JP2010284416A - 各台対応装置及びその記録媒体発行方法 - Google Patents

各台対応装置及びその記録媒体発行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の返却忘れに伴う盗難を防止することを課題とする。
【解決手段】計数ユニット10またはCRユニット30では、他装置におけるカード返却を検知し、他装置でのカード返却が検知された後に所定の期間にわたってパチンコ機50の稼働が検出されなかった場合に、自装置によるカード返却を許可する返却アンロックモードから自装置によるカード返却を禁止する返却ロックモードにモード遷移させ、モード遷移結果に基づき、カードの返却制御を行うこととした。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技台に対応して自装置で取り扱う遊技価値とは異なる種別の遊技価値を取り扱う他装置である各台対応装置とともに併設され、自装置で取り扱う遊技価値が関連付けられた記録媒体を発行する各台対応装置及びその記録媒体発行方法に関する。
従来、遊技業界では、島端に計数機を設置して遊技媒体の計数を行う遊技店が大半であったが、最近では、島端への遊技媒体の運搬等を不要化する観点から、各遊技台に対応して計数機を設ける各台計数方式を採用する遊技店も散見されつつある(例えば、特許文献1参照)。
この各台計数方式の場合には、従前から遊技媒体の交換対価として使用されている有価価値に加え、各遊技台で計数される計数値、厳密には計数値から払戻し分を差し引いて残存する残存計数値(以下、持ち遊技媒体という)が遊技価値として遊技場で使用されることになる。
このように、遊技店が各台計数方式を採用するには、2種類の遊技価値を取り扱う必要があるため、遊技店では各台計数に対応するリニューアルを実施する必要がある。ところが、グランドオープン以外のケースでは、有価価値を取り扱うCRユニットが既に導入されている現状がある。
このため、遊技店によっては、持ち遊技媒体を取り扱う計数ユニットだけを別途に追加導入する遊技店も多く、その場合には、1つの遊技台につきCRユニットおよび計数ユニットの2つの台間サンドをダブルサンドとして併設する。
ここで、かかるダブルサンドは、遊技価値を記録媒体に関連付けるにあたって、CRユニット又は計数ユニットがそれぞれ個別に保持する記録媒体に対して有価価値または持ち遊技媒体を独立して関連付ける。また、ダブルサンドでは、記録媒体の返却にあたってもその返却操作を個別に受け付け、返却操作を受け付けたユニットが返却処理を起動する。
つまり、ダブルサンドでは、2つのユニットの動作が独立しており、有価価値を関連付けた記録媒体を返却する場合と持ち遊技媒体を関連付けた記録媒体を返却する場合とで異なる操作系統を介して記録媒体の返却操作を独立して受け付け、さらに、記録媒体を返却(発行)する返却先の場所も異なる返却口から返却する。
特開2007−229112号公報
しかしながら、上記のダブルサンドで有価価値および持ち遊技媒体の両方が併存している場合には、一方の記録媒体だけを返却操作し、他方の記録媒体の返却操作を忘れるケースが多々存在し、返却操作し忘れた方の記録媒体が盗難に遭ってしまうおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題を解消するためになされたものであり、記録媒体の返却忘れに伴う盗難を防止することができる各台対応装置及びその記録媒体発行方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る各台対応装置は、遊技台に対応して自装置で取り扱う遊技価値とは異なる種別の遊技価値を取り扱う他装置である各台対応装置とともに併設され、自装置で取り扱う遊技価値が関連付けられた記録媒体を発行する各台対応装置であって、前記他装置における記録媒体の発行を検知する発行検知手段と、前記発行検知手段によって他装置での記録媒体の発行が検知された後に所定の期間にわたって前記遊技台の稼働が検出されなかった場合に、前記自装置による記録媒体の発行を許可する発行アンロックモードから前記自装置による記録媒体の発行を禁止する発行ロックモードにモード遷移させるモード制御手段と、前記モード制御手段によるモード遷移結果に基づき、前記記録媒体の発行制御を行う発行制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る各台対応装置は、上記の発明において、前記モード制御手段は、前記発行検知手段によって他装置での発行が検知された記録媒体の識別情報とは異なる識別情報を有する記録媒体が前記他装置で受け入れられた場合に、前記遊技台の非稼働が所定の期間内であっても、前記発行アンロックモードから前記発行ロックモードにモード遷移させることを特徴とする。
また、本発明に係る各台対応装置は、上記の発明において、前記モード制御手段は、前記発行検知手段によって他装置での発行が検知された記録媒体の識別情報と同一の識別情報を有する記録媒体が前記他装置で再度受け入れられた場合に、前記発行ロックモードから前記発行アンロックモードにモード遷移させることを特徴とする。
また、本発明に係る各台対応装置は、上記の発明において、前記モード制御手段は、前記各台対応装置を遠隔操作する遠隔操作装置からロック解除指示を受け付けた場合に、前記発行ロックモードから前記発行アンロックモードにモード遷移させることを特徴とする。
また、本発明に係る記録媒体発行方法は、遊技台に対応して自装置で取り扱う遊技価値とは異なる種別の遊技価値を取り扱う他装置である各台対応装置とともに併設され、自装置で取り扱う遊技価値が関連付けられた記録媒体を発行する各台対応装置に適用する記録媒体発行方法であって、前記他装置における記録媒体の発行を検知する発行検知工程と、前記発行検知工程によって他装置での記録媒体の発行が検知された後に所定の期間にわたって前記遊技台の稼働が検出されなかった場合に、前記自装置による記録媒体の発行を許可する発行アンロックモードから前記自装置による記録媒体の発行を禁止する発行ロックモードにモード遷移させるモード制御工程と、前記モード制御工程によるモード遷移結果に基づき、前記記録媒体の発行制御を行う発行制御工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、実際に複数の遊技価値を保有する遊技客による記録媒体の返却操作を阻害せずに受け入れつつ、記録媒体の返却忘れに伴う盗難を防止することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記録媒体の保有者が離席して遊技客が入れ替わった時点でいち早く記録媒体の返却忘れを検知でき、記録媒体の返却忘れに伴う盗難をより確実に防止することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記録媒体の保有者が遊技席に戻った場合に記録媒体の返却ロックを解除することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、遊技店の従業員がリモコン等の遠隔操作装置を用いて返却忘れの記録媒体を回収することができ、たとえばその遊技台で発行ロックモードが継続することに起因して他の遊技客の遊技を阻害することを防止することができ、また、回収した返却忘れの記録媒体を預かり保管することが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施例に係る遊技店の店内システムのシステム構成図である。 図2は、カード返却態様の一例を示す図である。 図3は、本実施例に係る計数ユニット及びCRユニットの外観を示した正面図である。 図4は、本実施例に係る計数ユニットの内部構成を示す機能ブロック図である。 図5は、本実施例に係るCRユニットの内部構成を示す機能ブロック図である。 図6は、カードT/Cに通知される情報の一例を示す図である。 図7は、本実施例に係る返却アンロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、本実施例に係る返却ロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る各台対応装置及びその記録媒体発行方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る遊技店の店内システムのシステム構成について説明する。なお、本実施例では、本発明をパチンコ遊技に適用する場合について説明し、プリペイドカードシステムを既に導入していた遊技店が各台計数システムを追加導入する場合を想定して説明を行う。
図1は、本実施例に係る遊技店の店内システムのシステム構成図である。同図に示すように、遊技店には、計数ユニット10と、CRユニット30と、パチンコ機50と、持ち玉サーバ60と、カードT/C70と、ホールコンピュータ(以下、H/Cという)80とが設けられている。
また、図1に示す店内システムでは、計数ユニット10及び持ち玉サーバ60が各台計数システムのネットワークに収容され、CRユニット30及びカードT/C70がプリペイドカードシステムのネットワークに収容され、また、パチンコ機50及びH/C80がホールコンシステムのネットワークに収容されている。
これら3つのネットワークは、それぞれ独立したネットワークとして構成されるが、図1で示す2重線のように、持ち玉サーバ60とカードT/C70の間には各台計数システムとプリペイドカードシステムを接続するインタフェースが設けられるとともに、カードT/C70とH/C80の間にはプリペイドカードシステムとホールコンシステムを接続するインタフェースが設けられている(図1の2重線参照)。
計数ユニット10は、パチンコ機50の下皿から投入されるパチンコ玉を計数する計数部を有する装置である。具体的には、パチンコ機50で遊技者が獲得したパチンコ玉を計数した上で、持ち玉カード返却時には、持ち玉返却等により電子データからパチンコ玉の現物に還元して消化された計数値を除き、その時点で残存している残存計数値を「持ち玉」として持ち玉カードに関連付け、持ち玉を関連付けたカードを発行(返却)する。
CRユニット30は、カードT/C70と各パチンコ機50との間に介在し、カードT/C70に対してプリペイドカードの残金額(以下、「プリペイド残額」と言う)の問い合わせやプリペイド残額の減算要求を行うとともに、プリペイド残額がある場合にパチンコ機50に対して玉投出指示を行う装置である。
パチンコ機50は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例では、CRユニット30と接続されるいわゆるCRパチンコ機であるものとしている。
このように、本実施例に係る遊技店では、1台のパチンコ機50につき計数ユニット10及びCRユニット30のペア、いわゆるダブルサンドが対応して設けられており、プリペイド残額と持ち玉はそれぞれのユニットがスタックする別々のカードに関連付けられる。
なお、本実施例では、プリペイド残額や持ち玉などの遊技価値を関連付ける記録媒体としてカード媒体を例示することとしたが、記録媒体はコイン等の他の形状であってもよく、また、記録媒体の記録方式も磁気やICなどの任意の記録方式を採用できる。
持ち玉サーバ60は、図示しない持ち玉管理テーブルを用いて、持ち玉カードに関連付けられた持ち玉を管理する管理装置である。この持ち玉管理テーブルは、持ち玉カードが記録する識別情報(持ち玉カードID)に対応付けて持ち玉数を記憶するものである。
この持ち玉サーバ60は、計数ユニット10から持ち玉の登録依頼を受け付けた場合に、当該登録依頼に含まれる残存計数値などの登録依頼玉数を持ち玉カードIDに対応付けて登録し、また、計数ユニット10から持ち玉の問合せを受け付けた場合に、当該問合せに含まれる持ち玉カードIDに対応する持ち玉数を問合せ元の計数ユニット10に応答する。
カードT/C70は、図示しないプリペイド残額管理テーブルを用いて、プリペイドカードに関連付けられたプリペイド残額を管理する管理装置である。このプリペイド残額管理テーブルは、プリペイドカードが記録する識別情報(プリペイドカードID)に対応付けてプリペイド残額を記憶するものである。
このカードT/C70は、CRユニット30からプリペイド残額の加算依頼を受け付けた場合に、当該加算依頼に含まれるプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額に挿入紙幣金額などの価値付け依頼金額を加算更新し、また、プリペイド残額の減算依頼を受け付けた場合に、当該減算依頼に含まれるプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額から玉貸しの貸出単位金額等の減算依頼金額を減算更新する。
このように、本実施例では、プリペイド残額については、CRユニット30及びカードT/C70の間で同期を取りつつ最新のプリペイド残額を両者によって管理することとする。その一方で、持ち玉については、持ち玉カードの返却操作が行われるまで計数ユニット10内で持ち玉データをローカルに管理し、持ち玉カードの返却時に持ち玉を持ち玉カードIDに対応付けて持ち玉サーバ60に通知することとする。
なお、本実施例では、持ち玉と持ち玉カードの関連付けをカード返却時に行うこととするが、必ずしもカード返却時に限定して行う必要はなく、計数ユニット10内で持ち玉を更新するタイミングや所定の周期(例えば、1分間隔)等に合わせて随時行うこともできる。
H/C80は、図示しない台データ管理テーブルを用いて各パチンコ機50の台データの管理を行うホールコンピュータである。この台データ管理テーブルは、パチンコ機50の号機番号(台番号)にアウト数、セーフ数、特賞回数やスタート回数などの台データを対応付けて記憶している。これらの台データは、各パチンコ機50でアウト、セーフ、特賞またはスタートが発生する度に収集され、該台データ管理テーブルに登録される。
なお、アウトとは、遊技台に打ち込まれたパチンコ玉を指し、セーフとは、遊技台から賞玉として投出されたパチンコ玉を指し、特賞とは、遊技台における大当りを指し、また、スタートとは、遊技台で単位ゲームを開始する事象を指す。
ここで、上記の従来技術では、ダブルサンドで持ち玉およびプリペイド残額の両方が併存している場合には、一方のカードだけを返却操作し、他方のカードの返却操作を忘れる事態が多々起こってしまう。
すなわち、プリペイドカードの利用は、遊技客に深く浸透しているものの、現状でも遊技客が獲得した獲得玉を玉箱等で現物保管する遊技店は多く、かかる遊技店では、店内でプリペイドカードしか利用されない。
このため、遊技の際には、1つのカードで済むものだという遊技客の意識は依然として根強く、複数のカードの発行を受けないといけないという感覚が薄い。
したがって、遊技客は、各台計数方式を採用する遊技店で獲得玉が持ち玉として電子化されていることまでは理解できても、持ち玉とプリペイド残額が別々のカードで発行する運用まで理解できるとは限らず、持ち玉カードまたはプリペイドカードのいずれかを返却操作した段階で遊技席に忘れ物はないものと誤解する遊技客も多い。
そこで、本実施例では、他装置におけるカード返却を検知し、他装置でのカード返却を検知した後に所定の期間にわたってパチンコ機50の稼働が検出されなかった場合に、自装置によるカード返却を許可する返却アンロックモードから自装置によるカード返却を禁止する返却ロックモードにモード遷移させ、モード遷移結果に基づき、カードの返却制御を行うように計数ユニット10及びCRユニット30を構成することとした。
一例を挙げて説明すると、例えば、図2に示す例では、ダブルサンドで持ち玉およびプリペイド残額の両方が併存してした場合(図2(A)参照)に、計数ユニット10で持ち玉カードの返却操作が行われてプリペイドカードよりも持ち玉カードが先に返却されたならば(図2(B)参照)、CRユニット30は、一定条件を満たした場合に、返却アンロックモードから返却ロックモードにモード遷移させ、プリペイドカードの返却をロックする(図2(C)参照)。
すなわち、CRユニット30では、計数ユニット10で持ち玉カードが返却されてから所定の期間内に併設のパチンコ機50の稼働が検出された場合には、返却ロックモードへの遷移を見送る一方で、持ち玉カード返却から所定の期間にわたって継続してパチンコ機50の稼働が検出されない場合には、返却ロックモードに遷移させる。
これによって、遊技客がプリペイドカードの返却を忘れていない場合には、所定の期間を返却ロックの猶予期間として返却アンロックモードに滞在するので、実際に遊技価値を保有する遊技客が着席している可能性が高い状況下で当該遊技客が離席を目的に両方のユニットに対してカード返却操作を行った場合にその正しい操作をロックして阻害することはない。
さらに、遊技客が現存の持ち玉を持ち玉カードに確保した上で遊技を継続しようとしている場合には、その遊技継続意思をパチンコ機50の稼働状態から検知して返却ロックモードへの遷移を留保するので、遊技客が離席を思い立った時点でプリペイドカードの返却操作を行った場合にその返却操作をロックして阻害することもない。
また、プリペイドカードの返却を忘れている場合には、パチンコ機50の非稼働状態が所定の期間にわたって継続した時点をもって返却ロックモードにモード遷移するので、第三者が返却し忘れたプリペイドカードを抜き取ろうとしてもカード返却をロックすることができる。
このように、本実施例によれば、実際に持ち玉およびプリペイド残額を保有する遊技客によるカード返却操作を受け入れつつ、カード返却忘れに伴う盗難を防止することが可能になる。
なお、図2の例では、ダブルサンドで持ち玉およびプリペイド残額の両方が併存する状況下でプリペイドカードよりも持ち玉カードが先に返却された場合を例示したが、持ち玉カードよりもプリペイドカードが先に返却された場合には、先に説明したCRユニット30のモード間遷移を計数ユニット10に実行させることで、同様の効果を得られるのは言うまでもない。
続いて、本実施例に係る計数ユニット及びCRユニットの構成について説明する。なお、ここでは、計数ユニット及びCRユニットの外観構成について説明してから各装置の内部構成を説明することとする。
図3は、本実施例に係る計数ユニット及びCRユニットの外観を示した正面図である。なお、この図3には、CRユニット30に併設されたパチンコ機50を破線で示している。
図3に示すように、計数ユニット10及びCRユニット30は、いずれも縦長の直方体型の筐体として構成したものであり、1台のパチンコ機50につき1ペアがダブルサンドとして併設される。
計数ユニット10は、本体正面の上部から順に、状態表示部101と、リモコン受光部102と、持ち玉払出部103と、カード挿入部104と、計数部105と、受皿部106とを有する。
状態表示部101は、ユニットの異常時(例えば、計数部105の玉詰まりや持ち玉カードのスタック不足)などに点灯するLEDである。リモコン受光部102は、従業員が所持するリモコンが発光する赤外線を受光する受光センサである。また、持ち玉払出部103は、持ち玉を払い出すノズルを備えた投出機構である。
カード挿入部104は、持ち玉カードなどの各種カードの受付/返却を行う繰込み/繰出し機構である。このカード挿入部104の背面には、後述するカード処理部13が設けられている。
計数部105は、受皿部106に投入されたパチンコ玉を計数するものであり、具体的には、計数部105の内部に自然勾配を有する複数の玉通路(レーン)が設けられており、このレーンを通過する獲得玉の通過を計数センサで検知し、該検知した獲得玉の通過通知(計数出力)を後述する制御部15に出力する。
受皿部106は、計数部105に導入する獲得玉を受け入れるものである。この受皿部106には、持ち玉数を表示する持ち玉表示部107と、持ち玉の払戻し要求を受け付ける持ち玉払出ボタン108と、持ち玉カードの返却要求を受け付ける持ち玉カード返却ボタン109とが付設されている。
一方、CRユニット30は、本体正面の上部から順に、状態表示部301と、紙幣挿入部302と、リモコン受光部303と、7SEG表示部304と、操作ボタン群305と、カード挿入部306とを有する。
状態表示部301は、ユニットの異常時(例えば、紙幣詰まりやプリペイドカードのスタック不足)などに点灯するLEDである。また、紙幣挿入部302は、玉貸しのための各種紙幣を受け付ける繰込み/繰出し機構である。
この紙幣挿入部302の背面には、内部に受け入れた紙幣を識別する紙幣識別部を有しており、この紙幣識別部では、紙幣の金種(例えば、千円、2千円、5千円及び1万円)を識別する。なお、挿入紙幣が識別不能な紙幣または偽造紙幣である場合には紙幣を返却する。
リモコン受光部303は、計数ユニット10のリモコン受光部102と同様に、従業員が所持するリモコンが発光する赤外線を受光する受光センサである。
7SEG表示部304は、貯玉数やポイント数などをセグメント表示する表示部である。また、操作ボタン群305は、暗証番号を入力するためのテンキーや再プレイ操作を受け付ける再プレイボタンなどの各種の操作ボタンの群である。
カード挿入部306は、プリペイドカードや会員カードなどの各種カード類の受付/返却を行う繰込み/繰出し機構である。このカード挿入部306の背面には、後述するカード処理部35が設けられている。
また、パチンコ機50には、パチンコ遊技に使用するパチンコ玉を貯留する上皿510と、上皿510の許容容量を超えて溢れたパチンコ玉を貯留する下皿520とが設けられている。
この上皿510には、プリペイドカードのプリペイド残額等を表示する7SEG表示部511と、玉貸し要求を受け付ける玉貸しボタン512と、プリペイドカードや会員カードの返却要求を受け付けるカード返却ボタン513とがさらに設けられている。
なお、本実施例では、玉貸しボタン512及びカード返却ボタン513をパチンコ機50に設けることとしたが、必ずしもパチンコ機50側に設ける必要はなく、CRユニット30に設けることとしてもよい。
パチンコ玉を借り受ける際には、遊技客がパチンコ機50側の玉貸しボタン512を押下操作すると、玉貸し操作信号がCRユニット30に転送されてCRユニット30側で玉貸し操作が受け付けられる。このとき、プリペイド残額が存在する場合には、CRユニット30からパチンコ機50に玉投出指示が行われて貸し玉が上皿510に投出されることになる。
また、獲得玉を計数する際には、パチンコ機50の下皿520から獲得玉を受皿部106に投入すると、その投入玉が計数部105に誘導されて獲得玉の数量が計数される。そして、遊技者が持ち玉払戻ボタン108を押下すると、後述する記憶部14によって記憶管理されている持ち玉数の範囲内であれば、払戻し単位玉数等の持ち玉が持ち玉払出部103経由でパチンコ機50の上皿510に投出される。
なお、本実施例では、持ち玉を持ち玉払出部103経由で投出させる場合について説明したが、持ち玉をパチンコ機50経由で投出させることとしてもよく、その場合には、持ち玉払出部103は不要になる。
持ち玉カードを返却する際には、計数ユニット10に持ち玉が存在し、かつ後述する記憶部14にモード情報14aとして記憶される滞在モードが返却アンロックモードである場合に、持ち玉カード返却ボタン109を押下すると、持ち玉カードがカード挿入部104から返却される。
また、プリペイドカードを返却する際には、カード返却ボタン513を押下すると、プリペイドカードの返却操作信号がCRユニット30に転送されてCRユニット30側で返却操作が受け付けられる。この時、CRユニット30にプリペイド残額が存在し、かつ後述する記憶部36にモード情報36bとして記憶される滞在モードが返却アンロックモードである場合に、プリペイドカードがカード挿入部306から返却される。
次に、本実施例に係る計数ユニット及びCRユニットの内部構成について説明する。なお、以下では、ダブルサンドで持ち玉およびプリペイド残額の両方が併存する状況下でプリペイドカードよりも持ち玉カードが先に返却される場合に計数ユニット10及びCRユニット30それぞれで必要な機能部を例示しながら説明を行うこととする。
まず、ここでは、本実施例に係る計数ユニットの内部構成について説明する。図4は、本実施例に係る計数ユニットの内部構成を示す機能ブロック図である。なお、実際の計数ユニット10では、図示した機能部以外の機能部(例えば、計時部、持ち玉の更新部など)を有するが、図4では、先にカードが返却される側のユニットに必要な構成要素のみを抜粋している。
図4に示すように、計数ユニット10は、操作部11と、通信I/F部12と、カード処理部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
操作部11は、図3に示した持ち玉払出ボタン108や持ち玉カード返却ボタン109などをはじめとした各種マンマシンインタフェースの総称である。
通信I/F部12は、持ち玉サーバ60をはじめとした他の装置の間で各種通信を行うためのインタフェースである。
カード処理部13は、持ち玉カード等のカードに記録された情報を読み取る読取装置であり、カード挿入部104を介して挿入されたカードを受け付け、該受け付けたカードからデータを読み取る。
カード処理部13は、持ち玉が関連付けられていない持ち玉カードを予め複数枚収納しており、カード返却操作がなされるまでに遊技により持ち玉が発生していた場合には、後述するカード返却/受入制御部15cの指示にしたがって持ち玉が関連付けられた持ち玉カードをカード挿入部104から排出(返却)する。
記憶部14は、制御部15による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、たとえば図示しない計数値から払戻し分を差し引いて残存する残存計数値である持ち玉に関する情報を記憶する他、モードに関する各種情報であるモード情報14aを併せて記憶する。
モード情報14aは、計数ユニット10及び他方のCRユニット30が滞在する滞在モードやモードごとに規定されたカード返却の許可/禁止及びカード受入の禁止/許可などの制御情報である。
制御部15は、計数ユニット10を全体制御する制御部であり、図示しない持ち玉の更新に関係する持ち玉管理部等の機能部を基本機能として有する他、本実施例に特有な機能部として、カード返却/挿入通知部15aと、モード制御部15bと、カード返却/受入制御部15cとを有する。
カード返却/挿入通知部15aは、ダブルサンドを構成する他方のCRユニット30に対して自装置の持ち玉カードの返却(発行)イベントまたは挿入イベントを通知する処理部である。なお、ここで言う「挿入」とは、カード挿入部104にカードを投入する操作行為を指し、また、「受入」とは、挿入カードのカードIDの読取後にそのカードを保持または収納することを指すこととする。
具体的には、カード返却/挿入通知部15aは、カード返却/受入制御部15cによる指示に基づき、返却カードの持ち玉カードIDや持ち玉数などを含んだ返却イベント通知をダブルサンドとしてペアリングされるCRユニット30へ送信したり、また、挿入カードの持ち玉カードIDや持ち玉数などを含んだ挿入イベント通知をCRユニット30へ送信する。
このように、カード返却/挿入通知部15aでは、CRユニット30への通知により計数ユニット10における持ち玉カードの返却または挿入をCRユニット10側で検知させることとしているが、計数ユニット10及びCRユニット30の間で通信が直接なされているわけではなく、持ち玉サーバ60及びカードT/C70を経由して通信が行われる。
なお、計数ユニット10及びCRユニット30の通信は、たとえばダブルサンドとしてペアリングされている計数ユニット10及びCRユニット30の間で共通する台番号を用いて相互の宛先を指定することにより実現することができる。
モード制御部15bは、計数ユニット10のモード制御を行う処理部である。例えば、他方のCRユニット30よりも先にカードが返却される計数ユニット10側の場合には、返却対象がなくなるので、返却アンロックモードと返却ロックモードとの間をモード遷移させることはない。
それに代えて、モード制御部15bは、持ち玉カードが返却された場合に、カード受入を許可する「受入アンロックモード」にモード遷移させ、その後は、他方のCRユニット30からのモード遷移通知もしくは計数部105からの計数出力に基づき、カード受入を条件付きで許可する「受入ロックモード」または「返却アンロックモード」にモード遷移させる。
これらのモード間遷移を具体的に説明すると、モード制御部15bは、返却アンロックモード滞在中に、カード返却/受入制御部15cによって持ち玉カードが返却された場合に、記憶部14にモード情報14aとして記憶される自装置の滞在モードを受入アンロックモードに更新し、返却アンロックモードから受入アンロックモードにモード遷移させる。
すなわち、持ち玉カードの返却以降に他方のCRユニット30でプリペイドカードの返却忘れが起こった場合には、ダブルサンドで異なる複数の遊技客のカードを受け入れることになるので、持ち玉カードを受け入れるのは好ましくないが、持ち玉カードを返却した時点では他方のCRユニット30にプリペイド残額が存在するか否かを計数ユニット10側で把握することはできない。
このため、持ち玉カードの返却時には、当該計数ユニット10に併設されるパチンコ機50とは別の遊技台で遊技していた遊技客が台移動して挿入する持ち玉カードを暫定的に受け入れるために、返却アンロックモードから受入アンロックモードに移行する。
その一方で、他方のCRユニット30でプリペイドカードの返却忘れがあった場合に、ダブルサンドで異なる遊技客のカードを受け入れることが懸念されるが、カード返却後に挿入された持ち玉カードの持ち玉カードIDは、カード返却/挿入通知部15aによってCRユニット30に通知される。
このため、他方のCRユニット30でプリペイド残額が存在した場合には、後述するように、他方のCRユニット30から返却ロックモード遷移通知が返信されるので、結果として、計数ユニット10で受入ロックモードに遷移することになり、ダブルサンドで異なる遊技客のカードを受け入れることはない。
なお、カードT/C70又はCRユニット30との間の通信により、持ち玉カード返却時に他方のCRユニット30にプリペイド残額が存在することを確認する手段を設ける場合には、持ち玉カード返却時に返却アンロックモードから受入ロックモードに移行させることとしてもよい。
また、モード制御部15bは、受入アンロックモード滞在時に、他方のCRユニット30から返却ロックモード遷移通知を受け付けた場合には、記憶部14にモード情報14aとして記憶される自装置の滞在モードを受入ロックモードに更新し、受入アンロックモードから受入ロックモードにモード遷移させる。
この場合には、他方のCRユニット30でプリペイドカードの返却忘れが計数ユニット10側で確認されたことになるので、プリペイドカードの持ち主とは異なる遊技客の持ち玉カードが受け入れられることがないように、受入ロックモードにモード遷移させる。
また、モード制御部15bは、受入アンロックモード滞在時に、計数部105から計数出力を受け付けた場合には、記憶部14にモード情報14aとして記憶される自装置の滞在モードを受入ロックモードに更新し、受入アンロックモードから受入ロックモードにモード遷移させる。
この場合には、プリペイド残額で遊技を行っていた遊技客に持ち玉が発生したか、或いは持ち玉カードの返却を行った遊技客が現存の持ち玉を持ち玉カードに確保した上で遊技を継続しようとしている遊技客にさらなる持ち玉が発生したケースであり、返却対象が発生したことになるので、受入アンロックモードから返却アンロックモードにモード遷移させる。
また、モード制御部15bは、受入ロックモード滞在時に、他方のCRユニット30から返却アンロックモード遷移通知を受け付けた場合には、記憶部14にモード情報14aとして記憶される自装置の滞在モードを受入アンロックモードに更新し、受入ロックモードから受入アンロックモードにモード遷移させる。
すなわち、この場合には、詳細は後述するが、計数ユニット10に返却カードと同一の持ち玉カードが再度受け入れられたか、或いはCRユニット30で返却忘れのプリペイドカードが店員回収されたケースに該当するので、受入アンロックモードにモード遷移させる。
カード返却/受入制御部15cは、モード制御部15bによるモード遷移結果として滞在する滞在モードに基づき、持ち玉カードの返却制御または受入制御を実行する処理部である。
まず、持ち玉カードの返却制御について説明すると、記憶部14にモード情報14aとして記憶された滞在モードが返却アンロックモードである場合には、カード返却/受入制御部15cは、持ち玉カード返却ボタン109の押下操作に応答して、カード返却を許可する旨を図示しない持ち玉管理部、カード処理部13及びカード返却/挿入通知部15aに出力し、持ち玉管理部には、持ち玉サーバ60への持ち玉の登録依頼を実行させ、カード処理部13には、スタックカードのうち関連付け対象の持ち玉カードをカード挿入部104から排出させ、さらに、カード返却/挿入通知部15aには、他方のCRユニット30へ送信させる。
一方、滞在モードが返却ロックモードである場合には、カード返却/受入制御部15cは、持ち玉カード返却ボタン109の押下操作を受け付けたとしてもそのカード返却操作を棄却することにより、カード返却要求をリジェクトする。
続いて、持ち玉カードの受入制御について説明すると、カード返却/受入制御部15cは、滞在モードが受入アンロックモードまたは受入ロックモードのいずれの場合でも、カード挿入部104から挿入された持ち玉カードの持ち玉カードIDをカード処理部13に読み取らせ、持ち玉サーバ60に対する持ち玉数の問い合わせを図示しない持ち玉管理部に実行させ、他方のCRユニット30への挿入イベント通知をカード返却/挿入通知部15aに実行させるまでの動作は共通であるが、挿入イベント通知後の動作は異なる。
すなわち、滞在モードが受入アンロックモードである場合には、カード返却/受入制御部15cは、挿入イベント通知後に持ち玉カードをカード処理部13にそのまま保持させる一方で、滞在モードが受入ロックモードである場合には、挿入イベント通知後に持ち玉カードをカード処理部13に保持させることなくカード挿入部104から排出させる。
次に、本実施例に係るCRユニットの内部構成について説明する。図5は、本実施例に係るCRユニットの内部構成を示す機能ブロック図である。なお、実際のCRユニット30では、図示した機能部以外の機能部(例えば、紙幣識別部、プリペイド残額の更新部など)を有するが、図5では、後にカードが返却される側のユニットに必要な構成要素のみを抜粋している。
図5に示すように、このCRユニット30は、操作部31と、通信I/F部32と、計時部33と、リモコン処理部34と、カード処理部35と、記憶部36と、制御部37とを有する。
操作部31は、図3に示した操作ボタン群305やプリペイドカードのカード返却ボタン513などをはじめとした各種マンマシンインタフェースの総称である。また、通信I/F部32は、カードT/C70をはじめとした他の装置の間で各種通信を行うためのインタフェースである。
計時部33は、時間を計測するタイマー等のデバイスであり、後述するカード忘れ検知部37aの指示に基づき、タイマーを作動またはリセットする。
リモコン処理部34は、リモコン受光部303を介してリモコンから受け付けた指令コードを解釈してその指令を指令先の機能部に通知する処理部である。
リモコンとの間のデータ授受について説明すると、リモコンでは、たとえば返却ロックモードを解除するコマンドの他、紙幣回収やカード補充/回収のボタンが設けられており、これらコマンドに対応したボタンがリモコン受光部303を照準にして押下されると、リモコンの識別情報であるリモコンID及び押下ボタンに対応する指令コードがリモコン受光部303に送信される。
そして、リモコン処理部34では、リモコン受光部303を介してリモコンID及び指令コードを受信すると、図示しないコマンド管理テーブルを用いて、リモコンから受信した指令コードに対応するコマンドを解釈し、該解釈したコマンドの操作権限がリモコンIDに付与されているか否かを判定し、その結果、操作権限が付与されている場合に、コマンドに対応する処理を実行する機能部にその内容を通知する。
カード処理部35は、プリペイドカードや会員カード等のカードに記録された情報を読み取る読取装置であり、カード挿入部306を介して挿入されたカードを受け付け、該受け付けたカードからデータを読み取る。
カード処理部35は、プリペイド残額が関連付けられていないプリペイドカードを予め複数枚収納しており、カード返却操作がなされるまでに遊技により現金投入によりプリペイド残額が発生していた場合には、後述するカード返却制御部37cの指示にしたがってプリペイド残額が関連付けられたプリペイドカードまたは会員カードをカード挿入部306から排出する。
記憶部36は、制御部37による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、たとえばプリペイド残額に関する情報を記憶する他、他方の計数ユニット10における返却カードに関する情報である他ユニット返却情報36aと、モードに関する各種情報であるモード情報36bとを併せて記憶する。
モード情報36bは、CRユニット30及び他方の計数ユニット10が滞在する滞在モードやモードごとに規定されたカード返却の許可/禁止及びカード受入の禁止/許可などの制御情報である。
制御部37は、CRユニット30を全体制御する制御部であり、図示しないプリペイド残額の更新に関係するプリペイド残額管理部等の機能部を基本機能として有する他、本実施例に特有な機能部として、カード忘れ検知部37aと、モード制御部37bと、カード返却制御部37cとを有する。
カード忘れ検知部37aは、プリペイドカードの返却忘れを検知する処理部である。具体的には、他方の計数ユニット10から返却イベント通知を受け付けた場合に、当該CRユニット30にプリペイド残額が存在するならば、プリペイドカードの返却忘れを監視する処理を起動する。
より具体的には、他方の計数ユニット10から返却イベント通知を受け付けた場合に、当該CRユニット30にプリペイド残額が存在するならば、返却イベント通知として受け付けた返却カードの持ち玉カードID及び持ち玉数を他ユニット返却情報36aとして記憶部36に登録し、計時部33のタイマーをセットして所定の期間(例えば、1分間)を計時させる。
そして、計時部33によって所定の期間が計時される前に、他方の計数ユニット10から挿入イベント通知を受け付けた場合には、カード忘れ検知部37aは、当該挿入イベント通知に含まれる挿入カードの持ち玉カードIDが記憶部36に他ユニット返却情報36aとして記憶された返却カードの持ち玉カードIDと同一であるか否かを判定する。
このとき、カード忘れ検知部37aは、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと非同一であった場合には、プリペイドカードの保有者とは別の遊技客が他方の計数ユニット10で持ち玉カードを挿入した可能性が高いので、プリペイドカードの返却が忘れられたものと判定する。
一方、カード忘れ検知部37aは、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと同一であった場合には、プリペイドカードの保有者が一度返却した持ち玉カードを再度挿入した可能性が高いので、プリペイドカードの返却は忘れられておらず、持ち玉カードを再挿入して継続遊技するものと判定する。
すなわち、ダブルサンドで持ち玉とプリペイド残額が併存していた場合には、これらの遊技価値を保有する遊技客は同一であり、先に持ち玉カードが返却されたからといってプリペイド残額および持ち玉の保有者が変わるわけではない。
そして、持ち玉及びプリペイド残額は、それぞれ持ち玉カードまたはプリペイドカードに関連付けられることから、先に計数ユニット10で返却された持ち玉カードとCRユニット30に残っているプリペイドカードとの間にも保有者が同一であるという対応関係が残る。
このため、先に持ち玉カードが返却されたとしても、その返却カードの持ち玉と併存していたプリペイド残額がCRユニット30で消化または返却されずに存在する限りは、返却カードの持ち玉カードIDと異なる持ち玉カードIDの持ち玉カードが計数ユニット10で挿入された場合には、プリペイドカードの保有者と異なる遊技客が持ち玉カードを挿入したことを検知することができる。
その一方で、返却カードの持ち玉カードIDと同一の持ち玉カードIDの持ち玉カードが計数ユニット10で挿入された場合には、プリペイドカードの保有者と同一の遊技客が持ち玉カードを挿入したことを検知することができる。
また、カード忘れ検知部37aは、計時部33によって所定の期間が計時された場合には、問合せ時刻から所定の期間まで遡った区間(タイマー作動期間)を対象に、当該CRユニット30の台番号に対応するパチンコ機50で稼働が検出されたか否かをカードT/C70を経由してH/C80に問い合わせる。
この問合せを受け付けたH/C80は、問合せ時刻から所定の期間まで遡った区間の間に、CRユニット30の台番号に対応するパチンコ機50からアウト、セーフ、スタートなどの各種パルス信号を検出したか否かに応じて、遊技台の稼働または非稼働をカードT/C70を経由して問合せ元のCRユニット30に応答する。
そして、カード忘れ検知部37aは、H/C80への問合せ結果として遊技台の稼働が検出されたとの応答が得られた場合には、たとえば遊技客が現存の持ち玉を持ち玉カードに確保した上で遊技を継続している可能性が高いので、プリペイドカードの返却忘れではないと判定する。
一方、カード忘れ検知部37aは、H/C80への問合せ結果として遊技台の稼働が検出されなかったとの応答が得られた場合には、持ち玉カードを返却したものの、そのまま離席してしまった可能性が高いので、プリペイドカードの返却忘れであると判定する。
モード制御部37bは、CRユニット30のモード制御を行う処理部である。例えば、他方の計数ユニット10よりも後にカードが返却されるCRユニット30の場合には、返却対象のプリペイドカードが存在するので、返却アンロックモードと返却ロックモードとの間をモード遷移させる。
例えば、モード制御部37bは、返却アンロックモード滞在中に、カード忘れ検知部37aによってプリペイドカードの返却忘れが検知された場合に、記憶部36にモード情報36bとして記憶される自装置の滞在モードを返却ロックモードに更新し、返却アンロックモードから返却ロックモードにモード遷移させる。
このように、返却ロックモードにモード遷移させた場合には、モード制御部37bは、返却ロックモードにモード遷移したことを通知する返却ロックモード遷移通知を他方の計数ユニット10に行う。
さらに、モード制御部37bは、上位装置であるカードT/C70に対しては、返却ロックモードにモード遷移したことに加え、記憶部36に他ユニット返却情報36aとして記憶されている返却カードに関する情報に対応付けて、当該CRユニット30のプリペイド残額が関連付けられているプリペイドカードの情報を通知する。
例えば、図6(A)に示すように、返却カードである持ち玉カードの持ち玉カードID「02365」、持ち玉数「20360個」及び返却状態「返却済み」とともに、プリペイドカードのプリペイドカードID「12345」、プリペイド残額「6500円」及び返却状態「未返却」をカードT/C70に通知する。
このようにして、プリペイドカードの返却忘れを通知しておけば、上位装置であるカードT/C70では、台番号ごとにそのダブルサンドに受入中のカードのカードID(持ち玉カードID及び/又はプリペイドカード)を記憶管理しているので、持ち玉カードの持ち玉カードIDをキーに検索を行うことができる。
その結果、当該持ち玉カードIDの持ち玉カードが他の台番号に受け入れられている場合には、プリペイドカードを返却し忘れて他の遊技台で持ち玉遊技を行っていることを把握できるので、その遊技客に店内放送を通じてプリペイドカードの返却忘れを報知したり、インカムを通じて事情を従業員に報知して当該遊技客をプリペイドカードを返却し忘れた遊技台に誘導することもできる。
なお、通知対象は、直属の上位装置であるカードT/C70に限定する必要はなく、他の上位装置である持ち玉サーバ60、H/C80または全ての上位装置に通知するようにしてもかまわない。
また、モード制御部37bは、滞在モードが返却ロックモードである場合に、計数ユニット10から挿入イベント通知を受け付けたならば、当該挿入イベント通知に含まれる挿入カードの持ち玉カードIDが記憶部36に他ユニット返却情報36aとして記憶された返却カードの持ち玉カードIDと同一であるか否かを判定する。
このとき、モード制御部37bは、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと非同一であった場合には、プリペイドカードの保有者とは別の遊技客が他方の計数ユニット10で持ち玉カードを挿入した可能性が高いので、そのまま返却ロックモードを維持する。
一方、モード制御部37bは、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと同一であった場合には、プリペイドカードの保有者が一度返却した持ち玉カードを再度挿入した可能性が高く、また、遊技席に在席している可能性も高いので、記憶部36にモード情報36bとして記憶される自装置の滞在モードを返却アンロックモードに更新し、返却ロックモードから返却アンロックモードにモード遷移させる。
また、モード制御部37bは、滞在モードが返却ロックモードである場合に、遊技店の店員が所持するリモコンからリモコン処理部34を介して返却ロックモードの解除指示を受け付けた場合にも、記憶部36にモード情報36bとして記憶される自装置の滞在モードを返却アンロックモードに更新し、返却ロックモードから返却アンロックモードにモード遷移させる。
これによって、遊技店の従業員がリモコンを用いて返却忘れの記録媒体を回収することができ、たとえばその遊技台で返却ロックモードが継続することに起因して他の遊技客の遊技を阻害されることを防止することができ、また、回収した返却忘れの記録媒体を預かり保管することができる。
このように、返却アンロックモードに復帰させた場合には、モード制御部37bは、返却アンロックモードにモード遷移したことを通知する返却アンロックモード遷移通知を他方の計数ユニット10に行う。
さらに、モード制御部37bは、上位装置であるカードT/C70に対しては、返却アンロックモードに復帰したことに加え、記憶部36に他ユニット返却情報36aとして記憶されている返却カードに関する情報に対応付けて、当該CRユニット30のプリペイド残額が関連付けられているプリペイドカードの情報を通知する。
このとき、従業員によるリモコン操作により返却アンロックモードに復帰した場合には、例えば、図6(B)に示すように、プリペイドカードが店員回収されたことが把握できるように、返却状態を「店員回収」としてカードT/C70に通知するのが好ましい。
さらに、プリペイドカードを店員回収した場合には、カードT/C70は、ダブルサンドでの遊技価値の併存時における持ち玉カードとプリペイドカードの対応関係を管理すべく、CRユニット30から受け付けた持ち玉カードおよびプリペイドカードの情報(図6(B))を台番号や回収時刻に対応付けて登録する。
これによって、遊技客がプリペイドカードの紛失を景品カウンタ等に申し出た場合に、景品カウンタに設置されるカードT/C70と通信可能な端末装置を介して、プリペイドカードの紛失を申し出た遊技客が正当なプリペイドカードの保有者であるか否かを照合することができる。
これを具体的に説明すると、カウンタ従業員は、遊技客からプリペイドカードを返却し忘れた遊技台の台番号を聞き取り、該聞き取った台番号を端末装置に操作入力するとともに、当該台番号で遊技していた際の片割れのカードである持ち玉カードを受け取り、端末装置に接続されたカードリーダに対して読取操作を行い、端末装置に持ち玉カードの持ち玉カードIDを読取入力する。
その後、端末装置は、操作入力された台番号に対応付けて読取入力された持ち玉カードIDが登録されているか否かをカードT/C70に問い合わせる。この問合せを受け付けたカードT/C70では、台番号に対応付けて持ち玉カードIDが登録されているか否かを判定し、その結果、これら台番号および持ち玉カードIDが対応付けて登録されている場合には、当該台番号および持ち玉カードIDに対応するプリペイドカードIDを持つプリペイドカードの返却を許可する旨を端末装置に応答する。
これによって、ダブルサンドでの遊技価値の併存時における持ち玉カードとプリペイドカードの対応関係に基づき、プリペイドカードの紛失を申し出た遊技客が正当な保有者であるか否かを確認することができ、偽りの申出を看破することができる。
カード返却制御部37cは、モード制御部37bによるモード遷移結果として滞在する滞在モードに基づき、プリペイドカードの返却制御または受入制御を実行する処理部である。
まず、プリペイドカードの返却制御について説明すると、記憶部36にモード情報36bとして記憶された滞在モードが返却アンロックモードである場合には、カード返却制御部37cは、カード返却ボタン513の押下操作に応答して、カード返却を許可する旨をカード処理部35に出力し、カード処理部35にスタックカードのうち関連付け対象のプリペイドカードをカード挿入部306から排出させる。
一方、滞在モードが返却ロックモードである場合には、カード返却制御部37cは、カード返却ボタン513の押下操作を受け付けたとしてもそのカード返却操作を棄却することにより、カード返却要求をリジェクトする。
なお、本実施例では、CRユニット30の機能部として、後にカードが返却される側のユニットに必要な構成要素のみを抜粋している点、さらには、モード遷移を考慮しない場合の単純な返却制御および受入制御が公知である点から、プリペイドカードが受入中の場合に単純化してプリペイドカードの受入制御を行う機能部を図示していないが、先にカードが返却される側のユニットに必要な構成要素を併せて持たせる場合には、カード返却制御部37cの代わりに、計数ユニット10のカード返却/受入制御部15cと同様の機能部を構成すればよい。
また、計数ユニット10またはCRユニット30のいずれかのユニットが返却ロックモードに遷移した場合には、当該ユニットの状態表示部101または301にて異常表示される。また、当該ユニットだけでなく、ペアのユニットでも表示させるようにしてもよい。さらに、持ち玉サーバ60またはカードT/C70などの管理装置経由で従業員が所持するインカム等の通信機器に通知するようにしてもよい。
次に、本実施例に係る処理の流れについて説明する。なお、ここでは、CRユニット30で行われる(1)返却アンロックモード時のモード制御処理を説明してから、同CRユニット30で行われる(2)返却ロックモード時のモード制御処理を説明することとする。
(1)返却アンロックモード時のモード制御処理
前述したように、ここでは、本実施例に係る返却アンロックモード時のモード制御処理について説明する。図7は、本実施例に係る返却アンロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、他方の計数ユニット10から返却イベント通知を受け付けた場合であり、かつその時点でCRユニット30にプリペイド残額が存在する場合に行われる処理である。
図7に示すように、カード忘れ検知部37aは、計数ユニット10から返却イベント通知として受け付けた返却カードの持ち玉カードID及び持ち玉数を他ユニット返却情報36aとして記憶部36に登録し(ステップS701)、計時部33のタイマーをセットして所定の期間(例えば、1分間)の計時を開始させる(ステップS702)。
ここで、計時部33による所定の期間の計時が完了する前に(ステップS703否定)、他方の計数ユニット10から挿入イベント通知を受け付けた場合(ステップS704肯定)には、カード忘れ検知部37aは、当該挿入イベント通知に含まれる挿入カードの持ち玉カードIDが記憶部36に他ユニット返却情報36aとして記憶された返却カードの持ち玉カードIDと同一であるか否かを判定する(ステップS705)。なお、挿入イベント通知を受け付けていない場合(ステップS704否定)には、タイマーの監視を継続する。
このとき、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと非同一であった場合(ステップS705肯定)には、カード忘れ検知部37aは、プリペイドカードの保有者とは別の遊技客が他方の計数ユニット10で持ち玉カードを挿入した可能性が高いので、プリペイドカードの返却が忘れられたものと判定する(ステップS706)。
その後、モード制御部37bは、記憶部36にモード情報36bとして記憶される自装置の滞在モードを返却ロックモードに更新し、返却アンロックモードから返却ロックモードにモード遷移させ(ステップS707)、返却ロックモードにモード遷移したことを通知する返却ロックモード遷移通知を他方の計数ユニット10及びカードT/C70に行い(ステップS708)、処理を終了する。
一方、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと同一であった場合(ステップS705否定)には、カード忘れ検知部37aは、プリペイドカードの返却は忘れられておらず、持ち玉カードを再挿入して継続遊技するものと判定し(ステップS711)、モード制御部37bは、返却アンロックモードを維持し(ステップS712)、計時部33のタイマーをリセットして処理を終了する。
また、計時部33によって所定の期間の計時が完了した場合(ステップS703肯定)には、カード忘れ検知部37aは、問合せ時刻から所定の期間まで遡った区間(タイマー作動期間)を対象に、当該CRユニット30の台番号に対応するパチンコ機50で稼働が検出されたか否かをカードT/C70を経由してH/C80に問い合わせる(ステップS709)。
その結果、H/C80への問合せ結果として遊技台の稼働が検出されたとの応答が得られた場合(ステップS710肯定)には、カード忘れ検知部37aは、プリペイドカードの返却忘れではないと判定し(ステップS711)、モード制御部37bは、返却アンロックモードを維持し(ステップS712)、計時部33のタイマーをリセットして処理を終了する。
一方、H/C80への問合せ結果として遊技台の稼働が検出されなかったとの応答が得られた場合(ステップS710否定)には、カード忘れ検知部37aは、プリペイドカードの返却忘れであると判定し(ステップS706)、上記のステップS706〜ステップS708の処理を行い、処理を終了する。
(2)返却ロックモード時のモード制御処理
次に、本実施例に係る返却ロックモード時のモード制御処理について説明する。図8は、本実施例に係る返却ロックモード時のモード制御処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、モード制御部37bによる滞在モードが返却ロックモードである場合に行われる処理である。
図8に示すように、遊技店の店員が所持するリモコンからリモコン処理部34を介して返却ロックモードの解除指示を受け付けた場合(ステップS801肯定)に、モード制御部37bは、記憶部36にモード情報36bとして記憶される自装置の滞在モードを返却アンロックモードに更新し、返却ロックモードから返却アンロックモードにモード遷移させ(ステップS804)、返却アンロックモードにモード遷移したことを通知する返却アンロックモード遷移通知を他方の計数ユニット10及びカードT/C70に行い(ステップS805)、処理を終了する。
また、計数ユニット10から挿入イベント通知を受け付けた場合(ステップS802肯定)に、モード制御部37bは、当該挿入イベント通知に含まれる挿入カードの持ち玉カードIDが記憶部36に他ユニット返却情報36aとして記憶された返却カードの持ち玉カードIDと同一であるか否かを判定する(ステップS803)。なお、挿入イベント通知を受け付けていない場合(ステップS802否定)には、ステップS801のリモコン操作の受付待機およびステップS802の挿入イベント通知の受付待機に戻る。
ここで、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと同一であった場合(ステップS803肯定)には、モード制御部37bは、記憶部36にモード情報36bとして記憶される自装置の滞在モードを返却アンロックモードに更新し、返却ロックモードから返却アンロックモードにモード遷移させ(ステップS804)、返却アンロックモードにモード遷移したことを通知する返却アンロックモード遷移通知を他方の計数ユニット10及びカードT/C70に行い(ステップS805)、処理を終了する。
また、挿入カードの持ち玉カードIDが返却カードの持ち玉カードIDと非同一であった場合(ステップS803否定)には、モード制御部37bは、そのまま返却ロックモードを維持し、ステップS801のリモコン操作の受付待機およびステップS802の挿入イベント通知の受付待機に戻る。
上述してきたように、本実施例によれば、計数ユニット10におけるカード返却を検知し、計数ユニット10でのカード返却を検知した後に所定の期間にわたってパチンコ機50の稼働が検出されなかった場合に、返却アンロックモードから返却ロックモードにモード遷移させ、モード遷移結果に基づき、カードの返却制御を行うようにCRユニット30を構成したので、実際に持ち玉およびプリペイド残額を保有する遊技客によるカード返却操作を阻害せずに受け入れつつ、カード返却忘れに伴う盗難を防止することが可能である。
また、本実施例によれば、計数ユニット10での返却が検知された持ち玉カードの持ち玉カードIDとは異なるカードIDを有する持ち玉カードが計数ユニット10で受け入れられた場合に、パチンコ機50の非稼働が所定の期間内であっても、返却アンロックモードから返却ロックモードにモード遷移させるように構成したので、プリペイドカードの保有者が離席して遊技客が入れ替わった時点でいち早くプリペイドカードの返却忘れを検知でき、カード返却忘れに伴う盗難をより確実に防止することが可能である。
さらに、本実施例によれば、計数ユニット10での返却が検知された持ち玉カードの持ち玉カードIDと同一のカードIDを有する持ち玉カードが計数ユニット10で再度受け入れられた場合に、返却ロックモードから返却アンロックモードにモード遷移させるように構成したので、プリペイドカードの保有者が遊技席に戻った場合にプリペイドカードの返却ロックを解除することが可能である。
なお、上記の実施例では、ダブルサンドで持ち玉およびプリペイド残額の両方が併存する状況下でプリペイドカードよりも持ち玉カードが先に返却される場合に計数ユニット10及びCRユニット30それぞれで必要な機能部を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、本発明では、遊技価値が持ち玉とプリペイド残額、記録媒体が持ち玉カードとプリペイドカードという他はカードの返却及び受入に動作に関して両ユニットは共通しているので、図4及び図5で示した機能部を置換すれば、持ち玉カードよりもプリペイドカードが先に返却される場合にも同様に適用することができる。
その場合には、CRユニット30の計時部33、リモコン処理部34、カード忘れ検知部37a、モード制御部37b及びカード返却制御部37bと同様の機能を果たす機能部を計数ユニット10に設ければよく、また、計数ユニット10のカード返却/挿入通知部15a、モード制御部15b及びカード返却/受入制御部15cと同様の機能を果たす機能部をCRユニット30に設ければよい。
また、上記の実施例では、持ち玉カード及びプリペイドカードの2種類のカードを対象とした場合について説明したが、プリペイドカードの機能を含んだ会員カードと持ち玉カードを対象とする場合にも本発明を同様に適用することができる。また、会員カードの代わりに、携帯会員が所有する携帯端末と持ち玉カードを対象とする場合にも本発明を同様に適用することができる。
さらに、上記の実施例では、ダブルサンドとして計数ユニット10とCRユニット30を別体で構成する場合について説明したが、持ち玉カードおよびプリペイドカードの2種類のカードを返却する台間サンドであれば、計数ユニット10とCRユニット30を一体化した単一の台間サンドであっても本発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例では、返却イベント通知を受け付けた時点を起点として所定期間を計時することとしたが、返却イベント通知を受け付けた後であれば、いずれの時点を起点としてもかまわない。
なお、上記の実施例では、持ち玉サーバ60とカードT/C70の間に通信インタフェースを有する場合について説明したが、両者の間に通信インタフェースがなくとも、他の装置が介在して結果として通信が担保される限りは本発明を同様に適用することができ、また、計数ユニット10とCRユニット30の間で直接通信ができるように構成してもかまわない。
また、上記の実施例では、計数ユニット10の内下部に計数部105を含んで構成する場合について説明したが、計数ユニット10とは独立して計数装置を設けることもできる。例えば、パチンコ機50の下皿520の下部にある膳板上に計数装置を設けるタイプの各台計数システムにも本発明を同様に適用することができる。なお、この場合には、計数装置と計数ユニット10は通信可能に接続される。
なお、上記の実施例では、持ち玉やプリペイド残額が関連付けられる記録媒体として、カードを用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえばICコイン等のように、記録媒体の形状が他の形状であってもよく、また、記録方式も磁気記録媒体だけでなく、IC記録方式である場合にも本発明を同様に適用することができる。
また、本発明では、取り忘れられたカードの発行(返却)をロックした際に、当該カードの価値(プリペイド価値、持ち玉)をパチンコ玉に変換することを禁止することも可能である。これによって、第三者がカード返却によって遊技価値を盗もうとする場合のみならず、遊技価値を現物に変換して略取しようとする場合にもその不正行為を防止することが可能である。
なお、上記の実施例では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
以上のように、本発明に係る各台対応装置及びその記録媒体発行方法は、記録媒体の返却忘れに伴う盗難を防止する場合に適している。
10 計数ユニット
11 操作部
12 通信I/F部
13 カード処理部
14 記憶部
14a モード情報
15 制御部
15a カード返却/挿入通知部
15b モード制御部
15c カード返却/受入制御部
30 CRユニット
31 操作部
32 通信I/F部
33 計時部
34 リモコン処理部
35 カード処理部
36 記憶部
36a 他ユニット返却情報
36b モード情報
37 制御部
37a カード忘れ検知部
37b モード制御部
37c カード返却制御部
50 パチンコ機
60 持ち玉サーバ
70 カードT/C
80 H/C

Claims (5)

  1. 遊技台に対応して自装置で取り扱う遊技価値とは異なる種別の遊技価値を取り扱う他装置である各台対応装置とともに併設され、自装置で取り扱う遊技価値が関連付けられた記録媒体を発行する各台対応装置であって、
    前記他装置における記録媒体の発行を検知する発行検知手段と、
    前記発行検知手段によって他装置での記録媒体の発行が検知された後に所定の期間にわたって前記遊技台の稼働が検出されなかった場合に、前記自装置による記録媒体の発行を許可する発行アンロックモードから前記自装置による記録媒体の発行を禁止する発行ロックモードにモード遷移させるモード制御手段と、
    前記モード制御手段によるモード遷移結果に基づき、前記記録媒体の発行制御を行う発行制御手段と
    を有することを特徴とする各台対応装置。
  2. 前記モード制御手段は、前記発行検知手段によって他装置での発行が検知された記録媒体の識別情報とは異なる識別情報を有する記録媒体が前記他装置で受け入れられた場合に、前記遊技台の非稼働が所定の期間内であっても、前記発行アンロックモードから前記発行ロックモードにモード遷移させることを特徴とする請求項1に記載の各台対応装置。
  3. 前記モード制御手段は、前記発行検知手段によって他装置での発行が検知された記録媒体の識別情報と同一の識別情報を有する記録媒体が前記他装置で再度受け入れられた場合に、前記発行ロックモードから前記発行アンロックモードにモード遷移させることを特徴とする請求項1または2に記載の各台対応装置。
  4. 前記モード制御手段は、前記各台対応装置を遠隔操作する遠隔操作装置からロック解除指示を受け付けた場合に、前記発行ロックモードから前記発行アンロックモードにモード遷移させることを特徴とする請求項1、2または3に記載の各台対応装置。
  5. 遊技台に対応して自装置で取り扱う遊技価値とは異なる種別の遊技価値を取り扱う他装置である各台対応装置とともに併設され、自装置で取り扱う遊技価値が関連付けられた記録媒体を発行する各台対応装置に適用する記録媒体発行方法であって、
    前記他装置における記録媒体の発行を検知する発行検知工程と、
    前記発行検知工程によって他装置での記録媒体の発行が検知された後に所定の期間にわたって前記遊技台の稼働が検出されなかった場合に、前記自装置による記録媒体の発行を許可する発行アンロックモードから前記自装置による記録媒体の発行を禁止する発行ロックモードにモード遷移させるモード制御工程と、
    前記モード制御工程によるモード遷移結果に基づき、前記記録媒体の発行制御を行う発行制御工程と
    を含んだことを特徴とする記録媒体発行方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223420A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP2016165334A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 東レエンジニアリング株式会社 遊技場管理システム

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