JP2001262735A - 免震耐火構造 - Google Patents

免震耐火構造

Info

Publication number
JP2001262735A
JP2001262735A JP2000078282A JP2000078282A JP2001262735A JP 2001262735 A JP2001262735 A JP 2001262735A JP 2000078282 A JP2000078282 A JP 2000078282A JP 2000078282 A JP2000078282 A JP 2000078282A JP 2001262735 A JP2001262735 A JP 2001262735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
fire
resistant
covering material
fireproof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000078282A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoaki Ito
源昭 伊藤
Itaru Nishida
致 西多
Toshio Fujioka
敏雄 藤岡
Satoshi Miyaki
聡 宮木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP2000078282A priority Critical patent/JP2001262735A/ja
Publication of JP2001262735A publication Critical patent/JP2001262735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 免震手段と耐火被覆材との間のクリアランス
が比較的小さくて済み、地震後に耐火被覆材に残留変形
が生じない免震装置としての免震耐火構造を提供する。 【解決手段】 下部構造体101と上部構造体102と
の間に介在される免震耐火構造1において、前記下部構
造体101に対して可動な状態で前記上部構造体102
を支持するとともに、下部構造体101から上部構造体
102へと伝わる地震力を緩和する免震手段10と、前
記免震手段10の外周を覆う耐火被覆材11と、を備
え、前記耐火被覆材11は、前記免震手段10の変形に
追随可能とし、かつ該免震手段10の変形を阻害しない
程度の可撓性を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部構造体と下部
構造体との間に介在される免震耐火構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建物の中間層等に免震装置が設けられた
免震建物においては、免震耐火構造が火災によって損傷
を受けた際、免震装置の軸力支持性能が損なわれること
のないよう、免震装置に耐火被覆材などを備えて耐火性
を持たせる必要がある。また、この耐火被覆材は、免震
装置の変形に追随できるものである必要がある。
【0003】このような目的で、耐火性能を持つ免震装
置が種々提案されている。例えば、積層ゴムなどからな
る免震手段の周囲に、上下方向に分割された耐火被覆材
を備える免震装置や、上下方向に積層され互いに摺動自
在な耐火リングを備える免震装置などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者において
は、免震手段と耐火被覆材とが当接して免震手段の変形
が阻害されたり耐火被覆材が損傷することを防ぐため、
免震手段と耐火被覆材との間のクリアランスを所定の幅
だけ確保する必要がある。後者においては、地震後、耐
火リング相互間に残留変位が生じ、地震直後に出火した
火災に対する耐火性や、雨仕舞などの観点から問題があ
った。
【0005】本発明の解決しようとする課題は、免震手
段と耐火被覆材との間のクリアランスが比較的小さくて
済み、地震後に耐火被覆材に残留変形が生じない免震装
置としての免震耐火構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の免震耐火構造1〜9は、例えば図
1、図4〜図7、図9〜図11、図13に示すように、
下部構造体(柱下部)101と上部構造体(柱上部)1
02との間に介在され、前記下部構造体101に対して
可動な状態で前記上部構造体102を支持するととも
に、下部構造体101から上部構造体102へと伝わる
地震力を緩和する免震手段10と、前記免震手段10の
外周を覆う耐火被覆材11〜15と、が備えられ、前記
耐火被覆材11〜15は、前記免震手段10の変形に追
随可能とされ、かつ該免震手段10の変形を阻害しない
程度の可撓性を備えていることを特徴とする。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、前記耐
火被覆材は、前記免震手段の変形に追随可能とされ、か
つ該免震手段の変形を阻害しない程度の可撓性を備えて
いるので、免震手段と耐火被覆材とが当接しても、免震
手段の変形が阻害されたり耐火被覆材が損傷することが
ない。したがって、免震手段と耐火被覆材との間のクリ
アランスを比較的小さな幅に設定することが可能とな
る。また、前記耐火被覆材は、前記免震手段の変形に追
随可能とされ、かつ該免震手段の変形を阻害しない程度
の可撓性を備えていることから、耐火被覆材を比較的大
きなシート状に形成することができる。したがって、上
下方向に耐火リングを積層することによって構成された
耐火被覆材に比較して、目地の数が少なくて済み、耐火
性能や水密性能が向上するとともに、免震耐火構造外周
面の意匠性を向上することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば図3に示す
ように、請求項1記載の免震耐火構造1〜8において、
前記耐火被覆材11〜14は、その内部に、曲げ変形能
力を有する支持骨組21を備えていることを特徴とす
る。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1と同様の効果が得られるとともに、前記耐火被覆材
は、その内部に、曲げ変形能力を有する支持骨組を備え
ているので、支持骨組の曲げ変形能力を適宜設定するこ
とにより、耐火被覆材に適度の剛性を持たせることがで
きる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図5〜図
7、図9〜図11に示すように、請求項1または2記載
の免震耐火構造3〜8において、前記耐火被覆材12〜
14は、前記下部構造体101に連結された下部被覆材
12L〜14Lと、前記上部構造体102に連結された
上部被覆材12Uから14Uと、からなることを特徴と
する。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、請求項
1または2と同様の効果が得られるとともに、前記耐火
被覆材は、前記下部構造体に連結された下部被覆材と、
前記上部構造体に連結された上部被覆材と、からなるの
で、地震時に免震手段に比較的大きな変形が生じても、
下部被覆材と上部被覆材が互いに異なる動作をすること
によって、免震手段の変形が阻害されたり耐火被覆材が
損傷することがない。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば図10、図
11に示すように、請求項3記載の免震耐火構造7,8
において、前記下部被覆材13L,14Lと上部被覆材
13U,14Uには、それらがほぼ接する状態で互いに
重なり合う重なり部が設けられ、前記下部被覆材13
L,14Lと上部被覆材13U,14Uは、互いに摺動
自在とされていることを特徴とする。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、請求項
3と同様の効果が得られるとともに、前記下部被覆材と
上部被覆材には、それらがほぼ接する状態で互いに重な
り合う重なり部が設けられ、前記下部被覆材と上部被覆
材は、互いに摺動自在とされているので、免震手段に一
定の変形が生じた状態であっても、重なり部によって下
部被覆材と上部被覆材とが連続した状態が保たれ、免震
耐火構造の耐火性が損なわれることがない。したがっ
て、出火の危険性が高い地震後においても、免震耐火構
造に耐火性能を付与することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、例えば図1、図4
〜図7、図9に示すように、請求項1〜4のいずれかに
記載に免震耐火構造1〜6において、前記耐火被覆材1
1,12には、前記免震手段10に変形が生じた際、前
記耐火被覆材11,12により覆われなくなる前記免震
手段10の外周部分を引き続き覆う補助被覆材31〜3
4が取り付けられていることを特徴とする。
【0015】この請求項5記載の発明によれば、請求項
1〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、前
記耐火被覆材には、前記免震手段に変形が生じた際、前
記耐火被覆材により覆われなくなる前記免震手段の外周
部分を引き続き覆う補助被覆材が取り付けられているの
で、免震手段に一定の変形が生じた状態であっても、免
震耐火構造の耐火性が損なわれることがない。したがっ
て、出火の危険性が高い地震後においても、免震耐火構
造に耐火性能を付与することができる。
【0016】請求項6記載の発明は、例えば図13に示
すように、請求項1または2記載の免震耐火構造9にお
いて、前記耐火被覆材15は、上下方向に並列配置され
た小被覆材41からなり、上下に隣接する前記小被覆材
41相互間、最下部の前記小被覆材41と前記下部構造
体101との間、最上部の前記小被覆材41と前記上部
構造体102との間のそれぞれが、伸縮自在であるとと
もに復元力を備えた連結耐火材46によって連結されて
いることを特徴とする。
【0017】この請求項6記載の発明によれば、請求項
1または2と同様の効果が得られるとともに、前記耐火
被覆材は、上下方向に並列配置された小被覆材からな
り、上下に隣接する前記小被覆材相互間、最下部の前記
小被覆材と前記下部構造体との間、最上部の前記小被覆
材と前記上部構造体との間のそれぞれが、伸縮自在であ
るとともに復元力を備えた連結耐火材によって連結され
ているので、地震時に免震手段に比較的大きな変形が生
じても、免震手段の変形が阻害されたり耐火被覆材が損
傷することがない。また、免震手段に一定の変形が生じ
た状態であっても、連結耐火材によって上下に隣接する
前記小被覆材相互間、最下部の前記小被覆材と前記下部
構造体との間、最上部の前記小被覆材と前記上部構造体
との間のそれぞれが連続した状態が保たれ、免震耐火構
造の耐火性が損なわれることがない。したがって、出火
の危険性が高い地震後においても、免震耐火構造に耐火
性能を付与することができる。
【0018】請求項7記載の発明は、例えば図1、図
4、図6に示すように、請求項1〜6のいずれかに記載
の免震耐火構造1,2,4において、前記耐火被覆材1
1,12は、その内面側で、前記下部構造体101と上
部構造体102のそれぞれにピン支持された伸縮自在な
支持部材51に接続されていることを特徴とする。
【0019】この請求項7記載の発明によれば、請求項
1〜6のいずれかと同様の効果が得られるとともに、前
記耐火被覆材は、その内面側で、前記下部構造体と上部
構造体のそれぞれにピン支持された伸縮自在な支持部材
に接続されているので、地震時に免震手段に変形が生じ
た際にも、免震手段と耐火被覆材との間のクリアランス
がほぼ一定幅に保たれる。したがって、免震手段に対し
て耐火被覆材が離隔する方向にめくれるような変形や損
傷を防止することができ、出火の危険性が高い地震後に
おいても、免震耐火構造に耐火性能を付与することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の免震耐火構造の実施の形態例を詳細に説明する。
【0021】以下に示す、第1〜第9の実施の形態のそ
れぞれに記載の免震耐火構造1〜9は、建物のうちのあ
る特定の中間層の柱下部(下部構造体)101と柱上部
(上部構造体)102との間に介在されるものであり、
前記柱下部101に対して可動な状態で前記柱上部10
2を支持すると共に、柱下部101から柱上部102へ
と伝わる地震力を緩和する免震手段10と、前記免震手
段10の外周を覆う耐火被覆材11〜15と、が備えら
れて、概略構成されている。前記各耐火被覆材11〜1
5は、前記免震手段10の変形に追随可能とされ、かつ
該免震手段10の変形を阻害しない程度の可撓性を備え
たものである。
【0022】〔第1の実施の形態〕図1は、本実施の形
態の免震耐火構造1を示す縦断面図であり、(a)は、
免震手段10に変形が生じていない平常時の状態、
(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の状態を
示す。図2は同例の横断面図である。図3は、同例にお
ける耐火被覆材の詳細を示す部分斜視図である。
【0023】本実施の形態の免震耐火構造1において、
耐火被覆材11は、図1に示すように、柱上部102に
取り付けられており、その下端部には、免震手段10に
変形が生じていない平常時において免震耐火構造1に耐
火性能および耐水性能を付与するためのパッキン11a
が取り付けられている。耐火被覆材11の内部には、図
3に示すように、曲げ変形能力を有する支持骨組21が
水平方向に備えられている。支持骨組21は金属材料か
ら形成された角棒であり、その材軸方向には所定の間隔
でピン・ジョイント21aが設けられている。このピン
・ジョイント21aによって、支持骨組21に曲げ変形
能力が付与されている。この支持骨組21の外周は、ロ
ックウールからなる芯材22、さらにその外周にセラミ
ックファイバーブランケットからなる外殻材23によっ
て覆われている。そして、芯材22および外殻材23に
よって覆われた支持骨組21が、上下方向に並列された
状態で、柔軟性の高い耐火繊維材24によって連結され
ている。このようにして構成された耐火被覆材11の外
周面には、耐火性不織布からなる図示しない表皮が貼付
されている。
【0024】耐火被覆材11の下端部と柱下部101と
の間には、図1(b)に示すように、免震手段10に変
形が生じた地震時において、耐火被覆材11により覆わ
れなくなる免震手段10の外周部分を引き続き覆う補助
被覆材31が取り付けられている。
【0025】耐火被覆材11は、図1に示すように、そ
の内面側で、柱下部101と柱上部102のそれぞれに
ピン支持された伸縮自在なシリンダーからなる支持部材
51に、該支持部材51の材軸方向に沿って可動とされ
た取付リング51aによって接続されている。
【0026】〔第2の実施の形態〕図4は、本実施の形
態の免震耐火構造2を示す部分縦断面図である。本実施
の形態の免震耐火構造2は、図4に示すように、第1の
実施の形態に記載の免震耐火構造1の補助被覆材31
を、耐火被覆材11と支持部材51との間、すなわち支
持部材51よりも免震耐火構造2の外周側に取り付ける
ようにした例である。
【0027】〔第3の実施の形態〕図5は、本実施の形
態の免震耐火構造3を示す縦断面図であり、(a)は、
免震手段10に変形が生じていない平常時の状態、
(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の状態を
示す。
【0028】本実施の形態の免震耐火構造3において、
耐火被覆材12は、図5に示すように、柱下部101に
取り付けられた下部被覆材12Lと、柱上部102に取
り付けられた上部被覆材12Uとからなる。上部被覆材
12Uの下端部には、免震手段10に変形が生じていな
い平常時において免震耐火構造1に耐火性能および耐水
性能を付与するためのパッキン12aが取り付けられて
いる。下部被覆材12L、上部被覆材12Uは、それぞ
れ、第1の実施の形態に記載の耐火被覆材11と同様、
図3に示すように、支持骨組21、芯材22、外殻材2
3、耐火繊維材24から構成されている。
【0029】下部被覆材12Lの上端部と上部被覆材1
2Uの下端部との間には、図5(b)に示すように、免
震手段10に変形が生じた地震時において、下部被覆材
12Lおよび上部被覆材12Uとにより覆われなくなる
免震手段10の外周部分を引き続き覆う補助被覆材32
が取り付けられている。
【0030】さらに、下部被覆材12Lと上部被覆材1
2Uとに取り付けられた補助被覆材32は、図5に示す
ように、その内面側で、柱下部101と柱上部102の
それぞれにピン支持された伸縮自在なシリンダーからな
る支持部材51に、該支持部材51の材軸方向に沿って
可動とされた取付リング51aによって接続されてい
る。図5に示すように、同一の支持部材51に挿通され
た2つの取付リング51a相互間は、前記平常時におい
て補助被覆材32により柱上部101および柱下部10
2が塞されるように、バネ51cにより弾発力が付与さ
れている。
【0031】〔第4の実施の形態〕図6は、本実施の形
態の免震耐火構造4を示す部分縦断面図である。本実施
の形態の免震耐火構造4は、図6に示すように、第3の
実施の形態に記載の免震耐火構造3の補助被覆材32に
貫通孔32aを設けるとともに、支持部材51の材軸方
向に沿って可動とされた取付リング51bに伸縮性を持
つ連結材51b1を備え、該連結材51b1を貫通孔3
2aに挿通しシールした上で、下部被覆材12L、上部
被覆材12Uのそれぞれに連結した例である。
【0032】〔第5の実施の形態〕図7は、本実施の形
態の免震耐火構造5を示す縦断面図であり、(a)は、
免震手段10に変形が生じていない平常時の状態、
(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の状態を
示す。図8は同例の横断面図である。本実施の形態の免
震耐火構造5は、図7に示すように、第3の実施の形態
に記載の免震耐火構造3の支持部材51を省略した例で
ある。補助被覆材33は、免震手段10に変形が生じて
いない平常時において、免震手段10と耐火被覆材12
との間に円滑に収納されるように、伸縮性を持つ連結材
33aによって柱上部102に連結されている。
【0033】〔第6の実施の形態〕図9は、本実施の形
態の免震耐火構造6を示す部分縦断面図である。本実施
の形態の免震耐火構造6は、図9に示すように、第5の
実施の形態に記載の免震耐火構造5の補助被覆材33に
代えて、それよりも高さ方向の寸法が大きい補助被覆材
34を用い、免震手段10のさらに大きな変形に、耐火
被覆材12および補助被覆材34が追随できるようにし
た例である。補助被覆材は、免震手段10に変形が生じ
ていない平常時において、免震手段10と耐火被覆材1
2との間に円滑に収納されるように、伸縮性を持つ連結
材34aによって柱下部101および柱上部102に連
結されている。これにより、前記平常時には、耐火被覆
材12と補助被覆材34との両者により、免震耐火構造
6の耐火性能が確保されるようになっている。
【0034】〔第7の実施の形態〕図10は、本実施の
形態の免震耐火構造7を示す縦断面図であり、(a)
は、免震手段10に変形が生じていない平常時の状態、
(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の状態を
示す。
【0035】本実施の形態の免震耐火構造7は、第3〜
第6の実施の形態に記載の免震耐火構造3〜6の耐火被
覆材12に代えて、図10に示すように、下部被覆材1
3Lと上部被覆材13Uにはそれらがほぼ接する状態で
互いに重なり合う重なり部が設けられ、下部被覆材13
Lと上部被覆材13Uが互いに離間することなく摺動自
在とされている耐火被覆材13を用いることで、概略構
成されている。下部被覆材13Lの上端部、上部被覆材
13Uの下端部には、それぞれ、免震手段10に変形が
生じていない平常時において免震耐火構造1に耐火性能
および耐水性能を付与するためのパッキン13La,1
3Uaが取り付けられている。また、下部被覆材13
L、上部被覆材13Uは、それぞれ、第1〜第6の実施
の形態に記載の耐火被覆材11,12と同様、図3に示
すように、支持骨組21、芯材22、外殻材23、耐火
繊維材24から構成されている。また、免震手段10に
対して下部被覆材13Lおよび上部被覆材13Uが離隔
する方向にめくれるような変形や損傷を防止するため、
下部被覆材13Lは、可撓性を持つ連結材13bによっ
て柱上部102に連結されている。
【0036】〔第8の実施の形態〕図11は、本実施の
形態の免震耐火構造8を示す縦断面図であり、(a)
は、免震手段10に変形が生じていない平常時の状態、
(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の状態を
示す。図12は同例の横断面図である。
【0037】本実施の形態の免震耐火構造8は、第7の
実施の形態に記載の免震耐火構造7の耐火被覆材13に
代えて、図11に示すように、ほぼ接する状態で互いに
重なり合う下部被覆材14Lと上部被覆材14Uとの間
に可撓性を持つローラー14bが設けられることで、下
部被覆材14Lと上部被覆材14Uとが互いに離間する
ことなく摺動自在とされた耐火被覆材14を用いて、概
略構成されている。本実施の形態の免震耐火構造8で
は、第7の実施の形態に記載の免震耐火構造7において
下部被覆材13Lと柱上部102との間を連結する連結
材13bが省略されている。また、下部被覆材14L、
上部被覆材14Uは、それぞれ、第1〜第7の実施の形
態に記載の耐火被覆材11〜13と同様、図3に示すよ
うに、支持骨組21、芯材22、外殻材23、耐火繊維
材24から構成されている。上部被覆材14Uの下端部
には、免震手段10に変形が生じていない平常時におい
て免震耐火構造8に耐火性能および耐水性能を付与する
ためのパッキン14Uaが取り付けられている。また、
免震耐火構造8の耐火性能および耐水性能をさらに高め
るため、下部被覆材14Lの上端部には突起部14La
が形成され、下部被覆材14Lの上端部において上部被
覆材14Uとの間に隙間が生じないようになっている。
【0038】〔第9の実施の形態〕図13は、本実施の
形態の免震耐火構造9を示す縦断面図であり、(a)
は、免震手段10に変形が生じていない平常時の状態、
(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の状態を
示す。図14は同例の横断面図である。図15(a)お
よび(b)は、同例における耐火被覆材41の詳細の例
を示す部分拡大断面図である。図16は、同例における
連結耐火材46の詳細を示す部分拡大断面図であり、
(a)は、免震手段10に変形が生じていない平常時の
状態、(b)は、免震手段10に変形が生じた地震時の
状態を示す。
【0039】本実施の形態の免震耐火構造9において、
耐火被覆材15は、図13に示すように、上下方向に並
列配置された小被覆材41からなり、上下に隣接する小
被覆材41相互間、最下部の小被覆材41と柱下部10
1との間、最上部の小被覆材41と柱上部102との間
のそれぞれが、伸縮自在であるとともに復元力を備えた
連結耐火材46によって連結されている。また、各小被
覆材41は、図14に示すように、耐火被覆材15の内
面に沿って、柱下部101と柱上部102との間をつな
ぐように免震耐火構造9の高さ方向に配設された、復元
力を持つ弾性材61に、取付材62を介して連結されて
いる。柱上部には、図13に示すように、小被覆材41
と断面形状の異なる補助小被覆材46が取り付けられ、
免震手段10に変形が生じていない平常時において、小
被覆材41と補助小被覆材45とによって、免震耐火構
造9の外周面が完全に覆われるようになっている。
【0040】小被覆材41は、図15に示すように、免
震耐火構造9の外面側に耐火材41aまたは41cを備
えるとともに、免震手段10に変形が生じていない平常
時において、小被覆材41相互間が確実に閉塞されるよ
うに、パッキン41bまたは41dを備えている。小被
覆材41には、図15に示すように、適宜水抜孔41e
が設けられている。
【0041】連結耐火材46は、図16に示すように、
バネからなる弾性材46aの側面が耐火性を備えた蛇腹
46bで覆われることによって構成されている。
【0042】以上、第1〜第9の実施の形態に記載の免
震耐火構造1〜9によれば、耐火被覆材11〜15は、
免震手段10の変形に追随可能とされ、かつ免震手段1
0の変形を阻害しない程度の可撓性を備えているので、
免震手段10と耐火被覆材11〜15とが当接しても、
免震手段10の変形が阻害されたり耐火被覆材11〜1
5が損傷することがない。したがって、免震手段10と
耐火被覆材11〜15との間のクリアランスを比較的小
さな幅に設定することが可能となる。また、耐火被覆材
11〜15は、免震手段10の変形に追随可能とされ、
かつ免震手段10の変形を阻害しない程度の可撓性を備
えていることから、耐火被覆材11〜15を比較的大き
なシート状に形成することができる。したがって、上下
方向に耐火リングを積層することによって構成された耐
火被覆材に比較して、目地の数が少なくて済み、耐火性
能や水密性能が向上するとともに、免震耐火構造1〜9
の外周面の意匠性を向上することができる。
【0043】また、第1〜第8の実施の形態に記載の免
震耐火構造1〜8によれば、耐火被覆材11〜14は、
その内部に、曲げ変形能力を有する支持骨組21を備え
ているので、支持骨組21の曲げ変形能力を適宜設定す
ることにより、耐火被覆材11〜14に適度の剛性を持
たせることができる。
【0044】また、第3〜第8の実施の形態に記載の免
震耐火構造3〜8によれば、耐火被覆材12〜14は、
柱下部101に連結された下部被覆材12L〜14L
と、柱上部102に連結された上部被覆材12U〜14
Uと、からなるので、地震時に免震手段10に比較的大
きな変形が生じても、下部被覆材12L〜14Lと上部
被覆材12U〜14Uが互いに異なる動作をすることに
よって、免震手段10の変形が阻害されたり耐火被覆材
12〜14が損傷することがない。
【0045】また、第7または第8の実施の形態に記載
の免震耐火構造7,8によれば、下部被覆材13L,1
4Lと上部被覆材13U,14Uには、それらがほぼ接
する状態で互いに重なり合う重なり部が設けられ、下部
被覆材13L,14Lと上部被覆材13U,14Uは、
互いに摺動自在とされているので、免震手段10に一定
の変形が生じた状態であっても、重なり部によって下部
被覆材13L,14Lと上部被覆材13U,14Uとが
連続した状態が保たれ、免震耐火構造10の耐火性が損
なわれることがない。したがって、出火の危険性が高い
地震後においても、免震耐火構造7,8に耐火性能を付
与することができる。
【0046】また、第1〜第6の実施の形態に記載の免
震耐火構造1〜6によれば、耐火被覆材11,12に
は、免震手段10に変形が生じた際、耐火被覆材11,
12により覆われなくなる免震手段10の外周部分を引
き続き覆う補助被覆材31〜34が取り付けられている
ので、免震手段10に一定の変形が生じた状態であって
も、免震耐火構造の耐火性が損なわれることがない。し
たがって、出火の危険性が高い地震後においても、免震
耐火構造1〜6に耐火性能を付与することができる。
【0047】また、第9の実施の形態に記載の免震耐火
構造9によれば、耐火被覆材15は、上下方向に並列配
置された小被覆材41からなり、上下に隣接する小被覆
材41相互間、最下部の小被覆材41と柱下部101と
の間、最上部の小被覆材41と柱上部102との間のそ
れぞれが、伸縮自在であるとともに復元力を備えた連結
耐火材46によって連結されているので、地震時に免震
手段10に比較的大きな変形が生じても、免震手段10
の変形が阻害されたり耐火被覆材41が損傷することが
ない。また、免震手段10に一定の変形が生じた状態で
あっても、連結耐火材46によって上下に隣接する前記
小被覆材41相互間、最下部の小被覆材41と柱下部1
01との間、最上部の小被覆材41と柱上部102との
間のそれぞれが連続した状態が保たれ、免震耐火構造9
の耐火性が損なわれることがない。したがって、出火の
危険性が高い地震後においても、免震耐火構造9に耐火
性能を付与することができる。
【0048】また、第1、第2、第4の実施の形態に記
載の免震耐火構造1,2,4によれば、耐火被覆材1
1,12は、その内面側で、柱下部101と柱上部10
2のそれぞれにピン支持された伸縮自在な支持部材51
に接続されているので、地震時に免震手段10に変形が
生じた際にも、免震手段10と耐火被覆材11,12と
の間のクリアランスがほぼ一定幅に保たれる。したがっ
て、免震手段10に対して耐火被覆材11,12が離隔
する方向にめくれるような変形や損傷を防止することが
でき、出火の危険性が高い地震後においても、免震耐火
構造1,2,4に耐火性能を付与することができる。
【0049】なお、本発明の免震耐火構造は、上記実施
の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行って
も良い。例えば、第9の実施の形態に記載の免震耐火構
造9では、図15に示す断面形状の小被覆材41を使用
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば図17(a)〜(c)のそれぞれに示すような断
面形状の小被覆材42〜44を使用することができる。
また、同実施の形態に記載の免震耐火構造9では、図1
6に示す連結耐火材46を使用しているが、これに代え
て、例えば図18に示すように、耐火性を備える仕切材
47aと布状耐火材47bとからなる連結耐火材47を
使用してもよい。また、第7または第8の実施の形態に
記載の免震耐火構造の耐火被覆材13,14に代えて、
下部被覆材13L,14Lと上部被覆材13U,14U
との間に空気層を設けた耐火被覆材を使用してもよい。
さらに、免震手段の変形が大きく下部被覆材と上部被覆
材との重なり部が十分に確保できない場合には、下部被
覆材13L,14Lに代えて、第9の実施の形態に記載
の免震耐火構造で用いられているような小被覆材を使用
してもよい。また、耐火被覆材の外表面には、外殻材と
して金属製の小片を取り付けてもよい。また、免震耐火
構造に防犯性能を確保するため、人や物が侵入困難にな
るように、支持部材を密に設けてもよく、耐火被覆材な
どに各種センサーを設けてもよい。その他、具体的な細
部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論で
ある。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記耐火
被覆材は、前記免震手段の変形に追随可能とされ、かつ
該免震手段の変形を阻害しない程度の可撓性を備えてい
るので、免震手段と耐火被覆材とが当接しても、免震手
段の変形が阻害されたり耐火被覆材が損傷することがな
い。したがって、免震手段と耐火被覆材との間のクリア
ランスを比較的小さな幅に設定することが可能となる。
また、前記耐火被覆材は、前記免震手段の変形に追随可
能とされ、かつ該免震手段の変形を阻害しない程度の可
撓性を備えていることから、耐火被覆材を比較的大きな
シート状に形成することができる。したがって、上下方
向に耐火リングを積層することによって構成された耐火
被覆材に比較して、目地の数が少なくて済み、耐火性能
や水密性能が向上するとともに、免震耐火構造外周面の
意匠性を向上することができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるとともに、前記耐火被覆材は、そ
の内部に、曲げ変形能力を有する支持骨組を備えている
ので、支持骨組の曲げ変形能力を適宜設定することによ
り、耐火被覆材に適度の剛性を持たせることができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果が得られるとともに、前記耐火被覆
材は、前記下部構造体に連結された下部被覆材と、前記
上部構造体に連結された上部被覆材と、からなるので、
地震時に免震手段に比較的大きな変形が生じても、下部
被覆材と上部被覆材が互いに異なる動作をすることによ
って、免震手段の変形が阻害されたり耐火被覆材が損傷
することがない。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項3と
同様の効果が得られるとともに、前記下部被覆材と上部
被覆材には、それらがほぼ接する状態で互いに重なり合
う重なり部が設けられ、前記下部被覆材と上部被覆材
は、互いに摺動自在とされているので、免震手段に一定
の変形が生じた状態であっても、重なり部によって下部
被覆材と上部被覆材とが連続した状態が保たれ、免震耐
火構造の耐火性が損なわれることがない。したがって、
出火の危険性が高い地震後においても、免震耐火構造に
耐火性能を付与することができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、前記耐
火被覆材には、前記免震手段に変形が生じた際、前記耐
火被覆材により覆われなくなる前記免震手段の外周部分
を引き続き覆う補助被覆材が取り付けられているので、
免震手段に一定の変形が生じた状態であっても、免震耐
火構造の耐火性が損なわれることがない。したがって、
出火の危険性が高い地震後においても、免震耐火構造に
耐火性能を付与することができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果が得られるとともに、前記耐火被覆
材は、上下方向に並列配置された小被覆材からなり、上
下に隣接する前記小被覆材相互間、最下部の前記小被覆
材と前記下部構造体との間、最上部の前記小被覆材と前
記上部構造体との間のそれぞれが、伸縮自在であるとと
もに復元力を備えた連結耐火材によって連結されている
ので、地震時に免震手段に比較的大きな変形が生じて
も、免震手段の変形が阻害されたり耐火被覆材が損傷す
ることがない。また、免震手段に一定の変形が生じた状
態であっても、連結耐火材によって上下に隣接する前記
小被覆材相互間、最下部の前記小被覆材と前記下部構造
体との間、最上部の前記小被覆材と前記上部構造体との
間のそれぞれが連続した状態が保たれ、免震耐火構造の
耐火性が損なわれることがない。したがって、出火の危
険性が高い地震後においても、免震耐火構造に耐火性能
を付与することができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6のいずれかと同様の効果が得られるとともに、前記耐
火被覆材は、その内面側で、前記下部構造体と上部構造
体のそれぞれにピン支持された伸縮自在な支持部材に接
続されているので、地震時に免震手段に変形が生じた際
にも、免震手段と耐火被覆材との間のクリアランスがほ
ぼ一定幅に保たれる。したがって、免震手段に対して耐
火被覆材が離隔する方向にめくれるような変形や損傷を
防止することができ、出火の危険性が高い地震後におい
ても、免震耐火構造に耐火性能を付与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の免震耐火構造の一例を示す縦断
面図であり、(a)は、免震手段に変形が生じていない
平常時の状態、(b)は、免震手段に変形が生じた地震
時の状態を示す。
【図2】同例の横断面図である。
【図3】同例における耐火被覆材の詳細を示す部分斜視
図である。
【図4】本発明の免震耐火構造の他の一例を示す部分縦
断面図である。
【図5】本実施の形態の免震耐火構造のさらに他の一例
を示す縦断面図であり、(a)は、免震手段に変形が生
じていない平常時の状態、(b)は、免震手段に変形が
生じた地震時の状態を示す。
【図6】本発明の免震耐火構造のさらに他の一例を示す
部分縦断面図である。
【図7】本発明の免震耐火構造のさらに他の一例を示す
縦断面図であり、(a)は、免震手段に変形が生じてい
ない平常時の状態、(b)は、免震手段に変形が生じた
地震時の状態を示す。
【図8】同例の横断面図である。
【図9】本発明の免震耐火構造のさらに他の一例を示す
部分縦断面図である。
【図10】同例の横断面図である。
【図11】本発明の免震耐火構造のさらに他の一例を示
す縦断面図であり、(a)は、免震手段に変形が生じて
いない平常時の状態、(b)は、免震手段に変形が生じ
た地震時の状態を示す。
【図12】同例の横断面図である。
【図13】本発明の免震耐火構造のさらに他の一例を示
す縦断面図であり、(a)は、免震手段に変形が生じて
いない平常時の状態、(b)は、免震手段に変形が生じ
た地震時の状態を示す。
【図14】同例の横断面図である。
【図15】(a)、(b)ともに、同例における耐火被
覆材の詳細の例を示す部分拡大断面図である。
【図16】同例における連結耐火材の詳細を示す部分拡
大断面図であり、(a)は、免震手段に変形が生じてい
ない平常時の状態、(b)は、免震手段に変形が生じた
地震時の状態を示す。
【図17】耐火被覆材の他の例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図18】連結耐火材の他の一例を示す部分拡大断面図
であり、(a)は、免震手段に変形が生じていない平常
時の状態、(b)は、免震手段に変形が生じた地震時の
状態を示す。
【符号の説明】
1〜9 免震耐火構造 10 免震手段 11〜15 耐火被覆材 12L〜14L 下部被覆材 12U〜14U 上部被覆材 21 支持骨組 31〜34 補助被覆材 41〜44 小被覆材 46,47 連結耐火材 51 支持部材 101 下部構造体(柱下部) 102 上部構造体(柱上部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 敏雄 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 宮木 聡 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DE01 DG02 FA02 GA01 GA24 GA28 GA66 HA32 HB01 HF12 JA25 JA28 KA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部構造体と上部構造体との間に介在さ
    れ、 前記下部構造体に対して可動な状態で前記上部構造体を
    支持するとともに、下部構造体から上部構造体へと伝わ
    る地震力を緩和する免震手段と、 前記免震手段の外周を覆う耐火被覆材と、が備えられ、 前記耐火被覆材は、前記免震手段の変形に追随可能とさ
    れ、かつ該免震手段の変形を阻害しない程度の可撓性を
    備えていることを特徴とする免震耐火構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の免震耐火構造において、 前記耐火被覆材は、その内部に、曲げ変形能力を有する
    支持骨組を備えていることを特徴とする免震耐火構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の免震耐火構造にお
    いて、 前記耐火被覆材は、前記下部構造体に連結された下部被
    覆材と、前記上部構造体に連結された上部被覆材と、か
    らなることを特徴とする免震耐火構造。
  4. 【請求項4】請求項3記載の免震耐火構造において、 前記下部被覆材と上部被覆材には、それらがほぼ接する
    状態で互いに重なり合う重なり部が設けられ、 前記下部被覆材と上部被覆材は、互いに摺動自在とされ
    ていることを特徴とする免震耐火構造。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の免震耐火
    構造において、 前記耐火被覆材には、前記免震手段に変形が生じた際、
    前記耐火被覆材により覆われなくなる前記免震手段の外
    周部分を引き続き覆う補助被覆材が取り付けられている
    ことを特徴とする免震耐火構造。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の免震耐火構造にお
    いて、 前記耐火被覆材は、上下方向に並列配置された小被覆材
    からなり、 上下に隣接する前記小被覆材相互間、最下部の前記小被
    覆材と前記下部構造体との間、最上部の前記小被覆材と
    前記上部構造体との間のそれぞれが、伸縮自在であると
    ともに復元力を備えた連結耐火材によって連結されてい
    ることを特徴とする免震耐火構造。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の免震耐火
    構造において、 前記耐火被覆材は、その内面側で、前記下部構造体と上
    部構造体のそれぞれにピン支持された伸縮自在な支持部
    材に接続されていることを特徴とする免震耐火構造。
JP2000078282A 2000-03-21 2000-03-21 免震耐火構造 Pending JP2001262735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078282A JP2001262735A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 免震耐火構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078282A JP2001262735A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 免震耐火構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001262735A true JP2001262735A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18595719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000078282A Pending JP2001262735A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 免震耐火構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001262735A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101387346B1 (ko) * 2012-12-05 2014-04-24 한국수력원자력 주식회사 이큐에스(eqs) 면진장치의 내화 피복시스템
KR101684575B1 (ko) * 2015-06-01 2016-12-09 현대건설 주식회사 면진장치
CN106968501A (zh) * 2017-04-18 2017-07-21 公安部天津消防研究所 一种建筑隔震橡胶支座的防火保护装置及其施工方法
KR101800652B1 (ko) * 2016-11-14 2017-11-23 주식회사 부흥시스템 교량 교좌장치용 빛 차단장치
KR101800646B1 (ko) * 2015-04-30 2017-12-20 주식회사 부흥시스템 교량 교좌장치용 빛 차단장치
CN109811927A (zh) * 2019-03-19 2019-05-28 中国矿业大学 一种地震作用下防火隔震支座装置和防火隔震方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101387346B1 (ko) * 2012-12-05 2014-04-24 한국수력원자력 주식회사 이큐에스(eqs) 면진장치의 내화 피복시스템
KR101800646B1 (ko) * 2015-04-30 2017-12-20 주식회사 부흥시스템 교량 교좌장치용 빛 차단장치
KR101684575B1 (ko) * 2015-06-01 2016-12-09 현대건설 주식회사 면진장치
KR101800652B1 (ko) * 2016-11-14 2017-11-23 주식회사 부흥시스템 교량 교좌장치용 빛 차단장치
CN106968501A (zh) * 2017-04-18 2017-07-21 公安部天津消防研究所 一种建筑隔震橡胶支座的防火保护装置及其施工方法
CN109811927A (zh) * 2019-03-19 2019-05-28 中国矿业大学 一种地震作用下防火隔震支座装置和防火隔震方法
CN109811927B (zh) * 2019-03-19 2023-11-14 中国矿业大学 一种地震作用下防火隔震支座装置和防火隔震方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69526117D1 (de) Elastomere absorbierende struktur
JP2001262735A (ja) 免震耐火構造
FR2721054B1 (fr) Coffrage perdu pour la réalisation de structures verticales à isolation intégrée.
KR20190030562A (ko) 면진구조형 내진블록과 이를 이용한 내진 구조물
CN204626734U (zh) 悬挂楼板减震结构
FR2716704B1 (fr) Amortisseur télescopique à soupape de fond de construction simple.
JP4100831B2 (ja) 免震構造を有するビルディングの隙間覆い装置
JP3630530B2 (ja) 伸縮通路を備えた建築物
JP3669251B2 (ja) 免震耐火構造
JP3855192B2 (ja) 免震建物のエキスパンション手摺
JPH0526201Y2 (ja)
JPH0335807Y2 (ja)
JPH054510Y2 (ja)
JP3991335B2 (ja) 水切構造
JP4371538B2 (ja) 免震建物構造
JP3061724B2 (ja) 3次元免震床
JP4002359B2 (ja) ユニット建物
JP2001342687A (ja) カバー壁
JP2000320178A (ja) 免震建築物における柱壁間の可動機構
JP3168022U (ja) エキスパンションジョイント外壁
JP4398715B2 (ja) 乗客コンベア
JPH0913831A (ja) 耐震扉
JPH046405Y2 (ja)
SU949146A1 (ru) Многоэтажное сейсмостойкое здание
JPH10338938A (ja) 戸建建造物用基礎防振構造