JPH10161270A - 熱現像記録材料 - Google Patents
熱現像記録材料Info
- Publication number
- JPH10161270A JPH10161270A JP24051197A JP24051197A JPH10161270A JP H10161270 A JPH10161270 A JP H10161270A JP 24051197 A JP24051197 A JP 24051197A JP 24051197 A JP24051197 A JP 24051197A JP H10161270 A JPH10161270 A JP H10161270A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- general formula
- heterocyclic
- represented
- hydrogen atom
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 黒ポツがなく、完全乾式処理で写真製版分野
で利用できる高いDmaxと階調を有する画像を形成し
うる熱現像記録材料を提供する。 【解決手段】 少なくとも1層の画像形成層を有する熱
現像記録材料に、特定構造のヒドラジン誘導体と一般式
(I)、(II)の化合物を併用する。 【化27】 [一般式(1)中EWDは電子吸引性基を表し、
R100、R200およびR300は各々水素原子または1価の
置換基を表す。但し、R100およびR200のうちの少なく
とも一方は1価の置換基である。一般式(II)中R400
は1価の置換基を表す。]
で利用できる高いDmaxと階調を有する画像を形成し
うる熱現像記録材料を提供する。 【解決手段】 少なくとも1層の画像形成層を有する熱
現像記録材料に、特定構造のヒドラジン誘導体と一般式
(I)、(II)の化合物を併用する。 【化27】 [一般式(1)中EWDは電子吸引性基を表し、
R100、R200およびR300は各々水素原子または1価の
置換基を表す。但し、R100およびR200のうちの少なく
とも一方は1価の置換基である。一般式(II)中R400
は1価の置換基を表す。]
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像記録材料に関
し、特に印刷製版用に適している熱現像感光材料に関す
るものである。
し、特に印刷製版用に適している熱現像感光材料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】熱現像処理法を用いて写真画像を形成す
る熱現像感光材料は、例えば米国特許第3152904
号、同3457075号、およびD.モーガン(Morgan)
とB.シェリー(Shely) による「熱によって処理される
銀システム(Thermally Processed Silver Systems)」
(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリアル
ズ(Imaging Processes and Materials) Neblette第8
版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Walwort
h)、A.シェップ(Shepp) 編集、第2頁、1969年に
開示されている。
る熱現像感光材料は、例えば米国特許第3152904
号、同3457075号、およびD.モーガン(Morgan)
とB.シェリー(Shely) による「熱によって処理される
銀システム(Thermally Processed Silver Systems)」
(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリアル
ズ(Imaging Processes and Materials) Neblette第8
版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Walwort
h)、A.シェップ(Shepp) 編集、第2頁、1969年に
開示されている。
【0003】このような熱現像感光材料は、還元可能な
銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えば
ハロゲン化銀)、銀の色調を制御する色調剤および還元
剤を通常バインダーマトリックス中に分散した状態で含
有している。熱現像感光材料は常温で安定であるが、露
光後高温(例えば、80℃以上)に加熱した場合に還元
可能な銀源(酸化剤として機能する)と還元剤との間の
酸化還元反応を通じて銀を生成する。この酸化還元反応
は露光で発生した潜像の触媒作用によって促進される。
露光領域中の有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色
画像を提供し、これは非露光領域と対照をなし、画像の
形成がなされる。
銀源(例えば有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えば
ハロゲン化銀)、銀の色調を制御する色調剤および還元
剤を通常バインダーマトリックス中に分散した状態で含
有している。熱現像感光材料は常温で安定であるが、露
光後高温(例えば、80℃以上)に加熱した場合に還元
可能な銀源(酸化剤として機能する)と還元剤との間の
酸化還元反応を通じて銀を生成する。この酸化還元反応
は露光で発生した潜像の触媒作用によって促進される。
露光領域中の有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色
画像を提供し、これは非露光領域と対照をなし、画像の
形成がなされる。
【0004】このような熱現像感光材料は、マイクロ用
感光材料や、レントゲン用等の医療用感光材料に使われ
てきたが、印刷用感光材料としては一部で使われている
のみである。それは、得られる画像のDmaxが低く、
階調が軟調なために、印刷用感光材料としては画質が著
しく悪いからであった。
感光材料や、レントゲン用等の医療用感光材料に使われ
てきたが、印刷用感光材料としては一部で使われている
のみである。それは、得られる画像のDmaxが低く、
階調が軟調なために、印刷用感光材料としては画質が著
しく悪いからであった。
【0005】一方、近年レーザーや発光ダイオードの発
達により、600〜800nmに発振波長を有するスキャ
ナーやイメージセッターが広く普及し、これらの出力機
に適性を有する、感度、Dmaxが高く、かつ硬調な感
材の開発が強く望まれていた。また、簡易処理、ドライ
化への要求も強くなっている。
達により、600〜800nmに発振波長を有するスキャ
ナーやイメージセッターが広く普及し、これらの出力機
に適性を有する、感度、Dmaxが高く、かつ硬調な感
材の開発が強く望まれていた。また、簡易処理、ドライ
化への要求も強くなっている。
【0006】ところで、米国特許第3667958号に
は、ポリヒドロキシベンゼン類とヒドロキシルアミン
類、レダクトン類またはヒドラジン類を併用した熱現像
感光材料が高い画質識別性と解像力を有することが記載
されているが、この還元剤の組合せはカブリの上昇を引
き起こしやすいことがわかった。
は、ポリヒドロキシベンゼン類とヒドロキシルアミン
類、レダクトン類またはヒドラジン類を併用した熱現像
感光材料が高い画質識別性と解像力を有することが記載
されているが、この還元剤の組合せはカブリの上昇を引
き起こしやすいことがわかった。
【0007】また米国特許第5496695号には、有
機銀塩、ハロゲン化銀、ヒンダードフェノール類、およ
びある種のヒドラジン誘導体を含む熱現像感光材料が開
示されている。しかし、これらのヒドラジン誘導体にお
いては、十分満足な最高到達濃度、あるいは超硬調性が
得られないことがわかってきた。
機銀塩、ハロゲン化銀、ヒンダードフェノール類、およ
びある種のヒドラジン誘導体を含む熱現像感光材料が開
示されている。しかし、これらのヒドラジン誘導体にお
いては、十分満足な最高到達濃度、あるいは超硬調性が
得られないことがわかってきた。
【0008】さらに米国特許第5545515号には、
アクリロニトリル類をCo-developerとして用いる例が示
されているが、ここで用いられたヒドラジン化合物で
は、十分満足な硬調性が得られず、また黒ポツの発生が
見られた。
アクリロニトリル類をCo-developerとして用いる例が示
されているが、ここで用いられたヒドラジン化合物で
は、十分満足な硬調性が得られず、また黒ポツの発生が
見られた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は黒ポツ
の発生がなく、感度、Dmaxの高い熱現像記録材料を
提供することである。特に、画質がよく、湿式処理が必
要ない完全ドライ処理の印刷製版用感光材料を提供する
ことである。
の発生がなく、感度、Dmaxの高い熱現像記録材料を
提供することである。特に、画質がよく、湿式処理が必
要ない完全ドライ処理の印刷製版用感光材料を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(4)の本発明により達成される。 (1) 少なくとも1層の画像形成層を有する熱現像記
録材料において、有機銀塩と、還元剤と、下記一般式
(1)から一般式(9)で表されるヒドラジン誘導体の
うちの少なくとも1つと、下記一般式(I)および(I
I)で表される化合物のうちの少なくとも1つとを含有
することを特徴とする熱現像記録材料。
〜(4)の本発明により達成される。 (1) 少なくとも1層の画像形成層を有する熱現像記
録材料において、有機銀塩と、還元剤と、下記一般式
(1)から一般式(9)で表されるヒドラジン誘導体の
うちの少なくとも1つと、下記一般式(I)および(I
I)で表される化合物のうちの少なくとも1つとを含有
することを特徴とする熱現像記録材料。
【0011】
【化3】
【0012】[一般式(1)においてY10はニトロ基、
メトキシ基、アルキル基またはアセトアミド基を表し、
X10はY10で表される置換基を除く1価の置換基を表
す。m10は0 〜5 の整数であり、n10は0 〜4 の整数で
ある。A1 およびA2 はそれぞれ水素原子、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基またはアシル基を表
し、A1 およびA2 はともに水素原子であるか、または
一方が水素原子で他方がアルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはアシル基である。但し、m10とn
10との和が5 をこえることはなく、またm10が0 の時、
A1 およびA2 のいずれか一方はアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基またはアシル基である。一般
式(2)においてAr1 は芳香族基またはヘテロ環基を
表し、A3 およびA4 はそれぞれ一般式(1)における
A1 およびA2 で表される基と同義の基を表す。X
11は、少なくとも1つの特定の置換基で置換されたアル
キル基、少なくとも1つの特定の置換基で置換されたア
リール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロ環基、
無置換アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、ヘテロ環アミノ基、ヒドラジノ基、アルコキシ基ま
たはアリールオキシ基を表す。一般式(3)においてA
r2 は芳香族基またはヘテロ環基を表し、A5 およびA
6 はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2 で表
される基と同義の基を表す。X12は水素原子またはブロ
ック基を表す。一般式(4)においてAr3 は芳香族基
またはヘテロ環基を表し、A7 およびA8 はそれぞれ一
般式(1)におけるA1 およびA2 で表される基と同義
の基を表す。X13は水素原子またはブロック基を表し、
G3 は−C(=S)−、−SO2 −、−SO−、−PO
(X33)−(X33はX13に定義した基と同じ範囲内より
選ばれ、X13と異なっていてもよい。)、ビニレン基ま
たはイミノメチレン基を表す。但し、G3 がビニレン基
またはイミノメチレン基である時、X13はそのα炭素に
結合し、またG3 がビニレン基である時、Ar3はヘテ
ロ環基である。一般式(5)においてX20、X21、およ
びX22はそれぞれ水素原子または1価の置換基を表す
が、但しX20、X21およびX22が同時に芳香族基となる
ことはない。A9 およびA10はそれぞれ一般式(1)に
おけるA1 およびA2 で表される基と同義の基を表し、
X14は水素原子またはブロック基を表す。一般式(6)
においてX30は脂肪族基を表し、X15は水素原子または
ブロック基を表す。G5 は−COCO−または一般式
(4)のG3 で表される基と同義の基を表す。A11およ
びA12はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2
で表される基と同義の基を表す。但し、G5 が−C(=
S)−である時、X15が無置換アニリノ基となることは
ない。一般式(7)においてX40は脂肪族基を表し、X
16は脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。A13
およびA14はそれぞれ一般式(1)におけるA1 および
A2 で表される基と同義の基を表す。但し、X40がトリ
チル基である時、X16が無置換フェニル基となることは
ない。一般式(8)においてX50は3つのアリール基で
置換されたメチル基を表し、X17は無置換アミノ基、ア
ルキルアミノ基、ヘテロ環アミノ基またはアルキニル基
を表す。A15およびA16はそれぞれ一般式(1)におけ
るA1 およびA2 で表される基と同義の基を表す。一般
式(9)においてHetはヘテロ環基を表し、A17およ
びA18はそれぞれ一般式(1)におけるA1およびA2で
表される基と同義の基を表す。]
メトキシ基、アルキル基またはアセトアミド基を表し、
X10はY10で表される置換基を除く1価の置換基を表
す。m10は0 〜5 の整数であり、n10は0 〜4 の整数で
ある。A1 およびA2 はそれぞれ水素原子、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基またはアシル基を表
し、A1 およびA2 はともに水素原子であるか、または
一方が水素原子で他方がアルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基またはアシル基である。但し、m10とn
10との和が5 をこえることはなく、またm10が0 の時、
A1 およびA2 のいずれか一方はアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基またはアシル基である。一般
式(2)においてAr1 は芳香族基またはヘテロ環基を
表し、A3 およびA4 はそれぞれ一般式(1)における
A1 およびA2 で表される基と同義の基を表す。X
11は、少なくとも1つの特定の置換基で置換されたアル
キル基、少なくとも1つの特定の置換基で置換されたア
リール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロ環基、
無置換アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、ヘテロ環アミノ基、ヒドラジノ基、アルコキシ基ま
たはアリールオキシ基を表す。一般式(3)においてA
r2 は芳香族基またはヘテロ環基を表し、A5 およびA
6 はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2 で表
される基と同義の基を表す。X12は水素原子またはブロ
ック基を表す。一般式(4)においてAr3 は芳香族基
またはヘテロ環基を表し、A7 およびA8 はそれぞれ一
般式(1)におけるA1 およびA2 で表される基と同義
の基を表す。X13は水素原子またはブロック基を表し、
G3 は−C(=S)−、−SO2 −、−SO−、−PO
(X33)−(X33はX13に定義した基と同じ範囲内より
選ばれ、X13と異なっていてもよい。)、ビニレン基ま
たはイミノメチレン基を表す。但し、G3 がビニレン基
またはイミノメチレン基である時、X13はそのα炭素に
結合し、またG3 がビニレン基である時、Ar3はヘテ
ロ環基である。一般式(5)においてX20、X21、およ
びX22はそれぞれ水素原子または1価の置換基を表す
が、但しX20、X21およびX22が同時に芳香族基となる
ことはない。A9 およびA10はそれぞれ一般式(1)に
おけるA1 およびA2 で表される基と同義の基を表し、
X14は水素原子またはブロック基を表す。一般式(6)
においてX30は脂肪族基を表し、X15は水素原子または
ブロック基を表す。G5 は−COCO−または一般式
(4)のG3 で表される基と同義の基を表す。A11およ
びA12はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2
で表される基と同義の基を表す。但し、G5 が−C(=
S)−である時、X15が無置換アニリノ基となることは
ない。一般式(7)においてX40は脂肪族基を表し、X
16は脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。A13
およびA14はそれぞれ一般式(1)におけるA1 および
A2 で表される基と同義の基を表す。但し、X40がトリ
チル基である時、X16が無置換フェニル基となることは
ない。一般式(8)においてX50は3つのアリール基で
置換されたメチル基を表し、X17は無置換アミノ基、ア
ルキルアミノ基、ヘテロ環アミノ基またはアルキニル基
を表す。A15およびA16はそれぞれ一般式(1)におけ
るA1 およびA2 で表される基と同義の基を表す。一般
式(9)においてHetはヘテロ環基を表し、A17およ
びA18はそれぞれ一般式(1)におけるA1およびA2で
表される基と同義の基を表す。]
【0013】
【化4】
【0014】[一般式(I)においてEWDは電子吸引
性基を表し、R100、R200およびR30 0は各々水素原子
または1価の置換基を表す。但し、R100およびR200の
うちの少なくとも一方は1価の置換基である。一般式
(II)においてR400は1価の置換基を表す。] (2) 一般式(2)から一般式(9)で表されるヒド
ラジン誘導体を少なくとも1つ含有する上記(1)に記
載の熱現像記録材料。 (3) 感光性ハロゲン化銀を含有する上記(1)また
は(2)に記載の熱現像記録材料。 (4) 一般式(I)で表される化合物が、一般式
(I)中のEWDがシアノ基またはホルミル基であり、
R300が電子吸引性基またはアリール基であり、R1 00お
よびR200のいずれか一方が水素原子で、他方がヒドロ
キシ基、アルコキシ基または不飽和ヘテロ環基である化
合物であり、一般式(II)で表される化合物が、一般式
(II)中のR400が電子吸引性基である化合物である上
記(1)〜(3)のいずれかに記載の熱現像記録材料。
性基を表し、R100、R200およびR30 0は各々水素原子
または1価の置換基を表す。但し、R100およびR200の
うちの少なくとも一方は1価の置換基である。一般式
(II)においてR400は1価の置換基を表す。] (2) 一般式(2)から一般式(9)で表されるヒド
ラジン誘導体を少なくとも1つ含有する上記(1)に記
載の熱現像記録材料。 (3) 感光性ハロゲン化銀を含有する上記(1)また
は(2)に記載の熱現像記録材料。 (4) 一般式(I)で表される化合物が、一般式
(I)中のEWDがシアノ基またはホルミル基であり、
R300が電子吸引性基またはアリール基であり、R1 00お
よびR200のいずれか一方が水素原子で、他方がヒドロ
キシ基、アルコキシ基または不飽和ヘテロ環基である化
合物であり、一般式(II)で表される化合物が、一般式
(II)中のR400が電子吸引性基である化合物である上
記(1)〜(3)のいずれかに記載の熱現像記録材料。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱現像記録材料は、少なくとも1層の画像形成
層を有し、有機銀塩と還元剤とを含有し、さらに好まし
くは感光性ハロゲン化銀を含有する熱現像感光材料であ
り、一般式(1)〜(9)で表されるヒドラジン誘導体
と一般式(I)、(II)で表される化合物とを含有す
る。
本発明の熱現像記録材料は、少なくとも1層の画像形成
層を有し、有機銀塩と還元剤とを含有し、さらに好まし
くは感光性ハロゲン化銀を含有する熱現像感光材料であ
り、一般式(1)〜(9)で表されるヒドラジン誘導体
と一般式(I)、(II)で表される化合物とを含有す
る。
【0016】これらの化合物を含有させることによっ
て、高Dmaxで高感度であり、硬調性が十分であり、
黒ポツの発生が抑制された熱現像記録材料が得られる。
て、高Dmaxで高感度であり、硬調性が十分であり、
黒ポツの発生が抑制された熱現像記録材料が得られる。
【0017】次に本発明で用いられる一般式(1)から
一般式(9)で表されるヒドラジン誘導体について詳し
く説明する。
一般式(9)で表されるヒドラジン誘導体について詳し
く説明する。
【0018】一般式(1)においてY10はニトロ基、メ
トキシ基、アルキル基、またはアセトアミド基を表し、
X10はY10を除く1価の置換基を表す。X10は具体的に
は、スルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、スルファモイルアミノ基、ホスホンアミド基、アミ
ノ基、ハロゲン原子、シアノ基、総炭素数2以上(好ま
しくは20以下)のアルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、総
炭素数3以上(好ましくは20以下)のアシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基
(その塩を含む)、スルホ基(その塩を含む)、イミド
基、オキサモイル基、セミカルバジド基、または(アル
キルもしくはアリール)スルホニル基等を表す。m10は
0〜5の整数を表し、n10は0〜4の整数を表す。A
1 、A2 ともに水素原子、あるいは一方が水素原子で他
方が置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基、置換
もしくは無置換のアリールスルホニル基、または置換も
しくは無置換のアシル基を表す。但し、m10とn10との
和が5をこえることはなく、m10が0の時、A1 かA2
のいずれかは水素原子ではない。
トキシ基、アルキル基、またはアセトアミド基を表し、
X10はY10を除く1価の置換基を表す。X10は具体的に
は、スルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、スルファモイルアミノ基、ホスホンアミド基、アミ
ノ基、ハロゲン原子、シアノ基、総炭素数2以上(好ま
しくは20以下)のアルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、総
炭素数3以上(好ましくは20以下)のアシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基
(その塩を含む)、スルホ基(その塩を含む)、イミド
基、オキサモイル基、セミカルバジド基、または(アル
キルもしくはアリール)スルホニル基等を表す。m10は
0〜5の整数を表し、n10は0〜4の整数を表す。A
1 、A2 ともに水素原子、あるいは一方が水素原子で他
方が置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基、置換
もしくは無置換のアリールスルホニル基、または置換も
しくは無置換のアシル基を表す。但し、m10とn10との
和が5をこえることはなく、m10が0の時、A1 かA2
のいずれかは水素原子ではない。
【0019】一般式(1)においてA1 、A2 は水素原
子、炭素数20以下のアルキルまたはアリールスルホニ
ル基(好ましくはフェニルスルホニル基、またはハメッ
トの置換基定数の和が−0.5以上となるように置換さ
れたフェニルスルホニル基)、炭素数20以下のアシル
基(好ましくはベンゾイル基、またはハメットの置換基
定数の和が−0.5以上となるように置換されたベンゾ
イル基、あるいは直鎖、分岐、または環状の置換もしく
は無置換の脂肪族アシル基(ここに置換基としては、例
えばハロゲン原子、エーテル基、スルホンアミド基、カ
ルボンアミド基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基等が挙げられる))であるが、A1、A2 としては水
素原子が最も好ましい。
子、炭素数20以下のアルキルまたはアリールスルホニ
ル基(好ましくはフェニルスルホニル基、またはハメッ
トの置換基定数の和が−0.5以上となるように置換さ
れたフェニルスルホニル基)、炭素数20以下のアシル
基(好ましくはベンゾイル基、またはハメットの置換基
定数の和が−0.5以上となるように置換されたベンゾ
イル基、あるいは直鎖、分岐、または環状の置換もしく
は無置換の脂肪族アシル基(ここに置換基としては、例
えばハロゲン原子、エーテル基、スルホンアミド基、カ
ルボンアミド基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基等が挙げられる))であるが、A1、A2 としては水
素原子が最も好ましい。
【0020】但し一般式(1)においてm10が0の時、
すなわちm10が0でn10が0の時、もしくはm10が0で
n10が1〜4の時には、A1 かA2 のいずれかは水素原
子ではない。一般式(1)においては、m10が1または
2でn10を表す時、あるいはm10が1でn10が1の時が
最も好ましい。一般式(1)においてX10として特に好
ましくは、シアノ基、クロル原子、スルホンアミド基、
ウレイド基、チオウレイド基、総炭素数2以上(好まし
くは20以下)のアルコキシ基、総炭素数3以上(好ま
しくは20以下)のアシルアミノ基、カルバモイル基、
スルファモイル基、またはカルボキシ基(その塩を含
む)である。
すなわちm10が0でn10が0の時、もしくはm10が0で
n10が1〜4の時には、A1 かA2 のいずれかは水素原
子ではない。一般式(1)においては、m10が1または
2でn10を表す時、あるいはm10が1でn10が1の時が
最も好ましい。一般式(1)においてX10として特に好
ましくは、シアノ基、クロル原子、スルホンアミド基、
ウレイド基、チオウレイド基、総炭素数2以上(好まし
くは20以下)のアルコキシ基、総炭素数3以上(好ま
しくは20以下)のアシルアミノ基、カルバモイル基、
スルファモイル基、またはカルボキシ基(その塩を含
む)である。
【0021】一般式(2)においてAr1 は、芳香族基
またはヘテロ環基を表す。芳香族基とは単環もしくは縮
合環のアリール基で、例えばベンゼン環、ナフタレン環
から誘導されるフェニル基、ナフチル基が挙げられる。
ヘテロ環基としては、単環または縮合環の、飽和もしく
は不飽和の、芳香族または非芳香族のヘテロ環基で、こ
れらの基中のヘテロ環として、例えば、ピリジン環、ピ
リミジン環、イミダゾール環、ピラゾール環、キノリン
環、イソキノリン環、ベンズイミダゾール環、チアゾー
ル環、ベンゾチアゾール環、ピペリジン環、トリアジン
環、モルホリン環、ピロリジン環、インダゾール環、テ
トラゾール環等が挙げられる。
またはヘテロ環基を表す。芳香族基とは単環もしくは縮
合環のアリール基で、例えばベンゼン環、ナフタレン環
から誘導されるフェニル基、ナフチル基が挙げられる。
ヘテロ環基としては、単環または縮合環の、飽和もしく
は不飽和の、芳香族または非芳香族のヘテロ環基で、こ
れらの基中のヘテロ環として、例えば、ピリジン環、ピ
リミジン環、イミダゾール環、ピラゾール環、キノリン
環、イソキノリン環、ベンズイミダゾール環、チアゾー
ル環、ベンゾチアゾール環、ピペリジン環、トリアジン
環、モルホリン環、ピロリジン環、インダゾール環、テ
トラゾール環等が挙げられる。
【0022】Ar1 として好ましいものは置換もしくは
無置換のフェニル基、または炭素数3〜9のヘテロ環基
で、ヘテロ環基としては、少なくとも1つの窒素原子、
硫黄原子もしくは酸素原子を含み、単環の場合は芳香族
ヘテロ環基が、縮合環の場合は少なくともヒドラジノ基
の置換する環が芳香族ヘテロ環もしくはベンゼン環であ
る縮合ヘテロ環基が好ましい。これらの基中のヘテロ環
としては、例えばピリジン環、トリアジン環、キノリン
環、イソキノリン環、チアゾール環、メチレンジオキシ
ベンゼン環等が好ましい。
無置換のフェニル基、または炭素数3〜9のヘテロ環基
で、ヘテロ環基としては、少なくとも1つの窒素原子、
硫黄原子もしくは酸素原子を含み、単環の場合は芳香族
ヘテロ環基が、縮合環の場合は少なくともヒドラジノ基
の置換する環が芳香族ヘテロ環もしくはベンゼン環であ
る縮合ヘテロ環基が好ましい。これらの基中のヘテロ環
としては、例えばピリジン環、トリアジン環、キノリン
環、イソキノリン環、チアゾール環、メチレンジオキシ
ベンゼン環等が好ましい。
【0023】一般式(2)において、Ar1は、特に好
ましくは置換もしくは無置換のフェニル基である。
ましくは置換もしくは無置換のフェニル基である。
【0024】Ar1 は置換されていてもよく、代表的な
置換基としては例えばハロゲン原子(フッ素原子、クロ
ル原子、臭素原子、または沃素原子)、アルキル基(ア
ラルキル基、シクロアルキル基、活性メチン基等を含
む)、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素
環基、4級化された窒素原子を含むヘテロ環基(例えば
ピリジニオ基)、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、カルボ
キシ基またはその塩、スルホニルカルバモイル基、アシ
ルカルバモイル基、スルファモイルカルバモイル基、カ
ルバゾイル基、オキサリル基、オキサモイル基、シアノ
基、チオカルバモイル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基
(エチレンオキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を
繰り返し含む基を含む)、アリールオキシ基、ヘテロ環
オキシ基、アシルオキシ基、(アルコキシもしくはアリ
ールオキシ)カルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、スルホニルオキシ基、アミノ基、(アルキル,アリ
ール,またはヘテロ環)アミノ基、N−置換の含窒素ヘ
テロ環基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、イミド基、(アルコキシもしく
はアリールオキシ)カルボニルアミノ基、スルファモイ
ルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド
基、ヒドラジノ基、4 級のアンモニオ基、オキサモイル
アミノ基、(アルキルもしくはアリール)スルホニルウ
レイド基、アシルウレイド基、アシルスルファモイルア
ミノ基、ニトロ基、メルカプト基、(アルキル,アリー
ル,またはヘテロ環)チオ基、(アルキルまたはアリー
ル)スルホニル基、(アルキルまたはアリール)スルフ
ィニル基、スルホ基またはその塩、スルファモイル基、
アシルスルファモイル基、スルホニルスルファモイル基
またはその塩、リン酸アミドもしくはリン酸エステル構
造を含む基、等が挙げられる。これら置換基は、これら
置換基でさらに置換されていてもよい。
置換基としては例えばハロゲン原子(フッ素原子、クロ
ル原子、臭素原子、または沃素原子)、アルキル基(ア
ラルキル基、シクロアルキル基、活性メチン基等を含
む)、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素
環基、4級化された窒素原子を含むヘテロ環基(例えば
ピリジニオ基)、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、カルボ
キシ基またはその塩、スルホニルカルバモイル基、アシ
ルカルバモイル基、スルファモイルカルバモイル基、カ
ルバゾイル基、オキサリル基、オキサモイル基、シアノ
基、チオカルバモイル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基
(エチレンオキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を
繰り返し含む基を含む)、アリールオキシ基、ヘテロ環
オキシ基、アシルオキシ基、(アルコキシもしくはアリ
ールオキシ)カルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、スルホニルオキシ基、アミノ基、(アルキル,アリ
ール,またはヘテロ環)アミノ基、N−置換の含窒素ヘ
テロ環基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、イミド基、(アルコキシもしく
はアリールオキシ)カルボニルアミノ基、スルファモイ
ルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド
基、ヒドラジノ基、4 級のアンモニオ基、オキサモイル
アミノ基、(アルキルもしくはアリール)スルホニルウ
レイド基、アシルウレイド基、アシルスルファモイルア
ミノ基、ニトロ基、メルカプト基、(アルキル,アリー
ル,またはヘテロ環)チオ基、(アルキルまたはアリー
ル)スルホニル基、(アルキルまたはアリール)スルフ
ィニル基、スルホ基またはその塩、スルファモイル基、
アシルスルファモイル基、スルホニルスルファモイル基
またはその塩、リン酸アミドもしくはリン酸エステル構
造を含む基、等が挙げられる。これら置換基は、これら
置換基でさらに置換されていてもよい。
【0025】Ar1 が有していてもよい置換基として好
ましいものは、アルキル基(活性メチレン基を含む)、
アラルキル基、ヘテロ環基、置換アミノ基、アシルアミ
ノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、スルファモイル
アミノ基、イミド基、チオウレイド基、リン酸アミド
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アシルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、カルボ
キシ基(その塩を含む)、(アルキル,アリール,また
はヘテロ環)チオ基、スルホ基(その塩を含む)、スル
ファモイル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等が
挙げられる。
ましいものは、アルキル基(活性メチレン基を含む)、
アラルキル基、ヘテロ環基、置換アミノ基、アシルアミ
ノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、スルファモイル
アミノ基、イミド基、チオウレイド基、リン酸アミド
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アシルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、カルボ
キシ基(その塩を含む)、(アルキル,アリール,また
はヘテロ環)チオ基、スルホ基(その塩を含む)、スル
ファモイル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等が
挙げられる。
【0026】Ar1 が置換フェニル基を表す時、その置
換基として特に好ましくは、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、ク
ロル原子、シアノ基、またはカルボキシ基(その塩を含
む)であり、特に好ましくはスルホンアミド基、ウレイ
ド基、アルコキシ基、アシルアミノ基、ニトロ基、クロ
ル原子、シアノ基、またはカルボキシ基である。
換基として特に好ましくは、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、ク
ロル原子、シアノ基、またはカルボキシ基(その塩を含
む)であり、特に好ましくはスルホンアミド基、ウレイ
ド基、アルコキシ基、アシルアミノ基、ニトロ基、クロ
ル原子、シアノ基、またはカルボキシ基である。
【0027】一般式(2)においてX11は、少なくとも
1つの特定の置換基で置換されたアルキル基、少なくと
も1つの特定の置換基で置換されたアリール基、アルケ
ニル基、アルキニル基、ヘテロ環基、アミノ基(無置換
アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテ
ロ環アミノ基)、ヒドラジノ基、アルコキシ基、または
アリールオキシ基を表す。ここに特定の置換基とは、電
子吸引性基もしくはアミノ基を表し、さらに電子吸引性
基とは、ハメットの置換基定数σm が正の値を取る置換
基のことである。但し、カルボキシ基およびピリジニオ
基を除く。すなわち、特定の置換基とは具体的に以下の
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アシルオキシ基、(アルキルもし
くはアリール)スルホニル基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、(アルキルもしくはアリール)チオ基、メル
カプト基、ヒドロキシ基、スルホ基、アリール基、ホス
ホニル基、イミド基、飽和のヘテロ環基、またはアミノ
基等を表す。
1つの特定の置換基で置換されたアルキル基、少なくと
も1つの特定の置換基で置換されたアリール基、アルケ
ニル基、アルキニル基、ヘテロ環基、アミノ基(無置換
アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテ
ロ環アミノ基)、ヒドラジノ基、アルコキシ基、または
アリールオキシ基を表す。ここに特定の置換基とは、電
子吸引性基もしくはアミノ基を表し、さらに電子吸引性
基とは、ハメットの置換基定数σm が正の値を取る置換
基のことである。但し、カルボキシ基およびピリジニオ
基を除く。すなわち、特定の置換基とは具体的に以下の
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アシルオキシ基、(アルキルもし
くはアリール)スルホニル基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、(アルキルもしくはアリール)チオ基、メル
カプト基、ヒドロキシ基、スルホ基、アリール基、ホス
ホニル基、イミド基、飽和のヘテロ環基、またはアミノ
基等を表す。
【0028】X11で表される少なくとも1つの特定の置
換基で置換されたアルキル基として好ましくは、炭素数
1〜10のアルキル基であり、例えばトリフルオロメチ
ル基、ジフルオロメチル基、2−カルボキシテトラフル
オロエチル基、ジフルオロメトキシメチル基、ジフルオ
ロカルボキシメチル基、3−メタンスルホンアミドプロ
ピル基、メタンスルホンアミドメチル基、トリフルオロ
メタンスルホンアミドメチル基、ベンゼンスルホンアミ
ドメチル基、トリフルオロアセトアミドメチル基、ヒド
ロキシメチル基、ジメチルヒドロキシメチル基、フェニ
ルスルホニルメチル基、o- ヒドロキシベンジル基、メ
トキシメチル基、フェノキシメチル基、4−エチルフェ
ノキシメチル基、フェニルチオメチル基、シアノメチル
基、ジフェニルメチル基、ジ(メチルチオ)メチル基、
スクシンイミドメチル基、2−ヒドロキシエチル基、ジ
メチルアミノメチル基、アミノメチル基、ヒダントイン
−1−イルメチル基、などが挙げられる。
換基で置換されたアルキル基として好ましくは、炭素数
1〜10のアルキル基であり、例えばトリフルオロメチ
ル基、ジフルオロメチル基、2−カルボキシテトラフル
オロエチル基、ジフルオロメトキシメチル基、ジフルオ
ロカルボキシメチル基、3−メタンスルホンアミドプロ
ピル基、メタンスルホンアミドメチル基、トリフルオロ
メタンスルホンアミドメチル基、ベンゼンスルホンアミ
ドメチル基、トリフルオロアセトアミドメチル基、ヒド
ロキシメチル基、ジメチルヒドロキシメチル基、フェニ
ルスルホニルメチル基、o- ヒドロキシベンジル基、メ
トキシメチル基、フェノキシメチル基、4−エチルフェ
ノキシメチル基、フェニルチオメチル基、シアノメチル
基、ジフェニルメチル基、ジ(メチルチオ)メチル基、
スクシンイミドメチル基、2−ヒドロキシエチル基、ジ
メチルアミノメチル基、アミノメチル基、ヒダントイン
−1−イルメチル基、などが挙げられる。
【0029】X11で表される少なくとも1つの特定の置
換基で置換されたアリール基として好ましくは、単環の
アリール基で、置換フェニル基が特に好ましく、例えば
パーフルオロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル
基、2−メタンスルホンアミドフェニル基、 2−カル
バモイルフェニル基、4,5−ジシアノフェニル基、
2,6−ジクロロ−4−シアノフェニル基、2−クロロ
−5−オクチルスルファモイルフェニル基、3−メトキ
シフェニル基などが挙げられる。
換基で置換されたアリール基として好ましくは、単環の
アリール基で、置換フェニル基が特に好ましく、例えば
パーフルオロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル
基、2−メタンスルホンアミドフェニル基、 2−カル
バモイルフェニル基、4,5−ジシアノフェニル基、
2,6−ジクロロ−4−シアノフェニル基、2−クロロ
−5−オクチルスルファモイルフェニル基、3−メトキ
シフェニル基などが挙げられる。
【0030】アルケニル基として好ましくは炭素数1〜
10のアルケニル基であり、例えばビニル基、2−エト
キシカルボニルビニル基、2−トリフルオロ−2−メト
キシカルボニルビニル基等が挙げられる。アルキニル基
として好ましくは炭素数1〜10のアルキニル基であ
り、例えばエチニル基、2−メトキシカルボニルエチニ
ル基、2−トリフルオロエチニル基等が挙げられる。
10のアルケニル基であり、例えばビニル基、2−エト
キシカルボニルビニル基、2−トリフルオロ−2−メト
キシカルボニルビニル基等が挙げられる。アルキニル基
として好ましくは炭素数1〜10のアルキニル基であ
り、例えばエチニル基、2−メトキシカルボニルエチニ
ル基、2−トリフルオロエチニル基等が挙げられる。
【0031】ヘテロ環基として好ましくは、窒素、酸
素、および硫黄のなかの少なくとも1つの原子を含む5
〜6員の、飽和もしくは不飽和の、単環もしくは縮合環
のヘテロ環基で、例えばモルホリノ基、ピペリジノ基
(N−置換)、イミダゾリル基、インダゾリル基(4−
ニトロインダゾリル基等)、ピラゾリル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、テトラゾリル基、ピリジ
ル基、ピリジニオ基(N−メチル−3−ピリジニオ基
等)、キノリニオ基、キノリル基などがある。
素、および硫黄のなかの少なくとも1つの原子を含む5
〜6員の、飽和もしくは不飽和の、単環もしくは縮合環
のヘテロ環基で、例えばモルホリノ基、ピペリジノ基
(N−置換)、イミダゾリル基、インダゾリル基(4−
ニトロインダゾリル基等)、ピラゾリル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、テトラゾリル基、ピリジ
ル基、ピリジニオ基(N−メチル−3−ピリジニオ基
等)、キノリニオ基、キノリル基などがある。
【0032】アルコキシ基としては炭素数1〜8のアル
コキシ基が好ましく、例えばメトキシ基、2−ヒドロキ
シエトキシ基、ベンジルオキシ基、t−ブトキシ基等が
挙げられる。アリールオキシ基としては置換もしくは無
置換のフェノキシ基が好ましく、アミノ基としては無置
換アミノ基、および炭素数1〜10のアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、または飽和もしくは不飽和のヘ
テロ環アミノ基(4級化された窒素原子を含む含窒素ヘ
テロ環アミノ基を含む) が好ましい。アミノ基の具体例
としては、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イルアミノ基、プロピルアミノ基、2−ヒドロキシ
エチルアミノ基、アニリノ基,o−ヒドロキシアニリノ
基、5−ベンゾトリアゾリルアミノ基、N−ベンジル−
3−ピリジニオアミノ基等が挙げられる。ヒドラジノ基
としては置換もしくは無置換のヒドラジノ基、または置
換もしくは無置換のフェニルヒドラジノ基(4−ベンゼ
ンスルホンアミドフェニルヒドラジノ基など)が特に好
ましい。
コキシ基が好ましく、例えばメトキシ基、2−ヒドロキ
シエトキシ基、ベンジルオキシ基、t−ブトキシ基等が
挙げられる。アリールオキシ基としては置換もしくは無
置換のフェノキシ基が好ましく、アミノ基としては無置
換アミノ基、および炭素数1〜10のアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、または飽和もしくは不飽和のヘ
テロ環アミノ基(4級化された窒素原子を含む含窒素ヘ
テロ環アミノ基を含む) が好ましい。アミノ基の具体例
としては、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イルアミノ基、プロピルアミノ基、2−ヒドロキシ
エチルアミノ基、アニリノ基,o−ヒドロキシアニリノ
基、5−ベンゾトリアゾリルアミノ基、N−ベンジル−
3−ピリジニオアミノ基等が挙げられる。ヒドラジノ基
としては置換もしくは無置換のヒドラジノ基、または置
換もしくは無置換のフェニルヒドラジノ基(4−ベンゼ
ンスルホンアミドフェニルヒドラジノ基など)が特に好
ましい。
【0033】X11で表される、アルキル基もしくはアリ
ール基以外の基は置換されていても良く、その置換基の
例としては、Ar1 の置換基として例示したものがあて
はまる。
ール基以外の基は置換されていても良く、その置換基の
例としては、Ar1 の置換基として例示したものがあて
はまる。
【0034】一般式(2)においてX11は好ましくは、
少なくとも1つの特定の置換基で置換されたアルキル
基、少なくとも1つの特定の置換基で置換されたアリー
ル基、またはヘテロ環基であり、さらに好ましくは少な
くとも1つの特定の置換基で置換されたアルキル基であ
り、ここに特定の置換基としては、フッ素原子、クロル
原子、(アルキルもしくはアリール)スルホニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、メルカプト基、ヒドロキシ基、スルホンア
ミド基、アシルアミノ基、飽和のヘテロ環基またはアミ
ノ基が好ましく、特にフッ素原子、クロル原子、ヒドロ
キシ基、スルホンアミド基、アシルアミノ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、またはアミノ基が好ましい。
少なくとも1つの特定の置換基で置換されたアルキル
基、少なくとも1つの特定の置換基で置換されたアリー
ル基、またはヘテロ環基であり、さらに好ましくは少な
くとも1つの特定の置換基で置換されたアルキル基であ
り、ここに特定の置換基としては、フッ素原子、クロル
原子、(アルキルもしくはアリール)スルホニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、メルカプト基、ヒドロキシ基、スルホンア
ミド基、アシルアミノ基、飽和のヘテロ環基またはアミ
ノ基が好ましく、特にフッ素原子、クロル原子、ヒドロ
キシ基、スルホンアミド基、アシルアミノ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、またはアミノ基が好ましい。
【0035】一般式(2)においてA3およびA4は、そ
れぞれ一般式(1)のA1およびA2と同義の基であり、
その好ましい範囲もまた同じである。
れぞれ一般式(1)のA1およびA2と同義の基であり、
その好ましい範囲もまた同じである。
【0036】一般式(2)で表される化合物のうち、最
も好ましいものは、Ar1がスルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、ク
ロル原子、シアノ基またはカルボキシ基(その塩を含
む)で置換された置換フェニル基、もしくは無置換フェ
ニル基を表し、X11がフッ素原子、クロル原子、ヒドロ
キシ基、スルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、またはアミノ基で置換された置換アルキル基を
表し、かつA3、A4が水素原子を表す化合物である。一
般式(3)においてAr2は、一般式(2)のAr1と同
義の基であり、その好ましい範囲もまた同じである。一
般式(3)においてA5およびA6は、一般式(1)のA
1 およびA2 と同義の基であり、その好ましい範囲もま
た同じである。X12は水素原子またはブロック基を表す
が、ここにブロック基とは脂肪族基(具体的にはアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基)、芳香族基(単環
もしくは縮合環のアリール基)、ヘテロ環基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アミノ基(無置換アミノ基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ
基)またはヒドラジノ基を表す。
も好ましいものは、Ar1がスルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、ク
ロル原子、シアノ基またはカルボキシ基(その塩を含
む)で置換された置換フェニル基、もしくは無置換フェ
ニル基を表し、X11がフッ素原子、クロル原子、ヒドロ
キシ基、スルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、またはアミノ基で置換された置換アルキル基を
表し、かつA3、A4が水素原子を表す化合物である。一
般式(3)においてAr2は、一般式(2)のAr1と同
義の基であり、その好ましい範囲もまた同じである。一
般式(3)においてA5およびA6は、一般式(1)のA
1 およびA2 と同義の基であり、その好ましい範囲もま
た同じである。X12は水素原子またはブロック基を表す
が、ここにブロック基とは脂肪族基(具体的にはアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基)、芳香族基(単環
もしくは縮合環のアリール基)、ヘテロ環基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アミノ基(無置換アミノ基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ
基)またはヒドラジノ基を表す。
【0037】これらの基の好ましい例としては、一般式
(2)のX11について挙げた具体例がそのまま当てはま
る他に、アルキル基およびアリール基については、無置
換もしくは任意の置換基(一般式(2)におけるAr1
の置換基として例示したものがあてはまる)を有してい
てもよく、例えばアルキル基についてはメチル基、エチ
ル基、2-カルボキシエチル基、t-ブチル基、2-カルボキ
シエチル基、ピリジニオメチル基、アンモニオメチル基
等が挙げられ、またアリール基としてはフェニル基、4-
メトキシフェニル基、2-ヒドロキシメチルフェニル基、
2-カルボキシフェニル基等が挙げられる。一般式(3)
においてX12は好ましくは置換アミノ基であり、詳しく
は炭素数1〜10の、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、または飽和もしくは不飽和のヘテロ環アミノ基
(4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環アミノ基
を含む)が好ましい。これらの基の具体例は一般式
(2)のX11にて説明したものが挙げられる。
(2)のX11について挙げた具体例がそのまま当てはま
る他に、アルキル基およびアリール基については、無置
換もしくは任意の置換基(一般式(2)におけるAr1
の置換基として例示したものがあてはまる)を有してい
てもよく、例えばアルキル基についてはメチル基、エチ
ル基、2-カルボキシエチル基、t-ブチル基、2-カルボキ
シエチル基、ピリジニオメチル基、アンモニオメチル基
等が挙げられ、またアリール基としてはフェニル基、4-
メトキシフェニル基、2-ヒドロキシメチルフェニル基、
2-カルボキシフェニル基等が挙げられる。一般式(3)
においてX12は好ましくは置換アミノ基であり、詳しく
は炭素数1〜10の、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、または飽和もしくは不飽和のヘテロ環アミノ基
(4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環アミノ基
を含む)が好ましい。これらの基の具体例は一般式
(2)のX11にて説明したものが挙げられる。
【0038】一般式(3)で表される化合物のうち、最
も好ましいものは、Ar2 がスルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、ク
ロル原子、またはカルボキシ基(その塩を含む)で置換
された置換フェニル基を表し、X12がアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、または飽和もしくは不飽和のヘ
テロ環アミノ基を表し、かつA5 、A6 が水素原子を表
す化合物である。一般式(4)においてAr3 は、一般
式(2)のAr1 と同義の基であり、その好ましい範囲
もまた同じである。A7 およびA8 は、一般式(1)の
A1 およびA2 と同義の基であり、その好ましい範囲も
また同じである。G3 は、−C(=S)−,−SO2
−,−SO−,−PO(X33)−(X33はX13に定義し
た基と同じ範囲内より選ばれ、X13と異なっていてもよ
い。)、ビニレン基、またはイミノメチレン基を表す。
但しG3 がビニレン基またはイミノメチレン基を表す
時、X13はそのα炭素に結合し、またG3がビニル基を
表す時、Ar3はヘテロ環基を表す。X13は水素原子ま
たはブロック基を表し、これは一般式(3)のX12と同
義の基である。G3がビニレン基またはイミノメチレン
基を表すとき、これらは任意の置換基を有していてもよ
い。
も好ましいものは、Ar2 がスルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、ク
ロル原子、またはカルボキシ基(その塩を含む)で置換
された置換フェニル基を表し、X12がアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、または飽和もしくは不飽和のヘ
テロ環アミノ基を表し、かつA5 、A6 が水素原子を表
す化合物である。一般式(4)においてAr3 は、一般
式(2)のAr1 と同義の基であり、その好ましい範囲
もまた同じである。A7 およびA8 は、一般式(1)の
A1 およびA2 と同義の基であり、その好ましい範囲も
また同じである。G3 は、−C(=S)−,−SO2
−,−SO−,−PO(X33)−(X33はX13に定義し
た基と同じ範囲内より選ばれ、X13と異なっていてもよ
い。)、ビニレン基、またはイミノメチレン基を表す。
但しG3 がビニレン基またはイミノメチレン基を表す
時、X13はそのα炭素に結合し、またG3がビニル基を
表す時、Ar3はヘテロ環基を表す。X13は水素原子ま
たはブロック基を表し、これは一般式(3)のX12と同
義の基である。G3がビニレン基またはイミノメチレン
基を表すとき、これらは任意の置換基を有していてもよ
い。
【0039】一般式(4)において、G3 は好ましくは
−C(=S)−,−SO2 −,ビニレン基、または−P
O(X33)−を表し、X13はG3 が−C(=S)−の
時、好ましくはアミノ基またはヒドラジノ基を、G3 が
−SO2 −の時、好ましくはアルキル基、アリール基、
またはアミノ基を、G3 が−PO(X33)−の時、好ま
しくはアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキル基、またはアリール基を表す。またG3 がビニレ
ン基の時、X13は水素原子が好ましい。G3は特に好ま
しくは、−SO2 −またはビニレン基である。
−C(=S)−,−SO2 −,ビニレン基、または−P
O(X33)−を表し、X13はG3 が−C(=S)−の
時、好ましくはアミノ基またはヒドラジノ基を、G3 が
−SO2 −の時、好ましくはアルキル基、アリール基、
またはアミノ基を、G3 が−PO(X33)−の時、好ま
しくはアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキル基、またはアリール基を表す。またG3 がビニレ
ン基の時、X13は水素原子が好ましい。G3は特に好ま
しくは、−SO2 −またはビニレン基である。
【0040】一般式(4)で表される化合物のうち、最
も好ましいものは、G3 が−SO2−を表す時、Ar3
がスルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、ア
ルコキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ニトロ基、クロル原子、またはカルボキシ
基(その塩を含む)で置換された置換フェニル基を表
し、X13がアルキル基、アリール基、またはアミノ基を
表し、かつA7 ,A8 が水素原子を表す化合物である。
またG3 がビニレン基を表すとき、このビニレン基は以
下の基から選ばれる置換基を有することが好ましい。す
なわち、シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、トリフルオロメチル基等である。具体
的にはG3 はβ−シアノ−β−エトキシカルボニルビニ
ル基、β,β−ジシアノビニル基、β−アセチル−β−
エトキシカルボニルビニル基等が好ましい例として挙げ
られる。G3 がビニレン基を表す時、X13は水素原子が
好ましく、Ar3は炭素数3〜9のヘテロ環基で、少な
くとも1つの窒素原子、硫黄原子もしくは酸素原子を含
むヘテロ環基で、単環の場合は芳香族ヘテロ環基が、縮
合環の場合は、少なくともヒドラジノ基の置換する環は
芳香族ヘテロ環もしくはベンゼン環である縮合環が好ま
しい。これらの基中のヘテロ環としては、例えばピリジ
ン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノリン環、チ
アゾール環、メチレンジオキシベンゼン環、ベンツイミ
ダゾール環等が好ましい。
も好ましいものは、G3 が−SO2−を表す時、Ar3
がスルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、ア
ルコキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ニトロ基、クロル原子、またはカルボキシ
基(その塩を含む)で置換された置換フェニル基を表
し、X13がアルキル基、アリール基、またはアミノ基を
表し、かつA7 ,A8 が水素原子を表す化合物である。
またG3 がビニレン基を表すとき、このビニレン基は以
下の基から選ばれる置換基を有することが好ましい。す
なわち、シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、トリフルオロメチル基等である。具体
的にはG3 はβ−シアノ−β−エトキシカルボニルビニ
ル基、β,β−ジシアノビニル基、β−アセチル−β−
エトキシカルボニルビニル基等が好ましい例として挙げ
られる。G3 がビニレン基を表す時、X13は水素原子が
好ましく、Ar3は炭素数3〜9のヘテロ環基で、少な
くとも1つの窒素原子、硫黄原子もしくは酸素原子を含
むヘテロ環基で、単環の場合は芳香族ヘテロ環基が、縮
合環の場合は、少なくともヒドラジノ基の置換する環は
芳香族ヘテロ環もしくはベンゼン環である縮合環が好ま
しい。これらの基中のヘテロ環としては、例えばピリジ
ン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノリン環、チ
アゾール環、メチレンジオキシベンゼン環、ベンツイミ
ダゾール環等が好ましい。
【0041】一般式(5)においてA9 ,A10はそれぞ
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X14は水素原子ま
たはブロック基を表し、これは一般式(3)のX12と同
義の基である。X14として好ましくは、水素原子、アル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基であり、さらに好ましくは水素
原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ
基、アルコキシ基である。
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X14は水素原子ま
たはブロック基を表し、これは一般式(3)のX12と同
義の基である。X14として好ましくは、水素原子、アル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基であり、さらに好ましくは水素
原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ
基、アルコキシ基である。
【0042】一般式(5)においてX20,X21,および
X22は水素原子または1価の置換基を表す。ここに1価
の置換基とは一般式(2)のAr1 の置換基として例示
したものが挙げられる。但しX20,X21,X22が同時に
芳香族基(芳香族ヘテロ環基を含む)を表すことはな
い。
X22は水素原子または1価の置換基を表す。ここに1価
の置換基とは一般式(2)のAr1 の置換基として例示
したものが挙げられる。但しX20,X21,X22が同時に
芳香族基(芳香族ヘテロ環基を含む)を表すことはな
い。
【0043】X20,X21,およびX22で表される1価の
置換基として好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘ
テロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アミノ基、(アルキル,アリール,またはヘテロ
環)アミノ基、(アルキル,アリール,またはヘテロ
環)チオ基であり、特に好ましくはアルキル基、アリー
ル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、カルバモイル基、(アルキル,アリ
ール,またはヘテロ環)チオ基である。
置換基として好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘ
テロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アミノ基、(アルキル,アリール,またはヘテロ
環)アミノ基、(アルキル,アリール,またはヘテロ
環)チオ基であり、特に好ましくはアルキル基、アリー
ル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、カルバモイル基、(アルキル,アリ
ール,またはヘテロ環)チオ基である。
【0044】X20,X21,およびX22で置換されたメチ
ル基の具体例としては、例えば、t-ブチル基、ジシアノ
メチル基、シアノジメチルメチル基、ジフェニルメチル
基、トリフェニルメチル基(トリチル基)、メトキシカ
ルボニルジフェニルメチル基、シアノジフェニルメチル
基、メチルチオジフェニルメチル基、シクロプロピルジ
フェニルメチル基、ジ(メチルチオ)メチル基、1,3
−ジチオラン−2−イルメチル基などが挙げられる。
ル基の具体例としては、例えば、t-ブチル基、ジシアノ
メチル基、シアノジメチルメチル基、ジフェニルメチル
基、トリフェニルメチル基(トリチル基)、メトキシカ
ルボニルジフェニルメチル基、シアノジフェニルメチル
基、メチルチオジフェニルメチル基、シクロプロピルジ
フェニルメチル基、ジ(メチルチオ)メチル基、1,3
−ジチオラン−2−イルメチル基などが挙げられる。
【0045】X20,X21,およびX22のうち、少なくと
も1つはアリール基であることが好ましく、さらにはX
20,X21,およびX22のうちの2つがアリール基である
ことが特に好ましい。ここにアリール基としては、置換
もしくは無置換のフェニル基が最も好ましい。
も1つはアリール基であることが好ましく、さらにはX
20,X21,およびX22のうちの2つがアリール基である
ことが特に好ましい。ここにアリール基としては、置換
もしくは無置換のフェニル基が最も好ましい。
【0046】一般式(5)で表される化合物のうち最も
好ましいものは、X20,X21,およびX22のうちの1
つ、もしくは2つがアリール基(中でも、置換もしくは
無置換のフェニル基)を表し、X14が水素原子、アルキ
ル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、またはアル
コキシ基を表し、かつA9 ,A10が水素原子を表す化合
物である。
好ましいものは、X20,X21,およびX22のうちの1
つ、もしくは2つがアリール基(中でも、置換もしくは
無置換のフェニル基)を表し、X14が水素原子、アルキ
ル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、またはアル
コキシ基を表し、かつA9 ,A10が水素原子を表す化合
物である。
【0047】一般式(6)においてA11,A12はそれぞ
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X15は水素原子ま
たはブロック基を表し、これは一般式(3)のX12と同
義の基である。G5 は、−COCO−,−C(=S)
−,−SO2 −,−SO−,−PO(X55)−(X55は
X15に定義した基と同じ範囲内より選ばれ、X15と異な
っていてもよい。),ビニレン基またはイミノメチレン
基を表す。但し、G5 が−C(=S)−を表す時、X15
が無置換アニリノ基を表すことはない。
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X15は水素原子ま
たはブロック基を表し、これは一般式(3)のX12と同
義の基である。G5 は、−COCO−,−C(=S)
−,−SO2 −,−SO−,−PO(X55)−(X55は
X15に定義した基と同じ範囲内より選ばれ、X15と異な
っていてもよい。),ビニレン基またはイミノメチレン
基を表す。但し、G5 が−C(=S)−を表す時、X15
が無置換アニリノ基を表すことはない。
【0048】一般式(6)においてX30は脂肪族基を表
す。脂肪族基として好ましくは、炭素数1〜30のアル
キル基であり、さらに好ましくは置換メチル基である。
その置換基としては、一般式(5)のX20,X21,およ
びX22で表される置換基が挙げられ、好ましい範囲もま
た同じである。但し、一般式(6)においては、3つの
芳香族基もしくは芳香族ヘテロ環基で置換されたメチル
基であってもよく、例えばトリフェニルメチル基(トリ
チル基)、トリ(4−メトキシフェニル)メチル基、9
−フェニルキサンテン−9−イル基等が挙げられる。
す。脂肪族基として好ましくは、炭素数1〜30のアル
キル基であり、さらに好ましくは置換メチル基である。
その置換基としては、一般式(5)のX20,X21,およ
びX22で表される置換基が挙げられ、好ましい範囲もま
た同じである。但し、一般式(6)においては、3つの
芳香族基もしくは芳香族ヘテロ環基で置換されたメチル
基であってもよく、例えばトリフェニルメチル基(トリ
チル基)、トリ(4−メトキシフェニル)メチル基、9
−フェニルキサンテン−9−イル基等が挙げられる。
【0049】一般式(6)においてX30は、少なくとも
2つのアリール基で置換された2置換もしくは3置換メ
チル基が特に好ましく、トリチル基が最も好ましい。
2つのアリール基で置換された2置換もしくは3置換メ
チル基が特に好ましく、トリチル基が最も好ましい。
【0050】一般式(6)においてG5 は、好ましくは
−COCO−,−SO2 −,ビニレン基、−PO
(X55)−であり、X15はG5 が−COCO−の時、好
ましくは置換アミノ基であり、詳しくは炭素数1〜10
のアルキルアミノ基、アリールアミノ基、または飽和も
しくは不飽和のヘテロ環アミノ基(4級化された窒素原
子を含む含窒素ヘテロ環アミノ基を含む) が好ましい。
G5 が−SO2 −の時、好ましくはアルキル基、アリー
ル基、またはアミノ基を、G5 がビニレン基の時、好ま
しくは水素原子を、G5が−PO(X55)−の時、好ま
しくはアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキル基、またはアリール基を表す。G5 は特に好まし
くは−COCO−である。
−COCO−,−SO2 −,ビニレン基、−PO
(X55)−であり、X15はG5 が−COCO−の時、好
ましくは置換アミノ基であり、詳しくは炭素数1〜10
のアルキルアミノ基、アリールアミノ基、または飽和も
しくは不飽和のヘテロ環アミノ基(4級化された窒素原
子を含む含窒素ヘテロ環アミノ基を含む) が好ましい。
G5 が−SO2 −の時、好ましくはアルキル基、アリー
ル基、またはアミノ基を、G5 がビニレン基の時、好ま
しくは水素原子を、G5が−PO(X55)−の時、好ま
しくはアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキル基、またはアリール基を表す。G5 は特に好まし
くは−COCO−である。
【0051】一般式(6)で表される化合物のうち最も
好ましいものは、X30が少なくとも2つのアリール基で
置換された2置換もしくは3置換メチル基を表し、G5
が−COCO−を表し、X15 がアルキルアミノ基、ア
リールアミノ基、または飽和もしくは不飽和のヘテロ環
アミノ基を表し、かつA11,A12が水素原子を表す化合
物である。
好ましいものは、X30が少なくとも2つのアリール基で
置換された2置換もしくは3置換メチル基を表し、G5
が−COCO−を表し、X15 がアルキルアミノ基、ア
リールアミノ基、または飽和もしくは不飽和のヘテロ環
アミノ基を表し、かつA11,A12が水素原子を表す化合
物である。
【0052】一般式(7)においてA13,A14はそれぞ
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X40は脂肪族基を
表し、これは一般式(6)のX30と同義の基であり、そ
の好ましい範囲もまた同じである。X16は脂肪族基、芳
族族基、またはヘテロ環基を表わすが、但し、X40がト
リチル基を表すとき、X16が無置換フェニル基を表すこ
とはない。
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X40は脂肪族基を
表し、これは一般式(6)のX30と同義の基であり、そ
の好ましい範囲もまた同じである。X16は脂肪族基、芳
族族基、またはヘテロ環基を表わすが、但し、X40がト
リチル基を表すとき、X16が無置換フェニル基を表すこ
とはない。
【0053】X16が脂肪族基を表す時、その好ましい範
囲は、一般式(6)のX30で表される脂肪族基の好まし
い範囲と同じである。X16が芳香族基またはヘテロ環基
を表す時、その好ましい範囲は一般式(2)のAr1 で
表される芳香族基またはヘテロ環基の好ましい範囲と同
じである。
囲は、一般式(6)のX30で表される脂肪族基の好まし
い範囲と同じである。X16が芳香族基またはヘテロ環基
を表す時、その好ましい範囲は一般式(2)のAr1 で
表される芳香族基またはヘテロ環基の好ましい範囲と同
じである。
【0054】X16は好ましくは芳香族基または脂肪族基
であり、さらに好ましくは置換フェニル基または置換メ
チル基である。置換フェニル基を表す時、その置換基と
して特に好ましくは、スルホンアミド基、ウレイド基、
チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ基、カル
バモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、クロル原
子、シアノ基、またはカルボキシ基(その塩を含む)で
あり、置換メチル基を表す時、その置換基の好ましい範
囲は、一般式(6)のX30で表される脂肪族基が置換メ
チル基を表す時の好ましい置換基の範囲と同じである。
であり、さらに好ましくは置換フェニル基または置換メ
チル基である。置換フェニル基を表す時、その置換基と
して特に好ましくは、スルホンアミド基、ウレイド基、
チオウレイド基、アルコキシ基、アシルアミノ基、カル
バモイル基、スルファモイル基、ニトロ基、クロル原
子、シアノ基、またはカルボキシ基(その塩を含む)で
あり、置換メチル基を表す時、その置換基の好ましい範
囲は、一般式(6)のX30で表される脂肪族基が置換メ
チル基を表す時の好ましい置換基の範囲と同じである。
【0055】一般式(7)で表される化合物のうち最も
好ましいものは、X40およびX16が、少なくとも2つの
アリール基で置換された2置換もしくは3置換メチル基
を表すか、またはX40が少なくとも2つのアリール基で
置換された2置換もしくは3置換メチル基を表し、X16
がスルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、ア
ルコキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ニトロ基、クロル原子、シアノ基、または
カルボキシ基(その塩を含む)で置換された置換フェニ
ル基を表すもので、かつ同時にA13,A14が水素原子を
表す化合物である。
好ましいものは、X40およびX16が、少なくとも2つの
アリール基で置換された2置換もしくは3置換メチル基
を表すか、またはX40が少なくとも2つのアリール基で
置換された2置換もしくは3置換メチル基を表し、X16
がスルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、ア
ルコキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、ニトロ基、クロル原子、シアノ基、または
カルボキシ基(その塩を含む)で置換された置換フェニ
ル基を表すもので、かつ同時にA13,A14が水素原子を
表す化合物である。
【0056】一般式(8)においてA15,A16はそれぞ
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X50は3つのアリ
ール基で置換されたメチル基を表し、ここにアリール基
とは、置換もしくは無置換のフェニル基、ナフチル基、
および芳香族ヘテロ環基を表し、これら3つのアリール
基は同じでも異なっていてもよく、また互いに連結して
いてもよい。これらが置換基を有する時、置換基として
は一般式(2)のAr1 が有する置換基と同じものが挙
げられる。X50は好ましくは置換もしくは無置換のフェ
ニル基で置換されたメチル基であり、最も好ましくはト
リチル基である。X17は無置換アミノ基、アルキルアミ
ノ基、ヘテロ環アミノ基、またはアルキニル基を表す。
これらの基の具体例は、一般式(2)のX11について説
明した中で、説明したものが挙げられる。X17は好まし
くはアルキルアミノ基またはヘテロ環アミノ基である。
れ一般式(1)におけるA1 ,A2と同義の基を表し、
その好ましい範囲もまた同じである。X50は3つのアリ
ール基で置換されたメチル基を表し、ここにアリール基
とは、置換もしくは無置換のフェニル基、ナフチル基、
および芳香族ヘテロ環基を表し、これら3つのアリール
基は同じでも異なっていてもよく、また互いに連結して
いてもよい。これらが置換基を有する時、置換基として
は一般式(2)のAr1 が有する置換基と同じものが挙
げられる。X50は好ましくは置換もしくは無置換のフェ
ニル基で置換されたメチル基であり、最も好ましくはト
リチル基である。X17は無置換アミノ基、アルキルアミ
ノ基、ヘテロ環アミノ基、またはアルキニル基を表す。
これらの基の具体例は、一般式(2)のX11について説
明した中で、説明したものが挙げられる。X17は好まし
くはアルキルアミノ基またはヘテロ環アミノ基である。
【0057】一般式(8)で表される化合物のうち最も
好ましいものは、X50がトリチル基を表し、X17がアル
キルアミノ基またはヘテロ環アミノ基を表し、かつ
A15,A16が水素原子を表す化合物である。
好ましいものは、X50がトリチル基を表し、X17がアル
キルアミノ基またはヘテロ環アミノ基を表し、かつ
A15,A16が水素原子を表す化合物である。
【0058】一般式(9)においてHetで表されるヘ
テロ環基は、単環または縮合環の、飽和もしくは不飽和
の、芳香族または非芳香族のヘテロ環基で、これらの基
中のヘテロ環としては、例えば、ピリジン環、ピリミジ
ン環、イミダゾール環、ピラゾール環、キノリン環、イ
ソキノリン環、ベンズイミダゾール環、チアゾール環、
ベンゾチアゾール環、ピペリジン環、トリアジン環、モ
ルホリン環、ピロリジン環、インダゾール環、テトラゾ
ール環、メチレンジオキシベンゼン環等が挙げられる。
これらが置換基を有する時、置換基としては一般式
(2)のAr1が有する置換基と同じものが挙げられ、
その好ましい範囲もAr1がヘテロ環基を表す時の置換
基の好ましい範囲と同じである。
テロ環基は、単環または縮合環の、飽和もしくは不飽和
の、芳香族または非芳香族のヘテロ環基で、これらの基
中のヘテロ環としては、例えば、ピリジン環、ピリミジ
ン環、イミダゾール環、ピラゾール環、キノリン環、イ
ソキノリン環、ベンズイミダゾール環、チアゾール環、
ベンゾチアゾール環、ピペリジン環、トリアジン環、モ
ルホリン環、ピロリジン環、インダゾール環、テトラゾ
ール環、メチレンジオキシベンゼン環等が挙げられる。
これらが置換基を有する時、置換基としては一般式
(2)のAr1が有する置換基と同じものが挙げられ、
その好ましい範囲もAr1がヘテロ環基を表す時の置換
基の好ましい範囲と同じである。
【0059】一般式(9)においてHetで表されるヘ
テロ環基として好ましくは、炭素数3〜9のヘテロ環基
で、少なくとも1つの窒素原子、硫黄原子もしくは酸素
原子を含むヘテロ環基で、単環の場合は芳香族ヘテロ環
基で、縮合環の場合は、少なくともヒドラジノ基の置換
する環は芳香族ヘテロ環もしくはベンゼン環である縮合
環が好ましい。このような基中のヘテロ環としては、例
えばピリジン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノ
リン環、チアゾール環、メチレンジオキシベンゼン環、
ベンツイミダゾール環等が好ましい。
テロ環基として好ましくは、炭素数3〜9のヘテロ環基
で、少なくとも1つの窒素原子、硫黄原子もしくは酸素
原子を含むヘテロ環基で、単環の場合は芳香族ヘテロ環
基で、縮合環の場合は、少なくともヒドラジノ基の置換
する環は芳香族ヘテロ環もしくはベンゼン環である縮合
環が好ましい。このような基中のヘテロ環としては、例
えばピリジン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノ
リン環、チアゾール環、メチレンジオキシベンゼン環、
ベンツイミダゾール環等が好ましい。
【0060】一般式(9)においてA17,A18は一般式
(1)におけるA1 ,A2 と同義の基を表し、その好ま
しい範囲もまた同じである。
(1)におけるA1 ,A2 と同義の基を表し、その好ま
しい範囲もまた同じである。
【0061】一般式(4)、一般式(5)、または一般
式(6)においてX13、X14、、またはX15は、それぞ
れ−G3 −X13、−CO−X14、−G5−X15の部分を
残余分子から分裂させ、これらの原子団を含む環式構造
を生成させる環化反応を生起するようなものであっても
よく、その例としては、例えば特開昭63-29751号などに
記載のものが挙げられる。
式(6)においてX13、X14、、またはX15は、それぞ
れ−G3 −X13、−CO−X14、−G5−X15の部分を
残余分子から分裂させ、これらの原子団を含む環式構造
を生成させる環化反応を生起するようなものであっても
よく、その例としては、例えば特開昭63-29751号などに
記載のものが挙げられる。
【0062】一般式(1)〜(9)で表されるヒドラジ
ン誘導体は、ハロゲン化銀に対して吸着する吸着性の基
が組み込まれていてもよい。こうした吸着基としては、
アルキルチオ基、アリールチオ基、チオ尿素基、チオア
ミド基、メルカプト複素環基、トリアゾール基などの米
国特許第4385108 号、同第4459347 号、特開昭59-19523
3 号、同59-200231 号、同59-201045 号、同59-201046
号、同59-201047 号、同59-201048 号、同59-201049
号、特開昭61-170733 号、同61-270744 号、同62-948
号、同63-234244 号、同63-234245 号、同63-234246 号
に記載された基が挙げられる。またこれらハロゲン化銀
への吸着基は、プレカーサー化されていてもよい。その
ようなプレカーサーとしては、特開平2-285344号に記載
された基が挙げられる。
ン誘導体は、ハロゲン化銀に対して吸着する吸着性の基
が組み込まれていてもよい。こうした吸着基としては、
アルキルチオ基、アリールチオ基、チオ尿素基、チオア
ミド基、メルカプト複素環基、トリアゾール基などの米
国特許第4385108 号、同第4459347 号、特開昭59-19523
3 号、同59-200231 号、同59-201045 号、同59-201046
号、同59-201047 号、同59-201048 号、同59-201049
号、特開昭61-170733 号、同61-270744 号、同62-948
号、同63-234244 号、同63-234245 号、同63-234246 号
に記載された基が挙げられる。またこれらハロゲン化銀
への吸着基は、プレカーサー化されていてもよい。その
ようなプレカーサーとしては、特開平2-285344号に記載
された基が挙げられる。
【0063】一般式(1)〜(9)で表されるヒドラジ
ン誘導体は、その中にカプラー等の不動性写真用添加剤
において常用されているバラスト基またはポリマーが組
み込まれているものでもよい。バラスト基は8以上の炭
素数を有する、写真性に対して比較的不活性な基であ
り、例えばアルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、
フェニル基、アルキルフェニル基、フェノキシ基、アル
キルフェノキシ基などの中から選ぶことができる。また
ポリマーとしては、例えば特開平1-100530号に記載のも
のが挙げられる。
ン誘導体は、その中にカプラー等の不動性写真用添加剤
において常用されているバラスト基またはポリマーが組
み込まれているものでもよい。バラスト基は8以上の炭
素数を有する、写真性に対して比較的不活性な基であ
り、例えばアルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、
フェニル基、アルキルフェニル基、フェノキシ基、アル
キルフェノキシ基などの中から選ぶことができる。また
ポリマーとしては、例えば特開平1-100530号に記載のも
のが挙げられる。
【0064】一般式(1)〜(9)で表されるヒドラジ
ン誘導体は、置換基としてヒドラジノ基を複数個含んで
いてもよく、この時これら化合物は、ヒドラジノ基に関
しての多量体を表し、具体的には例えば特開昭64-86134
号、特開平4-16938 号、特開平5-197091号、WO95-3245
2 号、WO95-32453 号、特願平7-351132号、特願平7-35
1269号、特願平7-351168号、特願平7-351287号、特願平
7-351279号等に記載された化合物が挙げられる。
ン誘導体は、置換基としてヒドラジノ基を複数個含んで
いてもよく、この時これら化合物は、ヒドラジノ基に関
しての多量体を表し、具体的には例えば特開昭64-86134
号、特開平4-16938 号、特開平5-197091号、WO95-3245
2 号、WO95-32453 号、特願平7-351132号、特願平7-35
1269号、特願平7-351168号、特願平7-351287号、特願平
7-351279号等に記載された化合物が挙げられる。
【0065】一般式(1)〜(9)で表されるヒドラジ
ン誘導体は、その中にカチオン性基(具体的には、4級
のアンモニオ基を含む基、または4級化された窒素原子
を含む含窒素ヘテロ環基等)、エチレンオキシ基もしく
はプロピレンオキシ基の繰り返し単位を含む基、(アル
キル,アリール,またはヘテロ環)チオ基、あるいは塩
基により解離しうる解離性基(カルボキシ基、スルホ
基、アシルスルファモイル基、カルバモイルスルファモ
イル基等)が含まれていてもよい。これらの基が含まれ
る例としては、例えば特開平7-234471号、特開平5-3334
66号、特開平6-19032号、特開平6-19031号、特開平5-45
761号、米国特許第4994365号、米国特許第4988604号、
特開平3-259240号、特開平7-5610号、特開平7-244348
号、独特許第4006032号等に記載の化合物が挙げられ
る。
ン誘導体は、その中にカチオン性基(具体的には、4級
のアンモニオ基を含む基、または4級化された窒素原子
を含む含窒素ヘテロ環基等)、エチレンオキシ基もしく
はプロピレンオキシ基の繰り返し単位を含む基、(アル
キル,アリール,またはヘテロ環)チオ基、あるいは塩
基により解離しうる解離性基(カルボキシ基、スルホ
基、アシルスルファモイル基、カルバモイルスルファモ
イル基等)が含まれていてもよい。これらの基が含まれ
る例としては、例えば特開平7-234471号、特開平5-3334
66号、特開平6-19032号、特開平6-19031号、特開平5-45
761号、米国特許第4994365号、米国特許第4988604号、
特開平3-259240号、特開平7-5610号、特開平7-244348
号、独特許第4006032号等に記載の化合物が挙げられ
る。
【0066】一般式(1)で表されるヒドラジン誘導体
については、ハロゲン化銀に対して吸着する吸着性の
基、バラスト基またはポリマー、カチオン性基(具体的
には、4級のアンモニオ基を含む基、または4級化され
た窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基等)、エチレンオキ
シ基もしくはプロピレンオキシ基の繰り返し単位を含む
基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)チオ基、
あるいは塩基により解離しうる解離性基(カルボキシ
基、スルホ基、アシルスルファモイル基、カルバモイル
スルファモイル基等)のうち、少なくとも1つの基が含
まれているか、あるいはヒドラジノ基に関して2量体も
しくは3量体を形成しうる構造となっていることが特に
好ましい。
については、ハロゲン化銀に対して吸着する吸着性の
基、バラスト基またはポリマー、カチオン性基(具体的
には、4級のアンモニオ基を含む基、または4級化され
た窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基等)、エチレンオキ
シ基もしくはプロピレンオキシ基の繰り返し単位を含む
基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)チオ基、
あるいは塩基により解離しうる解離性基(カルボキシ
基、スルホ基、アシルスルファモイル基、カルバモイル
スルファモイル基等)のうち、少なくとも1つの基が含
まれているか、あるいはヒドラジノ基に関して2量体も
しくは3量体を形成しうる構造となっていることが特に
好ましい。
【0067】一般式(1)〜(9)で表される本発明の
ヒドラジン誘導体のうち好ましいものは、一般式(2)
〜一般式(9)で表される化合物であり、さらに好まし
いものは一般式(2)、一般式(3)、一般式(5)、
一般式(6)、一般式(8)または一般式(9)で表さ
れる化合物であり、特に好ましいものは一般式(2)、
一般式(3)、一般式(6)または一般式(9)で表さ
れる化合物であり、最も好ましいものは一般式(2)ま
たは(3)で表される化合物である。
ヒドラジン誘導体のうち好ましいものは、一般式(2)
〜一般式(9)で表される化合物であり、さらに好まし
いものは一般式(2)、一般式(3)、一般式(5)、
一般式(6)、一般式(8)または一般式(9)で表さ
れる化合物であり、特に好ましいものは一般式(2)、
一般式(3)、一般式(6)または一般式(9)で表さ
れる化合物であり、最も好ましいものは一般式(2)ま
たは(3)で表される化合物である。
【0068】一般式(1)〜一般式(9)で表される化
合物の具体例を以下に示す。但し本発明はこれらに限定
されるものではない。
合物の具体例を以下に示す。但し本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】
【表8】
【0077】
【表9】
【0078】
【表10】
【0079】
【表11】
【0080】
【表12】
【0081】
【表13】
【0082】
【表14】
【0083】
【表15】
【0084】
【表16】
【0085】
【表17】
【0086】
【表18】
【0087】
【表19】
【0088】
【表20】
【0089】
【表21】
【0090】これらの化合物は1種のみ用いても2種以
上併用してもよい。
上併用してもよい。
【0091】本発明に用いられるヒドラジン誘導体とし
ては、本発明の化合物の他に、下記の特許に記載のヒド
ラジン誘導体を組み合わせて用いることができる。本発
明の化合物はまた、下記の特許に記載された種々の方法
を参照することにより、容易に合成することができる。
ては、本発明の化合物の他に、下記の特許に記載のヒド
ラジン誘導体を組み合わせて用いることができる。本発
明の化合物はまた、下記の特許に記載された種々の方法
を参照することにより、容易に合成することができる。
【0092】特公平6-77138号に記載の(化1)で表さ
れる化合物で、具体的には同公報3頁、4頁に記載の化
合物。特公平6-93082 号に記載の一般式(I)で表され
る化合物で、具体的には同公報8頁〜18頁に記載の1〜
38の化合物。特開平6-230497号に記載の一般式(4)、
一般式(5)および一般式(6)で表される化合物で、
具体的には同公報25頁、26頁に記載の化合物4-1 〜化合
物4-10、28頁〜36頁に記載の化合物5-1〜5-42、および3
9頁、40頁に記載の化合物6-1 〜化合物6-7 。特開平6-2
89520号に記載の一般式(1)および一般式(2)で表
される化合物で、具体的には同公報5頁〜7頁に記載の
化合物1-1)〜1-17)および2-1)。特開平6-313936号に
記載の(化2)および(化3)で表される化合物で、具
体的には同公報6頁〜19頁に記載の化合物。特開平6-31
3951号に記載の(化1)で表される化合物で、具体的に
は同公報3頁〜5頁に記載の化合物。特開平7-5610号に
記載の一般式(I)で表される化合物で、具体的には同
公報5頁〜10頁に記載の化合物I-1〜I-38 。特開平7-
77783 号に記載の一般式(II)で表される化合物で、具
体的には同公報10頁〜27頁に記載の化合物II-1〜II-10
2。特開平7-104426号に記載の一般式(H)および一般
式(Ha)で表される化合物で、具体的には同公報8頁
〜15頁に記載の化合物H-1〜H-44 。EP713131A号に記
載の,ヒドラジン基の近傍にアニオン性基またはヒドラ
ジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性
基を有することを特徴とする化合物で、特に一般式
(A),一般式(B),一般式(C),一般式(D),
一般式(E),一般式(F)で表される化合物で,具体
的には同公報に記載の化合物N-1〜N-30 。EP713131A
号に記載の一般式(1)で表される化合物で、具体的に
は同公報に記載の化合物D-1〜D-55 。
れる化合物で、具体的には同公報3頁、4頁に記載の化
合物。特公平6-93082 号に記載の一般式(I)で表され
る化合物で、具体的には同公報8頁〜18頁に記載の1〜
38の化合物。特開平6-230497号に記載の一般式(4)、
一般式(5)および一般式(6)で表される化合物で、
具体的には同公報25頁、26頁に記載の化合物4-1 〜化合
物4-10、28頁〜36頁に記載の化合物5-1〜5-42、および3
9頁、40頁に記載の化合物6-1 〜化合物6-7 。特開平6-2
89520号に記載の一般式(1)および一般式(2)で表
される化合物で、具体的には同公報5頁〜7頁に記載の
化合物1-1)〜1-17)および2-1)。特開平6-313936号に
記載の(化2)および(化3)で表される化合物で、具
体的には同公報6頁〜19頁に記載の化合物。特開平6-31
3951号に記載の(化1)で表される化合物で、具体的に
は同公報3頁〜5頁に記載の化合物。特開平7-5610号に
記載の一般式(I)で表される化合物で、具体的には同
公報5頁〜10頁に記載の化合物I-1〜I-38 。特開平7-
77783 号に記載の一般式(II)で表される化合物で、具
体的には同公報10頁〜27頁に記載の化合物II-1〜II-10
2。特開平7-104426号に記載の一般式(H)および一般
式(Ha)で表される化合物で、具体的には同公報8頁
〜15頁に記載の化合物H-1〜H-44 。EP713131A号に記
載の,ヒドラジン基の近傍にアニオン性基またはヒドラ
ジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性
基を有することを特徴とする化合物で、特に一般式
(A),一般式(B),一般式(C),一般式(D),
一般式(E),一般式(F)で表される化合物で,具体
的には同公報に記載の化合物N-1〜N-30 。EP713131A
号に記載の一般式(1)で表される化合物で、具体的に
は同公報に記載の化合物D-1〜D-55 。
【0093】さらに1991年3月22日発行の「公知技術(1
〜207頁)」(アズテック社刊)の25頁から34頁に記載
の種々のヒドラジン誘導体。特開昭62-86354号(6頁〜
7頁)の化合物D-2およびD-39 。
〜207頁)」(アズテック社刊)の25頁から34頁に記載
の種々のヒドラジン誘導体。特開昭62-86354号(6頁〜
7頁)の化合物D-2およびD-39 。
【0094】本発明のヒドラジン系造核剤は、水または
適当な有機溶媒、例えばアルコ- ル類(メタノール、エ
タノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブな
どに溶解して用いることができる。
適当な有機溶媒、例えばアルコ- ル類(メタノール、エ
タノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブな
どに溶解して用いることができる。
【0095】また、既によく知られている乳化分散法に
よって、ジブチルフタレート、トリクレジルフォスフェ
ート、グリセリルトリアセテートあるいはジエチルフタ
レートなどのオイル、酢酸エチルやシクロヘキサノンな
どの補助溶媒を用いて溶解し、機械的に乳化分散物を作
製して用いることができる。あるいは固体分散法として
知られている方法によって、ヒドラジン誘導体の粉末を
水の中にボールミル、コロイドミル、あるいは超音波に
よって分散し用いることができる。
よって、ジブチルフタレート、トリクレジルフォスフェ
ート、グリセリルトリアセテートあるいはジエチルフタ
レートなどのオイル、酢酸エチルやシクロヘキサノンな
どの補助溶媒を用いて溶解し、機械的に乳化分散物を作
製して用いることができる。あるいは固体分散法として
知られている方法によって、ヒドラジン誘導体の粉末を
水の中にボールミル、コロイドミル、あるいは超音波に
よって分散し用いることができる。
【0096】本発明のヒドラジン造核剤は、支持体に対
して画像形成層側の層、すなわち画像形成層あるいは他
のどの層に添加してもよいが、画像形成層あるいはそれ
に隣接する層に添加することが好ましい。
して画像形成層側の層、すなわち画像形成層あるいは他
のどの層に添加してもよいが、画像形成層あるいはそれ
に隣接する層に添加することが好ましい。
【0097】本発明の造核剤の添加量は銀1モルに対し
1×10-6〜1モルが好ましく、1×10-5〜5×10-1モル
がより好ましく、2×10-5〜2×10-1モルが最も好まし
い。
1×10-6〜1モルが好ましく、1×10-5〜5×10-1モル
がより好ましく、2×10-5〜2×10-1モルが最も好まし
い。
【0098】次に一般式(I)、(II)で表される化合
物について説明する。
物について説明する。
【0099】
【化5】
【0100】まず、一般式(I)について説明すると、
式中、EWDは電子吸引性基を表し、R100、R200およ
びR300は、各々水素原子または1価の置換基を表す。
但し、R100およびR200が同時に水素原子を表すことは
ない。
式中、EWDは電子吸引性基を表し、R100、R200およ
びR300は、各々水素原子または1価の置換基を表す。
但し、R100およびR200が同時に水素原子を表すことは
ない。
【0101】ここにEWDで表される電気吸引性基とは
ハメットの置換基定数σpが正の値を取りうる置換基の
ことであり、具体的には、シアノ基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、パーフルオ
ロアルキル基、アシル基、ホルミル基、ホスホリル基、
カルボキシ基(またはその塩)、スルホ基(またはその
塩)、飽和もしくは不飽和のヘテロ環基、アルケニル
基、アルキニル基、アシルオキシ基、アシルチオ基、ス
ルホニルオキシ基、またはこれら電子吸引性基で置換さ
れたアリール基等が挙げられる。これらの基は置換基を
有していてもよく、その置換基としては、一般式(2)
のAr1が有していてもよい置換基と同じものが挙げら
れる。
ハメットの置換基定数σpが正の値を取りうる置換基の
ことであり、具体的には、シアノ基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、パーフルオ
ロアルキル基、アシル基、ホルミル基、ホスホリル基、
カルボキシ基(またはその塩)、スルホ基(またはその
塩)、飽和もしくは不飽和のヘテロ環基、アルケニル
基、アルキニル基、アシルオキシ基、アシルチオ基、ス
ルホニルオキシ基、またはこれら電子吸引性基で置換さ
れたアリール基等が挙げられる。これらの基は置換基を
有していてもよく、その置換基としては、一般式(2)
のAr1が有していてもよい置換基と同じものが挙げら
れる。
【0102】R100、R200およびR300で表される1価
の置換基としては、一般式(2)のAr1が有していて
もよい置換基と同じものが挙げられるが、具体的には上
述のEWDで表される電子吸引性基と同義の基、および
アルキル基、ヒドロキシ基(またはその塩)、メルカプ
ト基(またはその塩)、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、
ヘテロ環アミノ基、ウレイド基、アミド基、または置換
もしくは無置換のアリール基等が挙げられる。R100、
R200およびR300で表される置換基はさらに置換基を有
していてもよく、その置換基としては、一般式(2)の
Ar1が有していてもよい置換基と同じものが挙げられ
る。
の置換基としては、一般式(2)のAr1が有していて
もよい置換基と同じものが挙げられるが、具体的には上
述のEWDで表される電子吸引性基と同義の基、および
アルキル基、ヒドロキシ基(またはその塩)、メルカプ
ト基(またはその塩)、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、
ヘテロ環アミノ基、ウレイド基、アミド基、または置換
もしくは無置換のアリール基等が挙げられる。R100、
R200およびR300で表される置換基はさらに置換基を有
していてもよく、その置換基としては、一般式(2)の
Ar1が有していてもよい置換基と同じものが挙げられ
る。
【0103】次に一般式(I)で表される化合物の中
で、好ましいものについて述べる。一般式(I)におい
て、EWDで表される電子吸引性基として好ましくは、
シアノ基、ニトロ基、アルケニル基、アシル基、ホルミ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、トリフルオロ
メチル基、ホスホリル基、飽和もしくは不飽和のヘテロ
環基、または任意の電子吸引性基で置換されたフェニル
基であり、さらにシアノ基、アシル基、ホルミル基、ア
ルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルスルホニル基、またはアリールスルホニ
ル基が好ましい。特に好ましくはシアノ基、ホルミル
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、またはカルバ
モイル基であり、最も好ましくはシアノ基、またはホル
ミル基である。
で、好ましいものについて述べる。一般式(I)におい
て、EWDで表される電子吸引性基として好ましくは、
シアノ基、ニトロ基、アルケニル基、アシル基、ホルミ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、トリフルオロ
メチル基、ホスホリル基、飽和もしくは不飽和のヘテロ
環基、または任意の電子吸引性基で置換されたフェニル
基であり、さらにシアノ基、アシル基、ホルミル基、ア
ルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルスルホニル基、またはアリールスルホニ
ル基が好ましい。特に好ましくはシアノ基、ホルミル
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、またはカルバ
モイル基であり、最も好ましくはシアノ基、またはホル
ミル基である。
【0104】一般式(I)において、R100 およびR
200 は、好ましくはどちらか一方が水素原子で、他方が
1価の置換基を表す時である。その1価の置換基として
好ましくは、アルキル基、ヒドロキシ基(またはその
塩)、メルカプト基(またはその塩)、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
ヘテロ環チオ基、アシルオキシ基、アシルチオ基、アミ
ノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環
アミノ基、置換もしくは無置換のフェニル基、またはヘ
テロ環基等が好ましく、さらにヘテロ環基としては、不
飽和のヘテロ環基で、中でも含窒素ヘテロ環基(例えば
ベンゾトリアゾリル基、イミダゾリル基、ベンツイミダ
ゾリル基)が好ましい。
200 は、好ましくはどちらか一方が水素原子で、他方が
1価の置換基を表す時である。その1価の置換基として
好ましくは、アルキル基、ヒドロキシ基(またはその
塩)、メルカプト基(またはその塩)、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
ヘテロ環チオ基、アシルオキシ基、アシルチオ基、アミ
ノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環
アミノ基、置換もしくは無置換のフェニル基、またはヘ
テロ環基等が好ましく、さらにヘテロ環基としては、不
飽和のヘテロ環基で、中でも含窒素ヘテロ環基(例えば
ベンゾトリアゾリル基、イミダゾリル基、ベンツイミダ
ゾリル基)が好ましい。
【0105】一般式(I)において、R100 およびR
200 は、最も好ましくはどちらか一方が水素原子で、他
方がヒドロキシ基(またはその塩)、アルコキシ基、ま
たは不飽和の含窒素ヘテロ環基である。
200 は、最も好ましくはどちらか一方が水素原子で、他
方がヒドロキシ基(またはその塩)、アルコキシ基、ま
たは不飽和の含窒素ヘテロ環基である。
【0106】一般式(I)において、R300は、好まし
くは電子吸引性基またはアリール基である。R300が電
子吸引性基を表す時、好ましくは、シアノ基、ニトロ
基、アシル基、ホルミル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、トリフルオロメチル基、ホスホリル基、または飽
和もしくは不飽和のヘテロ環基であり、さらにシアノ
基、アシル基、ホルミル基、アルコキシカルボニル基、
カルバモイル基、スルファモイル基が好ましい。特に好
ましくはシアノ基、ホルミル基、アシル基、アルコキシ
カルボニル基、またはカルバモイル基である。
くは電子吸引性基またはアリール基である。R300が電
子吸引性基を表す時、好ましくは、シアノ基、ニトロ
基、アシル基、ホルミル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、トリフルオロメチル基、ホスホリル基、または飽
和もしくは不飽和のヘテロ環基であり、さらにシアノ
基、アシル基、ホルミル基、アルコキシカルボニル基、
カルバモイル基、スルファモイル基が好ましい。特に好
ましくはシアノ基、ホルミル基、アシル基、アルコキシ
カルボニル基、またはカルバモイル基である。
【0107】R300がアリール基を表すとき、好ましく
は置換もしくは無置換のフェニル基であり、置換基とし
ては、一般式(2)のAr1が有していてもよい置換基
と同じものが挙げられる。
は置換もしくは無置換のフェニル基であり、置換基とし
ては、一般式(2)のAr1が有していてもよい置換基
と同じものが挙げられる。
【0108】一般式(I)においてR300は、特に好ま
しくはシアノ基、アルコキシカルボニル基、または置換
もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくはシ
アノ基またはアルコキシカルボニル基である。
しくはシアノ基、アルコキシカルボニル基、または置換
もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくはシ
アノ基またはアルコキシカルボニル基である。
【0109】一般式(I)で表される化合物の中で、特
に好ましいものは、EWDがシアノ基またはホルミル基
を表し、R300 が電子吸引性基またはアリール基を表
し、R100またはR200のどちらか一方が水素原子で、他
方がヒドロキシ基(またはその塩)、アルコキシ基、ま
たは不飽和ヘテロ環基を表す化合物である。
に好ましいものは、EWDがシアノ基またはホルミル基
を表し、R300 が電子吸引性基またはアリール基を表
し、R100またはR200のどちらか一方が水素原子で、他
方がヒドロキシ基(またはその塩)、アルコキシ基、ま
たは不飽和ヘテロ環基を表す化合物である。
【0110】次に一般式(II)で表される化合物につい
て説明する。一般式(II)においてR400は1価の置換
基を表す。一般式(II)においてR400で表される1価
の置換基は、好ましくは電子吸引性基またはアリール基
である。R400が電子吸引性基を表す時、好ましくは、
シアノ基、ニトロ基、アシル基、ホルミル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、ホスホ
リル基、または飽和もしくは不飽和のヘテロ環基であ
り、さらにシアノ基、アシル基、ホルミル基、アルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基が
好ましい。特に好ましくはシアノ基、ホルミル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、またはカルバモイル基
である。
て説明する。一般式(II)においてR400は1価の置換
基を表す。一般式(II)においてR400で表される1価
の置換基は、好ましくは電子吸引性基またはアリール基
である。R400が電子吸引性基を表す時、好ましくは、
シアノ基、ニトロ基、アシル基、ホルミル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、ホスホ
リル基、または飽和もしくは不飽和のヘテロ環基であ
り、さらにシアノ基、アシル基、ホルミル基、アルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基が
好ましい。特に好ましくはシアノ基、ホルミル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、またはカルバモイル基
である。
【0111】R400がアリール基を表すとき、好ましく
は置換もしくは無置換のフェニル基であり、置換基とし
ては、一般式(2)のAr1が有していてもよい置換基
と同じものが挙げられる。
は置換もしくは無置換のフェニル基であり、置換基とし
ては、一般式(2)のAr1が有していてもよい置換基
と同じものが挙げられる。
【0112】一般式(II)においてR400は、特に好ま
しくはシアノ基、アルコキシカルボニル基、または置換
もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくはシ
アノ基またはアルコキシカルボニル基である。
しくはシアノ基、アルコキシカルボニル基、または置換
もしくは無置換のフェニル基であり、最も好ましくはシ
アノ基またはアルコキシカルボニル基である。
【0113】以下に本発明の一般式(I)または一般式
(II)で表される化合物を例示するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
(II)で表される化合物を例示するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0114】
【化6】
【0115】
【化7】
【0116】
【化8】
【0117】
【化9】
【0118】これらの化合物は1種のみ用いても2種以
上併用してもよい。
上併用してもよい。
【0119】一般式(I)および一般式(II)で表され
る化合物は公知の方法により容易に合成することができ
るが、例えば、米国特許第5545515号に記載の方
法を参考にすることができる。
る化合物は公知の方法により容易に合成することができ
るが、例えば、米国特許第5545515号に記載の方
法を参考にすることができる。
【0120】本発明の一般式(I)、(II)の化合物
は、水または適当な有機溶媒、例えばアルコール類(メ
タノール、エタノール、プロパノール、フッ素化アルコ
ール)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン)、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチル
セロソルブなどに溶解して用いることができる。また、
既によく知られている乳化分散法によって、ジブチルフ
タレート、トリクレジルフォスフェート、グリセリルト
リアセテートあるいはジエチルフタレートなどのオイ
ル、酢酸エチルやシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用
いて溶解し、機械的に乳化分散物を作製して用いること
ができる。あるいは固体分散法として知られている方法
によって、一般式(I)、(II)の化合物の粉末を水の
中にボールミル、コロイドミル、あるいは超音波によっ
て分散し用いることができる。
は、水または適当な有機溶媒、例えばアルコール類(メ
タノール、エタノール、プロパノール、フッ素化アルコ
ール)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン)、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチル
セロソルブなどに溶解して用いることができる。また、
既によく知られている乳化分散法によって、ジブチルフ
タレート、トリクレジルフォスフェート、グリセリルト
リアセテートあるいはジエチルフタレートなどのオイ
ル、酢酸エチルやシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用
いて溶解し、機械的に乳化分散物を作製して用いること
ができる。あるいは固体分散法として知られている方法
によって、一般式(I)、(II)の化合物の粉末を水の
中にボールミル、コロイドミル、あるいは超音波によっ
て分散し用いることができる。
【0121】本発明の一般式(I)、(II)の化合物
は、支持体に対して画像形成層側の層、すなわち画像形
成層あるいは他のどの層に添加してもよいが、画像形成
層あるいはそれに隣接する層に添加することが好まし
い。
は、支持体に対して画像形成層側の層、すなわち画像形
成層あるいは他のどの層に添加してもよいが、画像形成
層あるいはそれに隣接する層に添加することが好まし
い。
【0122】本発明の一般式(I)、(II)の化合物の
添加量は銀1モルに対し1×10-6〜1モルが好まし
く、1×10-5〜5×10-1モルがより好ましく、2×
10-5〜2×10-1モルが最も好ましい。
添加量は銀1モルに対し1×10-6〜1モルが好まし
く、1×10-5〜5×10-1モルがより好ましく、2×
10-5〜2×10-1モルが最も好ましい。
【0123】本発明の熱現像記録材料には、ヒドラジン
誘導体と併用して、アミン誘導体、オニウム塩化合物、
ジスルフィド誘導体、およびヒドロキシアミン誘導体な
どの造核促進剤を添加することが好ましい。造核促進剤
の化合物例を以下に挙げる。
誘導体と併用して、アミン誘導体、オニウム塩化合物、
ジスルフィド誘導体、およびヒドロキシアミン誘導体な
どの造核促進剤を添加することが好ましい。造核促進剤
の化合物例を以下に挙げる。
【0124】
【化10】
【0125】
【化11】
【0126】またこの他には、以下の例が挙げられる。
特開平7−77783号公報48頁2行〜37行に記載
の化合物で、具体的には49頁〜58頁に記載の化合物
A−1)〜A−73)。特開平7−84331号に記載
の(化21)、(化22)および(化23)で表される
化合物で、具体的には同公報6頁〜8頁に記載の化合
物。特開平7−104426号に記載の一般式〔Na〕
および一般式〔Nb〕で表される化合物で、具体的には
同公報16頁〜20頁に記載のNa−1〜Na−22の
化合物およびNb−1−Nb−12の化合物。特開平7
−37817号に記載の一般式(1)、一般式(2)、
一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)、一般式
(6)および一般式(7)で表される化合物で、具体的
には同明細書に記載の1−1〜1−19の化合物、2−
1〜2−22の化合物、3−1〜3−36の化合物、4
−1〜4−5の化合物、5−1〜5−41の化合物、6
−1〜6−58の化合物および7−1〜7−38の化合
物。特願平8−70908号記載の造核促進剤。
特開平7−77783号公報48頁2行〜37行に記載
の化合物で、具体的には49頁〜58頁に記載の化合物
A−1)〜A−73)。特開平7−84331号に記載
の(化21)、(化22)および(化23)で表される
化合物で、具体的には同公報6頁〜8頁に記載の化合
物。特開平7−104426号に記載の一般式〔Na〕
および一般式〔Nb〕で表される化合物で、具体的には
同公報16頁〜20頁に記載のNa−1〜Na−22の
化合物およびNb−1−Nb−12の化合物。特開平7
−37817号に記載の一般式(1)、一般式(2)、
一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)、一般式
(6)および一般式(7)で表される化合物で、具体的
には同明細書に記載の1−1〜1−19の化合物、2−
1〜2−22の化合物、3−1〜3−36の化合物、4
−1〜4−5の化合物、5−1〜5−41の化合物、6
−1〜6−58の化合物および7−1〜7−38の化合
物。特願平8−70908号記載の造核促進剤。
【0127】本発明の造核促進剤添加量は、銀1モルに
対し1×10-6〜2×10-2モルが好ましく、1×10
-5〜2×10-2モルがより好ましく、2×10-5〜1×
10-2モルが最も好ましい。
対し1×10-6〜2×10-2モルが好ましく、1×10
-5〜2×10-2モルがより好ましく、2×10-5〜1×
10-2モルが最も好ましい。
【0128】本発明の熱現像記録材料は還元剤を含有す
る。
る。
【0129】本発明の一態様において、還元剤として下
記一般式(A)で表される化合物を熱現像記録材料中に
含有させる。
記一般式(A)で表される化合物を熱現像記録材料中に
含有させる。
【0130】
【化12】
【0131】式中、Rは水素原子、または炭素原子数1
〜10のアルキル基(例えば、−C4 H9 、2,4,4
−トリメチルペンチル)を表し、R’およびR”は炭素
原子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、
t−ブチル)を表す。
〜10のアルキル基(例えば、−C4 H9 、2,4,4
−トリメチルペンチル)を表し、R’およびR”は炭素
原子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、
t−ブチル)を表す。
【0132】一般式(A)で表される化合物の具体例を
以下に示す。ただし、本発明は、以下の化合物に限定さ
れるものではない。
以下に示す。ただし、本発明は、以下の化合物に限定さ
れるものではない。
【0133】
【化13】
【0134】
【化14】
【0135】一般式(A)で表される化合物の使用量は
好ましくは銀1モル当たり1×10-2〜10モル、特に
1×10-2〜1.5モルである。
好ましくは銀1モル当たり1×10-2〜10モル、特に
1×10-2〜1.5モルである。
【0136】本発明の一態様において、還元剤として下
記の一般式(R−I)(R−II)、(R−III )、(R
−IV)で表される化合物を熱現像記録材料に含有させ
る。
記の一般式(R−I)(R−II)、(R−III )、(R
−IV)で表される化合物を熱現像記録材料に含有させ
る。
【0137】
【化15】
【0138】なお、式(R−III)においてZが形成する
環構造は下記のものである。
環構造は下記のものである。
【0139】
【化16】
【0140】また、式(R−IV)においてZが形成する
環構造は下記のものである。
環構造は下記のものである。
【0141】
【化17】
【0142】式中、L1 ,L2 は、−CH(R6)−、
−CH(R6’)−で表される基もしくは硫黄原子であ
る。nは自然数を表す。
−CH(R6’)−で表される基もしくは硫黄原子であ
る。nは自然数を表す。
【0143】式中R1 〜R5 ,R6 ,R7 〜R10,R
1 ′〜R5 ′,R6 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,
R21〜R26、R21′〜R24′は、水素原子、アルキル
基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン基、アミノ基
もしくは−OAで表される置換基である。ただし、R1
〜R5 の少なくとも一つおよびR1 ′〜R5 ′の少なく
とも一つおよびR7 〜R10の少なくとも一つは−OAで
表される基である。また、R1 〜R5 ,R7 〜R10,R
1 ′〜R5 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,R21〜R
26、R21′〜R24′の各々の中の複数個の置換基が互い
に結合して環を形成しても良い。
1 ′〜R5 ′,R6 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,
R21〜R26、R21′〜R24′は、水素原子、アルキル
基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン基、アミノ基
もしくは−OAで表される置換基である。ただし、R1
〜R5 の少なくとも一つおよびR1 ′〜R5 ′の少なく
とも一つおよびR7 〜R10の少なくとも一つは−OAで
表される基である。また、R1 〜R5 ,R7 〜R10,R
1 ′〜R5 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,R21〜R
26、R21′〜R24′の各々の中の複数個の置換基が互い
に結合して環を形成しても良い。
【0144】A,A′は、水素原子、アルキル基(炭素
数1〜30)、アシル基(炭素数1〜30)、アリール
基、リン酸基、スルホニル基を表す。
数1〜30)、アシル基(炭素数1〜30)、アリール
基、リン酸基、スルホニル基を表す。
【0145】R1 〜R5 ,R7 〜R10,R1 ′〜R
5 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,R21〜R26、
R21′〜R24′A,A′は置換されていてもよい。
5 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,R21〜R26、
R21′〜R24′A,A′は置換されていてもよい。
【0146】但し、一般式(R−II)において、R1 〜
R5 の少なくとも一方、R1 ’〜R5 ’の少なくとも一
方が−OAで表される基の場合は、L1 は硫黄原子であ
る。
R5 の少なくとも一方、R1 ’〜R5 ’の少なくとも一
方が−OAで表される基の場合は、L1 は硫黄原子であ
る。
【0147】R1 〜R5 ,R7 〜R10,R1 ′〜R
5 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,R21〜R26、
R21′〜R24′A,A’の置換基としては例えばアルキ
ル基(活性メチン基を含む)、ニトロ基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、複素環を含む基、4級
化された窒素原子を含むヘテロ環(例えばピリジニオ
基)を含む基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(エチレン
オキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含
む基を含む)、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルバモイル基、ウレタン基、カルボキシル
基、イミド基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド
基、ヒドラジノ基を含む基、4級のアンモニオ基を含む
基、メルカプト基(アルキル,アリール,またはヘテロ
環)チオ基、(アルキルまたはアリール)スルホニル
基、(アルキルまたはアリール)スルフィニル基、スル
ホ基、スルファモイル基、アシルスルファモイル基、
(アルキルもしくはアリール)スルホニルウレイド基、
(アルキルもしくはアリール)スルホニルカルバモイル
基、ハロゲン原子、シアノ基、リン酸アミド基、リン酸
エステル構造を含む基、アシルウレア構造を持つ基、セ
レン原子またはテルル原子を含む基、3級スルホニウム
構造または4級スルホニウム構造を持つ基などが挙げら
れる。これらの置換基はさらに置換されていても良く、
さらなる置換基としては上記に述べたものが挙げられ
る。
5 ′,R11〜R13,R11′〜R13′,R21〜R26、
R21′〜R24′A,A’の置換基としては例えばアルキ
ル基(活性メチン基を含む)、ニトロ基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、複素環を含む基、4級
化された窒素原子を含むヘテロ環(例えばピリジニオ
基)を含む基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(エチレン
オキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含
む基を含む)、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルバモイル基、ウレタン基、カルボキシル
基、イミド基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド
基、ヒドラジノ基を含む基、4級のアンモニオ基を含む
基、メルカプト基(アルキル,アリール,またはヘテロ
環)チオ基、(アルキルまたはアリール)スルホニル
基、(アルキルまたはアリール)スルフィニル基、スル
ホ基、スルファモイル基、アシルスルファモイル基、
(アルキルもしくはアリール)スルホニルウレイド基、
(アルキルもしくはアリール)スルホニルカルバモイル
基、ハロゲン原子、シアノ基、リン酸アミド基、リン酸
エステル構造を含む基、アシルウレア構造を持つ基、セ
レン原子またはテルル原子を含む基、3級スルホニウム
構造または4級スルホニウム構造を持つ基などが挙げら
れる。これらの置換基はさらに置換されていても良く、
さらなる置換基としては上記に述べたものが挙げられ
る。
【0148】以下に、式(R−I)〜式(R−IV)で表
される化合物の具体例を述べるが、本発明はこれに限定
されるものではない。
される化合物の具体例を述べるが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0149】
【表22】
【0150】
【表23】
【0151】
【化18】
【0152】
【表24】
【0153】
【化19】
【0154】
【表25】
【0155】
【表26】
【0156】
【表27】
【0157】
【表28】
【0158】一般式(R−I)〜(R−IV)で表される
本発明の還元剤の使用量は、好ましくは銀1モル当たり
1×10-3〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルで
ある。
本発明の還元剤の使用量は、好ましくは銀1モル当たり
1×10-3〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルで
ある。
【0159】一般式(A)の化合物、一般式(R−I)
〜(R−IV)の化合物はそれぞれ単独で使用してもよい
が、併用してもよい。混合使用する場合、主還元剤に対
して副還元剤をモル数で1/1000〜1/1、好まし
くは1/100〜1/1の範囲で用いる。
〜(R−IV)の化合物はそれぞれ単独で使用してもよい
が、併用してもよい。混合使用する場合、主還元剤に対
して副還元剤をモル数で1/1000〜1/1、好まし
くは1/100〜1/1の範囲で用いる。
【0160】本発明の熱現像記録材料は、熱現像処理法
を用いて写真画像を形成するものである。この一態様で
ある熱現像感光材料としては前述のとおり例えば米国特
許第3152904号、3457075号、およびD.
モーガン (Morgan) とB.シェリー (Shely)による「熱
によって処理される銀システム (Thermally Processed
Silver Systems) 」(イメージング・プロセッシーズ・
アンド・マテリアルズ(Imaging Processes and Materia
ls) Neblette 第8版、スタージ (Sturge) 、V.ウォ
ールワース (Walworth) 、A.シェップ (Shepp)編集、
第2頁、1969年)等に開示されている。
を用いて写真画像を形成するものである。この一態様で
ある熱現像感光材料としては前述のとおり例えば米国特
許第3152904号、3457075号、およびD.
モーガン (Morgan) とB.シェリー (Shely)による「熱
によって処理される銀システム (Thermally Processed
Silver Systems) 」(イメージング・プロセッシーズ・
アンド・マテリアルズ(Imaging Processes and Materia
ls) Neblette 第8版、スタージ (Sturge) 、V.ウォ
ールワース (Walworth) 、A.シェップ (Shepp)編集、
第2頁、1969年)等に開示されている。
【0161】本発明の熱現像記録材料は、熱現像処理を
用いて写真画像を形成するものであり、還元可能な銀源
(有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えばハロゲン化
銀)、銀の色調を抑制する色調剤および還元剤を通常
(有機)バインダーマトリックス中に分散した状態で含
有している熱現像感光材料であることが好ましい。本発
明の熱現像感光材料は常温で安定であるが、露光後処理
液を供給することなく高温(例えば80℃以上)に加熱
することで現像される。加熱することで還元可能な銀源
(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反
応に通じて銀を生成する。この酸化還元反応は露光で発
生した潜像の触媒作用によって促進される。露光領域中
の有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を提供
し、これは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなさ
れる。
用いて写真画像を形成するものであり、還元可能な銀源
(有機銀塩)、触媒活性量の光触媒(例えばハロゲン化
銀)、銀の色調を抑制する色調剤および還元剤を通常
(有機)バインダーマトリックス中に分散した状態で含
有している熱現像感光材料であることが好ましい。本発
明の熱現像感光材料は常温で安定であるが、露光後処理
液を供給することなく高温(例えば80℃以上)に加熱
することで現像される。加熱することで還元可能な銀源
(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反
応に通じて銀を生成する。この酸化還元反応は露光で発
生した潜像の触媒作用によって促進される。露光領域中
の有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を提供
し、これは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなさ
れる。
【0162】本発明の熱現像記録材料は支持体上に少な
くとも一層の感光層等の画像形成層を有している。支持
体の上に感光層等の画像形成層のみを形成しても良い
が、感光層等の画像形成層の上に少なくとも1層の非感
光層等の画像保護層を形成することが好ましい。
くとも一層の感光層等の画像形成層を有している。支持
体の上に感光層等の画像形成層のみを形成しても良い
が、感光層等の画像形成層の上に少なくとも1層の非感
光層等の画像保護層を形成することが好ましい。
【0163】本発明の好ましい態様である熱現像感光材
料において、感光層に通過する光の量または波長分布を
制御するために感光層と同じ側または反対側にフィルタ
ー層を形成しても良いし、感光層に染料または顔料を含
ませても良い。染料としては特願平7−11184号の
化合物が好ましい。
料において、感光層に通過する光の量または波長分布を
制御するために感光層と同じ側または反対側にフィルタ
ー層を形成しても良いし、感光層に染料または顔料を含
ませても良い。染料としては特願平7−11184号の
化合物が好ましい。
【0164】画像形成層である感光層は複数層にしても
良く、また感光層において階調の調節のため感度を高感
層/低感層または低感層/高感層にしても良い。
良く、また感光層において階調の調節のため感度を高感
層/低感層または低感層/高感層にしても良い。
【0165】各種の添加剤は感光層等の画像形成層、非
感光層等の非画像形成層、またはその他の構成層のいず
れに添加しても良い。
感光層等の非画像形成層、またはその他の構成層のいず
れに添加しても良い。
【0166】本発明の熱現像記録材料には例えば、界面
活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、被覆助剤等を用いても良い。
活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、被覆助剤等を用いても良い。
【0167】好適なバインダーは透明または半透明で、
一般に無色であり、天然ポリマー合成樹脂やポリマーお
よびコポリマー、その他フィルムを形成する媒体、例え
ば:ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテ
ート、セルロースアセテートブチレート、ポリ(ビニル
ピロリドン)、カゼイン、デンプン、ポリ(アクリル
酸)、ポリ(メチルメタクリル酸)、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(メタクリル酸)、コポリ(スチレン−無水
マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリ
ル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(ビニル
アセタール)類[例えば、ポリ(ビニルホルマール)お
よびポリ(ビニルブチラール)]、ポリ(エステル)
類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹脂、ポリ(塩化
ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、ポリ(カーボネ
ート)類、ポリ(ビニルアセテート)、セルロースエス
テル類、ポリ(アミド)類がある。バインダーは水また
は有機溶媒またはエマルジョンから被覆形成してもよ
い。
一般に無色であり、天然ポリマー合成樹脂やポリマーお
よびコポリマー、その他フィルムを形成する媒体、例え
ば:ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテ
ート、セルロースアセテートブチレート、ポリ(ビニル
ピロリドン)、カゼイン、デンプン、ポリ(アクリル
酸)、ポリ(メチルメタクリル酸)、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(メタクリル酸)、コポリ(スチレン−無水
マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリ
ル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(ビニル
アセタール)類[例えば、ポリ(ビニルホルマール)お
よびポリ(ビニルブチラール)]、ポリ(エステル)
類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹脂、ポリ(塩化
ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、ポリ(カーボネ
ート)類、ポリ(ビニルアセテート)、セルロースエス
テル類、ポリ(アミド)類がある。バインダーは水また
は有機溶媒またはエマルジョンから被覆形成してもよ
い。
【0168】また、本発明の画像形成層のうち少なくと
も1層は以下に述べるポリマーラテックスを全バインダ
ーの50wt%以上含有する画像形成層であっても良い。以
降この画像形成層を「本発明の画像形成層」、バインダ
ーに用いるポリマーラテックスを「本発明のポリマーラ
テックス」と表す。ただしここで言う「ポリマーラテッ
クス」とは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として
水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態とし
てはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重
合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマ
ー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分
子状分散したものなどいずれでもよい。なお本発明のポ
リマーラテックスについては「合成樹脂エマルジョン
(奥田平、稲垣寛編集、高分子刊行会発行(1978))」、
「合成ラテックスの応用(杉村孝明、片岡靖男、鈴木聡
一、笠原啓司編集、高分子刊行会発行(1993))」、「合
成ラテックスの化学(室井宗一著、高分子刊行会発行(19
70))」などに記載されている。分散粒子の平均粒径は1
〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ま
しい。分散粒子の粒径分布に関しては特に制限は無く、
広い粒径分布を持つものでも単分散の粒径分布を持つも
のでもよい。
も1層は以下に述べるポリマーラテックスを全バインダ
ーの50wt%以上含有する画像形成層であっても良い。以
降この画像形成層を「本発明の画像形成層」、バインダ
ーに用いるポリマーラテックスを「本発明のポリマーラ
テックス」と表す。ただしここで言う「ポリマーラテッ
クス」とは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として
水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態とし
てはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重
合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマ
ー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分
子状分散したものなどいずれでもよい。なお本発明のポ
リマーラテックスについては「合成樹脂エマルジョン
(奥田平、稲垣寛編集、高分子刊行会発行(1978))」、
「合成ラテックスの応用(杉村孝明、片岡靖男、鈴木聡
一、笠原啓司編集、高分子刊行会発行(1993))」、「合
成ラテックスの化学(室井宗一著、高分子刊行会発行(19
70))」などに記載されている。分散粒子の平均粒径は1
〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ま
しい。分散粒子の粒径分布に関しては特に制限は無く、
広い粒径分布を持つものでも単分散の粒径分布を持つも
のでもよい。
【0169】本発明のポリマーラテックスとしては通常
の均一構造のポリマーラテックス以外、いわゆるコア/
シェル型のラテックスでもよい。この場合コアとシェル
はガラス転移温度を変えると好ましい場合がある。
の均一構造のポリマーラテックス以外、いわゆるコア/
シェル型のラテックスでもよい。この場合コアとシェル
はガラス転移温度を変えると好ましい場合がある。
【0170】本発明のポリマーラテックスの最低造膜温
度(MFT)は-30℃〜90℃、より好ましくは0℃〜70℃程度
である。最低造膜温度をコントロールするために造膜助
剤を添加してもよい。造膜助剤は可塑剤ともよばれポリ
マーラテックスの最低造膜温度を低下させる有機化合物
(通常有機溶剤)で、例えば前述の「合成ラテックスの化
学(室井宗一著、高分子刊行会発行(1970))」に記載され
ている。
度(MFT)は-30℃〜90℃、より好ましくは0℃〜70℃程度
である。最低造膜温度をコントロールするために造膜助
剤を添加してもよい。造膜助剤は可塑剤ともよばれポリ
マーラテックスの最低造膜温度を低下させる有機化合物
(通常有機溶剤)で、例えば前述の「合成ラテックスの化
学(室井宗一著、高分子刊行会発行(1970))」に記載され
ている。
【0171】本発明のポリマーラテックスに用いられる
ポリマー種としてはアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ゴム系樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、またはこれらの共重合体などがある。ポリマーとし
ては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでも、ま
た架橋されたポリマーでも良い。またポリマーとしては
単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでも良
いし、2種以上のモノマーが重合したコポリマーでも良
い。コポリマーの場合はランダムコポリマーでもブロッ
クコポリマーでも良い。ポリマーの分子量は数平均分子
量で5000〜1000000、好ましくは10000〜100000程度であ
る。分子量が小さすぎるものは画像形成層の力学強度が
不十分であり、大きすぎるものは成膜性が悪く好ましく
ない。
ポリマー種としてはアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ゴム系樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、またはこれらの共重合体などがある。ポリマーとし
ては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでも、ま
た架橋されたポリマーでも良い。またポリマーとしては
単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでも良
いし、2種以上のモノマーが重合したコポリマーでも良
い。コポリマーの場合はランダムコポリマーでもブロッ
クコポリマーでも良い。ポリマーの分子量は数平均分子
量で5000〜1000000、好ましくは10000〜100000程度であ
る。分子量が小さすぎるものは画像形成層の力学強度が
不十分であり、大きすぎるものは成膜性が悪く好ましく
ない。
【0172】本発明に用いられるポリマーラテックスの
ポリマーは25℃60%RHでの平衡含水率が2wt%以下、より
好ましくは1wt%以下のものであることが好ましい。平衡
含水率の下限に特に制限はないが、0.01wt% が好ま
しく、より好ましくは0.03wt% である。平衡含水率
の定義と測定法については、例えば「高分子工学講座1
4、高分子材料試験法(高分子学会編、地人書館)」など
を参考にすることができる。
ポリマーは25℃60%RHでの平衡含水率が2wt%以下、より
好ましくは1wt%以下のものであることが好ましい。平衡
含水率の下限に特に制限はないが、0.01wt% が好ま
しく、より好ましくは0.03wt% である。平衡含水率
の定義と測定法については、例えば「高分子工学講座1
4、高分子材料試験法(高分子学会編、地人書館)」など
を参考にすることができる。
【0173】本発明の熱現像記録材料の画像形成層のバ
インダーとして用いられるポリマーラテックスの具体例
としては以下のようなものがある。メチルメタクリレー
ト/エチルアクリレート/メタクリル酸コポリマーのラ
テックス、メチルメタクリレート/2エチルヘキシルア
クリレート/スチレン/アクリル酸コポリマーのラテッ
クス、スチレン/ブタジエン/アクリル酸コポリマーの
ラテックス、スチレン/ブタジエン/ジビニルベンゼン
/メタクリル酸コポリマーのラテックス、メチルメタク
リレート/塩化ビニル/アクリル酸コポリマーのラテッ
クス、塩化ビニリデン/エチルアクリレート/アクリロ
ニトリル/メタクリル酸コポリマーのラテックスなど。
また、このようなポリマーは市販もされていて、以下の
ようなポリマーが利用できる。例えばアクリル樹脂の例
として、セビアンA-4635,46583、4601(以上ダイセル化
学工業(株)製)、Nipol Lx811、814、821、820、857
(以上日本ゼオン(株)製)など、ポリエステル樹脂とし
ては、FINETEX ES650、611、675、850(以上大日本イン
キ化学(株)製)、WD-size、WMS(以上イーストマンケミ
カル製)など、ポリウレタン樹脂としてはHYDRAN AP10、
20、30、40(以上大日本インキ化学(株)製)など、ゴム
系樹脂としてはLACSTAR 7310K、3307B、4700H、7132C
(以上大日本インキ化学(株)製)、 Nipol Lx416、41
0、438C、2507、(以上日本ゼオン(株)製)など、塩化
ビニル樹脂としてはG351、G576(以上日本ゼオン(株)
製)など、塩化ビニリデン樹脂としてはL502、L513(以上
旭化成工業(株)製)など、オレフィン樹脂としてはケ
ミパールS120、SA100(以上三井石油化学(株)製)など
を挙げることができる。これらのポリマーは単独で用い
てもよいし、必要に応じて2種以上ブレンドして用いて
も良い。
インダーとして用いられるポリマーラテックスの具体例
としては以下のようなものがある。メチルメタクリレー
ト/エチルアクリレート/メタクリル酸コポリマーのラ
テックス、メチルメタクリレート/2エチルヘキシルア
クリレート/スチレン/アクリル酸コポリマーのラテッ
クス、スチレン/ブタジエン/アクリル酸コポリマーの
ラテックス、スチレン/ブタジエン/ジビニルベンゼン
/メタクリル酸コポリマーのラテックス、メチルメタク
リレート/塩化ビニル/アクリル酸コポリマーのラテッ
クス、塩化ビニリデン/エチルアクリレート/アクリロ
ニトリル/メタクリル酸コポリマーのラテックスなど。
また、このようなポリマーは市販もされていて、以下の
ようなポリマーが利用できる。例えばアクリル樹脂の例
として、セビアンA-4635,46583、4601(以上ダイセル化
学工業(株)製)、Nipol Lx811、814、821、820、857
(以上日本ゼオン(株)製)など、ポリエステル樹脂とし
ては、FINETEX ES650、611、675、850(以上大日本イン
キ化学(株)製)、WD-size、WMS(以上イーストマンケミ
カル製)など、ポリウレタン樹脂としてはHYDRAN AP10、
20、30、40(以上大日本インキ化学(株)製)など、ゴム
系樹脂としてはLACSTAR 7310K、3307B、4700H、7132C
(以上大日本インキ化学(株)製)、 Nipol Lx416、41
0、438C、2507、(以上日本ゼオン(株)製)など、塩化
ビニル樹脂としてはG351、G576(以上日本ゼオン(株)
製)など、塩化ビニリデン樹脂としてはL502、L513(以上
旭化成工業(株)製)など、オレフィン樹脂としてはケ
ミパールS120、SA100(以上三井石油化学(株)製)など
を挙げることができる。これらのポリマーは単独で用い
てもよいし、必要に応じて2種以上ブレンドして用いて
も良い。
【0174】本発明の画像形成層は全バインダーの50wt
%以上として上記ポリマーラテックスが用いられるが、7
0wt%以上が上記ポリマーラテックスであることが好まし
い。
%以上として上記ポリマーラテックスが用いられるが、7
0wt%以上が上記ポリマーラテックスであることが好まし
い。
【0175】本発明の画像形成層には必要に応じて全バ
インダーの50wt%以下の範囲でゼラチン、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースなどの親水性ポリマーを添加して
も良い。これらの親水性ポリマーの添加量は画像形成層
の全バインダーの30wt%以下が好ましい。
インダーの50wt%以下の範囲でゼラチン、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースなどの親水性ポリマーを添加して
も良い。これらの親水性ポリマーの添加量は画像形成層
の全バインダーの30wt%以下が好ましい。
【0176】本発明の画像形成層は水系の塗布液を塗布
後乾燥して調製することができる。ただし、ここで言う
「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の30wt%以上が水で
あることをいう。塗布液の水以外の成分はメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムア
ミド、酢酸エチルなどの水混和性の有機溶媒を用いるこ
とができる。具体的な溶媒組成の例としては以下のよう
なものがある。水/メタノール=90/10、水/メタノー
ル=70/30、水/エタノール=90/10、水/イソプロパノ
ール=90/10、水/ジメチルホルムアミド=95/5、水/
メタノール/ジメチルホルムアミド=80/15/5、水/メ
タノール/ジメチルホルムアミド=90/5/5。(ただし数
字はwt%を表す。)また、米国特許5,496,695号に記載の
方法を使用することもできる。
後乾燥して調製することができる。ただし、ここで言う
「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の30wt%以上が水で
あることをいう。塗布液の水以外の成分はメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムア
ミド、酢酸エチルなどの水混和性の有機溶媒を用いるこ
とができる。具体的な溶媒組成の例としては以下のよう
なものがある。水/メタノール=90/10、水/メタノー
ル=70/30、水/エタノール=90/10、水/イソプロパノ
ール=90/10、水/ジメチルホルムアミド=95/5、水/
メタノール/ジメチルホルムアミド=80/15/5、水/メ
タノール/ジメチルホルムアミド=90/5/5。(ただし数
字はwt%を表す。)また、米国特許5,496,695号に記載の
方法を使用することもできる。
【0177】本発明の画像形成層は全バインダー量は0.
2〜30g/m2、より好ましくは1〜15g/m2の範囲が好まし
い。本発明の画像形成層には架橋のための架橋剤、塗布
性改良のための界面活性剤などを添加してもよい。
2〜30g/m2、より好ましくは1〜15g/m2の範囲が好まし
い。本発明の画像形成層には架橋のための架橋剤、塗布
性改良のための界面活性剤などを添加してもよい。
【0178】色調剤の添加は非常に望ましい。好適な色
調剤の例は調査報告第17029号に開示されており、
次のものがある:イミド類(例えば、フタルイミド);
環状イミド類、ピラゾリン−5−オン類、およびキナゾ
リノン(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−
ピラゾリン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナ
ゾリンおよび2,4−チアゾリジンジオン);ナフター
ルイミド類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタ
ールイミド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキ
サントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);
ブロックされたピラゾール類、イソチウロニウム(isot
hiuronium)誘導体およびある種の光漂白剤の組み合わせ
(例えば、N,N′ヘキサメチレン(1−カルバモイル
−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−(3,6−
ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウムトリフルオ
ロアセテート)、および2−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロシアニン
染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチル−2−
ベンゾチアゾリニリデン(benzothiazolinylidene))−
1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4−オキサゾ
リジンジオン(oxazolidinedione));フタラジノン、
フタラジノン誘導体またはこれらの誘導体の金属塩(例
えば、4−(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロ
フタラジノン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、
および2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオ
ン);フタラジノンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ
(例えば、6−クロロフタラジノン+ベンゼンスルフィ
ン酸ナトリウムまたは8−メチルフタラジノン+p−ト
リスルホン酸ナトリウム);フタラジン+フタル酸の組
み合わせ;フタラジン(フタラジンの付加物を含む)と
マレイン酸無水物、およびフタル酸、2,3−ナフタレ
ンジカルボン酸またはo−フェニレン酸誘導体およびそ
の無水物(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4
−ニトロフタル酸およびテトラクロロフタル酸無水物)
から選択される少なくとも1つの化合物との組み合わ
せ;キナゾリンジオン類、ベンズオキサジン、ナルトキ
サジン誘導体;ベンズオキサジン−2,4−ジオン類
(例えば、1,3−ベンズオキサジン−2,4−ジオ
ン);ピリミジン類および不斉−トリアジン類(例え
ば、2,4−ジヒドロキシピリミジン)、およびテトラ
アザペンタレン誘導体(例えば、3,6−ジメロカプト
−1,4−ジフェニル−1H、4H−2,3a,5,6
a−テトラアザペンタレン。好ましい色調剤としてはフ
タラゾンである。
調剤の例は調査報告第17029号に開示されており、
次のものがある:イミド類(例えば、フタルイミド);
環状イミド類、ピラゾリン−5−オン類、およびキナゾ
リノン(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−
ピラゾリン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナ
ゾリンおよび2,4−チアゾリジンジオン);ナフター
ルイミド類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタ
ールイミド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキ
サントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);
ブロックされたピラゾール類、イソチウロニウム(isot
hiuronium)誘導体およびある種の光漂白剤の組み合わせ
(例えば、N,N′ヘキサメチレン(1−カルバモイル
−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−(3,6−
ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウムトリフルオ
ロアセテート)、および2−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロシアニン
染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチル−2−
ベンゾチアゾリニリデン(benzothiazolinylidene))−
1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4−オキサゾ
リジンジオン(oxazolidinedione));フタラジノン、
フタラジノン誘導体またはこれらの誘導体の金属塩(例
えば、4−(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロ
フタラジノン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、
および2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオ
ン);フタラジノンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ
(例えば、6−クロロフタラジノン+ベンゼンスルフィ
ン酸ナトリウムまたは8−メチルフタラジノン+p−ト
リスルホン酸ナトリウム);フタラジン+フタル酸の組
み合わせ;フタラジン(フタラジンの付加物を含む)と
マレイン酸無水物、およびフタル酸、2,3−ナフタレ
ンジカルボン酸またはo−フェニレン酸誘導体およびそ
の無水物(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4
−ニトロフタル酸およびテトラクロロフタル酸無水物)
から選択される少なくとも1つの化合物との組み合わ
せ;キナゾリンジオン類、ベンズオキサジン、ナルトキ
サジン誘導体;ベンズオキサジン−2,4−ジオン類
(例えば、1,3−ベンズオキサジン−2,4−ジオ
ン);ピリミジン類および不斉−トリアジン類(例え
ば、2,4−ジヒドロキシピリミジン)、およびテトラ
アザペンタレン誘導体(例えば、3,6−ジメロカプト
−1,4−ジフェニル−1H、4H−2,3a,5,6
a−テトラアザペンタレン。好ましい色調剤としてはフ
タラゾンである。
【0179】本発明の好ましい態様である熱現像感光材
料において、触媒活性量の光触媒として有用なハロゲン
化銀は感光性のいかなるハロゲン化銀(例えば、臭化
銀、ヨウ化銀、塩化銀、塩臭化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ
臭化銀等)であってもよいがヨウ素イオンを含むことが
好ましい。このハロゲン化銀はいかなる方法で画像形成
層に添加されてもよく、このときハロゲン化銀は還元可
能な銀源に近接するように配置する。一般にハロゲン化
銀は還元可能銀源に対して0.75〜30重量%の量を
含有することが好ましい。ハロゲン化銀は、ハロゲンイ
オンとの反応による銀石鹸部の変換によって調製しても
よく、予備形成して石鹸の発生時にこれを添加してもよ
く、またはこれらの方法の組み合わせも可能である。後
者が好ましい。
料において、触媒活性量の光触媒として有用なハロゲン
化銀は感光性のいかなるハロゲン化銀(例えば、臭化
銀、ヨウ化銀、塩化銀、塩臭化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ
臭化銀等)であってもよいがヨウ素イオンを含むことが
好ましい。このハロゲン化銀はいかなる方法で画像形成
層に添加されてもよく、このときハロゲン化銀は還元可
能な銀源に近接するように配置する。一般にハロゲン化
銀は還元可能銀源に対して0.75〜30重量%の量を
含有することが好ましい。ハロゲン化銀は、ハロゲンイ
オンとの反応による銀石鹸部の変換によって調製しても
よく、予備形成して石鹸の発生時にこれを添加してもよ
く、またはこれらの方法の組み合わせも可能である。後
者が好ましい。
【0180】還元可能な銀源は還元可能な銀イオン源を
含有する有機およびヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(1
0〜30、好ましくは15〜25の炭素原子数)の脂肪
族カルボン酸の銀塩が好ましい。配位子が、4.0〜1
0.0の銀イオンに対する総安定度定数を有する有機ま
たは無機の銀塩錯体も有用である。好適な銀塩の例は、
Research Disclosure 第17029および29963に
記載されており、次のものがある。有機酸の塩(例え
ば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、ラウリン酸等);銀のカルボキシアルキル
チオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロピル)
チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−
ジメチルチオ尿素等);アルデヒドとヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀錯体(例え
ば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド)、ヒドロキシ置換酸類(例え
ば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息
香酸、5,5−チオジサリチル酸)、チオエン類の銀塩
または錯体(例えば、3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−4−(チアゾリン−2−チオエ
ン、および3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2
−チオエン)、イミダゾール、ピラゾール、ウラゾー
ル、1,2,4−チアゾールおよび1H−テトラゾー
ル、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリ
アゾールおよびベンゾトリアゾールから選択される窒素
酸と銀との錯体また塩;サッカリン、5−クロロサリチ
ルアルドキシム等の銀塩;およびメルカプチド類の銀
塩。好ましい銀源はベヘン酸銀である。還元可能な銀源
は好ましくは銀量として3g/m2以下である。さらに好ま
しくは2g/m2である。その下限には特に制限はないが、
0.1g/m2である。
含有する有機およびヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(1
0〜30、好ましくは15〜25の炭素原子数)の脂肪
族カルボン酸の銀塩が好ましい。配位子が、4.0〜1
0.0の銀イオンに対する総安定度定数を有する有機ま
たは無機の銀塩錯体も有用である。好適な銀塩の例は、
Research Disclosure 第17029および29963に
記載されており、次のものがある。有機酸の塩(例え
ば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、ラウリン酸等);銀のカルボキシアルキル
チオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロピル)
チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−
ジメチルチオ尿素等);アルデヒドとヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀錯体(例え
ば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド)、ヒドロキシ置換酸類(例え
ば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息
香酸、5,5−チオジサリチル酸)、チオエン類の銀塩
または錯体(例えば、3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−4−(チアゾリン−2−チオエ
ン、および3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2
−チオエン)、イミダゾール、ピラゾール、ウラゾー
ル、1,2,4−チアゾールおよび1H−テトラゾー
ル、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリ
アゾールおよびベンゾトリアゾールから選択される窒素
酸と銀との錯体また塩;サッカリン、5−クロロサリチ
ルアルドキシム等の銀塩;およびメルカプチド類の銀
塩。好ましい銀源はベヘン酸銀である。還元可能な銀源
は好ましくは銀量として3g/m2以下である。さらに好ま
しくは2g/m2である。その下限には特に制限はないが、
0.1g/m2である。
【0181】このような熱現像記録材料中にはかぶり防
止剤が含まれて良い。最も有効なかぶり防止剤は水銀イ
オンであった。感光材料中にかぶり防止剤として水銀化
合物を使用することについては、例えば米国特許第35
89903号に開示されている。しかし、水銀化合物は
環境的に好ましくない。非水銀かぶり防止剤としては例
えば米国特許第4546075号および同445288
5号および日本特許公開第59−57234号に開示さ
れているようなかぶり防止剤が好ましい。
止剤が含まれて良い。最も有効なかぶり防止剤は水銀イ
オンであった。感光材料中にかぶり防止剤として水銀化
合物を使用することについては、例えば米国特許第35
89903号に開示されている。しかし、水銀化合物は
環境的に好ましくない。非水銀かぶり防止剤としては例
えば米国特許第4546075号および同445288
5号および日本特許公開第59−57234号に開示さ
れているようなかぶり防止剤が好ましい。
【0182】特に好ましい非水銀かぶり防止剤は、米国
特許第3874946号および同4756999号に開
示されているような化合物、−C(X1 )(X2 )(X
3 )(ここでX1 およびX2 はハロゲン(例えば、F,
Cl,FrおよびI)でX3は水素またはハロゲン)で
表される1以上の置換基を備えたヘテロ環状化合物であ
る。好適なかぶり防止剤の例としては次のものがある。
特許第3874946号および同4756999号に開
示されているような化合物、−C(X1 )(X2 )(X
3 )(ここでX1 およびX2 はハロゲン(例えば、F,
Cl,FrおよびI)でX3は水素またはハロゲン)で
表される1以上の置換基を備えたヘテロ環状化合物であ
る。好適なかぶり防止剤の例としては次のものがある。
【0183】
【化20】
【0184】
【化21】
【0185】更により好適なかぶり防止剤は米国特許第
5028523号および英国特許出願第9222138
3.4号、同9300147.7号、同931179
0.1号に開示されている。
5028523号および英国特許出願第9222138
3.4号、同9300147.7号、同931179
0.1号に開示されている。
【0186】本発明の好ましい態様である熱現像感光材
料には、例えば特開昭63−159841号、同60−
140335号、同63−231437号、同63−2
59651号、同63−304242号、同63−15
245号、米国特許4639414号、同474045
5号、同4741966号、同4751175号、同4
835096号に記載された増感色素が使用できる。
料には、例えば特開昭63−159841号、同60−
140335号、同63−231437号、同63−2
59651号、同63−304242号、同63−15
245号、米国特許4639414号、同474045
5号、同4741966号、同4751175号、同4
835096号に記載された増感色素が使用できる。
【0187】本発明に使用される有用な増感色素は例え
ばRESEARCH DISCLOSURE I tem 17643IV−A項(1
978年12月p.23)、同Item 1831X項(1
978年8月p.437)に記載もしくは引用された文
献に記載されている。
ばRESEARCH DISCLOSURE I tem 17643IV−A項(1
978年12月p.23)、同Item 1831X項(1
978年8月p.437)に記載もしくは引用された文
献に記載されている。
【0188】特に各種スキャナー光源の分光特性に適し
た分光感度を有する増感色素を有利に選択することがで
きる。
た分光感度を有する増感色素を有利に選択することがで
きる。
【0189】例えば A)アルゴンレーザー光源に対しては、特開昭60−1
62247号、特開平2−48653号、米国特許2,
161,331号、西独特許936,071号、特願平
3−189532号記載のシンプルメロシアニン類、
B)ヘリウム−ネオンレーザー光源に対しては、特開昭
50−62425号、同54−18726号、同59−
102229号に示された三核シアニン色素類、特願平
6−103272号に示されたメロシアニン類、C)L
ED光源および赤色半導体レーザーに対しては特公昭4
8−42172号、同51−9609号、同55−39
818号へ特開昭62−284343号、特開平2−1
05135号に記載されたチアカルボシアニン類、D)
赤外半導体レーザー光源に対しては特開昭59−191
032号、特開昭60−80841号に記載されたトリ
カルボシアニン類、特開昭59−192242号、特開
平3−67242号の式(IIIa)、式(IIIb)に記載さ
れた4−キノリン核を含有するジカルボシアニン類など
が有利に選択される。
62247号、特開平2−48653号、米国特許2,
161,331号、西独特許936,071号、特願平
3−189532号記載のシンプルメロシアニン類、
B)ヘリウム−ネオンレーザー光源に対しては、特開昭
50−62425号、同54−18726号、同59−
102229号に示された三核シアニン色素類、特願平
6−103272号に示されたメロシアニン類、C)L
ED光源および赤色半導体レーザーに対しては特公昭4
8−42172号、同51−9609号、同55−39
818号へ特開昭62−284343号、特開平2−1
05135号に記載されたチアカルボシアニン類、D)
赤外半導体レーザー光源に対しては特開昭59−191
032号、特開昭60−80841号に記載されたトリ
カルボシアニン類、特開昭59−192242号、特開
平3−67242号の式(IIIa)、式(IIIb)に記載さ
れた4−キノリン核を含有するジカルボシアニン類など
が有利に選択される。
【0190】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色
素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素ある
いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増
感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色
素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素ある
いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増
感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。
【0191】本発明における熱現像感光材料の露光は、
Arレーザー(488nm)、He−Neレーザー(63
3nm)、赤色半導体レーザー(670nm)、赤外半導体
レーザー(780nm、830nm)などが好ましい。
Arレーザー(488nm)、He−Neレーザー(63
3nm)、赤色半導体レーザー(670nm)、赤外半導体
レーザー(780nm、830nm)などが好ましい。
【0192】本発明における熱現像感光材料にはハレー
ション防止層として、染料を含有する層を設けることが
できる。Arレーザー、He−Neレーザー、赤色半導
体レーザー用には400nm〜750nmの範囲で、露光波
長に少なくとも0.3以上、好ましくは0.8以上の吸
収となるように染料を添加する。赤外半導体レーザー用
には750nm〜1500nmの範囲で、露光波長に少なく
とも0.3以上、好ましくは0.8以上の吸収となるよ
うに染料を添加する。染料は1種でも数種を組み合わせ
ても良い。
ション防止層として、染料を含有する層を設けることが
できる。Arレーザー、He−Neレーザー、赤色半導
体レーザー用には400nm〜750nmの範囲で、露光波
長に少なくとも0.3以上、好ましくは0.8以上の吸
収となるように染料を添加する。赤外半導体レーザー用
には750nm〜1500nmの範囲で、露光波長に少なく
とも0.3以上、好ましくは0.8以上の吸収となるよ
うに染料を添加する。染料は1種でも数種を組み合わせ
ても良い。
【0193】熱現像感光材料において、染料は感光層と
同じ側の支持体に近い染料層あるいは、感光層と反対側
の染料層に添加することができる。
同じ側の支持体に近い染料層あるいは、感光層と反対側
の染料層に添加することができる。
【0194】本発明で用いられる支持体は、紙、合成
紙、合成樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン)をラミネートした紙、プラスチック
フイルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、ポリイミド、ナイロン、セルローストリ
アセテート)金属板、(例えば、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、亜鉛、鉄、銅)、上記のような金属がラミ
ネートあるいは蒸着された紙やプラスチックフイルムな
どが用いられる。
紙、合成樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン)をラミネートした紙、プラスチック
フイルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、ポリイミド、ナイロン、セルローストリ
アセテート)金属板、(例えば、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、亜鉛、鉄、銅)、上記のような金属がラミ
ネートあるいは蒸着された紙やプラスチックフイルムな
どが用いられる。
【0195】一方、プラスチックフイルムを熱現像機に
通すとフイルムの寸法が伸縮する。印刷用記録材料とし
て使用する場合、この伸縮は精密多色印刷を行う時に重
大な問題となる。よって本発明では寸法変化の小さいフ
イルムを用いることが好ましい。例えば、シンジオタク
チック構造を有するスチレン系重合体や熱処理したポリ
エチレンなどがある。ガラス転移点の高いものも好まし
く、ポリエーテルエチルケトン、ポリスチレン、ポリス
ルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリアレート等が
使用できる。
通すとフイルムの寸法が伸縮する。印刷用記録材料とし
て使用する場合、この伸縮は精密多色印刷を行う時に重
大な問題となる。よって本発明では寸法変化の小さいフ
イルムを用いることが好ましい。例えば、シンジオタク
チック構造を有するスチレン系重合体や熱処理したポリ
エチレンなどがある。ガラス転移点の高いものも好まし
く、ポリエーテルエチルケトン、ポリスチレン、ポリス
ルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリアレート等が
使用できる。
【0196】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 (有機銀塩乳剤Aの調製)ベヘン酸840g、ステアリ
ン酸95gを12リットルの水に添加し90℃に保ちな
がら、水酸化ナトリウム48g、炭酸ナトリウム63g
を1.5リットルの水に溶解したものを添加した。30
分撹拌した後50℃とし、N−ブロモスクシンイミド
(C−12)1%水溶液1.1リットルを添加し、次い
で硝酸銀17%水溶液2.3リットルを撹拌しながら徐
々に添加した。さらに液温を35℃とし、撹拌しながら
臭化カリウム2%水溶液1.5リットルを2分間かけて
添加した後30分間撹拌し、N−ブロモサクシイミド1
%水溶液2.4リットルを添加した。この水系混合物に
撹拌しながら1.2重量%ポリ酢酸ビニルの酢酸ブチル
溶液3300gを加えた後10分間静置し2層に分離さ
せ水層を取り除き、さらに残されたゲルを水で2回洗浄
した。こうして得られたゲル状のベヘン酸/ステアリン
酸銀および臭化銀の混合物をポリビニルブチラール(電
気化学工業(株)製デンカブチラール#3000−K)
の2.6%ブタンノン溶液1800gで分散し、さらに
ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブ
チラール#4000−2)600g、イソプロピルアル
コール300gと共に分散し有機酸銀塩乳剤(平均短径
0.05μm、平均長径1.2μm、変動係数25%の
針状粒子)を得た。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 (有機銀塩乳剤Aの調製)ベヘン酸840g、ステアリ
ン酸95gを12リットルの水に添加し90℃に保ちな
がら、水酸化ナトリウム48g、炭酸ナトリウム63g
を1.5リットルの水に溶解したものを添加した。30
分撹拌した後50℃とし、N−ブロモスクシンイミド
(C−12)1%水溶液1.1リットルを添加し、次い
で硝酸銀17%水溶液2.3リットルを撹拌しながら徐
々に添加した。さらに液温を35℃とし、撹拌しながら
臭化カリウム2%水溶液1.5リットルを2分間かけて
添加した後30分間撹拌し、N−ブロモサクシイミド1
%水溶液2.4リットルを添加した。この水系混合物に
撹拌しながら1.2重量%ポリ酢酸ビニルの酢酸ブチル
溶液3300gを加えた後10分間静置し2層に分離さ
せ水層を取り除き、さらに残されたゲルを水で2回洗浄
した。こうして得られたゲル状のベヘン酸/ステアリン
酸銀および臭化銀の混合物をポリビニルブチラール(電
気化学工業(株)製デンカブチラール#3000−K)
の2.6%ブタンノン溶液1800gで分散し、さらに
ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブ
チラール#4000−2)600g、イソプロピルアル
コール300gと共に分散し有機酸銀塩乳剤(平均短径
0.05μm、平均長径1.2μm、変動係数25%の
針状粒子)を得た。
【0197】(乳剤層塗布液Aの調製)上記で得た有機
銀塩乳剤に銀1モル当たり以下の量となるように各薬品
を添加した。25℃でフェニルチオスルホン酸ナトリウ
ム10mg、増感色素Aを20mg、増感色素Bを25mg、
増感色素Cを15mg、2−メルカプト−5−メチルベン
ゾイミダゾール(C−1)2g、2−メルカプト−5−
メチルベンゾチアゾール(C−2)1g 、4−クロロベ
ンゾフェノン−2−カルボン酸(C−3)21.5gと
2−ブタノン580g、ジメチルホルムアミド220g
を撹拌しながら添加し3時間放置した。ついで、4,6
−ジトリクロロメチル−2−フェニルトリアジン(C−
4)4.5g、ジスルフィド化合物Aを2g、1,1−
ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−
3,5,5−トリメチルヘキサン(C−5)160g 、
フタラジン(C−6)15g 、テトラクロロフタル酸
(C−7)5g、表27、28に記載のヒドラジン誘導
体を表29、30に記載の量、表27、28に記載の一
般式(I)、(II)の化合物を表29、30に記載の
量、メガファックスF−176P(大日本インキ化学工
業(株)製フッ素系界面活性剤)1.1g、2−ブタノ
ン590g、メチルイソブチルケトン10gを撹拌しな
がら添加した。
銀塩乳剤に銀1モル当たり以下の量となるように各薬品
を添加した。25℃でフェニルチオスルホン酸ナトリウ
ム10mg、増感色素Aを20mg、増感色素Bを25mg、
増感色素Cを15mg、2−メルカプト−5−メチルベン
ゾイミダゾール(C−1)2g、2−メルカプト−5−
メチルベンゾチアゾール(C−2)1g 、4−クロロベ
ンゾフェノン−2−カルボン酸(C−3)21.5gと
2−ブタノン580g、ジメチルホルムアミド220g
を撹拌しながら添加し3時間放置した。ついで、4,6
−ジトリクロロメチル−2−フェニルトリアジン(C−
4)4.5g、ジスルフィド化合物Aを2g、1,1−
ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−
3,5,5−トリメチルヘキサン(C−5)160g 、
フタラジン(C−6)15g 、テトラクロロフタル酸
(C−7)5g、表27、28に記載のヒドラジン誘導
体を表29、30に記載の量、表27、28に記載の一
般式(I)、(II)の化合物を表29、30に記載の
量、メガファックスF−176P(大日本インキ化学工
業(株)製フッ素系界面活性剤)1.1g、2−ブタノ
ン590g、メチルイソブチルケトン10gを撹拌しな
がら添加した。
【0198】(乳剤面保護層塗布液Aの調製)CAB1
71−15S(イーストマンケミカル(株)製酢酸酪酸
セルロース)75g、4−メチルフタル酸(C−8)
5.7g 、テトラクロロフタル酸無水物(C−9)1.
5g、2−トリブロモメチルスルフォニルベンゾチアゾ
ール(C−10)10g 、フタラゾン(C−11)2g
、メガファックスF−176P0.3g 、シルデック
スH31(洞海化学社製真球状シリカ平均サイズ3μ
m)2g、sumidur N3500(住友バイエルウレタン
社製ポリイソシアネート)5gを2−ブタノン3070
gと酢酸エチル30gに溶解したものを調製した。
71−15S(イーストマンケミカル(株)製酢酸酪酸
セルロース)75g、4−メチルフタル酸(C−8)
5.7g 、テトラクロロフタル酸無水物(C−9)1.
5g、2−トリブロモメチルスルフォニルベンゾチアゾ
ール(C−10)10g 、フタラゾン(C−11)2g
、メガファックスF−176P0.3g 、シルデック
スH31(洞海化学社製真球状シリカ平均サイズ3μ
m)2g、sumidur N3500(住友バイエルウレタン
社製ポリイソシアネート)5gを2−ブタノン3070
gと酢酸エチル30gに溶解したものを調製した。
【0199】(バック面を有した支持体の作成)ポリビ
ニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチラー
ル#4000−2)6g 、シルデックスH121(洞海
化学社製真球状シリカ平均サイズ12μm)0.2g、
シルデックスH51(洞海化学社製真球状シリカ平均サ
イズ5μm)0.2g、0.1g のメガファックスF−
176Pを2−プロパノール64g に攪拌しながら添加
し溶解および混合させた。さらに、420mgの染料Aを
メタノール10g とアセトン20g に溶かした混合溶液
および3−イソシアナトメチル−3,5,5,−トリメ
チルヘキシルイソシアネート0.8g を酢酸エチル6g
に溶かした溶液を添加し塗布液を調製した。両面が塩化
ビニリデンを含む防湿下塗りからなるポリエチレンテレ
フタレートフィルム上にバック面塗布液を633nmの光
学濃度0.7となるように塗布した。上記のように調製
した支持体上に乳剤層塗布液を銀が2g/m2となるように
塗布した後、乳剤面上に乳剤面保護層塗布液を乾燥厚さ
5μm となるように塗布し、熱現像記録材料のサンプル
を得た。
ニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチラー
ル#4000−2)6g 、シルデックスH121(洞海
化学社製真球状シリカ平均サイズ12μm)0.2g、
シルデックスH51(洞海化学社製真球状シリカ平均サ
イズ5μm)0.2g、0.1g のメガファックスF−
176Pを2−プロパノール64g に攪拌しながら添加
し溶解および混合させた。さらに、420mgの染料Aを
メタノール10g とアセトン20g に溶かした混合溶液
および3−イソシアナトメチル−3,5,5,−トリメ
チルヘキシルイソシアネート0.8g を酢酸エチル6g
に溶かした溶液を添加し塗布液を調製した。両面が塩化
ビニリデンを含む防湿下塗りからなるポリエチレンテレ
フタレートフィルム上にバック面塗布液を633nmの光
学濃度0.7となるように塗布した。上記のように調製
した支持体上に乳剤層塗布液を銀が2g/m2となるように
塗布した後、乳剤面上に乳剤面保護層塗布液を乾燥厚さ
5μm となるように塗布し、熱現像記録材料のサンプル
を得た。
【0200】なお、上記において用いた化合物の構造式
を以下に示す。また、これらは実施例2、5に用いられ
るものもあり、さらには実施例2、5にのみ用いられる
化合物の構造式も併せて示す。
を以下に示す。また、これらは実施例2、5に用いられ
るものもあり、さらには実施例2、5にのみ用いられる
化合物の構造式も併せて示す。
【0201】
【化22】
【0202】
【化23】
【0203】(写真性能の評価)大日本スクリーン
(株)製のヘリウム- ネオン光源カラースキャナーSG
−608を使用して記録材料を露光した後、記録材料を
ヒートドラムを使用して115℃で25秒間処理(現
像)し、さらにハロゲンランプで15秒曝光した後、得
られた画像の評価を濃度計により行った。測定の結果
は、Dmax、感度(Dminより1.5高い濃度を与
える露光量の比の逆数)で評価した。また、特性曲線で
濃度0.3と3.0の点を結ぶ直線の傾きを階調γとし
て示した。結果を表29、30に示す。
(株)製のヘリウム- ネオン光源カラースキャナーSG
−608を使用して記録材料を露光した後、記録材料を
ヒートドラムを使用して115℃で25秒間処理(現
像)し、さらにハロゲンランプで15秒曝光した後、得
られた画像の評価を濃度計により行った。測定の結果
は、Dmax、感度(Dminより1.5高い濃度を与
える露光量の比の逆数)で評価した。また、特性曲線で
濃度0.3と3.0の点を結ぶ直線の傾きを階調γとし
て示した。結果を表29、30に示す。
【0204】(黒ポツの評価)未露光の記録材料を、ヒ
ートドラムを使用して120℃で60秒間現像処理し、
発生した黒ポツの数を目視評価した。「5」が最も良く
「1」が最も悪い品質を表す。「3」が実用可能限界
で、「2」、「1」は実用不可である。結果を表29、
30に示す。
ートドラムを使用して120℃で60秒間現像処理し、
発生した黒ポツの数を目視評価した。「5」が最も良く
「1」が最も悪い品質を表す。「3」が実用可能限界
で、「2」、「1」は実用不可である。結果を表29、
30に示す。
【0205】
【表29】
【0206】
【表30】
【0207】(結果)本発明のヒドラジン化合物と一般
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現
像記録材料を得ることができた。
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現
像記録材料を得ることができた。
【0208】実施例2 (ハロゲン化銀粒子Bの調製)水900mlにイナートゼ
ラチン7.5g および臭化カリウム10mgを溶解して温
度35℃にてpHを3.0に合わせた後、硝酸銀74g を
含む水溶液370mlと臭化カリウムと沃化カリウムとを
94:6のモル比で含みK3〔IrCl6 〕を含む水溶
液をpAg 7.7に保ちながらコントロールダブルジェッ
ト法で10分間かけて添加した。〔IrCl6 〕3-は銀
1モルに対して3×10-7モルになるように添加した。
その後4−ヒドロキシ−6−メチル1,3,3a,7−
テトラザインデン0.3g を添加し、NaOHでpHを5
に調整して平均サイズ0.06μm 投影面積変動係数8
%、{100}面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得
た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱
塩処理後フェノキシエタノール0.1g を加え、pH5.
9、pAg 7.5に調製した。
ラチン7.5g および臭化カリウム10mgを溶解して温
度35℃にてpHを3.0に合わせた後、硝酸銀74g を
含む水溶液370mlと臭化カリウムと沃化カリウムとを
94:6のモル比で含みK3〔IrCl6 〕を含む水溶
液をpAg 7.7に保ちながらコントロールダブルジェッ
ト法で10分間かけて添加した。〔IrCl6 〕3-は銀
1モルに対して3×10-7モルになるように添加した。
その後4−ヒドロキシ−6−メチル1,3,3a,7−
テトラザインデン0.3g を添加し、NaOHでpHを5
に調整して平均サイズ0.06μm 投影面積変動係数8
%、{100}面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得
た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱
塩処理後フェノキシエタノール0.1g を加え、pH5.
9、pAg 7.5に調製した。
【0209】(有機酸銀乳剤Bの調製)ベヘン酸10.
6g 、蒸留水300mlを90℃で15分間混合し、激し
く攪拌しながら1N−NaOH水溶液31.1mlを15
分かけて添加し、そのまま1時間放置した後、30℃に
降温した。次に、1N−リン酸水溶液7mlを添加し、よ
り激しく攪拌しながら上記化22に示したN−ブロモス
クシンイミド(C−12)0.13g を添加した後、あ
らかじめ調製したハロゲン化銀粒子Bをハロゲン化銀量
が2.5m モルとなるように添加した。さらに、1N−
硝酸銀水溶液25mlを2分かけて連続添加し、そのまま
90分間攪拌し続けた。この水系混合物にポリ酢酸ビニ
ルの1.2重量%の酢酸ブチル溶液37g を添加して分
散物のフロックを形成後、水を取り除き、さらに2回の
水洗と水の除去を行った後、ポリビニルブチラール(電
気化学工業(株)製デンカブチラール#3000−K)
の2.5wt% の酢酸ブチルとイソプロピルアルコール
1:2混合溶液20g を攪拌しながら加えた後、こうし
て得られたゲル状の有機酸、ハロゲン化銀の混合物にポ
リビニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチ
ラール#4000−2)7.8g 、2−ブタノン57g
を添加しホモジナイザーで分散し、ベヘン酸銀塩乳剤
(平均短径0.04μm 、平均長径1μm 、変動係数3
0%の針状粒子)を得た。
6g 、蒸留水300mlを90℃で15分間混合し、激し
く攪拌しながら1N−NaOH水溶液31.1mlを15
分かけて添加し、そのまま1時間放置した後、30℃に
降温した。次に、1N−リン酸水溶液7mlを添加し、よ
り激しく攪拌しながら上記化22に示したN−ブロモス
クシンイミド(C−12)0.13g を添加した後、あ
らかじめ調製したハロゲン化銀粒子Bをハロゲン化銀量
が2.5m モルとなるように添加した。さらに、1N−
硝酸銀水溶液25mlを2分かけて連続添加し、そのまま
90分間攪拌し続けた。この水系混合物にポリ酢酸ビニ
ルの1.2重量%の酢酸ブチル溶液37g を添加して分
散物のフロックを形成後、水を取り除き、さらに2回の
水洗と水の除去を行った後、ポリビニルブチラール(電
気化学工業(株)製デンカブチラール#3000−K)
の2.5wt% の酢酸ブチルとイソプロピルアルコール
1:2混合溶液20g を攪拌しながら加えた後、こうし
て得られたゲル状の有機酸、ハロゲン化銀の混合物にポ
リビニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチ
ラール#4000−2)7.8g 、2−ブタノン57g
を添加しホモジナイザーで分散し、ベヘン酸銀塩乳剤
(平均短径0.04μm 、平均長径1μm 、変動係数3
0%の針状粒子)を得た。
【0210】(乳剤層塗布液Bの調製)上記で得た有機
銀塩乳剤に銀1モル当たり以下の量となるように各薬品
を添加した。25℃でフェニルチオスルホン酸ナトリウ
ム10mg、増感色素Aを25mg、増感色素Bを20mg、
増感色素Cを18mg、2−メルカプト−5−メチルベン
ゾイミダゾール(C−1)2g、4−クロロベンゾフェ
ノン−2−カルボン酸(C−3)21.5gと2−ブタ
ノン580g、ジメチルホルムアミド220gを撹拌し
ながら添加し3時間放置した。ついで、4,6−ジトリ
クロロメチル−2−フェニルトリアジン(C−4)4
g、ジスルフィド化合物Aを2g、1,1−ビス(2−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,5
−トリメチルヘキサン(C−5)170g 、テトラクロ
ロフタル酸(C−7)5g、フタラジン(C−6)15
g 、表31、32に記載のヒドラジン誘導体を表31、
32に記載の量、メガファックスF−176P(大日本
インキ化学工業(株)製フッ素系界面活性剤)1.1
g、2−ブタノン590g、メチルイソブチルケトン1
0gを撹拌しながら添加した。
銀塩乳剤に銀1モル当たり以下の量となるように各薬品
を添加した。25℃でフェニルチオスルホン酸ナトリウ
ム10mg、増感色素Aを25mg、増感色素Bを20mg、
増感色素Cを18mg、2−メルカプト−5−メチルベン
ゾイミダゾール(C−1)2g、4−クロロベンゾフェ
ノン−2−カルボン酸(C−3)21.5gと2−ブタ
ノン580g、ジメチルホルムアミド220gを撹拌し
ながら添加し3時間放置した。ついで、4,6−ジトリ
クロロメチル−2−フェニルトリアジン(C−4)4
g、ジスルフィド化合物Aを2g、1,1−ビス(2−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,5
−トリメチルヘキサン(C−5)170g 、テトラクロ
ロフタル酸(C−7)5g、フタラジン(C−6)15
g 、表31、32に記載のヒドラジン誘導体を表31、
32に記載の量、メガファックスF−176P(大日本
インキ化学工業(株)製フッ素系界面活性剤)1.1
g、2−ブタノン590g、メチルイソブチルケトン1
0gを撹拌しながら添加した。
【0211】(乳剤面保護層塗布液Bの調製)CAB1
71−15S(イーストマンケミカル(株)製酢酸酪酸
セルロース)75g 、4−メチルフタル酸(C−8)
5.7g 、テトラクロロフタル酸無水物(C−9)1.
5g 、5−トリブロモメチルスルフォニル−2−メチル
チアジアゾール(C−13)8g 、2−トリブロモメチ
ルスルフォニルベンゾチアゾール(C−10)6g 、フ
タラジン(C−11)3g 、0.3g のメガファックス
F−176P、表31、32に記載の一般式(I)、
(II)で表される化合物を表31、32に記載の量、シ
ルデックスH31(洞海化学社製真球状シリカ平均サイ
ズ3μm )2g 、sumidur N3500 (住友バイエルウレタ
ン社製ポリイソシアネート)6g を2−ブタノン307
0g と酢酸エチル30g に溶解したものを調製した。
71−15S(イーストマンケミカル(株)製酢酸酪酸
セルロース)75g 、4−メチルフタル酸(C−8)
5.7g 、テトラクロロフタル酸無水物(C−9)1.
5g 、5−トリブロモメチルスルフォニル−2−メチル
チアジアゾール(C−13)8g 、2−トリブロモメチ
ルスルフォニルベンゾチアゾール(C−10)6g 、フ
タラジン(C−11)3g 、0.3g のメガファックス
F−176P、表31、32に記載の一般式(I)、
(II)で表される化合物を表31、32に記載の量、シ
ルデックスH31(洞海化学社製真球状シリカ平均サイ
ズ3μm )2g 、sumidur N3500 (住友バイエルウレタ
ン社製ポリイソシアネート)6g を2−ブタノン307
0g と酢酸エチル30g に溶解したものを調製した。
【0212】(バック面を有した支持体の作成)ポリビ
ニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチラー
ル#4000−2)の6g 、シルデックスH121(洞
海化学社製真球状シリカ平均サイズ12μm)0.2
g、シルデックスH51(洞海化学社製真球状シリカ平
均サイズ5μm)0.2g、0.1g のメガファックス
F−176Pを2−プロパノール64g に攪拌しながら
添加し溶解および混合させた。さらに、420mgの染料
Aをメタノール10g とアセトン20g に溶かした混合
溶液および3−イソシアナトメチル−3,5,5,−ト
リメチルヘキシルイソシアネート0.8g を酢酸エチル
6g に溶かした溶液を添加し塗布液を調製した。
ニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチラー
ル#4000−2)の6g 、シルデックスH121(洞
海化学社製真球状シリカ平均サイズ12μm)0.2
g、シルデックスH51(洞海化学社製真球状シリカ平
均サイズ5μm)0.2g、0.1g のメガファックス
F−176Pを2−プロパノール64g に攪拌しながら
添加し溶解および混合させた。さらに、420mgの染料
Aをメタノール10g とアセトン20g に溶かした混合
溶液および3−イソシアナトメチル−3,5,5,−ト
リメチルヘキシルイソシアネート0.8g を酢酸エチル
6g に溶かした溶液を添加し塗布液を調製した。
【0213】両面が塩化ビニリデンを含む防湿下塗りか
らなるポリエチレンテレフタレートフィルム上にバック
面塗布液を688nmの光学濃度0.7となるように塗布
した。上記のように調製した支持体上に乳剤層塗布液を
銀が2g/m2となるように塗布した後、乳剤面上に乳剤面
保護層塗布液を乾燥厚さ5μm となるように塗布し、熱
現像記録材料のサンプルを得た。
らなるポリエチレンテレフタレートフィルム上にバック
面塗布液を688nmの光学濃度0.7となるように塗布
した。上記のように調製した支持体上に乳剤層塗布液を
銀が2g/m2となるように塗布した後、乳剤面上に乳剤面
保護層塗布液を乾燥厚さ5μm となるように塗布し、熱
現像記録材料のサンプルを得た。
【0214】(写真性能の評価)実施例1と同様に評価
した。結果を表31、32に示す。
した。結果を表31、32に示す。
【0215】(黒ポツの評価)実施例1と同様に評価し
た。結果を表31、32に示す。
た。結果を表31、32に示す。
【0216】
【表31】
【0217】
【表32】
【0218】(結果)本発明のヒドラジン化合物と一般
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現
像記録材料を得ることができた。
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現
像記録材料を得ることができた。
【0219】実施例3 ヒドラジン化合物と一般式(I)、(II)で表される化
合物を表33、34に記載されたように使用すること、
使用する増感色素を増感色素D(15mg)、E(20m
g)、F(18mg)の混合物に変更すること、780nm
の吸収が0.7となるように染料Bを添加したバックコ
ート層が塗布された支持体を使用する以外は、実施例1
と同様にサンプルを作成した。
合物を表33、34に記載されたように使用すること、
使用する増感色素を増感色素D(15mg)、E(20m
g)、F(18mg)の混合物に変更すること、780nm
の吸収が0.7となるように染料Bを添加したバックコ
ート層が塗布された支持体を使用する以外は、実施例1
と同様にサンプルを作成した。
【0220】なお、ここで用いた増感色素および染料の
構造式を以下に示す。増感色素は実施例4にも用いられ
ており、実施例4に用いられる染料の構造式を併せて示
す。
構造式を以下に示す。増感色素は実施例4にも用いられ
ており、実施例4に用いられる染料の構造式を併せて示
す。
【0221】
【化24】
【0222】(写真性能の評価)上記サンプルを780
nmにピークを持つ干渉フィルターを介し、ステップウェ
ッジを通して発光時間10-6sec のキセノンフラッシュ
光で露光し、ハロゲンランプで曝光しない以外は実施例
1と同様に評価した。結果を表33、34に示す。
nmにピークを持つ干渉フィルターを介し、ステップウェ
ッジを通して発光時間10-6sec のキセノンフラッシュ
光で露光し、ハロゲンランプで曝光しない以外は実施例
1と同様に評価した。結果を表33、34に示す。
【0223】(黒ポツの評価)実施例1と同様に評価し
た。結果を表33、34に示す。
た。結果を表33、34に示す。
【0224】
【表33】
【0225】
【表34】
【0226】(結果)本発明のヒドラジン化合物と一般
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax 、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現像
記録材料を得ることができた。
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax 、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現像
記録材料を得ることができた。
【0227】実施例4 ヒドラジン化合物と一般式(I)、(II)で表される化
合物(ともに乳剤層に添加)を表35、36に記載され
たように使用すること、使用する増感色素を増感色素D
(18mg)、E(15mg)、F(15mg)の混合物に変
更すること、780nmの吸収が0.7となるように染料
Cを添加したバックコート層が塗布された支持体を使用
する以外は、実施例2と同様にサンプルを作成した。
合物(ともに乳剤層に添加)を表35、36に記載され
たように使用すること、使用する増感色素を増感色素D
(18mg)、E(15mg)、F(15mg)の混合物に変
更すること、780nmの吸収が0.7となるように染料
Cを添加したバックコート層が塗布された支持体を使用
する以外は、実施例2と同様にサンプルを作成した。
【0228】(写真性能の評価)上記サンプルを780
nmにピークを持つ干渉フィルターを介し、ステップウェ
ッジを通して発光時間10-6sec のキセノンフラッシュ
光で露光し、ハロゲンランプで曝光しない以外は実施例
1と同様に評価した。結果を表35、36に示す。
nmにピークを持つ干渉フィルターを介し、ステップウェ
ッジを通して発光時間10-6sec のキセノンフラッシュ
光で露光し、ハロゲンランプで曝光しない以外は実施例
1と同様に評価した。結果を表35、36に示す。
【0229】(黒ポツの評価)実施例1と同様に評価し
た。結果を表35、36に示す。
た。結果を表35、36に示す。
【0230】
【表35】
【0231】
【表36】
【0232】(結果)本発明のヒドラジン化合物と一般
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax 、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現像
記録材料を得ることができた。
式(I)、(II)で表される化合物を使用することによ
り、高Dmax 、硬調性、黒ポツをすべて満足する熱現像
記録材料を得ることができた。
【0233】実施例5 (ハロゲン化銀粒子Cの調製)水700mlにフタル化ゼ
ラチン22gおよび臭化カリウム30mgを溶解して温度
40℃にてpHを5.0に合わせた後、硝酸銀18.6g
を含む水溶液159mlと臭化カリウムを含む水溶液をpA
g 7.7に保ちながらコントロールダブルジェット法で
10分間かけて添加した。K3〔IrCl6 〕3-を8×
10-6モル/リットルと臭化カリウムを1モル/リット
ルで含む水溶液をpAg 7.7に保ちながらコントロール
ダブルジェット法で30分間かけて添加した。その後p
H5.9、pAg8.0に調整した。
ラチン22gおよび臭化カリウム30mgを溶解して温度
40℃にてpHを5.0に合わせた後、硝酸銀18.6g
を含む水溶液159mlと臭化カリウムを含む水溶液をpA
g 7.7に保ちながらコントロールダブルジェット法で
10分間かけて添加した。K3〔IrCl6 〕3-を8×
10-6モル/リットルと臭化カリウムを1モル/リット
ルで含む水溶液をpAg 7.7に保ちながらコントロール
ダブルジェット法で30分間かけて添加した。その後p
H5.9、pAg8.0に調整した。
【0234】得られた粒子は、平均粒子サイズ0.07
μm 、投影面積直径の変動係数8%、(100)面積率
86%の立方体粒子であった。
μm 、投影面積直径の変動係数8%、(100)面積率
86%の立方体粒子であった。
【0235】上記のハロゲン化銀粒子Cを温度60℃に
昇温して、銀1モル当たり8.5×10-5モルのチオ硫
酸ナトリウム、1.1×10-5モルの2,3,4,5,
6−ペンタフロロフェニルジフェニルスルフィンセレニ
ド、2×10-6モルの下記テルル化合物−1、3.3×
10-6モルの塩化金酸、2.3×10-4モルのチオシア
ン酸を添加して、120分間熟成した。その後、温度を
50℃にして8×10-4モルの下記増感色素−Gを撹拌
しながら添加し、さらに、3.5×10-2モルの沃化カ
リウムを添加して30分間撹拌し、30℃に急冷してハ
ロゲン化銀粒子の調製を完了した。
昇温して、銀1モル当たり8.5×10-5モルのチオ硫
酸ナトリウム、1.1×10-5モルの2,3,4,5,
6−ペンタフロロフェニルジフェニルスルフィンセレニ
ド、2×10-6モルの下記テルル化合物−1、3.3×
10-6モルの塩化金酸、2.3×10-4モルのチオシア
ン酸を添加して、120分間熟成した。その後、温度を
50℃にして8×10-4モルの下記増感色素−Gを撹拌
しながら添加し、さらに、3.5×10-2モルの沃化カ
リウムを添加して30分間撹拌し、30℃に急冷してハ
ロゲン化銀粒子の調製を完了した。
【0236】
【化25】
【0237】(有機酸銀微結晶分散物の調製)ベヘン酸
40g、ステアリン酸7.3g、蒸留水500mlを90
℃で15分間混合し、激しく撹拌しながら1N−NaO
H水溶液187mlを15分かけて添加し、1N−硝酸水
溶液61mlを添加して50℃に降温した。次に、1N−
硝酸銀水溶液124mlを添加してそのまま30分間撹拌
した。その後、吸引濾過で固形分を濾過し、濾水の伝導
度が30μS/cmになるまで固形分を水洗した。こうし
て得られた固形分は、乾燥させないでウェットケーキと
して取り扱い、乾燥固形分34.8g 相当のウェットケ
ーキに対して、ポリビニルアルコール12g および水1
50mlを添加し、よく混合してスラリーとした。平均直
径0.5mmのジルコニアビーズ840g を用意してスラ
リーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4G−サン
ドグラインダーミル:アイメックス(株)社製)にて5
時間分散し、体積加重平均1.5μm の有機酸銀微結晶
分散物を得た。粒子サイズの測定は、Malvern Instrume
nts Ltd.製 Master Saizer Xにて行った。
40g、ステアリン酸7.3g、蒸留水500mlを90
℃で15分間混合し、激しく撹拌しながら1N−NaO
H水溶液187mlを15分かけて添加し、1N−硝酸水
溶液61mlを添加して50℃に降温した。次に、1N−
硝酸銀水溶液124mlを添加してそのまま30分間撹拌
した。その後、吸引濾過で固形分を濾過し、濾水の伝導
度が30μS/cmになるまで固形分を水洗した。こうし
て得られた固形分は、乾燥させないでウェットケーキと
して取り扱い、乾燥固形分34.8g 相当のウェットケ
ーキに対して、ポリビニルアルコール12g および水1
50mlを添加し、よく混合してスラリーとした。平均直
径0.5mmのジルコニアビーズ840g を用意してスラ
リーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4G−サン
ドグラインダーミル:アイメックス(株)社製)にて5
時間分散し、体積加重平均1.5μm の有機酸銀微結晶
分散物を得た。粒子サイズの測定は、Malvern Instrume
nts Ltd.製 Master Saizer Xにて行った。
【0238】(素材固体微粒子分散物の調製)テトラク
ロロフタル酸(C−7)、4−メチルフタル酸(C−
8)、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)−3,5,5−トリメチルヘキサン(C−
5)、フタラジン(C−6)、トリブロモメチルスルフ
ォニルベンゼン(C−14)について固体微粒子分散物
を調製した。
ロロフタル酸(C−7)、4−メチルフタル酸(C−
8)、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)−3,5,5−トリメチルヘキサン(C−
5)、フタラジン(C−6)、トリブロモメチルスルフ
ォニルベンゼン(C−14)について固体微粒子分散物
を調製した。
【0239】テトラクロロフタル酸に対して、ヒドロキ
シプロピルセルロース0.81gと水94.2mlとを添加して良
く攪拌してスラリーとして10時間放置した。その後、平
均直径0.5mmのジルコニアビーズを100mlとスラリーとを
一緒にベッセルに入れて有機酸銀微結晶分散物の調製に
用いたものと同じ型の分散機で5時間分散してテトラク
ロロフタル酸の固体微結晶分散物を得た。固体微粒子の
粒子サイズは70wt%が1.0μm以下であった。その他の
素材については所望の平均粒径を得るために適宜分散剤
の使用量および分散時間を変更して、固体微粒子分散物
を得た。
シプロピルセルロース0.81gと水94.2mlとを添加して良
く攪拌してスラリーとして10時間放置した。その後、平
均直径0.5mmのジルコニアビーズを100mlとスラリーとを
一緒にベッセルに入れて有機酸銀微結晶分散物の調製に
用いたものと同じ型の分散機で5時間分散してテトラク
ロロフタル酸の固体微結晶分散物を得た。固体微粒子の
粒子サイズは70wt%が1.0μm以下であった。その他の
素材については所望の平均粒径を得るために適宜分散剤
の使用量および分散時間を変更して、固体微粒子分散物
を得た。
【0240】(乳剤層塗布液の調製)先に調製した有機
酸銀微結晶分散物に対して下記の各組成物を添加して乳
剤塗布液を調製した。 有機酸銀微結晶分散物 1モル ハロゲン化銀粒子C 0.05モル バインダー:SBRラテックス(LACSTAR 3307B(大日本インキ化学工業(株)製) 430g 現像用素材: テトラクロロフタル酸 5g 1,1-ビス(2-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-3,5,5-トリメチルヘキサン 98g フタラジン 9.2g トリブロモメチルフェニルスルホン 12g 4−メチルフタル酸 7g ヒドラジン誘導体(表37〜40に示す種類、添加量;モル/モルAg) 本発明の化合物(表37〜40に示す種類、添加量;モル/モルAg) なお、LACSTAR 3307Bはスチレン−ブタジエン系コポリ
マーのラテックスであり、分散粒子の平均粒径は0.1
〜0.15μm であり、25℃60%RH条件下でのポ
リマーの平衡含水率は0.6wt% であった。
酸銀微結晶分散物に対して下記の各組成物を添加して乳
剤塗布液を調製した。 有機酸銀微結晶分散物 1モル ハロゲン化銀粒子C 0.05モル バインダー:SBRラテックス(LACSTAR 3307B(大日本インキ化学工業(株)製) 430g 現像用素材: テトラクロロフタル酸 5g 1,1-ビス(2-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-3,5,5-トリメチルヘキサン 98g フタラジン 9.2g トリブロモメチルフェニルスルホン 12g 4−メチルフタル酸 7g ヒドラジン誘導体(表37〜40に示す種類、添加量;モル/モルAg) 本発明の化合物(表37〜40に示す種類、添加量;モル/モルAg) なお、LACSTAR 3307Bはスチレン−ブタジエン系コポリ
マーのラテックスであり、分散粒子の平均粒径は0.1
〜0.15μm であり、25℃60%RH条件下でのポ
リマーの平衡含水率は0.6wt% であった。
【0241】(乳剤保護層塗布液の調製)イナートゼラ
チンに対して、下記の各組成物を添加して乳剤保護層塗
布液を調製した。 イナートゼラチン 10g 界面活性剤A(下記) 0.26g 界面活性剤B(下記) 0.09g シリカ微粒子(平均粒径2.5μm) 0.9g 1,2−(ビスビニルスルホンアセトアミド)エタン 0.3g 水 64g
チンに対して、下記の各組成物を添加して乳剤保護層塗
布液を調製した。 イナートゼラチン 10g 界面活性剤A(下記) 0.26g 界面活性剤B(下記) 0.09g シリカ微粒子(平均粒径2.5μm) 0.9g 1,2−(ビスビニルスルホンアセトアミド)エタン 0.3g 水 64g
【0242】
【化26】
【0243】(バック面を有した支持体の作成)ポリビ
ニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチラー
ル#4000−2)6g 、シルデックスH121(洞海
化学社製真球状シリカ平均サイズ12μm)0.2g、
シルデックスH51(洞海化学社製真球状シリカ平均サ
イズ5μm)0.2g、0.1g のメガファックスF−
176Pを2−プロパノール64g に攪拌しながら添加
し溶解および混合させた。さらに、420mgの染料Bを
メタノール10g とアセトン20g に溶かした混合溶液
および3−イソシアナトメチル−3,5,5,−トリメ
チルヘキシルイソシアネート0.8g を酢酸エチル6g
に溶かした溶液を添加し塗布液を調製した。両面が塩化
ビニリデンを含む防湿下塗りからなるポリエチレンテレ
フタレートフィルム上にバック面塗布液を780nmの光
学濃度0.7となるように塗布した。
ニルブチラール(電気化学工業(株)製デンカブチラー
ル#4000−2)6g 、シルデックスH121(洞海
化学社製真球状シリカ平均サイズ12μm)0.2g、
シルデックスH51(洞海化学社製真球状シリカ平均サ
イズ5μm)0.2g、0.1g のメガファックスF−
176Pを2−プロパノール64g に攪拌しながら添加
し溶解および混合させた。さらに、420mgの染料Bを
メタノール10g とアセトン20g に溶かした混合溶液
および3−イソシアナトメチル−3,5,5,−トリメ
チルヘキシルイソシアネート0.8g を酢酸エチル6g
に溶かした溶液を添加し塗布液を調製した。両面が塩化
ビニリデンを含む防湿下塗りからなるポリエチレンテレ
フタレートフィルム上にバック面塗布液を780nmの光
学濃度0.7となるように塗布した。
【0244】(乳剤層塗布液の調製)上記のように調製
した乳剤層塗布液をバック面が塗布されているポリエチ
レンテレフタレート支持体上に銀が1.6g/m2になるよ
うに塗布した。その上に乳剤層保護層塗布液をゼラチン
の塗布量が1.8g/m2になるように塗布し、サンプルを
得た。
した乳剤層塗布液をバック面が塗布されているポリエチ
レンテレフタレート支持体上に銀が1.6g/m2になるよ
うに塗布した。その上に乳剤層保護層塗布液をゼラチン
の塗布量が1.8g/m2になるように塗布し、サンプルを
得た。
【0245】(写真性能の評価)実施例1と同様に評価
した。結果を表37〜40に示す。
した。結果を表37〜40に示す。
【0246】(黒ポツの評価)実施例1と同様に評価し
た。結果を表37〜40に示す。
た。結果を表37〜40に示す。
【0247】
【表37】
【0248】
【表38】
【0249】
【表39】
【0250】
【表40】
【0251】(結果)本発明の化合物を使用することに
より、高Dmax、超硬調性、黒ポツをすべて満足する
熱現像記録材料を得ることができた。
より、高Dmax、超硬調性、黒ポツをすべて満足する
熱現像記録材料を得ることができた。
【0252】
【発明の効果】本発明によれば、黒ポツがなく、高Dm
ax、高感度であり、硬調性が十分な熱現像記録材料が
得られる。
ax、高感度であり、硬調性が十分な熱現像記録材料が
得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも1層の画像形成層を有する熱
現像記録材料において、有機銀塩と、還元剤と、下記一
般式(1)から一般式(9)で表されるヒドラジン誘導
体のうちの少なくとも1つと、下記一般式(I)および
(II)で表される化合物のうちの少なくとも1つとを含
有することを特徴とする熱現像記録材料。 【化1】 [一般式(1)においてY10はニトロ基、メトキシ基、
アルキル基またはアセトアミド基を表し、X10はY10で
表される置換基を除く1価の置換基を表す。m10は0 〜
5 の整数であり、n10は0 〜4 の整数である。A1 およ
びA2 はそれぞれ水素原子、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基またはアシル基を表し、A1 および
A2 はともに水素原子であるか、または一方が水素原子
で他方がアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基
またはアシル基である。但し、m10とn10との和が5 を
こえることはなく、またm10が0 の時、A1 およびA2
のいずれか一方はアルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基またはアシル基である。一般式(2)において
Ar1 は芳香族基またはヘテロ環基を表し、A3 および
A4 はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2 で
表される基と同義の基を表す。X11は、少なくとも1 つ
の特定の置換基で置換されたアルキル基、少なくとも1
つの特定の置換基で置換されたアリール基、アルケニル
基、アルキニル基、ヘテロ環基、無置換アミノ基、アル
キルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、
ヒドラジノ基、アルコキシ基またはアリールオキシ基を
表す。一般式(3)においてAr2 は芳香族基またはヘ
テロ環基を表し、A5 およびA6 はそれぞれ一般式
(1)におけるA1 およびA2 で表される基と同義の基
を表す。X12は水素原子またはブロック基を表す。一般
式(4)においてAr3 は芳香族基またはヘテロ環基を
表し、A7 およびA8 はそれぞれ一般式(1)における
A1 およびA2 で表される基と同義の基を表す。X13は
水素原子またはブロック基を表し、G3 は−C(=S)
−、−SO2 −、−SO−、−PO(X33)−(X33は
X13に定義した基と同じ範囲内より選ばれ、X13と異な
っていてもよい。)、ビニレン基またはイミノメチレン
基を表す。但し、G3 がビニレン基またはイミノメチレ
ン基である時、X13はそのα炭素に結合し、またG3 が
ビニレン基である時、Ar3はヘテロ環基である。一般
式(5)においてX20、X21、およびX22はそれぞれ水
素原子または1価の置換基を表すが、但しX20、X21お
よびX22が同時に芳香族基となることはない。A9 およ
びA10はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2
で表される基と同義の基を表し、X14は水素原子または
ブロック基を表す。一般式(6)においてX30は脂肪族
基を表し、X15は水素原子またはブロック基を表す。G
5 は−COCO−または一般式(4)のG3 で表される
基と同義の基を表す。A11およびA12はそれぞれ一般式
(1)におけるA1 およびA2 で表される基と同義の基
を表す。但し、G5 が−C(=S)−である時、X15が
無置換アニリノ基となることはない。一般式(7)にお
いてX40は脂肪族基を表し、X16は脂肪族基、芳香族基
またはヘテロ環基を表す。A13およびA14はそれぞれ一
般式(1)におけるA1 およびA2 で表される基と同義
の基を表す。但し、X40がトリチル基である時、X16が
無置換フェニル基となることはない。一般式(8)にお
いてX50は3つのアリール基で置換されたメチル基を表
し、X17は無置換アミノ基、アルキルアミノ基、ヘテロ
環アミノ基またはアルキニル基を表す。A15およびA16
はそれぞれ一般式(1)におけるA1 およびA2 で表さ
れる基と同義の基を表す。一般式(9)においてHet
はヘテロ環基を表し、A17およびA18はそれぞれ一般式
(1)におけるA1およびA2で表される基と同義の基を
表す。] 【化2】 [一般式(I)においてEWDは電子吸引性基を表し、
R100、R200およびR30 0は各々水素原子または1価の
置換基を表す。但し、R100およびR200のうちの少なく
とも一方は1価の置換基である。一般式(II)において
R400は1価の置換基を表す。] - 【請求項2】 一般式(2)から一般式(9)で表され
るヒドラジン誘導体を少なくとも1つ含有する請求項1
に記載の熱現像記録材料。 - 【請求項3】 感光性ハロゲン化銀を含有する請求項1
または2に記載の熱現像記録材料。 - 【請求項4】 一般式(I)で表される化合物が、一般
式(I)中のEWDがシアノ基またはホルミル基であ
り、R300が電子吸引性基またはアリール基であり、R
100およびR200のいずれか一方が水素原子で、他方がヒ
ドロキシ基、アルコキシ基または不飽和ヘテロ環基であ
る化合物であり、 一般式(II)で表される化合物が、一般式(II)中のR
400が電子吸引性基である化合物である請求項1〜3の
いずれかに記載の熱現像記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24051197A JPH10161270A (ja) | 1996-10-01 | 1997-08-21 | 熱現像記録材料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-279957 | 1996-10-01 | ||
JP27995796 | 1996-10-01 | ||
JP24051197A JPH10161270A (ja) | 1996-10-01 | 1997-08-21 | 熱現像記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10161270A true JPH10161270A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=26534755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24051197A Pending JPH10161270A (ja) | 1996-10-01 | 1997-08-21 | 熱現像記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10161270A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000078747A1 (fr) * | 1999-06-22 | 2000-12-28 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Derives acylhydrazine, procede d'elaboration et utilisation |
JP2003162025A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-06-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱現像感光材料及びそれを用いた熱現像方法 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP24051197A patent/JPH10161270A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000078747A1 (fr) * | 1999-06-22 | 2000-12-28 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Derives acylhydrazine, procede d'elaboration et utilisation |
US6723722B1 (en) | 1999-06-22 | 2004-04-20 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Acylhydrazine derivatives, their production and use |
JP2003162025A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-06-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱現像感光材料及びそれを用いた熱現像方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0897130A1 (en) | Thermographic recording element | |
JP3817049B2 (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP4025344B2 (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH10339932A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH11327077A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP3793336B2 (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP3821403B2 (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP2000347341A (ja) | 熱消色性着色層を有する記録材料及び熱現像感光材料 | |
JPH11149136A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH11102047A (ja) | 熱現像画像形成材料 | |
JPH10161270A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP3652674B2 (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH11133545A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP3720131B2 (ja) | 熱現像感光材料 | |
JPH10142729A (ja) | 熱現像画像記録材料 | |
JP3817047B2 (ja) | 熱現像記録材料 | |
JP2004046183A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH11109547A (ja) | 熱現像感光材料 | |
JPH1144927A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH1184575A (ja) | 熱現像画像形成材料 | |
JP2000284403A (ja) | 光消色性着色層を有する記録材料及び熱現像感光材料 | |
JPH1130832A (ja) | 熱現像写真材料 | |
JPH1195366A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH11119373A (ja) | 熱現像記録材料 | |
JPH11174621A (ja) | 熱現像写真感光材料 |