以下に添付図面を参照して、本発明に係る各台対応装置、遊技媒体管理システム及びその記録媒体発行方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をパチンコ遊技を提供する各台計数システムに適用する場合について説明することとする。
まず、本実施例に係る各台計数システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施例に係る遊技店の店内システムのシステム構成図である。
同図に示すように、遊技店には、計数機能付きCRユニット10(以下、単にCRユニットと言う)と、パチンコ機20と、島コントローラ30と、T/C50とが設けられている。
CRユニット10は、遊技店内の各パチンコ機20に併設されるカード処理ユニットであり、本実施例では、パチンコ機20の下皿から投入されるパチンコ玉を計数する計数部をさらに有する。
この計数部を有するCRユニット10では、自装置が接続されたパチンコ機20で遊技者が獲得したパチンコ玉を計数した上で、カード返却時には、持ち玉返却等により電子データからパチンコ玉の現物に還元して消化された計数値を除き、その時点で残存している残存計数値を「持ち玉」として一般カードや会員カード等のカードに関連付け、持ち玉を関連付けたカードを発行(返却動作を含む)する。
また、CRユニット10は、従来と同様、現金を用いたり、一般カードや会員カード等のカードに価値付けられたプリペイド残額を用いた玉貸しも行う。従って、一般カードには、持ち玉とプリペイド残額の2つの遊技価値が関連付けられ、会員カードには、これら2つの遊技価値の他、貯玉がさらに関連付けられる。
パチンコ機20は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例では、CRユニット10と接続されるいわゆるCRパチンコ機であるものとしている。
島コントローラ30は、周囲を通路に囲まれたスペース(遊技島)に設けられた一群のCRユニット10及びパチンコ機20を束ねる中継装置である。
T/C50は、一般カード及び会員カードに関連付けられたプリペイド残額および持ち玉などの遊技価値を管理する管理装置である。具体的には、一般カードの識別情報(一般カードID)または会員カードの識別情報(会員ID)に対応付けてプリペイド残額を記憶するプリペイド残額管理テーブルと、一般カードIDまたは会員IDに対応付けて持ち玉を記憶する持ち玉管理テーブルとを記憶している。
T/C50は、プリペイド残額管理テーブルを用いて、プリペイド残額の更新処理を行う。具体的には、CRユニット10からプリペイド残額の加算依頼を受け付けた場合に、当該加算依頼に含まれる一般カードIDまたは会員IDに対応するプリペイド残額に挿入紙幣金額などの価値付け依頼金額を加算更新する。また、プリペイド残額の減算依頼を受け付けた場合には、当該減算依頼に含まれる一般カードIDまたは会員IDに対応するプリペイド残額から玉貸しの貸出単位金額等の減算依頼金額を減算更新する。
また、T/C50は、持ち玉管理テーブルを用いて、持ち玉の更新処理を行う。具体的には、CRユニット10から持ち玉の登録依頼を受け付けた場合に、当該登録依頼に含まれる残存計数値などの登録依頼玉数を一般カードIDまたは会員IDに対応付けて登録する。一方、CRユニット10から持ち玉の問合せを受け付けた場合には、当該問合せに含まれる一般カードIDまたは会員IDに対応する持ち玉数を問合せ元のCRユニット10に応答する。
このように、本実施例では、プリペイド残額については、CRユニット10及びT/C50の間で同期を取りつつ最新のプリペイド残額を両者によって管理することとする。一方、持ち玉については、カード返却操作が行われるまでCRユニット10内で持ち玉データをローカルに管理し、カード返却時に持ち玉を一般カードIDまたは会員IDに対応付けてT/C50に通知することとする。
なお、本実施例では、持ち玉とカードの関連付けをカード返却時に行うこととするが、必ずしもカード返却時に限定して行う必要はなく、CRユニット10内で持ち玉を更新するタイミングや所定の周期(例えば、1分間隔)等に合わせて随時行うこともできる。
ここで、各台計数方式を導入する場合には、新たに持ち玉をカードに関連付ける必要があるが、持ち玉は有価価値であるプリペイド残額とは異なり、カードに関連付けられる場合に上限額(例えば、1万円)が設けられていないので、第三者によってカードが不正取得されると被害が無限に拡大するおそれがある。
例えば、会員カードが盗まれた場合には、会員登録時に予め登録されたパスワードをカード使用時に必要とする仕組みを採用すれば、カードを盗まれてもプリペイド残額や持ち玉などを使用されることはない。
しかしながら、一般カードは、不特定多数の遊技客に付与されるものであり、会員カードのようにパスワードが事前に登録されておらず、盗難カードの使用にセキュリティをかけることは困難である。
このため、一般カードが盗まれた場合には、他の遊技台で持ち玉が使用されたり、また、持ち玉が景品交換に使用されてしまう可能性がある。さらに、その被害額には上限がなく、遊技客によっては甚大な被害を受けることもあるので、その補償をめぐって遊技店との間で深刻なトラブルに発展してしまうおそれもある。
そこで、本実施例では、不正な第三者によってカードが持ち玉ごと盗まれるおそれがないように、所定数、たとえば1000個を超える持ち玉が発生した時点でカードの発行(返却)を禁止することとした。
このように、カード返却を禁止した場合には、第三者がカード返却操作を行った場合にその返却要求をリジェクトできるので、第三者によるカードの不正取得を防止することができるものの、実際に持ち玉を獲得した遊技客がカード返却操作を行った場合にも返却要求をリジェクトしてしまう。
このことから、本実施例では、実際に持ち玉を獲得した遊技客だけはカード返却を行うことができるように、カード返却の許可、禁止または条件付き許可を規定するモードとして、遊技客が自由に一般カードの返却を実行できるアンロックモードと、カード返却を原則として認めないシステムロックモードと、一定の条件下でカード返却を認めるユーザロックモードとの3種類のモードを設けることとした。
システムロックモードは、他のモードでカード返却が行われることを前提にカード返却を原則として禁止するモードである。また、ユーザロックモードは、持ち玉が所定数を超過した以降の所望の時点で遊技客自身が登録した認証情報とカード返却時に入力した認証情報とで本人認証を行って初めて一般カードの返却を許可するモードである。
なお、ここでは、本人確認用の認証情報としてパスワードを受け付ける場合を例示することとするが、後述するように認証情報がパスワードに限定されるものではない。
このような構成の下、CRユニット10は、これら3種類のモード間でモード遷移を行い、モード遷移の結果として滞在する滞在モードに基づき、カード返却操作を受け付けた場合にカード返却を許可したり、カード返却を禁止したりする。
このモード間遷移を図2を用いて具体的に説明する。図2に示すように、CRユニット10は、持ち玉が所定数を超過した場合に、アンロックモードからシステムロックモードへモード遷移させる。
すなわち、アンロックモードには、カードが盗難に遭っても問題にならないケース、たとえば持ち玉が存在しない、或いは存在しても少量(1000個以下)である場合にしか滞在させず、盗難に遭った場合に被害が大きくなり得るケースでは、システムロックモードに移行してカード返却をロックすることとした。
また、CRユニット10は、遊技客から本人確認用のパスワードを取得した場合に、当該パスワードを後述する記憶部15に登録した上で、システムロックモードからユーザロックモードへモード遷移させる。
すなわち、システムロックモードに滞在している場合には、第三者がカード返却操作を行ったとしてもその返却要求をリジェクトできるので、第三者によるカードの不正取得を防止することができるものの、実際に持ち玉を獲得した遊技客がカード返却操作を行った場合にも返却要求をリジェクトしてしまう。
ユーザロックモードへのモード遷移は、パスワードで本人確認できる環境下において遊技客自身にカード返却を実行させるためのものである。このユーザロックモードでは、カード返却操作を行った時点で入力されるパスワードが記憶部15に登録されているパスワードと一致するか否かを照合し、その結果、両者が一致した場合にカード返却を許可する一方で、両者が一致しない場合にはカード返却を禁止する。
なお、カード返却時に入力されるパスワードと照合するための登録パスワードは、実際に持ち玉を獲得した遊技客本人に入力されたものであることが担保されている必要があるので、本人が実際に遊技を行っている可能性が高い時点、たとえば後述する計数部13から計数出力が得られている最中もしくはその近傍の期間(例えば、最後の計数出力から所定時間以内)にパスワードの登録を受け付けておくのが好ましい。
なお、CRユニット10は、持ち玉が所定数以下になった場合やカード返却が行われた実行された場合など、持ち玉が盗まれる危険性が低くなった場合には、システムロックモードまたはユーザロックモードからアンロックモードにモード遷移させる。
また、CRユニット10では、ユーザロックモードからアンロックモードにモード遷移したからといって直ちに記憶部15内の登録パスワードを消去するようなことはせず、持ち玉およびプリペイド残額の両方がゼロになるか、或いはカード返却が行われるまで登録パスワードの消去を保留する。
かかる保留を行う理由は、持ち玉返却によって持ち玉数が所定数以下になった場合でも、同じ遊技客が所定数を超過する持ち玉を再度獲得した場合に、再びパスワードを登録しなければならないからであり、一旦入力させた登録パスワードを流用し、もってパスワードの再登録を不要化させるためである。
その上で、CRユニット10では、持ち玉が所定数を超過した場合に、記憶部15内にパスワードが登録されていたならば、システムロックモードを経由せずにアンロックモードからユーザロックモードにモード遷移させる。
このように、本実施例では、図2に示したモード間の遷移、そのモード遷移結果として滞在する滞在モードに基づいてカード返却の許可制御/禁止制御を実行するので、他の遊技台に移動する場合或いはタバコやジュースを景品交換する場合など、持ち玉が少量である場合には、カード返却を自由に実行させる一方で、持ち玉が所定数を超える場合には、第三者がカード返却操作を行った場合でもその返却操作を無効化することができる。
したがって、本実施例では、持ち玉が少量である場合のカード返却に係る利便性を維持しながらも、第三者によるカードの不正取得を防止することが可能になる。
続いて、本実施例に係るCRユニットの構成について説明する。なお、ここでは、CRユニットの外観構成について説明してから内部構成を説明することとする。
図3は、本実施例に係るCRユニットの外観を示した正面図である。なお、この図3には、CRユニット10が併設されたパチンコ機20を破線で示している。
図3に示すように、CRユニット10は、縦長の直方体型の筐体として構成したもので、本体正面の上部から順に、状態表示部101と、紙幣挿入部102と、リモコン受光部103と、タッチパネル104と、持ち玉払出部105と、カード挿入部106と、計数部13と、受皿部107とを有する。
このうち、状態表示部101は、ユニットの異常時(例えば、紙幣詰まりやスタックカード不足)などに点灯するLEDであり、紙幣挿入部102は、玉貸しのための各種紙幣を受け付ける繰込み/繰出し機構である。
この紙幣挿入部102の背面には、内部に受け入れた紙幣を識別する紙幣識別部を有しており、この紙幣識別部では、紙幣の金種(例えば、千円、2千円、5千円及び1万円)を識別する。なお、挿入紙幣が識別不能な紙幣または偽造紙幣である場合には紙幣を返却する。
リモコン受光部103は、従業員が所持するリモコンが発光する赤外線を受光する受光センサである。タッチパネル104は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイス上で操作入力を受け付けることができる表示可能かつ入力可能なデバイスである。また、持ち玉払出部105は、持ち玉を払い出すノズルを備えた投出機構である。
カード挿入部106は、一般カードおよび会員カードなどの各種カード類の受付/返却を行う繰込み/繰出し機構である。このカード挿入部106の背面には、後述するカード処理部14が設けられている。
受皿部107は、計数部13に導入する獲得玉を受け入れるものである。この受皿部107には、持ち玉数を表示する持ち玉表示部107aと、持ち玉の返却(払戻し)要求を受け付ける持玉返却ボタン107bとが付設されている。尚、持玉返却ボタンは、CRユニット本体のタッチパネル104に配設されてもよい。また、計数部13は、受皿部107に投入されたパチンコ玉を計数する計数ユニットである。
一方、パチンコ機20には、パチンコ遊技に使用するパチンコ玉を貯留する上皿210と、上皿210の許容容量を超えて溢れたパチンコ玉を貯留する下皿220とが設けられており、この上皿210には、一般カードのプリペイド残額等を表示する7SEG表示部211と、玉貸し要求を受け付ける玉貸しボタン212と、一般カードや会員カードの返却要求を受け付けるカード返却ボタン213とがさらに設けられている。
なお、本実施例では、玉貸しボタン212及び返却ボタン213をパチンコ機20に設けることとしたが、必ずしもパチンコ機20側に設ける必要はなく、CRユニット10に設けることとしてもよい。
パチンコ玉を借り受ける際には、遊技客がパチンコ機20側の玉貸しボタン212を押下操作すると、玉貸し操作信号がCRユニット10に転送されてCRユニット10側で玉貸し操作が受け付けられる。このとき、プリペイド残額が存在する場合には、CRユニット10からパチンコ機20に玉投出指示が行われて貸し玉が上皿210に投出されることになる。
獲得玉を計数する際には、パチンコ機20の下皿220から獲得玉を受皿部107に投入すると、その投入玉が計数部13に誘導されて獲得玉の数量が計数される。そして、遊技者が持玉返却ボタン107bを押下すると、後述する記憶部15によって持ち玉情報15aとして記憶管理されている持ち玉数の範囲内であれば、払戻し単位玉数等の持ち玉が持ち玉払出部105経由でパチンコ機20の上皿210に投出される。
なお、本実施例では、貸し玉をパチンコ機20経由で投出させ、持ち玉を持ち玉払出部105経由で投出させる場合について説明したが、持ち玉をパチンコ機20経由で投出させることとしてもよいし、また、貸し玉を持ち玉払出部105経由で投出させることとしてもかまわない。また、逆に、持ち玉の払出を貸玉の払出と同様に遊技台から払出すようにしてもよい。その場合は玉払出部105は不要になる。
図4は、本実施例に係るCRユニットの内部構成を示す機能ブロック図である。なお、実際のCRユニット10では、図示した機能部以外の機能部(例えば、BVユニット、プリペイド残額の更新部など)を有するが、図4では、本実施例に係るCRユニット10の特徴を説明するために必要な構成要素のみを抜粋している。
図4に示すように、このCRユニット10は、操作部11と、通信I/F部12aと、遊技機用通信I/F部12bと、計数部13と、カード処理部14と、記憶部15と、制御部16とを有する。
操作部11は、図3に示したタッチパネル104及び持玉返却ボタン107bをはじめとした各種マンマシンインタフェースの総称である。
通信I/F部12aは、島コントローラ30及びT/C50などの他の装置の間で各種通信を行うためのインターフェースである。
遊技機用通信I/F部12bは、当該CRユニット10に併設されるパチンコ機20との間で各種通信(例えば、玉貸し要求や玉投出指示など)を行うためのインターフェースである。
計数部13は、受皿部107に投入されたパチンコ玉を計数する計数ユニットであり、具体的には、計数部13の内部に自然勾配を有する複数の玉通路(レーン)が設けられており、このレーンを通過する獲得玉の通過を計数センサで検知し、該検知した獲得玉の通過通知(計数出力)を後述する持ち玉管理部16aに行う。
カード処理部14は、一般カードや会員カード等のカードに記録された情報を読み取る読取装置であり、カード挿入部106を介して挿入されたカードを受け付け、該受け付けたカードからデータを読み取る。
カード処理部14は、プリペイド残額及び持ち玉が関連付けられていない一般カードを予め複数枚収納しており、カード返却操作がなされるまでに現金投入によりプリペイド残額が発生したり、或いは遊技により持ち玉が発生していた場合には、プリペイド残額及び/又は持ち玉が関連付けられた一般カードをカード挿入部106から排出(返却)する。
記憶部15は、制御部16による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、たとえば遊技客が現時点で保有する残存持ち玉数を示す持ち玉情報15aと、モードに関する各種情報であるモード情報15bと、遊技客から取得された本人確認用の認証情報15cとを併せて記憶する。
モード情報15bは、CRユニット10が現時点で滞在する滞在モードやモードごとに規定されたカード返却の許可、禁止または条件付き許可などの制御情報である。また、認証情報15cは、遊技客によって登録される登録パスワードであり、後述するモード制御部16cによって書込み又は消去が行われる。
制御部16は、CRユニット10を全体制御する制御部であり、プリペイド残額や貯玉の更新に関係する機能部を基本機能として有する他、本実施例に特有な機能部として、持ち玉管理部16aと、遊技価値監視部16bと、モード制御部16cと、照合部16dと、返却許可/禁止部16eとを有する。
持ち玉管理部16aは、持ち玉(残存計数値)の管理を行う処理部である。具体的には、記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数に対する加算処理または減算処理を行う。
例えば、持ち玉管理部16aは、計数部13から計数出力を受け付けた場合に、記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数に計数出力の回数に相当する玉数を加算更新する。
一方、持ち玉管理部16aは、持ち玉返却ボタン107bの押下操作を受け付けた場合に、記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数から払戻し単位玉数を減算更新し、払戻し単位玉数分のパチンコ玉を持ち玉払出部105経由で上皿210に投出させる。
なお、持ち玉の減算更新時において持ち玉数が払戻し単位玉数に満たない場合には全持ち玉数を減算更新し、また、持ち玉数がゼロである場合には以降の動作を実行しない。
また、持ち玉管理部16aは、パチンコ機20のカード返却ボタン213の押下操作を受け付けた場合に、後述する返却許可/禁止部16eによってカード返却が許可されたならば、記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数と、カード処理部14によって収納されたスタックカード(一般カード)のうち遊技価値の関連付け対象とされる一般カードのカードIDとを含む持ち玉の登録依頼をT/C50に行う。このようにして、T/C50にてカードIDに対応付けて持ち玉数が登録されることにより、持ち玉が一般カードに関連付けられることになる。
遊技価値監視部16bは、持ち玉やプリペイド残額などの遊技価値の価値高を監視する処理部である。具体的には、予め記憶部15に記憶された監視設定値(上記の所定数)、本例では1000個の超過可否を監視する。なお、ここでは、監視設定値として1000個が設定されている場合を説明するが、任意の値を設定することができる。また、T/C50等の上位装置から複数のCRユニット10に設定変更したり、設定配信したりすることもできる。
例えば、遊技価値監視部16bは、記憶部15にモード情報15bとして記憶された滞在モードがアンロックモードである場合には、同記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数が1000個を超えたか否かを監視し、持ち玉数が1000個を超えた場合にはその旨をモード制御部16cに出力する。
さらに、遊技価値監視部16bは、滞在モードがアンロックモードである場合には、持ち玉およびプリペイド残額の両方がゼロであるか否かを監視し、持ち玉及びプリペイド残額の両方がゼロになった場合にはその旨をモード制御部16cに出力する。
このように、遊技価値監視部16bは、持ち玉およびプリペイド残額の両方がゼロになったか否かを監視することにより、同一の遊技客が遊技を継続して行っているか否かを監視できる。
また、遊技価値監視部16bは、滞在モードがシステムロックモードまたはユーザロックモードである場合には、持ち玉数が1000個以下になったか否かを監視し、持ち玉が1000個以下になった場合にはその旨をモード制御部16cに出力する。
モード制御部16cは、CRユニット10のモード制御を行う処理部である。具体的には、遊技価値監視部16bによって出力される監視結果や操作部11を介するパスワードの取得結果に基づき、アンロックモード、システムロックモード及びユーザロックモードの間でモード遷移を行う。
例えば、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶された滞在モードがアンロックモードである場合に、遊技価値監視部16bによって持ち玉が1000個を超えたと判定されたならば、記憶部15に認証情報15cとしてパスワードが登録されているか否かを確認する。
この確認の結果、パスワードが登録されていなかった場合には、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをシステムロックモードに更新し、アンロックモードからシステムロックモードにモード遷移させる。
一方、パスワードが登録されていた場合には、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをユーザロックモードに更新し、アンロックモードからユーザロックモードにモード遷移させる。
また、モード制御部16cは、滞在モードがアンロックモードである場合に、遊技価値監視部16bによって持ち玉及びプリペイド残額の両方がゼロになったと判定された場合、すなわち遊技客が入れ替わったことが検知された場合には、記憶部15に認証情報15cとして記憶されたパスワードを消去する。
これによって、持ち玉及びプリペイド残額の両方がゼロになるまで、記憶部15に認証情報15cとして記憶されているパスワードを消去せずに保持する一方で、持ち玉及びプリペイド残額の両方がゼロになった場合に記憶部15に認証情報15cとして記憶されたパスワードを消去するので、同一遊技客に限って一旦入力させた登録パスワードを流用することができ、パスワードの再登録を不要化させることが可能になる。
また、モード制御部16cは、アンロックモードからシステムロックモードにモード遷移した場合に、本人確認用のパスワードの入力を促す報知を行い、遊技客からパスワードの入力を受付待機する。
例えば、図5に示すように、モード制御部16cは、システムロックモードではカード返却を自動的にロックしていることを周知させる内容、さらには、カード返却時に本人確認を行うためのパスワードの入力を促す内容をタッチパネル104に表示させる。
このとき、モード制御部16cは、パスワード入力の意思表示を受け付けると、パスワードの構成要素とする数字をテンキーとしてタッチパネル104に表示させ、テンキーの押下操作を通じて数字4桁のパスワードを受け付ける。なお、ここでは、パスワードの構成要素を数字とする場合を説明したが、パスワードの構成要素及び桁数はこれに限定されず、文字や記号などが混在してもよく、また、桁数も任意の桁数であってかまわない。
そして、モード制御部16cは、タッチパネル104を介してパスワードの入力を受け付けると、カード返却が済むまでパスワードを忘れることがないように注意喚起を促す画面をタッチパネル104に表示させる。
このように、システムロックモード滞在中にパスワードの入力を受け付けた場合には、モード制御部16cは、記憶部15に認証情報15cとしてパスワードを登録するとともに、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをユーザロックモードに更新し、システムロックモードからユーザロックモードにモード遷移させる。
一方、モード制御部16cは、システムロックモード滞在中にパスワード入力を受け付けることなく、遊技価値監視部16bによって持ち玉が1000個以下になったと判定されたならば、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをアンロックモードに更新し、システムロックモードからアンロックモードにモード遷移させる。
また、モード制御部16cは、滞在モードがユーザロックモードである場合に、遊技価値監視部16bによって持ち玉が1000個以下になったと判定された場合にも、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをアンロックモードに更新し、ユーザロックモードからアンロックモードにモード遷移させる。
照合部16dは、後述する返却許可/禁止部16eによる指示に基づき、認証情報の照合を行う処理部である。具体的には、記憶部15に認証情報15cとして記憶されたパスワードと、タッチパネル104を介して入力されたパスワードとを照合し、その照合結果を返却許可/禁止部16eに出力する。
返却許可/禁止部16eは、モード制御部16cによるモード遷移結果として滞在する滞在モードに基づき、カード返却を許可、条件付きで許可または禁止する処理部である。
具体的には、返却許可/禁止部16eは、記憶部15にモード情報15bとして記憶された滞在モードがアンロックモードである場合には、カード返却を無条件に許可し、滞在モードがシステムロックモードである場合には、カード返却を原則として禁止し、また、滞在モードがユーザロックモードである場合には、照合部16dにパスワードの照合を実行させ、その照合結果が成功(一致)であった場合にだけ、すなわち条件付きでカード返却を許可する。
ここで、カード返却を許可する場合には、返却許可/禁止部16eは、パチンコ機20のカード返却ボタン213の押下操作を受け付けた場合に、カード返却を許可する旨を持ち玉管理部16a及びカード処理部14に出力し、持ち玉管理部16aに持ち玉の登録依頼を実行させるとともに、カード処理部14にスタックカードのうち関連付け対象の一般カードを排出させることにより、カードの返却(発行)を実行する。
一方、カード返却を禁止する場合には、返却許可/禁止部16eは、パチンコ機20のカード返却ボタン213の押下操作を受け付けたとしてもそのカード返却操作を棄却することにより、カード返却要求をリジェクトする。
次に、本実施例に係る各台計数システムの処理の流れについて説明する。なお、ここでは、(1)アンロックモード時のモード制御処理を説明してから、(2)システムロックモード時のモード制御処理を説明し、(3)ユーザロックモード時のモード制御処理を説明することとする。
(1)アンロックモード時のモード制御処理
前述したように、ここでは、本実施例に係るアンロックモード時のモード制御処理について説明する。図6は、本実施例に係るアンロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、遊技価値監視部16bは、記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数が1000個を超えたか否かを判定する(ステップS601)。例えば、通常(遊技中)は、持ち玉の増減を監視しながら、判定する。また、台移動により、持ち玉を有するカードが挿入された際には、その時点で判定される。
このとき、持ち玉数が1000個以下である場合(ステップS601肯定)には、遊技価値監視部16bは、持ち玉およびプリペイド残額の両方がゼロであるか否かをさらに判定する(ステップS602)。
ここで、持ち玉およびプリペイド残額の両方がゼロであった場合(ステップS602肯定)には、モード制御部16cは、遊技客が入れ替わった可能性が高いので、記憶部15に認証情報15cとして記憶されたパスワードを消去する(ステップS603)。なお、持ち玉またはプリペイド残額のいずれかが存在する場合(ステップS602否定)には、ステップS601の持ち玉の所定数超過を監視する処理に戻る。
一方、持ち玉数が1000個を超えた場合(ステップS601否定)には、モード制御部16cは、記憶部15に認証情報15cとしてパスワードが登録されているか否かを確認する(ステップS604)。
このとき、パスワードが登録されていなかった場合(ステップS604肯定)には、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをシステムロックモードに更新し、アンロックモードからシステムロックモードにモード遷移させ(ステップS605)、処理を終了する。
一方、パスワードが登録されていた場合(ステップS604否定)には、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをユーザロックモードに更新し、アンロックモードからユーザロックモードにモード遷移させ(ステップS606)、処理を終了する。
(2)システムロックモード時のモード制御処理
次に、本実施例に係るシステムロックモード時のモード制御処理について説明する。図7は、本実施例に係るシステムロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、モード制御部16cは、本人確認用のパスワードの入力(設定)を促す報知をタッチパネル104等を介して行い(ステップS701)、遊技客からパスワードの入力を受付待機する(ステップS702)。
このとき、パスワード入力を受け付けることなく(ステップS702否定)、遊技価値監視部16bによって持ち玉が1000個以下になったと判定されたならば(ステップS703肯定)、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをアンロックモードに更新し、システムロックモードからアンロックモードにモード遷移させ(ステップS704)、処理を終了する。なお、持ち玉が1000個以下にならない限りは(ステップS703否定)、ステップS702のパスワードの入力の受付待機状態を継続する。
一方、パスワードの入力を受け付けた場合(ステップS702肯定)には、モード制御部16cは、記憶部15に認証情報15cとしてパスワードを登録するとともに(ステップS705)、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをユーザロックモードに更新し、システムロックモードからユーザロックモードにモード遷移させ(ステップS706)、処理を終了する。
(3)ユーザロックモード時のモード制御処理
次に、本実施例に係るユーザロックモード時のモード制御処理について説明する。図8は、本実施例に係るユーザロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、遊技価値監視部16bは、記憶部15に持ち玉情報15aとして記憶された持ち玉数が1000個以下になったか否かを判定する監視状態にある(ステップS801)。なお、持ち玉数が1000個以下にならない限りは(ステップS801否定)監視状態を継続する。
ここで、持ち玉が1000個以下になったと判定された場合(ステップS801肯定)には、モード制御部16cは、記憶部15にモード情報15bとして記憶される滞在モードをアンロックモードに更新し、ユーザロックモードからアンロックモードにモード遷移させ(ステップS802)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例によれば、持ち玉数を監視しておき、持ち玉数が所定数を超えると判定した場合に、アンロックモードからシステムロックモードにモード遷移させ、モード遷移結果として滞在する滞在モードに基づき、一般カードの返却(発行)を許可または禁止するように構成したので、持ち玉が少量である場合のカード返却に係る利便性を維持しながらも、第三者によるカードの不正取得を防止することが可能である。
さらに、本実施例によれば、遊技客から本人確認用のパスワードを取得し、取得した本人確認用のパスワードを記憶部15に登録し、滞在モードがシステムロックモードである場合に、パスワードが登録されたならば、当該パスワードを基づく本人認証の結果に応じて一般カードの返却を許可または禁止するユーザロックモードにモード遷移させるように構成したので、本人確認できる環境が担保されることを条件に遊技客自身の操作でカード返却を実行させることができ、遊技客側の操作に完結してカード返却を実行させつつ、第三者によるカードの不正取得を防止することが可能である。
また、本実施例によれば、持ち玉数が所定数以下であると判定した場合に、システムロックモードまたはユーザロックモードからアンロックモードにモード遷移させるように構成したので、たとえば所定数以下になった持ち玉を放棄して遊技客が退店してしまった場合でもカード返却のロックを自動的に解除することができ、遊技店の店員が特別な操作を行ってロックを解除せずとも店員が持ち玉をカードで回収したり、他の遊技客が遊技を行うことが可能である。
また、上記の実施例では、システムロックモードではカード返却を認めない場合について説明したが、システムロックモードにおいても条件付きでカード返却を認めることとしてもかまわない。
例えば、CRユニット10が所属するシステム、たとえば上位装置であるT/C50や図示しないリモコンなどの他装置からロック解除指示を受け付けた場合に、そのロック解除指示を受け付けてから所定の期間(例えば3分間など)の間にカード返却操作を受け付けたならば、カード返却を許可するように返却許可/禁止部16eを構成するようにしてもよい。なお、ここでは、条件付きでカード返却を許可する場合を説明したが、ロック解除指示によりアンロックモードにモード遷移させるようにモード制御部16cを構成することとしてもかまわない。
これによって、視力等の制約によりパスワード等の認証情報の入力が困難な遊技客に入力操作を強いることなく、店員操作を介在させてカード返却を行うことができ、多様な遊技客に対応しつつ、第三者によるカードの不正取得を防止することが可能になる。
また、上記の実施例では、記憶部15に登録する認証情報15cとしてパスワードを登録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本人確認可能な認証情報であれば、他の認証情報であってもよい。
例えば、最近では、ICチップを搭載した携帯端末(例えば、携帯電話やPHSなど)が広範に普及していることから、CRユニット10にICカードリーダを搭載しておき、携帯端末に内蔵されるICチップから携帯端末固有の携帯端末識別情報、たとえば携帯端末の電話番号やICチップの識別情報(Idm)などを読み取り、該読み取った携帯端末識別情報を記憶部15に認証情報15cとして登録することもできる。
このようにして記憶部15に登録しておいた携帯端末識別情報と、カード返却操作時にICカードリーダによって読み取られた携帯端末識別情報とを照合することにより、上記の実施例と同様に、実際に持ち玉を獲得した遊技客の本人確認を実行できることに加え、認証情報の入力に必要な操作手順をICカードリーダに対する携帯端末の近接または接触操作に簡略化することも可能になる。
また、最近では、カメラを搭載したカメラ付きCRユニットも普及してきていることから、かかるカメラを用いて遊技客の生体の一部、たとえば顔、目の光彩や指紋などを撮像し、該撮像した生体情報を記憶部15に認証情報15cとして登録することもできる。
このようにして記憶部15に登録しておいた生体情報と、カード返却操作時にカメラによって撮像された生体情報とを照合することにより、上記の実施例と同様に、実際に持ち玉を獲得した遊技客の本人確認を実行できることに加え、成り済ましが困難な生体情報を用いて照合を行うことができる結果、カード返却をよりセキュアに実行することが可能になる。
また、本発明では、モード制御部16cによってシステムロックモードにモード遷移された場合には、持ち玉やプリペイド残額が存在したとしても会員カードを受け入れるようにCRユニット10を構成することもできる。
すなわち、CRユニット10では、会員カードを受け入れていない場合に、プリペイド残額や持ち玉などの遊技価値が発生すると、スタックされる一般カードのうちカード搬送路に正対して最も手前側の一般カード(関連付け対象のカード)のカードIDに遊技価値が紐付けられる。
ここで、システムロックモード時に会員カードを受け入れた場合に、会員カードを受け入れるまで遊技価値の関連付け対象とされていた一般カードと遊技価値の関連付けを解消し、CRユニット10内部で受け入れた会員カードの会員カードIDと遊技価値を関連付けし直すことにより、会員登録されたパスワードと会員カードの返却に際して入力させたパスワードとを照合させることもできる。
これによって、会員登録時のパスワードをカード返却時の本人確認に流用するとともに、持ち玉が発生した場合における会員登録のインセンティブを高めることが可能になる。
なお、上記の実施例では、会員カードに関し、パスワード機能付きの会員カードについて一部説明で触れたが、一般カードと同様、通常(パスワード機能無し)の会員カードを対象に本発明を適用できる。
また、上記の実施例では、持ち玉と監視設定値の比較によりモード間遷移を行う場合について説明したが、必ずしも持ち玉だけを監視対象に限定する必要はない。例えば、一般カードに関連付けられるカード財産全体が所定の価値高を超えるか否かを監視することとしてもよい。
例えば、一般カードに関連付けられたプリペイド残額と持ち玉との価値高を共通単位の価値高に換算し、共通単位に換算された価値高の合計が所定の価値高を超えるか否かを監視するように遊技価値監視部16bを構成し、遊技価値監視部16bによって所定の価値高を超えると判定された場合に、アンロックモードからシステムロックモードにモード遷移させるようにモード制御部16cを構成することもできる。
一例としては、遊技価値監視部16bは、プリペイド残額と同じ金額に持ち玉を換算する。すなわち、パチンコ玉の売り単価と買い単価を同じと仮定した場合には、パチンコ玉は1玉4円であるので、持ち玉「N(玉)」に「4(円/玉)」を乗算することにより、持ち玉を金額「4N(円)」に換算する。その上で、遊技価値監視部16bは、プリペイド残額「P(円)」と持ち玉「4N(円)」を合計し、その合計値が所定の監視金額、たとえば5千円を超えるか否かを監視する。
そして、モード制御部16bは、遊技価値監視部16bによって合計値が5千円を超えると判定された場合に、記憶部15に記憶されるモード情報15bをシステムロックモードに更新することにより、アンロックモードからシステムロックモードにモード遷移させる。
このように、持ち玉だけでなく一般カードに関連付けられる遊技価値全体を監視してカード返却をロックするので、盗難に遭った場合の被害総額を正確に見積もりながら、カードを保護することが可能になる。
なお、ここでは、持ち玉を金額換算する場合について説明したが、プリペイド残額をパチンコ玉に換算するようにしてもよく、また、金額と一定の割合で対応する度数などの他の共通単位に換算することもできる。また、ここでは、監視対象として持ち玉とプリペイド残額を例示したが、遊技店が付与するポイントや電子マネーなどを含めて共通単位への換算、換算後の合計値の監視ならびにモード間遷移を行うこともできる。
また、上記の実施例では、持ち玉管理部16a、遊技価値監視部16b、モード制御部16c、照合部16dおよび返却許可/禁止部16eなどの機能部、モード情報15b及び認証情報15cなどの制御情報をCRユニット10が集約して有する場合について説明したが、機能部および/または制御情報の一部をT/C50等の管理装置や中継装置である島コントローラ30に持たせる場合にも本発明を同様に適用することができる。
なお、上記の実施例では、CRユニット10がパチンコ玉を投出する持ち玉払出部105を有する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CRユニットが玉払出部を有さず、パチンコ機20の玉投出機構を使って、持ち玉の返却を行う各台計数システムにも本発明を同様に適用できる。
また、上記の実施例では、カード処理ユニットの内下部に計数部13を含んで計数機能付きCRユニットとして構成する場合について説明したが、CRユニット10とは独立して計数装置(計数ユニット)を設けることもできる。例えば、パチンコ機20の下皿220の下部にある膳板上に計数装置を設けるタイプの各台計数システムにも本発明を同様に適用することができる。なお、この場合には、計数装置とCRユニット10は通信可能に接続される。
また、上記の実施例では、T/C50でプリペイド残額、持ち玉及び貯玉などの遊技価値を統合管理する場合について説明したが、必ずしも遊技価値を統合管理する必要はなく、プリペイド管理装置、持ち玉管理装置及び貯玉管理装置でプリペイド残額、持ち玉または貯玉を分散して管理させるようにしてもよい。
なお、上記の実施例では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。