JP3308173B2 - 尿検査方法およびそれに用いる尿検査装置 - Google Patents

尿検査方法およびそれに用いる尿検査装置

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JP3308173B2 JP29528396A JP29528396A JP3308173B2 JP 3308173 B2 JP3308173 B2 JP 3308173B2 JP 29528396 A JP29528396 A JP 29528396A JP 29528396 A JP29528396 A JP 29528396A JP 3308173 B2 JP3308173 B2 JP 3308173B2
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    • Y10T436/143333Saccharide [e.g., DNA, etc.]
    • Y10T436/144444Glucose

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人をはじめとする
動物から採取した尿を検査する方法に関するものであ
り、特に尿中の糖すなわちグルコースや、タンパク質等
の濃度の検査方法およびそれに用いる検査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】尿中の糖やタンパク質の濃度は、健康状
態の一部を反映しているため、これらの濃度測定が医療
機関等で行われている。従来、尿中の糖やタンパク質の
判定方法としては、試薬を含浸した試験紙を尿に浸し、
これの呈色反応を分光測定機等によって観測していた。
しかしながら、ここで使用される試験紙は、糖、タンパ
ク質等の個々の検査項目に応じてそれぞれ別個のものが
必要とされていた。また、1回の検査ごとに新たな試験
紙が必要なため、ランニングコストが高くなるという欠
点があった。更に、省力化のための自動化にも限界があ
る。また、家庭において使用される場合は、素人に試験
紙の設定及び交換を要求することになる。この作業は、
比較的嫌われるため、尿検査装置の家庭への普及を妨げ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決するものであり、試験紙等の消耗品を使用す
ることなく維持管理が容易な尿検査装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、尿を加熱して
白濁化した後、尿に光を投射し、その透過光量あるいは
散乱光量を求めることにより、尿中のアルブミン濃度を
判定するものである。健常な成人は、1日当たり通常1
000〜1500mlの尿を排出する。このうち、総固
形分は50〜70gである。固形分のうち、およそ25
g前後が、塩化ナトリウム、塩化カリウムおよびリン酸
を主とする無機物で、ほとんどがイオン化した状態で尿
中に溶解している。残りが有機物で、尿素および尿酸を
主とするが、僅かながら、糖すなわちグルコースや、タ
ンパク質も存在する。尿中のタンパク質は基本的にはア
ルブミンである。
【0005】グルコースは、1日当たり通常、0.13
〜0.5g尿中に排出される。これと尿量から、尿のグ
ルコース濃度すなわち尿糖値を概算すると、平均的に
は、およそ50mg/dl以下である。尿糖値は、健康
状態の一部を反映している。特に、糖尿病の場合、これ
が、数百mg/dlになり、中には、数千mg/dlに
達することもある。すなわち、通常値に対して、およそ
1〜2桁程度にまで増加することがある。一方、アルブ
ミンは、通常、グルコースより更に少なく、3〜60m
g尿中に排出される。これと尿量から、概算すると、尿
のアルブミン濃度すなわち尿タンパク値は、平均的に
は、およそ6mg/dl以下であるこのアルブミン濃度
も、健康状態の一部を反映しており、腎臓疾患が存在す
るとき、アルブミン濃度は100mg/dl以上にな
る、すなわち、通常値に対して、およそ1桁以上増加す
ることもある。
【0006】アルブミンは、水に溶解した状態で加熱す
ると凝結して巨大なコロイドになる。尿中に存在する程
度の濃度でも、凝結によってアルブミン水溶液は白濁す
る。この白濁化は60〜80℃で起こるが、この程度の
温度では、グルコース等の他の成分は変化しない。ま
た、尿中の無機物は、すべて旋光性を示さず、かつ低分
子量(数百以下)のため、光の散乱は無視できる。同様
に、有機物の主成分である、尿素や尿酸もまた、旋光性
を示さないため光の散乱を無視できる。従って、尿を6
0〜80℃程度に加熱して白濁化した後、尿中を透過し
た透過光、または尿中で散乱した散乱光より白濁の度合
いを検知することによって、尿中のアルブミン濃度すな
わち尿タンパク値を単独に把握することができる。
【0007】また、白濁化する前の尿の旋光度を測定す
ることにより、尿糖値も同一サンプルで判定することが
できる。旋光度は旋光性物質の比旋光度とその濃度の積
に相当する。この関係を式(1)に示す。 A=L×(α1×C1+α2×C2+・・・+αN×CN) (1) 但し、 L :測定光路長 A :旋光度[度] α1 :物質1の比旋光度 C1 :物質1の濃度[kg/l] α2 :物質2の比旋光度 C2 :物質2の濃度 αN :物質Nの比旋光度 CN :物質Nの濃度 N :自然数 また、20℃におけるグルコース及びアルブミンの水溶
液の比旋光度を表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】ここで、この比旋光度と式(1)に示した
各成分の単位の関係は以下のようになる。すなわち、C
1=1kg/l、C2,・・,CN=0 の溶液中を光が
L=100mm伝搬すると、旋光度A=α1[度]にな
る。すなわち、濃度1kg/lのグルコース水溶液中を
波長589nmの光が100mm伝搬すると、その偏光
方向は50度回転する。ただし、実際は、グルコースの
溶解度の制限があるので、上記濃度は実現できないが、
式(1)より、旋光度と濃度は比例するため、100m
g/dlでは、50×10ー3度回転する。このように、
尿中の旋光性物質がグルコースのみ場合、尿の旋光度を
測定することによって、グルコースの比旋光度から尿糖
値を算出することができる。
【0010】尿中にグルコースとアルブミンが共存する
場合は、尿は式(1)の様にグルコースとアルブミンの
旋光度を加算した旋光度を示す。この場合は、尿の旋光
度を測定した後、尿を加熱し白濁させ、その透過光量ま
たは散乱光量よりアルブミン濃度を単独で測定する。そ
して、アルブミンの比旋光度とこの濃度からアルブミン
によって発現した旋光度を算出し、これと尿の旋光度か
ら式(1)により、グルコース濃度すなわち尿糖値を算
出することができる。以上により、消耗品が不要で、維
持管理が容易な尿検査方法を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の尿検査方法は、尿を加熱
して白濁させる工程と、白濁した尿に光を投射して投射
された光のうち尿を透過した光量を測定することにより
尿の尿タンパク値を判定する工程を含むものである。ま
た、尿を加熱する工程の前に、尿の旋光度を測定するこ
とにより尿の尿糖値を判定する工程を含むものである。
上述のように、水を含む尿の主成分は、加熱しても変化
せず、旋光性を示さず、かつ光を散乱しない。しかしな
がら、正常な尿中に僅かに存在するグルコースやタンパ
ク質は旋光性を示す。そこで、あらかじめ尿の旋光度を
測定した後、尿を加熱して白濁化し、その白濁化の度合
いを測定することにより、アルブミン濃度すなわち尿タ
ンパク値と尿糖値を同一のサンプルで一度に同時に判定
することができる。
【0012】本発明の他の尿検査方法は、尿を加熱し、
尿の温度を測定しながら、同時に尿に光を投射し、投射
された光のうち尿を透過した光量を測定することより尿
の尿タンパク値を判定するものである。尿を加熱しなが
ら、同時に透過光を検知し、これらの温度に対する変化
量を観測するものである。また、透過した光量を60〜
80℃のうちの2点において測定し、得られた透過光量
の比より尿の尿タンパク値を判定するものである。例え
ば、70℃の時の透過光量と、75℃の透過光量の比か
らアルブミン濃度を算出する。これによって、加熱前の
尿の透過率、散乱等の影響を受けずにアルブミン濃度を
測定することができる。また、尿を加熱する前に、尿の
旋光度を測定することにより尿の尿糖値を判定するもの
である。さらに、波長が500nm以上の略平行光を用
いるものである。比旋光度は旋光分散により、異常分散
が出現するまでは、(表1)に示す様に波長が短くなる
に伴って大きくなる。従って、より高精度の測定には、
より短い波長で行う方が有利ではあるが、尿の場合は、
おおむね500nm以上で行う方が望ましい。なぜな
ら、正常な尿は500nm以下では、主に、ウロクロー
ムによる吸収が大きくなり、むしろ測定精度を悪化させ
得る場合があるからである。
【0013】本発明の尿検査装置は、尿を保持するサン
プルセルと、サンプルセル中の尿を加熱する加熱手段
と、尿の温度を測定する温度測定手段と、尿に単色の略
平行光を投射する単色光源と、投射された略平行光のう
ち尿を透過した光を検知し、検知した光の量に対応した
信号を出力する光センサを備えたものである。また、単
色光源の投射する略平行光を変調する変調手段と、変調
手段の変調信号を参照して光センサの出力した信号を位
相敏感検波するロックインアンプを備えることが好まし
い。
【0014】本発明の他の尿検査装置は、尿を保持する
サンプルセルと、サンプルセル中の尿を加熱する加熱手
段と、尿の温度を測定する温度測定手段と、尿に単色の
略平行光を投射する単色光源と、略平行光を変調する光
変調手段と、尿に磁場を印加する磁場印加手段と、磁場
を掃引する磁場掃引手段と、磁場を振動変調する磁場変
調手段と、単色光源とサンプルセルの間に配され、単色
光源より投射された略平行光のうち、特定の偏光成分の
みを透過させる偏光子と、投射された略平行光のうち、
サンプルセルを透過した略平行光のうち、特定の偏光成
分のみを透過させる検光子と、検光子を透過した光を検
知し、検知した光の量に対応した信号を出力する光セン
サと、磁場変調手段の変調信号を参照して光センサの出
力信号を位相敏感検波するロックインアンプと、ロック
インアンプの出力信号より尿の旋光度および透過光量を
算出する演算手段を備えるものである。
【0015】本発明の他の尿検査装置は、尿を保持する
サンプルセルと、サンプルセル中の尿を加熱する加熱手
段と、尿の温度を測定する温度測定手段と、尿に単色の
略平行光を投射する単色光源と、略平行光を変調する光
変調手段と、尿に磁場を印加する磁場印加手段と、磁場
を掃引する磁場掃引手段と、磁場を振動変調する磁場変
調手段と、単色光源とサンプルセルの間に配され、単色
光源より投射された略平行光のうち、特定の偏光成分の
みを透過させる偏光子と、サンプルセルを透過した略平
行光のうち、特定の偏光成分のみを透過させる検光子
と、検光子を透過した光を検知し、検知した光の量に対
応した信号を出力する第一の光センサと、尿を透過した
略平行光の一部を取り出すビームサンプラと、ビームサ
ンプラにより取り出された光を検知し、検知した光の量
に対応した信号をロックインアンプに出力する第二の光
センサと、磁場変調手段の変調信号を参照して第一の光
センサの出力信号を位相敏感検波し、かつ第二の光セン
サの出力信号を受けるロックインアンプと、ロックイン
アンプの出力信号より尿の旋光度および透過光量を算出
する演算手段を備えるものである。また、単色光源の投
射する略平行光を変調する光変調手段を備え、ロックイ
ンアンプが、光変調手段の変調信号を参照して第二の光
センサの出力信号を位相敏感検波することが好ましい。
また、略平行光の波長が500nm以上であることが好
ましい。
【0016】本発明の他の尿検査方法は、尿を加熱して
白濁させる工程と、白濁した尿に光を投射して投射され
た光のうち尿より散乱した光量を測定することにより尿
の尿タンパク値を判定する工程を含むものである。ま
た、尿を加熱する工程の前に、尿の旋光度を測定するこ
とにより尿の尿糖値を判定する工程を含むものである。
本発明の他の尿検査方法は、尿を加熱し、尿の温度を測
定しながら、同時に尿に光を投射し、投射された光のう
ち尿より散乱した光量を測定することより尿の尿タンパ
ク値を判定するものである。上述のように、透過光の比
を用いる代わりに散乱光の比を用いても、同様に、加熱
前の尿の透過率、散乱等の影響を受けずにアルブミン濃
度を測定することができる。また、散乱した光量を60
〜80℃のうちの2点において測定し、得られた散乱光
量の比より尿の尿タンパク値を判定するものである。さ
らに、尿を加熱する前に、尿の旋光度を測定することに
より尿の尿糖値を判定するものである。また、波長が5
00nm以上の略平行光を用いるものである。
【0017】本発明の他の尿検査装置は、尿を保持する
サンプルセルと、サンプルセル中の尿を加熱する加熱手
段と、サンプルセル中の尿の温度を測定する温度測定手
段と、サンプルセル中の尿に単色の略平行光を投射する
単色光源と、投射された略平行光のうち尿より散乱した
光を検知し、検知した光の量に対応した信号を出力する
光センサを備えるものである。また、単色光源の投射す
る略平行光を変調する変調手段と、変調手段の変調信号
を参照して光センサの出力した信号を位相敏感検波する
ロックインアンプを備えることが好ましい。
【0018】本発明の他の尿検査装置は、尿を保持する
サンプルセルと、サンプルセル中の尿を加熱する加熱手
段と、尿の温度を測定する温度測定手段と、尿に単色の
略平行光を投射する単色光源と、略平行光を変調する光
変調手段と、投射された略平行光のうち、尿より散乱し
た光を検知し、検知した光の量に対応した信号を出力す
る第一の光センサと、尿に磁場を印加する磁場印加手段
と、磁場を掃引する磁場掃引手段と、磁場を振動変調す
る磁場変調手段と、単色光源とサンプルセルの間に配さ
れ、単色光源より投射された略平行光のうち、特定の偏
光成分のみを透過させる偏光子と、サンプルセルを透過
した略平行光のうち、特定の偏光成分のみを透過させる
検光子と、検光子を透過した光を検知し、検知した光の
量に対応した信号を出力する第二の光センサと、第一の
光センサの出力信号を受け、かつ磁場変調手段の変調信
号を参照して第二の光センサの出力信号を位相敏感検波
するロックインアンプと、ロックインアンプの出力信号
より尿の旋光度および透過光量を算出する演算手段を備
えるものである。また、ロックインアンプが、光変調手
段の変調信号を参照して第一の光センサの出力信号を位
相敏感検波することが好ましい。さらに、略平行光の波
長が500nm以上であることが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0020】《実施例1》本実施例で用いた尿検査装置
の構成を図1に示す。投射モジュール1は、半導体レー
ザを光源とし、半導体レーザの駆動回路と、光学系によ
って構成される。この投射モジュール1は、波長670
nm、強度5mWの略平行光を、サンプルセル2に投射
する。サンプルセル2は、円筒形で、両底面は直径10
mmのガラス製の透過面になっており、実質光路長は5
0mmである。光センサ3は、投射モジュール1から投
射され、サンプルセル2を透過した光を検知する。ロッ
クインアンプ4は、光センサ3の出力信号を、信号発生
器5が投射モジュール1に発した変調信号を参照して位
相敏感検波し、透過光量に相当する電気信号を出力す
る。ここで、信号発生器5は、投射モジュール1に変調
信号を供給し、この信号と同期して投射光をパルス変調
する。
【0021】この尿検査装置を用いて、加熱した尿の透
過光を測定した。この測定は次のように行った。まず、
尿試験紙によってアルブミン濃度が10mg/dl以下
と判定された尿を溶媒として、濃度100、300およ
び1000mg/dlのアルブミン溶液をそれぞれ調製
した。ついで、これらアルブミン溶液を、ブランクであ
る溶媒用の尿とともに75℃で5分間加熱し、35℃ま
で冷却した後にサンプルセル2にそれぞれ注入して透過
光量を測定した。この結果、すなわちロックインアンプ
4の出力信号(電圧)を図2に示す。ここで、縦軸に出
力電圧を対数表示で示し、横軸にアルブミン溶液の濃度
を示す。濃度0はブランクの尿を表している。このよう
に、出力電圧は、アルブミン濃度に対して直線で近似さ
れる。したがって、この直線を検量線とすることによっ
て、未知の尿中アルブミン濃度すなわち尿タンパク値を
測定することができる。
【0022】この尿検査装置を用いて、あらかじめ尿試
験紙によってアルブミン濃度が100mg/dl以上、
かつ250mg/dl以下と判定された尿を検査した。
その結果、ロックインアンプ4の出力電圧は、0.87
Vを示した。図2に示す検量線からアルブミン濃度を求
めると、120mg/dlとなり、これは試験紙による
結果と一致する。また、尿試験紙によって、アルブミン
濃度が300mg/dl以上、かつ500mg/dl以
下と判定された尿を同様に検査した。その結果、ロック
インアンプ4の出力電圧は0.63Vを示した。図2に
示す検量線からアルブミン濃度を求めると、400mg
/dlとなる。これは試験紙による結果と一致する。以
上のように、本実施例のように、尿を加熱し、加熱後の
尿の透過光量を測定することにより、尿タンパク値を精
度よく判定することができる。また、試験紙等の消耗品
を使用することがないため、その実用的効果は極めて大
きい。
【0023】《実施例2》本実施例で用いた尿検査装置
の構成を図3に示す。本実施例では、尿を加熱し、尿の
温度を測定しながら、尿の透過光量を測定する。実施例
1で用いたものと同様に、投射モジュール11は投射光
をサンプルセル12に投射する。サンプルセル12中に
は尿が注入される。光センサ13は、投射モジュール1
1から投射された後、サンプルセル12中の尿を伝搬し
た光を検知する。ここで、信号発生器15は、投射モジ
ュール11に変調信号を供給し、この信号と同期して投
射光をパルス変調する。ロックインアンプ14は、光セ
ンサ13の出力信号を、信号発生器15が投射モジュー
ル11に発した変調信号を参照して、位相敏感検波す
る。このロックインアンプ14の出力電圧が透過光量に
相当する。サンプルセル12の周囲には、サンプルセル
12内の尿を加熱するためのソレノイドコイル状のヒー
タ18が配されている。このヒータ18はエナメル線を
500回巻いて構成されている。コイル状のヒータドラ
イバ19は、コンピュータ17からの指示に従ってヒー
タ18に最大5Aの電流を流す。熱電対10は、サンプ
ルセル12に密着して設置しており、実質的にサンプル
セル12内の尿の温度を検知する。温度指示計16は、
熱電対10が検知した尿の温度を表示するとともに、こ
の値をコンピュータ17に送る。ロックインアンプ14
の出力すなわち透過光量を示す値も、コンピュータ17
に送られる。これにより、コンピュータ17は、あらか
じめ設定されたプログラムにしたがって、尿を加熱し、
同時に尿の温度と透過光量を測定する。
【0024】次に、本実施例の尿検査方法について説明
する。あらかじめ尿試験紙によってアルブミン濃度が1
0mg/dl以下であると判定された尿を溶媒として、
濃度が100、300および1000mg/dlのアル
ブミン溶液をそれぞれ調製した。得られたアルブミン溶
液およびブランクとして溶媒に用いた尿を、それぞれサ
ンプルセル22に注入し、35℃から80℃まで、加熱
速度を2℃/分として加熱した。このとき、6秒おきに
透過光量を測定した。その結果を図4に示す。ここで、
尿の温度を横軸に、各アルブミン溶液濃度の尿に対する
ロックインアンプの出力電圧すなわち透過光量を縦軸に
表す。また、下式で定義する各アルブミン濃度の溶液に
対する70℃の透過光量と75℃の透過光量の比Rを図
5に示す。
【0025】 R=(75℃の時の透過光量)/(70℃の時の透過光量) (2)
【0026】ここで、Rは縦軸に対数表示している。図
5より明らかなように、Rは、アルブミン濃度に対して
直線近似される。したがって、この直線を検量線とする
ことによって、未知の尿のアルブミン濃度すなわち尿タ
ンパク値を測定することができる。本実施例の尿検査方
法によると、加熱前の尿の透過率等の影響を受けないた
め、実施例1よりさらに高精度の測定が可能になる。
【0027】あらかじめ尿試験紙によって、アルブミン
濃度が100mg/dl以上、かつ250mg/dl以
下と判定された尿を上記尿検査装置を用いて検査した。
その結果、Rは、0.89となった。これと図5の検量
線からアルブミン濃度を求めると、120mg/dlと
なった。これは試験紙による結果と一致する。また、尿
試験紙によって、アルブミン濃度が300mg/dl以
上、かつ500mg/dl以下と判定された尿を同様に
検査した。その結果、Rは0.67となり、これを用い
て図5の検量線からアルブミン濃度を求めると、400
mg/dlとなった。これは試験紙による結果と一致す
る。以上のように、本実施例の尿検査方法によれば、尿
タンパク値を精度よく判定することができる。また、試
験紙等の消耗品を使用することないため、その実用的効
果は極めて大きい。
【0028】《実施例3》本実施例で用いた尿検査装置
を図6に示す。本実施例では、まず、常温下で尿の旋光
度を測定し、その後、尿を加熱しながら、尿の温度と、
尿を透過する光量を測定した。本装置の旋光度測定の基
本原理は、ファラデー効果を利用した偏光面振動による
光学零位法である。投射モジュール21は、実施例1で
用いたものと同様で、波長670nm、強度5mWの略
平行光を投射する。偏光子33は、投射された光のう
ち、特定の方向成分のみを透過する。サンプルセル22
は実施例1で用いたものと同様であり、その中に注入さ
れた尿は、この透過光の偏向方向を光ファラデー効果に
よって微少幅変調させる。検光子34は偏光子33に対
して直交ニコルの状態に配置されており、偏光子33の
透過軸を回転軸として回転させることができる。ここ
で、偏光子33および検光子34が理想的なものであれ
ば、すなわち消光比が無限大であれば、透過光は光セン
サ23に到達しない。しかし、実際には偏光子および検
光子の消光比は無限大にはならない。本実施例で使用し
た偏光子33および検光子34の消光比は約5000の
ため、約1μW程度の透過光が光センサ23に到達す
る。この光量は、透過光量を測定するのに十分である。
【0029】ロックインアンプ24は、光センサ23の
出力信号を、信号発生器25が投射モジュール21に発
した変調信号を参照して、位相敏感検波する。スイッチ
35は、旋光度測定の際は端子a側に接続され、信号発
生器25の信号を磁場変調信号としてコイル状のヒータ
ドライバ29に供給する。また、透過光測定の際は端子
b側に接続され、信号を投射光の変調信号として投射モ
ジュール21に供給する。
【0030】ヒータードライバ29は、コンピュータ2
7からの指示に従ってヒータ28に最大5Aの電流を流
す。ただし、旋光度を測定する際は、ヒータ28及びヒ
ータドライバ29は、コンピュータ27の指示によっ
て、サンプルセル22中の尿に磁場を印加し、この磁場
を変調しながら掃引する機能も果たすことができる。す
なわち、本尿検査装置において、ヒータ28は、旋光度
測定の際には、尿に磁場を印加する機能を果たし、尿を
加熱する際にはヒータ本来の機能を果たすことになる。
熱電対20は、サンプルセル22に密着して設置されて
おり、実質的にサンプルセル22内の尿の温度を検知す
る。温度指示計26は、熱電対20が検知した尿の温度
を表示するとともに、この値をコンピュータ27に送
る。以上の構成において、コンピュータ27の指示によ
り、まず、尿の旋光度を測定し、その後、尿を加熱しな
がら尿の温度と透過光量を測定する。これによって、尿
糖値と尿タンパク値を同時検査することができる。
【0031】以下、本検査装置を用いた尿を検査方法に
ついて説明する。あらかじめ尿試験紙によってアルブミ
ン濃度が10mg/dl以下であると判定された尿を溶
媒として、濃度がそれぞれ100、300および100
0mg/dlのアルブミン溶液を調製した。ついで、こ
れらの溶液およびブランクとして溶媒に用いた尿を、そ
れぞれサンプルセル22に注入して35℃から80℃ま
で加熱した。このとき、加熱速度を2℃/分に設定し
て、6秒ごとに透過光量を測定した。溶液の濃度おける
70℃と75℃の透過光量の比Rを実施例2と同様に算
出した。このRを、各濃度に対してプロットすると図7
の様になる。ここで、縦軸はRを対数表示したものであ
る。この図7の曲線を検量線とすることによって、尿中
アルブミン濃度すなわち尿タンパク値を測定することが
できる。なお、尿中を伝搬する直線偏光の偏光度は、濁
り度が高くなるに伴って、小さくなる。すなわち散乱に
よる偏光解消が発生する。したがって、この偏光解消の
影響で、図7の検量線は実施例2で得られた図5に示す
検量線の様に直線にならない。
【0032】次に、尿試験紙によってグルコース濃度が
50mg/dl以下で、アルブミン濃度が100mg/
dl以上、かつ250mg/dl以下と判定された尿
を、本尿検査装置を用いて上記と同様の方法で検査し
た。まず、旋光度を測定し、、 A=−19.8×10-3[度] を得た。次に、尿を加熱して、透過光量を測定した。こ
れより、 R=0.85 を得た。このRと図7に示す検量線より、アルブミン濃
度は120mg/dlと判定される。このアルブミン濃
度とAより式(1)を解くことによって、グルコース濃
度=30mg/dlが得られた。これは試験紙による結
果と一致する。
【0033】また、尿試験紙によって、グルコース濃度
が100mg/dl以上、かつ250mg/dl以下、
アルブミン濃度が300mg/dl以上、かつ500m
g/dl以下と判定された尿を本装置を用いて検査し
た。まず、旋光度を測定した。その結果、 A=−56×10-3[度] を得た。次に尿を加熱して透過光量を測定し、 R=0.62 を得た。このRと図7に示す検量線より、アルブミン濃
度は400mg/dlと判定される。このアルブミン濃
度とAより式(1)を解くことによって、グルコース濃
度=150mg/dlが得られた。これは試験紙による
結果と一致する。
【0034】以上のように、本実施例によれば、尿の旋
光度を測定した後に、尿を加熱して白濁化させ、その白
濁度合いを測定することにより、尿タンパク値と尿糖値
を同時に検査することができる。これにより、試験紙等
の消耗品を使用することなく、尿タンパク値,尿糖値を
検査することができ、その実用的効果は極めて大きい。
【0035】《実施例4》本実施例の尿検査方法につい
て、図8を用いて以下に詳細に説明する。本実施例にお
いても、まず尿の旋光度を測定し、その後に尿を加熱し
ながら、尿の温度と、尿の透過光量を測定する。本装置
の旋光度測定の基本原理は、実施例3と同様である。実
施例1と同様に、偏光子53は、投射モジュール41よ
り投射された略平行光のうち、特定の方向成分のみを透
過する。サンプルセル42は実施例1で用いたものと同
様であり、その中に注入された尿は、この透過光の偏向
方向を光ファラデー効果によって微少幅変調させる。ま
た、偏光子53および検光子54は直交ニコルの状態に
配置されている。スイッチ55は、旋光度測定の際は端
子a側に接続され、信号発生器45の信号を磁場変調信
号としてコイル状のヒータドライバ49に供給する。ま
た透過光測定の際は端子b側に接続され、同信号を投射
光の変調信号として投射モジュール41に供給する。ビ
ームサンプラ58は、尿を透過した光の一部を取り出
す。光センサ56は、取り出された光を検知し、その光
の強度に応じた信号を発する。スイッチ57は、スイッ
チ55と同期しており、旋光度測定の際は、光センサ4
3の出力信号をロックインアンプ44に供給し、透過光
測定の際は光センサ56の出力信号をロックインアンプ
44に供給する様に切り替える。また、旋光度を測定す
る際は、ヒータ48及びヒータドライバ49は、実施例
3と同様に、コンピュータ47の指示によって尿に磁場
を印加し、この磁場を変調しながら掃引する機能も果た
すことができる。熱電対40は、サンプルセル42に密
着して設置されており、実質的にサンプルセル42内の
尿の温度を検知する。温度指示計46は、熱電対40が
検知した尿の温度を表示するとともに、この値をコンピ
ュータ47に送る。
【0036】本実施例では、実施例3と同様に、尿の旋
光度を測定した後、尿を加熱しながら尿の温度と透過光
量を測定する。しかし、本実施例の場合、実施例3と異
なり、偏光解消の影響を受けない。したがって、直線状
の検量線が得られる。実際、実施例3と同様のアルブミ
ン溶液を用いて検査した結果、直線の検量線が得られ
た。
【0037】あらかじめ尿試験紙によって、グルコース
濃度が50mg/dl以下で、アルブミン濃度が100
mg/dl以上、かつ250mg/dl以下と判定され
た尿をこの尿検査装置を用いて検査した。まず、旋光度
を測定し、 A=−19.8×10-3[度] を得た。次に尿を加熱して透過光量を測定し、 R=0.89 を得た。このRと得られた検量線より、アルブミン濃度
は120mg/dlであると判定された。このアルブミ
ン濃度とAより式(1)を解くことによって、グルコー
ス濃度=30mg/dlが得られた。これは試験紙によ
る判定結果と一致する。
【0038】また、尿試験紙によって、グルコース濃度
が100mg/dl以上、かつ250mg/dl以下
で、アルブミン濃度が300mg/dl以上、かつ50
0mg/dl以下と判定された尿を同様に検査した。ま
ず、旋光度を測定し、 A=−56×10-3[度] を得た。次に尿を加熱して透過光量を測定し、 R=0.67 を得た。このRと得られた検量線より、アルブミン濃度
は400mg/dlであると判定された。このアルブミ
ン濃度とAより式(1)を解くことによって、グルコー
ス濃度=150mg/dlが得られた。これは試験紙に
よる結果と一致する。
【0039】以上のように、本実施例によれば、尿の旋
光度を測定した後に、尿を加熱し、尿の透過光量を測定
することにより、白濁度合いを求め、尿タンパク値と尿
糖値を同時に検査することができる。これにより、試験
紙等の消耗品を使用することなく、尿タンパク値および
尿糖値を検査することができ、その実用的効果は極めて
大きい。特に、本実施例によると、直線の検量線が得ら
れるため、Rからアルブミン濃度への換算がより容易に
なる。
【0040】以上の実施例では、尿の透過光量に基づい
て尿タンパク値を求める方法について説明したが、以下
の実施例では、尿の散乱光量に基づく尿タンパク値の判
定方法について説明する。
【0041】《実施例5》尿の散乱光量の測定に基づく
尿検査方法について、図9を参照して詳細に説明する。
実施例1と同様に、投射モジュール61より、投射光を
サンプルセル62に投射する。ただし、サンプルセル6
2中には尿が注入される。投射モジュール61から投射
され、サンプルセル62中の尿を伝搬する際に散乱した
光は、光センサ63により検知し、信号を出力する。ロ
ックインアンプ64は、光センサ63の出力電圧を、信
号発生器65が投射モジュール61に発した変調信号を
参照して、位相敏感検波し、散乱光量に相当する信号を
出力する。ここで、信号発生器65は、投射モジュール
61に変調信号を供給し、この信号と同期して投射光を
パルス変調する。
【0042】この尿検査装置を用いて、加熱冷却した尿
の散乱光量を測定した。あらかじめ尿試験紙によってア
ルブミン濃度が10mg/dl以下と判定された尿を溶
媒として、濃度100、300および1000mg/d
lのアルブミン溶液を調製した。ついで、各アルブミン
溶液を、ブランクである溶媒用の尿とともに、75℃で
5分間加熱し、35℃まで冷却した。この尿をサンプル
セル62に注入して散乱光量を測定した。この結果、す
なわちロックインアンプ64の出力電圧を図10に示
す。ここで、出力電圧を縦軸に対数表示で示し、アルブ
ミン溶液の濃度を横軸に示す。濃度0は溶媒単独すなわ
ちブランクの尿を表している。このように、散乱光の測
定においても、出力電圧は、アルブミン濃度に対して直
線で近似される。したがって、この直線を検量線とする
ことによって、尿中アルブミン濃度すなわち尿タンパク
値を測定することができる。
【0043】あらかじめ尿試験紙によってアルブミン濃
度が100mg/dl以上、かつ250mg/dl以下
と判定された尿を、本尿検査装置を用いて検査した。そ
の結果、ロックインアンプ64の出力電圧は、0.12
Vであった。図10に示す検量線からアルブミン濃度を
求めると、120mg/dlとなった。これは試験紙に
よる結果と一致する。また、この尿検査装置を用いて、
尿試験紙によってアルブミン濃度が300mg/dl以
上、500mg/dl以下と判定された尿を検査した。
その結果、ロックインアンプ64の出力信号強度は0.
35Vを示し、図10に示す検量線から求めたアルブミ
ン濃度は400mg/dlとなった。これは試験紙によ
る結果と一致する。以上のように、本実施例の尿検査方
法によれば、尿タンパク値を精度よく判定することがで
きる。また、試験紙等の消耗品を使用することないた
め、その実用的効果は極めて大きい。
【0044】《実施例6》本実施例で用いた尿検査装置
の構成を図11に示す。本実施例では、尿を加熱し、尿
の温度を測定しながら、尿の散乱光量を測定する。実施
例1と同様に、投射モジュール71より、投射光をサン
プルセル72に投射する。サンプルセル72中には所定
温度で加熱処理された尿が注入される。光センサ73
は、投射モジュール71から投射された後、サンプルセ
ル72中の尿を伝搬する際に散乱した光を検知する。ロ
ックインアンプ74は、光センサ73の出力信号を、信
号発生器75が投射モジュール71に発した変調信号を
参照して、位相敏感検波し、散乱光量に相当する信号を
出力する。ここで、信号発生器75は、投射モジュール
71に変調信号を供給し、この信号と同期して投射光を
パルス変調する。サンプルセル72の周囲には、実施例
3と同様のヒータ78が配されている。コイル状のヒー
タードライバ79は、コンピュータ77からの指示に従
ってヒータ78に最大5Aの電流を流す。熱電対70
は、サンプルセル72に密着して設置されており、実質
的にサンプルセル72内の尿の温度を検知する。温度指
示計76は、熱電対70が検知した尿の温度を表示する
とともに、この値をコンピュータ77に送る。ロックイ
ンアンプ74の出力すなわち散乱光量を示す値も、コン
ピュータ77に送られる。これにより、コンピュータ7
7は、あらかじめ設定されたプログラムにしたがって、
尿を加熱し、同時に尿の温度と散乱光量を測定する。
【0045】次に、本実施例の尿検査方法について説明
する。あらかじめ尿試験紙によってアルブミン濃度が1
0mg/dl以下と判定された尿を溶媒として、濃度1
00、300、1000mg/dlのアルブミン溶液を
調製した。これらのアルブミン溶液およびブランクとし
て溶媒に用いた尿を、それぞれサンプルセル72に注入
して35℃から80℃まで加熱速度2℃/分で加熱し
た。このとき、6秒ごとに散乱光量を測定した。このと
きのアルブミン濃度に対する70℃の散乱光量と75℃
の散乱光量の比rを図12に示す。ただし、以下、rは
下式のように定義する。
【0046】 r=(75℃の時の散乱光量)/(70℃の時の散乱光量) (3)
【0047】ここで、縦軸にrを対数表示している。図
12より明らかなように、rは、アルブミン濃度に対し
て直線近似される。したがって、この直線を検量線とす
ることによって、未知の尿中アルブミン濃度すなわち尿
タンパク値を測定することができる。本実施例の検査方
法によると、加熱前の尿の透過率等の影響を受けないた
め、実施例5よりさらに高精度の測定が可能になる。
【0048】あらかじめ尿試験紙によってアルブミン濃
度が100mg/dl以上、かつ250mg/dl以下
と判定された尿を上記尿検査装置を用いて検査した。そ
の結果、rは、4.6を示した。これを用いて、図12
に示す検量線からアルブミン濃度を求めると、120m
g/dlとなった。これは試験紙による結果と一致す
る。また、尿試験紙によって、アルブミン濃度が300
mg/dl以上、かつ500mg/dl以下と判定され
た尿を同様に検査した。その結果、Rは13.3を示
し、この値と図12に示す検量線からアルブミン濃度を
求めると、400mg/dlとなった。これは試験紙に
よる結果と一致する。以上のように、本尿検査方法によ
れば、尿タンパク値を精度よく判定することができる。
また、試験紙等の消耗品を使用することないため、その
実用的効果は極めて大きい。
【0049】《実施例7》本実施例の尿検査方法につい
て、図13を参照して以下、詳細に説明する。本実施例
では、尿の旋光度を測定した後に、尿を加熱しながら、
尿の温度と、尿の散乱量を測定する。偏光子93は、実
施例1で用いたものと同様の投射モジュール81より投
射された略平行光のうち、特定の方向成分のみを透過す
る。サンプルセル82は実施例1で用いたものと同様で
あり、その中に注入された尿は、この透過光の偏向方向
を微少幅変調させる。偏光子93および検光子94は、
サンプルセル82を挟んで投射モジュールの光軸方向に
直交ニコルの状態で配置されている。サンプルセル82
の周囲にはコイル状のヒータ88が配されている。スイ
ッチ95は、旋光度測定の際は端子a側に接続され、信
号発生器85の信号を磁場変調信号としてコイル状のヒ
ータドライバ89に供給する。また、散乱光測定の際は
端子b側に接続され、同信号を投射光の変調信号として
投射モジュール81に供給する。光センサ96は、投射
モジュール81から投射された後、サンプルセル82中
の尿を伝搬する際に散乱した光を検知する。スイッチ9
7は、旋光度測定の際は、光センサ83の出力信号をロ
ックインアンプ84に供給し、散乱光測定の際は光セン
サ96の出力信号をロックインアンプ84に供給する様
に切り替える。熱電対80は、サンプルセル82に密着
して設置されており、実質的にサンプルセル82内の尿
の温度を検知する。温度指示計86は、熱電対80が検
知した尿の温度を表示するとともに、この値をコンピュ
ータ87に送る。これによって、実施例6と同様に、尿
の旋光度を測定した後、尿を加熱しながら尿の温度と散
乱光量を測定することができる。
【0050】次に、尿試験紙によって、グルコース濃度
が50mg/dl以下、アルブミン濃度が100mg/
dl以上、250mg/dl以下と判定された尿を本装
置を用いて検査した。まず、旋光度を測定し、 A=−19.8×10-3[度] を得た。次に尿を加熱して散乱光量を測定し、 r=4.6 を得た。このrと得られた検量線より、アルブミン濃度
は120mg/dlと判定された。このアルブミン濃度
とAより式(1)を解くことによって、グルコース濃度
=30mg/dlが得られた。これは試験紙による結果
と一致する。
【0051】また、尿試験紙によって、グルコース濃度
が100mg/dl以上250mg/dl以下、アルブ
ミン濃度が300mg/dl以上、500mg/dl以
下と判定された尿を同様に検査した。まず、旋光度を測
定し、 A=−56×10-3[度] を得た。次に尿を加熱して散乱光量を測定し、 r=13.7 を得た。このrと得られた検量線より、アルブミン濃度
は400mg/dlと判定された。このアルブミン濃度
とAより式(1)を解くことによって、グルコース濃度
=150mg/dlが得られた。これは試験紙による結
果と一致する。
【0052】以上のように、本実施例によれば、尿の旋
光度を測定した後に、尿を加熱して白濁化させ、その白
濁度合いを測定することにより、尿タンパク値と尿糖値
を同時に検査することができる。これにより、試験紙等
の消耗品を使用することなく、尿タンパク値,尿糖値を
検査することができ、その実用的効果は極めて大きい。
【0053】上記実施例で述べたように、尿を白濁化さ
せ、その白濁化の度合いを透過光量または散乱光量より
求めることによって、尿タンパク値を求めることができ
る。また、白濁化する前に、尿の旋光度を測定すること
により、尿タンパク値とともに、尿糖値を求めることが
できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、試験紙等の消耗品を使
用することのない尿検査方法を実現することができ、維
持管理が容易な尿検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の尿検査装置の構成を示す概
略図である。
【図2】同尿検査装置のアルブミン溶液の濃度に対する
出力電圧を示す特性図である。
【図3】本発明の他の実施例の尿検査装置の構成を示す
概略図である。
【図4】同尿検査装置の各濃度のアルブミン溶液に対す
る温度と出力電圧の関係を示す特性図である。
【図5】同測定において得られたアルブミン溶液の濃度
と、R(70℃と75℃における透過光量の比)の関係
を示す特性図である。
【図6】本発明の他の実施例の尿検査装置の構成を示す
概略図である。
【図7】同測定において得られたアルブミン溶液の濃度
と、R(70℃と75℃における透過光量の比)の関係
を示す特性図である。
【図8】本発明の他の実施例の尿検査装置の構成を示す
概略図である。
【図9】本発明の他の実施例の尿検査装置の構成を示す
概略図である。
【図10】同尿検査装置のアルブミン溶液の濃度に対す
る出力電圧を示す特性図である。
【図11】本発明の他の実施例の尿検査装置の構成を示
す概略図である。
【図12】同測定において得られたアルブミン溶液の濃
度と、r(70℃と75℃における散乱光量の比)の関
係を示す特性図である。
【図13】本発明の他の実施例の尿検査装置の構成を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 投射モジュール 2 サンプルセル 3 光センサ 4 ロックインアンプ 5 信号発生器 10 熱電対 11 投射モジュール 12 サンプルセル 13 光センサ 14 ロックインアンプ 15 信号発生器 16 温度指示計 17 コンピュータ 18 ヒータ 19 ヒータドライバ 20 熱電対 21 投射モジュール 22 サンプルセル 23 光センサ 24 ロックインアンプ 25 信号発生器 26 温度指示計 27 コンピュータ 28 ヒータ 29 ヒータドライバ 33 偏光子 34 検光子 35 スイッチ 40 熱電対 41 投射モジュール 42 サンプルセル 43 光センサ 44 ロックインアンプ 45 信号発生器 46 温度指示計 47 コンピュータ 48 ヒータ 49 ヒータドライバ 53 偏光子 54 検光子 55 スイッチ 56 光センサ 57 スイッチ 58 ビームサンプラ 61 投射モジュール 62 サンプルセル 63 光センサ 64 ロックインアンプ 65 信号発生器 70 熱電対 71 投射モジュール 72 サンプルセル 73 光センサ 74 ロックインアンプ 75 信号発生器 76 温度指示計 77 コンピュータ 78 ヒータ 79 ヒータドライバ 80 熱電対 81 投射モジュール 82 サンプルセル 83 光センサ 84 ロックインアンプ 85 信号発生器 86 温度指示計 87 コンピュータ 88 ヒータ 89 ヒータドライバ 93 偏光子 94 検光子 95 スイッチ 96 光センサ 97 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−98318(JP,A) 特開 平4−233457(JP,A) 特開 平9−145605(JP,A) 特開 平9−138231(JP,A) 特開 平9−80044(JP,A) 特開 平8−160039(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/493 G01N 21/75

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿を加熱して白濁させる工程と、白濁し
    た前記尿に光を投射して投射された光のうち前記尿を透
    過した光量を測定することにより前記尿の尿タンパク値
    を判定する工程を含む尿検査方法。
  2. 【請求項2】 尿を加熱して白濁させる工程と、白濁し
    た前記尿に光を投射して投射された光のうち前記尿より
    散乱した光量を測定することにより前記尿の尿タンパク
    値を判定する工程を含む尿検査方法。
  3. 【請求項3】 前記尿を加熱する工程の前に、前記尿の
    旋光度を測定することにより前記尿の尿糖値を判定する
    工程を含む請求項1または2に記載の尿検査方法。
  4. 【請求項4】 尿を加熱し、前記尿の温度を測定しなが
    ら、同時に前記尿に光を投射し、投射された前記光のう
    ち前記尿を透過した光量を測定することにより前記尿の
    尿タンパク値を判定する尿検査方法。
  5. 【請求項5】 前記透過した光量を60〜80℃のうち
    の2点において測定し、得られた透過光量の比より尿の
    尿タンパク値を判定する請求項4記載の尿検査方法。
  6. 【請求項6】 尿を加熱し、前記尿の温度を測定しなが
    ら、同時に前記尿に光を投射し、投射された前記光のう
    ち前記尿より散乱した光量を測定することにより前記尿
    の尿タンパク値を判定する尿検査方法。
  7. 【請求項7】 前記散乱した光量を60〜80℃のうち
    の2点において測定し、得られた散乱光量の比より尿の
    尿タンパク値を判定する請求項6記載の尿検査方法。
  8. 【請求項8】 前記尿を加熱する前に、前記尿の旋光度
    を測定することにより前記尿の尿糖値を判定する請求項
    4または6に記載の尿検査方法。
  9. 【請求項9】 前記光の波長が500nm以上である請
    求項1、2、4および6のいずれかに記載の尿検査方
    法。
  10. 【請求項10】 尿を保持するサンプルセルと、前記サ
    ンプルセル中の尿を加熱する加熱手段と、前記尿の温度
    を測定する温度測定手段と、前記尿に単色の略平行光を
    投射する単色光源と、投射された前記略平行光のうち前
    記尿を透過した光を検知し、検知した光の量に対応した
    信号を出力する光センサを備えた尿検査装置。
  11. 【請求項11】 尿を保持するサンプルセルと、前記サ
    ンプルセル中の尿を加熱する加熱手段と、前記尿の温度
    を測定する温度測定手段と、前記尿に単色の略平行光を
    投射する単色光源と、投射された前記略平行光のうち前
    記尿より散乱した光を検知し、検知した光量に対応した
    信号を出力する光センサを備えた尿検査装置。
  12. 【請求項12】 前記単色光源の投射する略平行光を変
    調する変調手段と、前記変調手段の変調信号を参照して
    前記光センサの出力した信号を位相敏感検波するロック
    インアンプを備えた請求項10または11に記載の尿検
    査装置。
  13. 【請求項13】 尿を保持するサンプルセルと、前記サ
    ンプルセル中の尿を加熱する加熱手段と、前記尿の温度
    を測定する温度測定手段と、前記尿に単色の略平行光を
    投射する単色光源と、前記略平行光を変調する光変調手
    段と、前記尿に磁場を印加する磁場印加手段と、前記磁
    場を掃引する磁場掃引手段と、前記磁場を振動変調する
    磁場変調手段と、前記単色光源と前記サンプルセルの間
    に配され、前記単色光源より投射された略平行光のう
    ち、特定の偏光成分のみを透過させる偏光子と、前記サ
    ンプルセルを透過した前記略平行光のうち、特定の偏光
    成分のみを透過させる検光子と、前記検光子を透過した
    光を検知し、検知した光の量に対応した信号を出力する
    光センサと、前記磁場変調手段の変調信号を参照して前
    記光センサの出力信号を位相敏感検波するロックインア
    ンプと、前記ロックインアンプの出力信号より前記尿の
    旋光度および透過光量を算出する演算手段を備えた尿検
    査装置。
  14. 【請求項14】 尿を保持するサンプルセルと、前記サ
    ンプルセル中の尿を加熱する加熱手段と、前記尿の温度
    を測定する温度測定手段と、前記尿に単色の略平行光を
    投射する単色光源と、前記略平行光を変調する光変調手
    段と、前記尿に磁場を印加する磁場印加手段と、前記磁
    場を掃引する磁場掃引手段と、前記磁場を振動変調する
    磁場変調手段と、前記単色光源と前記サンプルセルの間
    に配され、前記単色光源より投射された略平行光のう
    ち、特定の偏光成分のみを透過させる偏光子と、前記サ
    ンプルセルを透過した略平行光のうち、特定の偏光成分
    のみを透過させる検光子と、前記検光子を透過した光を
    検知し、検知した光の量に対応した信号を出力する第一
    の光センサと、前記尿を透過した略平行光の一部を取り
    出すビームサンプラと、前記ビームサンプラにより取り
    出された光を検知し、検知した光の量に対応した信号を
    出力する第二の光センサと、前記磁場変調手段の変調信
    号を参照して前記第一の光センサの出力信号を位相敏感
    検波し、かつ前記第二の光センサの出力信号を受けるロ
    ックインアンプと、前記ロックインアンプの出力信号よ
    り前記尿の旋光度および透過光量を算出する演算手段を
    備えた尿検査装置。
  15. 【請求項15】 尿を保持するサンプルセルと、前記サ
    ンプルセル中の尿を加熱する加熱手段と、前記尿の温度
    を測定する温度測定手段と、前記尿に単色の略平行光を
    投射する単色光源と、前記略平行光を変調する光変調手
    段と、前記尿に磁場を印加する磁場印加手段と、前記磁
    場を掃引する磁場掃引手段と、前記磁場を振動変調する
    磁場変調手段と、前記単色光源と前記サンプルセルの間
    に配され、前記単色光源より投射された略平行光のう
    ち、特定の偏光成分のみを透過させる偏光子と、前記サ
    ンプルセルを透過した略平行光のうち、特定の偏光成分
    のみを透過させる検光子と、前記検光子を透過した光を
    検知し、検知した光の量に対応した信号を出力する第一
    の光センサと、投射された前記略平行光のうち、前記尿
    より散乱した光を検知し、検知した光の量に対応した信
    号を出力する第二の光センサと、前記第二の光センサの
    出力信号を受け、かつ前記磁場変調手段の変調信号を参
    照して前記第一の光センサの出力信号を位相敏感検波す
    るロックインアンプと、前記ロックインアンプの出力信
    号より前記尿の旋光度および透過光量を算出する演算手
    段を備えた尿検査装置。
  16. 【請求項16】 前記ロックインアンプが、前記光変調
    手段の変調信号を参照して前記第二の光センサの出力信
    号を位相敏感検波する請求項14または15に記載の尿
    検査装置。
  17. 【請求項17】 前記略平行光の波長が500nm以上
    である請求項10、11、13、14および15のいず
    れかに記載の尿検査装置。
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