JP2001255701A - 二成分系現像剤 - Google Patents
二成分系現像剤Info
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Abstract
が低く、高速機に用いてもキャリア飛散、低画像濃度、
背景カブリ、トナースペント等の問題が生じない二成分
系現像剤を提供すること。 【解決手段】周速が400mm/sec以上の感光体を
有する高速機に使用される、トナーとキャリアを含有し
てなる二成分系現像剤であって、前記トナーがポリエス
テルを含有した結着樹脂及び着色剤を含有し、トナーの
誘電正接(tanδ)が0.010〜0.030であ
り、前記キャリアの平均粒子径が30〜50μmである
二成分系現像剤。
Description
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる二成分系現像剤に関する。
キャリアを含有した二成分系現像剤が、特開平9−31
9157号公報、特公平8−20751号公報、特開平
2−207275号公報等に開示されている。これらの
小粒径キャリアを使用すれば、キャリアの比表面積が大
きくなるため、現像剤中のトナー濃度を高く設定するこ
とができ、印刷初期でも高画像濃度及び高画質が得られ
る。しかし、周速が400mm/sec以上の感光体を
有する高速機では、トナー濃度をより高くするため現像
剤中のトナーの滞留時間が長くなり、トナーとキャリア
の接触回数が増え、長期間の連続使用後には帯電量の高
いトナーが生成しやすい。この帯電量の高いトナーはキ
ャリアに強く付着し、現像機内の強攪拌力によりキャリ
アに融着してキャリアへのスペントとなるため、帯電量
が低下し、黒ベタ均一性、細線再現性等の画像品質に弊
害が生じる。
は、添加剤分散性の向上(特公平7−97241号公
報、特開平9−204063号公報)、電気特性の適正
化(特開平1−88466号公報、特開平9−3415
9号公報)等を目的とした報告があるが、平均粒径30
〜50μmの小粒径キャリアを高速機に用いた時の問題
点の解決に誘電正接を考慮した例は報告されていない。
径のキャリアを含有し、かつ最低定着温度が低く、高速
機に用いてもキャリア飛散、低画像濃度、背景カブリ、
トナースペント等の問題が生じない二成分系現像剤を提
供することにある。
mm/sec以上の感光体を有する高速機に使用され
る、トナーとキャリアを含有してなる二成分系現像剤で
あって、前記トナーがポリエステルを含有した結着樹脂
及び着色剤を含有し、トナーの誘電正接(tanδ)が
0.010〜0.030であり、前記キャリアの平均粒
子径が30〜50μmである二成分系現像剤に関する。
正接(tanδ)が0.010〜0.030であるトナ
ーと、平均粒子径が30〜50μmのキャリアを含有し
ている点に大きな特徴を有する。通常、比較的小粒径の
キャリアを含有した二成分系現像剤を、周速が400m
m/sec以上の感光体を有する高速機に使用すると、
キャリアスペント等により耐久性が著しく低下し良好な
画像品質が得られない。しかしながら、誘電正接を上記
範囲に調整したトナーと組み合わせることにより、小粒
径キャリアを含有した二成分系現像剤であっても、好ま
しく高速機に用いることができる。
色剤を含有し、該結着樹脂はポリエステルを含有する。
ポリエステルの含有量は、定着性及び耐久性の観点か
ら、結着樹脂中、好ましくは50〜100重量%、より
好ましくは90〜100重量%、特に好ましくは100
重量%である。なお、ポリエステル以外に使用可能な樹
脂としては、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられる。
に制限がなく、公知のアルコール成分と、カルボン酸、
カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知のカル
ボン酸成分が用いられるが、本発明では、式(I):
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、
好ましくは1.5〜5.0である)で表される化合物が
アルコール成分として含有されていることが好ましい。
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒド
ロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)
オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げ
られる。また、他のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加
ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキ
レン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜
16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有す
ることが好ましい。
分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%
以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン
酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコ
ハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜
20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれら
の酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げら
れ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すれ
ばエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で
縮重合することにより製造することができる。
/g、水酸基価は3〜60mgKOH/g、軟化点は9
5〜140℃、ガラス転移点は52〜75℃であること
が、それぞれ好ましい。
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロ
ー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いることができる。着色剤の含有量は、結着樹脂1
00重量部に対して、1〜20重量部が好ましい。
型剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充
填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリー
ニング性向上剤等の添加剤が、トナー中に適宜添加され
ていてもよい。
れず、例えば、結着樹脂、着色剤等をボールミル等の混
合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もし
くは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級す
る、混練粉砕法による粉砕トナーが挙げられる。さら
に、トナーの表面には、必要に応じて疎水性シリカ等の
流動性向上剤等を添加してもよい。このようにして得ら
れるトナーの重量平均粒子径は、好ましくは3〜15μ
mである。
連続使用時のキャリアスペントを防止するために、0.
010以上、帯電量の適正化のために、0.030以下
であり、好ましくは0.010〜0.025、より好ま
しくは0.010〜0.020である。誘電正接は、実
施例に記載の方法により測定する。
及び溶融混練条件等を選択することで容易に調整するこ
とができることから、本発明では、導電粉を含有したト
ナーが好ましい。導電粉としては、金属粉、カーボンブ
ラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が挙げられ、
より安定した帯電量が得られる点でカーボンブラックが
より好ましい。カーボンブラックはファーネスブラッ
ク、アセチレンブラック、チャネルブラック等のいずれ
であってもよい。
よる分散状況などにより異なるため一概には決定できな
いが、例えばカーボンブラックでは、結着樹脂100重
量部に対して8〜20重量部として、混練条件を検討す
ることが好ましい。なお、導電粉の粒径は1μm以下が
好ましい。
反映し、誘電正接値が高いものは導電粉の分散度が低
く、一部凝集構造が存在することを示していると考えら
れる。トナー表面の導電粉は、過剰の電荷をリークする
機能があるので、誘電正接を適度な範囲に調節する、す
なわち導電粉の分散状況を調整してトナー表面の導電粉
の存在量及びその分布を調整することで、30〜50μ
mの小粒径キャリアを使用した場合でもトナー粒子の過
剰の電荷が制御され適度な帯電量が維持できるものと考
えられる。
は、公知の材料からなるものを特に限定することなく用
いることができ、例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の
強磁性金属、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト、
マンガンフェライト等の合金や化合物、ガラスビーズ等
が挙げられ、これらの中ではマグネタイト、フェライト
及びマンガンフェライトが好ましい。
よい。その方法としては、樹脂等の被覆材を溶剤中に溶
解もしくは懸濁させて塗布し、キャリアに付着させる方
法、単に粉体で混合する方法等、従来公知の方法がいず
れも適用できる。
ナー材料により異なるが、例えばポリテトラフルオロエ
チレン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリ
フッ化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリエステル樹
脂、ジターシャリーブチルサリチル酸の金属錯体、スチ
レン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリビニル
ブチラール、ニグロシン、アミノアクリレート樹脂、塩
基性染料及びそのレーキ、シリカ微粉末、アルミナ微粉
末などを単独あるいは複数で用いることができるが、必
ずしもこれに制約されない。
防止するために、30μm以上、高速機においても十分
な画質を確保するために、50μm以下であり、好まし
くは30〜45μmである。
止するために、22μm以下の粒子は5重量%以下が好
ましく、トナー飛散を防止し、画質品質を向上させるた
めに、62μm以上の粒子は10重量%以下が好まし
い。
トナーとキャリアとを、ヘンシェルミキサー等の公知の
混合機を用いて調製することができる。二成分系現像剤
中のトナーの含有量は、キャリア100重量部に対し
て、3〜8重量部が好ましい。
有するトナーと小粒径キャリアを用いているため、印刷
初期の帯電量安定性と共に、長期使用後も帯電量の高い
トナーの発生を抑制でき、周速が400mm/sec以
上、好ましくは450mm/sec以上、より好ましく
は500mm/sec以上の感光体を有する高速機にも
好適に用いることができる。
所製、CFT−500D)を用い、樹脂の半分が流出す
る温度を軟化点とする(試料:1g、昇温速度:6℃/
分、荷重:1.96MPa、ノズル:1mmφ×1m
m)。
の方法により測定する。
210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇温速
度10℃/分で測定する。
ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸3
80g、ハイドロキノン(重合禁止剤)1g及び酸化ジ
ブチル錫(エステル化触媒)4gを、窒素雰囲気下、常
圧下、230℃で5時間反応させた後、減圧下、200
℃で3時間反応させて樹脂Aを得た。得られた樹脂Aの
軟化点は112.8℃、酸価は10.1mgKOH/
g、水酸基価は8.6mgKOH/g、ガラス転移点は
66.1℃であった。
ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸2
53g、無水トリメリット酸105g、ハイドロキノン
(重合禁止剤)1g及び酸化ジブチル錫(エステル化触
媒)4gを、窒素雰囲気下、常圧下、200℃で5時間
反応させた後、さらに減圧下で3時間反応させて樹脂B
を得た。樹脂Bの軟化点は117.2℃、酸価は25.
8mgKOH/g、水酸基価は25.2mgKOH/
g、ガラス転移点は65.8℃であった。
重量部、エチルヘキシルアクリレート14重量部及びア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)3重量部の混合
液を100℃で5時間かけて連続滴下し、さらに1時間
重合させた。次いで、AIBN5重量部を添加し、さら
に2時間重合させた後、キシレンを溜出して、樹脂Cを
得た。樹脂Cの軟化点は115.6℃、ガラス転移点は
64.2℃であった。
ボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)11重
量部、荷電制御剤として「ボントロンS−34」(オリ
エント化学工業社製)1重量部及び離型剤として「ビス
コール550P」(三洋化成社製)1重量部を二軸混練
機「PCM−45」(池貝社製)を用いてフィード量4
0kg/min、回転数200r/min、混練温度1
00℃で溶融混練し、ジェットミルで微粉砕し、気流分
級機で分級して、重量平均粒子径7.2μmの粉体を得
た。得られた粉体100重量部に対して、疎水性シリカ
「アエロジルR−972」(日本アエロジル社製)1重
量部をヘンシェルミキサーを用いて混合付着させ、負帯
電性のトナー1を得た。
は、トナー製造例1と同様にしてトナー2を得た。
は、トナー製造例1と同様にしてトナー3を得た。
は、トナー製造例1と同様にしてトナー4を得た。
0kg/minに、溶融混練温度を120℃に、それぞ
れ変更した以外は、トナー製造例1と同様にしてトナー
5を得た。
は、トナー製造例1と同様にしてトナー6を得た。
トナー製造例1と同様にして比較トナー1を得た。
は、トナー製造例1と同様にして比較トナー2を得た。
20kg/minに、溶融混練温度を80℃に、それぞ
れ変更した以外は、トナー製造例1と同様にして比較ト
ナー3を得た。
は、トナー製造例1と同様にして比較トナー4を得た。
平均粒子径及び以下の方法に従って測定した誘電正接を
表1に示す。
2トンの圧力を10秒間かけ、直径60.0mm、厚さ
1.8mmの表面が平滑なペレットを調製する。プレシ
ジョン LCRメータ「HP4284A」及び誘電体測
定用電極「HP16451B」(ともに横河ヒューレッ
トパッカード社製)を用い、温度25℃、湿度50%の
環境下で、1kHzにおけるペレットの誘電正接を測定
する。
35μm又は57μm)とを、Vブレンダーで30分間
攪拌し、トナー濃度が3.5%の二成分系現像剤3.5
kgを得た。なお、キャリアには、いずれも、マグネタ
イトをコア材とし、マグネタイトの表面をジメチルシリ
コーン樹脂で被覆したものを用いた。キャリアの平均粒
子径は、目開きが、75μm、62μm、53μm、3
2μm、22μmのメッシュを使用し、ロータップシェ
ーカーによる篩いでのメッシュ上の残存量から50重量
%残存時のメッシュの目開きとしてグラフ上で求めた。
なお、平均粒子径が35μmのキャリアは、22μm以
下の粒子を0.8重量%、62μm以上の粒子を5.6
重量%、それぞれ有していた。
を有する装置に現像剤を実装し、定着ローラーの温度を
150℃から250℃へと順次上昇させながら、画像出
しを行った。得られた定着画像を、500gの荷重をか
けた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴムで5往復
こすり、こする前後の光学反射密度を反射濃度計「RD
−915」(マクベス社製)を用いて測定し、両者の比
率(こすり後/こすり前)が最初に70%を越える定着
ローラーの温度を最低定着温度とした。結果を表2に示
す。
製)を改造し、感光体の周速を500mm/secに調
整した高速機に、得られた現像剤を投入し、200万枚
の画像を連続して印字した。連続印刷の際、100枚印
刷後(印刷初期)と印刷終了後(耐刷後)に、以下の方
法により、画像濃度、背景カブリ、帯電量、トナースペ
ント、黒ベタ均一性、細線再現性及びキャリア飛散を評
価した(トナースペントは耐刷後についてのみ評価し
た)。結果を表3、4に示す。
(マクベス社製)にて光学反射密度を測定する。
0」(日本電色工業社製)で非印字部の白色度を測定
し、印刷前の白色度との差を求め、以下の評価基準に従
って、背景カブリを評価する。 (評価基準) ○:0.5未満 △:0.5以上、1.0未満 ×:1.0以上
MODEL 210HS」)付属吸引ノズルの重さを予
め計っておく。本機付属の500メッシュのステンレス
メッシュを備えたデベロッパーケースに現像剤0.15
gを入れ、本機付属吸引ノズルを用いて吸入する。吸引
終了後、吸引ノズルの重さを計り、最初の値との差とし
ての吸引したトナーの重さ、m(g)と、本体に表示さ
れた総電気量、Q(μC)からトナーの帯電量、Q/m
(μC/g)を求める。
ュに通し、残ったキャリアのカーボン量を炭素分析装置
(カーボンアナライザー:HORIBA社製)で測定す
る。 (2) (1)でカーボン量を測定したキャリアをクロ
ロホルムにて洗浄し、キャリアに付着しているトナーを
除去する。洗浄後、キャリアのカーボン量を測定する。 (3) (1)で測定したカーボン量から、(2)で測
定したカーボン量を引いた値をトナーのスペント量とす
る。
状態を目視により観察し、以下の評価基準に従って、黒
ベタ均一性を評価する。 (評価基準) ○:印字開始より印字終了まで黒ベタが同じ濃度で印字
されている状態 ×:印字開始と印字終了の黒ベタの濃度に差がある状態
0.5mm間隔に引いたチャートを用い、原稿を再現で
きているかどうか目視により観察し、以下の評価基準に
従って、細線再現性を評価する。 (評価基準) ○:原稿と同じように細線が認識でき、その間隔も確保
されている状態 ×:細線部がにじみ、その間隔がつぶれてしまい原稿を
再現できていない状態、もしくは細線がかすれた状態
程度を目視により観察し、以下の評価基準に従って、キ
ャリア飛散を評価する。 (評価基準) ○:キャリア飛散はほとんど見られない。 ×:多少キャリア飛散が見られる。 ××:キャリア飛散が激しい。
/secから300mm/secに変更し、トナー1の
代わりに比較トナー1を用いた以外は実施例1と同様に
現像剤を調製し、連続印刷を行った。耐刷後、実施例1
と同様に各種評価を行った。結果を表4に示す。
代わりに比較トナー1を用いた以外は実施例1と同様に
現像剤を調製し、連続印刷を行った。耐刷後、実施例1
と同様に各種評価を行った。結果を表4に示す。
した実施例1〜6の現像剤は、誘電正接が所望の範囲外
である比較例1〜4及び所望の範囲外の粒径を有するキ
ャリアが用いられた比較例5、6の現像剤と対比して、
画像濃度、背景カブリ、帯電量、トナースペント、画質
及びキャリア飛散のいずれにおいても優れた結果が得ら
れていることが分かる。特に、実施例3と比較例3、実
施例5と比較例1の対比より、同様の原料組成からなる
トナーであっても、誘電正接の調整により優れた特性を
有する現像剤を得ることができ、実施例1と比較例4の
対比より、スチレン−アクリル樹脂からなる結着樹脂を
含有したトナーでは十分な耐久性は得られないことが分
かる。さらに、参考例1、2の結果より、本発明の条件
下では十分な結果が得られない比較トナー1を含有した
現像剤も、感光体の周速が400mm/sec未満であ
れば良好だが、キャリアの粒径が50μmを超えれば、
画像が不良になることが明らかであり、小粒径キャリア
を用い、かつ高速機を用いる場合に誘電正接の調整を行
うことの本発明の技術的意義は明らかである。
し、かつ最低定着温度が低く、高速機に用いてもキャリ
ア飛散、低画像濃度、背景カブリ、トナースペント等の
問題が生じない二成分系現像剤を提供することが可能と
なった。
Claims (3)
- 【請求項1】 周速が400mm/sec以上の感光体
を有する高速機に使用される、トナーとキャリアを含有
してなる二成分系現像剤であって、前記トナーがポリエ
ステルを含有した結着樹脂及び着色剤を含有し、トナー
の誘電正接(tanδ)が0.010〜0.030であ
り、前記キャリアの平均粒子径が30〜50μmである
二成分系現像剤。 - 【請求項2】 キャリア中、22μm以下の粒子が5重
量%以下であり、62μm以上の粒子が10重量%以下
である請求項1記載の二成分系現像剤。 - 【請求項3】 トナーが導電粉を含有してなる請求項1
又は2記載の二成分系現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000067448A JP2001255701A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 二成分系現像剤 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008158072A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Kao Corp | 静電荷像現像用トナー |
CN103576480A (zh) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | 富士施乐株式会社 | 色调剂、显影剂、色调剂盒、处理盒和图像形成设备 |
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2000
- 2000-03-10 JP JP2000067448A patent/JP2001255701A/ja active Pending
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JP2014038131A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 光輝性トナー、現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 |
US9383669B2 (en) | 2012-08-10 | 2016-07-05 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Brilliant toner, developer, toner cartridge, process cartridge, and image forming apparatus |
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