JP2001253785A - 多孔質炭酸固化体の製造方法 - Google Patents

多孔質炭酸固化体の製造方法

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JP2001253785A JP2000069191A JP2000069191A JP2001253785A JP 2001253785 A JP2001253785 A JP 2001253785A JP 2000069191 A JP2000069191 A JP 2000069191A JP 2000069191 A JP2000069191 A JP 2000069191A JP 2001253785 A JP2001253785 A JP 2001253785A
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典男 磯尾
Makoto Kato
誠 加藤
Tatsuto Takahashi
達人 高橋
Hirohisa Nakajima
廣久 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠内に未炭酸化Ca含有原料を充填し、こ
の原料充填層に炭酸ガスを吹き込むことにより多孔質炭
酸固化体を製造するに際し、原料充填層各部での炭酸化
反応量を均一化するとともに、炭酸固化体内に連続性の
ある開気孔を多数形成する。 【解決手段】 1つ又は複数の型枠面の略全体から炭酸
ガス又は炭酸ガス含有ガスを原料充填層内に供給し、こ
のガス供給側の型枠面と対向する型枠面の略全体からガ
スを排気することを特徴とし、原料充填層内での炭酸ガ
スの流れが均一化し且つガス流れの方向も一様になるた
め、製造される炭酸固化体は各部での炭酸化反応量のば
らつきが少なく、しかもガス通気方向に連続気孔が多数
形成されたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CaO含有廃材や
鉄鋼製造プロセスで発生したスラグなどの未炭酸化Ca
含有原料を炭酸化反応により固化させて得られる多孔質
炭酸固化体の製造方法に関するもので、製造された炭酸
固化体は、漁礁・藻礁造成用石材、築磯用石材、水質浄
化用石材、通水性舗装用石材、通水性被覆ブロック、埋
設排水溝用ブロック、水耕栽培用ベース材、浄水用フィ
ルター、給水用容器をはじめとする種々の用途に使用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼製品やコンクリート製品に替わ
る漁礁・藻礁造成用石材として、鉄鋼製造プロセスで発
生した粉粒状のスラグを炭酸化反応により固化させた炭
酸固化体を用いることが特開平11−71160号公
報、特開平11−193516号公報に開示されてい
る。このスラグを原料とする炭酸固化体は、微細気孔を
有するポーラスな性状を有しており、また、コンクリー
ト製品のような海水のpH上昇などの問題も生じないた
め、漁礁・藻礁造成用石材として藻類や海中微小生物の
成育、棲息に適したものであるということができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような炭酸固化
体の製造方法としては、スラグなどの未炭酸化Ca含有
原料をブロック状などに成形してから炭酸ガス雰囲気内
に置き、炭酸化養生して炭酸固化体を製造する方法と、
大型ブロックを製造するために型枠内に未炭酸化Ca含
有原料を充填し、この原料充填層に炭酸ガスを吹き込む
ことで充填層全体を炭酸固化させる製造方法が考えられ
る。上記特開平11−71160号公報、特開平11−
193516号公報には、この後者の製造方法が示され
ている。
【0004】上記2タイプの製造方法のうち、前者のも
のは比較的小型製品を量産するのに適しているが、成形
体はその表面から炭酸化するために内部まで均一に炭酸
化させることが難しく、場合によっては成形体表層に厚
さが数百μm程度の緻密な炭酸化層が生成してしまい、
成形体内部まで炭酸化されないこともある。一方、後者
の製造方法は原料層内部まで炭酸化反応させるのに適し
ており、また大型ブロックを製造することができる利点
もあるが、炭酸ガスの吹き込み方によっては原料充填層
の各部に炭酸化反応量のばらつきが生じ、製造される炭
酸固化体の品質に問題を生じる。上記特開平11−71
160号公報、特開平11−193516号公報には、
型枠の底部に複数のガス供給管を配し、この各供給管に
適当なピッチで設けられたガス吹出孔から型枠内の充填
層に炭酸ガスを吹き込む方法が開示されているが、この
ような単純な方法では充填層各部の炭酸化反応量にばら
つきが生じやすい。
【0005】また、上記炭酸固化体はスラグなどの未炭
酸化Ca含有原料(粉粒物)と炭酸ガスとの反応で製造
されるものであるため本来的に多孔質体であるが、本発
明者が実験等で確認したところによれば、上記前者の製
造方法のように成形体の外表面から炭酸化反応させる場
合には、成形体内部に閉気孔が生じやすく、また、特開
平11−71160号公報などに示されるような後者の
製造方法の場合も、吹き込んだ炭酸ガスの流れが均一で
ないため局部的に閉気孔が生じることが判った。炭酸固
化体内部にこのような閉気孔が生じると、多孔質体では
あるものの通水性が劣ったり、水中において浮力が増し
て水中重量が軽くなるといった問題を生じる。炭酸固化
体の用途としては、従来技術に示されるような水中沈設
用石材以外に、通水性舗装用材料、通水性被覆材、浄水
フィルターなどが考えられるが、これらの用途において
は通水性を確保するために閉気孔が少なく、気孔の多く
が連続性のある開気孔であることが望ましい。また、人
工藻礁などの造成のために水中沈設される場合にも、潮
流に流されにくくするため石材の浮力を高める閉気孔は
なるべく少ない方が望ましい。
【0006】したがって本発明の目的は、型枠内に未炭
酸化Ca含有原料を充填し、この原料充填層に炭酸ガス
を吹き込むことにより多孔質炭酸固化体を製造する方法
において、原料充填層各部での炭酸化反応量を均一化で
き、しかも炭酸固化体内に連続性のある開気孔を多数形
成することができる多孔質炭酸固化体の製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の特徴は以下のとおりである。 [1] ガス供給部とガス排気部とを有する実質的に気密な
型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸化Ca含有原
料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は炭酸ガス含有
ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭酸化反応によ
り生成する炭酸カルシウムを主たるバインダーとして未
炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭酸固化体を製
造する方法において、1つ又は複数の型枠面の略全体か
ら炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガスを原料充填層内に供給
し、該ガス供給側の型枠面と対向する型枠面の略全体か
らガスを排気することにより、ガス通気方向に連続気孔
を有し且つ炭酸固化体各部での炭酸化反応量のばらつき
が少ない多孔質炭酸固化体を製造することを特徴とする
多孔質炭酸固化体の製造方法。
【0008】[2] 上記[1]の製造方法において、型枠の
底面又は上面の略全体から炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガ
スを原料充填層内に供給し、該ガス供給側の型枠面と対
向する型枠面の略全体からガスを排気することを特徴と
する多孔質炭酸固化体の製造方法。
【0009】[3] ガス供給部とガス排気部とを有する実
質的に気密な型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸
化Ca含有原料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は
炭酸ガス含有ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭
酸化反応により生成する炭酸カルシウムを主たるバイン
ダーとして未炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭
酸固化体を製造する方法において、下記(a),(b)のいず
れか一方から炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガスを原料充填
層内に供給し、他方からガスを排気することにより、ガ
ス通気方向に連続気孔を有し且つ炭酸固化体各部での炭
酸化反応量のばらつきが少ない多孔質炭酸固化体を製造
することを特徴とする多孔質炭酸固化体の製造方法。 (a) 型枠側壁面の略全体 (b) 型枠の上面及び/又は底面
【0010】[4] 上記[3]の製造方法において、型枠内
部が円筒形状であることを特徴とする多孔質炭酸固化体
の製造方法。 [5] ガス供給部とガス排気部とを有する実質的に気密な
型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸化Ca含有原
料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は炭酸ガス含有
ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭酸化反応によ
り生成する炭酸カルシウムを主たるバインダーとして未
炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭酸固化体を製
造する方法において、下記(a),(b)のいずれか一方から
炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガスを原料充填層内に供給
し、他方からガスを排気することにより、ガス通気方向
に連続気孔を有し且つ炭酸固化体各部での炭酸化反応量
のばらつきが少ない多孔質炭酸固化体を製造することを
特徴とする多孔質炭酸固化体の製造方法。 (a) 型枠の略全面又は型枠側壁面の略全体 (b) 型枠内の略中央に配置された排気部又はガス供給部
の略全面
【0011】[6] 上記[5]の製造方法において、型枠内
部と排気部がそれぞれ円筒形状であることを特徴とする
多孔質炭酸固化体の製造方法。 [7] 上記[5]の製造方法において、型枠内部と排気部が
それぞれ球形状であることを特徴とする多孔質炭酸固化
体の製造方法。
【0012】[8] ガス供給部とガス排気部とを有する実
質的に気密な型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸
化Ca含有原料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は
炭酸ガス含有ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭
酸化反応により生成する炭酸カルシウムを主たるバイン
ダーとして未炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭
酸固化体を製造する方法において、内部形状が球形状で
ある型枠の一方の半球面の略全体から炭酸ガス又は炭酸
ガス含有ガスを原料充填層内に供給し、他方の半球面の
略全体からガスを排気することにより、ガス通気方向に
連続気孔を有し且つ炭酸固化体各部での炭酸化反応量の
ばらつきが少ない多孔質炭酸固化体を製造することを特
徴とする多孔質炭酸固化体の製造方法。
【0013】[9] 上記[1]〜[8]のいずれかの製造方法に
おいて、ガス供給部とガス排気部に、それぞれ原料充填
層に隣接する均圧室を設け、該均圧室を通じてガスの供
給及び排気を行うことを特徴とする記載の多孔質炭酸固
化体の製造方法。 [10] 上記[9]の製造方法において、原料充填層と均圧室
との間に、全面が略均一な通気性を有する隔壁を設け、
該隔壁を通じて原料充填層と均圧室との間のガスの供給
及び排気を行うことを特徴とする多孔質炭酸固化体の製
造方法。 [11] 上記[10]の製造方法において、隔壁の通気抵抗を
原料充填層の通気抵抗よりも大きくしたことを特徴とす
る多孔質炭酸固化体の製造方法。
【0014】
【発明の実施の形態】本願の第1の発明は、1つ又は複
数の型枠面の略全体から炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガス
を原料充填層内に供給し、このガス供給側の型枠面と対
向する型枠面の略全体からガスを排気することにより、
ガス通気方向に連続気孔を有し且つ炭酸固化体各部での
炭酸化反応量のばらつきが少ない多孔質炭酸固化体を製
造する方法である。
【0015】図1(型枠を縦断面した状態で示す図面)
はこの製造方法の一実施形態を示すもので、型枠の底面
の略全体から炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガス(以下、単
に「炭酸ガス」という)を原料充填層内に供給し、型枠
の上面の略全体からガスを排気するようにしたものであ
る。図において、1aは実質的に気密な型枠、Aはその
内部に形成される未炭酸化Ca含有原料の充填層であ
る。
【0016】型枠1a内の底部寄りには、略全面にガス
通孔20が略等間隔に形成され、全面が略均一な通気性
を有する隔壁2(多孔隔壁)が設けられ、この隔壁2上
に原料充填層Aが保持されている。この隔壁2の下方の
空間が隔壁2を介して原料充填層Aに隣接するガス供給
側均圧室3を構成している。また、このガス供給側均圧
室3には炭酸ガスのガス供給管5が接続されている。一
方、型枠1a内の原料充填層Aの上方には空間があり、
この空間が原料充填層Aに隣接するガス排気側均圧室4
を構成している。そして、このガス排気側均圧室4には
ガス排気管6が接続されている。
【0017】このよう実施形態では、ガス供給管5によ
りガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給され、この炭
酸ガスは全面が略均一な通気性を有する隔壁2(ガス通
孔20)を通じて原料充填層Aに導入され、原料充填層
Aを上昇した後、原料充填層の上面からガス排気側均圧
室4に抜け、しかる後、ガス排気管6により系外に排出
される。そして、このように炭酸ガスは型枠1aの底面
の略全体から原料充填層A内に供給され、且つ型枠1a
の上面の略全体から排気されるので、原料充填層A内で
の炭酸ガスの流れが極めて均一化され、また、ガス流れ
の方向も一様であるため、製造される炭酸固化体は各部
での炭酸化反応量のばらつきが少なく、しかもガス通気
方向に連続気孔が多数形成されたものとなる。
【0018】なお、後述するように炭酸化反応を効率的
に行うために原料充填層Aを構成する粉粒状の未炭酸化
Ca含有原料には水分が添加され、また、原料充填層A
の乾燥を防ぐために、通常、原料充填層Aに供給される
炭酸ガスは加湿される。この点は、以下に述べる他の実
施形態でも同様である。
【0019】図2(型枠を縦断面した状態で示す図面)
は、上記第1の発明の他の実施形態を示すもので、図1
の実施形態とは逆に、型枠の上面の略全体から炭酸ガス
を原料充填層A内に供給し、型枠の底面の略全体からガ
スを排気するようにしたものである。図において、1b
は実質的に気密な型枠、Aはその内部に形成される未炭
酸化Ca含有原料の充填層である。
【0020】図1の実施形態と同様に、型枠1b内の底
部寄りには、略全面にガス通孔20が略等間隔に形成さ
れ、全面が略均一な通気性を有する隔壁2(多孔隔壁)
が設けられ、この隔壁2上に原料充填層Aが保持されて
いる。そして、この隔壁2の下方の空間が隔壁2を介し
て原料充填層Aに隣接するガス排出側均圧室4を構成し
ている。このガス排出側均圧室4には、ガス排気管6が
接続されている。一方、型枠1b内の原料充填層Aの上
方には空間があり、この空間が原料充填層Aに隣接する
ガス供給側均圧室3を構成している。このガス供給側均
圧室3にはガス供給管5が接続されている。
【0021】このよう実施形態では、ガス供給管5によ
り型枠内上部のガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給
された後、この炭酸ガスは原料充填層Aの上面全体から
層内に流れ、原料充填層Aを通過(下降)した後、全面
が略均一な通気性を有する隔壁2(ガス通孔20)を通
じてガス排気側均圧室4に抜け、しかる後、ガス排気管
6により系外に排出される。そして、このように炭酸ガ
スは型枠1bの上面(ガス供給側均圧室3)の略全体か
ら原料充填層A内に供給され、且つ型枠1bの底面の略
全体から排気されるので、原料充填層A内での炭酸ガス
の流れが極めて均一化され、また、ガス流れの方向も一
様であるため、製造される炭酸固化体は各部での炭酸化
反応量のばらつきが少なく、しかもガス通気方向に連続
気孔が多数形成されたものとなる。
【0022】図3及び図4(型枠を縦断面した状態で示
す図面)は、それぞれ図1及び図2の実施形態の変形例
であって、型枠の中心に原料充填層Aが形成されない中
子部7を設け、リング状などの炭酸固化体を製造しよう
とするものであり、上記中子部7が設けられる以外は、
それぞれ図1及び図2の実施形態と同様であるので、同
一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0023】図5(型枠を縦断面した状態で示す図面)
は、上記第1の発明の他の実施形態を示すもので、型枠
の一方の側壁の略全体から炭酸ガスを原料充填層内に供
給し、上記側壁と対向する側壁の略全体からガスを排気
するようにしたものである。図において、1cは実質的
に気密な型枠、Aはその内部に形成される未炭酸化Ca
含有原料の充填層である。
【0024】型枠1c内の対向する側壁の内側には、そ
れぞれ略全面にガス通孔20が略等間隔に形成され、全
面が略均一な通気性を有する隔壁2a,2b(多孔隔
壁)が設けられ、一方の側壁と隔壁2a間の空間が隔壁
2aを介して原料充填層Aに隣接するガス供給側均圧室
3を構成し、他方の側壁と隔壁2b間の空間が隔壁2b
を介して原料充填層Aに隣接するガス排出側均圧室4を
構成している。そして、これらガス供給側均圧室3とガ
ス排出側均圧室4には、それぞれガス供給管5とガス排
気管6が接続されている。原料充填層Aは前記隔壁2
a,2b間に保持されている。
【0025】このよう実施形態では、ガス供給管5によ
り一方の側壁側のガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供
給された後、全面が略均一な通気性を有する隔壁2a
(ガス通孔20)を通じて原料充填層Aに導入され、こ
の炭酸ガスは原料充填層Aを横切るようにして層内を流
れた後、全面が略均一な通気性を有する隔壁2b(ガス
通孔20)を通じてガス排気側均圧室4に抜け、しかる
後、ガス排気管6により系外に排出される。そして、こ
のように炭酸ガスは型枠1cの対向する側壁のうち一方
の側壁(ガス供給側均圧室3)の略全体から原料充填層
A内に供給され、且つ他方の側壁(ガス排気側均圧室
4)の略全体から排気されるので、原料充填層A内での
炭酸ガスの流れが極めて均一化され、また、ガス流れの
方向も一様であるため、製造される炭酸固化体は各部で
の炭酸化反応量のばらつきが少なく、しかもガス通気方
向に連続気孔が多数形成されたものとなる。
【0026】本願の第2の発明は、下記(a),(b)のいず
れか一方から炭酸ガスを原料充填層内に供給し、他方か
らガスを排気することにより、ガス通気方向に連続気孔
を有し且つ炭酸固化体各部での炭酸化反応量のばらつき
が少ない多孔質炭酸固化体を製造する方法である。 (a) 型枠側壁面の略全体 (b) 型枠の上面及び/又は底面 図6及び図7(図6は型枠を縦断面した状態で示す図
面、図7は同じく水平断面した状態で示す図面)はこの
製造方法の一実施形態を示すもので、型枠側壁面の略全
体から炭酸ガスを原料充填層内に供給し、型枠の上面
(本実施形態では型枠の上面の略全体)からガスを排気
するようにしたものである。図において、1dは実質的
に気密な型枠、Aはその内部に形成される未炭酸化Ca
含有原料の充填層である。
【0027】この実施形態では型枠1dは円筒状に構成
され、この側壁内側の全周には略全面にガス通孔20が
略等間隔に形成され、全面が略均一な通気性を有する筒
状の隔壁2c(多孔隔壁)が設けられ、この隔壁2cの
内側に原料充填層Aが保持されている。そして、この隔
壁2cと側壁との間の空間が隔壁2cを介して原料充填
層Aに隣接するガス供給側均圧室3を構成している。こ
のガス供給側均圧室3の複数箇所には炭酸ガスのガス供
給管5が接続されている。一方、型枠1d内の原料充填
層Aの上方には空間があり、この空間が原料充填層Aに
隣接するガス排気側均圧室4を構成している。そして、
このガス排気側均圧室4にはガス排気管6が接続されて
いる。
【0028】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給され、この
炭酸ガスは側壁内側の全周に亘って設けられ且つ全面が
略均一な通気性を有する隔壁2c(ガス通孔20)を通
じて原料充填層Aに導入され、原料充填層Aを通過した
後、原料充填層Aの上面からガス排気側均圧室4内に抜
け、しかる後、ガス排気管6により系外に排出される。
そして、このように炭酸ガスは型枠側壁面の略全体から
原料充填層A内に供給され、且つ型枠1dの上面の略全
体から排気されるので、原料充填層A内での炭酸ガスの
流れが極めて均一化され、また、ガス流れの方向も一様
であるため、製造される炭酸固化体は各部での炭酸化反
応量のばらつきが少なく、しかもガス通気方向に連続気
孔が多数形成されたものとなる。また、他の実施形態と
しては、型枠1dの底部に全面が略均一な通気性を有す
る隔壁(多孔隔壁)を設け、この隔壁下方をガス排気側
均圧室4に構成してもよい。
【0029】図8及び図9(図8は型枠を縦断面した状
態で示す図面、図9は同じく水平断面した状態で示す図
面)は上記第2の発明の他の実施形態を示すもので、型
枠1eの上面(本実施形態では型枠の上面の略全体)か
ら炭酸ガスを原料充填層内に供給し、型枠側壁面の略全
体からガスを排気するようにしたものである。図におい
て、1eは実質的に気密な型枠、Aはその内部に形成さ
れる未炭酸化Ca含有原料の充填層である。
【0030】この実施形態も型枠1eは円筒状に構成さ
れ、その側壁内側の全周には略全面にガス通孔20が略
等間隔に形成され、全面が略均一な通気性を有する筒状
の隔壁2c(多孔隔壁)が設けられ、この隔壁2cの内
側に原料充填層Aが保持されている。そして、この隔壁
2cと型枠側壁との間の空間が隔壁2cを介して原料充
填層Aに隣接するガス排気側均圧室4を構成している。
このガス排気側均圧室4の複数箇所にはガス排気管6が
接続されている。一方、型枠1e内の原料充填層Aの上
方には空間があり、この空間が原料充填層Aに隣接する
ガス供給側均圧室3を構成している。そして、このガス
供給側均圧室3には炭酸ガスのガス供給管5が接続され
ている。
【0031】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給され、この
炭酸ガスは原料充填層Aの上面全体から層内に流れ、原
料充填層Aを通過した後、側壁内側の全周に亘って設け
られ且つ全面が略均一な通気性を有する隔壁2c(ガス
通孔20)を通じてガス排気側均圧室4内に抜け、しか
る後、ガス排気管6により系外に排出される。そして、
このように炭酸ガスは型枠1eの上面(ガス供給側均圧
室3)の略全体から原料充填層A内に供給され、且つ型
枠側壁面の略全体から排気されるので、原料充填層A内
での炭酸ガスの流れが極めて均一化され、また、ガス流
れの方向も一様であるため、製造される炭酸固化体は各
部での炭酸化反応量のばらつきが少なく、しかもガス通
気方向に連続気孔が多数形成されたものとなる。
【0032】また、他の実施形態としては、型枠底部に
全面が略均一な通気性を有する隔壁(多孔隔壁)を設
け、この隔壁下方をガス供給側均圧室3に構成してもよ
い。なお、この第2の発明では、型枠1d,1eの上面
及び/又は底面からのガス供給又はガス排気は必ずしも
それらの全面から行う必要なく、例えば、型枠の上面や
底面の中央部から行うこともできるが、できれば型枠1
d,1eの上面及び/又は底面の略全体から行うことが
好ましい。
【0033】本願の第3の発明は、下記(a),(b)のいず
れか一方から炭酸ガスを原料充填層内に供給し、他方か
らガスを排気することにより、ガス通気方向に連続気孔
を有し且つ炭酸固化体各部での炭酸化反応量のばらつき
が少ない多孔質炭酸固化体を製造する方法である。 (a) 型枠の略全面又は型枠側壁面の略全体 (b) 型枠内の略中央に配置された排気部又はガス供給部
の略全面
【0034】図10及び図11(図10は型枠を縦断面
した状態で示す図面、図11は同じく水平断面した状態
で示す図面)はこの製造方法の一実施形態を示すもの
で、型枠側壁面の略全体から炭酸ガスを原料充填層内に
供給し、型枠内に設けられた排気筒の略全面からガスを
排気するようにしたものである。図において、1fは実
質的に気密な型枠、Aはその内部に形成される未炭酸化
Ca含有原料の充填層である。
【0035】この実施形態では型枠1fは円筒状に構成
され、この側壁内側の全周には略全面にガス通孔20が
略等間隔に形成され、全面が略均一な通気性を有する筒
状の隔壁2d(多孔板)が設けられ、この隔壁2dの内
側に原料充填層Aが保持されている。そして、この隔壁
2dと型枠側壁との間の空間が隔壁2dを介して原料充
填層Aに隣接するガス供給側均圧室3を構成している。
このガス供給側均圧室3の複数箇所には炭酸ガスのガス
供給管5が接続されている。
【0036】また、型枠1f内の中央部には型枠と同心
状のガス排気筒8(多孔隔壁)が型枠内の上面及び底面
間に設けられている。このガス排気筒8の全周には略全
面にガス通孔80が略等間隔に形成され、したがって、
このガス排気筒8は全面が略均一な通気性を有してい
る。このガス排気筒8の内側の空間は、隔壁を介して原
料充填層Aに隣接するガス排気側均圧室4を構成してい
る。そして、このガス排気筒8の上端が連結された型枠
の上面側にガス排気管6が接続されている。
【0037】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給され、この
炭酸ガスは側壁内側の全周に亘って設けられ且つ全面が
略均一な通気性を有する隔壁2d(ガス通孔20)を通
じて原料充填層Aに導入され、原料充填層Aを通過した
後、ガス排気筒8(ガス通孔80)内のガス排気側均圧
室4内に抜け、しかる後、ガス排気管6により系外に排
出される。そして、このように炭酸ガスは型枠側壁面の
略全体から原料充填層A内に供給され、且つ型枠の中央
部に設けられたガス排気筒8の全周から排気されるの
で、原料充填層A内での炭酸ガスの流れが極めて均一化
され、また、ガス流れの方向も一様であるため、製造さ
れる炭酸固化体は各部での炭酸化反応量のばらつきが少
なく、しかもガス通気方向に連続気孔が多数形成された
ものとなる。
【0038】図12及び図13(図12は型枠を縦断面
した状態で示す図面、図13は同じく水平断面した状態
で示す図面)は上記第3の発明の他の実施形態を示すも
ので、型枠内に設けられた排気筒の略全面から炭酸ガス
を原料充填層内に供給し、型枠側壁面の略全体からガス
を排気するようにしたものである。図において、1gは
実質的に気密な型枠、Aはその内部に形成される未炭酸
化Ca含有原料の充填層である。
【0039】この実施形態でも型枠1gは円筒状に構成
され、この側壁内側の全周には略全面にガス通孔20が
略等間隔に形成され、全面が略均一な通気性を有する筒
状の隔壁2d(多孔隔壁)が設けられ、この隔壁2dの
内側に原料充填層Aが保持されている。そして、この隔
壁2dと型枠側壁との間の空間が隔壁2dを介して原料
充填層Aに隣接するガス排気側均圧室4を構成してい
る。このガス排気側均圧室4の複数箇所にはガス排気管
6が接続されている。
【0040】また、型枠1g内の中央部には型枠と同心
状のガス供給筒9(多孔隔壁)が型枠内の上面及び底面
間に設けられている。このガス供給筒9の全周には略全
面にガス通孔90が略等間隔に形成され、したがって、
このガス供給筒9は全面が略均一な通気性を有してい
る。このガス供給筒9の内側の空間は、隔壁を介して原
料充填層Aに隣接するガス供給側均圧室3を構成してい
る。そして、このガス供給筒9の上端が連結された型枠
の上面側に炭酸ガスのガス供給管5が接続されている。
【0041】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3(ガス供給筒9)内に炭酸ガス
が供給され、この炭酸ガスは全面が略均一な通気性を有
するガス供給筒9(ガス通孔90)を通じて原料充填層
Aに導入され、原料充填層Aを通過した後、側壁内側の
全周に亘って設けられ且つ全面が略均一な通気性を有す
る隔壁2d(ガス通孔20)を通じてガス排気側均圧室
4内に抜け、しかる後、ガス排気管6により系外に排出
される。そして、このように炭酸ガスは全面が略均一な
通気性を有するガス供給筒9の略全面から原料充填層A
内に供給され、且つ型枠側壁面の略全体から排気される
ので、原料充填層A内での炭酸ガスの流れが極めて均一
化され、また、ガス流れの方向も一様であるため、製造
される炭酸固化体は各部での炭酸化反応量のばらつきが
少なく、しかもガス通気方向に連続気孔が多数形成され
たものとなる。
【0042】図14(型枠を縦断面した状態で示す図
面)は上記第3の発明の他の実施形態を示すもので、型
枠内に排気部を設けるとともに、型枠内部と排気部をと
もに球形状とし、型枠の略全面から炭酸ガスを原料充填
層内に供給し、型枠内に配置された排気部の略全面から
ガスを排気するようにしたものである。図において、1
hは実質的に気密な型枠、Aはその内部に形成される未
炭酸化Ca含有原料の充填層である。
【0043】この実施形態では型枠1hの内側に、略全
面にガス通孔20が略等間隔に形成され、全面が略均一
な通気性を有する球形状の隔壁2eが適当な保持手段を
介して配設され、この隔壁2e内に原料充填層Aが保持
されている。そして、この隔壁2eと型枠内壁との間の
空間が隔壁2eを介して原料充填層Aに隣接するガス供
給側均圧室3を構成している。このガス供給側均圧室3
には炭酸ガスのガス供給管5が接続されている。
【0044】また、球形状の前記隔壁2e内の中央部に
は、同じく球形状のガス排気用球体10(多孔隔壁)が
適当な保持手段を介して配設されている。このガス排気
用球体10の全周には略全面にガス通孔100が略等間
隔に形成され、したがって、このガス排気用球体10は
全面が略均一な通気性を有している。このガス排気用球
体10の内側の空間は、隔壁を介して原料充填層Aに隣
接するガス排気側均圧室4を構成している。そして、こ
のガス排気用球体10には、型枠を貫通したガス排気管
6が接続されている。
【0045】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給され、この
炭酸ガスは全面が略均一な通気性を有する球形状の隔壁
2e(ガス通孔20)を通じて原料充填層Aに導入さ
れ、原料充填層Aを通過した後、中央部の球形状のガス
排気用球体10(ガス通孔100)内のガス排気側均圧
室4内に抜け、しかる後、ガス排気管6により系外に排
出される。そして、このように炭酸ガスは球形状の型枠
の略全面から原料充填層A内に供給され、且つ型枠の中
央部に設けられた球形状のガス排気用球体10の全周か
ら排気されるので、原料充填層A内での炭酸ガスの流れ
が極めて均一化され、また、ガス流れの方向も一様であ
るため、製造される炭酸固化体は各部での炭酸化反応量
のばらつきが少なく、しかもガス通気方向に連続気孔が
多数形成されたものとなる。また、製造される多孔質炭
酸固化体は球形のものである。
【0046】図15(型枠を縦断面した状態で示す図
面)は上記第3の発明の他の実施形態を示すもので、型
枠内にガス供給部を設けるとともに、型枠内部とガス供
給部をともに球形状とし、型枠内に配置されたガス供給
部の略全面からガスを原料充填層内に供給し、型枠の略
全面からガスを排気するようにしたものである。図にお
いて、1iは実質的に気密な型枠、Aはその内部に形成
される未炭酸化Ca含有原料の充填層である。
【0047】この実施形態でも型枠1iの内側に、略全
面にガス通孔20が略等間隔に形成され、全面が略均一
な通気性を有する球形状の隔壁2eが適当な保持手段を
介して配設され、この隔壁2e内に原料充填層Aが保持
されている。そして、この隔壁2eと型枠内壁との間の
空間が隔壁2eを介して原料充填層Aに隣接するガス排
気側均圧室4を構成している。このガス排気側均圧室4
にはガス排気管6が接続されている。
【0048】また、球形状の隔壁2e内の中央部には、
球形状のガス供給用球体11(多孔隔壁)が適当な保持
手段を介して配設されている。このガス供給用球体11
の全周には略全面にガス通孔110が略等間隔に形成さ
れ、したがって、このガス供給用球体11は全面が略均
一な通気性を有している。このガス供給用球体11の内
側の空間は、隔壁を介して原料充填層Aに隣接するガス
供給側均圧室3を構成している。そして、このガス供給
用球体11に型枠を貫通したガス供給管5が接続されて
いる。
【0049】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3(ガス供給用球体11)内に炭
酸ガスが供給され、この炭酸ガスは全面が略均一な通気
性を有する球形状のガス供給用球体11(ガス通孔11
0)を通じて原料充填層Aに導入され、原料充填層Aを
通過した後、全面が略均一な通気性を有する球形状の隔
壁2e(ガス通孔20)を通じてガス排気側均圧室4内
に抜け、しかる後、ガス排気管6により系外に排出され
る。そして、このように炭酸ガスは全面が略均一な通気
性を有する球形状のガス供給用球体11の略全面から原
料充填層A内に供給され、且つ球形状の型枠の略全面か
ら排気されるので、原料充填層A内での炭酸ガスの流れ
が極めて均一化され、また、ガス流れの方向も一様であ
るため、製造される炭酸固化体は各部での炭酸化反応量
のばらつきが少なく、しかもガス通気方向に連続気孔が
多数形成されたものとなる。また、製造される多孔質炭
酸固化体は球形のものである。
【0050】本願の第4の発明は、球形状の型枠の一方
の半球面の略全体から炭酸ガスを原料充填層内に供給
し、他方の半球面の略全体からガスを排気することによ
り、ガス通気方向に連続気孔を有し且つ炭酸固化体各部
での炭酸化反応量のばらつきが少ない多孔質炭酸固化体
を製造する方法である。図16(型枠を縦断面した状態
で示す図面)はこの製造方法の一実施形態を示すもので
ある。図において、1jは実質的に気密な型枠、Aはそ
の内部に形成される未炭酸化Ca含有原料の充填層であ
る。
【0051】この実施形態では、型枠1jの内側に、略
全面にガス通孔20が略等間隔に形成され、全面が略均
一な通気性を有する球形状の隔壁2fが適当な保持手段
を介して配設され、この隔壁2f内に原料充填層Aが保
持されている。この球形状の隔壁2fと型枠内壁との間
には、隔壁2fの球体をその外側で二分するような仕切
壁12が設けられ、この仕切壁12により区画された一
方の空間がガス供給側均圧室3を、また他方の空間がガ
ス排気側均圧室4をそれぞれ構成している。そして、こ
れらガス供給側均圧室3とガス排気側均圧室4には、そ
れぞれ炭酸ガスのガス供給管5とガス排気管6が接続さ
れている。
【0052】このような実施形態では、ガス供給管5に
よりガス供給側均圧室3内に炭酸ガスが供給され、この
炭酸ガスは全面が略均一な通気性を有する隔壁2fの一
方の半球面側を通じて原料充填層Aに導入され、原料充
填層Aを通過した後、他方の半球面側を通じてガス排気
側均圧室4内に抜け、しかる後、ガス排気管6により系
外に排出される。そして、このように炭酸ガスは全面が
略均一な通気性を有する球形状の隔壁2fの一方の半球
面側の略全面から原料充填層A内に供給され、且つ他方
の半球面側の略全体から排気されるので、原料充填層A
内での炭酸ガスの流れが極めて均一化され、また、ガス
流れの方向も一様であるため、製造される炭酸固化体は
各部での炭酸化反応量のばらつきが少なく、しかもガス
通気方向に連続気孔が多数形成されたものとなる。ま
た、製造される多孔質炭酸固化体は球形のものである。
【0053】また、以上述べた各実施形態において、隔
壁2、2a〜2f、ガス排気筒8及びガス供給筒9、ガ
ス排気用球体10,ガス供給用球体11の通気抵抗を原
料充填層Aの通気抵抗よりも大きくすることにより、原
料充填層A内でのガス流れをより均一にすることができ
る。ここで、隔壁2、2a〜2f、ガス排気筒8、ガス
供給筒9、ガス排気用球体10、ガス供給用球体11の
通気抵抗は、それぞれのガス通孔20,80,90,1
00,110の径やピッチなどを適宜選択することによ
り調整できる。
【0054】また、以上述べた各実施形態では原料充填
層Aを炭酸固化させた後、型枠を解体するなどして充填
層Aを脱型し、炭酸固化体を取り出す。なお、本発明の
製造で用いられる型枠の形状(内部形状)は任意であ
り、例えば断面形状が円形、楕円形、三角形、四角形以
上の多角形、星形など、或いは全体形状が球形状、楕球
形、四面体以上の多面体形、円錐体形、柱状形、テトラ
ポット形など、任意の形状とすることができる。
【0055】以下、本発明の製造方法で使用される未炭
酸化Ca含有原料、炭酸ガスなどの条件について説明す
る。本発明の製造法で使用する未炭酸化Ca含有原料
は、組成としてCaO及び/又はCa(OH)を含む
ものであればよく、したがって、鉱物としてのCaO、
Ca(OH)の他に、2CaO・SiO、3CaO
・SiO、ガラスなどのように組成の一部として固体
粒子中に存在するものも含まれる。
【0056】このような未炭酸化Ca含有材の種類に特
に制限はないが、特にCaO(及び/又はCa(OH)
)の含有率が高く、しかも資源のリサイクルを図るこ
とができるという点で、鉄鋼製造プロセスで発生するス
ラグ、コンクリート(例えば、廃コンクリート)が好ま
しい。また、上記スラグやコンクリート以外に、モルタ
ル、ガラス、アルミナセメント、CaO含有耐火物など
が挙げられ、これらの固体粒子の集合体の1種以上を単
独でまたは混合して、或いはスラグ及び/又はコンクリ
ートと混合して使用することもできる。これらの素材は
必要に応じて破砕処理され、粉状及び/又は粒状の固体
粒子の集合体として用いられる。
【0057】鉄鋼製造プロセスで発生するスラグとして
は、高炉徐冷スラグ、高炉水砕スラグなどの高炉系スラ
グ、予備処理、転炉、鋳造などの工程で発生する脱炭ス
ラグ、脱燐スラグ、脱硫スラグ、脱珪スラグ、鋳造スラ
グなどの製鋼系スラグ、鉱石還元スラグ、電気炉スラグ
などを挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではなく、また、2種以上のスラグを混合して用いるこ
ともできる。また、コンクリートとしては、例えば、建
築物や土木構造物の取壊しなどにより生じた廃コンクリ
ートなどを用いることができる。
【0058】また、未炭酸化Ca含有原料は、金属鉄、
酸化鉄、可溶性シリカなどの1種以上を含むことができ
る。これらは、本発明法により製造された炭酸固化体が
水中沈設用資材などとして用いられる場合に、水中の硫
黄や燐の固定剤、藻類などの水生植物の栄養源などとし
て有効に作用する。また、これら以外にも任意の成分
(粒子)を適量、すなわち炭酸固化体の強度低下などを
招かない限度で含むことができる。また、バインダーと
なる成分として、例えば、セメントや水砕スラグ微粉末
などを少量添加してもよい。未炭酸化Ca含有原料の粒
度は特に限定されないが、一般には全量50mm以下、
好ましくは実質的に6mm以下が望ましい。
【0059】未炭酸化Ca含有原料を炭酸ガスとの反応
を利用して効率的に炭酸固化させるには水分が必要であ
る。これは水にCaと炭酸ガスが溶解することにより炭
酸化反応が促進されるためである。したがって、原料に
は適量の水が添加される必要がある。一般に、原料中の
水分量は、水分含有量3%以上であって、且つ原料充填
層内に炭酸ガスが流れる通路が確保されるとともに、ガ
ス吹き込みにより原料充填層が崩壊(流動化)するよう
なことがない程度の水分含有量とすることが好ましい。
【0060】また、炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガスは原
料充填層の乾燥を防ぐために加湿した状態で原料充填層
に供給されることが好ましい。このため原料充填層に炭
酸ガスを供給するに当たっては、炭酸ガス又は炭酸ガス
含有ガスを一旦水中に吹き込んでHOを飽和させた
後、原料充填層に供給することが好ましく、これにより
原料充填層の乾燥を防止して炭酸化反応を促進させるこ
とができる。
【0061】使用される炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガス
としては、例えば一貫製鉄所内で排出される石灰焼成工
場排ガス(通常、CO:25%前後)や加熱炉排ガス
(通常、CO:6.5%前後)などが好適であるが、
これらに限定されるものではない。また、炭酸ガス含有
ガス中のCO濃度が低すぎると処理効率が低下すると
いう問題を生じるが、それ以外の問題は格別ない。した
がって、CO濃度は特に限定しないが、効率的な処理
を行うには3%以上のCO濃度とすることが好まし
い。
【0062】また、炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガスの吹
込量にも特別な制限はなく、原料充填層が流動しない程
度にガス吹き込みを行えばよいが、一般的な目安として
は0.004〜0.5m/min・t(原料ton)
程度のガス吹き込み量が確保できればよい。また、ガス
吹き込み時間(炭酸化処理時間)にも特別な制約はない
が、目安としては炭酸ガス(CO)の吹込量が未炭酸
化Ca含有原料の重量の3%以上となる時点、すなわ
ち、ガス量に換算すると原料1t当たり15m以上の
COが供給されるまでガス吹き込みを行うことが好ま
しい。
【0063】吹き込まれる炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガ
スは常温でよいが、ガスが常温よりも高温であればそれ
だけ反応性が高まるため有利である。但し、ガスの温度
が過剰に高いと原料充填層の水分を乾燥させたり、或い
はCaCOがCaOとCO に分解してしまうため、
高温ガスを用いる場合でもこのような分解を生じない程
度の温度のガスを用いる必要がある。
【0064】本発明により製造される多孔質炭酸固化体
は、漁礁・藻礁造成用石材、築磯用石材、水質浄化用石
材、通水性舗装用石材、通水性被覆ブロック、埋設排水
溝用ブロック、水耕栽培用ベース材、浄水用フィルタ
ー、給水用容器をはじめとする種々の用途に使用するこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、型枠内に未
炭酸化Ca含有原料を充填し、この原料充填層に炭酸ガ
スを吹き込むことにより多孔質炭酸固化体を製造する方
法において、原料充填層各部での炭酸化反応量を均一化
でき、しかも炭酸固化体内に連続性のある開気孔を多数
形成することができ、このため種々の用途に適用できる
優れた品質の多孔質炭酸固化体を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一実施形態を型枠を縦断面
した状態で示す説明図
【図2】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦断
面した状態で示す説明図
【図3】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦断
面した状態で示す説明図
【図4】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦断
面した状態で示す説明図
【図5】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦断
面した状態で示す説明図
【図6】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦断
面した状態で示す説明図
【図7】図6の実施形態を型枠を水平断面した状態で示
す説明図
【図8】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦断
面した状態で示す説明図
【図9】図8の実施形態を型枠を水平断面した状態で示
す説明図
【図10】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦
断面した状態で示す説明図
【図11】図10の実施形態を型枠を水平断面した状態
で示す説明図
【図12】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦
断面した状態で示す説明図
【図13】図12の実施形態を型枠を水平断面した状態
で示す説明図
【図14】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦
断面した状態で示す説明図
【図15】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦
断面した状態で示す説明図
【図16】本発明の製造方法の他の実施形態を型枠を縦
断面した状態で示す説明図
【符号の説明】
1a〜1j…型枠、2,2a〜2f…隔壁、3…ガス供
給側均圧室、4…ガス排気側均圧室、5…ガス供給管、
6…ガス排気管、7…中子体、8…ガス排気筒、9…ガ
ス供給筒、10…ガス排気用球体、11…ガス供給用球
体、20,80,90,100,110…ガス通孔、A
…原料充填層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 達人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中島 廣久 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA33 AA43 BA02 BA10 CA34 CA45 CB42 CC01 4G012 PA29 PA30 RA02 RA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給部とガス排気部とを有する実質
    的に気密な型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸化
    Ca含有原料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は炭
    酸ガス含有ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭酸
    化反応により生成する炭酸カルシウムを主たるバインダ
    ーとして未炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭酸
    固化体を製造する方法において、 1つ又は複数の型枠面の略全体から炭酸ガス又は炭酸ガ
    ス含有ガスを原料充填層内に供給し、該ガス供給側の型
    枠面と対向する型枠面の略全体からガスを排気すること
    により、ガス通気方向に連続気孔を有し且つ炭酸固化体
    各部での炭酸化反応量のばらつきが少ない多孔質炭酸固
    化体を製造することを特徴とする多孔質炭酸固化体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 型枠の底面又は上面の略全体から炭酸ガ
    ス又は炭酸ガス含有ガスを原料充填層内に供給し、該ガ
    ス供給側の型枠面と対向する型枠面の略全体からガスを
    排気することを特徴とする請求項1に記載の多孔質炭酸
    固化体の製造方法。
  3. 【請求項3】 ガス供給部とガス排気部とを有する実質
    的に気密な型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸化
    Ca含有原料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は炭
    酸ガス含有ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭酸
    化反応により生成する炭酸カルシウムを主たるバインダ
    ーとして未炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭酸
    固化体を製造する方法において、 下記(a),(b)のいずれか一方から炭酸ガス又は炭酸ガス
    含有ガスを原料充填層内に供給し、他方からガスを排気
    することにより、ガス通気方向に連続気孔を有し且つ炭
    酸固化体各部での炭酸化反応量のばらつきが少ない多孔
    質炭酸固化体を製造することを特徴とする多孔質炭酸固
    化体の製造方法。 (a) 型枠側壁面の略全体 (b) 型枠の上面及び/又は底面
  4. 【請求項4】 型枠内部が円筒形状であることを特徴と
    する請求項3に記載の多孔質炭酸固化体の製造方法。
  5. 【請求項5】 ガス供給部とガス排気部とを有する実質
    的に気密な型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸化
    Ca含有原料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は炭
    酸ガス含有ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭酸
    化反応により生成する炭酸カルシウムを主たるバインダ
    ーとして未炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭酸
    固化体を製造する方法において、 下記(a),(b)のいずれか一方から炭酸ガス又は炭酸ガス
    含有ガスを原料充填層内に供給し、他方からガスを排気
    することにより、ガス通気方向に連続気孔を有し且つ炭
    酸固化体各部での炭酸化反応量のばらつきが少ない多孔
    質炭酸固化体を製造することを特徴とする多孔質炭酸固
    化体の製造方法。 (a) 型枠の略全面又は型枠側壁面の略全体 (b) 型枠内の略中央に配置された排気部又はガス供給部
    の略全面
  6. 【請求項6】 型枠内部と排気部がそれぞれ円筒形状で
    あることを特徴とする請求項5に記載の多孔質炭酸固化
    体の製造方法。
  7. 【請求項7】 型枠内部と排気部がそれぞれ球形状であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の多孔質炭酸固化体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 ガス供給部とガス排気部とを有する実質
    的に気密な型枠内に、水分を添加した粉粒状の未炭酸化
    Ca含有原料を充填し、該原料充填層に炭酸ガス又は炭
    酸ガス含有ガスを吹き込むことで、未炭酸化Caの炭酸
    化反応により生成する炭酸カルシウムを主たるバインダ
    ーとして未炭酸化Ca含有原料を固化させ、多孔質炭酸
    固化体を製造する方法において、 内部形状が球形状である型枠の一方の半球面の略全体か
    ら炭酸ガス又は炭酸ガス含有ガスを原料充填層内に供給
    し、他方の半球面の略全体からガスを排気することによ
    り、ガス通気方向に連続気孔を有し且つ炭酸固化体各部
    での炭酸化反応量のばらつきが少ない多孔質炭酸固化体
    を製造することを特徴とする多孔質炭酸固化体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 ガス供給部とガス排気部に、それぞれ原
    料充填層に隣接する均圧室を設け、該均圧室を通じてガ
    スの供給及び排気を行うことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7又は8に記載の多孔質炭酸固化
    体の製造方法。
  10. 【請求項10】 原料充填層と均圧室との間に、全面が
    略均一な通気性を有する隔壁を設け、該隔壁を通じて原
    料充填層と均圧室との間のガスの供給及び排気を行うこ
    とを特徴とする請求項9に記載の多孔質炭酸固化体の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 隔壁の通気抵抗を原料充填層の通気抵
    抗よりも大きくしたことを特徴とする請求項10に記載
    の多孔質炭酸固化体の製造方法。
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