JP2001254506A - 建築物における配管ボックスユニット及びその建造方法 - Google Patents

建築物における配管ボックスユニット及びその建造方法

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JP2001254506A
JP2001254506A JP2000065523A JP2000065523A JP2001254506A JP 2001254506 A JP2001254506 A JP 2001254506A JP 2000065523 A JP2000065523 A JP 2000065523A JP 2000065523 A JP2000065523 A JP 2000065523A JP 2001254506 A JP2001254506 A JP 2001254506A
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rectangular frame
building
piping
box unit
frame
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Kazuo Ohata
和夫 大畑
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックスユニットの搬送、搬入時における作
業性、安全性を高めるとともに電気配管工事の段階で作
業を容易ならしめること。また、ボックスユニットを建
築物に堅牢強固に固定させること。 【解決手段】 金属製の複数の支柱10,11及び補強
桟12により建築物の各階高さに相当する高さの矩形フ
レーム2を形成し、該フレーム内に複数の配管主要素3
1,32を上下方向に配設するとともに、各主要素にそ
れぞれ各階住戸用の分岐管を31b,32b,36bを
連結せしめてボックスユニットを構成する。そして、前
記矩形フレーム2の前面には開閉扉40を取り付けるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における配
管ボックスユニット、詳しくはマンション等の集合住宅
の各住戸毎に建造され、給水配管、排水配管、給湯配
管、電気配管等を各住戸へ配管するとともに水道メータ
等の機器を配設している配管ボックスユニット、及びそ
の建造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅における各住戸毎の配管
・配線設備をユニット化することは知られている。すな
わち、特開平6−346583号公報には、建物の各階
高さに相当する高さを有するとともに側部が開口するボ
ックス状のハウジングと、このハウジング内に上下方向
に配設された排水主管要素、給水主管要素、ガス主管要
素とを含んでおり、各主管要素にはそれぞれ各階住戸用
の分岐管が連結されている配管ボックスユニットが開示
されている。この従来ボックスユニットによれば、工場
であらかじめ組み立て製作しておくことができ、マンシ
ョン等の建造時に、それを建築現場へ搬入して組み付け
ることができるので、現場施工に比べて、ボックスユニ
ットの均質化、廃材の減量化や作業の効率化が図れると
ともに、建築物の建造工期を著しく短縮させるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来ボックスユニットは、工場における製作段階で、その
ボックス状のハウジングが、前面の開閉式ドア以外を耐
火性のコンクリート板で閉塞状に形成されている。その
ため、ユニット単体の重量が著しく大きくなり、工場か
らの出荷、搬送作業だけでなく、建築現場における吊り
上げ等を伴う搬入作業において著しく不便である。ま
た、建築現場においては、各ユニットを所定個所に配置
固定した後に、一階のユニットから最上階のユニットに
わたり電気配管工事をする必要がある。その場合には、
各ユニット内を通して電気幹線ケーブルを上階へ引き上
げ、かつ各ユニット毎に分岐ケーブルを電力計などの機
器に接続する配線作業をするが、ハウジングの三側面が
閉塞され、しかも給水主管要素などの配管がなされて狭
くなっているハウジング内で前記作業を行わなければな
らず、電気配管・配線作業に手数を要し作業性に劣るも
のであった。
【0004】本発明は、上記従来事情に鑑みその不具合
を解消すべく、ボックスユニットの軽量化を図ることに
よって搬送、搬入時における作業性、安全性を高めると
ともに、ボックスをフレーム状とすることにより配管・
配線工事の段階でその作業を容易ならしめて作業性に優
れたボックスユニットを提供することを目的とする。ま
た、本発明は前記課題に加えて、ボックスユニットを構
成するフレームの一部を建築物のフロア部に埋設一体に
することにより、ボックスユニットを堅牢強固に固定さ
せるとともに、フロア面の開孔部が塞がれてその後の作
業弊害を除去することが可能な建造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る本発明の配管ボック
スユニットは、金属製の複数の支柱及び補強桟により建
築物の各階高さに相当する高さの矩形フレームを形成
し、該フレーム内に複数の配管主要素を上下方向に配設
するとともに、各主要素にそれぞれ各階住戸用の分岐管
を連結せしめてボックスユニットを構成し、前記矩形フ
レームの前面には開閉扉を取り付けるようにする(請求
項1)。なお、上記開閉扉は、工場であらかじめ矩形フ
レームの前面に取り付けておく態様、あるいは建築現場
へ搬入し建築物に組み付けた矩形フレームに取り付ける
態様の何れであってもよい。この発明によれば、ボック
スユニットの筐体(ハウジング)を支柱及び補強桟によ
るフレーム構造としたことによって、ボックスユニット
が軽量化されるとともに、ボックスユニットの内外いず
れからでも該ユニット内に配管主要素等の配設、組み付
け作業を行うことが可能となる。
【0006】上記矩形フレームの最良の態様は、その上
部前面に梁部の建造スペースを形成した小枠フレームと
し、その小枠フレームには、上端から所定の低位置に、
前記配管主要素を挿通せしめる主要素スリーブを上向き
に突設した遮蔽天板を被着し、前記梁部の建造スペース
部位に側面視L形の遮蔽板を被着するとともに該遮蔽板
の上端を前記遮蔽天板の位置とし、さらに矩形フレーム
には、建造される壁部と接する部分に遮蔽板を被着した
ことを特徴とする(請求項2)。この発明によれば、矩
形フレームの小枠フレーム前面に建築物の梁部を建造す
ることが可能であるとともに、小枠フレームの上端と遮
蔽天板との間に四周囲が開口された空間部が形成される
ので、該空間部に貫通して鉄筋を配設しコンクリート打
設してフロア部(スラブ)を建造することが可能とな
る。そして、上記矩形フレームには、前記遮蔽天板より
下方、例えば、前記遮蔽天板の若干下位又は矩形フレー
ムの下部に、前記各階住戸用の分岐管を挿通せしめる分
岐スリーブを後方へ突設する(請求項3)
【0007】また、本発明の配管ボックスユニットの建
造方法は、前記請求項2又は3記載の配管ボックスユニ
ットを用いて建造する方法であって、具体的には、建造
中の建築物の所定個所に前記ボックスユニットを配置固
定し、コンクリートを打設して前記ユニット周辺の梁
部、フロア部及び壁部を建造した後に、前記ユニットに
必要な配管・配線工事をし、しかる後に前記矩形フレー
ムの開口側面に不燃性の外壁板、例えば、耐火性のコン
クリート板を被着することを特徴とする(請求項4)。
この発明によれば、前記ボックスユニットの周辺に、梁
部、フロア部及び壁部を建造した後に重量のあるコンク
リート板を被着するので、それまでの建造工程におい
て、ボックスユニットをフレーム構造とした前述の作用
が得られるとともに、フレームの一部を建築物のフロア
部に埋設一体にすることが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1において、符号1は配管ボックスユ
ニットであって、矩形フレーム2と該フレーム内に配設
される配管・配線設備3とにより構成される。矩形フレ
ーム2は、複数の支柱と補強桟とにより構成され、具体
的には、長い4本の支柱10,10…及びそれより短い
2本の前支柱11,11と、それら支柱10,11を溶
接等で連結する補強桟12,12とにより、全体として
矩形枠体状に組み付けられる。この矩形フレーム2は、
その上部後側に配した4本の支柱10,10…とそれら
を連結する補強桟12aとにより形成される小枠フレー
ム2aを含むものである。すなわち、矩形フレーム2
は、その前支柱11の高さに略相当する枠体の上部後側
に小枠フレーム2aを上方へ延長状に突出させた矩形枠
体であって、小枠フレーム2aの前面に空間部が形成さ
れる。
【0009】上記矩形フレーム2は、その下端に配した
補強桟12により底枠13を形成するとともに前記小枠
フレーム2aの上端に配した補強桟12aにより天枠1
4を形成する。そして、矩形フレーム2の高さ、すなわ
ち底枠13から天枠14までの高さは、建造せんとする
建物Aの各階高さ(約3m)に等しく設定する。
【0010】上記矩形フレーム2の小枠フレーム2aに
は、前記天枠14から所定の間隔をおいた下位に遮蔽天
板15を溶接等により固着する。この遮蔽天板15は、
小枠フレーム2aの上下方向を遮断する鉄板であって、
その天板15には、鉄管からなる複数の主要素スリーブ
16,17,18及び予備スリーブ19…を予め溶接等
で上向状に突設しておく。主要素スリーブ16は給水主
管用のスリーブ、前記スリーブ17はガス主管用のスリ
ーブ、前記スリーブ18は電気幹線ケーブル用のスリー
ブとしてそれぞれ例示する。また、小枠フレーム2aに
は、後側の支柱10,10にわたり支持板20を固着
し、その支持板20には、住戸内へ配管を可能ならしめ
る複数の分岐スリーブ21,22,23,24を予め後
向きに突設しておく。分岐スリーブ21は給水管用のス
リーブ、分岐スリーブ22はガス管用のスリーブ、分岐
スリーブ23は給湯管用のスリーブ、分岐スリーブ24
は電気配線用のスリーブとしてそれぞれ例示する。
【0011】上記主要素スリーブ16,17,18およ
び分岐スリーブ21,22,23,24を用いて、前記
配管・配線設備3を適宜に配設するようにする。配管・
配線設備3は、給水主管31及びガス主管32を少なく
とも有し、その給水主管31は、前記主要素スリーブ1
6に貫通させて小枠フレーム2aを含む矩形フレーム2
内に上下方向に配設し、ガス主管32は、主要素スリー
ブ17に貫通させて同様に矩形フレーム2内に上下方向
に配設する。上記給水主管31及びガス主管32は、図
示省略した支持具により、矩形フレーム2や遮蔽天板1
5に適宜に固定し、それらの下端を前記底枠13より所
定高さの部位に配置させるとともに、その所定高さ相当
分を前記天枠14より上端を突出させる。
【0012】また、矩形フレーム2内には、後述する電
気幹線ケーブル44に接続される分岐ケーブル44a,
44b,44cが部分的に固定されて配管され、各分岐
ケーブル44a,44b,44cの上部は、前記遮蔽天
板15の開孔を通し所定長さが突出している。なお、電
気幹線ケーブル44は、後述するように、ボックスユニ
ット1を建造中の建物Aに設置した後に、前記主要素ス
リーブ18に貫通状に挿通される。
【0013】また、配管・配線設備3は、矩形フレーム
2内に配設されたガス湯沸し器36を含み、さらに、後
で取り付けされる水道メータ51、ガスメータ52及び
積算電力計53用の配管を含む。水道メータ51及びガ
スメータ52は、それぞれ矩形フレーム2内下部に固定
して配置されるものであり、その水道メータ51が設置
されるスペース34には、給水主管31に連結した分岐
管31a及び給水管31bが配管されるとともに該給水
管31bから分岐した分岐管31cがガス湯沸し器36
へ連結される。一方、ガスメータ52が設置されるスペ
ース35には、ガス主管32に連結した分岐管32a及
びガス管32bが配管されるとともに該ガス管32bか
ら分岐した分岐管32cがガス湯沸し器36へ連結され
る。
【0014】また、積算電力計53は、ガスメータ52
の上部に設置されるものであり、積算電力計53が設置
されるスペース46に、前記分岐ケーブル44a,44
b,44cの下端を近接させて配線しておく。ガス湯沸
し器36は、矩形フレーム2の前支柱11,11にわた
り固定した取付け板37に取り付け配置され、この湯沸
し器36には給湯管36bが配管される。
【0015】上記給水管31b、ガス管32b及び給湯
管36bは、それぞれ矩形フレーム2内の空間を利用し
て上方へ配管され、各管31b,32b,36bの先端
を前記小枠フレーム2aに配置した分岐スリーブ21,
22,23に貫通させ突出状に配管する。
【0016】さらに、上記矩形フレーム2には、前記小
枠フレーム2aの前側部分を覆うL形鉄板からなる遮蔽
板38を溶接等により被着する。詳しくは、遮蔽板38
は、小枠フレーム2a前部の矩形フレーム2上面と、前
記遮蔽天板15より下位の小枠フレーム2a前面とにわ
たるL形である。したがって、矩形フレーム2には、小
枠フレーム2aの前面に梁部用空間Saが形成されると
ともに、小枠フレーム2aの遮蔽天板15の上部に四周
囲が開口しているフロア部用空間Sbが形成される。ま
た、矩形フレーム2は、その左右両側面の前寄り部分を
覆う所定幅の遮蔽板39a,39bを溶接等により被着
し、前面には、前支柱11,11にわたる開閉扉40を
取り付ける。
【0017】而して、上記矩形フレーム2の組立て及び
配管・配線設備3等の組み付けを工場で行って配管ボッ
クスユニット1を製作し、そのボックスユニット1は建
造中の建築現場へ搬入され施工される。建築現場におい
ては、鉄骨・鉄筋コンクリート又は鉄筋コンクリート製
の建物Aを建造途中であり、その所定個所の最下階に最
初のボックスユニット1を配置し、その矩形フレーム2
の底枠13が固定される。次いで、矩形フレーム2の天
枠14上に、次階のボックスユニット1を構成する矩形
フレーム2の底枠13を搭載しボルト止め等により固定
し、同様にして順次に上階のボックスユニット1を搭載
し最上階まで組み付ける(図2参照)。
【0018】各ボックスユニット1は、その矩形フレー
ム2の梁部用空間Saを建物Aの梁構築部41aの鉄骨
梁41bに近接状に配置させるとともに、フロア部用空
間Sb内にフロア構築部42aの鉄筋42bを貫通状に
配筋し、また、左右両側の遮蔽板39a,39bを壁構
築部43aに近接して配置させる(図2,3参照)。上
記梁構築部41a、フロア構築部42a及び壁構築部4
3aには、それぞれコンクリートが打設されて梁部4
1、フロア部42及び壁部43が構築されるものである
(図4,5参照)。なお、上記遮蔽天板15から突出さ
せた分岐ケーブル44a,44b,44cの上部は、前
記フロア部42内に埋設されるが、その各先端は該フロ
ア部42底面より突出させておく(図5参照)。
【0019】その後、最下階のボックスユニット1にお
ける給水主管31の下端は、例えば地中に埋設された上
水道の給水本管に連結され、ガス主管32の下端は、同
様に地中に埋設されたガス本管に連結される。また、各
階のボックスユニット1は、給水主管31、ガス主管3
2の各下端を下階のボックスユニット1の給水主管3
1、ガス主管32の各上端に図示省略の連結具を用いて
水密状、気密状にそれぞれ連結される。
【0020】そして、上記ボックスユニット1に電気幹
線ケーブル44の配管や、各ボックスユニット1ごとに
水道メータ51等の各種機器が指定業者により取り付け
られるとともに、それらの配管・配線工事が施される。
すなわち、電気幹線ケーブル44は、最下階から最上階
のボックスユニット1にわたって配管されるが、該ケー
ブル44を、各階のボックスユニット1内の空間部を配
回しながら各主要素スリーブ18を貫通させて最上階ま
で引き上げ、各階のボックスユニット1ごとに、前記ケ
ーブル44を矩形フレーム2に固定支持させる。また、
上記スペース34,35,46には、指定業者によりそ
れぞれ水道メータ51、ガスメータ52、積算電力計5
3が取り付けられる。
【0021】上記水道メータ51には、分岐管31a及
び給水管31bが接続され、ガスメータ52には、分岐
管32a及びガス管32bが接続される。また、積算電
力計53には、電気幹線ケーブル44の電気分線が接続
されるとともに前記分岐ケーブル44a,44b,44
cが接続される。分岐ケーブル44aは、図示省略の住
戸用分電盤に接続されるケーブル、分岐ケーブル44b
は電話用ケーブル、分岐ケーブル44cは火災報知機用
ケーブルの場合を例示する。上記住戸用分電盤からは、
前記ガス湯沸し器36の電源やスイッチなど矩形フレー
ム2内へ戻す配線55があるが、それら配線55は前記
分岐スリーブ24を通して矩形フレーム2内へ戻し、所
定個所へ配線される。なお、配線55を分岐スリーブ2
4に通すことに代えて、可撓性を有するスリーブを、前
記分岐ケーブル44a等のように、前記フロア部42に
予め埋設しておき、該スリーブを通して矩形フレーム2
内へ戻すようにしてもよい。
【0022】上記水道メータ51や電力計53等を取り
付けるための配管作業や配線作業、あるいは電気幹線ケ
ーブル44の配管作業や分岐ケーブル44a等の配線作
業は、各ボックスユニット1の矩形フレーム2の側面及
び背面が開口していることにより、作業者が狭い矩形フ
レーム2内に入らずとも外側にいて該フレーム2内へ手
を差し入れながら作業することも可能である。上記配
管、配線作業の終了後に、各ボックスユニット1は、矩
形フレーム2の開口している面部分、具体的には左右両
側面及び背面に不燃性、好ましくは耐火性のコンクリー
ト板45a,45b,45cをそれぞれ被着してボック
スユニット1の建造を完成する(図4〜6参照)。
【0023】完成したボックスユニット1は、矩形フレ
ーム2の開口側面がコンクリート板45a,45b,4
5cにより封塞されるとともに、小枠フレーム2aの上
部が、フロア構築部42aにンクリート打設して構築さ
れたフロア部42によって該フロア部42に埋設一体に
形成される。なお、建物Aは、前記壁部43が各住戸の
廊下側の壁であり、各ユニットボックス1は、その開閉
扉40を廊下に面して配置した構成を例示する。しか
し、ユニットボックス1の配置個所によっては、前記壁
部が矩形フレーム2の左側面又は右側面の前面に構築さ
れる場合もあり、その場合には、コンクリート板45a
又は45bが省略されることもある。
【0024】上述した実施の形態においては、矩形フレ
ーム2の高さを建物Aの各階高さに等しい約3mのもの
を一つのユニットとした場合を説明したが、該矩形フレ
ーム2の二つ(2階分で約6m)又は三つ(3階分で約
9m)を組み付けたものを1ユニットとすることもよ
い。また、実施の形態においては、配管・配線設備3と
して、給水主管31、ガス主管32、電気幹線ケーブル
44が配設される場合を説明したが、さらに排水主管や
排気主管などを配設することも自由であり、湯沸し器3
6を開閉扉40に取り付けることもよい。
【0025】また、遮蔽板38,39a,39b、開閉
扉40は、工場にて予め矩形フレーム2に取り付けた場
合を説明したが、それらを建築現場にて取り付けるよう
にしてもよい。さらに、上記分岐スリーブ21,22,
23を矩形フレーム2の上部、すなわち遮蔽天板15の
下位に配設した場合を説明したが、該分岐スリーブ2
1,22,23を矩形スリーブ2の下部、すなわち底枠
13の上位に配置することもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、ボックスユ
ニットが従来のコンクリート板付きのハウジングに較べ
て著しく軽量化されるので、そのボックスユニットを工
場から出荷し建築現場へ搬送する際、及び建築現場にお
ける搬入の際における取り扱い、作業性に優れるととも
に作業時の安全性を高める。また、ボックスユニットの
内外いずれからでも該ユニット内に配管主要素等の配
設、組み付け作業を行うことができるので、配管ボック
スユニットの製作性に優れるとともに、建築物に設置し
たボックスユニットに電気幹線ケーブルを上下方向に貫
装着し、また分岐ケーブルを積算電力計等の機器に接続
する電気配管・配線工事の作業性を高める。
【0027】本発明の請求項2によれば、矩形フレーム
の小枠フレーム前面に建築物の梁部を建造することがで
き、しかも、小枠フレームの上端と遮蔽天板との間に形
成された空間部に、鉄筋を貫通状に配設するとともにコ
ンクリート打設してフロア部を建造することができるの
で、建造する建築物の構造に影響を及ぼすことなく一体
に組み込まれて安定した支持構造を有する配管ボックス
ユニットとなし得る。また、建築物の構造に影響を及ぼ
さないので、ボックスユニットの大型化が可能となる。
さらに、請求項3によれば、分岐スリーブを配設したこ
とにより、水道管、ガス管など分岐管の取り回しがよ
い。
【0028】本発明の請求項4によれば、前記ボックス
ユニットを建造する最終段階で重量のあるコンクリート
板を被着するので、それまでの建造工程において、前述
した作業性向上の効果が得られる。また、矩形フレーム
の一部を建築物のフロア部に埋設一体にするので、ボッ
クスユニットの堅牢強固な支持構造と相俟って矩形フレ
ームが構造体となり建築物の強度を高める相乗効果が得
られるとともに、フロア面に開孔部がなくなるので、作
業者の移動に制約がなく前記配管・配線工事の作業性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の配管ボックスユニットの概要を示す
斜視図である。
【図2】 配管ボックスユニットを建物に配設した状態
の断面側面図である。
【図3】 図2の(3)−(3)線に沿う断面正面図で
ある。
【図4】 コンクリート打設及び配管作業を終えて完成
した状態の断面側面図である。
【図5】 図4の(5)−(5)線に沿う断面正面図で
ある。
【図6】 図4の一部省略した正面図である。
【符号の説明】
A:建物 1:配管ボックスユニット
2:矩形フレーム 2a:小枠フレーム 3:配管・配線設備 10:支柱 11:前支柱
12:補強桟 16:給水主管用スリーブ 17:ガス主
管用スリーブ 18:電気幹線ケーブル用スリーブ 21:給水管
用スリーブ 22:ガス管用スリーブ 23:給湯管
用スリーブ 24:電気配線用スリーブ 31:給水主管
31b:給水管 32:ガス主管 32b:ガス管
36:ガス湯沸し器 36b:給湯管 40:開閉扉
41:梁部 42:フロア部 43:壁部
44:電気幹線ケーブル 51:水道メータ 52:ガスメータ
53:積算電力計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の複数の支柱及び補強桟により建
    築物の各階高さに相当する高さの矩形フレームを形成
    し、該フレーム内に複数の配管主要素を上下方向に配設
    するとともに、各主要素にそれぞれ各階住戸用の分岐管
    を連結せしめてボックスユニットを構成し、前記矩形フ
    レームの前面には開閉扉を取り付けるようにした建築物
    における配管ボックスユニット。
  2. 【請求項2】 上記矩形フレームの上部は、その前面に
    梁部の建造スペースを形成した小枠フレームとし、その
    小枠フレームには、上端から所定の低位置に、前記配管
    主要素を挿通せしめる主要素スリーブを上向きに突設し
    た遮蔽天板を被着し、前記梁部の建造スペース部位に側
    面視L形の遮蔽板を被着するとともに該遮蔽板の上端を
    前記遮蔽天板の位置とし、さらに矩形フレームには、建
    造される壁部と接する部分に遮蔽板を被着したことを特
    徴とする請求項1記載の建築物における配管ボックスユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 上記矩形フレームには、前記遮蔽天板よ
    り下方に前記各階住戸用の分岐管を挿通せしめる分岐ス
    リーブを後方へ突設したことを特徴とする請求項2記載
    の建築物における配管ボックスユニット。
  4. 【請求項4】 上記請求項2又は3記載の配管ボックス
    ユニットを建造中の建築物の所定個所に配置固定し、コ
    ンクリートを打設して前記ユニット周辺の梁部、フロア
    部及び壁部を建造した後に、前記ユニットに必要な配管
    ・配線工事をし、しかる後に前記矩形フレームの開口側
    面に不燃性の外壁板を被着することを特徴とする建築物
    における配管ボックスユニットの建造方法。
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