JP2001264932A - 熱現像感光材料及び画像形成方法 - Google Patents
熱現像感光材料及び画像形成方法Info
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Abstract
プリントアウトを抑えられた、銀色調のよい熱現像感光
材料を提供する。また、写真製版用、特にスキャナー、
イメージセッター用として、硬調性を損なうことなく、
カブリやプリントアウトが抑えられた、保存性の良好な
写真特性の熱現像感光材料を提供する。 【解決手段】 有機銀塩、ハロゲン化銀および還元剤を
含有し、かつに下記一般式(I)、一般式(II)または
一般式(III)で表される化合物を含有することを特徴
とする熱現像感光材料。 【化1】
Description
画像形成方法に関するものであり、特に加熱により画像
を形成する熱現像感光材料及び画像形成方法に関する。
ることで画像形成を行う感光材料は、数多く知られてい
る。それらの中でも、環境保全や画像形成手段が簡易化
できるシステムとして、熱現像により画像を形成する技
術が挙げられる。
全、省スペースの観点から処理廃液の減量が強く望まれ
ている。そこで、レーザー・スキャナーまたはレーザー
・イメージセッターにより効率的に露光させることがで
き、高解像度および高鮮鋭性を有する黒色画像を形成す
ることができる感光性熱現像材料である熱現像感光材料
に関する技術が必要とされている。これら熱現像感光材
料では、溶液系処理化学薬品の使用をなくし、より簡単
で環境を損なわない現像処理システムを顧客に対して供
給することができる。
ば米国特許第3,152,904号、同第3,457,
075号、およびD.モーガン(Morgan)とB.
シェリー(Shely)による「熱によって処理される
銀システム(Thermally Processed
Silver Systems)A」(イメージング
・プロセッシーズ・アンド・マテリアルズ(Imagi
ng Processes and Material
s)Neblette 第8版、スタージ(Sturg
e)、V.ウォールワーズ(Walworth)、A.
シェップ(Shepp)編集、第2頁、1969年)に
記載されている。このような熱現像感光材料は、還元可
能な非感光性の銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の
光触媒(例えばハロゲン化銀)、および銀の還元剤を通
常有機バインダーマトリックス中に分散した状態で含有
している。熱現像感光材料は常温で安定であるが、露光
後高温(例えば、80℃〜140℃)に加熱した場合
に、還元可能な銀源(酸化剤として機能する)と還元剤
との間の酸化還元反応を通じて銀を生成する。この酸化
還元反応は露光で発生した潜像の触媒作用によって促進
される。露光領域中の還元可能な銀塩の反応によって生
成した銀は黒色画像を提供し、これは非露光領域と対照
をなし、画像の形成がなされる。
形成に必要な素材がすべて感光材料中に共存しているこ
とから現像によるカブリが生じやすく、現像後も残存す
る感光性成分のためプリントアウトが生じる等の問題が
あった。これらの問題を解決するためカブリ防止剤を添
加することはほとんど必須となっている。
法は、カブリ防止剤として水銀化合物を用いる方法であ
った。感光材料中にカブリ防止剤として水銀化合物を使
用することについては、例えば米国特許第3,589,
903号に開示されている。しかし、水銀化合物は環境
的に好ましくなく、非水銀系のカブリ防止剤の開発が望
まれていた。
で各種のポリハロゲン化合物が開示されている(例えば
米国特許第3,874,946号、同第4,756,9
99号、同第5,340,712号、欧州特許第60
5,981A1号、同第622,666A1号、同第6
31,176A1号、特公昭54−165号、特開平7
−2781号、同9−160164号、同9−2441
78号、同9−258367号、同9−265150
号、同9−281640号、同9−319022号)。
止の効果が低かったり、画像銀の色調を悪化させるとい
う問題があった。
会編 コロナ社)354頁、写真の化学(笹井 明著
写真工業出版社)168〜169頁、或いはザ・セオリ
ー・オブ・フォトグラフィック・プロセス(T.H.ジ
ェームズ編、マックミラン社)369〜399頁等に記
録されているようなカブリ防止剤を用いると、現像によ
るカブリは抑制されるものの、銀色調が悪く、感度の低
下を招きやすいという問題があった。さらに、印刷用感
光材料にこれらの化合物を適用した場合、硬調化剤との
併用においても軟調化が著しく、改善が必要とされてい
た。
の目的は、濃度や感度の低下を招くことなく、カブリや
プリントアウトが抑えられた、銀色調のよい熱現像感光
材料およびそれを用いる画像形成方法を提供することに
ある。第2の目的は、写真製版用、特にスキャナー、イ
メージセッター用として、硬調性を損なうことなく、カ
ブリやプリントアウトが抑えられた、保存性の良好な熱
現像感光材料およびそれを用いる画像形成方法を提供す
ることにある。
記構成により達成される。
を含有し、かつ前記一般式(I)、一般式(II)または
一般式(III)で表される化合物を含有することを特徴
とする熱現像感光材料。
で表される化合物において、R11、R12、R13、R21、
R22およびR23がそれぞれ、置換又は無置換の、フェニ
ル基またはメチル基であることを特徴とする1記載の熱
現像感光材料。
において、Y31が置換または無置換の、フェニル基また
はピリジル基であることを特徴とする1記載の熱現像感
光材料。
び硬調化剤を含有し、かつ前記一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)で表される化合物を含有する
ことを特徴とする熱現像感光材料。
は一般式(VI)で表される化合物が、それぞれ前記一般
式(IV−a)、一般式(V−a)または一般式(VI−
a)で表されることを特徴とする4記載の熱現像感光材
料。
物が、前記一般式(IV−b)で表されることを特徴とす
る5記載の熱現像感光材料。
物において、Y81が、置換または無置換の、フェニル基
またはピリジル基であることを特徴とする5記載の熱現
像感光材料。
たは前記一般式(VII)で表される化合物であることを
特徴とする4〜7のいずれか1項記載の熱現像感光材
料。
において、R113が水素原子であり、R111が電子供与性
基であることを特徴とする8記載の熱現像感光材料。
(VIII)で表される化合物であることを特徴とする8記
載の熱現像感光材料。
を含有することを特徴とする1〜10のいずれか1項記
載の熱現像感光材料。
像感光材料に画像様に露光を与え、ついで80℃〜25
0℃に加熱することにより現像することを特徴とする熱
現像感光材料の画像形成方法。
ー光源であることを特徴とする12記載の熱現像感光材
料の画像形成方法。
1000nmであることを特徴とする13記載の熱現像
感光材料の画像形成方法。
式(I)〜(VI)、(IV−a)、(V−a)、(VI−
a)および(IV−b)において、A11、A21、A31、A
41、A51、A61、A71、A81、A91、A 101で表される
カブリ防止剤残基としては、例えば写真工学の基礎銀塩
編(日本写真学会編 コロナ社)354頁、写真の化学
(笹井 明著 写真工業出版社)168〜169頁、或
いはザ・セオリー・オブ・フォトグラフィック・プロセ
ス(T.H.ジェームズ編、マックミラン社)369〜
399頁に記載されているような、コンベンショナルな
ハロゲン化銀写真感光材料においてカブリ防止剤として
知られている有機化合物の残基である。
た一般式(1)〜(15)を示す。尚、式中、*はカブ
リ防止剤残基が他の基と結合する位置を示す。
bは各々、水素原子、アルキル基又はアリール基を表
し、Yaは−N(Rk)−、−O−または−S−を表
し、Rkは水素原子又はアルキル基を表す。
水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、Rd、R
eは各々、水素原子、アルキル基、アリール基又はニト
ロ基を表し、RdとReが結合して5員または6員の環
を形成しても良い。Ybは−N(Rl)−、−CH
(Rl)−、−O−または−S−を表し、Rlは水素原
子、アルキル基又はアリール基を表す。
f、Rgは各々、水素原子、アルキル基、アリール基又
はニトロ基を表す。
々、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、Ri
とRjは結合して5員または6員の環を形成しても良
い。Ycは−N=又は−C(Rm)=を表し、Rmは水
素原子、アルキル基又はアリール基を表す。
(VI)、(IV−a)、(V−a)、(VI−a)、(IV−
b)において、A11、A21、A41、A51、A61、A71、
A81、A91、A101で表されるカブリ防止剤残基として
は、一般式(1)〜(15)のような基が挙げられる
が、一般式(2)、(7)、(8)及び(10)で表さ
れる化合物が特に好ましい。一般式(III)において、
A31は窒素原子で結合しているカブリ抑制剤残基を表
し、例えば一般式(4)、(6)、(7)、(8)、
(10)、(11)、(12)、(13)等の基が挙げ
られ、一般式(7)、(8)及び(10)で表される化
合物が特に好ましい。
11、R12、R13、R21、R22およびR23はそれぞれ独立
に、置換または無置換の、アルキル基、アリール基また
はヘテロアリール基を表す。アルキル基として具体的に
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基などが挙げられる。アリール基として具体的に
は、例えばフェニル基、p−メチルフェニル基、ナフチ
ル基などが挙げられる。ヘテロアリール基として具体的
には、例えばトリアゾール残基、イミダゾール残基、ピ
リジン残基、フラン残基、チオフェン残基などがあげら
れる。R11、R12、R13、R21、R22およびR23として
好ましい置換基はメチル基、フェニル基である。
で表される化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
は無置換の、アリール基またはヘテロアリール基を表
す。アリール基として具体的には、例えばフェニル基、
ナフチル基などが挙げられる。ヘテロアリール基として
具体的には、例えばトリアゾール残基、イミダゾール残
基、ピリジン残基、フラン残基、チオフェン残基などが
あげられる。該アリール基、ヘテロアリール基が置換基
を有する場合、置換基の総炭素原子数は6以下であり、
置換基の例としては、ニトロ基、メチル基、メトキシ基
等があげられる。Y31として好ましいのは置換または無
置換の、フェニル基、ピリジル基であり、特に好ましい
のはo−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ピ
リジル基である。
の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
て、G41、G51、G61はブロック基を表し、mは0また
は1を表す。ブロック基とは、カルボニル基、カルボニ
ルオキシ基、オキシカルボニル基、アミド基、スルホニ
ル基、スルフィニル基、チオ基をいう。好ましくは、m
=1であり、ブロック基がカルボニルオキシ基の場合で
ある。
R43は各々独立に、アルキル基(アラルキル基、シクロ
アルキル基等を含む)、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、ヘテロ環基、アルキルカルボニル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、(チオ、アシル、スルホニル)カルバモ
イル基、イミノ基、チオカルボニル基、スルファモイル
カルボニル基、カルバゾイル基、オキサリル基、オキサ
モイル基、シアノ基、チオカルバモイル基、ヒドロキシ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、カルバモイルオキシ基、スルホニルオキシ基、アミ
ノ基、(アルキル、アリールまたはヘテロアリール)ア
ミノ基、ウレイド基、イミド基、セミカルバジド基、チ
オセミカルバジド基、ヒドラジノ基、オキサモイルアミ
ノ基、ニトロ基、メルカプト基、(アルキル、アリー
ル、またはヘテロアリール)チオ基、アシルチオ基、
(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキル
またはアリール)スルフィニル基、スルホ基、スルファ
モイル基、ホスホリル基、シリル基であり、これら置換
基はこれら置換基で更に置換されていてもよい。一般式
(IV)において、好ましいのは一般式(IV−a)で表さ
れる化合物であり、特に好ましいのは一般式(IV−b)
で表される化合物である。一般式(IV−a)において、
G71はブロック基を表す。ブロック基とは、上述の一般
式(IV)のG41と同義であり、また好ましい範囲も同様
である。一般式(IV−a)および一般式(IV−b)にお
いて、R71、R72、R73、R101、R102およびR
103は、一般式(I)のR11、R12およびR13と同義で
あり、また好ましい範囲も同様である。R71、R72、R
73、R101、R102およびR103の特に好ましい置換基は
メチル基、フェニル基である。
無置換のアリール基またはヘテロアリール基を表す。ア
リール基として具体的には、例えばフェニル基、ナフチ
ル基などが挙げられる。ヘテロアリール基として具体的
には、例えばトリアゾール残基、イミダゾール残基、ピ
リジン残基、フラン残基、チオフェン残基などが挙げら
れる。該アリール基、ヘテロアリール基が置換基を有す
る場合、置換基の総炭素原子数は6以下であり、置換基
の例としては、ニトロ基、メチル基、メトキシ基等があ
げられる。一般式(V)において、好ましいのは一般式
(V−a)で表される化合物である。一般式(V−a)
において、Y81は上述の一般式(V)のY51と同義であ
る。Y81として好ましいのはo−ニトロベンジル基、p
−ニトロベンジル基、ピリジル基等である。
無置換のアリール基またはヘテロアリール基を表す。具
体的には、上述の一般式(V)のY51と同じ基があげら
れる。該アリール基、ヘテロアリール基が置換基を有す
る場合、置換基の総炭素原子数は9以下であり、置換基
の例としては、ニトロ基、メチル基、メトキシ基等があ
げられる。一般式(VI)において、好ましいのは一般式
(VI−a)で表される化合物である。一般式(VI−a)
において、Y91は上述の一般式(VI)のY61と同義であ
る。Y61として好ましいのはo−ニトロベンジル基、p
−ニトロベンジル基、ピリジル基等である。
I)で表される化合物の具体例を挙げるが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
体例としては、一般式(IV)は一般式(I)、(II)を
包含するので、化合物I−1〜I−9、II−1〜II−1
9も含まれる。また、一般式(V)で表される化合物の
具体例としては、一般式(V)は一般式(III)を包含
するので、化合物III−1〜III−16も含まれる。
112およびR113はそれぞれ独立に、水素原子または一価
の置換基を表す。一価の置換基の例としては、例えばア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環基、4級
化された窒素原子を含むヘテロ環基(例えばピリジニウ
ム基)、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例えばエチレン
オキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含
む基を含む)、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルバモイル基、ウレタン基、カルボキシル
基、イミド基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、セミカルバジド基、ヒドラジノ基、4級の
アンモニオ基、(アルキル、アリールまたはヘテロ環)
チオ基、メルカプト基、(アルキルまたはアリール)ス
ルホニル基、(アルキルまたはアリール)スルフィニル
基、スルホ基、スルファモイル基、アシルスルファモイ
ル基、(アルキルまたはアリール)スルホニルウレイド
基、(アルキルまたはアリール)スルホニルカルバモイ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、リン酸アミ
ド基などが挙げられる。
吸引性基とは、ハメットの置換基定数σpが正の値をと
る置換基のことであり、電子吸引性基の例としてはハロ
ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基、ス
ルファモイル基、スルホンアミド基、トリフルオロメチ
ル基、トリクロロメチル基、ホスホリル基、カルボキシ
基(またはその塩)、スルホ基(またはその塩)、イミ
ノ基、σpが正の値をとるヘテロ環基またはこれらの電
子吸引性基で置換されたフェニル基等が挙げられる。
平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論じるために19
35年に、L.P.Hammetにより提唱された経験
則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。
ハメット則により求められた置換基定数にはσp値とσ
m値とがあり、これらの値は多くの一般的な文献に記載
があり、「Lange’s Handbook of
Chemistry(J.A.Dean著)」第12
版、1979年(Mc Graw−Hill);「化学
の領域増刊」、第122号、第96〜103頁、197
9年(南光堂);Chemical Reviews、
第91巻、第165〜195頁、1991年等に詳しく
述べられている。本発明における電子吸引性基及び電子
供与性基は、σp値により規定しているが、上記の文献
に記載の文献既知の値がある置換基にのみ限定されるも
のではない。
R112、およびR113とZは、それぞれ互いに結合して環
状構造を形成していてもよい。
が電子供与性基であり、R113が水素原子である化合物
である。本発明中で電子供与性基とは、ハメットの置換
基定数σpが負の値を取る置換基のことであり、電子供
与基の例としては、ヒドロキシル基(又はその塩)、メ
ルカプト基(又はその塩)、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、ヘテロ環チオ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、σpが負の
値を取るヘテロ環基またはこれらの電子供与性基で置換
されたフェニル基が挙げられる。
の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお、これらの化合物において、互変異性体
又は幾何異性体が存在する場合には、その両方を表すも
のとする。
体に制限はないが、特に一般式(VIII)で表される化合
物であることが好ましい。一般式(VIII)において、R
121、R122及びR123は各々独立に、置換もしくは無置
換の、アリール基またはヘテロアリール基を表すが、ア
リール基として具体的には、例えばフェニル、p−メチ
ルフェニル、ナフチルなどが挙げられる。ヘテロアリー
ル基として具体的には、例えばトリアゾール残基、イミ
ダゾール残基、ピリジン残基、フラン残基、チオフェン
残基などがあげられる。また、R121、R122及びR123
はそれぞれ任意の連結基を介して結合しても良い。R
121、R122及びR123が置換基を有する場合、置換基と
しては一般式(VII)で述べたR111、R112およびR113
と同様の一価の置換基が挙げられる。R121、R122及び
R123として好ましくはいずれもが置換もしくは無置換
のフェニル基であり、より好ましくはR121、R122及び
R12 3のいずれもが無置換のフェニル基である。
基を表すが、ヘテロ環オキシ基として具体的には、ピリ
ジルオキシ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ
基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオ
キシ基、フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリ
ルオキシ基、イミダゾリルオキシ基等が挙げられる。ヘ
テロ環チオ基として具体的にはピリジルチオ基、ピリミ
ジルチオ基、インドリルチオ基、ベンゾチアゾリルチオ
基、ベンズイミダゾリルチオ基、フリルチオ基、チエニ
ルチオ基、ピラゾリルチオ基、イミダゾリルチオ基等が
挙げられる。R 124として好ましくはピリジルオキシ
基、チエニルオキシ基である。
方が水素原子で他方はアシル基(例えばアセチル、トリ
フルオロアセチル、ベンゾイル等)、スルホニル基(例
えばメタンスルホニル、トルエンスルホニル等)又はオ
キサリル基(例えばエトキサリル等)を表す。好ましく
はB121、B122がともに水素原子の場合である。以下
に、本発明において用いられるヒドラジン誘導体の具体
例H−1〜H−26を挙げるが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
化合物は、従来公知の方法によって合成することができ
る。以下に合成例を示す。
lに5−ニトロベンツイミダゾール1.5gを加えた
後、ジ−tert−ブチルジカルボネート2gを加え、
室温で30分間撹拌した。反応物を酢酸エチルで抽出し
たあと、溶媒を留去し、得られた結晶を酢酸エチル/n
−ヘキサンで再結晶することにより目的化合物I−9を
1.4g得た。収率57%であった。
lに5−メチルベンゾトリアゾール1.5gを加えた
後、2−ニトロベンジルブロマイド2.4gを加え、3
時間還流した。反応物を酢酸エチルで抽出したあと、溶
媒を留去し、得られた結晶をトルエンで再結晶すること
により目的化合物III−2を1.4g得た。収率45%
であった。
およびヒドラジン誘導体は、公知の方法により容易に合
成することができ、また薬品メーカーから直接購入する
ことが可能な化合物も存在する。
およびヒドラジン誘導体の添加層は、ハロゲン化銀乳剤
を含む感光層及び/又は感光層に隣接した層であること
が好ましい。また、本発明に係る化合物の添加量は、ハ
ロゲン化銀粒子の粒径、ハロゲン組成、化学増感の程
度、抑制剤の種類等により最適量が異なり、一様ではな
いが、概ねハロゲン化銀1モル当たり10-6モル〜10
-1モル程度、特には10 -5モル〜10-2モルの範囲が好
ましい。
る化合物およびヒドラジン誘導体は、適当な有機溶媒、
例えばアルコール類(メタノール、エタノール、プロパ
ノール、フッ素化アルコール)、ケトン類(アセトン、
メチルエチルケトン)、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、メチルセルソルブなどに溶解して用い
ることができる。また、既に良く知られている乳化分散
法によっても組み入れることができる。例えば、ジブチ
ルフタレート、トリクレジルフォスフェート、グリセリ
ルトリアセテートあるいはジエチルフタレートなどの高
沸点有機溶媒及び酢酸エチルやシクロヘキサノンなどの
補助溶媒を用いて溶解し、機械的に乳化して乳化分散物
を作製し、所望の構成層に添加することができる。ま
た、固体分散法として知られている方法、例えば、本発
明の一般式(I)〜(VII)で表される化合物およびヒ
ドラジン誘導体の粉末を、例えばボールミル、コロイド
ミル、あるいは超音波分散機等の分散手段を用いて水系
微粒子分散物として、任意に添加することもできる。
の他に米国特許第5,545,505号に記載のヒドロ
キシルアミン化合物、アルカノールアミン化合物やフタ
ル酸アンモニウム化合物、米国特許第5,545,50
7号に記載のヒドロキサム酸化合物、米国特許第5,5
58,983号に記載のN−アシル−ヒドラジン化合
物、米国特許第5,937,449号に記載のベンズヒ
ドロールやジフェニルフォスフィンやジアルキルピペリ
ジンやアルキル−β−ケトエステルなどの水素原子ドナ
ー化合物を適宜添加することができる。これらの化合物
を含有させることにより、ヒドラジン誘導体を用いて形
成した画像において、Dmaxをさらに向上することが
できる。
えば米国特許第3,874,946号、同第4,75
6,999号、同第5,340,712号、欧州特許第
605,981A1号、同第622,666A1号、同
第631,176A1号、特公昭54−165号、特開
平7−2781号、同9−160164号、同9−24
4178号、同9−258367号、同9−26515
0号、同9−281640号、同9−319022号等
に記載のポリハロゲン化合物を併用することによって、
さらにカブリ低減効果が増大する。これらの中でも、一
般式(IX)で表される化合物を本発明に係る化合物と共
に用いることが、特に好ましい。
ル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す。R
131およびR132は各々独立に、ハロゲン原子を表し、X
はカルボニル基、スルホ基またはスルホニル基を表し、
Dは水素原子、ハロゲン原子または電子吸引性基を表
し、mは0または1を表す。一般式(IX)で表される化
合物については特願平11−361048号に記載され
ている。
体例をあげるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
に周知の通常の方法により合成することができる。
添加量に特に制限はないが、10-4〜1モル/Agモル
が好ましく、特に10-3〜0.3モル/Agモルが好ま
しい。
る。本発明の熱現像感光材料に用いられる有機銀塩は、
還元可能な銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有す
る有機酸及びヘテロ有機酸の銀塩、その中でも特に長鎖
(炭素原子数10〜30、好ましくは15〜25)の脂
肪族カルボン酸及び含窒素複素環が好ましい。配位子
が、銀イオンに対する総安定定数として4.0〜10.
0の値を有する有機又は無機の銀錯体も本発明において
は有用である。好適な銀塩の例は、リサーチ・ディスク
ロージャー(以降、単にRDとも言う)第17029及
び同第29963に記載されており、以下のものを挙げ
ることができる:有機酸の銀塩(例えば、没食子酸、シ
ュウ酸、ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パル
ミチン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボキシアル
キルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロピ
ル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,
3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒドとヒドロキシ置
換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀錯体
(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換芳香
族カルボン酸類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,
5−ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル
酸)とのポリマー反応生成物の銀錯体);チオン類の銀
塩又は錯体(例えば、3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チオン、
3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2−チオ
ン);イミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,
2,4−チアゾール、1H−テトラゾール、3−アミノ
−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾール及びベ
ンゾトリアゾールから選択される窒素酸と銀との錯体又
は塩;サッカリン、5−クロロサリチルアルドキシム等
の銀塩;及びメルカプチド類の銀塩等である。好ましい
銀源は、ベヘン酸銀、アラキジン酸銀、ステアリン酸銀
及びそれらの混合物である。
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12764
3号に記載されている様なコントロールドダブルジェッ
ト法等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアルカ
リ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
など)を加えて、有機酸アルカリ金属塩ソープ(例え
ば、ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムな
ど)を作製した後に、コントロールドダブルジェット法
により、前記ソープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の
結晶を作製する。その際には、以下に述べる感光性ハロ
ゲン化銀粒子(以降、単にハロゲン化銀粒子という)を
混在させてもよい。
ンサーとして機能するものである。本発明においては、
画像形成後の感光材料の白濁化の抑制、及び良好な画質
を得るため平均粒子サイズは小さい方が好ましく、平均
粒子サイズが0.1μm以下、より好ましくは0.01
μm〜0.1μm、特に好ましくは0.02μm〜0.
08μmである。ここでいう粒子サイズ(粒径)とは、
ハロゲン化銀粒子が立方体或いは八面体のいわゆる正常
晶である場合には、ハロゲン化銀粒子の稜の長さをい
う。又、正常晶でない場合、例えば球状、棒状、或いは
平板状の粒子の場合には、ハロゲン化銀粒子の体積と同
等な球を想定したときの球の直径をいう。また、ハロゲ
ン化銀粒子は単分散であることが好ましい。ここでいう
単分散とは、下記式で求められる単分散度が40%以下
をいう。更に好ましくは30%以下であり、特に好まし
くは0.1%以上20%以下となる粒子である。
の平均値)}×100 本発明においては、ハロゲン化銀粒子が平均粒径0.1
μm以下でかつ単分散粒子であることが好ましく、この
範囲にすることで画像の粒状度も向上する。
制限はないが、ミラー指数〔100〕面の占める割合が
高いことが好ましく、この割合が50%以上、更には7
0%以上、特には80%以上であることが好ましい。ミ
ラー指数〔100〕面の比率は、増感色素の吸着におけ
る〔111〕面と〔100〕面との吸着依存性を利用し
たT.Tani、J.Imaging Sci.29、
165(1985)に記載の方法により求めることがで
きる。
ン化銀粒子の形状は、平板粒子である。ここでいう平板
粒子とは、投影面積の平方根を粒径rμmとし、垂直方
向の厚みをhμmとした場合のアスペクト比=r/hが
3以上のものをいう。その中でも好ましくは、アスペク
ト比が3〜50である。また平板粒子における粒径は、
0.1μm以下であることが好ましく、さらに0.01
μm〜0.08μmが好ましい。これら平板粒子は、米
国特許第5,264,337号、同第5,314,79
8号、同第5,320,958号等に記載の方法によ
り、容易に得ることができる。本発明においては、該平
板状粒子を用いることにより、さらに画像の鮮鋭度も向
上することができる。
制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、
沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよい。本発明に用
いられる写真乳剤は、P.Glafkides著Chi
mie et Physique Photograp
hique(Paul Montel社刊、1967
年)、G.F.Duffin著 Photograph
ic EmulsionChemistry(The
Focal Press刊、1966年)、V.L.Z
elikman et al著Making and
CoatingPhotographic Emuls
ion(The Focal Press刊、1964
年)等に記載された方法を用いて調製することができ
る。
反則不軌特性改良や階調調整のために、元素周期律表の
第6族から第10族に属する金属のイオン又は錯体イオ
ンを含有せしめることが好ましい。上記の金属として
は、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、
Re、Os、Ir、Pt、Auが好ましい。
ュレーション法等、当業界で知られている方法により不
要の塩類を除去(脱塩)することができるが、本発明に
おいては脱塩は行っても行わなくてもいずれでもよい。
増感が施されていることが好ましい。好ましい化学増感
法としては、当業界でよく知られているような硫黄増感
法、セレン増感法、テルル増感法、金化合物や白金、パ
ラジウム、イリジウム化合物等の貴金属増感法や還元増
感法等を用いることができる。
ため、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換算
して1m2当たり0.5g以上2.2g以下であること
が好ましい。この範囲に銀量を設定することにより硬調
な画像を得ることができる。また、銀総量に対するハロ
ゲン化銀量の比率は、質量比で50%以下、好ましくは
25%以下、更に好ましくは0.1〜15%である。
剤としては、一般に知られているものが挙げられ、例え
ば、フェノール類、2個以上のフェノール基を有するポ
リフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、2
個以上の水酸基を有するポリヒドロキシベンゼン類、2
個以上の水酸基を有するポリヒドロキシナフタレン類、
アスコルビン酸類、3−ピラゾリドン類、ピラゾリン−
5−オン類、ピラゾリン類、フェニレンジアミン類、ヒ
ドロキシルアミン類、ハイドロキノンモノエーテル類、
ヒドロオキサミン酸類、ヒドラジド類、アミドオキシム
類、N−ヒドロキシ尿素類等があり、さらに詳しくは例
えば、米国特許第3,615,533号、同第3,67
9,426号、同第3,672,904号、同第3,7
51,252号、同第3,782,949号、同第3,
801,321号、同第3,794,488号、同第
3,893,863号、同第3,887,376号、同
第3,770,448号、同第3,819,382号、
同第3,773,512号、同第3,839,048
号、同第3,887,378号、同第4,009,03
9号、同第4,021,240号、英国特許第1,48
6,148号もしくはベルギー特許第786,086
号、特開昭50−36143号、同50−36110
号、同50−116023号、同50−99719号、
同50−140113号、同51−51933号、同5
1−23721号、同52−84727号、特公昭51
−35851号等に具体的に例示された還元剤等を挙げ
ることができ、本発明は上記の公知な還元剤の中から適
宜選択して使用することが出来る。選択方法としては、
実際に還元剤を含む熱現像感光材料を作製し、その写真
性能を直接評価することにより、還元剤の適否を確認す
る方法が最も効率的である。
カルボン酸銀塩を使用する場合の好ましい還元剤として
は、2個以上のフェノール基がアルキレン基又は硫黄に
よって連結されたポリフェノール類、特にフェノール基
のヒドロキシ置換位置に隣接した位置の少なくとも一つ
にアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、t−ブチル基、シクロヘキシル基等)又はアシル基
(例えばアセチル基、プロピオニル基等)が置換したフ
ェノール基の2個以上がアルキレン基又は硫黄によって
連結されたポリフェノール類、例えば1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,
5−トリメチルヘキサン、1,1−ビス(2−ヒドロキ
シ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、
1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)メタン、(2−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ル−5−メチルフェニル)−(2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)メタン、6,6′−ベンジリデン−ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、6,6′−ベ
ンジリデン−ビス(2−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール)、6,6′−ベンジリデン−ビス(2,4−ジメ
チルフェノール)、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1,5,5−テトラキス(2−ヒドロキシ−3,5
−ジメチルフェニル)−2,4−エチルペンタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ブチルフェニル)プロパン等の米国特許第
3,589,903号、同第4,021,249号もし
くは英国特許第1,486,148号各明細書及び特開
昭51−51933号、同50−36110号、同50
−116023号、同52−84727号もしくは特公
昭51−35727号公報に記載されたポリフェノール
化合物、米国特許第3,672,904号明細書に記載
されたビスナフトール類、例えば、2,2′−ジヒドロ
キシ−1,1′−ビナフチル、6,6′−ジブロモ−
2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ビナフチル、6,
6′−ジニトロ−2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−
ビナフチル、ビス(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メ
タン、4,4′−ジメトキシ−1,1′−ジヒドロキシ
−2,2′−ビナフチル等、更に米国特許第3,80
1,321号明細書に記載されているようなスルホンア
ミドフェノール又はスルホンアミドナフトール類、例え
ば、4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、2−ベン
ゼンスルホンアミドフェノール、2,6−ジクロロ−4
−ベンゼンスルホンアミドフェノール、4−ベンゼンス
ルホンアミドナフトール等を挙げることが出来る。
剤の適量は、使用する有機銀塩や還元剤の種類、その他
の添加剤により一様ではないが、一般的には有機銀塩1
モル当たり0.05〜10モル、好ましくは0.1〜3
モルの範囲が適当である。又この範囲内においては、上
述した還元剤を2種以上併用してもよい。本発明におい
ては、前記還元剤を塗布直前に感光層塗布液に添加し塗
布することが、感光層塗布液の停滞時間による写真性能
変動を小さくする上で好ましい。
ーは、透明又は半透明で、一般に無色である、天然ポリ
マー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィル
ムを形成する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、
ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプ
ン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル
酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コ
ポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン
−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエ
ン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビ
ニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポ
リ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹
脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、
ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、
セルロースエステル類、ポリ(アミド)類がある。バイ
ンダーとしては、親水性でも疎水性でもよいが、本発明
においては、熱現像処理後のカブリを低減させるために
は、疎水性透明バインダーを使用することが好ましい。
好ましいバインダーとしては、例えば、ポリビニルブチ
ラール、セルロースアセテート、セルロースアセテート
ブチレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリア
クリル酸、ポリウレタンなどが挙げられる。その中でも
ポリビニルブチラール、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート及びポリエステルが、特に好
ましく用いられる。
するために、感光層の外側に非感光層を塗設することが
好ましい。これらの非感光層に用いられるバインダー
は、感光層に用いられるバインダーと同じ種類でも異な
った種類でもよい。
め感光層のバインダー量が1.5〜10g/m2である
ことが好ましい。さらに好ましくは、1.7〜8g/m
2である。1.5g/m2未満では、未露光部の濃度(D
min)が大幅に上昇し、実用上障害を起こす場合があ
る。
含有せしめることが好ましく、熱現像処理後の画像の傷
つき防止のため、感光材料の表面に配するマット剤量
は、感光層側の全バインダーに対し質量比で0.5〜3
0%含有することが好ましい。
感光層を設ける場合には、該非感光層側の少なくとも1
層中にマット剤を含有することが、すべり性や指紋付着
防止のためにも好ましく、そのマット剤量は該非感光層
の全バインダーに対し、質量比で0.5〜40%含有せ
しめることが好ましい。マット剤の形状は、定形、不定
形どちらでも良いが、好ましくは定形で、特には球形が
好ましい。
なくとも一層の感光層を有している。支持体上に感光層
のみを形成しても良いが、感光層の上に少なくとも1層
の非感光層を形成することが好ましい。また、感光層を
通過する光の量又は波長分布を制御するため、感光層と
同じ側にフィルター染料層及び/又は反対側にアンチハ
レーション染料層、いわゆるバッキング層を形成しても
良いし、あるいは感光層に直接染料又は顔料を含ませて
も良い。
やマット剤の他にポリシロキサン化合物、ワックス類や
流動パラフィンのようなスベリ剤を含有してもよい。
助剤として各種の界面活性剤を用いることができる。そ
の中でも特にフッ素系界面活性剤が、帯電特性を改良し
たり、斑点状の塗布故障を防ぐために好ましく用いられ
る。
を整えるため高感度層/低感度層又は低感度層/高感度
層等の複数の層構成をとっても良い。
リサーチ・ディスクロージャー第17029に開示され
ている。
あるいは促進させ現像強度を制御するため、分光増感効
率を向上させるためあるいは現像処理前後における保存
安定性を向上させるため、メルカプト化合物、ジスルフ
ィド化合物、チオン化合物等の抑制剤を含有させること
ができる。
ば界面活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線
吸収剤、被覆助剤等を用いても良い。これらの添加剤及
び上述したその他の添加剤はリサーチ・ディスクロージ
ャー第17029(1978年6月p.9〜15)に記
載されている化合物を好ましく用いることができる。
はその他の形成層のいずれに添加しても良い。
に所定の光学濃度を得るため、及び現像処理後の画像の
変形を防ぐためプラスチックフィルム(例えば、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ナイロン、セルローストリアセテート、ポリエチレ
ンナフタレート)であることが好ましい。
エチレンテレフタレート(以下PETと略す)及びシン
ジオタクチック構造を有するスチレン系重合体を含むプ
ラスチック(以下SPSと略す)の支持体が挙げられ
る。支持体の厚みとしては50〜300μm程度、好ま
しくは70〜180μmである。
いることもできる。採用するプラスチックとしては、前
述のプラスチックが挙げられる。支持体の熱処理とは、
支持体を製膜後、感光層が塗布されるまでの間に、支持
体のガラス転移点より30℃以上高い温度、好ましくは
35℃以上高い温度で、更に好ましくは40℃以上高い
温度で加熱することを指す。
に金属酸化物及び/又は導電性ポリマーなどの導電性化
合物を構成層中に含ませることができる。これらはいず
れの層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バッ
キング層、感光層と下引の間の層などである。
昭63−159841号、同60−140335号、同
63−231437号、同63−259651号、同6
3−304242号、同63−15245号、米国特許
第4,639,414号、同第4,740,455号、
同第4,741,966号、同第4,751,175
号、同第4,835,096号に記載された増感色素が
使用できる。
例は、例えばRD第17643IV−A項(1978年1
2月p.23)、同第18431X項(1979年8月
p.437)に記載もしくは引用された文献に記載され
ている。
源の分光特性に適合した分光感度を有する増感色素を有
利に選択することができる。例えばA)アルゴンレーザ
ー光源に対しては、特開昭60−162247号、特開
平2−48653号、米国特許第2,161,331
号、西独特許第936,071号、特願平3−1895
32号等に記載のシンプルメロシアニン類、B)ヘリウ
ム−ネオンレーザー光源に対しては、特開昭50−62
425号、同54−18726号、同59−10222
9号等に記載の三核シアニン色素類、特願平6−103
272号に記載のメロシアニン類、C)LED光源及び
赤色半導体レーザーに対しては特公昭48−42172
号、同51−9609号、同55−39818号、特開
昭62−284343号、特開平2−105135号に
記載されたチアカルボシアニン類、D)赤外半導体レー
ザー光源に対しては特開昭59−191032号、同6
0−80841号に記載されたトリカルボシアニン類、
特開昭59−192242号、特開平3−67242号
の一般式(IIIa)、一般式(IIIb)に記載された4−
キノリン核を含有するジカルボシアニン類などが有利に
選択される。
いはそれらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
では、特に強色増感の目的でしばしば用いられる。増感
色素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素あ
るいは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色
増感を示す物質をハロゲン化銀乳剤中に含んでもよい。
ーザー(488nm)、He−Neレーザー(633n
m)、赤色半導体レーザー(670nm)、赤外半導体
レーザー(780nm、830nm)などのレーザー光
源を用いて行うことが、1つの特徴であり、特に該レー
ザー光源の波長が700〜1000nmである赤外半導
体レーザーが好ましい。
ン防止層として染料を含有する層を設ける事ができる。
Arレーザー、He−Neレーザー、赤色半導体レーザ
ー用には400nm〜750nmの範囲で、露光波長に
おいて少なくとも0.3以上、好ましくは0.8以上の
吸収となるように染料を添加することが好ましい。赤外
半導体レーザー用には750nm〜1500nmの範囲
で、露光波長において少なくとも0.3以上、好ましく
は0.8以上の吸収となるように染料を添加することが
好ましい。染料は、1種でも数種を組み合わせても良
い。該染料は、感光層と同じ側の支持体に近い染料層あ
るいは、感光層と反対側の染料層に添加することができ
る。
で現像されても良いが、本発明においては、イメージワ
イズに露光した熱現像感光材料を昇温し、温度として8
0〜250℃で熱現像処理を行うことが1つの特徴であ
り、好ましくは100〜140℃である。現像時間とし
ては1〜180秒が好ましく、10〜90秒が更に好ま
しい。
るが、本発明はこれに限定されない。
ン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度3
5℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む
水溶液370mlと(96/4)のモル比の臭化カリウ
ムと沃化カリウムを含む水溶液をpAg7.7に保ちな
がらコントロールドダブルジェット法で10分間かけて
添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデン0.3gを添加し、N
aOHでpHを5に調整して、平均粒子サイズ0.06
μm、投影直径面積の変動係数8%、{100}面比率
86%の立方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラチ
ン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理後フェノキシエ
タノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.5に
調整した。その後に増感色素SD−1をハロゲン化銀1
モルに対し5×10-5モルづつ添加した。その後60℃
に昇温してチオ硫酸ナトリウムを2mg添加し100分
間熟成した後に38℃に冷却して化学増感を終了し、ハ
ロゲン化銀粒子を得た。
中にベヘン酸10.6gを入れ90℃に加熱溶解し、十
分攪拌した状態で1mol/Lの水酸化ナトリウム3
1.1mlを添加し、そのままの状態で1時間放置し
た。その後30℃に冷却し、1/3mol/Lのリン酸
7.0mlを添加して十分攪拌した状態でN−ブロモコ
ハク酸イミド0.01gを添加した。その後、上記であ
らかじめ調製したハロゲン化銀粒子を、ベヘン酸に対し
て銀量として10モル%となるように40℃に加温した
状態で攪拌しながら添加した。さらに1mol/Lの硝
酸銀水溶液25mlを2分間かけて連続添加し、そのま
ま攪拌した状態で1時間放置した。この乳剤に酢酸エチ
ルに溶解したポリビニルブチラールを添加して十分攪拌
した後に静置し、ベヘン酸銀粒子とハロゲン化銀粒子を
含有する酢酸エチル相と水相に分離した。水相を除去し
た後、遠心分離にてベヘン酸銀粒子とハロゲン化銀粒子
を採取した。その後、東ソー(株)社製合成ゼオライト
A−3(球状)20gとイソプロピルアルコール22m
lを添加し、1時間放置した後濾過した。更にポリビニ
ルブチラール3.4gとイソプロピルアルコール23m
lを添加し35℃にて高速で十分攪拌して分散し有機脂
肪酸銀乳剤の調製を終了した。
ように調製した。溶媒には、メチルエチルケトン、アセ
トン、メタノールを適宜用いた。
製した。溶媒には、メチルエチルケトン、アセトン、メ
タノールを適宜用いた。
調製した。
れた厚さ175μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに塗布し、乾燥して熱現像感光材料である試料を得
た。
感光材料である試料を半切サイズに加工し、810nm
のレーザーダイオードを垂直面より13°傾いたビーム
で露光した。その後ヒートドラムを用いて120℃×1
5秒熱現像処理した。得られた熱現像済み試料の濃度を
光学濃度計(コニカ社製:PDA−65)で測定し、濃
度D−露光量LogEの特性曲線を作製した。特性曲線
より、最大濃度(Dmax)を求めた。また感度は、カ
ブリ(Dmin)より1.5高い濃度を与える露光量の
比の逆数として求め、試料1−1の感度を100とした
ときの相対感度で示す。
様の処理をした2枚の試料を1枚は25℃、55%で7
日間遮光保存し、もう1枚は25℃、55%で7日間自
然光に晒した後、両者のカブリ部分の濃度を測定し、下
式で求めたカブリの増加を画像保存性として示す。
カブリ)−(遮光保存したときのカブリ) (銀色調の評価)得られた処理済み感材の銀画像の濃度
1.5の部分の色調を目視で観察し評価した。○が冷黒
調であり、×が温黒調である。
(本発明の請求項1に係る発明の構成)は十分な感度、
濃度があり、かつカブリやプリントアウトが低く、感光
材料の銀色調も良好であることがわかる。
済みの厚さ100μmのPETフィルムの両面に8W/
m2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記下引
塗布液a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設、
乾燥させて下引層A−1とし、反対側の面には下記帯電
防止加工用の下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8μmに
なるように塗設、乾燥させて帯電防止加工下引層B−1
とした。
の上表面に、8W/m2・分のコロナ放電を施し、下引
層A−1の上には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜
厚0.1μmになる様に塗設して下引上層A−2とし
て、下引層B−1の上には下記下引上層塗布液b−2を
乾燥膜厚0.8μmになる様に帯電防止機能をもつ下引
上層B−2として塗設した。
下引乾燥工程において、支持体を140℃で加熱し、そ
の後徐々に冷却した。
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(60/3
8/2)のモル比の塩化ナトリウムと臭化カリウムと沃
化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当
たり1×10-6モル、塩化ロジウム塩を銀1モル当たり
1×10-6モルとを含む水溶液370mlを、pAg
7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で
添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンを添加し、NaOHで
pHを8、pAg6.5に調整することで還元増感を行
い、平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%の投
影直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の
立方体ハロゲン化銀粒子を得た。このハロゲン化乳剤に
ゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させて脱塩処理を行い
ハロゲン化銀乳剤Aを得た。
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次いで、高速
で攪拌しながら1.5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶
液98mlを添加した。次に濃硝酸0.93mlを加え
た後、55℃に冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na
溶液を得た。
フォーム乳剤の調製)上記ベヘン酸Na溶液に前記ハロ
ゲン化銀乳剤Aを1.5g添加し、水酸化ナトリウム溶
液でpH8.1に調整した後に1モル/Lの硝酸銀溶液
147mlを7分間かけて加え、さらに20分攪拌し限
外濾過により水溶性塩類を除去した。以上のようにして
作製したベヘン酸銀は、平均粒子サイズ0.8μm、単
分散度8%の粒子であった。上記分散物のフロックを形
成後、水を取り除き、更に6回の水洗と水の除去を行っ
た後乾燥させ、ベヘン酸銀とハロゲン化銀乳剤Aのプレ
フォーム乳剤を調製した。
ォーム乳剤にポリビニルブチラール(平均分子量300
0)のメチルエチルケトン溶液(17質量%)429g
とトルエン84gを徐々に添加、混合した後に、0.5
mmサイズZrO2のビーズミルを用いたメディア分散
機で27.5MPaで30℃、10分間の分散を行い、
感光性乳剤を調製した。
面同時塗布し、熱現像感光材料である試料を作製した。
尚、乾燥は60℃、15分間で行った。
のB−2層の上に以下の組成の液を塗布した。
以下の組成の液を塗布銀量が2.4g/m 2になる様に
塗布した。
下に示す熱現像処理及び各性能評価を行った。
mの半導体レーザーを搭載したイメージセッター機であ
るサイテックス社製Dolev 2dryを用いて30
0線の網点を用い、5%刻みで露光量を変化させるよう
に網点露光し、120℃で25秒の熱現像処理を行っ
た。その際、露光及び現像はすべて23℃、50%RH
に調温調湿した部屋で行った。
料の濃度を光学濃度計(コニカ社製:PDA−65)で
測定し、濃度D−露光量LogEの特性曲線を作製し
た。特性曲線より、最大濃度(Dmax)及び感度を求
めた。なお、感度はカブリ(Dmin)より1.5高い
濃度を与える露光量の逆数として求め、試料2−1の感
度を100としたときの相対感度で表した。また、特性
曲線で濃度0.3と3.0の点を結ぶ直線の傾き(ta
nθ)を階調γとして測定した。
様の処理をした2枚の試料を1枚は25℃、55%で7
日間遮光保存し、もう1枚は25℃、55%で7日間自
然光に晒した後両者のカブリ部分の濃度を測定し、下式
で求めたカブリの増加を画像保存性として示す。
カブリ)−(遮光保存したときのカブリ) 以上の経過および結果を表2に示す。
(本発明の請求項4に係る発明の構成)は、十分な感
度、濃度、硬調性があり、かつ、カブリやプリントアウ
トも低く抑えられていることが分かる。尚、銀色調につ
いても実施例1と同様、本発明の試料では良好な色調を
得ることができた。
アリン酸7.3g、蒸留水500mlを90℃で15分
間かけて混合し、次いで激しく攪拌しながら1モル/L
のNaOH水溶液187mlを15分間かけて添加し、
1モル/Lの硝酸水溶液61mlを添加して50℃に降
温した。次に、1モル/L硝酸銀水溶液124mlを添
加して、そのまま30分間攪拌した。その後吸引濾過で
固形分を濾別し、濾液の伝導度が30μS/cmになる
まで固形分を水洗した。こうして得られた固形分は、乾
燥させないでウェットケーキとして取り扱い、乾燥固形
分34.8%相当のウェットケーキに対して、ポリビニ
ルアルコール12g及び水150mlを添加し、良く混
合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニ
アビーズ840gを用意してスラリーと一緒にベッセル
に入れ、分散機(1/4G−サンドグラインダーミル:
アイメックス社製)で5時間分散し、粒子サイズが体積
加重平均で1.5μmの有機酸銀微結晶分散物を得た。
なお、粒子サイズの測定は、MalvernInstr
uments Ltd.製Master SizerX
で行った。
ロロフタル酸、4−メチルフタル酸、現像剤1、フタラ
ジン、トリブロモメチルスルフォニルベンゼン及び染料
Bについて、固体微粒子分散物を調製した。テトラクロ
ロフタル酸固体分散物は、テトラクロロフタル酸に対し
て、ヒドロキシプロピルセルロース0.81gと水9
4.2mlとを添加して良く攪拌して、スラリーとして
10時間放置した。その後、平均直径0.5mmのジル
コニアビーズ100mlとスラリーとを一緒にベッセル
に入れ、有機酸銀微結晶分散物の調製に用いたものと同
型の分散機で5時間分散して、テトラクロロフタル酸の
固体微粒子分散物を作製した。該固体微粒子の粒子サイ
ズは、70質量%以上が1.0μm以下であった。その
他の素材についても、所望の平均粒径を得るために適宜
分散時間を調節して、同様の方法にて各素材の固体微粒
子分散物を作製した。
機酸銀微結晶分散物に対して下記の各組成物を添加して
感光層2の塗布液を調製した。
成物を順次添加して、表面保護層2塗布液を調製した。
合ラテックスに対して、下記の各組成物を順次添加して
バック面層2の塗布液を調製した。
体のA−2層の上に、上記の感光層2の塗布液を銀付き
量が1.6g/m2になるように、さらにその上に表面
保護層2の塗布液をゼラチンの付き量が1.8g/m2
になるよう塗布を行い、乾燥した。また支持体の裏面で
あるB−2層の上に、上記バック面層2の塗布液を78
0nmにおける光学濃度が1.1になるように塗布、乾
燥して、試料を作製した。
様の熱現像処理、写真性能評価、画像安定性評価を行っ
た。なお、写真性能評価における感度は、試料3−1の
感度を100とした相対感度で表示した。
様、本発明の化合物を用いること(本発明の請求項4に
係る発明の構成)により、良好な写真性能の熱現像感光
材料を得ることができた。
ことなく、カブリやプリントアウトを抑えられた、銀色
調のよい熱現像感光材料および画像形成方法を提供でき
る。また、硬調化剤併用の系においても、硬調性が低下
することなくカブリやプリントアウトが抑えられた、保
存性の良好な写真特性の熱現像感光材料熱現像感光材料
および画像形成方法を提供がでる。
Claims (14)
- 【請求項1】 有機銀塩、ハロゲン化銀および還元剤を
含有し、かつ下記一般式(I)、一般式(II)または一
般式(III)で表される化合物を含有することを特徴と
する熱現像感光材料。 【化1】 〔一般式(I)、一般式(II)において、A11およびA
21はそれぞれ、ヘテロ原子により一般式(I)、一般式
(II)におけるカルボニル基の炭素原子と結合するカブ
リ防止剤残基を表し、R11、R12、R13、R21、R22お
よびR23はそれぞれ独立に、置換または無置換の、アル
キル基、アリール基、ヘテロアリール基を表す。一般式
(III)において、A31はヘテロ原子により該一般式(I
II)におけるメチレン基の炭素原子と結合するカブリ防
止剤残基を表し、Y31は置換または無置換の、アリール
基またはヘテロアリール基を表し、該アリール基、ヘテ
ロアリール基が置換基を有する場合、置換基の総炭素原
子数は6以下である。〕 - 【請求項2】 前記一般式(I)または一般式(II)で
表される化合物において、R11、R12、R13、R21、R
22およびR23がそれぞれ、置換又は無置換の、フェニル
基またはメチル基であることを特徴とする請求項1記載
の熱現像感光材料。 - 【請求項3】 前記一般式(III)で表される化合物に
おいて、Y31が置換または無置換の、フェニル基または
ピリジル基であることを特徴とする請求項1記載の熱現
像感光材料。 - 【請求項4】 有機銀塩、ハロゲン化銀、還元剤および
硬調化剤を含有し、かつ下記一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)で表される化合物を含有する
ことを特徴とする熱現像感光材料。 【化2】 〔一般式(IV)において、G41はブロック基を表し、A
41はヘテロ原子でG41と結合しているカブリ防止剤残基
を表し、mは0または1を表し、R41、R42およびR43
は各々独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルカルボニル基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、カルバモイル基、イミノ基、チオカルボニル基、オ
キサリル基、シアノ基、チオカルバモイル基、ヒドロキ
シ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキ
シ基、カルバモイルオキシ基、スルホニルオキシ基、ア
ミノ基、ウレイド基、イミド基、セミカルバジド基、チ
オセミカルバジド基、ヒドラジノ基、ニトロ基、メルカ
プト基、チオ基、アシルチオ基、スルホニル基、スルフ
ィニル基、スルホ基、スルファモイル基、ホスホリル基
またはシリル基を表し、これら置換基は更に置換基を有
していてもよい。一般式(V)において、A51はヘテロ
原子でG51と結合しているカブリ防止剤残基を表し、G
51はブロック基を表し、mは0または1を表し、Y51は
置換または無置換の、アリール基またはヘテロアリール
基を表し、該アリール基、ヘテロアリール基が置換基を
有する場合、置換基の総炭素原子数は6以下である。一
般式(VI)において、A61はヘテロ原子でG61と結合し
ているカブリ防止剤残基を表し、G61はブロック基を表
し、mは0または1を表し、Y61は置換または無置換
の、アリール基またはヘテロアリール基を表し、該アリ
ール基、ヘテロアリール基が置換基を有する場合、置換
基の総炭素原子数は9以下である。〕 - 【請求項5】 前記一般式(IV)、一般式(V)または
一般式(VI)で表される化合物が、それぞれ下記一般式
(IV−a)、一般式(V−a)または一般式(VI−a)
で表されることを特徴とする請求項4記載の熱現像感光
材料。 【化3】 〔一般式(IV−a)において、G71はブロック基を表
し、A71はヘテロ原子によりG71と結合するカブリ防止
剤残基を表し、R71、R72およびR73はそれぞれ独立
に、置換または無置換の、アルキル基、アリール基また
はヘテロアリール基を表す。一般式(V−a)におい
て、A81はヘテロ原子により該一般式(V−a)におけ
るメチレン基の炭素原子と結合しているカブリ防止剤残
基を表し、Y81は置換または無置換の、アリール基また
はヘテロアリール基を表し、該アリール基、ヘテロアリ
ール基が置換基を有する場合、置換基の総炭素原子数は
6以下である。一般式(VI−a)において、A91はヘテ
ロ原子でY91と結合しているカブリ防止剤残基を表し、
Y91は置換または無置換の、アリール基またはヘテロア
リール基を表し、該アリール基、ヘテロアリール基が置
換基を有する場合、置換基の総炭素原子数は9以下であ
る。〕 - 【請求項6】 前記一般式(IV−a)で表される化合物
が、下記一般式(IV−b)で表されることを特徴とする
請求項5記載の熱現像感光材料。 【化4】 〔一般式(IV−b)において、A101はヘテロ原子によ
り該一般式(IV−b)におけるカルボニル基の炭素原子
と結合しているカブリ防止剤残基を表し、R101、R102
およびR103はそれぞれ独立に、置換または無置換の、
アルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表
す。〕 - 【請求項7】 前記一般式(V−a)で表される化合物
において、Y81が、置換または無置換の、フェニル基ま
たはピリジル基であることを特徴とする請求項5記載の
熱現像感光材料。 - 【請求項8】 前記硬調化剤が、ヒドラジン誘導体また
は下記一般式(VII)で表される化合物であることを特
徴とする請求項4〜7のいずれか1項記載の熱現像感光
材料。 【化5】 〔一般式(VII)において、R111、R112およびR113は
それぞれ独立に、水素原子または一価の置換基を表し、
Zは電子吸引性基を表す。R111とZ、R112とR 113、
R111とR112、およびR113とZは、それぞれ互いに結
合して環状構造を形成していてもよい。〕 - 【請求項9】 前記一般式(VII)で表される化合物に
おいて、R113が水素原子であり、R111が電子供与性基
であることを特徴とする請求項8記載の熱現像感光材
料。 - 【請求項10】 前記ヒドラジン誘導体が下記一般式
(VIII)で表される化合物であることを特徴とする請求
項8記載の熱現像感光材料。 【化6】 〔一般式(VIII)において、R121、R122およびR123
は各々独立に、置換もしくは無置換の、アリール基また
はヘテロアリール基を表す。R124はヘテロ環オキシ基
またはヘテロ環チオ基を表す。B121およびB122は共に
水素原子を表すか、あるいは一方が水素原子を表し他方
がアルキルスルホニル基、オキサリル基またはアシル基
を表す。〕 - 【請求項11】 下記一般式(IX)で表される化合物を
含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1
項記載の熱現像感光材料。 【化7】 〔一般式(IX)において、Qは、アルキル基、アリール
基またはヘテロアリール基を表す。R131およびR132は
各々独立に、ハロゲン原子を表し、Xはカルボニル基、
スルホ基またはスルホニル基を表し、Dは水素原子、ハ
ロゲン原子または電子吸引性基を表し、mは0または1
を表す。〕 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項記載の
熱現像感光材料に画像様に露光を与え、ついで80℃〜
250℃に加熱することにより現像することを特徴とす
る熱現像感光材料の画像形成方法。 - 【請求項13】 画像様に露光を与える手段がレーザー
光源であることを特徴とする請求項12記載の熱現像感
光材料の画像形成方法。 - 【請求項14】 前記レーザー光源の波長が700〜1
000nmであることを特徴とする請求項13記載の熱
現像感光材料の画像形成方法。
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JP2000075868A JP4085551B2 (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 熱現像感光材料 |
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WO2006071585A1 (en) * | 2004-12-29 | 2006-07-06 | Carestream Health, Inc. | Blocked aliphatic thiol stabilizers for photothermographic materials |
-
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- 2000-03-17 JP JP2000075868A patent/JP4085551B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2006071585A1 (en) * | 2004-12-29 | 2006-07-06 | Carestream Health, Inc. | Blocked aliphatic thiol stabilizers for photothermographic materials |
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