JP2001264840A - 振れ補正装置及び光学装置 - Google Patents

振れ補正装置及び光学装置

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JP2001264840A
JP2001264840A JP2000081508A JP2000081508A JP2001264840A JP 2001264840 A JP2001264840 A JP 2001264840A JP 2000081508 A JP2000081508 A JP 2000081508A JP 2000081508 A JP2000081508 A JP 2000081508A JP 2001264840 A JP2001264840 A JP 2001264840A
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optical axis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ補正装置を小型化する。 【解決手段】 光学系の光軸27を変位させて振れを補
正する補正手段L1b,25,26aと、該補正手段を
前記光軸と垂直な平面内で移動させる駆動手段30a
と、該駆動手段を保持すると共に、前記補正手段を移動
可能に支持する支持手段24とを有し、前記光軸方向に
おいて、前記駆動手段を、前記補正手段に対し前記支持
手段とは反対側に配置するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振れを補正する補
正手段を有する振れ補正装置や、該振れ補正装置を有す
るカメラ等の光学装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合わせ
等の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしていて
も像振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考
えとして、上記手振れによるカメラの振動を検出し、そ
の検出値に応じて補正レンズを変位させなければならな
い。従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写
真を撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に
検出し、第2に、手振れによる光軸変化を補正すること
が必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
し、カメラ振れ補正の為にその出力を適宜演算処理する
振動検出手段をカメラに搭載することによって行うこと
ができる。そして、この検出情報に基づき、撮影光軸を
偏心させる振れ補正装置を駆動させて像振れ抑制が行わ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の振れ
補正装置、例えば特開平10−26779号に記載の振
れ補正装置では、該装置のコンパクト化、軽量化を目的
として、レンズあるいは撮像素子を支持する支持枠、及
び、該支持枠に固定され、前記レンズあるいは撮像素子
の光軸に略平行な磁界を発生する永久磁石を有する補正
系と、前記永久磁石と対向する位置にコイルを有し、前
記補正系を光軸と垂直な平面内で移動可能に支持する支
持部材とを備えている。
【0008】このような振れ補正装置によって、前記支
持枠をレンズあるいは撮像素子の光軸に垂直な平面内に
おいて駆動する為に、補正系側(支持枠側)に永久磁石
(給電接続作業を必要とするコイルでは無い)を設け、
補正系を駆動する為に該補正手系に給電するといった必
要性を無くし、給電接続作業工程を省くようにしてい
る。
【0009】具体的な構成としては、図19及び図20
に示す様に、補正光学系501を支持する支持枠502
に永久磁石503p,503y(図20には503pの
み図示)が吸着したヨーク505p,505yがカシメ
或はネジ止めで固定されている。地板506の上の永久
磁石503p,503yとの対向面に、コイル507
p,507y(図20では507yは不図示)が取り付
けられている。
【0010】しかし、このような振れ補正装置を搭載す
ると、鏡筒が大型化してしまう為、小型化が要求される
レンズシャッタカメラでは、より小型な振れ補正装置を
実現することが求められている。
【0011】例えば、上記の特開平10−26779号
に記載のような従来の振れ補正装置の配置で小径化を図
ろうとした場合、補正光学系501を支持する支持枠5
02と、地板506に取り付けられたコイル507a,
507bが同一平面に配置される為、補正光学系501
をシフトするとコイル507a,507bに支持枠50
2が干渉する可能性があり、振れ補正装置の外径は小型
化しにくい。
【0012】これを避ける為には、支持枠が光軸に直交
する平面内で移動してもコイル507a,507bと干
渉しないよう、前記コイル507a,507bを支持枠
502の移動空間に対し光軸方向にずらす必要がある。
しかし従来の振れ補正装置では、図20に示すような、
永久磁石504a,504b→コイル507a,507
b→地板506(補正手段→駆動部→支持部材)の順で
配置している為、地板側にコイルを移動させて配置する
ことになる。
【0013】防振光学系の一つの形態では、補正光学
系の前方にレンズが必要である、シャッタ絞り近傍に
補正光学系を配置すると補正光学系が小型化できる、と
いう特徴がある。
【0014】地板にシャッタ絞りが取り付けられている
場合、コイルが移動すると、シャッタ絞りとコイルの干
渉を避ける為に補正光学系と絞りの間隔を開く必要が出
てくる。これは光学系の設計制約になるだけでなく、光
学系はシャッタ絞りから光学系を遠くに配置すると光学
素子の径が大きくなる為、結果的に前記光学系を含む全
体の光学素子の径が大きくなり、小型化できなくなる。
【0015】(発明の目的)本発明の第1の目的は、よ
り小型化にすることのできる振れ補正装置を提供しよう
とするものである。
【0016】本発明の第2の目的は、光軸方向の長さを
長くすることなく、より小型化にすることのできる光学
装置を提供しようとするものである。
【0017】本発明の第3の目的は、シャッタ絞り駆動
手段が磁気的作用によりシャッタ絞り部材を駆動するも
のであっても、補正手段を駆動する為の電磁駆動手段と
の間で相互に磁場が影響し双方の動作が不安定になると
いったことを防止することのできる光学装置を提供しよ
うとするものである。
【0018】本発明の第4の目的は、上記第3の目的を
達成すると共に、装置を小型化することのできる光学装
置を提供しようとするものである。
【0019】本発明の第5の目的は、シャッタ絞り駆動
手段が磁気的作用によりシャッタ絞り部材を駆動するも
のであっても、補正手段を駆動する為の電磁駆動手段と
の間で相互に磁場が影響し双方の動作が不安定になると
いったことを、より確実に防止することのできる光学装
置を提供しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、光学系の光軸を変
位させて振れを補正する補正手段と、補正手段を前記光
軸と垂直な平面内で移動させる駆動手段と、該駆動手段
を保持すると共に、前記補正手段を移動可能に支持する
支持手段とを有する振れ補正装置において、前記光軸方
向において、前記駆動手段を、前記補正手段に対し前記
支持手段とは反対側に配置する振れ補正装置とするもの
である。
【0021】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、光学系を介して入射する光量
を調整するシャッタ絞り手段と、前記光学系の一部であ
る補正光学系及び該補正光学系の光軸に略平行な磁界を
発生する永久磁石を具備する補正手段、前記永久磁石と
対向して配置され、通電されることにより前記永久磁石
との磁気的作用により前記補正手段をその光軸と垂直な
平面内で移動させるコイル、及び、該コイルを保持する
と共に、前記補正手段を移動可能に支持する支持手段を
有し、前記シャッタ絞り手段の近傍に配置される振れ補
正装置とを有する光学装置において、前記光軸方向にお
いて、前記コイルを、前記補正手段に対し前記支持手段
とは反対側に配置し、前記シャッタ絞り手段を、前記支
持手段に対し前記補正手段とは反対側に配置する光学装
置とするものである。
【0022】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、光学系を介して撮像素子へ入
射する光量を調整するシャッタ絞り手段と、前記撮像素
子及び該撮像素子の光軸に略平行な磁界を発生する永久
磁石を具備する補正手段、前記永久磁石と対向して配置
され、通電されることにより前記永久磁石との磁気的作
用により前記補正手段をその光軸と垂直な平面内で移動
させるコイル、及び、該コイルを保持すると共に、前記
補正手段を移動可能に支持する支持手段を有し、前記シ
ャッタ絞り手段の近傍に配置される振れ補正装置とを有
する光学装置において、前記光軸方向において、前記コ
イルを、前記補正手段に対し前記支持手段とは反対側に
配置し、前記シャッタ絞り手段を、前記支持手段に対し
前記補正手段とは反対側に配置する光学装置とするもの
である。
【0023】上記請求項3又は4においては、シャッタ
絞り手段の近傍に振れ補正装置を配置して小型化を達成
するのみならず、従来大型化を招いていた、補正手段の
移動を干渉しないようにその移動方向において離れた位
置にコイルを配置するといったことを改め、前記補正手
段と前記コイルを光軸方向の異なる位置に配置する構成
にしている。又、前記コイルを、前記補正光学系もしく
は前記撮像素子の前段に配置される光学系の周辺に配置
するようにしている。
【0024】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、光学系を介して入射する光量
を調整するシャッタ絞り部材と、該シャッタ絞り部材を
駆動するシャッタ絞り駆動手段と、振れを補正する補正
手段、該補正手段をその光軸と垂直な平面内で移動させ
る電磁駆動手段、及び、該電磁駆動手段を保持すると共
に、前記補正手段を移動可能に支持する支持手段を具備
する振れ補正装置とを有する光学装置において、前記補
正手段と前記シャッタ絞り駆動手段とを、光軸を略中心
とした異なる位相に配置する光学装置とするものであ
る。
【0025】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項7に記載の発明は、補正手段、電磁駆動手段及び
シャッタ絞り駆動手段を、支持手段の同一面側に配置
し、シャッタ絞り部材を、前記支持手段の、前記各手段
が配置される面とは反対の面に回動可能に配置する請求
項8に記載の光学装置とするものである。
【0026】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項8に記載の発明は、シャッタ絞り部材及び前記シ
ャッタ絞り駆動手段と前記支持手段とを、それぞれ異な
る地板に支持する請求項6に記載の光学装置とするもの
である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0028】(実施の第1の形態)図1は本発明の実施
の第1の形態に係る振れ補正装置を具備したコンパクト
カメラの外観図、図2は撮影系が望遠状態である図1の
横方向の二点鎖線で示す位置での横断面図、図3は撮影
系が望遠状態である図1の縦方向の二点鎖線で示す位置
での縦断面図、図4は図1のカメラに具備された振れ補
正装置やそれに関連する部分の内部構成を示す斜視図で
ある。また、図5〜図8は本発明の実施の第1の形態に
係る振れ補正装置の詳細を示す図であり、詳しくは、図
5は振れ補正装置の斜視図、図6は振れ補正装置の正面
図、図7は図6のA−A断面図、図8は図6のB−B断
面図である。なお、上記各断面図については、図面明瞭
化の為にハッチングは省略してある。
【0029】まず、図2及び図3において、1はカメラ
本体、2はカメラ本体1に取り付けられたカバーであ
る。3はカメラ本体1に取り付けられた固定筒であり、
内周にメスヘリコイド3aと直進溝3bとを有する。4
は前記固定筒3に取り付けられた駆動部である。5は第
1差動筒であり、前記固定筒3のメスヘリコイド3aに
回転進退可能に係合するヘリコイド部5aと前記駆動部
4に噛み合う平歯ギア5bとバヨネット溝5cと駆動キ
ー溝5dを有する。6は円筒状の第1直進筒であり、外
周に前記直進溝3bと光軸方向に進退可能に係合する直
進キー6aとバヨネット溝5cと係合するバヨネットキ
ー6bを有し、内周にメスヘリコイド6cと直進溝6d
を有し、前記第1差動筒5に対し回転可能で、該第1差
動筒5と一体的に光軸方向に進退する。なお、前記第1
差動筒5は、駆動部4によって回転されることによって
前記第1直進筒6と共に光軸方向に進退する。
【0030】7は第1直進筒6に取り付けられたゴース
トカット板である。8は第2差動筒であり、外周にメス
ヘリコイド6cと回転進退可能に係合するオスヘリコイ
ド8aと駆動ピン9を有し、内周にメスヘリコイド8
b,カム溝8c、駆動ピン9によって取り付けられる駆
動リング10を有する。前記駆動ピン9は駆動キー溝5
dと進退可能に係合し、前記第1差動筒5の回転に伴
い、該第1差動筒5の回転と同位相にて前記第2差動筒
8を回転させ、光軸方向に回転進退させる。11は直進
キーリングであり、外周に直進キー溝6dと光軸方向に
進退可能に係合する直進キー11aと光軸方向に伸びる
2個所の直進ガイドキー11bを有し、前記駆動リング
10を回転可能に挟み、直進キーナット12をビス13
で該直進キーリング11に取り付けることで、前記第2
差動筒8の光軸方向の回転進退に伴って該直進キーリン
グ11は光軸方向に進退する。
【0031】14は1群鏡筒であり、外周にメスヘリコ
イド8bと回転進退可能に係合するオスヘリコイド14
aを有し、キー溝14bの嵌合する直進ガイドキー11
bによって直進規制されることで光軸方向に進退する。
15は2群レンズホルダーであり、カム溝8cに係合す
るピン部15aを有し、直進ガイドキー11bにキー1
5bが嵌合することで光軸方向に進退し、2群レンズL
2を支持する。
【0032】前記1群鏡筒14と2群レンズホルダー1
5は、前記第2差動筒8が回転することによって、光軸
方向に回転すること無く進退する。
【0033】20は1群ユニットであり、L1aホルダ
ー22から絞り押え板33まで及び1群レンズL1aか
らL1cまでによって構成され、ビス21によって1群
鏡筒14に取り付けられ光軸方向に進退する。また、地
板24に取り付けられる1群レンズL1aと、支持枠2
3に固定される補正レンズL1b,絞り押え板33に固
定される1群レンズL1c,2群レンズL2とにより、
撮影光学系の群を構成している。
【0034】前記支持枠23には、図5〜図7に示すよ
うに、強磁性材料のヨーク25が取付けられ、該ヨーク
25の表面にはネオジウム等の永久磁石26a,26b
が吸着固定されている。また、ヨーク25は、図7に示
すように、永久磁石26aとコイル30aの空気間隔6
2を一定にする調整部材を兼ねている。すなわち、前記
空気間隔62が一定になるように、永久磁石26aの厚
み26a1の誤差を、ヨーク25の厚み25aを変える
ことで調整する。永久磁石26bとコイル30bについ
ても同様である。
【0035】又、支持枠23から略等間隔で放射状に延
出する3本のピン23a(図6参照)は、地板24の側
壁24bに設けられた長孔24aに嵌合している。該ピ
ン23aと長孔24aの関係は、図5及び図6に示すよ
うに、補正レンズL1Bの光軸方向27には嵌合してガ
タは生じないが、光軸と直交する方向には長孔24aが
延びているので、支持枠23は地板24に対し光軸27
方向には移動規制されるが、光軸と直交する平面内には
自由に移動できる(矢印28p,28y,28r)。但
し、支持枠23上のフック23bと地板24上のフック
24c間に引っ張りバネ29が掛けられている為に、各
々の方向(28p,28y,28r)に弾性的に規制さ
れている。
【0036】コイル30a,30bは、永久磁石26
a,26bを挟んで地板24と反対側に、地板24のコ
イル固定台24fに対して取り付けられる。
【0037】前記ヨーク25,永久磁石26a,コイル
30aの配置は、図7に示した通りであり、補正レンズ
L1bを駆動する電磁駆動手段を構成している。永久磁
石26b,コイル30bも同様の配置となっている。
【0038】前記したコイル30aとコイル30bに同
一方向に電流を流すと、支持枠23は矢印28y方向に
駆動され、又コイル30aとコイル30bに逆方向に電
流を流すと、支持枠23は矢印28p方向に駆動され
る。そしてその駆動量は、各々の方向における引っ張り
バネ29のバネ定数と前記コイル30a,30bと永久
磁石26a,26bの関連で生じる推力との釣り合いで
求まる。即ち、コイル30a,30bに流す電流量に基
づいて、補正レンズL1bの偏心量を制御できる。
【0039】図8に示すように、地板24にはシャッタ
羽根(絞り羽根)31a,31bが取り付けられ、光軸
27を中心にヨーク25と永久磁石26(26a,26
b)とコイル30(30a,30b)から構成される電
磁駆動手段と位相の異なる位置に、公知の永久磁石とコ
イル等から成るシャッタ駆動装置32(図5〜図8参
照)によって開閉される。
【0040】33は前記地板24に取り付けられる絞り
押え板(図7参照)であり、該絞り押え板33にはレン
ズL1cが取り付けられている。前記地板24の位置決
めピン24e(図6参照)が1群鏡筒14の位置決め穴
に取り付けられ、1群ユニット全体がビス穴24d(図
6参照)に取り付けられるビス21で一群鏡筒14に取
り付けられる。前記1群鏡筒14には、図2に示す、公
知のバリア駆動機構34、バリア地板35、バリア羽根
36a,36b、バリアカバー37が取り付けられる。
【0041】また、図2において、38はフィルムをカ
メラ本体1との間に支持する圧板、39はカメラ本体1
のカートリッジ室1aに収納されるフィルムカートリッ
ジである。40は前記フィルムカートリッジ39に収納
され、給送モータ41によって駆動される不図示の給送
装置42によってスプール43に巻き取られるフィルム
である。
【0042】上記の支持枠23からコイル30まで、ダ
ンパー板60を主な構成要素として振れ補正装置は構成
される。
【0043】前述した構成のカメラは、図1に示す光軸
44(光軸27に相当する)に対して矢印44p,44
yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し、振れ補正が可
能である。つまり、補正レンズL1bを図4の28p,
28y方向に自在に駆動して矢印28p,28y方向の
振れ補正を行う。
【0044】尚、カバー2には、図1に示す様に、レリ
ーズボタン2a,モードダイアル2b(メインスイッチ
を含む),ストロボ2c,ファインダ窓2dが取り付け
られる。
【0045】図4において、45p,45yは各々矢印
46p,46y回りの振れを検出する角速度計や角加速
度計等の振動検出装置であり、該振動検出装置45p,
45yの出力は後述する演算装置47p,47yを介し
て、図5〜図8より成る振れ補正装置70、詳しくは補
正レンズL1bの駆動目標値に変換され、該補正レンズ
L1bを駆動する電磁駆動手段のコイルに入力されて振
れ補正が行われる。
【0046】図9は、図4に示す演算装置47p,47
yの詳細を示すブロック図であり、これらは同様な構成
である為に、この図9では演算装置47pのみを用いて
その構成について説明する。
【0047】演算装置47pは、一点鎖線にて囲まれる
DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49p、
A/D変換器50p及びカメラマイコン51内の記憶回
路52p、差動回路53p、DCカットフィルタ54
p、積分回路55p、記憶回路56p、差動回路57
p、PWMデューティー変更回路58pにより構成され
る。
【0048】ここでは振動検出装置45pとして、カメ
ラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いており、
該振動ジャイロはカメラのメインスイッチオンと同期し
て駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を開始す
る。
【0049】前記振動検出装置45pの信号は、アナロ
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより信
号に重畳しているDCバイアス成分がカットされる。こ
のDCカットフィルタ48pは、 0.1Hz以下の周波数
の信号はカットする周波数特性を有しており、カメラに
加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が及ば
ないようになっている。しかしながら、この様に 0.1H
z以下をカットする特性にすると、振動検出装置45p
より振れ信号が入力されてから完全にDCがカットされ
るまでには10秒近くかかってしまう問題がある。
【0050】そこで、カメラのメインスイッチがオンさ
れてから例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48p
の時定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号
をカットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短
い時間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして
( 0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にしてDC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
いようにしている。
【0051】DCカットフィルタ48pの出力は、アナ
ログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによりA
/D変換の分解能に合わせて適宜増幅されると共に、振
れ角速度信号に重畳する高周波のノイズをカットする。
これは、振れ角速度信号をカメラマイコンに入力する時
のA/D変換器50pのサンプリングが振れ角速度信号
のノイズにより読み誤りが起きるのを避ける為である。
【0052】ローパスフィルタ49pの信号は、A/D
変換器50pによりサンプリングされてカメラマイコン
51に取り込まれる。
【0053】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳している為に、カメラマイコン
51内において再度DCカットを行う必要がある。
【0054】そこで、例えばカメラのメインスイッチオ
ンから 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を
記憶回路52pで記憶し、差動回路53pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。
【0055】尚、この動作では大雑把なDCカットしか
出来ない為に(メインスイッチのオンから 0.2秒後に記
憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれている為)、後段でデジタル
フィルタで構成されたDCカットフィルタ54pにより
十分なDCカットを行っている。このDCカットフィル
タ54pの時定数もアナログのDCカットフィルタ48
pと同様に変更可能になっており、カメラのメインスイ
ッチオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やしてその時定
数を徐々に大きくしている。
【0056】具体的には、このDCカットフィルタ54
pはメインスイッチオンから 0.2秒経過した時には10
Hz以下の周波数をカットするフィルタ特性であり、そ
の後50msec毎にフィルタでカットする周波数を、5H
z,1Hz, 0.5Hz, 0.2Hzと下げてゆく。但し、
上記動作の間に撮影者が図1のレリーズボタン2aを半
押し(sw1のオン)して測光,測距を行った時は、直
ちに撮影を行う可能性があり、時間を費やして時定数変
更を行う事が好ましくない場合もある。
【0057】そこで、その様な時には撮影条件に応じて
時定数変更を途中で中止する。例えば測光結果により撮
影シャッタスピードが1/60となる事が判明し、撮影
焦点距離が150mmの時には防振の精度はさほど要求さ
れない為にDCカットフィルタ54pは 0.5Hz以下の
周波数をカットする特性まで時定数変更した時点で完了
とする(シャッタスピードと撮影焦点距離の積により時
定数変更量を制御する)。これにより、時定数変更の時
間を短縮でき、シャッタチャンスを優先する事が出来
る。勿論、より速いシャッタスピード、或いは、より短
い焦点距離の時にはDCフィルタ54pの特性は1Hz
以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点
で完了とし、より遅いシャッタスピード、長い焦点距離
の時には時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止
する。
【0058】積分回路55pはシャッタレリーズボタン
2aの半押し(sw1のオン)に応じてDCカットフィ
ルタ54pの信号の積分を始め、角速度信号を角度信号
に変換する。但し前述したようにDCカットフィルタ5
4pの時定数変更が完了していない時には時定数変更が
完了するまで積分動作を行わない。
【0059】尚、図9では省略しているが、積分された
角度信号はその時の焦点距離、被写体距離情報により適
宜増幅され振れ角度に応じて適切な量補正手段が駆動す
るように変換される(ズームフォーカスにより撮影光学
系が変化し、補正手段の駆動量に対し光軸偏心量が変わ
る為、この補正を行う必要がある)。
【0060】レリーズボタン2aの押し切り(sw2の
オン)で振れ補正装置20を駆動、つまり補正レンズL
1bを振れ角度信号に応じて駆動し始める訳であるが、
この時補正レンズL1bの振れ補正動作が急激に始まら
ない様に注意する必要がある。記憶回路56p及び差動
回路57pはこの対策の為に設けられている。記憶回路
56pはレリーズボタン2aの押し切り(sw2のオ
ン)動作に同期して積分回路55pの振れ角度信号を記
憶する。差動回路57pは積分回路55pの信号と記憶
回路56pの信号の差を求める。その為、sw2のオン
時の差動回路57pの二つの信号入力は等しく、差動回
路57pの補正レンズL1bの駆動目標値信号はゼロで
あるが、その後ゼロより連続的に出力が行われる(記憶
回路56pはsw2のオンの時点の積分信号を原点にす
る役割となる)。これにより、補正レンズL1bは急激
に駆動される事が無くなる。
【0061】差動回路57pからの目標値信号は、PW
Mデューティー変更回路58pに入力される。電磁駆動
手段のコイルには振れ角度に対応した電圧或いは電流を
印可すれば、補正レンズL1bはその振れ角度に対応し
て駆動される訳であるが、補正レンズL1bの駆動消費
電力及びコイルの駆動トランジスタの省電力化の為には
PWM駆動が望ましい。そこで、PWMデューティー変
更回路58pは目標値に応じてコイル駆動デューティー
を変更している。例えば、周波数が20KHzのPWM
において差動回路57pの目標値が「2048」の時に
は、デューティーをゼロ、「4096」の時には、デュ
ーティーを100とし、その間を等分にしてデューティ
ーを目標値に応じて決定していく。尚、デューティーの
決定は目標値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条
件(温度やカメラの姿勢,バッテリーの状態)によって
細かく制御して精度良い振れ補正が行われるようにす
る。
【0062】PWMデューティー変更回路58pの出力
はPWMドライバ等の公知の手段に入力され、その出力
を電磁駆動手段内のコイル30に印加して振れ補正を行
う。前記電磁駆動手段は、sw2のオンに同期して駆動
し、フィルムへの露光が終了するとその駆動が停止され
る。
【0063】また、露光が終了してもレリーズボタン2
aが半押し(sw1のオン)されている限り、積分回路
55pは積分を継続しており、次のsw2のオンで再び
記憶回路56pが新たな積分出力を記憶する。レリーズ
ボタン2aの半押しを止めると、積分回路55pはDC
カットフィルタ54pの出力の積分を止め、積分手段の
リセットを行う。リセットとは今まで積分してきた情報
をすべて空にする事である。
【0064】メインスイッチのオフで振動検出装置45
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
【0065】尚、積分回路55pの信号が所定値より大
きくなった時にはカメラのパンニングが行われたと判定
して、DCカットフィルタ54pの時定数を変更する。
例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性であった
ものを1Hz以下をカットする特性に変更し、再び所定
時間で時定数をもとに戻していく。この時、定数変更量
も積分回路55pの出力の大きさにより制御される。即
ち、出力が第1の閾値を超えた時には、DCカットフィ
ルタの特性を 0.5Hz以下をカットする特性にし、第2
の閾値を超えた時は、1Hz以下をカットする特性に
し、第3の閾値を超えた時は、5Hz以下をカットする
特性にする。
【0066】又、積分回路55pの出力が非常に大きく
なった時には、該積分回路55pを一旦リセットして演
算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
【0067】図9において、DCカットフィルタ54p
はメインスイッチオンから 0.2秒後に作動を開始する構
成になっているが、これに限られるものではなく、レリ
ーズボタン2aの半押しより作動を開始しても良い。こ
の場合はDCカットフィルタ54pの時定数変更が完了
した時点より積分回路55pを作動させる。
【0068】又、積分回路55pもレリーズボタン2a
の半押しで作動を開始させていたが、レリーズボタン2
aの押し切りより作動を開始する構成にしても良い。こ
の場合には、記憶回路56p及び差動回路57pは必要
無くなる。
【0069】図9では、演算装置47p内にDCカット
フィルタ48p及びローパスフィルタ49pが設けられ
ているが、これらは振動検出装置45p内に設けられて
も良いのは言うまでもない。
【0070】以上説明したように、コイル30a,30
b→永久磁石26a,26b→シャッタ羽根31a,3
1b(地板)(駆動部→補正手段→支持部材)の順で配
置することにより、絞り近傍に補正レンズL1bを含む
光学素子を配置しても振れ補正装置の外径が大型化する
ことがなくなる。具体的には、コイル30a,30bは
1群レンズL1aと光軸27と直交する方向でオーバー
ラップする位置に取り付けられ、これにより、補正レン
ズL1bと支持枠23が光軸に直交する平面内で動いて
も干渉することはなく、振れ補正装置の外径を小さくす
ることができる。
【0071】仮にコイル30a,30bを地板24側
で、補正レンズL1bと支持枠23が光軸27に直交す
る平面内で動いても干渉しない位置に配置しようとした
場合、シャッタ羽根31a,31bに干渉するので、該
シャッタ羽根31a,31bと補正レンズL1bの間隔
を広げるか、コイル30を光軸から離れた位置に配置す
る必要が出てくる。
【0072】しかし本実施の第1の形態の構成を採るこ
とで、このような光学系の設計制約を回避できるだけで
なく、シャッタ羽根(絞り)近傍に光学系を配置できる
ので、光学素子の径を小さくでき、鏡筒の小型化が図ら
れる。
【0073】また、シャッタ羽根より被写体側に補正レ
ンズが配置される光学系の場合、補正光学系の特徴か
ら、補正レンズより前方には撮影光学系等の光学素子が
配置されているので、従来の配置からシャッタ羽根より
遠い位置にコイルを移動させても、補正レンズの光軸前
方の光学素子と光軸方向に重なる位置にコイルを配置す
ることができ、鏡筒全長が延長されることはない。
【0074】また、前記駆動手段を、シャッタ駆動装置
32と光軸27を略中心とした異なる位相に配置するこ
とで、間隔を保つことが可能となり、双方の駆動装置の
動作を安定させることができる。
【0075】更に、前記駆動手段とシャッタ駆動装置3
2と補正レンズL1bが地板24の同一面に配置され、
かつ、地板24の逆の面にシャッタ羽根31a,31b
が配置されることで、振れ補正装置及び絞り駆動装置が
小型化され、鏡筒全体の小型化に貢献する。
【0076】(実施の第2の形態)以下、本発明の実施
の第2の形態について、上記実施の第1の形態と異なる
部分を中心に説明する。
【0077】図10は本発明の実施の第2の形態に係る
振れ補正装置を具備したコンパクトカメラの外観図、図
11は撮影系が望遠状態である図10の横方向の二点鎖
線で示す位置での横断面図、図12は撮影系が望遠状態
である図10の縦方向の二点鎖線で示す位置での縦断面
図、図13は図10のカメラに具備された振れ補正装置
やそれに関連する部分の内部構成を示す斜視図である。
また、図14〜図17は本発明の実施の第2の形態に係
る振れ補正装置の詳細を示す図であり、詳しくは、図1
4は振れ補正装置の斜視図、図15は振れ補正装置の正
面図、図16は図15のA−A断面図、図17は図15
のB−B断面図である。なお、上記各断面図について
は、図面明瞭化の為にハッチングは省略してある。ま
た、図18は図13に示す演算装置147p,147y
の詳細を示すブロック図である。
【0078】図10は上記の様に防振システムを有する
コンパクトカメラの外観図であり、光軸127に対して
矢印144p,144yで示すカメラ縦振れ及び横振れ
に対し、振れ補正を行う。
【0079】図11〜図13において、101はカメラ
本体、102はカメラ本体1に取り付けられたカバーで
ある。固定筒103からビス121は上記の実施の第1
の形態と同様であり、公知のズーム鏡筒を構成してい
る。
【0080】図16の断面図に示す様に、支持枠123
に固定される補正レンズL101bは、L101aホル
ダ122によって支持され地板124に取り付けられる
1群レンズL101aと、地板124に固定される1群
レンズL101cと、2群レンズホルダ115に保持さ
れる2群レンズL102により、撮影光学系の群を構成
している。
【0081】1群ユニット120は、L101aホルダ
122からコイル130a,130bまで及び1群レン
ズL101aからL101cまでによって構成され、ビ
ス121によって1群鏡筒114に取り付けられ、光軸
方向に直進進退する。
【0082】L1aホルダ122からコイル130a,
130bまでは、上記実施の第1の形態と同じく振れ補
正装置を構成する。
【0083】ヨーク125,永久磁石126a,コイル
130aの配置は図16のようになっており、これらが
駆動手段を構成する(永久磁石126b,コイル130
bも同配置)。また、地板124の位置決めピン124
e(図15参照)が1群鏡筒114の位置決め穴に取り
付けられ、1群ユニット全体120が124dに取り付
くビス121で一群鏡筒114に取り付けられる。地板
124にはレンズL101Cが取り付けられている。
【0084】図14に示す2群レンズホルダ115に
は、シャッタ羽根131a,131bが取り付けられ、
光軸127を中心に前記駆動手段と位相の異なる位置
に、公知のマグネットとコイル等から成るシャッタ駆動
装置132によって開閉される。133は2群レンズホ
ルダ115に取り付けられる絞り抑え板である。
【0085】1群鏡筒114には、図11に示す様に、
公知のバリア駆動機構134、バリア地板135、バリ
ア羽根136a,36b、バリアカバー137が取り付
けられる。圧板138からスプール143までは、上記
実施の第1の形態と同じく公知のフィルム給送機構を構
成する。
【0086】振れ補正装置120は、補正レンズL11
bを、図14の128p,128y方向に自在に駆動し
て矢印128p,128y方向の振れ補正を行う。14
5p,145yは各々矢印146p,146y回りの振
れを検出する角速度計や角加速度計等の振動検出手段で
ある。DCカットフィルタ148以降は、上記の実施の
第1の形態と同様に公知の振れ補正制御回路を構成す
る。
【0087】前述の実施の第1の形態と同様、この実施
の第2の形態においても、コイル130a,130b→
永久磁石126a,126b→地板124(駆動部→補
正手段→支持部材)の順で配置することにより、絞り近
傍に補正光学素子を配置しても振れ補正装置の外径が小
型化できる。
【0088】さらに、この実施の第2の形態では、図1
4に示す様に、前記駆動手段はシャッタ駆動装置132
とは異なる地板上で、シャッタ駆動装置132と光軸1
27を略中心とした異なる位相に配置されているので、
さらに前記駆動手段と前記シャッタ駆動装置132の間
隔を広げることが可能となり、双方の駆動装置の動作を
安定させることができる。
【0089】(変形例)上記実施の各形態によれば、カ
メラを例にしているが、これに限定されるものではな
く、振れ補正機能を有する装置や、さらにはシャッタ絞
り機能を有する光学装置であれば、同様に適用できるも
のである。
【0090】また、補正レンズを光軸と直交する方向に
移動させて振れ補正をする例を示しているが、これに限
定されるものではなく、撮像素子を光軸と直交する方向
に移動させて振れ補正を行うものであっても、同様の効
果を得ることができるものである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、より小型化にすることができる振れ補正
装置を提供できるものである。
【0092】また、請求項3又は4に記載の発明によれ
ば、光軸方向の長さを長くすることなく、より小型化に
することができる光学装置を提供できるものである。
【0093】また、請求項6に記載の発明によれば、シ
ャッタ絞り駆動手段が磁気的作用によりシャッタ絞り部
材を駆動するものであっても、補正手段を駆動する為の
電磁駆動手段との間で相互に磁場が影響し双方の動作が
不安定になるといったことを防止することができる光学
装置を提供できるものである。
【0094】また、請求項7に記載の発明によれば、シ
ャッタ絞り駆動手段が磁気的作用によりシャッタ絞り部
材を駆動するものであっても、補正手段を駆動する為の
電磁駆動手段との間で相互に磁場が影響し双方の動作が
不安定になるといったことを防止すると共に、装置を小
型化することができる光学装置を提供できるものであ
る。
【0095】また、請求項8に記載の発明によれば、シ
ャッタ絞り駆動手段が磁気的作用によりシャッタ絞り部
材を駆動するものであっても、補正手段を駆動する為の
電磁駆動手段との間で相互に磁場が影響し双方の動作が
不安定になるといったことを、より確実に防止すること
ができる光学装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る振れ補正装置
を具備したカメラの外観図である。
【図2】撮影系が望遠状態である図1の二点鎖線で示す
位置での横断面図である。
【図3】撮影系が望遠状態である図1の二点鎖線で示す
位置での縦断面図である。
【図4】図1のカメラに具備された振れ補正装置やそれ
に関連する部分の内部構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の第1の形態に係る振れ補正装置
の斜視図である。
【図6】図5に示す振れ補正装置の正面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図6のB−B断面図である。
【図9】図4に示す振動検出装置及び演算装置の構成を
示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の第2の形態に係る振れ補正装
置を具備したカメラの外観図である。
【図11】撮影系が望遠状態である図10の二点鎖線で
示す位置での横断面図である。
【図12】撮影系が望遠状態である図10の二点鎖線で
示す位置での縦断面図である。
【図13】図10のカメラに具備された振れ補正装置や
それに関連する部分の内部構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施の第2の形態に係る振れ補正装
置の斜視図である。
【図15】図14に示す振れ補正装置の正面図である。
【図16】図15のA−A断面図である。
【図17】図15のB−B断面図である。
【図18】図13に示す振動検出装置及び演算装置の構
成を示すブロック図である。
【図19】従来の振れ補正装置の主要部分を示す構成図
である。
【図20】図19のC−C断面図である。
【符号の説明】
L1b 補正レンズ 23 支持枠 24 地板 25 ヨーク 26 永久磁石 30 コイル L101b 補正レンズ 123 支持枠 124 地板 126 永久磁石 130 コイル L201b 補正レンズ 223 支持枠 224 地板 225 ヨーク 226 永久磁石 230 コイル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系の光軸を変位させて振れを補正す
    る補正手段と、該補正手段を前記光軸と垂直な平面内で
    移動させる駆動手段と、該駆動手段を保持すると共に、
    前記補正手段を移動可能に支持する支持手段とを有する
    振れ補正装置において、 前記光軸方向において、前記駆動手段を、前記補正手段
    に対し前記支持手段とは反対側に配置することを特徴と
    する振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 入射光量を調整するシャッタ絞り手段を
    有する光学装置に適用され、該振れ補正装置は、前記光
    軸方向において、前記シャッタ絞り手段の前段に配置さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 光学系を介して入射する光量を調整する
    シャッタ絞り手段と、前記光学系の一部である補正光学
    系及び該補正光学系の光軸に略平行な磁界を発生する永
    久磁石を具備する補正手段、前記永久磁石と対向して配
    置され、通電されることにより前記永久磁石との磁気的
    作用により前記補正手段をその光軸と垂直な平面内で移
    動させるコイル、及び、該コイルを保持すると共に、前
    記補正手段を移動可能に支持する支持手段を有し、前記
    シャッタ絞り手段の近傍に配置される振れ補正装置とを
    有する光学装置において、 前記光軸方向において、前記コイルを、前記補正手段に
    対し前記支持手段とは反対側に配置し、前記シャッタ絞
    り手段を、前記支持手段に対し前記補正手段とは反対側
    に配置することを特徴とする光学装置。
  4. 【請求項4】 光学系を介して撮像素子へ入射する光量
    を調整するシャッタ絞り手段と、前記撮像素子及び該撮
    像素子の光軸に略平行な磁界を発生する永久磁石を具備
    する補正手段、前記永久磁石と対向して配置され、通電
    されることにより前記永久磁石との磁気的作用により前
    記補正手段をその光軸と垂直な平面内で移動させるコイ
    ル、及び、該コイルを保持すると共に、前記補正手段を
    移動可能に支持する支持手段を有し、前記シャッタ絞り
    手段の近傍に配置される振れ補正装置とを有する光学装
    置において、 前記光軸方向において、前記コイルを、前記補正手段に
    対し前記支持手段とは反対側に配置し、前記シャッタ絞
    り手段を、前記支持手段に対し前記補正手段とは反対側
    に配置することを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】 前記コイルは、前記光学系の周辺に配置
    されることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学装
    置。
  6. 【請求項6】 光学系を介して入射する光量を調整する
    シャッタ絞り部材と、該シャッタ絞り部材を駆動するシ
    ャッタ絞り駆動手段と、振れを補正する補正手段、該補
    正手段をその光軸と垂直な平面内で移動させる電磁駆動
    手段、及び、該電磁駆動手段を保持すると共に、前記補
    正手段を移動可能に支持する支持手段を具備する振れ補
    正装置とを有する光学装置において、 前記補正手段と前記シャッタ絞り駆動手段とを、光軸を
    略中心とした異なる位相に配置することを特徴とする光
    学装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段、前記電磁駆動手段及び前
    記シャッタ絞り駆動手段を、前記支持手段の同一面側に
    配置し、前記シャッタ絞り部材を、前記支持手段の、前
    記各手段が配置される面とは反対の面に回動可能に配置
    することを特徴とする請求項6に記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段と前記シャッタ絞り部材及
    び前記シャッタ絞り駆動手段とは、それぞれ異なる地板
    に支持されることを特徴とする請求項6に記載の光学装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007121556A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ鏡筒
US7961223B2 (en) 2007-11-20 2011-06-14 Funai Electric Co., Ltd. Image sensor for surpressing movement of an image sensor due to change in urging direction of a spring

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