JP2001249134A5 - タンパク質濃度計測方法 - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項１】 （ａ）タンニン、タンニン酸およびｍ−ガロイル没食子酸からなる群より選ばれた試薬を混入した後の被検溶液の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を計測する工程、および
（ｂ）計測された前記強度にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める工程を含むことを特徴とするタンパク質濃度の計測方法。
【請求項２】 前記工程（ａ）において、さらに、前記試薬を混入する前の前記被検溶液の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を計測し、
前記工程（ｂ）において、前記試薬を混入する前後に計測された前記強度にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める、請求項１記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項３】 前記工程（ａ）において、前記試薬混入後の被検溶液のｐＨを１．５〜５．８に調整する請求項１または２に記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項４】 前記被検溶液に、フタル酸水素カリウム、酢酸、クエン酸、およびアスコルビン酸からなる群より選ばれたｐＨ調整剤を添加してｐＨを調整する請求項３記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項５】 前記工程（ａ）において、前記試薬混入後の被検溶液の試薬濃度が５×１０-3〜５ｇ／ｄｌの範囲にある請求項１〜４のいずれかに記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項６】 前記透過光強度および散乱光強度の計測値にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める請求項１〜５のいずれかに記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項７】 前記散乱光強度の計測値から、低濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定し、前記透過光強度の計測値から、高濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定する請求項６記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項８】 前記透過光強度の計測値と前記散乱光強度の計測値とを照合することにより、被検溶液中の浮遊粒子または泡による誤計測の有無を検知する請求項６または７記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項９】 前記被検溶液が尿である請求項１〜８のいずれかに記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項１０】 （ｃ）前記試薬混入前の前記被検溶液の旋光度を計測する工程、および
（ｄ）前記工程（ｂ）において求められた前記タンパク質濃度と前記旋光度とから、前記被検溶液における前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を決定する工程をさらに含む、請求項１〜９のいずれかに記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項１１】 前記タンパク質以外の旋光性物質がグルコースである請求項１０記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項１２】 前記被検溶液の透過光強度、散乱光強度または旋光度の計測に使用する波長が、５００ｎｍ以上である請求項１１記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項１】 （ａ）タンニン、タンニン酸およびｍ−ガロイル没食子酸からなる群より選ばれた試薬を混入した後の被検溶液の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を計測する工程、および
（ｂ）計測された前記強度にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める工程を含むことを特徴とするタンパク質濃度の計測方法。
【請求項２】 前記工程（ａ）において、さらに、前記試薬を混入する前の前記被検溶液の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を計測し、
前記工程（ｂ）において、前記試薬を混入する前後に計測された前記強度にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める、請求項１記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項３】 前記工程（ａ）において、前記試薬混入後の被検溶液のｐＨを１．５〜５．８に調整する請求項１または２に記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項４】 前記被検溶液に、フタル酸水素カリウム、酢酸、クエン酸、およびアスコルビン酸からなる群より選ばれたｐＨ調整剤を添加してｐＨを調整する請求項３記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項５】 前記工程（ａ）において、前記試薬混入後の被検溶液の試薬濃度が５×１０-3〜５ｇ／ｄｌの範囲にある請求項１〜４のいずれかに記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項６】 前記透過光強度および散乱光強度の計測値にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める請求項１〜５のいずれかに記載のタンパク質濃度の計測方法。
【請求項７】 前記散乱光強度の計測値から、低濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定し、前記透過光強度の計測値から、高濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定する請求項６記載のタンパク質濃度の計測方法。
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【請求項１０】 （ｃ）前記試薬混入前の前記被検溶液の旋光度を計測する工程、および
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【請求項１２】 前記被検溶液の透過光強度、散乱光強度または旋光度の計測に使用する波長が、５００ｎｍ以上である請求項１１記載のタンパク質濃度の計測方法。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決して、通常の家庭における環境温度である０〜４０℃程度の範囲で信頼性が高く、維持管理が容易なタンパク質濃度の計測方法を提供することを目的とする。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決して、通常の家庭における環境温度である０〜４０℃程度の範囲で信頼性が高く、維持管理が容易なタンパク質濃度の計測方法を提供することを目的とする。
本発明のタンパク質濃度の計測方法は、（ａ）前記の試薬を混入した後の被検溶液の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を計測する工程、および（ｂ）計測された前記強度にもとづいて前記被検溶液中のタンパク質濃度を求める工程を含む。
ここにおいて、前記散乱光強度の計測値から低濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定し、前記透過光強度の計測値から高濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定することが好ましい。
前記透過光強度の計測値と前記散乱光強度の計測値とを照合することにより、被検溶液中の浮遊粒子、泡等による誤計測の有無を検知することができる。
ここにおいて、前記散乱光強度の計測値から低濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定し、前記透過光強度の計測値から高濃度域の被検溶液中のタンパク質濃度を決定することが好ましい。
前記透過光強度の計測値と前記散乱光強度の計測値とを照合することにより、被検溶液中の浮遊粒子、泡等による誤計測の有無を検知することができる。
さらに、本発明は、（ｃ）前記試薬混入前の前記被検溶液の旋光度を計測する工程、および（ｄ）前記工程（ｂ）において求められた前記タンパク質濃度と前記旋光度とから、前記被検溶液における前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を決定する工程をさらに含んでもよい。
上記の計測装置を用いて、タンパク質水溶液を被検溶液としてタンパク質濃度を計測する手順を以下に説明する。なお、以下の操作は気温約４０℃の部屋で実施され、被検溶液、試薬および計測装置とも約４０℃の状態にあった。
まず、被検溶液１ｍｌをビーカー等に入れ、濃度１ｇ／ｄｌのタンニン水溶液１ｍｌをこのビーカーに入れ、攪拌する。次に、この混合溶液をサンプルセル３へ導入する。コンピューター６が光源１を動作させ、同時に光センサー４および５の出力信号を計測する。
被検溶液にタンニン水溶液試薬が混入されると、タンパク質成分が凝集して被検溶液が濁り、透過光強度が低下し、散乱光強度が増加する。この時の光センサー４および５のそれぞれの出力信号の計測値を解析することにより、タンパク質濃度を求める。
まず、被検溶液１ｍｌをビーカー等に入れ、濃度１ｇ／ｄｌのタンニン水溶液１ｍｌをこのビーカーに入れ、攪拌する。次に、この混合溶液をサンプルセル３へ導入する。コンピューター６が光源１を動作させ、同時に光センサー４および５の出力信号を計測する。
被検溶液にタンニン水溶液試薬が混入されると、タンパク質成分が凝集して被検溶液が濁り、透過光強度が低下し、散乱光強度が増加する。この時の光センサー４および５のそれぞれの出力信号の計測値を解析することにより、タンパク質濃度を求める。
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