JP2001253184A - 通帳処理装置 - Google Patents

通帳処理装置

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JP2001253184A
JP2001253184A JP2000069091A JP2000069091A JP2001253184A JP 2001253184 A JP2001253184 A JP 2001253184A JP 2000069091 A JP2000069091 A JP 2000069091A JP 2000069091 A JP2000069091 A JP 2000069091A JP 2001253184 A JP2001253184 A JP 2001253184A
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passbook
turning
roller
page
thickness
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JP2000069091A
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English (en)
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Kenji Murakami
賢司 村上
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Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通帳の物理的条件の違いに関わりなく確実に
表紙をめくることを可能にする。 【解決手段】 頁めくり機構に、通帳をめくりローラに
向けて押し上げるための押上部材を無段階に昇降させる
通帳押上手段を備えるとともに、印字機構の通帳厚さ検
知手段の検知信号を利用して、前記押上部材の上昇量を
通帳がめくりローラに対して頁めくりに適切な力で押し
付けられるように制御する制御手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通帳の所要の頁を
めくりローラの回転によりめくる頁めくり機構と、所定
の頁に取引データを印字する印字機構とを有する通帳処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に通帳処理装置は、通帳に取引デー
タを印字する印字機構を有するほか、取引データが通帳
の次頁に及ぶ場合に改頁するために通帳の頁をめくる頁
めくり機構を有しており、その頁めくり機構には通帳の
表紙又は中紙の腰が強い場合にも確実にめくるようにす
るため、押上部材で通帳をめくりローラに向けて押し上
げる通帳押上手段を備えている。
【0003】しかし、通帳押上手段の押上部材は、頁め
くり動作をしない間は通帳搬送の障害にならないように
通帳搬送面から下方に退避されている必要がある。従っ
て、従来の通帳押上手段による通帳のめくりローラに対
する押上力は、押上部材が押上位置に上昇されたときの
一定不変の大きさである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通帳処理装
置の処理対象である通帳の表紙及び又は中紙の腰の強
弱、通帳の厚さ(頁数)の大小、あるいは、通帳の保管
状態の違い、その他の通帳の物理的条件により、めくり
ローラの表紙又は中紙に対する接触状態は千差万別であ
り、押上力の過不足によりめくり動作が確実容易に行わ
れない場合がある。このような個別の通帳の物理的条件
の違いによる頁めくりの不安定を解消するため、単一の
押上部材を用いる従来の通帳押上手段の場合は、処理対
象の通帳の物理的条件(種類)に応じてその都度押上力
を調整しなければならないという繁雑さがあった。
【0005】特許第2550137号公報には、作動時
の押上力が異なる複数個の押上部材を備え、当該通帳の
物理的条件に基づいて押上部材を選択的に駆動制御する
通帳押上手段が開示されている。しかしながら、上記複
数個の押上部材の押上力は段階的に異なるものであり、
しかも、通帳の物理的条件の相違は広範であるから、備
えられるべき押上力の異なる押上部材の数が2,3個で
は、確実な頁めくりを保証するには到底不十分である。
従って、どのような通帳の物理的条件にも対応するため
には、押上部材の必要数がかなり多くなり、通帳押上手
段の構成及び制御が複雑になり、設置が困難であるとい
う問題がある。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その課題は、複雑な構成を必要とすることな
く、通帳をめくりローラに対して所要の押上力をもって
押上するように押上部材による通帳に対する押上力を当
該通帳の厚さに応じて無段階に調整することを可能にし
て、物理的条件が広範に異なる各種の通帳に対して、確
実に安定した頁めくりを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、搬送路の所定位置に停止された通帳をめ
くりローラの回転によりめくる頁めくり機構と、前記通
帳の所定の頁に取引データを印字する印字機構とを有
し、前記印字機構はプラテンの昇降により印字位置に停
止された前記通帳の印字面と印字ヘッドとの間に所定印
字ギャップを確保するための前記通帳の厚さを検知する
通帳厚さ検知手段を有する通帳処理装置において、前記
頁めくり機構に通帳をめくりローラに向けて押し上げる
ための押上部材を無段階に昇降させる通帳押上手段を備
えるとともに、前記厚さ検知手段の検知信号を利用し
て、前記通帳押上手段による押上部材の上昇量を通帳が
めくりローラに対して頁めくりに適切な力で押し付けら
れるように制御する制御手段を備えたことを特徴として
いる。上記構成において、通帳厚さ検知手段は印字位置
まで搬送されてきた通帳の厚さを検知し、その検知信号
を制御手段に与える。制御手段はその検知された厚さに
対応する押上部材の上昇必要量を決定して、通帳押上手
段を制御する。これにより、通帳押上手段は押上部材を
その通帳の厚さに対応する適切な上昇量をもって押上げ
るので、その通帳とめくりローラの間に適切な摩擦力が
得られ、確実に頁めくりが行なわれる。
【0008】
【発明の実施の形態】次、本発明の実施の形態につい
て、図示の実施例に基づいて説明する。図1は本発明に
よる通帳処理装置の構成を概略的に示す概念図、図2は
同装置の印字部を除外した残余部分の平面図、図3は同
じく通帳搬送面以下の平面図、図4は投影図法により示
す背面図、図5は頁めくり機構の一部を抽出して示す部
分正面図、図6は頁めくり領域における押えローラ昇降
手段の構成及び作用を示す要部の正面図、図7は押えロ
ーラ昇降とめくりローラ押え板昇降の連動手段の一例を
示す正面図、図8は可動ガイド駆動手段を抽出して示す
部分正面図、図9は可動ガイド駆動手段の構成を簡略化
して示すブロック図、図10は図3のX−X線に沿っ
た、通帳押上手段を示す要部の断面図、図11は図10
の左半分の平面図、図12は通帳押上手段の作用を示す
一部の正面図、図13は通帳押え手段及び通帳押上手段
を連動するための構成を簡略化して示すブロック図、図
14は印字機構の構成及び作用を示す概略図、図15は
本発明の要旨に係るブロック構成図である。図16は本
発明の核心部分の構成を示すブロック構成図、図17は
カムモータの回転角度とセンサの検知信号、押えローラ
昇降、押上ローラの上昇量の関係を示すグラフ、図18
は表紙めくり動作時のフローチャート、図19は頁めく
り機構の表紙めくり動作を示す説明図である。
【0009】本発明による通帳処理装置は、図1に概略
的に示すように、通帳を搬送する搬送機構Aと、頁めく
り位置まで搬送された通帳に対して頁めくり動作をする
頁めくり機構Bと、頁めくり機構Bにより改頁された、
又は改頁されない通帳の所定の頁に取引データを印字す
る印字機構Cとを有する。そして、頁めくり機構Bに
は、頁めくり領域に設けられた可動搬送ガイド(以下、
可動ガイドという。)を、通帳を搬送する間は通帳案内
位置に保持し、頁めくり動作をする間は退避位置に移動
させる可動ガイド駆動手段と、閉状態で挿入された通帳
の表紙をめくる際又は通帳を排出する前に見開き状態の
通帳を閉じる際に、その補助動作として通帳をめくりロ
ーラに向けて押し上げる通帳押上手段とを有している。
好ましい実施例では、頁めくり動作補助機構として、押
えローラ昇降手段及び通帳押え手段も設けられている。
ほかに、搬送路途中に挿入された通帳の見開き頁から頁
数を読み取る既知の頁読取機構が備えられているが、本
発明の要旨に関係ないので、図示及び説明を省略する。
以下に、上記搬送機構A、頁めくり機構B、及び印字機
構Cのそれぞれの構成について、順次説明する。
【0010】[搬送機構]図1における2,3は、取込
み口1から取込まれる通帳を後述される頁めくり位置及
び印字位置まで搬送するための搬送路4を形成する上側
及び下側の固定搬送ガイド(以下、固定ガイドとい
う。)であり、図2,3に示すように、左右の取付板5
a,5bに取付けられている。搬送路4に沿って搬送面
の上下に支軸6a(6a1 ,6a2 〜6a7 ),6b
(6b1 ,6b2 〜6b5 )が所定の間隔をもって配設
され、各支軸に上下対設された駆動ローラ7a(7
1 ,7a2 〜7a7 )と押えローラ7b(7b1 ,7
2 〜7b7 )とからなる搬送ローラ7(71 ,72
〜77 )が配設され、駆動ローラ7aを取付けた支軸6
aには、図4に示されているように、可逆モータを用い
る搬送モータM1の回転力が伝動ベルト6c及びテンシ
ョンプーリ6dを介して与えられるようになっている。
【0011】[頁めくり機構]頁めくり機構Bは、少な
くとも、いずれか1組の搬送ローラの駆動ローラの支軸
に回転自在に保持されためくりローラ8fと、頁めくり
動作を行なう時のみこのめくりローラを所定角度回転さ
せるめくりモータM2とを有している。図示された具体
例について説明すると、頁めくり機構Bは、図2、図4
及び図5に示すように、取付板5aに取付けられた可逆
モータを用いるめくりモータM2と、取付板5a,5b
に直交するように貫通された伝動軸8aと、めくりモー
タM2の回転軸上に固着されたプーリ8bと伝動軸8a
上に固着されたプーリ8cと間に巻回された伝動ベルト
8dと、取込み口1から一例として3つ目の支軸6a3
上の隣接する駆動ローラ7a3 の間においてその支軸6
3 に対して回転自在に嵌合されたスリーブ8e(図
2)の両端部に固着されためくりローラ8fと、伝動軸
8a上に固着されたプーリ8gとスリーブ8eの中間部
に固着されたプーリ8hとの間に巻回された伝動ベルト
8iとから構成されている。
【0012】上記のようにめくりローラ8fは、搬送ロ
ーラ73 の駆動ローラ7a3 と共通の軸6a3 上に設け
られ、搬送モータM1とは別のモータM2により駆動さ
れるようにしてある。そして、めくりローラ8fは、頁
めくり動作をしない間に搬送ローラ73 による搬送を妨
害しないように、切欠円状に形成され、かつ、その外周
の一部に駆動ローラ7a3 の外周から半径方向に突出す
る摩擦係数が大きい材料で作られた又はローレット加工
等をされためくり部材8f´が設けられている。また、
めくり動作待機時には、めくり部材8f´を搬送を妨害
しない位置に退避させて保持するように、伝動軸8a上
に切欠環状の遮光板sm3が固着され、その遮光板sm
3により検知信号を出力する光電センサからなる、ホー
ムポジジョン(以下、HPという)を検知するためのめ
くりHPセンサS3が取付板5aに取付けられている。
めくりHPセンサS3の出力はインタフェースを介して
後述される制御部41に与えられるようになっている。
そして、制御部は、遮光板sm3の切欠部を検知する時
(光電センサが明の時)の出力に基づいて、めくりロー
ラ8fのめくり部材8f´が搬送面から退避されている
めくりHPにあると判定するようになっている。
【0013】また、めくりモータM2は、制御部のモー
ド選択により表紙めくりモード、中紙正めくりモード、
中紙逆めくりモード、又は、通帳閉じモードのいずれが
選択されているかにより、すなわち、閉じ状態で挿入さ
れた通帳の表紙めくりをするか、見開き状態で挿入され
た通帳の中紙正めくりをするか、中紙逆めくりをする
か、あるいは、排出前の通帳の表紙を閉じるかに応じ
て、制御部により所定量の正転又は逆転がされるように
なっている。頁めくり動作の制御については後述する。
【0014】[頁めくり補助機構]上記のように、通帳
めくり動作は、搬送ローラ7a3 と共通の軸(6a3
上に設けられためくりローラ8fの回転により、そのめ
くり部材8f´から通帳にめくり力を加えることにより
行われるが、その際に通帳が搬送ローラの駆動ローラ7
3 と押えローラ7b3 に挟圧されたままであると、頁
めくり動作が円滑に行われない恐れがあるので、頁めく
り動作を補助するため、頁めくり動作を行う時は、頁め
くり領域に存在する搬送ローラの押えローラ7b3 を駆
動ローラ7a3 から離間させるための押えローラ昇降手
段が備えられている。また、押えローラ7b3 を駆動ロ
ーラ7a3 から離間した場合に、めくりローラ8fから
通帳にめくり力を加える際に通帳がめくりローラ8fか
ら逃げては、確実に頁めくり動作をすることができない
恐れがある。そこで、好ましい実施例では、頁めくり動
作を補助するため、頁めくり動作を行う時は通帳をめく
りローラ8fに向けて押し上げて押圧させた状態に保つ
通帳押え手段が設けてある。そして、このような押えロ
ーラ昇降手段と通帳押え手段が互いに独立した駆動源を
用いて各別に動作する場合は、構成が非常に複雑にな
り、配置スペースの取合いの問題及び動作タイミングの
整合の問題が生じる。このような問題を回避するため、
後述されるようなリンク機構からなる連動手段を備えて
いる。
【0015】[押えローラ昇降手段]めくりローラ8f
が併設されている搬送ローラ73 の押えローラ7b3 を
除くほかの搬送ローラの押えローラ7b1 ,7b2 ,7
4 〜7b7 は、搬送ローラによる搬送力の伝達が良く
行われるように単にコイルバネなどの付勢部材7cによ
り常に駆動ローラ7a1 ,7a2 ,7a4 〜7a7 に押
圧されているが、めくりローラ8fが併設されている搬
送ローラの押えローラ7b3 は、通帳のめくり動作をす
る間は駆動ローラ7a3 から離間されて通帳に対する挟
圧力を開放して、めくり動作が容易に行われるようにす
るため、押えローラ7b3 を駆動ローラ7a3 に対して
押圧・離間させるための押えローラ昇降手段が設けられ
ている。
【0016】この押えローラ昇降手段は、図3及び図6
に示すように、搬送路4の搬送面よりも低い位置におい
て取付板5a,5bに直交するように回転自在に貫通さ
れた支軸9に、T字形の水平部と垂直部の交点において
固着されたほぼT字形のレバー10と、そのレバーの垂
直部の下端部に回転自在に取付けられたカムフォロワ1
1と、一端がレバー10の水平部の一端部に固定され、
他端が取付板5bに固定された付勢部材12と、カムフ
ォロワ11の付近において取付板5bに回転自在に支持
された支軸13に固着され、周面の一部をカムフォロワ
11に接触させたカム14とを有し、前記レバー10の
水平部の他端部に搬送ローラ73 の押えローラ7b3
回転自在に保持されている。そして、押えローラ7b3
は、付勢部材12によりレバー10を介して駆動ローラ
7a3 に向けて付勢されている。
【0017】図6(a)に示すように、カム14が時計
方向に回転されて、その谷部14aがカムフォロワ11
に当接する回転角度にある間は、押えローラ7b3 が付
勢部材12により駆動ローラ7a3 に押圧され、図6
(b)に示すように、カム14が反時計方向に回転され
て、その山部14bがカムフォロワ11に当接する回転
角度にある間は、押えローラ7b3 が駆動ローラ7a3
から離間されるようになっている。
【0018】そして、カム14は、支軸13に固着され
たプーリ15と可逆モータを用いるモータ(以下、便宜
的にカムモータという)M3の回転軸に固着されたプー
リ16との間に巻回された伝動ベルト17を介して、カ
ムモータM3の正転又は逆転により、図6の(a)の状
態と(b)の状態の間の角度を揺動可能とされている。
図3及び図4に示すように、支軸13にもカム14がカ
ムHPに位置するか否かを検出するための切欠環状の遮
光板sm5が固着され、その付近に遮光板により検知動
作をするカムHPセンサS4が設けられている。
【0019】[通帳押え手段]押えローラ昇降手段のレ
バー10の支軸9は、図3に示すように、取付板5aの
外側まで延出され、その延出部に図7に示すように、縦
レバー18aが固着され、また、押えローラ7b3 に関
して支軸9と反対側に、取付板5a,5bを貫通するも
う一つの支軸19を設け、その支軸19に下端部が固着
された縦レバー18bの上端部と縦レバー18aの上端
部との間をリンク18cにより枢着することにより、平
行四辺形運動をするリンク機構18からなる連動手段が
構成され、両縦レバー18a,18bが平行状態のまま
揺動運動可能とされている。そして、搬送面よりも低い
位置において両めくりローラ18fの間を延在するめく
りローラ押え板20が支軸19に固着されている。めく
りローラ押え板20のめくりローラ8fに対面する領域
には、通帳に対する摩擦力を増すためのゴムパッドなど
20aを貼付けてもよい。
【0020】こうして、カムモータM3の一方向の所定
角度回転によりカム14が図6において反時計方向に回
転されて、カムフォロワ11を介してレバー10及び支
軸9が図6及び図7において時計方向に回転され、押え
ローラ7b3 が駆動ローラ7a3 から離間された時は、
両縦レバー18a,18bが図7に示す鎖線位置に回動
される。従って、支軸19に固着されているめくりロー
ラ押え板20が上方に回動して、めくりローラ8fに接
近される。このため、搬送路のめくり領域に通帳が存在
する場合は、その通帳がめくりローラ8fに押圧され
る。カムモータM4が他方向に所定角度回転されること
により、カム14が図6において時計方向に回転され、
レバー10及び支軸9が図6及び図7において反時計方
向に回転され、めくりローラ押え板20がめくりローラ
8fから離間されるとともに、支軸9の図7,8におい
て反時計方向の所定角度回転により、押えローラ7b3
が駆動ローラ7a3 に再び押圧されるようになってい
る。押えローラ7b3 及びめくりローラ押え板20の昇
降制御、すなわち、カムモータM3の制御については後
述する。
【0021】[可動ガイド駆動手段]図8に示すよう
に、めくりローラ8fによる通帳のめくり領域は、搬送
ローラ73 の駆動ローラ7a3 と共通の支軸6a3 を有
するめくりローラ8fと、めくりローラ8fの取込み口
1側に隣接する搬送ローラ72 の駆動ローラ7a2 との
間の正めくり領域tsfと、めくりローラ8fの取込み
口1と反対側に隣接する搬送ローラ74 の駆動ローラ7
a4 との間の逆めくり領域tsrとを含んでいる。
【0022】そして、通帳の円滑な搬送のためには、い
ずれのめくり領域においても通帳を搬送面に沿って案内
する搬送ガイドが必要である。しかし、めくり領域にお
いては、頁めくり動作時における通帳の表紙又は中紙の
反転運動を可能にするため、めくりローラ8fの前後の
搬送ローラの駆動ローラ7a2 ,7a4 の支軸6a2
6a4 に、可動ガイド21f,21rが、その支軸を中
心に時計方向又は反時計方向に回転されて、通帳を案内
する案内位置と、通帳搬送面から上方に退避した退避位
置との間を回動するように設けられている。しかも、め
くりローラ8fよりも取込み口1側の搬送ローラの駆動
ローラ7a2 の支軸6a2 には、正めくり領域stfを
開閉する前側の可動ガイド21fが、めくりローラ8f
よりも取込み口1と反対側の搬送ローラの駆動ローラ7
4 の支軸6a4 には、逆めくり領域tsrを開閉する
後側の可動ガイド21rが設けられている。図2におけ
る21aはコ字形の取付板であり、両端において支軸6
a2 又は6a4 に回転自在に支持されている。また、各
取付板にガイド21f,21rが固着されている。各ガ
イドは上側固定ガイド2をめくり領域に対応する部分に
おいて切欠した孔2aの前後それぞれ半分を遮閉できる
面積を有している。また、各ガイド21f,21rの取
付板5b側の一端部に固着されたアーム21bの他端が
めくりローラ8fの前後の搬送ローラの駆動ローラ7a
2 ,7a4 の支軸6a2 ,6a4 に回転自在に嵌合され
たボス21cに固着されている。
【0023】二つの可動ガイド21f,21rは、頁め
くり動作がされるとき、通帳が停止されているめくり領
域に存在するもののみ開放される。このような択一的な
開閉運動を最小限の駆動機構及び伝動機構により実現す
るため、次のような可動ガイド駆動手段が構成されてい
る。正めくり領域及び逆めくり領域の可動ガイド駆動手
段は、同一構成のものを有し、対称的に配置されてい
る。
【0024】すなわち、図2,図4、図8及び図9に示
すように、取付板5aに取付けられた可逆モータを用い
るガイドモータM4の回転軸に固着したプーリ22と、
先の搬送機構Aの伝動軸8aとめくりローラ8fの支軸
6a3 との間において取付板5a,5bに直交するよう
に貫通させた伝動軸23に固着されたプーリ24の間に
伝動ベルト25が巻回されている。伝動軸23上にはギ
ヤ部の角度が一例として120度のセクタギヤ26が固
着されているととにも、そのセクタギヤ26と各可動ガ
イド21f,21rの間にギヤ列(27f〜29f,2
7r〜29r)が設けてある。すなわち、セクタギヤ2
6と前記ボス21cに固着された終端ギヤ29f,29
rとの間に、互いに噛合された始端ギヤ27f,27r
及び中間ギヤ28f,28rが設けてある。また、各可
動ガイド21f,21rは付勢部材30f,30rによ
り、常に案内位置に復帰する方向に付勢されている。図
示の例では、付勢部材としてねじりコイルバネが用いら
れ、その一端が可動ガイド21f,21rの自由端部側
に枢支され、他端が取付板5aに固定された軸31f,
31rに枢支されて、可動ガイド21f,21rを、案
内位置に常に復帰する方向に付勢している。図2の21
cは、各ガイド21f、21rに固着された係止片であ
る。この係止片は可動ガイド21f、21rが案内位置
に復帰したとき、すなわち水平状態になったときに、上
側固定ガイド2に係止して保持する。
【0025】上記構成により、通帳を搬送する通常状態
では、図8に示すように、セクタギヤ26がHP位置に
保持され、そのギヤ部が下方に存在していずれの始端ギ
ヤ27f,27rにも噛合っていない。従って、可動ガ
イド21f,21rは付勢部材30f,30rにより案
内位置に存在する。そして、ガイドモータM4が図4及
び図8において時計方向に所定角度回転されると、セク
タギヤ26のギヤ部が、前側(正めくり領域)の可動ガ
イド移動機構の始端ギヤ27fに噛合してこれを回転す
るため、中間ギヤ28fを介して終端ギヤ29fが反時
計方向に所定角度回転される結果、前側の可動ガイド2
1fが退避位置まで上方に回動して、それまで遮蔽され
ていた正めくり領域tsfが開放される。また、ガイド
モータM4が先の回転角度と同じ角度だけ反時計方向に
回転されると、可動ガイド21rは再び案内位置に復帰
するとともに、セクタギヤ26のギヤ部が始端ギヤ27
fから離間し、可動ガイド21fは、付勢部材30f及
び係止片21cによりその位置に保持される。そして、
ガイドモータM4をさらに同角度だけ反時計方向に回転
すると、セクタギヤ26が今度は後側(逆めくり領域)
の可動ガイド移動手段の始端ギヤ27rに噛合してこれ
を回転するため、中間ギヤ28rを介して終端ギヤ29
rが時計方向に所定角度回転される結果、案内位置に保
持されていた後側の可動ガイド21rが退避位置まで上
方に回動して、それまで遮蔽されていた逆めくり領域t
srが開放される。その後、ガイドモータM4を時計方
向に所定角度回転することにより、可動ガイド21rは
再び案内位置に復帰され、保持される。
【0026】[通帳押上手段]通帳が見開き状態でめく
り領域まで搬送された時、その中紙をめくりローラ8f
でめくる際は、その通帳をめくりローラ押え板20でめ
くりローラ8fに対して押圧するだけでも、めくりロー
ラからその中紙に加えられる摩擦力のみで確実にめくる
ことが可能である。しかし、閉じ状態で挿入された通帳
の表紙をめくる場合は、めくりローラ8fから表紙に加
えられる摩擦力が不十分なために、表紙のめくり動作が
確実に行われないことがありうる。この問題を回避する
ため、頁めくり補助機構の一つとして、次のような通帳
押上手段が設けられている。これを図10〜図13に基
づいて説明する。図10は図3のX−X線断面図であ
る。
【0027】通帳押上手段は、前記カムモータM3と、
前記カム14の支軸13に固着されたセクタギヤ32
と、搬送面の下方において取付板5a,5bの間に取付
けられ、カム14の前後両方に延長する固定板33と、
この固定板33にセクタギヤ32の前後両側において配
置され、互いに噛合している始端ギヤと終端ギヤからな
る2組のギヤ列34f,35f;34r,35rと、固
定板33の前後両端部において昇降自在に保持され、前
記終端ギヤ35f,35r又はこれに接続されている別
のギヤに噛合されているラック36f,36rを有する
ホルダ37f,37rと、各ホルダの上端部に回転自在
に設けられたローラからなる通帳押上部材38f,38
rと、固定板33に設けられ、各ホルダを常時下方に付
勢している付勢部材39f,39rとから構成されてい
る。ホルダ37fは、固定板33の立上がり部分に当接
する上下のガイドローラ40fにより一定の位置を昇降
自在に案内されている。ホルダ37rも同様のガイドロ
ーラにより案内されている。
【0028】上記構成により、セクタギヤ32は、図1
0及び図12(a)に示すように、セクタギヤ26の場
合と同様に、通常はギヤ部がいずれの始端ギヤ34f、
34rとも噛合しない中立位置に保持されている。従っ
て、ホルダ37f,37rは付勢部材39f,39rに
より下降され、通帳押上部材38f,38rは搬送路の
搬送面よりも下方の退避位置に保持されている。これに
対して、セクタギヤ32がカムモータM3により図10
において時計方向に所定角度回転された時は、図12
(b)に示すように、始端ギヤ34fを介して終端ギヤ
35fが時計方向に回転されるため、ラック36fを介
してホルダ37fが付勢部材39fに抗して上昇され
る。従って、通帳押上部材38fが搬送面よりも上方に
突出した押上位置に移動される。セクタギヤ32がカム
モータM3により図10において反時計方向に所定角度
回転されて、ホルダ38fが初期位置に復帰した後、セ
クタギヤ32がさらに反時計方向に所定角度回転された
時は、始端ギヤ34rを介して終端ギヤ35rが反時計
方向に回転されるため、ラック36rを介してホルダ3
7rが付勢部材39rに抗して上昇される。従って、通
帳押上部材38rが搬送面よりも上方に突出した押上位
置に移動される。カムモータM3の所定角度の時計方向
回転により、通帳押上部材38rの初期位置への復帰が
可能である。上述のように、また、図13に示されてい
るように、カムモータM3は、押えローラ7b3 の昇降
及びめくりローラ押え板20の昇降、通帳押上部材38
f、38rの昇降に共通に用いられている。このカムモ
ータM3の制御については後述する。
【0029】「印字機構」図1の印字機構Cは、図14
にも示されているように、搬送面の上側に印字ヘッド4
1を、搬送面の下側に印字ヘッドに対向するように配置
されたプラテン42を有している。プラテン42はプラ
テン支持部材43の上端部に取付けられ、一例としてプ
ラテン支持部材43に設けたラック43aにステッピン
グモータを用いるプラテンモータM5 により回転される
ピニオン44を噛合させ、そのプラテンモータM5 に後
述される制御部46より正転又は逆転指令と所定数のパ
ルスを与えることによりプラテン支持部材43を介して
プラテン42を無段階に昇降可能とされている。
【0030】プラテン42の近傍に通帳の厚さを検知す
る通帳厚さ検知手段45が設けてある。通帳厚さ検知手
段45は、図14にも示すように、搬送面の上側に固定
された厚さ検知ガイド(以下、厚検ガイドという)45
1と、搬送面の下側に厚検ガイド451に対向して設け
てある厚さ検知ローラ(以下、厚検ローラという)45
2と、厚検ローラ452を昇降自在に支持する支持部材
453と、支持部材453を介して厚検ローラ452を
所定範囲で無段階に昇降させる厚検ローラ昇降手段45
4と、プラテン位置センサS5 とから構成されている。
厚検ローラ昇降手段454は、厚検ローラ支持部材45
3を常時上方向に付勢するばねと、通電された時に前記
ばねに抗して厚検ローラ支持部材453を下方の定位置
まで下降させてラッチするソレノイドとで構成すること
ができる。プラテン位置センサS5 は、プラテン支持部
材43の下端部に設けられ、厚検ローラ支持部材53の
下端部に設けられた遮光部材455によりON.OFF
される光電スイッチで構成されている。
【0031】通帳厚さ検知手段45による通帳の厚さ検
知動作を説明する。後述される表紙めくりモードにおい
て、閉じた通帳が挿入口1から挿入され、厚検ガイド4
51と厚検ローラ452の間に停止された時(図14
(a))に、厚検ローラ昇降手段454が常時は最低位
置に保持されている厚検ローラ452を上昇させる。こ
れに伴い遮光部材455が上昇して、プラテン位置セン
サ455が「暗」(OFF)状態から一旦「明」(O
N)に変化すると、その状態変化に基づいてプラテンモ
ータM5 が起動されて、常時はHPである最低位置に保
持されているプラテン42を上昇させる。厚検ローラ4
52の上昇により通帳が厚検ガイド451に当てられ、
かつ、厚検ローラ452がそれ以上上昇できなくなり
(図14(b))、これに伴い、遮光部材455により
プラテン位置センサS5 が「明」状態から再び「暗」状
態に変化するため、プラテンモータM5 が停止してプラ
テンの上昇が停止される(図14(c))。なお、プラ
テン昇降手段44により上昇された位置に停止されたプ
ラテン42の上面と印字ヘッド41の印字面までの距離
は、当該通帳の計測された厚さに所定印字品質を確保す
るために必要な印字ギャップを加えた大きさになるよう
に設定されている。プラテン位置センサS5 の検知信号
(「明」「暗」の状態信号)は、後述される制御部46
に入力される。
【0032】[制御系の構成]続いて、上記の各機構の
動作を制御するための制御系について説明する。図15
は、制御系の構成を概略的に示すブロック図である。制
御系は、電源投入に基づいて機構全体の初期化(イニシ
ャライズ)を行い、頁めくり機構のモード選択を行い、
続いて、通帳が搬送路に挿入されたことに基づき搬送制
御を始動し、その搬送位置検出に基づいて必要な搬送制
御を行い、かつ、搬送以外の必要な頁めくり動作や印字
動作を起動し、その動作量検出に基づいて各種の制御を
行う。そのような制御条件の入力のために、次のような
センサが設けられている。S1は取込み口1から通帳が
取込まれたこと、又は取込み口1から通帳が排出された
ことを検出するための通帳挿入排出センサ、S2は搬送
路を搬入される通帳の前端又は後端が、その通帳に対し
て頁めくり動作のための頁めくり機構及び/又は搬送機
構の動作開始基準となる位置に到達したか否かを検知す
るための基準センサ、S3は頁めくり機構のめくりロー
ラ8fがめくりHPにあるか否かを検知するための上記
めくりHPセンサ、S4は押えローラ7b3 及びめくり
ローラ押え板20を昇降させるためのカム14がHPに
存在するか否かを検知するための上記カムHPセンサ、
S5は可動ガイド21f,21rがガイドHPにあるか
否かを検知するための上記ガイドHPセンサ、S6はプ
ラテンの位置を検出するプラテン位置センサである。各
センサS1〜S6の検知信号は、図示を省略されたイン
タフェースを介して制御部46に入力するようになって
いる。
【0033】制御部46には、この通帳めくり装置が行
う頁めくり動作の各種モード(表紙めくりモード、中紙
正めくりモード、中紙逆めくりモード、通帳閉じモー
ド)のうち、いずれか一つのモードを選択するモード選
択手段46aが設けられている。いずれのモードを選択
するかは、挿入された通帳の表紙などに設けてある書誌
的データ記録欄から読取った前回印字頁・行データと、
その通帳の見開き頁の頁データ記録欄から読取った頁デ
ータとの比較の結果、挿入された通帳の長さ計測値と見
開き状態の標準値及び閉じ状態の標準値との比較の結果
などに基づいて、自動的に行われる。制御部46に接続
されたモード設定部(不図示)のオペレータによる設定
作業により所定のモード指定信号を入力するようにして
もよい。
【0034】制御部46には、各機構の動作制御を実行
するためのプログラムを格納しているROM及びワーク
エリアを提供するRAMからなる記憶部47が接続され
ている。また、制御部46には、機能実現手段として、
搬送機構の駆動源である搬送モータM1の搬送を制御す
るための搬送制御手段46bと、頁めくり機構の駆動源
であるめくりモータM2の頁めくり動作を制御するため
のめくり制御手段46cと、可動カイド駆動手段のガイ
ドの開閉を制御するための可動ガイド制御手段46d
と、押えローラの昇降、めくりローラ押え板の昇降及び
通帳押上手段の押上部材の昇降の駆動源であるカムモー
タM3を制御するためのカム制御手段46eと、印字の
前に、当該通帳の厚さを検出するためにプラテンを昇降
させるプラテンモータM5 を制御するプラテン昇降制御
手段46fと、通帳厚さ計測手段46gと、表紙めくり
モードにおいて動作されて計測された当該通帳の厚さに
対応して通帳押上部材の上昇量を決定するカムモータM
3を制御するための押上制御手段46gとを有してい
る。
【0035】制御部46の通帳厚さ計測手段46gは、
厚検ローラ昇降手段454の起動により厚検ローラ45
2が上昇してプラテン位置センサS5 が「暗」状態から
「明」状態に変化し、再び「暗」状態に変化するまでの
プラテンの上昇量を計測して当該通帳の厚さを計測する
ものであり、一例として、プラテン位置センサS5 のO
N変化時点から次のOFF変化時点までの間にプラテン
モータM5 に与えられた駆動用パルスの数を計数するカ
ウンタで構成することができる。そして、通帳厚さ計測
手段46gがプラテン上昇量であるパルス数カウント
値、すなわち通帳厚さデータを得ると、所定の演算式を
実行して、通帳厚さデータに対応する押上手段の押圧部
材38を通帳押圧方向に移動させるべき上昇量に換算し
て、その必要上昇量データを押上制御手段46gに与え
るようになっている。押上制御手段46gは、その必要
上昇量データに基づいて表紙めくりモードにおける通帳
押上のためのカムモータM3の回転角度(図17の
3 )を決定する。すなわち、上述され、かつ、図17
に示されているように、通帳押上手段の押上部材38
f,38rの上昇量は、カムモータM3の回転角度の設
定により加減可能である。そこで、本発明では、表紙め
くりモードにおいて、印字機構Cに備えてある通帳厚さ
検出手段が検出した通帳厚さに対応してカムモータM3
の回転角度を自動設定するようにしたものである。
【0036】さらに、制御部46には、上記それぞれの
制御手段からの制御信号を受けた各機構のモータM1
5 の正転又は逆転の駆動信号を与えるドライバ部DR
1〜DR5が接続されている。
【0037】[作用の説明]本装置に電源を投入する
と、制御部46は記憶部47からプログラムを読出して
その実行を開始する。まず、初期化ルーチンを起動す
る。初期化動作は、カムモータM3の初期化ルーチン
と、ガイドモータM4の初期化ルーチンと、めくりモー
タM2の初期化ルーチンとに分けて、この順序で行われ
る。この順序で行う理由は、通帳押上ローラ38f,3
8rが何らかの理由により押上位置に上昇されている状
態で可動ガイド21f,21rをHPである案内位置に
移動させると、それらの衝突による破損を招く恐れがあ
るので、これを回避するため、最初に通帳押上ローラ3
8f,38rを退避位置に復帰させる必要があるからで
ある。
【0038】[モードの選択]上記のようにして、各機
構のモータM1 〜M5 の初期化が終了すると、次に、頁
めくり動作のモード選択が行われる。上述したように、
挿入された通帳の最終印字頁や挿入した時の状態などに
基づいて、その挿入された通帳の所定の頁が見開き状態
となるように、又は、閉じた状態で挿入された通帳の表
紙をめくるための頁めくり動作モードが自動的に選択さ
れる。そして、選択されたモードが、表紙めくり、中紙
正めくり、中紙逆めくり、通帳閉じ、又は通帳逆閉じの
いずれであるかに応じて、当該モードに対応するプログ
ラムが記憶部47のROMから読み出されて、それぞれ
実行される。めくりローラに対する通帳の押上動作は、
表紙めくりモードにおいて行なわれるので、以下には表
紙めくりモードの動作について説明し、他のモードにお
けるめくり動作についての説明は割愛する。
【0039】[表紙めくり]表紙めくりモードが選択さ
れた時は、図18のフローチゃートに示される表紙めく
りの制御動作が実行される。図18の表紙めくりのルー
チンが実行される前に、挿入された通帳をまず印字位置
まで搬送し、厚さ検知のルーチンが実行される。このル
ーチンにおいては、上述のようにプラテンモータM5に
よるプラテン上昇、プラテン位置センサS5からの検知
信号に基づく厚さ測定を行ない、押上部材の必要上昇量
の演算を行ない、記憶部(RAM)に記憶してある。
【0040】取込み口1から通帳が取込まれたことがセ
ンサS1からの信号(明→暗)により検知する(p1に
おいてY)と、その通帳を表紙めくり位置まで搬送した
後、停止する制御(p2〜p4)を行う。すなわち、搬
送モータM1の反時計方向回転を起動して、搬送機構に
より通帳を吸引する(p2)。続いて、搬送される通帳
の後端が基準位置を通過したことを基準センサS2から
の信号(暗→明)により検知する(p3においてY)
と、その時点から搬送モータM1 を所定ステップ
(n1 )反時計方向に回転した後、すなわち、図19
(a)に示すように、通帳Nの綴じ目側である前端部が
めくりローラ8fよりも前方の搬送ローラ74 に挟持さ
れ、かつ、通帳の後端部がめくりローラ8fと共通軸上
に固着された駆動ローラ7a3 と押えローラ7b3 に挟
持される状態となる所定のめくり位置まで搬送される。
この時、モータM2 ,M3 ,M4 のいずれも小電流によ
る保持状態でHPにある。
【0041】続いて、後側の可動ガイド21rの開放の
ためのガイドモータM4の所定ステップ数の時計方向回
転の制御(p5,p6)の後に、カムモータM3を反時
計方向に所定ステップ回転して、カム14を同角度回転
させ、押えローラ7b3 を開放し、かつ、後側の押上ロ
ーラ38rを通帳厚さに対応する所定量上昇させ{図1
9(b)参照}、さらに図7の鎖線で示されるように、
めくりローラ押え板20を上昇させる(p7,p8)。
ここでの所定ステップ数(n3 )は、前述の厚み検知機
構により得られた通帳の厚みに対応した上昇量を有する
ためのステップ数である。
【0042】続いて、めくりモータM2の反時計方向回
転を起動し(p9)、所定ステップ所定角度、同方向回
転を継続した後、その回転を停止する(p10)。その
間に、通帳Nの表紙がめくりローラ8fにより膨らまさ
れ、かつ、めくりローラの上方に跳ね上げられる{図1
9(c)参照}。この場合は、表紙は1枚に決まってい
るので、所定ステップの回転を終了した後は、直ちにカ
ムモータM3の時計方向回転を起動し(p11)、所定
ステップ回転を継続してカム14を前回と反対方向に同
角度回転し、カム14をHP位置へ移動する(p1
2)。すなわち、押上ローラ38rを退避位置に下降さ
せ、押えローラ7b3 を閉じさせ、かつ、めくりローラ
押え板20を下降させる。
【0043】続いて、搬送モータM1の時計方向回転を
起動して通帳を排出方向に搬送する(p13)。その間
に、めくられた表紙は綴じ目に関して中紙と反対側に反
転されて、表紙めくりが果たされる{図19(d)参
照}。その後は、挿入排出センサS1からの信号(暗→
明)に基づき、通帳が取込み口1まで搬送されたことを
検知すると(p14でY)、搬送モータM1 の回転を停
止する(p15)。ガイドモータM4の反時計方向回転
の起動(p16)、所定ステップの回転(回転角度)に
よる後側の可動ガイドの閉鎖(p17)の後、ガイドモ
ータM4の回転を停止して、表紙めくりの制御を終了す
る。
【0044】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、頁めく
り機構に通帳をめくりローラに向けて押し上げるための
押上部材を無段階に昇降させる通帳押上手段を備えると
ともに、厚さ検知手段の検知信号を利用して、前記通帳
押上手段による押上部材の上昇量を通帳がめくりローラ
に対して頁めくりに適切な力で押し付けられるように制
御する制御手段を備えたので、物理的条件が種々異なる
通帳の場合も、その通帳をめくりローラに頁めくりに適
切な押圧力をもって押圧することができるため、確実か
つ安定した表紙めくり動作を行うことができる。しか
も、既存の通帳厚さ検知手段を利用して、押圧部材を検
出厚さに対応して昇降させる制御手段を備えるだけで、
押圧部材の通帳に対する押圧力を当該通帳の厚さに応じ
て容易に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通帳処理装置の要部の構成を概略的に
示す模式図。
【図2】同装置の印字部を除外した残余部分の平面図。
【図3】同じく通帳搬送面以下の平面図。
【図4】投影図法により示す背面図。
【図5】頁めくり機構の一部を抽出して示す部分正面
図。
【図6】頁めくり領域における押えローラ昇降手段の構
成及び作用を示す要部正面図。
【図7】押えローラ昇降とめくりローラ押え板昇降の連
動手段の一例を示す正面図。
【図8】可動ガイド駆動手段を抽出して示す部分正面
図。
【図9】可動ガイド駆動手段の構成を簡略化して示すブ
ロック図。
【図10】図3のX−X線に沿った、通帳押上手段を示
す要部の断面図。
【図11】図10の左半分の平面図。
【図12】通帳押上手段の作用を示す一部の正面図。
【図13】通帳押え手段及び通帳押上手段を連動するた
めの構成を簡略化して示すブロック図。
【図14】印字機構の構成及び作用を示す概略図。
【図15】本発明の要旨に係るブロック構成図。
【図16】本発明の核心部分の構成を示すブロック構成
図。
【図17】カムモータの回転角度とセンサの検知信号、
押えローラ昇降、押上ローラの上昇量の関係を示すグラ
フ。
【図18】表紙めくり動作時のフローチャート。
【図19】頁めくり機構の表紙めくり動作を示す説明
図。
【符号の説明】
A 搬送機構 B 頁めくり機構 7a1 〜7a7 駆動ローラ 7b1 〜7b7 押えローラ 8f めくりローラ 20 押えローラ押え板 38f,38r 押上部材 C 印字機構 41 印字ヘッド 42 プラテン 43 支持部材 44 ピニオン 45 通帳厚さ検知手段 451 厚検ガイド 452 厚検ローラ 453 厚検ローラ支持部材 454 厚検ローラ昇降手段 S6 プラテンセンサ 455 遮光部材 46 制御部 46f プラテン昇降制御手段 46g 通帳厚さ計測手段 46h 押上制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路の所定位置に停止された通帳をめ
    くりローラの回転によりめくる頁めくり機構と、前記通
    帳の所定の頁に取引データを印字する印字機構とを有
    し、前記印字機構はプラテンの昇降により印字位置に停
    止された前記通帳の印字面と印字ヘッドとの間に所定印
    字ギャップを確保するための前記通帳の厚さを検知する
    厚さ検知手段を有する通帳処理装置において、 前記頁めくり機構に、前記通帳を前記めくりローラに向
    けて押し上げるための押上部材を無段階に昇降させる通
    帳押上手段を備えるとともに、前記厚さ検知手段の検知
    信号を利用して、前記通帳押上手段による前記押上部材
    の上昇量を前記通帳が前記めくりローラに対して頁めく
    りに適切な力で押し付けられるように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする通帳処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328452A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 通帳処理装置
JP2012240353A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 通帳頁替え機構
CN107644496A (zh) * 2017-10-12 2018-01-30 中国长城科技集团股份有限公司 一种带导向滑槽的凭条打印机安装机构

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