JP2001269475A

JP2001269475A - 遊技台用玉貸装置及び玉貸システム

Info

Publication number: JP2001269475A
Application number: JP2000288174A
Authority: JP
Inventors: Kenji Takayanagi; 健次高柳
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-01-18
Filing date: 2000-09-22
Publication date: 2001-10-02

Abstract

(57)【要約】【課題】遊技ルール違反を防止するとともに、景品交
換による時間的ロスを防止して遊技台の稼働率を向上す
ることができるようにする。【解決手段】遊技台からの出玉が遊技台の上皿２５以
外にはプールされないようにし、上皿２５から所定の玉
数を越える分の玉をすべて玉計数装置２０に流れ込ませ
て回収する。遊技台１が大当たり状態になると、その開
始時にホール従業員が大当たりの種類を判別し、リモー
トコントロール装置３０により玉貸装置２に継続遊技で
きるか、景品交換を必要とするかの信号を送信する。玉
貸装置２は前者の信号であれば回収した出玉数を継続玉
数に貯え、後者の信号であれば保留玉数に貯え、遊技客
が継続玉数から出玉を取り出すときはマージンを取ら
ず、保留玉数から出玉を取り出すときはマージンを取る
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各遊技台ごとに設
けられ、遊技客の操作に応じて玉を貸し出す玉貸装置及
びそれを含む玉貸システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】まず、遊技店での遊技ルールの一例につ
いて説明する。遊技店では、遊技客に有料で玉を貸し
（例えば、１００円で２５個の玉を貸す）、遊技客はこ
の玉を使用し遊技台で遊技する。遊技客は、遊技を終え
ると最終的に獲得した玉（出玉）を景品に交換すること
ができる。また、大当たりして出玉が所定の玉数に到達
したりするなどの所定の状態になると、遊技客は出玉を
景品に交換しなければならない。このとき、一定の手数
料に相当する個数（以下、「交換マージン玉数」とい
う。）の玉を、貸したときの玉の個数に上乗せして交換
するようになっている（例えば、貸したときの２５個に
１５個の交換マージン玉数を上乗せして４０個と交換す
る）。出玉は、遊技した当日に景品交換するようになっ
ている。但し、会員登録をした遊技客に限り、出玉を景
品交換せずに貯玉をすることができるようになっている
遊技店もある。貯玉とは、後で遊技するときに（遊技し
た当日とは別の日でもよい。）、出玉を返却してもらえ
るように貯えておくことをいう。貯玉の返却は、基本的
に景品交換と同等のマージンで行われるようになってい
るが、会員登録による遊技客の囲い込みを目的として、
遊技客にとって景品交換より多少返却の割合が高くなる
ようになっていることが多い（例えば、貯玉４０個につ
き、１３個の貯玉マージン玉数を差し引いて２７個の玉
を返却する。）。すなわち、本明細書で「貯玉マージン
玉数」とは、再遊技のための返却時に差し引かれるマー
ジン玉数の意味であって、貯玉のときに差し引かれるマ
ージン玉数という意味ではない。

【０００３】次に、このような遊技ルールに対応した従
来の玉貸装置について説明する。該玉貸装置では、各遊
技台ごとに設けられた玉計数機が計数した玉数（出玉
数）を入力することにより次の４つの機能を実現してい
る。

【０００４】（１）出玉数の表示及び景品交換用レシー
ト等発行機能出玉数を遊技客に表示するとともに、遊
技客の操作に応じて出玉を景品に交換するための情報を
プリントしたレシートや該情報を記録したカード等の景
品交換情報記録媒体を発行する機能である。（２）出玉の返却機能出玉を遊技客に返却する機能で
ある。出玉を返却すると、出玉数からその返却玉数分が
減算される。（３）出玉の貯玉機能出玉を貯玉として貯えておく機
能である。（４）貯玉の返却機能貯玉を遊技客に返却する機能で
ある。貯玉を返却するときに、貯玉数からその返却玉数
分と貯玉マージン玉数分とが減算される。

【０００５】なお、貯玉マージン玉数は、遊技台の機種
や、遊技時間帯等に応じて適宜変更できるようになって
いる。また、従来の玉貸装置には貯玉マージン玉数専用
の表示部が設けられておらず、所定の操作がされると、
出玉数の表示部に貯玉マージン玉数を表示するようにな
っている。

【０００６】この貯玉をするためには、前述したように
遊技客は会員登録をする必要があり、会員登録される
と、会員として遊技するための会員カード及び会員コー
ドが発行される。この会員カード及び会員コードを利用
して遊技できるように、従来の玉貸装置は、通信回線を
介して会員情報を管理する管理装置に接続されるととも
に、会員カードから情報の読出・記録する会員カード読
書装置と、会員コードを入力するための数字キーからな
る会員コード入力部と、投資金額、利用頻度等に応じた
特典ポイントを会員カードに記録する会員管理機能とを
備えている。そして、会員カード処理装置に会員カード
が挿入されるとともに、会員コード入力部から会員コー
ドが入力されると、会員カードに記録された情報と、会
員コードとを通信回線を介して管理装置に記録された情
報と照合し、両情報が一致すれば、該会員カードを利用
して遊技ができるようになっている。そして、遊技客
は、会員管理機能によって付与される特典ポイントが貯
まると、そのポイントを景品に交換することができるよ
うになっている。

【０００７】遊技終了後、出玉を景品交換するために遊
技客が玉貸装置に所定の操作をすると、玉貸装置は、前
記景品交換用レシート等発行機能により、出玉の球数が
記録された前記レシートや前記記録媒体（以下、「レシ
ート等」という。）を発行する。該レシート等は遊技客
により景品交換用カウンターに持参され、ホール従業員
によって該レシート等に記録された出玉の数がＰＯＳ
（point of sales）システムに入力される。このＰＯＳ
システムには交換マージン玉数が設定されており、該交
換マージン玉数に応じた球数が出玉の数から差し引か
れ、残りの球数が景品交換され、遊技客に提供される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところが、遊技ルール
では出玉を景品交換又は貯玉する必要があるのに、これ
をせずに（ルール違反をして）、遊技客が出玉を使用し
てそのまま遊技する場合がある。これを防止するには、
遊技ルールに則って出玉が確実に景品交換又は貯玉され
たかを、ホール従業員がその都度確認しなければならな
いため、手間がかかる。

【０００９】また、遊技客に景品交換をさせると、それ
による時間的ロスが発生し、遊技台の稼働率が低下する
という問題がある。貯玉をさせれば、その時間的ロスを
低減することができる。しかし、そのためには、遊技客
に事前に会員登録をし暗証番号を登録してもらう必要が
あるし、貯玉の際と、貯玉の返却による再プレーの際と
に、玉貸装置に暗証番号を入力し本人であることを確認
する手続きをしてもらう必要がある。さらに、貯玉で
は、再プレーの際に、貯玉マージン玉数が差し引かれる
ようになっている。このため、遊技客の中には、貯玉を
敬遠する者もいる。

【００１０】また、従来の玉貸装置には、貯玉マージン
玉数を任意に機種、時間等によって設定することができ
るが、貯玉マージン玉数は貯玉による再プレーのための
もので、それ以外のプレーのためのマージン玉数の設定
はできない。また、従来の玉貸装置には貯玉マージン玉
数が表示されないので、貯玉の返却時に返却された玉数
と、返却された後の残りの貯玉数とを比較したり、所定
の操作をしたりしないと、貯玉マージン玉数を知ること
ができないという煩わしさもある。

【００１１】また、遊技客に景品交換をさせると、同じ
遊技客が同じ遊技台で継続して遊技しているのに、玉貸
装置としてはそれを検出できないため、各遊技台につい
ての遊技状況を精度良く把握することが困難であった。
例えば、遊技台の遊技店にとっての利益率は次の数式４
で示されるものとする（語句の定義は、［発明の実施の
形態］参照）。

【００１２】（数式４）利益率＝利益額÷投資金額×１００

【００１３】ここで、利益額は、遊技店にとっての利益
額であり、次の数式５で示されるものとする（語句の定
義は、［発明の実施の形態］参照）。

【００１４】（数式５）利益額＝投資金額−景品金額

【００１５】景品交換させると、その時点で、その遊技
客の投資金額や景品金額が確定される。そして、その後
で同じ遊技客が同じ遊技台で継続して遊技しても玉貸装
置としては検出できず、別の遊技客が遊技しているもの
として別途前記利益率が計算される。このため、前記利
益率の精度が低下してしまう。

【００１６】また、遊技客に景品交換させると、それま
で獲得していた出玉数が一旦０にクリアーされ、実際に
は出玉があるのに出玉が無い様な印象を他の遊技客に与
え射幸性を阻害することになる。

【００１７】また、従来の玉貸装置では、会員として遊
技するときに、会員コードを入力する必要があったた
め、会員コード入力部を設ける必要があり、部品点数が
増え、コストが増大していた。また、遊技客には、いち
いち会員コードを入力する操作が面倒がられていた。

【００１８】また、従来の玉貸装置の会員管理機能は、
会員カードを用いて玉貸装置を使用した遊技客に特典ポ
イントを付与するだけの機能しかない。しかも、その特
典ポイントは景品に交換することしかできないため、遊
技客に会員登録させる魅力に乏しかった。

【００１９】また、所持者が特定される会員カードとは
異なり、所持者が特定されない一般遊技客用のカード
（例えば、貸玉を得るためのプリペイドカード等）は、
使用済みになったときに次のように処理されていた。（１）玉貸装置から排出され、廃棄される。（２）玉貸装置に回収され、回収搬送装置を用いて島端
の回収ボックスに収納され、リサイクルされる。このため、（１）ではカード費用が掛かり、（２）では
回収搬送装置を設けたりする必要があった。

【００２０】また、従来の一般遊技客用のカードは、個
々ののカードを特定するコードを持ちあわせないので不
正に記録されても不正に記録したものであるかどうかを
判明することが非常に困難であった。このこともあり、
前述したように使用済みのカードを回収することによっ
て、極力、不正な書き込みを防止する必要があったので
ある。

【００２１】また、出玉を景品に交換するときに景品交
換可能な玉数に満たない端玉が発生するが、従来は遊技
客の選択により、貯玉するか、端玉分を返却するかのい
ずれかしか選択肢がなかった。しかし、前者では貯玉手
続き及び操作を必要とし、後者では返却した端玉を当日
使用しなければならず、不便であった。

【００２２】また、遊技を中断し遊技台を確保した状態
で一時的に離席する場合、離席中に第三者が勝手に玉貸
装置を操作して出玉等が盗まれないようにする必要があ
る。このためには、（ａ）離席の際、ホール従業員を呼
び出し、離席の意思表示を伝え、玉貸装置の前記諸機能
をロックしてもらい、プレー再開時に、該ロックを解除
してもらう方法と、（ｂ）離席の際、すべての出玉を返
却することにより、景品交換情報記録媒体を発行しても
らい、遊技台に出玉を残さないようにする方法とがあ
る。しかし、前記（ａ）の方法では、離席の都度、従業
員を呼び出して、対応してもらわなければならないとい
う煩わしさがある。また、前記（ｂ）の方法では、離席
の際の前記出玉返却等の煩わしさに加え、プレー再開時
に玉を貸り直さなければならないという煩わしさもあ
る。

【００２３】また、従来の玉貸装置とＰＯＳシステムか
らなる玉貸システムにより、遊技台の機種毎に交換マー
ジン玉数を変えて営業しようとすると、景品交換時に遊
技客が遊技した機種を特定するとともに、該機種に応じ
て交換マージン玉数を変更しなければならず、実現には
多大な手間やコストが掛かるという問題がある。

【００２４】しかも、遊技台の機種毎に交換マージン玉
数を変えるときは、それに応じて機種毎に貯玉マージン
玉数も変える必要がある。しかし、従来の玉貸器は、そ
の玉貸装置が装着された遊技台についての貯玉マージン
玉数についての情報しか設定されていないため、他の機
種における出玉を貯玉したものを適切に処理することは
できない。

【００２５】例えば、交換マージン玉数及び貯玉マージ
ン玉数とは、玉２５個（１００円）を得るのに必要なマ
ージンの玉数であり、Ａ機種の交換マージン玉数が３個
（ＰＯＳシステムに設定）、貯玉マージン玉数が２個で
あり、Ｂ機種の交換マージン玉数が１５個（ＰＯＳシス
テムに設定）、貯玉マージン玉数１４個であるとする。
そして、Ａ機種で３０００個の玉を獲得した遊技客が３
０００個を貯玉してＢ機種で再プレーしたとき、マージ
ンとして差し引かれる玉個数は、３０００個×１４個÷
（２５個＋１４個）≒１０７７個、正味再プレーできる
玉個数は３０００個−１０７７個＝１９２３個である。
これを貯王せず、景品交換してＢ機種で再プレーしたと
き、マージンとして差し引かれる玉個数は３０００個×
３個÷（２５個＋３個）≒３２１個、正味の景品交換玉
個数は３０００個−３２１個＝２６７９個である。従っ
て、Ａ機種で獲得した玉を貯玉してＢ機種で再プレーし
たときと、貯玉せず景品交換をしてＢ機種で再プレーし
たときではマージンとして差し引かれる玉数に、１０７
７個−３２１個＝７５６個の違いが生じる。すなわち、
貯玉をして再プレーすると７５６個の損が生じることに
なる。

【００２６】このため、貯玉による再プレーを、貯玉し
た機種と同一機種に制限する必要があり、手間やコスト
が掛かるとともに、制限の増加により貯玉の魅力が低減
するという問題がある。

【００２７】本発明の第一の目的は、上記課題を解決
し、遊技ルール違反を防止するとともに、景品交換によ
る時間的ロスを防止して遊技台の稼働率を向上すること
ができる遊技台用玉貸装置を提供することにある。

【００２８】本発明の第二の目的は、上記課題を解決
し、遊技店の会員メリットを多様化することができる玉
貸装置を提供することにある。

【００２９】本発明の第三の目的は、上記課題を解決
し、遊技客を煩わせることなく離席中の盗難を防止する
ことができる遊技台用玉貸装置を提供することにある。

【００３０】本発明の第四の目的は、遊技客が会員登録
等の手続きをすることなく、遊技で獲得した玉を景品交
換せずに貯えることができる遊技台用玉貸装置又は玉貸
システムを提供することにある。

【００３１】本発明の第五の目的は、遊技台の機種毎に
マージン玉数を変えての貯玉再プレーを可能にする記録
媒体、遊技台用玉貸装置、又は玉貸システムを提供する
ことにある。

【００３２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の遊技台用玉貸装置は、玉の取り出しにマー
ジンが必要な保留玉の数を記憶する保留玉数記憶手段
と、玉の取り出しにマージンが不要な継続玉の数を記憶
する継続玉数記憶手段と、継続玉加算モードか保留玉加
算モードかのいずれの加算モードであるかを記憶する加
算モード記憶手段と、前記加算モード記憶手段に記憶さ
れた加算モードを切り替える加算モード切替手段と、遊
技台から回収した玉の数である回収玉数を前記加算モー
ドが前記継続玉加算モードであれば前記継続玉数に加算
し、前記保留玉加算モードであれば前記保留玉数に加算
する回収玉数加算手段と、遊技客からの指示に応じて前
記保留玉数及び前記継続玉数から玉を取り出す玉取出手
段とを備えている。

【００３３】前記遊技台としては、特に限定されない
が、パチンコ台やスロットマシン等を例示できる。ま
た、前記玉としては、球形状のものに限定されず、例え
ばコイン形状のものも含んでいる。

【００３４】前記玉取出手段は、前記指示がされると、
前記継続玉数が０より大きいときは該継続玉数から所定
の排出玉数を減算するとともに該排出玉数の玉を前記遊
技台に排出し、前記継続玉数が０でありかつ前記保留玉
数が０より大きいときは前記保留玉数から所定の排出玉
数と前記マージンとしての保留マージン玉数とを減算す
るとともに該排出玉数の玉を前記遊技台に排出するよう
に構成した態様を例示できる。

【００３５】前記回収玉数は、前記遊技台の玉発射装置
に玉を供給するための上皿から、所定の玉数を越える分
の玉を回収し、該玉の数を計数したものである態様を例
示できる。

【００３６】前記加算モード切替手段としては、特に限
定されないが、次の態様を例示できる。無線又は有線送信装置から受信した信号に応じて前
記加算モード記憶手段の記憶内容を切り替える態様。該
送信装置が発信する信号としては、特に限定されない
が、電気信号、電磁波信号、超音波信号又は光信号を例
示できる。前記遊技台が大当たりや確率変動等の特別な状態に
なったことを示す大当たり信号に応じて前記加算モード
記憶手段の記憶内容を切り替える態様。

【００３７】前記遊技台用玉貸装置としては、特に限定
されないが、次の表示手段を備えた態様を例示できる。前記保留玉数及び前記継続玉数を加算してなる出玉
数を表示する出玉数表示手段を備えた態様。前記保留玉数を表示する保留玉数表示手段を備えた
態様。前記継続玉数が０より大きいときは０を表示し、前
記継続玉数が０でありかつ前記保留玉数が０より大きい
ときは前記保留マージン玉数を表示するマージン玉数表
示手段を備えた態様。

【００３８】前記遊技台用玉貸装置としては、特に限定
されないが、次の特典利用手段を備えた態様を例示でき
る。特典ポイント記録媒体から読み出した特典ポイント
数に応じて前記保留マージン玉数を変更する特典利用手
段を備えた態様。特典ポイント記録媒体から読み出した特典ポイント
数に応じた数の玉を貸し出す特典利用手段を備えた態
様。

【００３９】ここで、本書において、「特典ポイント」
とは、特に限定されないが、遊技店の利用頻度や投資金
額等に応じて与えられるポイントを例示できる。

【００４０】また、本発明の遊技台用玉貸装置は、玉の
取り出しにマージンが必要な保留玉の数を記憶する保留
玉数記憶手段と、遊技客からの指示に応じて前記保留玉
数から所定の排出玉数と前記マージンとしての保留マー
ジン玉数とを減算するとともに該排出玉数の玉を遊技台
に排出する玉取出手段とを備えた遊技台用玉貸装置にお
いて、特典ポイント記録媒体から読み出した特典ポイン
ト数に応じて前記保留マージン玉数を変更する特典利用
手段を備えたことを特徴としている。

【００４１】また、本発明の遊技台用玉貸装置は、玉の
取り出しにマージンが必要な保留玉の数を記憶する保留
玉数記憶手段と、遊技客からの指示に応じて前記保留玉
数から所定の排出玉数と前記マージンとしての保留マー
ジン玉数とを減算するとともに該排出玉数の玉を遊技台
に排出する玉取出手段とを備えた遊技台用玉貸装置にお
いて、特典ポイント記録媒体から読み出した特典ポイン
ト数に応じた数の玉を貸し出す特典利用手段を備えたこ
とを特徴としている。

【００４２】また、本発明の遊技台用玉貸装置は、景品
交換可能な玉数に満たない端玉数を端玉数記録媒体から
読み出す端玉数読出手段と、遊技客の指示により該端玉
数の玉を返却する端玉返却手段とを備えている。

【００４３】前記遊技台用玉貸装置としては、前記端玉
数記録媒体に前記端玉数を記録する端玉数記録手段を備
えた態様を例示できる。

【００４４】また、本発明の遊技台用玉貸装置は、遊技
客が離席の意思を示すと、玉を排出しないロック状態に
するとともに、該ロック状態を解除するための解除情報
を生成して記憶しかつ該解除情報を遊技客に発行するロ
ック手段と、遊技客が前記解除情報を入力すると、該入
力された解除情報と前記記憶された解除情報とを比較
し、両解除情報が一致していると前記ロック状態を解除
するアンロック手段とを備えている。

【００４５】前記解除情報の発行及び入力としては、特
に限定されないが、次の態様を例示できる。前記解除情報の発行は、前記解除情報を記録した解
除情報記録媒体を発行することによりなされ、前記解除
情報の入力は、該解除情報記録媒体に記録された前記解
除情報を読み取ることによりなされる態様。前記解除情報の発行は、前記解除情報を遊技客に表
示することによりなされ、前記解除情報の入力は、前記
解除情報を遊技客が手で入力することによりなされる態
様。

【００４６】また、本発明の遊技台用玉貸システムは、
情報を記録する記録部を備えた複数の記録媒体と、該各
記録媒体に記録された情報を読み取り可能な記録媒体処
理装置を備え、各遊技台ごとに設けられた玉貸装置と、
該玉貸装置に通信回線を介して接続された管理装置とを
含む遊技台用玉貸システムであって、前記各記録媒体
は、その記録部に該各記録媒体固有の識別情報が記録さ
れており、前記管理装置は、該各記録媒体ごとの識別情
報が記録された記録媒体管理データベースを含んでお
り、前記玉貸装置は、前記記録媒体に記録された識別情
報に一致する識別情報が管理装置に記録されているとき
に、該記録媒体に記録された情報に応じて玉を遊技台に
排出するように構成されている。

【００４７】前記識別情報としては、各記録媒体を固有
に識別できる情報であれば特に限定されず、例えば、遊
技店の店コード及びシリアル番号を含んでいる態様を例
示できる。

【００４８】前記記録媒体には、遊技客が獲得した玉数
に関する獲得玉情報が記録された態様を例示できる。

【００４９】前記管理装置にも、遊技客が獲得した玉数
に関する獲得玉情報が記録された態様を例示できる。

【００５０】前記玉貸装置又は遊技台用玉貸システムに
おいては、前記遊技台の玉発射装置に玉を供給するため
の上皿から、所定の玉数を越える分の玉を回収する玉回
収部を備えた態様を例示できる。

【００５１】前記玉貸装置又は遊技台用玉貸システムに
おいては、前記玉回収部は、少なくとも２つの玉計数装
置が設けられた態様を例示できる。

【００５２】前記玉貸装置又は遊技台用玉貸システム
は、次の玉数の表示手段を備えた態様を例示できる。（１）玉の取り出しにマージンが不要な継続玉数を表示
する継続玉数表示手段を備えた態様。（２）玉の取り出しにマージンが必要な保留玉の数であ
る保留玉数を表示する保留玉数表示手段を備えた態様。（３）当日の遊技において出玉を景品交換せずに貯玉と
して貯えた玉の数を表示する当日貯玉数表示手段を備え
た態様。（４）当日よりも前の遊技において出玉を景品交換せず
に貯玉として貯えた玉の数を表示する前貯玉数表示手段
を備えた態様。

【００５３】前記記録媒体処理装置は、前記記録媒体を
利用した遊技客が遊技を終えたときに、該遊技客が獲得
した玉数が所定の玉数より少ないと、該遊技客から受け
付けた前記記録媒体を返却せずに回収する記録媒体回収
手段を備えた態様を例示できる。

【００５４】前記記録媒体処理装置は、前記記録媒体を
利用していない遊技客が遊技を終えたときに、該遊技客
が獲得した玉数が所定の玉数より多いと、前記回収した
記録媒体に前記獲得玉情報を記録して該遊技客に対して
排出する記録媒体リサイクル手段を備えた態様を例示で
きる。

【００５５】前記記録媒体又は記録媒体管理データベー
スは、会員であるかどうかを示す会員符号が記録可能に
構成され、前記玉貸装置は、遊技客が会員になる意思表
示を入力するための入会ボタンを備えるとともに、該入
会ボタンが押されると、前記記録媒体又は記録媒体管理
データベースの会員符号に会員であることを記録する入
会処理手段を備えた態様を例示できる。

【００５６】前記入会処理手段は、入会料を徴収するた
めに、遊技客が獲得した玉数から該入会料に相当する玉
数を差し引いたり、遊技客が投入した現金又はプリペイ
ド記録媒体から該入会料を差し引いたりするように構成
された態様を例示できる。

【００５７】前記記録媒体又は記録媒体管理データベー
スは、前記会員に対して付与される特典ポイント数が記
録可能に構成され、前記玉貸装置は、投資金額や来店頻
度等の前記会員の行動に応じて前記特典ポイント数を前
記記録媒体又は記録媒体管理データベースに記録する特
典ポイント付与手段を備えた態様を例示できる。

【００５８】前記玉貸装置は、前記特典ポイント数を表
示する特典ポイント表示手段を備えた態様を例示でき
る。

【００５９】前記玉貸装置は、遊技客が特典ポイントを
利用する意志表示を入力するための特典ボタンを備える
とともに、該特典ボタンが押下されると所定数の前記特
典ポイントと引き換えに、所定数の玉を貸し出す特典利
用手段を備えた態様を例示できる。

【００６０】前記玉貸装置は、遊技客が特典ポイントを
利用する意志表示を入力するための特典ボタンを備える
とともに、該特典ボタンが押下されると所定数の前記特
典ポイントと引き換えに、通常よりも玉数を割り増しし
て貸し出す特典利用手段を備えた態様を例示できる。

【００６１】前記玉貸装置は、遊技客が特典ポイントを
利用する意志表示を入力するための特典ボタンを備える
とともに、該特典ボタンが押下されると所定数の前記特
典ポイントと引き換えに、玉の貸し出し時に差し引かれ
るマージンとしてのマージン玉数を少なくする特典利用
手段を備えた態様を例示できる。

【００６２】前記玉貸装置は、遊技客が離席の意志表示
を入力するための離席ボタンを備えるとともに、該離席
ボタンが押下されると、玉を排出しないロック状態にす
るとともに、前記記録媒体の識別情報の全部又は一部を
記憶してから、前記記録媒体を遊技客に対して排出する
ロック手段と、前記遊技客から前記記録媒体を受け付け
ると、前記記憶した識別情報と、該記録媒体の識別情報
とを比較し、両識別情報が一致していると前記ロック状
態を解除するアンロック手段とを備えた態様を例示でき
る。

【００６３】また、本発明の記録媒体は、出玉を景品交
換せずに貯えた貯玉の総数を、該貯玉の総数からの玉の
取り出しに必要なマージン玉の総数と、該マージン玉の
総数を除いた正味貯玉の総数とに分離可能に記録する玉
数記録部を備えている。

【００６４】前記「獲得玉の総数からの玉の取り出し」
とは、特に限定されないが、獲得玉の総数から遊技のた
めに玉を取り出す態様や、獲得玉の総数から景品交換の
ために玉を取り出す態様を例示できる。

【００６５】前記遊技台用玉貸装置は、前記記録媒体の
前記玉数記憶部に玉数を記録する玉数記録手段を備えて
いる。

【００６６】本発明の遊技台用玉貸装置は、前記記録媒
体の前記玉数記憶部に玉数を記録する玉数記録手段を備
えている。

【００６７】前記遊技台用玉貸システムの前記玉貸装置
は、前記記録媒体の前記玉数記憶部に玉数を記録する玉
数記録手段を備えている。

【００６８】前記獲得玉の総数を、前記マージン玉の総
数と、前記正味獲得玉の総数とに分離可能に記録する態
様としては、特に限定されないが、次の態様を例示でき
る。（１）前記獲得玉の総数、前記マージン玉の総数、及び
前記正味獲得玉の総数のうち、少なくとも２つの総数を
それぞれ記憶する態様。（２）前記獲得玉の総数、前記マージン玉の総数、及び
前記正味獲得玉の総数のうちのいずれかの総数（以下、
「基準総数」という。）と、該基準総数に対する少なく
とも１つの他の総数の割合とをそれぞれ記憶する態様。

【００６９】前記遊技台用玉貸装置は、遊技客が貯玉か
らの玉の取り出しを要求すると、前記正味貯玉の総数か
ら前記要求された玉数を減算するとともに、前記正味貯
玉の総数に対する前記要求された玉数の割合と同じ割合
の玉数を前記マージン玉の総数から減算する玉数減算手
段を備えている。

【００７０】なお、前記記録媒体とは、情報を記録する
記録部を備えたものであれば特に限定されないが、カー
ド、シート、ディスク、コイン、球、ペン、人形等の形
状に形成された態様を例示できる。

【００７１】

【発明の実施の形態】［第一実施形態］図１〜図１４
は、本発明を実施した第一実施形態の遊技台用玉貸装置
２を示している。図１は、玉貸装置２の正面パネルを示
している。この正面パネルには、景品交換用レシートの
紙切れ等のトラブルを表示するトラブル表示部５と、ホ
ール従業員の持つ電磁波信号を発する無線送信装置とし
てのリモートコントロール装置３０からの信号を受信す
るリモコン信号受信部６と、遊技客が玉を借りるための
紙幣やプリペイドカードを読み取る紙幣等読取装置７
と、遊技客が獲得している出玉の総数を表示する出玉数
表示部８と、出玉数のうちの継続玉数（後述）を表示す
る継続玉数表示部９と、マージン玉数（後述）を表示す
るマージン玉数表示部１０と、遊技客が玉を借りるため
に投入する硬貨を読み取る硬貨読取装置１１と、遊技客
が出玉を取り出すときに押す取出ボタン１２と、遊技客
が離席するときに押す離席ボタン１３と、遊技客が遊技
を終了するときに押す終了ボタン１４と、遊技客が特典
ポイント（後述）に基づくメリットを得るとき等に押す
特典ボタン１５と、紙幣、プリペイドカード又は硬貨
（以下、「現金等」という。）が入れられたり、取出ボ
タン１２が押されたときにノズル１６ａから玉を排出す
る玉排出装置１６と、硬貨読取装置１１から投入された
硬貨を返却する硬貨返却口１７と、遊技店の記録媒体と
しての会員カードにデータを読み書きする会員カード読
書装置１８と、景品交換用レシートや離席券を発券した
り、離席券の内容を読み取るレシート等読書装置１９と
が設けられている。

【００７２】玉排出装置１６のノズル１６ａから遊技台
１の上皿２５に排出された玉は、上皿２５を介して玉発
射装置２６に供給され、遊技客のハンドル２７操作に応
じて該玉発射装置２６により遊技台１の盤面２３に発射
される。遊技台１の盤面２３には当たり穴２４が設けら
れており、該当たり穴２４に玉が入ると、遊技台１から
所定数の玉が上皿２５に排出される。上皿２５に貯まっ
た玉のうち、所定の玉数を越える分の玉はすべて玉計数
装置２０に自動的に流れ込むように構成されており、こ
れが玉回収部である。玉回収部には玉計数装置２０を二
箇所設け、両装置が計数した玉数を照合するように構成
することもできる。

【００７３】この玉貸装置２は、遊技客が獲得した出玉
を管理する出玉管理機能部２９と、遊技店の利用頻度や
投資金額に応じて遊技店の会員である遊技客に与えられ
る特典ポイントを管理する特典管理機能部４１と、遊技
を中断し遊技台を確保した状態での遊技客の離席を可能
にする離席管理機能部４６と、遊技店の会員である遊技
客を対象として景品交換可能な玉数に満たない端玉を管
理する端玉管理機能部５３と、出玉等の数を表示する玉
数表示機能部７０とを備えている。玉貸装置２は、マイ
クロコンピュータ（図示略）を内蔵しており、内蔵メモ
リ（図示略）に書き込まれた制御プログラムによってこ
れらの機能部が実現されている。

【００７４】出玉管理機能部２９は、図２に示すように
玉の取り出しにマージンが必要な保留玉の数を記憶する
保留玉数記憶手段３７と、玉の取り出しにマージンが不
要な継続玉の数を記憶する継続玉数記憶手段３８と、前
記マージンとしての保留マージン玉数を記憶する保留マ
ージン玉数記憶手段３９と、継続玉加算モードか保留玉
加算モードかのいずれの加算モードであるかを記憶する
加算モード記憶手段３６と、リモコン信号受信部の受信
信号に基づいて加算モード記憶手段３６の記憶内容を切
り替える加算モード切替手段３１と、遊技台１からの出
玉を回収し計数する玉計数装置２０による回収玉数を、
継続玉加算モードであれば継続玉数に加算し、保留玉加
算モードであれば保留玉数に加算する回収玉数加算手段
３３と、取出ボタン１２が押されると、継続玉数から優
先的に排出玉数を減算し、該継続玉数が０になると保留
玉数から排出玉数及び前記マージンとしての保留マージ
ン玉数を減算するとともに、排出玉数の玉を玉排出装置
に排出させる玉取出手段３２とを備えている。なお、以
下特に断らない限り、保留玉数、継続玉数、保留マージ
ン玉数、加算モードについて「読み出し」、「設定」と
いうときは、それぞれ保留玉数記憶手段３７、継続玉数
記憶手段３８、保留マージン玉数記憶手段３９及び加算
モード記憶手段３６から読み出しし、該各手段に設定す
ることをいう。

【００７５】図３〜図５は、この出玉管理機能部２９の
動作の流れを示すフローチャートである。図３のフロー
チャート（ステップＳ１００）は、加算モード切替手段
３１の動作を示している。加算モード切替手段３１は、
遊技台が大当たり状態になったのを受けてホール従業員
がリモートコントロール装置３０により発信したリモコ
ン信号をリモコン信号受信部６が受信したときに実行さ
れ、まず、リモコン信号の内容が大当たりの出玉で継続
して遊技できるものか、景品交換を必要とするものかを
判別する（ステップＳ１０１）。継続して遊技できるも
のであれば、加算モードを継続玉加算モードに設定し
（ステップＳ１０２）、本動作を終了する（ステップＳ
１０６）。景品交換を必要とするものであれば（ステッ
プＳ１０１）、加算モードを保留玉加算モードに設定し
（ステップＳ１０３）、保留玉数に継続玉数を加算し、
これを保留玉数として設定する（ステップＳ１０４）と
ともに、継続玉数を０に設定し（ステップＳ１０５）、
本動作を終了する（ステップＳ１０６）。

【００７６】図４のフローチャートは、回収玉数加算手
段３３の動作（ステップＳ１１０）を示している。玉計
数装置２０に玉が流れ込むと、回収玉数加算手段３３
は、加算モードを判別する（ステップＳ１１１）。加算
モードが継続玉加算モードであれば、玉計数装置２０が
計数した計数玉数を継続玉数に加算し、これを継続玉数
として設定し（ステップＳ１１２）、本動作を終える
（ステップＳ１１４）。また、加算モードが保留玉加算
モードであれば（ステップＳ１１１）、計数玉数を保留
玉数に加算し、これを保留玉として設定し（ステップＳ
１１３）、本動作を終える（ステップＳ１１４）。

【００７７】図５のフローチャートは、玉取出手段３２
の動作（ステップＳ１２０）を示している。遊技客が出
玉（継続玉及び保留玉）を取り出すために取出ボタン１
２を押すと、玉取出手段３２は、継続玉数が０より大き
いかどうかを判別する（ステップＳ１２１）。継続玉数
が０より大きければ、継続玉数から排出玉数（例えば２
５個、但し、継続玉数が２５個より小さいときは、継続
玉数と同じ数。）を減算し、これを継続玉数として設定
する（ステップＳ１２２）とともに、前記排出玉数の玉
を玉排出装置１６に排出させ（ステップＳ１２３）、本
動作を終了する（ステップＳ１２６）。継続玉数が０で
あれば（ステップＳ１２１）、保留玉数が０より大きい
かどうかを判別する（ステップＳ１２４）。保留玉数が
０より大きければ、保留玉数から排出玉数（例えば２５
個。但し、保留玉数が２５個より小さいときは、保留玉
数と同じ数。）及び保留マージン玉数を減算し、これを
保留玉数として設定する（ステップＳ１２５）ととも
に、前記排出玉数の玉を玉排出装置１６に排出させ（ス
テップＳ１２３）、本動作を終了する（ステップＳ１２
６）。保留玉数が０であれば（ステップＳ１２４）、す
ぐに本動作を終了する（ステップＳ１２６）。

【００７８】なお、保留玉加算モードをいつ継続玉加算
モードに戻すかについては、特に限定されないが、遊技
台１から大当たり信号を受信したときや、リモートコン
トロール装置３０から特定の信号を受信したとき等を例
示できる。

【００７９】このように出玉管理機能部２９は、遊技台
１からの出玉が遊技台１の上皿２５以外にはプールされ
ないようにし、上皿２５から所定の玉数を越える分の玉
をすべて玉計数装置２０に流れ込ませて回収することに
より、遊技客の手元には最少限の出玉しか残さないよう
にしている（ほとんどの出玉を玉貸装置２の管理下に置
いている）。そして、遊技台１が大当たり状態になる
と、その開始時にホール従業員が大当たりの種類を判別
し、リモートコントロール装置３０により玉貸装置２に
継続遊技できるか、景品交換を必要とするかの信号を送
信する。玉貸装置２は、前者の信号であれば回収した出
玉数を継続玉数に貯え、後者の信号であれば保留玉数に
貯え、遊技客が継続玉数から出玉を取り出すときはマー
ジンを取らず、保留玉数から出玉を取り出すときはマー
ジンを取るようにしている。

【００８０】このため、次の効果を得ることができる。（１）ホール従業員は、大当たり開始時に該大当たりの
種類に基づいてリモートコントロール装置３０で景品交
換が必要かどうかを示す信号を送信するだけでよく、大
当たり終了後に景品交換したかどうかを確認する必要が
ない。

【００８１】（２）ほとんどの出玉を玉貸装置２の管理
下に置いており、景品交換が必要な状態で得た出玉（保
留玉）を遊技客が取り出そうとすると、景品交換と同様
のマージン（保留マージン玉数の玉）を自動的に引き去
ることができる。従って、従来とは異なり、遊技ルール
として景品交換しなければならないとき（例えば、所定
パターンの大当たり状態となったとき）に、遊技客が景
品交換せずに遊技することを防止できる。

【００８２】（３）景品交換せずに継続遊技をすること
ができ、しかも、従来の貯玉とは異なり会員登録も不要
であるため、景品交換及び会員登録のための時間的ロス
を省き、遊技台の稼働率を向上させることができる。

【００８３】（４）景品交換されない継続玉での再プレ
ー状況を把握することができるので、従来とは異なり、
各遊技台における各遊技客の遊技店にとっての利益率を
正確に把握することができる。例えば、利益率は次の数
式１で表されるものとする。

【００８４】（数式１）利益率＝利益額÷（保留玉再プレー金額＋継続玉再プレ
ー金額＋投資金額）×１００

【００８５】ここで、利益額は、遊技店にとっての利益
額であり、次の数式２で表されるものとする。

【００８６】（数式２）利益額＝投資金額−景品金額

【００８７】「投資金額」とは、遊技客が遊技に投資し
た現金又はプリペイドカードの使用金額をいい、遊技店
にとっては売上金額ということもできる。また、「景品
金額」とは、出玉の交換により遊技客が獲得した景品の
金額をいう。

【００８８】また、「保留玉再プレー金額」とは、遊技
客が取り出した保留玉のうち再びプレーに利用された玉
数を景品金額に換算したものをいい、「継続玉再プレー
金額」とは、遊技客が取り出した継続玉のうち再プレー
に利用された玉数を景品金額に換算したものをいう。保
留玉再プレー金額の具体例を挙げると、再びプレーに利
用された保留玉数が１０００個、単位取り出し玉数とし
て２５個の保留玉の取り出しにつき保留玉数から差し引
かれるマージン玉数が１５個、玉の景品への換金率が４
円／個とすると、保留玉再プレー金額は、再びプレーに
利用された保留玉数×単位取り出し玉数÷（単位取り出
し玉数＋マージン玉数）×換金率＝１０００個×２５個
÷（２５個＋１５個）×４円／個＝２５００円となる。
また、継続玉再プレー金額の具体例を挙げると、再びプ
レーに利用された継続玉数が１０００個、玉の景品への
換金率が４円／個とすると、保留玉再プレー金額は、再
びプレーに利用された継続玉数×換金率＝１０００個×
４円／個＝４０００円となる。

【００８９】しかも、従来とは異なり、単なる投資金額
（売上金額）に対する利益額の比率で利益率を表す（数
式４）のではなく、投資金額（売上金額）に保留玉再プ
レー金額及び継続玉再プレー金額を合わせて見ている
（数式１）ので、各遊技台についての遊技状況をさらに
精度良く把握することができる。従って、顧客の満足
度、遊技店にとっての利益額の妥当性をより正確に判断
することができる。

【００９０】次に、特典管理機能部４１は、図６に示す
ように遊技客の投資金額に応じて特典ポイント記録媒体
としての遊技客の会員カードに特典ポイントを付与する
特典ポイント付与手段４２と、遊技客が特典ポイントを
利用するときに機能する特典利用手段４３とを備えてい
る。

【００９１】図７及び図８は、この特典管理機能部４１
の動作の流れを示すフローチャートである。図７のフロ
ーチャートは、特典ポイント付与手段４２の動作（ステ
ップＳ１３０）を示している。遊技客が玉貸装置２に紙
幣、プリペイドカード又は硬貨を投入すると、特典ポイ
ント付与手段４２は、会員カードが会員カード読書装置
１８に差し込まれているかをチェックする（ステップＳ
１３１）。会員カードが差し込まれていなければ、直ぐ
に動作を終了する（ステップＳ１３５）。会員カードが
差し込まれていれば（ステップＳ１３１）、会員カード
に記録された特典ポイントに、紙幣等の投入金額に応じ
た特典ポイントを加え、これを会員カードに特典ポイン
トとして記録する（ステップＳ１３２）。特典ポイント
数が所定のポイント数をより多いときは（ステップＳ１
３３）、特典ボタン１５に内蔵されたランプを点灯する
（ステップＳ１３４）。そして、動作を終了する（ステ
ップＳ１３５）。

【００９２】図８のフローチャートは、特典利用手段４
３の動作（ステップＳ１４０）を示している。遊技客が
特典ボタン１５を押すと、特典利用手段４３は、会員カ
ードが会員カード読書装置１８に差し込まれているかを
チェックする（ステップＳ１４１）。会員カードが差し
込まれていなければ、直ぐに動作を終了する（ステップ
Ｓ１４８）。会員カードが差し込まれていれば（ステッ
プＳ１４１）、会員カードから特典ポイントを読み出
し、特典ボタン１５が押されている間、後述するマージ
ン玉数表示手段７３からのマージン玉数表示部１０への
制御信号を停止して、マージン玉数表示部１０に特典ポ
イントを表示する（ステップＳ１４２）。特典ボタン１
５が離されると、特典ポイント数が所定のポイント数を
より多いかどうかをチェックする（ステップＳ１４
３）。所定のポイント数より多くなければ、すぐに動作
を終了する（ステップＳ１４８）。所定のポイント数よ
り多ければ（ステップＳ１４３）、保留マージン玉数を
所定数分減らし、これを保留マージン玉数記憶手段に設
定し（ステップＳ１４４）、該保留マージン玉数をマー
ジン玉数表示部１０に表示し（ステップＳ１４５）、会
員カードに特典ポイントとして０を記録し（ステップＳ
１４６）、特典ボタン１５に内蔵されたランプを消灯し
（ステップＳ１４７）、動作を終了する（ステップＳ１
４８）。

【００９３】なお、特典を利用して減らした保留マージ
ン玉数をいつ元の玉数に戻すかについては、特に限定さ
れないが、遊技台１から大当たり信号を受信したとき
や、リモートコントロール装置３０から特定の信号を受
信したとき等を例示できる。

【００９４】このように特典管理機能部４１は、会員で
ある遊技客の遊技中に、特典ポイントが所定のポイント
数に達すると、特典ボタン１５が内蔵するランプが点灯
するようになっているので、特典ポイントが利用可能で
あることを遊技客が容易に認識することができる。ま
た、特典ポイントが所定のポイント数に達している状態
で、会員である遊技客が特典ボタン１５を押すと、保留
マージン玉数が所定数分減らされるようになっており、
従来とは異なり、特典を直接的に会員の遊技に反映する
ことができる。従って、多様なゲームが可能になり、会
員メリットの多様化を計ることができる。

【００９５】次に、離席管理機能部４６は、図９に示す
ように遊技客が離席の意思を示すと、玉を排出しないロ
ック状態にするとともに、該ロック状態を解除するため
の解除情報を生成して記憶しかつ該解除情報を遊技客に
発行するロック手段４８と、遊技客が前記解除情報を入
力すると、該入力された解除情報と前記記憶された解除
情報とを比較し、両解除情報が一致していると前記ロッ
ク状態を解除するアンロック手段４９とを備えている。

【００９６】ロック状態の具体的な態様としては、特に
限定されないが、取出ボタン１２、離席ボタン１３、終
了ボタン１４、特典ボタン１５等の各種操作ボタンの入
力を受け付けないようにしたり、該各種操作ボタンが操
作されても玉排出装置１６、会員カード読書装置１８及
びレシート等読書装置１９が動作しないようにしたりす
ることを例示できる。

【００９７】図１０及び図１１は、この離席管理機能部
４６の動作の流れを示すフローチャートである。図１０
のフローチャートは、ロック手段４８の動作（ステップ
Ｓ１５０）を示している。遊技客が離席ボタン１３を押
して離席の意思を示すと、該離席ボタン１３が内蔵する
ランプを点灯する（ステップＳ１５１）。そして、玉を
排出しないロック状態にする（ステップＳ１５２）。同
時に、解除情報を生成し（ステップＳ１５３）、該解除
情報を、解除情報記憶手段５１に設定する（ステップＳ
１５４）とともに、会員カードが会員カード読書装置１
８に挿入されているときは会員カードに記録し、会員カ
ードが挿入されていないときは、レシート等読書装置１
９により解除情報を記録した離席券を発行する（ステッ
プＳ１５５）。この解除情報が記録された会員カード又
は離席券が解除情報記録媒体である。そして、動作を終
了する（ステップＳ１５６）。なお、所定の出玉数より
少ない出玉数である場合に遊技客が離席ボタン１３を押
したときは、離席管理機能部４６が動作しないようにし
てもよい。

【００９８】図１１のフローチャートは、アンロック手
段４９の動作（ステップＳ１６０）を示している。ロッ
ク状態にあるときに、遊技客が解除情報が記録された会
員カードを会員カード読書装置に挿入するか、解除情報
が記録された離席券をレシート等読書装置１９に挿入す
ると、該会員カード又は離席券から解除情報を読み出す
（ステップＳ１６１）。この解除情報が、解除情報記憶
手段５１に記憶された解除情報と一致しているかどうか
をチェックする（ステップＳ１６２）。両解除情報が一
致していなければ、エラーとして会員カード又は離席券
を排出し（ステップＳ１６６）、すぐに処理を終了する
（ステップＳ１６７）。両解除情報が一致していれば
（ステップＳ１６２）、ロック状態を解除する（ステッ
プＳ１６３）。これと同時に、解除情報記憶手段５１の
記憶内容を消去し、ステップＳ１６１において解除情報
を読み出したのが会員カードであれば、該会員カードに
記録された解除情報を消去し、離席券であれば離席券を
廃棄する（ステップＳ１６４）。そして、離席ボタン１
３が内蔵するランプを消灯し（ステップＳ１６５）、動
作を終了する（ステップＳ１６７）。

【００９９】このように離席管理機能部４６は、遊技客
が離席するときに離席ボタン１３を押すと、玉を排出し
ないロック状態にするとともに、該ロック状態を解除す
るための解除情報を記録した会員カード又は離席券を発
行し、遊技客が席に戻ったときに前記会員カード又は離
席券を挿入すると、該ロック状態を解除するようになっ
ており、ホール従業員の介在なく、出玉の盗難を防止し
て離席することができるようになっている。従って、従
来とは異なり、離席中の出玉の盗難を防止するため、ホ
ール従業員を呼び出しての離席の確認や、景品交換に際
しての交換処理操作等の煩わしいことを行う必要はな
い。

【０１００】次に、端玉管理機能部５３は、図１２に示
すように会員である遊技客が遊技を終了するときに端玉
数を端玉数記録媒体としての会員カードに記録する端玉
数記録手段５５と、同遊技客が次に遊技を開始するとき
に会員カードに記録された端玉を読み出す端玉数読出手
段５７とを備えている。

【０１０１】図１３及び図１４は、この端玉管理機能部
５３の動作の流れを示すフローチャートである。図１３
のフローチャートは、端玉数記録手段５５の動作（ステ
ップＳ１７０）を示している。遊技客が終了ボタン１４
を押すと、景品数計算手段５４が総出玉数（保留玉数と
継続玉数との合計）から景品数及び端玉数を計算し、そ
れぞれ景品数記憶手段５８及び端玉数記憶手段５９に記
憶する。その後、端玉数記録手段５５が実行され、ま
ず、会員カード読書装置１８に会員カードが差し込まれ
ているかどうかをチェックする（ステップＳ１７１）。
会員カードが差し込まれていれば、端玉数記憶手段５９
に記憶された端玉数を会員カードに記録するとともに、
端玉数記憶手段５９の記憶内容を０にし（ステップＳ１
７２）、動作を終了する（ステップＳ１７３）。その
後、レシート発行手段５６が景品数記憶手段５８及び端
玉数記憶手段５９にそれぞれ記憶された景品数及び端玉
数をレシート等読書装置１９によってレシートに記録
し、排出する。

【０１０２】図１４のフローチャートは、端玉数読出手
段５７の動作（ステップＳ１８０）を示している。遊技
客が端玉数が記録された会員カードを会員カード読書装
置１８に挿入すると、端玉数読出手段５７は会員カード
から端玉数を読み出し（ステップＳ１８１）、継続玉数
記憶手段３８に記憶された継続玉数に該端玉数を加算
し、これを継続玉数として設定し（ステップＳ１８
２）、動作を終了する（ステップＳ１８３）。端玉を含
む継続玉数は、後述する玉数表示機能部７０により継続
玉数表示部９に表示される。そして、遊技客が取出ボタ
ン１２を押すと、端玉返却手段としての出玉管理機能部
２９により端玉を含む継続玉が玉排出装置１６から排出
される。なお、本実施形態では、端玉返却手段として出
玉管理機能部２９を利用した例を示したが、端玉返却手
段を出玉管理機能部２９とは別に設けてもよい。

【０１０３】このように端玉管理機能部５３によれば、
会員である遊技者が遊技を終了すると端玉が自動的に会
員カードに記録され、次に遊技をするときに該端玉が自
動的に出玉に加算されるようになっているので、会員に
なると端玉の処理に煩わされることがない。このため、
会員メリットの多様化を計ることができる。

【０１０４】次に、玉数表示機能部７０は、図１５に示
すように出玉数を表示する出玉数表示手段７１と、継続
玉数を表示する継続玉数表示手段７２と、マージン玉数
を表示するマージン玉数表示手段７３とを備えている。

【０１０５】出玉数表示手段７１は、継続玉数及び保留
玉数をそれぞれ保留玉数記憶手段３７及び継続玉数記憶
手段３８から読み出し、両玉数を合計し、出玉数表示部
８に表示する。継続玉数表示手段７２は、継続玉数を継
続玉数記憶手段３８から読み出し、継続玉数表示部９に
表示する。

【０１０６】マージン玉数表示手段７３は、継続玉数が
０より大きいときは、マージン玉数として０をマージン
玉数表示部１０に表示する。また、継続玉数が０であっ
て、保留玉数が０より大きいときは、マージン玉数とし
て保留マージン玉数記憶手段３９に記憶された保留マー
ジン玉数をマージン玉数表示部１０に表示する。なお、
前述したように遊技客が特典ポイントを利用すると、保
留マージン玉数記憶手段３９に記憶された保留マージン
玉数が所定数分減らされるので、これに応じて保留マー
ジン玉数を表示しているときのマージン玉数表示部１０
の表示も変わる。

【０１０７】本玉貸装置２は、出玉数、継続玉数及びマ
ージン玉数についてそれぞれ専用の表示部８，９，１０
を備え、玉数表示機能部７０によりそれぞれの玉数を表
示するようにしているので、遊技客がこれらの玉数を煩
わしい操作をすることなく常時把握することができる。

【０１０８】また、本玉貸装置２では、出玉管理機能部
２９により景品交換せずに継続遊技することができるよ
うになっているので、出玉数表示部８には景品交換せず
に獲得した総出玉数が表示されることになる。従って、
景品交換されてその都度出玉数が０クリアーされる従来
とは異なり、表示個数にインパクトを与えることがで
き、他の遊技客の射幸性を刺激することができる。

【０１０９】なお、この玉貸装置２の特徴は、各機能部
を操作するための操作ボタンが少なくて済む点にもあ
る。例えば、上記実施形態のすべての機能部を操作する
のに取出ボタン１２、終了ボタン１４、離席ボタン１３
及び特典ボタン１５の四つのボタンしか必要としていな
い。

【０１１０】なお、本発明は第一実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。（１）前記［従来の技術］で説明した貯玉に対応した玉
貸装置とすること。例えば、玉の取り出しにマージンが
必要な保留玉としての貯玉の数を記憶する貯玉数記憶手
段と、遊技客からの指示に応じて前記貯玉数から所定の
排出玉数と前記マージンとしての貯玉マージン玉数とを
減算するとともに該排出玉数の玉を遊技台に排出する玉
取出手段とを備えた遊技台用玉貸装置とすること。ま
た、これに加え、特典ポイント記録媒体から読み出した
特典ポイント数に応じて前記貯玉マージン玉数を変更す
る特典利用手段を備えるように構成することもできる。

【０１１１】（２）保留玉数を表示するための保留玉数
表示手段及び保留玉数表示部を設けること。（３）加算モード切替手段を、遊技台１からの大当たり
信号に応じて加算モード記憶手段３６の記憶内容を切り
替えるようにすること。

【０１１２】（４）解除情報を表示する解除情報表示部
と、解除情報を手で入力するための解除情報入力装置と
を設けること。そして、ロック手段は、会員カード又は
離席券に解除情報を記録することに代えて、解除情報を
解除情報表示部に表示することにより遊技客に示すよう
にし、アンロック手段は、会員カード又は離席券から解
除情報を入力することに代えて、遊技客が解除情報入力
装置に入力した解除情報を入力するようにすること。

【０１１３】（５）継続玉数から玉を取り出すときの排
出玉数と、保留玉数から玉を取り出すときの排出玉数と
を異ならせること。（６）各種表示部５，８，９，１０を玉貸装置２の正面
パネルとは別の場所に設けること。（７）前記マイクロコンピュータにより実現された諸機
能部の全部又は一部をマイクロコンピュータを含まない
ハードウェア回路群に置き換えること。

【０１１４】［第二実施形態］次に、図１６〜図２７
は、第二実施形態に係る遊技台用玉貸装置３０２及び玉
貸システム３００を示している。図１６に示すように、
本玉貸システム３００は、情報を記録する記録部３６０
を備えた複数の記録媒体としてのカード３０３と、該各
カード３０３に記録された情報を読み取り可能なカード
処理装置３４５を備え、各遊技台１ごとに設けられた玉
貸装置３０２と、該玉貸装置３０２に通信回線３０４を
介して接続された管理装置３０１とを含んでいる。

【０１１５】各カード３０３の記録部３６０には、図２
１に示すように遊技店を識別するための店コードと、各
カード固有のシリアル番号と、該カードが最後に使用さ
れた日である最終プレー日と、当日の遊技において出玉
を景品交換せずに貯玉として貯えた玉の数である当日貯
玉数と、当日よりも前の遊技において出玉を景品交換せ
ずに貯玉として貯えた玉の数である前貯玉数と、該カー
ドを持つ遊技客が会員であるかどうかを示す会員符号
（会員であるときはＯＮに、会員でないときはＯＦＦに
なっている。）と、投資金額や来店頻度等の会員の行動
に応じて付与された特典ポイント数とが記録される。こ
のうち、当日貯玉数と、前貯玉数とが遊技客が獲得した
玉数に関する獲得玉情報である。また、この記録部３６
０に記録されたすべての情報が、各カード固有の識別情
報である（例示であって特に限定されず、識別情報とし
て、例えば、シリアル番号のみを採用したり、店コード
及びシリアル番号のみを採用したりすることもでき
る。）。

【０１１６】なお、記録部３６０には、図２９に示すよ
うに前記当日貯玉数に加え、その内訳である正味貯玉の
総数（以下、「当日正味貯玉総数」という。）とマージ
ン玉の総数（以下、「当日マージン玉総数」という。）
とを記録するとともに、前記前貯玉数に加え、その内訳
である正味貯玉の総数（以下、「前正味貯玉総数」とい
う。）とマージン玉の総数（以下、「前マージン玉総
数」という。）とを記録するように構成することもでき
る（以下、この構成を「貯玉数の内訳を記録する構成」
という。）。ここで、マージン玉の総数とは、貯玉の総
数からの玉の取り出しに必要なマージンの玉の総数をい
い、正味貯玉の総数とは、貯玉の総数からマージン玉の
総数除いた正味の貯玉の総数をいう。さらに、同図に示
すようにカード３０３を持つ遊技客を認証するための暗
証コードを記録するように構成することもできる（この
構成を「暗証コードにより認証する構成」という。）。

【０１１７】前記管理装置は、図１６に示すように店コ
ードを記憶した店コード記憶部３０９と、カード３０３
を管理するためのカード管理データベース（以下、「カ
ード管理ＤＢ」という）３１０を含んでおり、該カード
管理ＤＢ３１０には、図１７に示すように各カード３０
３についての情報を含むレコード３１９が記録されてい
る。各レコード３１９には、各カード３０３の記録部３
６０に記録されている情報のうち、シリアル番号と、最
終プレー日と、当日貯玉数と、会員符号と、特典ポイン
ト数と同じ情報を含んでいる。

【０１１８】なお、前記「貯玉数の内訳を記録する構
成」とする場合には、図２７に示すように各レコード３
１９に、前記当日貯玉数に加え、その内訳である当日正
味貯玉総数と当日マージン玉総数とを記録するととも
に、前記前貯玉数に加え、その内訳である前正味貯玉総
数と前マージン玉総数とを記録するように構成する。ま
た、前記「暗証コードにより認証する構成」とする場合
には、同図に示すように各レコード３１９にカード３０
３に記録された暗証コードと同じ暗証コードを記録する
ように構成する。また、例えば前記管理装置によって複
数の店を管理するような場合には、店コード記憶部３０
９を省き、同図に示すように各レコード３１９に店コー
ドを記録するように構成することもできる。

【０１１９】玉貸装置３０２は、その正面パネルに、図
１８に示すように、不正行為を検出したとき等のトラブ
ルの発生を表示するトラブル表示部３２０と、ホール従
業員の持つリモートコントロール装置３０５からの信号
を受信するリモコン信号受信部３２１と、遊技客が玉を
借りるための紙幣やプリペイドカードを読み取る紙幣等
読取装置３２２と、遊技客が玉を借りるために投入する
硬貨を読み取る硬貨読取装置３３１と、管理装置３０１
に後述するように識別情報を照合しているときに点灯又
は点滅する通信部３２３（後述）の照合中ランプ３２３
ａと、遊技客が獲得している出玉の数を表示する玉数表
示部３２４と、遊技客が玉貸装置３０２を操作するため
の操作入力部３３４と、紙幣、プリペイドカード又は硬
貨（以下、「現金等」という。）が入れられたり、操作
入力部３３４から入力される操作に応じてノズル３４３
ａから玉を排出する玉排出装置３４３と、硬貨読取装置
３３１から投入された硬貨を返却する硬貨返却口３３２
と、特典ポイント数を表示する特典ポイント数表示部３
４４と、カード３０３の記録部３６０に各種情報を記録
したり、遊技客に格納したカード３０３を提供し若しく
は返却したり、又は遊技客からカード３０３を回収した
りするカード処理装置３４５とが設けられている。

【０１２０】玉数表示部３２４は、玉の取り出しにマー
ジンが不要な継続玉数を表示する継続玉数表示部３２５
と、玉の取り出しにマージンが必要な保留玉の数である
保留玉数を表示する保留玉数表示部３２６と、当日貯玉
数を表示する当日貯玉数表示部３２７と、前貯玉数を表
示する前貯玉数表示部３２８と、お引出玉数を表示する
お引出玉数表示部３２９と、前記マージンとしてのマー
ジン玉数を表示するマージン玉数表示部３３０とを備え
ている。なお、以下において、「獲得玉」とは、継続
玉、保留玉、当日貯玉及び前貯玉の総称をいい、「獲得
玉数」とは、継続玉数、保留玉数、当日貯玉数及び前貯
玉数の総数をいう。

【０１２１】操作入力部３３４は、玉を取り出すための
取出ボタン３３５と、会員になる意思表示を入力するた
めの入会ボタン３３６と、特典ポイントを利用する意志
表示を入力するための特典ボタン３３７と、離席の意志
表示を入力するための離席ボタン３３８と、遊技終了の
意志表示を入力するための終了ボタン３３９とを備えて
いる。そして、各ボタンの図１８におけるすぐ左側に
は、それぞれ各ボタンが使用可能かどうか等を示すラン
プが設けられている。

【０１２２】図１９に示すように、玉排出装置３４３の
ノズル３４３ａから遊技台１の上皿２５に排出された玉
は、上皿２５を介して玉発射装置２６に供給され、遊技
客のハンドル２７操作に応じて該玉発射装置２６により
遊技台１の盤面２３に発射される。遊技台１の盤面２３
には第一実施形態の図１と同様の当たり穴が設けられて
おり、該当たり穴に玉が入ると、遊技台１から所定数の
玉が上皿２５に排出される。上皿２５に貯まった玉のう
ち、所定の玉数を越える分の玉は下皿２８を経由してす
べて玉回収部３５０に自動的に回収されるようになって
いる。この玉回収部３５０の玉回収通路３４には、一対
の玉計数装置２０ａ，２０ｂが互いに間隔をおいて設け
られており、玉を両玉計数装置２０ａ，２０ｂの２箇所
で計数するとともに、互いの計数結果を照合するように
なっている。こうすると、例えば電磁波等を利用して計
数装置を誤動作させる不正がなされたとき、両玉計数装
置２０ａ，２０ｂの設置位置が相対的にずれているた
め、誤動作の仕方も異なるようになる。このため、両玉
計数装置２０ａ，２０ｂの玉の計数結果が所定数以上相
違していることを検出することにより、不正がなされた
可能性があることを知ることができる。

【０１２３】玉貸装置３０２内部の制御構造について説
明すると、図２０に示すように玉貸装置３０２は、マイ
クロコンピュータ（図示略）を内蔵するとともに、内蔵
メモリ（図示略）に書き込まれた制御プログラムに従っ
て動作する制御部３４７を備え、該制御部３４７には、
前記継続玉数、前記保留玉数、前記当日貯玉数、前記前
貯玉数及び離席シリアル番号（後述する離席ボタン押下
処理（ステップＳ５６０）で説明する。）が記憶された
記憶部３４８と、通信回線３０４を介して管理装置３０
１と通信するための通信部３２３とが接続されている。
そのほか、前記正面パネルに設けられたトラブル表示部
３２０、リモコン信号受信部３２１、紙幣等読取装置３
２２、硬貨読取装置３３１、玉数表示部３２４、操作入
力部３３４、玉排出装置３４３、特典ポイント数表示部
３４４及びカード処理装置３４５が接続されるととも
に、玉回収部３５０に設けられた玉計数装置２０ａ，２
０ｂが接続されている。

【０１２４】記憶部３４８には、さらに当日貯玉数又は
前貯玉数から玉を取り出すための貯玉マージン玉数も記
憶されている（図示略）。この貯玉マージン玉数を設定
する手段としては特に限定されないが、管理装置３０１
から通信回線３０４を介して玉貸装置３０２に設定する
態様や、各玉貸装置３０２に個別に設定する態様を例示
できる。

【０１２５】なお、前記「貯玉数の内訳を記録する構
成」とする場合には、カード３０３の記録部３６０に対
応して、図２８に示すように記憶部３４８にも前記当日
貯玉数及び前記前貯玉数について、それぞれの内訳であ
るマージン玉の総数と正味貯玉の総数とをそれぞれ記憶
させるように構成する。さらに、記憶部３４８には景品
交換のための交換マージン玉数も記憶させる（図示
略）。この交換マージン玉数を設定する手段としては特
に限定されないが、前記貯玉マージン玉数と同様に設定
する態様を例示できる。

【０１２６】次に、玉貸装置３０２の制御部３４７の動
作について説明する。この制御部３４７は、玉貸装置３
０２の電源が投入されると、まず該装置の初期化処理
（図示略）を実行する。そして、玉貸装置３０２で発生
したイベントに応じて、各種の処理を実行するようにな
っている。例えば、カード処理装置３４５にカード３０
３が挿入されるとカード受付処理（ステップＳ５２０）
を、取出ボタン３３５が押下されると取出ボタン押下処
理（後述）を、獲得玉数と会員符号の状態とに応じて入
会ボタン点灯処理（後述）を、入会ボタン３３６が押下
されると入会ボタン押下処理（ステップＳ５４０）を、
現金又はプリペイドカードが利用されると特典ポイント
付与処理（後述）を、特典ボタン３３７が押下されると
特典利用処理（後述）を、離席ボタン３３８が押下され
ると離席ボタン押下処理（ステップＳ５６０）を、終了
ボタン３３９が押下されると終了ボタン押下処理（ステ
ップＳ５８０）を、リモコン信号を受信するとリモコン
信号受信処理（ステップＳ６００）を、それぞれ実行す
るようになっている。

【０１２７】カード受付処理（ステップＳ５２０）で
は、図２２のフローチャートに示すように、まず、カー
ド処理装置３４５に挿入されたカード３０３の記録部３
６０に記録されたデータを管理装置３０１に記録された
データとを照合する（ステップＳ５２１）。

【０１２８】具体的には、記録部３６０に記録されたデ
ータを読み出し（読み出されたデータは、記憶部３４８
に記憶される。）、このデータを通信部３２３及び通信
回線３０４を介して管理装置３０１に送信する。管理装
置３０１では、（１）玉貸装置３０２から受信した店コ
ードと、店コード記憶部３０９に記憶された店コードと
を照合し、（２）玉貸装置３０２から受信したシリアル
番号をキーにカード管理ＤＢ３１０を該シリアル番号を
含むレコード３１９を検索し、玉貸装置３０２から受信
したデータの内容と、検索されたレコード３１９の内容
とを照合する。管理装置３０１は、この（１）及び
（２）のそれぞれの内容が一致している（識別情報が一
致している）ときは、玉貸装置３０２に照合結果として
「一致」との回答を返し、それ以外のときは、「不一
致」を返す。

【０１２９】玉貸装置３０２は、照合結果が「一致」で
あるときは（ステップＳ５２２）、最終プレー日が遊技
当日であるかどうかをチェックし、最終プレー日が遊技
当日でないときは、前貯玉数及び当日貯玉数を加算し、
これを前貯玉数にするとともに、当日貯玉数を０クリア
し、さらに最終プレー日として、遊技当日の日付又は日
時を記録する（ステップＳ５２３）。次いで、カード３
０３の記録部３６０に記録された情報を玉数表示部３２
４と、特典ポイント数表示部３４４とに表示し（ステッ
プＳ５２４）、本処理を終了する（ステップＳ５２
８）。この後、玉貸装置３０２は、カード３０３に記録
された情報に応じて玉を遊技台１に排出するようになっ
ている。また、照合結果が「不一致」であるときは（ス
テップＳ５２２）、カード処理装置３４５によりカード
３０３を回収するとともに（ステップＳ５２５）、該カ
ード３０３に対応するカード管理ＤＢ３１０の内容をク
リアし（ステップＳ５２６）、トラブル表示部３２０に
トラブルである旨を表示し（ステップＳ５２７）、本処
理を終了する（ステップＳ５２８）。なお、前記ステッ
プＳ５２６の処理を行わないようにしてもよい。

【０１３０】なお、前記「貯玉数の内訳を記録する構
成」とする場合には、ステップＳ５２３において、次の
処理を追加する。その処理とは、当日正味貯玉総数及び
前正味貯玉総数を加算し、これを前正味貯玉総数に設定
するとともに、当日正味貯玉総数を０クリアする処理
と、当日マージン玉総数及び前マージン玉総数を加算
し、これを前マージン玉総数に設定するとともに、当日
マージン玉総数を０クリアする処理とである。

【０１３１】入会ボタン点灯処理では、「（１）会員符
号がＯＦＦであり、かつ（２）獲得玉数が入会料相当の
所定の玉数（以下、「入会玉数」という。）以上になっ
ているか、又は遊技客が投入した現金又はプリペイドカ
ードの残高が入会料以上残っている」という条件が満足
されているときは、入会可能であることを表示するため
に入会ボタン３３６のランプを点灯し、該条件が満足さ
れていないときは、入会ボタン３３６のランプを消灯す
るようになっている。

【０１３２】入会ボタン押下処理（ステップＳ５４０）
では、図２３のフローチャートに示すように、まず、入
会ボタン３３６のランプが点灯している（入会可能な状
態である）かどうかをチェックする（ステップＳ５４
１）。入会ボタン３３６が点灯しているときは、入会玉
数を獲得玉数から差し引くか、又は入会料を現金若しく
はプリペイドカードから差し引き（ステップＳ５４
２）、カード３０３の記録部３６０及び管理装置３０１
のカード管理ＤＢ３１０に記録された会員符号をＯＮに
し（ステップＳ５４３）、入会ボタン３３６のランプを
消灯してから（ステップＳ５４４）、処理を終える（ス
テップＳ５４５）。この入会ボタン押下処理が、入会処
理手段である。

【０１３３】特典ポイント付与処理は、投資金額や来店
頻度等の前記会員の行動に応じて前記特典ポイント数を
カード３０３又はカード管理ＤＢ３１０に記録するもの
である。また、特典利用処理は、特典ボタンが押下され
ると所定数の前記特典ポイントと引き換えに、特典の利
用を可能とするものである。特典ポイント付与処理及び
特典利用処理は、特典ポイントの記録媒体が異なってい
る点においてのみ第一実施形態の特典ポイント付与手段
４２及び特典利用手段４３と相違している。

【０１３４】離席ボタン押下処理（ステップＳ５６０）
では、図２４のフローチャートに示すように、まず、カ
ード３０３の記録部３６０に記録されたシリアル番号を
カード処理装置３４５により読み出して、記憶部３４８
に記憶する（ステップＳ５６１）。次いで、カード３０
３を遊技客に対して排出する（ステップＳ５６２）とと
もに、離席ボタン３３８のランプを点灯し（ステップＳ
５６３）、カード３０３がカード処理装置３４５に挿入
されるまで待つ（ステップＳ５６４）。このとき、玉貸
装置３０２は、カード３０３の挿入以外の操作がなされ
ても反応しないようになっており、これがロック状態で
ある。さて、カードが挿入されると、カード３０３の記
録部３６０に記録されたシリアル番号を読み出し、記憶
部３４８に記憶されたシリアル番号と比較し、両シリア
ル番号が一致していないと（ステップＳ５６５）、カー
ド３０３を排出し（ステップＳ５６６）、ステップＳ５
６４に戻り、次にカード３０３が挿入されるまで待つ。
両シリアル番号が一致していると（ステップＳ５６
５）、離席ボタン３３８のランプを消灯する（ステップ
Ｓ５６７）とともに、記憶部３４８に記憶したシリアル
番号をクリアし（ステップＳ５６８）、本処理を終了す
る（ステップＳ５６９）。これにより、前記ロック状態
が解除され、アンロック状態となる。以上のうち、ステ
ップＳ５６１〜Ｓ５６４がロック手段を構成し、ステッ
プＳ５６５、Ｓ５６７及びＳ５６８がアンロック手段を
構成している。

【０１３５】取出ボタン押下処理では、所定数の玉を玉
排出装置３４３に排出させるとともに、獲得玉数から該
所定数及び必要に応じてマージン玉数を減算する。この
処理は、第一実施形態の玉取出手段３２と同様に構成す
ることができる。

【０１３６】具体的には、図５のステップＳ１２４で
「Ｎｏ」となる場合に次の処理を追加する。すなわち、
保留玉数が０であれば（ステップＳ１２４）、当日貯玉
数又は前貯玉数が０より大きいかどうかを判別する（判
別ステップ）。当日貯玉数又は前貯玉数が０より大きけ
れば、当日貯玉数又は前貯玉数から排出玉数と、貯玉か
らの玉の取り出しに必要なマージン玉数とを減算し（当
日貯玉数及び前貯玉数がともに０より大きいときは、当
日貯玉数から減算）、これを当日貯玉数又は前貯玉数と
して設定する（減算ステップ）。そして、前記排出玉数
の玉を玉排出装置１６に排出させ（ステップＳ１２
３）、玉取出手段の動作を終了する（ステップＳ１２
６）。前記判別ステップにおいて、貯玉数が０であれ
ば、すぐに本動作を終了する（ステップＳ１２６）。

【０１３７】なお、前記「貯玉数の内訳を記録する構
成」とする場合には、上記処理の減算ステップに代えて
次の処理を実行するようにする。その処理とは、当日正
味貯玉総数又は前正味貯玉総数から排出玉数を減算し
（両正味貯玉総数がともに０より大きいときは、当日正
味貯玉総数から減算）、これを当日正味貯玉総数又は前
正味貯玉総数として設定するとともに、当日正味貯玉総
数又は前正味貯玉総数のいずれか前記排出玉数を減算し
た側について、正味貯玉総数に対する排出玉数の割合と
同じ割合の玉数をマージン玉総数から減算し、これを該
マージン玉総数として設定する処理（玉数減算手段）
と、当日貯玉数及び前貯玉数について、それぞれマージ
ン玉総数及び正味貯玉総数を加算し、これをそれぞれ当
日貯玉数及び前貯玉数として設定する処理とである。例
えば、当日正味貯玉総数が２６７９個で当日マージン玉
総数が３２１個であり、２６７９個＋３２１個＝３００
０個が当日貯玉数である場合に、２５個の玉を取り出す
ときは、当日調味貯玉総数から２５個を差し引き、２５
個×３２１個÷２６７９個≒３個をマージン玉として該
マージン玉総数から差し引くとともに、（２６７９個−
２５個）＋（３２１個−３個）＝２９７２個を当日貯玉
数として設定する。

【０１３８】終了ボタン押下処理（ステップＳ５８０）
では、図２５のフローチャートに示すように、まず、カ
ード作成費用を担保するための所定の玉数以上の獲得玉
があるか、又は同担保するための所定数以上の現金若し
くはプリペイドカードの残高があるかどうかをチェック
し、所定の玉数以上の獲得玉又は所定数以上の残高がな
ければ（ステップＳ５８１）、カード３０３を排出しな
い（つまり、遊技客がカード３０３を挿入（利用）して
遊技をしていた場合には、カード３０３が返却されずに
回収され、カード処理装置３４５の内部に保留され
る。）（ステップＳ５８４）。ステップＳ５８１におい
て、所定の玉数以上の獲得玉があれば、該獲得玉に関す
る情報をカード３０３の記録部３６０と、管理装置３０
１のカード管理ＤＢ３１０とに記録し（継続玉数、保留
玉数及び当日貯玉数を加算したものを、当日貯玉数とし
て記録する。前貯玉数はそのまま記録する。最終プレー
日として、遊技当日の日付又は日時を記録する。）（ス
テップＳ５８２）、カード処理装置３４５から該カード
３０３を遊技客に対して排出する（ステップＳ５８
３）。このとき、遊技客がカード３０３を挿入（利用）
して遊技していたときは、そのカード３０３が排出さ
れ、カード３０３を挿入（利用）せずに遊技していたと
きは、カード処理装置３４５の内部に保留又は予め格納
されていたカード３０３が排出される。そして、玉貸装
置３０２の記憶部３４８の内容をクリアし（ステップＳ
５８５）、本処理を終了する（ステップＳ５８６）。以
上のうち、ステップＳ５８１及びＳ５８４が、カード３
０３を利用した遊技客が遊技を終えたときに、該遊技客
が獲得した玉数が所定の玉数より少ないと、該遊技客か
ら受け付けたカード３０３を返却せずに回収するカード
回収手段を構成している。また、以上のうち、ステップ
Ｓ５８２及びＳ５８３が、カード３０３を利用していな
い遊技客が遊技を終えたときに、該遊技客が獲得した玉
数が所定の玉数より多いと、前記回収したカード３０３
に獲得玉情報を記録して該遊技客に対して排出するカー
ドリサイクル手段を構成している。

【０１３９】なお、前記「貯玉数の内訳を記録する構
成」とする場合には、ステップＳ５８２において、玉貸
装置３０２に記憶された交換マージン玉数を基に獲得し
た玉の総数（継続玉数及び保留玉数）を正味の獲得玉の
総数と、マージン玉の総数とに分ける。そして、正味の
獲得玉の総数と、当日正味貯玉総数とを加算したものを
当日正味貯玉総数として記録するとともに、前記マージ
ン玉の総数と、当日マージン玉総数とを加算したものを
当日マージン玉総数として記録する。例えば、交換マー
ジン玉数とは、玉２５個（１００円）を得るのに必要な
マージン玉数であって、３個であるとし、遊技客が獲得
した玉の総数としての３０００個を貯玉すると、３００
０個×３個÷（２５個＋３個）≒３２１個をマージン玉
の総数として、３０００個−３２１個＝２６７９個を正
味の獲得玉の総数として処理する。

【０１４０】リモコン信号受信処理（ステップＳ６０
０）では、図２６のフローチャートに示すように、ま
ず、遊技台１から出力される大当り信号がＯＦＦ（遊技
台１の大当たり状態が終了）になり、かつ取出ボタン３
３５が押下されるという条件が満たされるまで待つ（ス
テップＳ６０１）。該条件が満たされると、記憶部３４
８において、継続玉数を保留玉数に加算するとともに、
継続玉数を０クリアする（ステップＳ６０２）。次い
で、保留玉用のマージン玉数を玉数表示部３２４のマー
ジン玉数表示部３３０に表示し（ステップＳ６０３）、
前記取出ボタン押下処理を実行し（ステップＳ６０
４）、本処理を終了する（ステップＳ６０５）。

【０１４１】なお、大当り状態（大当り信号がＯＮ）と
なっても、景品交換が不要なときは、リモコン信号が発
せられないため、このリモコン信号受信処理（ステップ
Ｓ６００）が実行されることはない。従って、大当りで
獲得した玉は、そのまま手数料の不要な継続玉として使
用することができる。

【０１４２】また、リモコン信号の受信の有無に関わら
ず、大当り状態となってから一定の時間を過ぎて玉計数
装置２０ａ，２０ｂにより計数された玉が設定以上の玉
数であるときは、不正が行われた可能性が高いため、ト
ラブル表示部３２０を点灯させるように構成することも
できる。

【０１４３】以上において、継続玉数、保留玉数を計数
する手段については、第一実施形態と同様に構成するこ
とができる。また、本実施形態の当日貯玉数及び前貯玉
数は、貯玉数を遊技当日の分と、遊技当日よりも前の分
とに分けて計数している点においてのみ、従来技術及び
第一実施形態で説明した貯玉数と相違しており、その他
の点については、従来技術及び第一実施形態と同様に計
数することができる。

【０１４４】以上のように構成された遊技台用玉貸装置
３０２及び玉貸システム３００によれば、継続玉数、保
留玉数及び貯玉数（当日貯玉数及び前貯玉数）を計数す
る手段を備えているので、遊技客は、誰でもが、会員登
録等の事前の手続をすることなく、獲得した玉を景品交
換せずに保留玉や貯玉等として再プレーすることができ
る。

【０１４５】また、玉貸装置３０２及び玉貸システム３
００は、カード３０３の記録部３６０に記録された店コ
ードやシリアル番号等によりカード３０３及び該カード
３０３に記録された情報を管理しているので（遊技客を
特定しないようになっている）、従来とは異なり会員コ
ード等の入力を必要としない。このため、玉貸装置３０
２には数字ボタンからなる会員コード入力部が不要とな
る。そして、遊技客にとっては会員コード入力部を操作
すると言った煩わしさがない。

【０１４６】また、遊技台１からの出玉が遊技台１の上
皿２５以外にはプールされないようにし、上皿２５から
所定の玉数を越える分の玉をすべて玉計数装置２０ａ，
２０ｂに流れ込ませて回収することにより、遊技客の手
元には最少限の出玉しか残さないようにしている（ほと
んどの出玉を玉貸装置３０２の管理下に置いている）。
このため、本玉貸装置３０２及び玉貸システム３００に
よれば、従来とは異なり、景品交換することなく継続し
て遊技している玉の数を把握することができる。

【０１４７】そして、玉貸装置３０２は、この玉の数を
玉数表示部３２４において、継続玉数、保留玉数、当日
貯玉数、前貯玉数等に分類して表示するようになってい
るので、遊技客は、それぞれの数を容易に把握すること
ができる。

【０１４８】さらに、玉貸装置３０２は、継続玉、保留
玉、当日貯玉又は前貯玉を利用して遊技しているとき
に、それぞれの玉に応じて、マージン玉数の設定を変
え、それを玉数表示部３２４のマージン玉数表示部３３
０に表示するようにしているので、遊技客が玉の取り出
しにかかるマージン玉数を容易に把握することができ
る。

【０１４９】また、玉貸装置３０２は、遊技台１で獲得
した景品交換すべき玉を、その遊技台１で継続して遊技
するときは、従来の貯玉とは異なる保留玉として遊技す
ることができるようになっているとともに、該保留玉の
数を表示する玉数表示部３２４が設けられている。この
保留玉の数を用いると、遊技店や遊技客が同一遊技台で
再度利用された玉の数（再プレー玉数）や、同一遊技台
で獲得された玉数に対する前記再プレー玉数の割合等を
把握することができ、遊技客の遊技状況を精度よく把握
することができる。

【０１５０】また、玉貸装置３０２及び玉貸システム３
００では、当日の貯玉である当日貯玉と、当日よりも前
の貯玉である前貯玉とに区別して玉数を記録するように
構成されているので、当日の貯玉と当日よりも前の貯玉
とについての玉数を区別して把握することができる。

【０１５１】また、玉貸装置３０２及び玉貸システム３
００は、継続玉数、保留玉数、当日貯玉数及び前貯玉数
を計数するように構成されているので、次の投資回転率
（現金投資金額に対する獲得した玉での再プレー金額
率）を把握することができる。（数式３）投資回転率＝（継続玉再プレー金額＋保留玉再プレー金
額）÷（投資金額＋貯玉再プレー金額）×１００

【０１５２】ここで、「継続玉再プレー金額」、「保留
玉再プレー金額」及び「投資金額」については、それぞ
れ数式１におけるものと同様である。また、「貯玉再プ
レー金額」とは、遊技客の貯玉（当日貯玉及び前貯玉）
のうち再びプレーに利用された玉数を景品金額に換算し
たものをいう。貯玉再プレー金額の具体例を挙げると、
再びプレーに利用された貯玉数が９００個、単位取り出
し玉数として２５個の貯玉の取り出しにつき貯玉数から
差し引かれるマージン玉数が２０個、玉の景品への換金
率が４円／個とすると、貯玉再プレー金額は、再びプレ
ーに利用された貯玉数×単位取り出し玉数÷（単位取り
出し玉数＋マージン玉数）×換金率＝９００個×２５個
÷（２５個＋２０個）×４円／個＝２０００円となる。

【０１５３】また、玉貸装置３０２は、カードリサイク
ル手段を備えているので、従来とは異なり、使用済みカ
ードを搬送、回収、収納することなく、玉貸装置３０２
の中でリサイクルすることができる。

【０１５４】また、あらかじめ識別情報をカード３０３
に記録しておき、玉貸装置３０２は、カード３０３に記
録された識別情報に一致する識別情報が管理装置３０１
に記録されているときに、該カード３０３に記録された
情報に応じて玉を遊技台１に排出するように構成されて
いるので、情報が不正に書き換えられたり、偽造された
りしたカード３０３での遊技を防止するとともに、この
ようなカード３０３を容易に検出することができる。

【０１５５】そして、玉貸装置３０２は、カード回収手
段を備えているので、使用済みのカード３０３を回収す
ることによって、極力、不正な書き込みを防止すること
ができる。

【０１５６】また、玉貸装置３０２及び玉貸システム３
００によれば、会員の遊技客と、会員でない遊技客とが
物理的に同じカード３０３を使用するようになっている
ので、複数種類のカードを用意する必要がなく、カード
３０３の管理を容易に行うことができる。

【０１５７】また、玉貸装置３０２は、特典ポイント付
与処理、特典利用処理を備えているので、第一実施形態
と同様に、特典を直接的に会員の遊技に反映することが
できる。従って、多様なゲームが可能になり、会員メリ
ットの多様化を計ることができる。

【０１５８】また、玉貸装置３０２は、離席ボタン３３
８、ロック手段及びアンロック手段を備えているので、
離席の都度従業員を呼び出すという煩わしさがない。

【０１５９】また、前記「貯玉数の内訳を記録する構
成」とする場合には、貯玉数（当日貯玉数及び前貯玉
数）を正味貯玉総数とマージン玉総数とに分けた状態
で、球数を記録したり、計算したりするように構成して
いるので、機種毎に景品交換率を変えても、従来とは異
なり、不公平が生じるということはない。

【０１６０】例えば、［発明が解決しようとする課題］
で示した従来例と同様の条件において遊技する場合を示
す。すなわち、交換マージン玉数及び貯玉マージン玉数
とは、玉２５個（１００円）を得るのに必要なマージン
の玉数であり、Ａ機種の交換マージン玉数が３個、貯玉
マージン玉数が２個であり、Ｂ機種の交換マージン玉数
が１５個、貯玉マージン玉数１４個であるとする。但
し、各交換マージン玉数は、玉貸装置３０２に設定され
ている点において、従来例とは異なっている。そして、
Ａ機種で３０００個の玉を獲得した遊技客が３０００個
を貯玉すると、玉貸装置３０２に設定された交換マージ
ン玉数３個を基に、３０００個×３個÷（２５個＋３
個）≒３２１個を当日マージン玉総数として、３０００
個−３２１個＝２６７９個を当日正味貯玉総数として、
それぞれを分けてカード３０３に記録する。その後、こ
のカード３０３を使用してＢ機種で再プレーすると、玉
貸装置３０２に設定された貯玉マージン玉数によって貯
玉が取り出されるのではなく、カード３０３に記録され
た当日正味貯玉総数と当日マージン玉総数とが読み取ら
れ、当日正味貯玉総数からの取り出し個数に応じて、払
い出される当日マージン玉個数を算出し、それを当日マ
ージン玉総数より差し引く。例えば、当日正味貯玉総数
２６７９個より２５個の玉が取り出されるときは、２５
個×３２１個÷２６７９個≒３個のマージン玉個数が当
日マージン玉総数から差し引かれる。こうすることで、
Ａ機種で獲得した玉を貯玉してＢ機種で再プレーしたと
きでも、獲得した玉を貯玉せず景品交換をしてＢ機種で
再プレーしたときでも正味の玉の総数が同じにすること
ができるので、不公平を防止することができ、かつ機種
毎にマージン玉個数を変えての貯玉再プレーを可能にす
ることができる。

【０１６１】なお、本発明は第二実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。（１）玉数表示部３２４の全部又は一部を玉貸装置３０
２の正面パネルとは別の場所に設けること。（２）前記マイクロコンピュータにより実現された制御
部３４７の全部又は一部をマイクロコンピュータを含ま
ないハードウェア回路群に置き換えること。

【０１６２】（３）カード３０３に予め識別情報を記録
しておくことに代えて、カード３０３を使用せずに遊技
していた遊技客に対しカード３０３を新規に発行すると
き等の必要時に、通信回線３０４を介して管理装置３０
１から識別情報を得て、該識別情報をカード３０３の記
録部３６０に記録するようにすること。

【０１６３】

【発明の効果】以上詳述したように、請求項１〜８の発
明に係る遊技台用玉貸装置によれば、遊技ルール違反を
防止するとともに、景品交換による時間的ロスを防止し
て遊技台の稼働率を向上することができる。上記効果に
加え、請求項９及び１０の発明によれば、遊技店の会員
メリットを多様化することができる。また、請求項１１
〜１４の発明に係る遊技台用玉貸装置によっても、遊技
店の会員メリットを多様化することができる。また、請
求項１５〜１７の発明に係る遊技台用玉貸装置によれ
ば、遊技客を煩わせることなく離席中の盗難を防止する
ことができる。

【０１６４】また、請求項１８〜３７の発明に係る遊技
台用玉貸装置又は玉貸システムによれば、遊技客が会員
登録等の手続きをすることなく、遊技で獲得した玉を景
品交換せずに貯えることができる。

【０１６５】また、請求項３８〜４２の発明によれば、
遊技台の機種毎にマージン玉数を変えての貯玉再プレー
を可能にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化した第一実施形態の玉貸装置の
正面パネルを示す正面図である。

【図２】同玉貸装置の出玉管理機能部を示すブロック図
である。

【図３】同出玉管理機能部の加算モード切替手段の動作
の流れを示すフローチャートである。

【図４】同出玉管理機能部の回収玉数加算手段の動作の
流れを示すフローチャートである。

【図５】同出玉管理機能部の玉取出手段の動作の流れを
示すフローチャートである。

【図６】同玉貸装置の特典管理機能部を示すブロック図
である。

【図７】同特典管理機能部の特典ポイント付与手段の動
作の流れを示すフローチャートである。

【図８】同特典管理機能部の特典実行手段の動作の流れ
を示すフローチャートである。

【図９】同玉貸装置の離席管理機能部を示すブロック図
である。

【図１０】同離席管理機能部のロック手段の動作の流れ
を示すフローチャートである。

【図１１】同離席管理機能部のアンロック手段の動作の
流れを示すフローチャートである。

【図１２】同玉貸装置の端玉管理機能部を示すブロック
図である。

【図１３】同端玉管理機能部の端玉数記録手段の動作の
流れを示すフローチャートである。

【図１４】同端玉管理機能部の端玉数読出手段の動作の
流れを示すフローチャートである。

【図１５】同玉貸装置の玉数表示機能部を示すブロック
図である。

【図１６】本発明を具体化した第二実施形態の玉貸シス
テムのシステム構成を示す正面図である。

【図１７】同システムの管理装置が含むカード管理デー
タベースの内容を示す図である。

【図１８】同システムの玉貸装置の正面図である。

【図１９】同玉貸装置が設けられる遊技台の側面図であ
る。

【図２０】同玉貸装置の構成を示すブロック図である。

【図２１】同システムのカードの内容を示す図である。

【図２２】同玉貸装置のカード受付処理の流れを示すフ
ローチャートである。

【図２３】同玉貸装置の入会ボタン押下処理の流れを示
すフローチャートである。

【図２４】同玉貸装置の離席ボタン押下処理の流れを示
すフローチャートである。

【図２５】同玉貸装置の終了ボタン押下処理の流れを示
すフローチャートである。

【図２６】同玉貸装置のリモコン信号受信処理の流れを
示すフローチャートである。

【図２７】同システムの変更例の管理装置が含むカード
管理データベースの内容を示す図である。

【図２８】同玉貸装置の変更例の記憶部の内容を示すブ
ロック図である。

【図２９】同システムの変更例のカードの内容を示す図
である。

【符号の説明】

１遊技台２玉貸装置８出玉数表示部９継続玉数表示部１０マージン玉数表示部２０玉計数装置２５上皿２６玉発射装置２８下皿２９端玉返却手段としての出玉管理機能部３０無線送信装置としてのリモートコントロール装
置３２玉取出手段３３回収玉数加算手段３４玉回収通路３６加算モード記憶手段３７保留玉数記憶手段３８継続玉数記憶手段３９保留マージン玉数記憶手段４３特典利用手段４８ロック手段４９アンロック手段５５端玉数記録手段５７端玉数読出手段７１出玉数表示手段７２継続玉数表示手段７３マージン玉数表示手段３００玉貸システム３０１管理装置３０２玉貸装置３０３カード３０４通信回線３１０カード管理データベース３２４玉数表示部３２５継続玉数表示部３２６保留玉数表示部３２７当日貯玉数表示部３２８前貯玉数表示部３３０マージン玉数表示部３３４操作入力部３３５取出ボタン３３６入会ボタン３３７特典ボタン３３８離席ボタン３３９終了ボタン３４３玉排出装置３４４特典ポイント数表示部３４５カード処理装置３４７制御部３４８記憶部３５０玉回収部Ｓ５２０カード受付処理Ｓ５４０入会ボタン押下処理Ｓ５６０離席ボタン押下処理Ｓ５８０終了ボタン押下処理Ｓ６００リモコン信号受信処理

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ａ６３Ｆ 7/02 ３４８Ａ６３Ｆ 7/02 ３４８Ａ３５３３５３

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】玉の取り出しにマージンが必要な保留玉
の数を記憶する保留玉数記憶手段と、玉の取り出しにマージンが不要な継続玉の数を記憶する
継続玉数記憶手段と、継続玉加算モードか保留玉加算モードかのいずれの加算
モードであるかを記憶する加算モード記憶手段と、前記加算モード記憶手段に記憶された加算モードを切り
替える加算モード切替手段と、遊技台から回収した玉の数である回収玉数を前記加算モ
ードが前記継続玉加算モードであれば前記継続玉数に加
算し、前記保留玉加算モードであれば前記保留玉数に加
算する回収玉数加算手段と、遊技客からの指示に応じて前記保留玉数及び前記継続玉
数から玉を取り出す玉取出手段とを備えた遊技台用玉貸
装置。
【請求項２】前記玉取出手段は、前記指示がされる
と、前記継続玉数が０より大きいときは該継続玉数から所定
の排出玉数を減算するとともに該排出玉数の玉を前記遊
技台に排出し、前記継続玉数が０でありかつ前記保留玉数が０より大き
いときは前記保留玉数から所定の排出玉数と前記マージ
ンとしての保留マージン玉数とを減算するとともに該排
出玉数の玉を前記遊技台に排出するように構成した請求
項１記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項３】前記回収玉数は、前記遊技台の玉発射装
置に玉を供給するための上皿から、所定の玉数を越える
分の玉を回収し、該玉の数を計数したものである請求項
１記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項４】前記加算モード切替手段は、無線又は有
線送信装置から受信した信号に応じて前記加算モード記
憶手段の記憶内容を切り替える請求項１記載の遊技台用
玉貸装置。
【請求項５】前記加算モード切替手段は、前記遊技台
が大当たりや確率変動等の特別な状態になったことを示
す大当たり信号に応じて前記加算モード記憶手段の記憶
内容を切り替える請求項１記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項６】前記保留玉数及び前記継続玉数を加算し
てなる出玉数を表示する出玉数表示手段を備えた請求項
１記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項７】前記保留玉数を表示する保留玉数表示手
段を備えた請求項１記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項８】前記継続玉数が０より大きいときは０を
表示し、前記継続玉数が０でありかつ前記保留玉数が０
より大きいときは前記保留マージン玉数を表示するマー
ジン玉数表示手段を備えた請求項２記載の遊技台用玉貸
装置。
【請求項９】特典ポイント記録媒体から読み出した特
典ポイント数に応じて前記保留マージン玉数を変更する
特典利用手段を備えた請求項２記載の遊技台用玉貸装
置。
【請求項１０】特典ポイント記録媒体から読み出した
特典ポイント数に応じた数の玉を貸し出す特典利用手段
を備えた請求項２記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項１１】玉の取り出しにマージンが必要な保留
玉の数を記憶する保留玉数記憶手段と、遊技客からの指示に応じて前記保留玉数から所定の排出
玉数と前記マージンとしての保留マージン玉数とを減算
するとともに該排出玉数の玉を遊技台に排出する玉取出
手段とを備えた遊技台用玉貸装置において、特典ポイント記録媒体から読み出した特典ポイント数に
応じて前記保留マージン玉数を変更する特典利用手段を
備えたことを特徴とする遊技台用玉貸装置。
【請求項１２】玉の取り出しにマージンが必要な保留
玉の数を記憶する保留玉数記憶手段と、遊技客からの指示に応じて前記保留玉数から所定の排出
玉数と前記マージンとしての保留マージン玉数とを減算
するとともに該排出玉数の玉を遊技台に排出する玉取出
手段とを備えた遊技台用玉貸装置において、特典ポイント記録媒体から読み出した特典ポイント数に
応じた数の玉を貸し出す特典利用手段を備えたことを特
徴とする遊技台用玉貸装置。
【請求項１３】景品交換可能な玉数に満たない端玉数
を端玉数記録媒体から読み出す端玉数読出手段と、遊技客の指示により該端玉数の玉を返却する端玉返却手
段とを備えた遊技台用玉貸装置。
【請求項１４】前記端玉数記録媒体に前記端玉数を記
録する端玉数記録手段を備えた請求項１３記載の遊技台
用玉貸装置。
【請求項１５】遊技客が離席の意思を示すと、玉を排
出しないロック状態にするとともに、該ロック状態を解
除するための解除情報を生成して記憶しかつ該解除情報
を遊技客に発行するロック手段と、遊技客が前記解除情報を入力すると、該入力された解除
情報と前記記憶された解除情報とを比較し、両解除情報
が一致していると前記ロック状態を解除するアンロック
手段とを備えた遊技台用玉貸装置。
【請求項１６】前記解除情報の発行は、前記解除情報
を記録した解除情報記録媒体を発行することによりなさ
れ、前記解除情報の入力は、該解除情報記録媒体に記録
された前記解除情報を読み取ることによりなされる請求
項１５記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項１７】前記解除情報の発行は、前記解除情報
を遊技客に表示することによりなされ、前記解除情報の入力は、前記解除情報を遊技客が手で入
力することによりなされる請求項１５記載の遊技台用玉
貸装置。
【請求項１８】情報を記録する記録部を備えた複数の
記録媒体と、該各記録媒体に記録された情報を読み取り
可能な記録媒体処理装置を備え、各遊技台ごとに設けら
れた玉貸装置と、該玉貸装置に通信回線を介して接続さ
れた管理装置とを含む遊技台用玉貸システムであって、前記各記録媒体は、その記録部に該各記録媒体固有の識
別情報が記録されており、前記管理装置は、該各記録媒体ごとの識別情報が記録さ
れた記録媒体管理データベースを含んでおり、前記玉貸装置は、前記記録媒体に記録された識別情報に
一致する識別情報が管理装置に記録されているときに、
該記録媒体に記録された情報に応じて玉を遊技台に排出
するように構成された遊技台用玉貸システム。
【請求項１９】前記識別情報は、遊技店の店コード及
びシリアル番号を含んでいる請求項１８記載の遊技台用
玉貸システム。
【請求項２０】前記記録媒体には、遊技客が獲得した
玉数に関する獲得玉情報が記録された請求項１８記載の
遊技台用玉貸システム。
【請求項２１】前記管理装置にも、遊技客が獲得した
玉数に関する獲得玉情報が記録された請求項２０記載の
遊技台用玉貸システム。
【請求項２２】前記遊技台の玉発射装置に玉を供給す
るための上皿から、所定の玉数を越える分の玉を回収す
る玉回収部を備えた請求項１記載の遊技台用玉貸装置又
は請求項１８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項２３】前記玉回収部は、少なくとも２つの玉
計数装置が設けられた請求項１記載の遊技台用玉貸装置
又は請求項１８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項２４】玉の取り出しにマージンが不要な継続
玉数を表示する継続玉数表示手段を備えた請求項１記載
の遊技台用玉貸装置又は請求項１８記載の遊技台用玉貸
システム。
【請求項２５】玉の取り出しにマージンが必要な保留
玉の数である保留玉数を表示する保留玉数表示手段を備
えた請求項１記載の遊技台用玉貸装置又は請求項１８記
載の遊技台用玉貸システム。
【請求項２６】当日の遊技において出玉を景品交換せ
ずに貯玉として貯えた玉の数を表示する当日貯玉数表示
手段を備えた請求項１記載の遊技台用玉貸装置又は請求
項１８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項２７】当日よりも前の遊技において出玉を景
品交換せずに貯玉として貯えた玉の数を表示する前貯玉
数表示手段を備えた請求項１記載の遊技台用玉貸装置又
は請求項１８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項２８】前記記録媒体処理装置は、前記記録媒
体を利用した遊技客が遊技を終えたときに、該遊技客が
獲得した玉数が所定の玉数より少ないと、該遊技客から
受け付けた前記記録媒体を返却せずに回収する記録媒体
回収手段を備えた請求項１８記載の遊技台用玉貸システ
ム。
【請求項２９】前記記録媒体処理装置は、前記記録媒
体を利用していない遊技客が遊技を終えたときに、該遊
技客が獲得した玉数が所定の玉数より多いと、前記回収
した記録媒体に前記獲得玉情報を記録して該遊技客に対
して排出する記録媒体リサイクル手段を備えた請求項２
８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項３０】前記記録媒体又は記録媒体管理データ
ベースは、会員であるかどうかを示す会員符号が記録可
能に構成され、前記玉貸装置は、遊技客が会員になる意思表示を入力す
るための入会ボタンを備えるとともに、該入会ボタンが
押されると、前記記録媒体又は記録媒体管理データベー
スの会員符号に会員であることを記録する入会処理手段
を備えた請求項１８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項３１】前記入会処理手段は、入会料を徴収す
るために、遊技客が獲得した玉数から該入会料に相当す
る玉数を差し引いたり、遊技客が投入した現金又はプリ
ペイド記録媒体から該入会料を差し引いたりするように
構成された請求項３０記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項３２】前記記録媒体又は記録媒体管理データ
ベースは、前記会員に対して付与される特典ポイント数
が記録可能に構成され、前記玉貸装置は、投資金額や来店頻度等の前記会員の行
動に応じて前記特典ポイント数を前記記録媒体又は記録
媒体管理データベースに記録する特典ポイント付与手段
を備えた請求項３０記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項３３】前記玉貸装置は、前記特典ポイント数
を表示する特典ポイント表示手段を備えた請求項９〜１
２のいずれか一項に記載の遊技台用玉貸装置、又は請求
項３２記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項３４】前記玉貸装置は、遊技客が特典ポイン
トを利用する意志表示を入力するための特典ボタンを備
えるとともに、該特典ボタンが押下されると所定数の前
記特典ポイントと引き換えに、所定数の玉を貸し出す特
典利用手段を備えた請求項９〜１２のいずれか一項に記
載の遊技台用玉貸装置、又は請求項３２記載の遊技台用
玉貸システム。
【請求項３５】前記玉貸装置は、遊技客が特典ポイン
トを利用する意志表示を入力するための特典ボタンを備
えるとともに、該特典ボタンが押下されると所定数の前
記特典ポイントと引き換えに、通常よりも玉数を割り増
しして貸し出す特典利用手段を備えた請求項９〜１２の
いずれか一項に記載の遊技台用玉貸装置、又は請求項３
２記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項３６】前記玉貸装置は、遊技客が特典ポイン
トを利用する意志表示を入力するための特典ボタンを備
えるとともに、該特典ボタンが押下されると所定数の前
記特典ポイントと引き換えに、玉の貸し出し時に差し引
かれるマージンとしてのマージン玉数を少なくする特典
利用手段を備えた請求項９〜１２のいずれか一項に記載
の遊技台用玉貸装置、又は請求項３２記載の遊技台用玉
貸システム。
【請求項３７】前記玉貸装置は、遊技客が離席の意志
表示を入力するための離席ボタンを備えるとともに、該
離席ボタンが押下されると、玉を排出しないロック状態
にするとともに、前記記録媒体の識別情報の全部又は一
部を記憶してから、前記記録媒体を遊技客に対して排出
するロック手段と、前記遊技客から前記記録媒体を受け付けると、前記記憶
した識別情報と、該記録媒体の識別情報とを比較し、両
識別情報が一致していると前記ロック状態を解除するア
ンロック手段とを備えた請求項１８記載の遊技台用玉貸
システム。
【請求項３８】出玉を景品交換せずに貯えた貯玉の総
数を、該貯玉の総数からの玉の取り出しに必要なマージ
ン玉の総数と、該マージン玉の総数を除いた正味貯玉の
総数とに分離可能に記録する玉数記録部を備えた記録媒
体。
【請求項３９】請求項３８記載の記録媒体の前記玉数
記憶部に玉数を記録する玉数記録手段を備えた請求項１
記載の遊技台用玉貸装置。
【請求項４０】請求項３８記載の記録媒体の前記玉数
記憶部に玉数を記録する玉数記録手段を備えた遊技台用
玉貸装置。
【請求項４１】前記玉貸装置は、請求項３８記載の記
録媒体の前記玉数記憶部に玉数を記録する玉数記録手段
を備えた請求項１８記載の遊技台用玉貸システム。
【請求項４２】遊技客が貯玉からの玉の取り出しを要
求すると、前記正味貯玉の総数から前記要求された玉数
を減算するとともに、前記正味貯玉の総数に対する前記
要求された玉数の割合と同じ割合の玉数を前記マージン
玉の総数から減算する玉数減算手段を備えた請求項３９
〜４１のいずれか一項に記載の遊技台用玉貸装置。