JP2001259778A - 鍛造プレス - Google Patents
鍛造プレスInfo
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- JP2001259778A JP2001259778A JP2000071692A JP2000071692A JP2001259778A JP 2001259778 A JP2001259778 A JP 2001259778A JP 2000071692 A JP2000071692 A JP 2000071692A JP 2000071692 A JP2000071692 A JP 2000071692A JP 2001259778 A JP2001259778 A JP 2001259778A
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Abstract
最少にし、鍛造品のバリ抜き精度の向上とカエリバリの
発生を防止できる鍛造プレスを提供する。 【解決手段】スライド4のプレス本体に対する相対運動
を、コラムに取付けられたスライドキブ11でガイドす
る熱膨張補償型のスライドガイドと、上ダイホルダ7と
下ダイホルダ8間の相対運動を、上ダイホルダ7と下ダ
イホルダ8の間に設けられた熱膨張補償型のダイホルダ
ガイドと、抜き型の上金型と下金型間の相対運動を、上
金型と下金型の間に設けられたガイドポストとガイド孔
でガイドする金型ガイドと、抜き型の下ダイベース45
を下ダイホルダ8に形成した収容凹部8A内に収容し、
幅方向と奥行き方向に移動させる隙間dを与えている。
Description
る。さらに詳しくは、多工程金型を用い、素材を数工程
で成形し、最後の工程でバリ抜きを行うクランク式の鍛
造プレスに関する。
相対運動に依存し、この正確さは、プレス加工された製
品の精度や金型の寿命に直接影響を与える。このため、
従来より上下金型の相対運動を正確にするために、スラ
イドのガイド構造やダイホルダのガイド構造が検討され
てきた。
の4ヵ所のコーナー部をコラムに取付けたスライドギブ
でガイドし、かつ各コーナー部を直交する2面ずつガイ
ドする8面ガイド式がある。また、ダイホルダのガイド
構造としては、上下いずれか一方のダイホルダの4隅に
丸柱状のガイドポストを立設し、他方のダイホルダの4
隅に前記ガイドポストが挿入されるガイド孔を形成した
丸型ガイドポスト式がある。さらに、バリ抜き用の金型
である抜き型そのものにも、上型と下型の間にガイドポ
ストとガイド孔を設けたガイドポスト式がある。従来は
前記のスライドやダイホルダ、抜き型のガイド構造をそ
れぞれ単独で用いたり、あるいは組合わせて用いてい
た。
ガイド構造は、いずれもプレス型打ち時の熱の影響を回
避し得る熱膨張補償型でないため、ガイド隙間を余り小
さくできなかった。そのため、抜き型のガイドポストと
ガイド孔間に芯ズレが生じ、かじりが発生したり、バリ
抜き精度の向上に限界があった。
き型の上下刃物のクリアランスを最少にし、鍛造品のバ
リ抜き精度の向上とカエリバリの発生を防止できる鍛造
プレスを提供することを目的とする。
は、スライドのプレス本体に対する相対運動を、スライ
ドに放射方向に設けた案内面と、コラムに取付けられた
スライドキブに放射方向に設けた案内面でガイドする熱
膨張補償型のスライドガイドと、上ダイホルダと下ダイ
ホルダ間の相対運動を、上ダイホルダと下ダイホルダの
間に放射方向に設けられた少なくとも3ヵ所以上の案内
面で互いにガイドする熱膨張補償型のダイホルダガイド
と、バリ抜き用抜き型の上金型と下金型間の相対運動
を、上金型と下金型の間に設けられたガイドポストとガ
イド孔でガイドする金型ガイドとを有することを特徴と
する。請求項2の鍛造プレスは、スライドのプレス本体
に対する相対運動を、スライドに放射方向に設けた案内
面と、コラムに取付けられたスライドキブに放射方向に
設けた案内面でガイドする熱膨張補償型のスライドガイ
ドと、上ダイホルダと下ダイホルダ間の相対運動を、上
ダイホルダと下ダイホルダの間に放射方向に設けられた
少なくとも3ヵ所以上の案内面で互いにガイドする熱膨
張補償型のダイホルダガイドと、バリ抜き用抜き型の上
金型と下金型間の相対運動を、上金型と下金型の間に設
けられたガイドポストとガイド孔でガイドする金型ガイ
ドと、前記抜き型の前記下金型を前記下ダイホルダ上
で、幅方向と奥行き方向に移動させる隙間を与えて保持
するフローティング機構とを有することを特徴とする。
請求項3の鍛造プレスは、請求項2記載の発明におい
て、前記フローティング機構が、前記下ダイホルダに形
成された前記下金型を収容する収容凹部からなり、前記
収容凹部の幅と奧行きは、前記下金型の幅と奧行きより
大きく、幅方向と奥行き方向に前記下金型を移動させる
隙間が設けられていることを特徴とする。
ド構造が熱膨張補償型であるので、スライドとスライド
キブ間の隙間を極少にでき、上ダイホルダのガイド構造
も熱膨張補償型であるので、ガイドポストとガイド孔間
の隙間を極少にでき、その結果、上下金型間の相対運動
を極めて正確にできる。したがって、抜き型の上金型と
下金型は熱膨張補償型でないガイド構造を用いても、ガ
イドポストにかじりが生じず、カエリバリの発生を防止
できる。請求項2の発明によれば、スライドのガイド構
造が熱膨張補償型であるので、スライドとスライドキブ
間の隙間を極少にでき、上ダイホルダのガイド構造も熱
膨張補償型であるので、ガイドポストとガイド孔間の隙
間を極少にでき、その結果、上下金型間の相対運動を極
めて正確にできる。そして、抜き型の上金型と下金型は
熱膨張補償型でないガイド構造を用いても、下金型が下
ダイホルダ上で前後左右に少し動く余裕を与えられてい
るためガイドポストにかじりが生じず、上下刃物間のク
リアランスをミニマムにできる。よってカエリバリの発
生を防止でき、バリ抜き精度を向上できる。請求項3の
発明によれば、下金型が下ダイホルダに形成された収容
凹部に嵌められているので、付与した隙間以上に下金型
が動くことなく、付与した隙間内でのみ幅方向と奥行き
方向に動く。このため、下金型が安定して金型ガイドで
案内される領域内に保持されるので、金型ガイドのガイ
ド作用を確実にできる。
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る鍛
造プレスにおける下金型のフローティング機構の側面
図、図2は同下金型のフローティング機構の正面図、図
3は本発明が適用されるクランク式の鍛造プレスの概略
正面図、図4はスライドガイドを示す図3のIV線矢視
図、図5はダイホルダガイドの一例を示す図3のV線矢
視図、図6はダイホルダガイドの他の例と下ダイホルダ
上の下金型を示す平面図、図7は図6のダイホルダガイ
ドと多工程金型を示す断面正面図である。
造プレスの基本構造を説明する。1はベッド、2はクラ
ウン、3はコラムである。ベッド1の四隅とクラウン2
の四隅は4本のコラム3内に通したタイロッド3Aで連
結されている。クラウン2には、偏心軸12が回転自在
に軸支されており、フライホイール13と図示しない駆
動源が連結されている。スライド4は、コンロッド14
とリストピン15を介して前記偏心軸12に連結されて
おり、偏心軸12を回転させると、スライド4が昇降す
るようになっている。スライド4の下面には上ボルスタ
5が取付けられ、前記ベッド1の上面には下ボルスタ6
が取付けられている。また、上ボルスタ5に多工程金型
の各上金型を保持する上ダイホルダ7が取付けられ、下
ボルスタ6に多工程金型の各下金型を保持する下ダイホ
ルダ8が取付けられるようになっている。
ラム3には4個のスライドギブ11が取付けられてい
る。このスライド4とスライドギブ11との間には、つ
ぎのような熱膨張補償型のスライドガイドが設けられて
いる。図4に示すように、スライド4の四隅の案内面4
aとスライドギブ11の四隅の案内面11a は、横断面で
見て、互いにX字線上の位置に配置されており、各案内
面を通る直線は、スライド4の中心0を通るようになっ
ている。このスライドガイドによれば、プレス型打ち時
の熱によってスライド4やスライドギブ11が膨張して
も、X字線方向、すなわち放射方向へ影響し、案内面に
直角な方向には影響しないので、スライド4の中心が変
位することはない。したがって、案内面4a,11a 間の
隙間を極少にでき、ガイド精度が高いという特徴があ
る。このような熱膨張補償型のスライドガイド構造は、
Xガイドとも称され、特開昭60−56500号公報に
詳細が記載されている。
ルダ8との間には、図5に示すような熱膨張補償型のダ
イホルダガイドが設けられている。このダイホルダガイ
ドは、下ダイホルダ8および上ダイホルダ7の四隅に設
けられた4組のガイド、すなわち1組の基準ガイド20
と3組の一方向性ガイド25とから構成されている。
隅のうち後方であって、多工程金型の出側の隅に、1本
の円柱状の基準ガイドロッド21が取り付けられてい
る。また、前記上ダイホルダ7の四隅のうち、前記基準
ガイドロッド21に対応する一隅には、円形孔の基準ガ
イド孔22が形成されている。
三隅には、3本の一方向性ガイドロッド26が、それぞ
れ取り付けられている。これらの一方向性ガイドロッド
26は、断面略長方形のガイドロッドである。各一方向
性ガイドロッド21の長軸方向は、いずれも基準ガイド
20に向かう方向に沿って配設されている。つまり、図
5において、右下の一方向性ガイドロッド26の長軸方
向は縦方向、左上の一方向性ガイドロッド26の長軸方
向は横方向、左下の一方向性ガイドロッド26の長軸方
向は右上斜め方向に配設されている。前記上ダイホルダ
7の四隅のうち残りの三隅には、3ヶ所の一方向性ガイ
ド孔27が形成されている。一方向性ガイド孔27は、
断面略長方形である。各一方向性ガイド孔27の長軸方
向は、いずれも基準ガイド20に向かう方向、すなわち
基準ガイド20を中心とする放射方向に沿って配設され
ている。一方向性ガイド孔27の長軸寸法は、一方向性
ガイドロッド26の長軸寸法より長く形成されている。
また、一方向性ガイド孔27の短軸寸法は、一方向性ガ
イドロッド26の短軸寸法と同一寸法である。
一方向性ガイド25が、一方向性ガイド孔27と一方向
性ガイドロッド26の間で長軸方向の余裕を有している
ので熱膨張の差による上下ダイホルダ7,8間のズレを
吸収でき、ガイドロッドのコジリも防止できる。一方で
3本の一方向性ガイド25は短軸方向には、上下ダイホ
ルダ7,8間の変位を拘束しており、かつ1本の基準ガ
イド20によって、上下ダイホルダ7,8間で変位が生
じない基準点を設けているので、上下ダイホルダ7,8
間で芯ズレは生じない。よって、精度の高い鍛造が可能
であるという効果を奏する。
における他の例を図6〜7に基づき説明する。上ダイホ
ルダ7の四隅のそれぞれに上ガイドポスト31が垂設さ
れ、下ダイホルダ8の四隅のそれぞれに下ガイドポスト
32が立設されている。これら4ヵ所の上下ガイドポス
ト31,32は、いずれも断面半円柱状であり、互いの
平坦面同士が案内面として摺接している。そして、各案
内面は、いずれもX字線上、すなわち平面視におけるプ
レス中心0を中心とする放射方向に配置されている。ま
た、各案内面を通る直線は上下ダイホルダ7,8の中心
で交差する。このため、このダイホルダガイドにおいて
も、プレス型打ち時の熱を受けても、上下ダイホルダ
7,8は案内面がズレる方向に膨張するだけで、案内面
に対し直角には膨張せず、上下ダイホルダ7,8の中心
がズレることはない。ゆえに、図6〜7のダイホルダガ
イドも熱膨張補償型であって、ガイド精度が高いもので
ある。
る鍛造プレスには、各工程金型を構成する1工程金型D
1、2工程金型D2、3工程金型D3、4工程金型D4
が順に配置されている。このうち、4工程金型D4がバ
リ抜き用の抜き型D4である。前記抜き型D4の詳細は
後述するが、上型と下型の上下位置を拘束するガイドピ
ン51とガイド孔52からなる金型ガイドが設けられて
いる。また、下金型はフローティング機構により保持さ
れている。
に基づき説明する。上金型は、上ダイベース41と、こ
の上ダイベース41の下面に固定されたバリ抜きパンチ
42と、バリ押え43とからなり、図3に示す上ダイホ
ルダ7に取付けられている。また、下金型は下ダイベー
ス45とこの下ダイベース45の上面に固定されたバリ
抜きダイ46とから構成されており、図3示す下ダイホ
ルダ8上に支持されている。
構成されている。前記下ダイホルダ8には、前記下ダイ
ベース45を収容する部分に収容凹部8Aが形成されて
いる。この収容凹部8Aの幅および奥行きは、前記下ダ
イベース45の幅および奥行きより若干大きく、隙間d
が設けられている。この隙間dの寸法は、一般的には0.
5 〜1.0 mmに設定されている。このように、下ダイベー
ス45は収容凹部8Aの内部で、幅方向と奥行き方向に
隙間dがあることから、幅方向と奥行き方向の移動が可
能である。
されている。前記上ダイベース41にはガイドピン51
が垂設され、前記下ダイベース45にはガイド孔52が
形成されている。このガイドピン51とガイド孔52か
らなる金型ガイドは熱膨張補償型である必要はない。よ
って、ガイドピン51とガイド孔52間の隙間は極少に
設定されている。また、この金型ガイドによって、下ダ
イベース45は収容凹部8A内で幅方向と奥行き方向に
動いて上ダイベース41に追随して芯合せされる。
イドが熱膨張補償型であるので、スライド4とスライド
キブ11間の隙間を極少にでき、ダイホルダガイドも熱
膨張補償型であるので、ガイドの隙間を極少にでき、そ
の結果、抜き型の上下金型間の相対運動を極めて正確に
できる。そして、抜き型の上金型と下金型は設定スペー
スが少なくてすむ熱膨張補償型でないガイド構造を用い
ても、下ダイベース45が下ダイホルダ8の収容凹部8
A内で前後左右に少し動く余裕を与えられているため、
上下ガイド間にかじりが生じず、バリ抜きパンチ42と
バリ抜きダイ46間のクリアランスをミニマムにでき
る。よってカエリバリの発生を防止でき、バリ抜き精度
を向上できる。
型と下金型は熱膨張補償型でないガイド構造を用いて
も、ガイドポストにかじりが生じず、カエリバリの発生
を防止できる。請求項2の発明によれば、抜き型の上金
型と下金型は熱膨張補償型でないガイド構造を用いて
も、ガイドポストにかじりが生じず、上下刃物間のクリ
アランスをミニマムにできる。よってカエリバリの発生
を防止でき、バリ抜き精度を向上できる。請求項3の発
明によれば、下金型が下ダイホルダに形成された収容凹
部に嵌められているので、付与した隙間以上に下金型が
動くことなく、付与した隙間内でのみ幅方向と奥行き方
向に動く。このため、下金型が安定して金型ガイドで案
内される領域内に保持されるので、金型ガイドのガイド
作用を確実にできる。
下金型のフローティング機構の側面図である。
下金型のフローティング機構の正面図である。
ある。
る。
図である。
下金型を示す平面図である。
面正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】スライドのプレス本体に対する相対運動
を、スライドに放射方向に設けた案内面と、コラムに取
付けられたスライドキブに放射方向に設けた案内面でガ
イドする熱膨張補償型のスライドガイドと、上ダイホル
ダと下ダイホルダ間の相対運動を、上ダイホルダと下ダ
イホルダの間に放射方向に設けられた少なくとも3ヵ所
以上の案内面で互いにガイドする熱膨張補償型のダイホ
ルダガイドと、バリ抜き用抜き型の上金型と下金型間の
相対運動を、上金型と下金型の間に設けられたガイドポ
ストとガイド孔でガイドする金型ガイドとを有すること
を特徴とする鍛造プレス。 - 【請求項2】スライドのプレス本体に対する相対運動
を、スライドに放射方向に設けた案内面と、コラムに取
付けられたスライドキブに放射方向に設けた案内面でガ
イドする熱膨張補償型のスライドガイドと、上ダイホル
ダと下ダイホルダ間の相対運動を、上ダイホルダと下ダ
イホルダの間に放射方向に設けられた少なくとも3ヵ所
以上の案内面で互いにガイドする熱膨張補償型のダイホ
ルダガイドと、バリ抜き用抜き型の上金型と下金型間の
相対運動を、上金型と下金型の間に設けられたガイドポ
ストとガイド孔でガイドする金型ガイドと、前記抜き型
の前記下金型を前記下ダイホルダ上で、幅方向と奥行き
方向に移動させる隙間を与えて保持するフローティング
機構とを有することを特徴とする鍛造プレス。 - 【請求項3】前記フローティング機構が、前記下ダイホ
ルダに形成された前記下金型を収容する収容凹部からな
り、前記収容凹部の幅と奧行きは、前記下金型の幅と奧
行きより大きく、幅方向と奥行き方向に前記下金型を移
動させる隙間が設けられていることを特徴とする請求項
2記載の鍛造プレス。
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