JP2001274588A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JP2001274588A
JP2001274588A JP2000086201A JP2000086201A JP2001274588A JP 2001274588 A JP2001274588 A JP 2001274588A JP 2000086201 A JP2000086201 A JP 2000086201A JP 2000086201 A JP2000086201 A JP 2000086201A JP 2001274588 A JP2001274588 A JP 2001274588A
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wave absorber
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ferrite
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Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Hiroshige Yanagawa
太成 柳川
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    • G01R29/0814Field measurements related to measuring influence on or from apparatus, components or humans, e.g. in ESD, EMI, EMC, EMP testing, measuring radiation leakage; detecting presence of micro- or radiowave emitters; dosimetry; testing shielding; measurements related to lightning
    • G01R29/0821Field measurements related to measuring influence on or from apparatus, components or humans, e.g. in ESD, EMI, EMC, EMP testing, measuring radiation leakage; detecting presence of micro- or radiowave emitters; dosimetry; testing shielding; measurements related to lightning rooms and test sites therefor, e.g. anechoic chambers, open field sites or TEM cells
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた電波吸収特性を有し、且つ厚さの小さ
い電波吸収体を実現する。 【解決手段】 電波吸収体は、金属板よりなる電波反射
体10と、磁性材料としてフェライトを含み、タイル状
に形成され、一方の面が電波反射体10に隣接するよう
に配置された第1の電波吸収体部11と、第1の電波吸
収体部11における他方の面に隣接するように配置され
た第2の電波吸収体部12とを備えている。第2の電波
吸収体部12は、それぞれ磁性損失体よりなる複数の板
状の構成要素部分21aを含み、各構成要素部分21a
の面が、互いに所定の間隔を有するように第1の電波吸
収体部11における他方の面に対して直交する方向に配
置されて構成された構造体21と、構造体21における
隣接する構成要素部分21a間の空間の少なくとも一部
に配置された誘電損失体22とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波暗室等に使用
される電波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器から発生する電磁波
ノイズを正確に測定する等の電磁的適合性(Electro-Ma
gnetic Compatibility;EMC)試験用の施設として電
波暗室が用いられている。電波暗室は、壁面や天井面に
おける電磁波(電波とも言う。)の反射を防ぐために、
四方の壁面および天井面に電波吸収体を貼り詰めた構造
になっている。この電波暗室では、室内にターンテーブ
ルが設けられ、このターンテーブル上に設置された電子
機器から発生する放射ノイズの測定等が行われるように
なっている。
【0003】電波暗室に使用される電波吸収体として
は、金属よりなる電波反射体と、板状(タイル状)のフ
ェライト燒結体よりなりなる電波吸収体であるフェライ
トタイルと、ウェッジ形状またはピラミッド形状の誘電
損失体とを、この順に積層した構造のものが主流になっ
ている。
【0004】また、放射ノイズを測定する電子機器の大
きさ等に応じて電子機器と測定装置との距離が異なるた
め、電波暗室には、大きさの異なるもの、すなわち10
m法電波暗室、3m法電波暗室等がある。
【0005】電子機器製品の放射ノイズに関する規制
は、外部に強い電磁波を出さないことを強く要求してい
る。このため、信頼性の高い放射ノイズ測定を行うため
には、測定精度、安定性および再現性に優れた高性能な
電波暗室が必要となる。
【0006】一方、電波暗室施設を建設するにあたり、
建設場所の制約や建設コストを考えると、電波吸収体の
形状はできる限り小さいことが望まれる。ただし、放射
ノイズ測定の場合では、確保する金属床面の面積や測定
アンテナの大きさ等から測定に必要な領域が決まるた
め、電波暗室内においてその領域を確保しながら、電波
暗室の内壁に貼り詰められる電波吸収体の厚さを小さく
する努力が必要となる。
【0007】このように、電波暗室では、優れた電波吸
収特性を有し、且つ厚さの小さい電波吸収体が望まれて
いる。
【0008】ここで、図13および図14に、従来より
10m法電波暗室および3m法電波暗室に使用されてい
る電波吸収体の外観の例を示す。これらの図に示した電
波吸収体は、いずれも、金属よりなる電波反射体101
とフェライトタイル102と誘電損失体103とを、こ
の順に積層した構造になっている。図13に示した電波
吸収体では誘電損失体103がウェッジ形状をなし、図
14に示した電波吸収体では誘電損失体103がピラミ
ッド形状をなしている。実用化されている電波吸収体の
厚さは、10m法電波暗室用では100〜200cm程
度であり、3m法電波暗室用では40〜60cm程度で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図13や図14に示し
たようなフェライトと誘電損失体とを組み合わせた電波
吸収体では、30〜300MHzのVHF帯と300M
Hz以上のUHF帯以上の領域の双方において、バラン
ス良く電波吸収特性を得るためには、誘電損失体にある
程度の厚さが必要になる。そのため、電波吸収体におけ
る誘電損失体の厚さの下限は、10m法電波暗室用では
100cm程度であり、3m法電波暗室用では30cm
程度である。このように、従来は、優れた電波吸収特性
を有し、且つ厚さの小さい電波吸収体を実現することが
困難であった。
【0010】最近では、誘電損失体の代わりに、フェラ
イト粉末をポリプロピレン等の樹脂に混合し、中空ピラ
ミッド形に成形した複合磁性損失体を用いた電波吸収体
も知られている。しかしながら、この電波吸収体は、放
射ノイズ測定における下限周波数である30MHz付近
での電波吸収特性が劣るため、要求される特性の厳しい
電波暗室には適用できない。このため、電波吸収体の厚
さを大きくすることが考えられる。しかしながら、電波
吸収体の厚さを大きくすると、電波暗室内の有効空間を
広く取ろうとした場合には電波暗室の大きさを広げる必
要があり、これは建設場所の制約や建設コストの増加に
つながるという問題点がある。また、単純に樹脂にフェ
ライト粉末を混合した複合磁性損失体では、磁性損失を
大きくするために、フェライト粉末の割合を大きくした
り磁性損失体の厚さを大きくする必要があり、その結
果、製造コストが増加するという問題点がある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、優れた電波吸収特性を有し、且つ厚
さの小さい電波吸収体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電波吸収体は、
電波反射体と、板状のフェライト燒結体よりなり、一方
の面が電波反射体に隣接するように配置された第1の電
波吸収体部と、第1の電波吸収体部における他方の面に
隣接するように配置された第2の電波吸収体部とを備
え、第2の電波吸収体部は、それぞれ磁性損失体よりな
る複数の板状の構成要素部分を含み、各構成要素部分の
面が、互いに所定の間隔を有するように第1の電波吸収
体部における他方の面に対して交差する方向に配置され
て構成された構造体と、構造体における隣接する構成要
素部分間の空間の少なくとも一部に配置された誘電損失
体とを有するものである。
【0013】本発明の電波吸収体では、第1の電波吸収
体部と第2の電波吸収体部とによって優れた電波吸収特
性を実現でき、且つ第2の電波吸収体部の厚さを小さく
できることから電波吸収体全体の厚さを小さくすること
が可能になる。
【0014】本発明の電波吸収体において、構造体の構
成要素部分の面は、第1の電波吸収体部における他方の
面に対して垂直に配置されていてもよい。
【0015】また、本発明の電波吸収体において、第2
の電波吸収体部の全体形状は板状であってもよい。
【0016】また、本発明の電波吸収体において、構造
体の構成要素部分の厚さは0.5〜2.5mmの範囲内
であり、構造体の構成要素部分間の間隔は10〜50m
mの範囲内であってもよい。
【0017】また、本発明の電波吸収体において、構造
体の構成要素部分の誘電率は10以下であってもよい。
【0018】また、本発明の電波吸収体において、構造
体の構成要素部分はフェライトを含んでいてもよい。こ
の場合、構成要素部分に含まれるフェライトはNi−Z
n系フェライトまたはMn−Mg−Zn系フェライトで
あり、構成要素部分中のフェライトの量は70〜85重
量%の範囲内であってもよい。
【0019】また、本発明の電波吸収体において、誘電
損失体は導電性粒子を含んでいてもよい。
【0020】また、本発明の電波吸収体において、誘電
損失体は、構造体の構成要素部分間の空間に充填されて
いてもよい。この場合、誘電損失体は導電性粒子を含
み、誘電損失体中の導電性粒子の量は1〜11g/リッ
トルの範囲内であってもよい。
【0021】また、本発明の電波吸収体において、誘電
損失体は、構造体の構成要素部分の面を被覆するように
配置されていてもよい。この場合、誘電損失体は導電性
粒子を含み、内部の空間を含む第2の電波吸収体部の全
体積に占める導電性粒子の量は1〜11g/リットルの
範囲内であってもよい。
【0022】また、本発明の電波吸収体において、構造
体の構成要素部分は、含水無機化合物または樹脂よりな
る基材にフェライト粉末を含有させたもので構成され、
構造体の構成要素部分の面は、第1の電波吸収体部にお
ける他方の面に対して垂直に配置され、構造体の構成要
素部分は、一方向、格子状、ハニカム状あるいはコルゲ
ート状に配列され、誘電損失体は、発泡体、含水無機化
合物または樹脂よりなる基材にカーボンまたはグラファ
イトを含有させたもので構成されていてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実
施の形態に係る電波吸収体の構成の一例を示す斜視図、
図2は本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の構成の
他の例を示す斜視図である。これらの図に示したよう
に、本実施の形態に係る電波吸収体は、金属板よりなる
電波反射体10と、板状のフェライト燒結体よりなり、
一方の面が電波反射体10に隣接するように配置された
第1の電波吸収体部11と、第1の電波吸収体部11に
おける他方の面に隣接するように配置された第2の電波
吸収体部12とを備えている。
【0024】第2の電波吸収体部12は、それぞれ磁性
損失体よりなる複数の板状の構成要素部分21aを含
み、各構成要素部分21aの面が、互いに所定の間隔を
有するように第1の電波吸収体部11における他方の面
に対して交差する方向に配置されて構成された構造体2
1と、構造体21における隣接する構成要素部分21a
間の空間の少なくとも一部に配置された誘電損失体22
とを有している。第2の電波吸収体部12の全体形状は
例えば板状をなしている。
【0025】第1の電波吸収体部11は、フェライトの
磁気共鳴損失を利用して、電磁波エネルギを熱エネルギ
に変換して電波を吸収するようになっている。
【0026】第2の電波吸収体部12は、以下のような
構成になっている。構造体21の構成要素部分21aは
フェライトを含んでいる。構造体21は、例えば、基材
としての含水無機化合物にフェライト粉末を含有させて
構成されたシート(以下、フェライト紙と言う。)、ま
たは基材としての樹脂にフェライト粉末を含有させて構
成されたシートによって形成される。フェライト紙は、
例えば、フェライト粉末と含水無機化合物の混合物を成
形して形成してもよいし、フェライト粉末と含水無機化
合物よりなる繊維状の基材とを用いて抄造により形成し
てもよいし、フェライト粉末を含水無機化合物よりなる
繊維状の基材に塗布あるいは含浸させたりして形成して
もよい。フェライトと樹脂からなるシートは、例えば、
フェライト粉末と樹脂の混合物を成形して形成してもよ
い。
【0027】また、構造体21の構成要素部分21a
は、例えば、一方向に配列されていてもよいし、格子
状、ハニカム状あるいはコルゲート状(波形)に配列さ
れていてもよい。図1は構成要素部分21aが格子状に
配列された例を示し、図2は構成要素部分21aがハニ
カム状に配列された例を示している。
【0028】後で説明するように、構造体21の構成要
素部分21aに含まれるフェライトは、Ni−Zn系フ
ェライトまたはMn−Mg−Zn系フェライトが好まし
く、且つ構成要素部分21a中のフェライトの量は70
〜85重量%の範囲内であることが好ましい。
【0029】また、構造体21の構成要素部分21aの
厚さは0.5〜2.5mmの範囲内であることが好まし
く、構成要素部分21a間の間隔は10〜50mmの範
囲内であることが好ましい。また、構成要素部分21a
の誘電率は10以下であることが好ましい。
【0030】誘電損失体22は、構造体21の構成要素
部分21a間の空間に充填されていてもよいし、構造体
21の構成要素部分21aの面を被覆するように配置さ
れていてもよい。誘電損失体22を構造体21の構成要
素部分21a間の空間に充填する場合には、誘電損失体
22は、例えば、発泡体、含水無機化合物、樹脂等より
なる基材に、導電性粒子としてのカーボンまたはグラフ
ァイトを含有させたものとしてもよい。また、誘電損失
体22を構造体21の構成要素部分21a間の空間に充
填する場合には、誘電損失体22中のカーボンまたはグ
ラファイトの量は1〜11g/リットルの範囲内である
ことが好ましい。
【0031】誘電損失体22によって構造体21の構成
要素部分21aの面を被覆する場合には、例えば、導電
性粒子としてのカーボンまたはグラファイトを含有する
導電性塗料を構成要素部分21aの面に塗布することに
よって、誘電損失体22を形成するようにしてもよい。
また、誘電損失体22によって構造体21の構成要素部
分21aの面を被覆する場合には、内部の空間を含む第
2の電波吸収体部12の全体積に占めるカーボンまたは
グラファイトの量は1〜11g/リットルの範囲内であ
ることが好ましい。
【0032】次に、本実施の形態に係る電波吸収体の設
計方法と特性について説明する。多層型電波吸収体の第
1層と第2層との境界における負荷インピーダンスZ1 *
(*は複素数であることを表す。)は、単層型電波吸収
体の規格化入力インピーダンスと同様に、次の式(1)
で与えられる。
【0033】Z1 *=Zc1 *tanh(γ1 *1) …(1)
【0034】次に、第(n−1)層の前面における負荷
インピーダンスZn-1 *が分れば、第n層の負荷インピー
ダンスZn *は次の式(2)で求められる。
【0035】 Zn *=Zcn *{Zn-1 *+Zcn *tanh(γn *n)}/{Zcn *+Zn-1 *tanh(γn *n)} …(2)
【0036】従って、多層型電波吸収体の反射係数は次
の式(3)で求められる。
【0037】 |Γ*|=|(Zn *−1)/(Zn *+1)| …(3)
【0038】Zcn *はn層の規格化固有インピーダンス
であり、Zcn *=√(μrn */εrn *)で表される。γn *
はn層の伝搬定数であり、γn *=j(2π/λ0)√
(μrn *・εrn *)で表される。dnはn層の厚さであ
る。λ0は入射電波の真空中での波長である。μrn *、ε
rn *は、それぞれn層の複素比透磁率、複素比誘電率で
あり、それぞれ、μrn *=μrn’−jμrn”、εrn *=ε
rn’−jεrn”で表される。
【0039】ここで、本実施の形態に係る電波吸収体と
の比較のために、電波反射体と、フェライトタイルと、
グラファイトを含有した厚さ20cmの発泡スチロール
とを、この順に積層して構成された電波吸収体におい
て、グラファイト混合量を変化させた場合の電波吸収特
性を図10に示す。この電波吸収体では、グラファイト
の含有量が増加するにつれて、30〜300MHzの周
波数範囲における反射減衰量は低下し、1GHz以上の
周波数で反射減衰量は向上する。
【0040】このように、単純にグラファイトを含有し
た厚さ20cmの誘電損失体では、30〜300MHz
のVHF帯における電波吸収特性と1GHz以上の周波
数での電波吸収特性のバランスを取ったとしても、30
〜1000MHzの広い周波数範囲で優れた電波吸収特
性が得られないことが分かる。
【0041】次に、構造体21の構成要素部分21a間
に誘電損失体22を充填した構成を例にとって、本実施
の形態に係る電波吸収体の特性について詳細に説明す
る。
【0042】構成要素部分21aを構成する磁性損失体
の複素比透磁率および複素比誘電率をμra *、εra *
し、構成要素部分21a間に充填される誘電損失体22
の複素比透磁率および複素比誘電率をμrb *、εrb *とす
ると、第2の電波吸収体部12の複素比透磁率μr *およ
び複素比誘電率εr *は、例えば、合成電気定数で表すと
以下のようになる。
【0043】μr *=Ke・μrb *+{(1−Ke)μra *
μrb *}/{Ku・μra *+(1−Ku)μrb *} εr *=Ku・εrb *+{(1−Ku)εra *・εrb *}/
{Ke・εra *+(1−Ke)εrb *} Ke=b2/(b1+b2) Ku=a2/(a1+a2)
【0044】Keは電界空隙率を表し、Kuは磁界空隙率
を表している。また、図12に示したように、b1は電
界方向の構成要素部分21a(磁性損失体)の厚さ、b
2は電界方向に隣接する構成要素部分21a(磁性損失
体)間の間隔、a1は磁界方向の構成要素部分21a
(磁性損失体)の連続長さ、a2は磁界方向に隣接する
構成要素部分21a(磁性損失体)間の間隔である。な
お、計算および方形ストリップライン測定では、磁界方
向にほぼ無限に連続した構成要素部分21aでの取り扱
いでよいことになる。
【0045】ここで、構成要素部分21a(磁性損失
体)のεra *を10以下、構成要素部分21aの厚さを
0.5〜2.5mmとし、構成要素部分21a間の間隔
を10〜50mmとすると、合成電気定数で計算される
第2の電波吸収体部12の複素比誘電率εr *は、構成要
素部分21a間に充填された誘電損失体22の複素比誘
電率εrb *とほぼ等価になる。また、第2の電波吸収体
部12の複素比透磁率は、μr *=Ke+(1−Ke)・μ
ra *となる。
【0046】以上のことから、本実施の形態に係る電波
吸収体において30〜300MHzのVHF帯で電波吸
収特性を向上させるためには、第1の電波吸収体部11
の電波吸収特性が十分発揮されるように、その前面の第
2の電波吸収体部12の複素比透磁率と複素比誘電率
を、μr *≒εr *、すなわちKe+(1−Ke)・μra *
εrb *となる(第1の電波吸収体部11の前面の層が自
由空間インピーダンスとなる)ように、構成要素部分2
1aの厚さと構成要素部分21a間の間隔を決定すれば
よいことになる。なお、1GHz以上の周波数では、構
成要素部分21a(磁性損失体)による磁性損失
(μra”)と、誘電損失体22による誘電損失
(εrb”)との相乗効果により、良好な電波吸収特性が
得られる。
【0047】ここで、本実施の形態に係る電波吸収体に
おいて、第2の電波吸収体部12の厚さを20cmと
し、磁性損失体(構成要素部分21a)の誘電率εr
および誘電損失体22に含有されるグラファイト量をパ
ラメータとして、周波数100MHzにおいて20dB
以上の反射減衰量が得られるμr *の範囲、すなわち
μr’、μr”の範囲を算出した結果を図8および図9に
示す。
【0048】図8に示したように、磁性損失体(構成要
素部分21a)の誘電率が大きくなるに伴ない、μr *
実数項μr’の値が大きくなる。また、誘電損失体22
のグラファイト量が増加するに伴ない、μr *の値は大き
くなる。従って、構成要素部分21aにおける磁性体粒
子の充填量の増加および構成要素部分21aの厚さの増
加を抑える上で、磁性損失体の誘電率は小さい方が好ま
しく、誘電損失体22に含有されるグラファイト量は少
ない方が好ましい。磁性損失体の誘電率は小さくするに
は、磁性損失体に含有されるフェライトとして、Ni−
Zn系フェライトまたはMn−Mg−Zn系フェライト
を用いるのが好ましい。
【0049】構成要素部分21aにおける磁性体粒子の
充填量の増加および構成要素部分21aの厚さの増加を
抑える上では、特に、磁性損失体の誘電率を10以下と
し、誘電損失体22に含有されるグラファイト量を11
g/リットル以下とするのが好ましい。
【0050】また、1GHz以上の周波数において良好
な電波吸収特性を得るためには、誘電損失体22に含有
されるグラファイト量は6g/リットル以上とするのが
好ましい。
【0051】また、誘電損失体22に含有される導電性
粒子としてカーボンを用いる場合には、構成要素部分2
1aにおける磁性体粒子の充填量の増加および構成要素
部分21aの厚さの増加を抑える上で、誘電損失体22
に含有されるカーボン量を3g/リットル以下とするの
が好ましい。
【0052】また、1GHz以上の周波数において良好
な電波吸収特性を得るためには、誘電損失体22に含有
されるカーボン量は1g/リットル以上とするのが好ま
しい。
【0053】なお、カーボン、グラファイト等の導電性
粒子の種類や、導電性粒子の粒子径等によって、導電性
粒子の適切な含有量が変化することを考慮すると、構造
体21の構成要素部分21a間の空間に誘電損失体22
を充填する場合には、誘電損失体22中の導電性粒子の
量は1〜11g/リットルの範囲内であることが好まし
く、構造体21の構成要素部分21aの面を被覆するよ
うに誘電損失体22を配置する場合には、内部の空間を
含む第2の電波吸収体部12の全体積に占める導電性粒
子の量は1〜11g/リットルの範囲内であることが好
ましい。
【0054】このように、磁性損失体よりなる構成要素
部分21aを含む構造体21と、構造体21における隣
接する構成要素部分21a間の空間の少なくとも一部に
配置された誘電損失体22とを有する第2の電波吸収体
部12を、第1の電波吸収体部11の前面に配置した構
造の本実施の形態に係る電波吸収体によれば、30MH
z以上の広い周波数範囲で優れた電波吸収特性を得るこ
とができる。
【0055】また、電波反射体10と第1の電波吸収体
部11の厚さは、第2の電波吸収体部12の厚さに比べ
て十分小さいので、本実施の形態に係る電波吸収体は2
0cm程度に薄くすることができる。従って、本実施の
形態によれば、例えば30MHz電波の波長(10m)
の50分の1以下の薄い電波吸収体を実現することがで
きる。
【0056】また、本実施の形態に係る電波吸収体によ
れば、安価で高性能な電波暗室を実現することができ
る。
【0057】以下、本実施の形態における実施例につい
て説明する。 [第1の実施例]第1の実施例では、Mn−Mg−Zn
系フェライト粉末を塩化ビニル樹脂に85重量%混合し
て形成したフェライト塩化ビニル樹脂シートを用い、そ
のシートを20mm間隔にて格子状に配列して構造体2
1を構成した。次に、この構造体21の構成要素部分2
1a間に、グラファイトを含有した発泡スチロール成形
体よりなる誘電損失体22を充填して、図1に示したよ
うな第2の電波吸収体部12を製作した。
【0058】第1の実施例では、上記の構成において、
フェライト塩化ビニル樹脂シートの厚さを0.5mm、
1.0mm、2.0mmと変化させ、グラファイト含有
発泡スチロール成形体に含有されるグラファイト量を6
g/リットル、8g/リットル、11g/リットルと変
化させて、9種類の第2の電波吸収体部12を製作し
た。また、第2の電波吸収体部12との比較のために、
フェライト塩化ビニル樹脂シートの無い誘電損失体のみ
のものも製作した。
【0059】次に、電波反射体10としての金属板を裏
打ちした厚さ6.8mmの第1の電波吸収体部11とし
てのフェライトタイルの前面に、9種類の第2の電波吸
収体部12または比較のための誘電損失体を設置して、
それぞれ電波吸収特性を測定した。電波吸収特性は、方
形ストリップラインを用いて測定した。また、この測定
では、終端を短絡した状態での反射量を基準として求
め、次に電波吸収体を終端に挿入した状態での反射量を
測定し、基準との比から反射減衰量を求めた。
【0060】図3ないし図5は、それぞれ、グラファイ
ト量が6g/リットル、8g/リットル、11g/リッ
トルの場合における電波吸収特性の例を示している。ま
た、第2の電波吸収体部12の代わりに誘電損失体のみ
を用いて構成された比較のための電波吸収体の電波吸収
特性は、図10に示した通りである。本実施例の電波吸
収体では、第2の電波吸収体部12の代わりに誘電損失
体のみを用いて構成された電波吸収体と比較して、50
〜400MHzの周波数領域および1GHz近傍の周波
数領域で特性向上が認められる。
【0061】このように、本実施例によれば、30〜3
00MHzのVHF帯と300MHz以上のUHF帯以
上の領域の双方においてバランスが取れた電波吸収体を
実現することができた。
【0062】なお、構造体21を構成するフェライト塩
化ビニル樹脂シートの好ましい厚さは、シートの配列間
隔と関係があり、例えば、間隔が20mmでは好ましい
厚さは1.0mm以上であり、間隔が10mmでは好ま
しい厚さは0.5mm以上であり、間隔が50mmでは
好ましい厚さは2.5mm以上である。また、フェライ
トを混入する樹脂については、板状に形成できる樹脂で
あれば、どのようなものでもよい。
【0063】[第2の実施例]第2の実施例では、重量
比2:1:1のガラス繊維、アラミド繊維および珪酸マ
グネシュウムからなる含水無機化合物に対して、Mn−
Mg−Zn系フェライト粉末を70重量%混合してなる
フェライト紙を用い、このフェライト紙を20mm間隔
にて格子状に配列して構造体21を構成した。フェライ
ト紙の製作には、抄造およびプレスを用いた。次に、こ
の構造体21の構成要素部分21a間に、グラファイト
を含有した発泡スチロール成形体よりなる誘電損失体2
2を充填して、図1に示したような第2の電波吸収体部
12を製作した。
【0064】第2の実施例では、上記の構成において、
フェライト紙の厚さを1.0mmとし、グラファイト含
有発泡スチロール成形体に含有されるグラファイト量を
6g/リットル、8g/リットル、11g/リットルと
変化させて、3種類の第2の電波吸収体部12を製作し
た。また、第2の電波吸収体部12との比較のために、
フェライト紙の無い誘電損失体のみのものも製作した。
【0065】次に、電波反射体10としての金属板を裏
打ちした厚さ6.8mmの第1の電波吸収体部11とし
てのフェライトタイルの前面に、3種類の第2の電波吸
収体部12または比較のための誘電損失体を設置して、
それぞれ電波吸収特性を測定した。電波吸収特性は、方
形ストリップラインを用いて測定した。また、この測定
では、終端を短絡した状態での反射量を基準として求
め、次に電波吸収体を終端に挿入した状態での反射量を
測定し、基準との比から反射減衰量を求めた。
【0066】図6は、上記の各電波吸収体の電波吸収特
性の例を示している。また、第2の電波吸収体部12の
代わりに誘電損失体のみを用いて構成された比較のため
の電波吸収体の電波吸収特性は、図10に示した通りで
ある。本実施例の電波吸収体では、第2の電波吸収体部
12の代わりに誘電損失体のみを用いて構成された電波
吸収体と比較して、50〜400MHzの周波数領域お
よび1GHz近傍の周波数領域で特性向上が認められ
る。
【0067】このように、本実施例によれば、30〜3
00MHzのVHF帯と300MHz以上のUHF帯以
上の領域の双方においてバランスが取れた電波吸収体を
実現することができた。
【0068】なお、フェライト紙に含有されるフェライ
ト粉末の量については、上記の結果より70重量%以上
が好ましく、また、第1の実施例の結果および実用上よ
り85重量%以下が好ましい。
【0069】[第3の実施例]第3の実施例では、重量比
2:1:1のガラス繊維、アラミド繊維および珪酸マグ
ネシュウムからなる含水無機化合物に対して、Mn−M
g−Zn系フェライト粉末を70重量%混合してなるフ
ェライト紙を用い、このフェライト紙をハニカム状に配
列して構造体21を構成した。フェライト紙の製作に
は、抄造およびプレスを用いた。構造体21の構成要素
部分21a間の間隔は20mmとした。次に、この構造
体21の構成要素部分21の面に、グラファイトを含有
した導電性塗料を塗布して、誘電損失体22を形成し
て、図2に示したような第2の電波吸収体部12を製作
した。
【0070】第3の実施例では、上記の構成において、
フェライト紙の厚さを1.0mmとし、内部の空間を含
む第2の電波吸収体部12の全体積に占めるグラファイ
ト量を6g/リットル、8g/リットル、11g/リッ
トルと変化させて、3種類の第2の電波吸収体部12を
製作した。また、第2の電波吸収体部12との比較のた
めに、磁性損失の無い厚さ20cmのハニカム状の構造
体に、グラファイトを含有した導電性塗料を塗布したも
のも製作した。
【0071】次に、電波反射体10としての金属板を裏
打ちした厚さ6.8mmの第1の電波吸収体部11とし
てのフェライトタイルの前面に、3種類の第2の電波吸
収体部12または比較のための構造体を設置して、それ
ぞれ電波吸収特性を測定した。電波吸収特性は、方形ス
トリップラインを用いて測定した。また、この測定で
は、終端を短絡した状態での反射量を基準として求め、
次に電波吸収体を終端に挿入した状態での反射量を測定
し、基準との比から反射減衰量を求めた。
【0072】図7は、上記の各電波吸収体の電波吸収特
性の例を示している。また、第2の電波吸収体部12の
代わりに、磁性損失の無いハニカム状の構造体に、グラ
ファイトを含有した導電性塗料を塗布したものを用いて
構成された比較のための電波吸収体の電波吸収特性を図
11に示す。本実施例の電波吸収体では、第2の電波吸
収体部12の代わりに比較のための構造体を用いて構成
された電波吸収体と比較して、50〜400MHzの周
波数領域および1GHz近傍の周波数領域で特性向上が
認められる。
【0073】このように、本実施例によれば、30〜3
00MHzのVHF帯と300MHz以上のUHF帯以
上の領域の双方においてバランスが取れた電波吸収体を
実現することができた。
【0074】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。例えば、誘電損失体に
含有される導電性粒子はカーボンまたはグラファイトに
限らず、金属粉、金属繊維等でもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電波吸収
体によれば、第1の電波吸収体部と第2の電波吸収体部
とによって優れた電波吸収特性を実現でき、且つ第2の
電波吸収体部の厚さを小さくできることから電波吸収体
全体の厚さを小さくすることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の構成
の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の構成
の他の例を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態における第1の実施例の
電波吸収体の電波吸収特性の例を示す特性図である。
【図4】本発明の一実施の形態における第1の実施例の
電波吸収体の電波吸収特性の例を示す特性図である。
【図5】本発明の一実施の形態における第1の実施例の
電波吸収体の電波吸収特性の例を示す特性図である。
【図6】本発明の一実施の形態における第2の実施例の
電波吸収体の電波吸収特性の例を示す特性図である。
【図7】本発明の一実施の形態における第3の実施例の
電波吸収体の電波吸収特性の例を示す特性図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体におい
て磁性損失体の誘電率をパラメータとして周波数100
MHzにおいて20dB以上の反射減衰量が得られる第
2の電波吸収体部の複素比透磁率の範囲を示す説明図で
ある。
【図9】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体におい
て誘電損失体に含有されるグラファイト量をパラメータ
として周波数100MHzにおいて20dB以上の反射
減衰量が得られる第2の電波吸収体部の複素比透磁率の
範囲を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体との
比較のための電波吸収体の電波吸収特性を示す特性図で
ある。
【図11】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体との
比較のための電波吸収体の電波吸収特性を示す特性図で
ある。
【図12】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の特
性の説明に用いられる定数について説明するための説明
図である。
【図13】従来の電波吸収体の外観の一例を示す斜視図
である。
【図14】従来の電波吸収体の外観の他の例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10…電波反射体、11…第1の電波吸収体部、12…
第2の電波吸収体部、21…構造体、21a…構成要素
部分、22…誘電損失体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E040 AB03 BD01 CA13 NN02 5E321 BB21 BB31 BB32 BB44 BB53 GG05 GG07 GG11 5J020 EA02 EA04 EA06 EA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波反射体と、 板状のフェライト燒結体よりなり、一方の面が前記電波
    反射体に隣接するように配置された第1の電波吸収体部
    と、 前記第1の電波吸収体部における他方の面に隣接するよ
    うに配置された第2の電波吸収体部とを備え、 前記第2の電波吸収体部は、 それぞれ磁性損失体よりなる複数の板状の構成要素部分
    を含み、各構成要素部分の面が、互いに所定の間隔を有
    するように前記第1の電波吸収体部における他方の面に
    対して交差する方向に配置されて構成された構造体と、 前記構造体における隣接する構成要素部分間の空間の少
    なくとも一部に配置された誘電損失体とを有することを
    特徴とする電波吸収体。
  2. 【請求項2】 前記構造体の構成要素部分の面は、前記
    第1の電波吸収体部における他方の面に対して垂直に配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の電波吸収
    体。
  3. 【請求項3】 前記第2の電波吸収体部の全体形状は板
    状であることを特徴とする請求項1または2記載の電波
    吸収体。
  4. 【請求項4】 前記構造体の構成要素部分の厚さは0.
    5〜2.5mmの範囲内であり、前記構造体の構成要素
    部分間の間隔は10〜50mmの範囲内であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電波吸収
    体。
  5. 【請求項5】 前記構造体の構成要素部分の誘電率は1
    0以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の電波吸収体。
  6. 【請求項6】 前記構造体の構成要素部分はフェライト
    を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の電波吸収体。
  7. 【請求項7】 前記構成要素部分に含まれるフェライト
    はNi−Zn系フェライトまたはMn−Mg−Zn系フ
    ェライトであり、前記構成要素部分中のフェライトの量
    は70〜85重量%の範囲内であることを特徴とする請
    求項6記載の電波吸収体。
  8. 【請求項8】 前記誘電損失体は導電性粒子を含むこと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電波
    吸収体。
  9. 【請求項9】 前記誘電損失体は、前記構造体の構成要
    素部分間の空間に充填されていることを特徴とする請求
    項1ないし8のいずれかに記載の電波吸収体。
  10. 【請求項10】 前記誘電損失体は導電性粒子を含み、
    誘電損失体中の導電性粒子の量は1〜11g/リットル
    の範囲内であることを特徴とする請求項9記載の電波吸
    収体。
  11. 【請求項11】 前記誘電損失体は、前記構造体の構成
    要素部分の面を被覆するように配置されていることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電波吸収
    体。
  12. 【請求項12】 前記誘電損失体は導電性粒子を含み、
    内部の空間を含む前記第2の電波吸収体部の全体積に占
    める導電性粒子の量は1〜11g/リットルの範囲内で
    あることを特徴とする請求項11記載の電波吸収体。
  13. 【請求項13】 前記構造体の構成要素部分は、含水無
    機化合物または樹脂よりなる基材にフェライト粉末を含
    有させたもので構成され、 前記構造体の構成要素部分の面は、前記第1の電波吸収
    体部における他方の面に対して垂直に配置され、 前記構造体の構成要素部分は、一方向、格子状、ハニカ
    ム状あるいはコルゲート状に配列され、 前記誘電損失体は、発泡体、含水無機化合物または樹脂
    よりなる基材にカーボンまたはグラファイトを含有させ
    たもので構成されていることを特徴とする請求項1ない
    し12のいずれかに記載の電波吸収体。
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