JP2001261181A - 用紙送り装置 - Google Patents

用紙送り装置

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JP2001261181A
JP2001261181A JP2000081252A JP2000081252A JP2001261181A JP 2001261181 A JP2001261181 A JP 2001261181A JP 2000081252 A JP2000081252 A JP 2000081252A JP 2000081252 A JP2000081252 A JP 2000081252A JP 2001261181 A JP2001261181 A JP 2001261181A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の面が印刷済面である印刷用紙をレジス
トローラで挟持したときに、レジストローラへのインキ
の付着を防止し、そのインキ付着が原因となる印刷用紙
の再転移汚れの発生を防止する。 【解決手段】 レジストローラ24は、第1ローラ26
と第2ローラ27とから構成され、第1ローラ26は弾
性ローラ26aと硬質ローラ26bとを有し、第2ロー
ラ27は弾性ローら27aと硬質ローラ27bとを有す
る。レジストローラ24を、第1ローラ26の弾性ロー
ラ26aと第2ローラ27の硬質ローラ27bとで印刷
用紙を挟持する第1挟持状態と、第1ローラ26の硬質
ローラ26bと第2ローラ27の弾性ローラ27aとで
印刷用紙を挟持する第2挟持状態とに選択的に切り替
え、印刷用紙の印刷済面には硬質ローラ26b又は27
bを接触させ、印刷済面上のインキが弾性ローラ26a
又は27aに付着しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の面への多色
印刷、両面印刷などに用いられる印刷装置における用紙
送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷装置では、多色印刷を行える
機能を備えたものが普及している。さらに、紙資源の有
効利用を図るという観点から、両面印刷が広く行われる
ようになっている。
【0003】印刷装置において、一方の面への多色印刷
を行う場合には、一方の面に対して或る色での印刷が行
われている印刷用紙を給紙部にセットし、その印刷用紙
を印刷部に向けて給紙するとともに印刷部において既に
印刷が行われている面(印刷済面)へ異なる色のインキ
で重ね印刷を行う。また、両面印刷を行う場合には、一
方の面への印刷が終了している印刷用紙を給紙部にセッ
トし、その印刷用紙を印刷部に向けて給紙するとともに
他方の面に対して印刷を行う。
【0004】印刷装置における給紙部と印刷部との間に
は、給紙部から給紙された印刷用紙を第1ローラと第2
ローラとでその両面側から挟持し、所定のタイミングで
回転駆動されることにより印刷用紙を印刷部へ送り込む
タイミングを計るレジストローラが設けられている。な
お、このようなレジストローラは印刷装置に特有のもの
ではなく、プリンタや複写機等の他の画像形成装置にも
設けられている。
【0005】レジストローラは、第1ローラと第2ロー
ラとのいずれか一方が弾性を有するゴムなどの弾性素材
で形成され、他方が金属や樹脂などの硬質素材で形成さ
れているものが一般的である。その理由は、第1ローラ
と第2ローラとで印刷用紙を挟持したとき、弾性素材で
形成されているローラ(第1ローラ又は第2ローラ)が
硬質素材で形成されているローラ(第2ローラ又は第1
ローラ)に押圧されて変形することにより、印刷用紙に
作用するレジストローラの接触圧が印刷用紙の各部にお
いて均一になり、印刷用紙におけるスキューの発生やシ
ワの発生が防止されるためである。
【0006】印刷装置で使用されるインキとしては、マ
スタに形成されている穿孔画像やこのマスタが巻き付け
られた版胴がインキによる目詰まりを起こさないように
するため、オイル分が用紙に浸透して体積が減少するこ
とにより乾燥する浸透乾燥タイプの油中水形のエマルジ
ョンインキが主に用いられている。このため、印刷用紙
に印刷された画像の乾燥には時間がかかっている。ま
た、エマルジョンインキなどのインキは、ゴムなどの弾
性素材には付着し易く、金属や樹脂などの硬質素材には
付着しにくいという特性がある。
【0007】一方の面への多色印刷時又は両面印刷時に
おいて、一方の面が印刷済面である印刷用紙がレジスト
ローラ(第1ローラと第2ローラ)で挟持されたとき、
ゴムなどの弾性素材で形成された第1ローラ又は第2ロ
ーラが印刷済面に接触すると、乾燥途中のインキがその
第1ローラ又は第2ローラの外周面に付着する。第1ロ
ーラ又は第2ローラの外周面に付着したインキは、レジ
ストローラの回転に伴って運ばれ、同じ印刷用紙上の他
の部分、又は、次の印刷用紙に再付着(再転移)し、所
謂、レジストローラへのインキ付着が原因となる印刷用
紙の再転移汚れ(コロ跡汚れ)が発生する。一方、硬質
素材で形成された第2ローラ又は第1ローラの外周面へ
はインキが付着しにくいので、レジストローラで印刷用
紙を挟持したときに硬質素材で形成された第2ローラ又
は第1ローラが印刷済面に接触しても、レジストローラ
へのインキ付着が原因となる印刷用紙の再転移汚れは発
生しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】弾性素材で形成された
第1ローラが下側に配置され、硬質素材で形成された第
2ローラが上側に配置されている場合において、印刷済
面を上向きにして印刷用紙を搬送する印刷時、例えば、
一方の面への多色印刷時には、印刷用紙の印刷済面が硬
質素材で形成された第2ローラに接触して弾性素材で形
成された第1ローラには接触しないので、印刷済面上の
インキは第2ローラと第1ローラとのいずれの外周面へ
も付着せず、レジストローラへのインキ付着が原因とな
る印刷用紙の再転移汚れは発生しない。しかし、印刷済
面を下向きにして印刷用紙を搬送する印刷時、例えば、
両面印刷時には、印刷用紙の印刷済面が弾性素材で形成
された第1ローラに接触するので、印刷済面上のインキ
が第1ローラの外周面に付着し、このインキ付着が原因
となる印刷用紙の再転移汚れが発生する。
【0009】一方、弾性素材で形成された第1ローラが
上側に配置され、硬質素材で形成された第2ローラが下
側に配置されている場合には、印刷済面を下向きにして
印刷用紙を搬送する印刷時、例えば、両面印刷時には、
印刷用紙の印刷済面が硬質素材で形成された第2ローラ
に接触して弾性素材で形成された第1ローラには接触し
ないので、印刷済面上のインキは第1ローラと第2ロー
ラとのいずれの外周面へも付着せず、レジストローラへ
のインキ付着が原因となる印刷用紙の再転移汚れは発生
しない。しかし、印刷済面を上向きにして印刷用紙を搬
送する印刷時、例えば、一方の面への多色印刷時には、
印刷用紙の印刷済面が弾性素材で形成された第1ローラ
に接触するので、印刷済面上のインキが第1ローラの外
周面に付着し、このインキ付着が原因となる印刷用紙の
再転移汚れが発生する。
【0010】そこで本発明は、一方の面への多色印刷や
両面印刷を行うときに、印刷用紙をレジストローラ(第
1ローラと第2ローラ)で挟持して搬送しても、印刷用
紙の印刷済面上のインキが第1ローラと第2ローラとの
外周面へ付着することを防止し、レジストローラへのイ
ンキ付着が原因となる印刷用紙の再転移汚れの発生を防
止することができる用紙送り装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
給紙部から給紙された印刷用紙を第1ローラと第2ロー
ラとでその両面側から挟持し、所定のタイミングで回転
駆動されることにより挟持した前記印刷用紙を印刷部へ
送り込むレジストローラを備えた用紙送り装置におい
て、前記第1ローラは、外周面が搬送力を確保するため
に弾性素材で形成された弾性ローラと、外周面がインキ
の付着しにくい硬質素材で形成された硬質ローラとを有
し、前記第2ローラは、外周面が搬送力を確保するため
に弾性素材で形成された弾性ローラと、外周面がインキ
の付着しにくい硬質素材で形成された硬質ローラとを有
し、前記レジストローラは、前記第1ローラの前記弾性
ローラと前記第2ローラの前記硬質ローラとで印刷用紙
を挟持する第1挟持状態と、前記第1ローラの前記硬質
ローラと前記第2ローラの前記弾性ローラとで印刷用紙
を挟持する第2挟持状態とに切替自在である。
【0012】したがって、一方の面が印刷済面である印
刷用紙を給紙してその印刷用紙に印刷する場合には、給
紙される印刷用紙の印刷済面がどちら側に位置している
かにより、レジストローラを第1挟持状態又は第2挟持
状態に切り替える。これにより、第1挟持状態に切り替
えたときには第2ローラの硬質ローラが印刷済面に接触
し、第2挟持状態に切り替えたときには第1ローラの硬
質ローラが印刷済面に接触し、いずれの場合にも弾性ロ
ーラは印刷済面へ接触しないので、レジストローラへの
インキ付着が原因となる印刷用紙の再転移汚れの発生が
防止される。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1ローラと前記第2ローラとのいず
れか一方は、前記弾性ローラと前記硬質ローラとが同一
軸心上に配置されて位置固定に設けられ、他方は、前記
弾性ローラと前記硬質ローラとが互いに平行であって異
なる軸心上に配置されるとともにこれらの弾性ローラと
硬質ローラとが選択的に印刷用紙を挟持する位置へ移動
自在に設けられている。
【0014】したがって、弾性ローラと硬質ローラとが
異なる軸心上に配置されている第1ローラ又は第2ロー
ラを移動させ、弾性ローラと硬質ローラとを印刷用紙を
挟持する位置へ選択的に移動させることにより、レジス
トローラを第1挟持状態と第2挟持状態とに切り替える
ことができる。本発明では、第1ローラと第2ローラと
のうち、弾性ローラと硬質ローラとが異なる軸心上に配
置されている一方のみを移動させる構造なので、レジス
トローラの設置スペースが小さくなり、用紙送り装置が
小型化される。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の用
紙送り装置において、前記第1ローラと前記第2ローラ
とはそれぞれ前記弾性ローラと前記硬質ローラとが同一
軸心上に配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと
の少なくともいずれか一方が軸心方向へスライド自在及
び所定位置で固定自在である。
【0016】したがって、第1ローラと第2ローラとの
少なくともいずれか一方を軸心方向へスライドさせるこ
とにより、レジストローラを第1挟持状態と第2挟持状
態とに切り替えることができる。本発明では、第1ロー
ラと第2ローラとの少なくともいずれか一方を軸心方向
へスライドさせる構造なので、レジストローラの設置ス
ペースがさらに小さくなり、用紙送り装置がさらに小型
化される。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の用紙送り装置において、前記第1ロ
ーラの前記弾性ローラを回転駆動させる第1駆動部と、
前記第2ローラの前記弾性ローラを回転駆動させる第2
駆動部とが設けられている。
【0018】したがって、第1ローラと第2ローラとで
印刷用紙を挟持して搬送する場合には、第1ローラの弾
性ローラと第2ローラの弾性ローラとのうち、印刷用紙
における印刷済面でない面に接触している弾性ローラを
駆動させることができ、これにより、印刷用紙に対して
大きな搬送力を付与することができ、印刷用紙の搬送が
円滑に行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。図1は、孔版印刷装置の全
体構造を示す縦断正面図である。なお、孔版印刷装置の
基本的構造は周知のものであるので、基本的構造は簡単
に説明する。この孔版印刷装置は、画像読取部1、製版
部2、印刷部3、排版部4、給紙部5、排紙部6等から
構成されている。
【0020】画像読取部1は、コンタクトガラス上に位
置する原稿7の画像を光学的に読み取る。
【0021】製版部2は、ロール状に巻かれたマスタ原
紙8を保持する保持部9、マスタ原紙8を引き出すプラ
テンローラ10、マスタ原紙8を加熱溶融穿孔すること
により画像読取部1で読み取った原稿7の画像に応じた
穿孔画像を形成するサーマルヘッド11、穿孔画像が形
成されたマスタ原紙8を所定長さにカットするカッタ1
2等から構成されている。穿孔画像が形成されたマスタ
原紙8がカッタ12で所定長さにカットされることによ
りマスタ(図示せず)が形成される。
【0022】印刷部3は、軸線回りに回転駆動されてそ
の外周面にマスタが巻き付けられる多孔性で円筒状の版
胴13、版胴13の外周面に接離する位置へ移動自在な
プレスローラ14、版胴13の内部に設けられたインキ
供給機構15等から構成されている。この印刷部3で
は、マスタが巻き付けられた版胴13とプレスローラ1
4とで給紙部5から給紙された印刷用紙16を挟持し、
このとき、インキ供給機構15により供給されたインキ
をマスタの穿孔部分から滲み出させることにより印刷用
紙16に対して印刷を行う。
【0023】排版部4は、所定枚数の印刷が終了して不
要になった使用済みのマスタを版胴13の外周面から剥
がし、剥がしたマスタを収納する構造であり、使用済み
のマスタを版胴13の外周面から剥がすための排版ロー
ラ17、版胴13から剥がされたマスタを収納する排版
収納箱18により構成されている。
【0024】給紙部5は、印刷部3へ給紙される印刷用
紙16がセットされるところであり、印刷用紙16が載
置される給紙台19、セットする印刷用紙16の位置決
めを行うサイドフェンス20等により構成されている排
紙部6は、印刷が終了した印刷用紙16が排紙されると
ころであり、印刷が行われて排紙された印刷用紙16が
載置される排紙台21、排紙された印刷用紙16の用紙
揃えを行うためのエンドフェンス22及び一対のサイド
フェンス23等により構成されている。
【0025】給紙部5から印刷部3に至る印刷用紙16
の搬送経路上には、印刷用紙16を印刷部3へ送り込む
タイミングを計るレジストローラ24が設けられてい
る。印刷部3から排紙部6に至る印刷用紙16の搬送経
路上には、印刷が行われた印刷用紙16を吸着して排紙
部6に向けて搬送する吸着搬送機構25が設けられてい
る。
【0026】図2ないし図6は、レジストローラ24の
構造を示すものである。レジストローラ24は、第1ロ
ーラ26と第2ローラ27とを備え、これらの第1ロー
ラ26と第2ローラ27とで給紙部5から給紙された印
刷用紙16を上下方向から挟持し、所定のタイミングで
回転駆動されることにより挟持した印刷用紙16を印刷
部3へ送り込むものである。
【0027】第1ローラ26は、外周面が搬送力を確保
するために弾性素材で形成された複数個の弾性ローラ2
6aと、外周面がインキの付着しにくい硬質素材で形成
された複数個の硬質ローラ26bとを有し、これらの弾
性ローラ26aと硬質ローラ26bとが1本のローラ軸
26cに固定されている。ローラ軸26cは軸心回りに
回転自在に軸支され、このローラ軸26cにはタイミン
グベルト28を介して第1駆動部である駆動モータ29
が連結されている。弾性ローラ26aの弾性素材として
は、耐油性のあるニトリルゴムやクロロプレンゴムが用
いられている。硬質ローラ26bの硬質素材としては、
アセタールなどの樹脂や金属が用いられている。なお、
硬質ローラ26bの外周面には、成形時や成形後のエッ
チング処理により微細な凹凸(凹凸寸法が数μm〜数十
μm)を形成し、印刷用紙16との接触面積を少なくす
ることが望ましい。
【0028】第2ローラ27は、外周面が搬送力を確保
するために弾性素材で形成された複数個の弾性ローラ2
7aと、外周面がインキの付着しにくい硬質素材で形成
された複数個の硬質ローラ27bとを有し、弾性ローラ
27aはローラ軸27cに固定され、硬質ローラ27b
はローラ軸27dに固定されている。これらのローラ軸
27c,27dは、平行な軸心をもって一対のギア付側
板30間に回転自在に軸支されている。一対のギア付側
板30は、動力伝達軸31の回りに回動自在に軸支さ
れ、動力伝達軸31の両端は、一対のレジストアーム3
2に回転自在に軸支されている。なお、弾性ローラ27
aの弾性素材としては弾性ローラ26aと同じように、
耐油性のあるニトリルゴムやクロロプレンゴムが用いら
れている。硬質ローラ27bの硬質素材としては硬質ロ
ーラ26bと同じように、アセタールなどの樹脂や金属
が用いられている。硬質ローラ27bの外周面には、硬
質ローラ26bと同じように微細な凹凸を形成すること
が望ましい。
【0029】ギア付側板30には、動力伝達軸31が挿
通された部分を中心とする弧状ギア33が形成され、こ
の弧状ギア33にはレジストアーム32に固定されたモ
ータ34により駆動されるギア35が噛み合っている。
そして、このモータ34を駆動させることによりギア付
側板30が動力伝達軸31の軸心回りに回動し、第1ロ
ーラ26の弾性ローラ26aと第2ローラ27の硬質ロ
ーラ27bとが当接して印刷用紙16を挟持する第1挟
持状態(図2〜図4に示す状態)と、第1ローラ26の
硬質ローラ26bと第2ローラ27の弾性ローラ27a
とが当接して印刷用紙16を挟持する第2挟持状態(図
5及び図6に示す状態)とに切り替えられる。
【0030】一方のレジストアーム32には第2駆動部
である駆動モータ36が固定され、この駆動モータ36
と動力伝達軸31とがタイミングベルト37で連結さ
れ、動力伝達軸31とローラ軸27cとがタイミングベ
ルト38で連結されている。そして、駆動モータ36が
駆動されることにより、タイミングベルト37と動力伝
達軸31とタイミングベルト38とを介して第2ローラ
27の弾性ローラ27aが軸心回りに回転駆動される。
【0031】レジストアーム32は、支軸32aを支点
として上下方向へ揺動自在に設けられており、一端側に
第2ローラ27が取り付けられ、他端側にカムフォロア
39が回転自在に取り付けられている。カムフォロア3
9の近傍には版胴13の回転に同期して回転するレジス
トカム40が配置され、回転するレジストカム40の外
周面がカムフォロア39に当接しているときには、レジ
ストアーム32が支軸32aの回りに反時計回り方向へ
揺動し、第2ローラ27が第1ローラ26から離反す
る。一方、レジストカム40の外周面がカムフォロア3
9から離反しているときには、レジストアーム32は引
張スプリング41の付勢力により支軸32aの回りに時
計回り方向へ揺動し、第2ローラ27と第1ローラ26
とが当接し、第1挟持状態又は第2挟持状態となる。
【0032】このような構成において、画像読取部1に
原稿7をセットして製版スタートキーをオンにすると、
画像読取部1により原稿7の画像が読み取られ、読み取
られた画像データに応じて製版部2でマスタが製版さ
れ、製版されたマスタが版胴13の外周面に巻き付けら
れる。その後、版胴13の外周面に巻き付けられたマス
タを版胴13の外周面に密着させる版付けが行われ、版
付け終了後に印刷スタートキーをオンにすることにより
印刷が開始される。この印刷時には、給紙部5から給紙
された印刷用紙16がレジストローラ24で挟持され、
挟持された印刷用紙16がタイミングを計られて印刷部
3に送り込まれ、印刷部3において印刷が行われ、印刷
が行われた印刷用紙16が排紙部6ヘ排紙される。
【0033】ここで、未使用の印刷用紙16に単色の印
刷を行う通常印刷時には、レジストローラ24は、図2
ないし図4に示すように第1挟持状態に切り替えられて
いる。即ち、第1ローラ26の弾性ローラ26aと第2
ローラ27の硬質ローラ27bとが当接され、給紙部5
から給紙された印刷用紙16が弾性ローラ26aと硬質
ローラ27bとで挟持される。そして、挟持された印刷
用紙16は、駆動モータ29の駆動により第1ローラ2
6(弾性ローラ26aと硬質ローラ26b)が回転駆動
されるとともに第2ローラ27の硬質ローラ27bが連
れ回りされることにより、印刷部3へ送り込まれる。
【0034】つぎに、印刷用紙16の一方の面へ多色印
刷を行う場合について説明する。この場合には、一方の
面へある色のインキによる印刷が行われている印刷用紙
16を、その印刷済面を上向きにして給紙部5にセット
し、版胴13を異なる色のインキを使用するものに交換
するとともに新たなマスタの製版とそのマスタの版胴1
3への巻き付けとを行い、印刷スタートキーをオンにす
る。すると、上述した通常印刷の場合と同様に、給紙、
印刷、排紙が行われ、その印刷用紙16の印刷済面の上
に異なる色のインキによる重ね印刷が行われる。
【0035】この多色印刷時には、レジストローラ24
は、通常印刷の場合と同じように第1挟持状態に切り替
えられている。これにより、給紙部5から給紙された印
刷用紙16がレジストローラ24で挟持されたとき、印
刷用紙16の印刷済面には硬質ローラ27bが接触す
る。しかし、印刷済面上のインキはこの硬質ローラ27
bの外周面へは付着しにくく、また、第1ローラ26の
弾性ローラ26aの外周面へのインキの付着も発生しな
い。このため、一方の面への多色印刷時においては、レ
ジストローラ24へのインキ付着が原因となる印刷用紙
16の再転移汚れの発生が防止される。
【0036】さらに、この多色印刷時には、印刷用紙1
6における印刷済面でない面に接触している弾性ローラ
26aが駆動モータ29により回転駆動されるので、印
刷用紙16に対して大きな搬送力を付与することがで
き、印刷用紙16の搬送が円滑に行われる。
【0037】つぎに、印刷用紙16に対して両面印刷を
行う場合について説明する。この両面印刷時には、一方
の面への印刷が終了した印刷用紙16を、その印刷済面
を下向きにして給紙部5にセットし、新たなマスタの製
版とそのマスタの版胴13への巻き付けとを行い、両面
印刷スタートキーをオンにする。すると、印刷の開始に
先立ち、レジストローラ24が第1挟持状態から第2挟
持状態へ切り替えられる。
【0038】この切り替え時には、図示しない制御部か
らの制御によりモータ34が駆動され、モータ34が駆
動されることによりギア35と弧状ギア33との噛み合
いを介してギア付側板30が動力伝達軸31の回りに反
時計回り方向へ所定角度回動され、図5及び図6に示す
ように、第1ローラ26の硬質ローラ26bと第2ロー
ラ27の弾性ローラ27aとが当接される。これによ
り、給紙部5から給紙された印刷用紙16は、硬質ロー
ラ26bと弾性ローラ27aとにより挟持され、挟持さ
れた印刷用紙16は、駆動モータ36の駆動によりタイ
ミングベルト37と動力伝達軸31とタイミングベルト
38とを介して弾性ローラ27aが回転駆動されるとと
もに第1ローラ26が連れ回りされることにより、印刷
部3へ送り込まれる。
【0039】この両面印刷時には、レジストローラ24
が第2挟持状態に切り替えられることにより、給紙部5
から給紙された印刷用紙16がレジストローラ24で挟
持されたとき、印刷用紙16の印刷済面には硬質ローラ
26bが接触する。しかし、印刷済面上のインキはこの
硬質ローラ26bの外周面へは付着しにくく、また、第
2ローラ27の弾性ローラ27aの外周面へのインキの
付着も発生しない。このため、両面印刷時においては、
レジストローラ24へのインキ付着が原因となる印刷用
紙16の再転移汚れの発生が防止される。
【0040】さらに、この両面印刷時には、印刷用紙1
6における印刷済面でない面に接触している弾性ローラ
27aが駆動モータ36により回転駆動されるので、印
刷用紙16に対して大きな搬送力を付与することがで
き、印刷用紙16の搬送が円滑に行われる。
【0041】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図7
ないし図9に基づいて説明する。なお、図1ないし図6
において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説
明も省略する(以下の実施の形態においても同様)。
【0042】本実施の形態の用紙送り装置におけるレジ
ストローラ42は、第1ローラ43と第2ローラ44と
を備え、これらの第1ローラ43と第2ローラ44とで
給紙部5から給紙された印刷用紙16を上下方向から挟
持し、所定のタイミングで回転駆動されることにより挟
持した印刷用紙16を印刷部3へ送り込むものである。
【0043】第1ローラ43は、第1の実施の形態にお
いて説明した第1ローラ26とほぼ同じ構造であり、外
周面が搬送力を確保するために弾性素材で形成された複
数個の弾性ローラ43aと、外周面がインキの付着しに
くい硬質素材で形成された複数個の硬質ローラ43bと
を有し、これらの弾性ローラ43aと硬質ローラ43b
とが1本のローラ軸43cに固定されている。ローラ軸
43cは軸心回りに回転自在に軸支され、このローラ軸
43cにはタイミングベルト28を介して駆動モータ2
9が連結されている。弾性ローラ43aの弾性素材とし
て耐油性のあるニトリルゴムやクロロプレンゴムが用い
られている点、硬質ローラ43bの硬質素材としてアセ
タールなどの樹脂や金属が用いられている点、硬質ロー
ラ43bの外周面に微細な凹凸を形成することが望まし
い点などは、第1の実施の形態と同じである。
【0044】第2ローラ44は、外周面が搬送力を確保
するために弾性素材で形成された複数個の弾性ローラ4
4aと、外周面がインキの付着しにくい硬質素材で形成
された複数個の硬質ローラ44bと、外周面がインキの
付着しにくい硬質素材で形成されるとともに硬質ローラ
44bより僅かに小径である小径硬質ローラ44cとを
有し、これらの弾性ローラ44aと硬質ローラ44bと
小径硬質ローラ44cとが1本のローラ軸44dに固定
されている。ローラ軸44dの両端は一対のレジストア
ーム32に回転自在及び軸心方向へスライド自在に軸支
されている。
【0045】ローラ軸44dの一端側にはスライド用ギ
ア45が固定され、このスライド用ギア45は、一方の
レジストアーム32に固定されたモータ取付板46に取
り付けられたモータ47に連結されたギア48と噛み合
っている。そして、モータ47が駆動されることによ
り、ギア48とスライド用ギア45との噛み合いを介し
て第2ローラ44が軸心方向へスライドし、第1ローラ
43の弾性ローラ43aと第2ローラ44の硬質ローラ
44bとが当接して印刷用紙16を挟持する第1挟持状
態(図8に示す状態)と、第1ローラ43の硬質ローラ
43bと第2ローラ44の弾性ローラ44aとが当接し
て印刷用紙16を挟持する第2挟持状態(図9に示す状
態)とに切り替えられる。
【0046】ローラ軸44dの他端側には駆動用ギア4
9が固定され、この駆動用ギア49は、他方のレジスト
アーム32に固定された第1駆動部である駆動モータ5
0に連結されたギア51と噛み合っている。そして、駆
動モータ50が駆動されることにより、ギア51と駆動
用ギア49との噛み合いを介して第2ローラ44が軸心
回りに回転駆動される。
【0047】このような構成において、給紙部5からの
印刷用紙16の給紙を、その印刷用紙16の印刷済面を
上向きにして行う印刷時、例えば、印刷用紙16の一方
の面への多色印刷を行う場合には、レジストローラ42
は、図8に示すように第1挟持状態に切り替えられてい
る。これにより、給紙部5から給紙された印刷用紙16
がレジストローラ42で挟持されたとき、印刷用紙16
の印刷済面には硬質ローラ44bが接触する。しかし、
印刷済面上のインキはこの硬質ローラ44bの外周面へ
は付着しにくく、また、第1ローラ43の弾性ローラ4
3aの外周面へのインキの付着も発生しない。このた
め、一方の面への多色印刷時においては、レジストロー
ラ42へのインキ付着が原因となる印刷用紙16の再転
移汚れの発生が防止される。
【0048】さらに、この多色印刷時には、印刷用紙1
6における印刷済面でない面に接触している弾性ローラ
43aが駆動モータ29により回転駆動されるので、印
刷用紙16に対して大きな搬送力を付与することがで
き、印刷用紙16の搬送が円滑に行われる。
【0049】つぎに、印刷用紙16に対して両面印刷を
行う場合について説明する。この両面印刷時には、一方
の面への印刷が終了した印刷用紙16を、その印刷済面
を下向きにして給紙部5にセットし、新たなマスタの製
版とそのマスタの版胴への巻き付けとを行い、両面印刷
スタートキーをオンにする。すると、印刷の開始に先立
ち、レジストローラ42が第1挟持状態から第2挟持状
態へ切り替えられる。
【0050】この切り替え時には、図示しない制御部か
らの制御によりモータ47が駆動され、モータ47が駆
動されることによりギア48とスライド用ギア45との
噛み合いを介して第2ローラ44が軸心方向へスライド
され、図9に示すように、第1ローラ43の硬質ローラ
43bと第2ローラ44の弾性ローラ44aとが当接さ
れる。これにより、給紙部5から給紙された印刷用紙1
6は、硬質ローラ43bと弾性ローラ44aとにより挟
持され、挟持された印刷用紙16は、駆動モータ50の
駆動によりギア51と駆動用ギア49との噛み合いを介
して第2ローラ44が回転駆動されるとともに第1ロー
ラ43が連れ回りされることにより、印刷部3へ送り込
まれる。
【0051】この両面印刷時には、レジストローラ42
が第2挟持状態に切り替えられることにより、給紙部5
から給紙された印刷用紙16がレジストローラ42で挟
持されたとき、印刷用紙16の印刷済面には硬質ローラ
43bが接触する。しかし、印刷済面上のインキはこの
硬質ローラ43bの外周面へは付着しにくく、また、第
2ローラ44の弾性ローラ44aの外周面へのインキの
付着も発生しない。このため、両面印刷時においては、
レジストローラ42へのインキ付着が原因となる印刷用
紙16の再転移汚れの発生が防止される。
【0052】さらに、この両面印刷時には、印刷用紙1
6における印刷済面でない面に接触している弾性ローラ
44aが駆動モータ50により回転駆動されるので、印
刷用紙16に対して大きな搬送力を付与することがで
き、印刷用紙16の搬送が円滑に行われる。
【0053】また、この両面印刷時には、第1ローラ4
3の弾性ローラ43aと第2ローラ44の小径硬質ロー
ラ44cとが対向し、印刷用紙16の搬送を補助してい
る。この弾性ローラ43aと小径硬質ローラ44cとに
よる印刷用紙16の挟持箇所では、小径硬質ローラ44
cの直径が小さいために挟持圧力が小さく、弾性ローラ
43aが印刷用紙16の印刷済面に接触しても弾性ロー
ラ43aの外周面へのインキの付着はほとんど発生しな
い。なお、この小径硬質ローラ44cについては、省略
してもよいものである。
【0054】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図1
0及び図11に基づいて説明する。本実施の形態の基本
的構造は第2の実施の形態と同じであり、ローラ軸43
cに弾性ローラ43aと硬質ローラ43bとが固定され
た第1ローラ43と、ローラ軸44dに弾性ローラ44
aと硬質ローラ44bとが固定された第2ローラ44と
からなるレジストローラ42が設けられている。
【0055】本実施の形態が第2の実施の形態と異なる
点は、ローラ軸43cの両端を一対のレジストアーム3
2で軸支し、第1ローラ43を上下方向へ揺動自在とし
た点である。
【0056】第2ローラ44は一対の固定側板52によ
り軸心回りに回転自在及び軸心方向へスライド自在に軸
支されている。固定側板52に固定されたモータ取付板
46に取り付けられたモータ47、モータ47に連結さ
れたギア48、ギア48と噛み合ってスライドする平板
ギア53、ローラ軸44dに固定されて平板ギア53に
固定された突起部54が係合されるガイドローラ55等
により、第2ローラ44を軸心方向へスライドさせて印
刷用紙16の挟持状態を第1挟持状態と第2挟持状態と
に切り替える機構が形成されている。
【0057】このような構成において、本実施の形態の
用紙送り装置では、第2の実施の形態と同じように、給
紙部5からの印刷用紙16の給紙を、その印刷用紙16
の印刷済面を上向きにして行う印刷時、例えば、印刷用
紙16の一方の面への多色印刷を行う場合には、レジス
トローラ42が第1挟持状態に切り替えられる。これに
より、給紙部5から給紙された印刷用紙16がレジスト
ローラ42で挟持されたとき、印刷用紙16の印刷済面
には硬質ローラ44bが接触し、第2の実施の形態で説
明した場合と同じように、一方の面への多色印刷時にお
いては、レジストローラ42へのインキ付着が原因とな
る印刷用紙16の再転移汚れの発生が防止される。
【0058】また、印刷用紙16に対して両面印刷を行
う場合には、図示しない制御部からの制御によりモータ
47が駆動され、モータ47の駆動により第2ローラ4
4が軸心方向へスライドし、レジストローラ42は、第
1ローラ43の硬質ローラ43bと第2ローラ44の弾
性ローラ44aとが当接される第2挟持状態に切り替え
られる。これにより、給紙部5から給紙された印刷用紙
16がレジストローラ42で挟持されたとき、印刷用紙
16の印刷済面には硬質ローラ43bが接触し、第2の
実施の形態で説明した場合と同じように、両面印刷時に
おいては、レジストローラ42へのインキ付着が原因と
なる印刷用紙16の再転移汚れの発生が防止される。
【0059】つぎに、本発明の第4の実施の形態を図1
2及び図13に基づいて説明する。本実施の形態のレジ
ストローラ56は、第1ローラ57と第2ローラ58と
を備え、これらの第1ローラ57と第2ローラ58とで
給紙部5から給紙された印刷用紙16を上下方向から挟
持し、所定のタイミングで回転駆動されることにより挟
持した印刷用紙16を印刷部3へ送り込むものである。
【0060】第1ローラ57は、外周面が搬送力を確保
するために弾性素材で形成された複数個の弾性ローラ5
7aと、外周面がインキの付着しにくい硬質素材で形成
された複数個の硬質ローラ57bとを有し、弾性ローラ
57aはローラ軸57cに固定され、硬質ローラ57b
はローラ軸57dに固定されている。これらのローラ軸
57c,57dは、平行な軸心をもって一対の可動側板
59間に回転自在に軸支されている。可動側板59は、
支軸59aによりその軸心回りに回動自在に軸支されて
いる。
【0061】第2ローラ58は、外周面が搬送力を確保
するために弾性素材で形成された複数個の弾性ローラ5
8aと、外周面がインキの付着しにくい硬質素材で形成
された複数個の硬質ローラ58bとを有し、弾性ローラ
58aはローラ軸58cに固定され、硬質ローラ58b
はローラ軸58dに固定されている。これらのローラ軸
58c,58dは、平行な軸心をもって一対の可動側板
60間に回転自在に軸支されている。可動側板60は、
支軸60aによりその軸心回りに回動自在にレジストア
ーム32の一端側に軸支されている。
【0062】なお、弾性ローラ57a,58aの弾性素
材としては、耐油性のあるニトリルゴムやクロロプレン
ゴムが用いられている。硬質ローラ57b,58bの硬
質素材としてはアセタールなどの樹脂や金属が用いら
れ、その外周面には、成形時や成形後のエッチング処理
により微細な凹凸(凹凸寸法が数μm〜数十μm)を形
成し、印刷用紙16との接触面積を少なくすることが望
ましい。
【0063】なお、図示しないが、第1ローラ57と第
2ローラ58とには、可動側板59,60を支軸59
a,60aの軸心回りに回動させ、第1ローラ57の弾
性ローラ57aと第2ローラ58の硬質ローラ58bと
が当接して印刷用紙16を挟持する第1挟持状態(図1
2に示す状態)と、第1ローラ57の硬質ローラ57b
と第2ローラ58の弾性ローラ58aとが当接して印刷
用紙16を挟持する第2挟持状態(図13に示す状態)
とに切り替えるための切り替え機構が連結されている。
【0064】さらに、第1ローラ57の弾性ローラ57
aと第2ローラ58の弾性ローラ58aとには、これら
の弾性ローラ57a,58aを回転駆動させる駆動モー
タがそれぞれ連結されている。
【0065】このような構成において、本実施の形態の
用紙送り装置では、給紙部5からの印刷用紙16の給紙
を、その印刷用紙16の印刷済面を上向きにして行う印
刷時、例えば、印刷用紙16の一方の面への多色印刷を
行う場合には、レジストローラ56が図12に示す第1
挟持状態に切り替えられる。これにより、給紙部5から
給紙された印刷用紙16がレジストローラ56で挟持さ
れたとき、印刷用紙16の印刷済面には硬質ローラ58
bが接触し、上述した各実施の形態において説明した場
合と同じように、一方の面への多色印刷時においては、
レジストローラ56へのインキ付着が原因となる印刷用
紙16の再転移汚れの発生が防止される。
【0066】また、給紙部5からの印刷用紙16の給紙
を、その印刷用紙16の印刷済面を下向きにして行う印
刷時、例えば、印刷用紙16に対する両面印刷を行う場
合には、図示しない制御部からの制御により可動側板5
9,60が回動され、レジストローラ56が図13に示
す第2挟持状態に切り替えられる。これにより、給紙部
5から給紙された印刷用紙16がレジストローラ56で
挟持されたとき、印刷用紙16の印刷済面には硬質ロー
ラ57bが接触し、上述した各実施の形態において説明
した場合と同じように、両面印刷時においては、レジス
トローラ56へのインキ付着が原因となる印刷用紙16
の再転移汚れの発生が防止される。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明の用紙送り装置によ
れば、レジストローラは、第1ローラの弾性ローラと第
2ローラの硬質ローラとで印刷用紙を挟持する第1挟持
状態と、第1ローラの硬質ローラと第2ローラの弾性ロ
ーラとで印刷用紙を挟持する第2挟持状態とに切替自在
であるので、一方の面が印刷済面である印刷用紙を給紙
してその印刷用紙に印刷する場合には、給紙される印刷
用紙の印刷済面がどちら側に位置しているかにより、レ
ジストローラを第1挟持状態又は第2挟持状態に切り替
え、第1挟持状態に切り替えたときには第2ローラの硬
質ローラを印刷済面に接触させ、第2挟持状態に切り替
えたときには第1ローラの硬質ローラを印刷済面に接触
させ、いずれの場合にも弾性ローラが印刷済面に接触し
ないようにし、それにより、レジストローラへのインキ
付着が原因となる印刷用紙の再転移汚れの発生を防止す
ることができる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、第2ローラ又は第1ローラのいずれ
か一方のみを移動させることによりレジストローラを第
1挟持状態と第2挟持状態とに切り替えることができ、
このため、レジストローラの設置スペースを小さくする
ことができ、用紙送り装置の小型化を図ることができ
る。
【0069】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、第2ローラと第1ローラとの少なく
ともいずれか一方を軸心方向へスライドさせることによ
りレジストローラを第1挟持状態と第2挟持状態とに切
り替えることができ、このため、レジストローラの設置
スペースをさらに小さくすることができ、用紙送り装置
のさらなる小型化を図ることができる。
【0070】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3のいずれか一記載の用紙送り装置において、第1
ローラを回転駆動させる第1駆動部と、第2ローラを回
転駆動させる第2駆動部とが設けられているので、第1
ローラと第2ローラとで印刷用紙を挟持して搬送する場
合には、第1ローラの弾性ローラと第2ローラの弾性ロ
ーラとのうち、印刷用紙における印刷済面でない面に接
触している弾性ローラを駆動させることができ、これに
より、印刷用紙に対して大きな搬送力を付与して印刷用
紙を円滑に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における孔版印刷装
置の全体構造を示す縦断正面図である。
【図2】レジストローラが第1挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す正面図である。
【図3】レジストローラが第1挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す側面図である。
【図4】レジストローラが第1挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す斜視図である。
【図5】レジストローラが第2挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す正面図である。
【図6】レジストローラが第2挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のレジストローラを
示す正面図である。
【図8】レジストローラが第1挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す側面図である。
【図9】レジストローラが第2挟持状態に切り替えられ
ている状態を示す側面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態のレジストローラ
を示す正面図である。
【図11】レジストローラが第1挟持状態に切り替えら
れている状態を示す側面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態のレジストローラ
が第1挟持状態に切り替えられている状態を示す正面図
である。
【図13】レジストローラが第2挟持状態に切り替えら
れている状態を示す正面図である。
【符号の説明】
5 給紙部 16 印刷用紙 24 レジストローラ 26 第1ローラ 26a 弾性ローラ 26b 硬質ローラ 27 第2ローラ 27a 弾性ローラ 27b 硬質ローラ 29 第1駆動部 42 レジストローラ 43 第1ローラ 43a 弾性ローラ 43b 硬質ローラ 44 第2ローラ 44a 弾性ローラ 44b 硬質ローラ 50 第2駆動部 56 レジストローラ 57 第1ローラ 57a 弾性ローラ 57b 硬質ローラ 58 第2ローラ 58a 弾性ローラ 58b 硬質ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部から給紙された印刷用紙を第1ロ
    ーラと第2ローラとでその両面側から挟持し、所定のタ
    イミングで回転駆動されることにより挟持した前記印刷
    用紙を印刷部へ送り込むレジストローラを備えた用紙送
    り装置において、 前記第1ローラは、外周面が搬送力を確保するために弾
    性素材で形成された弾性ローラと、外周面がインキの付
    着しにくい硬質素材で形成された硬質ローラとを有し、 前記第2ローラは、外周面が搬送力を確保するために弾
    性素材で形成された弾性ローラと、外周面がインキの付
    着しにくい硬質素材で形成された硬質ローラとを有し、 前記レジストローラは、前記第1ローラの前記弾性ロー
    ラと前記第2ローラの前記硬質ローラとで印刷用紙を挟
    持する第1挟持状態と、前記第1ローラの前記硬質ロー
    ラと前記第2ローラの前記弾性ローラとで印刷用紙を挟
    持する第2挟持状態とに切替自在であることを特徴とす
    る用紙送り装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ローラと前記第2ローラとのい
    ずれか一方は、前記弾性ローラと前記硬質ローラとが同
    一軸心上に配置されて位置固定に設けられ、他方は、前
    記弾性ローラと前記硬質ローラとが互いに平行であって
    異なる軸心上に配置されるとともにこれらの弾性ローラ
    と硬質ローラとが選択的に印刷用紙を挟持する位置へ移
    動自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の用紙送り装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ローラと前記第2ローラとはそ
    れぞれ前記弾性ローラと前記硬質ローラとが同一軸心上
    に配置され、前記第1ローラと前記第2ローラとの少な
    くともいずれか一方が軸心方向へスライド自在及び所定
    位置で固定自在であることを特徴とする請求項1記載の
    用紙送り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ローラの前記弾性ローラを回転
    駆動させる第1駆動部と、前記第2ローラの前記弾性ロ
    ーラを回転駆動させる第2駆動部とが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の用
    紙送り装置。
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