JP6284684B1 - 集塵装置、集塵方法、および集塵システム - Google Patents

集塵装置、集塵方法、および集塵システム Download PDF

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Abstract

集塵フィルタに与えられる帯電電荷量を増加し得る集塵装置、集塵方法、および集塵システムを提供することを目的とする。集塵装置は、空気に含まれる塵埃を集塵フィルタで集める。また集塵装置は、加圧部と、支持部と、駆動部とを備える。加圧部は、集塵フィルタを加圧する。支持部は、集塵フィルタに対して加圧部を支持する。駆動部は、加圧部が集塵フィルタを加圧している場合に支持部を動かす。このような構成によって、集塵フィルタの表面だけでなく、集塵フィルタの内部の摩擦も可能とする。

Description

本発明は、集塵を捕集する集塵装置、集塵方法、および集塵システムに関する。
取り込んだ空気に対し、加熱、冷却、加湿、除湿、除菌、送風などの処理を行うさまざまな処理装置が知られている。処理装置の一例である空気調和機では、送風機を用いて空気を取り込み、取り込んだ空気に空気調和を行い、空気調和が行われた空気を排出する。取り込む空気に塵挨が含まれている場合、塵挨の侵入によって処理装置内の構成要素の動作効率が低下する虞がある。そのため、塵挨を捕集する集塵装置を搭載した処理装置、例えば集塵装置を搭載した空気調和機が知られている。
集塵装置は概して、集塵を行う集塵フィルタを備える。従来、集塵力を向上すべく、集塵フィルタへ静電気力を付与する静電気力付与技術が知られている。(例えば特許文献1)。具体的には、集塵フィルタの表面を摩擦し、帯電および再帯電を促し、静電気力を用いて集塵力の向上を図る試みがなされている。
特開2012−47353公報
従来の静電気力付与技術では、集塵フィルタの表面摩擦を介し、集塵フィルタの表面に静電気力が与えられる。しかしながら、従来の静電気力付与技術では、集塵フィルタに与えられる帯電電荷量を更に増加させることが困難である。なぜなら、集塵フィルタの表面が保持し得る帯電電荷量には限界があるからである。
本発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものであり、集塵フィルタに与えられる帯電電荷量を増加できる集塵装置、集塵方法、および集塵システムを提供することを目的とする。
本発明に係る集塵装置は、空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタを用いて集める集塵装置であり、集塵フィルタを空気流方向に向けて加圧する加圧部と、移動可能であり、集塵フィルタに対して加圧部を支持する支持部と、加圧部が集塵フィルタを加圧している場合に支持部を空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす駆動部とを備え、集塵フィルタは、加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、加圧部は、支持部と接続してあり、支持部を介し駆動部により動かされ、集塵フィルタは、分極を生じるエレクトレット材を含み、エレクトレット材は、第1帯電列を有する第1繊維材と、第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えるものであり、加圧部は、駆動部の駆動によって集塵フィルタに沿って移動し、加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って回転する
本発明に係る集塵方法は、空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタを用いて集める集塵方法であり、集塵フィルタを空気流方向に向けて加圧する加圧部、加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、第1帯電列を有する第1繊維材と、第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えた分極を生じるエレクトレット材を含む集塵フィルタ、および加圧部に接続してあり、移動可能であり、集塵フィルタに対して加圧部を支持する支持部を準備する準備工程と、加圧部が集塵フィルタを加圧している場合に支持部を空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす第1工程と、第1工程における支持部の動きを介し加圧部を集塵フィルタに沿って移動させ、且つ、加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って回転させて動かす第2工程とを備える。
本発明に係る集塵システムは、空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタで集める集塵システムであり、塵埃を集める集塵フィルタと、集塵フィルタを通過した空気に処理を行う処理装置と、集塵フィルタを空気流方向に向けて加圧する加圧部と、移動可能であり、集塵フィルタに対して加圧部を支持する支持部と、加圧部が集塵フィルタを加圧している場合に支持部を動かすことによって加圧部を空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす駆動部とを備え、集塵フィルタは、加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、加圧部は、支持部と接続してあり、支持部を介し駆動部により動かされ、集塵フィルタは、分極を生じるエレクトレット材を含み、エレクトレット材は、第1帯電列を有する第1繊維材と、第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えるものであり、加圧部は、駆動部の駆動によって集塵フィルタに沿って移動し、加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って回転する
本発明に係る集塵装置によれば、加圧部によって集塵フィルタが加圧されている状態で支持部が動く。集塵フィルタを加圧している加圧部は、支持部の動きによって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ上を動き得る。つまり、加圧によって集塵フィルタを部分的に変形させ、その変形を集塵フィルタ上で移動させることができる。そのため、集塵フィルタの表面だけでなく、集塵フィルタの内部摩擦が可能となり、集塵フィルタの表面だけでなく集塵フィルタの内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタに与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタによる集塵性能が向上し得る。ここで内部摩擦とは、集塵フィルタとは異なる部材が集塵フィルタの表面と擦れる現象を意味する表面摩擦とは異なり、集塵フィルタを構成する濾材の材料同士が擦れる現象を意味する。
本発明に係る集塵方法によれば、加圧部によって集塵フィルタが加圧されている状態で支持部を動かせる。集塵フィルタを加圧している加圧部については、支持部の動きによって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ上を動かせ得る。そのため、集塵フィルタの表面だけでなく、集塵フィルタの内部摩擦が可能となり、集塵フィルタの表面だけでなく集塵フィルタの内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタに与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタによる集塵性能が向上し得る。
本発明に係る集塵システムによれば、加圧部によって集塵フィルタが加圧されている状態で支持部が動く。集塵フィルタを加圧している加圧部は、支持部の動きによって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ上を動き得る。そのため、集塵フィルタの表面だけでなく、集塵フィルタの内部摩擦が可能となり、集塵フィルタの表面だけでなく集塵フィルタの内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタに与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタによる集塵性能が向上し得る。
実施の形態1に係る集塵システムを示す説明図である。 実施の形態1に係る集塵装置を模式的に示す正面からの断面図である。 実施の形態1に係る集塵装置を模式的に示す側面からの断面図である。 実施の形態1に係る集塵フィルタを模式的に示す部分断面図である。 実施の形態1に係る加圧部が集塵フィルタを加圧する状況を説明する説明図である。 実施の形態1に係る集塵システムの動作手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る複数の繊維材を用いた集塵フィルタを模式的に示す断面図である。 実施の形態2に係る複数の繊維材を用いた集塵フィルタを加圧する状況を説明する説明図である。 実施の形態3に係る材料が異なる繊維材のシートを重ねた構成による集塵フィルタを模式的に示す断面図である。 実施の形態3に係る複数の繊維材のシートを用いた集塵フィルタを加圧する状況を説明する説明図である。 実施の形態4に係る集塵装置を模式的に示す正面からの断面図である。 実施の形態5に係る集塵装置を模式的に示す側面からの断面図である。 実施の形態6に係る集塵装置を模式的に示す正面からの断面図である。 実施の形態6に係る集塵装置を模式的に示す側面からの断面図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示する集塵装置、集塵方法、および集塵システムの実施の形態を詳細に説明する。以下の記載において、摩擦状態を表す表現として、表面摩擦および内部摩擦を使用している。表面摩擦とは、集塵フィルタとは異なる部材が集塵フィルタの表面と擦れる現象を意味し、内部摩擦とは、集塵フィルタを構成する濾材の材料同士が擦れる現象を意味する。単に摩擦と記載している場合、表面摩擦および内部摩擦を区別していない事を意味する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る集塵システムを示す説明図である。実施の形態1に係る集塵システム1は、ビル等に設置される業務用空気調和システムの一部であり、集塵装置2と、ファン3と、風路4と、センシング装置6とを備える。
集塵装置2は、風路4内に取り込まれた空気に含まれる塵埃5を集塵する装置である。集塵装置2は、風路4内に配置してある。集塵装置2は、後述するが、集塵フィルタ21を備える。空気に含まれる塵埃5は、集塵装置2の集塵フィルタ21によって取り除かれ得る。
ファン3は、空気を外部から風路4内に取り込むため、風路4内の空気に対して送風処理を行う送風機である。つまり、ファン3は実施の形態1に係る処理装置の一例である。ファン3は、業務用空気調和システムの一部である。そのため、ファン3によって取り込まれた空気に対して空気調和処理も施され得る。したがって、このような空気調和処理を行う空気調和機も、実施の形態1に係る処理装置の一例である。
ファン3は、風路4内に配置してある。ファン3は、空気が取り込まれる空気流方向において、集塵装置2の下流に配置してある。そのため集塵装置2によって、ファン3へ取り込まれる空気から塵埃5が除去され得る。
風路4は、外部から取り込んだ空気をファン3を介して空気調和機へと導く配管である。風路4内には、集塵装置2およびファン3が配置してある。図1においては、ファン3の風路4の右側から左側に向かって空気が流れる。つまり、図1においては、右側から左側に向かう方向が空気流方向となる。
風路4内において、空気流方向に流れる空気は、集塵フィルタ21を通過して塵埃5が除去された後、ファン3へと取り込まれ得る。ファン3へと取り込まれた空気は、その後、空気調和機へと導かれ、空気調和処理が施され得る。
センシング装置6は、風路4内を流れる空気中の塵挨5を検出する装置である。センシング装置6は、大気中の塵挨濃度または個数を計測する方式として、フィルタ振動法、ベータ線吸収法などを使用可能である。しかしながら、集塵システム1に設置するセンシング装置6は、使用する方式を特に制限するものではなく、光散乱法などを使用してもよい。
図2は、実施の形態1に係る集塵装置2を模式的に示す正面からの断面図である。図3は、実施の形態1に係る集塵装置2を模式的に示す側面からの断面図である。図4は、実施の形態1に係る集塵フィルタ21を模式的に示す部分断面図である。図5は、実施の形態1に係る加圧部22が集塵フィルタ21を加圧する状況を説明する説明図である。集塵装置2は、集塵フィルタ21、加圧部22、駆動部23、ネジ軸24、ネジ部材25、ガイドシャフト26、シャフトスライド部材27、固定枠28、および通気性部材29を備える。
集塵フィルタ21は、複数の繊維材211を用いて構成され、縦辺および横辺を有する矩形のシート状部材であり、固定枠28に固定してある。集塵フィルタ21は、空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃5の除去に使用される。繊維材211としては、キュプラ、レーヨン、アセテート、ナイロン、ポリエステル、アクリル、アラミド、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、綿、麻、絹、羊毛、ガラス繊維、パルプなどを使用し得る。
複数の繊維材211のうちの少なくとも1つは、エレクトレット特性を有する。エレクトレット特性を有する繊維材211は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリルなどである。エレクトレット特性を有する繊維材211を集塵フィルタ21に用いることによって、長期にわたり後述する摩擦帯電の効果を持続することができる。摩擦帯電の効果によって、空気中の塵埃5が集塵フィルタ21のエレクトレット特性繊維材211に吸引される。そのため、集塵装置2の集塵性能が向上し得る。ここで「エレクトレット特性」とは、外部電界が存在しない状態でも恒久的に電気分極を保持し、電荷を帯び得る特性をいう。
集塵フィルタ21を構成するシートについて、製法に関する特段の制限はない。集塵フィルタ21として、編物、織物、不織布等を使用し得る。
加圧部22は、集塵フィルタ21を加圧する加圧部材である。加圧部22は、例えば円筒状の加圧部材であり、軸長方向が集塵フィルタ21の縦辺方向に沿うように配置してある。加圧部22は、後で詳述するネジ軸24、ネジ部材25、ガイドシャフト26、およびシャフトスライド部材27によって、集塵フィルタ21に対して支持されている。具体的には、軸長方向の一端側がネジ軸24およびネジ部材25によって支持されており、軸長方向の他端側がガイドシャフト26およびシャフトスライド部材27によって支持されている。
加圧部22は、断面形状として真円、楕円、多角形、歯車形状、ギア形状などを有する。
加圧部22は、絶縁性の高い高分子材料を含む。絶縁性の高い高分子材料を含むことによって、集塵フィルタ21に生じた電荷が加圧部22に移動する事態を抑制し得る。絶縁性の高い高分子材料は、例えば、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリプロピレン、PC、PC/ABS、変性PPE、PBT、フェノール樹脂、メラミン樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンアクリロゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴムなどである。ここで「絶縁性が高い」とは、絶縁性の基準として材料の体積固有抵抗(Ω・cm)が10の8乗以上であることをいう。加圧部22に絶縁性の低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21に生じた電荷が集塵フィルタ21から移動し、集塵フィルタ21の静電気力が低下し、集塵フィルタ21の集塵性能向上が阻害され得る。
駆動部23は、駆動して加圧部22を動かす駆動部材であり、ネジ軸24およびネジ部材25を介して加圧部22と接続してある。駆動部23は、集塵フィルタ21を加圧した状態の加圧部22を集塵フィルタ21上で動かすことによって、集塵フィルタ21を摩擦し、集塵フィルタ21に静電気力を与える。
ネジ軸24およびネジ部材25の組み合わせは、駆動部23の駆動力を加圧部22に伝えるボールねじ部材である。ネジ軸24は、軸長方向が集塵フィルタ21の横辺方向に沿うように配置された棒状部材であり、固定枠28に対して固定してある。このボールねじ部材は、固定枠28を介して集塵フィルタ21に接続してあり、加圧部22と駆動部23とにも接続してある。ネジ部材25は、集塵フィルタ21に対して加圧部22を支持する支持部材としても機能する。
駆動部23がネジ軸24を回転させた場合、その回転方向に応じて、ネジ部材25がネジ軸24上を軸長の正または負の方向に移動する。図2においては、駆動部23の動作に応じ、ネジ部材25は左右に移動する。ネジ部材25の移動に伴って加圧部22が移動するように構成してある。
シャフトスライド部材27は、ネジ部材25の動きに対応して動く。ガイドシャフト26は、軸長方向が集塵フィルタ21の横辺方向に沿うように配置された棒状部材であり、固定枠28を介して集塵フィルタ21に接続してあり、加圧部22にも接続してある。シャフトスライド部材27は、集塵フィルタ21に対して加圧部22を支持する。つまりシャフトスライド部材27は、駆動部23の駆動に応じて加圧部22を動かす支持部材としても機能する。
ネジ軸24およびガイドシャフト26は、加圧部22が集塵フィルタ21を加圧しながら動ける位置に取り付けてある。また、ネジ軸24およびガイドシャフト26は、集塵フィルタ21の表面に対して水平に配置してある。ネジ軸24およびガイドシャフト26が集塵フィルタ21の表面に対して水平に配置していない場合、集塵フィルタ21は部分的に十分な加圧を受けることが出来ない虞がある。
シャフトスライド部材27は、ネジ部材25の動きに連動して動く。そのため、シャフトスライド部材27の摩擦抵抗およびガイドシャフト26の摩擦抵抗は比較的小さい。シャフトスライド部材27の摩擦抵抗およびガイドシャフト26の摩擦抵抗に特段の制限を設ける必要はなく、駆動部23の駆動によってネジ部材25とシャフトスライド部材27とが連動すれば良い。
固定枠28は、集塵フィルタ21を固定する矩形の枠状部材である。固定枠28には、ネジ軸24およびガイドシャフト26が接続してある。また固定枠28は、集塵フィルタ21と比較し、絶縁性が高い高分子材料を用いて製造してある。比較的高い絶縁性を導くべく、固定枠28に用いる高分子材料の体積固有抵抗(Ω・cm)は、10の8乗以上である。高分子材料として、例えば、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリプロピレン、PC、PC/ABS、変性PPE、PBT、フェノール樹脂、メラミン樹脂などが使用可能である。一方、固定枠28に絶縁性の比較的低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21に生じた電荷が固定枠28を介して分散し得る。そのため、絶縁性の比較的低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21の集塵性能が向上しない虞がある。
通気性部材29は、通気性を有する部材であり、加圧部22を用いて集塵フィルタ21を挟持する位置に配置してある。集塵フィルタ21によって集塵された空気は、通気性部材29を通過してファン3へと流れる。
通気性部材29は、集塵フィルタ21と比較し、絶縁性の高い高分子材料を用いて製造してある。通気性部材29に用いる高分子材料の体積固有抵抗(Ω・cm)は、10の8乗以上であり、比較的高い絶縁性を備える。高分子材料として、例えば、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリプロピレン、PC、PC/ABS、変性PPE、PBT、フェノール樹脂、メラミン樹脂などが使用可能である。一方、通気性部材29に絶縁性の低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21に生じた電荷が通気性部材29を介して分散し得る。そのため、絶縁性の比較的低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21の集塵性能が向上しない虞がある。
通気性部材29は、通気性を確保している場合、その構造は特に制限されない。例えば、網状部材、開孔加工材などを使用しても良い。また通気性部材29は、接着または溶融等の接続手段を用いて集塵フィルタ21に接続してある。
集塵フィルタ21が加圧部22によって加圧された場合、加圧部22から通気性部材29へと向かう外力が集塵フィルタ21に加わる。通気性部材29を設けることによって、外力に起因した集塵フィルタ21の変形を抑制し、加圧の効果を高めることができる。加圧の効果が高められた加圧状態の加圧部22を移動するように動かすことによって、摩擦効果が向上し得る。具体的には、集塵フィルタ21の表面だけでなく、集塵フィルタ21の内部においても十分な摩擦力を発生し得る。発生した摩擦力に起因し、集塵フィルタ21の表面だけでなく、集塵フィルタ21の内部においても、集塵フィルタ21のエレクトレット特性を有する繊維材211を介して内部摩擦により静電気力が生じる。そのため、集塵フィルタ21に与える静電気力の増強が期待できる。加圧が無い状態の集塵フィルタ21から加圧が有る状態の集塵フィルタ21へ向けた集塵フィルタ21の表面変形量をΔL1とし、加圧が無い状態の通気性部材29から加圧が有る状態の通気性部材29へ向けた通気性部材29の変形量をΔL1´とした場合、ΔL1>ΔL1´を満たすよう集塵フィルタ21、加圧部22、ネジ軸24、ガイドシャフト26、固定枠28、通気性部材29等が配置してある。
表面摩擦と内部摩擦とでは、得られる静電気力が異なる。表面摩擦の場合、集塵フィルタ表層部の繊維が帯電することにより静電気力を得る。一方内部摩擦の場合、集塵フィルタ内部の繊維をも帯電することができる。そのため、表面摩擦よりも内部摩擦の方がより多くの静電気力を得ることができる。
ファン3によって生じる風は、加圧部22と接触する集塵フィルタ21の一面側から加圧部22と接触しない集塵フィルタ21の他面側へと流れる。図1においては、右側から左側に流れ、図2においては、手前側から奥側に流れる。この方向を第1方向とする。
加圧部22と接触する集塵フィルタ21の一面側に向かって集塵対象の空気が流れる上述した構成の場合、集塵フィルタ21の一面側に対する摩擦を確実に行うことが出来る。そのため、一面側の帯電が十分に行われ、効率的に集塵効果を高めることができる。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。加圧部22と接触しない集塵フィルタ21の他面側に向かって集塵対象の空気が流れる反対構成としても良い。この反対構成の場合、集塵対象の空気が当たる他面側に加圧部22が存在しないため、集塵フィルタ21の他面側全面を集塵領域として使用できる。そのため、他面側の帯電が十分である場合には、効率的に集塵効果を高めることができる。
加圧部22は、駆動部23による駆動に応じ、ネジ軸24の軸長方向およびガイドシャフト26の軸長方向に沿って移動する。加圧部22の移動の向きは、駆動部23の駆動によるネジ軸24の回転方向に依存しており、正方向および負方向のどちらにも移動することができる。図2の一例においては、駆動部23による駆動が生じた場合、加圧部22は、図面の右方向または左方向に向かって移動する。具体的には、集塵フィルタ21の全面を移動する移動運動、集塵フィルタ21の比較的広い範囲を行き来する往復運動、集塵フィルタ21の比較的狭い範囲を行き来する振動運動を行う。このような動作によって、加圧部22は集塵フィルタ21の摩擦を行う。ここで、ネジ軸24の軸長方向およびガイドシャフト26の軸長方向を第2方向と呼ぶ。第2方向は、上述した第1方向に対して交差する方向である。実施の形態1においては、第1方向と第2方向とが実質的に垂直となる一例を示してある。第1方向と第2方向とが実質的に垂直となる場合、風路4に対して必要となる集塵フィルタ21の面積を最小にすることができ、コスト削減効果が得られる。
集塵フィルタ21を加圧した状態の加圧部22が移動運動、往復運動、または振動運動を行う場合、図5に示したように、加圧部22が正の電荷を帯び、エレクトレット特性を有する繊維材211によって集塵フィルタ21が負の電荷を帯びる。加圧部22による集塵フィルタ21の加圧、加圧した集塵フィルタ21内における繊維材211の移動によって、加圧部22と繊維材211との表面摩擦効果および繊維材211同士の内部摩擦効果を高めることができる。集塵フィルタ21は、加圧されることによって加圧部22側から通気性部材29側へ向けて変形するため、集塵フィルタ21の内部にも負の電荷が生じる。そのため、集塵フィルタ21の表面だけでなく、集塵フィルタ21の内部にも十分な静電気力を生じることが可能となる。
ファン3によって風が生じる通風状態の場合、加圧部22は、移動運動、往復運動、または振動運動を行うこと無く、集塵フィルタ21の端部の位置で停止する。たとえば、図2の一例においては、集塵フィルタ21における図面の右方向端部または左方向端部で停止する。この構成によって、加圧部22に起因する通風妨害を防ぐことが可能となり、業務用空気調和システムの空気調和効率低下を抑制できる。しかしながら、摩擦の必要性に応じ、通風状態の場合であっても、加圧部22が移動運動、往復運動、または振動運動を行う構成としても良い。
集塵フィルタ21を構成する繊維材211の原料が単一である場合、加圧部22は、集塵フィルタ21を構成する繊維材211の単一材料とは帯電列の異なる材料を用いて製造される。集塵フィルタ21と加圧部22との帯電列が異なることによって、上述したように、加圧部22は正に摩擦帯電し、繊維材211は負に摩擦帯電する。集塵フィルタ21の帯電によって、集塵装置2の集塵性能が向上する。
図6は、実施の形態1に係る集塵システム1の動作手順を説明するフローチャートである。業務用空気調和システムの一部である集塵システム1は、動作開始の操作を受けたか否かを判断する(ステップS1)。動作開始の操作を受けたと判断した場合(S1:YES)、集塵システム1は、ファン3を動作させ、風路4内において集塵装置2からファン3に向けた方向に空気を流す(ステップS2)。動作開始の操作を受けていないと判断した場合(S1:NO)、集塵システム1は、動作開始の操作を受けたか否かの判断を繰り返す。風路4内を流れる空気は、集塵フィルタ21の集塵装置2を通過する際、集塵フィルタ21によって集塵される。集塵された空気は、ファン3を介して空気調和装置に到達し、空気調和を受ける。
集塵システム1は、ファン3の動作開始の後、駆動条件が整ったか否かの判断を行う(ステップS3)。駆動条件が整ったと判断した場合(S3:YES)、集塵システム1は、集塵装置2の駆動部23を駆動する(ステップS4)。駆動部23の駆動によって、集塵システム1は、加圧部22が集塵フィルタ21を加圧した状態で加圧部22を集塵フィルタ21上で移動させる(ステップS5)。具体的には、移動運動、往復運動、または振動運動を行わせる。加圧状態での加圧部22の移動によって、集塵フィルタ21の表面摩擦だけでなく内部摩擦も生じ、集塵フィルタ21の表面だけでなく内部にも静電気力が供給され得る。したがって、集塵フィルタ21の表面に静電気力を供給する場合と比較し、内部にも静電気力を蓄えることが可能となり、集塵フィルタ21自体に与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタ21による集塵装置2の集塵性能が向上し得る。駆動条件が整ったと判断しなかった場合(S3:NO)、集塵システム1は、集塵システム1は、駆動条件が整ったか否かの判断を繰り返す。ここで、「駆動条件」とは、ユーザが設定可能な条件であり、設定した日時、運転開始からの経過時間、集塵フィルタ21の集塵状況、加圧部22の移動回数、ユーザからの指示等が一例として挙げられる。
駆動条件の判断基準として、風路4内に設置したセンシング装置6による空気中の塵挨6の濃度や個数がある。センシング装置6があらかじめ決められた基準値を超える塵挨濃度や個数を計測した場合に、集塵フィルタ21の集塵性能を向上させるため、駆動条件が整ったと判断し(ステップS3:YES)、集塵システム1は、集塵装置2の駆動部23を駆動する(ステップS4)。
加圧部22は、移動運動、往復運動、または振動運動を行う。移動運動を行う場合、集塵フィルタ21が全体的に摩擦され、集塵フィルタ21の全体に静電気力が供給され得る。往復運動を行う場合、移動運動が複数回生じるため、集塵フィルタ21の全体に供給される静電気力が増加する。振動運動の場合、集塵フィルタ21が部分的に摩擦され、集塵フィルタ21の一部に対しても静電気力が供給され得る。また、移動運動および往復運動と比較して加圧部22の移動距離が短くなるため、短時間で処理が終了し得る。
集塵システム1は、加圧部22の移動終了後、駆動条件が整ったか否かの判断を再度行う(ステップS6)。駆動条件が整ったと判断した場合(S6:YES)、集塵システム1は、処理をステップS4に戻し、集塵装置2の駆動部23を駆動し(ステップS4)、その後の処理を継続する。駆動条件が整っていないと判断した場合(S6:NO)、集塵システム1は、動作停止の操作を受けたか否かを判断する(ステップS7)。
集塵システム1は、動作停止の操作を受けたと判断した場合(S7:YES)、ファン3の動作を停止し、処理を終了する。動作停止の操作を受けていないと判断した場合(S7:NO)、集塵システム1は、処理をステップS6に戻し、駆動条件が整ったか否かの再判断を行い(ステップS6)、その後の処理を継続する。
集塵システム1は、動作開始の後に駆動条件が整った場合に駆動部23を駆動する。例えば、実施の形態1に係る集塵システム1は、集塵フィルタ21の集塵性能低下を判断し、判断結果に基づいて駆動部23が駆動するように構成してある。このような構成によって、適切な時期に集塵フィルタ21の再帯電をすることが可能となる。また駆動部23は、駆動部23の駆動が終了した後、駆動条件が整った場合に再度駆動を行う。このような構成によって、適切な時期に加圧部22が再度移動し、集塵フィルタ21の連続的な再帯電をすることが可能となる。
上述した集塵システム1では、業務用空気調和システムの一部として説明された。しかしながら、家庭用の空気調和システムに集塵システム1を組み込んでも良い。
上述した集塵システム1では、加圧部22が集塵フィルタ21を常時加圧する構成として説明された。しかしながら、加圧部22と集塵フィルタ21との間の距離を変更できるように加圧部22が移動し得る構成としても良い。具体的には、加圧部22が集塵フィルタ21に接近する方向に移動して集塵フィルタ21を加圧し、集塵フィルタ21に対して離隔する方向に移動して集塵フィルタ21を非加圧とする構成にしてもよい。この構成によって、集塵フィルタ21に溜まった静電気力が加圧部22を介して減少する虞を抑制することが可能となる。
上述したように、実施の形態1に係る集塵システム1では、加圧部22によって集塵フィルタ21が加圧されている状態でネジ部材25およびシャフトスライド部材27が移動する。集塵フィルタ21を加圧している加圧部22は、ネジ部材25およびシャフトスライド部材27の移動によって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ21上を移動し得る。そのため、加圧部22の支持を強固にしながらも加圧部22を集塵フィルタ21全体に亘って適切に移動させることが可能となる。また、集塵フィルタ21全体に亘る適切な加圧部22の移動を実現するだけでなく、集塵フィルタ21の表面に加えて集塵フィルタ21の内部摩擦が可能となり、集塵フィルタ21の表面だけでなく集塵フィルタ21の内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタ21に与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタ21による集塵性能が向上し得る。
上述したように、実施の形態1に係る集塵システム1では、加圧部22を用いて集塵フィルタ21を摩擦し、静電気を発生させる。加圧部22の表面は集塵フィルタ21の繊維解れを抑制できる構造である。したがって、実施の形態1に係る集塵システム1は、静電気の再帯電に伴う集塵フィルタ21のダメージを抑制でき、連続運転性能が向上する。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る複数の繊維材211a、211bを用いた集塵フィルタ21を模式的に示す断面図である。図8は、実施の形態2に係る複数の繊維材211a、211bを用いた集塵フィルタ21を加圧する状況を説明する説明図である。実施の形態2に係る集塵システム1について、実施の形態1に係る集塵システム1と同様の構成については説明を省略する。
実施の形態1に係る集塵システム1では、図4および図5に示したように、繊維材211の原料が単一である集塵フィルタ21を使用していた。しかしながら、本発明はそのような一例に限定されない。実施の形態2に係る集塵システム1では、図7に示すように、集塵フィルタ21は、帯電列の異なる繊維材211aと繊維材211bとを有するように構成してある。帯電列の異なる繊維材211aと繊維材211bとを用いることによって、加圧部22と集塵フィルタ21との表面摩擦に起因した帯電だけでなく、繊維材211aと繊維材211bとの内部摩擦に起因した帯電も可能となる。そのため、集塵フィルタ21の深層部分に対してもより効率的な帯電が可能となる。集塵フィルタ21中での繊維材211aと211bとの配置については、特段の制限はない。
加圧状態の加圧部22を集塵フィルタ21上で移動させることによって、図8に示すように、繊維材211aと211bとの内部摩擦が生じ、集塵フィルタ21に帯電が生じる。集塵フィルタ21内の繊維材211aと211bとの内部摩擦による帯電では、集塵フィルタ21表面の加圧部22と繊維材との表面摩擦による帯電と比較し、集塵フィルタ21内部の奥深くまで帯電され、集塵フィルタ21は高い集塵性能を得られる。
上述したように、実施の形態2に係る集塵システム1では、加圧部22によって集塵フィルタ21が加圧されている状態でネジ部材25およびシャフトスライド部材27が移動する。集塵フィルタ21を加圧している加圧部22は、ネジ部材25およびシャフトスライド部材27の移動によって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ21上を移動し得る。そのため、集塵フィルタ21の表面だけでなく、帯電列の異なる繊維材211a、211bを介して集塵フィルタ21の内部摩擦が可能となり、集塵フィルタ21の表面だけでなく集塵フィルタ21の内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタ21に与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタ21による集塵性能が向上し得る。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る材料が異なる繊維材211a、211bのシートを重ねた構成による集塵フィルタ21を模式的に示す断面図である。図10は、実施の形態3に係る複数の繊維材211a、211bのシートを用いた集塵フィルタ21を加圧する状況を説明する説明図である。実施の形態3に係る集塵システム1について、実施の形態1に係る集塵システム1と同様の構成については説明を省略する。
実施の形態3に係る集塵フィルタ21は、繊維材211aを用いた第1シートと、材料が異なる繊維材211bを用いた第2シートとを重ねて構成してある。帯電列の異なる繊維材211a、211bを材料が異なることによって、第1シートと第2シートとでは、摩擦に対する帯電力が異なり、帯電力に基づく捕集効率が異なる構成となり得る。そのため、集塵フィルタ21の初期濾過性能を向上する効果が得られる。ここで「初期濾過性能」とは、製造後の使用開始初期であって性能低下が起こっていない状態における集塵フィルタ21の濾過性能を意味する。繊維材211aを用いた第1シートと材料が異なる繊維材211bを用いた第2シートとを重ねることによって、密度の相違に起因する目開きの大小に基づき表面濾過と深層濾過との組み合わせが実現し、圧力損失が低く捕集効率が高い集塵フィルタ21とすることができる。
加圧状態の加圧部22を集塵フィルタ21上で移動させることによって、図10に示すように、繊維材211aのシートと211bのシートとの摩擦帯電が生じる。繊維材211aのシートと211bのシートとが接する集塵フィルタ21の内部側部分の摩擦によって帯電が生じるため、集塵フィルタ21表面の加圧部22と繊維材211aのシートとの摩擦による帯電と比較し、集塵フィルタ21内部の奥深くまで帯電され、集塵フィルタ21は高い集塵性能を得られる。
上述したように、実施の形態3に係る集塵システム1では、加圧部22によって集塵フィルタ21が加圧されている状態でネジ部材25およびシャフトスライド部材27が移動する。集塵フィルタ21を加圧している加圧部22は、ネジ部材25およびシャフトスライド部材27の移動によって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ21上を移動し得る。そのため、集塵フィルタ21の表面だけでなく、帯電列の異なる繊維材211aのシートと繊維材211bのシートとを介して集塵フィルタ21の内部摩擦が可能となり、集塵フィルタ21の表面だけでなく集塵フィルタ21の内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタ21に与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタ21による集塵性能が向上し得る。
実施の形態4.
図11は、実施の形態4に係る集塵装置2を模式的に示す正面からの断面図である。実施の形態4に係る集塵装置2を含んだ集塵システム1について、実施の形態1に係る集塵システム1と同様の構成については説明を省略する。
実施の形態4に係る集塵装置2が有する加圧部22は、実施の形態1に係る加圧部22と異なり、通気可能な構造としてある。具体的には、空気が通る通気口が複数表面に開口してあるメッシュ状の板部材である。また、実施の形態4に係る集塵装置2が有する加圧部22は、実施の形態1に係る加圧部22と比較し、集塵フィルタ21の表面を覆う面積が大きくなるように構成してある。具体的には、実施の形態4に係る加圧部22は、集塵フィルタ21に対して一回り小さい矩形状としてある。実施の形態4に係る集塵装置2は、より大きな面積を用いた加圧部22による加圧を可能とすべく、ネジ軸24上に加圧部22を支持するネジ部材25を2個備え、ガイドシャフト26上に加圧部22を支持するシャフトスライド部材27を2個備える。つまり、実施の形態4に係るメッシュ板状の加圧部22は、実施の形態1に係る円筒状の加圧部22と同様に、ネジ軸24およびガイドシャフト26に沿って行き来する運動を行い、集塵フィルタ21を摩擦する。実施の形態4に係るメッシュ板状の加圧部22は、集塵フィルタ21の比較的狭い範囲を行き来する振動運動を行う。
実施の形態4に係る集塵システム1では、通気性を有する比較的大きな加圧部22を備える。そのため、集塵フィルタ21の表面を加圧部22が移動する時間をより短縮できる。そのため、加圧部22と集塵フィルタ21とによる摩擦帯電の効率を高めることが可能となる。
上述したように、実施の形態4に係る集塵システム1では、加圧部22によって集塵フィルタ21が加圧されている状態でネジ部材25およびシャフトスライド部材27が移動する。集塵フィルタ21を加圧している加圧部22は、ネジ部材25およびシャフトスライド部材27の移動によって、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ21上を移動し得る。そのため、集塵フィルタ21の表面だけでなく、集塵フィルタ21の内部摩擦が可能となり、集塵フィルタ21の表面だけでなく集塵フィルタ21の内部にも静電気力を与えることが可能となる。したがって、集塵フィルタ21に与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタ21による集塵性能が向上し得る。更に、加圧部22が大きくなったことによって、摩擦に必要な加圧部22の移動時間が短くなり、摩擦帯電の効率を高めることが可能となる。
実施の形態5.
図12は、実施の形態5に係る集塵装置2を模式的に示す側面からの断面図である。実施の形態5に係る集塵装置2を含んだ集塵システム1について、実施の形態1に係る集塵システム1と同様の構成については説明を省略する。
実施の形態5に係る集塵装置2は、第1加圧部位となる加圧部22aと第2加圧部位となる加圧部22bとを備える。加圧部22aと加圧部22bとはそれぞれ、実施の形態1の加圧部22と同様の構成である。しかしながら実施の形態5では、加圧部22aと加圧部22bとが集塵フィルタ21を挟むように配置してある。そのため、加圧部22aは、第1方向における一方側へ向かって集塵フィルタ21を加圧し、加圧部22bは、第1方向における他方側へ向かって集塵フィルタ21を加圧する。
実施の形態5に係る集塵装置2は、加圧部22aに対する駆動部23a、ネジ軸24a、ネジ部材25a、および固定枠28aと、加圧部22bに対する駆動部23b、ネジ軸24b、ネジ部材25b、および固定枠28bとを備える。そのため集塵フィルタ21は、固定枠28aと28bとによって固定される。
加圧部22aは、シャフトスライド部材27aとネジ部材25aによって固定され、ネジ部材25aの動きに連動して動くことができる。同様に、加圧部22bは、シャフトスライド部材27bとネジ部材25bによって固定され、ネジ部材25bの動きに連動して動くことができる。
加圧部22a、22bには絶縁性の高い高分子材料を用いる。絶縁性の基準として材料の体積固有抵抗(Ω・cm)が10の8乗以上であり、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリプロピレン、PC、PC/ABS、変性PPE、PBT、フェノール樹脂、メラミン樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンアクリロゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴムなどを使用可能である。加圧部22a、2bに絶縁性の低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21に生じた電荷が移動し、集塵フィルタ21の集塵性能が低下する虞がある。
加圧時の加圧部22aによる集塵フィルタ21表面の変形量をΔL2a、加圧部22bによる集塵フィルタ21表面の変形量をΔL2bとした場合、加圧部22と加圧部B2bとを備えることによって集塵フィルタ21表面の変形量はΔL2a+ΔL2bとなる。そのため、複数の加圧部22a、22bを有する構成によって集塵フィルタ21表面の変化量が大きくなり、繊維材211の移動量が増加し、摩擦に係る圧力が増大する。したがって、摩擦帯電の効果が向上することで集塵フィルタ21の集塵性能も向上する。
上述したように、実施の形態5に係る集塵システム1では、加圧部22a、22bによって集塵フィルタ21が加圧されている状態でネジ部材25a、25bおよびシャフトスライド部材27a、27bが移動する。集塵フィルタ21を加圧している加圧部22a、22bは、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ21上を移動し得る。そのため、集塵フィルタ21の表面だけでなく、集塵フィルタ21の内部摩擦が可能となり、集塵フィルタ21の表面だけでなく集塵フィルタ21の内部にも静電気力を与えることが可能となる。更に、複数の加圧部22a、22bを有する構成によって、与えられる摩擦に係る圧力が増大する。したがって、集塵フィルタ21に与えられる帯電電荷量を増加し得る。その結果、集塵フィルタ21による集塵性能が向上し得る。
実施の形態6.
図13は、実施の形態6に係る集塵装置2を模式的に示す正面からの断面図である。図14は、実施の形態6に係る集塵装置2を模式的に示す側面からの断面図である。実施の形態6に係る集塵装置2を含んだ集塵システム1について、実施の形態1に係る集塵システム1と同様の構成については説明を省略する。
実施の形態6に係る集塵装置2は、集塵フィルタ21を挟むように配置された回転体20aと回転体20bとを備える。回転体20aは、上述した第1方向の一方側に向かって集塵フィルタ21を加圧する第1加圧部位となる加圧部22aを備え、回転体20bは、上述した第1方向の他方側に向かって集塵フィルタ21を加圧する第2加圧部位となる加圧部22bとを備える。回転体20aは、回転軸241と軸止251aとによって回転可能に固定してあり、回転体20bは、回転軸241と軸止251bとによって回転可能に固定してある。
回転体20aは、駆動ベルト271aを介して駆動部23に接続してあり、回転体20bは、駆動ベルト271bを介して駆動部23に接続してある。回転体20aおよび回転体20bは、集塵フィルタ21を加圧する位置に配置してあり、駆動部23の駆動によって回転する。つまり回転体20aおよび回転体20bは、集塵フィルタ21を加圧した状態で、加圧方向とは実質的に垂直となる方向へ回転することによって集塵フィルタ21を摩擦する。
加圧部22aおよび22bには、絶縁性の高い高分子材料を使用してある。絶縁性の基準として材料の体積固有抵抗(Ω・cm)が10の8乗以上であり、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリプロピレン、PC、PC/ABS、変性PPE、PBT、フェノール樹脂、メラミン樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンアクリロゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴムなどが使用可能である。加圧部22a、22bに絶縁性の低い材料を用いた場合、集塵フィルタ21に生じた電荷が移動し、集塵フィルタ21の集塵性能が低下する虞がある。
回転体20aは、駆動部23の駆動に応答した駆動ベルト271aの動きに連動して回転する。駆動ベルト271aの運動速度は、駆動部23の軸径の大きさと回転速度に依存する。回転体20bは、駆動部23の駆動に応答した駆動ベルト271bの動きに連動して回転する。駆動ベルト271bの運動速度は、駆動部23の軸径の大きさと回転速度に依存する。つまり、回転体20aおよび回転体20bの回転運動は、駆動部23によって制御される。
駆動部23について、駆動ベルト271aが取り付けられている位置の軸径と駆動ベルト271bが取り付けられている位置の軸径とを異なるように構成することによって、回転体20aと回転体20bを異なる移動速度で回転移動することが可能となる。すなわち、駆動部23の軸径の大きさを調整することによって、第1加圧部位が移動する第1回転移動速度と第2加圧部位が移動する第2回転移動速度とが異なるように制御できるようになる。
駆動部23が駆動する際に、集塵フィルタ21に対して加圧部22aと加圧部22bとが対向する位置にある場合、第1回転移動速度と第2回転移動速度とを同じ速度にする構成が好ましい。第1回転移動速度と第2回転移動速度とを同じ速度にすることによって、加圧部22aと加圧部22bとの対向状態を維持しつつ回転体20aおよび回転体20bが回転することになる。加圧部22aおよび加圧部22bによって維持された加圧状態が集塵フィルタ21の全体に対して回転移動することによって、集塵フィルタ21の全体を加圧し、大きな摩擦帯電効果が得られるためである。
駆動部23が駆動する際に、集塵フィルタ21に対して加圧部22aと加圧部22bとが対向する位置にない場合、第1回転移動速度と第2回転移動速度とを異なる速度にする構成が好ましい。第1回転移動速度と第2回転移動速度とを異なる速度にすることによって、集塵フィルタ21上のさまざまな部位で加圧部22aと加圧部22bとが対向および非対向を繰り返し、集塵フィルタ21の全体加圧が可能となるからである。
集塵フィルタ21を加圧部22aと加圧部22bとによって加圧する加圧方法として、回転体20aと回転体20bとを同じ向きに回転させる構成を採用してもよく、逆向きに回転させる構成を採用してもよい。ギア等を用いて駆動部23の駆動に対する駆動ベルト271aの動きと駆動ベルト271bの動きとを同じ向きに構成した場合、転体20aと回転体20bとを同じ向きに回転させることが可能となり、駆動部23の駆動に対する駆動ベルト271aの動きと駆動ベルト271bの動きとを逆向きに構成した場合、転体20aと回転体20bとを逆向きに回転させることが可能となる。転体20aと回転体20bとを同じ向きに回転させた場合、転体20aの径方向に設けてある棒状部位である加圧部22aと回転体20bの径方向に設けてある棒状部位である加圧部22bとが一定の距離を空けて回転する。そのため、集塵フィルタ21の全面を同程度の圧力で加圧することが可能となる。転体20aと回転体20bとを逆向きに回転させた場合、回転体20aの加圧部22aと回転体20bの加圧部22bとの距離が回転に応じて増減し、重なる状態も生じ得る。そのため、集塵フィルタ21を加圧する圧力値を周期ごとに増減させることが可能となる。
上述したように、実施の形態6に係る集塵システム1では、加圧部22a、22bによって集塵フィルタ21が加圧されている状態で回転体20aおよび回転体20bが回転する。集塵フィルタ21を加圧している加圧部22a、22bは、加圧状態を保ちながら集塵フィルタ21上を移動し得る。そのため、集塵フィルタ21の表面だけでなく、集塵フィルタ21の内部をも摩擦することが可能となり、集塵フィルタ21の表面だけでなく集塵フィルタ21の内部にも静電気力を与えることが可能となる。更に、回転運動によって摩擦する構成であるため、加圧部22a、22bの移動スペースを縮小することが可能となり、延いては集塵装置2の小型化が可能となる。したがって、集塵装置2の小型化を実現しつつ、集塵フィルタ21に与えられる帯電電荷量を増加し得る。
実施の形態6に係る集塵システム1では、集塵フィルタ21の表面を摩擦する回転体20aと裏面を摩擦する回転体20bとを備える構成について説明した。しかしながら、集塵フィルタ21の表面および裏面のうちの一方を摩擦する1個の回転体を備える構成としてもよい。この構成によって、必要となる回転体の個数が少なくなるため、製造コストの削減が期待できる。
本発明は、以上のように説明し且つ記述した特定の詳細、および代表的な実施の形態に限定されるものではない。当業者によって容易に導き出すことのできる変形例、および効果も発明に含まれる。したがって、特許請求項の範囲、およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 集塵システム、2 集塵装置、20a 回転体、20b 回転体、21 集塵フィルタ、211 繊維材、211a 繊維材、221b 繊維材、22 加圧部、22a 加圧部、22b 加圧部、23 駆動部、24 ネジ軸、241 回転軸、25 ネジ部材、25a ネジ部材、25b ネジ部材、251a 軸止、251b 軸止、26 ガイドシャフト、27 シャフトスライド部材、27a シャフトスライド部材、27b シャフトスライド部材、271a 駆動ベルト、271b 駆動ベルト、28 固定枠、29 通気性部材、3 ファン、4 風路、5 塵埃、6 センシング装置。

Claims (12)

  1. 空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタを用いて集める集塵装置において、
    前記集塵フィルタを前記空気流方向に向けて加圧する加圧部と、
    移動可能であり、前記集塵フィルタに対して前記加圧部を支持する支持部と、
    前記加圧部が前記集塵フィルタを加圧している場合に前記支持部を前記空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす駆動部とを備え、
    前記集塵フィルタは、前記加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、
    前記加圧部は、前記支持部と接続してあり、前記支持部を介し前記駆動部により動かされ、
    前記集塵フィルタは、分極を生じるエレクトレット材を含み、
    前記エレクトレット材は、
    第1帯電列を有する第1繊維材と、
    前記第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えるものであり、
    前記加圧部は、
    前記駆動部の駆動によって前記集塵フィルタに沿って移動し、
    前記加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って回転する
    ことを特徴とする集塵装置。
  2. 前記加圧部は、前記加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って移動する
    ことを特徴とする請求項に記載の集塵装置。
  3. 前記加圧部は、前記加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って振動する
    ことを特徴とする請求項に記載の集塵装置。
  4. 前記加圧部は、円筒形状を有する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の集塵装置。
  5. 空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタを用いて集める集塵装置において、
    前記集塵フィルタを前記空気流方向に向けて加圧する加圧部と、
    移動可能であり、前記集塵フィルタに対して前記加圧部を支持する支持部と、
    前記加圧部が前記集塵フィルタを加圧している場合に前記支持部を前記空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす駆動部とを備え、
    前記集塵フィルタは、前記加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、
    前記加圧部は、前記支持部と接続してあり、前記支持部を介し前記駆動部により動かされ、
    前記集塵フィルタは、分極を生じるエレクトレット材を含み、
    前記エレクトレット材は、
    第1帯電列を有する第1繊維材と、
    前記第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えるものであり、
    前記加圧部は、
    前記集塵フィルタの一面に接触して前記集塵フィルタを加圧する第1加圧部位と、
    前記集塵フィルタの他面に接触して前記集塵フィルタを加圧する第2加圧部位とを備え、
    前記支持部は、
    前記一面上に配置してあり、前記第1加圧部位を支持する第1支持部位と、
    前記他面上に配置してあり、前記第2加圧部位を支持する第2支持部位とを備え
    前記駆動部は、前記第1加圧部位を第1移動速度で移動させ、前記第2加圧部位を前記第1移動速度とは異なる第2移動速度で移動させる
    ことを特徴とする集塵装置。
  6. 前記加圧部は、前記駆動部の駆動によって前記集塵フィルタに沿って移動する
    ことを特徴とする請求項5に記載の集塵装置。
  7. 空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタを用いて集める集塵方法において、
    前記集塵フィルタを前記空気流方向に向けて加圧する加圧部、前記加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、第1帯電列を有する第1繊維材と、前記第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えた分極を生じるエレクトレット材を含む前記集塵フィルタ、および前記加圧部に接続してあり、移動可能であり、前記集塵フィルタに対して前記加圧部を支持する支持部を準備する準備工程と、
    前記加圧部が前記集塵フィルタを加圧している場合に前記支持部を前記空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす第1工程と、
    前記第1工程における前記支持部の動きを介し前記加圧部を前記集塵フィルタに沿って移動させ、且つ、前記加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って回転させて動かす第2工程とを備える
    ことを特徴とする集塵方法。
  8. 空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集塵フィルタを用いて集める集塵方法において、
    前記集塵フィルタを前記空気流方向に向けて加圧する加圧部、前記加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、第1帯電列を有する第1繊維材と、前記第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えた分極を生じるエレクトレット材を含む前記集塵フィルタ、および前記加圧部に接続してあり、移動可能であり、前記集塵フィルタに対して前記加圧部を支持する支持部を準備する準備工程と、
    前記加圧部が前記集塵フィルタを加圧している場合に前記支持部を前記空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす第1工程と、
    前記第1工程における前記支持部の動きを介し前記加圧部を動かす第2工程とを備えるものであり、
    前記加圧部は、
    前記集塵フィルタの一面に接触して前記集塵フィルタを加圧する第1加圧部位と、
    前記集塵フィルタの他面に接触して前記集塵フィルタを加圧する第2加圧部位とを備え、
    前記支持部は、
    前記一面上に配置してあり、前記第1加圧部位を支持する第1支持部位と、
    前記他面上に配置してあり、前記第2加圧部位を支持する第2支持部位とを備え
    前記加圧部を、前記第1加圧部位を第1移動速度で移動させ、前記第2加圧部位を前記第1移動速度とは異なる第2移動速度で移動させる
    ことを特徴とする集塵方法。
  9. 風路中を空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集める集塵システムにおいて、
    前記空気を通過させ前記塵埃を集める集塵フィルタと、
    前記集塵フィルタを通過した前記空気に処理を行う処理装置と、
    前記集塵フィルタを前記空気流方向に向けて加圧する加圧部と、
    移動可能であり、前記集塵フィルタに対して前記加圧部を支持する支持部と、
    前記加圧部が前記集塵フィルタを加圧している場合に前記支持部を動かすことによって前記加圧部を前記空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす駆動部とを備え、
    前記集塵フィルタは、前記加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、
    前記加圧部は、前記支持部と接続してあり、前記支持部を介し前記駆動部により動かされ、
    前記集塵フィルタは、分極を生じるエレクトレット材を含み、
    前記エレクトレット材は、
    第1帯電列を有する第1繊維材と、
    前記第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えるものであり、
    前記加圧部は、
    前記駆動部の駆動によって前記集塵フィルタに沿って移動し、
    前記加圧部が加圧する加圧方向に対して垂直な方向に沿って回転する
    ことを特徴とする集塵システム。
  10. 風路中を空気流方向に流れる空気に含まれる塵埃を集める集塵システムにおいて、
    前記空気を通過させ前記塵埃を集める集塵フィルタと、
    前記集塵フィルタを通過した前記空気に処理を行う処理装置と、
    前記集塵フィルタを前記空気流方向に向けて加圧する加圧部と、
    移動可能であり、前記集塵フィルタに対して前記加圧部を支持する支持部と、
    前記加圧部が前記集塵フィルタを加圧している場合に前記支持部を動かすことによって前記加圧部を前記空気流方向に交差する交差方向に沿って動かす駆動部とを備え、
    前記集塵フィルタは、前記加圧部との摩擦によって静電気力を生ずる繊維材を有し、
    前記加圧部は、前記支持部と接続してあり、前記支持部を介し前記駆動部により動かされ、
    前記集塵フィルタは、分極を生じるエレクトレット材を含み、
    前記エレクトレット材は、
    第1帯電列を有する第1繊維材と、
    前記第1帯電列とは異なる第2帯電列を有する第2繊維材とを備えるものであり、
    前記加圧部は、
    前記集塵フィルタの一面に接触して前記集塵フィルタを加圧する第1加圧部位と、
    前記集塵フィルタの他面に接触して前記集塵フィルタを加圧する第2加圧部位とを備え、
    前記支持部は、
    前記一面上に配置してあり、前記第1加圧部位を支持する第1支持部位と、
    前記他面上に配置してあり、前記第2加圧部位を支持する第2支持部位とを備え
    前記加圧部を、前記第1加圧部位を第1移動速度で移動させ、前記第2加圧部位を前記第1移動速度とは異なる第2移動速度で移動させる
    ことを特徴とする集塵システム。
  11. 前記空気に含まれる塵埃を検出するセンシング装置を備え、
    前記駆動部は、前記空気に含まれる塵埃を前記センシング装置が検出した場合に前記加圧部を動かす
    ことを特徴とする請求項に記載の集塵システム。
  12. 前記空気に含まれる塵埃を検出するセンシング装置を備え、
    前記駆動部は、前記空気に含まれる塵埃を前記センシング装置が検出した場合に前記加圧部を動かす
    ことを特徴とする請求項10に記載の集塵システム。
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