JP3596424B2 - 排ガスの処理方法および処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガス中のダイオキシンを効率よく除去することができる排ガスの処理方法および処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、焼却炉等から生じる排ガスの処理方法としてバグフィルタが広く利用されていたが、最近では排ガス中に含まれるダイオキシンも同時に除去処理する要求が高まってきている。そこで、バグフィルタの後段に触媒反応塔を設け、触媒によってガス状のダイオキシンを分解処理する方法や、バグフィルタの濾材にダイオキシン吸着用の触媒を担持させダストのろ過と同時に粒子状のダイオキシンの除去を行う方法等が実用化されつつある。
【0003】
しかしながら、触媒反応塔を使用する場合は、150〜170℃と比較的低温度として処理した排ガスを、バグフィルタ出口で200〜230℃まで再加熱したうえで触媒反応塔に導き、ここでガス状のダイオキシンを分解処理する方法であり、再加熱に必要なエネルギが膨大で処理コストが高くなるという問題点があった。一方、触媒担持の濾材を使用する場合は、バグフィルタへ導入する排ガス温度の制限からろ過処理によるダイオキシン除去性能が低下するという問題点があり、また触媒の寿命と濾材の寿命とが一致しないため、二つの機能の短い寿命側にあわせて濾布交換を行う必要があり交換作業が増加するとともに、コスト的にも高くなるという問題点があった。更には、このような排ガス処理装置においては、バグフィルタで捕集した飛灰中のダイオキシンを処理するために、別途ダイオキシン分解装置を設けて還元雰囲気下、あるいは酸化雰囲気下で350〜400℃の高温で約1時間程度保持して分解処理を行う必要があり、処理コストが高くなるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、バグフィルタで捕集した飛
灰中のダイオキシンを分解装置で処理する際、従来よりも低温かつ短時間で除去処理が可能で、排ガス中のダイオキシンを効率よく、また簡単な装置で安価に除去することができる排ガスの処理方法を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、排ガス中にダイオキシンを吸着・分解する粉状触媒を吹き込んだ後、このガスをバグフィルタに導いて集塵処理するとともに、該バグフィルタで捕集した飛灰を350℃未満の温度で熱処理してダイオキシンを分解除去することを特徴とする排ガスの処理方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図面は、焼却炉より発生するダイオキシンを含んだ排ガスを浄化処理するための装置を示すものであって、図中1は焼却炉、2はバグフィルタ、3は焼却炉1とバグフィルタ2を連結する配管、4は送風機、5はスタックであり、以上の構成は従来のこの種の排ガス処理装置と基本的に同じである。
そして本発明では、排ガスをバグフィルタ2に導く配管3中にダイオキシンを吸着・分解する粉状触媒の供給機6を設けるとともに、バグフィルタ2の下部には捕集した飛灰を熱分解処理するダイオキシン分解装置7を設けた点に特徴的構成を有する。
【0007】
前記触媒の供給機6は、排ガス中および飛灰中のダイオキシンを除去を目的として、バグフィルタ2の前段においてダイオキシンを吸着・分解可能な粉状触媒を吹き込むものであり、粉状触媒は送風機6aによって配管6b中を空気輸送され制御弁6cにより制御されて必要量を排ガス中に吹き込まれるよう構成されている。なお、粉状触媒としてはいわゆる光触媒が用いられ、具体的には粒径が0.3〜30μm程度の酸化チタンの微粒子や、表面に酸化チタンをコーティングした微粒子のような、少なくとも表面層が酸化チタンよりなる微粒子が用いられる。
【0008】
前記ダイオキシン分解装置7は、バグフィルタ2で捕集した飛灰中に含まれるダイオキシンを熱分解して除去処理するものである。この種のダイオキシン分解装置は従来から公知であるが、従来タイプのものは、350〜400℃の高温で約1時間程度保持して分解処理を行うものであるため、バグフィルタで捕集した飛灰を処理しようとすると、飛灰を適正温度まで加熱することが必要であった。これに対し、本発明では捕集した飛灰中に前記粉状触媒が混合された状態にあり、該粉状触媒が熱触媒として作用するため、350℃未満の低温度で、しかも15〜45分程度の短い時間熱処理すれば十分にダイオキシンの分解処理を行えるものである。
【0009】
このように構成されたものにおいては、焼却炉1で発生した排ガスをバグフィルタ2で集塵処理し浄化ガスとしてスタック5より排出するという基本的な流れは従来の排ガスの処理方法と同じである。そして本発明では、排ガスをバグフィルタ2に導く配管3中にダイオキシンを吸着・分解する粉状触媒の供給機6が設けられ、バグフィルタ2の前段において排ガス中に粉状触媒が吹き込まれるため、該粉状触媒に排ガス中のダイオキシンが吸着・分解され排ガス中のダイオキシン濃度は所定値まで削減されることとなる。
【0010】
一方、バグフィルタ2により捕集された飛灰中には多量のダイオキシンが含まれることとなるが、この飛灰はバグフィルタ2の下部に設けたダイオキシン分解装置7により熱分解処理されることとなる。この場合、前記飛灰中には粉状触媒が混合されており、この粉状触媒が熱触媒として作用するため、350℃未満(好ましくは約250〜300℃程度)の低温度で、しかも、15〜45分程度の短い時間でダイオキシンの分解処理を行うこととなる。従って、従来のように分解装置に導入する前に被処理物を350℃以上に再加熱する必要もなく、更に1時間以上の長い時間の分解処理も不要で、熱分解エネルギコストの大幅な削減が実現可能でランニングコストを低廉なものとすることができることとなる。
また、本発明の装置は排ガスをバグフィルタ2に導く配管3中にダイオキシンを吸着・分解する粉状触媒の供給機6を増設するのみであり、簡単な装置で効率よくダイオキシンの除去処理ができることとなる。
【0011】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明はバグフィルタで捕集した飛灰中のダイオキシンを分解装置で処理する際、従来よりも低温かつ短時間で除去処理が可能で、排ガス中のダイオキシンを効率よく安価に除去することができるものである。よって本発明は従来の問題点を一掃した排ガスの処理方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理装置の実施の形態を示すレイアウトの概略図である。
【符号の説明】
1 焼却炉
2 バグフィルタ
3 配管
6 触媒の供給機
7 ダイオキシン分解装置

Claims (2)

  1. 排ガス中にダイオキシンを吸着・分解する粉状触媒を吹き込んだ後、このガ スをバグフィルタに導いて集塵処理するとともに、該バグフィルタで捕集した飛灰を350℃未満の温度で熱処理してダイオキシンを分解除去することを特徴とする排ガスの処理方法。
  2. 粉状触媒が、酸化チタンの微粒子、又は/及び、表面に酸化チタンをコーティングした微粒子である請求項1に記載の排ガスの処理方法。
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