JP3545266B2 - 乾式排ガス処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ごみなどの廃棄物の焼却炉、灰溶融炉などから排出される排ガス中のダスト(飛灰)、酸性ガス成分(塩化水素、硫黄酸化物など)及びダイオキシン類などの有機ハロゲン化合物を効率よく除去することができる乾式排ガス処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、排ガス中のダイオキシン類の高度除去を目指す場合、バグフィルタの後流に触媒反応塔、活性炭吸着塔などの装置を独立に付加して高度除去する技術が知られている。しかし、この場合、設備費の増大、設置スペースの増加が非常に大きなものとなる。
また、排ガス煙道に2段、直列に設けられたバグフィルタで排ガスを浄化処理する技術が知られている。例えば、特開平10−202052号公報には、排ガス中に含まれる煤塵の集塵のみを行う、薬剤(助剤)を添加しない1段目のバグフィルタと、集塵後の排ガス中に含まれるHClやSOx、重金属、有機ハロゲン化合物などを消石灰、活性炭などの助剤によって反応・吸着させる2段目のバグフィルタとの組合せからなる排ガス浄化装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特開平10−202052号公報記載の排ガス浄化装置においては、排ガス中のHCl、SOx、重金属、有機ハロゲン化合物などを後段のバグフィルタ1基で除去しようとするものであるので、後段のバグフィルタへの負荷が非常に高くなり、効率よく除去することができない。とくに、灰溶融炉排ガスでは、HCl、SOxなどの酸性ガス成分濃度が、ごみ焼却炉排ガスに比べて高濃度になるため、1基のバグフィルタで高度除去を目指すと、後段のバグフィルタへの負荷がきわめて高くなり、高効率で除去することができない。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、第1バグフィルタ及び第2バグフィルタの両方に活性炭を吹き込むことにより、ダイオキシン類の除去性能の向上を図るとともに、消石灰などのアルカリ性中和剤を第1バグフィルタに吹き込み、又は灰溶融炉排ガスのように酸性ガス成分含有量が多い場合は、アルカリ性中和剤を第1バグフィルタ及び第2バグフィルタの両方に吹き込むことにより、酸性ガス成分の除去性能を向上させるようにした乾式排ガス処理方法及び装置を提供することにある
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の乾式排ガス処理方法は、排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する方法において、冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに第1ろ過式集塵器に導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分(HCl、SOxなど)及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去した後、第1ろ過式集塵器からの排ガスを活性炭とともに第2ろ過式集塵器に導入して排ガス中の残りのダイオキシン類を吸着させダストとして除去し、さらに、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させるように構成されている(図1、図2参照)。ろ過式集塵器としては、バグフィルタ、セラミックフィルタなどを挙げることができる。
【0006】
また、本発明の乾式排ガス処理方法は、排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する方法において、冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに第1ろ過式集塵器に導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去した後、第1ろ過式集塵器からの排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに第2ろ過式集塵器に導入して排ガス中の残りの酸性ガス成分及び残りのダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去し、さらに、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させることを特徴としている(図3、図4参照)。
【0007】
これらの方法において、アルカリ性中和剤としては、消石灰(Ca(OH))、Mg(OH)、CaO、MgOなどが粉末状又はスラリー状で用いられる。また、活性炭としては、植物、石炭などを原料として製造された一般の活性炭や、活性コークスの他に、下水汚泥、木質系廃棄物からの炭化物などを用いることができ、粉末状で添加される。
アルカリ性中和剤や活性炭は、ろ過式集塵器入口側の煙道又はろ過式集塵器内に添加される。また、アルカリ性中和剤と活性炭を同時に添加する場合は、別々の供給管などの添加手段で添加しても良く、1本にまとめた供給管などの添加手段で添加してもよい。
【0008】
上記のように、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体(バグフィルタの場合はろ布)付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行う場合は、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行う。
また、第1ろ過式集塵器へ吹き込む活性炭として、第2ろ過式集塵器へ吹き込んだ活性炭を集塵・捕捉したものを用いるように構成する場合もある。
【0009】
本発明の乾式排ガス処理装置は、排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する装置において、冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去するための第1ろ過式集塵器と、第1ろ過式集塵器からの排ガスを活性炭とともに導入して排ガス中の残りのダイオキシン類を吸着させダストとして除去するための第2ろ過式集塵器とを備え、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させるようにしたことを特徴としている(図1参照)。
【0010】
また、本発明の乾式排ガス処理装置は、排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する装置において、冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去するための第1ろ過式集塵器と、第1ろ過式集塵器からの排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに導入して排ガス中の残りの酸性ガス成分及び残りのダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去するための第2ろ過式集塵器とを備え、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させるようにしたことを特徴としている(図3参照)。
【0011】
これらの装置において、第1ろ過式集塵器と第2ろ過式集塵器とを一体構造とすることが望ましい(図2、図4参照)。このように構成することにより、両ろ過式集塵器間に独立煙道(ダクト)や反応装置類の装置機器を設置することなくコンパクト化を図ることができ、設備費及び設置スペースを大幅に低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、ろ過式集塵器がバグフィルタである場合について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。
図1は本発明の実施の第1形態による乾式排ガス処理装置を示している。10a、10b、10c、10dは排ガス煙道(排ガスダクト)で、この排ガス煙道に上流側からガス冷却装置12、第1バグフィルタ14、第2バグフィルタ16、誘引送風機18、煙突20が設けられている。
ガス冷却装置12は、ガス冷却室、空気熱交換器、減温塔のいずれか、又はこれらの組み合わせで構成される。第1バグフィルタ14の入口側の煙道10bには、消石灰添加手段22及び活性炭添加手段24が接続され、第2バグフィルタ16の入口側の煙道10cには活性炭添加手段26が接続されている。なお、排ガスの種類によっては、例えば灰溶融炉排ガスの場合は、第2バグフィルタの後流にガス再加熱器(図示略)、脱硝反応器(図示略)などが設置される。
【0013】
排ガスとしては、都市ごみ、産業廃棄物などの廃棄物焼却炉からの排ガス、焼却灰を溶融させるための灰溶融炉からの排ガス、ごみなどの可燃物を部分燃焼させてガス化し未燃灰を含む未燃ガスを導入し燃焼させて灰を溶融させる灰溶融炉からの排ガス、ごみなどの可燃物を部分燃焼させてガス化し未燃灰を含む未燃ガスをサイクロンなどで未燃灰と未燃ガスとに分離し未燃灰を灰溶融炉で溶融させ未燃ガスを燃焼炉で燃焼させるシステムにおいて灰溶融炉及びガス燃焼炉から排出される排ガス、ごみなどの可燃物を二段流動層方式で燃焼させるシステムにおいて上段燃焼炉(下流側の燃焼炉)から排出される排ガスなど飛灰、酸性ガス成分(HCl、SOxなど)及びダイオキシン類を含む排ガスを挙げることができる。
【0014】
上記のように構成された乾式排ガス処理装置において、排ガス、例えばごみ焼却炉からの燃焼排ガスは、例えば、ガス冷却室、空気予熱器及び減温塔からなるガス冷却装置12で所定の温度(例えば、約150℃)に冷却された後、第1バグフィルタ14に導かれる。
第1バグフィルタ14では、入口側の煙道10bにアルカリ性中和剤、例えば粉状消石灰及び粉末活性炭が吹き込まれ、粉状消石灰が排ガス中の塩化水素、硫黄酸化物などの酸性ガス成分と反応すると同時に、粉末活性炭が排ガス中のダイオキシン類を吸着し、第1バグフィルタ14でダストとして抜き出すことにより、これら有害物質が除去される。同時に排ガス中のダスト(飛灰)もバグフィルタろ布表面層で集塵・捕捉される。
第1バグフィルタ14の出口処理ガスは、引き続き第2バグフィルタ16へ導かれる。第2バグフィルタ16では、入口側の煙道10cに粉末活性炭が吹き込まれ、第1バグフィルタ14で除去できなかった排ガス中の残りのダイオキシン類を吸着させ、第2バグフィルタ16でダストとして抜き出すことにより、ダイオキシン類の除去が行われる。
【0015】
上記のように、第1バグフィルタ14では、排ガス中のダスト(飛灰)の除去、酸性ガス成分(HCl、SOxなど)の除去、及びダイオキシン類の除去が行われ、第2バグフィルタ16ではダイオキシン類の高度除去が行われる。このように、第1バグフィルタ14及び第2バグフィルタ16の両者に活性炭を吹き込むことにより、ダイオキシン類の除去性能の向上が図られている。
【0016】
第2バグフィルタ16には活性炭のみを吹き込み、ダスト成分(飛灰)、消石灰などが含まれないので、第2バグフィルタへのダスト負荷が少なく、第2バグフィルタにおける払い落とし頻度が少ない状態で活性炭層をバグフィルタろ布表面上に維持でき、ダイオキシン類の高度除去を図ることができる。また、第1バグフィルタ14への吹込み活性炭として、第2バグフィルタ16へ吹き込んだ活性炭を集塵したものを利用することもできる。
なお、ダイオキシン類濃度が少ない排ガスを処理する場合は、第1バグフィルタ、第2バグフィルタの片方に活性炭を吹き込むことも可能である。
【0017】
第1バグフィルタ14及び第2バグフィルタ16のろ布付着ダストの払い落としは、圧縮空気によるパルス洗浄方式で行うことができる。この場合、両バグフィルタのパルス洗浄時期を同時に行わないようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上するように構成されている。
【0018】
図2は本発明の実施の第2形態による乾式排ガス処理装置を示している。本実施形態は、第1バグフィルタ14aと第2バグフィルタ16aとを一体構造とし、すなわち、ケーシング28を共通とし、両バグフィルタ14a、16a間には独立した煙道(ダクト)や反応装置類の装置機器を設置せずコンパクト化を図った構造としたものである。ケーシング28内において、第1バグフィルタ14aと第2バグフィルタ16aとの間の排ガス通路30に活性炭添加手段26aが接続されている。
バグフィルタでは、停止時にダストの水分吸湿によるろ布目詰まりを避けるため、温風循環保管を行う場合があるが、本実施形態では2つのバグフィルタを一つのケーシング28内に一体化しているため、この温風循環を共通・共用化することができる。
他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
【0019】
図3は本発明の実施の第3形態による乾式排ガス処理装置を示している。本実施形態は、高濃度の酸性ガス成分(HCl、SOxなど)、ダスト(飛灰)及びダイオキシン類を含む排ガスを効率よく処理するように構成したものである。
ダスト(飛灰)、ダイオキシン類以外に高濃度の酸性ガス成分を含む排ガス、例えば灰溶融炉排ガスでは、酸性ガス成分濃度がごみ焼却炉排ガスに比べ高濃度になるため、1基のバグフィルタで高度除去を目指すと、バグフィルタへの負荷が非常に高くなる。そこで、本実施形態では、第1バグフィルタ14の入口側の煙道10bに消石灰・活性炭添加手段32を接続するとともに、第2バグフィルタ16の入口側の煙道10cにも消石灰・活性炭添加手段34を接続して、第1バグフィルタ14及び第2バグフィルタ16に消石灰及び活性炭を吹き込むように構成している。なお、消石灰・活性炭添加手段を、図4に示すように、消石灰添加手段と活性炭添加手段とに別々にしても差し支えない。他の構成は図1の場合と同様である。
【0020】
上記のように構成された乾式排ガス処理装置において、排ガス、例えば灰溶融炉からの燃焼排ガスは、例えば、ガス冷却室、空気熱交換器及び減温塔からなるガス冷却装置12で所定の温度(例えば、約170℃)に冷却された後、第1バグフィルタ14に導かれる。
第1バグフィルタ14では、入口側の煙道10bにアルカリ性中和剤、例えば粉状消石灰及び粉末活性炭が吹き込まれ、粉状消石灰が排ガス中の塩化水素、硫黄酸化物などの酸性ガス成分と反応すると同時に、粉末活性炭が排ガス中のダイオキシン類を吸着し、第1バグフィルタ14でダストとして抜き出すことにより、これら有害物質が除去される。同時に排ガス中のダスト(飛灰)もバグフィルタろ布表面層で集塵・捕捉される。
第1バグフィルタ14の出口処理ガスは、引き続き第2バグフィルタ16へ導かれる。第2バグフィルタ16では、入口側の煙道10cに粉状消石灰及び粉末活性炭が吹き込まれ、第1バグフィルタ14で除去できなかった排ガス中の残りの酸性ガス成分(HCl、SOxなど)と粉状消石灰とが反応すると同時に、排ガス中の残りのダイオキシン類を粉末活性炭に吸着させ、第2バグフィルタ16でダストとして抜き出すことにより、これら有害物質の除去が行われる。
【0021】
本実施形態においては、第1バグフィルタ14では、排ガス中のダスト(飛灰)の除去、酸性ガス成分(HCl、SOxなど)の除去、及びダイオキシン類の除去が行われ、第2バグフィルタ16では、酸性ガス成分(HCl、SOxなど)の高度除去、及びダイオキシン類の高度除去が行われる。
このように、第1バグフィルタ14、第2バグフィルタ16の両者に活性炭以外に消石灰を吹き込み酸性ガス成分の除去性能の向上を図るとともに、1段での処理に比べ消石灰使用量の低減を図ることができる。なお、灰溶融炉排ガス以外の他の排ガスを処理することも、勿論可能である。
他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
【0022】
図5は本発明の実施の第4形態による乾式排ガス処理装置を示している。本実施形態は、第1バグフィルタ14aと第2バグフィルタ16aとを一体構造とし、すなわち、ケーシング28を共通とし、両バグフィルタ14a、16a間には独立した煙道(ダクト)や反応装置類の装置機器を設置せずコンパクト化を図った構造としたものである。ケーシング28内において、第1バグフィルタ14aと第2バグフィルタ16aとの間の排ガス通路30に消石灰・活性炭添加手段34aが接続されている。
バグフィルタでは、停止時にダストの水分吸湿によるろ布目詰まりを避けるため、温風循環保管を行う場合があるが、本実施形態では2つのバグフィルタを一つのケーシング28内に一体化しているため、この温風循環を共通・共用化することができる。なお、消石灰・活性炭添加手段を、図6に示すように、消石灰添加手段と活性炭添加手段とに別々にしても差し支えない。
他の構成及び作用は実施の第3形態の場合と同様である。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器の両方に活性炭を吹き込むことにより、排ガス中のダイオキシン類の除去性能の向上を図るとともに、消石灰などのアルカリ性中和剤を第1ろ過式集塵器に吹き込むことにより、排ガス中のHCl、SOxなどの酸性ガス成分を効率よく除去することができ、かつ排ガス中のダスト(飛灰)も第1ろ過式集塵器で除去することができる。また、第2ろ過式集塵器には活性炭のみを吹き込むので、ダスト成分(飛灰)、消石灰が含まれず、このため、第2ろ過式集塵器のダスト負荷が少なく、ダスト払い落とし頻度が少ない状態で、活性炭層をろ過面表面上に保持することができ、ダイオキシン類の高度除去を図ることができる。
【0024】
(2) 第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器の両方に活性炭及び消石灰などのアルカリ性中和剤を吹き込む場合は、排ガス中のダイオキシン類の除去性能の向上を図るとともに、酸性ガス成分含有量が多い排ガス中の酸性ガス成分の除去性能を向上させることができ、かつ排ガス中のダスト(飛灰)も第1ろ過式集塵器で除去することができる。また、この場合は、消石灰などのアルカリ性中和剤を第1ろ過式集塵器、第2ろ過式集塵器の両方に吹き込むので、2段のうちの1段のろ過式集塵器で酸性ガス成分の高度除去を目指す場合に比べてろ過体への負荷が少なくなり、2段のうちの1段のろ過式集塵器での処理に比べ、消石灰などのアルカリ性中和剤の使用量の低減を図ることができる。
【0025】
(3) 第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過面付着ダストの払い落としのためのパルス洗浄を異なる時期に行うことにより、同時パルスによる微細ダストの抜け現象を防止することができ、ダスト除去効率の向上を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による乾式排ガス処理装置の系統的概略構成図である。
【図2】本発明の実施の第2形態による乾式排ガス処理装置の系統的概略構成図である。
【図3】本発明の実施の第3形態による乾式排ガス処理装置の一例を示す系統的概略構成図である。
【図4】本発明の実施の第3形態による乾式排ガス処理装置の他の例を示す系統的概略構成図である。
【図5】本発明の実施の第4形態による乾式排ガス処理装置の一例を示す系統的概略構成図である。
【図6】本発明の実施の第4形態による乾式排ガス処理装置の他の例を示す系統的概略構成図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c、10d 排ガス煙道
12 ガス冷却装置
14、14a 第1バグフィルタ
16、16a 第2バグフィルタ
18 誘引送風機
20 煙突
22 消石灰添加手段
24、26、26a 活性炭添加手段
28 ケーシング
30 排ガス通路
32、34、34a 消石灰・活性炭添加手段

Claims (5)

  1. 排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する方法において、
    冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに第1ろ過式集塵器に導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去した後、第1ろ過式集塵器からの排ガスを活性炭とともに第2ろ過式集塵器に導入して排ガス中の残りのダイオキシン類を吸着させダストとして除去し、さらに、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させることを特徴とする乾式排ガス処理方法。
  2. 排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する方法において、
    冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに第1ろ過式集塵器に導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去した後、第1ろ過式集塵器からの排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに第2ろ過式集塵器に導入して排ガス中の残りの酸性ガス成分及び残りのダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去し、さらに、第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させることを特徴とする乾式排ガス処理方法。
  3. 第1ろ過式集塵器へ吹き込む活性炭として、第2ろ過式集塵器へ吹き込んだ活性炭を集塵・捕捉したものを用いる請求項1又は2記載の乾式排ガス処理方法。
  4. 排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する装置において、
    冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去するための第1ろ過式集塵器と、
    第1ろ過式集塵器からの排ガスを活性炭とともに導入して排ガス中の残りのダイオキシン類を吸着させダストとして除去するための第2ろ過式集塵器と、
    を備え、
    第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させるようにしたことを特徴とする乾式排ガス処理装置。
  5. 排ガス煙道に2段に設けられたろ過式集塵器で排ガスを浄化処理する装置において、
    冷却された排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに導入して排ガス中の飛灰を集塵するとともに、酸性ガス成分及びダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去するための第1ろ過式集塵器と、
    第1ろ過式集塵器からの排ガスをアルカリ性中和剤及び活性炭とともに導入して排ガス中の残りの酸性ガス成分及び残りのダイオキシン類を反応又は吸着させダストとして除去するための第2ろ過式集塵器と、
    を備え、
    第1ろ過式集塵器及び第2ろ過式集塵器のろ過体付着ダストの払い落としを圧縮空気によるパルス洗浄により行い、両ろ過式集塵器のパルス洗浄を異なる時期に行うようにシーケンス的にインタロックを組み、同時パルスによる微細ダストの抜けの可能性を防御し、有害ガス成分の除去効率を向上させるようにしたことを特徴とする乾式排ガス処理装置
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