JP2001261897A - 液体の低分子量エポキシ化ブタジエンポリマーで被覆されたシリカを含むゴム組成物 - Google Patents
液体の低分子量エポキシ化ブタジエンポリマーで被覆されたシリカを含むゴム組成物Info
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- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K9/00—Use of pretreated ingredients
- C08K9/08—Ingredients agglomerated by treatment with a binding agent
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ゴム組成物中のゴムとシリカとの界面を親和さ
せて、より良好な性質を得る。 【解決手段】タイヤ中の使用に特に適したゴム組成物が
開示される。このゴム組成物は、オレフィン不飽和を含
む少なくとも1種のゴム100重量部、並びに、ゴム1
00重量部あたり、シリカの表面上に予備分散された、
500〜10000の数平均分子量を有する液体のエポ
キシ化ブタジエンポリマーを有するシリカ 1〜150
部を含む。
せて、より良好な性質を得る。 【解決手段】タイヤ中の使用に特に適したゴム組成物が
開示される。このゴム組成物は、オレフィン不飽和を含
む少なくとも1種のゴム100重量部、並びに、ゴム1
00重量部あたり、シリカの表面上に予備分散された、
500〜10000の数平均分子量を有する液体のエポ
キシ化ブタジエンポリマーを有するシリカ 1〜150
部を含む。
Description
【0001】
【従来の技術】空気入りタイヤはポリマー複合材料であ
り、そしてそれぞれが最大限の効率のための特定の性質
を有する相互作用する部材の複雑な系である。タイヤの
より重要な部材の1つはトレッドである。タイヤトレッ
ドは道路と接触するので、これは磨耗及び引裂抵抗のた
めに特別な配合がされる。例えば、磨耗抵抗はトレッド
の磨耗と相関させることができ、そして引裂抵抗は接地
するトレッドの部分の塊状剥離(chunking)または引裂
けに抵抗するトレッドの能力に相関させることができ
る。タイヤの性能を改善することのいままで提示された
必要性と共に、磨耗抵抗及び引裂き値の両方を改善する
ゴム組成物についての継続した必要性が存在する。この
問題に対する1つの現在のアプローチはトレッドコンパ
ウンド内のシリカ充填剤の使用である。
り、そしてそれぞれが最大限の効率のための特定の性質
を有する相互作用する部材の複雑な系である。タイヤの
より重要な部材の1つはトレッドである。タイヤトレッ
ドは道路と接触するので、これは磨耗及び引裂抵抗のた
めに特別な配合がされる。例えば、磨耗抵抗はトレッド
の磨耗と相関させることができ、そして引裂抵抗は接地
するトレッドの部分の塊状剥離(chunking)または引裂
けに抵抗するトレッドの能力に相関させることができ
る。タイヤの性能を改善することのいままで提示された
必要性と共に、磨耗抵抗及び引裂き値の両方を改善する
ゴム組成物についての継続した必要性が存在する。この
問題に対する1つの現在のアプローチはトレッドコンパ
ウンド内のシリカ充填剤の使用である。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】不幸なことに、ゴム環
境とシリカは非常に非類似であり、そしてこれらの界面
を親和させて、より良好な性質を生じるための改善され
た方法の存在の必要性がある。
境とシリカは非常に非類似であり、そしてこれらの界面
を親和させて、より良好な性質を生じるための改善され
た方法の存在の必要性がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気入りタイ
ヤのトレッドのために特に適したゴム組成物に関する。
このゴムはオレフィン不飽和を含む少なくとも1種のゴ
ム100重量部、及びシリカの表面上に予備分散され
た、500〜10000の数平均分子量を有する液体の
エポキシ化ブタジエンポリマーを有するシリカ 1〜1
50phrを含む。
ヤのトレッドのために特に適したゴム組成物に関する。
このゴムはオレフィン不飽和を含む少なくとも1種のゴ
ム100重量部、及びシリカの表面上に予備分散され
た、500〜10000の数平均分子量を有する液体の
エポキシ化ブタジエンポリマーを有するシリカ 1〜1
50phrを含む。
【0004】(a)オレフィン不飽和を含む少なくとも
1種のゴム100重量部、及び(b)シリカの表面上に
予備分散された、500〜10000の数平均分子量を
有する液体のエポキシ化ブタジエンポリマーを有するシ
リカ 1〜150phrを含むゴム組成物が開示され
る。
1種のゴム100重量部、及び(b)シリカの表面上に
予備分散された、500〜10000の数平均分子量を
有する液体のエポキシ化ブタジエンポリマーを有するシ
リカ 1〜150phrを含むゴム組成物が開示され
る。
【0005】さらに、(a)オレフィン不飽和を含む少
なくとも1種のゴム100重量部、及び(b)シリカの
表面上に予備分散された、500〜10000の数平均
分子量を有する液体のエポキシ化ブタジエンポリマーを
有するシリカ 1〜150phrを含むゴム組成物から
つくられたゴム含有部材を有する空気入りタイヤが開示
される。
なくとも1種のゴム100重量部、及び(b)シリカの
表面上に予備分散された、500〜10000の数平均
分子量を有する液体のエポキシ化ブタジエンポリマーを
有するシリカ 1〜150phrを含むゴム組成物から
つくられたゴム含有部材を有する空気入りタイヤが開示
される。
【0006】本発明は、オレフィン不飽和を含むゴムま
たはエラストマーと共に使用できる。用語「ゴムまたは
エラストマー含有オレフィン不飽和」は天然ゴム及びそ
の種々の生及び再生形態、並びに種々の合成ゴムを含む
意図である。本発明の記載において、「ゴム」および
「エラストマー」という語は、使用する場合には、他に
記載がない限り、交換可能に使用し得る。「ゴム組成
物」、「配合ゴム」および「ゴムコンパウンド」という
語は、使用する場合には、「種々の成分および材料とブ
レンドもしくは混合されたゴム」を交換可能に示すため
に使用され、そのような語は、ゴム混合もしくはゴム配
合技術界の者には周知である。代表的な合成ポリマー
は、ブタジエンおよびその同族体および誘導体、例え
ば、メチルブタジエン、ジメチルブタジエンおよびペン
タジエンの単独重合生成物、さらにまたブタジエンおよ
びその同族体または誘導体と他の不飽和単量体とから生
成する重合体のような共重合体である。他の不飽和単量
体に含まれるのは、アセチレン類、例えばビニルアセチ
レン;オレフィン類、例えばイソプレンと共重合してブ
チルゴムを生成するイソブチレン;ビニル化合物、例え
ば、アクリル酸、アクリロニトリル(ブタジエンと重合
してNBRを生成する)、メタクリル酸およびスチレン
(これはブタジエンと重合してSBRを生成する)、並
びにビニルエステル類および各種の不飽和アルデヒド
類、ケトン類およびエーテル類、例えばアクロレイン、
メチルイソプロペニルケトンおよびビニルエチルエーテ
ルである。合成ゴムの特定例に含まれるのは、ネオプレ
ン(ポリクロロプレン)、ポリブタジエン(シス−1,
4−ポリブタジエンを含む)、ポリイソプレン(シス−
1,4−ポリイソプレンを含む)、ブチルゴム、クロロ
ブチルゴムまたはブロモブチルゴムのようなハロブチル
ゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム、1,3
−ブタジエンもしくはイソプレンとスチレン、アクリロ
ニトリルおよびメチルメタクリレートのような単量体と
のコポリマー、並びにエチレン/プロピレン/ジエン単
量体(EPDM)としても知られているエチレン/プロ
ピレン系三元共重合体、そして特に、エチレン/プロピ
レン/ジシクロペンタジエン三元共重合体である。使用
し得るゴムの追加例は、アルコキシル末端官能化され
た、溶液重合ポリマー(SBR、PBR、IBR及びS
IBR)、珪素でカップリング及び錫でカップリングさ
れた星状分岐ポリマーを含む。好ましいゴムもしくはエ
ラストマーは、ポリブタジエンおよびSBRである。
たはエラストマーと共に使用できる。用語「ゴムまたは
エラストマー含有オレフィン不飽和」は天然ゴム及びそ
の種々の生及び再生形態、並びに種々の合成ゴムを含む
意図である。本発明の記載において、「ゴム」および
「エラストマー」という語は、使用する場合には、他に
記載がない限り、交換可能に使用し得る。「ゴム組成
物」、「配合ゴム」および「ゴムコンパウンド」という
語は、使用する場合には、「種々の成分および材料とブ
レンドもしくは混合されたゴム」を交換可能に示すため
に使用され、そのような語は、ゴム混合もしくはゴム配
合技術界の者には周知である。代表的な合成ポリマー
は、ブタジエンおよびその同族体および誘導体、例え
ば、メチルブタジエン、ジメチルブタジエンおよびペン
タジエンの単独重合生成物、さらにまたブタジエンおよ
びその同族体または誘導体と他の不飽和単量体とから生
成する重合体のような共重合体である。他の不飽和単量
体に含まれるのは、アセチレン類、例えばビニルアセチ
レン;オレフィン類、例えばイソプレンと共重合してブ
チルゴムを生成するイソブチレン;ビニル化合物、例え
ば、アクリル酸、アクリロニトリル(ブタジエンと重合
してNBRを生成する)、メタクリル酸およびスチレン
(これはブタジエンと重合してSBRを生成する)、並
びにビニルエステル類および各種の不飽和アルデヒド
類、ケトン類およびエーテル類、例えばアクロレイン、
メチルイソプロペニルケトンおよびビニルエチルエーテ
ルである。合成ゴムの特定例に含まれるのは、ネオプレ
ン(ポリクロロプレン)、ポリブタジエン(シス−1,
4−ポリブタジエンを含む)、ポリイソプレン(シス−
1,4−ポリイソプレンを含む)、ブチルゴム、クロロ
ブチルゴムまたはブロモブチルゴムのようなハロブチル
ゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム、1,3
−ブタジエンもしくはイソプレンとスチレン、アクリロ
ニトリルおよびメチルメタクリレートのような単量体と
のコポリマー、並びにエチレン/プロピレン/ジエン単
量体(EPDM)としても知られているエチレン/プロ
ピレン系三元共重合体、そして特に、エチレン/プロピ
レン/ジシクロペンタジエン三元共重合体である。使用
し得るゴムの追加例は、アルコキシル末端官能化され
た、溶液重合ポリマー(SBR、PBR、IBR及びS
IBR)、珪素でカップリング及び錫でカップリングさ
れた星状分岐ポリマーを含む。好ましいゴムもしくはエ
ラストマーは、ポリブタジエンおよびSBRである。
【0007】一つの面では、このゴムは、好ましくは少
くとも二種のジエンゴムであることが望ましい。例え
ば、シス1,4−ポリイソプレンゴム(天然および/ま
たは合成ゴムで、望ましくは天然ゴム)、3,4−ポリ
イソプレンゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴ
ム、乳化および溶液重合で合成されたスチレン/ブタジ
エンゴム、シス1,4−ポリブタジエンゴムおよび乳化
重合で合成されたブタジエン/アクリロニトリル共重合
体のような、二種またはそれ以上のゴムの組合せのもの
である。
くとも二種のジエンゴムであることが望ましい。例え
ば、シス1,4−ポリイソプレンゴム(天然および/ま
たは合成ゴムで、望ましくは天然ゴム)、3,4−ポリ
イソプレンゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴ
ム、乳化および溶液重合で合成されたスチレン/ブタジ
エンゴム、シス1,4−ポリブタジエンゴムおよび乳化
重合で合成されたブタジエン/アクリロニトリル共重合
体のような、二種またはそれ以上のゴムの組合せのもの
である。
【0008】本発明の一つの面では、約20から約28
パーセントの結合スチレンを含む、比較的普通のスチレ
ン含有量の乳化重合で合成されたスチレン/ブタジエン
ゴム(E−SBR)が用いられることもあり、また、幾
つかの用途では、中ないし比較的高い結合スチレン含有
量、即ち、約30から約45パーセントの結合スチレン
を含むE−SBRが用いられることもある。
パーセントの結合スチレンを含む、比較的普通のスチレ
ン含有量の乳化重合で合成されたスチレン/ブタジエン
ゴム(E−SBR)が用いられることもあり、また、幾
つかの用途では、中ないし比較的高い結合スチレン含有
量、即ち、約30から約45パーセントの結合スチレン
を含むE−SBRが用いられることもある。
【0009】このE−SBRで、スチレン含有量が、約
30から約45%のように比較的高いと、タイヤトレッ
ドのけん引性もしくはスキッド抵抗性を高めるために有
益と考えられる。E−SBRが存在すること、それ自体
が、特に、溶液重合で合成したSBR(S−SBR)を
利用した場合に比べて、未硬化エラストマー組成物混合
物の加工性を向上させる目的のために有益であると考え
られる。
30から約45%のように比較的高いと、タイヤトレッ
ドのけん引性もしくはスキッド抵抗性を高めるために有
益と考えられる。E−SBRが存在すること、それ自体
が、特に、溶液重合で合成したSBR(S−SBR)を
利用した場合に比べて、未硬化エラストマー組成物混合
物の加工性を向上させる目的のために有益であると考え
られる。
【0010】乳化重合で合成したE−SBRとは、スチ
レンと1,3−ブタジエンが、水系エマルションとして共
重合されていることを意味する。これは、当該技術分野
の習熟者には良く知られている。結合スチレン含有量
は、例えば、約5から50%の範囲で変えることができ
る。一面では、このE−SBRは、アクリロニトリルを
含んで、E−SBARのような三元共重合体ゴムを形成
していてもよく、その三元共重合体中の結合アクリロニ
トリルの量は、例えば、約2から30重量パーセントで
ある。
レンと1,3−ブタジエンが、水系エマルションとして共
重合されていることを意味する。これは、当該技術分野
の習熟者には良く知られている。結合スチレン含有量
は、例えば、約5から50%の範囲で変えることができ
る。一面では、このE−SBRは、アクリロニトリルを
含んで、E−SBARのような三元共重合体ゴムを形成
していてもよく、その三元共重合体中の結合アクリロニ
トリルの量は、例えば、約2から30重量パーセントで
ある。
【0011】約2から約40重量パーセントの結合アク
リロニトリルをコポリマー中に含む乳化重合で合成した
スチレン/ブタジエン/アクリロニトリルコポリマーゴ
ムも、本発明で用いられるジエン系ゴムとして期待でき
る。
リロニトリルをコポリマー中に含む乳化重合で合成した
スチレン/ブタジエン/アクリロニトリルコポリマーゴ
ムも、本発明で用いられるジエン系ゴムとして期待でき
る。
【0012】この溶液重合で合成されたSBR(S−S
BR)は、典型的には、約5から約50、望ましくは約
9から約36パーセントの範囲の、結合スチレン含量を
含んでいる。このS−SBRは、例えば炭化水素系有機
溶媒の存在下で、有機リチウム触媒によって、うまく製
造できる。
BR)は、典型的には、約5から約50、望ましくは約
9から約36パーセントの範囲の、結合スチレン含量を
含んでいる。このS−SBRは、例えば炭化水素系有機
溶媒の存在下で、有機リチウム触媒によって、うまく製
造できる。
【0013】S−SBRを使用する目的は、それがタイ
ヤトレッド組成物中に用いられた時に、その低いヒステ
リシスの結果として、タイヤのころがり抵抗性を向上さ
せることである。
ヤトレッド組成物中に用いられた時に、その低いヒステ
リシスの結果として、タイヤのころがり抵抗性を向上さ
せることである。
【0014】3,4−ポリイソプレンゴム(3,4−P
I)は、それがタイヤトレッド組成物中に用いられた時
に、タイヤのけん引性を向上させる目的のために有益と
考えられる。3,4−PIおよびその利用は、本明細書
で引用、参照されている米国特許第5,087,668
号明細書中に、より十分に説明されている。Tgは、ガ
ラス転移温度のことであり、示差走査熱量計により、加
熱速度、10℃/分で、うまく測定できる。
I)は、それがタイヤトレッド組成物中に用いられた時
に、タイヤのけん引性を向上させる目的のために有益と
考えられる。3,4−PIおよびその利用は、本明細書
で引用、参照されている米国特許第5,087,668
号明細書中に、より十分に説明されている。Tgは、ガ
ラス転移温度のことであり、示差走査熱量計により、加
熱速度、10℃/分で、うまく測定できる。
【0015】シス1,4−ポリブタジエンゴム(BR)
は、タイヤトレッドの摩耗もしくはトレッド摩耗特性を
向上する目的で有用であると考えられる。このようなB
Rは、例えば、1,3−ブタジエンの有機溶媒中での溶液
重合によって製造される。このようなBRは、普通例え
ば、シス1,4−結合含有量が少くとも90%であるこ
とを特徴とする。
は、タイヤトレッドの摩耗もしくはトレッド摩耗特性を
向上する目的で有用であると考えられる。このようなB
Rは、例えば、1,3−ブタジエンの有機溶媒中での溶液
重合によって製造される。このようなBRは、普通例え
ば、シス1,4−結合含有量が少くとも90%であるこ
とを特徴とする。
【0016】このシス1,4−ポリイソプレン、および
シス1,4−ポリイソプレン天然ゴムは、ゴムの技術分
野の習熟者には良く知られている。本明細書で用いられ
る「phr」という用語は、通常の用い方に従って、
“ゴムもしくはエラストマーの100重量部当たりの個
々の材料の部”を示す。
シス1,4−ポリイソプレン天然ゴムは、ゴムの技術分
野の習熟者には良く知られている。本明細書で用いられ
る「phr」という用語は、通常の用い方に従って、
“ゴムもしくはエラストマーの100重量部当たりの個
々の材料の部”を示す。
【0017】本発明の組成物は、液体の低分子量エポキ
シ化ブタジエンポリマーでコーティングされるか、また
はその表面上に該ポリマーを前もって分散されたシリカ
を含む。一般に、この含量は1〜150phrである。
好ましくは、ポリマーでコーティングされたシリカの量
は10〜80phrの範囲である。
シ化ブタジエンポリマーでコーティングされるか、また
はその表面上に該ポリマーを前もって分散されたシリカ
を含む。一般に、この含量は1〜150phrである。
好ましくは、ポリマーでコーティングされたシリカの量
は10〜80phrの範囲である。
【0018】本発明において、ポリブタジエンは、1,
3−ブタジエンの種々の構造的な異性体ホモポリマーの
全てであると理解される。しかし、それらは化合物の化
学的性質をブタジエンが決定しているタイプの化合物を
含むと理解される。ブタジエンホモポリマーは2つの異
性体、すなわち1,4−ポリブタジエン及び1,2−ポ
リブタジエンとして存在し得る。1,4−ポリブタジエ
ンは線状の、非分岐のものであり、そして主鎖中にシス
またはトランス配置で二重結合を含む。1,2−ポリブ
タジエンは1つのビニル二重結合を有する側基を含む。
3−ブタジエンの種々の構造的な異性体ホモポリマーの
全てであると理解される。しかし、それらは化合物の化
学的性質をブタジエンが決定しているタイプの化合物を
含むと理解される。ブタジエンホモポリマーは2つの異
性体、すなわち1,4−ポリブタジエン及び1,2−ポ
リブタジエンとして存在し得る。1,4−ポリブタジエ
ンは線状の、非分岐のものであり、そして主鎖中にシス
またはトランス配置で二重結合を含む。1,2−ポリブ
タジエンは1つのビニル二重結合を有する側基を含む。
【0019】上述の全ての異性体のエポキシ化生成物は
本発明のために適切である。本発明の一態様において、
部分的にエポキシ化された1,4−ポリブタジエンを使
用することが可能である。従って、70%より多いシス
配置の二重結合を含む1,4−ポリブタジエンが適切で
ある。80%または98%もの二重結合を含む商業的に
入手できるこのタイプの製品が特に適切である。
本発明のために適切である。本発明の一態様において、
部分的にエポキシ化された1,4−ポリブタジエンを使
用することが可能である。従って、70%より多いシス
配置の二重結合を含む1,4−ポリブタジエンが適切で
ある。80%または98%もの二重結合を含む商業的に
入手できるこのタイプの製品が特に適切である。
【0020】本発明の他の態様において、20%以上、
さらに好ましくは50%以上、最も好ましくは60〜9
8%のトランス配置の二重結合を含む1,4−ポリブタ
ジエンを使用することが可能である。
さらに好ましくは50%以上、最も好ましくは60〜9
8%のトランス配置の二重結合を含む1,4−ポリブタ
ジエンを使用することが可能である。
【0021】本発明の他の態様は、1,2−ポリブタジ
エン、すなわちビニル二重結合を含む物質の使用を特徴
とする。このタイプの特に適切な1つの出発物質は20
〜80%またはそれ以上、好ましくは20〜90%、最
も好ましくは20〜98%の側基エチレン不飽和を含
む。
エン、すなわちビニル二重結合を含む物質の使用を特徴
とする。このタイプの特に適切な1つの出発物質は20
〜80%またはそれ以上、好ましくは20〜90%、最
も好ましくは20〜98%の側基エチレン不飽和を含
む。
【0022】多くの場合には、ポリブタジエンの異性体
混合物、すなわちシス配置の二重結合を20〜70%、
トランス配置の二重結合を20〜50%含む1、4ーポ
リブタジエンであって、さらに0〜3%、3〜30%、
またはそれ以上のビニル二重結合含有側鎖を含み得る。
異なる配置のポリブタジエンは、ポリマー化学に一般に
既知の方法のいずれかによって製造でき、例えば、H.
G.Eliasによる表題"Makromolekuele"の4版書,
Huethig und Wepf-Verlag(pub.), Basel/Heidelberg/ N
ew York, 676頁(シスからトランスへの配置変化)
及び744〜746及び1012等を参照されたい。
混合物、すなわちシス配置の二重結合を20〜70%、
トランス配置の二重結合を20〜50%含む1、4ーポ
リブタジエンであって、さらに0〜3%、3〜30%、
またはそれ以上のビニル二重結合含有側鎖を含み得る。
異なる配置のポリブタジエンは、ポリマー化学に一般に
既知の方法のいずれかによって製造でき、例えば、H.
G.Eliasによる表題"Makromolekuele"の4版書,
Huethig und Wepf-Verlag(pub.), Basel/Heidelberg/ N
ew York, 676頁(シスからトランスへの配置変化)
及び744〜746及び1012等を参照されたい。
【0023】本発明において使用される液体のエポキシ
化ブタジエンポリマーは、1,3−ブタジエンのエポキ
シ化ホモポリマーのみならず、エポキシ化コポリマーか
らのものも含む。適切なコポリマーは、ブタジエンとス
チレン及び/またはアクリロニトリルとのコポリマーで
ある。使用するコポリマーにかかわらず、ブタジエン含
量は優勢であるべきであり、50重量%以上であるべき
である。代替として述べたように、液体のエポキシ化ブ
タジエンポリマーのポリマー主鎖は少なくとも50重量
%のブタジエン由来のポリマー単位を含む。
化ブタジエンポリマーは、1,3−ブタジエンのエポキ
シ化ホモポリマーのみならず、エポキシ化コポリマーか
らのものも含む。適切なコポリマーは、ブタジエンとス
チレン及び/またはアクリロニトリルとのコポリマーで
ある。使用するコポリマーにかかわらず、ブタジエン含
量は優勢であるべきであり、50重量%以上であるべき
である。代替として述べたように、液体のエポキシ化ブ
タジエンポリマーのポリマー主鎖は少なくとも50重量
%のブタジエン由来のポリマー単位を含む。
【0024】ポリオレフィンがもととなっているエポキ
シ化ポリブタジエンをつくるために使用するエポキシ化
法は、重要ではない。どのような標準エポキシ化法も使
用でき、過酢酸のような過酸によるエポキシ化を含む。
シ化ポリブタジエンをつくるために使用するエポキシ化
法は、重要ではない。どのような標準エポキシ化法も使
用でき、過酢酸のような過酸によるエポキシ化を含む。
【0025】エポキシ化ブタジエンポリマーは1〜8重
量%、好ましくは2〜6重量%、最も好ましくは3〜5
重量%のエポキシド酸素を含む。従って、もともと存在
する10の二重結合あたり50%以下のものがエポキシ
化にかけられ得る。引用した百分率はポリブタジエンに
基づく。ブタジエンの上記コポリマーが使用される場合
には、ポリマー鎖中により少ない二重結合が生じ、これ
に応じて、二重結合に基づきより高い転化%が、1〜8
重量%の全エポキシド酸素含量を維持するために必要で
ある。低分子量のエポキシ化ブタジエンポリマーは室温
(22℃)で液体である。従って、エポキシ化ブタジエ
ンポリマーは500〜10000、好ましくは500〜
5000、最も好ましくは1000〜2000の数平均
分子量を有する。
量%、好ましくは2〜6重量%、最も好ましくは3〜5
重量%のエポキシド酸素を含む。従って、もともと存在
する10の二重結合あたり50%以下のものがエポキシ
化にかけられ得る。引用した百分率はポリブタジエンに
基づく。ブタジエンの上記コポリマーが使用される場合
には、ポリマー鎖中により少ない二重結合が生じ、これ
に応じて、二重結合に基づきより高い転化%が、1〜8
重量%の全エポキシド酸素含量を維持するために必要で
ある。低分子量のエポキシ化ブタジエンポリマーは室温
(22℃)で液体である。従って、エポキシ化ブタジエ
ンポリマーは500〜10000、好ましくは500〜
5000、最も好ましくは1000〜2000の数平均
分子量を有する。
【0026】商業的に入手できる液体の低分子量エポキ
シ化ブタジエンポリマーが本発明において使用できる。
一例は、Polyol Huels 110であり、これは8.6〜3.
1重量%のエポキシド酸素、70〜77%のシス−1,
4、29〜24%のトランス1,4、及び1%の1,2
(ビニル)異性体分布、及び1500の分子量(重量平
均)を有する。Polyol HuelsはHuelsから入手できる。
シ化ブタジエンポリマーが本発明において使用できる。
一例は、Polyol Huels 110であり、これは8.6〜3.
1重量%のエポキシド酸素、70〜77%のシス−1,
4、29〜24%のトランス1,4、及び1%の1,2
(ビニル)異性体分布、及び1500の分子量(重量平
均)を有する。Polyol HuelsはHuelsから入手できる。
【0027】上述の液体の低分子量エポキシ化ブタジエ
ンポリマーは珪酸質顔料(代わりにここでシリカ充填剤
とよぶ)上に分散される。使用できるシリカ充填剤は、
ゴム配合技術のために使用されるタイプの、熱分解及び
沈降させた、微細に分散されたシリカを含む。しかし、
シリカ充填剤は好ましくは、ナトリウムシリケートのよ
うな可溶性シリケートからの沈殿によって得られるタイ
プのものである。例えば、米国特許第2940830に
記述される方法にしたがって製造されるシリカが使用で
きる。これらの沈降させた、水和されたシリカ顔料は、
無水基準で、少なくとも50%、通常は80重量%以上
ののSiO2含量を有する。シリカ充填剤は、約50〜
10000オングストローム、好ましくは50〜40
0、さらに好ましくは100〜300オングストローム
の範囲の極限粒子サイズを有し得る。シリカは、電子顕
微鏡によって決定される約0.01〜0.05ミクロン
の範囲の平均極限粒子サイズを有すると期待されるが、
シリカ粒子はサイズにおいてより小さくても良い。窒素
ガスを使用して測定した充填剤のBET表面積は、好ま
しくは40〜600、通常は50〜300m2/gであ
る。表面積を測定するBET法はJournal of
the American Chemical So
cietyの第60巻、304頁(1930)に記述さ
れている。シリカはまた、約200〜約400、そして
好ましくは約220〜約300の範囲内のジブチルフタ
レート(DBP)吸収値を有する。
ンポリマーは珪酸質顔料(代わりにここでシリカ充填剤
とよぶ)上に分散される。使用できるシリカ充填剤は、
ゴム配合技術のために使用されるタイプの、熱分解及び
沈降させた、微細に分散されたシリカを含む。しかし、
シリカ充填剤は好ましくは、ナトリウムシリケートのよ
うな可溶性シリケートからの沈殿によって得られるタイ
プのものである。例えば、米国特許第2940830に
記述される方法にしたがって製造されるシリカが使用で
きる。これらの沈降させた、水和されたシリカ顔料は、
無水基準で、少なくとも50%、通常は80重量%以上
ののSiO2含量を有する。シリカ充填剤は、約50〜
10000オングストローム、好ましくは50〜40
0、さらに好ましくは100〜300オングストローム
の範囲の極限粒子サイズを有し得る。シリカは、電子顕
微鏡によって決定される約0.01〜0.05ミクロン
の範囲の平均極限粒子サイズを有すると期待されるが、
シリカ粒子はサイズにおいてより小さくても良い。窒素
ガスを使用して測定した充填剤のBET表面積は、好ま
しくは40〜600、通常は50〜300m2/gであ
る。表面積を測定するBET法はJournal of
the American Chemical So
cietyの第60巻、304頁(1930)に記述さ
れている。シリカはまた、約200〜約400、そして
好ましくは約220〜約300の範囲内のジブチルフタ
レート(DBP)吸収値を有する。
【0028】シリカは(ポリマーが施される前に)AS
TM D−1573によって測定される、300g/c
m3未満のみかけ密度を有する。好ましくは、シリカは
50〜200g/cm3未満のみかけ密度を有する。
TM D−1573によって測定される、300g/c
m3未満のみかけ密度を有する。好ましくは、シリカは
50〜200g/cm3未満のみかけ密度を有する。
【0029】種々の商業的に入手できるシリカの粉末形
態及びスラリー形態が考えられ、例えばPPGインダス
トリーズからHi−Sil 210、243等で商業的
に入手できるシリカ;Rhone−Poulencから
例えばZ1165MP及びZ165GRの名称で入手で
きるシリカ、及びDegussaAGから例えばVN
2、VN3等の名称で入手できるシリカがある。Rho
ne−PoulencのZ1165MPシリカが好まし
いシリカであり、これは約160〜170のBET表面
積及び250〜290のDBP値を有することを特徴と
する。追加の商業的に入手できるヒュームドまたは熱分
解シリカ、例えばDegussaからのAerosol
200TM及びCabotからのCab−O−SilTM
が使用できる。
態及びスラリー形態が考えられ、例えばPPGインダス
トリーズからHi−Sil 210、243等で商業的
に入手できるシリカ;Rhone−Poulencから
例えばZ1165MP及びZ165GRの名称で入手で
きるシリカ、及びDegussaAGから例えばVN
2、VN3等の名称で入手できるシリカがある。Rho
ne−PoulencのZ1165MPシリカが好まし
いシリカであり、これは約160〜170のBET表面
積及び250〜290のDBP値を有することを特徴と
する。追加の商業的に入手できるヒュームドまたは熱分
解シリカ、例えばDegussaからのAerosol
200TM及びCabotからのCab−O−SilTM
が使用できる。
【0030】液体の低分子量のエポキシ化ブタジエンポ
リマーは、種々の量でシリカ上に分散させ得る。例え
ば、ポリマーのシリカに対する量は、0.2:1〜1:
1の重重量比の範囲であり得る。好ましくは、この比は
0.3:1〜0.7:1の範囲である。
リマーは、種々の量でシリカ上に分散させ得る。例え
ば、ポリマーのシリカに対する量は、0.2:1〜1:
1の重重量比の範囲であり得る。好ましくは、この比は
0.3:1〜0.7:1の範囲である。
【0031】液体の低分子量ポリマーは、シリカ上に多
数の方法によって分散させ得る。一手段は、有機溶媒中
に低分子量エポキシ化ブタジエンポリマーを入れ、しし
て溶媒溶液中にシリカを懸濁させることである。適切な
溶媒の代表例は、C6〜C12の炭化水素、芳香族または
ハロ芳香族(C6〜C0)炭化水素、またはC6〜C9の脂
肪族ハロ炭化水素を含む。適切な溶媒の例は、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トリエン、
キシレン及びクロロベンゼンを含む。好ましい溶媒はヘ
キサン及びヘプタンである。
数の方法によって分散させ得る。一手段は、有機溶媒中
に低分子量エポキシ化ブタジエンポリマーを入れ、しし
て溶媒溶液中にシリカを懸濁させることである。適切な
溶媒の代表例は、C6〜C12の炭化水素、芳香族または
ハロ芳香族(C6〜C0)炭化水素、またはC6〜C9の脂
肪族ハロ炭化水素を含む。適切な溶媒の例は、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トリエン、
キシレン及びクロロベンゼンを含む。好ましい溶媒はヘ
キサン及びヘプタンである。
【0032】ポリマーセメント及びシリカを適切に混合
した後、溶媒を除き、そして処理したシリカを乾燥す
る。シリカ充填ゴムコンパウンドを配合する際に、カッ
プリング剤が使用できる。そのようなカップリング剤
は、例えば、処理シリカと予備混合または予備反応され
るか、またはゴム/処理シリカ加工または混合段階中に
ゴムミックスへ加えることができる。もしカップリング
剤及び処理シリカがゴム/処理シリカ混合または加工段
階においてゴムミックスに加えられると、カップリング
剤は次にその場でシリカと結合すると考えられる。
した後、溶媒を除き、そして処理したシリカを乾燥す
る。シリカ充填ゴムコンパウンドを配合する際に、カッ
プリング剤が使用できる。そのようなカップリング剤
は、例えば、処理シリカと予備混合または予備反応され
るか、またはゴム/処理シリカ加工または混合段階中に
ゴムミックスへ加えることができる。もしカップリング
剤及び処理シリカがゴム/処理シリカ混合または加工段
階においてゴムミックスに加えられると、カップリング
剤は次にその場でシリカと結合すると考えられる。
【0033】特にそのようなカップリング剤は一般に、
処理シリカ表面上のエポキシ基と反応できる構成成分ま
たは部分(シラン部分)、及びさらに、ゴム、特に、炭
素−炭素二重結合すなわち不飽和を含む、硫黄加硫可能
なゴムと相互作用できる構成成分または部分を有するシ
ランから成る。この意味で、カップリング剤はシリカ含
有充填剤とゴムとの間を結合する橋として働くことがで
き、それによってゴム組成物へのその強化効果を高め
る。
処理シリカ表面上のエポキシ基と反応できる構成成分ま
たは部分(シラン部分)、及びさらに、ゴム、特に、炭
素−炭素二重結合すなわち不飽和を含む、硫黄加硫可能
なゴムと相互作用できる構成成分または部分を有するシ
ランから成る。この意味で、カップリング剤はシリカ含
有充填剤とゴムとの間を結合する橋として働くことがで
き、それによってゴム組成物へのその強化効果を高め
る。
【0034】カップリング剤のゴム反応性基成分は、例
えば、メルカプト、アミノ、ビニル、エポキシ及び硫黄
基の1種以上、好ましくは硫黄またはメルカプト基、そ
してさらに好ましくは硫黄であり得る。
えば、メルカプト、アミノ、ビニル、エポキシ及び硫黄
基の1種以上、好ましくは硫黄またはメルカプト基、そ
してさらに好ましくは硫黄であり得る。
【0035】適切なカップリング剤の代表例は硫黄含有
オルガノシラン化合物である。適切な硫黄含有オルガノ
シラン化合物の適切な例は式 Z−Alk−Sn−Alk−Z (I) [式中、Zは
オルガノシラン化合物である。適切な硫黄含有オルガノ
シラン化合物の適切な例は式 Z−Alk−Sn−Alk−Z (I) [式中、Zは
【0036】
【化1】
【0037】(R1は1〜4の炭素原子のアルキル基、シ
クロヘキシル、またはフェニルであり、R2は1〜8炭
素原子のアルコキシ、5〜8炭素原子のシクロアルコキ
シである)であり、Alkは1〜18炭素原子の二価の
炭化水素であり、そしてnは2〜8の整数である]のも
のである。
クロヘキシル、またはフェニルであり、R2は1〜8炭
素原子のアルコキシ、5〜8炭素原子のシクロアルコキ
シである)であり、Alkは1〜18炭素原子の二価の
炭化水素であり、そしてnは2〜8の整数である]のも
のである。
【0038】本発明に従って使用し得る硫黄含有有機ケ
イ素化合物の具体例は、3,3’−ビス(トリメトキシ
シリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリ
メトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、
3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)オクタ
スルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、2,2’−ビス(トリエトキ
シシリルエチル)テトラスルフィド、3,3’−ビス
(トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3,
3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)トリスルフ
ィド、3,3’−ビス(トリブトキシシリルプロピル)
ジスルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプ
ロピル)ヘキサスルフィド、3,3’−ビス(トリメト
キシシリルプロピル)オクタスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリオクトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド、3,3’−ビス(トリヘキソキシシリルプロピル)
ジスルフィド、3,3’−ビス(トリ−2”−エチルヘ
キソキシシリルプロピル)トリスルフィド、3,3’−
ビス(トリイソオクトキシシリルプロピル)テトラスル
フィド、3,3’−ビス(トリ−第3−ブトキシシリル
プロピル)ジスルフィド、2,2’−ビス(メトキシジ
エトキシシリルエチル)テトラスルフィド、2,2’−
ビス(トリプロポキシシリルエチル)ペンタスルフィ
ド、3,3’−ビス(トリシクロヘキソキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(トリシクロ
ペントキシシリルプロピル)トリスルフィド、2,2’
−ビス(トリ−2”−メチルシクロヘキソキシシリルエ
チル)テトラスルフィド、ビス(トリメトキシシリルメ
チル)テトラスルフィド、3−メトキシエトキシプロポ
キシシリル 3’−ジエトキシブトキシシリルプロピル
テトラスルフィド、2,2’−ビス(ジメチルメトキシ
シリルエチル)ジスルフィド、2,2’−ビス(ジメチ
ル第2ブトキシシリルエチル)トリスルフィド、3,
3’−ビス(メチルブチルエトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド、3,3’−ビス(ジ第3−ブチルメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、2,2’−ビ
ス(フェニルメチルメトキシシリルエチル)トリスルフ
ィド、3,3’−ビス(ジフェニルイソプロポキシプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(ジフェニル
シクロヘキソキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(ジメチルエチルメルカプトシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、2,2’−ビス(メチルジメト
キシシリルエチル)トリスルフィド、2,2’−ビス
(メチルエトキシプロポキシシリルエチル)テトラスル
フィド、3,3’−ビス(ジエチルメトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(エチルジ第
2ブトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−
ビス(プロピルジエトキシシリルプロピル)ジスルフィ
ド、3,3’−ビス(ブチルジメトキシシリルプロピ
ル)トリスルフィド、3,3’−ビス(フェニルジメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−フェニル
エトキシブトキシシリル 3’−トリメトキシシリルプ
ロピルテトラスルフィド、4,4’−ビス(トリメトキ
シシリルブチル)テトラスルフィド、6,6’−ビス
(トリエトキシシリルヘキシル)テトラスルフィド、1
2,12’−ビス(トリイソプロポキシシリルドデシ
ル)ジスルフィド、18,18’−ビス(トリメトキシ
シリルオクタデシル)テトラスルフィド、18,18’
−ビス(トリプロポキシシリルオクタデセニル)テトラ
スルフィド、4,4’−ビス(トリメトキシシリル−ブ
テン−2−イル)テトラスルフィド、4,4’−ビス
(トリメトキシシリルシクロヘキシレン)テトラスルフ
ィド、5,5’−ビス(ジメトキシメチルシリルペンチ
ル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシ
リル−2−メチルプロピル)テトラスルフィド、及び
3,3’−ビス(ジメトキシフェニルシリル−2−メチ
ルプロピル)ジスルフィドを含む。
イ素化合物の具体例は、3,3’−ビス(トリメトキシ
シリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリ
メトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、
3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)オクタ
スルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、2,2’−ビス(トリエトキ
シシリルエチル)テトラスルフィド、3,3’−ビス
(トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3,
3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)トリスルフ
ィド、3,3’−ビス(トリブトキシシリルプロピル)
ジスルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプ
ロピル)ヘキサスルフィド、3,3’−ビス(トリメト
キシシリルプロピル)オクタスルフィド、3,3’−ビ
ス(トリオクトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド、3,3’−ビス(トリヘキソキシシリルプロピル)
ジスルフィド、3,3’−ビス(トリ−2”−エチルヘ
キソキシシリルプロピル)トリスルフィド、3,3’−
ビス(トリイソオクトキシシリルプロピル)テトラスル
フィド、3,3’−ビス(トリ−第3−ブトキシシリル
プロピル)ジスルフィド、2,2’−ビス(メトキシジ
エトキシシリルエチル)テトラスルフィド、2,2’−
ビス(トリプロポキシシリルエチル)ペンタスルフィ
ド、3,3’−ビス(トリシクロヘキソキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(トリシクロ
ペントキシシリルプロピル)トリスルフィド、2,2’
−ビス(トリ−2”−メチルシクロヘキソキシシリルエ
チル)テトラスルフィド、ビス(トリメトキシシリルメ
チル)テトラスルフィド、3−メトキシエトキシプロポ
キシシリル 3’−ジエトキシブトキシシリルプロピル
テトラスルフィド、2,2’−ビス(ジメチルメトキシ
シリルエチル)ジスルフィド、2,2’−ビス(ジメチ
ル第2ブトキシシリルエチル)トリスルフィド、3,
3’−ビス(メチルブチルエトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド、3,3’−ビス(ジ第3−ブチルメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、2,2’−ビ
ス(フェニルメチルメトキシシリルエチル)トリスルフ
ィド、3,3’−ビス(ジフェニルイソプロポキシプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(ジフェニル
シクロヘキソキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(ジメチルエチルメルカプトシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、2,2’−ビス(メチルジメト
キシシリルエチル)トリスルフィド、2,2’−ビス
(メチルエトキシプロポキシシリルエチル)テトラスル
フィド、3,3’−ビス(ジエチルメトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(エチルジ第
2ブトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−
ビス(プロピルジエトキシシリルプロピル)ジスルフィ
ド、3,3’−ビス(ブチルジメトキシシリルプロピ
ル)トリスルフィド、3,3’−ビス(フェニルジメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−フェニル
エトキシブトキシシリル 3’−トリメトキシシリルプ
ロピルテトラスルフィド、4,4’−ビス(トリメトキ
シシリルブチル)テトラスルフィド、6,6’−ビス
(トリエトキシシリルヘキシル)テトラスルフィド、1
2,12’−ビス(トリイソプロポキシシリルドデシ
ル)ジスルフィド、18,18’−ビス(トリメトキシ
シリルオクタデシル)テトラスルフィド、18,18’
−ビス(トリプロポキシシリルオクタデセニル)テトラ
スルフィド、4,4’−ビス(トリメトキシシリル−ブ
テン−2−イル)テトラスルフィド、4,4’−ビス
(トリメトキシシリルシクロヘキシレン)テトラスルフ
ィド、5,5’−ビス(ジメトキシメチルシリルペンチ
ル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシ
リル−2−メチルプロピル)テトラスルフィド、及び
3,3’−ビス(ジメトキシフェニルシリル−2−メチ
ルプロピル)ジスルフィドを含む。
【0039】好ましい硫黄含有有機ケイ素化合物は3,
3’−ビス(トリメトキシまたはトリエトキシシリルプ
ロピル)スルフィド類である。最も好ましい化合物は
3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスル
フィド及び3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドである。従って、式Iについて、
好ましくはZは
3’−ビス(トリメトキシまたはトリエトキシシリルプ
ロピル)スルフィド類である。最も好ましい化合物は
3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスル
フィド及び3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドである。従って、式Iについて、
好ましくはZは
【0040】
【化2】
【0041】(R2は炭素原子数2〜4のアルコキシで
あり、炭素原子数2が特に好ましく、Alkは炭素原子
数2〜4の2価の炭化水素であり、3の炭素原子が特に
好ましく、そしてnは2〜4が特に好ましい)である。
あり、炭素原子数2が特に好ましく、Alkは炭素原子
数2〜4の2価の炭化水素であり、3の炭素原子が特に
好ましく、そしてnは2〜4が特に好ましい)である。
【0042】ゴム組成物中の式Iの硫黄含有オルガノシ
ラン化合物の量は変化し得る。一般に、式Iのオルガノ
シラン化合物の量は0.5〜15phrの範囲である。
好ましくはこの量は1〜10phrの範囲である。
ラン化合物の量は変化し得る。一般に、式Iのオルガノ
シラン化合物の量は0.5〜15phrの範囲である。
好ましくはこの量は1〜10phrの範囲である。
【0043】硫黄硬化ゴム組成物は、強化剤、充填剤、
しゃく解剤、顔料、ステアリン酸、促進剤、硫黄加硫
剤、オゾン亀裂防止剤、抗酸化剤、加工油、活性剤、開
始剤、可塑剤、ワックス、前加硫禁止剤、エキステンダ
ー油等を含む通常の添加剤をも含み得る。強化剤または
充填剤の代表例は、上述の未処理シリカ(ポリマーでの
処理前)を含む。そのようなシリカは1〜150phr
の量で使用され得る。追加の充填剤は、カーボンブラッ
クを含み、全ゴムの重量100部を基準として約5〜1
00重量部(phr)の範囲の量で添加される。好まし
くはカーボンブラックは約15〜85phrの量で使用
される。使用される典型的なカーボンブラックは、N1
10、N221、N220、N231、N234、N2
42、N293、N299、N326、N330、N3
32、N339、N343、N347、N351、N3
58、N375、N472、N539、N550、N6
60、N683、N754、及びN765を含む。コン
パウンドの特別の用途に依存して、適切なカーボンブラ
ックが選択され得る。慣用の促進剤の代表例は、アミン
類、グアニジン類、チオ尿素類、チオール類、チウラム
類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート類、及び
キサンテート類であり、これらは典型的に約0.2〜約
5phrの量で加えられる。硫黄加硫剤の代表例は元素
硫黄(遊離硫黄)または硫黄供与剤、例えばアミンジス
ルフィド、高分子ポリスルフィドまたは硫黄オレフィン
付加物を含む。硫黄加硫剤の量はゴムのタイプ及び硫黄
加硫剤の特別のタイプに依存して変化するが、一般には
約0.1〜約5phrの範囲であり、約0.5〜約2p
hrの範囲が好ましい。ゴム組成物中に存在し得る抗分
解剤の代表は、モノフェノール類、ビスフェノール類、
チオビスフェノール類、ポリフェノール類、ヒドロキノ
ン誘導体、ホスフィット類、ホスフェートブレンド、チ
オエステル、ナフチルアミン類、ジフェノールアミン
類、並びに他のジアリールアミン誘導体、パラ−フェニ
レンジアミン類、キノリン類及びブレンドしたアミン類
を含む。抗酸化剤は通常、約0.1〜約10phrの範
囲の量で使用され、約2〜6phrが好ましい。使用し
得るしゃく解剤の代表例はペンタクロロフェノールであ
り、これは約0.1〜0.4phrの量で使用され、約
0.2〜0.3phrが好ましい。本発明のゴム組成物
中に使用し得る加工油の代表例は脂肪族−ナフテン系芳
香族樹脂、ポリエチレングリコール、石油系油、エステ
ル可塑剤、加硫した植物油、松根タール、フェノール樹
脂、石油樹脂、高分子エステル及びロジンを含む。これ
らの加工油は約0〜約50phrの範囲の慣用量で使用
でき、約3〜約35phrが好ましい。使用し得る開始
剤の代表例はステアリン酸である。開始剤は、通常、約
1〜4phrの慣用量で使用され、約2〜3phrが好
ましい。
しゃく解剤、顔料、ステアリン酸、促進剤、硫黄加硫
剤、オゾン亀裂防止剤、抗酸化剤、加工油、活性剤、開
始剤、可塑剤、ワックス、前加硫禁止剤、エキステンダ
ー油等を含む通常の添加剤をも含み得る。強化剤または
充填剤の代表例は、上述の未処理シリカ(ポリマーでの
処理前)を含む。そのようなシリカは1〜150phr
の量で使用され得る。追加の充填剤は、カーボンブラッ
クを含み、全ゴムの重量100部を基準として約5〜1
00重量部(phr)の範囲の量で添加される。好まし
くはカーボンブラックは約15〜85phrの量で使用
される。使用される典型的なカーボンブラックは、N1
10、N221、N220、N231、N234、N2
42、N293、N299、N326、N330、N3
32、N339、N343、N347、N351、N3
58、N375、N472、N539、N550、N6
60、N683、N754、及びN765を含む。コン
パウンドの特別の用途に依存して、適切なカーボンブラ
ックが選択され得る。慣用の促進剤の代表例は、アミン
類、グアニジン類、チオ尿素類、チオール類、チウラム
類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート類、及び
キサンテート類であり、これらは典型的に約0.2〜約
5phrの量で加えられる。硫黄加硫剤の代表例は元素
硫黄(遊離硫黄)または硫黄供与剤、例えばアミンジス
ルフィド、高分子ポリスルフィドまたは硫黄オレフィン
付加物を含む。硫黄加硫剤の量はゴムのタイプ及び硫黄
加硫剤の特別のタイプに依存して変化するが、一般には
約0.1〜約5phrの範囲であり、約0.5〜約2p
hrの範囲が好ましい。ゴム組成物中に存在し得る抗分
解剤の代表は、モノフェノール類、ビスフェノール類、
チオビスフェノール類、ポリフェノール類、ヒドロキノ
ン誘導体、ホスフィット類、ホスフェートブレンド、チ
オエステル、ナフチルアミン類、ジフェノールアミン
類、並びに他のジアリールアミン誘導体、パラ−フェニ
レンジアミン類、キノリン類及びブレンドしたアミン類
を含む。抗酸化剤は通常、約0.1〜約10phrの範
囲の量で使用され、約2〜6phrが好ましい。使用し
得るしゃく解剤の代表例はペンタクロロフェノールであ
り、これは約0.1〜0.4phrの量で使用され、約
0.2〜0.3phrが好ましい。本発明のゴム組成物
中に使用し得る加工油の代表例は脂肪族−ナフテン系芳
香族樹脂、ポリエチレングリコール、石油系油、エステ
ル可塑剤、加硫した植物油、松根タール、フェノール樹
脂、石油樹脂、高分子エステル及びロジンを含む。これ
らの加工油は約0〜約50phrの範囲の慣用量で使用
でき、約3〜約35phrが好ましい。使用し得る開始
剤の代表例はステアリン酸である。開始剤は、通常、約
1〜4phrの慣用量で使用され、約2〜3phrが好
ましい。
【0044】促進剤は慣用の量で使用され得る。一次促
進剤のみが使用される場合、その量は約0.5〜2.5
phrの範囲である。2以上の促進剤が使用される場合
は、一次促進剤が一般に0.5〜約2.0phr、そし
て二次促進剤が約0.1〜0.5phrの量で使用され
る。促進剤の組合せは相乗効果を生じることが既知であ
る。適切なタイプの慣用の促進剤は、アミン類、ジスル
フィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、
チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート
類及びキサンテート類を含む。好ましくは主促進剤はス
ルフェンアミドである。もし二次促進剤が使用されるの
であれば、二次促進剤は好ましくはグアニジン、ジチオ
カルバメートまたはチウラム化合物である。
進剤のみが使用される場合、その量は約0.5〜2.5
phrの範囲である。2以上の促進剤が使用される場合
は、一次促進剤が一般に0.5〜約2.0phr、そし
て二次促進剤が約0.1〜0.5phrの量で使用され
る。促進剤の組合せは相乗効果を生じることが既知であ
る。適切なタイプの慣用の促進剤は、アミン類、ジスル
フィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、
チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート
類及びキサンテート類を含む。好ましくは主促進剤はス
ルフェンアミドである。もし二次促進剤が使用されるの
であれば、二次促進剤は好ましくはグアニジン、ジチオ
カルバメートまたはチウラム化合物である。
【0045】空気入りタイヤは通常、一般にドーナツ形
に付形されたカーカス及び接地スペースビードに適合し
た外側周囲トレッド、及び該トレッドから半径方向に伸
びかつ該トレッドをビードと連結するサイドウオールか
ら成る。トレッドは、本技術における当業者に容易に明
らかな種々の方法によって構築され、付形され、成形さ
れ、そして硬化される。ゴム組成物は種々のゴム含有タ
イヤ部材中に使用される。そのような部材は、トレッ
ド、サイドウオール、エイペックス(apex)、チェイフ
ァー(chafer)、インナーライナー及びワイヤコートを
含む。好ましくはゴム組成物は、生タイヤの構築中に施
されることができるトレッドゴムを形成するために使用
できる。生タイヤ中で、未硬化で、付形されたトレッド
がカーカス上に構築され、その後に生タイヤが付形さ
れ、硬化される。代わりに、トレッドは硬化したタイヤ
カーカス(トレッドが前もって剥がされたもの)に施さ
れ、そして再トレッドとしてトレッドがその上に硬化さ
れる。
に付形されたカーカス及び接地スペースビードに適合し
た外側周囲トレッド、及び該トレッドから半径方向に伸
びかつ該トレッドをビードと連結するサイドウオールか
ら成る。トレッドは、本技術における当業者に容易に明
らかな種々の方法によって構築され、付形され、成形さ
れ、そして硬化される。ゴム組成物は種々のゴム含有タ
イヤ部材中に使用される。そのような部材は、トレッ
ド、サイドウオール、エイペックス(apex)、チェイフ
ァー(chafer)、インナーライナー及びワイヤコートを
含む。好ましくはゴム組成物は、生タイヤの構築中に施
されることができるトレッドゴムを形成するために使用
できる。生タイヤ中で、未硬化で、付形されたトレッド
がカーカス上に構築され、その後に生タイヤが付形さ
れ、硬化される。代わりに、トレッドは硬化したタイヤ
カーカス(トレッドが前もって剥がされたもの)に施さ
れ、そして再トレッドとしてトレッドがその上に硬化さ
れる。
【0046】本発明を例示する目的のためにある代表的
な態様及び詳細を示してきたが、本発明の精神または範
囲から逸脱することなく種々の変更及び修正がここでな
されることは当業者には明らかである。
な態様及び詳細を示してきたが、本発明の精神または範
囲から逸脱することなく種々の変更及び修正がここでな
されることは当業者には明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ジョルジオ・アゴスティーニ ルクセンブルク大公国エル−7733 コルマ ー−ベルク,リュー・ドゥ・ルクセンブル ク 7 (72)発明者 フリードリッヒ・ヴィセル ルクセンブルク大公国エル−7378,ボッフ ェルダンジェ,リュー・ノッペネ 9ア (72)発明者 ティエリー・フローレント・エドム・マタ ーン ベルギー国ベー−6700 ヴィヴィル,リュ ー・ドゥ・フォー・ヴァン 103
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)オレフィン不飽和を含む少なくと
も1種のゴム100重量部、及び(b)シリカの表面上
に予備分散された、500〜10000の数平均分子量
を有する液体のエポキシ化ブタジエンポリマーを有する
シリカ 1〜150phrを特徴とするゴム組成物であ
って、 ポリマーのシリカに対する重量比が0.2:1〜1:1
であり、そして該エポキシ化ブタジエンポリマーの主鎖
が少なくとも50重量%のブタジエン由来ポリマー単位
を含み、かつ1〜8重量%のエポキシド酸素含量を有す
る、前記のゴム組成物。 - 【請求項2】 ポリマーの分散前のシリカのみかけ密度
が50〜200g/cm3であることを特徴とする、請
求項1に記載のゴム組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のゴム組成物か
ら製造されたことを特徴とする、ゴム含有部材を有する
空気入りタイヤ。
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US60/188505 | 2000-03-10 |
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---|---|
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JP2006008749A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Kuraray Co Ltd | ゴム組成物、架橋性ゴム組成物および架橋物 |
JP2006273588A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 表面改質シリカ、それを含むゴム組成物及びシリカの改質方法 |
JP2006328349A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-12-07 | Tokuyama Corp | エポキシ樹脂組成物用充填剤 |
KR100886380B1 (ko) | 2007-11-13 | 2009-03-02 | 한국타이어 주식회사 | 타이어 트레드용 고무 조성물 |
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US8240351B2 (en) * | 2009-02-10 | 2012-08-14 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Pneumatic tire having air retention innerliner containing anchored glass microspheres |
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US8048941B2 (en) * | 2009-12-03 | 2011-11-01 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Silica/elastomer composite, rubber composition and pneumatic tire |
US8490707B2 (en) | 2011-01-11 | 2013-07-23 | Schlumberger Technology Corporation | Oilfield apparatus and method comprising swellable elastomers |
DE102011055938A1 (de) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Fahrzeugluftreifen mit verbesserter Unwucht |
CN104981361B (zh) * | 2013-02-12 | 2017-12-08 | 库珀轮胎和橡胶公司 | 具有弹性体粘合剂的功能化二氧化硅 |
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---|---|---|---|---|
US3622650A (en) * | 1969-02-04 | 1971-11-23 | Cabot Corp | Rubber reinforcing compositions |
US4036906A (en) | 1969-12-30 | 1977-07-19 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Cured polyurethane compositions containing epoxy resins |
CA1094720A (en) | 1977-04-14 | 1981-01-27 | Polysar Limited | Silica filled vulcanizates |
US4357432A (en) * | 1981-05-11 | 1982-11-02 | Polysar Limited | Vulcanizates |
DE3511513A1 (de) | 1985-03-29 | 1986-10-09 | Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf | Polyolefine mit unverzweigten alkylseitenketten |
EP0292232A3 (en) | 1987-05-22 | 1990-12-12 | Imperial Chemical Industries Plc | Fillers |
US4829115A (en) | 1988-03-03 | 1989-05-09 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Organothioethyl alcohol segmers as antidegradant synergists |
US4992513A (en) | 1988-09-09 | 1991-02-12 | The Goodyear Tire & Rubber Company | High modulus rubber composition |
US5396940A (en) | 1993-09-17 | 1995-03-14 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Sulfur cured rubber composition containing epoxidized natural rubber and silica filler |
JPH10292066A (ja) | 1997-04-21 | 1998-11-04 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および空気入りタイヤ |
-
2001
- 2001-02-27 EP EP01104764A patent/EP1134257A1/en not_active Withdrawn
- 2001-02-27 US US09/794,447 patent/US6448325B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-02-28 BR BR0100766-1A patent/BR0100766A/pt not_active IP Right Cessation
- 2001-03-12 JP JP2001068538A patent/JP2001261897A/ja active Pending
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JP2006008749A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Kuraray Co Ltd | ゴム組成物、架橋性ゴム組成物および架橋物 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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