JP2001276553A - 湿式ガス吸収塔の吸収剤供給方法及びその装置 - Google Patents

湿式ガス吸収塔の吸収剤供給方法及びその装置

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JP2001276553A
JP2001276553A JP2000097900A JP2000097900A JP2001276553A JP 2001276553 A JP2001276553 A JP 2001276553A JP 2000097900 A JP2000097900 A JP 2000097900A JP 2000097900 A JP2000097900 A JP 2000097900A JP 2001276553 A JP2001276553 A JP 2001276553A
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absorbent
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Fumihiko Yamaguchi
文彦 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補給液を循環タンク部内の吸収液に短時間で
混合できる湿式ガス吸収塔の吸収剤供給方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 吸収塔本体10の上部に、導入されたガ
スに吸収液13を噴射するスプレー部15を設け、吸収
塔本体10の底部に吸収液13の循環タンク部14を形
成した湿式ガス吸収塔の吸収剤供給方法において、循環
タンク部14の上部にその吸収塔本体10を横断するよ
うに補給液供給管22を設けると共に補給液供給管22
に多数の穴23を設け、その各穴23から循環タンク部
14の吸収液11に補給液を供給するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式脱硫装置など
に使用される湿式ガス吸収塔に係り、特にその湿式ガス
吸収塔の吸収剤供給方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、湿式脱硫装置等に使用される湿式
ガス吸収塔は、図3に示すように、吸収塔本体30の側
部にボイラなどからの排ガスの入口31が形成され、上
部に出口32が形成され、吸収塔本体30内の底部に石
灰等の吸収剤スラリを吸収液33とする循環タンク部3
4が形成され、吸収塔本体30内の上部にスプレー部3
5が設けられ、その循環タンク部34とスプレー部35
とが循環ポンプ36を有する循環ライン37で接続され
る。吸収塔本体10のスプレー部35上には、気液分離
用のエリミネータ38が設けられ、循環タンク部34内
には攪拌器39と酸化用の空気吹き込み管40が設けら
れ、さらに循環タンク部34の上部の吸収塔本体30に
補給液供給管42が接続されて構成される。
【0003】排ガスは、入口31から吸収塔本体30内
に導入され、スプレー部35から噴射される吸収液33
と気液接触して排ガス中のSOxが除去され、エリミネ
ータ38でガス中のミスト分が除去されて出口32から
排出される。
【0004】SOxを吸収した吸収液33は、下部の循
環タンク部34に落下し、空気吹き込み管38からの空
気で一部酸化されて石膏化されると共に循環ポンプ36
より循環ライン37を介してスプレー部35に循環さ
れ、一部は、払い出しライン43を介して石膏回収部
(図示せず)に供給され、その払い出された吸収液に見
合った新たな吸収液が補給液供給管42から供給され
る。
【0005】補給液供給管42から循環タンク部34内
に供給された補給液31aは、図4に示すように攪拌器
39で、旋回させながら、循環タンク部の吸収液33と
混合されながら、順次下方に移動して循環ポンプ36に
吸引される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この循環タ
ンク部34は、補給液(吸収剤)と循環液の混合をよ
くして、SOxを吸収して酸性となった吸収液を中和す
る。脱硫用吸収塔の場合は、この循環タンク部に空気
を注入して亜硫酸を硫酸塩とするの2つの役割があり、
このため、循環タンク部34は、吸収塔本体30に占め
る割合が非常に大きい。
【0007】しかしながら、吸収塔は大型化しており、
例えば1000MWクラスのボイラ排煙脱硫用の吸収塔
は、その直径が20m以上もあり、その円周は62.8
m以上にもなり、攪拌器39で2m/secで旋回した
のでは、液が1周するのに約31秒もかかってしまい、
全体の液が混合するには多くの時間がかかり、この分、
循環タンク部がますます大きくなってしまう問題があ
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、補給液を循環タンク部内の吸収液に短時間で混合で
きる湿式ガス吸収塔の吸収剤供給方法及びその装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、吸収塔本体の上部に、導入され
たガスに吸収液を噴射するスプレー部を設け、吸収塔本
体の底部に吸収液の循環タンク部を形成した湿式ガス吸
収塔の吸収剤供給方法において、循環タンク部の上部に
その吸収塔本体を横断するように補給液供給管を設ける
と共に補給液供給管に多数の穴を設け、その各穴から循
環タンク部の吸収液に補給液を供給するようにした湿式
ガス吸収塔の吸収剤供給方法である。
【0010】請求項2の発明は、吸収塔本体の上部に、
導入されたガスに吸収液を噴射するスプレー部を設け、
吸収塔本体の底部に吸収液の循環タンク部を形成した湿
式ガス吸収塔の吸収剤供給装置において、循環タンク部
の上部にその吸収塔本体を横断するように補給液供給管
を設けると共に補給液供給管に多数の穴を設けた湿式ガ
ス吸収塔の吸収剤供給装置である。
【0011】請求項3の発明は、補給水供給管が、吸収
塔本体を中心に十字状に形成され、その十字状の補給水
供給管に多数の穴が設けられる請求項2記載の湿式ガス
吸収塔の吸収剤供給装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】図1において、10は吸収塔本体で、その
吸収塔本体10の側部にボイラなどからの排ガスの入口
11が形成され、上部に出口12が形成される。
【0014】吸収塔本体10内の底部には、石灰等の吸
収剤スラリを吸収液13とする循環タンク部14が形成
され、吸収塔本体10内の上部には、スプレー部15が
設けられ、その循環タンク部14とスプレー部15とが
循環ポンプ16を有する循環ライン17で接続され、そ
の循環ライン17に払い出しライン21が接続される。
【0015】スプレー部15上の吸収塔本体10内には
気液分離用のエリミネータ18が設けられる。循環タン
ク部14内には、吸収液13を攪拌する攪拌器19と亜
硫酸塩となった吸収液を酸化する空気吹き込み管20が
設けられる。
【0016】さて、循環タンク部14の上部には、吸収
塔本体10を横断するように補給液供給管22が設けら
れる。
【0017】補給液供給管22は、図2(a)に示すよ
うに例えば十字状に形成され、その供給管22に多数の
穴23が形成される。
【0018】この図2(a)に丸で囲った補給液供給管
22は、図2(b)、図2(c)に示すように半円弧状
の管体24bの上面部に銃眼形状の穴23bを形成した
ものや、図2(d)、図2(e)に示すように断面円形
の管体24d の両側に円形の穴23d を多数穿ったも
の、或いは、図2(f)、図2(g)に示すように半円
弧状の管体24fの上面部に三角形状に切り欠いた穴2
3fを形成したものなどいずれのものでもよい。また各
穴22b、22d、22fは、上向き或いは側面に形成
する代わりに下向きに形成してもよい。
【0019】また攪拌器19は、循環タンク部14の円
周方向に沿って複数個設け、循環タンク部14内で吸収
液11が良好に循環するように設ける。
【0020】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0021】先ず、循環タンク部14内の吸収液13は
循環ポンプ16、循環ライン17を介してスプレー部1
5から噴射され、シャワー状になって、入口11から導
入された排ガスと気液接触して排ガス中の酸ガス(SO
x等)を吸収除去し、下方の循環タンク部14に落下す
る。
【0022】循環タンク部14内では攪拌器19にて吸
収液11が循環タンク部14内を旋回するように攪拌さ
れ、空気吹き込み管20から吹き出された空気により酸
ガスと反応し亜硫酸(亜硫酸石膏等)となった吸収液が
酸化されて硫酸塩(石膏等)にされ、循環ライン17か
ら払い出しライン21を通して副製品の回収部に移送さ
れる。
【0023】払い出しライン21から払い出された吸収
液に見合って、補給液供給管22から補給液(吸収剤)
が供給されるが、補給液供給管22は、吸収塔本体10
を横断するように設けられ、その供給管22に設けられ
た多数の穴23から補給液が循環タンク部14に供給さ
れるため、SOxを吸収した吸収液と未反応の吸収液と
の中和が速やかに行えるとともに空気による酸化も良好
に行え、循環タンク部14の小容量化が可能となり、吸
収塔全体のコストダウンが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、吸収塔で
酸ガスを吸収した吸収液と補給した吸収液の混合が速や
かに行われるため、循環タンク部の小容量化が可能とな
り、吸収塔全体のコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】図1の要部の詳細図である。
【図3】従来例を示す図である。
【図4】図3の循環タンク部の吸収液の流れを説明する
図である。
【符号の説明】
10 吸収塔本体 13 吸収液 14 循環タンク部 15 スプレー部 22 補給液供給管 23 穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収塔本体の上部に、導入されたガスに
    吸収液を噴射するスプレー部を設け、吸収塔本体の底部
    に吸収液の循環タンク部を形成した湿式ガス吸収塔の吸
    収剤供給方法において、循環タンク部の上部にその吸収
    塔本体を横断するように補給液供給管を設けると共に補
    給液供給管に多数の穴を設け、その各穴から循環タンク
    部の吸収液に補給液を供給することを特徴とする湿式ガ
    ス吸収塔の吸収剤供給方法。
  2. 【請求項2】 吸収塔本体の上部に、導入されたガスに
    吸収液を噴射するスプレー部を設け、吸収塔本体の底部
    に吸収液の循環タンク部を形成した湿式ガス吸収塔の吸
    収剤供給装置において、循環タンク部の上部にその吸収
    塔本体を横断するように補給液供給管を設けると共に補
    給液供給管に多数の穴を設けたことを特徴とする湿式ガ
    ス吸収塔の吸収剤供給装置。
  3. 【請求項3】 補給液供給管が、吸収塔本体を中心に十
    字状に形成され、その十字状の補給水供給管に多数の穴
    が設けられる請求項2記載の湿式ガス吸収塔の吸収剤供
    給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518768A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 オーストリアン エナジー アンド エンヴァイロメント アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 物質移動および/または熱移動のためにガスと液滴とを接触させるための方法およびスプレ塔

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JP2008518768A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 オーストリアン エナジー アンド エンヴァイロメント アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 物質移動および/または熱移動のためにガスと液滴とを接触させるための方法およびスプレ塔
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US8109489B2 (en) 2004-11-08 2012-02-07 Andritz Energy & Environment Gmbh Method and spray tower for contacting gases and liquid droplets for mass and/or heat transfer

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