JP2001259703A - 調質圧延方法及び調質圧延設備 - Google Patents

調質圧延方法及び調質圧延設備

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JP2001259703A JP2000075108A JP2000075108A JP2001259703A JP 2001259703 A JP2001259703 A JP 2001259703A JP 2000075108 A JP2000075108 A JP 2000075108A JP 2000075108 A JP2000075108 A JP 2000075108A JP 2001259703 A JP2001259703 A JP 2001259703A
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auxiliary
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼帯の調質圧延機からの流出角度の確保が困
難な場合であっても、クロスバックルの発生を防止する
ことのできる調質圧延方法および調質圧延設備を提供す
る。 【解決手段】 調質圧延機のワークロールの出側に設け
た補助ロールをパスラインから押し上げるか又は押し下
げて鋼帯のワークロールおよび補助ロールとの接点間距
離を100mm以下にして圧延する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は冷延鋼板の調質圧延
方法および調質圧延設備に係り、特に板厚の薄い冷延鋼
板に見られるクロスバックルの発生を防止することので
きる調質圧延方法および調質圧延設備に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に冷延鋼板を調質圧延する際には縦
筋、蛇腹あるいはこれらが複合的に現れるクロスバック
ルと呼ばれる形状不良欠陥が発生しやすい。このクロス
バックルは、調質圧延する際に鋼帯に発生する応力の拘
束と解放により生ずるものと説明されている。そして、
その防止策については、例えば特開平4-19503号公報あ
るいは特開平11-57804号公報により提案されているよう
に、調質圧延機の出側に設けられているベンダーロール
あるいは補助ロールを鋼帯のパスラインから押し出して
鋼帯の調質圧延機からの流出角度を大きくとる方法が知
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達するため
には、ベンダーロールあるいは補助ロールに相当に大き
な移動距離をもたせることが必要である。しかし、調質
圧延機の出側には、限られたスペースに、例えば、テン
ションローラなど鋼帯の形状を良好に維持するための設
備を配置されており、そのため、前記補助ロールに充分
な移動距離を与えることができず、前記流出角度を十分
確保するのが困難な場合がある。本発明は、かかる流出
角度の確保が困難な場合であっても、クロスバックルの
発生を防止することのできる調質圧延方法および調質圧
延設備を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記クロス
バックルの防止策について検討を重ね、鋼帯のワークロ
ールと補助ロールの接点間距離を十分小さくすれば、前
記流出角度に関係なくクロスバックルを解消できること
を発見して本発明を完成した。具体的には、本発明の冷
延鋼帯の調質圧延方法は、調質圧延機のワークロールの
出側に設けた補助ロールをパスラインから押し上げるか
又は押し下げて鋼帯のワークロールおよび補助ロールと
の接点間距離を100mm以下にして圧延することからな
り、また、本発明の調質圧延設備は、調質圧延機の出側
に鋼帯をパスラインから押し上げ又は押し下げて該鋼帯
のワークロールおよび補助ロールとの接点間距離を100m
m以下に近接させる補助ロールを設置してなる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づき具
体的に説明する。図１は代表的な調質圧延設備の設備列
構成を示すものであるが、ここに示すように、鋼帯Sは
調質圧延機１により所定の圧下率だけ圧延された後、第
１補助ロール3、第２補助ロール7を経てテンションロー
ラー5に搬送される。本発明では、上記調質圧延設備に
おいて調質圧延機に近接する第１補助ロール3にシリン
ダー4を付設して、破線で示すように、第１補助ロール3
を鋼帯Sの本来のパスラインから上方向に移動させる構
造をとっている。
【０００６】この構造においてシリンダー4を作動さ
せ、第１補助ロールを正規のパスラインから押し上げる
と、鋼帯のパスラインは、図１に破線で示したように上
側ワークロール2A側に屈曲して流出角度を作り、鋼帯の
ワークロールとの接触終了点Pと補助ロールとの接触開
始点Qとの距離を短くする。本発明ではこのP-Q間の距離
lを100mm以下と短くとる。
【０００７】そのための手段は特に問うところではない
が、例えば、図１に示すように第１補助ロール3の押し
上げ方向をワークロール2Aに向かう斜め上の方向とする
ことができる。また、図２に示すように、ワークロール
2Aと補助ロール3との間の距離mを、例えば150mm程度と
小さくしておき、シリンダー4により該補助ロールを垂
直方向に押し上げるようにしてもよい。この場合、補助
ロール3の径は比較的小径、例えば100〜150mmとするの
がワークロール2Aと接近させるに好都合である。
【０００８】いずれにせよ、鋼帯のワークロールおよび
補助ロールとの接点間距離を100mm以下とすれば目的が
達成される。図３は、鋼帯のワークロール2Aへの巻き付
け角度（流出角度）を2〜4゜、4〜8゜、8゜以上に層別
し、鋼帯のワークロールおよび補助ロールとの接点間距
離を変化させた場合における鋼帯のクロスバックルの発
生割合を調査した結果である。ここに示すように、上記
接点間距離が100mm以下になると巻き付け角度に関係な
くクロスバックルの発生が防止できる。
【０００９】なお、上記の例では、補助ロール3の移動
方向を上側ワークロールに近づけるようにとったが、補
助ロール3をパスラインの上側に配置し、その移動方向
をワークロール2Bに近づけるように、すなわち、押し下
げるようにとってもよい。
【００１０】以上、本発明を実施例に基づき説明した
が、本発明の実施形態は上記例に限られるものではな
く、その技術的思想を逸脱しない限り、種々の形態をと
りうる。例えば、本発明を適用して製造することのでき
る冷延鋼板には、一般の低炭素高冷延鋼板のほかステン
レス鋼冷延鋼板が含まれ、また、その厚さについてもク
ロスバックルが生ずる範囲に亘って適用することができ
る。例えば100μｍ以下のステンレス箔の製造にも適用
できる。さらに調質圧延機も、例えば通常の４段調質圧
延機のみならず、２段あるいは６段の調質圧延機にも適
用できる。
【００１１】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
調質圧延機の出側の限られたスペースで流出角度を十分
確保することが困難な場合であってもクロスバックルの
発生をほぼ完全に防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る調質圧延設備の全体構成を示す
概念図である。
【図２】 本発明における鋼帯の搬送状況を示す説明図
である
【図３】 鋼帯のワークロールおよび補助ロールとの接
点間距離と鋼帯のクロスバックリングの発生割合との関
係図である。
【符号の説明】
1：調質圧延機 2：ワークロール 3：第１補助ロール 4：シリンダー 5：テンションローラ 6：バックアップロール 7：第２補助ロール S：鋼帯 θ：巻き付け角度（流出角度） l：鋼帯の、ワークロールおよび補助ロールとの接点間
距離 m：ワークロールと補助ロール間の距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 調質圧延機のワークロールの出側に設け
    た補助ロールをパスラインから押し上げるか又は押し下
    げて鋼帯のワークロールおよび補助ロールとの接点間距
    離を100mm以下として圧延することを特徴とする冷延鋼
    帯の調質圧延方法。
  2. 【請求項２】 調質圧延機の出側に鋼帯をパスラインか
    ら押し上げ又は押し下げて該鋼帯のワークロールおよび
    補助ロールとの接点間距離を100mm以下に近接させる補
    助ロールを設置してなることを特徴とする調質圧延設
    備。
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CN116475225A (zh) * 2023-04-07 2023-07-25 江苏贯森新材料科技有限公司 一种钢带冷轧机

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