JP2001278248A - 平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造 - Google Patents

平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造

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JP2001278248A
JP2001278248A JP2000088220A JP2000088220A JP2001278248A JP 2001278248 A JP2001278248 A JP 2001278248A JP 2000088220 A JP2000088220 A JP 2000088220A JP 2000088220 A JP2000088220 A JP 2000088220A JP 2001278248 A JP2001278248 A JP 2001278248A
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Wataru Sekino
渉 関野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで平版印刷版を収容して包装でき、
しかも収容された平版印刷版を確実に遮光できる平版印
刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造を得る。 【解決手段】 包装箱本体32の頂板部42の突き合せ
辺52には、凸部54とこれに対応した形状の凹部56
が形成されており、突き合せ辺52の間に僅かな隙間が
生じた場合でも、この隙間を平版印刷版用包装箱30の
外部から内部に向かって見たときに、直線的な経路が遮
られる。光は直進性を有するので、平版印刷版用包装箱
30の外部から内部への直接的な光の浸入が防止され、
平版印刷版用包装箱30に収容された積層束12の平版
印刷版10が確実に遮光される。平版印刷版10を遮光
するための特別な部材を必要としないので、低コストと
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に平版印刷版
を収容して包装するための平版印刷版用包装箱とこの平
版印刷版用包装箱を用いた平版印刷版包装構造に関し、
さらに詳しくは、収容された平版印刷版を外部から遮光
可能な平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の製版法(電子写真製版法を含む)
では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版
や感熱性印刷板等の平版印刷版が広く用いられている。
平版印刷版は、一般にシート状或いはコイル状のアルミ
ニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、
シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又
は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層
(これらをまとめて「塗布膜」という)の塗布、乾燥処
理を行った後に所望のサイズに切断されることで製造さ
れる。この平版印刷版は、露光、現像処理、ガム引き等
の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗
布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
【0003】この平版印刷版を荷扱いする場合、荷扱い
の回数を減らして運搬や保管を低コストで行うために、
大量の平版印刷版を厚み方向に積層して平版印刷版の束
を構成し、この束を包装箱に収容して包装することがあ
る。
【0004】図9には、このような包装箱の一例が示さ
れている。
【0005】この包装箱110では、底板112に底敷
パッド114を貼着した後、底板112の周囲から連設
された側板116及び頂板118を折り曲げて芯材12
0を巻き込むことで、額縁122が構成されると共に、
その内側に収納空間124が構成される。そして、底敷
パッド114にさらに底敷パッド126を貼着し、収納
空間124に感光材料128を収納した後、蓋裏パッド
130が貼着された蓋板132の蓋裏パッド130を額
縁122の内側にはめ込み、蓋板132を粘着テープ等
で箱本体に固定するようになっている。
【0006】ここで、図10に示すように、頂板118
の両端辺118Aは45°の角度で傾斜されており、隣
接する頂板118が互いに重ならないようになってい
る。
【0007】しかし、図10から分かるように、両端辺
118Aの間には、包装箱110の外部から内部とを連
通する直線状の僅かな隙間が生じてしまうことがあり、
包装箱110の外部の光がこの隙間を通って内部に浸入
してしまうおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、低コストで平版印刷版を収容して包装でき、し
かも収容された平版印刷版を確実に遮光できる平版印刷
版用包装箱及び平版印刷版包装構造を得ることを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、内部に平版印刷版を収容して包装するための平版印
刷版用包装箱であって、平版印刷版の周囲に配置され平
版印刷版用包装箱を構成する複数の面板と、前記面板の
突き合せ辺に設けられ、面板どうしの隙間での外部から
内部に向かう直線的な経路を遮る非直線部と、を有する
ことを特徴とする。
【0010】すなわち、複数の面板が平版印刷版の周囲
に配置され、平版印刷版用包装箱が構成される。
【0011】面板の突き合せ辺には非直線部が設けられ
ており、面板どうしの隙間において平版印刷版用包装箱
の外部から内部に向かう直線的な経路を遮っている。一
般に光は直進するので、このように平版印刷版用包装箱
の外部から内部に向かう直線的な経路が遮られること
で、平版印刷版用包装箱の外部の光が平版印刷版用包装
箱の内部に浸入することが防止される。これにより、平
版印刷版用包装箱に収容され包装された平版印刷版が確
実に遮光される。しかも、遮光のために別途遮光部材を
必要としないので、低コストで平版印刷版を遮光して包
装できる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記非直線部が、前記面板に一体的
に形成されていることを特徴とする。
【0013】このように、非直線部を面板に一体的に形
成すると、部品点数が増加しないので、低コストで本発
明の平版印刷版用包装箱を製造できる。
【0014】請求項3に記載の発明では、平版印刷版
と、前記平版印刷版を収容し包装する請求項1又は請求
項2に記載の平版印刷版用包装箱と、を有することを特
徴とする。
【0015】すなわち、この平版印刷版包装構造では、
請求項1又は請求項2に記載の平版印刷版用包装箱を使
用して平版印刷版を包装しているので、平版印刷版用包
装箱に収容され包装された平版印刷版が確実に遮光さ
れ、しかも、遮光のために別途遮光部材を必要としない
ので、低コストで平版印刷版を遮光して包装できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施形態の
平版印刷版用包装箱30に平版印刷版10の積層束12
を収容する過程が示されている。また、図2には、平版
印刷版用包装箱30の包装箱本体32が展開図にて示さ
れている。
【0017】平版印刷版10は、長方形の板状に形成さ
れた薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性
印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱
層)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、
現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセ
ットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画
像等が印刷される。なお、本実施形態の平版印刷版10
は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段
階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるい
は平版印刷版材と称されることもある。
【0018】平版印刷版10の形状等は特に限定され
ず、例えば、厚み0.12〜0.5mm、長辺(幅)3
00〜1500mm、短辺(長さ)200〜1200m
mのアルミニウム板の片面に感光層又は感熱層が塗布さ
れたもの等とすることができる。
【0019】そして、塗布膜を保護する合紙14と平版
印刷版10とを交互に厚み方向に重ね合わせ、平版印刷
版10の積層束12が構成されている。さらにこの下面
に保護用厚紙22が配置される。
【0020】1つの積層束12を構成する平版印刷版1
0の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観
点等から、例えば10枚〜100枚とすることができ
る。また、さらに多くの平版印刷版10によって積層束
12を構成し、より効率的に(少ない荷扱いの回数で)
運搬や保管をできるようにすることも可能である。平版
印刷版10の種類によっては、保護用厚紙22を省略し
てもよい。
【0021】図1に示すように、平版印刷版用包装箱3
0は、包装箱本体32と、この包装箱本体32の内部に
配置される底敷パッド34及び、包装箱本体32の開口
部分を閉塞する蓋板36と、で構成されている。
【0022】図4にも示すように、蓋板36は、蓋板本
体36Aと蓋裏パッド36Bとが貼着されて構成されて
いる。蓋裏パッド36Bは積層束12の上面と同じ大き
さとされており、蓋板36が包装箱本体32の開口部分
を閉塞すると、後述する収容空間58に入り込む。これ
に対し蓋板本体36Aは、その外周が、組み立てられた
包装箱本体32の上面外周と一致する大きさとされてい
る。
【0023】図2からも分かるように、包装箱本体32
は、平版印刷版よりも大きく形成された底板部38を有
している。底板部38の各辺からは側板部40、頂板部
42及び内板部44、46が順に連続して形成されてい
る。図3(B)及び図4に示すように、包装箱本体32
を組み立てた状態で、側板部40、頂板部42及び内板
部44、46が順に直角に折り曲げられ、側板部40、
頂板部42及び内板部44の内側に略L字状の芯材48
が収容されて、補強部50が構成される。この補強部5
0によって平版印刷版用包装箱30が補強され、不用意
に折れ曲ったり湾曲したりしないようになっている。こ
の状態で内板部46は、図3(B)及び図4から分かる
ように、包装箱本体32の内側に向かうように折り曲げ
られている。従って、底敷パッド34は内板部46を挟
んで配置され、底敷パッド34と底板部38との間に内
板部46の厚み分の隙間が構成される。図2及び図3
(B)からも分かるように、内板部46の長手方向両端
辺は、45°に切りかけられており、隣接する内板部4
6どうしが重ならないようになっている。このように、
内板部46どうしが重ならないようになっていれば、内
板部46を包装箱本体32の内側に向かってさらに延長
し、実質的に底板部32のほぼ全面に接触するようにし
てもよい。
【0024】なお、図5に示すように、芯材48を取り
囲むように内板部46を折り曲げてもよい。この場合に
は、底敷パッド34と底板部38との間に内板部46が
挟まれないため、底敷パッド34は底板部38に面接触
する。
【0025】図6(A)及び(B)にも詳細に示すよう
に、頂板部42の長手方向の両端辺は、45°に切りか
けられた突き合せ辺52とされており、隣接する頂板部
42どうしが重ならないようになっている。
【0026】互いに対向する突き合せ辺52の一方に
は、頂板部42の端部に、略三角形状に突出する凸部5
4が形成されており、他方の突き合せ辺52には、凸部
54に対応した凹部56が形成されている。図6(B)
からも分かるように、凸部54及び凹部56によって突
き合せ辺52が非直線状になっている。これにより、突
き合せ辺52の間に僅かな隙間が生じた場合でも、この
隙間を平版印刷版用包装箱30の外部から内部に向かっ
て見たときに、直線的な経路が遮られるようになってい
る。
【0027】次に、本実施形態の平版印刷版用包装箱3
0を使用して平版印刷版10を包装する方法、及び平版
印刷版用包装箱30の作用を説明する。
【0028】まず、包装箱本体32を展開した状態で、
芯材48に巻きつけるようにして、側板部40、頂板部
42、内板部44を折り曲げ、補強部50を構成する。
次に、底板部38と平行になるように底敷パッド34を
配置する。以上により、包装箱本体32内に収容空間5
8が構成される。
【0029】なお、図4に示すように内板部46を包装
箱本体32の内側に向けて折った場合には、底敷パッド
34と底板部38との間に内板部46の厚み分の隙間が
構成される。これに対し、図5に示すように、芯材48
を取り囲むように内板部46を折り曲げた場合には、底
敷パッド34と底板部38との間に内板部46が挟まれ
ないため、底敷パッド34は底板部38に面接触する。
いずれの構造であっても、底敷パッド34が突っ張るよ
うにして内板部44を芯材48に向かって押しつけるた
め、収容空間58として一定の容積が確保される。
【0030】次に、収容空間58に積層束12を収容
し、積層束12に蓋裏パッド36Bを、頂板部42に蓋
板本体36Aをそれぞれ面接触させて、蓋板36を配置
する。最後に、蓋板36を粘着テープ等の固定手段で側
板部40に固定する。以上により、図3に示すように、
平版印刷版10の積層束12の周囲に底板部38、側板
部40及び蓋板36が配置された状態となる。すなわ
ち、版印刷版10の積層束12は平版印刷版用包装箱3
0に収容されて包装され、本発明の平版印刷版包装構造
が構成される。この状態で、平版印刷版用包装箱30は
補強部50によって補強されており、外力によって不用
意に変形したり湾曲したりしないように所定の強度及び
剛性を有している。従って、平版印刷版用包装箱30に
収容され包装された平版印刷版10も、外力によって変
形したり湾曲したりしない。特に、補強部50は平版印
刷版の周囲に位置しているので、平版印刷版の辺や角部
の変形や傷がより確実に防止される。
【0031】ここで、図6(B)からも分かるように、
頂板部42の突き合せ辺52には凸部54又は凹部56
が形成されており、突き合せ辺52の間に僅かな隙間が
生じた場合でも、この隙間を平版印刷版用包装箱30の
外部から内部に向かって見たときに、直線的な経路が遮
られるようになっている。光は直進性を有するので、こ
のように隙間の直線的な経路が遮られていることで、平
版印刷版用包装箱30の外部から内部への直接的な光の
浸入が防止されている。また、側板部40の突き合せ辺
の隙間を通る光も、芯材48がL字状に形成されている
ため、確実に遮られる。従って、平版印刷版用包装箱3
0に収容された積層束12の平版印刷版10が確実に遮
光され、不用意に露光されてしまうことが防止される。
【0032】一般に、感光性印刷版は感光性が高く、僅
かな可視光波長帯域の光によって露光されても感光層に
変化が生じ、現像した際に像がボケたり、印刷した際に
インクが不均一になったりするため、遮光する必要があ
る。また、感熱性印刷版も、当たる光の熱エネルギーに
よって感熱層が変質したり、反応進行によって感度変化
が起こったりする場合があるため、適度な遮光を行うこ
とが好ましい。積層束12は、上記したように外部から
完全に遮光されることになるため、平版印刷版10の感
光層又は感熱層の変質が防止され、平版印刷版10は一
定の品質に維持される。
【0033】しかも、凸部54及び凹部56は頂板部4
2(包装箱本体32)に形成されており、収容された平
版印刷版10を遮光するための特別な部材を必要としな
いので、平版印刷版用包装箱30を構成する部品点数の
増加を伴わず、低コストで平版印刷版用包装箱30を製
造することができる。
【0034】なお、本発明の非直線部は、上記した凸部
54及び凹部56に限られない。すなわち、突き合せ辺
52の間に生じた隙間を平版印刷版用包装箱30の外部
から内部に向かって見たときに直線的な経路を遮る構造
のものは全て、本発明の非直線部に含まれる。例えば、
図7(A)に示すように、凸部54及び凹部56の位置
は、突き合せ辺52の中央であってもよいし、図7
(B)に示すように側板部40に近い位置でもよい。さ
らに、凸部54及び凹部56が複数設けられていたり、
湾曲した形状とされていたりしてもよい。
【0035】また、図8(A)に示すように、突き合せ
辺52のそれぞれから凸部54が突設されているような
構成でもよい。このような構成の場合、隙間60を平版
印刷版用包装箱30の外側から内側に向かって、すなわ
ち図8(A)の矢印S方向に見たときに(図8(B)に
示すように)、凸部54の突出端54Aの近傍が重なっ
ており、直線的な経路が遮られるので、平版印刷版用包
装箱30の外部から内部への直接的な光の侵入は確実に
阻止される。換言すれば、このように突出端54Aが重
なるに足りるだけの十分な突出長及び形状を凸部54が
有していることが、直線的な経路を遮るための必要且つ
十分な条件である。なお、図8(A)及び(B)では説
明の便宜上、隙間60を大きく強調しているが、実際の
平版印刷版用包装箱30では、隙間60はこれより小さ
くなる。もちろん、図8(A)及び(B)に示す程度に
大きな隙間が生じていても、本発明の非直線部を設ける
ことで、平版印刷版用包装箱30に収容され包装された
平版印刷版10を確実に遮光できる。
【0036】平版印刷版用包装箱30に収容されて包装
される平版印刷版10の構成も上記したものに限られな
い。すなわち、合紙14を用いることなく平版印刷版1
0のみで積層束12が構成されていてもよいし、平版印
刷版10が1枚のみで平版印刷版用包装箱30に収容さ
れて包装されるようになっていてもよい。
【0037】積層束12は、例えば遮光紙等の内装紙に
よって内装された状態で本実施形態の平版印刷版用包装
箱30に収容され包装されるようになっていてもよい
が、本実施形態の平版印刷版用包装箱30は、上記した
ように単独で十分な遮光性を有するので、内装紙が不要
となり、この点でも低コストとすることができる。さら
に、製版機との関係によっては、内装紙で内装できない
平版印刷版もあるが、このような平版印刷版の場合には
特に好適に、本実施形態の平版印刷版用包装箱30を使
用することができる。
【0038】平版印刷版用包装箱30を構成する材料は
特に限定されないが、例えば、段ボール製とすること
で、軽量且つ低コストで平版印刷版用包装箱30を製造
でき、所定の強度及び剛性を容易に得ることも可能とな
る。段ボール以外では、例えば、厚紙やクラフト紙、紙
製のハニカム構造材等を使用することもできる。
【0039】段ボールを使用する場合には、一定強度を
維持する等の観点から、以下の条件を満たすことが好ま
しい。
【0040】まず、段ボールの段(フルート)を好まし
い順に挙げると、Aフルート、Cフルート、Bフルー
ト、Eフルートである。段ボールの層構成を好ましい順
に挙げると、複々両面(AAA等)段ボール、複両面
(AA等)段ボール、両面(A等)段ボールである。ま
た、段ボールの表ライナー及び裏ライナーの級を好まし
い順に挙げると、AA級、A級、B級、C級であり、表
ライナー及び裏ライナーの坪量としては、160(g/
2 )以上440(g/m2 )以下である。段ボールの
中しんの種類を好ましい順に挙げると、強化中しん、A
級、B級、C級であり、中しんの坪量としては、100
(g/m2 )以上280(g/m2 )以下である。
【0041】段ボールに代えてハニカム構造材を使用す
る場合には、上記した段ボールと同様の表ライナー、裏
ライナー及び中しんであることが好ましい。
【0042】さらに、段ボールに代えて厚紙を使用する
場合には、坪量が200(g/m2)以上2000(g
/m2 )以下であることが好ましい(なお、段ボール及
びハニカム構造材の表ライナー、裏ライナー及び中しん
の坪量や、厚紙の坪量は、数値が大きい程強度が高くな
る)。
【0043】合紙14としても、平版印刷版10の塗布
膜を確実に保護できれば、その具体的構成は限定されな
いが、例えば、木材パルプを100%使用した紙や、木
材パルプを100%使用せず合成パルプを使用した紙、
及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた
紙等を使用できる。特に、合成パルプを使用しない紙で
は、材料コストが低くなるので、低コストで合紙14を
製造することができる。より具体的には、漂白クラフト
パルプから抄造した坪量20〜45g/m2 、密度0.
7〜0.85g/cm3 、水分4〜6%、ベック平滑度
10〜800秒、PH4〜6の合紙が挙げられるが、も
ちろんこれに限定されない。
【0044】保護用厚紙22としても、平版印刷版を確
実に保護できればその具体的構成は限定されないが、例
えば、故紙から抄造した坪量200〜1500g/m
2 、密度0.7〜0.85g/cm3 、水分4〜8%、
ベック平滑度3〜20秒、PH4〜6の保護用厚紙が挙
げられる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、内部に平版
印刷版を収容して包装するための平版印刷版用包装箱で
あって、平版印刷版の周囲に配置され平版印刷版用包装
箱を構成する複数の面板と、前記面板の突き合せ辺に設
けられ、面板どうしの隙間での外部から内部に向かう直
線的な経路を遮る非直線部と、を有するので、平版印刷
版用包装箱に収容され包装された平版印刷版を確実に遮
光でき、しかも、遮光のために別途遮光部材を必要とし
ないので、低コストで平版印刷版を遮光して包装でき
る。
【0046】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記非直線部が、前記面板に一体的
に形成されているので、低コストで本発明の平版印刷版
用包装箱を製造できる。
【0047】請求項3に記載の発明では、平版印刷版
と、前記平版印刷版を収容し包装する請求項1又は請求
項2に記載の平版印刷版用包装箱と、を有するので、平
版印刷版用包装箱に収容され包装された平版印刷版を確
実に遮光でき、しかも、遮光のために別途遮光部材を必
要としないので、低コストで平版印刷版を遮光して包装
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平版印刷版用包装箱に平
版印刷版の積層束を収容して包装する状態を示す斜視図
である。
【図2】本発明の一実施形態の平版印刷版用包装箱を構
成する包装箱本体を示す展開図である。
【図3】(A)は本発明の一実施形態の平版印刷版用包
装箱に平版印刷版の積層束を収容して包装した状態を示
す斜視図であり、(B)は包装箱本体の角部を拡大して
示す破断斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態の平版印刷版用包装箱に平
版印刷版の積層束を収容して包装した状態を示す断面図
である。
【図5】図4に示すものとは異なる構造とされた本発明
の一実施形態の平版印刷版用包装箱に平版印刷版の積層
束を収容して包装した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の平版印刷版用包装箱を部
分的に拡大して示す斜視図であり、(A)は平版印刷版
の積層束を収容して包装する途中の状態、(B)は包装
した状態である。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ、本発明の非直線
部の別の例を示す概略平面図である。
【図8】本発明の非直線部のさらに別の例を示し、
(A)は概略斜視図、(B)は(A)の矢印S方向から
みた概略図。
【図9】従来の包装箱に平版印刷版の積層束を収容して
包装する状態を示す斜視図である。
【図10】従来の包装箱を部分的に拡大して示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 平版印刷版 12 積載束 36 蓋板(面板) 38 底板部(面板) 40 側板部(面板) 42 頂板部(面板) 52 突き合せ辺 54 凸部(非直線部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H114 AA04 EA01 EA10 GA00 3E060 AA03 AB16 BA22 BB01 BB05 BC02 BC04 CD02 CD13 CG03 DA18 DA30 EA08 EA20 3E067 AA12 AB99 AC03 AC14 BA05A BC06A EE60 FA02 FC01 GD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に平版印刷版を収容して包装するた
    めの平版印刷版用包装箱であって、 平版印刷版の周囲に配置され平版印刷版用包装箱を構成
    する複数の面板と、 前記面板の突き合せ辺に設けられ、面板どうしの隙間で
    の外部から内部に向かう直線的な経路を遮る非直線部
    と、 を有することを特徴とする平版印刷版用包装箱。
  2. 【請求項2】 前記非直線部が、前記面板に一体的に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の平版印
    刷版用包装箱。
  3. 【請求項3】 平版印刷版と、 前記平版印刷版を収容し包装する請求項1又は請求項2
    に記載の平版印刷版用包装箱と、 を有することを特徴とする平版印刷版包装構造。
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