JP2001253682A - バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法 - Google Patents

バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法

Info

Publication number
JP2001253682A
JP2001253682A JP2000066108A JP2000066108A JP2001253682A JP 2001253682 A JP2001253682 A JP 2001253682A JP 2000066108 A JP2000066108 A JP 2000066108A JP 2000066108 A JP2000066108 A JP 2000066108A JP 2001253682 A JP2001253682 A JP 2001253682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing box
crane
cargo handling
spreader
bulk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000066108A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumichi Tsuji
泰岐 辻
Atsushi Yoshioka
淳 吉岡
Minoru Nagai
実 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2000066108A priority Critical patent/JP2001253682A/ja
Publication of JP2001253682A publication Critical patent/JP2001253682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】重量物のバラ荷の荷役において、ストックヤー
ドのバラ荷を所定位置まで運搬して、比較的狭隘な場所
にバラ荷を安全に、かつ荷役効率よく降ろすことができ
る荷役装置と、この荷役装置を用いた安全で効率的な荷
役方法を提供する。 【解決手段】(1)バラ荷を入れる荷箱の上縁部を把持
するスプレッダと、(2)スプレッダの両端部に、各端
部がそれぞれ固定されるチェーンと、回動自在のチェー
ンスプロケットと、接触部材と、弾性体とを備えた、チ
ェーンとチェーンスプロケットとの間の相対位置を制御
することができる荷役バランサーと、(3)荷役バラン
サーを係合して吊り上げる吊り上げ機構と、(4)吊り
上げ機構を係合し吊り下げる、回転停止機構を備えたク
レーンフックとを備えたバラ荷の荷役装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ストックヤード
のバラ荷を、所定位置に準備された輸送装置まで運搬
し、輸送装置の所定場所にバラ荷を積み込む荷役作業に
用いられる荷役装置、及び荷役装置を用いた荷役方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】バラ荷を、例えば陸上のストックヤード
から船に積載する荷役作業においては、種々の運搬装置
や荷役装置が用いられる。バラ荷が軽い粉体である場合
には、クレーンに吊り下げたバケット装置を用いて荷役
作業が行われる。即ち、バケットの底部を開閉させるこ
とによってストックヤードの粉体を取り込み、その状態
のままクレーンを使って、直接船倉内まで搬送し、船倉
内においてバケットを開いて粉体を船倉へ降ろす。
【0003】また、ストックヤードからバースまでの距
離が比較的長い場合や、クレーンによる横持ち搬送ルー
トのみでは船倉への搬入ができない場合においては、ト
ラックによって搬送を行う。このとき、粉体をトラック
荷台に載せたり、或いは、荷台上に在るボックスに載せ
たりして運搬する。バースに到着後、バケットを装着し
たクレーンを使用して船倉まで粉体を搬送して、バケッ
トを開いて粉体を降ろす。
【0004】バラ荷が重量物である場合、例えば冷銑で
ある場合には、バケットの底部が重量物を支えることが
困難であるので、冷銑の積み降ろし装置としてバケット
装置を使用することが難しい。その代わりに、冷銑の積
み降ろし作業にはマグネット装置が装着されたクレーン
を使用する。マグネットに冷銑を吸着させて、クレーン
により引き上げてダンプトラック等の所定の運搬車上へ
移動させて、脱磁して冷銑を降ろす。
【0005】通常、冷銑ストックヤードからバースまで
は遠く離れていることが多いため、冷銑ストックヤード
とバースとの間の運搬には、上述したようにダンプトラ
ックを用いる。また、バースに運搬された冷銑は、通
常、バースの後背地に設けられている置き場に一旦荷降
ろしされる。そして、所要のタイミングで再度マグネッ
ト装置が装着されたクレーン(以下、「マグネット−ク
レーン」という)によって冷銑を吸着して船倉内まで搬
送し、所定の場所で脱磁して冷銑を船倉の所定位置へ降
ろす。
【0006】バース後背地に重量物のバラ荷の適切な置
き場が無い場合においては、ストックヤードにおけるト
ラックへの冷銑の積み込みは、上述した冷銑の搬送方法
の変形として、トラックの荷台上のボックスにマグネッ
ト−クレーンを用いて冷銑を入れる。バースに運搬され
た冷銑は、ボックスに入れられた状態のままバースクレ
ーンで吊り上げ、船倉内に搬入する。冷銑を船倉内に降
ろす方法として、ボックスを傾斜させて冷銑を排出する
方法と、マグネット装置を装着したバースクレーンを使
用してボックス内の冷銑を吸着および脱磁により排出す
る方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、重量
物のバラ荷を、陸上のストックヤードからバースまで運
搬して、船倉へ積み込む荷役作業においては、以下に述
べる5つの大きな問題点がある。 (1)バース後背地に設けられる重量物バラ荷に適した
置き場の有無の問題。 (2)マグネット−クレーンを用いる場合の適用クレー
ンの制約や電源設備の建設コストの問題。 (3)マグネット−クレーン使用時の近接設備への接触
による破損等の問題。 (4)バースクレーンの形式や性能等による船倉内にお
けるバラ荷の降ろし作業の設備安全上の問題。 (5)バースクレーンの形式や性能による船倉内におけ
る荷役効率の問題。
【0008】問題点(1)においては、バースの後背地
は一般に狭く、冷銑等の置き場の確保が困難であった
り、あるいは、後背地が広い場合であっても、地耐圧が
低く、場所毎に、重量物である冷銑等を積み上げる高さ
などが制限されたりする。その結果、後背地に仮置きさ
れた冷銑の量、即ち荷揃いが悪くなってしまう。
【0009】問題点(2)においては、マグネット装置
を装着するためのマグネット用電源設備を備えたクレー
ンが必要であり、そのようなクレーンの使用は通常制限
される。その為、荷役作業のタイミングが大幅に制限さ
れ不便である。また、マグネット用電源設備の新設には
大きなコストがかかり、費用削減対策上、問題がある。
【0010】問題点(3)においては、ダンプの荷台の
冷銑を直接マグネットに吸着させる場合、磁力の影響に
より鋼製の荷台にマグネットが引かれて接触したり、衝
突したりする。その為、荷台が動揺して、甚だしい場合
にはダンプが損傷してしまう恐れがある。また、船倉内
でボックスからバラ荷を吸着させて引き上げるときに、
狭い船倉内壁にマグネットを接触させたり、衝突させた
りして船倉内壁を破損させる危険性がある。
【0011】問題点(4)においては、バラ荷荷役専用
のバースクレーンを備えているバースは通常存在せず、
多目的使用の一用途としてバラ荷荷役に使用されるのが
普通である。上述した重量物の荷役操作において、クレ
ーンに求められる、特に重要な設備仕様は、吊り荷が安
定した姿勢を保ったままで操作できることである。これ
が問題になるのは、下記の場合における船倉内での荷役
作業方法である。
【0012】冷銑等がボックスに入れられた状態のまま
バースクレーンにより吊り上げられて、船倉内に搬入さ
れ、次いで冷銑を船倉内に降ろすために、ボックスの一
端側を吊り上げてボックスを傾斜させるか、あるいは、
ボックスを反転させるかにより冷銑を排出する場合であ
る。ボックスの傾斜操作あるいは反転操作時には、ボッ
クス内部のバラ荷がバランスを失って、ボックスが大き
く揺れて、近接物を破損する危険性があるからである。
このような危険性を防ぐためには、クレーンフックに回
転停止機構が備えられていることが必須条件である。
【0013】フック1個による1点吊りを行うことを前
提に設定されたクレーンフックの場合は、回転停止機構
が備えられている。しかしながら、フック2個で荷物を
吊る2点吊りを前提として設定されたクレーンフックの
場合には、回転停止機構が付いていないことが多い。例
えば、鋼管の出荷用クレーンのように、常に2点吊りを
前提とするクレーンフックには、回転停止機構は設けら
れていない。
【0014】問題点(5)においては、銑鉄を吸着した
マグネットをクレーンにより吊り上げて旋回する旋回速
度は、吸着された銑鉄の状態を維持する安定性を確保す
る必要上、所定速度以下に制限しなければならない。そ
のために、荷役効率が低下する。
【0015】以上の問題点は、バラ荷が冷銑である場合
を例として説明したが、マグネットを装着したクレーン
を用いて荷役が行われるバラ荷については、冷銑の場合
と同様の問題点が存在する。
【0016】この発明は、上述した多数の問題点を総合
的に解消しようとするものである。即ち、この発明の目
的は、比較的重量物のバラ荷の荷役において、ストック
ヤードのバラ荷を所定位置まで運搬して、比較的狭隘な
場所にバラ荷を安全に、かつ荷役効率よく降ろすことが
できる荷役装置と、この荷役装置を用いた安全で効率的
な荷役方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記観点
から、バラ荷の荷役装置及び当該荷役装置を用いたバラ
荷の荷役方法について検討を重ねた結果、下記知見を得
た。即ち、チェーンスプロケットの自動係止や解除を主
体としたバランサーの一種である荷役バランサーを用い
ると、荷箱の姿勢を簡便な操作でかつ容易にコントロー
ルできることが判明した。更に、下段フレームと上段フ
レームとからなる2段式スプレッダを使用し、上段フレ
ームと下段フレームとの連結部に、ロッキング部材の掛
け外しを自動化した自動ロック掛け外し機構を取り付
け、他方の連結部に下段フレームと上段フレームとが蝶
番状に開閉する形態のアタッチメントを取り付けると、
荷箱の姿勢を簡便な操作でかつ容易にコントロールでき
ることが判明した。
【0018】更に、クレーンフックに容易に装備し得る
適切な回転停止機構を使用すると、バラ荷が入ったボッ
クス(荷箱)の吊り上げ及び傾斜操作を、全く人手をか
けずに効率的かつ安全に行うことができることが判明し
た。更に、上述した荷役装置を、形式の異なるクレーン
フックと、荷箱の吊り上げ方法、バラ荷の荷箱からの排
出方法、荷箱の搬送方法等に必要な付帯部品と、を適宜
組み合せた荷役装置を製作することにより、また、得ら
れた装置を適切に使用することにより、所期の目的を達
することができることが判明した。
【0019】この発明は上述した知見に基づいて行われ
たものであって、この発明のバラ荷の荷役装置の第1の
態様は、下記部材を備えたバラ荷の荷役装置である。 (1)バラ荷を入れる上部が開放された荷箱の上縁部を
把持するスプレッダと、(2)前記スプレッダの両端部
に、各端部がそれぞれ固定されるチェーンと、前記チェ
ーンに下側から噛み合う、回動自在のチェーンスプロケ
ットと、前記チェーンスプロケットの回動部分に下側か
ら接触して前記チェーンスプロケットの回動を停止固定
する接触部材と、前記チェーンスプロケットを支持する
と共に、前記チェーンスプロケットに対して前記接触部
材から前記チェーンスプロケットを引き離す方向に力を
作用させる弾性体とを備えた、前記チェーンと前記チェ
ーンスプロケットとの間の相対位置を制御することがで
きる荷役バランサーと、(3)前記荷役バランサーを係
合して吊り上げる吊り上げ機構と、(4)前記吊り上げ
機構を係合し吊り下げる、回転停止機構を備えたクレー
ンフック。
【0020】この発明のバラ荷の荷役装置の第2の態様
は、前記クレーンフックに装備される前記回転停止機構
は、噛み合いクラッチ方式の回転停止機構であるバラ荷
の荷役装置である。
【0021】この発明のバラ荷の荷役装置の第3の態様
は、前記チェーンスプロケットの前記回動部分は、前記
チェーンスプロケットの回動軸の両端に設けられた歯車
からなっており、前記接触部材は前記歯車に噛み合う歯
列を有するバラ荷の荷役装置である。
【0022】この発明のバラ荷の荷役装置の第4の態様
は、前記弾性体は、バネであるバラ荷の荷役装置であ
る。
【0023】この発明のバラ荷の荷役装置の第5の態様
は、前記吊り上げ機構は、前記荷役バランサーに係合す
る連結部材と、前記連結部材に係合してこれを吊り上げ
るワイヤーロープと、前記ワイヤーロープを係合するデ
ィスタンスビームとを備えているバラ荷の荷役装置であ
る。
【0024】この発明のバラ荷の荷役装置の第6の態様
は、下記部材を備えたバラ荷の荷役装置である。 (1)下記からなる、荷箱の上縁部を把持する2段式ス
プレッダと、(a)前端部、後端部、及び左右側端部の
四周端部からなる下部を構成する下段フレームと、
(b)前端部、後端部、及び左右側端部の四周端部から
なる上部を構成する上段フレームと、(c)前記下段フ
レームと前記上段フレームとを前記前端部と前記後端部
とにおいてそれぞれ連結する、自動ロック掛け外し機構
によりロッキング部材の掛け外しが自動的にできる構造
を有している前端部連結機構および前記後端部に平行な
軸線を旋回の中心とする蝶番状の旋回自在な構造を有し
ている後端部連結機構からなる連結機構(2)前記2段
式スプレッダの前記上段フレームの四隅に、それぞれの
一端が取り付けられる4本のワイヤーロープと、(3)
前記ワイヤーロープのそれぞれの他端を係合し吊り下げ
る、少なくとも一方が回転停止機構を備えた2個のクレ
ーンフック。
【0025】この発明のバラ荷の荷役装置の第7の態様
は、前記ワイヤーロープのそれぞれの他端と前記クレー
ンフックとの間に、ディスタンスビームを備えた吊り治
具を更に備えているバラ荷の荷役装置である。
【0026】この発明のバラ荷の荷役装置の第8の態様
は、前記自動ロック掛け外し機構は、ツーストロック方
式の機構からなっており、ロックの掛け外しが交互に行
われるバラ荷の荷役装置である。
【0027】この発明のバラ荷の荷役方法の第1の態様
は、下記工程からなるバラ荷の荷役方法である。 (1)運搬手段に載せた荷箱にバラ荷を入れ、前記バラ
荷が入った前記荷箱を所定の場所へ運搬する第1工程
と、(2)荷箱の上縁部を把持するスプレッダの両端部
に、各端部がそれぞれ固定されるチェーンと、前記チェ
ーンに下側から噛み合う、回動自在のチェーンスプロケ
ットと、前記チェーンスプロケットの回動部分に下側か
ら接触して前記チェーンスプロケットの回動を停止固定
する接触部材と、前記チェーンスプロケットを支持する
と共に、前記チェーンスプロケットに対して前記接触部
材から前記チェーンスプロケットを引き離す方向に力を
作用させる弾性体とを備えた荷役バランサーをスプレッ
ダに装着し、前記荷役バランサーが装着されたスプレッ
ダを、前記チェーンを介して、回転停止機構付きクレー
ンフックが備えられたクレーンにより吊り上げて移動さ
せて、前記荷箱の上縁部に取り付ける第2工程と、
(3)前記荷役バランサーの前記チェーンの位置を、前
記荷箱が吊り上げられたときに水平姿勢をとる位置に移
動・固定し、この状態で前記荷箱をクレ−ンにより吊り
上げ、前記荷箱を所定の場所まで搬送して、前記所定の
場所に仮置きをする第3工程と、(4)仮置きによっ
て、前記荷役バランサーの前記チェーンスプロケットの
前記回動部分を、接触部材から引き離した状態にして前
記チェーンを弛ませ、前記クレ−ンによって前記チェー
ンの位置を、前記荷箱の一端部を持ち上げて荷箱の底部
を傾斜させることによって、前記バラ荷が前記荷箱から
滑り落ちて排出され易い位置に移動・固定させる第4工
程と、(5)前記クレ−ンによって前記荷箱の前記一端
部を持ち上げて傾斜させ、前記バラ荷を、前記荷箱から
排出させて、前記所定の場所に降ろす第5工程と、
(6)空になった前記荷箱を前記クレ−ンにより吊り上
げて移動した後に、仮置きをして、前記チェーンスプロ
ケットの前記回動部分を前記接触部材から引き離した状
態にして前記チェーンを弛ませて、前記クレ−ンによっ
て前記チェ−ンの位置を、前記荷箱が水平姿勢をとる位
置に移動・固定させる第6工程。
【0028】この発明のバラ荷の荷役方法の第2の態様
は、下記工程からなるバラ荷の荷役方法である。 (1)運搬手段に載せた荷箱にバラ荷を入れ、前記バラ
荷が入った前記荷箱を所定の場所へ運搬する第1工程
と、(2)前端部、後端部、及び左右側端部の四周端部
からなる下部を構成する下段フレームと、前端部、後端
部、及び左右側端部の四周端部からなる上部を構成する
上段フレームと、前記下段フレームと前記上段フレーム
とを前記前端部と前記後端部とにおいてそれぞれ連結す
る、自動ロック掛け外し機構によりロッキング部材の掛
け外しが自動的にできる構造を有している前端部連結機
構および前記後端部に平行な軸線を旋回の中心とする蝶
番状の旋回自在な構造を有している後端部連結機構から
なる連結機構からなる2段式スプレッダに4本のワイヤ
ーロープを取り付け、前記4本のワイヤーロープを介し
て前記2段式スプレッダを前記回転停止機構付きクレー
ンフックが備えられたクレーンにより吊り上げて移動さ
せて、前記2段式スプレッダを前記荷箱の上縁部に取り
付ける第2工程と、(3)前記2段式スプレッダが取り
付けられた前記荷箱を前記クレーンにより水平姿勢の状
態で吊り上げて、前記荷箱を所定の場所まで搬送して、
前記所定の場所に仮置きをする第3工程と、(4)前記
荷箱を前記仮置きにより着床させることにより、前記2
段式スプレッダの前記前端部連結機構を自動ロック掛け
外し機構により自動解錠させる第4工程と、(5)前記
2段式スプレッダの後端部を前記ワイヤーロープを介し
て前記クレーンによって吊り上げ、前記荷箱の前端部を
低く、後端部を高くすることにより前記荷箱の底部を傾
斜させて、前記バラ荷を前記荷箱から排出させて前記所
定の場所に降ろす第5工程と、(6)空になった前記荷
箱を前記クレーンにより吊り上げて移動させて、着床さ
せて仮置きをすることによって、前記2段式スプレッダ
の前端部連結機構を前記自動ロック掛け外し機構により
自動施錠させる第6工程。
【0029】この発明のバラ荷の荷役方法の第3の態様
は、前記運搬手段はトレ−ラであり、前記バラ荷は冷銑
であり、前記荷箱を運搬する所定の場所はバ−スであ
り、前記荷箱を搬送する所定の場所は船倉であり、前記
第6工程において前記空の荷箱を仮置きする場所は前記
船倉または前記バ−スであるバラ荷の荷役方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図面を
参照しながら説明する。先ず、本発明の荷役バランサー
が備えられた荷役装置について説明する。
【0031】図1から図4に示す荷箱1は、バラ荷であ
る冷銑を運搬し陸上から船へ積み込む荷役作業にするた
めの専用の箱形状の荷箱の一例であり、上方面3と一側
面5(前方側、すなわち図2の右側面)が開口してい
る。開口した側面5に近い部分の底面7が側面5に向か
って傾斜し、深さが徐々に浅くなっている。この傾斜に
より、荷箱1が傾斜した場合に、荷箱1と船倉9の底部
(図9(C))との接触が避けられ、荷箱の傾斜がスム
ーズに行われる。
【0032】荷箱1には、荷箱を把持するアタッチメン
トの一種として、スプレッダ11が取り付けられる。な
お、図1から図4、及び図8から図10に示すスプレッ
ダ11は、本発明の装置の1つの態様におけるスプレッ
ダであり、本発明の装置の他の態様におけるスプレッダ
である2段式スプレッダとは、その機能において大幅に
異なる。2段式スプレッダについては、後述する。
【0033】荷箱1に対するスプレッダ11の取り付け
は、スプレッダ11の両サイドに設けられたガイド13
が荷箱1の上縁部15を挟み込んだ状態で、スプレッダ
11の四方に設けられたロック装置17の爪が荷箱1の
凹部に係合することによって行われる。
【0034】このスプレッダ11には、この発明の一対
の荷役バランサー19が左右にそれぞれ取り付けられ
る。各荷役バランサー19のチェーン21の両端は、ス
プレッダ11の前後部に取り付けら、固定される。チェ
ーン21の下側からチェーンスプロケット23がチェー
ンと噛み合っている。このチェーンスプロケット23の
回転面を挟むようにして一対のガイド板25が設けら
れ、これらガイド板25の間をチェーン21が案内され
チェーンスプロケット23に噛み合う。
【0035】チェーンスプロケット23の回動軸27の
両端には、前記ガイト板25の外側において、それぞれ
歯車29が設けられる。この歯車29に対向して、歯車
29の下側に接触部材31が設けられる。接触部材31
は、歯車29に噛み合うことができる歯列33を有す
る。
【0036】回動軸27を支える軸受35は四方の弾性
体37により装置ハウジング39に対して支えられる。
バネで代表されるこの弾性体37は、歯車29を上方
へ、すなわち接触部材31から離す方向に力を作用させ
る。そして、装置ハウジング39とガイド板25とは、
一体的に固定される。
【0037】また、ガイド板25の外側には、バッテリ
ー付の警告灯装置43が設けられ、歯車29およびチェ
ーンスプロケット23が接触部材31によってロックさ
れたか否かが表示される。
【0038】ガイド板25の上方には、荷役バランサー
をクレーンで吊るための吊り上げ機構52がクレーンフ
ック53を介して装備される。図11(a)は吊り上げ
機構52を説明する概略斜視図であり、図11(b)は
吊り上げ機構52の構成部材の一例を説明する側面図で
ある。
【0039】吊り上げ機構52は、荷役バランサー19
とクレーンフック53との間にあって、荷役バランサー
19及びスプレッダ11をクレーン51で吊り上げて搬
送したり、また、クレーン51により荷箱1を水平姿勢
のまま吊り上げたり、荷箱1を傾斜させたりするため
に、チェーン21の長手方向に対する装置ハウジング3
9の適切な位置決めをする操作時に必要なものである。
【0040】このような機能を発揮させるために、吊り
上げ機構52は、装置ハウジング39(図5参照)に対
する連結部材としての逆U字型部材41、これに係合す
るワイヤーロープ55、これを吊り下げる吊り輪56、
吊り輪56に吊り下げられた2本のワイヤーロープ55
に所定の間隔をあけて、これらを実質的に鉛直に垂下さ
せ、かつ吊り輪56を係合するディスタンスビーム5
7、及び更にディスタンスビーム57を吊っているビー
ム吊り具58から構成され、クレーンフック53に係合
されている。
【0041】クレーンフック53は、クレーンビーム5
9の下部をその長さ方向に移動自在に設けられており、
クレーン51の走行方向に対して直角方向に移動でき
る。従って、船倉内等における比較的狭い場所へも荷箱
1を移動させてバラ荷を降ろすことができる。更に、ク
レーンフック53には、回転停止機構60が装備されて
おり、荷箱1を移動させてバラ荷を船倉等に降ろすとき
に起こり易い、吊り荷である荷箱1の揺れによる近接壁
や近接設備への衝突による破損を防止することができ
る。
【0042】クレーンフック53の回転停止機構60
は、クレーンフック53の回転を速やかに確実に停止さ
せることができ、また、いかなるクレーンに対しても、
特に、このための電気系統設備のないクレーンのクレー
ンフック53に対しても簡単に装着可能なものであるこ
とが重要である。このような吊り荷の回転による方向制
御ができる条件を満たすものとして、噛み合いクラッチ
方式による回転停止機構60を開発した。
【0043】図12は、クレーンフック53に装備され
る噛み合いクラッチ方式による回転停止機構の一例であ
り、(a)は正面図を、(b)は側面図を、(c)は噛
み合い部の拡大図をそれぞれ示す。図12(a)におい
て、操作部材86が右斜め上に傾いている状態が水平方
向の回転を防止している状態、即ち、噛み合わされた状
態である。また、操作部材86が右斜め下に傾いている
状態が水平方向の回転が可能な状態、即ち、噛み合わせ
が解除された状態である。
【0044】図12(a)に示すようにクレーンフック
53の吊り下げ部90に対して鉛直方向に平行な下方向
に力が加えられた場合は、操作部材86が右斜め上に傾
いき、回転停止機構の上部噛み合い部88と下部噛み合
い部87とが噛み合った状態で固定されるので、クレー
ンフックの水平方向の回転を防止する。
【0045】一方、クレーンフックの回転によって方向
を変える場合は、操作部材86の端部にある穴にワイヤ
ーロープを掛けて引っ張ることにより、回転停止機構6
0の固定部80と連結されている操作部材86の回転中
心軸81を60度時計回りに回転させ、操作部材86を
右斜め上の状態から右斜め下の状態にする。この回転と
連動して操作部材86と中心軸81において連結されて
いるクラッチ作用部材83と、クラッチ中心部材85
と、クラッチ作動部材84が図12(a)に示す点線か
ら実線に移動し、クラッチ作動部82がクレーンフック
53の鉛直中心方向に沿って下方に移動する。
【0046】クラッチ作動部材84は回転停止機構60
の下部噛み合い部87とクラッチ作動部82で連結され
ている。その為、回転停止機構60の下部噛み合い部8
7は、クラッチ作動部82と共にクレーンフック53の
鉛直中心方向に沿って下方に移動し、回転停止機構60
の上部噛み合い部88から引き離され、噛み合わせ状態
が解除されて、方向を制御するための回転が可能な状態
となる。
【0047】この回転停止機構60は、操作するための
電源及び動力を必要としないので、どのような型式のク
レーンにも装着可能である。
【0048】次に、本発明の上記荷役バランサーが備え
られた荷役装置を用いた、本発明のバラ荷の荷役方法に
ついて、図8から図10を用いて説明する。バラ荷をス
トックヤードからバースの輸送船まで運搬し、船倉内に
荷降ろしする荷役作業の手順を説明する。
【0049】図8(A)に示すように、バラ荷である冷
銑45を、専用の荷箱1に積みこみ、トレーラ47によ
って岸壁(バース)49のクレーン51の近傍に運搬す
る。次いで、荷役バランサー19が取り付けられたスプ
レッダ11を、クレーン51により吊り上げて、荷箱1
の上部へ搬送し、荷箱に取り付け、固定する(図8
(B)参照)。この時、荷役バランサー19の装置ハウ
ジング39(図5参照)はチェーン21のほぼ中央に位
置し、クレーンによって荷箱を水平の状態で吊り上げる
ことができる。
【0050】次に、クレーン51によって荷役バランサ
ー19を介してスプレッダ11及び荷箱1を吊り上げて
(図8(C)参照)、船倉内へ運び(図8(D)参
照)、荷箱を仮置きする(図9(A)参照)。この仮置
きによって、図5に示すチェーンスプロケット23の回
動軸27に設けられた歯車29が、接触部材31から離
れるので、クレーン51の操作によって、装置ハウジン
グ39の位置を接触部材31の拘束なしに所定の位置に
移動させることが可能となる。その結果、クレーン51
の操作によって、クレーンフック53を移動させて、チ
ェーン21の長手方向に関する装置ハウジング39の位
置を、チェーンの中央の位置から荷箱1の出口側と反対
方向に偏心させた位置に移動させることができる。即
ち、荷箱1の傾斜位置へクレーンフック53を移動させ
る(図9(B)参照)ことができる。
【0051】その後、クレーンフック53によってチェ
ーン21を吊り上げれば、荷箱1を傾斜させることがで
き、冷銑45を船倉9へ降ろす事ができる(図9(C)
(D)参照)。但し、荷箱1に積みこまれたバラ荷の重
量分布は通常、均等にはなっていないので、荷箱1をこ
のように傾斜した状態のまま吊り上げた時、及びそのバ
ラ荷を船倉内に降ろす時に、荷箱1の吊り荷姿勢は動揺
して、近接する壁又は近接する設備に衝突して、これを
破損する危険性がある。
【0052】この発明においては、クレーンフック53
に回転停止機構60(図12参照)が装備されているの
で、人手を介入させたり、あるいはその他の装置を別途
操作せずに、自動的に上述した危険を防止することがで
きる。また、この回転停止機構60は、噛み合いクラッ
チ方式を採用することによって、上述した危険を防止す
る効果が更に確実となる。
【0053】また、荷箱1の一部の底面7(荷箱1の出
口54の底面)が傾斜しているので、船倉9の底部に荷
箱が接触し難く、荷箱1の姿勢を水平姿勢から傾斜姿勢
に容易に変えることができる。
【0054】荷箱1のバラ荷を降ろして中を空にした
(図10(A)参照)後、再びクレーン51を使用して
荷箱1を吊り上げて仮置きをする(図10(B)参
照)。このように仮置きすることによって、図5に示す
歯車29が接触部材31から自動的に引き離されるの
で、再びクレーン51によって、装置ハウジング39の
位置をチェーン21の中央のバランス位置へ移動する。
その後、クレーン51で荷箱1を吊り上げると、荷箱1
は概ねバランスがとれた水平な状態で吊り上げられるの
で、バース49へ搬送し安定して仮置きすることができ
る(図10(C)参照)。装置ハウジング39を正確な
バランス位置へ移動させた後、クレーン51によって再
び吊り上げられて、荷箱1はトレーラ47の上に戻され
る。
【0055】次に本発明の他の態様である2段式スプレ
ッダが備えられた荷役装置について、図13から図19
を参照して説明する。図13は、本発明の2段式スプレ
ッダ61によって把持された荷箱1がクレーン51によ
り水平に吊り下げられた状態、及び、荷箱1が傾斜して
吊り下げられた状態を示す側面図である。図14は、荷
箱が水平に吊り下げられた状態を示す背面図である。
【0056】荷箱1への2段式スプレッダ61の取り付
けは、2段式スプレッダ61の両サイドに設けられたガ
イド13が荷箱1の上縁部15を挟み込んだ状態で、2
段式スプレッダ61の四方に設けられたロック装置17
の爪が荷箱1の凹部に係合することによって行われる。
2段式スプレッダ61の上面の四隅には吊り輪62が設
けられており、これにワイヤーロープ551、552が
係合され、そして、ワイヤーロープ551、552の上
端はクレーンフック53に係合されている。
【0057】2段式スプレッダ61は、下部を構成する
下段フレーム63と上部を構成する上段フレーム64と
からなっている。2段式スプレッダ61の前端部及び後
端部にはそれぞれ、前端部連結機構65及び後端部連結
機構66がそれぞれ設けられており、上段フレーム64
と下段フレーム63とを連結している。前端部連結機構
65は、図15に示す、ロッキング部材67を自動的に
解錠及び施錠をすることができる構造を有する、自動ロ
ック掛け外し機構68を備えている。
【0058】図15から図17までは、上記2段式スプ
レッダ61の上段フレーム64に備えられた自動ロック
掛け外し機構68を説明する図である。図15は上段フ
レーム64の側面図であり、図16は上段フレーム64
の平面図であり、そして、図17は図16のAA矢視図
である。
【0059】図15に示すように、2段式スプレッダ6
1の上段フレーム64に装着されいる自動ロック掛け外
し機構68は、弾性体101によって吊り下げられてい
る。図16に示す自動ロック掛け外し機構68の操作部
102は、弾性体101に、鉛直線に沿って上方に、あ
る一定の大きさ(Fc)以上の弾性力が働いている間
は、動作しないように設定されている。
【0060】クレーン51を降下させ、2段式スプレッ
ダ61が装着された荷箱1が接地された直後に弾性体1
01に働く弾性力はFc以上であるので、操作部102
は動作しない。クレーン51を更に降下させると、2段
式スプレッダ61に係合されたワイヤーロープ551、
552が弛み、弾性体101に働く弾性力はFc未満に
なる。この時、操作部102は自動的に水平方向に90
度回転する。
【0061】操作部102が水平方向に回転することに
より、シャフト103が上部フレーム64の前端部に対
して直角方向に移動して、シャフト103に連結された
連結部104を介して、ロックシャフト105をシャフ
ト103と直角方向に移動させる。このようにロックシ
ャフト105を移動させることによってロッキング部材
67の解錠が行なわれる。ロッキング部材の施錠はロッ
クシャフトを上述した方向と逆方向に移動させることに
よって行われる。
【0062】荷箱1の上縁部に装着された2段式スプレ
ッダ61の前端部連結機構65に、自動ロック掛け外し
機構68を備える理由は、船倉内やその他の比較的狭隘
な足場の不安定な場所において、作業者がクレーン51
に係合された荷箱1に接近して行うロッキング部材67
の掛け外し作業、あるいは高所におけるロッキング部材
67の掛け外し作業は、極めて危険を伴なうからであ
る。また、自動ロック掛け外し機構68は、作業効率を
著しく向上させるので望ましい。
【0063】一連の定常的荷役作業において、2段式ス
プレッダ61の前端部連結機構65を解錠するときは、
荷箱1を傾斜させるときであり、前端部連結機構65を
施錠するときは、荷箱を水平に吊り下げるときである。
例えば、解錠した状態のまま所定の作業を終了した後、
即ち、例えばバラ荷45を荷箱1から排出する作業を終
了した後、施錠する。それは、荷箱1を床ないし地面に
降ろして仮置きをし、次の所定場所へ搬送する際、作業
の安全上等から、荷箱1を水平姿勢にしてから次の動作
に入る必要があるからである。従って、定常的荷役作業
においては、前端部連結機構65の解錠と施錠とを交互
に行うことができる、ツーストロック方式の自動ロック
掛け外し機構が望ましい。
【0064】一方、後端部連結機構66は、後端部に平
行な軸線71を旋回の中心として旋回自在な構造である
蝶番状形態を有しており、その連結が解除されることは
ない。従って、荷箱1を把持した2段式スプレッダ61
がクレーン51に係合された状態において、2段式スプ
レッダ61に設けられた自動ロック掛け外し機構68が
動作して前端部連結機構65が解錠されると、2段式ス
プレッダ61の上段フレーム64はそのまま水平状態を
維持し、下段フレーム63の前端部が下方に移動する。
従って、荷箱1は出口54が下がり、大きく傾斜する。
その為、荷箱1中に積載された冷銑等のバラ荷45が滑
り落ちて排出される。なお、ここで用いられる荷箱1
は、図1から図4で説明したものが適している。
【0065】荷箱1の中に積載されているバラ荷45の
重量分布は均等ではないので、荷箱1が傾斜してバラ荷
45が排出されるときには、荷箱1が揺れて危険であ
る。このような揺れを防止するために、クレーンフック
53に、回転停止機構60を備えておく必要がある。特
に、荷箱1の後方側である2段式スプレッダ61の後端
部を吊っているクレーンフック53に、回転停止機構6
0を備えておくことは必須である。回転防止機構60と
しては、図12で説明したように、噛み合いクラッチ方
式による回転防止機構が望ましい。
【0066】次に、2段式スプレッダをワイヤーロープ
で吊り上げる場合は、図13に示すように、ワイヤーロ
ープ551、552の上端を直接クレーンフック53に
係合させるのではなく、図18に示するように、ワイヤ
ーロープ551、552とクレーンフック53との間に
ディスタンスビーム57を介在させ、ディスタンスビー
ム57を、クレーンフック53に係合したワイヤーロー
プ553、554で吊り上げることもできる。
【0067】次に、本発明の上記2段式スプレッダが備
えられた荷役装置を用いて行う、本発明のバラ荷の荷役
方法について説明する。
【0068】まず、バラ荷をストックヤードからバース
の輸送船まで運搬し、船倉内に荷降ろしする方法は、上
述した荷役バランサーが備えられた荷役装置を用いて行
うバラ荷の荷役方法に準じて行う。即ち、専用の荷箱1
に積載されたバラ荷である冷銑45を、トレーラ47に
より岸壁(バース)49のクレーン51の近くへ運搬す
る。次いで、2段式スプレッダ61を、バースクレーン
51により吊り上げて荷箱1の上部へ搬送して、荷箱1
の上縁部に取り付ける。
【0069】次に、クレーン51により、上述した2段
式スプレッダ61が取り付けられた荷箱1をワイヤーロ
ープ551、552を介して吊り上げて、船倉内へ搬入
して、仮置きする。図13に示したように、仮置きによ
って、前端部連結機構65に設けられたロッキング部材
67が、自動的に外れて解錠する。
【0070】その後、クレーン51を巻き上げて、2段
式スプレッダ61を上昇させると、前端部連結機構65
は解錠されているが、後端部連結機構66は連結された
ままであるので、2段式スプレッダ61は前端部が蝶番
状に開口する。即ち、2段式スプレッダ61の上段フレ
ーム64は水平姿勢のまま保持され、一方、下段フレー
ム63は荷箱1の上縁部に固定されたまま傾斜する。従
って、荷箱1は出口54を低くした傾斜姿勢となり、荷
箱1の中に積載された冷銑45が滑り落ちながら排出さ
れる。荷箱1の傾斜姿勢は、図13において2点鎖線で
示した通りである。
【0071】荷箱1の中に積載された冷銑45の重量分
布が均等でないため、荷箱1の傾斜により冷銑45が船
倉内へ降ろされるときに、荷箱1が揺れて近接する船倉
の壁や近接する設備に接触して、これ等を破損させる危
険がある。このため、本発明においては、クレーンフッ
ク53に回転停止機構60(図12参照)を取り付ける
ことによって、荷箱1の揺れを防止している。従って、
人手を介入させたり、あるいは別途他のクレーンを使用
して補助作業をさせたりする必要もなく、冷銑45を船
倉9へ安全に降ろすことができる。
【0072】空になった荷箱1を再びクレーン51で吊
り上げて船倉9の他の場所あるいはバース49に移動さ
せて、水平姿勢となるように仮置きをする。そして、こ
の仮置きに際して、蝶番状に開口していた2段式スプレ
ッダ61の上段フレーム64を、クレーン操作により下
方に降ろして、下段フレーム63と接触させて、クレー
ン51を巻き下ろす。
【0073】このように操作することによって、自動ロ
ック掛け外し機構68(例えば、図18参照)のロッキ
ング部材67が施錠されて、前端部連結機構65が結合
される。このようにして上段フレーム64と下段フレー
ム63が再び一体化して、2段式スプレッダ61は、再
び一体化した構造に復帰する。次いで、2段式スプレッ
ダ61によって把持された荷箱1をクレーン51により
吊り上げて、トレーラ47上へ搬送して、2段式スプレ
ッダ61を荷箱1から外す。このようにして荷箱1をト
レーラ47上に戻す。
【0074】従来技術のようにマグネットによってバラ
荷を吸引して荷箱から荷降ろしをする替わりに、バラ荷
を入れた荷箱の後端部をチェーンで吊り上げて荷箱を傾
斜させて荷降ろしをする場合には、荷箱の前端部を着地
状態にさせたままにしておく必要がある。従って、ワイ
ヤーロープを介して人手を使って荷箱の前端部を引っ張
り、荷箱を傾斜させるという作業をしなければならな
い。また、2台のクレーンを使って吊り上げて、両クレ
ーンに別の動きをさせることにより、荷箱を傾斜させる
という作業をしなければならない。しかし、どちらのや
り方も大変に危険な方法であり、作業の安全性を確保し
にくい。
【0075】この発明の荷役バランサー19を備えた荷
役装置は、1つのクレーンのみにより操作を行うことが
できるので極めて安全である。また、2段式スプレッダ
を用いた荷役装置の場合は、荷箱の水平姿勢及び傾斜姿
勢をとるための吊り上げ用ワイヤーロープの位置調整等
にクレーンを使用する操作も一切要らない。また、その
ような荷箱の動作を従来以上に迅速に行うことができる
ので、荷降ろし作業の効率を更に向上させることができ
る。
【0076】また、1つのクレーンのみによって、荷箱
を傾けてバラ荷の荷降ろしを行うことができるので、冷
銑などのようにマグネットで吸い付けることができるも
の以外のバラ荷においても、安全性が確保できるという
効果が得られる。
【0077】次ぎに、この発明の他の態様について説明
する。上述した態様においては、バラ荷は冷銑であった
が、冷銑に限らずバケット装置による荷役が困難なバラ
荷に対しても、本発明を適用することができる。また、
上述した態様においては、箱形状を有する荷箱は、上方
面及び一側面が開口していたが、上方面のみが開口して
いる荷箱を使用することも可能である。また、上述した
態様においては、荷箱は箱形状を有するものであった
が、必ずしも箱形状である必要はなく、多角形や浅い皿
状、あるいは略平面形状を有する物であっても良い。
【0078】また、上述した態様においては、チェーン
の両端はスプレッダを介して荷箱に取り付けられるもの
であったが、スプレッダを介さずに直接に荷箱に取り付
けられる物であっても良い。また、上述した態様におい
ては、チェーンスプロケットがロックされるための回動
部分は、回動軸の両端に設けられた歯車であったが、チ
ェーンスプロケット本体であっても構わない。
【0079】また、上述した態様においては、チェーン
スプロケットの回動部分である歯車に接触する接触部材
は、歯車に噛み合う歯列を有するものであったが、必ず
しも歯列に限らず、チェーンスプロケット本体や歯車に
噛み合う他のロック部材であっても構わない。
【0080】また、上述した態様においては、冷銑を運
搬する運搬手段はトレーラであったが、他の運搬手段、
例えば列車などであっても構わない。また、上述した態
様においては、運搬手段により運搬される所定の場所が
バースであり、荷降ろしが行われる場所が船倉であった
が、必ずしもバースや船倉である必要はない。運搬手段
を停止させることができる場所が所定の場所となり、そ
の所定の場所からクレーンによって荷箱が吊り上げられ
て移動し荷降ろしが行われる場所が所定の場所であれば
よい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のバラ荷
の荷役装置およびバラ荷の荷役方法によると、比較的重
量物のバラ荷の荷役において、ストックヤードのバラ荷
を所定位置まで運搬して、比較的狭隘な場所にバラ荷を
安全に、かつ荷役効率よく降ろすことができる荷役装置
と、この荷役装置を用いた安全で効率的な荷役方法を提
供することができる。即ち、比較的重量物のバラ荷をス
トックヤードの所定位置まで運搬して、比較的狭隘な場
所にバラ荷を降ろす荷役において、クレーンフックに回
転停止機構が設けられていない形式のクレーンであって
も使用することができる。また、マグネットのための電
源装置を備えたクレーンを用いる必要もなく、マグネッ
トの磁力によってダンプが揺動し損傷するなどの恐れも
ない。更に、マグネットを用いないのでクレーンの旋回
速度を高めることが可能であり、荷役効率を向上させる
ことができる。
【0082】また、バースの後背地における置き場の確
保が不要であり、ダンプトラックや船倉等の狭隘な荷降
ろし場所の周辺や近接設備を破損させる恐れがなく、し
かも、荷役効率を向上させることができる。また、1つ
のクレーンによって、荷箱を傾けてバラ荷の荷降ろしが
できるため、冷銑などのようにマグネットで吸い付ける
ことができるもの以外のバラ荷においても、安全性が確
保できる。
【0083】このように、多くの効果が発揮されるバラ
荷の荷役装置及び当該装置を用いた適切な荷役方法を提
供することにより、工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の荷役バランサーの動作を示す側面図
である。
【図2】図1の荷箱が水平な状態で吊り下げられるとき
の荷役バランサーの状態を示す側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の正面図である。
【図5】図1の荷役バランサーの拡大図である。
【図6】図5の荷役バランサーの平面図である。
【図7】図5の荷役バランサーの正面図である。
【図8】(A)(B)(C)(D)はこの発明に係る荷
役方法の前期の手順を示す図である。
【図9】(A)(B)(C)(D)はこの発明に係る荷
役方法の中期の手順を示す図である。
【図10】(A)(B)(C)(D)はこの発明に係る
荷役方法の後期の手順を示す図である。
【図11】(a)は吊り上げ機構の概略斜視図である。
(b)は吊り上げ機構の構成部材の一例を示す側面図で
ある。
【図12】噛み合いクラッチ方式による回転停止機構の
一例を示す側面図である。
【図13】2段式スプレッダに把持された荷箱が、クレ
ーンによって水平に吊り上げられた状態、及び傾斜して
吊り上げられた状態を示す側面図である。
【図14】図13の水平に吊り上げられた状態の場合の
背面図である。
【図15】2段式スプレッダの上部フレームに備えられ
た自動ロック掛け外し機構の側面図である。
【図16】2段式スプレッダの上部フレームに備えられ
た自動ロック掛け外し機構の平面図である。
【図17】図16のAA矢視図である。
【図18】2段式スプレッダとクレーンとの間にディス
タンスビームを介在させた場合の荷役形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 荷箱 3 上方面 5 一側面 7 底面 9 船倉 11 スプレッダ 13 ガイド 15 上縁部 17 ロック部材 19 荷役バランサー 21 チェーン 23 チェーンスプロケット 25 ガイド板 27 回転軸 29 歯車 31 接触部材 37 弾性体 39 装置ハウジング 43 警告灯表示装置 45 冷銑 47 トレーラ 49 バース(岸壁) 51 クレーン 52 吊り上げ機構 53 クレーンフック 54 出口 55 ワイヤロープ 56 吊り輪 57 ディスタンスビーム 58 ビーム吊り機 59 クレーンビーム 60 回転停止機構 61 2段式スプレッダ 62 吊り輪 63 下段フレーム 64 上段フレーム 65 前端部連結機構 66 後端部連結機構 67 ロッキング部材 68 自動ロック掛け外し機構 71 軸線 80 固定部 81 中心軸 82 クラッチ作動部 83 クラッチ作用部材 84 クラッチ作動部材 85 クラッチ中心部材 86 操作部材 87 下部噛み合い部 88 上部噛み合い部 90 吊り下げ部 101 弾性体 102 操作部 103 シャフト 104 連結部 105 ロックシャフト 551 ワイヤロープ(2段式スプレッダ前端部側) 552 ワイヤロープ(2段式スプレッダ後端部側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 実 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F004 AH01 CB06 CC04 EA35 KB01 LB03 PA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記部材を備えたバラ荷の荷役装置
    (1)バラ荷を入れる上部が開放された荷箱の上縁部を
    把持するスプレッダと、(2)前記スプレッダの両端部
    に、各端部がそれぞれ固定されるチェーンと、前記チェ
    ーンに下側から噛み合う、回動自在のチェーンスプロケ
    ットと、前記チェーンスプロケットの回動部分に下側か
    ら接触して前記チェーンスプロケットの回動を停止固定
    する接触部材と、前記チェーンスプロケットを支持する
    と共に、前記チェーンスプロケットに対して前記接触部
    材から前記チェーンスプロケットを引き離す方向に力を
    作用させる弾性体とを備えた、前記チェーンと前記チェ
    ーンスプロケットとの間の相対位置を制御することがで
    きる荷役バランサーと、(3)前記荷役バランサーを係
    合して吊り上げる吊り上げ機構と、(4)前記吊り上げ
    機構を係合し吊り下げる、回転停止機構を備えたクレー
    ンフック。
  2. 【請求項2】 前記クレーンフックに装備される前記回
    転停止機構は、噛み合いクラッチ方式の回転停止機構で
    あることを特徴とする、請求項1に記載のバラ荷の荷役
    装置。
  3. 【請求項3】 前記チェーンスプロケットの前記回動部
    分は、前記チェーンスプロケットの回動軸の両端に設け
    られた歯車からなっており、前記接触部材は前記歯車に
    噛み合う歯列を有することを特徴とする、請求項1また
    は2に記載のバラ荷の荷役装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体は、バネであることを特徴と
    する請求項1から3のいづれか1項に記載のバラ荷の荷
    役装置。
  5. 【請求項5】 前記吊り上げ機構は、前記荷役バランサ
    ーに係合する連結部材と、前記連結部材に係合してこれ
    を吊り上げるワイヤーロープと、前記ワイヤーロープを
    係合するディスタンスビームとを備えていることを特徴
    とする請求項1から4のいづれか1項に記載のバラ荷の
    荷役装置。
  6. 【請求項6】 下記部材を備えたバラ荷の荷役装置
    (1)下記からなる、荷箱の上縁部を把持する2段式ス
    プレッダと、 (a)前端部、後端部、及び左右側端部の四周端部から
    なる下部を構成する下段フレームと、 (b)前端部、後端部、及び左右側端部の四周端部から
    なる上部を構成する上段フレームと、 (c)前記下段フレームと前記上段フレームとを前記前
    端部と前記後端部とにおいてそれぞれ連結する、自動ロ
    ック掛け外し機構によりロッキング部材の掛け外しが自
    動的にできる構造を有している前端部連結機構および前
    記後端部に平行な軸線を旋回の中心とする蝶番状の旋回
    自在な構造を有している後端部連結機構からなる連結機
    構(2)前記2段式スプレッダの前記上段フレームの四
    隅に、それぞれの一端が取り付けられる4本のワイヤー
    ロープと、(3)前記ワイヤーロープのそれぞれの他端
    を係合し吊り下げる、少なくとも一方が回転停止機構を
    備えた2個のクレーンフック。
  7. 【請求項7】 前記クレーンフックに装備される前記回
    転停止機構は、噛み合いクラッチ方式の回転停止機構か
    らなっていることを特徴とする請求項6に記載のバラ荷
    の荷役装置。
  8. 【請求項8】 前記ワイヤーロープのそれぞれの他端と
    前記クレーンフックとの間に、ディスタンスビームを備
    えた吊り治具を更に備えていることを特徴とする請求項
    6または7に記載のバラ荷の荷役装置。
  9. 【請求項9】 前記自動ロック掛け外し機構は、ツース
    トロック方式の機構からなっており、ロックの掛け外し
    が交互に行われることを特徴とする、請求項6から8の
    いづれか1項に記載のバラ荷の荷役装置。
  10. 【請求項10】 下記工程からなるバラ荷の荷役方法
    (1)運搬手段に載せた荷箱にバラ荷を入れ、前記バラ
    荷が入った前記荷箱を所定の場所へ運搬する第1工程
    と、(2)荷箱の上縁部を把持するスプレッダの両端部
    に、各端部がそれぞれ固定されるチェーンと、前記チェ
    ーンに下側から噛み合う、回動自在のチェーンスプロケ
    ットと、前記チェーンスプロケットの回動部分に下側か
    ら接触して前記チェーンスプロケットの回動を停止固定
    する接触部材と、前記チェーンスプロケットを支持する
    と共に、前記チェーンスプロケットに対して前記接触部
    材から前記チェーンスプロケットを引き離す方向に力を
    作用させる弾性体とを備えた荷役バランサーをスプレッ
    ダに装着し、前記荷役バランサーが装着されたスプレッ
    ダを、前記チェーンを介して、回転停止機構付きクレー
    ンフックが備えられたクレーンにより吊り上げて移動さ
    せて、前記荷箱の上縁部に取り付ける第2工程と、
    (3)前記荷役バランサーの前記チェーンの位置を、前
    記荷箱が吊り上げられたときに水平姿勢をとる位置に移
    動・固定し、この状態で前記荷箱をクレ−ンにより吊り
    上げ、前記荷箱を所定の場所まで搬送して、前記所定の
    場所に仮置きをする第3工程と、(4)仮置きによっ
    て、前記荷役バランサーの前記チェーンスプロケットの
    前記回動部分を、接触部材から引き離した状態にして前
    記チェーンを弛ませ、前記クレ−ンによって前記チェー
    ンの位置を、前記荷箱の一端部を持ち上げて荷箱の底部
    を傾斜させることによって、前記バラ荷が前記荷箱から
    滑り落ちて排出され易い位置に移動・固定させる第4工
    程と、(5)前記クレ−ンによって前記荷箱の前記一端
    部を持ち上げて傾斜させ、前記バラ荷を、前記荷箱から
    排出させて、前記所定の場所に降ろす第5工程と、
    (6)空になった前記荷箱を前記クレ−ンにより吊り上
    げて移動した後に、仮置きをして、前記チェーンスプロ
    ケットの前記回動部分を前記接触部材から引き離した状
    態にして前記チェーンを弛ませて、前記クレ−ンによっ
    て前記チェ−ンの位置を、前記荷箱が水平姿勢をとる位
    置に移動・固定させる第6工程。
  11. 【請求項11】 下記工程からなるバラ荷の荷役方法
    (1)運搬手段に載せた荷箱にバラ荷を入れ、前記バラ
    荷が入った前記荷箱を所定の場所へ運搬する第1工程
    と、(2)前端部、後端部、及び左右側端部の四周端部
    からなる下部を構成する下段フレームと、前端部、後端
    部、及び左右側端部の四周端部からなる上部を構成する
    上段フレームと、前記下段フレームと前記上段フレーム
    とを前記前端部と前記後端部とにおいてそれぞれ連結す
    る、自動ロック掛け外し機構によりロッキング部材の掛
    け外しが自動的にできる構造を有している前端部連結機
    構および前記後端部に平行な軸線を旋回の中心とする蝶
    番状の旋回自在な構造を有している後端部連結機構から
    なる連結機構からなる2段式スプレッダに4本のワイヤ
    ーロープを取り付け、前記4本のワイヤーロープを介し
    て前記2段式スプレッダを前記回転停止機構付きクレー
    ンフックが備えられたクレーンにより吊り上げて移動さ
    せて、前記2段式スプレッダを前記荷箱の上縁部に取り
    付ける第2工程と、(3)前記2段式スプレッダが取り
    付けられた前記荷箱を前記クレーンにより水平姿勢の状
    態で吊り上げて、前記荷箱を所定の場所まで搬送して、
    前記所定の場所に仮置きをする第3工程と、(4)前記
    荷箱を前記仮置きにより着床させることにより、前記2
    段式スプレッダの前記前端部連結機構を自動ロック掛け
    外し機構により自動解錠させる第4工程と、(5)前記
    2段式スプレッダの後端部を前記ワイヤーロープを介し
    て前記クレーンによって吊り上げ、前記荷箱の前端部を
    低く、後端部を高くすることにより前記荷箱の底部を傾
    斜させて、前記バラ荷を前記荷箱から排出させて前記所
    定の場所に降ろす第5工程と、(6)空になった前記荷
    箱を前記クレーンにより吊り上げて移動させて、着床さ
    せて仮置きをすることによって、前記2段式スプレッダ
    の前端部連結機構を前記自動ロック掛け外し機構により
    自動施錠させる第6工程。
  12. 【請求項12】 前記運搬手段はトレ−ラであり、前記
    バラ荷は冷銑であり、前記荷箱を運搬する所定の場所は
    バ−スであり、前記荷箱を搬送する所定の場所は船倉で
    あり、前記第6工程において前記空の荷箱を仮置きする
    場所は前記船倉または前記バ−スであることを特徴とす
    る請求項10または11に記載のバラ荷の荷役方法。
JP2000066108A 2000-03-10 2000-03-10 バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法 Pending JP2001253682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066108A JP2001253682A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066108A JP2001253682A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001253682A true JP2001253682A (ja) 2001-09-18

Family

ID=18585525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000066108A Pending JP2001253682A (ja) 2000-03-10 2000-03-10 バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001253682A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100911758B1 (ko) 2008-06-25 2009-08-13 연수익스프레스 주식회사 고철 컨테이너 적출장치
WO2010150963A1 (ko) * 2009-06-24 2010-12-29 (주) 이지로지텍 컨테이너 적입 내품 적출 장치
FR2973020A1 (fr) * 2011-03-23 2012-09-28 Serdex Dispositif de manutention de bennes
JP2013209166A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd クレーン
CN104803279A (zh) * 2015-04-24 2015-07-29 四川川起起重设备有限公司 一种起重机吊具倾翻装置
CN106744246A (zh) * 2017-01-03 2017-05-31 中国十七冶集团有限公司 一种低温多效蒸发冷却器吊装方法
CN108583778A (zh) * 2018-03-12 2018-09-28 沪东中华造船(集团)有限公司 一种用于船上重要设备搬运的保护性吊装方法
CN109052171A (zh) * 2018-10-29 2018-12-21 上海外高桥造船有限公司 一种船艏分段吊装方法
CN112061956A (zh) * 2020-09-06 2020-12-11 中铁上海工程局集团第五工程有限公司 一种可用于吊运翻身的多用大直径管节吊具
CN112919302A (zh) * 2021-02-05 2021-06-08 王君 一种吊装保护装置
CN116477506A (zh) * 2023-06-19 2023-07-25 山东中建众力设备租赁有限公司 一种塔式起重机失电保护装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100911758B1 (ko) 2008-06-25 2009-08-13 연수익스프레스 주식회사 고철 컨테이너 적출장치
WO2010150963A1 (ko) * 2009-06-24 2010-12-29 (주) 이지로지텍 컨테이너 적입 내품 적출 장치
CN102224090A (zh) * 2009-06-24 2011-10-19 易斯洛特有限责任公司 集装箱箱内货物取出装置
FR2973020A1 (fr) * 2011-03-23 2012-09-28 Serdex Dispositif de manutention de bennes
JP2013209166A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd クレーン
CN104803279A (zh) * 2015-04-24 2015-07-29 四川川起起重设备有限公司 一种起重机吊具倾翻装置
CN106744246A (zh) * 2017-01-03 2017-05-31 中国十七冶集团有限公司 一种低温多效蒸发冷却器吊装方法
CN108583778A (zh) * 2018-03-12 2018-09-28 沪东中华造船(集团)有限公司 一种用于船上重要设备搬运的保护性吊装方法
CN108583778B (zh) * 2018-03-12 2023-04-28 沪东中华造船(集团)有限公司 一种用于船上重要设备搬运的保护性吊装方法
CN109052171A (zh) * 2018-10-29 2018-12-21 上海外高桥造船有限公司 一种船艏分段吊装方法
CN112061956A (zh) * 2020-09-06 2020-12-11 中铁上海工程局集团第五工程有限公司 一种可用于吊运翻身的多用大直径管节吊具
CN112919302A (zh) * 2021-02-05 2021-06-08 王君 一种吊装保护装置
CN112919302B (zh) * 2021-02-05 2022-10-28 池州市经盛产业投资运营有限公司 一种吊装保护装置
CN116477506A (zh) * 2023-06-19 2023-07-25 山东中建众力设备租赁有限公司 一种塔式起重机失电保护装置
CN116477506B (zh) * 2023-06-19 2023-09-12 山东中建众力设备租赁有限公司 一种塔式起重机失电保护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103764538B (zh) 改进的吊具及其用途
JP2001253682A (ja) バラ荷の荷役装置及び該装置を用いたバラ荷の荷役方法
CA2675330C (en) Device and method for handling containers and container comprising said device
US20210214193A1 (en) Apparatus and method for handling bulk materials
JP2000053369A (ja) 荷役装置及び該装置を用いた荷役方法
KR101695420B1 (ko) 컨테이너 덤핑장치
KR200485150Y1 (ko) 하역 용기 장치
JPS61115744A (ja) 乗用自動車の輸送方法
JP7178676B1 (ja) クレーン用吊り具
JPS58221730A (ja) 荷役車両の積載物積卸装置
WO2021090428A1 (ja) ばら積み貨物の荷役方法
JPH07215655A (ja) パレット装置
JP2587896Y2 (ja) 底開き式バッグ
WO2012088624A1 (zh) 油气分离计量系统等贵重物的平稳装卸装置及装卸运输车
US6371718B1 (en) Materials handling device
JPH0556882U (ja) 底開き式バッグ
JPH07247024A (ja) 貨物運搬車輌に於ける荷役作業車の積降ろし装置
WO2023092172A1 (en) An apparatus and method for handling bulk materials
KR20220011404A (ko) 건조 벌크용 버킷
JP2020063063A (ja) 搬送用架台
JPS586758Y2 (ja) 荷物横取機構を備えた運搬車
JPH054794A (ja) 荷役装置
CN118183527A (zh) 重负载辅助搬运车及其使用方法
JP2003276984A (ja) コンテナの荷役方法及びその装置
JP2003292088A (ja) コンパクタ接続式コンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040311