JP2001266142A - データ分類方法及びデータ分類装置、信号処理方法及び信号処理装置、位置検出方法及び位置検出装置、画像処理方法及び画像処理装置、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

データ分類方法及びデータ分類装置、信号処理方法及び信号処理装置、位置検出方法及び位置検出装置、画像処理方法及び画像処理装置、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法

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JP2001266142A
JP2001266142A JP2000381783A JP2000381783A JP2001266142A JP 2001266142 A JP2001266142 A JP 2001266142A JP 2000381783 A JP2000381783 A JP 2000381783A JP 2000381783 A JP2000381783 A JP 2000381783A JP 2001266142 A JP2001266142 A JP 2001266142A
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幸司 吉田
Masabumi Mimura
正文 三村
Taro Sugihara
太郎 杉原
Yuji Kuniyone
祐司 國米
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体上に形成されたマークの位置等を精度良
く検出する。 【解決手段】 撮像装置ASがマークMX,MYを撮像
することによって得られた信号波形の特徴点の特徴量デ
ータについて、乱雑度算出装置36がデータ分割の態様
を変更しつつ、データ分割の態様ごとに、分割結果の各
データ集合におけるデータ値の乱雑度を算出し、それら
の和を算出する。そして、分類演算装置37が乱雑度の
和が最小となるデータ分割の態様で特徴点を分類するこ
とにより、特徴量データにおける信号データとノイズデ
ータとを分類する。こうした乱雑度規準のS/N判別に
よって信号データと判断された特徴点の位置に基づい
て、位置算出装置38がマーク位置を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ分類方法及
びデータ分類装置、信号処理方法及び信号処理装置、位
置検出方法及び位置検出装置、画像処理方法及び画像処
理装置、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方
法に係る。より詳しくは、収集されたデータの中におけ
るノイズデータの有無の判別に有効なデータ分類方法及
びデータ分類装置、該データ分類方法及びデータ分類装
置を使用する信号処理方法及び信号処理装置、該信号処
理方法及び信号処理装置を使用する位置検出方法及び位
置検出装置、前記データ分類方法及びデータ分類装置を
使用する画像処理方法及び画像処理装置、前記位置検出
方法及び位置検出装置あるいは前記画像処理方法及び画
像処理装置を使用する露光方法及び露光装置、並びに前
記露光方法を使用するデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターンを投影光学系を介してレジスト等が塗布された
ウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、適宜「基板
又はウエハ」という)上に転写する露光装置が用いられ
ている。こうした露光装置としては、いわゆるステッパ
等の静止露光型の投影露光装置や、いわゆるスキャニン
グ・ステッパ等の走査露光型の投影露光装置が主として
用いられている。
【0003】かかる露光装置においては、露光に先立っ
てレチクルとウエハとの位置合わせ(アライメント)を
高精度に行う必要がある。このアライメントを行うため
に、ウエハ上には以前のリソグラフィ工程で形成(露光
転写)された位置検出用マーク(アライメントマーク)
が、各ショット領域に付設されており、このアライメン
トマークの位置を検出することで、ウエハ(又はウエハ
上の回路パターン)の位置を検出することができる。そ
して、ウエハ(又はウエハ上の回路パターン)の位置の
検出結果に基づいて、アライメントが行われる。
【0004】現在、ウエハ上のアライメントマークの位
置検出にはいくつかの方法が実用化されているが、いず
れの方法においても位置検出用の検出器によって得られ
たアライメントマークの検出結果信号の波形を解析し
て、ウエハ上の所定形状のラインパターンとスペースパ
ターンとから構成されるアライメントマークの位置を検
出している。例えば、最近の主流となっている画像検出
による位置検出では、アライメントマークの光学像を撮
像装置によって撮像し、その撮像信号すなわちその像の
光強度分布を解析してアライメントマーク位置を検出し
ている。かかるアライメントマークとしては、例えば、
所定方向に沿ってラインパターン(直線パターン)とス
ペースパターンとが交互に配列されたライン・アンド・
スペースマーク等が用いられている。
【0005】かかる画像検出による位置検出では、マー
クの撮像結果として得られるマーク像の光強度分布を反
映した信号波形の形状を解析する。かかる信号波形は、
マークにおけるラインパターンとスペースパターンとの
境界(以下、「エッジ」という)部分において特徴的な
ピーク形状を呈するが、これに類似したピーク波形は、
偶発的なノイズによっても発生する。
【0006】このため、精度の良いマーク位置の検出を
行うためには、ノイズによるピーク形状と、本来の信号
におけるピーク形状とを識別することが必要となる。こ
うした識別にあたり、各製造プロセスごとに予め多くの
マークを撮像して、撮像結果から得られるピーク波形そ
れぞれのピーク高さから、信号ピークとノイズピークと
を分けることができる信号レベルの閾値を、撮像結果か
ら得られる信号波形との関係(例えば、最大ピーク高の
TH%)で求めておく。そして、実際のマークの位置検
出においては、そのマークの撮像結果から得られた信号
波形に基づいて、その閾値を超えるピークを信号ピーク
として採用するという方法が従来から使用されている。
【0007】また、上記のウエハ上に形成されたアライ
メントマークの位置を精度良く検出するには、ウエハ上
の所定箇所に形成されたアライメントマークを高倍率で
観測する必要があるが、高倍率で観測を行うには、観測
視野が必然的に狭いものとなる。そこで、狭い観測視野
で確実にアライメントマークを捉えるために、アライメ
ントマークの位置検出に先立って、所定の精度で、ウエ
ハの移動を規定する基準座標系におけるウエハの中心位
置や回転を検出することが行われている。この検出は、
ウエハの外縁形状を観察し、観察されたウエハ外縁のノ
ッチやオリエンテーション・フラットの位置やウエハ外
縁の位置等を求めることにより行われている。
【0008】かかるウエハの外縁形状の観察において
は、従来から一般的に使用されているシリコンウエハの
外縁近傍(ウエハの外縁部及び背景領域)を撮像した場
合には、少なくともウエハ側は、ほぼ一様な明度(輝
度)の撮像結果が得られる。このため、比較的簡単に、
ウエハの撮像結果と背景領域の撮像結果とに撮像データ
を二値化することができ、この二値化された画像データ
に基づいて、ウエハ像と背景領域像との境界を自動的に
判別していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の信号ピ
ークの抽出方法では、信号ピークとノイズピークとの判
別のために使用される信号レベルの閾値を求めるため
に、各製造プロセスごとに予め多くのマークに関する実
験的な試行錯誤が必要である。このため、事前準備に多
大な時間を費やすことが必要であった。
【0010】また、未経験の製造プロセスを採用した場
合には、それまでに求めた閾値を使用することができる
とは限らないので、未経験の製造プロセスを採用するた
び新たにその製造プロセスにおける多くのマークを観察
し、新たな閾値を求め直さなければならなかった。かか
る事態は、新たな形状のマークを採用した場合も同様で
あった。
【0011】さらに、同一プロセスにおける多くのマー
クを予め観察するといっても、その数は有限であるの
で、全ての信号の波形パターンを尽くせている訳ではな
い。したがって、マークの位置検出にあたってマーク撮
像結果から得られる信号波形が全く新たなものであった
場合には、マークの位置検出を精度良く行うことができ
なくなるという事態も発生していた。
【0012】一方、高集積化に伴う露光精度の向上の要
請から、新たなプロセスや新たな形状の位置合わせマー
クの採用は今後も行われることが予想される。すなわ
ち、現在、実測して得られた信号波形データについて、
信号データとノイズデータとを識別して、信号データを
処理することにより、マーク位置を高精度で検出する新
たな技術が待望されているのである。
【0013】また、近年において、ウエハとしてシリコ
ンウエハに加えてガラスウエハも盛んに使用されるよう
になってきている。かかるガラスウエハの場合には、ウ
エハ側についてほぼ一様な明度(輝度)の撮像結果が得
られるとは限らない。したがって、従来の手法を用いた
のでは、ウエハ像と背景領域像との境界を自動的に判別
することができない。
【0014】本発明は、かかる事情のもとでなされたも
のであり、その第1の目的は、一群のデータを、データ
値に応じて合理的かつ効率的に分類することが可能なデ
ータ分類方法及びデータ分類装置を提供することにあ
る。
【0015】また、本発明の第2の目的は、観測により
得られた波形におけるノイズ判別を確実かつ効率的に行
うことが可能な信号処理方法及び信号処理装置を提供す
ることにある。
【0016】また、本発明の第3の目的は、物体上に形
成されたマークの位置を、精度良く検出することが可能
な位置検出方法及び位置検出装置を提供することにあ
る。
【0017】また、本発明の第4の目的は、物体の撮像
結果における物体と背景との境界を精度良く識別するこ
とが可能な画像処理方法及び画像処理装置を提供するこ
とにある。
【0018】また、本発明の第5の目的は、所定のパタ
ーンを基板に高い精度で転写することが可能な露光方法
及び露光装置を提供することにある。
【0019】また、本発明の第6の目的は、微細なパタ
ーンを有する高集積度のデバイスを生産することが可能
なデバイス製造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のデータ分
類方法は、一群のデータを、データ値に応じて複数の集
合に分類するデータ分類方法であって、前記一群のデー
タを、互いに共通要素を有さない第1の数の集合にデー
タ分割する第1工程と;前記第1工程で分割された集合
それぞれにおけるデータ値の乱雑度を算出し、該乱雑度
の和を算出する第2工程とを含み、前記第1工程におけ
るデータ分割の態様を変更しながら前記第1工程と前記
第2工程とを繰り返し、前記第2工程で求められた乱雑
度の和が最小となった前記第1の数の分類集合それぞれ
に属するデータに、前記一群のデータを分類するデータ
分類方法である。
【0021】これによれば、第1工程においてデータ分
割されて得られる第1の数の各集合について、第2工程
においてデータ値の乱雑度を算出し、それらの和を算出
する。かかるデータ分割及び乱雑度の和の算出を、全て
のデータ分割の態様又は統計的に充分な種類のデータ分
割について繰り返し、乱雑度の和が最小となったデータ
分割の態様で一群のデータを分類する。すなわち、デー
タ値分布の乱雑度を規準として、それぞれがデータ値が
似通ったものから成る第1の数の分類集合に一群のデー
タを分割する。したがって、様々なデータを取り得るノ
イズデータを含んでいる一群のデータの中から、データ
値が似通ったものとなっていると考えられる信号データ
の候補を、事前計測等を行うことなく、自動的かつ合理
的に得ることができる。
【0022】本発明の第1のデータ分類方法では、前記
第1の数の分類集合の内の特定分類集合に属するデータ
を、互いに共通要素を有さない第2の数の集合にデータ
分割する第3工程と;前記第3工程で分割された集合そ
れぞれにおけるデータ値の乱雑度を算出し、該乱雑度の
和を算出する第4工程とを更に含み、前記第3工程にお
けるデータ分割の態様を変更しながら前記第3工程と前
記第4工程とを繰り返し、前記第4工程で求められた乱
雑度の和が最小となった前記第2の数の分類集合それぞ
れに属するデータに、前記特定分類集合に属するデータ
を更に分類することとすることができる。かかる場合に
は、上述のようにして一群のデータを分類した第1の数
の分類集合の中の少なくとも1つの特定分類集合それぞ
れについて、やはり乱雑度を規準として、第2の数の分
類集合にデータを分類する。したがって、第1の数の分
類集合へのデータ分割では、分解能良くデータ候補を分
類しきれない場合であっても、所望の分解能で、データ
の候補を自動的かつ合理的に得ることができる。
【0023】また、本発明の第1のデータ分類方法で
は、前記データ分割を、前記分類の対象となるデータか
らデータ値の大きさ順で行なうことができる。かかる場
合には、データ分割をランダムに行うのではなく、デー
タ値の大きさ順でデータ分割を行うので、データ分割の
態様を減らすことができる。例えば、一群のデータの総
数がNであり、これを2つの分類集合にデータ分割する
にあたって、ランダムなデータ分割を行う場合には2
N-1程度通りあるデータ分割の態様の総数が、大きさ順
のデータ分割を行う場合には(N−3)通りしかない。
したがって、迅速にデータ分割を行うことができる。
【0024】また、本発明の第1のデータ分類方法で
は、前記各集合の乱雑度を、前記各集合に属するデータ
のデータ値に基づいて、前記各集合ごとにデータ値の確
率分布を推定し、前記推定されたデータ値の確率分布の
エントロピを求め、前記確率分布のエントロピに対応す
る集合に属するデータの数に応じて重み付けることによ
り、求めることができる。かかる場合には、統計的に合
理的なデータ値の乱雑度を求めることができる。
【0025】ここで、前記データ値の確率分布の推定
を、正規分布であるとして行うことができる。このよう
に、各集合におけるデータ値の確率分布を正規分布とす
ることは、データ値のバラツキが正規乱数的なランダム
なバラツキであると考えられる場合に特に有効である。
なお、データ値の確率分布が既知である場合には、その
確率分布を使用すればよい。一方、確率分布が全く未知
である場合には、最も一般的な確率分布である正規分布
を確率分布として推定することが合理的であると考えら
れる。
【0026】本発明の第1のデータ分類装置は、一群の
データを、データ値に応じて複数の集合に分類するデー
タ分類装置であって、前記一群のデータを、互いに共通
要素を有さない第1の数の集合にデータ分割する第1デ
ータ分割装置(36)と;前記第1データ分割装置によ
って分割された集合それぞれにおけるデータ値の乱雑度
を算出し、該乱雑度の和を算出する第1乱雑度算出装置
(36)と;前記第1データ分割装置によるデータ分割
の態様ごとに前記第1乱雑度算出装置によって算出され
た乱雑度の和が最小となった前記第1の数の分類集合そ
れぞれに属するデータに、前記一群のデータを分類する
第1分類装置(37)とを備えるデータ分類装置であ
る。
【0027】これによれば、第1データ分割装置が一群
のデータに関するデータ分割の態様を変更しつつ、第1
乱雑度算出装置が、データ分割の態様ごとに、各集合に
おけるデータ値の乱雑度を算出し、それらの和を算出す
る。そして、第1分類装置が、乱雑度の和が最小となっ
たデータ分割の態様で一群のデータを分類する。すなわ
ち、本発明のデータ分類方法によって、データ値分布の
乱雑度を規準としてデータを分類するので、一群のデー
タの中から、信号データの候補を自動的かつ合理的に分
類することができる。
【0028】本発明の第1のデータ分類装置では、前記
第1の数の分類集合の内の特定分類集合に属するデータ
を、互いに共通要素を有さない第2の数の集合にデータ
分割する第2データ分割装置(36)と;前記第2デー
タ分割装置によって分割された集合それぞれにおけるデ
ータ値の乱雑度を算出し、該乱雑度の和を算出する第2
乱雑度算出装置(36)と;前記第2データ分割装置に
よるデータ分割の態様ごとに前記第2乱雑度算出装置に
よって算出された乱雑度の和が最小となった前記第2の
数の分類集合それぞれに属するデータに、前記特定分類
集合のデータを分類する第2分類装置(37)とを更に
備える構成とすることができる。かかる場合には、第2
データ分割装置が特定分類集合に属するデータに関する
データ分割の態様を変更しつつ、第2乱雑度算出装置
が、データ分割の態様ごとに、特定分類集合が分割され
た各集合におけるデータ値の乱雑度を算出し、それらの
和を算出する。そして、第2分類装置が、乱雑度の和が
最小となったデータ分割の態様で特定分類集合に属する
データを分類する。したがって、第1の数の分類集合へ
のデータ分割では、分解能良くデータ候補を分類しきれ
ない場合であっても、所望の分解能で、データの候補を
自動的かつ合理的に分類することができる。
【0029】本発明の信号処理方法は、対象物を測定し
て得られる測定信号を処理する信号処理方法であって、
前記測定信号から得られた複数の特徴点の信号レベルを
抽出する抽出工程と;前記抽出された信号レベルを分類
対象データとして、本発明のデータ分類方法により、前
記一群の特徴点の信号レベルを複数の集合に分類する分
類工程とを含む信号処理方法である。
【0030】これによれば、抽出工程において対象物を
測定して得られる測定信号から抽出された複数の特徴点
の信号レベルを分類対象データとして、分類工程におい
て、本発明のデータ分類方法を使用して信号データ候補
を分類する。すなわち、本発明のデータ分類方法を使用
して、測定信号の信号波形データにおける信号成分デー
タ候補とノイズ成分データ候補との分類を行うので、信
号波形におけるノイズ判別を効率良く自動的に行うこと
ができる。
【0031】ここで、前記特徴点を、前記測定信号の極
点(極大点又は極小点)としてもよいし、前記測定信号
の変曲点としてもよい。
【0032】本発明の信号処理装置は、対象物を測定し
て得られる測定信号を処理する信号処理装置であって、
前記対象物を測定し、測定信号を得る測定装置(AS)
と;前記測定信号から得られた複数の特徴点の信号レベ
ルを抽出する抽出装置(33)と;前記抽出された信号
レベルを分類対象データとする本発明のデータ分類装置
(35)とを備える信号処理装置である。
【0033】これによれば、測定装置が測定して得た対
象物の測定信号から、抽出装置が複数の特徴点の信号レ
ベルを抽出する。そして、本発明のデータ分類装置が、
抽出された信号レベルを分類対象データとして、本発明
のデータ分類方法を使用して信号データ候補を分類す
る。すなわち、本発明の信号処理方法を使用して、測定
信号の信号波形データにおける信号成分データ候補とノ
イズ成分データ候補との分類を行うことにより、効率良
く自動的に信号波形におけるノイズ判別を行うことがで
きる。
【0034】本発明の位置検出方法は、物体に形成され
たマークの位置を検出する位置検出方法であって、前記
マークを撮像し、撮像信号を収集する撮像工程と;前記
撮像信号を測定信号として、本発明の信号処理方法によ
り前記撮像信号を処理する信号処理工程と;前記信号処
理工程における信号処理結果に基づいて前記マークの位
置を算出する位置算出工程とを含む位置検出方法であ
る。
【0035】これによれば、撮像工程においてマークを
撮像することによって得られた撮像信号を、信号処理工
程において本発明の信号処理方法によって処理すること
により信号成分とノイズ成分とを判別する。そして、位
置算出工程において信号成分を使用してマークの位置を
算出する。したがって、撮像信号に重畳するノイズの態
様が未知の場合であっても、マークの位置を自動的かつ
精度良く検出することができる。
【0036】本発明の位置検出方法では、前記信号処理
工程におけるデータ分類において、データ分類後におけ
る各分類集合それぞれに属すべきデータの数は予め知ら
れており、前記位置算出工程では、前記属すべきデータ
の数と、前記信号処理工程において分類された前記各分
類集合におけるデータの数とを比較して、前記信号処理
工程における分類の正当性を評価し、正当であると評価
された前記分類集合に属するデータに基づいて位置を算
出することができる。
【0037】かかる場合には、分類された信号データ候
補にノイズデータが混入しているか否かを、予め知られ
ている信号データの数とデータ分類後の信号データ候補
におけるデータ数とを比較することによって判断する。
そして、信号データの数とデータ分類後の信号データ候
補におけるデータ数とが同数であり、分類された信号デ
ータ候補にノイズデータが混入していないと判断され、
分類工程による分類が正当であると評価された場合に、
その分類集合に属するデータに基づいてマーク位置を検
出する。したがって、マーク位置の検出のためのデータ
へのノイズデータの混入を防止することができるので、
精度良くマーク位置を検出することができる。
【0038】なお、分類された信号データ候補にノイズ
データが混入している判断され、分類工程による分類が
正当ではないと評価された場合には、新たなマークの位
置検出を行うことにしてもよいし、信号データ候補の各
データに関するマークにおける位置情報からノイズデー
タを除去することにしてもよい。
【0039】本発明の位置検出装置は、物体に形成され
たマークの位置を検出する位置検出装置であって、前記
マークを撮像する撮像装置(AS)と;前記撮像装置に
よる撮像信号を測定信号として信号処理を行う本発明の
信号処理装置(32)と;前記信号処理装置による信号
処理結果に基づいて前記マークの位置を算出する位置算
出装置(38)とを備える位置検出装置である。
【0040】これによれば、撮像装置がマークを撮像す
ることによって得られる撮像信号を測定信号として、本
発明の信号処理装置が本発明の信号処理方法を使用して
信号処理を行い、信号成分データとノイズ成分データと
を判別する。そして、位置算出装置が、信号成分データ
を使用してマーク位置を算出する。すなわち、本発明の
位置検出装置では、本発明の位置検出方法を使用してマ
ーク位置を検出する。したがって、撮像信号に重畳する
ノイズの態様が未知の場合であっても、マークの位置を
自動的かつ精度良く検出することができる。
【0041】本発明の第1の露光方法は、所定のパター
ンを基板(W)上の複数の区画領域(SA)に転写する
露光方法であって、前記基板に形成された位置検出用マ
ークの位置を本発明の位置検出方法によって検出して、
前記区画領域の位置に関する所定数のパラメータを求
め、前記基板上における前記区画領域の配列情報を算出
する配列算出工程と;前記配列算出工程において求めら
れた前記区画領域の配列情報に基づいて、前記基板の位
置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターンを転写
する転写工程とを含む露光方法である。
【0042】これによれば、配列算出工程において、本
発明の位置検出方法を使用して、基板に形成された位置
検出用マークの位置を高精度で検出し、その検出結果に
基づいて基板上の区画領域の配列座標を算出する。そし
て、転写工程において、区画領域の配列座標の算出結果
に基づいて基板の位置合わせを行いつつ、区画領域にパ
ターンを転写する。したがって、所定のパターンを精度
良く区画領域に転写することができる。
【0043】本発明の第1の露光装置は、所定のパター
ンを基板(W)上の区画領域に転写する露光装置におい
て、前記基板上のマークの位置を検出する位置検出装置
として本発明の位置検出装置を具備することを特徴とす
る露光装置である。
【0044】これによれば、本発明の位置検出装置によ
り、基板上のマークの位置ひいては基板の位置を精度良
く検出することができる。したがって、精度良く求めら
れた基板の位置に基づいて基板を移動させることができ
る。この結果、精度を向上して、所定のパターンを基板
上の区画領域に転写することができる。
【0045】本発明の第2のデータ分類方法は、一群の
データを、データ値に応じて複数の集合に分類するデー
タ分類方法であって、前記一群のデータを、前記データ
値に基づいて、a個の集合にデータ分割する第1工程
と;前記第1工程で分割されたa個の集合の個々の特徴
に基づいて、前記一群のデータをb個(b<a)の集合
に再度データ分割し直す第2工程と;を含むデータ分類
方法である。
【0046】これによれば、第1工程において、一群の
データを、各データ値に基づいて、a個の集合にデータ
分割する。そして、第2の工程において、データ分割さ
れたa個のデータ集合それぞれについて、そのデータ分
布における度数分布や確率分布等といった特徴を解析す
る。引き続き、解析結果として得られたa個のデータ集
合それぞれの特徴に基づいて、前記一群のデータをb個
(b<a)の集合に再度データ分割する。この結果、一
群のデータを、データ値に応じて合理的かつ効率的に、
最終的に分割したいb個の集合にデータ分割することが
できる。
【0047】本発明の第2のデータ分類方法では、前記
第2工程が、前記a個の集合のうち、所定の条件に合致
する第1集合を特定する第3工程と;前記一群のデータ
のうちの、前記第1集合に含まれるデータを除いたデー
タ群を、データ分割するための第1の境界候補を、所定
の推定手法を用いて推定する第4工程と;前記一群のデ
ータのうち、前記第4工程で推定された前記第1の境界
候補によって区画され且つ前記第1集合を含むデータ群
を、データ分割するための第2の境界候補を、前記所定
の推定手法を用いて推定する第5工程と;を含み、前記
第2工程において、前記第5工程で推定された前記第2
の境界候補に基づいて、前記一群のデータを前記b個の
集合にデータ分割することができる。
【0048】ここで、前記所定の推定手法として、
(a)前記境界候補により分割された集合それぞれにお
けるデータ値の乱雑度を算出して、該乱雑度の和を算出
する乱雑度算出工程と;前記境界候補によるデータ分割
の態様を変更しながら前記乱雑度算出工程を行い、該乱
雑度算出工程で求められた乱雑度の和が最小となる境界
候補を抽出する境界候補抽出工程と;を含む手法、
(b)前記データ群の個々の集合における確率分布を求
める確率分布算出工程と;前記個々の集合の確率分布の
交点に基づいて前記境界候補を抽出する境界候補抽出工
程と;を含む手法、又は、(c)前記境界候補により分
割された集合間の分散であるクラス間分散を算出するク
ラス間分散算出工程と;前記境界候補によるデータ分割
の態様を変更しながら前記クラス間分散算出工程を行
い、該クラス間分散算出工程で求められたクラス間分散
が最大となる境界候補を抽出する境界候補抽出工程と;
を含む手法を採用することができる。
【0049】また、前記第3工程における所定の条件と
して、前記一群のデータのうち、ある所定値とほぼ同じ
値を示すデータを抽出するという条件を採用することが
できる。この場合、前記一群のデータを、所定の撮像視
野内の互いに異なる画像パターンを撮像した画素毎の撮
像データとし、前記所定値を、所定の画像パターンの撮
像領域に対応する領域に存在する画素の撮像データとす
ることができる。
【0050】また、本発明の第2のデータ分類方法で
は、前記第2工程が、前記a個の集合それぞれに含まれ
るデータの数に基づいて、前記a個の集合の中から所定
数の集合を抽出する第3工程と;前記第3工程で抽出さ
れた前記所定数の集合をそれぞれ代表するデータ値を平
均演算して、平均データ値を算出する第4工程と;を含
み、前記第2工程において、前記第4工程で算出された
前記平均データ値に基づいて、前記一群のデータを前記
b個の集合にデータ分割することができる。
【0051】ここで、前記第4工程において、前記所定
数の集合のそれぞれのデータの数、及び前記所定数の集
合の確率分布の少なくとも一方に応じた重みを用いて、
前記データ値を重み付け平均演算することができる。
【0052】また、本発明の第2のデータ分類方法で
は、前記a個を3個以上とし、前記b個を2個とするこ
とができる。
【0053】本発明の第3のデータ分類方法は、一群の
データを、データ値に応じて複数の集合に分類するデー
タ分類方法であって、前記データ値に基づいて、前記一
群のデータを第1の数の集合にデータ分割するためのc
個の境界候補を推定する第1工程;前記一群のデータ
を、前記第1の数よりも少ない第2の数の集合にデータ
分割するためのd(d<c)個の境界候補を、所定の抽
出条件の下で、前記第1工程で推定された前記c個の境
界候補に基づいて抽出する第2工程と;を含むデータ分
類方法である。
【0054】これによれば、第1工程において、一群の
データを第1の数の集合にデータ分割するためのc個の
境界候補を推定する。そして、第2の工程において、最
終的に行いたい第1の数よりも少ない第2の数の集合に
データ分割の態様に応じた所定の抽出条件をc個の境界
候補に適用して、第2の数の集合にデータ分割するため
のd(d<c)個の境界候補を抽出する。この結果、d
個の境界候補を合理的かつ効率的に抽出することがで
き、ひいては、一群のデータを、データ値に応じて合理
的かつ効率的に、最終的に分割したい第2の数の集合に
データ分割することができる。
【0055】本発明の第3のデータ分類方法では、前記
所定の抽出条件が、前記c個の境界候補それぞれが示す
データ値の大きさに基づいて、前記d個の境界候補を抽
出するという条件を含むことができる。ここで、前記所
定の抽出条件は、前記データ値が最大値となる境界候補
を抽出するという条件を含むことができる。
【0056】また、本発明の第3のデータ分類方法で
は、前記一群のデータが所定方向の位置ごとに並べられ
るとき、前記所定の抽出条件が、前記c個の境界候補そ
れぞれの位置に基づいて前記d個の境界候補を抽出する
という条件を含むことができる。
【0057】また、本発明の第3のデータ分類方法で
は、前記一群のデータを、所定の撮像視野内の互いに異
なる画像パターンを撮像した画素毎の撮像データを、前
記画素の位置に応じて微分した微分データとし、前記デ
ータ値を前記撮像データの微分値とし、前記境界候補を
前記画素の位置とすることができる。
【0058】また、本発明の第3のデータ分類方法で
は、前記c個は2個以上とし、前記d個を1個とするこ
とができる。
【0059】本発明の第2及び第3のデータ分類方法で
は、前記一群のデータを、所定の撮像視野内の互いに異
なる画像パターンを撮像した画素毎の輝度データとする
ことができる。
【0060】本発明の画像処理方法は、所定の撮像視野
内を撮像して得られた画像データを処理する画像処理方
法において、前記所定の撮像視野内に存在する物体の画
像パターンと背景の画像パターンとを撮像した輝度デー
タを一群のデータとし、本発明の第2又は第3のデータ
分類方法を用いて前記輝度データを分類することによ
り、前記物体と前記背景との境界を識別することを特徴
とする画像処理方法である。
【0061】これによれば、所定の撮像視野内に存在す
る物体の画像パターンと背景の画像パターンとを撮像し
た輝度データを一群のデータとして、本発明の第2又は
第3のデータ分類方法を用いて前記輝度データを、物体
の輝度データと背景の輝度データとに、合理的かつ効率
的に分類する。そして、データ分類結果に基づいて、物
体と前記背景との境界を識別する。したがって、物体の
撮像結果における物体と背景との境界を精度良く識別す
ることができ、物体の外縁形状を精度良く特定すること
ができる。
【0062】本発明の画像処理方法では、前記物体が、
所定のパターンが転写される基板を含むことができる。
【0063】本発明の第2の露光方法は、所定のパター
ンを基板(W)上に転写する露光方法であって、本発明
の画像処理方法を用いて前記基板の外形を特定する外形
特定工程と;前記特定された前記基板の外形に基づい
て、前記基板の回転位置制御を行う回転位置制御工程
と;前記回転位置制御の後、前記基板上に形成されたマ
ークを検出するマーク検出工程と;前記マーク検出工程
におけるマーク検出結果に基づいて前記基板を位置決め
しつつ、前記所定パターンを前記基板上に転写する転写
工程と;を含む露光方法である。
【0064】これによれば、外形特定工程において本発
明の画像処理方法を用いて精度良く特定された基板の外
形に基づいて、回転位置制御工程において、基板の回転
位置制御を行う。引き続き、当該回転位置制御が行われ
た後の基板について、マーク検出工程において、基板上
に形成されたマークが精度良く検出される。そして、転
写工程において、マーク検出結果に基づいて基板を精度
良く位置決めしつつ、所定パターンを基板上に転写す
る。したがって、所定のパターンを基板に高い精度で転
写することができる。
【0065】本発明の第2のデータ分類装置は、一群の
データを、データ値に応じて複数の集合に分類するデー
タ分類装置であって、前記一群のデータを、前記データ
値に基づいて、a個の集合にデータ分割する第1データ
分割装置(55)と;前記第1データ分割装置で分割さ
れたa個の集合の個々の特徴に基づいて、前記一群のデ
ータをb個(b<a)の集合に再度データ分割し直す第
2データ分割装置(55)と;を備えるデータ分類装置
である。
【0066】これによれば、第1データ分割装置が、各
データ値に基づいて、一群のデータをa個の集合にデー
タ分割する。そして、第2データ分割装置が、データ分
割されたa個のデータ集合それぞれの特徴に基づいて、
前記一群のデータをb個(b<a)の集合に再度データ
分割する。すなわち、本発明の第2のデータ分類装置
は、本発明の第2のデータ分類方法を使用して、一群の
データをb個の集合にデータ分割する。したがって、一
群のデータを、データ値に応じて合理的かつ効率的に、
最終的に分割したいb個の集合にデータ分割することが
できる。
【0067】本発明の第2のデータ分類装置では、前記
a個を3個以上とし、前記b個を2個とすることができ
る。
【0068】本発明の第3のデータ分類装置は、一群の
データを、データ値に応じて複数の集合に分類するデー
タ分類装置であって、前記データ値に基づいて、前記一
群のデータを第1の数の集合にデータ分割するためのc
個の境界候補を推定する第1データ分割装置(55)
と;前記一群のデータを、前記第1の数よりも少ない第
2の数の集合にデータ分割するためのd(d<c)個の
境界候補を、所定の抽出条件の下で、前記第1データ分
割装置で推定された前記c個の境界候補に基づいて抽出
する第2データ分割装置(55)と;を備えるデータ分
類装置である。
【0069】これによれば、第1データ分割装置が、一
群のデータを第1の数の集合にデータ分割するためのc
個の境界候補を推定する。そして、第2データ分割装置
が、第1の数よりも少ない第2の数の集合にデータ分割
するためのd(d<c)個の境界候補を、所定の抽出条
件の下で、第1データ分割装置で推定されたc個の境界
候補に基づいて抽出する。すなわち、本発明の第3のデ
ータ分類装置は、本発明の第3のデータ分類方法を使用
して、一群のデータを第2の数の集合にデータ分割す
る。したがって、一群のデータを、データ値に応じて合
理的かつ効率的に、最終的に分割したい第2の数の集合
にデータ分割することができる。
【0070】本発明の第3のデータ分類装置では、前記
一群のデータを、所定の撮像視野内の互いに異なる画像
パターンを撮像した画素毎の撮像データを前記画素の位
置に応じて微分した微分データとし、前記データ値を前
記撮像データの微分値とし、前記境界候補を前記画素の
位置とすることができる。
【0071】また、本発明の第3のデータ分類装置で
は、前記c個を2個以上とし、前記d個を1個とするこ
とができる。
【0072】本発明の画像処理装置は、所定の撮像視野
内を撮像して得られた画像データを処理する画像処理装
置において、前記所定の撮像視野内に存在する基板
(W)の画像パターンと背景の画像パターンとを撮像し
た輝度データを一群のデータとし、本発明の第2又は第
3のデータ分類装置を用いて前記輝度データを分類する
ことにより、前記基板と前記背景との境界を識別するこ
とを特徴とする画像処理装置である。
【0073】これによれば、所定の撮像視野内に存在す
る物体の画像パターンと背景の画像パターンとを撮像し
た輝度データを一群のデータとして、本発明の第2又は
第3のデータ分類装置を用いて前記輝度データを、物体
の輝度データと背景の輝度データとに分類する。そし
て、データ分類結果に基づいて、物体と背景との境界を
識別する。すなわち、本発明の画像処理装置は、本発明
の画像処理方法を使用して、物体と背景との境界を識別
する。したがって、物体の撮像結果における物体と背景
との境界を精度良く識別することができ、物体の外縁形
状を精度良く特定することができる。
【0074】本発明の第2の露光装置は、所定のパター
ンを基板上に転写する露光装置であって、前記基板の外
形を特定する、本発明の画像処理装置を含む外形特定装
置(51)と;前記画像処理装置によって特定された前
記基板の外形に基づいて、前記基板の回転位置制御を行
う回転位置制御装置(19,24)と;前記回転位置制
御装置によって回転位置制御された前記基板上に形成さ
れたマークを検出するマーク検出装置と;前記マーク位
置検出装置によるマーク検出結果に基づいて前記基板を
位置決めする位置決め装置(19,24)と;を備え、
前記位置決め装置により前記基板を位置決めしつつ、前
記所定パターンを前記基板上に転写する露光装置であ
る。
【0075】これによれば、外形特定装置が本発明の画
像処理方法を用いて精度良く特定した基板の外形に基づ
いて、回転位置制御装置が、基板の回転位置制御を行
う。引き続き、当該回転位置制御が行われた後の基板に
ついて、マーク検出装置が、基板上に形成されたマーク
を検出する。そして、位置決め装置によって、マーク検
出結果に基づいて基板を精度良く位置決めしつつ、所定
パターンを基板上に転写する。すなわち本発明の第2の
露光装置は、本発明の第2の露光方法を使用して所定の
パターンを基板に転写する。したがって、所定のパター
ンを基板に高い精度で転写することができる。
【0076】本発明のデバイス製造方法は、リソグラフ
ィ工程を含むデバイス製造方法において、前記リソグラ
フィ工程で、本発明の第1又は第2の露光方法を用いて
露光を行うことを特徴とするデバイス製造方法である。
これによれば、本発明の露光方法を使用して露光を行う
ことにより、所定のパターンを精度良く基板に転写する
ことができるので、微細な回路パターンを有する高集積
度のデバイスの生産性を向上することができる。
【0077】
【発明の実施の形態】《第1の実施形態》以下、本発明
の第1の実施形態を、図1〜図8を参照して説明する。
【0078】図1には、本発明の第1の実施形態に係る
露光装置100の概略構成が示されている。この露光装
置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露
光装置である。この露光装置100は、照明系10、レ
チクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学
系PL、基板(物体)としてのウエハWが搭載されるウ
エハステージWST、測定装置及び撮像装置としてのア
ライメント顕微鏡AS、及び装置全体を統括制御する主
制御系20等を備えている。
【0079】前記照明系10は、光源、フライアイレン
ズ等からなる照度均一化光学系、リレーレンズ、可変N
Dフィルタ、レチクルブラインド、及びダイクロイック
ミラー等(いずれも不図示)を含んで構成されている。
こうした照明系の構成は、例えば、特開平10−112
433号公報に開示されている。この照明系10では、
回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラ
インドで規定されたスリット状の照明領域部分を照明光
ILによりほぼ均一な照度で照明する。
【0080】前記レチクルステージRST上にはレチク
ルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチク
ルステージRSTは、ここでは、磁気浮上型の2次元リ
ニアアクチュエータから成る不図示のレチクルステージ
駆動部によって、レチクルRの位置決めのため、照明系
10の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一
致)に垂直なXY平面内で微少駆動可能であるととも
に、所定の走査方向(ここではY方向とする)に指定さ
れた走査速度で駆動可能となっている。さらに、本実施
形態では上記磁気浮上型の2次元リニアアクチュエータ
はX駆動用コイル、Y駆動用コイルの他にZ駆動用コイ
ルを含んでいるため、Z方向にも微小駆動可能となって
いる。
【0081】レチクルステージRSTのステージ移動面
内の位置はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干
渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例
えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レ
チクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置
情報(又は速度情報)RPVはステージ制御系19に送
られ、ステージ制御系19はレチクルステージRSTの
位置情報RPVに基づいてレチクルステージ駆動部(図
示省略)を介してレチクルステージRSTを駆動する。
なお、レチクルステージRSTの位置情報RPVはステ
ージ制御系19を介して主制御系20にも送られてい
る。
【0082】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとして
は、両側テレセントリックで所定の縮小倍率(例えば1
/5、又は1/4)を有する屈折光学系が使用されてい
る。このため、照明系10からの照明光ILによってレ
チクルRの照明領域が照明されると、このレチクルRを
通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してそ
の照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小像(部
分倒立像)が表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウ
エハW上に形成される。
【0083】前記ウエハステージWSTは、投影光学系
PLの図1における下方で、ベースBS上に配置され、
このウエハステージWST上には、ウエハホルダ25が
載置されている。このウエハホルダ25上にウエハWが
例えば真空吸着等によって固定されている。ウエハホル
ダ25は不図示の駆動部により、投影光学系PLの光軸
直交面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ投影光学系
PLの光軸AX方向(Z方向)にも微動可能に構成され
ている。また、このウエハホルダ25は光軸AX回りの
微小回転動作も可能になっている。
【0084】ウエハステージWSTは走査方向(Y方
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域を前記照明領域と共役な露光領域に位置させることが
できるように、走査方向に垂直な方向(X方向)にも移
動可能に構成されており、ウエハW上の各ショット領域
を走査(スキャン)露光する動作と、次のショットの露
光開始位置まで移動する動作とを繰り返すステップ・ア
ンド・スキャン動作を行う。このウエハステージWST
はモータ等を含むウエハステージ駆動部24によりXY
2次元方向に駆動される。
【0085】ウエハステージWSTのXY平面内での位
置はウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」とい
う)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.5
〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハス
テージWSTの位置情報(又は速度情報)WPVはステ
ージ制御系19に送られ、ステージ制御系19はこの位
置情報WPVに基づいてウエハステージWSTを制御す
る。なお、ウエハステージWSTの位置情報WPVはス
テージ制御系19を介して主制御系20にも送られてい
る。
【0086】前記アライメント顕微鏡ASは、投影光学
系PLの側面に配置された、オフアクシス方式のアライ
メントセンサである。このアライメント顕微鏡ASは、
ウエハW上の各ショット領域に付設されたアライメント
マーク(ウエハマーク)の撮像結果を出力する。かかる
撮像結果は撮像データIMDとして主制御系20へ送ら
れる。
【0087】アライメントマークとしては、例えば、図
2(A)に示されるようなウエハW上のショット領域S
Aの周囲のストリートライン上に形成された、位置合わ
せマークとしてのX方向位置検出用のマークMXとY方
向位置検出用のマークMYとが使用される。各マークM
X、MYとしては、例えば、図2(B)において拡大さ
れたマークMXで代表して示されるように、検出位置方
向について周期構造を有するラインアンドスペースマー
クを使用することができる。アライメント顕微鏡AS
は、その撮像結果である撮像データIMDを主制御系2
0へ向けて出力する(図1参照)。なお、図2(B)に
おいては、ラインが5本のラインアンドスペースマーク
が示されているが、マークMX(又はマークMY)とし
て採用されるラインアンドスペースマークにおけるライ
ン本数は、5本に限定されるものではなく、他の本数で
あってもよい。また、以下の説明においては、マークM
X及びマークMYの個々を示す場合には、対応するショ
ット領域SAの配列位置に応じてマークMX(i,j)
及びマークMY(i,j)と記すものとする。
【0088】ウエハWにおけるマークMXの形成領域
は、図3(A)のXZ断面で示されるように、基層51
の表面にラインパターン53とスペースパターン54と
がX方向に交互に形成されており、ラインパターン53
及びスペースパターン54をレジスト層が覆っている。
レジスト層の材質は、例えばポジ型レジスト材や化学増
幅型レジストであり、高い光透過性を有している。ま
た、基層51の材質とラインパターン53の材質とは互
いに異なっており、一般に反射率や透過率が互いに異な
っている。本実施形態では、ラインパターン53の材質
は反射率が高いものであり、かつ、基層51の材質はラ
インパターン53の材質よりも反射率が高いものとして
いる。そして、基層51、ラインパターン53、及びス
ペースパターン54の上面はほぼ平坦であるとする。
【0089】このとき、上方から照明光を照射し、マー
クMXの形成領域における反射光による像を上方で観察
すると、その像における光強度のX方向分布I(X)
は、図3(B)に示されるものとなる。すなわち、観察
像において、ラインパターン53の上面に対応する位置
で光強度が最も大きく且つ一定であり、スペースパター
ン54上面(基層51上面)に対応する位置で光強度が
次に大きく且つ一定であり、そして、ラインパターン5
3の上面と基層51上面との間では、光強度がJ字(又
は、し字)状に変化する。こうした図3(B)に示され
た信号波形(生波形)についての1階微分波形d(I
(X))/dX(以下、「J(X)」という)及び2階
微分波形d2(I(X))/dX2が、図3(C)及び図
3(D)に示されている。以上の生波形I(X)、1階
微分波形J(X)、2階微分波形d2(I(X))/d
2のいずれを使用してもマークMXの位置検出を行う
ことはできるが、本実施形態では、1階微分波形J
(X)を解析して、マークMXの位置を検出することに
している。
【0090】かかる微分波形J(X)では、図3(C)
に示されるように、ラインパターン53及びスペースパ
ターン54の上面に対応する位置でほぼ零となってお
り、ラインパターン53とスペースパターン54と境界
であるエッジで大きく変化している。この変化では、ラ
インパターン53の上面平坦部から−X方向に進むと、
まず正のピークを形成し、次に負のピークを形成してい
る。更に−X方向に進むと、スペースパターン54の上
面に対応する位置に至り、ほぼ零となっている。一方、
ラインパターン53の上面平坦部から+X方向に進む
と、まず負のピークを形成し、次に正のピークを形成し
ている。更に+X方向に進むと、スペースパターン54
の上面に対応する位置に至り、ほぼ零となっている。以
下、ラインパターン53の上面平坦部から−X方向に進
んだときに最初に現れる正のピークを「左内エッジのピ
ーク」、次に現れる負のピークを「左外エッジのピー
ク」というものとする。また、ラインパターン53の上
面平坦部から+X方向に進んだときに最初に現れる負の
ピークを「右内エッジのピーク」、次に現れる正のピー
クを「右外エッジのピーク」というものとする。また、
正のピークのピーク高値を正の値とし、負のピークのピ
ーク高値を負の値とするものとする。
【0091】以上のような、左内エッジ、左外エッジ、
右内エッジ、及び右外エッジでは、1つのマークMXの
各ラインパターン53及び各スペースパターン54は同
一のプロセスで同時あるいはほぼ同時に形成されるの
で、1つのマークMXにおける同種のエッジのピーク高
値は同様の値となる。一方、基層51やラインパターン
53の材質等により、正のピーク部である左内エッジと
右外エッジとのピーク高値の大小関係が変化し、また、
負のピーク部である左外エッジと右内エッジとのピーク
高値の大小関係が変化する。なお、本実施形態では、ラ
インパターン53の反射率が基層51の反射率よりも大
きいので、ラインパターン53の−X側のエッジ(以
下、「左エッジ」という)の傾斜がほぼ一様であれば、
左内エッジの方が左外エッジよりもピーク高の絶対値が
大きく、また、ラインパターン53の+X側のエッジ
(以下、「右エッジ」という)の傾斜がほぼ一様であれ
ば、右内エッジの方が右外エッジよりもピーク高の絶対
値が大きくなる。また、左内エッジと右内エッジとのピ
ーク高の絶対値の大小関係は、左エッジの傾斜と右エッ
ジの傾斜との大小関係によって決まるが、ラインパター
ン53がほぼ左右対称な場合には、左内エッジと右内エ
ッジとのピーク高の絶対値は、ほぼ同一の値となる。こ
のときには、左外エッジと右外エッジとのピーク高の絶
対値も、ほぼ同一の値となる。
【0092】なお、マークMYも、ラインパターンとス
ペースパターンとの配列方向がY方向であることを除い
て、マークMXと同様に構成されており、同様の信号波
形が得られる。
【0093】前記主制御系20は、図4に示されるよう
に、主制御装置30と記憶装置40とを備えている。
【0094】前記主制御装置30は、ステージ制御系1
9にステージ制御データSCDを供給する等して露光装
置100の動作を制御する制御装置39と、アライメン
ト顕微鏡ASからの撮像データIMDを収集する撮像デ
ータ収集装置31と、該撮像データ収集装置31によっ
て収集された撮像データIMDに基づいて信号処理を行
う信号処理装置32と、該信号処理装置32による処理
結果に基づいてマークMX,MYの位置を算出する位置
算出装置38とから構成されている。ここで、信号処理
装置32は、撮像データIMDから得られる信号波形の
微分波形のピーク位置データとピーク高データとを抽出
する抽出装置としてのピーク抽出装置33と、抽出され
たピーク高データを大きさの順に並べ変えるデータ並べ
変え装置34と、大きさの順に並べられたピーク高デー
タを分類するデータ分類装置35とを備えている。そし
て、データ分類装置35は、大きさの順に並べられたピ
ーク高データを、分割態様を変更しつつ2分割し、各分
割態様ごとに分割された2組のデータそれぞれにおける
乱雑度の和を算出する第1及び第2分割装置並びに第1
及び第2乱雑度算出装置としての乱雑度算出装置36
と、該乱雑度算出装置36によって算出された乱雑度の
和が最小となるデータ分割の態様によりデータを分類す
る第1及び第2分類装置としての分類演算装置37とを
有している。以上の主制御装置30を構成する各装置の
作用は後述する。
【0095】また、記憶装置40は、その内部に、撮像
データIMDを格納する撮像データ格納領域41と、上
記の微分波形におけるピーク位置データとピーク高デー
タとを格納するピークデータ格納領域42と、大きさ順
に並べ変えられたピーク高データを格納する並べ変えデ
ータ格納領域43と、データ分割の態様ごとの乱雑度の
和を格納する乱雑度格納領域44と、データ分類結果を
格納する分類結果格納領域45と、マーク位置を格納す
るマーク位置格納領域46とを有している。
【0096】なお、図5においては、データの流れが実
線矢印で示され、制御の流れが点線矢印で示されてい
る。
【0097】以上のように、本実施形態では、主制御装
置30を各種の装置を組み合わせて構成したが、主制御
装置30を計算機システムとして構成し、主制御装置3
0を構成する上記の各装置の機能を主制御装置30に内
蔵されたプログラムによって実現することも可能であ
る。
【0098】図1に戻り、露光装置100には、投影光
学系PLの最良結像面に向けて複数のスリット像を形成
するための結像光束を光軸AX方向に対して斜め方向よ
り供給する照射光学系13と、その結像光束のウエハW
の表面での各反射光束をそれぞれスリットを介して受光
する受光光学系14とから成る斜入射方式の多点フォー
カス位置検出系が、投影光学系PLを支える支持部(図
示省略)に固定されている。この多点フォーカス位置検
出系(13、14)としては、例えば特開平5−190
423号公報に開示されるものと同様の構成のものが用
いられ、ステージ制御系19はこの多点フォーカス位置
検出系(13、14)からのウエハ位置情報に基づいて
ウエハホルダ25をZ方向及び傾斜方向に駆動する。
【0099】以上のように構成された露光装置100で
は、以下のようにしてウエハW上におけるショット領域
の配列座標を検出する。なお、ショット領域の配列座標
を検出する前提として、マークMX(i,j),MY
(i,j)は、前層までプロセス(例えば、第1層目の
プロセス)で既にウエハW上に形成されているものとす
る。また、ウエハWがウエハホルダ25に不図示のウエ
ハローダによってロードされており、主制御系20によ
るステージ制御系19を介したウエハWの移動により、
アライメント顕微鏡ASの観察視野内に各マークMX
(i,j),MY(i,j)を入れることができるよう
に、粗い精度の位置合わせ(プリアライメント)が既に
行われているものとする。こうした、プリアライメント
は、ウエハWの外形の観察や、広い視野でのマークMX
(i,j),MY(i,j)の観察結果及びウエハ干渉
計18からの位置情報(又は速度情報)に基づいて、主
制御系20(より詳しくは、制御装置39)によってス
テージ制御系19を介して行なわれる。さらに、ショッ
ト領域の配列座標を検出するために計測される、設計上
一直線上には並ばない3個以上のXアライメントマーク
MX(ip,jp)(p=1〜P;P≧3)、及び設計上
一直線上には並ばない3個以上のYアライメントマーク
MY(iq,jq)(q=1〜Q;Q≧3)は既に選択さ
れているものとする。但し、選択されるマークの総数
(=P+Q)は6個よりも多い個数でなければならな
い。
【0100】以下、ウエハW上に形成されたマークMX
(ip,jp),MY(iq,jq)の位置の検出を図5及
び図7に示されるフローチャートに基づきながら、適宜
他の図面を参照しつつ説明する。
【0101】まず、図5のステップ111において、選
択されたマークMX(ip,jp),MY(iq,jq)の
内の最初のマーク(XアライメントマークMX(i1
1)とする)をアライメント顕微鏡ASによる撮像位
置となるようにウエハWを移動する。かかる移動は、主
制御系20(より詳細には、制御装置39)によってス
テージ制御系19を介した制御の下で行われる。
【0102】引き続き、ステップ113において、アラ
イメント顕微鏡ASが、制御装置39の制御のもとで、
マークMX(i1,j1)を撮像する。そして、以上のよ
うにして、アライメント顕微鏡ASによる撮像結果であ
る撮像データIMDを、制御装置39からの指示に応じ
て、撮像データ収集装置31が取り込み、撮像データ格
納領域41に格納することにより、撮像データIMDが
収集される。
【0103】次に、ステップ115において、信号処理
装置32内のピーク抽出装置33が、制御装置39の制
御のもとで、撮像データ格納領域41から撮像データI
MDを読み出し、撮像されたマークMX(i1,j1)に
おけるY方向に関する中心付近におけるX方向の複数本
(例えば、50本)走査線上の信号強度分布(光強度分
布)I1(X)〜I50(X)を抽出する。そして、次の
(1)式によって、平均的なX方向に関する信号強度分
布の波形、すなわち生波形I’(X)を求める。こうし
て求められた生波形I’(X)は、信号強度分布I
1(X)〜I50(X)の個々に重畳している高周波ノイ
ズが低減されたものとなっている。
【0104】
【数1】
【0105】引き続き、ピーク抽出装置33が、(1)
式によって算出されたI’(X)について更にスムージ
ング化の手法を適用して更に高周波成分を除去し、生波
形I(X)を求めている。
【0106】そして、ピーク抽出装置33は、生波形I
(X)を微分して、1階微分波形J(X)を算出する。
【0107】次いで、ステップ117において、ピーク
抽出装置33は、微分波形J(X)における全てのピー
クを抽出し、各ピークに関するX位置とピーク高とから
成るピークデータを求める。なお、以下の説明におい
て、抽出されたピークの総数をNTと表すものとする。
ピーク抽出装置33は、抽出された全てピークデータ及
び値NTをピークデータ格納領域42に格納する。
【0108】引き続き、ステップ118において、デー
タ並べ変え装置34が、制御装置39の制御のもとで、
ピークデータ格納領域42からピークデータ及び値NT
を読み出し、ピーク高が大きい順にピーク高データを並
べ変えるとともに、ピーク高が正であったピーク総数N
Pを求める。こうして並べ変えられたピークデータを、
横軸をピーク番号N(N=1〜NT)とし、縦軸をピー
ク高としてグラフで表した例が図6に示されている。こ
の図6のグラフにおいて、ピーク高が正のものとして、
上述した左内エッジのピーク、右外エッジのピーク、及
びノイズピークが含まれており、また、ピーク高が負の
ものとして、左外エッジのピーク、右内エッジのピー
ク、及びノイズピークが含まれている。なお、以下の説
明においては、ピーク番号Nのピーク高の値をPH
(N)で表し、また、ピーク番号NのX位置をX(N)
で表すものとする。データ並べ変え装置34は、並べ変
えられたピークデータ、値NT、及び値NPを並べ変え
データ格納領域43に格納する。
【0109】次に、サブルーチン119において、分類
装置35が、制御装置39の制御のもとで、ピーク高デ
ータの分類を行う。本実施形態では、サブルーチン11
9におけるデータ分類により、信号ピークである左内エ
ッジ、左外エッジ、右内エッジ、及び右外エッジそれぞ
れに応じたピークの候補を得ることとしている。
【0110】サブルーチン119では、まず、図7のス
テップ131において、制御装置39が並べ変えデータ
格納領域43から値NT及び値NPを読み出す。そし
て、ピーク高が大きな順に並べられたピーク列におい
て、左内エッジに応じたピーク及び右外エッジに応じた
ピークを含む正のピーク高を有するピークすなわち第1
番目から第NP番目までのピークに関する第1回目の分
類を行うために、分類対象データの開始ピーク番号NSR
を1に設定するとともに、終了ピーク番号NSPを値NP
に設定する。そして、制御装置39は、分類装置35の
乱雑度算出装置36に対して、開始ピーク番号NSR(=
1)及び終了ピーク番号NSP(=NP)を指定する。
【0111】制御装置39から開始ピーク番号NSR及び
終了ピーク番号NSPを指定された乱雑度算出装置36
は、ステップ133において、分割パラメータnを初期
値(N SR+1)に設定するとともに、並べ変えデータ格
納領域43からパルス高データPH(NSR)〜PH(N
SP)を読み出す。こうして読み出されたパルス高データ
PH(NSR)〜PH(NSP)を、図6と同様に横軸をピ
ーク番号N(N=1〜NT)とし、縦軸をピーク高とし
てグラフで表した例が図8(A)に示されている。な
お、図8(A)の例では、左内エッジに応じたピーク高
データ群DG1、右外エッジに応じたピーク高データ群
DG2、及びノイズピーク高データ群DG3の3つのデ
ータ群が存在する場合を示している。以下の正のピーク
高データの分類では、かかる左内エッジに応じたピーク
高データ群DG1、右外エッジに応じたピーク高データ
群DG2、及びノイズピーク高データ群DG3の3つの
データ群それぞれの候補に正のピーク高データを分類す
る。
【0112】次に、ステップ135において、乱雑度算
出装置36は、パルス高データPH(NSR)〜PH
(n)から成る第1集合におけるパルス高データの乱雑
度S1nを算出する。
【0113】かかる乱雑度S1nの算出にあたって、乱
雑度算出装置36は、まず、パルス高を連続変数tとし
て、パルス高データの確率密度関数F1n(t)を推定
する。この確率密度関数F1n(t)は、平均値μ1n
び標準偏差σ1nを、
【0114】
【数2】
【0115】
【数3】
【0116】とする、次の(4)式で表される正規分布
として推定する。
【0117】
【数4】
【0118】引き続き、乱雑度算出装置36は、確率密
度関数F1n(t)のエントロピE1nを、次の(5)式
によって算出する。
【0119】
【数5】
【0120】そして、乱雑度算出装置36は、重み付け
係数W1nを、 W1n=(n−NSR+1)/(NSP−NSR+1) …(6) として、第1集合におけるパルス高データの乱雑度S1
nを、 S1n=W1n・E1n …(7) により算出する。
【0121】次いで、ステップ137において、乱雑度
算出装置36は、パルス高データPH(n+1)〜PH
(NSP)から成る第2集合におけるパルス高データの乱
雑度S2nを算出する。
【0122】かかる乱雑度S2nの算出にあたって、上
記の乱雑度S1nの算出の場合と同様に、乱雑度算出装
置36は、まず、パルス高を連続変数tとして、パルス
高データの確率密度関数F2n(t)を推定する。この
確率密度関数F2n(t)は、平均値μ2n及び標準偏差
σ2nを、
【0123】
【数6】
【0124】
【数7】
【0125】とする、次の(10)式で表される正規分
布として推定する。
【0126】
【数8】
【0127】引き続き、乱雑度算出装置36は、確率密
度関数F2n(t)のエントロピE2nを、次の(11)
式によって算出する。
【0128】
【数9】
【0129】そして、乱雑度算出装置36は、重み付け
係数W2nを、 W2n=(NSP−n)/(NSP−NSR+1) …(12) として、第2集合におけるパルス高データの乱雑度S2
nを、 S2n=W2n・E2n …(13) により算出する。
【0130】次に、ステップ139において、乱雑度算
出装置36は、分割パラーメータnにおけるパルス高デ
ータPH(NSR)〜PH(NSP)の総乱雑度Snを、第
1集合の乱雑度S1nと第2集合の乱雑度S2nの和を算
出することにより求める。すなわち、総乱雑度Snを、 Sn=S1n+S2n …(14) によって算出する。そして、乱雑度算出装置36は、算
出された総乱雑度Snを乱雑度格納領域44に格納す
る。
【0131】次いで、ステップ141において、乱雑度
算出装置36は、パルス高データPH(NSR)〜PH
(NSP)の分割の態様が全て尽くされたか否か、すなわ
ち分割パラメータnが値(NSP−2)となったか否かを
判定する。ここでは、まだ最初の分割態様における乱雑
度の算出がなされただけなので、否定的な判定がなさ
れ、処理がステップ143に移行する。
【0132】ステップ143において、乱雑度算出装置
36は、分割パラメータnをインクリメント(n←n+
1)して、分割パラメータnを更新する。以後、分割パ
ラメータnが値(NSP−2)となり、パルス高データP
H(NSR)〜PH(NSP)の分割の態様が全て尽くされ
るまで、各分割パラメータnの値ごとに、上記と同様に
して、ステップ135〜143が実行されて総乱雑度S
nが算出され、乱雑度格納領域44に格納される。そし
て、ステップ141において、肯定的な判定がなされる
と、処理がステップ145に移行する。
【0133】ステップ145においては、分類演算装置
37が、制御装置39の制御のもとで、乱雑度格納領域
44から総乱雑度Sn(n=(NSR+1)〜(NSP
2))を読み出して、その中で総乱雑度Snが最小とな
る分割パラメータ値N1を求める。こうして求められた
分割パラメータ値N1は、上述の図8(A)の例のパル
ス高分布においては、左内エッジに応じたピーク高デー
タ群DG1においてピーク高が最小となるピークの番号
を示している。そして、分割パラメータ値N1によるデ
ータ分類では、図8(B)に示されるように、左内エッ
ジのピークの候補から成るデータ集合DS1と、その他
のピークからなるデータ集合DS2とへのデータ分類が
なされる。分類演算装置37は、かかる意味を有する分
割パラメータ値N1を分類結果格納領域45に格納す
る。
【0134】次に、ステップ147において、制御装置
39が、更にデータ分類を行うか否かを判定する。ここ
では、正のピーク高データに関して第1回目のデータ分
類が行われ、2つのデータ集合DS1,DS2への分類
がなされただけなので、否定的な判定がなされ、処理が
ステップ149に移行する。
【0135】ステップ149においては、制御装置39
が分類結果格納領域45から分割パラメータ値N1を読
み出し、その値N1からどのような分類がなされたかを
判断する。ここでは、左内エッジのピークの候補から成
るデータ集合DS1と、その他のピークからなるデータ
集合DS2とへのデータ分類がなされたと判断され、デ
ータ集合DS2が新たな分類対象であると判断される。
そして、制御装置39が、分類対象データの新たな開始
ピーク番号NSRを(N1+1)に設定するとともに、新
たな終了ピーク番号NSPを値NPに設定する。そして、
制御装置39は、分類装置35の乱雑度算出装置36に
対して、開始ピーク番号NSR及び終了ピーク番号NSP
指定する。
【0136】以後、第1回目のデータ分類と同様にし
て、ステップ133〜145が実行されて、データ集合
DS2内のピーク高データPH(N1+1)〜PH(N
P)を分類する分割パラメータ値N2が求められ、分類
結果格納領域45に格納される。こうして求められた分
割パラメータ値N2は、上述の図8(A)の例のパルス
高分布においては、右外エッジに応じたピーク高データ
群DG2おいてピーク高が最小となるピークの番号を示
している。そして、分割パラメータ値N2によるデータ
分類では、図8(C)に示されるように、データ集合D
S2が、右外エッジのピークの候補から成るデータ集合
DS3と、その他のピークからなるデータ集合DS4と
にデータ分類される。
【0137】以上の処理の後、再度ステップ147にお
いて、制御装置39が、更にデータ分類を行うか否かを
判定する。ここでは、正のピーク高データに関するデー
タ分類が終了しただけなので、否定的な判定がなされ、
処理がステップ149に移行する。
【0138】そして、ステップ149において、制御装
置39が、負のピーク高データを分類するために、分類
対象データの新たな開始ピーク番号NSRを(NP+1)
に設定するとともに、新たな終了ピーク番号NSPを値N
Tに設定する。そして、制御装置39は、分類装置35
の乱雑度算出装置36に対して、開始ピーク番号NSR
び終了ピーク番号NSPを指定する。
【0139】以後、正のピーク高データの分類と同様に
して、負のピーク高データの分類がなされ、右内エッジ
のピーク候補及び左外エッジのピーク候補を分類する分
割パラメータ値N3,N4が求められ、分類結果格納領
域45に格納される。
【0140】こうして、正のピーク高データ及び負のピ
ーク高データ双方のデータ分類が終了すると、ステップ
147において否定的な判定がなされ、サブルーチン1
19の処理が終了する。そして、処理が、図5のステッ
プ121に移行する。
【0141】ステップ121では、制御装置39が分類
結果格納領域45から値N1〜N4を読み出し、それら
の値から左内エッジ、左外エッジ、右内エッジ、及び右
外エッジそれぞれのピーク候補の数を求める。そして、
制御装置39は、それらのピーク候補の数が期待値すな
わちマークMX(i1,j1)におけるラインパターン5
3の数(本実施形態では5)と一致するか否かを調べる
ことにより、マークMX(i1,j1)のX位置検出のた
めに適当な分類がなされたか否かを判定する。ここで、
各エッジのピーク候補の数の全てが期待値と一致する場
合には、肯定的な判定がなされ、処理がステップ123
に移行する。
【0142】一方、各エッジのピーク候補の数の少なく
とも1つが期待値と異なる場合には、否定的な判定がな
され、処理がエラー処理に移行する。本実施形態では、
エラー処理として、マークMX(i1,j1)の代替のマ
ークMX(i1’,j1’)が選択される。そして、マー
クMX(i1’,j1’)について、ウエハWを撮像位置
に移動させた後、上記のステップ111〜119を実行
して、マークMX(i 1’,j1’)の撮像結果から得ら
れるピークがマークMX(i1,j1)の場合と同様にし
て分類される。そして、ステップ121と同様にして、
マークMX(i 1’,j1’)のX位置検出のために適当
な分類がなされたか否かが判定される。ここで、否定的
な判定がなされると、ウエハWにおけるマーク検出は不
可能と判断してウエハWに関する露光処理を中止し、一
方、肯定的な判断がなされると、処理がステップ123
に移行することとしている。
【0143】ステップ123では、位置算出装置38
が、制御装置39の制御のもとで、分類結果格納領域4
5から値N1〜N4を読み出し、信号ピークである左内
エッジ、左外エッジ、右内エッジ、及び右外エッジのピ
ークのピーク番号を特定する。そして、位置算出装置3
8は、特定されたピーク番号のピークのX位置を、並べ
変えデータ格納領域43から読み出し、読み出されたピ
ークのX位置及びウエハ干渉計18から供給されたウエ
ハWのX位置情報(又は速度情報)WPVに基づいて各
エッジのX位置を求め、それらのエッジ位置の平均を求
めることによりマークMX(i1,j1)又はマークMX
(i1’,j1’)のX位置を算出する。この後、位置算
出装置38は、求められたマークMX(i1,j1)又は
マークMX(i1’,j1’)の位置をマーク位置格納領
域46に格納する。
【0144】次に、ステップ125において必要な数の
マークについてマーク位置の算出を完了したか否かが判
定される。以上では、マークMX(i1,j1)又はマー
クMX(i1’,j1’)についてX位置の算出が完了し
たのみなので、ステップ125においての判定は否定的
なものとなり、ステップ127に処理が移行する。
【0145】ステップ127では、制御装置39が、次
のマークがアライメント顕微鏡ASの撮像視野に入る位
置にウエハWを移動させる。かかるウエハWの移動は、
制御装置39が、ステージ制御系19を介してウエハ駆
動装置24を制御し、ウエハステージWSTを移動させ
ることにより行われる。
【0146】以後、ステップ125において、必要な数
のマーク位置が算出されたと判定されるまで、上述のマ
ークMX(i1,j1)又はマークMX(i1’,j1’)
の場合と同様にして、マークMX(ip,jp)又はマー
クMX(ip’,jp’)(p=2〜P)のX位置、及び
マークMY(iq,jq)又はマークMY(iq’,
q’)(q=1〜N)のY位置が算出される。
【0147】こうして、必要な数のマーク位置が算出さ
れ、マーク位置格納領域46に格納され、マーク位置検
出が終了する。
【0148】以後、制御装置39が、マーク位置格納領
域46から、マークMX(ip,jp)(p=1〜P)の
X位置、及びマークMY(iq,jq)(q=1〜Q)の
Y位置を読み出して、ショット領域SAの配列座標を算
出するためのパラメータ(誤差パラメータ)値を算出す
る。かかるパラメータの算出は、例えば特開昭61−4
4429号公報に開示されているEGA(エンハンスト
・グローバル・アラインメント)手法等の統計的な手法
を用いて算出される。
【0149】こうしてショット領域SAの配列座標を算
出するためのパラメータの算出が終了する。
【0150】以上のようにして、ショット領域SAの配
列座標を算出するためのパラメータの値が算出される
と、制御装置39は、算出されたパラメータ値を用いて
求められたショット領域配列を使用しつつ、ステージ制
御系19にステージ制御データSCDを送出する。そし
て、ステージ制御系19が、ステージ制御データSCD
を参照しつつ、レチクル干渉計16によって計測された
レチクルRのXY位置情報、前述のようにして計測され
たウエハWのXY位置情報に基づき、不図示のレチクル
駆動部及びウエハステージWSTを介してレチクルRと
ウエハWとを同期移動させる。
【0151】かかる同期移動中においては、レチクルR
の走査方向に対して垂直な方向に長手方向を有するスリ
ット状の照明領域でレチクルRが照明され、レチクルR
は露光時に速度VRで走査(スキャン)される、照明領
域(中心は光軸AXとほぼ一致)は投影光学系PLを介
してウエハW上に投影され、照明領域に共役なスリット
状の投影領域、すなわち露光領域が形成される。ウエハ
WはレチクルRとは倒立結像関係にあたるため、ウエハ
Wは速度VRの方向とは反対方向にレチクルRに同期し
て速度VWで走査され、ウエハW上のショット領域SA
の全面が露光可能となっている。走査速度の比VW/VR
は正確に投影光学系PLの縮小倍率に応じたものとなっ
ており、レチクルRのパターン領域のパターンがウエハ
W上のショット領域上に正確に縮小転写される。なお、
照明領域の長手方向の幅は、レチクルR上のパターン領
域よりも広く、遮光領域の最大幅よりも狭くなるように
設定され、レチクルRを走査(スキャン)することによ
りパターン領域全面が照明されるようになっている。
【0152】以上のように制御されながら行われる走査
露光により、一つのショット領域に対するレチクルパタ
ーンの転写が終了すると、ウエハステージWSTがステ
ッピングされて、次のショット領域に対する走査露光が
行われる。このようにして、ステッピング動作と走査露
光走査とが順次繰り返され、ウエハW上に必要なショッ
ト数のパターンが転写される。
【0153】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、左内エッジ、左外エッジ、右内エッジ、及び右外エ
ッジに応じたピークを、マークMX,MYの撮像結果か
ら得られる信号波形におけるピークのピーク高データの
乱雑度を規準として乱雑度が最小となるように分類する
ことにより、特定し、特定されたピークのピーク位置を
使用してマークMX,MYの位置を求めるので、重畳す
るノイズの態様が未知の場合であっても自動的に精度良
くマーク位置を検出することができる。そして、本実施
形態では、精度良く求められたアライメントマークM
X,MYの位置に基づいてウエハW上のショット領域S
A(i,j)の配列座標を高い精度で算出し、これらの
算出結果に基づいて、ウエハWの位置合わせを高い精度
で行うことができるので、各ショット領域SA(i,
j)にレチクルRに形成されたパターンを精度良く転写
することができる。
【0154】また、本実施形態では、一度のデータ分類
では、分類の分解能が不十分であるときに、先のデータ
分類によって分類されたデータ集合の内で更に分類が必
要であるものに属するピークデータを更にデータ分類す
るので、所望の分解能で、信号データの候補を自動的か
つ合理的に得ることができる。
【0155】また、本実施形態では、マークMX,MY
の撮像結果から得られる信号波形におけるピークのピー
ク高データの分類にあたり、データ値の大きさ順にデー
タ分割を行いつつ、各データ分割における乱雑度を算出
することにしたので、迅速にピーク高データの分類を行
うことができる。
【0156】また、本実施形態では、乱雑度の算出にあ
たって、マークMX,MYの撮像結果から得られたピー
ク高データを分割して得られる各データ集合ごとに確率
密度関数を推定し、その確率密度関数のエントロピを求
め、各データ集合に属するデータ数で重み付けたので、
統計的に合理的なデータ値の乱雑度を求めることができ
る。
【0157】また、確率分布の推定を、正規分布である
として行うこととしたので、合理的な確率密度関数を推
定することができる。
【0158】また、ピーク高データの分類後における各
分類集合に属するデータ数が期待値と同一であるか否か
によって分類の正当性を評価し、正当である場合にのみ
マークMX,MYの位置検出を行うので、マーク位置の
誤検出を防止することができ、マーク位置を精度良く検
出することができる。
【0159】なお、上記の実施形態では、生波形の1階
微分波形におけるピーク(極点)を特徴点としてピーク
高データの分類を行って、マークMX,MYの位置検出
を行ったが、1階微分波形における変曲点を特徴点と
し、その特徴点の特徴を定量的に表す値をデータとして
データ分類を行って、マークMX,MYの位置検出を行
うことも可能である。また、生波形や2階以上の微分波
形の極点や変曲点を特徴点とし、その特徴点の特徴を定
量的に表す値をデータとしてデータ分類を行って、マー
クMX,MYの位置検出を行うことも可能である。
【0160】また、上記の実施形態では、ラインパター
ンとスペースパターンとの間で内エッジと外エッジとが
観測できるいわゆるダブルマークの場合について説明し
たが、ラインパターンとスペースパターンとの間で1つ
のエッジのみが観測されるいわゆるシングルマークの場
合についても、本発明を適用することができる。かかる
場合には、1階微分波形における正のピーク高データ及
び負のピーク高データそれぞれを2つのデータ集合に分
類すればよいので、上記の実施形態の装置を使用する場
合において、正のピーク高データ及び負のピーク高デー
タそれぞれについて、1回のデータ分類を行えばよい。
【0161】また、上記実施形態では、ライン・アンド
・スペースマークを使用したが、他の形状のマークであ
ってもよいことは勿論である。
【0162】また、上記実施形態では、ピーク高データ
値を大きさ順に並べ、ピーク高データ値の大きさ順の2
分割態様の全てについて総乱雑度を算出し、総乱雑度が
最小となる分割態様を求めたが、求めようとする分類が
2つのデータ集合への分類であるときには、総乱雑度を
評価関数とするシンプレックス法等のいわゆる山登り法
によって総乱雑度が最小となる分割態様を求めることも
可能である。かかる場合には、総乱雑度を算出する分割
態様の数を低減することができる。
【0163】また、上記実施形態では、正のピーク高デ
ータ及び負のピーク高データそれぞれを3つの分類集合
に分類するにあたって、分割パラメータを1つ使用する
2つの分類集合への分類を2度行ったが、分割パラメー
タを2つ使用する3つの分類集合への分類方法によって
一挙に行うこともできる。例えば、2つの分割パラメー
タによって定まる3つのデータ集合それぞれの乱雑度の
和である総乱雑度を評価関数として、2つの分割パラメ
ータで定義される2次元空間において、シンプレックス
法等のいわゆる山登り法によって総乱雑度が最小となる
分割態様を求める手法を使用することができる。
【0164】また、上記実施形態では、正のピーク高デ
ータ及び負のピーク高データそれぞれに3つの分類集合
に分類するにあたって、第1回目の分類で分類された2
つのデータ集合の一方をそのデータ数から第2回目のデ
ータ分類対象とした。これに替えて、第1回目の分類で
分類された2つのデータ集合それぞれをデータ分類の対
象として計4つのデータ集合に分類した後、3つの分類
集合への分類としたときに総乱雑度が最小となる4つの
データ集合に関する組合わせを求めることにより、3つ
の分類集合に分類することも可能である。
【0165】更に、必要に応じて4つ以上の分類集合に
分類することも可能である。かかる場合には、2つの分
類集合への分類を繰り返して行うことも可能であるし、
複数の分割パラメータを使用して、いわゆる山登り法に
よって一挙に行うことも可能である。
【0166】《第2の実施形態》以下、本発明の第2の
実施形態を、図9〜図22を参照して説明する。
【0167】本発明は、被撮像物の撮像結果に基づい
て、被撮像物の境界部分(外形など)を抽出する場合に
も適用することができる。例えばウエハやガラスプレー
トなどの基板(以下、「ウエハ」と総称する)を撮像し
て、そのウエハの外形を抽出する際に使用することもで
きる。
【0168】本実施形態は、ウエハの外形を抽出してウ
エハ位置を検出する場合に本発明を適用したものであ
る。なお、本実施形態の説明にあたって、第1の実施形
態と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複す
る説明を省略する。
【0169】図9は、第2の実施形態に係る露光装置2
00の概略的な構成を示す図である。この図9の露光装
置200も、第1の実施形態の露光装置と同様に、ステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置である。
【0170】露光装置200は、照明系10、レチクル
ステージRST、投影光学系PL、ウエハWを保持して
XY平面内をXY2次元方向に移動するステージとして
のウエハステージWSTを有するステージ装置としての
ウエハステージ装置95、ウエハWの外形を撮像する撮
像装置としてのラフアライメント検出系RAS、アライ
メント検出系AS、及びこれらの制御系20を備えてい
る。
【0171】ウエハステージWST上には、基板テーブ
ル26が設けられている。また基板テーブル26上にウ
エハホルダ25が載置され、このウエハホルダ25によ
ってウエハWが真空吸着によって保持される。なお、ウ
エハステージWST、基板テーブル26、及びウエハホ
ルダ25から、ウエハステージ装置95が構成されてい
る。
【0172】前記照明系10は、光源ユニット、シャッ
タ、フライアイアレイレンズ12を有する2次光源形成
光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、レチクルブ
ラインド、及び結像レンズ系等(フライアイアレイレン
ズ12以外は不図示)から構成されている。この照明系
10の構成等については、例えば特開平9−32095
6に開示されている。ここで、光源ユニットとしては、
KrFエキシマレーザ光源(発振波長248nm)、若
しくはArFエキシマレーザ光源(発振波長193n
m)等のエキシマレーザ光源、又はF2レーザ光源(発
振波長157nm)、Ar2レーザ光源(発振波長12
6nm)、銅蒸気レーザ光源やYAGレーザの高調波発
生装置、又は超高圧水銀ランプ(g線、i線等)等が用
いられる。
【0173】このようにして構成された照明系10の作
用を簡単に説明すると、光源ユニットで発光された照明
光は、シャッタが開いていると2次光源形成光学系に入
射する。これにより、2次光源形成光学系の射出端に多
数の2次光源が形成され、この多数の2次光源から射出
された照明光は、ビームスプリッタ及び集光レンズ系を
介してレチクルブラインドに至る。そして、レチクルブ
ラインドを通過した照明光は、結像レンズ系を介して、
ミラーMへ向けて射出される。
【0174】この後、照明光ILはミラーMによって光
路が垂直下方に折り曲げられ、レチクルステージRST
上に保持されたレチクルR上の矩形の照明領域IARを
照明する。
【0175】前記投影光学系PLは、レチクルRの下方
でその光軸方向を鉛直軸(Z軸)方向として不図示の本
体コラムに保持され、鉛直軸方向(光軸方向)に所定間
隔で配置された複数枚のレンズエレメント(屈折光学素
子)とこれらのレンズエレメントを保持する鏡筒から成
り、この投影光学系の瞳面は、前記二次光源面と互いに
共役な位置関係となっており、レチクルR面とフーリエ
変換の位置関係となっている。また、瞳面近傍には開口
絞り92が配されており、この開口絞り92の開口の大
きさを変えることにより投影光学系PLの開口数(N.
A.)を自在に調整することができる。開口絞り92と
しては、ここでは虹彩絞りが用いられ、不図示の絞り駆
動機構により開口絞り92の開口径を変えることで、投
影光学系PLの開口数は、所定範囲で可変となってい
る。絞り駆動機構は、主制御系20により制御される。
【0176】この開口絞り92を通過した回折光が、レ
チクルRと互いに共役な位置関係に置かれたウエハW上
での結像に寄与することになる。
【0177】上述のようにして照明光で照明されたレチ
クルR上の照明領域IARのパターン像が、投影光学系
PLを介して所定の投影倍率(例えば1/4、又は1/
5等)でウエハW上に投影され、ウエハW上の露光領域
IAにパターンの縮小像(部分倒立像)が形成される。
【0178】前記ラフアライメント検出系RASは、ベ
ースBS上方の投影光学系PLと離間した位置に、不図
示の保持部材によって保持されている。このラフアライ
メント検出系RASは、不図示のウエハローダによって
搬送され、ウエハホルダ25に保持されたウエハWの外
縁部3箇所の位置を検出する3つのラフアライメントセ
ンサ90A、90B、90Cを備えている。これら3つ
のラフアライメントセンサ90A、90B、90Cは、
図10に示されるように、所定半径(ウエハWの半径と
ほぼ同一)の円周上の中心角120度間隔の位置にそれ
ぞれ配置され、その内の1つ、ここではラフアライメン
トセンサ90Aがウエハホルダ25に保持されたウエハ
WのノッチN(V字状の切り欠き)を検出可能な位置に
配置されている。これらのラフアライメントセンサとし
ては、撮像素子と画像処理回路とから成る画像処理方式
のセンサが用いられている。図9に戻り、ラフアライメ
ント検出系RASによるウエハWの外縁の撮像結果デー
タIMD1は、主制御系20に供給されている。なお、
撮像結果データIMD1は、ラフアライメントセンサ9
0Aによる撮像結果データIMAと、ラフアライメント
センサ90Bによる撮像結果データIMBと、ラフアラ
イメントセンサ90Cによる撮像結果データIMCとか
ら構成されている。
【0179】また、露光装置200には、ウエハWの露
光領域IA(前述した照明領域IARに共役なウエハW
上の領域)内部分及びその近傍の領域のZ方向(光軸A
X方向)の位置を検出するための斜入射光式のフォーカ
ス検出系(焦点検出系)の一つである、多点フォーカス
位置検出系(図9では不図示)が設けられている。な
お、この多点フォーカス位置検出系は、上述の第1の実
施形態における多点フォーカス位置検出系(13,1
4)と同様に構成されている。
【0180】前記主制御系20は、図11に示されるよ
うに、主制御装置50と記憶装置70とを備えている。
主制御装置50は、(a)レチクルRの位置情報(速度
情報)RPV及びウエハWの位置情報(速度情報)WP
Vに基づいて、ステージ制御系19にステージ制御デー
タSCDを供給する等して露光装置200の動作全体を
制御する制御装置59と、(b)ラフアライメント検出
系RASから供給された撮像データIMD1に基づい
て、ウエハWの外形を測定し、ウエハWの中心位置と半
径とを検出するウエハ外形演算装置51とを備えてい
る。ここで、ウエハ外形演算装置51は、(i)ラフア
ライメント検出系RASから供給された撮像データIM
D1を収集する撮像データ収集装置52と、(ii)該撮
像データ収集装置52によって収集された撮像データの
画像処理を行う画像処理装置53と、(iii)画像処理
装置53による画像処理結果に基づき、ウエハWの形状
パラメータであるウエハWの中心位置と半径との算出を
行うパラメータ算出装置56とを含んでいる。
【0181】前記画像処理装置53は、(i)各画素の
画像データ(各画素の輝度情報)に基づいて、処理され
た処理データ(輝度に応じたヒストグラムや確率分布、
又は、輝度の位置に対する微分値等)を生成する処理デ
ータ生成装置54と、(ii)求められた処理データの分
布を解析し、ウエハ像と背景像との境界(又は閾値)を
推定する境界推定装置55とを有している。
【0182】また、記憶装置70は、その内部に、撮像
データ格納領域72と、テクスチャ特徴値格納領域73
と、境界推定位置格納領域74と、測定結果格納領域7
5とを含んでいる。
【0183】なお、図11においては、データの流れが
実線矢印で示され、制御の流れが点線矢印で示されてい
る。以上のように構成された主制御系20の各装置の作
用は後述する。
【0184】本実施形態では、主制御装置50を上記の
ように、各種の装置を組み合わせて構成したが、主制御
系20を計算機システムとして構成し、主制御装置50
を構成する上記の各装置の機能を主制御系20に内蔵さ
れたプログラムによって実現することも可能である。
【0185】以下、本実施形態の露光装置200による
露光動作を、図12に示されるフローチャートに沿っ
て、適宜他の図面を参照しながら説明する。
【0186】まず、ステップ202において、不図示の
レチクルローダにより、転写したいパターンが形成され
たレチクルRがレチクルステージRSTにロードされ
る。また、不図示のウエハローダにより、露光したいウ
エハWが基板テーブル26にロードされる。
【0187】次に、ステップ203において、ウエハW
をラフアライメントセンサ90A、90B,90Cによ
る撮像位置へ移動する。この移動は、主制御系20(よ
り詳しくは、制御装置59(図11参照))がステージ
制御系19及びステージ駆動装置24を介して基板テー
ブル26を移動させ、ウエハWのノッチNがラフアライ
メントセンサ90Aの真下に、また、ウエハWの外縁が
ラフアライメントセンサ90B,90Cの真下に来るよ
うに、ウエハWの位置を大まかに合わせることにより行
われる。
【0188】引き続き、ステップ204において、ラフ
アライメントセンサ90A,90B,90Cがそれぞ
れ、ウエハWの外縁近傍を撮像する。
【0189】図13には、これら3つのラフアライメン
トセンサ90A,90B,90Cで、ガラス(例えばガ
リウム砒素ガラス)を材料としたウエハ(ガラスウエ
ハ)の外縁近傍を撮像した撮像結果のうちの、一例が示
されている。この図13に示されるように、背景領域
(ウエハWの外側の領域)300Aがほぼ一様の明度と
なっている。また、ウエハWの像300Eは、背景領域
300Aよりも暗い領域300Bと、背景領域300A
よりは暗いが領域300Bよりも明るい領域300C
と、領域300Bとほぼ同等の明度の領域300Dとを
含んでいる。
【0190】ラフアライメントセンサ90A,90B,
90Cによる撮像結果は、撮像データIMD1として、
主制御系20に供給される。主制御系20では、撮像デ
ータ収集装置52が、撮像データIMD1を受信し、撮
像データ格納領域72に受信データを格納する。
【0191】図12に戻り、次にサブルーチン205に
おいて、ウエハWの形状の測定、即ちウエハWの形状パ
ラメータである中心位置Qwと半径Rwとの測定がなさ
れる。このサブルーチン205の内容は、図14に示さ
れる。サブルーチン205では、まず、図14のステッ
プ231において、撮像データIMD1に所定の処理を
施して所定の処理データを生成する。生成される処理デ
ータとしては、具体的には、撮像素子の各画素の輝度値
に基づいて生成される度数分布(ヒストグラム)デー
タ、或いは各画素の輝度値に基づいて生成される確率分
布データ、或いは、撮像データIMD1にフィルタリン
グなどの加工処理を施して生成される加工データ(例え
ば加工処理として微分フィルタリング処理を施した後に
生成される、輝度のX位置に対する微分値波形データ)
等が考えられる。
【0192】図15には、上述した度数分布データが示
されている。図15に示されるように、撮像データIM
D1から得られた、各画素の輝度値の度数分布は、3つ
のピークP10、P20、P30を有している。
【0193】図16には、上述した確率分布データが示
されている。各画素の輝度値の確率分布データは、図1
6に示されるように、3つの正規分布状の確率分布とな
る。
【0194】上述した微分値波形データは、図13の画
像データに対して、X方向に沿って微分フィルタをかけ
ることにより生成される。この結果、図20に示され
る、X方向に沿った画像データ分布波形データ(以下、
「輝度波形」という)310の1階微分値の絶対値であ
る波形データである微分値波形データ320が得られ
る。
【0195】引き続き、処理データ生成装置54は、以
上のようにして生成した処理データ(上述した処理デー
タのうちの少なくとも1つ)を、処理データ格納領域7
3に格納する。こうしてステップ231の処理が終了す
る。
【0196】次に、ステップ232において、境界(閾
値、輪郭、又は外形)推定装置55が、処理データ格納
領域73から所望(1種類又は複数種類)の処理データ
を読み出す。そして、以下に述べるような境界推定手法
のうちのいずれか1つの手法を用いて、データ解析等を
行うことにより、ウエハ像と背景との境界推定(ウエハ
の輪郭推定または外形推定)を行う。
【0197】<第1の境界推定手法>この第1の境界推
定手法では、図15に示されたヒストグラムデータ(輝
度分布データ)を用いて、前述した第1の実施形態の如
く乱雑度(エントロピ)の総和が最小となる境界値の輝
度(即ち、閾値T)を求めることにより、ウエハ像と背
景との境界推定を行うものである。なお、この手法の詳
細な説明は前述の実施形態において説明済みなので、こ
こでは概略的な説明にとどめる。
【0198】境界推定装置55は、まず、画像から明ら
かに背景である領域(例えば、図13の点線枠内領域3
50a)の画素についての輝度データをサンプリングす
る。このサンプリングにより、撮像データにおける背景
領域像の輝度分布(図15の点線領域350b)を推定
する。
【0199】そして、推定された背景領域像の輝度分布
から、当該輝度分布の信頼区間よりも輝度が低い(暗
い)部分(図17の点線領域350f)において、次に
述べる第1の最尤推定法を用いて、2つの輝度分布に分
けるにあたって尤もらしい「仮の閾値(輝度値)T’」
を算出する。なお、上記の信頼区間は、予め実験やシミ
ュレーションの結果に基づいて求められる。
【0200】この第1の最尤推定法では、図5及び図7
におけるステップ119にて既述したように、総乱雑度
n(エントロピ)を用いる。
【0201】境界推定装置55は、図17の領域350
f内において、輝度値L(0)から任意の輝度値L
(n)までの輝度データから成る第1集合におけるデー
タ値の乱雑度S1nを算出する。かかる乱雑度S1nの算
出にあたって、境界推定装置55は、まず、輝度値Lを
連続変数tとして輝度データの発生確率に関する確率密
度関数F1n(t)を推定す。引き続き、境界推定装置
55は、前述の(5)式を用いて確率密度関数F1
n(t)のエントロピE1nを算出する。そして、境界推
定装置55は、前述の(6)式を用いて重み付け係数を
求め、第1集合における輝度値データの乱雑度S1n
前述の(7)式を用いて算出する。
【0202】次に、境界推定装置55は、領域350f
内におけるL(n+1)以降の輝度データから成る第2
集合におけるデータの乱雑度S2nを、前述の(10)
〜(13)式を用い、上記と同様にして算出する。そし
て総乱雑度Snを、これら求められた乱雑度S1nと乱雑
度S2nとの和を算出することにより求める。
【0203】以降は、境界推定装置55は、分割パラメ
ータnを変更して上記処理を繰り返しながら、領域35
0f内における、全ての分割態様における総乱雑度Sn
を算出する。そして、全ての分割態様においてそれぞれ
総乱雑度Snが算出されると、その複数の総乱雑度の中
で、総乱雑度Snが最小となる輝度値としての分割パラ
メータ値(仮のパラメータ値)T’を求める。
【0204】次に境界推定装置55は、図18に示され
る、算出された仮のパラメータ値(輝度値)T’から背
景領域像の輝度分布側の領域350gだけを対象とし
て、再度、上述した第1の最尤推定法を用いて、2つの
分布に分ける尤もらしい分割パラメータ値(輝度値)T
を算出する。この求められた分割パラメータ値(輝度
値)Tが、ウエハ像と背景領域像との境界を判定するた
めの「閾値T(輝度値)」となる。
【0205】第1の境界推定手法では、以上のようにし
て、ウエハ像と背景領域像との境界を判定するための閾
値T(輝度値)を推定する。
【0206】そして境界推定装置55は、推定された閾
値Tに基づき、撮像データIMD1を二値化(撮像素子
のうち、閾値Tより大きな輝度値を検出した画素は例え
ば「白」にして表し、閾値T以下の輝度値を検出した画
素は例えば「黒」にして表す)する。図19には、撮像
データIMD1を、閾値Tにより二値化した状態の画像
が示されている。この二値化された画像データに基づい
て、実際のウエハの外縁が精度良く推定される。なお、
図19では、「黒」領域がクロスハッチで示されてい
る。
【0207】引き続き、境界推定装置55は、二値化画
像に基づき算出される境界推定位置(XY座標位置)、
上述した閾値T、又は二値化画像(図19参照)データ
そのものなどを、境界推定位置格納領域74に格納す
る。
【0208】<第2の境界推定手法>この第2の推定手
法では、図15に示すヒストグラムデータ(輝度分布デ
ータ)、及び図16に示す確率分布データを用いて、ウ
エハ像と背景との境界推定を行うものである。
【0209】境界推定装置55は、まず、上述の第1の
境界推定手法と同様に、画像から明らかに背景である領
域(例えば、図13の点線枠内領域350a)の画素に
ついての輝度データをサンプリングする。このサンプリ
ングにより、撮像データにおける背景領域像の輝度分布
(図15の点線領域350b)を推定する。そして、推
定された背景領域像の輝度分布から、当該輝度分布の信
頼区間よりも輝度が低い部分(図17の点線領域350
f)において、次に述べる第2の最尤推定法を用いて、
2つの輝度分布に分けるにあたって尤もらしい「仮のパ
ラメータ値(輝度値)T’」を算出する。
【0210】この第2の最尤推定法では、図16の確率
分布データを用い、確率分布同士の交点を、境界点の最
尤点として求める。具体的には、図16の領域350c
に存在する確率分布Fbと確率分布Fcとの交点を求
め、この交点の輝度値を仮のパラメータ値(輝度値)
T’とする。
【0211】こうして算出された仮のパラメータ値(輝
度値)T’から、境界推定装置55は、図16に示され
る背景像領域の輝度分布側の領域350d内だけを対象
として再度、上述した第2の最尤推定法を用いて、2つ
の分布に分ける尤もらしい「パラメータ値(輝度値)
T」を算出する。すなわち、境界推定装置55は、領域
350dに存在する確率分布Faと確率分布Fbとの交
点を求め、この交点の輝度値をパラメータ値(輝度値)
Tとする。こうして求められたパラメータ値(輝度値)
Tが、ウエハ像と背景領域像との境界を判別するための
「閾値T(輝度値)」となる。
【0212】第2の境界推定手法では、以上のようにし
て、ウエハ像と背景との境界(閾値T)を推定する。
【0213】その後は、境界推定装置55は、上述の第
1の境界推定手法と同様に、閾値Tに基づき撮像データ
IMD1を二値化してウエハの外縁を推定する。そして
装置55は、算出された境界推定位置、閾値T、二値化
画像などを、境界推定位置格納領域74に格納する。
【0214】<第3の境界推定手法>この第3の推定手
法では、図15に示すヒストグラムデータ(輝度分布デ
ータ)を用いて、クラス間分散(級間分散)が最大とな
る閾値Tを求めることにより、ウエハ像と背景との境界
推定を行うものである。クラス間分散とは、概略的に述
べると、ある全体集合(輝度データ)をある閾値Tによ
って分離して2つのクラス(第1、第2の分割集合)を
考えたときに、全体集合の平均値と第1分割集合の平均
値との差の二乗と、全体集合の平均値と第2各分割集合
の平均値との差の二乗とを、それぞれ確率で重み付け
し、それらの和を求めるものである。
【0215】境界推定装置55は、まず、明らかに背景
である領域(図13の点線枠内350a)の画素に関す
る輝度データをサンプリングし、撮像データにおける背
景の輝度分布(図15の点線領域350b)を推定す
る。
【0216】そして、推定された背景の輝度分布から、
上述の分布の信頼区間よりも輝度が低い部分(図17の
点線領域350f)において、以下のようにしてクラス
間分散が最大となる、2つの分布に分ける尤もらしい
「仮のパラメータ値(輝度値)T’」を算出する。
【0217】まず境界推定装置55は、領域350(輝
度値0〜L1)において、画像における確率分布Pi及
び全平均輝度値μTを、以下の(15)式及び(16)
式により算出する。なお、「N」は図17の点線枠内の
全画素数(全データ数)であり、「ni」は輝度値iの
画素数を示す。
【0218】
【数10】
【0219】次に、未知の閾値(輝度値)を「k」とし
て、領域350f内のデータ(輝度値0〜L1)を2つ
のクラス(集合)C1、C2に分離する。このとき、輝度
値kまでの確率密度ω(k)及び平均値μ(k)は、以
下の(17)式及び(18)式で表される。なお、「ω
(L1)=1,μ(L1)=μT」となる
【0220】
【数11】
【0221】次に、各クラスC1、C2の平均値μ1、μ2
を、次の(19)式及び(20)式により算出する。
【0222】
【数12】
【0223】なお、Pr(i|C1)、Pr(i|C2)は、
各クラスC1、C2における輝度値iの生起確率であり、 Pr(i|C1)=P/ω(k) …(21) Pr(i|C2)=P/[1−ω(k)] …(22) によって定義される。
【0224】以上をまとめると、 μ1=μ(k)/ω(k) …(23) μ2={μT−μ(k)}/[1−ω(k)] …(24) となる。
【0225】そして、境界推定装置55は、以上を踏ま
えて、クラス間分散σB 2を次の(25)式により算出す
る。
【0226】
【数13】
【0227】そして、境界推定装置55は、パラメータ
kを変更しながらて上記処理(クラス間分散σB 2の算出
処理)を行って、クラス間分散σB 2が最大になるパラメ
ータkを求める。このクラス間分散σB 2が最大となる時
のパラメータkが、上述の仮のパラメータ(輝度値)
T’となっている。
【0228】次に、境界推定装置55は、算出された仮
のパラメータ値(輝度値)T’から背景分布側の領域3
50g(図18参照)だけを対象として再度、上述した
クラス間分散の手法を用いて、2つの分布に分ける尤も
らしいパラメータ値(輝度値)kを算出する。この求め
られた分割パラメータ値kが、ウエハ像と背景領域像と
の境界を判定するための「閾値T(輝度値)」となる。
【0229】第3の境界推定手法では、以上のようにし
て、ウエハ像と背景との境界(閾値T)を推定する。
【0230】その後、境界推定装置55は、上述の第
1、第2の境界推定手法で述べたのと同様に、閾値Tに
基づき撮像データIMD1を二値化してウエハの外縁を
推定する。そして、境界推定装置55は、算出された境
界推定位置、閾値T、二値化画像などを、境界推定位置
格納領域74に格納する。
【0231】<第4の境界推定手法>この第4の推定手
法では、図15に示されたヒストグラムデータ(輝度分
布データ)を用いて、ウエハ像と背景との境界推定を行
うものである。
【0232】境界推定装置55は、まず、実験やシミュ
レーションなどで予め定められている(求められてい
る)所定のデータ数(閾値)Sを用いて、ピーク値がデ
ータ数S以上となるピークを抽出する。図15の場合に
は3つのピークP10、P20、P30が抽出される。
【0233】そして、この3つのピークのうち、最大度
数の多い上位2つのピークP10,P20に着目し、こ
の2つのピークの輝度値L10,L20の平均輝度値L
mを求める。この求められた平均輝度値Lmが、ウエハ
像と背景との境界を判定するための「閾値T(輝度
値)」となる。
【0234】なお2つのピークP10,P20における
最大度数に応じた重みを用いて、輝度値L10,L20
を重み付け平均演算し、これにより求められた重み付け
平均値Lwmを、ウエハ像と背景領域像との境界を判定
するための「閾値T(輝度値)」としても良い。
【0235】また上記の重み付け平均演算を行う際に
は、図16に示された各確率分布における最大確率や分
散に応じた重みを用いるようにしても良い。
【0236】或いは、図16に示された確率分布データ
から、最大確率の大きい上位2つのピークを抽出し、こ
の上位2つのピークの輝度値の平均輝度値を求め、これ
を「閾値T」としても良い。この場合にも、上述の最大
確率や分散に応じた重みで、重み付け平均演算を行うよ
うにしても良い。
【0237】第4の境界推定手法では、以上のようにし
て、ウエハ像と背景領域像との境界を判定するための閾
値T(輝度値)を推定する。
【0238】その後は、上述の境界推定手法で述べたの
と同様に、閾値Tに基づき撮像データIMD1を二値化
してウエハの外縁を推定し、そして装置55は、算出さ
れた境界推定位置、閾値T、二値化画像などを、境界推
定位置格納領域74に格納する。
【0239】<第5の境界推定手法>この第5の境界推
定手法では、図20に示された微分値波形データ320
を用いて、ウエハ像と背景との境界推定を行うものであ
る。
【0240】境界推定装置55は、まず、実験やシミュ
レーションなどで予め定められている(求められてい
る)所定の微分値(閾値)Sを用いて、その微分値S以
上となるピークを抽出する(図21参照)。図21の場
合には、3つのピークP10、P20、P30が抽出さ
れている。この3つのピークが、境界候補(輪郭候補)
となる。
【0241】そして、次に述べる2つの手法(第1、第
2の微分値利用手法)のうちのいずれかの手法を用い
て、ウエハ像と背景との境界位置(ウエハ像の輪郭位
置)を求める。
【0242】[第1の微分値利用手法]この手法は、最
大微分値で境界位置を決定するものである。図21に示
されるように、撮像した画像データの中で、輝度値の差
が複数(図21の場合には3つ)存在しているが、ウエ
ハ像の輪郭は背景とウエハとの輝度の差であるため、ウ
エハ像の輪郭位置における輝度値差は最も大きい値を示
すものと考えられる。
【0243】以上の考えに基づいて、この手法では図2
1に示された複数の微分値の候補のうち、最大の微分値
を持つピークP10のピーク位置X10を輪郭候補とし
て推定し、そのピーク位置X10を輪郭推定位置(境界
推定位置)として推定する。
【0244】[第2の微分値利用手法]ウエハの輪郭
は、背景とウエハとで挟まれていると考えられる。この
考えに基づいて、この手法では、図21に示した複数の
微分値の候補のうち、背景側(図21では右側の領域3
50e)に最も近いピークP10のピーク位置X10を
輪郭候補として推定し、そのピーク位置X10を輪郭推
定位置(境界推定位置)として推定する。
【0245】そして境界推定装置55は、上述のように
して推定された輪郭位置に基づき、撮像データIMD1
から輪郭を抽出する。図22はこのようにして輪郭を抽
出した画像を示すものである。この輪郭抽出結果に基づ
いて、実際のウエハの外縁を推定することができる。
【0246】そして境界推定装置55は、以上のように
して求められた境界推定位置や、輪郭抽出画像(図22
参照)そのものなどを、境界推定位置格納領域74に格
納する。
【0247】以上、5つの境界推定手法について説明し
たが、個々の境界推定手法の中で説明した、2つのピー
クを生じるデータの分布(輝度データ分布、あるいは固
有パターンの分布)を、2つのクラス(集合)に分離す
る「閾値」を求める手法(データを二値化する手法)に
関しては、上述の境界推定手法の中で述べた手法に限ら
れず、種々の公知の二値化手法を用いても良い。
【0248】また上記では、得られたデータ(撮像デー
タ)を最終的に二値化する場合について説明したが、こ
れに限られず、データを最終的に多値化(例えば3値
化、またはそれ以上の多値化)する場合、即ち複数の境
界を求める場合にも適用可能である。
【0249】図14に戻り、引き続き、ステップ233
において、パラメータ算出装置56は、ウエハ内領域の
中心位置Qwと半径Rwとを、上記の推定された境界位
置(境界推定位置格納領域74に格納された情報)に基
づいて、最小二乗法等の統計的な手法を用いて算出す
る。
【0250】パラメータ算出装置56は、こうして求め
た中心位置Qwと半径Rwを、測定結果格納領域75に
格納する。
【0251】こうしてサブルーチン205の処理を終了
し、図12のメインルーチンへリターンする。
【0252】次に、ステップ206において、制御装置
59は、上記で求めたウエハWの形状測定以外の露光準
備用計測を行う。すなわち、制御装置59は、撮像デー
タ格納領域71に格納されたウエハWの外縁近傍の撮像
データに基づいて、ウエハWのノッチNやオリエンテー
ションフラットの位置を検出する。これにより、ロード
されたウエハWのZ軸回りの回転角を検出する。そし
て、検出されたウエハWのZ軸回りの回転角に基づき、
必要に応じて、ステージ制御系19及びウエハ駆動装置
24を介してウエハホルダ25を回転駆動する。
【0253】また、制御装置59は、基板テーブル26
上に配置された不図示の基準マーク板を使用したレチク
ルアライメントや、更にアライメント検出系ASを使用
したベースライン量の測定等の準備作業を行う。また、
ウエハWに対する露光が、第2層目以降の露光であると
きには、既に形成されている回路パターンと重ね合わせ
精度良く回路パターンを形成するため、上述のウエハW
の形状測定結果に基づいて、ウエハWの移動すなわちウ
エハステージWSTの移動を規定する基準座標系と、ウ
エハW上の回路パターンの配列すなわちチップ領域の配
列に関する配列座標系との位置関係が、アライメント検
出系ASを使用して高精度で検出される。
【0254】次いで、ステップ207において、第1層
目の露光が行われる。この露光動作にあたって、まず、
ウエハWのXY位置が、ウエハW上の最初のショット領
域(ファースト・ショット)の露光のための走査開始位
置となるように、ウエハステージWSTが移動される。
この移動は、測定結果格納領域75から読み出された上
述のウエハWの形状測定結果、ウエハ干渉計18からの
位置情報(速度情報)等(第2層目以降の露光の場合に
は、基準座標系と配列座標系との位置関係の検出結果、
ウエハ干渉計18からの位置情報(速度情報)等)に基
づき、主制御系20によりステージ制御系19及びウエ
ハ駆動装置21等を介して行われる。同時に、レチクル
RのXY位置が、走査開始位置となるように、レチクル
ステージRSTが移動される。この移動は、主制御系2
0によりステージ制御系19及び不図示のレチクル駆動
部等を介して行われる。
【0255】次に、ステージ制御系19が、主制御系2
0からの指示に応じて、多点フォーカス位置検出系によ
って検出されたウエハのZ位置情報、レチクル干渉計1
6によって計測されたレチクルRのXY位置情報、ウエ
ハ干渉計18によって計測されたウエハWのXY位置情
報に基づき、不図示のレチクル駆動部及びウエハ駆動装
置24を介して、ウエハWの面位置の調整を行いつつ、
レチクルRとウエハWとを相対移動させて走査露光を行
う。
【0256】こうして、最初のショット領域の露光が終
了すると、次のショット領域の露光のための走査開始位
置となるように、ウエハステージWSTが移動されると
ともに、レチクルRのXY位置が、走査開始位置となる
ように、レチクルステージRSTが移動される。そし
て、当該ショット領域に関する走査露光が、上述の最初
のショット領域と同様にして行われる。以後、同様にし
て各ショット領域について走査露光が行われ、露光が完
了する。
【0257】そして、ステップ208において、不図示
のウエハアンローダにより、露光が完了したウエハWが
基板テーブル26からアンロードされる。こうして、ウ
エハWの露光処理が終了する。
【0258】なお、上述した境界推定(外形抽出、輪郭
抽出)の手法は、ウエハの外形抽出への適用のみに限ら
るものでは無く、種々の物質の外形抽出に利用できる。
例えば、特開平10−335207号公報や特許第29
28277号公報で公知の、光源像の外形を抽出して投
影光学系の結像特性に影響する照明σ(投影光学系のコ
ヒーレンスファクタσ)を測定する際にも使用すること
もできる。
【0259】また、上述した第2の実施形態における境
界推定の手法は、撮像データを分類する場合に限られる
ものでは無い。種々のデータ群であって、且つそのデー
タ群が少なくとも3つ以上のピークを持つデータ分布を
持つデータ群であれば、そのデータ群を2つ(あるいは
3つ以上)の分割データ群に分類するための境界(閾
値)を求める場合において、適宜適用することが可能で
ある。
【0260】なお、上記の各実施形態では、走査型露光
装置の場合を説明したが、本発明は、紫外線を光源にす
る縮小投影露光装置、波長30nm前後の軟X線を光源
にする縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にする
X線露光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによ
る露光装置などあらゆるウエハ露光装置、液晶露光装置
等に適応できる。また、ステップ・アンド・リピート
機、ステップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド
・スティッチング機を問わない。
【0261】また、上記の各実施形態では、露光装置に
おけるウエハ上の位置合わせマークの位置検出及びウエ
ハの位置合わせの場合を説明したが、本発明を適用した
位置検出、及び位置合わせは、レチクル上の位置合わせ
マークのマーク検出、位置検出、及びレチクルの位置合
わせに用いることもでき、更に、露光装置以外の装置、
例えば顕微鏡等を使用した物体の観察装置、工場の組み
立てライン、加工ライン、検査ラインにおける対象物の
位置決め装置等における物体の位置検出やその物体の位
置合わせにも利用可能である。
【0262】また、本発明の信号処理方法及び信号処理
装置は、露光装置におけるマークの撮像信号の処理に限
定されるものではなく、例えば顕微鏡等を使用した物体
の観察装置等における信号処理にも使用することができ
る。更に、信号波形における信号成分とノイズ成分との
判別における多種多様な場面で使用することができる。
【0263】また、本発明のデータ分類方法及びデータ
分類装置は、信号処理における信号成分とノイズ成分と
の判別の場合の適用に限定されるものではなく、与えら
れた一群のデータ内容が未知である場合に、統計的に合
理的なデータの分類を行う場合であれば、あらゆる場面
で使用することができる。
【0264】《デバイスの製造》次に、上記の実施形態
の露光装置及び露光方法を使用したデバイスの製造につ
いて説明する。
【0265】図23は、デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の生産のフローチャートが示されてい
る。図23に示されるように、まず、ステップ401
(設計ステップ)において、デバイスの機能設計(例え
ば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を
実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステッ
プ402(マスク製作ステップ)において、設計した回
路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステッ
プ403(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等
の材料を用いてウエハを製造する。
【0266】次に、ステップ404(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ401〜ステップ403で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形成す
る。次いで、ステップ405(デバイス組立ステップ)
において、ステップ404において処理されたウエハを
用いてチップ化する。このステップ405には、アッセ
ンブリ工程(ダイシング、ボンディング)パッケージン
グ工程(チップ封入)等の工程が含まれる。
【0267】最後に、ステップ406(検査ステップ)
において、ステップ405で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0268】図24には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ404の詳細なフロー例が示されてい
る。図24において、ステップ411(酸化ステップ)
においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ412
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ413(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ4
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ411〜ステップ414
それぞれは、ウエハプロセスの各段階の前処理工程を構
成しており、各段階において必要な処理に応じて選択さ
れて実行される。
【0269】ウエハプロセスの各段階において、前処理
工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行
される。この後処理工程では、まず、ステップ415
(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を
塗布し、引き続き、ステップ416(露光ステップ)に
おいて、上記で説明した実施形態の露光装置及び露光方
法によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光す
る。次に、ステップ417(現像ステップ)においては
露光されたウエハを現像し、引き続き、ステップ418
(エッチングステップ)において、レジストが残存して
いる部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り
去る。そして、ステップ419(レジスト除去ステッ
プ)において、エッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。
【0270】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0271】以上のようにして、精度良く微細なパター
ンが形成されたデバイスが製造される。
【0272】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1のデ
ータ分類方法及び第1のデータ分類装置によれば、分類
後の複数のデータ集合それぞれの乱雑度を足し合わせた
総和が最小となるように、一群のデータを複数のデータ
集合に分類するので、信号データとノイズデータとを合
理的かつ自動的に分類することができる。
【0273】また、本発明の信号処理方法及び信号処理
装置によれば、本発明のデータ分類方法を使用して、観
測により得られた信号波形データにおける信号成分デー
タ候補とノイズ成分データ候補との分類を行うので、信
号波形におけるノイズ判別を効率良く自動的に行うこと
ができる。
【0274】また、本発明の位置検出方法及び位置検出
装置によれば、本発明の信号処理方法を使用し、マーク
の撮像信号を処理して撮像信号に重畳しているノイズ成
分を除去し、マーク撮像結果本来の信号成分に基づいて
マークの位置検出を行うので、重畳するノイズの態様が
未知の場合であっても、マークの位置を自動的かつ精度
良く検出することができる。
【0275】また、本発明の第1の露光方法及び第1の
露光装置によれば、本発明の位置検出方法を使用して、
基板に形成された位置検出用マークの位置を高精度で検
出し、その検出結果に基づいて基板の位置合わせを行い
つつ、区画領域にパターンを転写するので、所定のパタ
ーンを精度良くかつ迅速に区画領域に転写することがで
きる。
【0276】また、本発明の第2のデータ分類方法及び
第2のデータ分類装置によれば、一群のデータを、各デ
ータ値に基づいて、a個の集合にデータ分割した後、a
個のデータ集合それぞれの特徴に基づいて、前記一群の
データをb個(b<a)の集合に再度データ分割する。
したがって、一群のデータを、データ値に応じて合理的
かつ効率的に、最終的に分割したいb個の集合にデータ
分割することができる。
【0277】また、本発明の第3のデータ分類方法及び
第3のデータ分類装置によれば、一群のデータを第1の
数の集合にデータ分割するためのc個の境界候補を推定
した後、最終的に行いたい第1の数よりも少ない第2の
数の集合にデータ分割の態様に応じた所定の抽出条件を
c個の境界候補に適用して、第2の数の集合にデータ分
割するためのd(d<c)個の境界候補を抽出する。し
たがって、一群のデータを、データ値に応じて合理的か
つ効率的に、最終的に分割したい第2の数の集合にデー
タ分割することができる。
【0278】また、本発明の画像処理方法及び画像処理
装置によれば、所定の撮像視野内に存在する物体の画像
パターンと背景の画像パターンとを撮像した輝度データ
を一群のデータとして、本発明の第2又は第3のデータ
分類方法を用いて前記輝度データを、物体の輝度データ
と背景の輝度データとに、合理的かつ効率的に分類し、
そのデータ分類結果に基づいて、物体と前記背景との境
界を識別する。したがって、物体の撮像結果における物
体と背景との境界を精度良く識別することができ、物体
の外縁形状を精度良く特定することができる。
【0279】また、本発明の第2の露光方法及び第2の
露光装置によれば、本発明の画像処理方法を用いて精度
良く特定された基板の外形に基づいて、基板の回転位置
制御を行われ、当該回転位置制御が行われた後の基板上
に形成されたマークが精度良く検出される。そして、マ
ーク検出結果に基づいて基板を精度良く位置決めしつ
つ、所定パターンを基板上に転写する。したがって、所
定のパターンを基板に高い精度で転写することができ
る。
【0280】また、本発明のデバイス製造方法によれ
ば、リソグラフィ工程において、本発明の露光方法を使
用して所定のパターンを基板に転写するので、精度良く
微細なパターンが形成されたデバイスを製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の露光装置の概略構成を示す図
である。
【図2】図2(A)及び図2(B)は、アライメントマ
ークの例を説明するための図である。
【図3】図3(A)〜図3(D)は、アライメントマー
クに関する撮像結果を説明するための図である。
【図4】図1の主制御系の概略構成を示す図である。
【図5】マークの位置検出動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】パルス高値の大きさ順に並び変えられたパルス
高データの分布の例を示すグラフである。
【図7】図5のピーク高データの分類サブルーチンにお
ける処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】正のピーク高値のデータに関する分類の例を示
す図である。
【図9】第2の実施形態の露光装置の概略構成を示す図
である。
【図10】図9の装置におけるラフアライメント検出系
周辺の構成を概略的に示す平面図である。
【図11】図9の装置における主制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図12】図9の装置の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図13】ラフアライメント検出系による撮像結果を説
明するための図である。
【図14】図12のウエハ外形測定サブルーチンの処理
を説明するためのフローチャートである。
【図15】図13の撮像結果における輝度値の度数分布
を示すグラフである。
【図16】図13の撮像結果における輝度値の発生確率
分布を示すグラフである。
【図17】仮パラメータ値T’(輝度値)の導出を説明
するための図である。
【図18】閾値T(輝度値)の導出を説明するための図
である。
【図19】閾値T(輝度値)により二値化した画像を示
す図である。
【図20】図13の撮像結果における輝度値波形とその
微分値波形を示すグラフである。
【図21】図20の微分値波形の解析を説明するための
図である。
【図22】抽出された輪郭を示す図である。
【図23】デバイス製造方法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図24】図23のウエハ処理ステップにおける処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
19…ステージ制御系(回転制御装置の一部、位置決め
装置の一部)、24…ウエハ駆動装置(回転制御装置の
一部、位置決め装置の一部)、32…信号処理装置、3
3…ピーク抽出装置(抽出装置)、35…データ分類装
置、36…乱雑度算出装置(第1及び第2分割装置、第
1及び第2乱雑度算出装置)、37…分類演算装置(第
1及び第2分類装置)、38…位置算出装置、51…ウ
エハ外形演算装置(外形特定装置)、55…境界推定装
置(第1及び第2データ分割装置)、AS…アライメン
ト顕微鏡(測定装置、撮像装置、マーク検出装置)、W
…ウエハ(基板、物体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 210 G06F 17/30 210D G06T 1/00 305 G06T 1/00 305C 7/60 150 7/60 150B H01L 21/027 H01L 21/30 525W (72)発明者 杉原 太郎 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 國米 祐司 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一群のデータを、データ値に応じて複数
    の集合に分類するデータ分類方法であって、 前記一群のデータを、互いに共通要素を有さない第1の
    数の集合にデータ分割する第1工程と;前記第1工程で
    分割された集合それぞれにおけるデータ値の乱雑度を算
    出し、該乱雑度の和を算出する第2工程とを含み、 前記第1工程におけるデータ分割の態様を変更しながら
    前記第1工程と前記第2工程とを繰り返し、前記第2工
    程で求められた乱雑度の和が最小となった前記第1の数
    の分類集合それぞれに属するデータに、前記一群のデー
    タを分類するデータ分類方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の数の分類集合の内の特定分類
    集合に属するデータを、互いに共通要素を有さない第2
    の数の集合にデータ分割する第3工程と;前記第3工程
    で分割された集合それぞれにおけるデータ値の乱雑度を
    算出し、該乱雑度の和を算出する第4工程とを更に含
    み、 前記第3工程におけるデータ分割の態様を変更しながら
    前記第3工程と前記第4工程とを繰り返し、前記第4工
    程で求められた乱雑度の和が最小となった前記第2の数
    の分類集合それぞれに属するデータに、前記特定分類集
    合に属するデータを更に分類することを特徴とする請求
    項1に記載のデータ分類方法。
  3. 【請求項3】 前記データ分割は、前記分類の対象とな
    るデータからデータ値の大きさ順で行われることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のデータ分類方法。
  4. 【請求項4】 前記各集合の乱雑度は、 前記各集合に属するデータのデータ値に基づいて、前記
    各集合ごとにデータ値の確率分布を推定し、 前記推定されたデータ値の確率分布のエントロピを求
    め、 前記確率分布のエントロピを対応する集合に属するデー
    タの数に応じて重み付ける、 ことにより求められることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のデータ分類方法。
  5. 【請求項5】 前記データ値の確率分布の推定は、正規
    分布であるとして行われることを特徴とする請求項4に
    記載のデータ分類方法。
  6. 【請求項6】 一群のデータを、データ値に応じて複数
    の集合に分類するデータ分類装置であって、 前記一群のデータを、互いに共通要素を有さない第1の
    数の集合にデータ分割する第1データ分割装置と;前記
    第1データ分割装置によって分割された集合それぞれに
    おけるデータ値の乱雑度を算出し、該乱雑度の和を算出
    する第1乱雑度算出装置と;前記第1データ分割装置に
    よるデータ分割の態様ごとに前記第1乱雑度算出装置に
    よって算出された乱雑度の和が最小となった前記第1の
    数の分類集合それぞれに属するデータに、前記一群のデ
    ータを分類する第1分類装置とを備えるデータ分類装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の数の分類集合の内の特定分類
    集合に属するデータを、互いに共通要素を有さない第2
    の数の集合にデータ分割する第2データ分割装置と;前
    記第2データ分割装置によって分割された集合それぞれ
    におけるデータ値の乱雑度を算出し、該乱雑度の和を算
    出する第2乱雑度算出装置と;前記第2データ分割装置
    によるデータ分割の態様ごとに前記第2乱雑度算出装置
    によって算出された乱雑度の和が最小となった前記第2
    の数の分類集合それぞれに属するデータに、前記特定分
    類集合のデータを分類する第2分類装置とを更に備える
    ことを特徴とする請求項6に記載のデータ分類装置。
  8. 【請求項8】 対象物を測定して得られる測定信号を処
    理する信号処理方法であって、 前記測定信号から得られた複数の特徴点の信号レベルを
    抽出する抽出工程と;前記抽出された信号レベルを分類
    対象データとして、請求項1〜5のいずれか一項に記載
    のデータ分類方法により、前記一群の特徴点の信号レベ
    ルを複数の集合に分類する分類工程とを含む信号処理方
    法。
  9. 【請求項9】 前記特徴点は、前記測定信号の極点であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記特徴点は、前記測定信号の変曲点
    であることを特徴とする請求項8に記載の信号処理方
    法。
  11. 【請求項11】 対象物を測定して得られる測定信号を
    処理する信号処理装置であって、 前記対象物を測定し、測定信号を収集する測定装置と;
    前記測定信号から得られた複数の特徴点の信号レベルを
    抽出する抽出装置と;前記抽出された信号レベルを分類
    対象データとする請求項6又は7に記載のデータ分類装
    置とを備える信号処理装置。
  12. 【請求項12】 物体に形成されたマークの位置を検出
    する位置検出方法であって、 前記マークを撮像し、撮像信号を収集する撮像工程と;
    前記撮像信号を測定信号として、請求項8に記載の信号
    処理方法により前記撮像信号を処理する信号処理工程
    と;前記信号処理工程における信号処理結果に基づいて
    前記マークの位置を算出する位置算出工程とを含む位置
    検出方法。
  13. 【請求項13】 前記信号処理工程におけるデータ分類
    において、データ分類後における各分類集合それぞれに
    属すべきデータの数は予め知られており、 前記位置算出工程では、前記属すべきデータの数と、前
    記信号処理工程において分類された前記各分類集合にお
    けるデータの数とを比較して、前記信号処理工程におけ
    る分類の正当性を評価し、正当であると評価された前記
    分類集合に属するデータに基づいて位置を算出すること
    を特徴とする請求項12に記載の位置検出方法。
  14. 【請求項14】 物体に形成されたマークの位置を検出
    する位置検出装置であって、 前記マークを撮像し、撮像信号を収集する撮像装置と;
    前記撮像信号を測定信号として信号処理を行う請求項1
    1に記載の信号処理装置と;前記信号処理装置による信
    号処理結果に基づいて前記マークの位置を算出する位置
    算出装置とを備える位置検出装置。
  15. 【請求項15】 所定のパターンを基板上の区画領域に
    転写する露光方法であって、 前記基板に形成された位置検出用マークの位置を請求項
    12又は13に記載の位置検出方法によって検出して、
    前記区画領域の位置に関する所定数のパラメータを求
    め、前記基板上における前記区画領域の配列情報を算出
    する配列算出工程と;前記配列算出工程において求めら
    れた前記区画領域の配列情報に基づいて、前記基板の位
    置制御を行いつつ、前記区画領域に前記パターンを転写
    する転写工程とを含む露光方法。
  16. 【請求項16】 所定のパターンを基板上の区画領域に
    転写する露光装置において、 前記基板上のマークの位置を検出する位置検出装置とし
    て請求項14に記載の位置検出装置を具備することを特
    徴とする露光装置。
  17. 【請求項17】 一群のデータを、データ値に応じて複
    数の集合に分類するデータ分類方法であって、 前記一群のデータを、前記データ値に基づいて、a個の
    集合にデータ分割する第1工程と;前記第1工程で分割
    されたa個の集合の個々の特徴に基づいて、前記一群の
    データをb個(b<a)の集合に再度データ分割し直す
    第2工程と;を含むデータ分類方法。
  18. 【請求項18】 前記第2工程は、 前記a個の集合のうち、所定の条件に合致する第1集合
    を特定する第3工程と;前記一群のデータのうちの、前
    記第1集合に含まれるデータを除いたデータ群を、デー
    タ分割するための第1の境界候補を、所定の推定手法を
    用いて推定する第4工程と;前記一群のデータのうち、
    前記第4工程で推定された前記第1の境界候補によって
    区画され且つ前記第1集合を含むデータ群を、データ分
    割するための第2の境界候補を、前記所定の推定手法を
    用いて推定する第5工程と;を含み、 前記第2工程では、前記第5工程で推定された前記第2
    の境界候補に基づいて、前記一群のデータを前記b個の
    集合にデータ分割することを特徴とする請求項17に記
    載のデータ分類方法。
  19. 【請求項19】 前記所定の推定手法は、 前記境界候補により分割された集合それぞれにおけるデ
    ータ値の乱雑度を算出して、該乱雑度の和を算出する乱
    雑度算出工程と;前記境界候補によるデータ分割の態様
    を変更しながら前記乱雑度算出工程を行い、該乱雑度算
    出工程で求められた乱雑度の和が最小となる境界候補を
    抽出する境界候補抽出工程と;を含むことを特徴とする
    請求項18に記載のデータ分類方法。
  20. 【請求項20】 前記所定の推定手法は、 前記データ群の個々の集合における確率分布を求める確
    率分布算出工程と;前記個々の集合の確率分布の交点に
    基づいて前記境界候補を抽出する境界候補抽出工程と;
    を含むことを特徴とする請求項18に記載のデータ分類
    方法。
  21. 【請求項21】 前記所定の推定手法は、 前記境界候補により分割された集合間の分散であるクラ
    ス間分散を算出するクラス間分散算出工程と、 前記境界候補によるデータ分割の態様を変更しながら前
    記クラス間分散算出工程を行い、該クラス間分散算出工
    程で求められたクラス間分散が最大となる境界候補を抽
    出する境界候補抽出工程と;を含むことを特徴とする請
    求項18に記載のデータ分類方法。
  22. 【請求項22】 前記第3工程における所定の条件は、
    前記一群のデータのうち、ある所定値とほぼ同じ値を示
    すデータを抽出するという条件である、ことを特徴とす
    る請求項18〜21のいずれか一項に記載のデータ分類
    方法。
  23. 【請求項23】 前記一群のデータは、所定の撮像視野
    内の互いに異なる画像パターンを撮像した画素毎の撮像
    データであり、 前記所定値は、所定の画像パターンの撮像領域に対応す
    る領域に存在する画素の撮像データであることを特徴と
    する請求項22に記載のデータ分類方法。
  24. 【請求項24】 前記第2工程は、 前記a個の集合それぞれに含まれるデータの数に基づい
    て、前記a個の集合の中から所定数の集合を抽出する第
    3工程と;前記第3工程で抽出された前記所定数の集合
    をそれぞれ代表するデータ値を平均演算して、平均デー
    タ値を算出する第4工程と;を含み、 前記第2工程では、前記第4工程で算出された前記平均
    データ値に基づいて、前記一群のデータを前記b個の集
    合にデータ分割することを特徴とする請求項17に記載
    のデータ分類方法。
  25. 【請求項25】 前記第4工程では、前記所定数の集合
    のそれぞれのデータの数、及び前記所定数の集合の確率
    分布の少なくとも一方に応じた重みを用いて、前記デー
    タ値を重み付け平均演算することを特徴とする請求項2
    4に記載のデータ分類方法。
  26. 【請求項26】 前記a個は3個以上であり、前記b個
    は2個であることを特徴とする請求項17〜25のいず
    れか一項に記載のデータ分類方法。
  27. 【請求項27】 一群のデータを、データ値に応じて複
    数の集合に分類するデータ分類方法であって、 前記データ値に基づいて、前記一群のデータを第1の数
    の集合にデータ分割するためのc個の境界候補を推定す
    る第1工程;前記一群のデータを、前記第1の数よりも
    少ない第2の数の集合にデータ分割するためのd(d<
    c)個の境界候補を、所定の抽出条件の下で、前記第1
    工程で推定された前記c個の境界候補に基づいて抽出す
    る第2工程と;を含むことを特徴とするデータ分類方
    法。
  28. 【請求項28】 前記所定の抽出条件は、前記c個の境
    界候補それぞれが示すデータ値の大きさに基づいて、前
    記d個の境界候補を抽出するという条件を含むことを特
    徴とする請求項27に記載のデータ分類方法。
  29. 【請求項29】 前記所定の抽出条件は、前記データ値
    が最大値となる境界候補を抽出するという条件を含むこ
    とを特徴とする請求項28に記載のデータ分類方法。
  30. 【請求項30】 前記一群のデータは、所定方向の位置
    ごとに並べられており、 前記所定の抽出条件は、前記c個の境界候補それぞれの
    位置に基づいて前記d個の境界候補を抽出するという条
    件を含むことを特徴とする請求項27に記載のデータ分
    類方法。
  31. 【請求項31】 前記一群のデータは、所定の撮像視野
    内の互いに異なる画像パターンを撮像した画素毎の撮像
    データを、前記画素の位置に応じて微分した微分データ
    であり、 前記データ値は、前記撮像データの微分値であり、 前記境界候補は、前記画素の位置であることを特徴とす
    る請求項27〜30のいずれか一項に記載のデータ分類
    方法。
  32. 【請求項32】 前記c個は2個以上であり、前記d個
    は1個であることを特徴とする請求項27〜31のいず
    れか一項に記載のデータ分類方法。
  33. 【請求項33】 前記一群のデータは、所定の撮像視野
    内の互いに異なる画像パターンを撮像した画素毎の輝度
    データであることを特徴とする請求項17〜32のいず
    れか一項に記載のデータ分類方法。
  34. 【請求項34】 所定の撮像視野内を撮像して得られた
    画像データを処理する画像処理方法において、 前記所定の撮像視野内に存在する物体の画像パターンと
    背景の画像パターンとを撮像した輝度データを一群のデ
    ータとし、 請求項33に記載のデータ分類方法を用いて前記輝度デ
    ータを分類することにより、前記物体と前記背景との境
    界を識別することを特徴とする画像処理方法。
  35. 【請求項35】 前記物体は、所定のパターンが転写さ
    れる基板を含むことを特徴とする請求項34に記載の画
    像処理方法。
  36. 【請求項36】 所定のパターンを基板上に転写する露
    光方法であって、 請求項35に記載の画像処理方法を用いて前記基板の外
    形を特定する外形特定工程と;前記特定された前記基板
    の外形に基づいて、前記基板の回転位置制御を行う回転
    位置制御工程と;前記回転位置制御の後、前記基板上に
    形成されたマークを検出するマーク検出工程と;前記マ
    ーク検出工程におけるマーク検出結果に基づいて前記基
    板を位置決めしつつ、前記所定パターンを前記基板上に
    転写する転写工程と;を含む露光方法。
  37. 【請求項37】 一群のデータを、データ値に応じて複
    数の集合に分類するデータ分類装置であって、 前記一群のデータを、前記データ値に基づいて、a個の
    集合にデータ分割する第1データ分割装置と;前記第1
    データ分割装置で分割されたa個の集合の個々の特徴に
    基づいて、前記一群のデータをb個(b<a)の集合に
    再度データ分割し直す第2データ分割装置と、を有する
    ことを特徴とするデータ分類装置。
  38. 【請求項38】 前記a個は3個以上であり、前記b個
    は2個であることを特徴とする請求項37に記載のデー
    タ分類装置。
  39. 【請求項39】 一群のデータを、データ値に応じて複
    数の集合に分類するデータ分類装置であって、 前記データ値に基づいて、前記一群のデータを第1の数
    の集合にデータ分割するためのc個の境界候補を推定す
    る第1データ分割装置と;前記一群のデータを、前記第
    1の数よりも少ない第2の数の集合にデータ分割するた
    めのd(d<c)個の境界候補を、所定の抽出条件の下
    で、前記第1データ分割装置で推定された前記c個の境
    界候補に基づいて抽出する第2データ分割装置と;を備
    えるデータ分類装置。
  40. 【請求項40】 前記一群のデータは、所定の撮像視野
    内の互いに異なる画像パターンを撮像した画素毎の撮像
    データを、前記画素の位置に応じて微分した微分データ
    であり、 前記データ値は、前記撮像データの微分値であり、 前記境界候補は、前記画素の位置であることを特徴とす
    る請求項39に記載のデータ分類装置。
  41. 【請求項41】 前記c個は2個以上であり、前記d個
    は1個であることを特徴とする請求項39又は請求項4
    0に記載のデータ分類装置。
  42. 【請求項42】 所定の撮像視野内を撮像して得られた
    画像データを処理する画像処理装置において、 前記所定の撮像視野内に存在する基板の画像パターンと
    背景の画像パターンとを撮像した輝度データを一群のデ
    ータとし、 請求項37〜41のいずれか一項に記載のデータ分類装
    置を用いて前記輝度データを分類することにより、前記
    基板と前記背景との境界を識別することを特徴とする画
    像処理装置。
  43. 【請求項43】 所定のパターンを基板上に転写する露
    光装置であって、 前記基板の外形を特定する、請求項42に記載の画像処
    理装置を含む外形特定装置と;前記画像処理装置によっ
    て特定された前記基板の外形に基づいて、前記基板の回
    転位置制御を行う回転位置制御装置と;前記回転位置制
    御装置によって回転位置制御された前記基板上に形成さ
    れたマークを検出するマーク検出装置と;前記マーク位
    置検出装置によるマーク検出結果に基づいて前記基板を
    位置決めする位置決め装置と;を備え、 前記位置決め装置により前記基板を位置決めしつつ、前
    記所定パターンを前記基板上に転写する露光装置。
  44. 【請求項44】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法において、 前記リソグラフィ工程では、請求項15又は36に記載
    の露光方法を用いて露光を行うことを特徴とするデバイ
    ス製造方法。
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