JP2007319814A - 超音波処理方法及び超音波処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波エネルギーを利用した液体処理を効率よく行うことができる超音波処理方法を提供すること。
【解決手段】本発明の超音波処理方法は、被処理液を入れるための処理槽と、処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法である。超音波の波数(k)と被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が20以上150以下となる条件を設定して、超音波を照射する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液体に超音波を照射し、その超音波のエネルギーを利用して液体の処理を行う超音波処理方法、及びその方法を実施するための超音波処理装置に関するものである。
所定周波数域の強力な超音波を液体に照射すると、キャビテーションと呼ばれるナノレベルからミクロンレベルの微小気泡が発生し、その圧縮、崩壊過程を経てホットスポットと呼ばれる数千度、数千気圧の反応場が局所的に形成されることが知られている。近年ではこの反応場は一種の極限反応場として注目を浴びており、この極限反応場を利用して液体の処理(例えば、化学反応の誘起・促進、物質の分散、殺菌、乳化等の処理)を行う超音波処理装置の開発が進められている。ただし、かかる装置は実験室レベルにとどまり、未だ実用化には到っていない。
また、このような超音波処理装置としては、超音波を被処理液に照射することによりその被処理液体の化学反応を促進させる超音波反応装置(ソノリアクタ)が、既に提案されている(特許文献1参照)。
図10には、特許文献1に記載された超音波反応装置140が概略的に示されている。この超音波反応装置140は、超音波を発生させるための超音波振動子141と、被処理液W1が注入される反応槽142と、被処理液W1を効率よく循環させるための筒状の循環補助部材143とを備えている。超音波振動子141は反応槽142の底部に固定されており、発振回路144の発振信号に基づいて超音波振動子141が振動することにより超音波を発生する。また、循環補助部材143は、超音波振動子141の振動面に対して内面が垂直となるよう超音波振動子141の真上に配置されている。
このように構成された超音波反応装置140において、超音波振動子141を作動させて被処理液W1に数百kHzの超音波を照射すると、筒状の循環補助部材143内にて被処理液W1の流れが生じ、被処理液W1が反応槽140内で積極的に循環するようになっている。
特開2003−71277号公報
ところで、超音波反応装置において被処理液を大量に処理するためには、容量が大きな反応槽を用いて処理能力を向上させることが必要となるが、現時点では反応槽の高さ(深さ)はせいぜい100mm〜200mm程度にとどまっている。それゆえ、将来的にはこれよりも高い(深い)反応槽を使用して、装置のスケールアップを図ることが望まれる。
しかしながら、現状の実験室レベルの装置を単純にそのままスケールアップした場合、かえって反応効率が低下する等の問題が生じる可能性がある。従って、反応効率の低下を招かないような設計を事前に考えておく必要がある。また、スケールアップの際には通常装置の製造費が高くなるため、イニシャルコストの増大につながってしまう。また、装置の耐久性などが低いと、メンテナンスや修理に費用がかかってしまい、結局ランニングコストの増大につながってしまう。勿論、超音波の処理効率が低くても同様の問題が起こる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、超音波を利用した液体処理を効率よく行うことができる超音波処理方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、効率のよい液体処理が可能であって、しかもコスト性に優れかつ装置のスケールアップに対応しやすい構造の超音波処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために本願発明者らが鋭意研究を行ったところ、超音波発振子の発生する超音波の周波数と、処理槽に入れられた被処理液の液面高さとの関係に着目し、両者の条件を変えて処理効率に何らかの変化が起こるか否かを調査した。その結果、超音波の周波数と被処理液の液面高さとを適切な組合せとすれば、従来考えられなかったような高い処理効率も実現可能になることを新規に知見した。例えば、周波数が100kHz未満の超音波振動子は、仮に使用したとしても効率のよい超音波化学反応の実現が困難なため、スケールアップの際には周波数が500kHz前後の超音波振動子の使用が妥当と考えられてきた。よって、周波数が100kHz未満の超音波振動子はスケールアップの際に用いる部品の候補から除外されてきた。しかしながら、周波数を100kHz未満に設定した場合であっても、被処理液の液面高さが高くなると、大方の当業者の予測に反して意外にも処理効率が飛躍的に向上する、という事実が明らかとなった。そこで本願発明者はこのような知見に基づいてさらに研究を行い、超音波の波数と被処理液の液面高さとの積というパラメータを見出すに至り、最終的に下記の発明を完成させるに至ったのである。
請求項1に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、前記超音波の波数(k)と前記被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が20以上150以下となる条件を設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法をその要旨とする。
ここで、kで表される「波数」とは、単位長さ(1m)あたりに何周期の波があるかを、1周期を表す2π(rad)を単位として表現したものである。波数のことを波長定数と称してもよい。波数(波長定数)は波長λを使って、k=2π/λで表される。また、波長λの代わりに周波数fを使った場合、波数(波長定数)はk=2πf/cで表すことができる。ただし、この式でのcは光速を意味する。
ゆえに、超音波の波数(k)と被処理液の液面高さ(h)との積(kh)は、「(2π/λ)・h」あるいは「(2πf/c)・h」で表すことができる。即ち、fの値が大きくなる、あるいはhの値が大きくなると、前記積(kh)の値が大きくなる。反対にfの値が小さくなる、あるいはhの値が小さくなると、前記積(kh)の値が小さくなる。
ここで、装置のスケールアップによって処理槽の高さ(深さ)が増大したとすると、それに伴い被処理液の液面高さ(h)も高くすることができる。この場合には前記積(kh)の値が増大して上記好適範囲を逸脱することもありうるが、超音波の周波数(f)の値をあえて小さく設定すれば、上記好適範囲内に前記積(kh)の値をとどめることができる。
ここで、khの採りうる範囲は20以上150以下であり、この範囲外であると超音波化学反応の効率(SE; Sonochemical efficiency)が低くなり好ましくない。
従って、請求項1に記載の発明のように、あらかじめ前記積(kh)の値が好適範囲内になるような条件を設定しておけば、例えば処理槽のサイズが変更したような場合であっても、超音波化学反応の効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、前記超音波の周波数を100kHz未満に設定し、かつ、前記超音波の波数(k)と前記被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が80以上120以下となる条件を設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法をその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によれば、超音波化学反応の効率をよりいっそう向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、前記超音波の周波数を50kHz未満に設定し、かつ、前記超音波の波数(k)と前記被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が85以上110以下となる条件を設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法をその要旨とする。
従って、請求項3に記載の発明によれば、超音波化学反応の効率をよりいっそう向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、前記超音波の周波数を100kHz未満に設定し、かつ、前記被処理液の液面高さ(h)を300mm以上に設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法をその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、前記超音波の周波数を50kHz未満に設定し、かつ、前記被処理液の液面高さ(h)を400mm以上に設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法をその要旨とする。
請求項6に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備え、前記超音波振動子の発生する周波数が100kHz未満であり、前記処理槽の深さが300mm以上であることを特徴とする超音波処理装置をその要旨とする。
周波数が100kHz未満の超音波振動子は、超音波洗浄器などによく用いられるものであるため、周波数が100kHz超の超音波振動子に比べて量産化が進んでいて安価である。従って、この超音波振動子を使用した請求項6に記載の発明によれば、装置の製造費を抑えることができ、イニシャルコストの増大を回避しやすくなる。また、処理槽の深さが300mm以上であると、被処理液の液面高さ(h)を300mm以上に設定可能になるため、前記積(kh)の値を好適範囲内に設定しやすくなる。その結果、処理効率を向上させることができ、ランニングコストの増大を回避しやすくなる。
なお、処理槽の深さが浅すぎると液面高さ(h)を低くせざるをえなくなり、この場合には以下のような不都合が生じる。即ち、液面高さ(h)が低くなると、超音波振動子から液面(反射面)までの経路が短くなり、結果としてより多くの反射波が超音波振動子に帰ってくることとなる。すると、超音波振動子内にて照射波と反射波とが打ち消しあう結果、照射波が弱くなり、これが処理効率を低下させる原因となる。また、音響エネルギーが熱エネルギーに変わることで超音波振動子が発熱し、超音波振動子に熱的負担がかかることで、寿命が短くなってしまう。その点、請求項6に記載の発明の構成によれば、超音波振動子にかかる熱的負担を軽減できその寿命を延ばすことができるため、装置の耐久性を向上できる。このことはランニングコストの増大回避にも貢献する。
請求項7に記載の発明は、被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備え、前記超音波振動子の発生する周波数が50kHz未満であり、前記処理槽の深さが400mm以上であることを特徴とする超音波処理装置をその要旨とする。
周波数が50kHz未満の超音波振動子は、超音波洗浄器などによく用いられるものであるため、周波数が100kHz超の超音波振動子に比べて量産化が進んでいて安価である。従って、この超音波振動子を使用した請求項7に記載の発明によれば、装置の製造費を抑えることができ、イニシャルコストの増大を回避しやすくなる。また、処理槽の深さが400mm以上であると、被処理液の液面高さ(h)を400mm以上に設定可能になるため、前記積(kh)の値を好適範囲内に設定しやすくなる。その結果、処理効率を向上させることができ、ランニングコストの増大を回避しやすくなる。
なお、処理槽の深さが浅すぎると液面高さ(h)を低くせざるをえなくなり、この場合には以下のような不都合が生じる。即ち、液面高さ(h)が低くなると、超音波振動子から液面(反射面)までの経路が短くなり、結果としてより多くの反射波が超音波振動子に帰ってくることとなる。すると、超音波振動子内にて照射波と反射波とが打ち消しあう結果、照射波が弱くなり、これが処理効率を低下させる原因となる。また、音響エネルギーが熱エネルギーに変わることで超音波振動子が発熱し、超音波振動子に熱的負担がかかることで、寿命が短くなってしまう。その点、請求項7に記載の発明の構成によれば、超音波振動子にかかる熱的負担を軽減できその寿命を延ばすことができるため、装置の耐久性を向上できる。このことはランニングコストの増大回避にも貢献する。
以上詳述したように請求項1乃至5に記載の発明によれば、超音波を利用した液体処理を効率よく行うことができる超音波処理方法を提供することができる。また、請求項6,7に記載の発明によれば、効率のよい液体処理が可能であって、しかもコスト性に優れかつ装置のスケールアップに対応しやすい構造の超音波処理装置を提供することができる。
以下、本発明をバッチ式の超音波反応装置(ソノリアクタ)に具体化した一実施形態を図1に基づき説明する。なお、本実施形態の超音波反応装置11は、超音波処理を行うことで微小気泡を発生するものであるため、「超音波気泡発生装置」として把握することも可能である。
図1は、超音波反応装置11を含む超音波処理システム10を示す概略構成図である。この超音波処理システム10は、超音波反応装置11、オシロスコープ21、増幅器51、発振機61、サーモメータ71、制御コンピュータ81を備えている。
超音波反応装置11は、円筒形状の反応槽31(処理槽)と、その反応槽31の底部32の外側に設けられた1つの超音波振動子41とを備えている。本実施形態の反応槽31は、赤外線及び可視光線を透過する材料からなる。具体的にいうと、この反応槽31は、アクリル樹脂などの透明樹脂材料を用いて、その底部32と側壁部と天井部33とが一体となるように形成されている。なお、本実施形態の反応槽31では、後述する試験を実施するために高さ(深さVH1)を650mmに設定し、内径を70mmに設定している。なお、この高さ(深さVH1)は必要に応じて増減してもよい。
この反応槽31内には被処理液L1が所定量だけ入れられる。ここで図示しない液高調整制御手段を反応槽31に設け、その液高調整制御手段によって被処理液L1の液面35の位置(即ち液面高さh)を適宜調整してもよい。なお、液高調整制御手段とは、例えば、反応槽31内に供給される被処理液L1の量を調整するバルブ等を指す。反応槽31の上部領域には若干空気が入っており、被処理液L1の上部には空気層が形成されている。
ここで被処理液L1の一例としては農薬などの有機化合物を含む廃水を挙げることができ、その処理とは前記廃水中に含まれる有機化合物を分解して無害化する処理(通常は酸化分解反応)を挙げることができる。
本実施形態の超音波振動子41は、圧電セラミック製の円形状振動板からなる構造の部材である。図2のグラフには、周波数の異なる4種類の超音波振動子41の特性が示されている。この超音波振動子41には、増幅器51を介して発振機61が電気的に接続されている。発振機61から出力された所定周波数の発振信号は、増幅器51にて増幅された後、超音波振動子41に入力される。すると、超音波振動子41が電気エネルギーを振動エネルギー(音響エネルギー)に変換し、所定周波数(490kHz,231kHz,129kHz,45kHzのいずれか)の超音波が発生するようになっている。このとき超音波は、反応槽31の下方から上方に向けて照射される。そして、その超音波は被処理液L1中を伝播してその液面35(空気層と被処理液L1との界面)で反射する。
反応槽31において、被処理液L1に強い超音波が照射されると、キャビテーションと呼ばれる気泡が発生し、その圧縮、崩壊過程を経て数千度、数千気圧の反応場が形成される。この超音波のエネルギーにより被処理液L1中での化学反応が誘起されて、被処理液L1の温度が上昇する。例えば、このような温度上昇を、反応槽31の外部に設けた赤外線サーモグラフィ(図示略)を使用して検知し可視化することも可能である。
図1に示されるように、増幅器51及び超音波振動子41にはオシロスコープ21が電気的に接続されており、例えば超音波振動子41の発生する超音波の波形等を視覚化できるようになっている。また、発振機61はサーモメータ71に電気的に接続され、サーモメータ71はさらに制御コンピュータ81に電気的に接続されている。なお、発振機61はサーモメータ71を介さず直接制御コンピュータ81に接続されていてもよい。
サーモメータ71には、カロリメトリ法に用いる温度計測手段である熱電対72,73がそれぞれ電気的に接続されている。熱電対72は、被処理液L1の温度を計測するために、反応槽31の内部に配置されている。熱電対73は、外気温度を計測するために、反応槽31の外部に配置されている。なお、熱電対72,73以外の温度センサを用いても勿論構わない。サーモメータ71における図示しない表示部には、各熱電対72,73による温度計測結果が表示されるようになっている。
図1に示す制御コンピュータ81は、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等(いずれも図示略)などを備える汎用のマイクロコンピュータであり、サーモメータ71が電気的に接続されている。制御コンピュータ81内のROMには制御プログラムが記憶されており、CPUはRAMを利用してその制御プログラムを実行する。その結果、制御コンピュータ81は、各種の制御信号を出力して超音波処理システム10を統括的に制御するように構成されている。例えば、制御コンピュータ81は、サーモメータ71を介して発振機61に制御信号を出力し、その発振回路から超音波振動子41に発振信号を出力させる制御を行う。また、制御コンピュータ81は、サーモメータ71からの温度計測信号や、発振機61からの発振信号を入力し、必要に応じて各種の演算処理を行う。
ところで本実施形態の被処理液L1中には、ルミノール発光の観察を目的として、発光を起こさせるための特殊な溶液があらかじめ添加されている。
以下、実施形態をより具体化した実施例について説明する。
本実施例では、上記の4種類の周波数の超音波振動子41を用いるとともに、液面高さh[mm]をいくつか設定して超音波照射を行った。その結果を図3〜図9に示す。
図3のグラフは、超音波化学反応の効率SE[mol・J-1]と被処理液L1の液面高さh[mm]との関係を、4種類の周波数f[kHz]についてそれぞれ示したものである。同グラフにおいて、四角は490kHzのときのデータ、丸は231kHzのときのデータ、上向き三角は129kHzのときのデータ、下向き三角は45kHzのときのデータをそれぞれプロットしたものである(図4,図6,図7,図8でも同様)。このグラフによると、超音波化学反応の効率SEのピークSEpeakは、各周波数fのいずれにおいても存在することがわかる。また、いずれも液面高さhの設定如何によってSE値が大きく変化することもわかる。
超音波の周波数を490kHzとした場合においては、液面高さhが約25mmのとき、約400mmのときにSE値がピークとなる。両者を比べると約25mmのときの値のほうが大きい。超音波の周波数を231kHzとした場合においては、液面高さhが約80mmのときにSE値がピークとなる。超音波の周波数を129kHzとした場合においては、液面高さhが約150mmのときにSE値がピークとなる。超音波の周波数を45kHzとした場合においては、液面高さhが約500mmのときにSE値がピークとなる。即ち、周波数fが小さくなるほど、SE値のピークが液面高さhの増加方向にシフトしていくことがわかる。各周波数fを比較すると、SE値のピークは490kHzが最も大きかった。
ここで注目すべきは、超音波の周波数を45kHzとした場合の結果である。即ち、液面高さhが30mm〜300mmであるときには、SE値は極めて低く、超音波化学反応が殆ど起こらないことがわかる。しかしながら、300mm超になるとSE値は増加傾向となり、400mm超になるとその傾向がいっそう加速する。このことからも明白なように、周波数が45kHzの超音波振動子41は、むしろ高さのある大型の反応槽31での使用に向いていることがわかる。勿論、このような低周波用の超音波振動子41は、超音波洗浄器などによく用いられるものであるため、比較的安価である。従って、この超音波振動子を使用して超音波反応装置11を構成すれば、装置の製造費を抑えることができる。
図4のグラフは、超音波化学反応の効率SE[mol・J-1]とkh値[単位なし]との関係を、4種類の周波数fについてそれぞれ示したものである。kh値については既に詳細に述べたので説明を省略する。
このグラフによると、SEpeakは、各周波数fのいずれにおいても存在することがわかる。また、SE値はいずれもkh値の設定如何によって大きく変化することもわかる。特にこのグラフにおいて注目すべきなのは、各周波数fについてのSEpeakがある程度狭い範囲内に集まっていることである(グラフ中の破線円を参照)。この結果からも、kh値を所定範囲内に設定することに意義があることがわかる。ちなみに、490kHzにおけるSEpeakはkh値が約60のところに存在し、231kHzにおけるSEpeakはkh値が約75のところに存在し、129kHzにおけるSEpeakはkh値が約80のところに存在し、45kHzにおけるSEpeakはkh値が約95のところに存在している。
上述したようにkh値の採りうる範囲は20以上150以下が好ましく、この範囲外であると超音波化学反応の効率SEが低くなってしまう。ただし、各周波数fについて考えると、kh値の採りうる好適な範囲は互いに若干異なる。超音波の周波数fが450kHz以上550kHz未満であれば、kh値の採りうる好適範囲は例えば20以上90以下となる。超音波の周波数fが200kHz以上300kHz未満であれば、kh値の採りうる好適範囲は例えば30以上140以下となる。超音波の周波数fが100kHz以上150kHz未満であれば、kh値の採りうる好適範囲は例えば50以上110以下となる。超音波の周波数fが10kHz以上50kHz未満であれば、kh値の採りうる好適範囲は例えば75以上150以下となる。また、超音波の周波数が100kHz未満であれば、kh値の採りうる好適範囲は例えば80以上120以下となる。超音波の周波数fが50kHz未満であれば、kh値の採りうる好適範囲は例えば85以上110以下となる。
図5のグラフは、周波数fと超音波化学反応の効率のピーク値SEpeakとの関係、及び、周波数fとkhpeak値との関係をそれぞれ示したものである。同グラフによると、周波数fが高いもの(即ち490kHz)ほどSEpeakが高くなる傾向が認められた。ただし、周波数fが最も低いもの(即ち45kHz)であっても、従来実現できなかった高いレベルのSEpeakが認められた。一方、khpeak値は、周波数fが低いもの(即ち45kHz)ほど高くなる傾向が認められた。
図6のグラフは、周波数fと被処理液L1の液面高さhと超音波化学反応の効率SEとの関係を示したものである。同グラフでは、超音波反応装置11が実験用のスモールスケールから実用化のためのラージスケールに移行するにあたり、どの周波数fを選択するのが好適かを、感覚的にわかりやすく表している。
液面高さhが30mmのときには、処理効率の観点から490kHzの超音波が最適である。490kHzよりも効率は劣るが、231kHz及び129kHzの超音波も十分選択肢となりうる。これに対して45kHzの超音波は、SEpeakが他のものよりも極端に低いため、選択肢とはなりえないことがわかる。
液面高さhが100mmのときには、処理効率の観点から231kHzの超音波が最適である。231kHzよりも効率は劣るが、490kHz及び129kHzの超音波も十分選択肢となりうる。これに対して45kHzの超音波は、SEpeakが他のものよりも極端に低いため、やはり選択肢とはなりえないことがわかる。
液面高さhが200mmのときには、処理効率の観点から129kHzの超音波が最適である。129kHzよりも効率は劣るが、490kHz及び231kHzの超音波も十分選択肢となりうる。これに対して45kHzの超音波は、SEpeakが他のものよりも極端に低いため、やはり選択肢とはなりえないことがわかる。
ところが、液面高さhが500mmになると今までとは状況が変わり、処理効率の観点から45kHzの超音波が最適となる。45kHzよりも効率は劣るが、490kHzの超音波も十分選択肢となりうる。これに対して213kHz、129kHzの超音波は、SEpeakが他のものよりも極端に低いため、選択肢とはなりえないことがわかる。
図7のグラフは、超音波振動子41の効率TE[%]と被処理液L1の液面高さhとの関係を示したものである。ここで超音波振動子41の効率TE(Transducer efficiency)とは、図7に示した式(P/P)で定義される値である。Pは超音波振動子41に与える電力(即ち電気エネルギー量[W])であり(図2参照)、Pはカロリメトリック・パワー(即ち温度上昇率の計測法で求めた音響エネルギー量[W])である。なお、P,Pについての説明は図7に記載されている。図7のグラフによると、490kHzの超音波振動子41が他のものに比べて効率TE値が高いことがわかった。また、いずれの超音波振動子41においても、液面高さhが低くなると効率TE値が低くなるポイントがあることがわかった。
つまり、液面高さhが低くなると、超音波振動子41から液面35(反射面)までの経路が短くなり、結果としてより多くの反射波が超音波振動子41に帰ってくることとなる。すると、超音波振動子41内にて照射波と反射波とが打ち消しあう結果、照射波が弱くなり、これが処理効率を低下させる原因となる。つまり、上記の場合には投入した電気エネルギーが熱エネルギーに転換しやすくなり、その分だけ音響エネルギーに転換される比率が減少する。よって、P/Pで表される効率TE値が低くなるのである。
図8に示すグラフは、効率TE値とkh値との関係を、4種類の周波数fについてそれぞれ示したものである。同グラフによると、490kHzの超音波振動子41については、kh値の如何を問わず効率TE値が高かった。他の3種類の超音波振動子41についてはいずれも似たような傾向を示し、kh値が小さく(約60以下になる)と超音波振動子41の効率TE値が減少するようになる点で共通していた。
図9(a)は周波数が45kHzのときのルミノール発光の様子を示す画像、図9(b)は周波数が129kHzのときのルミノール発光の様子を示す画像である。ここでは、ルミノール発光を起こさせるための特殊な溶液として、0.1mol/Lのヨウ化カリウム(KI)の水溶液を反応槽31に入れておき、その水溶液に所定周波数fの超音波を照射するようにした。このとき、反応槽31の周囲を暗くした状態で超音波の照射によるルミノール発光をカメラで撮影し、上記の画像を得た。また、併せて水溶液の変化(無色→黄色)を吸光度計で測定し、化学反応量として数値化した(データは省略)。
超音波の周波数fを45kHzかつ液面高さhを296mmに設定した場合、超音波化学反応の効率SE値は極めて低いため、被処理液L1中にて殆どルミノール発光が認められなかった(図9(a)参照)。これに対して超音波の周波数fを45kHzかつ液面高さhを500mmに設定した場合、超音波化学反応の効率SE値がピークとなり、前者のほぼ100倍の値となった。また、被処理液L1中の比較的広い範囲にてルミノール発光が認められた(図9(a)参照)。
一方、超音波の周波数fを129kHzに設定した場合においては、液面高さhを52mm、154mm、304mm、500mmのいずれに設定してもルミノール発光を確認することができた(図9(b)参照)。ただし、その中でも液面高さhを154mmに設定したときに最も広い範囲でルミノール発光を確認することができた(図9(b)参照)。
さて、以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
即ち、このような超音波処理方法及び超音波反応装置11によれば、どのような規格の超音波振動子41を用いた場合であっても、kh値を好適範囲に設定するべく液面高さh等を適宜調整することで、超音波化学反応の効率SE値をSEpeakに近づけることができる。また、液面高さhの変更が困難な場合であっても、kh値を好適範囲に設定するべく超音波振動子41の周波数fを適宜調整することで、超音波化学反応の効率SE値をSEpeakに近づけることができる。ゆえに、この方法及び装置によれば超音波を利用した液体処理を効率よく行うことができる。
それに加えて、100kHz未満の低周波用の超音波振動子41を選択した場合には、処理効率がよいにもかかわらず、イニシャルコスト及びランニングコストの増大を回避することができ、しかも装置のスケールアップに比較的容易に対応することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明を被処理液L1中の化学反応を誘起・促進させる超音波反応装置(ソノリアクタ)11に具体化したが、これ以外のもの、例えば、超音波分散装置、超音波分離装置、超音波殺菌装置、超音波洗浄機などの超音波処理装置に具体化してもよい。あるいは、被処理液L1中にナノバブルやマイクロバブル等といった微小気泡を発生させるための超音波気泡発生装置に具体化してもよい。なお、当該装置により発生される微小気泡は、主としてナノバブルであってもよく、主としてマイクロバブルであってもよく、ナノバブル及びマイクロバブルの混合物であってもよい。このような超音波気泡発生装置により得られた微小気泡を含む液体は、例えば、殺菌、洗浄などに利用できる。
・また本発明は、バッチ式の超音波処理装置として具体化することもできるが、流通式の超音波処理装置として具体化することが好ましい。後者のようにすると、被処理液を処理槽に流しながら連続的に液体処理を行うことができる。そのため、被処理液の大量処理が可能となり、処理効率が大幅に向上する。
・上記の実施形態では円筒状の処理槽を用いたが、これ限定されず例えば四角筒状の処理槽を用いることも可能である。
本発明を具体化した実施形態の超音波反応装置を含む超音波処理システムを示す概略構成図。 実施形態で用いる4種類の超音波振動子の特性を示したグラフ。 超音波化学反応の効率SEと被処理液の液面高さhとの関係を、4種類の周波数fについてそれぞれ示したグラフ。 超音波化学反応の効率SEとkh値との関係を、4種類の周波数fについてそれぞれ示したグラフ。 周波数fと超音波化学反応の効率のピーク値SEpeakとの関係、及び、周波数fとkhpeak値との関係をそれぞれ示したグラフ。 周波数fと被処理液の液面高さhと超音波化学反応の効率SEとの関係を示したグラフ。 超音波振動子の効率TEと被処理液の液面高さhとの関係を示したグラフ。 効率TEとkh値との関係を、4種類の周波数fについてそれぞれ示したグラフ。 (a)は周波数が45kHzのときのルミノール発光の様子を示す画像、(b)は周波数が129kHzのときのルミノール発光の様子を示す画像。 従来の超音波反応装置を示す概略構成図。
符号の説明
10…超音波処理システム
11…超音波処理装置としての超音波反応装置
31…処理槽としての反応槽
32…(処理槽の)底部
41…超音波振動子
L1…被処理液
k…超音波の波数
h…被処理液の液面高さ
kh…超音波の波数と被処理液の液面高さとの積
VH1…(処理槽の)深さ

Claims (7)

  1. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、
    前記超音波の波数(k)と前記被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が20以上150以下となる条件を設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法。
  2. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、
    前記超音波の周波数を100kHz未満に設定し、かつ、前記超音波の波数(k)と前記被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が80以上120以下となる条件を設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法。
  3. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、
    前記超音波の周波数を50kHz未満に設定し、かつ、前記超音波の波数(k)と前記被処理液の液面高さ(h)との積(kh)が85以上110以下となる条件を設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法。
  4. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、
    前記超音波の周波数を100kHz未満に設定し、かつ、前記被処理液の液面高さ(h)を300mm以上に設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法。
  5. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備える超音波処理装置を用いて、前記被処理液に超音波を照射してその処理を行う方法であって、
    前記超音波の周波数を50kHz未満に設定し、かつ、前記被処理液の液面高さ(h)を400mm以上に設定して、前記超音波を照射することを特徴とする超音波処理方法。
  6. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備え、前記超音波振動子の発生する周波数が100kHz未満であり、前記処理槽の深さが300mm以上であることを特徴とする超音波処理装置。
  7. 被処理液を入れるための処理槽と、前記処理槽の底部に設置された超音波振動子とを備え、前記超音波振動子の発生する周波数が50kHz未満であり、前記処理槽の深さが400mm以上であることを特徴とする超音波処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08281007A (ja) * 1995-04-13 1996-10-29 Kaijo Corp 脱オゾン処理装置及びその方法
JP2001259330A (ja) * 2000-03-15 2001-09-25 Mitsubishi Electric Corp 空気浄化装置およびこれを備えた家電機器

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