JP4172132B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラテン上に支持された被記録媒体に記録ヘッドよりインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録紙等の被記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、上記被記録媒体を少なくとも上記記録ヘッドとの対向位置で支持するプラテンと、上記被記録媒体を搬送することによりその被記録媒体の上記記録ヘッドに対する対向部分を変化させる搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタが考えられている。この種のインクジェットプリンタでは、搬送手段によって被記録媒体を搬送してその被記録媒体の記録ヘッドに対向する部分を変化させながら上記記録ヘッドからインクを吐出することにより、被記録媒体に画像を形成することができる。また、記録ヘッドの対向位置に配設された被記録媒体はプラテンによって支持されるので、記録ヘッドと被記録媒体との距離を正確に維持して安定した画像を形成することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種のインクジェットプリンタでは、被記録媒体の幅方向両端(以下、端縁ともいう)ギリギリまで画像を形成するのは困難であった。これは、被記録媒体の端縁近傍に吐出されたインクがプラテンの表面に付着し、次に搬送される被記録媒体の裏面(プラテン側の面)を汚損してしまうからである。
【0004】
そこで、図7(A)に示すように、プラテン91の記録ヘッド(図示せず)との対向部全体に渡って溝93を設け、その溝93の中にインク吸収材95を敷き詰めたり、図7(B)に示すように、プラテン91の記録ヘッドとの対向部の、記録紙97(被記録媒体に相当)の端縁近傍に位置する部分に溝93を設け、その溝93の中にインク吸収材95を敷き詰めたりすることが考えられている(例えば、特開平10−337886号公報参照)。この場合、記録紙97の端縁近傍に吐出され、記録紙97に付着しなかったインクは、インク吸収材95に吸収されてプラテン91を汚損することがない。
【0005】
しかしながら、記録紙97の端縁近傍に付着したインクの一部は記録紙97の裏面に回り込むことがあり、この場合、記録紙97が矢印A方向に搬送されたときに溝93の下流側に上記インクによる汚損部99が形成される可能性がある。すると、次に搬送される記録紙97の裏面に汚損部99のインクが付着して、その記録紙97の裏面を汚損してしまう。
【0006】
この課題は、印字速度が速く、従って記録紙97の搬送速度が速い機種ほど顕著に表れる。すなわち、汚損部99のインクが乾燥しない内に次の記録紙97が汚損部99まで搬送される可能性が高くなるのである。
そこで、本発明は、被記録媒体の汚損を招くことなく、その被記録媒体の幅方向両端ギリギリまで良好に画像を形成することのできるインクジェットプリンタを提供することを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、被記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、上記記録ヘッドとの対向位置に配設され、上記被記録媒体を少なくとも上記記録ヘッドとの対向位置で支持してその被記録媒体と一体に回転するプラテンと、該プラテンを回転させて上記被記録媒体を搬送することによりその被記録媒体の上記記録ヘッドに対する対向部分を変化させる搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタであって、上記プラテンが、上記搬送方向に沿って全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成されたことによって、上記プラテン上の上記被記録媒体が上記幅方向両端で何の部材にも支持されず、上記記録ヘッドは、上記被記録媒体の上記幅方向両端の更に外側にもインクを吐出可能で、上記被記録媒体の上記幅方向両端を挟んで上記記録ヘッドと対向しかつ上記被記録媒体に当接しない位置には、上記記録ヘッドから吐出されたインクを吸着して保持するインク保持部材を備え、上記被記録媒体の上記幅方向両端の更に外側に吐出されたインクは、上記被記録媒体にも上記プラテンにも付着することなく上記インク保持部材に直接吸着されることを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明では、プラテンが、被記録媒体の搬送方向に沿って全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成されている。このため、プラテン上の被記録媒体は上記幅方向両端で何の部材にも支持されず、中に浮いた状態となっている。従って、プラテンは記録ヘッドとの対向部で記録ヘッド側に露出せず、被記録媒体の端縁近傍に吐出されてその被記録媒体に付着しなかったインクもプラテンを汚損することがない。しかも、プラテンは被記録媒体の搬送方向に沿って全周に渡ってこのように狭い幅に構成されているので、被記録媒体の端縁近傍に付着したインクの一部が被記録媒体の裏面へ回り込んだとしても、そのインクはプラテンを汚損しない。よって、次にプラテン上に搬送された被記録媒体も汚損されない。また、記録ヘッドは、被記録媒体の上記幅方向両端の更に外側にもインクを吐出可能である。従って、本発明では、被記録媒体の汚損を招くことなく、その被記録媒体の幅方向両端ギリギリまで良好に画像を形成することができる。
更に、本発明では、上記被記録媒体の上記幅方向両端を挟んで上記記録ヘッドと対向しかつ上記被記録媒体に当接しない位置には、上記記録ヘッドから吐出されたインクを吸着して保持するインク保持部材が備えられ、上記被記録媒体の上記幅方向両端の更に外側に吐出されたインクは、上記被記録媒体にも上記プラテンにも付着することなく上記インク保持部材に直接吸着される。このため、被記録媒体の端縁近傍に吐出されてその被記録媒体に付着しなかったインクが、予期せぬところへ飛散して被記録媒体またはその他の構成部材を汚損することが良好に防止される。しかも上記保持部材は、被記録媒体に当接しない位置に設けられているので、保持部材に保持されたインクが被記録媒体に付着することもない。従って、本発明では、被記録媒体の汚損を一層良好に防止すると共にインクジェットプリンタの他の構成部材の汚損も良好に防止することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記プラテンが円筒状に構成され、上記被記録媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成されたことを特徴としている。
本発明では、円筒状のプラテンを利用したインクジェットプリンタに請求項1記載の発明を適用している。この場合、被記録媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成される。この場合、プラテンには円周上の全ての領域において被記録媒体の端縁との接触部がなくなるので、円周上の任意の位置に被記録媒体の先端を設置でき、画像形成における作業性を良好に向上させることができる。また、前述のように被記録媒体の端縁近傍は中に浮いた状態となるが、本発明では、被記録媒体をプラテンに沿った円筒状に丸めることによってその撓みを抑制し、被記録媒体の浮きによる画像の乱れを良好に抑制することができる。従って、本発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、画像形成における作業性を一層向上させると共に、画像の乱れを一層良好に抑制することができるといった効果が生じる。
【0010】
【0011】
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成に加え、上記インク保持部材を支持し、そのインク保持部材と一体に上記プラテンに着脱自在に構成された支持部材を、更に備えたことを特徴としている。
【0013】
本発明では、上記インク保持部材は支持部材に支持されており、この支持部材は上記インク保持部材と一体にプラテンから着脱可能である。このため、インク保持部材が多量のインクを吸着・保持して交換の必要が生じたときには、支持部材ごとインク保持部材を交換することができる。従って、本発明では、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、インク保持部材の交換が極めて容易であるといった効果が生じる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記インク保持部材を加熱する加熱手段を、更に備えたことを特徴としている。
本発明では、加熱手段によって上記インク保持部材を加熱することができるので、インク保持部材に吸着・保持されたインクを迅速に乾かすことができる。このため、インク保持部材の交換頻度を低減することができるばかりでなく、振動が加わった場合等にも上記吸着・保持されているインクが被記録媒体に付着するのを良好に防止することができる。従って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、インク保持部材の管理を容易にすると共に被記録媒体の汚損を一層良好に防止することができるといった効果が生じる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用されたインクジェットプリンタ1の構成を表す斜視図である。なお、このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように記録ヘッド3と円筒状のプラテン5とを備えており、図示しないロール紙保持部から引き出されてプラテン5の外周とほぼ同じ長さに切断されたロール紙(被記録媒体に相当:以下、切断後のロール紙を記録紙97という)に対して画像を形成するものである。
【0018】
記録紙97は、プラテン5の円周面上に巻き付けられ、記録紙固定部材7によって両端を固定された状態で保持される。記録ヘッド3は、インクを吐出するノズルプレート3aが上記巻き付けられた記録紙97と一定の間隔で対向するように、スライドバー11及びボールネジ13によって支持されている。また、このスライドバー11及びボールネジ13は、記録ヘッド3を、記録紙97の幅方向に移動可能でかつボールネジ13回りには回転不能に支持している。ボールネジ13は、筐体15にベアリング17を介して回転可能に支持されており、筐体15に固定されたボールネジ駆動モータ19によって回転駆動される。そして、この回転駆動に応じて、記録ヘッド3が記録紙97の幅方向に移動する。
【0019】
プラテン5は、ベアリング21を介して筐体15に支持された回転軸23、及び後述のスポンジ25,支持部材27と一体に回転可能に構成され、筐体15に固定された搬送手段としてのプラテン駆動モータ29によって回転駆動される。また、記録ヘッド3,ボールネジ駆動モータ19,及びプラテン駆動モータ29は、制御部31に接続されてその駆動状態を制御される。
【0020】
次に、図2の断面図に示すように、プラテン5には前述の回転軸23が貫通して固定され、そのプラテン5の軸方向両側には、インク保持部材としてのスポンジ25及びそのスポンジ25を支持する支持部材27が配設されている。プラテン5は全周に渡って記録紙97よりも狭い幅に構成されている。このため、プラテン5上の記録紙97は、図2に示すように幅方向両端で何の部材に支持されずに中に浮いている。スポンジ25は、記録紙97の上記中に浮いた部分の下側(回転軸23側)から記録紙97の幅方向外側に到る幅を有し、プラテン5よりも小さい外径を有する円環状に構成され、支持部材27と一体にプラテン5及び回転軸23から着脱自在に構成されている。
【0021】
続いて、このように構成されたインクジェットプリンタ1の動作について説明する。先ず始めに、プラテン5の円周面に記録紙97を巻き付け、その両端を記録紙固定部材7(図1)によって固定する。この巻き付け作業は作業者自身が直接行ってもよいし、専用の図示しない記録紙供給装置を設けて行ってもよい。
【0022】
記録紙97の装着後、制御部31に画像データ等が入力されると、制御部31はプラテン駆動モータ29を駆動し、プラテン5を記録紙97と一体に回転させる。これと同時に、制御部31はボールネジ駆動モータ19を駆動し、記録ヘッド3を図2に示すように記録紙97の左端縁97Lへ移動させる。
【0023】
このとき、記録ヘッド3の左端のノズルは記録紙97の左端縁97Lよりも更に左側に位置し、そのノズルからインク滴35が吐出された場合は、そのインク滴35は記録紙97にもプラテン5にも付着することなくスポンジ25に直接吸着される。制御部31は、プラテン駆動モータ29によりプラテン5を回転させながら画像データに応じて記録ヘッド3を駆動し、プラテン5が1回または複数回回転して所定のインクを吐出し終わると、ボールネジ13を回転させて記録ヘッド3を所定量右方向へ移動させる。なお、この所定量は、記録ヘッド3のノズル列の長さや印字密度等に基づいて決定される。
【0024】
制御部31は上記動作を繰り返すことによって画像形成を進め、記録ヘッド3を矢印Bで示す移動範囲の右端まで移動させる。このとき、記録ヘッド3の右端のノズルは記録紙97の右端縁97Rよりも更に右側に位置し、そのノズルからインク滴35が吐出された場合は、そのインク滴35は記録紙97にもプラテン5にも付着することなくスポンジ25に直接吸着される。このため、インクジェットプリンタ1では、左端縁97Lギリギリから右端縁97Rギリギリに到るまでの全範囲に渡って記録紙97上に画像を形成することができる。
【0025】
また、プラテン5は全周に渡って記録紙97よりも狭い幅に構成され、記録紙97の両端縁97R,97Lは中に浮いているので、端縁97R,97Lへの画像形成時に記録紙97に付着しなかったインクは前述のようにプラテン5を汚損せず、スポンジ25に吸着・保持される。また、プラテン5は全周に渡ってこのように構成されているので、記録紙97の端縁97R,97L近傍に付着したインクの一部が記録紙97の裏面へ回り込んだ状態で記録紙97と共に他の箇所へ搬送されたとしても、そのインクはプラテン5を汚損しない。このため、インクジェットプリンタ1では、次にプラテン5上に搬送または装着された記録紙97も汚損されない。従って、インクジェットプリンタ1では、記録紙97の汚損を招くことなく、その記録紙97の幅方向両端ギリギリまで良好に画像を形成することができる。
【0026】
更に、上記付着しなかったインクはスポンジ25に吸着・保持されるので、そのインクが予期せぬところへ飛散して記録紙97またはインクジェットプリンタ1の構成部材を汚損することも防止できる。従って、インクジェットプリンタ1では、記録紙97の汚損を一層良好に防止すると共にインクジェットプリンタ1の他の構成部材の汚損も良好に防止することができる。このため、インクジェットプリンタ1ではメンテナンスも極めて容易にすることができる。しかも、スポンジ25は支持部材27と一体にプラテン5及び回転軸23から着脱自在に構成されているので、スポンジ25が多量のインクを吸着・保持して交換が必要になったときにもその交換が極めて容易に行える。従って、インクジェットプリンタ1では、メンテナンスを一層容易にすることができる。
【0027】
また更に、スポンジ25を加熱して上記吸着・保持されたインクを乾かす構成を設ければ、メンテナンスを一層容易にすると共に記録紙97の汚損を一層良好に防止することができる。図3,図4に示すインクジェットプリンタ51では、支持部材27の外周に面状のヒータ53(例えばセラミック発熱体)を貼着し、そのヒータ53の片側端縁をスポンジ25に接触させている。また、ヒータ53には一対の摺動電極55を接触させ、各摺動電極55の間に直流電源57からの直流電流を供給している。なお、図3,図4では、図1,図2と同様に構成した部分には同一符号を用いて構成の詳細な説明を省略する(以下の図も同様)。
【0028】
このように構成されたインクジェットプリンタ51では、直流電源57からの通電によってヒータ53を発熱させてスポンジ25を加熱し、水等の溶媒成分を蒸発させることによってそのスポンジ25に吸着・保持されたインクを迅速に乾かすことができる。このため、高速で大量の印字(画像形成)を行う場合にもスポンジ25の機能を長く維持してそのスポンジ25の交換頻度を低減することができるばかりでなく、振動が加わった場合等にも上記吸着・保持されているインクが記録紙97に付着するのを良好に防止することができる。従って、インクジェットプリンタ51では、インクジェットプリンタ1と同様の効果に加えて、メンテナンスを一層容易にすると共に記録紙97の汚損を一層良好に防止することができるといった効果が生じる。
【0029】
なお、インクジェットプリンタ51では、例えば金属ウール等のように熱伝導性の良好な素材でスポンジ25を構成することにより、熱を一層有効に利用してインクを一層迅速に乾かすことができ、延いては、メンテナンスを一層容易にすると共に記録紙97の汚損を一層良好に防止することができる。
【0030】
更に、通電に応じて自らが発熱する素材でスポンジ25を構成した場合、図5に示すようにヒータ53を省略して、摺動電極55をスポンジ25に直接接触させればよい。この場合、図3,図4に示すインクジェットプリンタ51と同様の効果に加えて、装置の構成を一層簡略化すると共に熱効率を一層向上させることができるといった効果が生じる。なお、上記各実施の形態において、直流電源57と、摺動電極55と、ヒータ53または自らが発熱するスポンジ25とが、発熱手段に相当する。
【0031】
また、図6に示すように、プラテン5の全周に渡って更に他の溝5aを形成し、その溝5aの内部にスポンジ25を敷き詰めてもよい。但し、スポンジ25の表面はプラテン5の表面よりも下方に(回転軸23側に)配設されるものとする。この場合、前述の記録紙97よりも狭い矢印Cで示す幅を有する記録紙に対しても、その記録紙の汚損を招くことなく幅方向両端ギリギリまで良好に画像を形成することができる。このように、本発明には、プラテンに溝を形成することによってそのプラテンの幅を被記録媒体の幅よりも狭くした形態も含まれる。そして、上記例の場合、矢印Cで示す幅を有する記録紙に対しては、一対の溝5aの間隔がプラテン5の幅に相当する。
【0032】
更に、本発明は上記各実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、スポンジ25の代わりに他のインク吸収材を使用してもよく、金属(例えば支持部材27)の表面に微小な溝または凹凸を設けてインクを表面張力で付着させるだけの構成を採用してもよい。後者の場合でも、ヒータ53等を適宜組み合わせることによって、スポンジ25を利用した場合と同様の作用・効果が生じる可能性がある。また、スポンジ25は記録ヘッド3との対向位置のみに回転不能に設けてもよい。
【0033】
また更に、本発明は、ラインプリンタタイプのインクジェットプリンタにも適用することができる。
【0034】
但し、上記各実施の形態のように円筒状のプラテンを利用したインクジェットプリンタに本発明を適用した場合、被記録媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成される。この場合、プラテンには円周上の全ての領域において被記録媒体の端縁との接触部がなくなるので、円周上の任意の位置に被記録媒体の先端を設置でき、画像形成における作業性を良好に向上させることができる。また、前述のように、被記録媒体の端縁近傍は中に浮いた状態となるが、円筒状のプラテンを利用した場合は被記録媒体をプラテンに沿った円筒状に丸めることによってその撓みを抑制し、記録ヘッドと被記録媒体との間隔を正確に保って上記浮きによる画像の乱れを良好に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの構成を表す斜視図である。
【図2】そのインクジェットプリンタの構成を表す断面図である。
【図3】本発明を適用した他のインクジェットプリンタの構成を表す斜視図である。
【図4】そのインクジェットプリンタの構成を表す断面図である。
【図5】そのインクジェットプリンタの変形例を表す断面図である。
【図6】本発明を適用した更に他のインクジェットプリンタの構成を表す断面図である。
【図7】従来の技術及びその課題を表す説明図である。
【符号の説明】
1,51…インクジェットプリンタ 3…記録ヘッド 5…プラテン
13…ボールネジ 19…ボールネジ駆動モータ 25…スポンジ
27…支持部材 29…プラテン駆動モータ 31…制御部
35…インク滴 53…ヒータ 55…摺動電極
57…直流電源 97…記録紙

Claims (4)

  1. 被記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドとの対向位置に配設され、上記被記録媒体を少なくとも上記記録ヘッドとの対向位置で支持してその被記録媒体と一体に回転するプラテンと、
    該プラテンを回転させて上記被記録媒体を搬送することによりその被記録媒体の上記記録ヘッドに対する対向部分を変化させる搬送手段と、
    を備えたインクジェットプリンタであって、
    上記プラテンが、上記搬送方向に沿って全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成されたことによって、上記プラテン上の上記被記録媒体が上記幅方向両端で何の部材にも支持されず、
    上記記録ヘッドは、上記被記録媒体の上記幅方向両端の更に外側にもインクを吐出可能で、
    上記被記録媒体の上記幅方向両端を挟んで上記記録ヘッドと対向しかつ上記被記録媒体に当接しない位置には、上記記録ヘッドから吐出されたインクを吸着して保持するインク保持部材を備え、
    上記被記録媒体の上記幅方向両端の更に外側に吐出されたインクは、上記被記録媒体にも上記プラテンにも付着することなく上記インク保持部材に直接吸着されることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 上記プラテンが円筒状に構成され、上記被記録媒体を支持する円筒面が全周に渡って上記被記録媒体よりも狭い幅に構成されたことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 上記インク保持部材を支持し、そのインク保持部材と一体に上記プラテンに着脱自在に構成された支持部材を、更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 上記インク保持部材を加熱する加熱手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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