JP2001276606A - 排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の除去方法 - Google Patents
排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の除去方法Info
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- JP2001276606A JP2001276606A JP2000096007A JP2000096007A JP2001276606A JP 2001276606 A JP2001276606 A JP 2001276606A JP 2000096007 A JP2000096007 A JP 2000096007A JP 2000096007 A JP2000096007 A JP 2000096007A JP 2001276606 A JP2001276606 A JP 2001276606A
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- sepiolite
- adsorbent
- adsorbing agent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイオキシン類除去率を向上させ、安全性を
確保できる、排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤およ
び同有害物の除去方法を提供する。 【解決手段】 本発明による有機系有害物除去用吸着剤
は、セピオライトからなるものである。セピオライトか
らなる吸着剤は、集塵工程の前流で煙道に吹き込むこと
が好ましい。集塵工程でバグフィルタを用い、本発明に
よるセピオライトからなる吸着剤を集塵工程の前流で煙
道に吹き込んで反応助剤または圧損上昇低減剤として用
いることができる。本発明によるセピオライトからなる
吸着剤を排ガス処理用の吸着剤として用いることもでき
る。
確保できる、排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤およ
び同有害物の除去方法を提供する。 【解決手段】 本発明による有機系有害物除去用吸着剤
は、セピオライトからなるものである。セピオライトか
らなる吸着剤は、集塵工程の前流で煙道に吹き込むこと
が好ましい。集塵工程でバグフィルタを用い、本発明に
よるセピオライトからなる吸着剤を集塵工程の前流で煙
道に吹き込んで反応助剤または圧損上昇低減剤として用
いることができる。本発明によるセピオライトからなる
吸着剤を排ガス処理用の吸着剤として用いることもでき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物燃焼排ガス
や施設内換気空気などのように、ダイオキシン類（以
下、ＤＸＮと略記する）に代表される有機系有害物を含
むガスの無害化に関し、特に排ガス中の有機系有害物除
去用の吸着剤、および同吸着剤を用いる有害物の除去方
法に関する。
や施設内換気空気などのように、ダイオキシン類（以
下、ＤＸＮと略記する）に代表される有機系有害物を含
むガスの無害化に関し、特に排ガス中の有機系有害物除
去用の吸着剤、および同吸着剤を用いる有害物の除去方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、廃棄物燃焼炉排ガス中のＤＸＮ濃
度の排出規制や作業環境中のＤＸＮ濃度の規制が強化さ
れて来ており、ＤＸＮ低減に対するガス処理施設の開発
およびＤＸＮ低減率の向上が急務になっている。一般
に、廃棄物燃焼炉排ガス中にはガス状ＤＸＮと粒子状Ｄ
ＸＮがある。これらのＤＸＮ除去対策として、前者につ
いては吸着法または分解法、後者については除塵法が採
られている。吸着法としては活性炭の使用による方法が
主流であるが、活性炭を集塵機前流へ吹き込む方法によ
るＤＸＮ除去では、ケイソウ土とパーライトを反応助剤
として同時に吹き込む必要がある上に、使用後の活性炭
は貯留中に発火する恐れがある。
度の排出規制や作業環境中のＤＸＮ濃度の規制が強化さ
れて来ており、ＤＸＮ低減に対するガス処理施設の開発
およびＤＸＮ低減率の向上が急務になっている。一般
に、廃棄物燃焼炉排ガス中にはガス状ＤＸＮと粒子状Ｄ
ＸＮがある。これらのＤＸＮ除去対策として、前者につ
いては吸着法または分解法、後者については除塵法が採
られている。吸着法としては活性炭の使用による方法が
主流であるが、活性炭を集塵機前流へ吹き込む方法によ
るＤＸＮ除去では、ケイソウ土とパーライトを反応助剤
として同時に吹き込む必要がある上に、使用後の活性炭
は貯留中に発火する恐れがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑み、ＤＸＮ除去率を向上させ、安全性を確保できる、
排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の
除去方法を提供することを目的とする。
鑑み、ＤＸＮ除去率を向上させ、安全性を確保できる、
排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の
除去方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による有機系有害
物除去用吸着剤は、セピオライトからなるものである。
物除去用吸着剤は、セピオライトからなるものである。
【０００５】本発明によるセピオライトからなる吸着剤
は、集塵工程の前流で煙道に吹き込むことが好ましい。
は、集塵工程の前流で煙道に吹き込むことが好ましい。
【０００６】集塵工程でバグフィルタを用い、本発明に
よるセピオライトからなる吸着剤を集塵工程の前流で煙
道に吹き込んで反応助剤または圧損上昇低減剤として用
いることができる。
よるセピオライトからなる吸着剤を集塵工程の前流で煙
道に吹き込んで反応助剤または圧損上昇低減剤として用
いることができる。
【０００７】本発明によるセピオライトからなる吸着剤
を排ガス処理用の吸着剤として用いることもできる。
を排ガス処理用の吸着剤として用いることもできる。
【０００８】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明を実施例に基づい
て具体的に説明する。
て具体的に説明する。
【０００９】実施例１ 図１において、バグフィルタ前流にて排ガスに消石灰、
活性炭、ケイソウ土およびパーライトを吹き込む従来の
系において、ケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着
剤または反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオ
ライトを用いる。
活性炭、ケイソウ土およびパーライトを吹き込む従来の
系において、ケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着
剤または反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオ
ライトを用いる。
【００１０】セピオライトは活性炭と同様にＤＸＮ吸着
能を有するため、反応助剤または圧損上昇低減剤として
働く以外に、ＤＸＮ吸着剤として働く。そのためケイソ
ウ土とパーライトを反応助剤として吹き込む従来法に比
べて、同量の吹き込み量でＤＸＮ除去率は向上する。
能を有するため、反応助剤または圧損上昇低減剤として
働く以外に、ＤＸＮ吸着剤として働く。そのためケイソ
ウ土とパーライトを反応助剤として吹き込む従来法に比
べて、同量の吹き込み量でＤＸＮ除去率は向上する。
【００１１】実施例２ バグフィルタ前流に活性炭を吹き込まないで消石灰、ケ
イソウ土およびパーライトを吹き込む従来の系におい
て、ケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着剤または
反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオライトを
用いる。
イソウ土およびパーライトを吹き込む従来の系におい
て、ケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着剤または
反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオライトを
用いる。
【００１２】セピオライトは活性炭と同様にＤＸＮ吸着
能を有するため、反応助剤または圧損上昇低減剤として
働く以外に、ＤＸＮ吸着剤として働く。そのためケイソ
ウ土とパーライトを反応助剤として吹き込む従来法に比
べて、同量の吹き込み量でＤＸＮ除去率は向上する。ま
た活性炭を用いないため、発火の危険性もない。
能を有するため、反応助剤または圧損上昇低減剤として
働く以外に、ＤＸＮ吸着剤として働く。そのためケイソ
ウ土とパーライトを反応助剤として吹き込む従来法に比
べて、同量の吹き込み量でＤＸＮ除去率は向上する。ま
た活性炭を用いないため、発火の危険性もない。
【００１３】実施例３ ２機のバグフィルタを直列に配列して、前段バグフィル
タ前流に消石灰、ケイソウ土およびパーライトを吹き込
み、後段バグフィルタ前流に活性体、ケイソウ土および
パーライトを吹き込む従来の系において、前後両段共
に、それぞれケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着
剤または反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオ
ライトを用いる。
タ前流に消石灰、ケイソウ土およびパーライトを吹き込
み、後段バグフィルタ前流に活性体、ケイソウ土および
パーライトを吹き込む従来の系において、前後両段共
に、それぞれケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着
剤または反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオ
ライトを用いる。
【００１４】セピオライトは活性炭と同様にＤＸＮ吸着
能を有するため、反応助剤または圧損上昇低減剤として
働く以外に、ＤＸＮ吸着剤として働く。そのためケイソ
ウ土とパーライトを反応助剤として吹き込む従来法に比
べて、同量の吹き込み量でＤＸＮ除去率は向上する。
能を有するため、反応助剤または圧損上昇低減剤として
働く以外に、ＤＸＮ吸着剤として働く。そのためケイソ
ウ土とパーライトを反応助剤として吹き込む従来法に比
べて、同量の吹き込み量でＤＸＮ除去率は向上する。
【００１５】実施例４ ２機のバグフィルタを直列に配列して、前段バグフィル
タ前流に消石灰、ケイソウ土およびパーライトを吹き込
み、後段バグフィルタ前流に活性白土、ケイソウ土およ
びパーライトを吹き込む従来の系において、前後両段共
に、それぞれケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着
剤または反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオ
ライトを用いる。
タ前流に消石灰、ケイソウ土およびパーライトを吹き込
み、後段バグフィルタ前流に活性白土、ケイソウ土およ
びパーライトを吹き込む従来の系において、前後両段共
に、それぞれケイソウ土とパーライトの代わりに、吸着
剤または反応助剤または圧損上昇低減剤として、セピオ
ライトを用いる。
【００１６】セピオライトは活性炭と同様にＤＸＮ吸着
能を有するため、ＤＸＮ吸着剤として働く。
能を有するため、ＤＸＮ吸着剤として働く。
【００１７】また、圧損上昇低減のために、ＤＸＮ吸着
能を有している無機系鉱物モンモリロナイトをセピオラ
イトと混合するなどして、２種以上の混合物を吹き込む
ことが望ましい。また活性炭を用いないため、発火の危
険性もない。
能を有している無機系鉱物モンモリロナイトをセピオラ
イトと混合するなどして、２種以上の混合物を吹き込む
ことが望ましい。また活性炭を用いないため、発火の危
険性もない。
【００１８】実施例５ 排ガス処理に吸着塔を用いる従来の系において、吸着塔
に吸着剤としてセピオライトを充填する。
に吸着剤としてセピオライトを充填する。
【００１９】セピオライトは活性炭と同様にＤＸＮ吸着
能を有するため、ＤＸＮ吸着剤として働く。また活性炭
を用いないため、発火の危険性もない。
能を有するため、ＤＸＮ吸着剤として働く。また活性炭
を用いないため、発火の危険性もない。
【００２０】
【発明の効果】本発明により、ＤＸＮ除去率を向上さ
せ、安全性を確保できる、排ガス中の有機系有害物除去
用吸着剤および同有害物の除去方法を提供することがで
きる。
せ、安全性を確保できる、排ガス中の有機系有害物除去
用吸着剤および同有害物の除去方法を提供することがで
きる。
【図１】実施例１の操作を示すフローシートである。
【図２】実施例２の操作を示すフローシートである。
【図３】実施例３の操作を示すフローシートである。
【図４】実施例４の操作を示すフローシートである。
【図５】実施例５の操作を示すフローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜野 修史 大阪市住之江区南港北１丁目７番89号 日 立造船株式会社内 Ｆターム(参考） 4D002 AA21 AC04 BA04 BA14 DA47 EA05 4G066 AA66B CA33 DA02
Claims (4)
- 【請求項１】 セピオライトからなることを特徴とする
有機系有害物除去用吸着剤。 - 【請求項２】 セピオライトからなる吸着剤を集塵工程
の前流で煙道に吹き込むことを特徴とする有機系有害物
の除去方法。 - 【請求項３】 集塵工程でバグフィルタを用い、セピオ
ライトからなる吸着剤を集塵工程の前流で煙道に吹き込
んで反応助剤または圧損上昇低減剤として用いることを
特徴とする有機系有害物の除去方法。 - 【請求項４】 セピオライトからなる吸着剤を排ガス処
理用の吸着剤として用いることを特徴とする有機系有害
物の除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000096007A JP2001276606A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000096007A JP2001276606A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の除去方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001276606A true JP2001276606A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18610826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000096007A Pending JP2001276606A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 排ガス中の有機系有害物除去用吸着剤および同有害物の除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001276606A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011006898A1 (fr) | 2009-07-13 | 2011-01-20 | S.A. Lhoist Recherche Et Developpement | Composition solide minerale, son procede de preparation et son utilisation en abattement de dioxines et metaux lourds des gaz de fumees |
| KR20200118321A (ko) * | 2019-04-05 | 2020-10-15 | 국방과학연구소 | 세피오라이트 및 활성백토를 포함하는 흡착제, 그 제조방법 및 이를 통한 유해화학물질 제거방법 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0487624A (ja) * | 1990-07-31 | 1992-03-19 | Ebara Corp | 都市ごみ燃焼排ガスの処理方法 |
| JPH10296050A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-10 | Kurita Water Ind Ltd | ダイオキシン類の生成防止方法及び生成防止材 |
| JPH11152146A (ja) * | 1997-11-21 | 1999-06-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂製袋 |
| JPH11226355A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-24 | Kurita Water Ind Ltd | ダイオキシン類の放出防止方法 |
| JP2000140627A (ja) * | 1998-11-10 | 2000-05-23 | Takuma Co Ltd | ダイオキシン除去材、ダイオキシン除去方法、及び、ダイオキシン除去材の再生方法 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000096007A patent/JP2001276606A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2011006898A1 (fr) | 2009-07-13 | 2011-01-20 | S.A. Lhoist Recherche Et Developpement | Composition solide minerale, son procede de preparation et son utilisation en abattement de dioxines et metaux lourds des gaz de fumees |
| KR20200118321A (ko) * | 2019-04-05 | 2020-10-15 | 국방과학연구소 | 세피오라이트 및 활성백토를 포함하는 흡착제, 그 제조방법 및 이를 통한 유해화학물질 제거방법 |
| KR102204334B1 (ko) * | 2019-04-05 | 2021-01-20 | 국방과학연구소 | 세피오라이트 및 활성백토를 포함하는 흡착제, 그 제조방법 및 이를 통한 유해화학물질 제거방법 |
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060309 |
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