JP2001261856A - ポリエステルフィルムおよび積層フィルム - Google Patents

ポリエステルフィルムおよび積層フィルム

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JP2001261856A
JP2001261856A JP2000070083A JP2000070083A JP2001261856A JP 2001261856 A JP2001261856 A JP 2001261856A JP 2000070083 A JP2000070083 A JP 2000070083A JP 2000070083 A JP2000070083 A JP 2000070083A JP 2001261856 A JP2001261856 A JP 2001261856A
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Toshihiro Chikugi
稔博 筑木
Futoshi Sasamoto
笹本  太
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品傷や光学的な欠点が少なく、また、透明性
や色調にも優れ、特に、光学的デバイスに応用したと
き、製品品位や製品歩留まりに優れた特性を奏するポリ
エステルフィルムを提供する。 【解決手段】ポリエステル樹脂と平均粒子径が5〜10
0nmの粒子Aとからなるポリエステルフィルムであっ
て、粒子Aの含有量が0.005〜5重量%、粒子Aの
フィルム中での単分散指数が0.8以上、粒子Aが10
個以上凝集してなる凝集体のフィルム中での数割合が1
%未満、かつフィルムの光学的欠点が20個/m2以下
であるポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明性、耐擦傷性に
優れ、かつ光学的欠点が少なく、とりわけ光学用フィル
ムとして用いたときに優れた機能を発現するポリエステ
ルフィルム等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリエチレンテレフタレート
に代表されるポリエステルは優れた物理的、化学的特性
を有しているために、ポリエステル中に無機粒子などの
微粒子を含有させることによって、繊維、フィルム、そ
の他の成形品として広く使用されている。これらの成形
品の中で、フィルムは磁気記録媒体用、コンデンサー
用、食品包装用、感熱孔版印刷用や他一般工業用等とし
て使用されているが、これらの加工製品の取扱い性、品
質特性向上のため、あるいはフィルムを製造する際、も
しくはその加工工程における工程通過性の要請上、フィ
ルムの表面に適度の凹凸を形成させ、フィルムあるいは
加工製品に滑り性や耐摩耗性を付与するために粒子を添
加することが汎用的に行われている。
【0003】その粒子としては、一般には酸化ケイ素、
酸化アルミ、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、リン酸カルシウム、タルク、カオリン、ゼオライ
ト、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、硫化モリブデ
ンなどの無機粒子やシリコーン樹脂、フッ素樹脂、架橋
ポリスチレン樹脂、架橋アクリル系樹脂などの有機粒
子、さらには、ポリエステル重合時に生成する析出粒子
などが利用されている。
【0004】近年表示部材の技術深化は著しく、かかる
分野に使用されているフィルムとしての要求品質につい
ても厳しくなりつつあって、既存のフィルムでは対応で
きなくなりつつある。
【0005】例えば、液晶パネルは近年大型化や高精細
化(画素の小型化)が進んでいて、その実装時に使用さ
れる基材用フィルムとしても傷や光を反射あるいは屈折
させる光学的な欠点が無く、かつ、着色が無くて透明性
の高いフィルムが求められている。基材フィルムに欠陥
があった場合はパネル自体が欠陥品となって製品歩留ま
りが低下する。
【0006】また、タッチパネルなどのディスプレー被
覆部材して用いるときも被覆したフィルム部材の傷や光
学的欠点、色調、透明性の悪化は製品自体の品質に強く
影響し、欠陥があった場合は製品品位や製品歩留まりが
低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題を
解決し、製品傷や光学的な欠点が少なく、また、透明性
や色調にも優れたフィルムを提供するものである。特
に、光学的デバイスに応用したとき、製品品位や製品歩
留まりに優れた特性を奏するフィルムを提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、ポリエ
ステルと平均粒子径が5〜100nmの粒子Aとからな
るポリエステルフィルムであって、粒子Aの含有量が
0.005〜5重量%、粒子Aのフィルム中での単分散
指数が0.8以上、粒子Aが10個以上凝集してなる凝
集体のフィルム中での数割合が1%未満、かつフィルム
の光学的欠点が20個/m2以下であるポリエステルフ
ィルム、あるいは、二層以上の積層構成を有する熱可塑
性フィルムであって、その最外層の少なくとも一層がポ
リエステルと平均粒子径が5〜100nmの粒子Aとか
らなり、粒子Aの該層における含有量が0.005〜5
重量%、粒子Aの該層中での単分散指数が0.8以上、
粒子Aが10個以上凝集してなる凝集体の該層中での数
割合が1%未満であり、かつ、フィルムの光学的欠点が
20個/m2以下である積層フィルムによって達成され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリエステルは、
好ましくはジカルボン酸成分とグリコール成分から構成
されたものであり、例えばジカルボン酸もしくはそのエ
ステル形成性誘導体とグリコールとのエステル化もしく
はエステル交換反応ならびに引続く重縮合反応によって
製造される。
【0010】ポリエステルの種類についてはフィルムな
どの成形品に成形しうるものであれば特に限定されな
い。フィルムなどの成形品に成形しうる好適なポリエス
テルとしては、ジカルボン酸成分として芳香族ジカルボ
ン酸を使用したものがよく、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−p−オキシベンゾエート、
ポリエチレン−1,2−ビス(2−クロロフェノキシ)
エタン−4,4´−ジカルボキシレート、ポリエチレン
−1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジカ
ルボキシレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
シクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレート、
ポリ−1,3−トリメチレンテレフタレート等が挙げら
れ、中でもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリ−1,3−トリメチレンテレフ
タレートが好ましく、これらの共重合体あるいはブレン
ド物も好ましい態様である。
【0011】勿論、これらのポリエステルは、コポリエ
ステルとしてその共重合成分としては、上記したポリエ
ステルを構成する酸成分およびグリコール成分以外の芳
香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸および脂環族ジ
カルボン酸等の酸成分、芳香族グリコール、脂肪族グリ
コールおよび脂環族グリコール等のグリコール成分が共
重合されていてよく、かかる酸成分としては、例えば、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、フタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカ
ルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、デカ
リンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸を挙げること
ができる。
【0012】また、グリコール成分としてはエチレング
リコール、1,3−トリメチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,10−デカンジオール等の脂肪族グ
リコール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノー
ルA等の脂環族グリコールなどを挙げることができる。
これらのグリコール成分の中ではエチレングリコール、
1,3−トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましく
採用される。
【0013】なお、上記した酸成分、グリコール成分
は、一種のみ用いてもよく、二種以上を併用してもよ
い。また、これらの共重合成分はポリエステルを製造す
る際に副生するものであってもよい。
【0014】本発明のポリエステルフィルムには、粒子
として平均粒子径が5〜100nmの粒子Aが0.00
5〜5重量%含有され、粒子Aのフィルム中での単分散
指数が0.8以上であり、かつ、粒子Aが10個以上凝
集してなる凝集体のフィルム中での数割合が1%未満で
ある。あるいは、当該条件を満足するポリエステル層が
少なくとも一層形成された積層フィルムとなっている。
【0015】粒子Aの組成としては、特に制限するわけ
ではなく、例えば、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸
化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウ
ム、酸化マグネシウム、二種以上の金属元素を含む複合
酸化物、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウ
ムなどを挙げることができるが、分散性が良好である粒
子として得やすく、また、ポリエステルフィルム表面を
保護する効果が良好であるため、二酸化珪素、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛およびこれらの複合酸化物を用いる
ことが好ましい。
【0016】また、粒子Aの平均粒子径としては、5〜
100nmであることが必要であり、下限として好まし
くは10nm以上、より好ましくは20nm以上、更に
好ましくは25nm以上であり、上限として好ましくは
80nm以下、より好ましくは60nm以下、更に好ま
しくは50nm以下である。この粒径の設計は後述する
分散性とも関係するが、下限を下回るときはフィルム走
行性や滑り性が悪くなって傷の発生原因となり、上限を
上回るときは 粒子自体の脱落による傷の生成や欠点の
存在原因となり、また、粒子による補強効果が小さく、
透明性や色調としても悪化する。
【0017】また、粒子Aの含有量としては0.005
重量%〜5重量%であることが必要であり、下限として
好ましくは0.01重量%以上、より好ましくは0.0
5重量%以上、更に好ましくは0.1重量%以上であ
り、上限として好ましくは3重量%以下、より好ましく
は2重量%以下、更に好ましくは1重量%以下である。
下限を下回るときはフィルム走行性や滑り性が悪くなっ
て傷の発生原因となり、上限を上回るときは 改善の効
果が鈍るとともに透明性や色調が悪化し、また、粒子自
体の脱落による傷の生成や欠点の存在原因となる。
【0018】また、粒子Aの単分散指数は0.8以上で
ある。ここで、単分散指数は以下の式で定義され、観察
する粒子の数は少なくとも500個とする。
【0019】
【式1】 この単分散指数は下限として0.85以上であることが
好ましく、より好ましくは0.87以上、更に好ましく
は0.92以上、特に好ましくは0.95以上である。
上限としては特に制限はないが0.99程度が生産管理
上の問題として現実的な値である。
【0020】また、該評価において粒子Aが10個以上
凝集してなる凝集体の数割合は、1%未満であり、好ま
しくは0.5%未満、より好ましくは0.2%未満、更
に好ましくは0.1%未満、特に好ましくは観察されな
いことが好ましい。なお、該数割合は下式で定義され
る。
【0021】
【式2】 これら分散性、凝集性を規定するパラメータにおいて規
定の範囲外であるときには、滑り性や耐擦傷性が悪化
し、また、色調、透明性が損なわれる。
【0022】また、粒子Aにおいて活性水素量としては
2×10-2mol/g以下であることが好ましい。より
好ましくは1×10-2mol/g以下、更に好ましくは
5×10-3mol/g以下、特に好ましくは3×10-3
mol/g以下である。下限として特に制限はないが、
1×10-4mol/g程度が実用的と言える。この活性
水素量が好ましい範囲にあると粒子の分散が良好であ
り、走行性、耐擦傷性が良化し易く、また、色調、透明
性も良好となり易い。
【0023】本発明のフィルムはフィルムのゲル化指数
として0.5以下であることが好ましい。より好ましく
は0.45以下、更に好ましくは0.42以下、特に好
ましくは0.40以下である。下限として特に制限はな
いが0.30程度が実用的と言える。ここでゲル化指数
は下式で定義される。
【0024】
【式3】 かかる範囲外であるときには、光学的欠点が出やすいと
共に走行性や表面性、また、色調、透明性に劣る。ま
た、フィルム屑の再利用性にも劣り経済的にも不利であ
る。
【0025】次に、本発明のフィルムには上記述べた粒
子Aの他に粒子を含有することもできる(かかる粒子を
以下粒子Bと言うことがある)。粒子Bの平均粒子径は
好ましくは200nm〜5μmであって、下限として好
ましくは300nm以上、より好ましくは500nm以
上であり、上限として好ましくは3μm以下、より好ま
しくは1μm以下である。また、粒子Bの平均粒子径は
上記粒子Aの平均粒子径の5倍〜20倍とすることが好
ましい。該範囲内に調整することにより滑り性として良
好でフィルム製造時あるいは工程加工時の通過性が良好
で高速加工にも耐えることができ、また、耐擦傷性もよ
り良好となる。粒子Bの含有量は粒子の比重や粒径によ
り適宜調整されるが、0.001〜1重量%の範囲で用
いることが好ましい。
【0026】かかる粒子としては、二酸化チタン、コロ
イド状シリカなどの二酸化珪素、酸化アルミニウム、炭
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム等の無機粒子、ある
いは例えばアクリル酸類、スチレン、フッ素樹脂、シリ
コーン樹脂などを構成成分とする有機粒子などの本願複
合酸化物粒子以外の粒子を例示することができる。な
お、粒子Aと粒子Bとが化学組成として同一であっても
構わないが、この時の平均粒子径の算出は粒度分布曲線
に数学的処理を行ってそれぞれの平均粒子径を求めるこ
とが可能である。
【0027】また、粒子Bとしてその屈折率nbは該粒
子が含まれるポリエステルの屈折率npの±0.02以
内であることが好ましく、更に好ましくは±0.01以
内である。かかる範囲とすることで、透明性がさらに良
好となり、また、光学的欠点が少ないフィルムとするこ
とができる。
【0028】粒子Bは積層フィルムとした場合、粒子A
と同じ層に含有されていることが走行性や耐擦傷性の点
から好ましい。
【0029】また、本発明として積層フィルムがある。
積層フィルムとしたときにはその最外層の少なくとも一
層に、粒子として平均粒子径が5〜100nmの粒子A
が0.005〜5重量%含有され、粒子Aの該層中での
単分散指数が0.8以上であり、かつ、粒子Aが10個
以上凝集してなる凝集体の該層中での数割合が1%未満
であることが必要である。また、本発明は三層以上の積
層フィルムとし、最外層を除く内層には粒子を含有して
いないことが好ましい。かかる構成とすることで透明
性、色調において一段と優れたものとすることができ
る。
【0030】また、ポリエステルマトリクス中に含有さ
れる金属イオンの濃度をM(mol/kg)、リンの濃
度をP(mol/kg)としたとき、 0.3≦M/P≦3.0 であることが好ましい。M/Pが0.3未満であるとき
にはフィルムとしても生産性に劣るものとなる可能性が
ある。また、3.0以上であるときには色調および耐熱
性に劣るものとなる可能性がある。
【0031】例えば、金属元素を含有せしめる方法とし
ては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、
および亜鉛、マンガン、亜鉛等の金属元素を含有する化
合物、具体的には、酢酸リチウム、酢酸カルシウム、酢
酸マグネシウム、酢酸マンガン等のモノカルボン酸のグ
リコール可溶塩化合物、塩化リチウム、塩化マンガン等
の塩化物などをポリエステル製造時の反応系内に反応触
媒・添加剤として添加・配合する方法などを挙げること
ができる。
【0032】次に、リン元素を含有せしめる方法として
は、例えばリン酸、亜リン酸、ホスホン酸もしくはこれ
らのエステル等のリン元素を含有する化合物をポリエス
テル製造時の反応系内に添加・配合する方法などを挙げ
ることができる。
【0033】本発明のポリエステル組成物は、溶融比抵
抗値が1×1011Ω・cm以下であると生産性に鑑みて
好ましく、好ましい値は1×109Ω・cm以下、より
好ましくは1×108Ω・cm以下であると良い。上限
には特に制限はないがゲル化指数への影響から余り低す
ぎても良くなく、1×106Ω・cm程度が実用的であ
る。この溶融比抵抗値を調製する方法には、例えば、
(1)ポリエステル中に金属元素およびリン元素を含有
せしめ、それらの金属、リン元素量を適宜変更する方
法、(2)微粒子を含有せしめる方法などを挙げること
ができる。この中では(1)の方法が好ましい。
【0034】本発明のフィルムは好ましく最外層の少な
くとも一面にコーティング層を形成することができる。
この時、該コーティング層には粒子(かかる粒子を以下
粒子Cということがある)が含有されていても構わな
い。かかるコーティング層を設けることで帯電防止性や
易接着性、滑り性、耐擦傷性などを更に改善することが
可能である。
【0035】コーティング層中には粒子径200nm〜
5μmの粒子が含有されていることが走行性や耐擦傷性
の改善効果が大きいため好ましい。また、同時に粒子径
20nm〜100nmの粒子が含有されていることが、
耐擦傷性の点から好ましい。
【0036】また、該コーティング層の屈折率(nc)
は下層フィルムの屈折率(nf)以上であることが好ま
しく、より好ましくは、 nf+0.001≦nc≦nf+0.05 である。かかる構成とすることで波長による光学特性の
変化を抑制できて光学特性として優れたフィルムとする
ことができ、かつ、コーティング層としても厚み管理を
厳格にする必要が減り工程管理上からも簡便である。
【0037】また、本発明のフィルムは厚み100μm
あたりの波長400nm以上の光線透過率は85%以上
であることが好ましく、より好ましくは87%以上、特
に好ましくは90%以上である。上限としては、コーテ
ィング層の設営等の条件で一概に断じることはできない
が99%程度が現実的である。
【0038】また、本発明のフィルムの少なくとも一面
の摩擦係数(動摩擦係数)は0.2〜0.9であること
が好ましく、下限として好ましくは0.25以上、より
好ましくは0.3以上であり、上限として好ましくは
0.8以下、より好ましくは0.7以下である。かかる
範囲とすることで、加工時に傷を受けにくく、また、粒
子の脱落などが無く工程通過性に優れたフィルムとする
ことができる。
【0039】また、本発明のフィルムの光学的欠点は2
0個/m2以下であることが必要であり、好ましくは1
2個/m2以下、より好ましくは7個/m2 以下、更に
好ましくは5個/m2 以下である。ここで言う光学的欠
点とは、フィルムを透過する光が屈折、散乱あるいは遮
蔽されることで、局所的に暗部(あるいは輝部)を生じ
る欠点を言い、必ずしも傷など物理的欠陥が無くとも局
所的な密度の斑やゲルなどの高架橋物、異物の存在やコ
ーティング層を形成したときには表面エネルギーなどに
起因する局所厚み斑(塗布斑)などが原因として生じる
欠点である。
【0040】また、本発明のフィルムは光学的に擬等方
性であることが好ましい。ここで言う擬等方性とはフィ
ルム面上、長手方向屈折率(nMD)と幅方向の屈折率
(nTD)との差が0.005以下であることを言い、好
ましくは0.003以下である。また、この擬等方性は
フィルム幅方向の数点で測定し、各点でのnMDとnTDの
差の最大値と最小値を求めた時、この最大値と最小値の
差が0.003以下であることが好ましい。かかる構成
とすることで、光学用途に用いるとき収差、複屈折など
の影響が小さくでき光学的品質として優れたものとでき
る。
【0041】次に本発明の実施する態様を具体的に説明
するが、本発明はかかる記載に限定されるわけではな
い。
【0042】本発明で使用する粒子(粒子A)を得る方
法としては、本発明の要件を満足するものであれば特に
制限はないが、例えば金属インゴットを加熱して金属元
素を蒸発させ、例えば酸化物の場合は酸化雰囲気に導入
することで核の生成・成長を実施する方法(気化成長
法)、また、乾式あるいは湿式法で得た粒子の表面をマ
イクロ波などで焼成したり、表面の無機官能基を有機物
で処理して修飾する方法が挙げられ、中では気化成長法
を採用することが簡便であり好ましい。粒子径の調整は
粒子の成長時間や雰囲気濃度や温度等を調整することに
より制御できる。該方法により得られた粒子は凝集しに
くい傾向があり、単分散指数や凝集体の割合、また、粒
子が凝集することでの光学欠点への寄与分が小さくでき
る傾向があって、本発明において好ましく採用できる。
また、上述した粒子の活性水素基量に着眼して粒子を選
択することも好適である。
【0043】一方、粒子Bを得る方法についても、本発
明の要件を満足するものであれば特に制限はないが、屈
折率の調整においては元素種、密度に着眼し、簡便な方
法としては複塩(複合酸化物含む)として調整すること
が例示でき、例えば、亜鉛やスズ、鉛などの重金属の珪
酸塩と二酸化珪素の複合化合物とする方法や親和性に劣
るが懸濁重合法や乳化重合法などを採用して有機粒子を
調製する方法が挙げられる。なお、粒径の調製には粒子
の成長条件として温度、濃度、時間等を調整して設計す
ることができる。
【0044】本発明で使用する粒子をポリエステル中に
含有せしめる方法には特に制限されるものではなく、重
合前や重合工程中に添加する方法や重合後にベントポー
トを具した一軸あるいは二軸の混練機にスラリーを注入
して調製する方法などが挙げられるが、重合工程中に添
加する方法が本発明を容易に達成できるため好ましい。
粒子の添加にあたっては単分散指数や凝集体の割合およ
び光学欠点の粒子寄与分の観点からは、高圧ホモジナイ
ザーや超音波分散、メディア分散、ビスコミルなどの方
法を適宜採用すると好適である。
【0045】この時、該無機粒子のスラリーとしてもア
ルキレングリコールスラリーやアルコールスラリーとし
て調製されていることが好ましい。該スラリーは例えば
水スラリーから溶媒置換によって得ることができる。
【0046】この粒子分散時、熱強度が強すぎるとスラ
リーが着色して好ましくなく、このようなときは濃度を
下げることが必要である。
【0047】ポリエステルの重合前あるいは重合中に添
加する態様においては、例えば芳香族ジカルボン酸のジ
アルキルエステルとエチレングリコールを用いる、いわ
ゆるエステル交換法を採用することが好ましい。
【0048】特に本発明のポリエステル組成物を得るた
めには、使用される触媒やポリマーのカルボキシ末端基
量を適宜調整して得ることができるが、例えば触媒とし
てはエステル交換触媒としてはアルカリ金属アセテート
を採用し、重合反応触媒としては、酸化ゲルマニウムあ
るいはビスマスなどの混入の少ない酸化アンチモン触媒
が採用でき、また、酸化ゲルマニウム触媒を採用するこ
とがゲル化指数や光学的欠点の減少に好ましい。また、
コバルトなどの遷移金属化合物やアルコキシチタネート
などの併用も好ましく採用できる。カルボキシ末端基量
としては、10〜30(eq/t)の範囲に調整すると
本発明の実施に好適である。
【0049】かくして調製される本願発明のポリエステ
ル組成物は公知の方法により成形することができる。例
えば、本発明のポリエステル組成物からなるフィルムの
具体的な製造方法を説明すると、ポリエステル組成物を
乾燥後、溶融押出しして、未延伸シートとし、続いて二
軸延伸、熱処理し、フィルムにする方法が挙げられる。
二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは二軸同時延伸のいず
れでもよく、延伸倍率は、通常は縦、横それぞれ2.0
〜5.0倍が適当である。また、二軸延伸後、さらに
縦、横方向のいずれかに再延伸してもよい。各粒子原料
含有ポリエステルや粒子を含有しないポリエステル樹脂
を適宜混合して粒子の濃度を調節することができる。な
お、用途により屈折率差が大きいことが好ましい用途も
存在するが、この際は一方の延伸倍率を高めることで調
節できる。また、光学的な擬等方性を得るときは、延伸
倍率として略等しくし、また、未張力下に十分な余熱工
程と延伸速度として収縮応力に着眼して、速度を調節す
ることが有効である。
【0050】本発明を積層フィルムとして実施するとき
は、例えば、複数台の供給器、押出機を準備し、それぞ
れの原料を仕込んで溶融させ、溶融成形時にピノールな
どを用いて積層して押し出して得たり、一層形成後その
上にキャストして成形したりすることができる。前者の
場合、積層厚みは原料の溶融粘度をなるだけ等しくし、
各押出機から押出す量を制御して調整することが可能で
ある。
【0051】例えば、重合時の触媒量としてリン量を1
0ppm以下となるように含有し、重合温度あるいは製
膜時の押出温度を300℃以下としたり、また、フィル
ター構造を滞留が生じない構成とし、また、製膜時のロ
ール材質を軟質化あるいはフィルムとロールとの周速差
を実質的に無くすることは光学的欠点やゲル化指数を本
願発明の要件を満足するようにするために好適に採用さ
れる。
【0052】また、本発明のフィルムの全フィルム厚み
に対する厚み斑は好ましくは20%以下であり、より好
ましくは14%以下、さらに好ましくは10%以下であ
る。下限としては特に制限はないが、生産性の観点から
2%程度である。厚み斑が20%を超えると光学用フィ
ルムとして用いたとき、加工性が悪く、張力下において
平面性が劣るものとなる懸念があり、また、光学特性と
しても斑を持つ懸念がある。
【0053】なお、本発明のポリエステル組成物および
それからなるフィルムには、目的を阻害しない範囲にお
いて他の熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等、また各種の添加剤、例えば
カルボジイミド、エポキシ化合物などの末端封鎖剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、界面活性剤、顔
料、蛍光増白剤等が含有されていてもよい。
【0054】また、コーティング層の形成には、フィル
ム形成過程の任意の時点あるいはフィルム形成後オフラ
インで形成する方法が挙げられるが、傷が生成する懸念
が小さく、生産性が良好であることからフィルム形成時
にコーティングすることが好ましい。例えば、キャスト
・延伸後にメタリングバーやグラビアコーターなどを用
いてコーティング剤を塗布し、乾燥・延伸を同時に実施
する方法が挙げられる。
【0055】コーティング剤の調製は公知の方法で行っ
て構わない。コーティング組成物の屈折率はコーティン
グ物の組成、乾燥条件、延伸条件などが影響するが、組
成としては、架橋アクリル系やウレタン系のコーティン
グ剤を用いることが調整範囲がフレキシブルに設定でき
簡便である。
【0056】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例により限定を受けるわけでは
ない。
【0057】本発明における特性値の測定方法は、次の
方法によって行った。
【0058】A.粒子の平均粒子径、粒度分布、凝集粒
子の数、単分散指数 ポリエステルフィルム断面を透過型電子顕微鏡(TE
M)を用い、1万倍以上の倍率で観察する。TEMの切
片厚さは約100nmとし、場所を変えて100視野以
上測定する。粒子の平均径dは、等価円相当径として求
める。
【0059】また、この時粒子の分散状態を観察し、粒
子Aの単分散指数、凝集粒子の数を求めた。 B.粒子の化学組成 蛍光X線法および原子吸光分析法で求めた。 C.活性水素量 ポリエステル組成物を例えばオルトクロロフェノール等
の溶媒に溶解し、遠心分離器により粒子を分取し、溶媒
で何度も洗浄後次第に低沸点の溶媒に置換して粒子表面
の状態を変化させない条件で乾燥する。このとき同時に
他の粒子が配合され、分離が必要なときは比重差などを
利用して分離する。
【0060】次に該粒子を無水のテトラヒドロフラン中
に分散させ、次いで水素化リチウムアルミニウムを用
い、発生する水素ガスから水酸基量を見積もる。
【0061】一方、上記操作での分離が困難であるとき
は、該無機粒子のNMR測定を実施し、そのケミカルシ
フト値からアルコール性水酸基の濃度を見積もった。 D.ゲル化指数 ポリエステルフィルムを窒素雰囲気下、300℃で3時
間熱処理を行った。次いで、透過赤外分光分析を行い、
該フィルムの波長1610cm-1を1578cm-1の強
度で除した値として求めた。 E.ポリエステル組成物の固有粘度 o−クロロフェノール溶媒を用い、25℃で測定した。 F.溶融比抵抗 一対の銅電極を挿入した容器内に被測定物を入れ、この
被測定物を窒素雰囲気下に280℃に加熱して被測定物
を溶融させる。次いで、電極に直流高圧発生装置を用い
て電圧を印加し、電流計で電流値を、また、電圧計で電
極板間の電位を求め、下式で算出した。
【0062】p=(V×S)/(I×D) ここで、p:溶融比抵抗(Ω・cm) V:印加電圧(V) S:電極板面積(cm2) I:電流値(A) D:電極間距離(cm) G.フィルムの厚み斑 フィルムロールから任意にサンプリングした少なくとも
500点について厚みを測定し、下記式により求めた。
【0063】 (最大厚み−最小厚み)/平均厚み×100 (%) H.フィルムの積層厚み 二次イオン質量分析計、X線光電子分光法、赤外分析
法、あるいはコンフォーカル顕微鏡などで粒子濃度の深
さ方向分布を測定する。表面を基準とし、深さ方向で極
大値を得た後、その極大値の1/2となる深さを積層厚
みと定義した。また、積層厚みが小さいときは特に、粒
子濃度の深さ分布からではなくフィルムの断面観察ある
いは薄膜段差測定器等によっても決定することができ
る。 I.光線透過率 日立製作所社製、可視・紫外線分光器(UV−310
0)を用いて測定した。なお、厚みによる補正はランベ
ルト−ベールの法則によった。 J.光学的欠点 フィルムロールからフィルムを巻きだして、裏面から偏
光をあて、一方、表面側でも偏光板を通じてフィルム表
面を少なくとも500m2 観察してゆき、輝点あるいは
暗点の数を計数し、単位面積当たりの欠点数を求めた。 K.摩擦係数 動摩擦係数測定器(TBT−3000 横浜システム研
究所製)を用い、25℃、50%RHの雰囲気下で、フ
ィルムを外径8mmφのSUS420J2,表面粗度
0.2Sのポストに巻き付け角180度で接触させ、
3.3cm/秒の速さで走行させた後、入り側張力T1
が25gとなるよう張力をコントロールして出側T2
(g)の値から次式を用いて算出した。
【0064】μk=(2/π)ln(T2/T1) L.屈折率 ナトリウムD線を光源として、アッベ屈折率計で求め
た。
【0065】なお、屈折率はエリプソメータなどの公知
の方法で求めることもできる。 M.色調(b値) フィルムを重ねて500μm厚みとし、JIS L−1
073に準拠し反射法にて求めた。 N.フィルムの耐擦傷性 フィルムを1/2インチ幅にスリットしたもの10本を
用意し、テープ走行性試験機を使用してガイドピン(表
面粗度Ra100nm)上を走行させる(走行速度30
0m/分、走行回数1回、巻き付け角60°、走行張力
60g)。この時フィルムに入った傷を顕微鏡で観察
し、耐擦傷性を判定した。幅2.5μm以上の傷が平均
としてテープ幅あたり2本未満は◎、2本以上5本未満
は○、5本以上10本未満は△、10本以上は×と判定
した。 粒子Aの調製 粒子A−1:平均粒径30nmのコロイダルシリカの2
0重量%エチレングリコールスラリー中にシランカップ
リング剤0.1部(粒子対比)添加し、次いで200℃
で7時間加熱処理を行った。この時水および低分子アル
コールの生成が認められたが、熱処理中にエチレングリ
コールの一部と共に留去した。
【0066】粒子A−2:金属インゴッドを陰極とし
て、陽極電極を中央に配したトーチを前記インゴッドの
対向位置に据え付け、トーチ内にアルゴンガスを供給し
て陽極を保護しつつ電極間に電圧を印加してアーク放電
を行ってアルゴンプラズマを生成させ、前記インゴッド
を形成する金属元素を加熱気化させて、該蒸気を酸化,
冷却して捕集し、平均粒子径が30nmの非晶質酸化物
粒子を得た。
【0067】ついで、この粒子をシランカップリング剤
で処理後、メタノール中サンドグラインダーで分散さ
せ、スラリーを得た。 ポリエステル組成物Bの調製 粒子を架橋ポリエステル(表1参照)とした他はポリエ
ステル組成物Aと同様の方法で重合反応を行い、固有粘
度0.62dl/gのポリエステル組成物を得た。 ポリエステルCの調製 粒子を添加しない他はポリエステルAと同様の方法を用
いて固有粘度0.62dl/gのポリエステルを得た。 コーティング組成物の調製 架橋アクリル−ポリエステル系コーティング剤の水系分
散体に固形分対比5重量%の平均粒子径が200nmの
架橋ポリエステル粒子を添加し、調製した。 実施例1 テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコー
ル70重量部とを酢酸リチウム0.09重量部を触媒と
して常法に従いエステル交換反応を行った。エステル交
換反応終了後、酸化ゲルマニウム0.03重量部、リン
化合物としてジメチルフェニルホスホネート0.1重量
部を添加し、次いで予め調製した粒子スラリーを粒子と
して1重量部となるように添加した。引き続いて常法に
従い重縮合反応を行い、固有粘度0.62dl/gのポ
リエステル組成物(ポリエステル組成物A)を得た。
【0068】次いで、得られたポリエステル組成物を十
分乾燥した。
【0069】次いで、2台の押出し機を準備し、内一台
は表1の粒子量および表2の積層厚みとなるようにポリ
エステル組成物A、ポリエステル組成物B、ポリエステ
ルCを混合して供給し、もう一台はポリエステルCのみ
供給して、それぞれ285℃で溶融し、T型口金よりシ
ート状に押し出し、30℃の冷却ドラムで冷却固化せし
め未延伸フィルムを得た。次いで未延伸フィルムを95
℃に加熱して縦方向に3.2倍延伸し、さらに100℃
に加熱して横方向に3.0倍延伸し、200℃で加熱処
理して、総厚み60μmのフィルムを得た。得られたポ
リエステル組成物の特性ならびにフィルムの特性を表1
及び表2に示した。 比較例1 比較例1は本発明の粒子に代えて凝集シリカ粒子を使用
してポリエステル組成物Aとして調製し、実施例1と同
様に実施した例である。 実施例2〜5,比較例2〜4 粒子の種類、量を変更した以外は実施例1と同様の方法
で、ポリエステル組成物A(、ポリエステル組成物B)
およびそれからなるフィルムを得た。特性、結果を表1
および表2に示した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明は、特定の粒子を含有し、また、
凝集体割合の低い構成とすることによって、製品傷や光
学的な欠点が少なく、また、透明性や色調にも優れ、特
に、光学的デバイスの製造に応用したとき、製品品位や
製品歩留まりに優れた特性を奏するポリエステルフィル
ムを提供することができる。
【0073】本発明のフィルムは、タッチパネルや液晶
板加工部材、あるいは反射防止フィルム基材等に特に好
適であるが、フィルム欠点が少なくかつ工程通過性にも
優れることから磁気記録媒体やコンデンサー、感熱孔版
印刷用、金属板貼り合わせ用などをはじめ一般工業用な
どの用途にも好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 C08L 67/00 G02F 1/1333 500 G02F 1/1333 500 Fターム(参考) 2H090 JA07 JB03 JD13 4F071 AA18 AA22 AA32 AA43 AA44 AA45 AA46 AA49 AA67 AB21 AB26 AE09 AH19 BA07 BB06 BB08 BC01 BC02 BC17 4F100 AA19A AA20A AA25A AA33A AK01B AK01C AK41A AT00B AT00C BA03 BA07 BA10C CA23A CA23H CC00C GB41 JB16B JB16C JK16 JN01 JN18A JN18C YY00A 4J002 BC032 BD122 BG012 CF031 CF041 CF051 CF061 CF071 CF081 CF221 CP032 DE076 DE096 DE106 DE136 DE137 DE146 DE147 DE236 DE237 DG056 DJ007 DJ016 DJ017 FD090 GF00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルと平均粒子径が5〜100n
    mの粒子Aとからなるポリエステルフィルムであって、
    粒子Aの含有量が0.005〜5重量%、粒子Aのフィ
    ルム中での単分散指数が0.8以上、粒子Aが10個以
    上凝集してなる凝集体のフィルム中での数割合が1%未
    満、かつフィルムの光学的欠点が20個/m2以下であ
    るポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】波長400nmの光線透過率が厚み100
    μmあたり85%以上である請求項1に記載のポリエス
    テルフィルム。
  3. 【請求項3】ゲル化指数が0.5以下である請求項1ま
    たは2に記載のポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】二層以上の積層構成を有する熱可塑性フィ
    ルムであって、その最外層の少なくとも一層が、ポリエ
    ステルと平均粒子径が5〜100nmの粒子Aとからな
    り、粒子Aの該層における含有量が0.005〜5重量
    %、粒子Aの該層中での単分散指数が0.8以上、粒子
    Aが10個以上凝集してなる凝集体の該層中での数割合
    が1%未満であり、かつ、フィルムの光学的欠点が20
    個/m2以下である積層フィルム。
  5. 【請求項5】波長400nmの光線透過率が厚み100
    μmあたり85%以上である請求項4に記載の積層フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】ゲル化指数が0.5以下である請求項4ま
    たは5に記載の積層フィルム。
  7. 【請求項7】三層以上の積層構成を有する熱可塑性フィ
    ルムであって、内層には実質的に粒子を含有していない
    請求項4〜6のいずれか1項に記載の積層フィルム。
  8. 【請求項8】粒子Aが珪素の酸化物、アルミニウムの酸
    化物、亜鉛の酸化物、およびこれらの複合酸化物から選
    ばれた少なくとも1種である請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のフィルム。
  9. 【請求項9】該ポリエステル中に平均粒子径が200n
    m〜5μmの粒子Bを含有する請求項1〜8のいずれか
    1項に記載のフィルム。
  10. 【請求項10】粒子Bの屈折率nbが該ポリエステルの
    屈折率np±0.02以内である請求項9に記載のフィ
    ルム。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    フィルムの両表面の少なくとも一面にコーティング層を
    設けたコーティングフィルム。
  12. 【請求項12】コーティング層中に平均粒子径が200
    nm〜5μmの粒子Cを含有している請求項11に記載
    のコーティングフィルム。
  13. 【請求項13】コーティング層の屈折率ncがその下層
    フィルムの屈折率nf以上である請求項11または12
    に記載のコーティングフィルム。
  14. 【請求項14】波長400nmの光線透過率が厚み10
    0μmあたり85%以上である請求項11〜13のいず
    れか1項に記載のコーティングフィルム。
  15. 【請求項15】両表面の少なくとも一面の摩擦係数が
    0.2〜0.9である請求項1〜14のいずれか1項に
    記載のフィルム。
  16. 【請求項16】光学的に擬等方性である請求項1〜15
    のいずれか1項に記載のフィルム。
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