JP2001246077A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001246077A
JP2001246077A JP2000057714A JP2000057714A JP2001246077A JP 2001246077 A JP2001246077 A JP 2001246077A JP 2000057714 A JP2000057714 A JP 2000057714A JP 2000057714 A JP2000057714 A JP 2000057714A JP 2001246077 A JP2001246077 A JP 2001246077A
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Shingo Shimizu
新吾 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別図柄の変動表示の単調さを解消し、長時
間遊技しても飽きのこない遊技機を提供する。 【解決手段】 変動表示が所定の停止態様で停止したと
き特別遊技状態への移行を示す特別図柄52L,52
C,52Rを表示する表示画面3aと、その表示画面3
aの表示動作を制御する制御手段とを備える。制御手段
は、特別図柄52L,52C,52R或いは特別図柄5
2L,52C,52Rの背景部分の色又は形状を変化さ
せるように表示画面3aを制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に必要な図柄
その他の画像を表示する表示手段と、その表示動作を制
御するマイクロコンピュータ等の制御手段とを備えた遊
技機(パチンコ遊技機、スロットマシンのほか、TVゲ
ーム機を含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ遊技機においては、所
定の条件が成立すると図柄を変動表示する表示手段を有
し、その変動表示が所定の停止態様(所定の図柄の組合
せ)となったときに遊技者にとって有利な特別遊技状態
(いわゆる「大当り」)に移行するようにしたものが提
供されている。
【0003】このような遊技機における図柄の変動表示
は、図柄を単に上下方向にスクロールしたりコマ送りす
るだけであり、動きは単調なものである。このため、遊
技者に飽きられないように、変動表示される図柄の動き
に変化を持たせたものが提案されている。
【0004】特開平9−122313号公報では、複数
の識別情報を可変表示可能なパチンコ遊技機の可変表示
装置において、リーチ中や再可変表示中に可変表示が通
常とは異なった種々の態様で行なわれる旨が開示されて
いる。具体的には、変動パターンAでは、回転ドラムが
遊技盤面に向かって上から下の方向に向かう順方向で加
速後、所定時間経過後に一定の速度の変動となる。変動
パターンBでは、順方向で変動している回転ドラムが徐
々に減速して所定時間経過後に変動が停止される。変動
パターンCでは、遊技盤面下から上の方向である逆方向
に所定時間加速した後、一定の速度の変動となる。変動
パターンDでは、逆方向に変動している回転ドラムが徐
々に減速して所定時間経過後に停止される。変動パター
ンEでは、停止している回転ドラムが上下に振動するこ
とにより、停止表示されている図柄が可変表示部内で上
下に振動する。
【0005】また、特開平4−67878号公報では、
ドットマトリクスLEDで構成される可変表示装置を備
えた遊技機において、リーチ状態が成立したとき、大当
りの図柄が成立した後可変入賞球装置が開成するまでの
大当りインターバル時間の間、開成した可変入賞球装置
にパチンコ玉が1個入賞してから8個入賞するまでの
間、或いは前回の可変入賞球装置の第1の状態を終了さ
せた後の次の可変入賞球装置の第1の状態が再開される
までのインターバル時間中、図柄の伸縮上下動又は図柄
の横幅方向の変形制御を繰り返し行う旨が開示されてい
る。
【0006】しかし、これらは、図柄の変動表示の単調
さを解消するまでには至っていない。また、近年では、
表示手段として、様々な演出が可能な液晶表示器等の電
気的表示装置が多く用いられるようになってきた。この
ような電気的表示装置を用いた場合、例えば、リーチ状
態を盛り上げるために、変動表示する図柄と共ににキャ
ラクタ図柄を登場させて遊技の興趣を高める表示(演出
表示)を行うものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技者
の一番の興味は、変動表示中の図柄が「大当り」となる
図柄の組合せで停止するか否かにあるため、上記のよう
な演出表示を行ったとしても、結局、遊技者は動きの単
調な図柄の変動表示を目で追ってしまうことが多い。そ
して、このような単調な図柄の動きを目で追い続けてい
くうちに、遊技者は動きが固まった状態のままの遊技と
なりがちである。
【0008】そこで、遊技者の興味を引くために変動表
示する図柄(以下「変動図柄」という)を大きく表示し
たり、振動表示を伴った変動表示を行うことが考えられ
る。しかし、パチンコ遊技機は、法律により遊技領域の
広さが規制されており、液晶表示装置の画面サイズが制
限されるため、変動図柄の表示領域を広くとることがで
きない。従って、変動図柄の表示パターンの選択の自由
度には自ずと限界が生じてしまう。ところで、現在、液
晶表示装置の画面サイズとしては4〜5.5インチが主
流となっている。
【0009】また、単調な動きを解消するために変動図
柄に複数の異なる振動パターンを設定した場合でも、遊
技者がその振動パターンの違いや変化を認識できない場
合が少なくなく、振動パターンの変化を用いてその後の
遊技結果を予告するようにしたとしても、遊技者に認識
されなければ意味をなさない。例えば、変動図柄がどの
ような振動パターンで表示されるかによって、大当り信
頼度を異ならせて報知したとしても、振動の違い自体が
認識できなければ意味がない。
【0010】近年、7インチ以上の大画面を有する表示
装置を具備したパチンコ遊技機も登場しているが、変動
図柄以外の演出表示に力を入れようとすると、変動図柄
の表示領域を広くとることはできない。逆に、演出表示
の表示領域を小さくして、変動図柄の表示領域を大きく
したのでは、画面の大きな表示装置を採用するメリット
が乏しくなる。いずれにしても、上記問題は解決されな
い。
【0011】本発明の目的は、図柄の変動表示の単調さ
を解消すると共に、長時間遊技しても飽きのこない遊技
機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
変動表示が所定の停止態様で停止したとき特別遊技状態
への移行を示す特別図柄を表示する表示手段と、該表示
手段の動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は、
特別図柄或いは特別図柄の背景部分の色又は形状を変化
させるように表示手段を制御することを特徴とする。
【0013】第2の態様は、色又は形状の変化は、特別
遊技状態に移行する可能性がどの位あるかという情報を
示すことを特徴とする。
【0014】第3の態様は、色の変化は、色調の変化、
明度の変化、彩度の変化、上下方向の色の移動、左右方
向の色の移動、斜め方向の色の移動若しくは放射状の色
の移動、又はこれらの組合せで構成されることを特徴と
する。
【0015】第4の態様は、色の変化は、特別図柄の色
と特別図柄の背景部分の色とを交互に入れ換えて表示す
ることを特徴とする。
【0016】第5の態様は、色又は形状は、特別図柄の
振動表示に伴って変化することを特徴とする。
【0017】第6の態様は、振動表示の態様の変化に伴
って、色又は形状の変化の態様も変化することを特徴と
する。
【0018】第7の態様は、色又は形状の変化は、特別
図柄の変動表示開始前又は特別図柄の変動停止後に行わ
れることを特徴とする。
【0019】
【作用及び効果】本発明によれば、特別図柄或いは特別
図柄の背景部分の色又は形状が変化するので、見た目の
美しさが向上すると共に、停止している特別図柄が動い
ているように見えるという演出効果がある。すなわち、
特別図柄の背景部分の色又は形状を変化させることで、
特別図柄自体の表示態様が変化していなくても、特別図
柄の表示態様が変化しているように見えたり、停止して
いる特別図柄が動いているように見えるといった演出効
果がある。
【0020】また、特別図柄の変動表示が同じ変動パタ
ーンを繰り返す単純なものであったとしても、毎回異な
ったパターンで特別図柄或いは特別図柄の背景部分の色
又は形状を変化させれば、毎回違った印象の変動表示が
演出でき、遊技者はいつも新鮮な気持ちで遊技に臨むこ
とができる。すなわち、長時間遊技しても飽きのこない
遊技機が提供できる。これにより、遊技者の注目を特別
図柄に引き付けることができる。また、背景部分の色の
変化によって特別図柄の印象を種々異ならせることがで
き、例えば、特別図柄が空中或いは水中に漂っているよ
うに見せることができる。
【0021】本発明の第2の態様によれば、特別図柄或
いは特別図柄の背景部分の色又は形状の変化は、特別遊
技状態に移行する可能性がどの位あるかという情報を示
すので、遊技者は、色又は形状の変化に注目しているだ
けで容易に遊技結果を予想することができる。
【0022】本発明の第3の態様によれば、色の変化
は、色調の変化、明度の変化、彩度の変化、上下方向の
色の移動、左右方向の色の移動、斜め方向の色の移動若
しくは放射状の色の移動、又はこれらの組合せで構成さ
れる。
【0023】ここで、色の変化を、色調の変化、明度の
変化若しくは彩度の変化、又はこれらの組合せでで表す
ようした場合、特別図柄が点滅、振動、或いは拡縮運動
をしているように見えるという演出効果がある。例え
ば、特別図柄の色を、膨張色と収縮色とを切り換えて変
化させた場合、特別図柄が拡縮運動をしているように見
えるという演出効果がある。
【0024】また、色の変化を色の移動で表すようにし
た場合、例えば、変動表示の方向が縦(上下)方向であ
っても、横(左右)方向に色の移動を行うことによって
横(左右)方向の変動表示を行っているように見せた
り、一方、変動表示の方向が横(左右)方向であって
も、縦(上下)方向に色の移動を行うことによって縦
(上下)方向の変動表示を行っているように見せるとい
う演出効果がある。また、特別図柄の停止後であって
も、色の移動によって、特別図柄が変動表示しているよ
うに見えたり、或いは振動しているように見えるという
演出効果がある。また、放射状に色の移動を行う場合
は、特別図柄が外側に広がっているように見えたり、或
いは内側に収縮しているように見えるという演出効果が
ある。
【0025】本発明の第4の態様によれば、色の変化
は、特別図柄の色と特別図柄の背景部分の色とを交互に
入れ換えて表示するので、例えば、一方を膨張色とし、
他方を収縮色とすれば、特別図柄が拡縮運動をしている
ように見えるという演出効果がある。ここで、「膨張
色」は、一般に明度が高く明るい色で、実際よりも大き
く且つ広く感じさせるという効果があり、「収縮色」
は、一般に明度が低く暗い色で、実際よりも小さく引き
締まって感じさせるという効果がある。
【0026】本発明の第5の態様によれば、特別図柄或
いは特別図柄の背景部分の色又は形状は、特別図柄の振
動表示に伴って変化するので、振動表示を一層引き立た
せることができる。例えば、緩やかな振動表示でありな
がら激しい振動表示に見せたり、激しい振動表示であり
ながら緩やかな振動表示に見せたり、種々様々な振動表
示が演出できる。
【0027】本発明の第6の態様によれば、振動表示の
態様の変化に伴って、特別図柄或いは特別図柄の背景部
分の色又は形状の変化の態様も変化するので、特別図柄
の振動表示の態様の変化が明確に認識できるようにな
る。これにより、特別図柄の振動表示の態様によってそ
の後の遊技結果を予告するようにした場合、その予告内
容を容易に認識できる。
【0028】本発明の第7の態様によれば、特別図柄或
いは特別図柄の背景部分の色又は形状の変化は、特別図
柄の変動表示開始前又は特別図柄の変動停止後に行われ
る。
【0029】色又は形状の変化が特別図柄の変動表示開
始前に行われれば、遊技者の期待感を高めることができ
ると共に、変動表示開始の予告としての効果もある。さ
らに、従来の変動表示開始時に遊技者に与えた唐突な印
象を解消し、自然な感じで変動表示の開始を演出でき
る。
【0030】色又は形状の変化が、特別図柄の変動停止
後に行われれば、変動表示中の特別図柄の表示態様と変
動停止後の特別図柄の表示態様との差別化が容易に図れ
る。また、停止図柄が確定した瞬間を強調するといった
演出効果もある。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例のパチンコ遊技
機について説明する。
【0032】図1は、パチンコ遊技機1の遊技盤面10
を示す正面図である。遊技盤面10のほぼ中央には、遊
技に必要な図柄を表示する表示手段として液晶表示装置
3が配置されている。この液晶表示装置3は、画像で表
現される複数の図柄を変動表示することで、スロットマ
シンの3列の回転リールを擬似的に表示する。この変動
表示する図柄を「特別図柄」という。特別図柄は、その
変動表示が停止した時の表示が所定の図柄態様(例えば
“7−7−7”、これを“大当り停止態様”という)に
なると、遊技者にとって有利な特別遊技状態へ移行する
ように定められたものである。この特別図柄の具体的な
表示態様については後述する。
【0033】また、この液晶表示装置3においては、上
記特別図柄の変動表示中、遊技を盛り上げるための種々
の演出表示が行われる。この演出表示は、上記特別図柄
とは別の演出図柄の時間的な変化で示され、複数の演出
パターンを有する。また、この演出表示は、遊技を盛り
上げるだけでなく、演出パターンを異ならせることで
「大当り信頼度」や「リーチ発展率」を異ならせて報知
したり、“リーチ状態”中の遊技者の期待感を盛り上げ
るような演出がなされる。
【0034】本実施例では、図14に示すように、液晶
表示装置3の表示画面3aの所定の表示領域(図14で
は下方の表示領域50)に、複数の数字図柄(1,2,
3,…)で構成される特別図柄が変動表示される。ここ
で、表示領域50内の左側で変動表示される特別図柄を
「左図柄」、表示領域50内の中央で変動表示される特
別図柄を「中図柄」、表示領域50内の右側で変動表示
される特別図柄を「右図柄」と称する。後述の図14に
示す例では、演出図柄として3人の女の子のキャラクタ
53L,53C,53Rを、それぞれ変動表示される
左,中,右図柄52L,52C,52Rに1対1で対応
させて表示している。
【0035】また、上記演出表示には、キャラクタの表
示態様の変化によって構成される演出パターンだけでは
なく、特別図柄が各々個別に振動する表示(振動表示)
を行ったり、特別図柄の色を変化させたりする。このよ
うな演出表示の具体的な表示態様については後述する。
【0036】再び図1において、液晶表示装置3の下方
には、遊技球が入ると特別図柄の変動表示を開始させる
ように定められた始動入賞口4が設けられている。つま
り、この始動入賞口4への入賞により、特別図柄の変動
表示を開始する指令が出されることになる。始動入賞口
4は、当該始動入賞口4に遊技球が入賞し難い第1状態
と遊技球が入賞しやすい第2状態とに変換可能な可変入
賞装置からなり、これに遊技球が入賞すると所定個数
(例えば5個)の賞球を払い出されるように定められて
いる。なお、始動入賞口4は、上記第1状態であって
も、遊技球が1個程度入賞可能な入賞空間を保持してい
るので、遊技球の入賞は発生し得る。
【0037】液晶表示装置3の上方には、始動入賞記憶
ランプ15が4個設けられている。これは、液晶表示装
置3で特別図柄の変動表示が行われている最中に始動入
賞口4に入賞する度に1個ずつ点灯することにより、そ
の時点での液晶表示装置3の変動表示可能な回数(4回
を限度とする)を遊技者に知らせるものである。従っ
て、このランプ15が4個全て点灯している状態での始
動入賞口4への入賞は、変動表示開始条件としては無効
になる。
【0038】始動入賞口4の下方には、遊技者にとって
不利な閉状態と遊技者にとって有利な開状態とに変換可
能な大入賞装置(いわゆるアタッカ)5が設けられてい
る。大入賞装置5は、液晶表示装置3での特別図柄の停
止態様が特定の特別図柄の組合せを表示したときに、所
定時間遊技者にとって有利な開状態に変換される可変入
賞装置からなり、これに遊技球が入賞すると所定個数
(例えば15個)の賞球が払い出されるように定められ
ている。前述の特別遊技状態とは、この大入賞装置5が
所定の条件の下に開状態を繰り返し、短時間に多数の入
賞が発生するようにした遊技状態をいう。
【0039】遊技盤面10の下部には、7セグメントの
LED表示装置2が設けられている。これは、液晶表示
装置3の下側左右に設けられたLED作動用ゲート6
a,6bを遊技球が通過すると、当該LED表示装置2
での変動表示を開始するように設定されている。LED
表示装置2の表示が予め定められた数字(例えば、
“7”)で停止すると、始動入賞口4が遊技者にとって
有利な上記第2状態に変換される。
【0040】LED表示装置2の周辺には、LED作動
記憶ランプ16が4個設けられている。このLED作動
記憶ランプ16は、遊技球がLED作動用ゲート6a,
6bを遊技球が通過する度に1個ずつ点灯することによ
り、その時点でのLED表示装置2の変動可能な回数
(4回を限度とする)を遊技者に知らせるものである。
5回目以降の通過はカウントされず、無効となる。
【0041】更に、遊技盤面10上には、発光部を備え
たランプ付き風車11a,11b及び、通常の風車であ
る12a,12b、入賞球がある毎に15個の賞球を遊
技者に払い出す一般入賞口13a,13b,13c,1
3d,13f,13g、盤面サイドランプ14a,14
b等が設けられている。
【0042】上記のLED表示装置2、始動入賞口4及
び大入賞装置5は、可変入賞球装置9として前記一般入
賞口13f,13gと共に一体のユニットとして構成さ
れ、遊技盤面に設置されている。
【0043】図2は、本発明のパチンコ遊技機における
電気回路部のブロック図である。
【0044】この図2に示すように、本発明のパチンコ
遊技機は、前述のLED作動用ゲート6a,6bを通過
する遊技球を検出するLED作動用センサ20と、前述
の大入賞装置5に入賞した遊技球を検出する大入賞球セ
ンサ21と、前述の始動入賞口4に入賞した遊技球を検
出する始動入賞球センサ22と、図示しない球発射装置
から発射された遊技球を検出する発射球センサ23と、
発射されたが遊技盤面上に到達しないで戻ってきた遊技
球を検出する戻り球センサ24とを備える。
【0045】パチンコ遊技機の作動は、制御手段として
設けられたマイクロコンピュータ30によって全体動作
が制御される。マイクロコンピュータ30は、中央処理
装置(CPU)31と、上記センサ及び後述の駆動回路
等との間のインタフェースとなる入出力ポート(I/O
ポート)32,33と、読み出し専用の記憶手段として
のROM34と、読み書き可能な記憶手段としてのRA
M35とを有している。
【0046】さらに、マイクロコンピュータ30は、電
源が投入されたときにCPU31を含む電気回路につい
ての初期処理を実行するための初期リセット信号を発生
させる初期リセット回路41、遊技機全体の制御処理プ
ログラムを定期的(例えば3msec毎)に実行させる
ためのリセット信号を発生(これを「割込発生」とい
う)させるリセット用クロックパルス発生回路40、上
記制御処理プログラム実行後、割込発生まで行われる割
込み信号発生待ちの無限ループ処理を一周する毎に加算
を繰り返して一定周期で初期化(“0”にリセット)さ
れるハズレ停止態様(“ハズレ”となる特別図柄の組合
せ)の選択用としてのハズレ停止態様選択用乱数カウン
タ37、及び割込発生毎に加算を繰り返し一定周期で初
期化されるカウンタ(大当り判定用乱数カウンタ36,
大当り停止態様選択用乱数カウンタ38,演出パターン
選択用乱数カウンタ39)を有する。
【0047】上記LED作動用センサ20、大入賞球セ
ンサ21、始動入賞球センサ22、発射球センサ23、
戻り球センサ24からの各検知信号は、I/Oポート3
2を介してCPU31に入力される。CPU31は、各
センサからの入力信号に応じて、I/Oポート33を介
してLED表示装置制御回路42、液晶表示装置制御回
路43、始動入賞口駆動制御回路44、及び大入賞装置
駆動制御回路45にそれぞれ所定の信号を送る。そし
て、LED表示装置制御回路42からの出力信号により
LED表示装置2が、液晶表示装置制御回路43からの
出力信号により液晶表示装置3が、始動入賞口駆動制御
回路44からの出力信号により始動入賞口4が、そし
て、大入賞装置駆動制御回路45からの出力信号により
大入賞装置5が、それぞれ駆動制御される。
【0048】遊技時には、LED作動用センサ20が、
LED作動用ゲート6a,6bを通過する遊技球を検知
し、検知信号を出力すると、マイクロコンピュータ30
は、この検知信号に応じて入賞判定を行い、その判定結
果を基づいてLED表示装置制御回路42からLED表
示装置2に対して表示信号を出力する。LED表示装置
2は、この表示信号に従って表示動作を行う。
【0049】始動入賞球センサ22が、始動入賞口4に
入賞した遊技球を検知し、検知信号を出力すると、マイ
クロコンピュータ30は、この検知信号に応じて液晶表
示装置3での遊技に関する各種選択処理を行い、その選
択結果に基づいた変動表示開始指令を液晶表示装置制御
回路43に送る。上述の液晶表示装置3での遊技に関す
る各種選択処理としては、特別図柄の停止態様及び変動
パターンと、演出表示の演出パターンとについての選択
である。
【0050】ここで、液晶表示装置3に表示される各種
図柄データは、マイクロコンピュータ30内のROM3
4に格納され、液晶表示装置制御回路43は、CPU3
1の命令に従い、このROM34から表示すべき図柄デ
ータを読み出して液晶表示装置3に表示させる。また、
液晶表示装置制御回路43内に独自の記憶装置を設けて
ここに各種図柄データを格納するようにしてもよい。
【0051】図3のフローチャートは、上記電気回路部
で行われる遊技機全体に関する制御処理の手順を示す。
【0052】上記CPU31は、上述のとおり、定期的
(例えば3msec毎)にリセット用クロックパルス発
生回路40(図2)からのリセット信号によって割込発
生させ、遊技機全体の制御処理プログラムの実行を開始
する。
【0053】すなわち、図3に示すように、上記割込発
生があれば、遊技機全体の制御処理プログラムを当該プ
ログラムの先頭(ST1)からの実行を開始し、その最
後(ST8)まで実行する。
【0054】この制御処理プログラムでは、割込発生毎
に、次のST1〜ST8の処理を繰り返し行う。
【0055】ST1:LED作動用センサ20、始動入
賞球センサ22等の各センサからの入力信号についての
読込み処理(各種信号読込処理)を行う。
【0056】ST2:大入賞装置5の扉の開閉動作等、
大入賞装置5に関する制御処理(大入賞装置制御処理)
を行う。
【0057】ST3:特別図柄の変動表示、停止表示、
振動表示等の液晶表示装置3における遊技に関する制御
処理(液晶表示装置制御処理)を行う。
【0058】ST4:LED表示装置2における変動表
示、停止表示等の制御処理(LED表示装置制御処
理)、及び始動入賞口4の第1状態から第2状態又は第
2状態から第1状態への変換動作等に関する制御処理
(始動入賞口制御処理)を行う。
【0059】ST5:ランプ付き風車11a,11bや
盤面サイドランプ14a,14b等の装飾ランプ等につ
いての制御処理(装飾ランプ等制御処理)を行う。
【0060】ST6:入賞球(パチンコ球)の払い出し
を行う「払出処理」を実行する。
【0061】ST7:各種装置においてエラー信号の発
生がないかどうかをチェックする「エラーチェック処
理」を行う。
【0062】ST8:割込発生後3msecするまでの
間、割込み信号発生待ちの無限ループ処理である「割込
発生待ち処理」を行う。この「割込発生待ち処理」で
は、割込み信号発生待ちの無限ループ処理を一周する毎
にカウントアップ(+1加算)を繰り返し、一定周期で
初期化(0にリセット)されるハズレ停止態様選択用乱
数カウンタ37(図2)についての更新処理を行う。
【0063】ここで、ハズレ停止態様選択用乱数カウン
タ37は、左停止図柄選択用乱数カウンタ37L、中停
止図柄選択用乱数カウンタ37C、及び右停止図柄選択
用乱数カウンタ37Rの3つの乱数カウンタで構成され
る。このハズレ停止態様選択用乱数カウンタ37の更新
処理では、左,中,右の各停止図柄選択用乱数カウンタ
37L,37C,37Rをそれぞれ「0〜14」の範囲
内(図7)でカウントアップを繰り返し、一定周期(カ
ウント値が“14”に達した次の更新処理)で初期化
(“0”にリセット)される。そして、その更新したカ
ウント値をRAM35に転送し記憶させる。例えば、前
回の更新処理で更新されたカウント値が“1”であると
すれば、今回の更新処理ではカウント値が“+1”加算
されて“2”に更新され、前回の更新処理で更新された
カウント値が“15”であれば、今回の更新処理ではカ
ウント値が“0”に更新される。ここで、更新されたカ
ウント値は、後述の大当り判定で「ハズレ」となった場
合の停止図柄を選択する際に必要な乱数として抽出され
る。
【0064】このように、割込発生待ち状態から割込発
生となれば、再度制御処理プログラムを先頭(ST1)
から実行し、その後、割込発生毎に制御処理プログラム
の先頭(ST1)から最後(ST8)までの実行を繰り
返すことにより、遊技機の遊技状態を制御できるように
構成されている。
【0065】なお、電源が投入されたときは、初期リセ
ット回路41(図2)より初期リセット信号がCPU3
1に入力され、当該CPU31を含む電気回路について
の初期処理を行った後(ST0)、上記ST8の「割込
発生待ち処理」に移る。
【0066】図4〜図6のフローチャートは、上記ST
3で行われる「液晶表示装置制御処理」についての処理
手順を示す。
【0067】この「液晶表示装置制御処理」では、毎
回、大当り判定用乱数カウンタ36、大当り停止態様選
択用乱数カウンタ38、及び演出パターン選択用乱数カ
ウンタ39についての更新処理(ST10〜ST12)
が行われる。
【0068】大当り判定用乱数カウンタ36についての
更新処理(ST10)では、毎回、「0〜255」の範
囲内(図7)で、カウント値のカウントアップ(“+
1”加算)を繰り返し、一定周期(カウント値が“25
5”に達した次の更新処理)で初期化(“0”にリセッ
ト)される。大当り停止態様選択用乱数カウンタ38に
ついての更新処理(ST11)では、毎回、「0〜1
4」の範囲内(図7)で、カウント値のカウントアップ
(“+1”加算)を繰り返し、一定周期(カウント値が
“14”に達した次の更新処理)で初期化される。演出
パターン選択用乱数カウンタ39についての更新処理
(ST12)では、毎回、図7に示すように「0〜13
9」の範囲内で、カウント値のカウントアップ(“+
1”加算)を繰り返し、一定周期(カウント値が“13
9”に達した次の更新処理)で初期化される。
【0069】上記の各更新処理後、CPU31は、始動
入賞口4に遊技球が入賞して始動入賞球センサ22から
の入力信号があるかどうかを判定し(ST13)、入力
信号があれば、続いて、記憶された始動入賞の回数が上
限値(例えば、“4回”)未満かどうか判定し(ST1
4)、上限値未満と判定されれば前述のST10〜ST
12で更新された3つのカウント値(カウントアップ後
のカウント値)を、大当り判定用乱数、大当り停止態様
選択用乱数、演出パターン選択用乱数として、それぞれ
RAM35に転送し記憶させる(ST15)。
【0070】なお、ST13及びST14の判定で“N
O”の判定であれば、更新されたカウント値はRAM3
5に転送されない。
【0071】そして、CPU31は、記憶された始動入
賞の回数があるかどうかを判定し(ST16)、記憶数
がなければ、この「液晶表示装置制御処理」を終了し、
始動入賞記憶があれば、図5のST17に移る。
【0072】CPU31は、RAM35に記憶された大
当り判定用乱数を読み出し、ROM34に格納されてい
る大当り判定テーブル(図8)を参照して、当該乱数値
の属する乱数値範囲から、“大当り”か“ハズレ”かを
判定する(ST17)。
【0073】RAM35から読み出された大当り判定用
乱数が“7”であって、“大当り”の判定であれば、続
いて、RAM35に記憶された大当り停止態様選択用乱
数を読み出し、ROM34に格納されている大当り停止
態様選択テーブル(図9)を参照して、当該乱数値の属
する乱数値範囲から、“大当り”を示す特別図柄の組合
せである「大当り停止態様」を選択する(ST18)。
このST18において、例えば、大当り停止態様選択用
乱数が“0”の場合、表示画面3aの表示領域50に表
示すべき大当り停止態様として、図9に示す大当り停止
態様選択テーブルから“1−1−1”が選択される。
【0074】表示すべき大当り停止態様を選択すれば、
続いて、表示すべき演出パターンを選択する(ST2
3)。本実施例では、「大当り用」の演出パターンとし
て、“ノーマル”、“定期券”、“けんすいおじさん”
及び “満員電車”の4パターンを設定し、「ハズレ
用」の演出パターンとして、“ノーマル”、“定期券”
及び“けんすいおじさん”の3パターンを設定する。演
出パターンを選択する際に参照される演出パターン選択
テーブルを、図11及び図12に示す。この図11及び
図12に示すように、「大当り用」と「ハズレ用」とで
は各演出パターン毎に設定されている乱数範囲が異な
る。
【0075】従って、このST23の処理は“大当り”
の場合であるので、演出パターンの選択に際しては、R
OM34に格納されている“大当り”用の演出パターン
選択テーブル(図11)を参照し、RAM35に記憶さ
れた演出パターン選択用乱数を読み出して、当該乱数値
が上記演出パターン選択テーブルのどの乱数値範囲に属
するかで、表示すべき演出パターンを選択する(ST2
3)。
【0076】前述のST17の判定で“ハズレ”の判定
であれば、ROM34に格納されている左,中,右の各
停止図柄選択テーブル(図10)を参照し、RAM35
に記憶された左,中,右の各停止図柄選択用乱数を読み
出して、それぞれの乱数値が各停止図柄選択テーブルの
どの乱数値範囲に属するかで、表示すべき左,中,右の
各停止図柄を選択する(ST19)。そして、その選択
された停止図柄について、CPU31は、一番目に停止
表示する図柄(以下、「第1停止図柄」という)と2番
目に停止表示する図柄(以下、「第2停止図柄」とい
う)とが同一かどうかを判定し(ST20)、当該判定
結果が“同一”であれば、続いて、「第1停止図柄」と
3番目に停止表示する図柄(以下、「第3停止図柄」と
いう)とが同一かどうかを判定し(ST21)、当該判
定結果が“同一”であれば、「第3停止図柄」を1コマ
ずらして、3つの停止図柄が同一図柄で揃わないように
液晶表示装置3を制御する。ここで、「第1停止図柄」
は左停止図柄52L、「第2停止図柄」は右停止図柄5
2R、「第3停止図柄」は中停止図柄52Cである。
【0077】このように、“ハズレ”の判定であって、
「第1停止図柄」と「第2停止図柄」とが同一となる場
合(いわゆる“リーチ状態”となる場合)は、続いて、
図6のST24に移り、表示すべき演出パターンを選択
する。
【0078】このST24における演出パターンの選択
に際しては、ROM34に格納されているハズレ用の演
出パターン選択テーブル(図12)を参照し、RAM3
5に記憶された演出パターン選択用乱数を読み出して、
当該乱数値が上記演出パターン選択テーブルのどの乱数
値範囲に属するかで、表示すべき演出パターンを選択す
る。
【0079】前述のST20で、第1停止図柄と第2停
止図柄とが同一でない場合は、“リーチ状態”とならな
いので、CPU31は、表示すべき演出パターンとして
ROM34に格納されているリーチなし用の演出パター
ンを選択する(ST25)。
【0080】以上のように、特別図柄の停止態様と表示
すべき演出パターンの選択が完了すれば、その選択結果
に基づき、CPU31は、液晶表示装置制御回路を介し
て液晶表示装置の表示を制御する(ST26)。
【0081】次に、液晶表示装置3の表示画面3aでの
具体的な表示態様について、以下説明する。
【0082】図13のタイムチャートは、上記ST20
の判定結果が“リーチ無”の場合の、表示画面3aでの
表示態様の時間的変化を示す。
【0083】特別図柄の変動表示を開始するまでは(〜
0)、表示画面3aには「変動前画面」が表示され
る。この「変動前画面」の表示態様を図14に示す。こ
こでは、演出図柄として3人の女の子のキャラクタ(左
からクミ53L、ユミ53C、アミ53R)が、図14
に破線で示す表示領域50内で停止表示する3つの特別
図柄(左図柄52L,中図柄52C,右図柄52R)に
1対1で対応して表示している。
【0084】その後、表示領域50内で特別図柄の変動
表示が開始すれば(t1)、上記3人のキャラクタが揃
って駅の階段を駆け上がる様子を表示する(この演出表
示を「通常演出A」という)。この「通常演出A」の表
示態様を図15に示す。
【0085】その後、上記ST23で選択された演出パ
ターンの種類に基づき、演出図柄の表示態様が変化する
と共に、その演出図柄の表示態様の変化に応じた特別図
柄の停止動作が行われる。この図13のタイムチャート
に示す例では、上記「通常演出A」の表示終了後
(t1)、続いて後述の「通常演出B」を表示し、この
「通常演出B」の表示終了と同時に左図柄52Lを停止
させる(t2)。続いて、後述の「通常演出C」を表示
し、この「通常演出C」の表示終了と同時に右図柄52
Rを停止させる(t3)。
【0086】「通常演出B」では、左側に表示されるキ
ャラクタ“クミ”53Lが、“横向きになって右足を蹴
り上げる”様子を表示すると共に“えい!”とのセリフ
を表示する。図16は、この「通常演出B」の表示終了
直前の表示態様を示し、キャラクタ“クミ”53Lに対
応した位置の左図柄52Lが停止表示している。
【0087】「通常演出C」では、右側に表示されるキ
ャラクタ“アミ”21Rが“少しかがんで振り向きウイ
ンクする”様子を表示すると共に、“うりゃ!”とのセ
リフを表示する。図17は、この「通常演出C」の表示
終了直前の表示態様を示し、キャラクタ“アミ”21R
に対応した位置の右図柄52Rが停止表示している。
【0088】なお、図17の表示態様では、左,右図柄
52L,52Rが同一図柄で揃っている状態を示すが、
図13のタイムチャートは、“リーチ無”の場合である
ので、右図柄52Rは左図柄52Lの“7”と異なる図
柄で停止し、その後、中図柄52Cを停止して終了する
(t4)。
【0089】図18のタイムチャートは、上記ST23
で演出パターン“ノーマル”が選択された場合の、表示
画面3aでの表示態様の時間的変化を示す。この図18
のタイムチャートに示す例では、右図柄52Rが停止し
て(t3)、左,右図柄52L,52Rが同一図柄で揃
った状態(いわゆる“リーチ状態”)となれば、リーチ
状態となったことを報知する「リーチ突入画面」を表示
し(t3〜t4)、続いて、リーチ状態中の演出表示であ
るリーチ演出を表示する(t4〜t5)。ここで、演出パ
ターン“ノーマル”が選択された場合のリーチ演出を
「ノーマルリーチ」と称する。
【0090】図19は上記「リーチ突入画面」の表示態
様を示し、左,右図柄52L,52Rが同一図柄(ここ
では“7”)で揃ったリーチ状態において、3人のキャ
ラクタが“飛び跳ねながら喜ぶ”様子を表示すると共
に、表示画面3aの中央に大きく“リーチ”との文字を
表示する。
【0091】図20は、「ノーマルリーチ」の表示態様
を示す。この「ノーマルリーチ」では、電車の車内の様
子が表示され、表示画面3aの中央にはキャラクタ“ユ
ミ”53Cが表示される。さらに、この「ノーマルリー
チ」では、如何にも怪しい雰囲気のキャラクタ“でんす
け”57がキャラクタ“ユミ”53Cの背後から近寄っ
てくる様子が表示される。
【0092】図21のタイムチャートは、上記ST23
で演出パターン“定期券”が選択された場合の、表示画
面3aでの表示態様の時間的変化を示す。この図21の
タイムチャートに示す例では、演出パターン“ノーマ
ル”のときと同様、「リーチ突入画面」の表示終了後
(t4)、続いて、リーチ状態中の演出表示であるリー
チ演出を表示する(t4〜t5)。ここで、演出パターン
“定期券”が選択された場合のリーチ演出を「定期券リ
ーチ」と称する。この「定期券リーチ」では、演出図柄
による演出表示の他、左右停止図柄52L,52Rの色
の変化による演出表示(色変化)が行われる。
【0093】図22は、「定期券リーチ」の表示態様を
示す。この「定期券リーチ」では、キャラクタ“アミ”
53Rが、変動表示中の中図柄52Cに向かって定期券
54を投げつける様子が表示される。そして、この“定
期券”54が変動表示中の中図柄52Cの一つに衝突し
て、中図柄52Cを停止表示する。この停止した中図柄
52Cが、左右停止図柄52L,52Rと同じ図柄(こ
こでは、“7”)であれば“大当り”となり、左右停止
図柄52L,52Rと異なる図柄であれば“ハズレ”と
なる。
【0094】また、上述の通り、「定期券リーチ」表示
中は左右停止図柄52L,52Rの色変化が行われる。
図22に示すように、色変化は、左右停止図柄52L,
52Rの色を複数段階の明暗で分割した、いわゆるグラ
デーションで表示することで行われる。この「定期券リ
ーチ」中の色変化の具体的態様を図23に示す。
【0095】図23(2)に示すように、明度の高い
“色A”を図柄の中央に表示し、その外側に“色A”よ
り明度の低い“色B”を表示し、さらにその外側に“色
B”より明度の低い“色C”を表示して、3色のグラデ
ーションを構成する。そして、これら3色がそれぞれの
表示位置を固定したまま、左側から右側への移動表示を
繰り返すことで、明度の一番高い“色A”が左側から右
側に移動するような色変化が表される。図23に示す例
では、(1)→(2)→(3)の順番で左右停止図柄5
2L,52Rの表示態様を変化させ、これを繰り返すこ
とで色変化が表される。このような色の移動による色変
化が「定期券リーチ」表示中(図21のt 4〜t5)繰り
返し行われる。
【0096】図24のタイムチャートは、上記ST23
で演出パターン“けんすいおじさん”が選択された場合
の、表示画面3aでの表示態様の時間的変化を示す。こ
の図24のタイムチャートに示すように、通常演出Bの
終了と同時に左図柄52Lが停止し(t2)、この停止
図柄は緩やかな振動表示に変化する。そして、この振動
表示はリーチ演出に移行するまで続けられる(t2
4)。
【0097】次に、通常演出Cの終了と同時に右図柄5
2Rが停止し(t3)、続いて「リーチ突入画面」を表
示し、停止した右図柄52Rは緩やかな振動表示に変化
する。そして、この振動表示はリーチ演出に移行するま
で続けられる(t3〜t4)。ここで、演出パターン“け
んすいおじさん”が選択された場合のリーチ演出を「け
んすいおじさんリーチ」と称する。
【0098】「けんすいおじさんリーチ」に移行すれば
(t4)、左右停止図柄52L,52Rは、中図柄52
Cが停止して「けんすいおじさんリーチ」が終了するま
での間、小刻みな振動表示に変化すると共に色変化を行
う(t4〜t5)。
【0099】図25は、「けんすいおじさんリーチ」の
表示態様を示す。この「けんすいおじさんリーチ」で
は、変動表示中の中図柄52Cが表示領域50から消え
て、表示画面3aの上側の表示領域51に通常の特別図
柄とは別の3つの図柄(以下、「第2特別図柄」とい
う)が表示され、横方向のゆっくりとした往復移動表示
が行われる。
【0100】図25に示す例では、下側の表示領域50
において、左右停止図柄52L,52Rが同一図柄の
“7”を表示している。そして、上側の表示領域51に
おいて、下側の表示領域50で中図柄52Cとして停止
表示すれば“大当り”を示す図柄“7”を含む3つの第
2特別図柄55L,55C,55Rが往復移動表示を行
っている。また、この図25に示すように、「けんすい
おじさんリーチ」表示中は、電車の吊革にぶら下がって
いるキャラクタ“けん吉”56の頭上を、3つの第2特
別図柄55L,55C,55Rが往復移動表示するよう
な表示状態となる。
【0101】そして、図25(2),(3)に示すよう
に、表示領域50で中図柄52Cとして停止表示すれば
“大当り”を示す第2特別図柄55Cが、キャラクタ
“けん吉”56の頭上(領域51の中央位置)を通過す
るとき、その図柄を引きずり降ろそうと、キャラクタ
“けん吉”56が必死に懸垂を行う様子が表示される。
そして、キャラクタ“けん吉”56が第2特別図柄55
Cを表示領域50内に引きずり降ろせた場合は、3つの
図柄“7”が揃って“大当り”となる。
【0102】ここで、この「けんすいおじさんリーチ」
表示中は、上述のようなキャラクタ“けん吉”56によ
る演出表示の他、左右停止図柄52L,52Rが小刻み
な振動表示を行うと共に色変化を行う。この色変化で
は、赤色と緑色の2色を交互に表示し、点滅しているよ
うな表示を行う。図25(1),(3)は、左右停止図
柄52L,52Rが赤色で表示されている場合を示し、
図25(2)は、左右停止図柄52L,52Rが緑色で
表示されている場合を示す。すなわち、「けんすいおじ
さんリーチ」表示中の色変化では、図25(1),
(3)で示す表示態様と図25(2)で示す表示態様と
を交互に繰り返し表示する(赤→緑→赤→緑→…)。こ
の色変化によれば、左右停止図柄52L,52Rが赤色
と緑色の2色で点滅しているように見え、これにより小
刻みな振動表示でありながら激しく振動しているように
見せるという効果が得られる。
【0103】なお、上記の例のように、変化する色とし
て赤色と緑色の2色だけでなく、2色以上で色変化を行
うようにしてもよい。
【0104】図26は、「けんすいおじさんリーチ」表
示中の左右停止図柄52L,52Rの色変化が2色以上
で行われる場合の例を示す。この図26に示す例では、
色変化が色C、色D、色E、色F、及び色Gの5色で行
われ、色C→色D→色E→色F→色Gの順番で色が変化
し、これを所定回数繰り返す(色C→色D→色E→色F
→色G→色C→色D→…)。この場合、上記2色の色変
化に比べ、激しく点滅しているように見え、左右停止図
柄52L,52Rがより激しく振動しているように見せ
るという効果が得られる。
【0105】図27は、「けんすいおじさんリーチ」表
示中の左右停止図柄52L,52Rの背景に背景図柄5
2L’,52R’を表示し、左右停止図柄52L,52
Rの色と背景図柄52L’,52R’の色とを交互に入
れ換えて色変化を行う場合の例を示す。
【0106】この図27に示す例では、左右停止図柄5
2L,52R及び背景図柄52L’,52R’の一方を
明るい色とし、他方を暗い色とし、この色を交互に入れ
換えて表示する場合を示す。ここで、明るい色は一般的
に広がって見える膨張色であり、暗い色は一般的に狭ま
って見える収縮色である。従って、背景図柄52L’,
52R’が明るい色であるときは左右停止図柄52L,
52Rは広がって見え、暗い色であるときは狭まって見
える。すなわち、この色変化によれば、左右停止図柄5
2L,52Rが拡縮しているように見せるという効果が
得られる。
【0107】また、特別図柄の色変化は、様々な視覚的
な演出効果が得られるだけでなく、特別遊技状態に移行
する可能性がどの位あるかという情報を示す予告表示と
しても利用できる。例えば、左右停止図柄52L,52
Rの色変化が同調しているときは「大当り信頼度」が高
く、同調していないときは「大当り信頼度」が低いとす
るような場合である。ここで、左右停止図柄52L,5
2Rの色変化が同調しているときとは、例えば、左図柄
52Lが赤色で表示されれば、右図柄52Rも赤色で表
示されるような場合である。
【0108】図28のタイムチャートは、上記ST23
で演出パターン“満員電車”が選択された場合の、表示
画面3aでの表示態様の時間的変化を示す。この図28
のタイムチャートに示す例では、演出パターン“ノーマ
ル”のときと同様、「リーチ突入画面」の表示終了後
(t4)、続いて、リーチ状態中の演出表示であるリー
チ演出を表示する(t4〜t5)。ここで、演出パターン
“満員電車”が選択された場合のリーチ演出を「満員電
車リーチ」と称する。
【0109】「満員電車リーチ」を開始すれば、演出表
示の表示領域(以下、「演出表示領域」という)全体が
左右方向に揺れるような表示(以下、「振動演出表示」
という)となる(t4)。そして、上記振動演出表示が
大きな左右方向の揺れに変化すれば(t5)、その後、
「満員電車リーチ」を終了すると共に中図柄52Cの変
動表示を停止する(t6)。この時の中図柄52Cの停
止表示は、完全な停止ではなく、小刻みな振動を伴って
表示され、それと共に色変化を行う。この小刻みな振動
と色変化を所定時間行った後、完全な停止となる
(t7)。
【0110】図29は、「満員電車リーチ」の表示態様
を示す。この「満員電車リーチ」では、満員電車の車内
の様子が表示され、走行中の電車の揺れを示すように、
上記振動演出表示を行う。この図29では、黒い太枠内
が実際に表示画面3a上に表示される領域を示す。
【0111】図29の(1)及び(3)は、演出表示領
域全体が左方向に揺れているときの表示状態を示し、図
29の(2)及び(4)は演出表示領域全体が右方向に
揺れているときの表示状態を示している。すなわち、図
29の(1)〜(4)を順番に繰り返し表示することで
上記振動演出表示が行われる。
【0112】図29(5)は、電車が停車するときの大
きな揺れを示すように演出表示領域全体が左右方向に大
きく揺れるような表示となり、この大きな振動演出表示
に伴い、変動表示中の中図柄52Cが停止する。
【0113】また、上述の通り、「満員電車リーチ」終
了後、中図柄52Cは小刻みな振動を伴った停止表示に
変化すると共に色変化が行われ、この表示態様を図30
に示す。この図30に示すように、色変化は、中図柄5
2Cの色を放射状に複数段階の明暗で分割したグラデー
ションで表示し、明度の一番低い“色H”が外側から中
図柄52Cの中心に向かって伝播していくような表示で
示される。これは、図柄中央の明るい“色I”が次第に
暗くなって消える(いわゆるフェードアウトする)よう
な色変化となる。そして、この図30に示す例では、
(6)→(7)→(8)→(9)の順番で中図柄52C
の表示態様を変化させ、これを繰り返すことで色変化が
表される。
【0114】図30(10)は、中図柄52Cの小刻み
な振動及び色変化を終了し、停止図柄を確定表示したと
きの表示態様を示す。ここで、図30(10)に示すよ
うに、左,中,右図柄52L,52C,52Rが3つ揃
っていれば“大当り”となる。
【0115】図31は、「満員電車リーチ」表示中の中
図柄52Cの表示態様の別の例を示す。ここでは、明度
の一番低い“色H”が中図柄52Cの中心から外側に向
かって伝播していくような表示によって色変化が示され
る。これは、中図柄52Cの中心の色が外に向かって広
がるような色変化となる。そして、この図31に示す例
では、(11)→(12)→(13)→(14)の順番
で中図柄52Cの表示態様を変化させ、これを繰り返す
ことで色変化が表される。
【0116】以下、特別図柄の色変化について上記以外
の別の例を説明する。
【0117】図32は、色の明暗を交互に表示すること
で特別図柄の色変化を表現する場合の例を示す。図32
では、特別図柄60の背景部分を明暗に関係のある、
“提灯”(図32)、“ランプ”(図32)、又は
“ネオン”(図32)を示す図柄(以下、「背景図
柄」という)で構成する。そして、この背景図柄61の
色の明暗(明るい色と暗い色)を切り換えることで、
“提灯”等の点灯・消灯状態が表され、遊技者の注目を
特別図柄60に引き付けることができる。
【0118】明暗を切り換えるタイミングは、特別図柄
60が変動表示中は、“提灯”等の背景図柄61を暗い
色(消灯状態)で表示し、特別図柄60の停止態様が確
定した後は、“提灯”等の背景図柄61を明るい色(点
灯状態)で表示する。この場合、特別図柄60の変動表
示中の表示態様と停止態様確定後の表示態様とが容易に
差別化できる。
【0119】すなわち、明るい色(点灯状態)は暗い色
(消灯状態)と比較して、特別図柄60を強調させる効
果があり、遊技者は、その明るい色で表示される“提
灯”等の背景図柄61を見ることによって、停止態様が
確定したことを容易に認識できる。また、停止態様が確
定した瞬間に“提灯”等の背景図柄61を明るい色(点
灯状態)に切り換えれば、停止態様が確定した瞬間を強
調できるという効果がある。
【0120】なお、図32は、特別図柄60自体を明
暗に関係のあるものを示す図柄(ここでは、“ネオ
ン”)で構成する場合を示す。
【0121】このように、明暗に関係のある“提灯”等
を示す図柄を見る遊技者は、“提灯”等が経験的に明暗
が変化することを理解しているため、その表示態様がど
のように変化するかが容易に予測でき、色の変化を迅速
に認識できる。
【0122】図33は、特別図柄60の背景部分の形状
が変化することによって、特別図柄60の表示態様が変
化しているかのように見せる場合の例を示す。この図3
3に示す例では、特別図柄60の背景部分を黒い四角形
で示される背景図柄61とその外周に沿って移動表示す
る付属図柄62とで表示する。そして、この付属図柄6
2を背景図柄61の外周に沿って上方から下方に向かっ
て移動表示させ、特別図柄60の外周に電気が走ってい
るかのように表現する。
【0123】図34は、特別図柄60の背景部分の形状
が変化することによって、特別図柄60の表示態様が変
化しているかのように見せる場合の別の例を示す。この
図34に示す例では、特別図柄60の背景部分を黒い四
角形で表される背景図柄61とその背後に表示される付
属図柄62とで表し、この付属図柄62の表示態様を時
間的に変化させることで、特別図柄60の背後に炎が立
ち上がっているかのように表現する。これによって、特
別図柄60が燃えているような表示となる。
【0124】これら図33及び図34のような表示によ
れば、特別図柄60自体の表示態様が変化していなくて
も、特別図柄60の表示態様が変化しているように見え
る(例えば、振動しているように見える)といった演出
効果があり、遊技者の注目を特別図柄60に引き付ける
ことができる。また、上記付属図柄62による演出表示
に伴って特別図柄60自体の振動表示を行ったり、効果
音を発生させるようにすれば、電気が走っているかのよ
うな表現がよりリアルに表現され、上記の演出効果が更
に高まる。
【0125】図35は、特別図柄60の背景部分の形状
が変化することによって、特別図柄60の表示態様が変
化しているかのように見せる場合のさらに別の例を示
す。この図35に示す例では、特別図柄60の背景部分
を黒い四角形で表される背景図柄61の形状をなだらか
に変形させ、この変形を繰り返し行うことで、特別図柄
60自体を旗がなびいているような表現で演出でき、遊
技者の注目を特別図柄60に引き付けることができる。
【0126】図36は、背景図柄61の形状を、突発
的に大きく変形させ、特別図柄60が爆発しているよう
に見せる場合の例を示す。また、図36は、特別図柄
60自体の形状を、突発的に大きく変形させ、特別図柄
60が爆発しているように見せる場合の例を示す。例え
ば、この爆発しているような表示態様を停止態様が確定
する直前の特別図柄60について行うこととすれば、特
別図柄60の停止動作が強調され、停止態様が確定した
ことを遊技者に対して明確に報知することができる。
【0127】次に、図37のタイムチャートは、変動表
示開始から停止態様確定までの間、停止図柄の色変化の
態様を時間的に切り換える場合の、表示画面3aの表示
態様の時間的変化を示す。また、この場合の表示画面3
aでの具体的表示態様を図38に示す。
【0128】変動表示開始後(t0)、所定時間が経過
すれば、左図柄52Lが停止する(t1)。そして、こ
の左図柄52L停止と同時に、図38(I)に示すよう
に、演出図柄としての“大砲玉”57が現れ、停止した
左図柄52Lに衝突するような表示が行われる(t1
2)。そして、図38(I)〜(II)に示すように、左
図柄52Lは“大砲玉”57に揺り動かされたかのよう
な振動表示(小さな振動表示)に変化すると共に、当該
図柄の色が白色と黒色とを交互に表示する色の変化態様
(白黒点滅表示)となる。
【0129】次に、右図柄52Rが停止し(t3)、そ
の停止と同時に、図38(III)に示すように、上記
“大砲玉”57が再び現れ、停止した右図柄52Rに衝
突するような表示が行われる(t3〜t4)。そして、図
38(III)〜(IV)に示すように、右図柄52Rは
“大砲玉”57に揺り動かされたかのような振動表示
(小さな振動表示)に変化すると共に、当該図柄の色が
白色と黒色とを交互に表示する色の変化態様(白黒点滅
表示)となる。
【0130】そして、左右図柄52L,52Rは、上記
振動表示及び白黒点滅表示を所定時間行った後、図38
(V)〜(VIII)に示すように、上記振動表示より振幅
の大きい振動表示(大きな振動表示)に変化すると共
に、当該図柄の色の変化態様が複数色を順次切り換えて
表示する色の変化態様(カラー点滅表示)に変化する
(t5)。このカラー点滅表示では、赤,紫,緑の3色
が赤→紫→緑の順序で切り換えて表示され、これを所定
回数繰り返す(赤→紫→緑→赤→紫→…)。
【0131】最後に、中図柄52Cが停止すれば、それ
と同時に、図38(IX)に示すように、左右図柄の大き
な振動表示及びカラー点滅表示を終了し、完全な停止表
示となる(t6)。
【0132】このように、振動表示の態様の変化(振幅
や振動数の変化)に伴って特別図柄の色の変化態様を異
なる態様に変化させれば、遊技者は、振動表示の態様が
変化したことを容易且つ明確に認識できる。
【0133】また、特別図柄の振動表示の態様によって
その後の遊技結果を予告するようにした場合、振動表示
の態様の変化を容易且つ明確に認識できることから、そ
の予告内容を容易に認識できる。
【0134】また、左右停止図柄52L,52Rが同一
図柄のリーチ状態となったとき、それまで行われていた
振動表示の態様や色の変化態様を異なる態様に変化させ
るようにすれば、遊技者は、リーチ状態となったことを
容易に且つ明確に認識できる。
【0135】次に、図39のタイムチャートは、変動表
示中の特別図柄について色変化を行う場合の、表示画面
3aでの表示態様の時間的変化を示す。また、この場合
の表示画面3aでの具体的表示態様については図40に
示す。
【0136】変動表示を開始すれば(t0)、各図柄は
直ぐに色変化を行い(t1)、変動表示の停止直前(左
図柄についてはt2、右図柄についてはt4、右図柄につ
いてはt6)までこの色変化を継続する。
【0137】変動表示中の特別図柄について色変化を行
う場合の具体的表示態様を図40に示す。ここでは、特
別図柄52L,52C,52Rの背景部分に“提灯”を
表す背景図柄52L’,52C’,52R’を表示す
る。そして、背景図柄52L’,52C’,52R’を
固定表示して特別図柄52L,52C,52Rのみを変
動表示させる。
【0138】この図40では、特別図柄52L,52
C,52Rが変動表示中の表示態様を示し、この変動表
示中、背景図柄52L’,52C’,52R’の色変化
を行う。具体的には“提灯”を示す背景図柄52L’,
52C’,52R’の色の明暗を切り換えて表示し、
“提灯”が点滅しているような表示とする。このような
背景図柄52L’,52C’,52R’の色変化として
は、このほか、複数色が順次切り換えて表示される複数
色の点滅表示など、上述の様々な色変化が適用できる。
【0139】このように、変動表示中に色変化を行うよ
うにすれば、例えば、特別図柄52L,52C,52R
が同じパターンで変動表示を行っている場合であって
も、背景図柄52L’,52C’,52R’の色の点滅
速度を変化させることで特別図柄52L,52C,52
Rの変動表示が異なるパターンで行っているように見せ
るという演出効果がある。例えば、特別図柄52L,5
2C,52Rの変動表示が単調な上下変動であったとし
ても、遊技者を飽きさせない興趣の高い演出が可能とな
る。
【0140】次に、図41のタイムチャートは、変動表
示開始前の停止図柄について色変化を行う場合の、表示
画面3aでの表示態様の時間的変化を示す。この図41
のタイムチャートに示すように、変動表示開始の所定時
間前(t0)に停止図柄の色変化を開始し、この色変化
が終了すれば(t1)、変動表示を開始する。
【0141】このように、変動表示開始前の停止図柄に
ついて色変化を行う場合の具体的表示態様について、図
42〜図44に示す。
【0142】図42は、3つの停止図柄がそれぞれ異な
ったパターンの色変化を行う場合の例を示す。この図4
2に示すように、中図柄52Cの色変化は、前述の図3
1に示した色変化と同様のパターンで、中図柄52Cの
色を放射状に複数段階の明暗で分割したグラデーション
で表示し、明度の一番低い色が図柄の中心から図柄の外
側に向かって伝播していくような表示で示される。左図
柄52Lの色変化は、当該図柄の色を縦方向に3色に分
割したグラデーションで表示し、明度の一番低い色が右
側から左側に伝播していくような表示で示される。さら
に、右図柄52Rの色変化、上記左図柄52L同様、縦
方向に3色に分割したグラデーションで表示し、明度の
一番低い色が左側から右側に伝播していくような表示で
示される。
【0143】図43は、3つの図柄をそれぞれ縦方向に
3色に分割したグラデーションで表示し、この3つの図
柄を同一方向(右側から左側)に明度の一番高い色を移
動させることによって色変化が示される場合を示す。
【0144】図44は、左右図柄52L,52Rの色と
と中図柄52Cの色とを交互に入れ換えて色変化を行う
場合を示す。この図44に示すように、左右図柄52
L,52Rを明るい色(白)で表示しているときは中図
柄52Cを暗い色(黒)で表示し、左右図柄52L,5
2Rを暗い色(黒)で表示しているときは中図柄52C
を明るい色(白)で表示する。これを繰り返すことで、
左右図柄52L,52Rと中図柄52Cとが交互に点滅
するような表示となる。
【0145】このように、色変化を変動表示開始前に行
う場合は、停止図柄があたかも動いている(振動してい
る)かのように見え、変動表示開始前の遊技者の期待感
を高める効果がある。すなわち、従来の変動表示開始時
に遊技者に与えた唐突な印象を解消し、自然な感じで変
動表示の開始を演出できる。
【0146】また、演出表示開始時と変動表示開始時と
に時間差を設けた場合(演出表示開始後しばらくして特
別図柄の変動表示を開始する場合)でも、色変化によっ
て停止図柄が動いている(振動している)ように見せる
ことで、その時間差が気にならなくなるという効果があ
る。
【0147】さらに、変動表示開始前の色変化を、特別
遊技状態に移行する可能性がどの位あるかという情報を
示す予告表示としても利用できる。例えば、上記3つの
色変化パターン(図42〜図44)がそれぞれ異なる
「大当り信頼度」を報知する予告表示として設定すれ
ば、遊技者は、「大当り信頼度」の高い色変化パターン
を認識することで、変動表示開始前から大きな期待感を
もって遊技に臨むことができる。
【0148】以上のように、特別図柄を様々なパターン
の色又は形状の変化で示すことにより、従来の変動表示
の単調さが解消され、遊技者の興味を引き付けることが
できる魅力のある演出効果が生まれる。
【0149】また、特別図柄の変動表示が同じ変動パタ
ーンを繰り返す単純なものであったとしても、毎回異な
ったパターンで特別図柄の色又は形状を変化させれば、
毎回違った印象の変動表示が演出でき、遊技者はいつも
新鮮な気持ちで遊技に臨むことができる。すなわち、長
時間遊技しても飽きのこない遊技機が提供できる。さら
に、見た目の美しさも向上する。
【0150】なお、上記表示手段としては、本実施例で
用いた液晶表示装置のほか、多数のLEDを配列して構
成した表示器やCRT、プラズマディスプレイ、エレク
トロルミネッセンス等のその他の電気的表示器も使用で
きる。
【0151】以上の例は、パチンコ遊技機における場合
であるが、本発明は、他の遊技機、例えば、電気的表示
装置や他の映像装置を備えた遊技機に適用できる。ま
た、上述のパチンコ遊技機での動作を家庭用ゲーム機用
として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおい
ても、本発明を適用してゲームを実行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパチンコ遊技機の遊技盤面を
示す正面図。
【図2】パチンコ遊技機の電気回路部の構成を示すブロ
ック図。
【図3】遊技機全体に関する制御処理手順について示す
フローチャート。
【図4】「液晶表示装置制御処理」についての処理手順
を示すフローチャート。
【図5】図4に続くフローチャート。
【図6】図5に続くフローチャート。
【図7】各乱数カウンタの更新範囲を示す表。
【図8】「大当り判定テーブル」を示す図。
【図9】「大当り停止態様選択テーブル」を示す図。
【図10】「停止図柄選択テーブル」を示す図。
【図11】「大当り用演出パターン選択テーブル」を示
す図。
【図12】「ハズレ用演出パターン選択テーブル」を示
す図。
【図13】「リーチ無」の場合の表示態様の時間的変化
を示すタイムチャート。
【図14】「変動前画面」の表示態様を示す図。
【図15】「通常演出A」の表示態様を示す図。
【図16】「通常演出B」の表示態様を示す図。
【図17】「通常演出C」の表示態様を示す図。
【図18】演出パターン“ノーマル”の場合の表示態様
の時間的変化を示すタイムチャート。
【図19】「リーチ突入画面」の表示態様を示す図。
【図20】「ノーマルリーチ」の表示態様を示す図。
【図21】演出パターン“定期券”の場合の表示態様の
時間的変化を示すタイムチャート。
【図22】「定期券リーチ」の表示態様を示す図。
【図23】「定期券リーチ」表示中の図柄の色変化を示
す図。
【図24】演出パターン“けんすいおじさん”の場合の
表示態様の時間的変化を示すタイムチャート。
【図25】「けんすいおじさんリーチ」の表示態様を示
す図。
【図26】「けんすいおじさんリーチ」表示中の図柄の
色変化を示す図。
【図27】「けんすいおじさんリーチ」表示中の図柄の
色変化の別の例を示す図。
【図28】演出パターン“満員電車”の場合の表示態様
の時間的変化を示すタイムチャート。
【図29】「満員電車リーチ」の表示態様を示す図。
【図30】「満員電車リーチ」表示中の図柄の色変化を
示す図。
【図31】「満員電車リーチ」表示中の図柄の色変化の
別の例を示す図。
【図32】色の明暗を交互に表示することで特別図柄の
色変化を表現する場合を示す図。
【図33】特別図柄の外周に電気が走っているかのよう
に見せる場合を示す図。
【図34】特別図柄の背後に炎が立ち上がっているかの
ように見せる場合を示す図。
【図35】特別図柄自体を旗がなびいているような表現
で演出する場合を示す図。
【図36】特別図柄が爆発しているように見せる場合を
示す図。
【図37】停止図柄について複数の色変化パターンを切
り換えながら行う場合の表示態様の時間的変化を示すタ
イムチャート。
【図38】停止図柄について複数の色変化パターンを切
り換えながら行う場合の具体的表示態様をを示す図。
【図39】変動表示中の特別図柄について色変化を行う
場合の表示態様の時間的変化を示すタイムチャート。
【図40】変動表示中の特別図柄について色変化を行う
場合の具体的表示態様を示す図。
【図41】変動表示開始前の停止図柄について色変化を
行う場合の表示態様の時間的変化を示すタイムチャー
ト。
【図42】変動表示開始前の停止図柄について色変化を
行う場合の第1の例を示す図。
【図43】変動表示開始前の停止図柄について色変化を
行う場合の第2の例を示す図。
【図44】変動表示開始前の停止図柄について色変化を
行う場合の第3の例を示す図。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…LED表示装置、3…液晶表
示装置、3a…表示画面、4…始動入賞口、5…大入賞
装置、6a,6b…LED作動用ゲート、10…遊技盤
面、11a,11b…ランプ付き風車、12a,12b
…風車、13a,13b,13c,13d,13f,1
3g…一般入賞口、14a,14b…盤面サイドラン
プ、15…始動入賞記憶ランプ、16…LED作動記憶
ランプ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変動表示が所定の停止態様で停止したとき
    特別遊技状態への移行を示す特別図柄を表示する表示手
    段と、該表示手段の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記特別図柄或いは当該特別図柄の背
    景部分の色又は形状を変化させるように前記表示手段を
    制御することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遊技機において、前記色又
    は形状の変化は、前記特別遊技状態に移行する可能性が
    どの位あるかという情報を示すことを特徴とする遊技
    機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の遊技機において、前
    記色の変化は、色調の変化、明度の変化、彩度の変化、
    上下方向の色の移動、左右方向の色の移動、斜め方向の
    色の移動若しくは放射状の色の移動、又はこれらの組合
    せで構成されることを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の遊技機において、前
    記色の変化は、前記特別図柄の色と当該特別図柄の背景
    部分の色とを交互に入れ換えて表示することを特徴とす
    る遊技機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか記載の遊技機に
    おいて、前記色又は形状は、前記特別図柄の振動表示に
    伴って変化することを特徴とする遊技機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の遊技機において、前記振動
    表示の態様の変化に伴って、前記色又は形状の変化の態
    様も変化することを特徴とする遊技機。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか記載の遊技機に
    おいて、前記色又は形状の変化は、前記特別図柄の変動
    表示開始前又は前記特別図柄の変動停止後に行われるこ
    とを特徴とする遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002066007A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010166945A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2012010773A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Daito Giken:Kk 遊技台及び遊技台用リール
JP2012086043A (ja) * 2011-12-26 2012-05-10 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2019162380A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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