JP2001259736A - 金属薄板の矯正方法および矯正装置 - Google Patents

金属薄板の矯正方法および矯正装置

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JP2001259736A
JP2001259736A JP2000082440A JP2000082440A JP2001259736A JP 2001259736 A JP2001259736 A JP 2001259736A JP 2000082440 A JP2000082440 A JP 2000082440A JP 2000082440 A JP2000082440 A JP 2000082440A JP 2001259736 A JP2001259736 A JP 2001259736A
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Japan
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leveler
tension
roll
metal sheet
bridle roll
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JP2000082440A
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English (en)
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Hiroyuki Shizuka
浩之 閑
Keizo Abe
敬三 阿部
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細加工後の高い平坦度と、少ない内部残留
応力を達成できる金属薄板の矯正方法および矯正装置を
提供する。 【解決手段】 テンションレベラー6で金属薄板に引張
り曲げ矯正を加え、ついでローラレベラー7で曲げ矯正
を加え、前記テンションレベラー6での矯正は、金属薄
板の塑性伸びが、0.3%以上で行い、前記ローラレベラー
7での矯正は、張力が10N/mm2 以下で行う。テンション
レベラー6のレベリングロールのロール径が(1) 式を満
足し、ローラレベラー7のレベリングロールのロール径
が(2) 式を満足すること。 σy・D/E・t=1.1 〜3.5 …(1) 式 σy・D/E・t=0.1 〜0.6 …(2) 式

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板の矯正方
法および矯正装置に関するシャドウマスクやリードフレ
ーム等は金属材料を、エッチングもしくはプレスにより
一定形状に微細加工を施して製造される。そして、これ
らの製品では、その機能を十分に発揮するため、製造後
すなわち微細加工後の高い平坦度が、要求される。
【0002】上記要求を満足するには、エッチングもし
くはプレスによる微細加工前の平坦度を高めると共に、
金属薄板内の内部残留応力を極力抑えることにより、達
成することができる。
【0003】
【従来の技術】冷間圧延により金属薄板を得た後、平坦
度を高める矯正方法あるいは矯正装置としては、低温焼
鈍、テンションレベラー、ストレッチャ、テンションア
ニーリング、ローラレベラ等がある。
【0004】これらの矯正技術による微細加工前の平担
度と加工後の平坦度の比較は、概ね下表のとおりであ
る。 微細加工前平坦度 微細加工後平坦度 低温焼鈍 × △ テンションレベラー ○ × ストレッチャ △ △ テンションアニーリング △ △ ローラレベラー △ △ ただし、○は形状改善、△は形状改善微少 ×は、形状悪化を示している。 以上のとおり、上記いずれの矯正技術においても、微細
加工後の平坦度は十分満足できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、微細加工後の高い平坦度と、少ない内部残留応力を
達成できる金属薄板の矯正方法および矯正装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の金属薄板の矯
正方法は、テンションレベラーで金属薄板に引張り曲げ
矯正を加え、ついでローラレベラーで曲げ矯正を加え、
前記テンションレベラーでの矯正は、金属薄板の塑性伸
びが、0.3%以上で行い、前記ローラレベラーでの矯正
は、張力が10N/mm2 以下で行うことを特徴とする。請求
項2の金属薄板の矯正装置は、入側ブライドルロールと
中央ブライドルロールと出側ブライドルロールとを備え
ており、前記入側ブライドルロールと前記中央ブライド
ルロールの間に、テンションレベラーが配置され、前記
中央ブライドルロールと前記出側ブライドルロールの間
に、ローラレベラーが配置されていることを特徴とす
る。請求項3の金属薄板の矯正装置は、入側ブライドル
ロールと出側ブライドルロールとの間に、テンションレ
ベラーとローラレベラーが直列に配置されていることを
特徴とする。請求項4の金属薄板の矯正装置は、請求項
2または3記載の発明において、前記テンションレベラ
ーのレベリングロールのロール径が、下記(1) 式の条件
を満たしており、 σy・D/E・t=1.1 〜3.5 …(1) 式 前記ローラレベラーのレベリングロールのロール径が、
下記(2) 式の条件を満たしている σy・D/E・t=0.1 〜0.6 …(2) 式 ただし、σyは降伏応力 D はロール径 E はヤング率 t は板厚 ことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、金属薄板をテン
ションレベラーに通すときの、帯板内部における残留応
力発生を抑制でき、金属薄板をローラレベラーに通すと
きにできるので、金属薄板の平坦度が高くなる。請求項
2の発明によれば、テンションレベラーでの負荷強度を
の入側ブライドルロールと中央ブライドルロールによっ
て設定でき、ローラレベラーでの張力を中央ブライドル
ロールと出側ブライドルロールによって調整できるの
で、請求項1の矯正方法が可能となる。請求項3の発明
によれば、テンションレベラーでの矯正において、ロー
ルに巻き付けられた帯板の曲率が大きいので、引張り張
力を降伏応力もしくは耐力の70%以上とすることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る矯
正装置の概略図、図2は図1の矯正装置におけるテンシ
ョンレベラーの構成図、図3は図1の矯正装置における
ローラレベラーの構成図、図4は本発明の他の実施形態
に係る矯正装置の概略図、図5はテンションレベラーに
おける塑性伸びと内部残留応力の関係図である。
【0009】図1において、1は金属薄板Sを繰り出す
ペイオフリール、2は矯正された金属薄板Sを巻き取り
ながら、金属薄板Sに張力を与えるテンションリールで
ある。このペイオフリール1とテンションリール2の間
に、入側ブライドルロール3、中央プライドルロール
4、出側ブライドルロール5が配置されている。そし
て、前記入側ブライドルロール3と中央ブライドルロー
ル4の間にテンションレベラー6が配置され、前期中央
ブライドルロール4と前記出側ブライドルロール5の間
にローラレベラー7が配置されている。
【0010】前記テンションレベラー6には、公知のテ
ンションレベラーが用いられる。すなわち、図2に示す
ように、金属薄板Sの上下をパスライン方向に少しずら
せたレベリングロール11,12で挟む構成を備えてい
る。なお、13,14,15,16は、反り矯正ロール
である。前記レベリングロール11,12のロール径
は、下記(1) 式を満足する必要がある。 σy・D/E・t=1.1 〜3.5 …(1) 式 ただし、σyは降伏応力 D はロール径 E はヤング率 t は板厚 通常のテンションレベラーでは、上記数値は、0.8 以下
であるが、それより大きいのが特徴である。これによ
り、形状矯正における板内部残留応力の発生を低く抑え
ることができる。
【0011】前記ローラレベラー7には、公知のローラ
レベラーが用いられ、レベリングロール21が上側と下
側で千鳥状に配置されており、レベリングロールが個々
に昇降調整を行うもの、レベリングロールブロックを一
体として昇降調整を行うもの、さらに入側と出側にピン
チロールを設けたものなどが、特に制限なく利用でき
る。そして、このローラレベラー7のレベリングロール
21のロール径は、下記(2) 式を満足する必要がある。 σy・D/E・t=0.1 〜0.6 …(2) 式 通常のローラレベラーでは、上記数値は、0.6 位である
が、それより小さいのが特徴である。それにより、テン
ションレベラーで発生した残留応力を分散することがで
きる。
【0012】つぎに、本発明による金属薄板の矯正作用
を説明する。金属薄板Sは、ペイオフリール1を出て、
テンションレベラー6とローラレベラー7をその順で通
され、テンションリール2に巻き取られる。テンション
レベラー6では、前後の入側ブライドルロール3と中央
ブライドルロール4で張力が与えられ、金属薄板Sの平
坦度矯正が行われる。この際の張力を調整し、金属薄板
Sの塑性伸びが、0.3 %以上となるようにする。図5に
示すように、組成伸びが、0.3 %、0.5 %、0.7 %と大
きくなる程内部残留応力が少なくなっており、塑性伸び
が、0.1 %の場合に比べ3/5 から1/5 に減少している。
【0013】また、レベリングロール11,12のロー
ル径が通常のテンションレベラーより大きいことによ
り、テンションレベラーでの形状矯正における板内部残
留応力の発生を抑えるものとなる。
【0014】ついで、帯板Sはローラレベラー7で、中
央ブライドルロール4と出側ブライドルロール5によっ
て張力がかけられた状態で矯正される。この場合の張力
は、10N/mm2 以下の低張力であるので、テンションレ
ベラー6で発生した板内部の残留応力は低減する。ま
た、レベリングロール21のロール径が、小さいことに
より、残留応力低減効果は大となる。
【0015】つぎに、本発明の他の実施形態に係る矯正
装置を図4に基づき説明する。この実施形態の矯正装置
は、入側ブライドルロール3と出側ブライドルロール5
との間に、テンションレベラー6とローラレベラー7が
直列に配置されていることを特徴とする。この矯正装置
では、1パス目を、ローラレベラー7は開放しておい
て、テンションレベラー6のみ使用し、ペイオフリール
1からテンションリール2側へ金属薄板Sを走行させ、
ついで、2パス目をテンションレベラー6を開放してお
いて、ローラレベラー7のみ使用し、金属薄板Sをテン
ションリール2からペイオフリール1側へ走行させる。
このように、2回パスを実行することにより、テンショ
ンリール6の矯正とローラレベラー7による矯正が実行
できる。そして、テンションレベラー6における塑性伸
びの割合、ローラレベラー7における張力、レベリング
ロール11,12,21のロール径は、図1の実施形態
と同一である。よって、本実施形態においても、金属薄
板Sの高い平坦度と低い内部残留応力を達成することが
できる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、金属薄板をテ
ンションレベラーに通すときの、帯板内部における残留
応力発生を抑制でき、金属薄板をローラレベラーに通す
ときにできるので、金属薄板の平坦度が高くなる。請求
項2の発明によれば、テンションレベラーでの負荷強度
をの入側ブライドルロールと中央ブライドルロールによ
って設定でき、ローラレベラーでの張力を中央ブライド
ルロールと出側ブライドルロールによって調整できるの
で、請求項1の矯正方法が可能となる。請求項3の発明
によれば、テンションレベラーでの矯正において、ロー
ルに巻き付けられた帯板の曲率が大きいので、引張り張
力を降伏応力もしくは耐力の70%以上とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る矯正装置の概略図で
ある。
【図2】図1の矯正装置におけるテンションレベラー6
の構成図である。
【図3】図1の矯正装置におけるローラレベラー7の構
成図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る矯正装置の概略図
である。
【図5】テンションレベラー6における塑性伸びと内部
残留応力の関係図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 テンションリール 3 入側ブライドルロール 4 中央ブライドルロール 5 出側ブライドルロール 6 テンションレベラー 7 ローラレベラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テンションレベラーで金属薄板に引張り曲
    げ矯正を加え、ついでローラレベラーで曲げ矯正を加
    え、前記テンションレベラーでの矯正は、金属薄板の塑
    性伸びが、0.3%以上で行い、前記ローラレベラーでの矯
    正は、張力が10N/mm2 以下で行うことを特徴とする金属
    薄板の矯正方法。
  2. 【請求項2】入側ブライドルロールと中央ブライドルロ
    ールと出側ブライドルロールとを備えており、前記入側
    ブライドルロールと前記中央ブライドルロールの間に、
    テンションレベラーが配置され、前記中央ブライドルロ
    ールと前記出側ブライドルロールの間に、ローラレベラ
    ーが配置されていることを特徴とする金属薄板の矯正装
    置。
  3. 【請求項3】入側ブライドルロールと出側ブライドルロ
    ールとの間に、テンションレベラーとローラレベラーが
    直列に配置されていることを特徴とする金属薄板の矯正
    装置。
  4. 【請求項4】前記テンションレベラーのレベリングロー
    ルのロール径が、下記(1) 式の条件を満たしており、 σy・D/E・t=1.1 〜3.5 …(1) 式 前記ローラレベラーのレベリングロールのロール径が、
    下記(2) 式の条件を満たしている σy・D/E・t=0.1 〜0.6 …(2) 式 ただし、σyは降伏応力 D はロール径 E はヤング率 t は板厚 ことを特徴とする請求項2または3記載の金属薄板の矯
    正装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045911A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Jfe Steel Corp レベラを用いた金属帯の反り制御方法
CN108246833A (zh) * 2018-03-19 2018-07-06 无锡市锡东橡塑机械有限公司 一种带钢拉矫机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045911A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Jfe Steel Corp レベラを用いた金属帯の反り制御方法
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