JP2001269768A - 生砂型と鋳物素材の分離方法およびその装置 - Google Patents
生砂型と鋳物素材の分離方法およびその装置Info
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- JP2001269768A JP2001269768A JP2000087847A JP2000087847A JP2001269768A JP 2001269768 A JP2001269768 A JP 2001269768A JP 2000087847 A JP2000087847 A JP 2000087847A JP 2000087847 A JP2000087847 A JP 2000087847A JP 2001269768 A JP2001269768 A JP 2001269768A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】鋳物素材に打痕等を生じさせたりすることな
く、生砂型を崩壊させて鋳物素材から分離できるように
する。 【解決手段】注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲
する。生砂型を気密に包囲する構造体の内部の圧力を上
昇させて水分の沸騰点を上昇させ、生砂型内の鋳物素材
の周囲に形成された水分凝縮層内に温度１００℃以上の
水分を生成させる。構造体内の圧力の低下によって水分
の沸騰点を降下させて水分凝縮層内の水分を沸騰させ、
生砂型を崩壊させて鋳物素材から分離する。
く、生砂型を崩壊させて鋳物素材から分離できるように
する。 【解決手段】注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲
する。生砂型を気密に包囲する構造体の内部の圧力を上
昇させて水分の沸騰点を上昇させ、生砂型内の鋳物素材
の周囲に形成された水分凝縮層内に温度１００℃以上の
水分を生成させる。構造体内の圧力の低下によって水分
の沸騰点を降下させて水分凝縮層内の水分を沸騰させ、
生砂型を崩壊させて鋳物素材から分離する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、注湯済みの生砂型から
鋳物素材を分離するのに好適な方法およびその装置に関
する。
鋳物素材を分離するのに好適な方法およびその装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、注湯済み生砂型を崩壊さ
せて生砂型と鋳物素材を分離する方法としては、生砂
型を搬送装置等上に落下させることによる衝撃や振動機
による振動によって生砂型を崩壊し分離するものクサ
ビ状の突起物を生砂型に差し込む等機械的な外力を加え
て生砂型を崩壊し分離するもの生砂型を回転ドラムあ
るいは振動ドラムに投入して生砂型同士あるいは生砂型
と鋳物素材との衝突によって生砂型を崩壊し分離するも
の、などが一般に知られている。
せて生砂型と鋳物素材を分離する方法としては、生砂
型を搬送装置等上に落下させることによる衝撃や振動機
による振動によって生砂型を崩壊し分離するものクサ
ビ状の突起物を生砂型に差し込む等機械的な外力を加え
て生砂型を崩壊し分離するもの生砂型を回転ドラムあ
るいは振動ドラムに投入して生砂型同士あるいは生砂型
と鋳物素材との衝突によって生砂型を崩壊し分離するも
の、などが一般に知られている。
【０００３】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、これら従来の
生砂型と鋳物素材の分離方法では、鋳物素材に大きな衝
撃を加えることになって、鋳物素材に割れ、欠け、打
痕、変形等を生じさせている。加えて、近年、鋳物素材
の形状の複雑化や寸法の高精度化等の要求から、高硬度
で高強度の生砂型が造型されて鋳造が行われるため、よ
り大きな力により生砂型と鋳物素材を分離する必要性が
出てきている。
生砂型と鋳物素材の分離方法では、鋳物素材に大きな衝
撃を加えることになって、鋳物素材に割れ、欠け、打
痕、変形等を生じさせている。加えて、近年、鋳物素材
の形状の複雑化や寸法の高精度化等の要求から、高硬度
で高強度の生砂型が造型されて鋳造が行われるため、よ
り大きな力により生砂型と鋳物素材を分離する必要性が
出てきている。
【０００４】本発明は上記の事情に鑑みて成されたもの
で、その目的は、鋳物素材に打痕等を生じさせたりする
ことなく、生砂型を崩壊させて鋳物素材から分離できる
方法およびその装置を提供することにある。
で、その目的は、鋳物素材に打痕等を生じさせたりする
ことなく、生砂型を崩壊させて鋳物素材から分離できる
方法およびその装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項１における生砂型と鋳物素材の分離方法は、
注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する方法であっ
て、注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲する工程
と、この生砂型を気密に包囲する構造体の内部の圧力を
上昇させて水分の沸騰点を上昇させ、前記生砂型内の鋳
物素材の周囲に形成された水分凝縮層内に温度１００℃
以上の水分を生成させる工程と、前記構造体内の圧力の
低下によって水分の沸騰点を降下させて前記水分凝縮層
内の水分を沸騰させ、前記生砂型を崩壊させて鋳物素材
から分離する工程と、を有することを特徴とする。
めに請求項１における生砂型と鋳物素材の分離方法は、
注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する方法であっ
て、注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲する工程
と、この生砂型を気密に包囲する構造体の内部の圧力を
上昇させて水分の沸騰点を上昇させ、前記生砂型内の鋳
物素材の周囲に形成された水分凝縮層内に温度１００℃
以上の水分を生成させる工程と、前記構造体内の圧力の
低下によって水分の沸騰点を降下させて前記水分凝縮層
内の水分を沸騰させ、前記生砂型を崩壊させて鋳物素材
から分離する工程と、を有することを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】なお、本発明において、一般に、
生砂型における鋳物素材の周囲には、鋳物素材の熱によ
り生砂型の他の個所よりも高温な水分が多量に集まった
層、いわゆる水分凝縮層が形成され、この水分凝縮層は
強度が弱い。したがって、注湯済みの鋳枠無しの生砂型
を気密に包囲し、この生砂型を気密に包囲する構造体の
内部を加圧すると、水分の沸騰点が温度１００℃以上に
上昇する。このため、水分凝縮層には１００℃以上の水
分が生成して強度の弱い水分凝縮層が形成される。その
後、生砂型を気密に包囲する構造体の内部を急激に減圧
すると、前述した水分の沸騰点が下がるため、鋳物素材
で加熱された高温状態の水分は沸騰し、この結果、生砂
型は崩壊されるとともに鋳物素材から分離されることに
なる。
生砂型における鋳物素材の周囲には、鋳物素材の熱によ
り生砂型の他の個所よりも高温な水分が多量に集まった
層、いわゆる水分凝縮層が形成され、この水分凝縮層は
強度が弱い。したがって、注湯済みの鋳枠無しの生砂型
を気密に包囲し、この生砂型を気密に包囲する構造体の
内部を加圧すると、水分の沸騰点が温度１００℃以上に
上昇する。このため、水分凝縮層には１００℃以上の水
分が生成して強度の弱い水分凝縮層が形成される。その
後、生砂型を気密に包囲する構造体の内部を急激に減圧
すると、前述した水分の沸騰点が下がるため、鋳物素材
で加熱された高温状態の水分は沸騰し、この結果、生砂
型は崩壊されるとともに鋳物素材から分離されることに
なる。
【０００７】またなお、本発明において、生砂型を気密
に包囲する構造体内の圧力の低下は、大気圧までより大
気圧以下にすることが、より効果がある。さらになお、
本発明において、注湯済みの鋳枠無しの生砂型とは、造
型直後の状態が鋳枠付きである鋳枠付き生砂型の鋳枠内
から分離されたもの、または造型直後の状態が鋳枠無し
であるものをいう。
に包囲する構造体内の圧力の低下は、大気圧までより大
気圧以下にすることが、より効果がある。さらになお、
本発明において、注湯済みの鋳枠無しの生砂型とは、造
型直後の状態が鋳枠付きである鋳枠付き生砂型の鋳枠内
から分離されたもの、または造型直後の状態が鋳枠無し
であるものをいう。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について図１
および図２に基づき詳細に説明する。図１に示すよう
に、注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する装置は、
注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲する気密包囲
手段１と、気密包囲手段で画成された空間を加圧する加
圧手段２と、気密包囲手段で画成された空間を吸引する
吸引減圧手段３と、負圧状態を解かれるとともに崩壊し
た生砂型から鋳物素材を取り出す鋳物素材取り出し手段
４と、で構成してある。
および図２に基づき詳細に説明する。図１に示すよう
に、注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する装置は、
注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲する気密包囲
手段１と、気密包囲手段で画成された空間を加圧する加
圧手段２と、気密包囲手段で画成された空間を吸引する
吸引減圧手段３と、負圧状態を解かれるとともに崩壊し
た生砂型から鋳物素材を取り出す鋳物素材取り出し手段
４と、で構成してある。
【０００９】そして、前記気密包囲手段１は、図１に示
すように、上向きのシリンダ５により昇降可能に構成さ
れた箱状のトレイ６と、このトレイ６の真上に固定配設
された逆置箱状のカバー７とで構成してあり、前記トレ
イ６内には、複数の帯板材を左右方向へ向けて並べて成
る、生砂型を載せる鋳型載せ部材８が設けてある。そし
て、トレイ６および鋳型載せ部材８は反時計回り方向へ
回動して生砂型等が滑降する角度まで傾動するようにな
っている。また、前記カバー７の下端にはシール部材９
が埋設してあり、さらに、前記カバー７には前記加圧手
段２が連通接続してあり、加圧手段２は開閉弁１０と、
導管１１と、圧縮空気源１２とで構成してある。
すように、上向きのシリンダ５により昇降可能に構成さ
れた箱状のトレイ６と、このトレイ６の真上に固定配設
された逆置箱状のカバー７とで構成してあり、前記トレ
イ６内には、複数の帯板材を左右方向へ向けて並べて成
る、生砂型を載せる鋳型載せ部材８が設けてある。そし
て、トレイ６および鋳型載せ部材８は反時計回り方向へ
回動して生砂型等が滑降する角度まで傾動するようにな
っている。また、前記カバー７の下端にはシール部材９
が埋設してあり、さらに、前記カバー７には前記加圧手
段２が連通接続してあり、加圧手段２は開閉弁１０と、
導管１１と、圧縮空気源１２とで構成してある。
【００１０】また、前記カバー７には前記吸引手段３が
連通接続してあり、吸引手段３は開閉弁１３と、導管１
４と、真空源１５とで構成してある。
連通接続してあり、吸引手段３は開閉弁１３と、導管１
４と、真空源１５とで構成してある。
【００１１】また、前記鋳物素材取り出し手段４は、左
右動可能、昇降可能および水平回転可能に構成されたフ
ォーク部材１６を備えている。
右動可能、昇降可能および水平回転可能に構成されたフ
ォーク部材１６を備えている。
【００１２】次に、このように構成したものの作用につ
いて説明する。図示しない鋳造ラインの冷却ライン上を
間欠的に流れている注湯済みの上下鋳枠から上下生砂型
１７を抜き出し、続いて、抜き出された上下生砂型１７
を図示しない押出装置により気密包囲手段１の鋳型載せ
部材８上に押し出し、続いて、気密包囲手段１のシリン
ダ５を伸長作動して上下生砂型１７の載った鋳型載せ部
材８等を上昇させ、シール部材９をトレイ６に当接させ
て、図２の（イ）に示すように、上下生砂型１７をトレ
イ６とカバー７とで気密に包囲する。
いて説明する。図示しない鋳造ラインの冷却ライン上を
間欠的に流れている注湯済みの上下鋳枠から上下生砂型
１７を抜き出し、続いて、抜き出された上下生砂型１７
を図示しない押出装置により気密包囲手段１の鋳型載せ
部材８上に押し出し、続いて、気密包囲手段１のシリン
ダ５を伸長作動して上下生砂型１７の載った鋳型載せ部
材８等を上昇させ、シール部材９をトレイ６に当接させ
て、図２の（イ）に示すように、上下生砂型１７をトレ
イ６とカバー７とで気密に包囲する。
【００１３】ところで、一般に、図２の（イ）に示すよ
うに、上下生砂型１７内の鋳物素材１８の周囲には、鋳
物素材１８の熱により上下生砂型１７の他の個所よりも
高温な水分が多量に集まった層（水分凝縮層）１９が形
成されており、この水分凝縮層１９は強度が弱い。そこ
で、加圧手段２の開閉弁１０を所要開口開き、トレイ６
とカバー７とで画成する気密状態の空間に圧縮空気を供
給してこの空間を加圧すると、この空間内における水分
の沸騰点が上昇し、これに伴って、上述の水分凝縮層１
９を含む上下生砂型１７全体には、温度１００℃以上の
水分が生成する。
うに、上下生砂型１７内の鋳物素材１８の周囲には、鋳
物素材１８の熱により上下生砂型１７の他の個所よりも
高温な水分が多量に集まった層（水分凝縮層）１９が形
成されており、この水分凝縮層１９は強度が弱い。そこ
で、加圧手段２の開閉弁１０を所要開口開き、トレイ６
とカバー７とで画成する気密状態の空間に圧縮空気を供
給してこの空間を加圧すると、この空間内における水分
の沸騰点が上昇し、これに伴って、上述の水分凝縮層１
９を含む上下生砂型１７全体には、温度１００℃以上の
水分が生成する。
【００１４】次いで、開閉弁１０を閉じてトレイ６とカ
バー７とで画成する空間への圧縮空気の供給を停止し、
続いて、吸引手段３の開閉弁１３を所要開口開いてその
空間を急激に吸引減圧すると、上述の水分凝縮層１９の
水分を含む上下生砂型１７全体の水分の沸騰点が温度１
００℃以下に下がり、この水分は沸騰する。この結果、
上下生砂型１７は崩壊さるとともに鋳物素材１８から分
離される（図２の（ロ）参照）こととなる。
バー７とで画成する空間への圧縮空気の供給を停止し、
続いて、吸引手段３の開閉弁１３を所要開口開いてその
空間を急激に吸引減圧すると、上述の水分凝縮層１９の
水分を含む上下生砂型１７全体の水分の沸騰点が温度１
００℃以下に下がり、この水分は沸騰する。この結果、
上下生砂型１７は崩壊さるとともに鋳物素材１８から分
離される（図２の（ロ）参照）こととなる。
【００１５】この場合、前記上下生砂型１７が崩壊して
生じた生砂型片はトレイ６上に堆積する。なお、中子
は、水分の沸騰による崩壊が生じないため、鋳物素材１
８内に残留していて生砂型片に混入することはない。
生じた生砂型片はトレイ６上に堆積する。なお、中子
は、水分の沸騰による崩壊が生じないため、鋳物素材１
８内に残留していて生砂型片に混入することはない。
【００１６】次いで、開閉弁１３を閉じた後、カバー７
に付設された図示しない大気圧復帰バルブを開放してカ
バー７内を大気圧に復帰させ、続いて、シリンダ５を収
縮作動してトレイ６、上下生砂型１７・鋳物素材１８等
を下降させる。次いで、鋳物素材取り出し手段４のフォ
ーク部材１６を鋳物素材１８の下に進入させ、続いて、
フォーク部材１６を上昇させ鋳物素材１８を鋳型載せ部
材８から持ち上げる。次いで、フォーク部材１６により
鋳物素材１８を右方へ移動させ、続いて、鋳物素材１８
を後処理工程に搬送する。そして、トレイ６および鋳型
載せ部材８を傾動させてトレイ６および鋳型載せ部材８
上に堆積した生砂型片を排出して砂処理ラインに搬送す
る。
に付設された図示しない大気圧復帰バルブを開放してカ
バー７内を大気圧に復帰させ、続いて、シリンダ５を収
縮作動してトレイ６、上下生砂型１７・鋳物素材１８等
を下降させる。次いで、鋳物素材取り出し手段４のフォ
ーク部材１６を鋳物素材１８の下に進入させ、続いて、
フォーク部材１６を上昇させ鋳物素材１８を鋳型載せ部
材８から持ち上げる。次いで、フォーク部材１６により
鋳物素材１８を右方へ移動させ、続いて、鋳物素材１８
を後処理工程に搬送する。そして、トレイ６および鋳型
載せ部材８を傾動させてトレイ６および鋳型載せ部材８
上に堆積した生砂型片を排出して砂処理ラインに搬送す
る。
【００１７】なお、上記の実施例では、トレイ６とカバ
ー７とで画成する空間を加圧した後吸引減圧して大気圧
以下にしたが、その空間を加圧後、カバー７に付設され
た図示しない大気圧復帰バルブを開放してカバー７内を
大気圧に復帰させるようにしてもよい。
ー７とで画成する空間を加圧した後吸引減圧して大気圧
以下にしたが、その空間を加圧後、カバー７に付設され
た図示しない大気圧復帰バルブを開放してカバー７内を
大気圧に復帰させるようにしてもよい。
【００１８】またなお、上記の実施例では、注湯済みの
鋳枠無しの生砂型は、造型直後の状態が鋳枠付きであっ
て、注湯後に、上下鋳枠付き上下生砂型が上下鋳枠内か
ら抜き出されて分離されたものであるが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、いわゆる抜枠式鋳型造型機
により造型されて造型直後の状態が鋳枠無しである生砂
型でも、同様の作用効果を得ることができる。この場
合、上下生砂型は、一般に注湯時にジャケットが装着さ
れる。また、上記の実施例では、注湯済みの鋳枠無しの
生砂型は、水平割の上下生砂型であるが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、上述の上下生砂型を立てた
状態にして注湯を行うように構成されたものでも同様の
作用効果が得られる。また、生砂型は鋳物素材を含んだ
上型だけでもよい。
鋳枠無しの生砂型は、造型直後の状態が鋳枠付きであっ
て、注湯後に、上下鋳枠付き上下生砂型が上下鋳枠内か
ら抜き出されて分離されたものであるが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、いわゆる抜枠式鋳型造型機
により造型されて造型直後の状態が鋳枠無しである生砂
型でも、同様の作用効果を得ることができる。この場
合、上下生砂型は、一般に注湯時にジャケットが装着さ
れる。また、上記の実施例では、注湯済みの鋳枠無しの
生砂型は、水平割の上下生砂型であるが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、上述の上下生砂型を立てた
状態にして注湯を行うように構成されたものでも同様の
作用効果が得られる。また、生砂型は鋳物素材を含んだ
上型だけでもよい。
【００１９】さらになお、上記の実施例では生砂型を取
り上げたが、注湯後に水分を含有している鋳型であれ
ば、同様の結果が得られる。
り上げたが、注湯後に水分を含有している鋳型であれ
ば、同様の結果が得られる。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項１
の発明は、注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する方
法であって、注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲
する工程と、この生砂型を気密に包囲する構造体の内部
の圧力を上昇させて水分の沸騰点を上昇させ、前記生砂
型内の鋳物素材の周囲に形成された水分凝縮層内に温度
１００℃以上の水分を生成させる工程と、前記構造体内
の圧力の低下によって水分の沸騰点を降下させて前記水
分凝縮層内の水分を沸騰させ、前記生砂型を崩壊させて
鋳物素材から分離する工程と、を有するから、鋳物素材
に打痕等を生じさせたりすることなく、生砂型を容易か
つ確実に崩壊させて鋳物素材から分離できるなどの優れ
た実用的効果を奏する。
の発明は、注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する方
法であって、注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包囲
する工程と、この生砂型を気密に包囲する構造体の内部
の圧力を上昇させて水分の沸騰点を上昇させ、前記生砂
型内の鋳物素材の周囲に形成された水分凝縮層内に温度
１００℃以上の水分を生成させる工程と、前記構造体内
の圧力の低下によって水分の沸騰点を降下させて前記水
分凝縮層内の水分を沸騰させ、前記生砂型を崩壊させて
鋳物素材から分離する工程と、を有するから、鋳物素材
に打痕等を生じさせたりすることなく、生砂型を容易か
つ確実に崩壊させて鋳物素材から分離できるなどの優れ
た実用的効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例を示す一部断面正面図であ
る。
る。
【図２】図１における主要部の作動説明図である。
１気密包囲手段 ２加圧手段 ３吸引手段 １７ 上下生砂型 １８ 鋳物素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 武彦 愛知県豊川市穂ノ原３−１ 新東工業株式 会社豊川製作所内 (72)発明者 牧野 泰育 愛知県豊川市穂ノ原３−１ 新東工業株式 会社豊川製作所内 (72)発明者 吉田 恭典 愛知県豊川市穂ノ原３−１ 新東工業株式 会社豊川製作所内
Claims (6)
- 【請求項１】注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離する
方法であって、注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に包
囲する工程と、この生砂型を気密に包囲する構造体の内
部の圧力を上昇させて水分の沸騰点を上昇させ、前記生
砂型内の鋳物素材の周囲に形成された水分凝縮層内に温
度１００℃以上の水分を生成させる工程と、前記構造体
内の圧力の低下によって水分の沸騰点を降下させて前記
水分凝縮層内の水分を沸騰させ、前記生砂型を崩壊させ
て鋳物素材から分離する工程と、を有することを特徴と
する生砂型と鋳物素材の分離方法。 - 【請求項２】請求項１に記載の生砂型と鋳物素材の分離
方法において、前記構造体内の圧力の低下は、大気圧ま
であるいは大気圧以下であることを特徴とする請求項１
に記載の生砂型と鋳物素材の分離方法。 - 【請求項３】請求項１および請求項２に記載の生砂型と
鋳物素材の分離方法において、前記注湯済みの鋳枠無し
の生砂型は、造型直後の状態が鋳枠付きである鋳枠付き
生砂型の鋳枠内から分離されたものであることを特徴と
する生砂型と鋳物素材の分離方法。 - 【請求項４】 請求項１および請求項２に記載の生砂型
と鋳物素材の分離方法において、前記注湯済みの鋳枠無
しの生砂型は、造型直後の状態が鋳枠の付かないもので
あることを特徴とする生砂型と鋳物素材の分離方法。 - 【請求項５】 請求項１〜請求項４のうち１項に記載の
生砂型と鋳物素材の分離方法において、前記注湯済みの
鋳枠無しの生砂型は、半割の状態のものであることを特
徴とする生砂型と鋳物素材の分離方法。 - 【請求項６】 注湯済みの生砂型から鋳物素材を分離す
る装置であって、注湯済みの鋳枠無しの生砂型を気密に
包囲する気密包囲手段と、この気密包囲手段で画成され
た空間を加圧する加圧手段と、前記気密包囲手段で画成
された空間を急激に減圧する減圧手段と、を具備したこ
とを特徴とする生砂型と鋳物素材の分離装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000087847A JP2001269768A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 生砂型と鋳物素材の分離方法およびその装置 |
| EP01901530A EP1205270A4 (en) | 2000-01-28 | 2001-01-24 | METHOD AND DEVICE FOR DISASSEMBLING AND SEPARATING CHILLER MATERIAL AND WET SAND FROM WET SAND CHOCOLATE |
| KR1020017012446A KR20010113871A (ko) | 2000-01-28 | 2001-01-24 | 생사 주형으로부터 주형 재료와 주형 생사를 붕괴하고분리시키는 방법 및 장치 |
| PCT/JP2001/000444 WO2001054845A1 (fr) | 2000-01-28 | 2001-01-24 | Procede et dispositif permettant l'affaissement et la separation du materiau de moulage et du sable vert du moule en sable vert |
| BR0104248-3A BR0104248A (pt) | 2000-01-28 | 2001-01-24 | Método e mecanismo para colapsar moldes de areia glauconìtica e separar material de modelação e areia glauconìtica |
| CN01800143A CN1362901A (zh) | 2000-01-28 | 2001-01-24 | 破碎湿砂铸型以及分离造型材料和湿砂的方法和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000087847A JP2001269768A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 生砂型と鋳物素材の分離方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001269768A true JP2001269768A (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=18603799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000087847A Pending JP2001269768A (ja) | 2000-01-28 | 2000-03-28 | 生砂型と鋳物素材の分離方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001269768A (ja) |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000087847A patent/JP2001269768A/ja active Pending
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