じて2種以上混合して使用してもよい。これらの
中では特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(=ビスフェノールA)が好適に使用される。
【0018】また、分岐した芳香族ポリカーボネート樹
脂を得るには、フロログルシン、2,6−ジメチル−
2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−3−
ヘプテン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4
−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテン、1,3,5−
トリス(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾール、1,
1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)
−4−メチルフェノール、α,α’,α”−トリス(4
−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン等で例示されるポリヒドロキシ化合物、3,
3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール
(=イサチンビスフェノール)、5−クロルイサチンビ
スフェノール、5,7−ジクロルイサチンビスフェノー
ル、5−ブロムイサチンビスフェノール等を使用すれば
よい。
【0019】ホスゲン法ポリカーボネートの場合、末端
停止剤または分子量調節剤を使用するが、該末端停止剤
または分子量調節剤としては、一価のフェノール性水酸
基を有する化合物が挙げられ、通常のフェノール、p−
t−ブチルフェノール、トリブロモフェノール、長鎖ア
ルキルフェノール、脂肪族カルボン酸クロライド、脂肪
族カルボン酸、芳香族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸
アルキルエステル、アルキルエーテルフェノール等が例
示される。本発明で使用されるポリカーボネート樹脂の
場合、末端停止剤または分子量調節剤は、必要に応じて
2種以上混合して使用してもよい。
【0020】本発明で使用するポリカーボネート樹脂
(C)の分子量は、メチレンクロライド溶媒中25℃で
測定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量とし
て、通常10,000〜100,000であり、好まし
くは15,000〜50,000である。
【0021】本発明の熱可塑性樹脂組成物において、共
重合ポリエステル樹脂(A)とポリカーボネート樹脂
(C)の割合は、共重合ポリエステル樹脂(A)100
重量部に対して、ポリカーボネート樹脂(C)1,00
0,000〜200重量部である。ポリカーボネート樹
脂(C)の割合が200重量部未満であると透明性が不
十分であり、1,000,000重量部を越えると耐薬
品性の改良効果が不十分となる。ポリカーボネート樹脂
(C)の割合は、好ましくは100,000〜1,00
0重量部であり、更に好ましくは50,000〜2,0
00重量部である。
【0022】本発明においては、更に有機燐化合物
(D)を含んでいてもよい。この場合の使用量として
は、前記(A)、(B)及び(C)成分の合計100重
量部に対して、0.0001〜1重量部が挙げられる。
該有機燐化合物(D)としては、有機ホスフェート化合
物、有機ホスファイト化合物、または有機ホスホナイト
化合物が挙げられる。有機ホスフェート化合物として
は、好ましくは、
【0023】
【化1】
【0024】(式中、R1は炭素原子数8〜30のアル
キル基を示す。)で表される長鎖ジアルキルアシッドホ
スフェート化合物が挙げられる。炭素原子数8〜30の
アルキル基の具体例としては、オクチル、2−エチルヘ
キシル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、
イソデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、
テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシ
ル、トリアコンチル等が挙げられる。また、有機ホスフ
ァイト化合物としては、好ましくは、
【0025】
【化2】
【0026】(式中、R2、R3及びR4はそれぞれ水素
原子、炭素数1〜30の脂肪族基または炭素数6〜30
の芳香族基の芳香族基であり、R2、R3及びR4のうち
の少なくとも1つは炭素数6〜30の芳香族基であ
る。)で表される化合物が挙げられる。有機ホスファイ
ト化合物の具体例としては、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスフ
ァイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、
2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)オクチルホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビ
ス−(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリ
デシル)ホスファイト、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチル−
フェニル)ブタン、トリス(ミックスドモノおよびジ−
ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、4,4’−イソプロピリデンビス
(フェニル−ジアルキルホスファイト)などが挙げら
れ、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ール−ジ−ホスファイト等が挙げられる。有機ホスホナ
イト化合物としては、好ましくは、
【0027】
【化3】
【0028】(式中、R5、R6及びR7はそれぞれ水素
原子、炭素数1〜30の脂肪族基または炭素数6〜30
の芳香族基であり、R5、R6及びR7のうちの少なくと
も1つは炭素数6〜30の芳香族基である。)で表され
る化合物が挙げられる。有機ホスホナイト化合物の具体
例としては、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトが挙げら
れる。有機燐化合物(D)としては、好ましくは、有機
ホスフェート化合物が挙げられる。
【0029】有機燐化合物(D)の割合は、共重合ポリ
エステル樹脂(A)とルイス酸化合物及び/又は塩基性
化合物(B)とポリカーボネート樹脂(C)の合計10
0重量部に対して、0.0001〜1重量部である。有
機燐化合物(D)の割合が0.0001重量部未満であ
ると、材料の熱安定性および成形機内での滞留安定性の
向上効果が低下し、1重量部を越えるとかえって他の性
能に悪影響を及ぼす。有機燐化合物(D)の割合は、好
ましくは0.001〜0.5重量部であり、更に好まし
くは、0.005〜0.3重量部である。また、これら
の有機燐化合物(D)は、一種または二種以上を併用し
て使用してもよい。有機燐化合物(D)を添加すること
で、材料の熱安定性および成形機内での滞留安定性が向
上する。
【0030】本発明においては、共重合ポリエステル/
ポリカーボネート樹脂組成物のモルホロジーが、透過型
電子顕微鏡観察で、連続相とそれへの分散相とを形成し
ていることが必要であり、連続相がポリカーボネート樹
脂(C)より主として成り、分散相が共重合ポリエステ
ル樹脂(A)より主として成るものが好ましい。分散相
とは、透過型電子顕微鏡観察で、連続相と分散相の2相
を形成していることを指す。本発明においては、共重合
ポリエステル樹脂(A)が分散相を形成することによ
り、耐薬品性が向上すると考えられる。
【0031】本発明において該分散相の大きさは、3m
m厚の成形品の中央部付近を酸化ルテニウム(Ru
4)で染色して15000倍で観察し、写真上からメ
ジャーで測定した値で1〜500nmであり、更に好ま
しくは可視光波長領域以下であり、具体的には10〜4
00nmである。分散相の大きさが1nm未満である
と、耐薬品性が低下し、500nmを越えると透明性が
悪化する。なお、本発明において、「分散相の大きさ」
とは、分散相の長径の値を意味する。また、該分散相の
実質的に全部の大きさが1〜500nmであり、具体的
には分散相全体の90%以上が1〜500nmの範囲で
あることを意味する。
【0032】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、その目
的に応じ、所望の特性を付与する他のポリマー、難燃
剤、耐衝撃改良剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、可塑剤、離型剤、滑剤、相溶化剤、発
泡剤、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、炭
素繊維、繊維状マグネシウム、チタン酸カリウムウィス
カー、セラミックウィスカー、マイカ、タルク等の補強
剤、充填剤、染顔料などの一種または二種以上を含有さ
せてもよい。
【0033】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、種々の方
法で製造できるが、例えば共重合ポリエステル樹脂
(A)に、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
(B)を添加した後、溶融混練するか、または共重合ポ
リエステル樹脂(A)を製造する際に、ルイス酸化合物
及び/又は塩基性化合物(B)を添加するかのいずれか
の方法で共重合ポリエステル樹脂組成物を得たのち、ポ
リカーボネート樹脂(C)を加え、さらに溶融混練して
熱可塑性樹脂組成物とする方法が好ましい。より好まし
くは、該共重合ポリエステル樹脂組成物を得る工程を、
共重合ポリエステル樹脂(A)にルイス酸化合物及び/
又は塩基性化合物(B)を添加した後、溶融混練して得
る方法が好ましい。この好ましい方法によれば、本発明
の樹脂組成物が分解するのを抑制することができ、この
ため物性の低下を抑えることができるので好ましい。具
体的には、共重合ポリエステル樹脂(A)100重量
部、及びルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)
0.001〜1重量部を、溶融混練してなる共重合ポリ
エステル樹脂組成物に、ポリカーボネート樹脂(C)
1,000,000〜200重量部を加え、さらに溶融
混練する方法が挙げられる。また、本発明の製造方法の
発明においては、共重合ポリエステル樹脂(A)と、ル
イス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)とを混練
し、混練がある程度行われた状態で、ポリカーボネート
樹脂(C)を加えて、さらに混練を続ける方法でも良
い。
【0034】更に、有機燐化合物(D)を使用する場合
は、上記の通り、共重合ポリエステル樹脂(A)とルイ
ス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)とを含有する
共重合ポリエステル樹脂組成物を調製し、これにポリカ
ーボネート樹脂(C)成分を溶融混練した後に、該有機
燐化合物(D)を添加し、さらに溶融混練するのが好ま
しい。該有機燐化合物(D)を添加する場合の効果は、
熱可塑性樹脂組成物の熱安定性及び成形機内での滞留安
定性を向上させることができるというものである。該有
機燐化合物(D)の添加方法としては、共重合ポリエス
テル樹脂組成物とポリカーボネート樹脂(C)とを溶融
混練する工程と、さらに有機燐化合物(D)を添加し、
溶融混練する工程とは、別々に行っても良いが、同じ混
練機中で、共重合ポリエステル樹脂組成物とポリカーボ
ネート樹脂(C)との混練がある程度進んだ状態で、添
加してもよい(例えばサイドフィード等)。本発明の熱
可塑性樹脂組成物の製造方法においては、上記記載の方
法の他に、最終製品を成形する直前までの任意の段階
で、当業者に周知の種々の方法によって各成分を配合
し、混練する方法であれば特に限定されない。
【0035】各成分の配合方法としては、例えば、タン
ブラー、ヘンシェルミキサー等を使用する方法、フィー
ダーにより定量的に押出機ホッパーに供給して混合する
方法などが挙げられる。混練方法としては、一軸押出
機、二軸押出機などを使用する方法が挙げられる。混練
温度としては、共重合ポリエステル樹脂組成物を製造す
る際の溶融混練温度は、ポリエステルの熱安定性が維持
できる温度範囲であれば特に限定されないが、混練機中
の樹脂温度が250〜350℃の範囲であるのが好まし
い。このような樹脂温度とするためには、例えば混練機
として、例えばスクリューの直径が100mm以下の二
軸押出機を使用する場合は、通常バレル設定温度を25
0〜300℃の範囲とすることにより達成される。ま
た、共重合ポリエステル樹脂組成物とポリカーボネート
樹脂(C)との溶融混練の際の溶融混練温度は、ポリエ
ステル樹脂及びポリカーボネート樹脂の熱安定性が維持
できる温度範囲であれば特に限定されないが、混練機中
の樹脂温度が150〜400℃の範囲が好ましい。この
ような樹脂温度とするためには、例えば混練機として、
例えばスクリューの直径が100mm以下の二軸押出機
を使用する場合は、通常バレル設定温度を150〜35
0℃の範囲とすることにより達成される。
【0036】本発明においては、該共重合ポリエステル
樹脂組成物とポリカーボネート樹脂(C)とを溶融混練
する際に、水分、ガス等を除去する方が好ましい。この
方法としては、例えば混練機をベント装置付きのもので
行う方法が簡便である。ベント装置は2カ所以上に設置
された混練機を用いることもできる。該ベント装置を使
って減圧により強制的に除去するか、または開放系で行
っても、水分、ガス等が系外に放出されるので効果があ
る。この場合、後述の実施例から明らかなように、得ら
れる熱可塑性樹脂組成物の流れ値(仕上がり流れ値)
が、原料のポリカーボネート樹脂(C)の流れ値からの
変化が小さくて好ましく、また成型品のプレッシャーク
ッカー試験後での透明度、色調などが優れるという効果
がある。
【0037】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成
形、ブロー成形など、慣用の成形方法に従って、所望の
成形品とすることが出来る。成形温度としては、共重合
ポリエステル樹脂/ポリカーボネート樹脂組成物の熱安
定性が維持できる範囲であれば特に限定されないが、バ
レル温度が250〜350℃の範囲が好ましい。本発明
の熱可塑性樹脂組成物から成る成形品の用途としては、
例えば、シート、フィルム、雑貨、家電部品、自動車部
品、建築材料、中空容器などが挙げられる。更に具体的
には、アーケード、カーポート、屋内プール等の屋根用
パネル、表示板カバー、スイッチボタン、表示ボタン、
表示パネル、メーターパネル等の透過光式成形品、デリ
ニエーター、信号灯、遮音壁、自動車のサイドウィンド
ー、リアクオーターウィンドー、サンルーフ、リアパネ
ルガーニッシュ、ヘッドランプレンズ、テールランプ等
の自動車部品、鉄道用灯具カバー、カメラレンズ、電話
ジャック、リレーカバー、端子台カバー、太陽電池ハウ
ジング、アイロン水タンク、コントロールボックス、パ
チンコ用玉入れケース、飾り治具、スキー用などのゴー
グル、保護眼鏡、保護面体、人口透析器、人口肺ケース
及びそのキャップ並びにコネクター、ミネラルウォータ
ーボトル、街灯カバー等が挙げられる。
【0038】本発明の熱可塑性樹脂組成物から得られる
成形品のヘーズは、厚さ3mmの試験片での測定値とし
て、通常10%以下、好ましくは5%以下、更に好まし
くは3%以下である。
【0039】本発明の共重合ポリエステル/ポリカーボ
ネート樹脂組成物を用いて得られる成形品としては、特
にプレッシャークッカーテスト(条件;121℃、0.
20Mpa、湿度100%、8時間処理)の後で、分散
相の大きさが1〜500nmの範囲に維持されるという
特徴を有する。この範囲は可視光の波長領域とほぼ一致
しており、可視光の波長領域内であれば、特に透明性が
高い。特に好ましくは10〜400nmの範囲である。
また同条件のプレッシャークッカーテストの後で、厚さ
3mmの試験片での測定値として、ヘイズが5%以下で
あることが好ましく、更に3%以下であることが好まし
い。ヘイズが5%を越えると透明性が悪化する。更に色
調についても、厚さ3mmの試験片での測定値として、
YIが7以下が好ましく、更には5以下が好ましい。Y
Iが7を越えると色調が悪化する。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。なお、以下の諸例で使用
した原材料および評価方法は次の通りである。
【0041】<ポリエステル樹脂(実施例用)> (A1)共重合ポリエステル樹脂:三菱化学株式会社製
品「ノバペックス NC102Z」:ナフタレンジカル
ボン酸8モル%共重合ポリエチレンテレフタレート樹
脂、極限粘度0.81 <ポリエステル樹脂(比較例用)> (A2)ポリエチレンテレフタレート樹脂:三菱化学株
式会社製品「RT580CA」極限粘度1.20 (A3)ポリエチレンナフタレート樹脂:三菱化学株式
会社製品「ノバペックスFS405Z」極限粘度0.7
【0042】<ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
(B)> (B1)ステアリン酸ナトリウム:日本油脂株式会社製
品 (B2)ステアリン酸リチウム:東京化成株式会社製品 (B3)ステアリン酸カリウム:関東化学株式会社製品 (B4)モンタン酸ナトリウム:クラリアントジャパン
社製品 (B5)テトラブトキシチタン:三菱ガス化学株式会社
製品 (B6)ジブチルスズオキシド:東京化成株式会社製品 (B7)水酸化ナトリウム:和光純薬工業株式会社製品 (B8)ステアリン酸マグネシウム:和光純薬工業株式
会社製品 (B9)ステアリン酸カルシウム:和光純薬工業株式会
社製品
【0043】<ポリカーボネート樹脂> (C1)ポリカーボネート樹脂:三菱エンジニアリング
プラスチックス株式会社商品「ユーピロン S−200
0」(粘度平均分子量25,000)
【0044】<有機燐化合物> (D1)アルキルアシッドホスフェート:旭電化株式会
社製品「マークAX71」
【0045】
【化4】構造式:(C3775O)nPO(OH)3-n
【0046】<評価方法> (1)透明性:日本電色工業社製のNDH−2000型
を用い、厚さ3mmの試験片を使用してヘーズを測定し
た。 (2)色相(YI):日本電色工業社製のSE−200
0型を用い、厚さ3mmの試験片を使用してYIを測定
した。 (3)分散相サイズ:3mm厚の成形品を作成し、その
中央部付近をRuO4で染色して、日本電子社製JEM
−1200E×II(透過電子顕微鏡)を用いて1500
0倍で電子顕微鏡写真を撮り、メジャーで測定した。 (4)プレッシャークッカーテスト(PCT):平山製
作所社製のPC−422R5Eを用い、条件は、121
℃、0.20Mpa、湿度100%、8時間処理した。 (5)耐薬品性:厚さ3.2mmの引張試験片に変形率
1%の撓みを負荷した状態で試験薬品を塗布し、48時
間処理した後の試料を目視で観察評価した。評価は、○
変化なし、×クレーズ発生で示した。 DOP:ジオクチルフタレート(フタル酸ジ(2−エチ
ルヘキシル))(東京化成工業(株)製)
【0047】(6)流れ値:120℃で5時間以上乾燥
したペレットを、島津製作所社製のフローテスターを用
いて、測定温度280℃で単位時間当たりに流れる容量
を測定した。 (7)引張強度:厚さ3.2mmの引張試験片を、東洋
精機社製のストログラフを用いて、チャック間距離11
0mm、試験速度20mm/minの条件で測定した。
【0048】実施例1〜5 共重合ポリエステル樹脂とルイス酸化合物及び/又は塩
基性化合物(B)を表1記載の比率でタンブラーにて混
合し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バ
レル温度280℃で押出してマスターペレットを得た
(プレコンパウンド)。次に、このマスターペレットと
ポリカーボネート樹脂(流れ値=5.2×10-2cc/se
c)とを表1記載の比率でタンブラーにて混合し、直径
30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度2
60℃、ダイス側のベント減圧度40torrの条件で
押出してペレットを得た(コンパウンド)。このペレッ
トを熱風乾燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した
後、バレル温度280℃、金型温度80℃にて、物性測
定用試験片を射出成形し、評価を行った。結果を表2に
示した。
【0049】実施例6,7,8 実施例1〜5において、ルイス酸化合物及び/又は塩基
性化合物(B)を表1に示したように変えた以外は同様
にして、成形及び評価を行った。結果を表2に示した。
【0050】実施例9 共重合ポリエステル樹脂(A)とルイス酸化合物及び/
又は塩基性化合物(B)を表1記載の比率でタンブラー
にて混合し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用
し、バレル温度280℃で押出してマスターペレットを
得た(プレコンパウンド)。次に、このマスターペレッ
トとポリカーボネート樹脂(C1:流れ値=5.2×1
-2cc/sec)とを表1記載の比率でタンブラーにて混
合し、直径57mmの二軸ベント式押出機を使用し、バ
レル温度300℃、ダイス側のベント30torrで押
出してペレットを得た(コンパウンド)。このペレット
を熱風乾燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した後、
バレル温度280℃、金型温度80℃にて、物性測定用
試験片を射出成形し、評価を行った。結果を表2に示し
た。 実施例10 共重合ポリエステル樹脂(A)とルイス酸化合物及び/
又は塩基性化合物(B)を表1記載の比率でタンブラー
にて混合し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用
し、バレル温度280℃で押出してマスターペレットを
得た(プレコンパウンド)。次に、このマスターペレッ
トとポリカーボネート樹脂(流れ値=5.2×10-2cc
/sec)とを表1記載の比率でタンブラーにて混合し、
直径57mmの二軸ベント式押出機のメインフィーダー
より投入して、更に、有機隣化合物を表1記載の比率で
少量のポリカーボネート樹脂に混合して、直径57mm
の二軸ベント式押出機のサイドフィーダーより投入し、
バレル温度300℃、ダイス側のベント30torrで
押出してペレットを得た(コンパウンド)。このペレッ
トを熱風乾燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した
後、バレル温度280℃、金型温度80℃にて、物性測
定用試験片を射出成形し、評価を行った。結果を表2に
示した。
【0051】実施例11〜14 実施例10において、各実施例のコンパウンド時のベン
ト条件を、表1に示したような条件に変えた以外は同様
にして、成形及び評価を行った。結果を表2に示した。 実施例15及び16 実施例13において、ルイス酸化合物及び/又は塩基性
化合物(B)を表1に示したように変えた以外は同様に
して、成形及び評価を行った。結果を表2に示した。実
施例17,18 共重合ポリエステル樹脂(A)とルイス酸化合物及び/
又は塩基性化合物(B)を表1記載の比率でタンブラー
にて混合し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用
し、バレル温度280℃で押出してマスターペレットを
得た(プレコンパウンド)。次に、このマスターペレッ
トとポリカーボネート樹脂(C1:流れ値=5.2×1
-2cc/sec)とを表1記載の比率でタンブラーにて混合
し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレ
ル温度260℃、ダイス側のベント減圧度40torr
の条件で押出してペレットを得た。このペレットに有機
燐化合物(D1)を表1記載の比率でタンブラーにて混
合して、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、
バレル温度260℃で押出してペレットを得た(コンパ
ウンド)。このペレットを熱風乾燥機中で120℃にて
5時間以上乾燥した後、バレル温度280℃、金型温度
80℃にて、物性測定用試験片を射出成形し、評価を行
った。結果を表2に示した。なお、射出成形機中280
℃で20分間滞留しても、シルバーの発生はみられず、
YIの上昇も抑えられていた。
【0052】比較例1 ポリカーボネート樹脂(C1:「S−2000」)を熱
風乾燥器中で120℃にて5時間以上乾燥した後、実施
例1と同様に射出成形し、評価を行った。結果を表2に
示した。
【0053】比較例2 PET(A2)とポリカーボネート樹脂(C1)とを表
1記載の比率でタンブラーにて混合し、直径30mmの
二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度260℃、ダ
イス側のベント減圧度40torrの条件で押出してペ
レットを得た。このペレットを熱風乾燥機中で120℃
にて5時間以上乾燥した後、バレル温度280℃、金型
温度80℃にて、物性測定用試験片を射出成形し、評価
を行った。結果を表2に示した。
【0054】比較例3 PEN(A3)とポリカーボネート樹脂(C1)とを表
1記載の比率でタンブラーにて混合し、直径30mmの
二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度280℃、ダ
イス側のベント減圧度40torrの条件で押出してペ
レットを得た。このペレットを熱風乾燥機中で120℃
にて5時間以上乾燥した後、バレル温度280℃、金型
温度80℃にて、物性測定用試験片を射出成形し、評価
を行った。結果を表2に示した。
【0055】比較例4 PET(A2)とルイス酸塩(B1)を表1記載の比率
でタンブラーにて混合し、直径30mmの二軸ベント式
押出機を使用し、バレル温度280℃で押出してマスタ
ーペレットを得た(プレコンパウンド)。次に、このマ
スターペレットとポリカーボネート樹脂(C1)とを表
1記載の比率でタンブラーにて混合し、直径30mmの
二軸ベント式押出機を使用し、バレル温度260℃、ダ
イス側のベント減圧度40torrの条件で押出してペ
レットを得た(コンパウンド)。このペレットを熱風乾
燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した後、バレル温
度280℃、金型温度80℃にて、物性測定用試験片を
射出成形し、評価を行った。結果を表2に示した。
【0056】比較例5 PET(A2)とポリカーボネート樹脂(C1)とルイ
ス酸塩(B1)を表1記載の比率でタンブラーにて混合
し、直径30mmの二軸ベント式押出機を使用し、バレ
ル温度260℃、ダイス側のベント減圧度40torr
の条件で押出してペレットを得た。ペレットは分解して
いるため、流れ値は異常に高い。このペレットを熱風乾
燥機中で120℃にて5時間以上乾燥した後、バレル温
度280℃、金型温度80℃にて、物性測定用試験片を
射出成形し、評価を行った。結果を表2に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、透明性
に優れ、且つ耐薬品性等の各種性能が優れており、さら
に特徴的には耐加水分解性に優れている。こうした性能
が必要な各種用途に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 69/00 (C08L 69/00 67:02) 67:02) (72)発明者 金山 聡 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 畠山 達彦 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 成田 賢一 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 4F071 AA44 AA45 AA50 AB18 AC05 AC09 AC15 AE05 AE22 AF30 BA01 BB05 BB06 BC01 BC07 BC17 4J002 CF032 CF082 CF142 CG011 CG021 CG031 DE046 DE056 DE066 DE076 DE086 DE096 DE126 DE136 DK006 EC076 EG026 EG036 EG046 EW047 EW067 EW117 EZ006 FD010 FD067 FD206

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共重合ポリエステル樹脂(A)100重
    量部に対して、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)0.001〜1重量部、及びポリカーボネート樹
    脂(C)1,000,000〜200重量部を含んでな
    る共重合ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物で
    あって、かつ該組成物のモルホロジーが、透過型電子顕
    微鏡観察で、連続相とそれへの分散相とを形成してお
    り、該分散相の大きさが1〜500nmである熱可塑性
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 共重合ポリエステル樹脂(A)100重
    量部に対して、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)0.001〜1重量部、及びポリカーボネート樹
    脂(C)50,000〜2,000重量部を含んでなる
    共重合ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物であ
    って、かつ該組成物のモルホロジーが、透過型電子顕微
    鏡で、連続相とそれへの分散相とを形成しており、該分
    散相の大きさが1〜500nmである熱可塑性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 分散相の大きさが10〜400nmであ
    る請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 連続相がポリカーボネート樹脂(C)よ
    り主として成り、分散相が共重合ポリエステル樹脂
    (A)より主として成るものである請求項1ないし3の
    いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 共重合ポリエステル樹脂(A)が、少な
    くとも2種類のジカルボン酸成分とジオール成分とから
    なり、且つジカルボン酸成分の1〜50モル%がナフタ
    レンジカルボン酸成分である請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 共重合ポリエステル樹脂(A)における
    ジカルボン酸成分が、ナフタレンジカルボン酸成分とそ
    れ以外の芳香族ジカルボン酸成分である請求項5に記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 共重合ポリエステル樹脂(A)における
    ジカルボン酸成分が、ナフタレンジカルボン酸成分と、
    テレフタル酸成分、イソフタル酸成分、及びフタル酸成
    分から選ばれる少なくとも1種の成分である請求項5又
    は6に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 共重合ポリエステル樹脂(A)における
    ジオール成分が、脂肪族ジオール成分である請求項1な
    いし7の何れかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 共重合ポリエステル樹脂(A)における
    ジオール成分が、エチレングリコール成分、または1,
    4ーブタンジオール成分である請求項6ないし8のいず
    れかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合
    物(B)が、脂肪族カルボン酸塩であることを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  11. 【請求項11】ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)が、スズ化合物、チタン化合物、アンチモン化合
    物、亜鉛化合物、ホウ酸化合物、ゲルマニウム化合物、
    アルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物から選
    ばれる化合物であることを特徴とする請求項1ないし1
    0のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)がアルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合
    物から選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1
    ないし11のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  13. 【請求項13】ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)が、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシ
    ウム、カルシウムから選ばれる化合物であることを特徴
    とする請求項1ないし12のいずれかに記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  14. 【請求項14】前記(A)、(B)、及び(C)成分の
    合計100重量部に対して、さらに有機燐化合物(D)
    0.0001〜1重量部を含有する請求項1ないし13
    のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  15. 【請求項15】有機燐化合物(D)が、有機ホスフェー
    ト化合物、有機ホスファイト化合物、または有機ホスホ
    ナイト化合物であることを特徴とする請求項14に記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
  16. 【請求項16】共重合ポリエステル樹脂(A)100重
    量部、及びルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物
    (B)0.001〜1重量部を、溶融混練してなる共重
    合ポリエステル樹脂組成物に、ポリカーボネート樹脂
    (C)1,000,000〜200重量部を加え、さら
    に溶融混練することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の
    製造方法。
  17. 【請求項17】共重合ポリエステル樹脂(A)100重
    量部、ルイス酸化合物及び/又は塩基性化合物(B)
    0.001〜1重量部、及びポリカーボネート樹脂
    (C)1,000,000〜200重量部を溶融混練し
    てなる樹脂組成物に、更に該組成物の合計100重量部
    に対して0.0001〜1重量部の有機燐化合物(D)
    を添加して溶融混練することを特徴とする熱可塑性樹脂
    組成物の製造方法。
  18. 【請求項18】共重合ポリエステル及びポリカーボネー
    ト樹脂組成物を溶融混練する際にベント引きすることを
    特徴とする請求項16または17に記載の熱可塑性樹脂
    組成物の製造方法。
  19. 【請求項19】請求項1ないし15のいずれかに記載の
    熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形品。
  20. 【請求項20】成形品にプレッシャークッカーテスト
    (条件:121℃、0.20MPa、湿度100%、8
    時間処理)を施した後で、分散相の大きさが1〜500
    nmである請求項19に記載の成形品。
  21. 【請求項21】成形品にプレッシャークッカーテスト
    (条件:121℃、0.20MPa、湿度100%、8
    時間処理)を施した後で、分散相の大きさが10〜40
    0nmである請求項19または20に記載の成形品。
  22. 【請求項22】成形品にプレッシャークッカーテスト
    (条件:121℃、0.20MPa、湿度100%、8
    時間処理)を施した後で、厚さ3mmの試験片での測定
    値として、ヘイズが5%以下である請求項19ないし2
    1のいずれかに記載の成形品。
  23. 【請求項23】成形品にプレッシャークッカーテスト
    (条件:121℃、0.20MPa、湿度100%、8
    時間処理)を施した後で、厚さ3mmの試験片での測定
    値として、YIが7以下である請求項19ないし22の
    いずれかに記載の成形品。
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