JP2001270097A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2001270097A
JP2001270097A JP2000086791A JP2000086791A JP2001270097A JP 2001270097 A JP2001270097 A JP 2001270097A JP 2000086791 A JP2000086791 A JP 2000086791A JP 2000086791 A JP2000086791 A JP 2000086791A JP 2001270097 A JP2001270097 A JP 2001270097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録媒体の汚損を招くことなく、その被記
録媒体の幅方向両端ギリギリまで良好に画像を形成する
ことのできるインクジェットプリンタの提供。 【解決手段】 回転軸23回りに回転するプラテン5は
全周に渡って記録紙97(被記録媒体)よりも狭い幅に
構成され、その軸方向両側にはスポンジ25が配設され
ている。記録ヘッド3を図に示す左端位置へ移動させた
とき、記録ヘッド3の左端のノズルは記録紙97の左端
縁97Lよりも更に左側に位置し、そのノズルからイン
ク滴35が吐出された場合、そのインク滴35は記録紙
97にもプラテン5にも付着することなくスポンジ25
に直接吸着される。右端位置へ移動させたときも同様
で、このため、記録紙97の左端縁97Lギリギリから
右端縁97Rギリギリに到るまでの全範囲に渡って、記
録紙97やプラテン5を汚損することなく良好に画像を
形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラテン上に支持
された被記録媒体に記録ヘッドよりインクを吐出して画
像を形成するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録紙等の被記録媒体にイン
クを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、上記被記録
媒体を少なくとも上記記録ヘッドとの対向位置で支持す
るプラテンと、上記被記録媒体を搬送することによりそ
の被記録媒体の上記記録ヘッドに対する対向部分を変化
させる搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタが
考えられている。この種のインクジェットプリンタで
は、搬送手段によって被記録媒体を搬送してその被記録
媒体の記録ヘッドに対向する部分を変化させながら上記
記録ヘッドからインクを吐出することにより、被記録媒
体に画像を形成することができる。また、記録ヘッドの
対向位置に配設された被記録媒体はプラテンによって支
持されるので、記録ヘッドと被記録媒体との距離を正確
に維持して安定した画像を形成することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のイ
ンクジェットプリンタでは、被記録媒体の幅方向両端
(以下、端縁ともいう)ギリギリまで画像を形成するの
は困難であった。これは、被記録媒体の端縁近傍に吐出
されたインクがプラテンの表面に付着し、次に搬送され
る被記録媒体の裏面(プラテン側の面)を汚損してしま
うからである。
【0004】そこで、図7(A)に示すように、プラテ
ン91の記録ヘッド(図示せず)との対向部全体に渡っ
て溝93を設け、その溝93の中にインク吸収材95を
敷き詰めたり、図7(B)に示すように、プラテン91
の記録ヘッドとの対向部の、記録紙97(被記録媒体に
相当)の端縁近傍に位置する部分に溝93を設け、その
溝93の中にインク吸収材95を敷き詰めたりすること
が考えられている(例えば、特開平10−337886
号公報参照)。この場合、記録紙97の端縁近傍に吐出
され、記録紙97に付着しなかったインクは、インク吸
収材95に吸収されてプラテン91を汚損することがな
い。
【0005】しかしながら、記録紙97の端縁近傍に付
着したインクの一部は記録紙97の裏面に回り込むこと
があり、この場合、記録紙97が矢印A方向に搬送され
たときに溝93の下流側に上記インクによる汚損部99
が形成される可能性がある。すると、次に搬送される記
録紙97の裏面に汚損部99のインクが付着して、その
記録紙97の裏面を汚損してしまう。
【0006】この課題は、印字速度が速く、従って記録
紙97の搬送速度が速い機種ほど顕著に表れる。すなわ
ち、汚損部99のインクが乾燥しない内に次の記録紙9
7が汚損部99まで搬送される可能性が高くなるのであ
る。そこで、本発明は、被記録媒体の汚損を招くことな
く、その被記録媒体の幅方向両端ギリギリまで良好に画
像を形成することのできるインクジェットプリンタを提
供することを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、被記録
媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
上記被記録媒体を少なくとも上記記録ヘッドとの対向位
置で支持するプラテンと、上記被記録媒体を搬送するこ
とによりその被記録媒体の上記記録ヘッドに対する対向
部分を変化させる搬送手段と、を備えたインクジェット
プリンタであって、上記プラテンが、上記搬送方向に沿
って全体に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成さ
れたことによって、上記プラテン上の上記被記録媒体が
上記幅方向両端で何の部材にも支持されないことを特徴
としている。
【0008】このように構成された本発明では、プラテ
ンが、被記録媒体の搬送方向に沿って全体に渡って上記
被記録媒体よりも狭い幅に構成されている。このため、
プラテン上の被記録媒体は上記幅方向両端で何の部材に
も支持されず、中に浮いた状態となっている。従って、
プラテンは記録ヘッドとの対向部で記録ヘッド側に露出
せず、被記録媒体の端縁近傍に吐出されてその被記録媒
体に付着しなかったインクもプラテンを汚損することが
ない。しかも、プラテンは被記録媒体の搬送方向に沿っ
て全体に渡ってこのように狭い幅に構成されているの
で、被記録媒体の端縁近傍に付着したインクの一部が被
記録媒体の裏面へ回り込んだとしても、そのインクはプ
ラテンを汚損しない。よって、次にプラテン上に搬送さ
れた被記録媒体も汚損されない。従って、本発明では、
被記録媒体の汚損を招くことなく、その被記録媒体の幅
方向両端ギリギリまで良好に画像を形成することができ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記プラテンが円筒状に構成され、上記被記
録媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録媒体
よりも狭い幅に構成されたことを特徴としている。請求
項1記載の発明は、平プラテンを利用したインクジェッ
トプリンタにも適用することができるが、本発明では、
円筒状のプラテンを利用したインクジェットプリンタに
請求項1記載の発明を適用している。この場合、被記録
媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録媒体よ
りも狭い幅に構成される。この場合、プラテンには円周
上の全ての領域において被記録媒体の端縁との接触部が
なくなるので、円周上の任意の位置に被記録媒体の先端
を設置でき、画像形成における作業性を良好に向上させ
ることができる。また、前述のように被記録媒体の端縁
近傍は中に浮いた状態となるが、本発明では、被記録媒
体をプラテンに沿った円筒状に丸めることによってその
撓みを抑制し、被記録媒体の浮きによる画像の乱れを良
好に抑制することができる。従って、本発明では、請求
項1記載の発明の効果に加えて、画像形成における作業
性を一層向上させると共に、画像の乱れを一層良好に抑
制することができるといった効果が生じる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記被記録媒体の上記幅方向両端を
挟んで上記記録ヘッドと対向し、かつ上記被記録媒体に
当接しない位置に、上記記録ヘッドから吐出されたイン
クを吸着して保持するインク保持部材を備えたことを特
徴としている。
【0011】本発明では、被記録媒体の幅方向両端を挟
んで記録ヘッドと対向し、かつ上記被記録媒体に当接し
ない位置に、上記記録ヘッドから吐出されたインクを吸
着して保持するインク保持部材を備えているので、被記
録媒体の端縁近傍に吐出されてその被記録媒体に付着し
なかったインクを、上記インク保持部材によって良好に
吸着して保持することができる。このため、上記付着し
なかったインクが予期せぬところへ飛散して被記録媒体
またはその他の構成部材を汚損することが良好に防止さ
れる。しかも上記保持部材は、被記録媒体に当接しない
位置に設けられているので、保持部材に保持されたイン
クが被記録媒体に付着することもない。
【0012】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、被記録媒体の汚損を一層良好
に防止すると共にインクジェットプリンタの他の構成部
材の汚損も良好に防止することができるといった効果が
生じる。請求項4記載の発明は、請求項3記載の構成に
加え、上記インク保持部材を支持し、そのインク保持部
材と一体に上記プラテンに着脱自在に構成された支持部
材を、更に備えたことを特徴としている。
【0013】本発明では、上記インク保持部材は支持部
材に支持されており、この支持部材は上記インク保持部
材と一体にプラテンから着脱可能である。このため、イ
ンク保持部材が多量のインクを吸着・保持して交換の必
要が生じたときには、支持部材ごとインク保持部材を交
換することができる。従って、本発明では、請求項3記
載の発明の効果に加えて、インク保持部材の交換が極め
て容易であるといった効果が生じる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の構成に加え、上記インク保持部材を加熱する加熱
手段を、更に備えたことを特徴としている。本発明で
は、加熱手段によって上記インク保持部材を加熱するこ
とができるので、インク保持部材に吸着・保持されたイ
ンクを迅速に乾かすことができる。このため、インク保
持部材の交換頻度を低減することができるばかりでな
く、振動が加わった場合等にも上記吸着・保持されてい
るインクが被記録媒体に付着するのを良好に防止するこ
とができる。従って、本発明では、請求項3または4記
載の発明の効果に加えて、インク保持部材の管理を容易
にすると共に被記録媒体の汚損を一層良好に防止するこ
とができるといった効果が生じる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項5記載の構
成に加え、上記インク保持部材として、熱伝導性の良好
な部材を用いたことを特徴としている。本発明では、イ
ンク保持部材として熱伝導性の良好な部材を用いている
ので、上記加熱手段によって極めて効率的にインク保持
部材を加熱することができ、延いては、インクを一層迅
速に乾かすことができる。従って、本発明では、請求項
5記載の発明の効果に加えて、インク保持部材の管理を
一層容易にすると共に被記録媒体の汚損を一層良好に防
止することができるといった効果が生じる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の構成に加え、上記インク保持部材として自らが発
熱可能な部材を用い、上記加熱手段が上記インク保持部
材を発熱させることを特徴としている。本発明では、イ
ンク保持部材として自らが発熱可能な部材を用いている
ので、加熱手段は上記インク保持部材を発熱させるもの
であればよい。このため、加熱手段の構成を極めて簡略
化することができる。また、インク保持部材自身が発熱
するので熱効率も向上する。従って、本発明では、請求
項5または6記載の発明の効果に加えて、装置の構成を
一層簡略化する共に熱効率を一層向上させることができ
るといった効果が生じる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用されたインクジ
ェットプリンタ1の構成を表す斜視図である。なお、こ
のインクジェットプリンタ1は、図1に示すように記録
ヘッド3と円筒状のプラテン5とを備えており、図示し
ないロール紙保持部から引き出されてプラテン5の外周
とほぼ同じ長さに切断されたロール紙(被記録媒体に相
当:以下、切断後のロール紙を記録紙97という)に対
して画像を形成するものである。
【0018】記録紙97は、プラテン5の円周面上に巻
き付けられ、記録紙固定部材7によって両端を固定され
た状態で保持される。記録ヘッド3は、インクを吐出す
るノズルプレート3aが上記巻き付けられた記録紙97
と一定の間隔で対向するように、スライドバー11及び
ボールネジ13によって支持されている。また、このス
ライドバー11及びボールネジ13は、記録ヘッド3
を、記録紙97の幅方向に移動可能でかつボールネジ1
3回りには回転不能に支持している。ボールネジ13
は、筐体15にベアリング17を介して回転可能に支持
されており、筐体15に固定されたボールネジ駆動モー
タ19によって回転駆動される。そして、この回転駆動
に応じて、記録ヘッド3が記録紙97の幅方向に移動す
る。
【0019】プラテン5は、ベアリング21を介して筐
体15に支持された回転軸23、及び後述のスポンジ2
5,支持部材27と一体に回転可能に構成され、筐体1
5に固定された搬送手段としてのプラテン駆動モータ2
9によって回転駆動される。また、記録ヘッド3,ボー
ルネジ駆動モータ19,及びプラテン駆動モータ29
は、制御部31に接続されてその駆動状態を制御され
る。
【0020】次に、図2の断面図に示すように、プラテ
ン5には前述の回転軸23が貫通して固定され、そのプ
ラテン5の軸方向両側には、インク保持部材としてのス
ポンジ25及びそのスポンジ25を支持する支持部材2
7が配設されている。プラテン5は全周に渡って記録紙
97よりも狭い幅に構成されている。このため、プラテ
ン5上の記録紙97は、図2に示すように幅方向両端で
何の部材に支持されずに中に浮いている。スポンジ25
は、記録紙97の上記中に浮いた部分の下側(回転軸2
3側)から記録紙97の幅方向外側に到る幅を有し、プ
ラテン5よりも小さい外径を有する円環状に構成され、
支持部材27と一体にプラテン5及び回転軸23から着
脱自在に構成されている。
【0021】続いて、このように構成されたインクジェ
ットプリンタ1の動作について説明する。先ず始めに、
プラテン5の円周面に記録紙97を巻き付け、その両端
を記録紙固定部材7(図1)によって固定する。この巻
き付け作業は作業者自身が直接行ってもよいし、専用の
図示しない記録紙供給装置を設けて行ってもよい。
【0022】記録紙97の装着後、制御部31に画像デ
ータ等が入力されると、制御部31はプラテン駆動モー
タ29を駆動し、プラテン5を記録紙97と一体に回転
させる。これと同時に、制御部31はボールネジ駆動モ
ータ19を駆動し、記録ヘッド3を図2に示すように記
録紙97の左端縁97Lへ移動させる。
【0023】このとき、記録ヘッド3の左端のノズルは
記録紙97の左端縁97Lよりも更に左側に位置し、そ
のノズルからインク滴35が吐出された場合は、そのイ
ンク滴35は記録紙97にもプラテン5にも付着するこ
となくスポンジ25に直接吸着される。制御部31は、
プラテン駆動モータ29によりプラテン5を回転させな
がら画像データに応じて記録ヘッド3を駆動し、プラテ
ン5が1回または複数回回転して所定のインクを吐出し
終わると、ボールネジ13を回転させて記録ヘッド3を
所定量右方向へ移動させる。なお、この所定量は、記録
ヘッド3のノズル列の長さや印字密度等に基づいて決定
される。
【0024】制御部31は上記動作を繰り返すことによ
って画像形成を進め、記録ヘッド3を矢印Bで示す移動
範囲の右端まで移動させる。このとき、記録ヘッド3の
右端のノズルは記録紙97の右端縁97Rよりも更に右
側に位置し、そのノズルからインク滴35が吐出された
場合は、そのインク滴35は記録紙97にもプラテン5
にも付着することなくスポンジ25に直接吸着される。
このため、インクジェットプリンタ1では、左端縁97
Lギリギリから右端縁97Rギリギリに到るまでの全範
囲に渡って記録紙97上に画像を形成することができ
る。
【0025】また、プラテン5は全周に渡って記録紙9
7よりも狭い幅に構成され、記録紙97の両端縁97
R,97Lは中に浮いているので、端縁97R,97L
への画像形成時に記録紙97に付着しなかったインクは
前述のようにプラテン5を汚損せず、スポンジ25に吸
着・保持される。また、プラテン5は全周に渡ってこの
ように構成されているので、記録紙97の端縁97R,
97L近傍に付着したインクの一部が記録紙97の裏面
へ回り込んだ状態で記録紙97と共に他の箇所へ搬送さ
れたとしても、そのインクはプラテン5を汚損しない。
このため、インクジェットプリンタ1では、次にプラテ
ン5上に搬送または装着された記録紙97も汚損されな
い。従って、インクジェットプリンタ1では、記録紙9
7の汚損を招くことなく、その記録紙97の幅方向両端
ギリギリまで良好に画像を形成することができる。
【0026】更に、上記付着しなかったインクはスポン
ジ25に吸着・保持されるので、そのインクが予期せぬ
ところへ飛散して記録紙97またはインクジェットプリ
ンタ1の構成部材を汚損することも防止できる。従っ
て、インクジェットプリンタ1では、記録紙97の汚損
を一層良好に防止すると共にインクジェットプリンタ1
の他の構成部材の汚損も良好に防止することができる。
このため、インクジェットプリンタ1ではメンテナンス
も極めて容易にすることができる。しかも、スポンジ2
5は支持部材27と一体にプラテン5及び回転軸23か
ら着脱自在に構成されているので、スポンジ25が多量
のインクを吸着・保持して交換が必要になったときにも
その交換が極めて容易に行える。従って、インクジェッ
トプリンタ1では、メンテナンスを一層容易にすること
ができる。
【0027】また更に、スポンジ25を加熱して上記吸
着・保持されたインクを乾かす構成を設ければ、メンテ
ナンスを一層容易にすると共に記録紙97の汚損を一層
良好に防止することができる。図3,図4に示すインク
ジェットプリンタ51では、支持部材27の外周に面状
のヒータ53(例えばセラミック発熱体)を貼着し、そ
のヒータ53の片側端縁をスポンジ25に接触させてい
る。また、ヒータ53には一対の摺動電極55を接触さ
せ、各摺動電極55の間に直流電源57からの直流電流
を供給している。なお、図3,図4では、図1,図2と
同様に構成した部分には同一符号を用いて構成の詳細な
説明を省略する(以下の図も同様)。
【0028】このように構成されたインクジェットプリ
ンタ51では、直流電源57からの通電によってヒータ
53を発熱させてスポンジ25を加熱し、水等の溶媒成
分を蒸発させることによってそのスポンジ25に吸着・
保持されたインクを迅速に乾かすことができる。このた
め、高速で大量の印字(画像形成)を行う場合にもスポ
ンジ25の機能を長く維持してそのスポンジ25の交換
頻度を低減することができるばかりでなく、振動が加わ
った場合等にも上記吸着・保持されているインクが記録
紙97に付着するのを良好に防止することができる。従
って、インクジェットプリンタ51では、インクジェッ
トプリンタ1と同様の効果に加えて、メンテナンスを一
層容易にすると共に記録紙97の汚損を一層良好に防止
することができるといった効果が生じる。
【0029】なお、インクジェットプリンタ51では、
例えば金属ウール等のように熱伝導性の良好な素材でス
ポンジ25を構成することにより、熱を一層有効に利用
してインクを一層迅速に乾かすことができ、延いては、
メンテナンスを一層容易にすると共に記録紙97の汚損
を一層良好に防止することができる。
【0030】更に、通電に応じて自らが発熱する素材で
スポンジ25を構成した場合、図5に示すようにヒータ
53を省略して、摺動電極55をスポンジ25に直接接
触させればよい。この場合、図3,図4に示すインクジ
ェットプリンタ51と同様の効果に加えて、装置の構成
を一層簡略化すると共に熱効率を一層向上させることが
できるといった効果が生じる。なお、上記各実施の形態
において、直流電源57と、摺動電極55と、ヒータ5
3または自らが発熱するスポンジ25とが、発熱手段に
相当する。
【0031】また、図6に示すように、プラテン5の全
周に渡って更に他の溝5aを形成し、その溝5aの内部
にスポンジ25を敷き詰めてもよい。但し、スポンジ2
5の表面はプラテン5の表面よりも下方に(回転軸23
側に)配設されるものとする。この場合、前述の記録紙
97よりも狭い矢印Cで示す幅を有する記録紙に対して
も、その記録紙の汚損を招くことなく幅方向両端ギリギ
リまで良好に画像を形成することができる。このよう
に、本発明には、プラテンに溝を形成することによって
そのプラテンの幅を被記録媒体の幅よりも狭くした形態
も含まれる。そして、上記例の場合、矢印Cで示す幅を
有する記録紙に対しては、一対の溝5aの間隔がプラテ
ン5の幅に相当する。
【0032】更に、本発明は上記各実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の形態で実施することができる。例えば、スポンジ2
5の代わりに他のインク吸収材を使用してもよく、金属
(例えば支持部材27)の表面に微小な溝または凹凸を
設けてインクを表面張力で付着させるだけの構成を採用
してもよい。後者の場合でも、ヒータ53等を適宜組み
合わせることによって、スポンジ25を利用した場合と
同様の作用・効果が生じる可能性がある。また、スポン
ジ25は記録ヘッド3との対向位置のみに回転不能に設
けてもよい。
【0033】また更に、本発明は、ラインプリンタタイ
プのインクジェットプリンタにも、平プラテンを利用し
たインクジェットプリンタにも適用することができる。
平プラテンを利用した場合であっても、被記録媒体の搬
送方向に沿って全体に渡ってそのプラテンを狭い幅に構
成することにより、本発明が適用できるのである。
【0034】但し、上記各実施の形態のように円筒状の
プラテンを利用したインクジェットプリンタに本発明を
適用した場合、被記録媒体を支持する円筒面が全周に渡
って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成される。この場
合、プラテンには円周上の全ての領域において被記録媒
体の端縁との接触部がなくなるので、円周上の任意の位
置に被記録媒体の先端を設置でき、画像形成における作
業性を良好に向上させることができる。また、前述のよ
うに、被記録媒体の端縁近傍は中に浮いた状態となる
が、円筒状のプラテンを利用した場合は被記録媒体をプ
ラテンに沿った円筒状に丸めることによってその撓みを
抑制し、記録ヘッドと被記録媒体との間隔を正確に保っ
て上記浮きによる画像の乱れを良好に抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの構
成を表す斜視図である。
【図2】そのインクジェットプリンタの構成を表す断面
図である。
【図3】本発明を適用した他のインクジェットプリンタ
の構成を表す斜視図である。
【図4】そのインクジェットプリンタの構成を表す断面
図である。
【図5】そのインクジェットプリンタの変形例を表す断
面図である。
【図6】本発明を適用した更に他のインクジェットプリ
ンタの構成を表す断面図である。
【図7】従来の技術及びその課題を表す説明図である。
【符号の説明】
1,51…インクジェットプリンタ 3…記録ヘッ
ド 5…プラテン 13…ボールネジ 19…ボールネジ駆動モー
タ 25…スポンジ 27…支持部材 29…プラテン駆動モータ
31…制御部 35…インク滴 53…ヒータ
55…摺動電極 57…直流電源 97…記録紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にインクを吐出して画像を形
    成する記録ヘッドと、 上記被記録媒体を少なくとも上記記録ヘッドとの対向位
    置で支持するプラテンと、 上記被記録媒体を搬送することによりその被記録媒体の
    上記記録ヘッドに対する対向部分を変化させる搬送手段
    と、 を備えたインクジェットプリンタであって、 上記プラテンが、上記搬送方向に沿って全体に渡って上
    記被記録媒体よりも狭い幅に構成されたことによって、
    上記プラテン上の上記被記録媒体が上記幅方向両端で何
    の部材にも支持されないことを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記プラテンが円筒状に構成され、上記
    被記録媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録
    媒体よりも狭い幅に構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記被記録媒体の上記幅方向両端を挟ん
    で上記記録ヘッドと対向し、かつ上記被記録媒体に当接
    しない位置に、上記記録ヘッドから吐出されたインクを
    吸着して保持するインク保持部材を備えたことを特徴と
    する請求項1または2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記インク保持部材を支持し、そのイン
    ク保持部材と一体に上記プラテンに着脱自在に構成され
    た支持部材を、更に備えたことを特徴とする請求項3記
    載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 上記インク保持部材を加熱する加熱手段
    を、更に備えたことを特徴とする請求項3または4記載
    のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 上記インク保持部材として、熱伝導性の
    良好な部材を用いたことを特徴とする請求項5記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 上記インク保持部材として自らが発熱可
    能な部材を用い、上記加熱手段が上記インク保持部材を
    発熱させることを特徴とする請求項5または6記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
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