JP2001275562A - 脱塩乳類の製造方法 - Google Patents

脱塩乳類の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟化処理と電気透析を組み合わせた脱塩乳類
の製造方法において、プロセス全体からの廃液量を減少
させて廃液処理にかかる設備やコストを低減させ、ま
た、廃液の環境に対する影響を少なくすることができ、
しかも処理する乳類の1価/2価カチオン比率やナノフ
ィルトレーション濃縮の組み込み順序が制限されること
無く、電気透析とイオン交換樹脂の組み合わせに軟化処
理を付加した脱塩方法の効率的運転を達成すること。 【解決手段】 原料乳類を軟化処理した後に電気透析に
かけて脱塩することによって脱塩乳類を製造するに際し
て、軟化処理に用いた軟化用イオン交換樹脂の再生剤と
して、軟化用イオン交換樹脂の再生廃液から多価カチオ
ンを不溶解物として除いた溶液中の成分と、電気透析で
得られた濃縮塩水としての塩水中の成分とを合わせたも
のを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全乳、ホエー、パ
ーミェート、乳糖母液、脱脂乳またはバターミルク(以
下、原料乳類という)を軟化処理の後、電気透析処理し
て脱塩乳類を製造する際、軟化用イオン交換樹脂の再生
廃液を、軟化用イオン交換樹脂の再生剤として再利用す
ることを特徴とした脱塩乳類を製造する方法に関する。
本発明の脱塩方法は、廃液を再利用することで廃液負荷
を大幅に減少させており、環境への影響を最小限に押さ
えなければならない地域での脱塩方法として最適であ
る。また、軟化処理で除去した二価イオンに含まれるカ
ルシウムイオンは、塩等として食品などに対する乳由来
カルシウム強化素材としての利用も可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、全乳、ホエー、パーミェート、乳
糖母液、脱脂乳またはバターミルク等の原料乳類は、そ
の使用目的に応じて、そのまま、あるいは粉末化もしく
は含有する灰分を除去(脱塩)して、食品として、ある
いは飲食品の原料、例えば市乳、製菓・製パン、育児用
粉乳等の原料として広く利用されている。
【0003】原料乳類の用途によっては、灰分(塩類)
含量が風味等に影響を与えることがあるので、そのよう
な場合は原料乳類を脱塩処理して、灰分(塩類)濃度を
調整する必要がある。特に、育児用粉乳に使用する場合
は、原料乳類には2.2%程度の低灰分含量が要求され
ることから、脱塩された原材料を使う必要がある。その
脱塩方法としては、電気透析脱塩法、イオン交換樹脂脱
塩法、両者を組み合わせた方法、ナノフィルトレーショ
ンとイオン交換樹脂を組み合わせた脱塩方法等が一般的
に利用されている。
【0004】これら脱塩方法は、それぞれ長所と短所が
あるため、設備費と運転コストを含めた総合的な経済性
を検討して使用する技術が選定されている。例えば、イ
オン交換樹脂脱塩法は、非常に高度な脱塩率を達成でき
るという長所を持つが、再生に多量の薬剤と水を消費
し、BODやCODの高い廃液を多量に生じるという短
所がある。また、電気透析脱塩法は、薬剤の使用量が少
ないという長所を持つが、処理対象液が多価カチオン
(カルシウムやマグネシウムイオン等)を含む場合、有
機物と結合したり、水酸化物による析出物のため膜が詰
まりやすいという短所がある。しかも、脱塩には多くの
電気エネルギーを使用しなければならず、かつ、脱塩率
が高くなるほど装置の電気抵抗が上昇するため、通常
は、60%程度の脱塩が限界である。ナノフィルトレー
ションは、脱塩と同時に濃縮が行え、薬剤の使用量が少
ないという長所を持つが、一価イオンしか除去できず、
かつ、35%程度の脱塩が限界であるという短所があ
る。
【0005】最近では、環境問題から、イオン交換樹脂
脱塩法で排出される再生廃液を減少させる必要が生じて
おり、生産性も考慮して、電気透析法で60%脱塩し、
次いでイオン交換樹脂で90〜95%まで脱塩する方法
(米国特許第4,803,089号公報)、ナノフィル
トレーションで35%脱塩し、次いでイオン交換樹脂で
90〜95%まで脱塩する方法が主流となってきてい
る。
【0006】特表平9−512743号公報(国際出願
番号:PCT/FR95/00595)に記載された脱
塩方法は、図2に示すように、軟化用イオン交換樹脂で
の軟化処理に、電気透析による処理を組み合わせ、電気
透析における廃水を軟化用イオン交換樹脂の再生に利用
するものである。この方法では、原料液の2価カチオン
を1価カチオンに置換(軟化処理)することで、電気透
析の短所であった2価カチオンが原因となる膜の詰まり
を解決し、電気透析処理後における90〜95%の脱塩
を達成している。しかも、電気透析で乳類から除去した
1価カチオンを軟化用イオン交換樹脂の再生剤として利
用することで、軟化処理付加による薬剤や排液の増加を
極力抑えることに成功した。この結果、電気透析の次工
程に必要なイオン交換処理に用いる樹脂量が極めて少な
くなり、使用薬剤と廃液を大幅に減少させた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの検討によ
れば、上述した軟化処理と電気透析を組み合わせた脱塩
方法の特徴を更に活かすためには、電気透析で回収した
1価カチオンだけで軟化用イオン交換樹脂が充分再生さ
れることが重要である。そのためには、軟化処理される
乳類中における1価カチオンが、除去されるべき2価カ
チオンの5倍以上含まれていることが必要である。しか
しながら、このような1価カチオンの含有比の多い乳類
は種類が少なく、しかも、これを原料として選択した場
合でも、1価カチオンを減少させるナノフィルトレーシ
ョン濃縮を電気透析工程の前に組み込めないという問題
があり、工程を設計する上での制限があった。すなわ
ち、上述した軟化処理と電気透析を組み合わせた脱塩方
法は、省エネルギーで環境に優しい反面、脱塩設備内の
1価と2価カチオンのバランスを高度に調整する必要が
あるため、処理できる乳類の種類が少なく、先に述べた
長所を有するナノフィルトレーション濃縮を組込むこと
による効果を最大限に活かせないといった汎用性に欠け
るという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであって、軟化用イオン交換樹脂
の再生廃液を、軟化用イオン交換樹脂の再生剤として再
利用することを可能にすることで、プロセス全体からの
廃液量を減少させて廃液処理にかかる設備やコストを低
減させ、また、廃液の環境に対する影響を少なくするこ
とができ、しかも処理する乳類の1価/2価カチオン比
率やナノフィルトレーション濃縮の組み込み順序が制限
されること無く、軟化処理と電気透析を組み合わせた脱
塩方法の効率的運転を達成することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】原料乳類の軟化処理に続
けて、電気透析を行うことで脱塩乳類を製造する方法に
おいて、乳類に一般的に含まれるクエン酸やリン酸を電
気透析処理工程で1価カチオンとともに除去し、それら
イオンが濃縮された濃縮塩水を再生剤として軟化用イオ
ン交換樹脂を再生することが可能である。本発明者ら
は、その時得られる再生廃液にKOHやNaOHのアル
カリ剤を添加してpHを調整し、加熱してCaやMg等
の多価カチオンをリン酸塩やクエン酸塩の形で析出させ
て除去し、その上清を軟化用イオン交換樹脂の再生剤の
成分として再利用することで、上述した目的を達成でき
ることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成し
た。
【0010】すなわち、本発明の脱塩乳類の製造方法
は、原料乳類を、軟化処理の後、電気透析処理を行って
脱塩乳類を製造する方法において、(1)原料乳類を軟
化用のイオン交換樹脂と接触させて、原料乳類中にある
2価カチオンを1価カチオンと交換する軟化処理工程
と、(2)軟化処理された原料乳類を電気透析にかけて
脱塩し、脱塩された乳類と、濃縮塩水を得る電気透析処
理工程と、(3)軟化処理に用いたイオン交換樹脂に再
生剤を接触させて、イオン交換樹脂を再生するととも
に、再生廃液を得る再生処理工程と、(4)再生廃液に
アルカリを添加して、再生廃液中の2価イオンを不溶解
物として除去した再生廃液処理液を得る再生廃液処理工
程と、(5)再生廃液処理液中の1価カチオンを含む成
分と、1価カチオンとクエン酸やリン酸を含む濃縮塩水
とを合わせて、軟化用のイオン交換樹脂の再生剤の成分
の少なくとも一部として再生処理工程に供給する再生剤
供給工程とを有することを特徴とする脱塩乳類の製造方
法である。
【0011】本発明によれば、軟化処理に用いたイオン
交換樹脂の再生廃液から2価カチオンを除去して得られ
る溶液中の1価カチオンなどの成分と、電気透析処理で
乳類から除去された1価カチオン、クエン酸やリン酸な
どの成分とを合流させて、軟化処理に用いたイオン交換
樹脂の再生剤の成分の少なくとも一部として利用するこ
とで、再生処理廃液の量を大幅に低減させることがで
き、かつ、二価カチオンに対する一価カチオンの割合が
低い原料乳類を用いた場合においても効率の良い軟化用
のイオン交換樹脂の再生処理が可能であり、しかも、電
気透析の前に1価のイオンを減少させるナノフィルトレ
ーションを組み入れた場合でも、その長所を最大限に利
用することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の方法の一例の概要を図1
に示す。本発明の方法では、基本的に、原料乳類は、軟
化用イオン交換樹脂で処理された後、電気透析処理され
る。
【0013】本発明の方法に適用できる原料乳類として
は、例えば、全乳、ホエー、パーミェート、乳糖母液、
脱脂乳、バターミルク等を挙げることができる。
【0014】全乳には、乳牛、山羊、羊等の乳が用いら
れる。ホエーは、全乳または脱脂乳に酸を加えるかある
いはレンネツトを加えて凝固させ、カゼインやチーズを
製造する際に副生される凝固物を除いた液体であって、
その種類には、酸カゼインホエー、レンネツトカゼイン
ホエー、共沈カゼインホエー、チーズホエー等があり、
これらのいずれを用いてもよい。
【0015】また、パーミェートは、全乳、ホエー、脱
脂乳、バターミルクを限外濾過した際に得られる透過液
をいう。
【0016】そして乳糖母液とは、ホエーもしくはホエ
ーを限外濾過処理して得られるパーミェートから粗製乳
糖を製造する際に副生される粗製乳糖母液と、粗製乳糖
を原料として更に精製乳糖を製造する際に副生される精
製乳糖母液をいう。
【0017】更に、また、脱脂乳は、全乳から乳脂肪を
分離したものであり、バターミルクはこの分離した乳脂
肪を原料として、バターを製造する際に副生されるもの
をいう。
【0018】本発明では、これらの原料乳類に対してそ
のまま軟化処理を行ってもよい。しかし、これらの濃度
(固形率)を10〜30重量%程度に予備濃縮して、以
降の脱塩処理工程の効率化を図ることが好ましい。予備
濃縮には、濃縮とともに一部脱塩が行えるナノフィルト
レーションを用いるのが効果的であり、3〜5倍濃縮を
行うことで軟化処理以後の脱塩処理能力を2倍に引き上
げることができる。
【0019】軟化処理は、主に、乳類中にある2価カチ
オンを1価カチオンと交換する処理であり、イオン交換
樹脂を用いて行うことができる。例えば、イオン交換樹
脂と乳類を接触させることで乳類中のCa2+あるいはM
2+といった2価カチオンの90%以上がNa+やK+
1価カチオンに置換される。
【0020】軟化処理には、架橋度の高い強酸性カチオ
ン交換樹脂が好適に使用可能であり、このようなカチオ
ン交換樹脂としては、アンバーラント(Amberli
te)IR−120B、アンバーライトIR−124、
デュオライト(Duolite)C−20S、ダイアイ
オンSK1B、ダイアイオンSK112等が例示でき
る。
【0021】イオン交換樹脂への通液条件は、流速SV
=2〜12、濃度(固形率)5〜30%、温度5〜50
℃がよい。しかし流速については、目標の2価カチオン
除去率が得られる範囲であれば良く、また濃度および温
度条件については、乳糖が析出しない範囲であれば特に
上記した条件にこだわらなくても良い。
【0022】こうして2価カチオンが除去された乳類
は、2価カチオンを含有しないか、あるいは2価カチオ
ンの量が電気透析処理における不都合を生じない程度に
効果的に低減されたもので、カチオンの主体は1価カチ
オンとなっているために、その後の電気透析においての
脱塩は容易にかつ迅速に行われ、90%以上の無機塩類
を乳類から無理なく除去することが可能となる。
【0023】電気透析装置としては、乳類の電気透析に
使用される通常の装置を用いることができ、それによっ
て灰分の60〜95重量%程度を除去することができ
る。ただし、1価カチオンとともに乳類から、クエン酸
やリン酸を無理なく除去する必要があるため、アニオン
選択透過性膜に1価選択透過性の膜は使用できない。電
気透析装置の運転条件は、除去した塩類が、好ましく
は、80〜140g/Lの濃度に調節され濃縮塩水とし
て貯液される構成とすることができる。
【0024】この電気透析に付した乳類について、固形
当たり95%以上の脱塩が望まれる場合は、電気透析処
理後の乳類を更に、H形のカチオン交換樹脂とOH形の
アニオン交換樹脂に付すことで、固形当たり95%以上
の脱塩を達成することができる。乳類は電気透析で少な
くとも90%の塩類がすでに除去されているため、電気
透析後のイオン交換処理による脱塩では小型の樹脂塔で
十分処理が可能である。使用するイオン交換樹脂は、カ
チオン交換樹脂として、アンバーラント(Amberl
ite)IR−120B、アンバーライトIRC−5
0、デュオライト(Duolite)C−20HC、デ
ュオライトC−464、デュオライトC−225、ダイ
アイオンSK1B、ダイアイオンPK208及びダウエ
ックスHCR−S等が、アニオン交換樹脂として、デュ
オライトA−116、アンバーライトIRA−416、
ダイアイオンPA418、ダウエックスHCR−W2、
デュオライトA−368PR、アンバーライトIRA−
93、スミカイオンKA−890、ダイアイオンWA2
1及びダウエックスMWA−1等が例示できる。イオン
交換樹脂への通液条件は、流速SV=2〜7、濃度(固
形率)5〜30%、温度5〜50℃がよい。しかし流速
については、目標の脱塩率が得られる範囲であれば良
く、また濃度および温度条件については、乳糖が析出し
ない範囲であれば特に上記した条件にこだわらなくても
良い。
【0025】本発明では、このように軟化処理してから
電気透析を行う脱塩方法において、軟化用のイオン交換
樹脂の再生を、軟化用のイオン交換樹脂の再生廃液から
2価カチオンを除去した溶液(再利用再生剤)に、電気
透析で乳類から除去した1価カチオン、クエン酸やリン
酸等を含む成分を添加した溶液、例えば電気透析で得ら
れた濃縮塩水の濃縮液(濃縮塩水)として添加した溶液
で実施する。
【0026】軟化用イオン交換樹脂の再生のために混合
される再利用再生剤と電気透析で得られる濃縮塩水の1
価カチオン濃度の好ましい範囲は、1.2eq/L〜
2.4eq/Lであるが、再生剤として混合した溶液の
1価イオン濃度が1.7eq/L程度となっていれば、
特に上記した条件にこだわらなくてもよい。
【0027】軟化用のイオン交換樹脂を充填した樹脂搭
の出口での電気伝導度が70mS/cm以上の再生廃液
は、Ca、リン酸、クエン酸を多量に含んでいる。その
ため、60〜80℃に加熱した後、アルカリを添加して
pHを6〜9に調整し、5〜60分間保持することによ
ってクエン酸カルシウムやリン酸カルシウムとして不溶
解物(沈澱)が生成し、この不溶解物(沈澱)を遠心分
離法により連続的に分離することで、再生剤として再利
用可能な2価カチオンを除去した再生廃液が調製でき
る。
【0028】この再生廃液の処理における加熱は、不溶
解物の平均粒子径を大きくして遠心分離の効率を上げる
効果がある。加熱温度は、60℃以上であれば高いほど
平均粒子径が大きくなり効果があるが、加熱方法やエネ
ルギー効率を考慮すると80℃程度が好ましい。
【0029】pH調整に使用するアルカリとしては、K
OH、NaOHや、電気透析処理後にアニオン交換樹脂
での処理を組込んだ場合におけるアニオン交換樹脂の再
生廃液が好適に使用される。ただし、中和と同時に、再
生剤として用いる廃液中の1価イオン用のKやNaの濃
度を高める必要があるため、アルカリ溶液のカチオン濃
度は2N以上あることが望ましい。アニオン交換樹脂の
再生廃液利用は、アルカリ薬剤の使用を減少させ、更に
排水負荷を低減させる。また、アニオン交換樹脂は乳類
のクエン酸やリン酸等のアニオンを吸着・除去している
ため、再生廃液にはそれらのアニオンが濃縮されてい
る。クエン酸やリン酸濃度が高いほどカルシウムの除去
効果は高くなるので、これらアニオンを供給することを
目的とする場合においては、アニオン交換樹脂の再生廃
液を利用するのが好ましい。
【0030】アルカリ溶液の添加によるpH調整は、好
ましくはpH6〜9、より好ましくはpH7〜8に調整
する。これは、pH6以下ではリン酸カルシウム等の不
溶化が充分進まないためカルシウムの除去率が低くな
り、pH8以上では不溶化が定常に達し、カルシウム除
去率の上昇がわずかとなるためであり、カルシウム除去
率をより高くするには、pHを上記の範囲内に設定する
のが好ましい。また、反応時間については、長くなるに
したがって不溶化物の生成が進みカルシウムの除去率が
上昇するが、60分間で定常に達することから、反応時
間は余裕があれば60分間に設定するのが望ましい。
【0031】上記の方法によると、軟化用のイオン交換
樹脂の再生廃液に存在するCaの90%以上が除去さ
れ、再生廃液の再生剤としての再利用が可能となる。す
なわち、本発明によると軟化用のイオン交換樹脂の再生
剤として、電気透析で調製しなければならない濃縮塩水
の量は、軟化用のイオン交換樹脂の再生廃液を再利用し
ない時の1/3となる。したがって、本発明は処理する
乳類の1価/2価カチオン比率やナノフィルトレーショ
ン濃縮の組み込み順序に制限されること無く、電気透析
とイオン交換樹脂の組み合わせに軟化処理を付加した脱
塩方法の効率的運転を可能とする。しかも、本発明で除
去したクエン酸カルシウムとリン酸カルシウムは、その
まま、もしくは適宜水洗して、各種食品への乳由来カル
シウム強化素材として利用が可能である。
【0032】
【実施例】次に、比較例及び実施例を示して本発明をさ
らに具体的に説明する。なお、以下の各例における
「%」は特に断らない限りは重量基準である。
【0033】比較例1 ゴーダチーズを製造した際に副生したホエー(固形率
6.1%、固形中灰分8.4%、1価/2価のカチオン
比率=2.3、等量基準、以下同様)41Lをナノフィ
ルトレーション(フィルトレーションエンジニアリング
社製、Desal−5)で3倍濃縮(1価/2価のカチ
オン比率=1.3)してから、1Lの軟化用イオン交換
樹脂(三菱化学(株)製DIAION SK112)に
SV3で通液して、ホエー中のCaの94%をNaとK
に置換した。次に、この軟化ホエー(1価/2価のカチ
オン比率=45.9)13.5Lを電気透析装置
((株)トクヤマ製、TS−2型、カチオン交換膜CM
X、アニオン交換膜AMX)に付して含有する灰分の8
0%を脱塩した後、カチオン交換樹脂(DIAION
SK1B)0.4LにSV5で、アニオン交換樹脂(D
IAION SA20AP)0.5LにSV4で順に通
液して脱塩率96%の脱塩ホエー(固形率13.2%、
固形中灰分0.3%)14Lを得た。この処理におい
て、電気透析で濃縮塩水として回収したNaとKを、1
0%のNaCl溶液と同等のイオン濃度(1.71eq
/L)まで濃縮すると、濃縮塩水量は0.9Lになっ
た。1Lの軟化用イオン交換樹脂SK112を再生する
ためには、10%NaCl溶液が2L以上必要であるた
め、軟化用イオン交換樹脂の再生に、NaClを溶解し
た10%溶液を新たに1.1L調製して追加しなければ
ならなかった。
【0034】比較例2 カッテージチーズホエーを製造した際に副生したホエー
(固形率3.5%、固形中灰分14.3%、1価/2価
のカチオン比率=0.5)14Lを、1Lの軟化用イオ
ン交換樹脂SK112にSV6で通液して、ホエー中の
Caの95%をNaとKに置換した。次に、この軟化ホ
エー(1価/2価のカチオン比率=30.3)14.3
Lを電気透析装置に付して含有する灰分の90%を脱塩
し、脱塩ホエー(固形率2.65%、固形中灰分2.3
%)14Lを得た。電気透析で濃縮塩水として回収した
NaとKを、10%のNaCl溶液と同等のイオン濃度
(1.71eq/L)まで濃縮すると、濃縮塩水量は
0.6Lになった。1Lの軟化用イオン交換樹脂SK1
12を再生するためには、10%NaCl溶液が2L以
上必要であるため、軟化用イオン交換樹脂の再生処理に
おいて、NaClを溶解した10%溶液を新たに1.4
L以上調製して追加しなければならなかった。
【0035】実施例1 比較例1で得られた濃縮塩水0.9Lと10%NaCl
溶液1.1Lを混合して再生剤とし、SV4で通液して
軟化用イオン交換樹脂の再生を行った。この時、軟化用
イオン交換樹脂の樹脂塔出口で再生廃液の電気伝導度を
測定し、70mS/cm以上の軟化再生廃液1.5Lを
回収した。軟化用イオン交換樹脂へのCa吸着量は再生
前が12.9g/(樹脂1L)、再生後が1.5g/
(樹脂1L)であった。また、NaOHの8%溶液0.
44LをSV4でアニオン交換樹脂に通液して再生を行
い、通液開始35〜50分のアニオン再生廃液0.4L
を回収した。軟化再生廃液を80℃に加温した後、アニ
オン再生廃液を混合してpHが6以上になったことを確
認して、1時間撹拌反応した。次に、この溶液を遠心分
離して、得られた上清1.6Lを再利用再生剤とした。
【0036】再生した軟化用イオン交換樹脂を利用し、
比較例1と同様の方法で41Lのゴーダチーズホエーを
脱塩処理して、脱塩率96%の脱塩ホエー(固形率1
2.9%、固形中灰分0.4%)を14Lと、1価カチ
オン濃度が1.71eq/Lの濃縮塩水0.9Lを得
た。この濃縮塩水と再利用再生剤を混合して軟化用イオ
ン交換樹脂の再生剤とし、SV4で通液して軟化用イオ
ン交換樹脂の再生を行った。70mS/cm以上の再生
廃液1.5Lは回収し、前述と同様の方法を繰り返すこ
とで再利用再生剤1.6Lを調製した。軟化用イオン交
換樹脂へのCa吸着量は再生後で1.2g/(樹脂1
L)となり、再生に問題は生じなかった。
【0037】実施例2 比較例2の濃縮塩水0.6Lと実施例1の再利用再生剤
1.4Lを混合して再生剤とし、SV4で通液して比較
例2で使用した軟化用イオン交換樹脂の再生を行った。
この時、軟化用イオン交換樹脂の樹脂塔出口で再生廃液
の電気伝導度を測定し、70mS/cm以上の再生廃液
1.5Lを回収した。軟化用イオン交換樹脂へのCa吸
着量は再生前が14.1g/(樹脂1L)、再生後が
1.4g/(樹脂1L)であった。再生廃液1.5Lは
80℃に加温した後、10%NaOH溶液を0.12L
添加してpHを8に調整し、1時間撹拌反応した。次
に、この溶液を遠心分離して、得られた上清1.4Lを
再利用再生剤とした。
【0038】再生した軟化用イオン交換樹脂1Lを利用
し、比較例2と同じカッテージチーズホエー(固形率
3.5%、固形中灰分14.3%)14LをSV6で通
液して、ホエー中のCaの95%をNaとKに置換し
た。次に、この軟化ホエー14Lを電気透析装置に付し
て含有する灰分の90%を脱塩し、脱塩ホエー(固形率
2.7%、固形中灰分2.2%)13.5Lと、イオン
濃度が10%のNaCl溶液と同等の濃縮塩水0.6L
を得た。この濃縮塩水と再利用再生剤を混合して軟化用
イオン交換樹脂の再生剤とし、SV4で通液して軟化用
イオン交換樹脂の再生を行った。70mS/cm以上の
再生廃液1.5Lは回収し、前述と同様の方法を繰り返
すことで再利用再生剤1.4Lを調製した。軟化用イオ
ン交換樹脂へのCa吸着量は再生後で1.3g/(樹脂
1L)となり、再生に問題は生じなかった。
【0039】実施例1、2で再利用再生剤を調製する工
程で、回収した沈澱物はクエン酸カルシウムとリン酸カ
ルシウムの混合物であり、再生廃液1L当たり100g
得られた。この沈澱物は、固形当たり30%のCaを含
んでおり、水で洗浄することで無味・無臭となることか
ら、カルシウム強化素材として利用することが可能であ
った。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、原料乳類を軟化処理し
た後に電気透析にかけて脱塩することによって脱塩乳類
を製造するに際して、軟化処理に用いた軟化用イオン交
換樹脂の再生剤として、軟化用イオン交換樹脂の再生廃
液から多価カチオンを不溶解物として除いた溶液中の成
分と、電気透析で得られた濃縮塩水としての塩水中の成
分とを合わせたものを用いることで、プロセス全体から
の廃液量を減少させて廃液処理にかかる設備やコストを
低減させ、また、廃液の環境に対する影響を少なくする
ことができ、しかも処理する乳類の1価/2価カチオン
比率やナノフィルトレーション濃縮の組み込み順序が制
限されること無く、電気透析とイオン交換樹脂の組み合
わせに軟化処理を付加した脱塩方法の効率的運転を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱塩乳類の製造方法における主要工程
を説明するための図である。
【図2】従来の脱塩方法の主要工程を説明するための図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 41/04 B01J 41/04 H 49/00 49/00 D Fターム(参考) 4B001 AC06 AC99 BC99 EC01 EC05 EC06 EC99 4D006 GA17 KA41 KB11 PA01 PB14 PC14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料乳類を、軟化処理の後、電気透析処
    理を行って脱塩乳類を製造する方法において、 (1)原料乳類を軟化用のイオン交換樹脂と接触させ
    て、原料乳類中にある2価カチオンを1価カチオンと交
    換する軟化処理工程と、 (2)軟化処理された原料乳類を電気透析にかけて脱塩
    し、脱塩された乳類と、濃縮塩水を得る電気透析処理工
    程と、 (3)軟化処理に用いたイオン交換樹脂に再生剤を接触
    させて、イオン交換樹脂を再生するとともに、再生廃液
    を得る再生処理工程と、 (4)再生廃液にアルカリを添加して、再生廃液中の2
    価イオンを不溶解物として除去した再生廃液処理液を得
    る再生廃液処理工程と、 (5)再生廃液処理液中の1価カチオンを含む成分と、
    濃縮塩水中の1価カチオンを含む成分とを合わせて、軟
    化用のイオン交換樹脂の再生剤の成分の少なくとも一部
    として再生処理工程に供給する再生剤供給工程とを有す
    ることを特徴とする脱塩乳類の製造方法。
  2. 【請求項2】 原料乳類をナノフィルトレーションで濃
    縮してから軟化処理工程にかける請求項1に記載の脱塩
    乳類の製造方法。
  3. 【請求項3】 原料乳類が、全乳、ホエー、パーミェー
    ト、乳糖母液、脱脂乳及びバターミルクよりなる群から
    選択された1種又は2種以上の原料乳類である請求項1
    に記載の脱塩乳類の製造方法。
  4. 【請求項4】 電気透析処理工程において得られた脱塩
    乳類をアニオン交換樹脂に接触させて、脱塩率を更に高
    めるとともに、アニオン交換樹脂の再生処理で得られる
    廃液中に含まれるアルカリを、軟化処理に用いたイオン
    交換樹脂の再生廃液に添加するアルカリの少なくとも一
    部として供給する請求項1〜4のいずれかに記載の脱塩
    乳類の製造方法。
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