JP2001353340A - 遊技機の個別計数機管理機構 - Google Patents

遊技機の個別計数機管理機構

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JP2001353340A
JP2001353340A JP2001156681A JP2001156681A JP2001353340A JP 2001353340 A JP2001353340 A JP 2001353340A JP 2001156681 A JP2001156681 A JP 2001156681A JP 2001156681 A JP2001156681 A JP 2001156681A JP 2001353340 A JP2001353340 A JP 2001353340A
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Kazuo Okada
和生 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の遊技機の計数機管理機構においては、
計数した景品球数を記録したプリント紙の内容が不正に
書き換えられても、景品交換の際にこれを識別すること
は出来なかった。 【解決手段】 計数機17により計数された払出遊技球
数および発行時間が記録された磁気カードまたはプリン
ト紙が管理サンド5より発行される。また、磁気カード
またはプリント紙に記録された各情報は、管理サンド5
から管理POSへ送信される。従って、景品交換の際に
は、磁気カードまたはプリント紙に記録された各情報と
管理POSに送信された各情報とが照合され、情報内容
に不正がないか判別される。つまり、双方の各情報が一
致しない場合は、磁気カードまたはプリント紙に記録さ
れた情報が不正に書き換えられたものと判断され、景品
交換は拒絶される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場内の各遊技
機毎に設けられた個別計数機を個別に管理する遊技機の
個別計数機管理機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機の個別計数機とし
ては、例えば、特公平4−19875号公報に開示され
たパチンコ機の景品球計数装置がある。この景品球計数
装置では、パチンコ機から払い出される景品球を貯える
景品球受けに球抜き開口が形成されており、この球抜き
開口から排出される景品球は排出通路を介して遊技機の
裏側に設けられた球回収路に導かれる。この排出通路を
通過する景品球の数は排出通路に設けられた計数機によ
ってカウントされ、このカウント値はプリンタによって
プリント紙に記録されて発行される。
【0003】同公報に開示されたこのような景品球計数
装置によれば、遊技終了時に球抜き開口を開いて景品球
受けに貯まった景品球を排出通路に流下させることによ
り、景品球の球数が記されたプリント紙が遊技の終了し
た遊技機から個別に発行される。遊技者はこのプリント
紙を景品カウンターに持って行くだけで景品交換が行
え、従来の煩わしい景品球運搬作業は不要になる。しか
も、同景品球計数装置では、景品球受けの球抜き開口か
ら計数機に至る排出通路内に景品球が存在していないこ
とを確認したうえでプリンタの作動が許容される構成が
取られているため、遊技者が景品球受けから球抜き開口
に流下させた分の景品球は常に正確に計数されるように
なる。さらに、各遊技者が手元に留保する持ち球が無く
なるため、各遊技機島に必要とされる遊技球の絶対量は
減り、また、各遊技機島を遊技球が環流する際に発生す
る騒音も減少する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の個別計数機を備えた遊技機においては、各遊技機毎
に個別に計数機を備えることにより、景品交換の際に行
われる不正行為の発生頻度は、各遊技機島毎に1台の球
計数機(ジェットカウンター)を備える場合等よりも、
増える可能性が高くなる。また、従来の遊技機の計数機
管理機構においては、個別計数機から発行されたプリン
ト紙に記録された景品球の球数が不正に書き換えられて
も、景品交換の際にこれを識別することは出来なかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、遊技機から遊技者に
払い出された遊技媒体の数を各遊技機毎に個別に計数す
る個別計数機を管理する、各遊技機毎に個別に設けられ
た遊技機の個別計数機管理機構において、個別計数機で
計数された払出遊技媒体数および発行時間の各情報を記
録した磁気カードまたはプリント紙を発行すると共に、
記録した各情報を管理POSに通信し、磁気カードまた
はプリント紙に記録された各情報と管理POSに通信さ
れた各情報とを照合して不正の有無を識別することを特
徴とする。
【0006】このような構成においては、遊技者が景品
交換する際には、磁気カードまたはプリント紙に記録さ
れた払出遊技媒体数および発行時間の各情報が、磁気カ
ードまたはプリント紙が発行された時に管理POSに通
信された各情報と照合される。
【0007】また、本発明は、磁気カードまたはプリン
ト紙に会員カードの暗証番号も記録し、この暗証番号の
情報も管理POSに通信し、各情報と併せてこの暗証番
号も照合することを特徴とする
【0008】このような構成においては、会員カードの
暗証番号も磁気カードまたはプリント紙に記録され、管
理POSに通信される。従って、景品交換の際、上記の
各情報と共にこの暗証番号も照合される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明による遊技機の個別
計数機管理機構をパチンコ機に適用した一実施形態につ
いて説明する。
【0010】図1は本実施形態による個別計数器管理機
構を備えたパチンコ機を示しており、同図(a)はその
正面図、同図(b)はその要部側断面図である。
【0011】パチンコ機1は遊技機島の島台部2の上部
に取り付けられており、このパチンコ機1にはカード式
球貸機(CRユニット)3が対になって設けられてい
る。このCRユニット3はプリペイドカードの挿入に応
じてパチンコ機1に遊技球を供給する。なお、この種の
パチンコ機1は一般的にCR(カードリーディング)機
と呼ばれている。また、パチンコ機1の上方には遊技者
が店員を呼ぶための呼出ランプ4が設けられている。さ
らにCRユニット3に隣接して個別計数機管理機構を構
成する管理サンド5が設置されている。この管理サンド
5は遊技場内の各パチンコ機1に個別に設けられてい
る。
【0012】パチンコ機1の正面上部にはガラス越しに
遊技盤6が設けられており、ハンドル7の操作により、
CRユニット3から上皿8に貸し出された遊技球が遊技
盤6内に発射される。遊技盤6内に打ち込まれた遊技球
は障害釘に弾かれながら盤面を流下し、この流下中に入
賞口に遊技球が入ると、所定個数の遊技球が上皿8に払
い出される。上皿8に貯まった遊技球は、球落としレバ
ー9をスライド操作することにより、下皿10に移され
る。さらにこの下皿10に貯まった遊技球は、球落とし
レバー11をスライド操作することによって球箱18に
移される。この球箱18の底部には図示しない開閉窓が
設けられており、この開閉窓は一体になった開閉レバー
19をスライド操作することにより、開け閉めされる。
この開閉窓はバネの圧縮力によって通常閉じられてお
り、開閉レバー19がこのバネ力に抗してスライド操作
されると、開閉窓が開いて球箱18の底部に開口が形成
される。
【0013】従って、開閉レバー19の操作により、球
箱18に貯留された遊技球は球流しトレー12に流され
る。この球流しトレー12に流された遊技球は、島台部
2に設けられた排出通路13に導かれ、遊技球回収路1
4まで搬送される。この回収路14は、遊技場内の各パ
チンコ機1のアウト球を回収し、これを収容タンク、球
磨き器へと導き、その後、再度各パチンコ機1の球補給
部へ循環させる。排出通路13の途中にはセンサ15,
16が設けられている。排出通路13は遊技球が1個づ
つ並んで通過する構成になっており、センサ15は排出
通路13を遊技球が1個通過する毎に検出信号を管理サ
ンド5へ出力する。管理サンド5はこの検出信号を計数
し、遊技球の球数をカウントする。また、球流しトレー
12に接近して設けられたセンサ16は、球流しトレー
12に遊技球が残存しているか否かを検出する。このセ
ンサ16によって遊技球の残存が検出された場合には、
管理サンド5は後述するプリンタの作動または磁気カー
ドの発行を許容しない。
【0014】これら球箱18,開閉レバー19,球流し
トレー12,排出通路13および各センサ15,16は
個別計数機17(図2参照)を構成している。この個別
計数機17は、各パチンコ機1毎に1台づつ設けられて
おり、パチンコ機1から遊技者に払い出された遊技球の
数を各パチンコ機1毎に個別に計数する機能を有する。
【0015】図2は管理サンド5の周辺の電気回路構成
を示すブロック図である。管理サンド5はパチンコ機1
から種々の遊技情報を入力する。この遊技情報には、例
えば、パチンコ機1のアウト球数,セーフ球数,可変表
示装置スタート信号,特別遊技入賞信号,特別遊技発生
確率変動信号,扉開放信号,球切れ信号,トラブル信号
やCRユニット3の売上信号といった様々な情報があ
る。管理サンド5は、パチンコ機1からスタート信号,
扉開放信号,特別遊技入賞信号,特別遊技発生確率変動
信号を入力すると、これを呼出ランプ4に出力する。呼
出ランプ4は入力した信号の種類に応じてランプを様々
な態様で表示させる。また、管理サンド5は上記の個別
計数機17から各センサ15,16の検出信号を入力す
る。
【0016】管理サンド5は内部にマイクロコンピュー
タ(CPU)を備えており、さらにこのCPUを動作さ
せるために必要とされるROM,RAM,クロックおよ
び電源を備えている。また、CPUが管理サンド5の外
部機器とアクセスするために必要とされる入出力(I/
O)ポートも備えている。このCPUは情報双方向通信
回路網(ARC−NET)21を介して管理コンピュー
タ22に接続されており、管理サンド5は管理コンピュ
ータ22と双方向通信する。この双方向通信では、管理
サンド5はパチンコ機1から収集した種々の遊技情報を
管理コンピュータに送信する。
【0017】図3は管理サンド5の正面図である。
【0018】管理サンド5には紙幣投入口31が設けら
れており、この紙幣投入口31に所定金額の紙幣が投入
されることにより、球出機32からは投入金額に見合っ
た数の遊技球が遊技者に貸し出される。従って、本実施
形態におけるパチンコ機1では、プリペイドカードをC
Rユニット3に挿入する以外にも、現金を管理サンド5
のこの投入口31に挿入することにより、遊技球の貸し
出しを受けることが出来る。ただし、CRユニット3か
らの球貸し出しはパチンコ機1の上皿8に機械内部から
直接遊技球が供給されるのに対し、球出機32から貸し
出される遊技球は機械外部において上皿8に移す必要が
ある。
【0019】また、この管理サンド5にはそれぞれ6桁
の7セグメントLEDからなる第1の球数表示器33と
第2の球数表示器34とが並列して設けられている。第
1の球数表示器33には、個別計数機17の出力信号に
基づいて計数された払出遊技球数の値がデジタル表示さ
れる。また、第2の球数表示器34には、第1の球数表
示器31に表示される数の払出遊技球を所定の交換率で
景品交換した価値に相当する再払出遊技球数がデジタル
表示される。
【0020】例えば、1発4円で借りた遊技球が景品交
換する際には2.5円の価値に交換される交換率の場合
には、第1の球数表示器33に表示される払出遊技球数
が2400発の時には、第2の球数表示器34には15
00発の数値が表示される。つまり、2400発の遊技
球は、2.5円の交換率で景品交換した価値は6000
円(=2400×2.5)であり、この価値で1発4円
の遊技球を借りると、1500発(=6000÷4)の
遊技球の再払い出しを受けることが出来る。すなわち、
第1の球数表示器33に表示される2400発の払出遊
技球数を2.5円の交換率で景品交換した価値に相当す
る再払出遊技球数は1500発になる。
【0021】本実施形態ではこの交換率は管理サンド5
内のROMに設定・記憶されている。従って、この交換
率は各パチンコ機1毎に個別に設定することが可能であ
る。
【0022】また、第1の球数表示器33および第2の
球数表示器34の周囲には量段階表示装置35が設けら
れている。この量段階表示装置35は幾重もの枠状のラ
ンプから構成されており、第1の球数表示器33に正確
に表示される払出遊技球数に応じ、内側の枠から外側の
枠へ向かって順次ランプが点灯して行く。従って、この
量段階表示装置35の外部への派手なアピールにより、
払出遊技球数が段階的に増加していくのを概略的に一目
で把握することが出来る。
【0023】この量段階表示装置35は図4に示す構成
の量段階表示装置35′とすることも出来る。すなわ
ち、第1の球数表示器33′を囲む渦巻き状にランプを
配置し、払出遊技球数の増加に応じて中心部側のランプ
から順次渦巻き状にランプを点灯して行く構成にする。
この場合、前半の中心部では各ランプを2000発単位
でステップして点灯させ、後半の外周部では5000発
程度の単位でラフにステップして点灯させる。例えば、
ランプを20駒で構成した場合、2000,4000,6000,8000,
10000,12000,14000,16000,18000,20000,25000,30000,35
000,40000,45000,50000,55000,60000,70000,80000の各
払出遊技球数毎にステップしてランプを渦巻き状に点灯
させる。20駒のランプを全て2000発毎に点灯させ
て行くと、合計40000発の遊技球数にしか対応でき
ないが、このように後半をラフに点灯させることによ
り、80000発の遊技球数まで対応することが可能と
なる。
【0024】このような量段階表示装置35′は管理サ
ンド5ではなく、呼出ランプ4に設ける構成としてもよ
い。
【0025】また、管理サンド5には、終了交換ボタン
36および計数球戻しボタン37が設けられている。こ
の終了交換ボタン36の押圧操作により、上述した払出
遊技球数および再払出遊技球数の情報が記録された磁気
カードまたはプリント紙が挿排口38から発行される。
これら磁気カードまたはプリント紙は、前述したよう
に、個別計数機17のセンサ16が球流しトレー12に
遊技球が残存していることを検出している場合には、発
行されない。磁気カードには各遊技球数が磁気情報とし
て記録され、また、プリント紙には各遊技球数がバーコ
ードとして記録される。また、計数球戻しボタン37の
押圧操作により、個別計数機17で一旦計数した遊技球
が、第2の球数表示器34に表示される再払出遊技球数
の範囲内において球出機32から再払い出しされる。
【0026】また、挿排口38から発行される磁気カー
ドまたはプリント紙には、管理サンド5によってさらに
その発行時間が記録される。この発行時間,払出遊技球
数および再払出遊技球数の情報は、管理サンド5から景
品カウンターに設置された管理POS(販売時点情報管
理装置)へ送信される。管理POSに受信されたこれら
情報は、景品交換の際、遊技客が持参した磁気カードま
たはプリント紙に記録された発行時間および払出遊技球
数の情報と照合され、不正の有無が識別される。つま
り、これら各情報が一致していない場合には、磁気カー
ドまたはプリント紙に記録された遊技球数の情報が書き
換えられたものと判断することが出来る。
【0027】なお、磁気カードまたはプリント紙の発行
の際、後述する会員カードの暗証番号も記録するように
構成し、景品交換の際、上記の各情報と併せてこの暗証
番号も照合するようにすれば、拾った磁気カードまたは
プリント紙を他人が使用して景品交換することを防止す
ることが可能となる。
【0028】また、管理サンド5は、個別計数機17で
実際に計数された払出遊技球数と、そのパチンコ機1に
おいて遊技者が景品交換すると予想される予想交換遊技
球数との誤差を一定時間が経過する毎に算出する。そし
て、管理サンド5はこの誤差を履歴として記憶する。こ
の誤差の程度が予め定められた誤差範囲よりも大きくな
った場合には、個別計数機17等の機械に対して不正行
為が行われたものと管理サンド5は判断し、挿排口38
からの磁気カードまたはプリント紙の発行を停止させ
る。または、挿排口38から発行される磁気カードまた
はプリント紙に記録されている情報は無効であるという
認識情報を、磁気カードまたはプリント紙に記録する。
この無効という認識情報は管理POSで読み取られ、そ
の磁気カードまたはプリント紙での景品交換は停止され
る。
【0029】上記の予想交換遊技球数Pは次式のごとく
算出される。
【0030】 P={(A+B)/T}+(IN−OUT) つまり、その時点におけるCRユニット3の売上金額A
と管理サンド5の売上金額Bとの和を遊技球1発当たり
の単価Tで割り算して求められる遊技球数と、そのパチ
ンコ機1に補給された遊技球数INからそのパチンコ機
1から回収された遊技球数OUTを引き算して求められ
る遊技球数とを足した遊技球数が予想交換遊技球数Pと
なる。
【0031】従って、個別計数機17で実際に計数され
た払出遊技球数をJとすると、管理サンド5は一定時間
毎に次式によって上記誤差Gを算出していることにな
る。
【0032】G=P−J この誤差Gの数値を管理サンド5が履歴して上記のよう
に管理することにより、景品交換が適正におこなわれて
いるか否かを容易に識別することが可能となる。なお、
獲得した遊技球を持って他のパチンコ機1で遊技をする
ことを認めている台移動有りの遊技場においては、上記
の予想交換遊技球数の算出が出来ないため、上記の誤差
の監視を行わないように管理サンド5は設定されてい
る。
【0033】また、管理サンド5には情報表示装置39
が設けられている。この情報表示装置39は液晶(LC
D)やCRTモニタによって構成される。情報表示装置
39の形成スペースが小さい場合には7セグメントLE
Dによって構成することも出来る。この情報表示装置3
9には、管理サンド5が管理コンピュータ22と通信し
て得た他のパチンコ機1の所定遊技情報が表示される。
さらに、遊技者が遊技しているパチンコ機1自体の過去
および現在の所定遊技情報も表示される。従って、各パ
チンコ機1において個別に種々の情報を見ることが出来
る。
【0034】また、管理サンド5には会員カード挿入用
のカード挿排口40が設けられている。この会員カード
はそのパチンコ機1が設置されている遊技場で発行され
るものであり、この会員カードには遊技者を識別するた
めの暗証番号が記録されている。遊技者がこの会員カー
ドを持っており、この会員カードがカード挿排口40に
挿入されている場合には、情報表示装置39には非会員
の場合よりも詳細な遊技情報が表示される。
【0035】すなわち、非会員にはそのパチンコ機1に
ついての「過去3日の大当たり回数」、「本日の大当た
り回数」、および「最終の特別遊技入賞後におけるスタ
ート回数」といった限定した情報しか表示されないのに
対し、会員にはそのパチンコ機1についての「過去7日
の大当たり回数」、「過去7日の大当たり確率」、「本
日の大当たり回数」、「最終の特別遊技入賞後における
スタート回数」、「スランプグラフ」、「今日の運
勢」、および「その遊技場内におけるそのパチンコ機1
と同一機種についての出球数のベスト10」といった様
々な情報が表示される。
【0036】また、管理サンド5は、挿排口40に挿入
された会員カードから遊技者の識別情報を把握し、この
遊技者の識別情報と上記の所定遊技情報とを関連付けて
データ収集し、記憶している。
【0037】情報表示装置39の下方には、貯球ボタン
41,再プレイボタン42および情報ボタン43が設け
られており、これら各ボタンの下方にはテンキー44が
設けられている。貯球ボタン41を押圧操作し、テンキ
ー44に会員の暗証番号を入力すると、情報表示装置3
9には現状の貯球数が表示され、貯球ボタン41をさら
にもう1回押圧操作すると、情報表示装置39には「い
くつ貯球しますか?」というメッセージが表示される。
遊技者がこのメッセージに応じて「****個」という
情報をテンキー44から入力すると、情報表示装置39
には指定された個数の「「****個」を貯球しまし
た」というメッセージが表示される。
【0038】また、再プレイボタン42を押圧操作し、
テンキー44に会員の暗証番号を入力すると、情報表示
装置39には現状の貯球数が表示され、再プレイボタン
42をさらにもう1回押圧操作すると、例えば500円
分の遊技球が球出機32から払い出される。また、情報
ボタン43を押圧操作すると、会員・非会員の別に応じ
て上述のように所定情報が情報表示装置39に表示され
る。
【0039】また、パチンコ機1のアウト数またはスタ
ート数を会員の識別情報と共にデータとして記憶してお
くことにより、イベントとしてポイント制システムを実
施することが可能である。例えば、パチンコ機1のアウ
ト信号からそのパチンコ機1の稼働時間が分かり、この
稼働時間から会員がそのパチンコ機1で遊技した実遊技
時間を把握することが出来る。従って、この実遊技時間
に応じたポイントを管理サンド5によってその会員に与
えるようにすれば、その遊技店においてパチンコ機1を
長く稼働させてその遊技店に貢献した会員に対し、特典
が与えられるようになる。
【0040】つまり、遊技者が会員カードを挿排口40
に挿入して遊技をし、パチンコ機1を稼働させると、所
定時間経過後にこの会員にポイントが付与され、会員カ
ードにこのポイント数が累積して記録される。従って、
このポイント数はパチンコ機1の稼働時間に応じて随時
増加する。そして、このポイント数が所定のポイント数
に達した場合には、遊技者に特典が与えられる。この特
典としては、例えば、遊技台を入れ替えて新装開店する
場合などに、その遊技者に所望の遊技台で優先して遊技
を行わせるといった特典などが考えられる。
【0041】また、このポイント制の下では、会員カー
ドをカード挿排口40に挿入すると、管理サンド5は会
員モードとして動作し、情報表示装置39にはカード挿
入に応じ、「いらっしゃいませ!! ××様。本日もご
ゆっくりプレイして下さい。」、「本日までの××様の
ポイントは787ポイントです。」といった情報が表示
される。また、大当たりゲームが生じた場合には、この
情報表示装置39には「CONGURATULATIONS!! ××
様」といったデモンストレーションが表示される。
【0042】また、この情報表示装置39は遊技時には
呼出ランプ4と同様な機能を果たし、遊技状態に応じた
態様の表示を行う。また、その店が抽選営業をしている
時において、この抽選に外れた場合には、獲得賞球を景
品交換するよう情報表示装置39に表示することが出来
る。ここで、抽選営業とは、ある特定のラッキーナンバ
ーがパチンコ機1の可変表示装置に現れた時にだけ、獲
得賞球を景品交換せずにそのままそのパチンコ機1で遊
技を続行することを許可する営業態様である。
【0043】このような本実施形態による個別計数機管
理機構によれば、個別計数機17で計数された払出遊技
球数が第1の球数表示器33にリアルタイムに表示され
る共に、所定の交換率で景品交換した価値に相当する再
払出遊技球数が第2の球数表示器34にリアルタイムに
表示される。従って、個別計数機17で獲得遊技球の計
数をする前においても獲得遊技球の量を明確に把握する
ことが可能になる。これと共に、獲得遊技球を景品交換
して取得される価値を再度遊技機に投じて遊技をする場
合、その交換価値がどの程度の遊技球数に相当するかを
簡単に把握することが可能となる。
【0044】このため、第1の球数表示器33の払出遊
技球数の表示により、積み上げた球箱から感覚的に獲得
賞球の量を把握する従来の場合よりも、正確に今現在持
っている遊技球の量を知ることが可能となる。また、第
2の球数表示器34の再払出遊技球数の表示により、今
現在の獲得遊技球の交換価値を直ちに正確に評価するこ
とが可能となる。
【0045】また、本実施形態では交換率が各パチンコ
機1毎に個別に設定されることにより、各パチンコ機1
の機種特性に応じて交換率を異ならせることが可能とな
る。例えば、従来の一律2.5円交換とかのシステムと
は異なり、機種特性に応じて等価交換,3.0円交換,
2.28円交換等といった交換率の設定をすることが出
来る。このため、管理コンピュータによって交換率が一
括して設定される従来とは異なり、変化を付けた店営業
をすることが可能となる。
【0046】また、本実施形態では計数球戻しボタン3
7の操作により、個別計数機17で一旦計数した遊技球
が、第2の球数表示器34に表示される再払出遊技球数
の範囲内において再払い出しされるため、獲得した遊技
球を使って再び遊技をすることが可能となる。このた
め、遊技の最中に上皿8および下皿10等に貯えられて
いた遊技球が無くなった場合には、積み上げた球箱から
景品球を取り出す従来の感覚で、獲得した遊技球を使用
して再び遊技することが可能となる。
【0047】さらに、個別計数機17を備えたパチンコ
機1を使って交換営業をする遊技場においても、遊技者
は、煩わしい景品交換をすることなく、景品交換した価
値に相当する量の遊技球を用いて再び遊技することが可
能となる。よって、大当たりの都度景品カウンターに行
って景品交換をする必要はなくなり、遊技者の満足する
サービスが提供されるようになる。また、このことによ
って時間単位で貯球が出来るようになる。また、従来の
ように遊技球を現金化することがないので、交換手数料
を取られることもなくなり、その分遊技店は遊技客に利
益を還元することが可能となる。
【0048】また、終了交換ボタン36の操作により、
払出遊技球数および再払出遊技球数の情報が記録された
磁気カードまたはプリント紙が挿排口38から発行され
る。磁気カードまたはプリント紙にこれら各遊技球数が
記録されることにより、磁気カードまたはプリント紙に
は遊技終了という認識が書き込まれたことになる。遊技
者が景品交換する際には、磁気カードまたはプリント紙
に記録されたこの払出遊技球数が管理POSに読み取ら
れ、この払出遊技球数に応じて景品交換が行われる。ま
た、遊技者が再遊技する場合には、遊技者が磁気カード
またはプリント紙を挿排口38に挿入することにより、
これらに記録された再払出遊技球数が管理サンド5に読
み取られ、管理サンド5は読み取った再払出遊技球数の
範囲内で遊技球を払い出す。このため、1枚の磁気カー
ドまたはプリント紙により、景品交換用カードと遊技用
カードとの双方の機能を果たすことが可能となる。
【0049】また、本実施形態では、磁気カードまたは
プリント紙に記録された発行時間および払出遊技媒体数
の情報と管理POSに通信されたこられ情報とが照合さ
れることにより、磁気カードまたはプリント紙に記録さ
れた情報を書き換える不正の有無を景品交換の際に識別
することが可能となる。また、個別計数機17で実際に
計数された払出遊技媒体数と、その遊技機において遊技
者が景品交換すると予想される予想交換遊技媒体数との
誤差の履歴が判別される。この誤差が大きくなった場合
には個別計数機17等の機械に対して不正行為が行われ
たものと識別することが可能である。このため、各パチ
ンコ機1毎に個別に計数機17を備えることによって増
える可能性が高くなる不正行為を景品交換の際に未然に
防止することが可能となる。
【0050】また、本実施形態では、個別計数機17で
計数された払出遊技球数が表示される共に、この払出遊
技球数に応じて量段階表示装置35の表示量が段階的に
増加するため、従来の球箱を積み上げていた場合のよう
に、遊技球の獲得状態を体感することが可能となる。こ
のため、個別計数機17で獲得遊技球を計数する構成を
とっても、遊技の興趣に欠けることはない。
【0051】また、管理コンピュータ22と通信して得
た他のパチンコ機の所定遊技情報が情報表示装置39に
表示されることにより、従来、遊技場内に点在していた
この種の情報を遊技者に提供する機器は、この管理サン
ド5に集約される。また、各パチンコ機1はもともと管
理コンピュータ22に通信回線を介して接続されている
ため、他のパチンコ機からの遊技情報は、もともと存在
している通信回線を使用して管理コンピュータ22から
管理サンド5に入力することが出来る。このため、各パ
チンコ機1の遊技情報を提供する遊技場内に点在してい
た従来の機器と管理コンピュータ22とをつなぐ従来の
通信回線は不要になり、この通信回線が這って煩雑にな
っていた遊技機島内は簡素化される。しかも、管理サン
ド5に種々の機能が集約されるため、管理コンピュータ
22の制御処理が簡略化されると共に、遊技場内の各機
器の保守管理も簡略化される。
【0052】また、遊技者が遊技しているパチンコ機1
自体の過去および現在の所定遊技情報が情報表示装置3
9に表示されることにより、遊技者は遊技しているパチ
ンコ機1の遊技情報についても把握することが可能とな
る。このため、遊技者に種々の情報が提供され、遊技者
の便宜をさらに向上させることが可能となる。
【0053】また、挿排口40に挿入された会員カード
から遊技者の識別情報を把握し、この遊技者の識別情報
と所定遊技情報とを関連付けてデータ収集することによ
り、各パチンコ機1の稼働状況は遊技客の人別に対応さ
せて把握することが可能となる。例えば、そのパチンコ
機1の稼働頻度,稼働動向,交換量,交換回数等の機械
特性上の詳細データを客層に応じて把握することが出来
る。このため、遊技客の客層とパチンコ機1の稼働状況
との相対関係を詳細に分析することが可能となる。例え
ば、景品の交換の度合いを客層に応じて把握することに
より、客層によるそのパチンコ機1による遊技の満足度
等のレベルを分析することが可能となる。従って、この
ような収集データに基づき、遊技場の管理者はパチンコ
機の機種選択を適切に行うことが可能となる。
【0054】なお、上記実施形態では本発明をパチンコ
機に適用した場合について説明したが、ピンボールゲー
ム機やスマートボールゲーム機といった他の弾球遊技機
や、スロットマシンといった遊技機に本発明を適用する
ことも可能である。このような各遊技機に本発明を適用
した場合においても、上記実施形態と同様な効果が奏さ
れる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊
技者が景品交換する際には、磁気カードまたはプリント
紙に記録された払出遊技媒体数および発行時間の各情報
が、管理POSに通信された各情報と照合されるため、
磁気カードまたはプリント紙に記録された情報を書き換
える不正の有無を景品交換の際に識別することが可能と
なる。
【0056】また、会員カードの暗証番号も磁気カード
またはプリント紙に記録し、管理POSに通信する構成
にすれば、景品交換の際、上記の各情報と共にこの暗証
番号も照合される。従って、拾った磁気カードまたはプ
リント紙を他人が使用して景品交換することを防止する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による個別計数機管理機構
を備えたパチンコ機の正面および要部側断面を示す図で
ある。
【図2】本実施形態による個別計数機管理機構の周辺装
置の電気回路構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による個別計数機管理機構の正面図
である。
【図4】本実施形態による個別計数機管理機構に使用さ
れる量段階表示装置の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機 2…島台部 3…CRユニット 4…呼出ランプ 5…管理サンド(個別計数機管理機構) 6…遊技盤 7…ハンドル 8…上皿 9,11…球落としレバー 10…下皿 12…球流しトレー 13…排出通路 14…回収路 15,16…センサ 17…個別計数機 18…球箱 19…開閉レバー 22…管理コンピュータ 31…紙幣投入口 32…球出機 33…第1の球数表示器 34…第2の球数表示器 35…量段階表示装置 36…終了交換ボタン 37…計数球戻しボタン 38,40…挿排口 39…情報表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機から遊技者に払い出された遊技媒
    体の数を各遊技機毎に個別に計数する個別計数機を管理
    する、各遊技機毎に個別に設けられた遊技機の個別計数
    機管理機構において、 前記個別計数機で計数された払出遊技媒体数および発行
    時間の各情報を記録した磁気カードまたはプリント紙を
    発行すると共に、記録した前記各情報を管理POSに通
    信し、前記磁気カードまたはプリント紙に記録された前
    記各情報と前記管理POSに通信された前記各情報とを
    照合して不正の有無を識別することを特徴とする遊技機
    の個別計数機管理機構。
  2. 【請求項2】 前記磁気カードまたはプリント紙に会員
    カードの暗証番号も記録し、この暗証番号の情報も前記
    管理POSに通信し、前記各情報と併せてこの暗証番号
    も照合することを特徴とする請求項1に記載の遊技機の
    個別計数機管理機構。
  3. 【請求項3】 前記遊技機は弾球遊技機またはスロット
    マシンであることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の遊技機の個別計数機管理機構。
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