JP2001250436A - カバーボードおよび布線板 - Google Patents

カバーボードおよび布線板

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JP2001250436A JP2000058338A JP2000058338A JP2001250436A JP 2001250436 A JP2001250436 A JP 2001250436A JP 2000058338 A JP2000058338 A JP 2000058338A JP 2000058338 A JP2000058338 A JP 2000058338A JP 2001250436 A JP2001250436 A JP 2001250436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型のサブアッセンブリMをも容易にメイン
ラインMLの布線板11上にて配索すること。 【解決手段】 電線保持具11aが多数立設されている
布線板11にカバーボード85を設ける。このカバーボ
ード85は、布線板11の上に着脱可能に配置されるも
のである。カバーボード85は、当該布線板11に配索
されるサブアッセンブリMを受けるように一部の電線保
持具11aを覆うものである。サブアッセンブリMの配
索時に、電線Wが電線保持具11aに引っかからなくな
るので、作業性が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカバーボードおよび
布線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両装備の電子化は目覚しく、車両に配
索されるワイヤーハーネスも複雑に分岐線を有する大型
のものになっている。そのため、ワイヤーハーネスを製
造する際においても、ワイヤーハーネスを幾つかのサブ
アッセンブリに分割し、各サブアッセンブリをメインラ
インの布線板上でグロスアッセンブルする工法が一般に
採用されている。そのようなワイヤーハーネスの組立手
順として、従来は、小サブ工法と呼称される方法と、中
サブ工法と呼称される方法とが採用されていた。
【0003】いわゆる小サブ工法においては、電線の端
部に接続された端子をコネクタに挿入することにより、
幾つかのサブアッセンブリを構成する接続工程と、製造
された複数のサブアッセンブリをメインラインの布線板
上に配索する配索工程と、配索された複数のサブアッセ
ンブリ同士を結束することにより最終的なワイヤーハー
ネスの電線群を構成するグロスアッセンブル工程とを備
えている。
【0004】また、いわゆる中サブ工法においては、上
記サブアッセンブリを幾つか組み合わせて中間アッセン
ブリを製造し、その後、中間アッセンブリをグロスアッ
センブルする工程を含んでいる(特開平8−23594
3号公報参照)。
【0005】ところで、上記いずれの工法においても、
製造されたサブアッセンブリがグロスアセンブル時の形
態に適合させておかなければ、グロスアッセンブル時に
作業動線が錯綜したり、無駄な取り置き作業が発生する
ことになる。
【0006】そのため、従来の工法では、いずれの場合
もサブアッセンブリをグロスアッセンブル時の形態と同
様な形態に配索して製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では、車
両用ワイヤーハーネスの電子化とあいまって、複雑な分
岐線を有する、例えば80回路〜100回路もの大型の
サブアッセンブリを製造することが要請される。特にそ
のような回路数の大きなサブアッセンブリを一度に製造
することは、コネクタに未挿入の端子(以下、「ばら端
子」という)を低減する上でも好ましいことである。
【0008】しかしながら、大型のサブアッセンブリを
一気に製造した場合、複数の電線が組み付けられたサブ
アッセンブリを手際よく布線板上に受け渡すことが困難
になり、サブアッセンブリの受け渡し工程(サブアッセ
ンブルラインからメインラインへの搬送)が非常に手間
取るものになっていた。
【0009】特に布線板には、サブアッセンブリを配索
するための電線保持具が多数立設されている。この保持
具は、例えばU字型に屈曲した棒材を電線保持部材とし
て布線板に立設されたものであり、様々な方向を向いて
布線板全面にわたって配設されているものであるから、
サブアッセンブリが大型のものであればあるほど、サブ
アッセンブリを構成する電線がひっかかりやすくなり、
作業性が悪くなるという不具合があった。この点、電線
同士の絡みが一箇所でも生じると、グロスアセンブルで
きなくなるので、サブアッセンブリの受け渡し工程にお
けるサブアッセンブリの形態の取り扱いは非常に重要で
あった。
【0010】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、大型のサブアッセンブリをも容易にメインライ
ンの布線板上にて配索することのできるカバーボードお
よび布線板を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、あらかじめ複数の電線が組み付けられたサ
ブアッセンブリを配索するための電線保持具が多数立設
されている布線板に併用されるカバーボードであって、
上記布線板の上に着脱可能に配置されることにより、当
該布線板に配索されるサブアッセンブリを受けるように
一部の電線保持具を覆うことを特徴とするカバーボード
である。
【0012】この発明では、カバーボードを布線板に取
り付けて一部の電線保持具を覆うことにより、この布線
板に配索されるサブアッセンブリの電線をカバーボード
の上で受けながら配索作業を行うことができるので、サ
ブアッセンブリが大型のものであってもその構成要素で
ある電線が電線保持具に引っかかりにくくなり、配索作
業を飛躍的に効率よく行うことができる。カバーボード
の材質としては、ウレタン等、比較的軽量で加工しやす
いものが好ましい。その場合には、取り扱いが非常に容
易になるばかりでなく、所望の形状に加工することも容
易になる。
【0013】特に好ましい態様では、上記サブアッセン
ブリを一方向に沿って配索するために必要な電線保持具
を開放する開放部が設けられている。
【0014】このようにすると、長尺のサブアッセンブ
リを一端側から他端側に配索してゆく際においても、作
業者の動線の行き戻りがなくなり、単純な動線でサブア
ッセンブリの配索作業を行うことができる。
【0015】本発明の別の態様は、あらかじめ複数の電
線が組み付けられたサブアッセンブリを配索するための
電線保持具が多数立設されている布線板において、上記
カバーボードと、このカバーボードが当該一部の電線保
持具を覆うカバー姿勢と全ての電線保持具を開放する開
放姿勢との間で変位できるようにカバーボードを布線板
本体に取り付けるための取り付け部材とを備えているこ
とを特徴とする布線板である。
【0016】この発明では、単純な構成からなるカバー
ボードを設けるだけでサブアッセンブリの配索作業が容
易になるので、廉価な設備費で大幅な作業効率の向上を
図ることが可能になる。
【0017】好ましい布線板の態様においては、上記カ
バーボードを当該カバー姿勢に保持するための保持部材
をさらに備えている。
【0018】このようにすると、保持部材によってカバ
ーボードが布線板毎に取り付けられしかも、取り付けら
れたカバーボードの取り扱いも容易になるので、布線板
がコンベヤーによって搬送される搬送形式のものであっ
ても、サブアッセンブリの配索が容易なラインを構築す
ることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の好ましい実施の形態について詳述する。
【0020】図1は本発明の実施形態にかかるサブアッ
センブリ製造装置の要部を概略的に示す平面略図であ
る。
【0021】まず、図1を参照して、本実施形態にかか
る生産ラインは、最終的なワイヤーハーネスの仕上げ加
工を行うメインラインMLと、このメインラインMLに
対して枝状に接続される複数のサブアッセンブルライン
SLとを有している。
【0022】上記メインラインMLは、ワイヤーハーネ
スを布線するための布線板11を周知のコンベヤーで搬
送する形式のものである。このメインラインMLの布線
板11上では、後述するサブアッセンブルラインSLで
製造されたサブアッセンブリM同士をグロスアッセンブ
ルして最終形態のワイヤーハーネスを構成したり、グロ
メットやコルゲートチューブ等の外装部品を取り付けた
りする作業が主として行われる。
【0023】上記サブアッセンブルラインSLは、サブ
アッセンブリ製造用のコンベヤーを周回する手押し式搬
送台車110と、この手押し式搬送台車110に担持さ
れる図板ユニットBとを含んでいる。
【0024】図2は、図1の実施形態にかかる図板ユニ
ットを担持した手押し式搬送台車の斜視図である。
【0025】同図に示すように、手押し式搬送台車11
0は、ベース111と図板フレーム112とをヒンジ1
13で連結したものであり、上記図板フレーム112上
はボード201を担持しているとともに、上記ベース1
11上に取り付けられたローラ111aによって、レー
ル103上を走行するものである。そして、上記レール
103沿いに設定される複数のステーションを周回する
ことより、上記ボード201上に設けられた端子挿入支
援ユニット210によってサブアッセンブリMの接続作
業が行われるようになっている。図2において111b
は弾性ストッパーである。
【0026】コネクタホルダ211は、外殻が概ね直方
体に形成され、その上面には、対象となるコネクタCの
外形に応じて開口する有底の上記コネクタ収容部212
を有している。コネクタホルダ211は、保持対象とな
るコネクタCの極数や形状に対応して様々な形状に設定
されている。これらコネクタホルダ211が複数個レイ
アウトされているのは、各コネクタホルダ211のコネ
クタ収容部212にそれぞれ対応するコネクタを収容
し、端子付電線W(図8参照)の一方の端部を一のコネ
クタホルダ211に装着されたコネクタに接続した後、
そのままの状態で上記端子付電線Wの他方の端部を別の
コネクタホルダ211に装着されたコネクタに接続する
ためである。各コネクタホルダ211のコネクタ収容部
212の底部には、図略のプローブ保持プレートが固定
されており、このプローブ保持プレートによって上記コ
ネクタ収容部212に収容されるコネクタCの底部を受
ける載置面が形成されているとともに、プローブ220
が保持されている。このプローブ220は、各コネクタ
ホルダ211に保持されるコネクタの極(端子収容部)
に1対1対応で設けられたものであり、コネクタCがコ
ネクタ収容部212に収容される際に各プローブ220
が当該コネクタCの端子収容室内に入り込み、上記端子
収容室に端子付電線Wの端部が接続されることによっ
て、該端子付電線Wの端子と接続されるように構成され
ているものである。
【0027】なお、以上の端子挿入支援ユニット210
は、インターフェースコネクタ250を有しており、こ
のインターフェースコネクタ250を介して各ステーシ
ョンに配置された電線接続指示装置(図示せず)と電気
的に接続され、所要のサブアッセンブリMの接続指示
が、コネクタホルダ211に設けられた表示ランプ24
0によってなされるようになっている。
【0028】そして、図示の実施形態において、上記端
子挿入支援ユニット210は、以下に説明する観点から
グループ分けされている。
【0029】図1に示すように、上記図板ユニットBの
ボード201上に立設される端子挿入支援ユニット21
0は、メインラインMLの布線板11にサブアッセンブ
リMを配索した場合における各分岐線毎に、〜で示
すグループGとして分類された状態で配設されている。
【0030】これらグループGは、グロスアッセンブル
を行う際の作業手順に基づいている。
【0031】すなわち、メインラインMLの布線板11
が例えば矢印AW1で示すコンベヤー搬送方向に移動す
る場合、メインラインMLの布線板11の搬送方向AW
1と逆向きの方向AW2に沿って作業を行なえば、作業
者は殆ど定位置で止まったままの状態で、個々の作業を
効率よく行うことができる。従って、図示の例では、上
記作業者がメインラインMLの布線板11上で行なう作
業エリアをコンベヤーの搬送方向AW1の上流側から分
岐線毎に分割し、対応するグループGにかかるコネクタ
に対応する端子挿入支援ユニット210を図の左から右
側に配列しているのである。なおグループ分けを識別す
る手段としては、各端子挿入支援ユニット210をグル
ープG毎に色分けしたり、ボード201上にグループG
毎の仕切り線等の表記をしておくことにより実現され
る。
【0032】なお図示の例において、ワイヤーハーネス
同士を接続するための接続コネクタ等、後工程での処理
が異なるものについては、別のグループFとして分類し
ている。
【0033】このように図示の実施形態では、各コネク
タCを分岐線毎に分類してレイアウトすることにより、
サブアッセンブリMの最終形態をいわば圧縮した圧縮形
態にできるので、大型のサブアッセンブリMを製造する
場合においても、コネクタCを密集させてレイアウトす
ることにより、コンパクトな作業領域内にてサブアッセ
ンブリMの接続作業等を行うことも可能になる。従って
作業性が向上する。
【0034】次に、図板ユニットBのボード上にて製造
されたサブアッセンブリMを布線板11に受け渡すため
の受け渡し具500について説明する。
【0035】図3は上記受け渡し具500の取り付け構
造を示す斜視図である。図4は本実施形態にかかるサブ
アッセンブリの受け渡し具500の概略構成を示す斜視
図であり、図5は上記受け渡し具500の正面図であっ
て(A)はレール体を省略したもの、(B)はレール体
を記載したものである。図6は上記受け渡し具500の
動作を示す斜視図である。図7は本実施形態にかかる受
け渡し具の要部を示す斜視図である。また図8は本実施
形態にかかるサブアッセンブリMの仮保持状態を概略的
に示す平面略図であり、(A)は仮保持前の布線状態、
(B)は仮保持状態をそれぞれ示している。
【0036】図2並びに図3ないし図8に示すように、
上記図板ユニットBには各電線WをグループG毎に仮保
持するための受け渡し具500が設けられている。受け
渡し具500は、担持体としてのレール体501と、こ
のレール体501に立設される仮保持部材としての弾性
クランプ510を有しており、弾性クランプ510は、
図板ユニットBに割り当てられたグループGに対応して
複数個立設されている。
【0037】図3に示すように、上記弾性クランプ51
0は、一対のクランプ片511をケース512に開閉自
在に取り付け、さらにケース512に取り付けられた弾
性片513を各クランプ片511毎に設けて図示の閉じ
姿勢に付勢したものである。そして、電線Wをコネクタ
Cに接続する工程が終了した後に、この弾性クランプ5
10によって仮保持を行えば、テーピング作業が不要に
なる。
【0038】さらに図3に示すように、上記受け渡し具
500は、着脱ホルダ550によって図板ユニットB上
に着脱可能に設けられている。着脱ホルダ550は、係
止爪551を有するブラケット552と、ブラケット5
52に保持されて上記係止爪551と協働して受け渡し
具500を挟持する挟持姿勢と開放する開放姿勢との間
にスライドするスライド爪553と、スライド爪553
を挟持姿勢に付勢する平面視X字状の板ばね554とを
有しており、このブラケット552を上記図板ユニット
Bの適所に複数個配設して、受け渡し具500を着脱で
きるようにしている。
【0039】次に図4〜図6を参照して、各弾性クラン
プ510は、連結機構520によって連結されている。
【0040】この連結機構520は、弾性クランプ51
0の一側部に片持ち状に固定されてレール体501と平
行に延びるロッド521と、ロッド521に対して往復
移動可能に取り付けられたスライダ522と、スライダ
522の一側部に片持ち状に固定され、上記ロッド52
1と平行に延びる剛性線材523と、上記ロッド521
の端部に固定され、かつ上記剛性線材523に対しては
往復移動可能に連結されたストッパスライダ524と、
上記剛性線材523の端部に固定されてレール体501
内に往復移動可能にガイドされる連結スライダ525
と、この連結スライダ525の一側部に対向する次の弾
性クランプ510に対し、当該連結スライダ525を連
結するワイヤー526とを備えており、上述したパター
ンが繰り返されている。
【0041】図示の実施形態において、各スライダ52
2、524、525は、いずれもレール体501の長手
方向に沿って往復移動可能な同種のスライド部材で具体
化されており、さらに具体的にはカーテンレールのスラ
イドランナーを流用することが可能である。図示の例で
は図7に示すように、いずれもコアR1にスリーブR2
を回転自在に取り付け、このスリーブR2をレール体5
01内にて転動させることにより、各スライダ522、
524、525は、往復移動可能に構成されている。ま
た、図示の例では、弾性クランプ510の下部にも同種
のスライダ527が設けられている。
【0042】この構成を採用すれば、図6に示すよう
に、スライダ522は、対応する一の弾性クランプ51
0とこの弾性クランプ510と一体化されたストッパス
ライダ524との間で、上記ロッド521沿いに変位す
るとともに、弾性クランプ510またはストッパスライ
ダ524と当接することにより変位時の力を上記弾性ク
ランプ510に伝達することが可能になる。また、この
スライダ522と剛性線材523を介して一体化された
連結スライダ525は、ワイヤー526を介して別の弾
性クランプ510と連結されているので、この別の弾性
クランプ510が上記一の弾性クランプ510から離反
すると、ワイヤー526、連結スライダ525、剛性線
材523、スライダ522、およびストッパスライダ5
24を介して上記一の弾性クランプ510を連動するこ
とができるようになっている。
【0043】ここで図示の実施形態では、一の弾性クラ
ンプ510と別の弾性クランプ510との間に可撓性を
有するワイヤー526を介して連結しているので、両弾
性クランプ510、510の相対変位を許容しながら両
弾性クランプ510、510を連動させるにあたり、簡
素で廉価な構成とすることができる。
【0044】次に図1および図7を参照して、上記レー
ル体501は、おおむねチャネル状に形成された外レー
ル501aと、この外レール501a内にスライド可能
に装着される内レール501bとを主要部としている。
【0045】上記弾性クランプ510、510、…およ
び連結機構520の組立体ASは、これらレール501
a、501bに収容されているとともに、該組立体AS
の両端部分に該当する弾性クランプ510、510のス
ライダ527は、それぞれ対応するレール501a、5
01bの端部に固定されている。これにより、両レール
501a、501bは、互いに相対変位が許容されつ
つ、上記組立体ASの最大伸長長さによって分離が規制
されている。そして、かかる構造を採用することによ
り、図1および図2に示すように図板ユニットB上で
は、外レール501aに内レール501bが収容された
縮小状態でボード201上に取り付けられ、該ボード2
01上で接続されたサブアッセンブリMを仮保持するこ
とができる(図8(A)(B)参照)とともに、仮保持
後にレール体501をボード201から受け渡し具50
0を取り外し、次に説明するように、メインラインML
の布線板11に配索する際には、布線板11の幅寸法に
対応して受け渡し具500に仮保持されたサブアッセン
ブリMを伸長させ、布線板11上に展開しながら配索す
ることができる。
【0046】次にメインラインMLでのサブアッセンブ
リMの受け渡し工程について図9以下を参照しながら説
明する。図9はメインラインMLに採用されている布線
板11の側面図であり、(A)は配索時、(B)は配索
後をそれぞれ示している。また、図10ないし図15
は、受け渡し工程を示す斜視図である。
【0047】まず、図9(A)(B)および図10を参
照して、布線板11は、周知の通り、作業者側が低くな
る状態に傾斜した板材で構成されている。この布線板1
1には、サブアッセンブリM(最終的にはワイヤーハー
ネスとなるもの)を担持する電線保持具11aがあらか
じめ定められた順序に従って多数立設されており、これ
らの配列に沿ってサブアッセンブリMを配索することに
より、最終的な配索形態にサブアッセンブリMを布線す
ることができる。
【0048】図1に模式化して示したように、本実施形
態にかかるサブアッセンブリMは、幹線M1から〜
でグループ分けした複数の分岐線が分岐する樹状形態に
なっており、各電線保持具11aも、この分岐態様に応
じて配列されている。
【0049】そして、図示の実施形態では、図9(A)
の仮想線で示すように、上記幹線M1がレイアウトされ
る幹線レイアウト位置よりも上側の部位には、一対のピ
ラー81(立設具)が立設され、このピラー81の上部
にはフック82(着脱具)が形成されている。そして、
上述した受け渡し具500は、このピラー81に設けら
れたフック82に係止することにより、布線板11上で
保持される(図11および図12参照)。
【0050】さらに図示の実施形態では、フック82に
係止された受け渡し具500から垂れ下がるサブアッセ
ンブリMがみだりに電線保持具11aに引っかかるのを
防止するためにカバーボード85が各布線板11毎にワ
イヤー85aで吊り下げ可能に取り付けられている。こ
のカバーボード85は、布線板11の上に着脱可能に配
置されることにより、当該布線板11に配索されるサブ
アッセンブリMを受けるように一部の電線保持具11a
を覆うものであり、図10〜図14に示すように、当該
一部の電線保持具11aを覆うカバー姿勢と、図15に
示すように、全ての電線保持具11aを開放する開放姿
勢との間で変位できるように、取り付け部材としての上
記ワイヤー85aで吊り下げられている。
【0051】カバーボード85の材質としては、ウレタ
ン等、比較的軽量で加工しやすいものが好ましい。その
場合には、取り扱いが非常に容易になるばかりでなく、
所望の形状に加工することも容易になる。
【0052】図示の例では、上記カバーボード85の上
縁に一対のフック86を設け、このフック86を布線板
11上に立設された所定の保持具87に係止することに
より、カバーボード85を上記カバー姿勢に保持し、各
保持具11aに対して位置決めすることが可能になる。
上記保持具87は、図示の例では一部の保持具11aを
流用したものになっているが、これに限らず、専用のフ
ック等で保持具87を構成してもよい。
【0053】さらに上記カバーボード85には、所定の
個所に切欠88が設けられ、この切欠によって上記幹線
レイアウト位置から下側に配置された電線保持具11a
の一部が露出する構成になっている。これにより、次に
説明する受け渡し工程において、作業者はメインライン
MLの布線板11の搬送方向AW1と逆向きの方向AW
2に沿って、受け渡し作業を効率よく行うことができ
る。
【0054】次に、この布線板11への受け渡し工程に
ついて説明する。
【0055】以上の構成では、図10に示すように、ま
ず布線板11に吊り下げれらたカバーボード85を布線
板11の所定位置に載置し、フック86を布線板11上
の保持具87に係止する。ついで図11に示すように、
サブアッセンブリMを仮保持した受け渡し具500を上
記布線板11上のピラー81に設けられたフック82に
係止する。この段階では、受け渡し具500は、図板ユ
ニットBの長手寸法に対応した収縮状態にあるので、作
業手順としては、まず一対のピラー81のうち、布線板
11の搬送方向AW1の下流側のものに受け渡し具50
0の端部を係止する。
【0056】次に図12に示すように、受け渡し具50
0のレール体501を伸長し、他方の端部を布線板11
の搬送方向AW1の上流側のピラー81に設けたフック
82に係止する。この伸長作業では、搬送方向AW1の
下流側のフック82に受け渡し具500の対応する端部
に固定された弾性クランプ510が係止した状態でレー
ル体501を伸長することができるので、容易に伸長作
業を行うことができる。そして、この伸長作業により、
いわば圧縮状態で保持されているサブアッセンブリM
が、その配索形態(分岐線毎にグループ分けして分類さ
れた状態)を維持したまま展開されることになる。
【0057】その後、図13および図14に示すよう
に、布線板11の搬送方向AW1の下流側から順に、分
岐線を受け渡し具500の弾性クランプ510から取り
外して対応する電線保持具11a上に配索してゆくこと
により、サブアッセンブリMを容易に布線板11上に配
索することができる。この配索作業では、サブアッセン
ブリMがカバーボード85上に垂れ下がった状態で行わ
れるので、サブアッセンブリMの電線Wが保持具11a
に引っかかるという不具合が可及的に回避される。さら
に図示の実施形態では、カバーボード85の所定位置に
切欠88を設け、この切欠88から露出する保持具11
aに対しても布線作業を行うことができるので、布線作
業を上記布線板11の搬送方向AW1の下流側から順に
滑らかに実行することができる。
【0058】そして、カバーボード85で覆われていな
いグループGの布線作業が終了した後は、図9(B)お
よび図15に示すように、カバーボード85を布線板1
1から降ろして幹線M1から下側のグループの配索作業
を行い、すべての配索作業が終了した後は、受け渡し具
500を取り外せばよい。
【0059】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、カバーボード85を布線板11に取り付けて一部の
電線保持具11aを覆うことにより、この布線板11に
配索されるサブアッセンブリMの端子付電線Wをカバー
ボード85の上で受けながら配索作業を行うことができ
るので、サブアッセンブリMが大型のものであってもそ
の構成要素である端子付電線Wが電線保持具11aに引
っかかりにくくなり、配索作業を飛躍的に効率よく行う
ことができる。
【0060】特に図示の実施形態では、上記サブアッセ
ンブリMを一方向に沿って配索するために必要な電線保
持具11aを開放する開放部としての切欠88が設けら
れているので、長尺のサブアッセンブリMを一端側から
他端側(図示の例では作業工程AW2の方向)に配索し
てゆく際においても、作業者の動線の行き戻りがなくな
り、単純な動線でサブアッセンブリMの配索作業を行う
ことができる。
【0061】また本実施形態の布線板11では、単純な
構成からなるカバーボード85を設けるだけでサブアッ
センブリMの配索作業が容易になるので、廉価な設備費
で大幅な作業効率の向上を図ることが可能になる。
【0062】本実施形態においては、上記カバーボード
85を当該カバー姿勢(図10〜図14参照)に保持す
る保持部材としてのフック86、保持具87をさらに備
えているので、これらフック86、保持具87によって
カバーボード85が布線板11毎に取り付けられしか
も、取り付けられたカバーボード85の取り扱いも容易
になる結果、上述したように布線板11がコンベヤーに
よって搬送される搬送形式のものであっても、サブアッ
センブリMの配索が容易なラインを構築することが可能
になる。
【0063】従って上記実施形態によれば、サブアッセ
ンブリMが大型のものであってもその構成要素である電
線Wが電線保持具11aに引っかかりにくくなり、配索
作業を飛躍的に効率よく行うことができるので、大型の
サブアッセンブリMを容易にメインラインMLの布線板
11上にて配索することができるという顕著な効果を奏
する。
【0064】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。
【0065】例えば、本発明は、コンベヤー形式になっ
ていない布線板に対しても実施可能である。
【0066】その他、本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ブアッセンブリが大型のものであってもその構成要素で
ある電線が電線保持具に引っかかりにくくなり、配索作
業を飛躍的に効率よく行うことができるので、大型のサ
ブアッセンブリをも容易にメインラインの布線板上にて
配索することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるサブアッセンブリ
製造装置の要部を概略的に示す平面略図である。
【図2】 図1の実施形態にかかる図板ユニットを担持
した手押し式搬送台車の斜視図である。
【図3】 図2の受け渡し具の取り付け構造を示す斜視
図である。
【図4】 本実施形態にかかるサブアッセンブリの受け
渡し具の概略構成を示す斜視図である。
【図5】 上記受け渡し具の正面図であって(A)はレ
ール体を省略したもの、(B)はレール体を記載したも
のである。
【図6】 上記受け渡し具の動作を示す斜視図である。
【図7】 本実施形態にかかる受け渡し具の要部を示す
斜視図である。
【図8】 本実施形態にかかるサブアッセンブリの仮保
持状態を概略的に示す平面略図であり、(A)は仮保持
前の布線状態、(B)は仮保持状態をそれぞれ示してい
る。
【図9】 メインラインに採用されている布線板の側面
図であり、(A)は配索時、(B)は配索後をそれぞれ
示している。
【図10】 受け渡し工程を示す斜視図である。
【図11】 受け渡し工程を示す斜視図である。
【図12】 受け渡し工程を示す斜視図である。
【図13】 受け渡し工程を示す斜視図である。
【図14】 受け渡し工程を示す斜視図である。
【図15】 受け渡し工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 布線板 11a 電線保持具 85 カバーボード 85a ワイヤー(取り付け部材) 86 フック(保持部材) 87 保持具(保持部材) 88 切欠 M サブアッセンブリ ML メインライン SL サブアッセンブルライン W 端子付電線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ複数の電線が組み付けられた
    サブアッセンブリを配索するための電線保持具が多数立
    設されている布線板に併用されるカバーボードであっ
    て、 上記布線板の上に着脱可能に配置されることにより、当
    該布線板に配索されるサブアッセンブリを受けるように
    一部の電線保持具を覆うことを特徴とするカバーボー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカバーボードにおいて、 上記サブアッセンブリを一方向に沿って配索するために
    必要な電線保持具を開放する開放部が設けられているこ
    とを特徴とするカバーボード。
  3. 【請求項3】 あらかじめ複数の電線が組み付けられた
    サブアッセンブリを配索するための電線保持具が多数立
    設されている布線板において、 請求項1または2記載のカバーボードと、 このカバーボードが当該一部の電線保持具を覆うカバー
    姿勢と全ての電線保持具を開放する開放姿勢との間で変
    位できるようにカバーボードを布線板本体に取り付ける
    ための取り付け部材とを備えていることを特徴とする布
    線板。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の布線板において、 上記カバーボードを当該カバー姿勢に保持するための保
    持部材をさらに備えていることを特徴とする布線板。
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WO2008138719A1 (de) * 2007-05-15 2008-11-20 Lisa Dräxlmaier GmbH Kabelbaummontage mit sammelringen
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