JP2001259330A - 空気浄化装置およびこれを備えた家電機器 - Google Patents

空気浄化装置およびこれを備えた家電機器

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JP2001259330A
JP2001259330A JP2000071397A JP2000071397A JP2001259330A JP 2001259330 A JP2001259330 A JP 2001259330A JP 2000071397 A JP2000071397 A JP 2000071397A JP 2000071397 A JP2000071397 A JP 2000071397A JP 2001259330 A JP2001259330 A JP 2001259330A
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filter
air
liquid tank
water
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JP2000071397A
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Akira Shiga
彰 志賀
Masahiko Fukuda
正彦 福田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの構成材料や形態にかかわらず、全
体の構造が小型でフィルタを効率よく洗浄して再生し、
フィルタの長寿命化を図ることのできる空気浄化装置を
提供する。 【解決手段】 汚染された空気の導入口2および浄化さ
れた空気の排出口3を有し、導入口2と排出口3との間
に汚染された空気中の汚染物質を除去して空気を浄化す
るフィルタ5を備えた本体1と、本体1に設けられ、溜
められている洗浄液をフィルタ5に噴霧する超音波振動
子12を有する洗浄液槽6とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の塵埃や臭
気などをろ過・吸着させて浄化するフィルタを備えた空
気浄化装置およびこれを備えた家電機器に係り、さらに
詳しくは、フィルタの構成材料や形態にかかわらず、フ
ィルタを効率よく洗浄して再生する機能を備えた空気浄
化装置およびこれを備えた家電機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気中には砂などの無機物粒
子、ほこりや花粉など有機物粒子、タールやオイルなど
の油分、悪臭の原因となる分子などの汚染物質が存在し
ており、これらを除去するために空気浄化装置では様々
なフィルタが用いられる。そして、フィルタはこれらの
汚染物質をろ過・吸収して自らに蓄積することで空気を
浄化し、空気流に対するフィルタの圧力損失が所定の値
を越えた時点で寿命となって交換される。また、フィル
タは、前述の粒子状物質が前述の油分によって相互に結
合して目詰まりが起こりやすくなったり、悪臭分子が粒
子状物質とともに残留して悪臭が発生することなどがあ
り、フィルタの寿命を短くしている。
【0003】そこで、フィルタの長寿命化を目的とし
て、フィルタを定期的に洗浄して汚染物質を除去し、再
生する方法および装置がいくつか提案されている。その
一例として、例えば特開平6−262015号公報に
は、フィルタカートリッジを洗浄液で満たして超音波を
発生させ、フィルタシェルにかたくこびり付き、フィル
タ織物の内部まで入り込むことのあるダストを超音波に
より溶解するフィルタカートリッジの湿式洗浄法が開示
されている(以下、従来技術1という)。また、特開平
11−514号公報には、ドラム状のフィルタを洗浄液
に半沈し、フィルタを定期的に回転して超音波振動子の
振動動作によりフィルタに蓄積した汚染物質を除去する
目詰まり防止機能を備えたフィルター装置が開示されて
いる(以下、従来技術2という)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術1および従来技術2のような洗浄方法および装
置では、近年広く使われるHEPAグレードのような細
い繊維が高密度で充填された膜厚の薄いフィルタを使用
する場合、HEPAグレードのフィルタが細い繊維を高
密度で充填することにより、0.3ミクロンの粒子を9
9.97%捕集できる性能を有するため、大きな水滴が
フィルタ内部に浸透するのは困難であり、強制的に水に
つけると水圧が加わるためにフィルタが変形したり破損
するおそれがあった。従って、洗浄液の物理的な抵抗や
洗浄液を過剰に吸水することでフィルタ形状の維持がで
きなくなり、結果として、フィルタ寿命が著しく損なわ
れるという問題があった。また、従来技術1および従来
技術2などにおいては、洗浄用のノズル、回転機構また
はフィルタを半沈させる大型の洗浄液槽が必要なため、
家電機器などに適用する際にはその機器が大型化してし
まい商品価値が損なわれるという問題があった。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、フィルタの構成材料や形態にかか
わらず、全体の構造が小型でフィルタを効率よく洗浄し
て再生し、フィルタの長寿命化を図ることのできる空気
浄化装置およびこれを備えた家電機器を提供することを
目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気浄化装
置は、汚染された空気の導入口および浄化された空気の
排出口を有し、導入口と排出口との間に汚染された空気
中の汚染物質を除去して空気を浄化するフィルタを備え
た本体と、本体に設けられ、溜められている洗浄液をフ
ィルタに噴霧する超音波振動子を有する洗浄液槽とを備
えたものである。
【0007】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液槽の
近傍に洗浄液が収容された洗浄液タンクを着脱可能に取
り付け、洗浄液タンクから洗浄液槽内の洗浄液がほぼ一
定の水位を保つように洗浄液を供給するようにしたもの
である。
【0008】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
下部に汚染物質が含まれる洗浄液を溜める汚染液槽を設
けたものである。
【0009】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
下部に汚染物質が含まれる洗浄液を溜める汚染液槽を設
けるとともに、汚染液槽の上部に汚染物質が含まれる洗
浄液を浄化する水浄化部を設け、浄化された洗浄液を汚
染液槽から洗浄液槽に還流するようにしたものである。
【0010】本発明に係る空気浄化装置は、水浄化部
を、活性炭、イオン交換樹脂体および中空糸膜からから
選ばれる少なくとも1種類で着脱可能に構成したもので
ある。
【0011】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液槽に
おいて、水浄化部で浄化された洗浄液に含まれる有機物
を超音波照射により熱分解するようにしたものである。
【0012】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
圧力損失の増加を検知する検知手段、汚染された空気に
含まれる粒子状物質濃度と空気浄化時間とを計測する手
段およびフィルタの汚染状況を直接検知する検知手段の
少なくともいずれか1つを備え、各手段の結果に基づい
てフィルタの汚染度が所定値に達したかを判断し、フィ
ルタの洗浄および再生の工程を自動的に実行する、また
は、フィルタの洗浄および再生の時期を報知する制御手
段を備えたものである。
【0013】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
洗浄および再生の工程において、濡らし、洗浄液噴霧お
よびリンスの各行程のタイミングを最適化して自動的に
実行する制御手段を備えたものである。
【0014】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液を水
としたものである。
【0015】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液を、
全体量の1.0重量%以下の界面活性剤、pHが8〜1
3の範囲内のアルカリ性成分、pHが2〜6の範囲内の
酸性成分および抗菌成分から選ばれる少なくとも1種類
と水との混合液としたものである。
【0016】本発明に係る家電機器は、上述の空気浄化
装置を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1の模式図、図2はその要部の拡大図である。
図において、1は空気浄化装置の本体で、一方の側に汚
染空気を取り込む導入口2が設けられ、他方の側に浄化
された空気を排出する排出口3が設けられている。4は
本体1内の導入口2の近傍に設けられ、本体1内に空気
(汚染空気)を取り込むファン、5は本体1内の排出口
3の近傍に設けられ、本体1内に取り込まれた空気(汚
染空気)をそれに含まれる塵埃などをろ過し、油分など
を繊維に吸着させて浄化するフィルタである。
【0018】6は本体1のファン4とフィルタ5との間
の下部に第1の開口部1aを介して設けられ、フィルタ
5を洗浄する洗浄液が溜められる洗浄液槽、7は本体1
のフィルタ5の下部に第2の開口部1bを介して着脱可
能に設けられ、汚れた洗浄液を溜める汚染液槽である。
8は底部内側のほぼ中心部に凸部8aを有し、供給管9
を介して洗浄液槽6に連結された洗浄液受け、10はそ
の底部のほぼ中心部に設けられた供給口10aに弁11
を有し、洗浄液受け8の上部に着脱可能に設置される洗
浄液が収容された洗浄液タンクで、洗浄液受け8の上部
に洗浄液タンク10が設置されると、弁11が凸部8a
によって押し上げられて空気が洗浄液タンク10内に流
入し、それに伴って洗浄液タンク10内の洗浄液が洗浄
液受け8に流れ落ち、さらに供給管9から洗浄液槽6へ
流れて溜まる。そして、洗浄液受け8の洗浄液の液面と
洗浄液槽6の洗浄液の液面とがほぼ同じ高さになったと
きに弁11が洗浄液タンク10の供給口10aを塞ぎ、
空気の流入が止まって洗浄液の供給が停止するように構
成されている。また、洗浄液槽6内の洗浄液が減り、洗
浄液受け8の液面が低下すると、弁11が再び押し上げ
られて上述したように洗浄液タンク10内の洗浄液が洗
浄液受け8に供給され、洗浄液受け8の洗浄液の液面と
洗浄液槽6の洗浄液の液面とがほぼ一定に保たれるよう
に逐次調節されている。なお、供給管9の途中に流量セ
ンサ9aを設け、洗浄液タンク10内の洗浄液の残量を
算出して洗浄液補充のタイミングをユーザーに報知する
ようにしてもよい。
【0019】ここで、洗浄液について説明する。洗浄液
は、フィルタ5の構成材料や汚染空気に含まれる汚染物
質の種類に応じてその成分が選択されるものであり、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩などの界面活性剤、水酸化
ナトリウムなどのアルカリ性成分、アスコルビン酸など
の酸性成分および次亜鉛素酸などの抗菌成分から選ばれ
る少なくとも1種類と水との混合液からなる。界面活性
剤やアルカリ成分を含む洗浄液は油溶性汚染物質を除去
しやすく、酸性成分を含む洗浄液はフィルタ5に付着し
たスケール成分を除去しやすい。しかしながら、洗浄液
に含まれるこれらの成分は、空気清浄化装置の本体およ
びその内部の構成部品に用いられるプラスチックや金属
の劣化および腐食を引き起こす可能性があることから、
界面活性剤は洗浄液全体量に対して1.0重量%以下と
し、アルカリ成分のpHは8〜13の範囲内、酸性成分
のpHは2〜6の範囲内とする。また、抗菌成分を含む
洗浄液はフィルタ5の構成材料との親和性が高い物質と
し、フィルタ5に抗菌成分が残留しやすくすることが望
ましい。例えばフィルタ5をゼオライト粉末を練り込ん
だ不織布で作成し、抗菌成分として銀イオンを含む水溶
液からなる洗浄液を用いた場合に、銀イオンがゼオライ
トに吸着して残留するため、フィルタ5に持続的な抗菌
効果が付与される。
【0020】図1,2において、12は洗浄液槽6の底
部外側に取り付けられ超音波を照射する超音波振動子
で、照射された超音波により洗浄液槽6内の洗浄液中に
キャビテーションを生成させ、洗浄液を数ミクロンから
サブミクロンのサイズのミスト状の液滴として本体1内
に噴霧し、フィルタ5に付着させる。なお、噴霧する洗
浄液の量は、付着した洗浄液の重量によってフィルタ5
の形状が損なわれないように、予め設定された量のみ噴
霧される。なお、超音波振動子12は、図示しない制御
部に電気的に接続されており、制御部によって超音波振
動子12の超音波照射が制御される。
【0021】13は本体1の導入口2の近傍(下流側)
に設けられた汚染空気センサ、14は本体1の排出口3
の近傍(上流側)に設けられた清浄空気センサで、フィ
ルタ5の圧力損失を測定する示差圧計、あるいは、汚染
空気センサ13が空気中の粒子数を測定する計数計(清
浄空気センサ14は省略される)からなっており、両セ
ンサ13,14は制御部に電気的に接続され、それぞれ
の測定値に基づいて、制御部はフィルタ5の汚染度を判
断し、フィルタ5を洗浄して再生する工程を自動的に実
行する、あるいは、洗浄および再生の必要性(時期)を
ユーザーに報知するように構成されている。例えば汚染
空気センサ13および清浄空気センサ14が示差圧計か
らなる場合、フィルタ5に塵埃等が蓄積することによっ
てフィルタ5における空気流の抵抗(圧力損失)が大き
くなると、それにつれて両センサ13,14の差圧も大
きくなり、その差圧が所定の差圧を越えたときに、制御
部はフィルタ5の自動的な洗浄および再生または洗浄お
よび再生の報知を行う。また、汚染空気センサ13が計
数計からなる場合、空気中の塵埃の量を測定し、図示し
ていない空気浄化装置の運転時間を計測する計測手段と
併せて、フィルタ5に蓄積した塵埃量を算出し、その算
出結果が予め設定したフィルタ5に蓄積可能な塵埃量を
越えたときに、制御部はフィルタ5の自動的な洗浄およ
び再生または洗浄および再生の報知を行う。
【0022】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。まず、空気浄化装置の電源(図示せず)が投入
されて運転が開始すると、ファン4が回転して導入口2
から汚染空気が本体1内に導入され、フィルタ5で浄化
されて排出口3から清浄空気が排気される。このとき、
フィルタ5は汚染空気中に含まれる塵埃等をろ過して捕
集するとともに、油分等をフィルタ5の繊維に吸着させ
て空気を浄化する。このような空気の浄化を繰り返し行
うと、フィルタ5は、捕集された塵埃および吸着された
油分等がフィルタ繊維を太くするように堆積するととも
に、塵埃同士が油分を媒介にして相互に結合して堆積
し、空気中の汚染物質を蓄積する。
【0023】そして、汚染空気センサ13および清浄空
気センサ14の測定結果に基づいて、制御部が例えばフ
ィルタ5の汚染度が所定値に達し、フィルタの洗浄およ
び再生が必要であると判断すると、超音波振動子12の
超音波照射を開始し、洗浄液槽6内の洗浄液をミスト状
の液滴として本体1内に噴霧し、フィルタ5全体に付着
させる。付着した洗浄液は、フィルタ5の繊維を伝わっ
て相互に結合して大きな液滴に成長し、重力によって下
へ流れ落ちるが、その過程において、フィルタ5に付着
した油分や臭気物質を溶解するとともに、塵埃を洗い流
す。このとき、洗浄液は数ミクロンからサブミクロンの
サイズの液滴として噴霧されるため、フィルタ5が高密
度充填繊維で構成されている場合でも繊維表面全体を容
易に濡らすことができ、フィルタ5の奥部分の繊維表面
まで洗浄される。ついで、塵埃等の汚染物質を含んだ汚
れた洗浄液は、フィルタ5の下部に設けられた汚染液槽
7に溜められ、廃棄される。なお、汚染液槽7にドレイ
ン管を設けてこのドレイン管から本体1外に汚れた洗浄
液を廃棄するようにしてもよい。
【0024】このように、本体1の下部に超音波振動子
12を有する洗浄液槽6を設け、超音波振動子12から
の超音波照射により、洗浄液槽6内の洗浄液をミスト状
の液滴として本体1内に噴霧し、フィルタ5全体に付着
させ、付着した洗浄液が下方へ流れ落ちる過程におい
て、油分および臭気物質を溶解し、塵埃等を洗い流すよ
うにしたので、フィルタ5の構成材料および形態にかか
わらず、フィルタ5を変形させることなく確実に洗浄し
て再生することができ、フィルタ5の長寿命化が図れる
空気浄化装置を得ることができる。また、洗浄液は、超
音波振動子12の超音波照射により噴霧されるので、洗
浄液槽6、洗浄液受け8および洗浄液タンク10などを
設けても全体の構造が大型化するのを防ぐことができ
る。さらに、洗浄液に含まれる成分をフィルタ5の構成
材料や汚染物質の種類に応じて選択することができるの
で、フィルタ5を効率よく洗浄して再生することができ
るとともに、抗菌成分などによってはフィルタ5を清潔
に保ち悪臭の発生を防ぐことができ、フィルタ5の寿命
をさらに延ばすことができる。
【0025】なお、上述の実施の形態1では、フィルタ
5の洗浄および再生時においても空気浄化時と同様の風
量で行う場合を示したが、例えばファン4の回転速度を
遅くして空気浄化時よりも風量を低下させたり、ファン
4の回転を停止して風をなくしてもよく、あるいは、フ
ァン4の回転を逆にして風を逆流するようにしてもよ
い。これらの場合も同様の効果を奏する。また、導入口
2および排出口3の近傍にそれぞれシャッターを設け、
噴霧された洗浄液が外部に漏出しないようにしてもよ
い。この場合、少ない量の洗浄液でフィルタ5を確実に
洗浄して再生することができ、経済的な空気浄化装置が
得られる。
【0026】さらに、上述の実施の形態1では使用濃度
となっている洗浄液が収容された洗浄液タンク10を洗
浄液受け8の上部に設置し、洗浄液受け8から供給管9
を介して洗浄液槽6に供給するようにした場合を示した
が、図3に示しように、例えば洗浄液受け8を省略し、
電磁弁15を介して水道管に接続された供給管9の電磁
弁15と洗浄液槽6との間に、濃縮された洗浄液が収容
された洗浄液タンク10を混合弁16を介して接続し、
電磁弁15および混合弁16を開いて水と洗浄液を混合
させて使用濃度に希釈した洗浄液を洗浄液槽6に供給す
るようにしてもよい。この場合も同様の効果を奏する。
【0027】また、洗浄液タンク10を本体1に1つ設
けてフィルタ5の洗浄および再生の工程を実行するよう
にした場合を示したが、洗浄液タンク10を複数個設
け、フィルタ5の濡らし、洗浄液噴霧、リンスおよび乾
燥を含む工程としてもよく、各工程のタイミングを最適
化したフィルタ5の再生モードをあらかじめ制御部に設
定しておき、汚染空気センサ13および清浄空気センサ
14等の検知結果に基づいて、再生モードを自動的に実
行するか、または、再生モードの実行をユーザーに報知
するようにしてもよい。
【0028】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2の模式図である。この実施の形態2は、実施の形態1
に係る空気浄化装置において、汚染液槽7にフィルタ5
を洗浄して汚れた洗浄液を浄化し再利用させる水浄化部
17を設けたもので、洗浄液槽6と汚染液槽7は水セン
サ19を有する連結管18を介して連結されている。ま
た、洗浄液槽6の底部には洗浄液槽6内の洗浄液を排出
するドレイン管20が設けられており、供給管9にはそ
の中を流れる洗浄液の供給を開始し停止する電磁弁21
が設けられている。
【0029】水浄化部17は、活性炭などの吸着材、イ
オン交換樹脂体などの水中のイオン成分を吸着し除去す
るフィルタおよび中空糸膜などの微細なゴミをろ過し除
去するフィルタから選ばれる少なくとも1種類によって
構成されており、洗浄液の成分によって最適化される。
例えば洗浄液の成分として界面活性剤とアルカリ性成分
とが含まれる場合、界面活性剤と付着した有機物の汚れ
が活性炭に付着して除去され、スケール成分の原因とな
る水中のCaやMgなどのイオンがイオン交換樹脂体に
吸着して除去され、フィルタ5に付着した菌や胞子が中
空糸膜にろ過して捕集される。従って、洗浄液噴霧開始
時には、界面活性剤などを含む洗浄液がフィルタの洗浄
に供され、徐々に洗浄剤成分が除かれて水となり、その
水のみが噴霧されてフィルタ5に残留する水以外の微量
成分を洗い流す。なお、この水浄化部17は、汚染液槽
7に着脱可能なカートリッジに構成し、適宜廃棄または
交換するようにしてもよい。
【0030】水センサ19は、水浄化部17から漏出す
る汚染物質あるいは洗浄液の成分を検出するセンサ、ま
たは、流量を測定するセンサで、図示しない制御部に電
気的に接続されており、水浄化部17の性能劣化に伴う
汚染物質または洗浄液の成分の漏出を検知、または、通
算流水量から予め設定した寿命に到達したことを検知し
た場合、この検知結果に基づいて、制御部は水洗浄部1
7の廃棄または交換時期をユーザーに報知するように構
成されている。
【0031】このように構成されたこの実施の形態2に
おいても、実施の形態1で説明した場合と同様に、導入
口2から汚染空気を本体1内に導入し、フィルタ5で浄
化して排出口3から清浄空気を排気する。このような空
気の浄化を繰り返し行い、フィルタ5に汚染空気中の汚
染物質が蓄積すると、制御部は、超音波振動子12の超
音波照射を開始し、洗浄液槽6内の洗浄液をミスト状の
液滴として本体1内に噴霧し、フィルタ5全体に付着さ
せ、フィルタ5に付着した油分や臭気物質を溶解すると
ともに、塵埃を洗い流す。そして、塵埃等の汚染物質を
含んだ汚れた洗浄液は、フィルタ5の下部に設けられた
水浄化部17を通って汚染液槽7に送られる。
【0032】このとき、汚れた洗浄液の大部分の汚染物
質および洗浄成分が水浄化部17でろ過して浄化し、洗
浄成分が薄くなった洗浄液または水が連結管18を介し
て洗浄液槽6に還流して洗浄液槽6内の洗浄液とともに
噴霧に供される。そして、フィルタ5の洗浄を繰り返し
行うと、洗浄液は最終的に水となり、この水によってフ
ィルタ5に残留する水以外の微量成分を洗い流すために
リンスされる。なお、洗浄液に含まれる洗浄成分量とし
ては、1回のフィルタ5の洗浄動作に必要な量とするこ
とが望ましい。そして、フィルタ5の洗浄が終了し再生
した後は、電磁弁21を閉じて洗浄液槽6内に残留した
洗浄液(水)をドレイン管20から排出する。また、洗
浄液槽6内の洗浄液が減った(洗浄液がなくなった)場
合は、電磁弁21を開いて洗浄液受け8の液面と洗浄液
槽6の液面とがほぼ一定になるように洗浄液を洗浄液受
け8(洗浄液タンク10)から補充し、次のフィルタ5
の洗浄および再生に備える。
【0033】このように、汚染液槽7にフィルタ5を洗
浄して汚れた洗浄液を浄化する水浄化部17を設け、浄
化した洗浄液(水)を洗浄液槽6に還流して再利用させ
るようにしたので、フィルタ5を変形させることなく確
実に洗浄して再生し、フィルタ5の長寿命化を図れるこ
とはもちろんのこと、洗浄液をムダ無く使用することが
できる。また、水浄化部17によって汚染物質および洗
浄成分を含む洗浄液を最終的には水に変えることができ
るため、容易でかつ環境問題も考慮した廃液の廃棄を行
うことができる。
【0034】なお、上述の実施の形態2では洗浄液槽6
において洗浄液および水浄化部17で浄化された水を溜
め超音波振動子12の超音波照射により洗浄液(水)を
本体1内に噴霧する場合を示したが、洗浄液槽6におい
て水浄化部17で浄化された洗浄液(水)に含まれる有
機物を超音波照射により熱分解するようにしてもよい。
すなわち、超音波振動子12からの超音波照射により洗
浄液槽6内の洗浄液中にキャビテーションが生成し、そ
の内部は高温高圧状態となっていて、洗浄液(水)中に
含まれる微量な有機物、特に、タバコのヤニ中に含まれ
フィルタ5に付着して残留する可能性の高い物質である
ベンゼン、トルエン、ピレンなどのVOCと呼ばれる揮
発性の親油性物質を、キャビテーション内部で熱分解反
応させるようにしてもよい。また、超音波が洗浄液槽6
の液面で反射される定常波を形成し、洗浄液(水)中で
効率よくキャビテーションを生成するために、液面の高
さを超音波波長の1/4の奇数倍、例えば超音波振動子
12の周波数が20キロヘルツの場合、洗浄液(水)中
での音速が秒速約1400メートルであることから波長
は70ミリであり、液面の高さを波長の1/4である1
8.75ミリの奇数倍(すなわち、18.75ミリ、5
6.25ミリ、93.75ミリなど)としてもよい。こ
れらの場合も同様の効果を奏するとともに、水浄化部1
7で浄化されなかった洗浄液(水)に含まれる微量の汚
染物質を洗浄液槽6で分解および除去させることができ
る。
【0035】さらに、上述の実施の形態1および2では
フィルタ5に洗浄液を噴霧して洗浄する場合を示した
が、洗浄液を水として加湿機能を付与してもよい。この
場合、上述の実施の形態2における浄化した洗浄液
(水)を利用するか、または、複数の洗浄タンク10を
設けて、例えばそのうちの1つを水のみを供給するタン
クとしてその水を利用するか、あるいは、図3に示すよ
うに、水と洗浄液を混合させて供給する場合に、混合弁
16を電磁弁に変更することによって洗浄液を含まない
水のみを供給しこの水を利用するようにする。また、超
音波振動子12は、実施の形態2のようにフィルタ5の
上流側に設け、超音波振動子12によって生成される微
細な液滴が本体1外に直接放出されるのを避け、濡れた
フィルタ5から蒸発する水蒸気のみが加湿に供されるよ
うに特に留意する。このようにして、上述のようなフィ
ルタ5の洗浄を行った後、清浄な水を清浄なフィルタ5
に噴霧し、風(空気)を通過させることによって、フィ
ルタ5の表面の水が蒸発して排出され、室内などを加湿
してより快適な空気質を提供することができる。なお、
フィルタ5の表面に付着した液滴が風で吹き飛ばされて
本体1外に直接放出されるのを避けるために、フィルタ
5の構成材料を、レーヨンおよびセラミックファイバな
どの親水性の高い構成材料にすることが望ましい。
【0036】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3の模式図で、この実施の形態3は、実施の形態1に係
る空気浄化装置を家電機器である空調機(以下、エアコ
ンという)に適用したものである。図において、22は
背面側が例えば室内の壁Wに取り付けられたエアコンの
筐体で、前面側にシャッター(図示せず)を有する導入
口2が設けられ、底面側にシャッター23を有する排出
口3が設けられている。また、筐体22内には、導入口
2の近傍(下流側)にフィルタ5が設けられ、排出口3
の近傍(上流側)にはファン4が設けられており、フィ
ルタ5とファン4の間には、筐体22内に取り込まれた
空気を加熱または冷却する熱交換フィン24が設けられ
ている。そして、筐体22内の背面側には、そのほぼ中
心部に底部に超音波振動子12を有する洗浄液槽6が設
けられ、その上方および下方には汚染液槽7がそれぞれ
設けられている。なお、洗浄液槽6には図示しないが洗
浄液を供給する洗浄液受け8、供給管9および洗浄液タ
ンク10等が連結されている。
【0037】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。まず、エアコンの電源(図示せず)が投入され
て運転が開始されると、導入口2および排出口3のシャ
ッター23が開放してファン4が回転し、導入口2から
室内の空気(汚染空気)が筐体22内に導入されて熱交
換フィン24で加熱または冷却され、排出口3より室内
に排気される。このとき、筐体22内に取り込まれた空
気はフィルタ5により浄化され、清浄温風または清浄冷
風となって排気される。このような空気の浄化を繰り返
し行い、フィルタ5および放熱フィン24に汚染空気中
の汚染物質が蓄積すると、制御部は、導入口2および排
出口3のシャッター23を閉鎖して超音波振動子12の
超音波照射を開始し、洗浄液槽6内の洗浄液をミスト状
の液滴として筐体22内に噴霧し、フィルタ5および熱
交換フィン24全体に付着させ、フィルタ5および熱交
換フィン24に付着した油分や臭気物質を溶解するとと
もに、塵埃を洗い流す。そして、塵埃等の汚染物質を含
んだ汚れた洗浄液は、洗浄液槽6の上方および下方に設
けた汚染液槽7に溜められ、図示しないドレイン管から
筐体22外に廃棄される。
【0038】このように、エアコンに実施の形態1に係
る空気浄化装置を適用することにより、フィルタ5の構
成材料および形態にかかわらず、フィルタ5および熱交
換フィン24を変形させることなく確実に洗浄して再生
することができ、フィルタ5および熱交換フィン24の
長寿命化を図ることができる。また、エアコンに実施の
形態1に係る空気浄化装置を適用しても全体構造の大型
化を防ぐことができ、家電機器としての商品価値が損な
われるおそれがない。
【0039】なお、上述の実施の形態3では家電機器で
あるエアコンに本発明の実施の形態1に係る空気浄化装
置を実施した場合を示したが、水浄化部17を備えた本
発明実施の形態2に係る空気浄化装置を実施してもよ
い。この場合も実施の形態2とほぼ同様の効果を奏す
る。
【0040】実施の形態4.図6は本発明の実施の形態
4の模式図で、この実施の形態4は、実施の形態2に係
る水浄化部17を備えた空気浄化装置を家電機器である
空気清浄機に適用したものある。図において、25は一
方の側に(ここでは背面側)にシャッター(図示せず)
を有する導入口2が設けられ、他方の側(ここでは前面
側)にシャッター26を有する排出口3が設けられたほ
ぼ箱形状の空気清浄機の筐体で、筐体25内には、排出
口3の近傍でシャッター26の下流側にファン4が設け
られ、導入口2とシャッター26の間に塵埃等をろ過す
除塵フィルタ5と悪臭成分等を吸着させる脱臭用多孔質
吸着材27とが設けられている。また、筐体25内に
は、導入口2の近傍に底部に超音波振動子12を有する
洗浄液槽6が設けられ、脱臭用多孔質吸着材27の下部
に連結管18を介して洗浄液槽6に連結され、上部に水
浄化部17を備えた汚染液槽7が設けられている。な
お、洗浄液槽6には図示しないが洗浄液を供給する洗浄
液受け8、供給管9および洗浄液タンク10等が連結さ
れている。
【0041】次に、この実施の形態4の作用について説
明する。まず、空気清浄機の電源(図示せず)が投入さ
れて運転が開始されると、導入口2および排出口3のシ
ャッター26が開放してファン4が回転し、導入口2か
ら室内の空気(汚染空気)が筐体25内に導入され、除
塵フィルタ5で空気(汚染空気)中に含まれた塵埃等を
ろ過して捕集するとともに、脱臭用多孔質吸着材27で
空気(汚染空気)中に含まれる悪臭成分等を吸着して除
去し、浄化された空気が排出口3より室内に排気され
る。
【0042】このような空気の浄化を繰り返し行い、除
塵フィルタ5および脱臭用多孔質吸着材27に汚染空気
中の汚染物質が蓄積すると、制御部は、導入口2および
排出口3のシャッター26を閉鎖して超音波振動子12
の超音波照射を開始し、洗浄液槽6内の洗浄液をミスト
状の液滴として本体25内に噴霧して、除塵フィルタ5
および脱臭用多孔質吸着材27全体に付着させ、除塵フ
ィルタ5および脱臭用多孔質吸着材27に付着した油分
や臭気物質を溶解するとともに、塵埃を洗い流す。そし
て、塵埃等の汚染物質を含んだ汚れた洗浄液は、脱臭用
多孔質吸着材27の下部に設けられた水浄化部17を通
って汚染液槽7に送られる。
【0043】このとき、汚れた洗浄液の大部分の汚染物
質および洗浄成分が水浄化部17でろ過して浄化し、濃
度が薄くなった洗浄液または水が連結管18を介して洗
浄液槽6に還流し、洗浄液槽6内の洗浄液とともに噴霧
に供される。そして、除塵フィルタ5の洗浄を繰り返し
行い、最終的に水となった洗浄液によって除塵フィルタ
5に残留する水以外の微量成分を洗い流すためのリンス
を行う。そして、除塵フィルタ5の洗浄および再生後
は、洗浄液槽6内に残留した洗浄液(水)を図示しない
ドレイン管から筐体25外に排出する。
【0044】このように、空気清浄機に実施の形態2に
係る空気浄化装置を適用することにより、除塵フィルタ
5および脱臭用多孔質吸着材27を変形させることなく
確実に洗浄して再生し、除塵フィルタ5および脱臭用多
孔質吸着材27の長寿命化を図れることはもちろんのこ
と、洗浄液をムダ無く使用することができるとともに、
水浄化部17によって汚染物質および洗浄成分を含む洗
浄液を最終的には水に変えることができるため、容易で
かつ環境問題も考慮した廃液の廃棄を行うことができ
る。そして、空気清浄機に実施の形態2に係る空気浄化
装置を適用しても全体構造の大型化を防ぐことができ、
家電機器としての商品価値が損なわれるおそれがない。
【0045】なお、上述の実施の形態4では脱臭用多孔
質吸着材27をただ単に汚染空気に含まれる悪臭成分等
を吸着して除去するものとした場合を示したが、例えば
銀イオンを添着した抗菌活性炭で構成し、この一部を汚
染液槽7に浸漬して水浄化部17の一部として用いるよ
うにしてもよい。この場合、銀イオンは、蒸発すること
なく洗浄液槽6と除塵フィルタ5との間を循環するた
め、除塵フィルタ5や吸着材全体に抗菌効果を持続させ
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明に係る空気浄化装置
は、汚染された空気の導入口および浄化された空気の排
出口を有し、導入口と排出口との間に汚染された空気中
の汚染物質を除去して空気を浄化するフィルタを備えた
本体と、本体に設けられ、溜められている洗浄液をフィ
ルタに噴霧する超音波振動子を有する洗浄液槽とを備え
たので、この超音波噴霧により、例えばHEPAグレー
ドのような細い繊維が高密度で充填された膜厚の薄いフ
ィルタなどでも、フィルタを変形させることなく確実に
洗浄して再生することができ、フィルタの長寿命化が図
れる空気浄化装置を得ることができる。
【0047】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液槽の
近傍に洗浄液が収容された洗浄液タンクを着脱可能に取
り付け、洗浄液タンクから洗浄液槽内の洗浄液がほぼ一
定の水位を保つように洗浄液を供給するようにしたの
で、全体構造を大型化することなく洗浄液の供給を行う
ことができ、簡単かつ確実にフィルタの洗浄および再生
を行うことができる空気浄化装置を得ることができる。
【0048】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
下部に汚染物質が含まれる洗浄液を溜める汚染液槽を設
けたので、廃液の処理を簡単に行える空気浄化装置を得
ることができる。
【0049】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
下部に汚染物質が含まれる洗浄液を溜める汚染液槽を設
けるとともに、汚染液槽の上部に汚染物質が含まれる洗
浄液を浄化する水浄化部を設け、浄化された洗浄液を汚
染液槽から洗浄液槽に還流するようにしたので、フィル
タを変形させることなく確実に洗浄して再生し、フィル
タの長寿命化を図れるとともに、洗浄液をムダ無く使用
することができる経済的な空気浄化装置を得ることがで
きる。また、水浄化部によって汚染物質および洗浄成分
を含む洗浄液を最終的に水に変えることができるため、
容易でかつ環境問題も考慮した廃液の廃棄を行うことが
できる。
【0050】本発明に係る空気浄化装置は、水浄化部
を、活性炭、イオン交換樹脂体および中空糸膜からから
選ばれる少なくとも1種類で着脱可能に構成したので、
洗浄液およびその洗浄液に含まれる汚染物質に対応した
水浄化部を構成することができ、フィルタを変形させる
ことなく確実に洗浄して再生し、フィルタの長寿命化を
図ることができる。
【0051】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液槽に
おいて、水浄化部で浄化された洗浄液に含まれる有機物
を超音波照射により熱分解するようにしたので、水浄化
部で浄化できない洗浄液に含まれる微量の汚染物質を洗
浄液槽で確実に分解して除去することができ、フィルタ
の洗浄および再生を確実に行えて廃液の廃棄処理も簡単
に行える空気浄化装置を得ることができる。
【0052】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
圧力損失の増加を検知する検知手段、汚染された空気に
含まれる粒子状物質濃度と空気浄化時間とを計測する手
段およびフィルタの汚染状況を直接検知する検知手段の
少なくともいずれか1つを備え、各手段の結果に基づい
てフィルタの汚染度が所定値に達したかを判断し、フィ
ルタの洗浄および再生の工程を自動的に実行する、また
は、フィルタの洗浄および再生の時期を報知する制御手
段を備えたので、簡単かつ確実にフィルタの洗浄および
再生を行うことができる空気浄化装置を得ることができ
る。
【0053】本発明に係る空気浄化装置は、フィルタの
洗浄および再生の工程において、濡らし、洗浄液噴霧お
よびリンスの各行程のタイミングを最適化して自動的に
実行する制御手段を備えたので、簡単かつ確実にフィル
タの洗浄および再生を行うことができる空気浄化装置を
得ることができる。
【0054】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液を水
としたので、空気の浄化とともに加湿することができ、
より快適な空気質を提供することができる。
【0055】本発明に係る空気浄化装置は、洗浄液を、
全体量の1.0重量%以下の界面活性剤、pHが8〜1
3の範囲内のアルカリ性成分、pHが2〜6の範囲内の
酸性成分および抗菌成分から選ばれる少なくとも1種類
と水との混合液としたので、本体およびその内部の構成
部品を劣化および腐食させることなく、フィルタの洗浄
および再生を確実に行いことができる空気浄化装置が得
られる。また、抗菌成分が含まれる場合、フィルタに抗
菌成分が吸着して残留し、フィルタに持続的な抗菌効果
を付与することができるとともに、フィルタに付着した
菌などの放散も防ぐことができ、フィルタの寿命をさら
に延ばすことができる。
【0056】本発明に係る家電機器は、上述の空気浄化
装置を備えたので、その機器が大型化することなく商品
価値を損なわない家電機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の模式図である。
【図2】 図1の要部の拡大図である。
【図3】 図2の要部の変形例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の模式図である。
【図5】 本発明の実施の形態3の模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態4の模式図である。
【符号の説明】
1 本体、2 導入口、3 排出口、4 ファン、5
フィルタ、6 洗浄液槽、7 汚染液槽、9 供給管、
10 洗浄液タンク、12 超音波振動子、13 汚染
空気センサ、14 清浄空気センサ、17 水浄化部、
18 連結管、22,25 筐体、24 熱交換フィ
ン、27 脱臭用多孔質吸着材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 C02F 1/28 D 4D037 1/36 1/36 4D058 1/42 1/42 C 1/44 1/44 F F24F 7/00 F24F 7/00 A Fターム(参考) 3B201 AA46 AB53 BB13 BB85 BB92 BB94 BB96 CB01 CD42 CD43 4D006 GA02 HA01 HA91 KA12 KE01P KE21Q KE22Q KE30P MA01 MB02 PA01 PB08 PB24 PC73 4D020 AA08 AA10 BA01 BA18 BA19 BB01 CC06 CC12 CD03 DA01 DA02 4D024 AA08 AB04 BA02 CA04 DA03 DA04 DA05 DB01 DB02 DB03 DB05 DB06 DB10 DB19 4D025 AA09 AB19 BA07 BB02 CA01 CA02 CA06 CA10 DA03 DA04 DA08 DA10 4D037 AA12 AB02 AB16 BA26 BB01 BB02 BB06 CA01 CA02 CA03 CA15 CA16 4D058 JB06 JB13 JB50 MA01 MA12 MA15 MA17 MA18 MA26 MA37 MA52 MA60 PA01 PA04 PA09 PA11 PA14 QA03 QA21 SA01 SA20 TA03 TA07 UA01 UA03 UA25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染された空気の導入口および浄化され
    た空気の排出口を有し、前記導入口と排出口との間に汚
    染された空気中の汚染物質を除去して空気を浄化するフ
    ィルタを備えた本体と、該本体に設けられ、溜められて
    いる洗浄液を前記フィルタに噴霧する超音波振動子を有
    する洗浄液槽とを備えたことを特徴とする空気浄化装
    置。
  2. 【請求項2】 洗浄液槽の近傍に洗浄液が収容された洗
    浄液タンクを着脱可能に取り付け、前記洗浄液タンクか
    ら前記洗浄液槽内の洗浄液がほぼ一定の水位を保つよう
    に洗浄液を供給するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の空気浄化装置。
  3. 【請求項3】 フィルタの下部に汚染物質が含まれる洗
    浄液を溜める汚染液槽を設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載の空気浄化装置。
  4. 【請求項4】 フィルタの下部に汚染物質が含まれる洗
    浄液を溜める汚染液槽を設けるとともに、該汚染液槽の
    上部に汚染物質が含まれる洗浄液を浄化する水浄化部を
    設け、浄化された洗浄液を前記汚染液槽から洗浄液槽に
    還流するようにしたことを特徴とする請求項1または2
    記載の空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 水浄化部を、活性炭、イオン交換樹脂体
    および中空糸膜からから選ばれる少なくとも1種類で着
    脱可能に構成したことを特徴とする請求項4記載の空気
    浄化装置。
  6. 【請求項6】 洗浄液槽において、水浄化部で浄化され
    た洗浄液に含まれる有機物を超音波照射により熱分解す
    るようにしたことを特徴とする請求項4または5記載の
    空気浄化装置。
  7. 【請求項7】 フィルタの圧力損失の増加を検知する検
    知手段、汚染された空気に含まれる粒子状物質濃度と空
    気浄化時間とを計測する手段およびフィルタの汚染状況
    を直接検知する検知手段の少なくともいずれか1つを備
    え、各手段の結果に基づいてフィルタの汚染度が所定値
    に達したかを判断し、フィルタの洗浄および再生の工程
    を自動的に実行する、または、フィルタの洗浄および再
    生の時期を報知する制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載の空気浄化装置。
  8. 【請求項8】 フィルタの洗浄および再生の工程におい
    て、濡らし、洗浄液噴霧およびリンスの各行程のタイミ
    ングを最適化して自動的に実行する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の空気浄
    化装置。
  9. 【請求項9】 洗浄液を水としたことを特徴とする請求
    項1乃至8のいずれか記載の空気浄化装置。
  10. 【請求項10】 洗浄液を、全体量の1.0重量%以下
    の界面活性剤、pHが8〜13の範囲内のアルカリ性成
    分、pHが2〜6の範囲内の酸性成分および抗菌成分か
    ら選ばれる少なくとも1種類と水との混合液としたこと
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の空気浄化
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか記載の空
    気浄化装置を備えたことを特徴とする家電機器。
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