JP2001256041A - コンピュータ、その制御方法、記録媒体及び伝送媒体 - Google Patents
コンピュータ、その制御方法、記録媒体及び伝送媒体Info
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Abstract
実行環境を、コンピュータが実行するソフトウェアに応
じて適正に制御する。 【解決手段】 特定のアプリケーション・プログラムが
実行されている状態で、出力音声の音量値等が変更され
た場合、変更後の音量値等を登録するか否か確認した後
に、実行中のアプリケーション・プログラムのクラス名
と対応させて音量設定データベースに登録する(170〜18
2)。また、表示画面に表示されているウインドウのフォ
ーカスが切り替わる際に、新たにフォーカスを得るウイ
ンドウに対応するアプリケーション・プログラムのクラ
ス名を取得し(156〜162)、音量設定データベースに音量
値等が登録されていれば(164が肯定)、出力音声の音量
等を変更する(166,168)。
Description
制御方法、記録媒体及び伝送媒体に係り、特に、コンピ
ュータがソフトウェアを実行する際の実行環境を制御す
る制御方法、該制御方法を適用可能なコンピュータ、コ
ンピュータによって前記制御方法を実現するためのプロ
グラムが記録された記録媒体、コンピュータによって前
記制御方法を実現するためのプログラムを伝送する伝送
媒体に関する。
可能な様々なソフトウェアの中には、実行時に、コンピ
ュータの音声出力装置によって効果音等の音声を出力さ
せるものが多数存在している。例えばオペレーティング
・システム(OS)の中には、システムの起動や終了、
或いはフォルダを開く等の特定の処理を行ったときに効
果音を出力させる機能を備えているものがある。また、
例えばゲームソフトでは臨場感を高めるために効果音を
出力させることが一般的である。
による効果音は目的が異なるため、双方の効果音の適正
な音量は必ずしも同一ではない。また、モデム等を使用
する場合に発せられる通信音についても、通信状態を確
認するために音量を大きめに設定したいユーザがいる一
方、通信音を聞きたくないと感じているユーザも存在し
ており、通信音の音量の適正値もユーザによって相違し
ている。従って、単一のPCで実行される種々のソフト
ウェアの中にも、実行時に出力される音声の音量の適正
値が本来は異なるソフトウェアが混在している。
えている音量調整機構、及び一部のOSが備えている音
量調整機能は、何れもユーザからの指示に応じてPCの
スピーカから発せられる音声の音量を一律に調整するだ
けのものであり、音量の自動調整等の機能は備えていな
い。このため、ユーザは或るソフトウェアを起動する毎
に、そのときの音量の設定値が起動したソフトウェアに
適した値になっているか否かを確認し、音量の設定値が
不適である場合には手動で音量を調整する、という煩雑
な作業を行う必要があった。
公報には、ディスプレイ上に仮想の音量調整、左右バラ
ンスの制御機構を設け、画像ウインドウのディスプレイ
上の位置情報に基づいて出力音声の音量や左右バランス
を制御する技術が開示されている。この技術では、ディ
スプレイ上での画像ウインドウの表示位置を移動させる
ことで出力音声の音量や左右バランスを変更することが
できるが、本来はユーザが自由に変更可能な画像ウイン
ドウの位置を出力音声の音量や左右バランスと関連付け
ているために、音量や左右バランスを変更することなく
画像ウインドウの位置のみを自由に変更することが困難
である、という欠点がある。
明るさ、CPUの動作速度等のように、ソフトウェアを
実行する際の実行環境を規定する他のパラメータの制御
においても、上述した音量等の制御と同様に、PCで実
行されるソフトウェアを単位として制御することができ
ない、という問題があった。
で、コンピュータがソフトウェアを実行する際の実行環
境を、コンピュータが実行するソフトウェアに応じて適
正に制御することができるコンピュータ、コンピュータ
の制御方法、記録媒体及び伝送媒体を得ることが目的で
ある。
に本発明に係るコンピュータは、コンピュータがソフト
ウェアを実行する際の実行環境に関連するシステム・パ
ラメータの適正値を、コンピュータによって実行される
個々のソフトウェア毎に設定する設定手段を備えてい
る。なお、設定手段によって適正値が設定されるソフト
ウェアの実行環境に関連するシステム・パラメータとし
ては、例えばコンピュータの音声出力装置からの音声出
力時の音量を規定する音量制御パラメータ、前記音声出
力時の音量バランス(例えば右チャンネルと左チャンネ
ルの音量バランスや、前チャンネルと後チャンネルの音
量バランス)を規定する音量バランス制御パラメータ、
出力音声の音質を規定する音質制御パラメータ(例えば
複数の周波数帯域の各々における音量を制御するための
パラメータや、デジタルの音声データからアナログの音
声信号への変換に用いるパラメータ)、コンピュータの
表示装置の表示画面の明度を規定する明度制御パラメー
タ、及びコンピュータのCPUの動作速度を規定する動
作速度制御パラメータの少なくとも1つを含むことがで
きる。
ータが実行するソフトウェアを検出し、制御手段は、検
出手段によって検出されたソフトウェアに対応して設定
されているシステム・パラメータの適正値に基づいてソ
フトウェアの実行環境を制御する。これにより、コンピ
ュータが特定のソフトウェアを実行する際には、ソフト
ウェアの実行環境が前記特定のソフトウェアに応じて適
正に制御され(例えば出力音声の音量、音量バランス、
音質、表示画面の明度、CPUの動作速度の少なくとも
1つが適正値に制御され)、コンピュータが他のソフト
ウェアを実行する際には、ソフトウェアの実行環境が前
記他のソフトウェアに応じて適正に制御される。従って
本発明によれば、コンピュータがソフトウェアを実行す
る際の実行環境を、コンピュータが実行するソフトウェ
アに応じて適正に制御することができる。
種のソフトウェアを同時に起動可能な構成である場合、
コンピュータが実行するソフトウェアの検出は、例えば
コンピュータの表示装置に表示されている対応するウイ
ンドウがアクティブになっている(フォアグラウンドに
表示されている、或いはフォーカスを得ている)ソフト
ウェアを検出することで行うことができる。これによ
り、コンピュータが実行するソフトウェアの検出・ソフ
トウェアの実行環境を検出したソフトウェアに応じて適
正に制御することを容易に実現することができる。
タの適正値の設定は、例えばコンピュータが特定のソフ
トウェアを実行しているときにユーザからの指示に応じ
てシステム・パラメータが変更された場合に、変更後の
システム・パラメータの値を特定のソフトウェアのシス
テム・パラメータの適正値として保存し、次にそのソフ
トウェアが実行された時に自動的に設定することにより
行うことができる。これにより、システム・パラメータ
の適正値として、ユーザの好みを反映した値を設定する
ことができると共に、システム・パラメータの適正値を
設定するためのユーザの負担を軽減することができる。
定は、例えばシステム・パラメータの変更を指示したユ
ーザに対し、自動設定するか否かを確認した後に行うよ
うにしてもよいし、ユーザによるシステム・パラメータ
の変更の指示が特定の情報入力操作を伴って行われた場
合(例えばキーボードの特定のキーが押された等)にの
み自動設定を行うようにしてもよい。
タの設定は、例えばユーザによって特定のソフトウェア
が選択されてシステム・パラメータの適正値が指定され
た場合に、指定された適正値を特定のソフトウェアのシ
ステム・パラメータの適正値として設定することによっ
て行うようにしてもよい。これにより、システム・パラ
メータの適正値として、ユーザの好みを反映した値を設
定することができる。
ータの適正値を個々のソフトウェア毎に設定した設定テ
ーブルを複数種登録可能とし、設定テーブルが複数種登
録されている場合に、複数種の設定テーブルのうち指定
された設定テーブルに設定されているシステム・パラメ
ータの適正値に基づいてソフトウェアの実行環境を制御
するようにしてもよい。これにより、例えば本発明に係
るコンピュータのユーザが複数存在している場合に、個
々のユーザに対応する設定テーブルを各々生成し、現在
のユーザに対応する設定テーブルをユーザが指定するよ
うにすれば、現在のユーザの好みを反映した実行環境で
ソフトウェアを実行させることを容易に実現できる。
ユーザが利用する場面(例えば職場、自宅、通勤時等)
毎に設定テーブルを各々生成し、現在の利用場面に対応
する設定テーブルをユーザが指定するようにすれば、現
在の利用場面に適した実行環境でソフトウェアを実行さ
せることができる。
コンピュータがソフトウェアを実行する際の実行環境に
関連するシステム・パラメータの適正値を、コンピュー
タによって実行される個々のソフトウェア毎に設定し、
コンピュータが実行するソフトウェアを検出し、検出し
たソフトウェアに対応して設定されているシステム・パ
ラメータの適正値に基づいてソフトウェアの実行環境を
制御するので、本発明に係るコンピュータと同様に、コ
ンピュータがソフトウェアを実行する際の実行環境を、
コンピュータが実行するソフトウェアに応じて適正に制
御することができる。
がソフトウェアを実行する際の実行環境に関連するシス
テム・パラメータの適正値を、コンピュータによって実
行される個々のソフトウェア毎に設定する第1のステッ
プ、コンピュータが実行するソフトウェアを検出する第
2のステップ、及び、検出したソフトウェアに対応して
設定されているシステム・パラメータの適正値に基づい
てソフトウェアの実行環境を制御する第3のステップ、
すなわち本発明に係る制御方法をコンピュータによって
実現するためのプログラムが記録されているので、コン
ピュータが前記記録媒体に記録されたプログラムを読み
出して実行することにより、本発明に係る制御方法と同
様に、コンピュータがソフトウェアを実行する際の実行
環境を、コンピュータが実行するソフトウェアに応じて
適正に制御することができる。
ソフトウェアを実行する際の実行環境に関連するシステ
ム・パラメータの適正値を、コンピュータによって実行
される個々のソフトウェア毎に設定する第1のステッ
プ、コンピュータが実行するソフトウェアを検出する第
2のステップ、及び、検出したソフトウェアに対応して
設定されているシステム・パラメータの適正値に基づい
てソフトウェアの実行環境を制御する第3のステップ、
すなわち本発明に係る制御方法をコンピュータによって
実現するためのプログラムを伝送するので、コンピュー
タが前記伝送媒体によって伝送されたプログラムを記憶
手段に一時記憶した後に前記記憶手段から読み出して実
行することにより、本発明に係る制御方法と同様に、コ
ンピュータがソフトウェアを実行する際の実行環境を、
コンピュータが実行するソフトウェアに応じて適正に制
御することができる。
施形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明を実
現するのに適した典型的なパーソナル・コンピュータ
(PC)から成るコンピュータ・システム10のハード
ウェア構成がサブシステム毎に模式的に示されている。
本発明を実現するPCの一例は、OADG(PC Open Ar
chitecture Developer's Group)仕様に準拠し、オペレ
ーティング・システム(OS)として米マイクロソフト
社の”Windows98又はNT”又は米IBM社
の”OS/2”を搭載したPC12(図2参照)であ
る。なお、図2には一例としてノートブック型のPCを
示しているが、本発明はデスクトップ型のPCにも適用
可能である。以下、コンピュータ・システム10の各部
について説明する。
あるCPU14は、OSの制御下で、各種プログラムを
実行する。CPU14は、例えば米インテル社製のCP
Uチップ”Pentium”、”MMXテクノロジPe
ntium”、”Pentium Pro”や、AMD
社等の他社製のCPUでも良いし、IBM社製の”Po
werPC”でも良い。
たプロセッサ直結バスとしてのFSB18、高速のI/
O装置用バスとしてのPCI(Peripheral Component I
nterconnect)バス20、及び低速のI/O装置用バス
としてのISA(Industry Standard Architecture)バ
ス等から成るI/Oバス22という3階層のバスを介し
て、後述の各ハードウェア構成要素と相互接続されてい
る。
モリ/PCI制御チップ24と呼ばれるブリッジ回路
(ホスト−PCIブリッジ)によって連絡されている。
本実施形態のメモリ/PCI制御チップ24は、メイン
・メモリ16へのアクセス動作を制御するためのメモリ
・コントローラ機能や、FSB18とPCIバス20の
間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータ・バッ
ファ等を含んだ構成となっており、例えばインテル社製
の440EXや440GX等を用いることができる。メ
イン・メモリ16は、CPU14の実行プログラムの読
み込み領域として、或いは実行プログラムの処理データ
を書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモ
リである。
indows98等のOS、周辺機器類をハードウェア
操作するための各種デバイス・ドライバ、特定業務に向
けられたアプリケーション・プログラムや、フラッシュ
ROM56(詳細は後述)に格納されたBIOS(Basi
c Input/Output System:キーボードやフロッピー(登
録商標)ディスク・ドライブ等の各ハードウェアの入出
力操作を制御するためのプログラム)等のファームウェ
アが含まれる。
連する機能を実現するためのサブシステムであり、CP
U14からの描画命令を実際に処理し、処理した描画情
報をビデオメモリ(VRAM)に一旦書き込むと共に、
VRAMから描画情報を読み出して液晶ディスプレイ
(LCD)28(図2参照)に描画データとして出力す
るビデオ・コントローラを含む。
ントローラ30、モデム・サブシステム32及びオーデ
ィオ・コントローラ34が各々接続されている。モデム
・サブシステム32にはLANや電話回線等の通信回線
が接続される。また、オーディオ・コントローラ34に
はオーディオ・ハードウェア回路62(以下、オーディ
オH/W62という)が接続されており、オーディオH
/W62には、一対のスピーカ64L,64Rが接続さ
れている。オーデオH/W62はD/A変換器及び増幅
器(何れも図示省略)を内蔵しており、オーディオ・コ
ントローラ34から音声データが入力されると、入力さ
れた音声データをアナログの音声信号に変換して増幅し
スピーカ64L,64Rへ出力する。
PCIデバイス38によって相互に接続されている。多
機能PCIデバイス38は、PCIバス20とI/Oバ
ス22とのブリッジ機能、DMAコントローラ機能、プ
ログラマブル割り込みコントローラ(PIC)機能、及
びプログラマブル・インターバル・タイマ(PIT)機
能、IDE(Integrated Drive Electronics)インタフ
ェース機能、USB(Universal Serial Bus)機能、S
MB(System Management Bus)インタフェース機能を
備えており、例えばインテル社製のPIIX4というデ
バイスを用いることができる。
れるIDEインタフェースには、IDEハードディスク
・ドライブ(HDD)40が接続される他、IDE C
D−ROMドライブ42がATAPI(AT Attachment
Packet Interface)接続される。また、多機能PCIデ
バイス38にはUSBポートが設けられており、このU
SBポートは、例えばPC本体の壁面等に設けられたU
SBコネクタ44と接続されている。更に、多機能PC
Iデバイス38にはSMバスを介してEEPROM50
が接続されている。EEPROMはユーザによって登録
されたパスワードやスーパーバイザー・パスワード、製
品シリアル番号等の情報を保持するためのメモリであ
り、不揮発性で記憶内容を電気的に書き替え可能とされ
ている。
データ転送速度が低いバスであり(例えばバス幅16ビ
ット、最大データ転送速度4MBps)、Super
I/Oコントローラ46、電源コントローラ48、EE
PROM等から成るフラッシュROM56、CMOS5
8に加え、リアルタイム・クロック(RTC)や、キー
ボード/マウス・コントローラのような比較的低速で動
作する周辺機器類(何れも図示省略)を接続するのに用
いられる。
I/Oポート52が接続されており、フロッピーディス
ク・ドライブ(FDD)の駆動、パラレル・ポートを介
したパラレル・データの入出力(PIO)、シリアル・
ポートを介したシリアル・データの入出力(SIO)を
制御するための周辺コントローラである。電源コントロ
ーラ48は主にコンピュータ・システム10のパワー・
マネージメントやサーマル・マネージメントを行うもの
であり、MPU,RAM,ROM及びタイマ等を備えた
シングルチップ・マイコンで構成することができる。
ト・ストラップ・コード等のファームウェアのプログラ
ムを保持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容
を電気的に書き替え可能とされている。また、CMOS
58は揮発性の半導体メモリがバックアップ電源に接続
されて構成されており、不揮発性でかつ高速の記憶手段
として機能する。
するためには、図1に示した以外にも多くの電気回路が
必要である。但し、これらは当業者には周知であり、ま
た、本発明の要旨を構成するものではないので、本明細
書中では説明を省略する。また、図面の錯綜を回避する
ため、図中の各ハードウェアブロック間の接続も一部し
か図示していないことを付記しておく。
法をコンピュータ・システム10のスピーカ64L,6
4Rから発せられる出力音声の音量及び左右の音量バラ
ンスの制御に適用した場合を例に、本実施形態の作用を
説明する。本実施形態では、本発明に係る音量制御プロ
グラムが、その他のアプリケーションプログラムと共
に、当初は情報記録媒体70(図1参照)に記憶されて
いる。なお、図1では情報記憶媒体70をフロッピーデ
ィスクとして示しているが、CD−ROM等の他の情報
記憶媒体であってもよい。情報記憶媒体70が対応する
ドライブ(フロッピーディスク・ドライブやCD−RO
Mドライブ)に装填されている状態で、情報記憶媒体か
らのインストールが指示されると、情報記憶媒体が装填
されているドライブによって情報記憶媒体から音量制御
プログラム等が読み出され、HDD40に記憶される。
コンピュータ・システム10の電源が投入されてOSが
起動されると、コンピュータ・システム10の電源投入
時に起動される他のアプリケーション・プログラムと共
にHDD40から自動的に読み出されてメイン・メモリ
16にロードされ、音量制御プログラムを含むロードさ
れた各プログラムがCPU14によって順に実行され
る。これにより、PC12が本発明に係るコンピュータ
として機能する。このように、音量制御プログラム等を
記憶している情報記憶媒体は本発明に係る記録媒体に対
応している。
される処理の説明に先立ち、まずスピーカ64L,64
Rからの音声の出力、及び出力音声の音量等の変更につ
いて説明する。
インストールされているアプリケーション・プログラム
を「アプリケーションA」「アプリケーションB」とし
て示している。例えば「アプリケーションA」のプログ
ラムによって実現される処理が、スピーカ64L,64
Rからの音声の出力を伴う処理であった場合、CPU1
4による「アプリケーションA」のプログラムの実行に
伴って、スピーカ64L,64Rから出力すべき音声を
表す音声データが出力される。
デバイス・ドライバ86を介してオーディオH/W62
へ転送される。またOSは、出力音声の音量及び左右の
音量バランスの現在の設定値に基づき、オーディオ・デ
バイス・ドライバ86に対して出力音声の音量及び音量
バランスを指示する。なお、上記の出力音声の音量及び
音量バランスの設定値はOSが管理している設定値であ
り、当初はデフォルト値が設定されている。
力されると、入力された音声データを指示された音量か
つ音量バランスのアナログの音声信号に変換(D/A変
換)してスピーカ64L,64Rへ各々出力し、オーデ
ィオ・デバイス・ドライバ86は出力音声が指示された
音量及び音量バランスとなるようにオーディオH/W6
2を制御する。これにより、「アプリケーションA」の
プログラムによって出力された音声データが、スピーカ
64L,64Rにより、現在の設定値に応じた音量及び
音量バランスの実音声として出力され、ユーザに聴取さ
れる。
れる音声の音量や左右の音量バランスが適正でないと判
断した場合、PC12のユーザは、音量調整用のウイン
ドウの表示を指示する操作を行う。これによりOSは、
例として図4(A)に示すような音量調整ウインドウ9
0をLCD28の表示画面に表示させる。この音量調整
ウインドウ90には、出力音声の音量を変更するための
図形90A及び左右の音量バランスを変更するための図
形90Bが各々表示されている。
表示位置は、出力音声の音量の現在の設定値を表してお
り、ユーザがマウス等のポインディングデバイスやキー
ボードを操作して図形90Aの表示位置を移動させるこ
とで出力音声の音量の変更を指示すると、OSは、出力
音声の音量が移動後の図形90Aの表示位置に対応する
値になるように、オーディオ・デバイス・ドライバ86
に対して音量の変更を指示する。これにより、スピーカ
64L,64Rからの出力音声の音量がユーザの指示に
応じて変更される。
0Bの表示位置は、出力音声の左右の音量バランスの現
在の設定値を表しており、ユーザが図形90Bの表示位
置を移動させることで出力音声の音量バランスの変更を
指示すると、OSは、出力音声の左右の音量バランスが
移動後の図形90Bの表示位置に対応する値になるよう
に、オーディオ・デバイス・ドライバ86に対して音量
バランスの変更を指示する。これにより、スピーカ64
L,64Rからの出力音声の左右の音量バランスがユー
ザの指示に応じて変更される。
量バランスの変更が指示されると、OSは、OS自身が
管理している出力音声の音量設定値又は出力音声の音量
バランス設定値を変更設定する。これらの設定値は、次
に音量又は音量バランスの少なくとも一方の変更が指示
される迄保持され、次に音量又は音量バランスの少なく
とも一方の変更が指示される迄の間は、CPU14が実
行しているアプリケーション・プログラムの種類に拘わ
らず、設定値に応じた音量及び音量バランスで音声が出
力される。
実行することによって実現される音量制御処理につい
て、図5のフローチャートを参照して説明する。音量制
御プログラムはOSの起動時に起動するようプログラム
され、更にメイン・メモリ16上に常駐するようプログ
ラムされている。ステップ150へは、OSが発行する
イベントの発生に伴って制御が移る(制御遷移する)よ
うプログラムされており、ステップ150,152で音
量制御プログラムに関する初期設定(音量制御プログラ
ムの動作環境のセットアップ)が行われる
の表示画面に表示しているウインドウのフォーカスが切
り替わる(フォアグラウンドに表示するウインドウが切
り替わる)際に(例として図4(B)及び(C)参
照)、音量制御プログラムに制御遷移するように処理を
行う。Windows98やNT等のOSが提供するA
PI(Application Program Interface)では、ウインド
ウのフォーカスを切り替える際に、新たにフォーカスを
得る(フォアグラウンド表示に切り替える)ウインドウ
に対応するアプリケーションに対し、対応するウインド
ウが新たにフォーカスを得たことをメッセージ(例えば
WM#SETFOCUS等のウインドウ・メッセージ)によって通
知するようになっている。
ンドウのフォーカスの切り替え時にOSから任意のアプ
リケーション・プログラムへ通知されるメッセージがフ
ックされるようにすることによって実現できる。これに
より、OSがウインドウのフォーカスの切り替える毎
に、ウインドウのフォーカスの切り替えを通知するメッ
セージがOSから音量制御プログラムへ送信される度に
音量制御プログラムに制御が遷移することになる。
L,64Rからの出力音声の音量が変更された場合に音
量制御プログラムに制御遷移するように処理を行う。W
indows98やNT等のOSのAPIでは、音量調
整ウインドウ90によって出力音声の音量や音量バラン
スの設定が変更された場合に制御遷移すべきプログラム
を登録するためのインタフェースが提供されており(上
記プログラムの登録は、具体的には「mixerOpen()」を
用いることで実現できる)、ステップ152の処理はこ
のインタフェースを利用することで実現できる。これに
より、音量調整ウインドウ90によって出力音声の音量
や音量バランスの設定が変更される毎に、音量制御プロ
グラムに制御が遷移することになる。
量制御プログラムに関する初期設定処理(音量制御プロ
グラムの動作環境のセットアップ)を完了すると、音量
制御処理への制御遷移を待つ状態(ステップ153)に
移る。
ムが起動されたり、或いはLCD28の表示画面に表示
されているウインドウのうちバックグラウンドに表示さ
れているウインドウがクリックされた等により、OSが
ウインドウのフォーカスの切り替えを行う場合には、O
Sから特定のアプリケーション・プログラムへのウイン
ドウのフォーカスの切り替えを通知するメッセージがフ
ックされ、ウインドウのフォーカスの切り替えを通知す
るメッセージがOSから音量制御プログラムへ送信され
ることで音量制御プログラムへ制御遷移する。この場合
には、ステップ153からステップ154へ移行し、今
回、音量制御プログラムに制御が遷移した要因を判定
し、制御遷移要因の判定結果に応じて分岐する。
が、ウインドウフォーカスの切り替えであると判断した
場合にはステップ156へ移行し、ステップ156以降
において、新たにフォーカスを得るウインドウに対応す
るアプリケーション・プログラムを特定する情報を取得
するための処理を行う。すなわち、まずステップ156
では、新たにフォーカスを得るウインドウのウインドウ
・ハンドル(個々のウインドウを識別するためのID)
を取得する。
するAPIでは、或るアプリケーション・プログラムが
表示画面にウインドウを表示させたい場合、まずアプリ
ケーション・プログラムはOSに対し、クラス名(詳細
は後述)を指定してウインドウの生成を依頼する。OS
は前記依頼に応じてウインドウを生成する(表示画面上
にウインドウを表示するための領域の確保等の前処理を
行う)と共に、生成したウインドウに任意のID(ウイ
ンドウ・ハンドル)を付与し、付与したウインドウ・ハ
ンドルをアプリケーション・プログラムに通知する。そ
して、生成されたウインドウについて何らかの処理(例
えばウインドウ内に表示すべき文字や背景色等の指定)
を行うためのアプリケーション・プログラムとOSとの
メッセージの交換においては、ウインドウ・ハンドルを
用いて処理対象のウインドウが識別される。
受信したメッセージ(ウインドウのフォーカスの切り替
えを通知するメッセージ)の送り先を参照することで、
新たにフォーカスを持ったウインドウのウインドウ・ハ
ンドルを取得することができる。次のステップ158で
は、取得したウインドウ・ハンドルに対応するウインド
ウがトップレベル・ウインドウか否かを、OSに問い合
わせることによって判定する。
インドウを表示し管理する場合、ウインドウ間に親子関
係が存在するのが一般的である。一つの例は、複数のウ
インドウを表示しているアプリケーションで、ある一つ
のウインドウをマウスでクリックすると、複数のウイン
ドウが同時に前面表示されることがある。これは、ウイ
ンドウ間の親子関係を利用したOSによる振る舞いであ
る。別の例は、アプリケーション・プログラムのワーク
・スペース上に存在するスクロール・バーやボタン等で
ある。これらはウインドウの一つの表示形態であり、そ
のウインドウはワーク・スペース全体を表示しているウ
インドウの子孫である。このように、一般的に、アプリ
ケーション・プログラムのウインドウには階層構造が存
在する。
ウインドウ・ハンドルが各々付与されると共に、アプリ
ケーション・プログラムによってクラス名が各々指定さ
れ、OSは全てのウインドウのウインドウ・ハンドル及
びクラス名を、各ウインドウの関係(上下関係)と共に
管理している。そして、各ウインドウに対しては任意の
クラス名を指定可能であるが、トップレベル・ウインド
ウに対しては個々のアプリケーション・プログラム固有
の名称が設定されることが一般的である。
・プログラムの識別をクラス名に基づいて行うので、先
のステップ158では、個々のアプリケーション・プロ
グラム固有のクラス名を取得するためにトップレベル・
ウインドウか否かを判定している。ステップ158の判
定が否定された場合にはステップ160へ移行し、現在
取得しているウインドウ・ハンドルに対応するウインド
ウの親に相当するウインドウ(前記ウインドウと関連付
けられたより上位のウインドウ)のウインドウ・ハンド
ルを取得した後にステップ158に戻る。従って、ステ
ップ158,160はステップ158の判定が肯定され
る迄繰り返される。
ハンドルを取得すると、ステップ158の判定が肯定さ
れてステップ162へ移行し、トップレベル・ウインド
ウのウインドウ・ハンドルに基づき、OSに問い合わせ
ることによって前記トップレベル・ウインドウに付与さ
れているクラス名を取得すると共に、取得したクラス名
を現在フォーカスを得ているウインドウに対応するアプ
リケーション・プログラムを識別する情報(以下、単に
アプリケーション識別情報という)としてメイン・メモ
リ16に記憶する。なお、上述したステップ156〜1
62は本発明の検出手段に対応している。
ベース(設定テーブル)に対してアプリケーション識別
情報をキーとして検索を行うことにより、対応する音量
値及び音量バランス値が登録されているか否か判定す
る。なお、音量設定データベースについては後述する。
ステップ164の判定が否定された場合にはOSに制御
を戻し、音量制御プログラムに再び制御遷移する迄待機
する(ステップ153)ので、出力音声の音量及び音量
バランスは変更されない。上記の処理により、ウインド
ウフォーカスの切り替えが発生する毎に、メイン・メモ
リ16に記憶しているアプリケーション識別情報が更新
されると共に、音量設定データベースに対応する音量値
が登録されているか否かがチェックされることになる。
ン・プログラムを実行している状態で、例えばスピーカ
64L,64Rから出力される音声の音量や左右の音量
バランスが適正でないと判断した等の理由により、ユー
ザによって音量調整ウインドウ90の表示が指示され、
スピーカ64L,64Rから出力される音声が適正な音
量でかつ適正な音量バランスとなるように図形90A又
は図形90Bの表示位置が移動されることで、出力音声
の音量や音量バランスの設定がユーザによって変更され
た場合には、前述のステップ152の処理の結果によ
り、OSによって音量制御プログラムに制御が遷移す
る。この場合は制御遷移の要因が音量や音量バランスの
変更であるので、ステップ154からステップ170へ
移行する。
音量バランス値を、現在実行中のアプリケーション・プ
ログラムを実行するときの適正な音量値及び音量バラン
ス値として登録するか否かをユーザに確認するメッセー
ジをLCD28の表示画面に表示させ、変更後の音量値
(又は音量バランス値)を登録するか否かをユーザに選
択させる。ステップ172では変更後の音量値及び音量
バランス値の登録が指示されたか否かを判定する。上記
判定が否定された場合には、何ら処理を行うことなくO
Sに制御を戻し、音量制御プログラムに再び制御遷移す
る迄待機する(ステップ153)。
音量バランス値)を登録するか否かの確認を、音量又は
音量バランスが変更された後に表示画面にメッセージを
表示することで行うことに代えて、例えば音量調整ウイ
ンドウ90を、音量や音量バランス値の変更に加え、及
び変更後の音量値及び音量バランス値の登録をユーザが
指示可能に構成し、音量調整ウインドウ90上で前記登
録が指示されたか否かを確認するようにしてもよい。
の登録が指示された場合には、ステップ172の判定が
肯定されてステップ174へ移行し、メイン・メモリ1
6に記憶しているアプリケーション識別情報(クラス
名:先に説明したように、このアプリケーション識別情
報はウインドウフォーカスの切り替えが発生する毎に前
述のステップ162によって更新される)を取り込む。
次のステップ176では、取り込んだアプリケーション
識別情報が音量設定データベースに登録されているか否
か判定する。
ータベース(設定テーブル)は不揮発性情報として扱わ
れる。音量設定データベースをシステムに記憶させるた
めに、HDD40に格納しても良いし、CMOS58を
利用しても構わないし、外部記憶媒体70を利用しても
構わない。或いは情報の性質や内容に応じて格納場所を
それぞれ分けても構わない。音量設定データベースは、
アプリケーション識別情報と、該アプリケーション識別
情報に対応するアプリケーション・プログラムが実行さ
れるときの適正な音量値及び音量バランス値と、を対応
させて多数記憶可能とされている。当初は何らデータが
記憶されていないので、ステップ176の判定が否定さ
れてステップ178へ移行し、アプリケーション識別情
報と音量値及び音量バランス値を記憶するための領域
(エントリ)を作成した後にステップ180へ移行す
る。
バランス値(ユーザによって適正と判断された変更後の
音量値及び音量バランス値)を取得し、次のステップ1
82では、音量設定データベースのうちステップ178
で作成したエントリに、取得した音量値及び音量バラン
ス値を、ステップ174で取り込んだアプリケーション
識別情報と対応させて登録する。ステップ182の処理
を行うと、音量制御処理を終了してOSに制御を戻す。
なお、上述したステップ170〜182は本発明の設定
手段に対応している。
ータベースに音量値及び音量バランス値が登録されたア
プリケーション・プログラムに対応するウインドウが、
一旦フォーカスを失った後に再度フォーカスを得た場
合、或いはコンピュータ・システム10の電源が切断さ
れた後に再度投入されて前記アプリケーション・プログ
ラムが起動された場合には、ステップ164の判定が肯
定されてステップ166へ移行する。
別情報と対応されて音量設定データベースに登録されて
いる音量値及び音量バランス値を取得し、次のステップ
168では、取得した音量値及び音量バランス値に基づ
き、OSに対して出力音声の音量及び左右の音量バラン
スの設定の変更を指示する。これにより、OS、オーデ
ィオ・デバイス・ドライバ86及びオーディオH/W6
2を介し、スピーカ64L,64Rから出力される音声
が、新たにフォーカスを得たウインドウに対応するアプ
リケーション・プログラムに適した音量及び音量バラン
スに自動的に制御されることになる。このように、ステ
ップ164〜168は本発明の制御手段に対応してい
る。
音量バランス値が既に登録されているアプリケーション
・プログラムを実行中に、出力音声の音量や音量バラン
スの設定がユーザによって変更され、かつ変更後の音量
値及び音量バランス値の音量設定データベースへの登録
が指示された場合には、ステップ176の判定が肯定さ
れることで、音量設定データベースに既に登録されてい
る現在実行中のアプリケーション・プログラムの音量値
及び音量バランス値が、変更後の音量値及び音量バラン
ス値で上書きされて更新されることになる。
プログラムの実行中に出力音声の音量値や音量バランス
値が変更された場合に、変更後の音量値や音量バランス
値を登録するか否かをユーザに確認した後に、登録が指
示された場合にのみ変更後の音量値や音量バランス値を
登録するようにしていたが、これに限定されるものでは
なく、例えばユーザによる音量値や音量バランス値の変
更の指示が特定の情報入力操作を伴って行われた場合
(例えばキーボードのctrlキー等の特定のキーが押され
ながら行われた等)に、変更後の音量値や音量バランス
値を自動的に登録するようにしてもよいし、コンピュー
タ・システム10にインストールされている各アプリケ
ーション・プログラムの名称を一覧表示し、個々のアプ
リケーション・プログラムについて音量や音量バランス
の適正値をユーザに各々指定させるようにしてもよい。
ラム毎の音量及び音量バランスの適正値を登録した単一
の音量設定データベースを用いて出力音声の音量及び音
量バランスを制御する場合を説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えばコンピュータ・システム10
を使用する個々のユーザ毎、或いはコンピュータ・シス
テム10をユーザが使用する場面(例えば職場、自宅、
通勤時等)毎に音量設定データベースを各々作成し、音
量制御処理に使用する音量設定データベースを、コンピ
ュータ・システム10を現在使用中のユーザ、或いは現
在の使用場面に応じて切替えるようにしてもよい。
0にインストールされているアプリケーション・プログ
ラムを、システム・パラメータの変更・制御の対象とし
ていたが、これに限定されるものではなく、例えばO
S、BIOS、デバイス・ドライバ等のソフトウェアも
システム・パラメータの変更・制御の対象としても良い
ことは言うまでもない。
本発明を実現するための各種機能、すなわちアプリケー
ションの切替えを検知する機能(機能A)、変更された
音量等の音量データベースへの登録/非登録をユーザに
確認する機能(機能B)、音量データベースを管理する
機能(機能C)、音量等が変更されたことを検知する機
能(機能D)、及び出力音声の音量等の変更を指示する
機能(機能E)を、アプリケーション・レイヤのプログ
ラム(音量制御プログラム)によって実現する場合を説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えばOSのプログラム自体を修正することが可能であれ
ば、図6(B)に示すように、本発明を実現するための
機能A〜機能Eを全てOSに埋め込むようにしてもよ
い。
機能と別に音量調節機構が設けられていることもある。
この音量調節機構は、例えば音量を調節するための特定
のキー(例えば「Ctrl」キーと「Page Up」キー又は「P
age Down」キー)が押されるとBIOSが起動され、キ
ー操作に応じてOSを経由することなく音量を変更する
と共に、変更後の音量値をディスプレイに表示するもの
である。上記の音量調節機構は、例えば前記特定のキー
が押されたか否かの監視及び検知をデバイス・ドライバ
によって行い、BIOSが提供する特殊な(通常は非公
開の)インタフェースを利用してBIOS経由で音量を
変更する構成によって実現されるが、この態様におい
て、例として図6(C)に示すように機能D及び機能E
をデバイス・ドライバに埋め込み、前記特殊なインタフ
ェースを利用して本発明を実現することも可能である。
とが可能であれば、図6(C)に示した機能D及び機能
Eと同等の機能を、図6(B)のように他の機能A〜機
能Cと共にOSに埋め込み、前記特殊なインタフェース
を利用して本発明を実現することも可能である。
の実行環境に関連するシステム・パラメータとして、ス
ピーカ64L,64Rからの出力音声の音量値(音量制
御パラメータ)及び左右の音量バランス値(音量バラン
ス制御パラメータ)を用いていたが、これに限定される
ものではなく、例えば複数の音声周波数帯域の各々にお
ける音量や、デジタルの音声データからアナログの音声
信号への変換に用いるパラメータ等のように、出力音声
の音質に関連するパラメータ(音質制御パラメータ)や
LCD28の表示画面の明るさを規定するパラメータ
(明度制御パラメータ)、CPU14の動作速度を規定
するパラメータ(動作速度制御パラメータ)等を本発明
に係るシステム・パラメータとして用いてもよい。
の制御方法を実現するための音量制御プログラムが、当
初は、本発明に係る記録媒体としての情報記憶媒体70
に記憶されており、情報記憶媒体70から本実施形態に
係るコンピュータ・システム10へ前記プログラムがイ
ンストールされて実行されることにより、コンピュータ
・システム10が本発明に係るコンピュータとして機能
する態様について説明したが、前記プログラムを、当初
は公衆電話回線やコンピュータネットワーク(例えばL
AN、インターネット、無線通信ネットワーク等)シス
テムにおける通信媒体(光ファイバや無線回線)を介し
てコンピュータ・システム10と接続される他の情報処
理機器(例えばネットワークサーバ)の記憶装置に記憶
しておき、コンピュータ・システム10が前記情報処理
機器と通信することで、前記情報処理機器から前記通信
媒体(本発明に係る伝送媒体)によって前記プログラム
がコンピュータ・システム10へ伝送され、伝送された
プログラムをコンピュータ・システム10がHDD40
等の記憶手段にインストールして実行することにより、
コンピュータ・システム10が本発明に係るコンピュー
タとして機能するようにしてもよい。
ータがソフトウェアを実行する際の実行環境に関連する
システム・パラメータの適正値を、コンピュータによっ
て実行される個々のソフトウェア毎に設定し、コンピュ
ータが実行するソフトウェアを検出し、検出したソフト
ウェアに対応して設定されているシステム・パラメータ
の適正値に基づいてソフトウェアの実行環境を制御する
ので、コンピュータがソフトウェアを実行する際の実行
環境を、コンピュータが実行するソフトウェアに応じて
適正に制御することができる、という優れた効果を有す
る。
概略構成を示すブロック図である。
る。
ソフトウェア及びハードウェアを示す概念図である。
及び(C)はウインドウフォーカスの切り替えの一例を
各々示すイメージ図である。
ある。
ラムによって実現する態様、(B)は本発明をOSによ
って実現する態様、(C)は本発明に係る機能の一部を
BIOSが提供しているインタフェースを利用して実現
する態様を各々示す概念図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 コンピュータがソフトウェアを実行する
際の実行環境に関連するシステム・パラメータの適正値
を、コンピュータによって実行される個々のソフトウェ
ア毎に設定する設定手段と、 コンピュータが実行するソフトウェアを検出する検出手
段と、 前記検出手段によって検出されたソフトウェアに対応し
て設定されているシステム・パラメータの適正値に基づ
いてソフトウェアの実行環境を制御する制御手段と、 を含むコンピュータ。 - 【請求項2】 前記ソフトウェアの実行環境に関連する
システム・パラメータは、コンピュータの音声出力装置
からの音声出力時の音量を規定する音量制御パラメー
タ、前記音声出力時の音量バランスを規定する音量バラ
ンス制御パラメータ、出力音声の音質を規定する音質制
御パラメータ、コンピュータの表示装置の表示画面の明
度を規定する明度制御パラメータ、及びコンピュータの
CPUの動作速度を規定する動作速度制御パラメータの
少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の
コンピュータ。 - 【請求項3】 前記検出手段は、コンピュータが実行す
るソフトウェアとして、前記コンピュータの表示装置に
表示されている対応するウインドウがアクティブになっ
ているソフトウェアを検出することを特徴とする請求項
1記載のコンピュータ。 - 【請求項4】 前記設定手段は、前記コンピュータが特
定のソフトウェアを実行しているときにユーザからの指
示に応じてシステム・パラメータが変更された場合に、
変更後のシステム・パラメータの値を前記特定のソフト
ウェアのシステム・パラメータの適正値として自動的に
設定することを特徴とする請求項1記載のコンピュー
タ。 - 【請求項5】 前記設定手段は、ユーザによって特定の
ソフトウェアが選択されてシステム・パラメータの適正
値が指定された場合に、指定された適正値を前記特定の
ソフトウェアのシステム・パラメータの適正値として設
定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータ。 - 【請求項6】 前記設定手段は、前記システム・パラメ
ータの適正値を前記個々のソフトウェア毎に設定した設
定テーブルを複数種登録可能とされており、 前記制御手段は、前記設定テーブルが複数種登録されて
いる場合には、前記複数種の設定テーブルのうち指定さ
れた設定テーブルに設定されているシステム・パラメー
タの適正値に基づいてソフトウェアの実行環境を制御す
ることを特徴とする請求項2記載のコンピュータ。 - 【請求項7】 コンピュータがソフトウェアを実行する
際の実行環境に関連するシステム・パラメータの適正値
を、コンピュータによって実行される個々のソフトウェ
ア毎に設定し、 コンピュータが実行するソフトウェアを検出し、 前記検出したソフトウェアに対応して設定されているシ
ステム・パラメータの適正値に基づいてソフトウェアの
実行環境を制御するコンピュータの制御方法。 - 【請求項8】 コンピュータがソフトウェアを実行する
際の実行環境に関連するシステム・パラメータの適正値
を、コンピュータによって実行される個々のソフトウェ
ア毎に設定する第1のステップ、 コンピュータが実行するソフトウェアを検出する第2の
ステップ、 前記検出したソフトウェアに対応して設定されているシ
ステム・パラメータの適正値に基づいてソフトウェアの
実行環境を制御する第3のステップを含む処理をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムが記録された記録
媒体。 - 【請求項9】 コンピュータがソフトウェアを実行する
際の実行環境に関連するシステム・パラメータの適正値
を、コンピュータによって実行される個々のソフトウェ
ア毎に設定する第1のステップ、 コンピュータが実行するソフトウェアを検出する第2の
ステップ、 前記検出したソフトウェアに対応して設定されているシ
ステム・パラメータの適正値に基づいてソフトウェアの
実行環境を制御する第3のステップを含む処理をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを伝送する伝送媒
体。
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