JP2001247470A - 肝保護剤 - Google Patents

肝保護剤

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JP2001247470A
JP2001247470A JP2000058939A JP2000058939A JP2001247470A JP 2001247470 A JP2001247470 A JP 2001247470A JP 2000058939 A JP2000058939 A JP 2000058939A JP 2000058939 A JP2000058939 A JP 2000058939A JP 2001247470 A JP2001247470 A JP 2001247470A
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Yuzo Kawahara
有三 河原
Hiroshi Shimoda
博司 下田
Kiyobumi Ninomiya
清文 二宮
Toshiaki Uemura
俊昭 植村
Masayuki Yoshikawa
雅之 吉川
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Morishita Jintan Co Ltd
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Morishita Jintan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肝毒物あるいは過剰に活性化された免疫担当
細胞から放出される炎症因子によって引き起こされる肝
障害を抑制することにより、肝疾患を予防できかつ症状
を緩和できる、天然起源物質由来成分を含有する肝保護
剤の提供。 【解決手段】 シナノキ科Tilia属の植物リンデンの地
上部の粉砕物を含有する肝保護剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肝毒物あるいは過
剰に活性化された免疫担当細胞から放出される炎症因子
によって引き起こされる肝障害を抑制することにより、
肝疾患を予防できかつ症状を緩和できる、天然起源物質
由来成分を含有する肝保護剤に関する。
【0002】
【従来の技術】人間が経口的に摂取した物質は、消化・
吸収された後、門脈を経て肝臓へと移行する。この摂取
した物質中に人体に有害な薬物が含まれていると、それ
は肝細胞に含まれる多種多様の酵素(例えば、グルタチ
オントランスフェラーゼ、チトクロームP450)などの
作用により酸化、還元、抱合などの代謝を介して解毒さ
れる。しかしながら、ハロタン、トルエン、アセトアミ
ノフェン等のように肝臓(肝細胞)に直接的な障害を与
え得る物質を摂取した場合や、または摂取した物質から
代謝過程において有害物質が産生されたり、あるいは代
謝産物が排出されず肝臓内に蓄積された場合には、肝細
胞壊死や肝線維化(すなわち、肝細胞の癒合)などの肝
障害が引き起こされることがある。
【0003】人体に有害な薬物や毒物の具体例として
は、アルコールが挙げられ、またそれらによって引き起
こされる肝障害の例としては、肝硬変などの疾患が挙げ
られる。例えば、重度のアルコール性肝硬変患者の場
合、血液中のエンドトキシンの増加(エンドトキシン血
症)によって肝臓内の毛細管の循環機能が障害を受け、
結果として肝細胞の壊死が起こる。前記毛細管の循環機
能障害は、詳しくは、エンドトキシンがマクロファージ
や好中球を活性化した結果、これら炎症系細胞から放出
される一酸化窒素(NO)、腫瘍壊死因子(TNF)、血
小板活性化因子(PAF)などが原因であると推察され
ている。
【0004】肝障害には、上記以外に、ウィルスによっ
て誘発される肝疾患も含まれ、このうち、臨床的に現
在、最も問題となっているのはウィルス性肝炎である。
ウィルス性肝炎は、A、B、C、DおよびE型等に分類
される。これらのうち、B型またはC型のウィルス性肝
炎は慢性の経過を辿ることが多く、次第に肝硬変から肝
癌へと移行し得る。特に、C型肝炎は現在、難治性でか
つ移行率が高いとされている。A型肝炎ウィルスは、通
常、感染しただけでは肝細胞に無害であるが、免疫担当
細胞(単に免疫細胞とも呼ばれる)と遭遇して異物除去
機構(いわゆる、免疫応答)を生じると、肝炎が発症す
ると考えられている。B型肝炎ウィルスも前記A型肝炎
ウィルスと同様で、それ自体は肝細胞障害性を有しな
い。しかし、B型肝炎ウィルスは、一旦肝細胞に感染す
ると、細胞表面に発現されるウィルス関連タンパクがマ
クロファージやリンパ球などの免疫細胞と反応する。そ
の後、感染した肝細胞は、前記免疫細胞によって直接的
に、あるいは免疫細胞から放出されたサイトカインによ
る障害が原因となって、または他の炎症系細胞との間接
的な免疫応答などが原因となって破壊されて、肝疾患を
発症すると考えられている。
【0005】一般に、肝障害の治療に現在用いられてい
る医療用製剤としては、肝水解物やインターフェロン
(IFN)のような生物学的製剤や、マロチラート、グ
ルタチオン、グリチルリチンに代表される化学療法剤が
挙げられるが、いずれも種々の問題点を抱えている。例
えば、IFNは、前述のウィルス性肝炎の治療に特に多
用されるが、副作用として精神障害、間質性肺炎、血小
板や白血球の減少などが認められることがある。グリチ
ルリチン製剤の一つである強力ネオミノファーゲンシー
(登録商標;ミノファーゲン製薬本舗製)も、副腎皮質
ステロイドと類似した、投薬中止後のリバウンド現象を
引き起こすことがある。
【0006】従来、小柴胡湯、桂枝茯苓丸などの漢方製
剤も上記目的のために使用されている。しかしながら、
最近、小柴胡湯を抗癌剤と併用した場合または肝癌患者
へ使用した場合に、間質性肺炎の発症やそれが原因とさ
れる死亡例の増加が問題となっており、現時点において
厚生省から小柴胡湯の使用制限の通達が発せられてい
る。
【0007】上記製剤に比べて副作用が少ない天然起源
物質またはそれからの抽出物あるいは天然起源物質由来
成分を含有する肝保護剤も既にいくつか報告されてい
る。肝保護剤として従来使用されている天然起源物質ま
たはそれからの抽出物あるいは天然起源物質由来成分と
しては、人参やウコンなどのサポニンや精油成分を含有
する植物抽出物が挙げられる。また近年詳細な成分研究
がなされているものとしては、ガジュツ(ショウガ科)
の根に含まれるジアリルヘプタノイド(クルクミン)や
セスキテルペン類(ゲルマクロン、クルクメノン、フラ
ノジエンなど)がある[Matsuda H.ら著、Bioorganic &
Medicinal Chemistry Letters、8巻、第339〜344頁(199
8年);およびダイオウ(タデ科)に含有されるスチルベ
ン類(ラポンチシン、デスオキシラポンチシン、ピセア
タンノールなど)松田久司ら著、第48回、日本薬学会近
畿支部総会大会 要旨集 第78頁(1998年)]。
【0008】しかしながら、現在までに、シナノキ科Ti
lia属の植物に関する科学的研究はほとんど成されてお
らず、その薬理作用についての報告もなされていなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これまでに
肝保護剤としての使用が知られている天然起源物質とは
異なる植物から肝保護有効成分を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
ナノキ科Tilia属の植物・リンデンの地上部の粉砕物、
特にリンデンの溶媒抽出エキスを含有する肝保護剤を提
供することを目的とする。本発明の肝保護剤は、従来か
ら食用として多用されている天然起源物質またはそれか
らの抽出物あるいは天然起源物質由来成分を主成分とす
ることから、人体に対して安全性が非常に高いことを特
徴とする。本発明は、別態様として、この肝保護剤を含
有する医薬組成物または食品も提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の第1の態様は、シナノキ科Tilia属の植
物・リンデン、特にリンデンの花を含む地上部の粉砕物
そのもの、またはその溶媒抽出エキスを含有する肝保護
剤である。本発明の肝保護剤は、前記溶媒抽出エキスか
らの分画から単離・精製されることにより得られるティ
リロサイドを含有していてもよい。
【0012】リンデン(Linden;通称、菩提樹)を含むシ
ナノキ科の植物は、主にヨーロッパの温暖な地方に生育
する植物であって、西洋ハーブとして古くから使用され
ている。例えば、外用として、心身をリラックスさせる
ための浴剤としての利用や、洗浄・美白効果を目的とす
る、葉や花の浸出液の化粧水への配合などが挙げられ
る。一方、食用としては、リンデンの花房を煎じたお茶
(リンデンティー)が、消化促進、強壮、発汗作用を目
的に愛飲されているほか、風邪の予防、ヒステリー・不
眠症などのストレス性疾患、高血圧症や偏頭痛にも有効
であると言われている。シナノキ科のTilia属には、Til
ia x europaea L.(ティリア・エウロパエア)、T. cor
data MILL.(フユボダイジュ)、T. americana L.(ア
メリカシナノキ)、T.platyphyllos SCOP. (ナツボダ
イジュ)、T. argenteaなどが存するが、これらのう
ち、本発明に用いるリンデンは、Tilia x europaea L.
とT. argenteaに相当する。
【0013】本発明では、リンデンの地上部を、一般の
粉砕手段を用いて、粉砕物とする。この粉砕物を、アル
コール系溶媒(好ましくはメタノールやエタノール)ま
たはこれらの水性溶媒中、室温(10〜30℃)におい
て24〜48時間冷浸抽出した後、溶媒を減圧下で蒸発
させて除去することにより、抽出エキスが得られる。抽
出効率を高めるために、加温抽出、例えば、使用される
溶媒の沸点付近の温度まで加温して抽出してもよい。溶
媒除去は、例えば45 ℃以下の温度において減圧下
(特に90〜750mmHg以下)で行う。
【0014】得られたアルコール系溶媒抽出エキスは、
このまま使用することで充分な肝保護作用を有するが、
必要に応じて、更に精製することにより、前記作用をよ
り高めることができる。
【0015】例えば、アルコール系溶媒抽出エキスを、
酢酸エチル/水(体積比=1/1)混合液を用いて酢酸
エチル層と水層に分離し、その酢酸エチル層を45℃以
下の温度において減圧下(特に90〜750mmHg以
下)で溶媒を蒸発させて除去することにより、酢酸エチ
ル画分を得る方法が挙げられる。この画分は、後述の実
施例において説明するように、精製前のメタノール抽出
物と比べて、肝保護作用が強い。
【0016】前記精製後の画分を以下の操作に付すこと
により、リンデンに含まれる有効成分の一つである、フ
ラボノイド配糖体ティリロサイドを単離することができ
る。ティリロサイドを得るための単離手段は公知であ
る。例えば、前記酢酸エチル画分を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付す。キャリヤーとして、ヘキサ
ン/酢酸エチルの混合溶媒系を、最初は溶媒比率10:
1とし、次いで1:1に変えた後、続いてクロロホルム
/メタノールの混合溶媒系を用い、その溶媒比率を最初
5:1とした後、1:1に変えることにより、フラクシ
ョン1〜11に分画する。この操作で得られたフラクシ
ョン9を、オクタデシルシリカゲル(ODS)カラムを
用いる逆相カラムクロマトグラフィーにおいて、キャリ
ヤーとしてメタノール/水の混合溶媒系(メタノール:
水の溶媒比率を3:7から1:1へ変えた後、更に7:
1へ変える)を用いて精製することにより、フラボノイ
ド配糖体 ティリロサイドが単離精製できる。
【0017】単離されたティリロサイドは、以下の化学
式を有することが知られている[ヘルハマー L.ら著、Ar
chive der Pharmazie、294巻、第686〜692頁(1961
年)]。
【化2】
【0018】本発明の肝保護剤についての肝保護作用
は、以下に説明するin vivoまたはinvitro評価法を用い
て確認した。肝保護作用を発現する新規物質の研究で
は、ウイルス感染などの手法を用いない比較的安全でか
つ簡便なin vivoモデルとして、四塩化炭素皮下投与に
よるマウスの劇症肝炎モデルや、ラットやマウスにD−
ガラクトサミン (D−GalN)とエンドトキシンであ
るリポポリサッカライド(LPS)を腹腔内投与すること
によって引き起こされる免疫性の肝炎モデルが適用され
る。前者は、薬物による肝障害であり、後者は、免疫系
が関与する実験モデルである。これら実験モデルにおい
てはいずれも、肝細胞破壊によりグルタミン酸−オキサ
ロ酢酸トランスアミナーゼ(通常、GOTと略され
る)、グルタミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼ
(同、GPT)および乳酸デヒドロゲナーゼ(同、LD
H)等の肝内酵素がそれぞれ血中に放出される。放出さ
れるGOTやGPTは、通常値の数百から数千倍の値と
なることがある。このようなin vivoモデルでは、試料
を適当な懸濁剤で懸濁し、それを被検体(または実験動
物)に経口投与するか、あるいは生理食塩水やオリーブ
オイルに溶解した後、被検体(または実験動物)の腹腔
内へ直接注入し、一定時間経過後、血中の逸脱酵素活性
を測定することにより、判定・評価が行われる。
【0019】また、本発明では、in vitroモデルによる
評価も行なった。比較的多数のサンプルを用いて効果を
検討したり、微量サンプルの肝保護作用を評価する場合
には、通常、ラットやマウスから得た肝細胞を培養する
in vitroモデルによる実験系が有効であると考えた。in
vitroモデルを用いた評価法では、腹腔や肝臓から分離
した免疫担当細胞であるマクロファージやクッパー細胞
を前培養し、リポポリサッカライド(LPS)を添加し
た後、放出される一酸化窒素を定量し、それに起因する
腫瘍壊死因子α(TNF−α)の産生抑制効果を調べる
ことによって、より詳細な肝保護作用の解析を行うこと
が可能である。
【0020】本発明の肝保護剤は、有効成分としてリン
デンの地上部粉砕物またはそのアルコール系溶媒抽出エ
キスを含有する場合、年齢等によりその投与量が変化し
得るが、例えば成人の1回の服用量につき100〜10
00mg、好ましくは250〜1000mg(または全
量の1〜10%)の量で配合される。本発明の肝保護剤
がフラボノイド配糖体ティリロサイドを有効成分として
含有する場合、成人の1回の服用量につき1〜500m
g、好ましくは10〜250mg(または全量の0.0
1〜0.1%)の量で有効に配合され得る。
【0021】本発明の肝保護剤は、第2の態様である医
薬組成物として医薬分野において常用される既知の他の
化合物、および経口投与に適した形態に成型するのに必
要な化合物を包含していてよく、例えば、乳糖、デンプ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、カオリン、タルク、炭酸カルシウ
ムなどが挙げられる。
【0022】本発明の肝保護剤を含有する医薬組成物
は、経口投与に適した形状(例えば、粉末、固形剤、液
剤)に成型されてよい。
【0023】本発明の肝保護剤を含有する医薬組成物
は、有効成分として、前記リンデンの地上部粉砕物また
はそのアルコール系溶媒抽出エキスを、例えば成人の1
回の服用量につき、100〜1,000mg、好ましく
は250〜1,000mgの量で、または前記ティリロ
サイドを、成人の1回の服用量につき1〜500mg、
好ましくは10〜250mgの量で含有し得る。本発明
の肝保護剤において、前記有効成分の含有量は、年齢等
により変化してよい。本発明の肝保護剤は、食事の際
に、1日3回程度服用するのが好ましい。
【0024】さらに、本発明は、第3の態様として、有
効成分として前記リンデンの地上部粉砕物またはそのア
ルコール系溶媒抽出エキスまたは前記ティリロサイドか
ら成る肝保護剤を含有する食品も提供する。前記食品と
しては、例えば、タブレット、ドリンク、ガム、キャン
ディー、チュアブル、グミ、ゼリー等が挙げられる。本
発明の食品は、前記肝保護剤を、食品全重量に対し、溶
媒抽出エキスの場合、0.05〜10重量%の範囲の量
で、またティリロサイドの場合、0.05〜1重量%の
範囲でそれぞれ含有し得る。
【0025】
【実施例】以下の調製例および実施例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。以下の調製例1〜4では、先ず、
リンデン地上部の粉砕物からメタノール抽出エキスを調
製し、更にこの抽出エキスからフラボノイド配糖体ティ
リロサイド(tiliroside)を単離した。続く実施例1〜4
では、前記調製例で得られたメタノール抽出エキス、そ
の精製分画およびそれから単離されたティリロサイドの
肝保護作用をそれぞれ調べた。更に、実施例5および6
には、前記有効成分を含有する本発明の第2態様の医薬
組成物または第3態様の食品に関する具体的な製剤処方
例または配合例もそれぞれ示す。
【0026】調製例1 ブルガリア産の乾燥リンデン(T. algenteaの花を含む
地上部)4kgに、メタノール(5kg)を加えて、8
0℃で3時間加温抽出した。濾過後、残渣にメタノール
を加えて同様の操作2回繰り返し行い、得られた抽出液
を45℃以下の温度において、減圧下(180mmHg
以下)、メタノールを留去することにより、メタノール
抽出エキス570gを得た。
【0027】調製例2 調製例1で得たメタノール抽出エキス500gを、酢酸
エチル:水混合液[体積混合比=1:1]を用いて分配し
た。次いで、酢酸エチル層を、45℃以下の温度におい
て、減圧下(180mmHg以下)で酢酸エチルを完全
に留去させて、酢酸エチル系画分143.9gを得た。
分配後の水層は、等量のブタノールを加えて更なる分配
抽出を行ない、得られたブタノール層および水層につい
てそれぞれ45℃以下の温度において、減圧下(180
mmHg以下)で各溶媒を完全に留去することにより、
ブタノール系画分161.3gおよび水系画分194.
8gをそれぞれ得た。
【0028】調製例3 調製例2で得た酢酸エチル系画分80.6gをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付して、11のフラクシ
ョンに分離した。キャリヤーとして、ヘキサン/酢酸エ
チル混合溶媒(混合比を最初、10:1とし、後に1:
1へ変える)、次いでクロロホルム/メタノール混合溶
媒(混合比を最初、5:1とし、後に1:1へ変える)
を用いた。
【0029】調製例4 前記調製例3で分離された11のフラクションのうち、
活性物質含有フラクション#9(収量=14.1g)1
2.3gをさらにオクタデシルシリカゲル(ODS)を
用いた逆相カラムクロマトグラフィーに付し、キャリヤ
ーとしてメタノール/水混合溶媒(混合比を最初、3:
7とし、次に1:1へ変えた後、更に7:1へ変える)
を用いて精製することにより、フラボノイド配糖体ティ
リロサイド(収量271.6mg)を単離した。単離さ
れたティリロサイドを、炭素13(13C)および水素(
1H)核磁気共鳴スペクトル、質量分析、旋光度、並び
に赤外線および紫外線吸収スペクトルによって定性分析
した。得られた各データを文献値と比較することにより
同定を行ない、ティリロサイドの化学構造を確認した。
【0030】実施例1(in vivoでの肝保護作用試験) 調製例1および2で得られたリンデン地上部粉砕物のメ
タノール抽出エキス、および酢酸エチル系画分、ブタノ
ール系画分および水系画分(これらを以下、被験物質と
呼ぶ)についての肝保護作用を、D−GalN/LPS
誘発マウスのinvivo肝障害モデルを用いて調べた。先
ず、前記メタノール抽出エキスの5.0%アラビアゴム
水性懸濁液サンプル(A)、前記酢酸エチル系画分の
5.0%アラビアゴムの水性懸濁液サンプル(B)、ブ
タノール系画分の5.0%アラビアゴムの水性懸濁液サ
ンプル(C)および水系画分の5.0%アラビアゴムの
水性懸濁液サンプル(D)をそれぞれ調製した。約20
時間絶食したddY系雄性マウス(体重約20g)に、
上記各サンプルを10mL/kgの割合で経口投与し
た。各サンプルの投与量を以下にまとめる。
【0031】サンプル(A):250、500および
1,000mg/kg体重 サンプル(B):500および1,000mg/kg体
重 サンプル(C):500および1,000mg/kg体
重 サンプル(D):500および1,000mg/kg体
【0032】対照群として、前記と同様の条件下のマウ
ス(体重約20g)に、上記サンプル(A)〜(D)を
いずれも投与しない群を用意した。ただし、サンプル
(A)に対する対照群としては8匹、およびサンプル
(B)〜(D)に対する対照群としては10匹をそれぞ
れ用意した。
【0033】前記サンプルをマウスに投与してから60
分後に、D−ガラクトサミン(D−GalN、35mg
/mL)およびリポポリサッカライド(LPS、1μg
/mL)を含有する生理食塩水溶液を10mL/kgの
量で腹腔内投与し、更に10時間後に眼窩静脈叢より採
血を行った。採取した血液を遠心分離に付し、血清を分
離して、血清中のグルタミン酸−オキサロ酢酸トランス
アミナーゼ活性(以下、s−GOTと呼ぶ)および血清
中のグルタミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼ活性
(以下、s−GPTと呼ぶ)をそれぞれ、和光純薬社製
キット エス.ティーエーテストワコーを用いて試験し
た。結果を表1に示す。結果はいずれも、平均値と標準
誤差で表し、対照群との有意差検定にはDunnettの多重
比較検定を用いた。
【0034】
【表1】 表1中、試験サンプル欄において(A)は、調製例1で
得られたメタノール抽出エキスの5.0%アラビアゴム
の水性懸濁液サンプルを、(B)は、調製例2で得られ
た酢酸エチル系画分の5.0%アラビアゴムの水性懸濁
液サンプルを、(C)は、調製例2で得られたブタノー
ル系画分の5.0%アラビアゴムの水性懸濁液サンプル
を、および(D)は、調製例2で得られた水系画分の
5.0%アラビアゴムの水性懸濁液サンプルをそれぞれ
表し、また血清中トランスアミナーゼ活性の結果の末尾
の符号「*」および「**」は、Dunnettの多重比較検定で
検定した対照との有意差:pが0.05および0.01
未満であったことを表す。
【0035】上記表1の結果より、本発明のリンデン地
上部粉砕物の抽出エキスおよびそれから調製された各溶
媒系画分がいずれも、優れたin vivoでの肝保護作用を
発現することがわかる。
【0036】実施例2 被験物質として、調製例1〜3で得られたメタノール抽
出エキス、酢酸エチル系画分、ブタノール系画分および
水系画分、および酢酸エチル系画分から得られたフラク
ション#1〜#11をそれぞれ用い、それらのジメチル
スルホキシド(DMSO)溶液をそれぞれ調製した。次
いで、以下の手順に従って、マウス由来肝細胞を用いた
D−GalN誘発肝細胞障害系により、上記各被験物質
についての肝細胞に対する直接的な保護作用を調べた。
【0037】ddY系雄性マウス(体重30g)をペン
トバルビタール(50mg/kg、i.p.)麻酔下で開腹
し、37℃に保温したLiver Perfusion Medium(GIBCO
BRL社製)を門脈より灌流して肝臓を脱血した。前記灌
流液を、Collagenase-Hepatocyte Qualified(GIBCO BR
L社製)を0.5mg/mLの濃度で含有する、pH
7.5の灌流液(塩化ナトリウム:8g/L、塩化カリ
ウム:0.4g/L、塩化カルシウム・2水和物:0.
74g/L、リン酸2水素1ナトリウム・1水和物:7
8mg/mL、リン酸1水素2ナトリウム・12水和
物:151g/L、HEPES2.38g/L、炭酸水
素ナトリウム:350mg/L、フェノールレッド:6
mg)と交換した後、さらに10分間灌流した。この肝
臓を濾過して得られた肝実質細胞を実験に供した。前記
肝実質細胞を、10%牛胎児血清を含むウイリアムズ培
地E(GIBCO BRL社製)に懸濁し、96穴平底マイクロ
プレートに4×104細胞/100μL/穴の割合で細
胞を播種した後、5%のニ酸化炭素存在下、37℃にお
いて4時間培養した。その後、前記培地を、1mM D
−GalNおよび前記被験物質(メタノール抽出エキ
ス、酢酸エチル系画分、ブタノール系画分および水系画
分、および酢酸エチル系画分から得られたフラクション
#1〜#11)のDMSO溶液をそれぞれ含有する培地
に変えた。ここで、前記被験物質のDMSO溶液は、培
地中のDMSO濃度が0.5%になるように添加した。
44時間培養した後、0.5mg/mLの3-(4,5-dimet
hyl-2-thiazolyl)2,5-diphenyl-2H-tetrazolium bromid
e(MTT)を含有する培地と交換し、さらに4時間培
養した。培地を除去後、精製したホルマザンを0.04
N塩酸含有−イソプロピルアルコール100μL/穴で
溶解した後、マイクロプレートリーダーを用いて吸光度
(測定波長562nm、参照波長660nm)を測定し
た。測定された吸光度を用い、以下の式に従って、肝細
胞の障害抑制率を算出した。
【0038】
【数1】障害抑制率(%)=[(O.D.Sample−O.D.
Control)/(O.D.Normal−O.D.Control)]×100 式中、O.D.Normalは、被験物質を含まない培地(すな
わち、培地中に0.5%DMSOのみを含むもの)で測
定される吸光度を示し、O.D.Controlは培地中に 0.
5%DMSOおよび1mM D−GalNを含有する場
合に測定される吸光度を、O.D.Sampleは培地中に被験
物質および1mM D−GalNを含有する場合に測定
される吸光度を意味する。結果を以下の表2に示す。結
果はいずれも、平均値と標準誤差で表し、対照群との有
意差検定には、Dunnettの多重比較検定を用いた。
【0039】
【表2】 上記表2中、障害抑制率の結果の末尾の符号「*」およ
び「**」は、Dunnettの多重比較検定で検定した対照と
の有意差:pが0.05および0.01未満であったこ
とを表す。
【0040】上記表2の結果より、リンデン地上部粉砕
物からのメタノール溶媒抽出エキスおよびそれから分配
された酢酸エチル系画分が同程度の活性を示し、さらに
フラクション#9と#10が、より強い肝保護作用を発
現することが分かる。
【0041】実施例3 被験物質として、調製例1〜4において得たメタノール
抽出エキス、酢酸エチル系画分、ブタノール系画分およ
び水系画分、前記酢酸エチル系画分から分配・精製され
たフラクション#1〜#11、さらにはフラクション#
9から単離されたティリロサイドを用いたこと、および
ddY系雄性マウスをWistar系雄性ラット(体重100
g)に代えて、前記ラットから採取した肝細胞を用いた
こと以外は、実施例2と同様にして、各被験物質につい
ての肝細胞に対する直接的な保護作用を調べた。Wistar
系雄性ラット(体重100g)からの肝細胞の採取は、
実施例2と同様にして行なった。結果を表3に示す。
【0042】
【表3】 上記表3中、障害抑制率の結果の末尾の符号「*」およ
び「**」は、Dunnettの多重比較検定で検定した対照と
の有意差:pが0.05および0.01未満であったこ
とを表す。
【0043】上記表3の結果により、本発明のリンデン
地上部粉砕物のメタノール抽出エキスおよびそれから調
製される酢酸エチル系画分が肝保護作用を示し、更には
フラクション#9および#10およびティリロサイド
が、酢酸エチル系画分よりも優れた肝保護作用を発現す
ることが分かる。
【0044】実施例4 被験物質として、調製例1〜3において得たメタノール
抽出エキス、酢酸エチル系画分、ブタノール系画分およ
び水系画分をそれぞれ用いて、それらのDMSO溶液を
調製した。このDMSO溶液を用いて、以下の手順で、
各被験物質についてのLPS誘発マウス腹腔由来マクロ
ファージからの一酸化窒素(NO)産生に対する抑制作
用を試験した。
【0045】頚部脱臼致死させたddY系雄性マウス
(体重30g)の腹腔内を、氷冷リン酸緩衝液(PB
S)10mLを用いて洗浄した。回収した洗液を遠心分
離に付して、腹腔滲出細胞を得た。ディフ・クイック染
色液(国際試薬社)を用いて、腹腔滲出細胞中のマクロ
ファージを染色し、同定した後、10%FCSを含有す
るRPMI1640培地 (GIBCO BRL社製)に懸濁した。得
られた懸濁液を96穴マイクロプレートに、マクロファ
ージ数が5×105細胞/100μL/穴になるように
播種し、5%二酸化炭素存在下において37℃で1時間
培養した。培養後、各穴の内部をPBSを用いて洗浄し
て、非付着性細胞を除去した。被験物質とLPS10μ
g/mLを含む培地を加えて、20時間培養を行った。
【0046】20時間後、産生された一酸化窒素(N
O)の量を測定した。ただし、培養により生成されたN
Oは、培地中で不安定であるため、代謝物であるNO2 -
量をグリース法にて測定した。すなわち、20時間培養
した培養上清100μLに、グリース試薬(スルファニ
ルアミド:1g/100mL、N-1-ナフチルエチレンジ
アミン・2塩酸塩:0.1g/100mL、リン酸:
2.5g/100mL)100μLを加えて撹拌した
後、速やかに吸光度(測定波長562nm、参照波長6
60nm)を測定した。標準液にはNaNO2溶液を使
用し、絶対検量線法によりNO2 -量の定量を行った。本
実施例において、前記被験物質は、DMSOに溶解した
後、培地中のDMSO濃度が0.5%になるように添加
された。NOの産生抑制率は、定量されたNO2 -量を用
い、以下の式に従って算出した。
【0047】
【数2】NO産生抑制率(%)=[(Conc.Control−Con
c.Sample)/(Conc.Control−Conc.Normal)]×100 式中、Conc.Normalは、被験物質を含まない培地(すな
わち、培地中に0.5%DMSOのみを含むもの)で測
定されるNO2 -濃度を、Conc.Controlは、培地中に0.
5%DMSOおよび10μg/mL LPSを含有する
場合に測定されるNO2 -濃度を、およびConc.
Sampleは、培地中に被験物質および10μg/mL L
PSを含有する場合に測定されるNO2 -濃度をそれぞれ
表す。結果を表4に示す。結果はいずれも、平均値と標
準誤差で表し、対照群との有意差検定には、Dunnettの
多重比較検定を用いた。
【0048】
【表4】 上記表4中、NO産生抑制率の結果の末尾の符号「**」
は、Dunnettの多重比較検定で検定した対照との有意
差:pが0.01未満であったことを表す。
【0049】上記表4の結果により、本発明のリンデン
地上部粉砕物のメタノール抽出エキスおよびそれから分
配された酢酸エチル系画分およびブタノール系画分がい
ずれも、水系画分に比べて、マクロファージの活性化を
より抑制し、それによってNOの産生をも抑制し得るこ
とが分かる。
【0050】以下の実施例5および6には、本発明の第
2態様の医薬組成物としてのチュアブル錠および第3態
様の食品としてのドリンク剤の製剤処方例および製造例
をそれぞれ示しているが、これらは例示であって、本発
明は特にこれらに制限されるものではない。実施例5(チュアブル錠の製造) 〔処方〕 組 成 配合量 調製例4のティリロサイドのブドウ糖10倍散 10.0重量部 マルトシルシクロデキストリン 14.0重量部 コーンスターチ 11.0重量部 ブドウ糖 38.0重量部 ゼラチン 5.0重量部 香料 0.2重量部 ハッカ 3.8重量部 タイム 2.0重量部 無水リン酸水素カルシウム 15.0重量部ショ糖脂肪酸エステル 1.0重量部 合 計 100.0重量部
【0051】〔製法〕上記組成において、香料、ハッ
カ、タイムおよびショ糖脂肪酸エステル以外の全材料
を、ミルでよく混合した後、蒸留水を加えて、成型する
のに適当な粘度まで練合する。ここに、ハッカ、タイム
およびショ糖脂肪酸エステルを加えて、さらに練合した
後、最後に香料を加え、押し出し造粒法により顆粒を作
製した。得れた顆粒を40℃で乾燥した後、打錠機を用
いて、本発明の肝保護剤含有チュアブル錠を得た。
【0052】実施例6(ドリンク剤の製造) 〔処方〕 組 成 配合量 実施例1の70%エタノール抽出物 2.0g 乳酸カルシウム・5水和物 46.1g DL−酒石酸ナトリウム 10.0mg コハク酸 1.0mL 液糖 80.0g クエン酸 1.2g ビタミンC 1.0g 香料 1.0mL 塩化カリウム 0.1g硫酸マグネシウム 50.0mg
【0053】〔製法〕前記組成を全て蒸留水800mL
に溶解し、さらに蒸留水を加えて全量1000mLとし
た。次に、溶液を0.22μmの除菌フィルターを用い
て滅菌した後、100mLずつ褐色びんに無菌充填する
ことにより、実施例1のエタノール抽出物を1剤あたり
200mg含有するドリンク剤を製造した。
【0054】
【発明の効果】本発明の肝保護剤は、毎日摂取すること
により、ウイルスおよび有害な薬物や毒物に起因する免
疫担当細胞の活性化による肝障害を予防したり、あるい
は肝障害が発症した場合には、その症状を緩和すること
ができる。本発明の肝保護剤は、シナノキ科Tilia属の
植物であるリンデンという天然起源物質、その溶媒抽出
物およびそれから単離精製される天然起源物質由来成分
ティリロサイドを有効成分として含有することから、現
在入手可能な医薬品としての肝保護剤に比べて、副作用
が少なく、人体により安全である。本発明の前記肝保護
剤を、医薬組成物または食品に含有させることにより、
日常において、より簡易に経口摂取できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 清文 大阪府大阪市中央区玉造1丁目1番30号 森下仁丹株式会社内 (72)発明者 植村 俊昭 大阪府大阪市中央区玉造1丁目1番30号 森下仁丹株式会社内 (72)発明者 吉川 雅之 大阪府箕面市粟生新家3−18−9 Fターム(参考) 4B018 LB08 LB10 LE01 LE02 LE05 MD15 MD42 ME14 MF01 MF02 MF08 MF10 4C057 BB02 DD03 KK08 4C086 AA01 AA02 EA11 GA02 GA17 NA14 ZA75 ZB11 4C088 AB12 AC02 BA14 CA01 CA06 NA14 ZA75 ZB11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シナノキ科Tilia属の植物リンデンの地
    上部の粉砕物を含有する肝保護剤。
  2. 【請求項2】 リンデンの溶媒抽出エキスを含有する請
    求項1記載の肝保護剤。
  3. 【請求項3】 リンデンの有効成分のひとつである式: 【化1】 で表されるフラボノイド配糖体ティリロサイドを含有す
    る請求項1記載の肝保護剤。
  4. 【請求項4】 溶媒抽出エキスがアルコール系溶媒を用
    いて調製される請求項2記載の肝保護剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の肝保護
    剤を含有する医薬組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の肝保護
    剤を含有する食品。
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